B'Energy Racing | ニュースレター | 2021年1月

ニュースレター 2021年 1月

写真 @caiolourencos

B’ENERGY RACING TEAM FACENS

キャプテンの挨拶 Ramon Ruis 年末年始は世界中の方々が待ち望む 時期です。頑張った一年の終わりに家族と 一緒にお祝いすることで気分がとても変わ ります。想定範囲外の事ばかりな一年でし たが、皆さんにとって今この時期は来年へ のエネルギーを充電するための時間となる ことでしょう。私たち B‘Energy Racing は引き続き懸命に働いています。 コロナはまだ収束されていない状況ですが 、幸いなことに私たち B’Energy Racingは 今、シャシーやアキュームレータコンテナ の製作・サスペンションやステアリングデ バイスの機械加工を行っている段階にあり ます。そして常に世界健康機関（World Health Organization (WHO））の志向に従 い作業を行っています。尚、メンバーの一 部は我々が参戦する競技に向けてレポート 作りや活動発表資料の作成に取り組んでい ます。 B‘Energy Racingは学習と成長をする機会 を与えてくれたこの一年、そして私たちを 信頼して下さる皆様に感謝し、2021年は その学習を生かしたいと思います。家族や 友人同士で皆さんが楽しくお祝いできるこ とを願っています。2021年に乞うご期待 ！

FSAE ELECTRICに適用されたMATLAB João Marcos Guimarães

MATLABは計算を行うソフト であり、数えきれないほどのツー ルやライブラリを逗し、シミュ レーションを行う上で完全なサ ポートをユーザーへ提供します。 様々な分野の計算モデリングを実 施することが可能である為、チー ムにとっては欠かせないツールと なりました。 MATLABソフトの中 でも、私たちが最も活用している ツールはSIMULINK です。編集可 能なブロックコードと入力したパ ラメーターをもとに、複雑なシ ミュレーションやモデルを直接ビ ジュアル的に作成することが出来 ます。 そして、MATLABの機能を活 用することによって無限な操作が 可能となります。コンピューター ビジョンのコード開発からサスペ ンションシステム・ハイブリッド カー・冷却システムの熱の流れの パフォーマンスなどの車載システ ムシミュレーションまで実施でき ます。

私たちチームは、車の走行 （FSAEダイナミックテスト:加速 度・スキッドパッド・オートクロ ス・エンデューロ）パフォーマン スをシムレーションするために計 算モデリングを応用されています。 それらに適するパラメーターを車 に入力し様々な計算を行うことで、 エネルギー消費・モーターのトル ク・車の速度の曲線などの様々な 結果を得ることが出来ます。

車で一時走行したバッテリーのエネルギー曲線

パートナーシップEVANPLAST Sandro Guariglia

SAEEVフォーミュラへ参戦 するにあたり、カーブや加速・減 速の際に自動車に加わる様々な力 や牽引システムのパワーを考慮す ることで機械システムへ大きな負 荷が掛かることが安易に想定され ます。この様に注意深く考えてい くことがプロジェクト成功の基盤 となります。

コロナ感染症流行初期から ソーシャルディスタンスによる対 策が呼びかけられ、接触困難を理 由にサポートを断念し兼ねないス ポンサー企業が続出しました。し かしながらこの困難な状況の中、 Evanplast は支援続行を断言し、 加工に必要な機械や作業場所を提 供、そして知識までサポートして くれました。Evanplast の協力に よ り 、 技 術 者 で あ る Wiler Felipe Felicianoさんからもプロジェクト 全ての過程においてサポートして 頂けることになりました。 プロジェクト成功のカギとな る部品加工においてのEvanplast企 業と技術者Wilerさんのサポートを 深く感謝しています。

