Couleur Vol.04

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St.Cousair little press

Vol.4

2008 winter Since you were precious in My sight, You have been honored,And I have loved you - Isaiah 43:4

そんな、䜕かのやくわり


や く わ り 文 / 日沌玀子

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そ の 春、 私 は 乗 り 越 え が た い こ ず が 重 な っ

小 さ な 倉 化 を 楜 し み は じ め お い た。 新 し く

気がした。䜕も買わずに CD ショップを出た

お、 少 し 疲 れ お い た。 倖 は 心 地 よ く 花 が 咲

出䌚った音楜たちが私の日垞に最いを䞎え

私 は、 決 し お 明 る い ず は 蚀 え な い あ の 音 楜

き乱れおいるのに、心はたったく晎れなかっ

お く れ お い た し、 驙 り も 味 も た た も ず の よ

を思い出しおいた。

た。 せ め お 音 楜 を ず 思 い ã‚ž ャ ケ ッ ト è²· い し

うにきちんず認識できるようになっおいた。

た CD は重く䜎いピアノの音で私をさらに远

時々芖界の端にあの CD が目に入ったが手を

ど ん な も の に も 圹 割 は 侎 え ら れ お い お、 遅

い è©° め た し、 気 を 箛 ら わ せ る た め に ç„Œ い た

䌞ばすこずができないたた、い぀のたにか思

す ぎ る ず い う こ ず は な く、 遅 い な ら 遅 い な

ケ ヌ キはスパむスの銙り が や け に 錻 に ぀ い

い出すこずすらほずんどなくなっおいった。

り の å Ž 所 ず タ ã‚€ ミ ン グ が 甹 意 さ れ お い る。

た。 す べ お の 感 性 が う た く 噛 み 合 わ ず、 味

い ろ ん な 運 å‘œ が 折 り 重 な っ お、 日 々 が 厚 み

や 匂 い は お ろ か、 感 情 も、 感 動 も、 曇 り ガ

å­£ 節 の 倉 わ り 目 に は 必 ず、 そ れ に 芋 合 う 音

ラ ス を通したようにがん や り ず し か 沞 い お

楜 が 欲 し く な る。 空 気 に 雪 の 匂 い を 感 じ る

を増しおいく。

こ な く な っ お い た け れ ど、 忙 し く す る こ ず

よ う に な っ た あ る 日、 い ぀ も の よ う に CD

重 く 䜎 い ピ ア ノ の 音 ず、 女 性 ノ ォ ヌ カ ル の

でなんずか日々をやり過ごしおいた。

シ ョ ッ プ ぞ 出 掛 け た。 è¿« り く る 寒 さ に 立 ち

也 い た 歌 声 が、 冷 え き っ た 郚 屋 に 染 み わ た

向 か う 勇 気 を 駆 り 立 お る た め に、 冬 に は い

る。 手 袋 や マ フ ラ ヌ の ぬ く も り さ な が ら、

そ れ か ら 時 間 が た ち 状 況 が 倉 わ り、 私 は い

぀ も よ り も 勇 た し い 曲 が 必 芁 だ。 気 に 入 っ

今幎の冬の心匷い味方ずなる。

ろ ん な こ ず に 少 し ず ぀ 慣 れ お、 た た 日 々 の

た CD は䜕枚かあったが、どれも優しすぎる

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Rachael Yamagata / HAPPENSTANCE 力の抜けた歌声ずシンプルな歌詞にせ぀なさを掻き立おられる。冬のドラ むブにお勧め。

ビタヌな歌声の

女性シンガヌたち

FIONA APPLE / extraordinary machine かすれた䜎い声で芋事にチャヌミングさを衚珟する圌女。圌女にかかれ ば、重く垂れ蟌めた曇り空もかわいらしく思えおくる。

MELODY GARDOT / Worrisome Heart 傍らにお酒が欲しくなる JAZZY なアルバム。軜快なピアノに乗せたハス キヌな声が心地よい。

carla bruni / comme si de rien n'etait さらさらずささやくような歌声。シュヌマンの名曲に歌詞を぀けた「je suis une enfant」は特にお勧め。ベッドに入る前のひずずきに。

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St.Cousair Chapel & Mt.Iizunayama【サンクれヌル・チャペルず飯綱山】

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Sanctuary

サンクチュアリヌ

゚レミダ曞 29 ç«  4 節から 7 節〔新改蚳〕 むスラ゚ルの神、䞇軍の䞻は、こう仰せられる。「゚ルサレムからバビロンぞわたし が匕いお行かせたすべおの捕囚の民に。家を建おお䜏み぀き、畑を䜜っお、その実を 食べよ。劻をめずっお、息子、嚘を生み、あなたがたの息子には劻をめずり、嚘には 倫を䞎えお、息子、嚘を産たせ、そこでふえよ。枛っおはならない。わたしがあなた がたを匕いお行ったその町の繁栄を求め、そのために䞻に祈れ。そこの繁栄は、あな たがたの繁栄になるのだから。」

この聖曞のこずばぱレミダずいう預蚀者によっお玀元前 6 䞖玀むスラ゚ルで語ら れたものです。ナダダ民族はバビロン軍に負け今のむラクにあるバビロン囜ぞ匷制連 行されお行きたした。その民に送ったものです。圌らが捕囚地バビロンに䜏み仕事を し糧を埗お家族を増やしその町の繁栄のために祈りなさい。ずいう内容です。圌らは 70 幎の捕囚の埌むスラ゚ルに垰還したした。私たちもこの飯綱町に定䜏し仕事をし 家族を増やし飯綱町の繁栄ず祝犏を祈っおいきたいです。倩囜ずいう安息の地に入る たで・・・。

サンクれヌル・チャペル 久䞖たゆみ

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Cooking 幞せレシピ

パヌティヌのすすめ 「家に来ない」ず、突然誘っおくれた女ずもだちがいた。 背を向けおキッチンに立぀姿は圧倒的な包容力で、私は家猫のようにぬくぬくず居心地が 良かった。料理はい぀ものそれずきっず䞀緒で気負いなどないのに、趣味の良いう぀わに 盛り぀けられ晎れやかに食卓に䞊んだ。その空気、匂い、枩床すべおが、圌女の色にはら りず包たれお、忘れられない鮮やかな想い出ずなった。

もしあなたがゲストを招いおもおなすずしたら、特別なこずはしないこずだ。頑匵り過ぎ おはいけない。心をこめお䜜るい぀もの手料理でいい。あなたずテヌブルだけ少しドレス アップしお、笑顔でゲストをお迎えしよう。

冬の倜ならキャンドルを。その炎は、寒さのなかに咲く可憐な花のように蚪れたひずの心 を枩めるだろう。也杯のシャンパンに合わせお甚意した、簡単な前菜ずお気に入りの BGM。 旅の蚘念に買いもずめた小物をかざり、遠い異囜のはなしで盛り䞊がるのも悪くない。 メむンは、前もっお甚意したあなたのスペシャリテを熱々に枩めお。それは、野菜もたっ ぷりな家庭料理がありがたい。倜も曎けお、新しいワむンを開けるころには誰もがく぀ろ 文・レシピ・料理 / 宮氞䟑䜳 料理挔出家 囜籍にずらわれず、䞻婊が家庭のキッチン で䜜るこずができる、ワンランクアップの 料 理 を 提 案 す る。「 料 理 は 楜 し く 矎 し い 」 がモットヌ。

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いで、そこに流れるハヌトフルなラブ゜ング。あなたはキッチンに閉じこもるこずなく、 倧いに語り、飲み、笑おう。最高のおもおなしは、あなたが 1 番楜しむこずなのだ。

玠敵なパヌティヌを開きたいなら、オリゞナルなストヌリヌを䜜ればいい。もし映画が奜 きなら、あなただけのシナリオを曞けばいい。䜕を食べるのかではなく、どう過ごすのか。 愛のあるずころに、矎味しいものが生たれるのだから。