ワイヤーハーネス HENRIQUE DINIS

電気ケーブルは自動車の操作に欠かせない

GROUP

もので、エネルギーや情報を伝達する役割

ハーネスを製作するために必要なケーブル

を担っています。その数本のがケーブルが

・コネクター・台・機械や工具の使用・訓

まとまった物をワイヤーハーネスと呼ばれ

練にサポートしてくれました。

ています。

の支援を受けました。ワイヤー

最後には、プロジェクトを承認するためテ

Facens B‘Energy RacingはB20プロジェ

スト・最終確認が行われます。それは小さ

クトの試作品がより効率的・安全であるた

な段階に分かれています。最初に、ワイヤ

め、国内・国外規則をベースとして製造し

ーハーネスを台の上に乗せ、車の制御と安

ました。そうすることで、高品質かつ安全

全電子モジュールをパワートレインシステ

で信頼性の高い電気自動車システムを構成

ムに接続します。こうして、低電圧・低電

することが出来ます。

力のデバイスの確認を行い、試作品組付け

プロジェクトは開発・製造・最終確認と、 三段階に分かれています。まず、始めの段 階ではワイヤーハーネスをAutocad・

る前に、車の大半のシステムを台で作動さ せることが出来ます。そして、発生する可 能性の高いエラーを確認します。

CREOソフトの２D・３D機能を使用して

ワイヤーハーネスは見えないところにあり

設計します。そして、素晴らしい精度を追

、子存じでない方もいるでしょう。ですが

求します。 PTC®ソフトのケーブリングツ

、私たちはその部品の重要さと設計での要

ールを使ので、簡単にケーブルを追加する

注意が必要なことを知っています。全安全

とが出来ます。

規格に沿うことで、最終的に電気異常が発

次の段階で台を使用してワイヤーハーネス を製造します。当プロジェクトではREV

生することなくパフォーマンスを披露する

ことが可能となります。

シャシー IGOR RICIONE

シャシーは一般的に、‘‘全てのもの を支える大きな部品‘‘だと知られて おり、全自動車システムを接続する 役割を大きい物を各場所に支える‘‘ と皆さんからご存じで、レースカー のシステムを一体化にする役割を担 っています。シャシーを製造する方 法は様々ですが、当プロジェクトで は管状シャシーを選定しました。 フォーミュラ SAE 大会に向けてシ ャシーのプロジェクトは2012年に開 始され、それから完成度を増やして います。その故に、試作品B20の主 な課題は定量化、作業性向上（組み 立て・メンテナンス）そしてプロジ ェクトの規模にプロトタイプは重量 減らす、組み立てとメンテナンスを もっと楽にするとプロジェクトの規 模に妥当する技術を適用することで す。 去年の12月中、シャシーの製造を簡 潔しました。プロジェクトの試作品 を理想へ近づけるための第一歩は治 具を製作することでした。その治具 は、パイプを正確な位置に配置する 役割を担っています。治具は Kajihara企業の支援の元実行され、

治具に使用されるプレートのレーザ ー加工で取り組んでいただきました 。それと並行して、ベンダー加工そ してパイプ切断の専門である Usitubosからサポートいただき、メ インパイプにベンダー加工を施しま した。 コロナ感染症への予防•安全対策に 従うことを前提に、シャッシー製造 において学内での作業を許可すると いう形で製造の最終段階まで大学に ご協力頂きました。

以後、我々メンバーは物理テストよ るコンピューターシミュレーション 結果の証明に努めます。それ以外に もブラスティングや静電塗装、Altak 製自動車用ラッピングフィルムシー トを試作品の側面に貼るなどの作業 も行います。

KAJIHARA

BALLARD 水素チャレンジ Thulio Ferreira

想像通りB19H2プロジェクトは私た ちチームにとって大きな挑戦となり、 沢山の事を学ぶ機会を与えてくれま した。プロジェクト開始の時点から SAE Brasilによって開催された数々 のワークショップや講義を通して チーム全員が水素燃料電池の自動車 の仕組みについて学び、これから世 界中での発展が期待されるこの分野 についての視野を広げることができ ました。

このチャレンジの二段階目開始から 全ての電気部品の正確な位置や機械 部分の詳細な図面など、実物の製造 に向けてPTC® Creo Parametric ソフ トで設計したプロジェクトの改善を 進めていき、残るはCADでの電気製 図作成の段階まで作業を完了しまし た。

試作品の製造では必要な資材を取り 寄せ、そのうち燃料電池や電気モー ターなどのいずれかにおいては作動 確認の試行を大学にて行いました。

これからのプロジェクト開発におい て引き続きご支援を頂く有難味を忘 れてはなりません。SAE,そしてその 他大手自動車会社やオートメーショ ン株式会社それぞれが各チームを担 当し、必要な専門知識でサポートし て頂く形で試作品開発に挑んで行き ます。私たちのチームは電気モー ターや変圧器、発電機の製造・販売 を行うWEG企業の支援をして頂くこ とになり、プロジェクトに貢献して もらえることをとても光栄に思って おります。

B19H2

B’ENERGY メディアについて B’Energy Racing Team は現在フェイスブック での3400以上のいいね！を誇り、ニュースや ユーモアのある投稿、そして競技の様子の写 真などを通して活動を応援してくれるフォロ ワーの方々に恵まれています。 インスタグラムでは約1800人もの方々から フォローを頂き、競技の様子やチャレンジ、 ニュース、ユーモアのある投稿以外にも、ス トーリーなどで様々なコンテンツを配信して います。

B’Energy プロフェッショナルソーシャルネッ トワークでは1700人ものフォロワーを誇って おり、こちらではよりフォーマルな姿勢で ニュースや競技のコンテンツを投稿していま す。 Flickrは私たちのプロジェクトや競技の様子の 写真などをアクセスできるプラットホームと なっており、チームの過去の活動の様子を覗 くことができます。

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