■材料4  6 人分 鶏レバヌ

300g

玉ねぎみじん切り にんにくみじん切り

1/2 個 1/2 片

癜ワむン

適量

クロヌブ、ナツメグ、シナモン等

適量

無塩バタヌ 生クリヌム

50g 70cc

塩、胡怒、サラダ油

適量

☆クラシックゞャム あんず

適量

バゲット

適量

■䜜り方 ①

②

レバヌペヌストず杏ゞャムのカナッペ

鶏レバヌは硬い所を取り陀き、流氎で 掗っおから牛乳分量倖に挬けお血 抜きする。 サラダ油を熱したフラむパンでじっく りず玉ねぎを炒め、にんにく、レバヌ を加えお炒め合せる。

③

②に癜ワむンをひたひたに泚ぎお奜 みでポルト酒、マデラ酒、コニャック 等で銙り付けをし、クロヌブ、ナツ メグ、シナモン等を入れ、氎分が無く なるたで朚べらでレバヌを朰しながら 匱火で煮る。

④

③の粗熱がずれたら無塩バタヌずずもに フヌドプロセッサにかけ、混ざったら生 クリヌムを加え混ぜ合わせ、塩、胡怒で 味を調える。フヌドプロセッサが無い 堎合、泡立お噚で混ぜ合わせる薄切り にしおトヌストしたバゲットに塗り、ク ラシックゞャムあんずを添えお。 ☆印はサンクれヌルオリゞナル商品Couleur

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にんじんのポタヌゞュ

■材料4 人分 玉ねぎ にんじん 小麊粉 ブむペン ロヌリ゚

1/2 個 2本 小さじ 2 氎 4 カップ 固圢コン゜メ 2 個 1枚

牛乳 塩、胡怒、バタヌ

1 カップ 適量

■䜜り方 ① ② ③

④ â‘€

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玉ねぎ、にんじんを薄切りにする。 鍋にバタヌを溶かし、玉ねぎを焊がさないようじっく り炒め、にんじんを加え炒め合せる。 ②に小麊粉を加え軜く炒めおからブむペンを少しず぀ 泚ぎ入れ、ロヌリ゚も加える。 アクを取りながら、匱火で煮蟌む。 ③の野菜が柔らかくなったらロヌリ゚を取り出し、ミ キサヌにかけおから鍋に戻す。 ④に牛乳を入れ火にかけ、塩、胡怒で味を調える。


カリフラワヌの癜いサラダ ■材料4 人分 カリフラワヌ ☆ ディップ オニオンマスタヌドマペネヌズ オリヌブオむル 黒胡怒

1/2 株 適量 適量 少量

■䜜り方 ① ②

カリフラワヌは小房に分けお茹でる。 皿に盛り付け、ディップオニオンマスタヌドマペネヌ ズ、オリヌブオむル、胡怒をかける。

Couleur ☆印はサンクれヌルオリゞナル商品

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鎚のロヌスト

黒すぐりゞャムの゜ヌス

■材料4 人分 鎚むね肉

2枚

☆オヌルフルヌツゞャム 黒すぐり 玉ねぎ、にんじん薄切り 赀ワむン ブむペン 無塩バタヌ

倧1 少量 100cc

氎 180cc  固圢コン゜メ 1/2 個 少量

■䜜り方 ①

鎚に塩、胡怒しお皮目をじっくり焌き、䞀緒に玉ねぎ、 にんじんも焌く。鎚の裏偎はさっず火を通す。

②

①の鎚を取り出し、180 床のオヌブンでミディアムに

③

焌く。8 分皋床、倧きさに合わせお倉えるオヌブ ンから出しホむルで包んで䌑たせ、粗熱がずれおから 切る ②のフラむパンに赀ワむンを入れアルコヌルを飛ば し、ブむペンを加えお半量になるくらいたで煮詰める。 濟しお再び火にかけ、オヌルフルヌツゞャム黒すぐり、 塩、胡怒で味を調え、バタヌでずろみを぀けお゜ヌス ずする。 付け合せのごがうの赀ワむン煮 乱切りにしたごがうをさっず茹で、赀ワむンずブむペ ン で 柔 ら か く な る た で 煮 お、 最 埌 に オ ヌ ル フ ル ヌ ツ ゞャム黒すぐり、塩で調味する。

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☆印はサンクれヌルオリゞナル商品


■材料13 × 15 センチ角型 1 台分 ☆クラシックゞャム くり

200g

補菓甚チョコレヌト 無塩バタヌ

250g 200g

ラム酒 ココア 生クリヌム

適量 適量 適量

■䜜り方 ① ② ③ ④

チョコレヌトは刻んで湯せんで 溶かす。 ①を火からおろしお、现かく切っ たバタヌを混ぜ蟌んでいく。 ②にクラシックゞャムくりを入 れ混ぜ合わせ、ラム酒を加える。 ③を型に流し冷蔵庫で冷やし固 め お か ら、 奜 き な 圢 に カ ッ ト す る。 コ コ ア を た ぶ し 仕 侊 げ、 盛 り 付 けおから甘くないホむップク リヌムを添える。

栗ゞャムの生チョコレヌト ホむップクリヌム添え ☆印はサンクれヌルオリゞナル商品

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぀ぶ぀ぶ ごろごろ

倏の間に倪陜を たっぷり぀めこんだ果実を 冬にいただく幞せ 爜やかな銙りず共に

甘さひかえめ いくらでも食べられそう 隠れた人気者 野菜はなんでも もちろんフラむ、サンドむッチ オヌルマむティなにくい奎

クラシックゞャム あんず 185g / 550yen

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DIP オニオンマスタヌド マペネヌズ 100g / 420yen

野生ブルヌベリヌ コンポヌト 180g / 700yen


この絶劙に調合された 銙り高い粉は

くりのゞャムがあるんだ ・

・

たろやかな味

お砂糖を䜿わない オヌルフルヌツゞャム 黒すぐりカシスのこず

クラシックゞャム くり 200g / 680yen

オヌルフルヌツゞャム 黒すぐり 185g / 580yen

ず、ビッくり なめらかで

ワむンだけでなく カフェオレやミルクティ お菓子䜜りにも

ホットワむン ミックス 40g / 220yen

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Vi neyar d s & W i n e r y ノィンダヌド & ワむナリヌ

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冬来りなば、春遠からじ

文 / 䞞山和子

せんおい

長野の冬は長い・・・。

剪定しお萜ずした枝は、雪の䞊で燃やしたす。

10 月の終わりには「コタツを出したよ。」

自瀟のぶどうの朚は玄䞇本 !!

の声があちらこちらで聞かれるようになり

枯れ草も雪に隠れた癜銀の䞖界で、足も雪

たす。次の春が来るのはゎヌルデンりィヌ

に埋もれおの剪 定䜜業はずおも冷たくお、

クの頃。桃やリンゎの花が桜の花ず䞀緒に

手足の感芚も奪われおしたいたす。ただひ

芋られたりするのですが、ただ花冷えや朝

たすらぶどうのために、私たちが頑匵れる

晩の冷え蟌みが厳しいので月頃たでは長

事を地道に、倧事に実行するのみなのです。

せんおい

袖がしたえたせん。考えおみればヶ月以 䞊も「寒い寒い」ず蚀っおいるこずになり

冬が来たずいう事は春が確実に近づいおい

たす。けれども、ここ飯綱町の厳しい寒さ

るずいう事で、それを思うず気は焊るばか

がワむンにずっおは倧切なのです。䜎枩で

り。そんな䞭、ずっおも玠敵なこずもあり

じっくり暜熟成ができるからです。

たす。倜のうちに雪が降っお晎れた朝は、 積もった雪がきらきら光りたるでダむアモ

ずころで、ぶどうの朚は玅葉が終わっお萜

ンドを散りばめたようなんです。

葉するず、春に備えじっくりず冬䌑みに入 り、根から逊分を吞うのをやめたす。私た せんおい

䜕も無い静かな冬、私たちはひそかに忙し

ちはその隙に、春に出おくる芜を遞び剪 定

く動き回り、もうすぐ䌝わっおくる春の気

したす。昚幎の芜吹きを芋おいるから、来

配をそっず埅぀のが、毎幎恒䟋になったワ

春のむメヌゞはすでに出来おいるのです。

むナリヌの冬の姿です。

冬眠䞭のぶどうの朚

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小林フィデア わたしが日本に来たのは 1996 幎の月でした。日本人男性ず結婚し、倫 の郷里・長野で、倫の䞡芪ず䞀緒に暮らすこずになったからです。映画や

Vigneron

ノィニュロン

フランス語で、ぶどうを育おおワむンを造る人の こずをノィニュロンずいいたす。 サンクれヌルにずっお、ワむンが生たれるこの地 を愛するすべおの仲間がノィニュロンです。

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テレビでしか芋たこずのない高局ビル矀や地䞋鉄など、東京の街を歩いお いる時、わたしは映画のヒロむンになったような気分になりたした。 初めお䜓隓した雪の降る冬。この雪の䞋はどうなっおいるのだろう。ア フリカず同じ赀い土があるのだろうか。厚い雪雲の䞊には、青い空があ るのだろうか。神様は本圓に䞍思議なこずをするものだず感心しながら、 新しい発芋ず驚きの毎日を送っおいたした。 日本に぀いお、わたしは䞭孊校で地理の先生から「玠晎らしい囜」ず孊 びたした。テレビやクルマを䜜る倧きな工堎があり、敎備された氎田が あり、䜕でも揃うお店があり、䜕でも買えるお金を持っおいる人たちが 䜏む囜。病気で死ぬ子どもがいない囜。䞖界で䞀番お幎寄りが長生きす る囜。「タンザニアも日本のようになったらいいな」ず思いたした。 日本に来お 13 幎。先生が教えおくれたこずは、みんな本圓でした。でも、 先生が知らなかったこずもたくさんありたす。タンザニアは日本のよう にならないでほしいず思うこずもたくさんありたす。


゜ヌテ・サワサワ 「私の手汚いですか。黒いのは汚いですか。」 98 幎初倏、ずある店に入るず、『だめだめ、觊っちゃいけない。ここはあなたた ちの来るお店じゃない、 早く出おっお』ず蚀われた。その店長は、觊った品をずっ ず拭いおた。日本語があたりしゃべれないフィデアは泣きながら「なぜ、なぜ」 ず繰り返し蚎えたが、取り合っおもらえなかった。 「その時思いたした。日本、差別ありたす・・・。私は買いたかった、なんで出 おっおず蚀われるそれいじめじゃないいじめでしょ。タンザニアでは、お客 さんは倧事にする。知らない文化や知識をもたらしおくれるから。タンザニアで は、黒い色ずおも矎しいです。自分で愛しおたす。自分で倧奜き、でも日本では 違うなっお思った。 すごい苊しいです。私たちみんな同じ、私たちみんないっしょ、 色違いあっおも、 髪の毛皮類違いあっおも、囜の違いあっおも、私たちみんな同じ、 “ シヌシヌ・゜ヌテ・サワサワ・・・” スワヒリ語で “ 私たちみんな同じ、みんないっ しょ・・・”」 。

タンザニア 南郚の町゜ンゲアにあるフィデアの実 家は、珟 圚 『ニュヌデむズ・フォヌ・チルドレン子䟛たちの新しい日 』ずい う孀児院になっおいたす。゚むズで䞡芪を亡くし、自らも HIV に 感染しおいる子どもたちのための斜蚭です。フィデアのお母さん が代衚の S.W.A.C.O.゜ンゲア女性ず子䟛の支揎団䜓が運営 しおいたす。 圚宅を含め、およそ 50 人の孀児たちが、ニュヌデむズ・フォヌ・ チルドレンの揎助を受けおいたすが、さらにおよそ 50 人の孀児 たちが揎助を必芁ずしおいお、その数は増え続けおいたす。もっ ず広い土地に、もっず倧きな斜蚭を建お、もっず倚くの孀児たち を受け入れたいず考えおいたす。

肌の色の違いを超えた、心からの枩かいもおなしが埅っおいる。

孀児たちの食費や孊費、スタッフの人件費などの運営資金の倧半 は、フィデアの絊料や講挔料からの仕送りによっおたかなわれお いたす。でも、個人の力には限界がありたす。 ニュヌデむズ・フォヌ・チルドレンに、みなさんのご支揎をお願い したす。 運営資金ず斜蚭建蚭費ぞの募金や、子どもたちの生掻に必芁な 物資をご提䟛ください。

入り口のドアを開けるず、圌女の元気な声が耳に飛び蟌んできた。

募金ず支揎物資のご提䟛に぀いお、お問い合わせ、お申し蟌みは E メヌル misaada@sotesawasawa.jp たで

窓から山々やぶどう畑、のどかな田園颚景が芋枡せる小高い䞘の䞊にあるレスト ラン・サンクれヌル。フィデアが勀めはじめおもう 11 幎が経った。持ち前の明 るさずパワヌでテヌブルを盛り䞊げる圌女に䌚いに、党囜各地から蚪れおくるお 客さんが埌を絶たない。時には人生盞談を持ちかけられるこずも。ここでは囜や

「いらっしゃいたせ Nice to meet you !」

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Life St.Cousair Style

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暖 炉

この䞘にも冬が蚪れ、 雪が降り぀もるレストラン・サンクれヌルの煙突からは、 ゆったりずした煙が立ち䞊っおいたす。 そんな寒いずきでも、ここたで足を運んでくれるゲストがいたす。 レストランの扉を開いお䞭に入るず、 寒さから開攟される暖かさがそこにはありたす。 この時期にしか味わえない、この時期だから味わえる暖かさの源は “ 暖炉 ” です。 パチパチず火の粉が螊る音ず、炎のゆらめきが心地よいく぀ろぎを䞎えおくれたす。 レストランの食事ず窓から眺める真っ癜な田園颚景、ここに暖炉の枩もりが加わるこずで、 郜䌚にはない、ここだけのゆったりずした莅沢な時間が流れおいたす。 暖炉に薪をくべるのは、小林フィデアさん。 タンザニア出身の圌女はスタッフの䞭で䞀番の寒がりや。 ゲストに気を配りながら、自分も枩たっおいるのかも知れたせん。 寒い地方だからこそのぬくもり、感じおみたせんか。

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a ce

of

Fac

et

サンクれヌル・ワむナリヌ

那須ガヌデンアりトレット店 カ ン ト リ ヌ コ ン フ ォ ヌ ト 田舎の豊かさ、心地よさ 「いらっしゃいたせ」 明るい倧きな声が飛び亀う。 東北新幹線の那須塩原駅から盎通のシャトルバスに乗り継いで 10 分匱、那須ガヌデンアり トレット内にあるこのお店は、ずにかく気さくで元気。人懐っこい笑顔に぀られおこちらも い぀の間にか笑顔になっおいるのに気が぀く。『スタッフに䌚いに来おくれるお客さたも結 構いらっしゃるんです』ず、枡蟺店長が蚀うのも玍埗。 「ここは田舎だから、気取っおもね」「そうそう、でもね、田舎だからいいのよ」ず、冗談亀 じりに話すスタッフたち。 たた䞀組のお客さんが入っおきた。「今日も寒いですね。詊飲甚のワむンで䜜ったホットワ むン、ずっおも枩たるんですよ。」そういいながら店長自慢のそれを手枡す。 笑顔になったお客さんを芋お、本物のカントリヌコンフォヌトがここにあるず感じた。

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枡蟺店長のお気に入り

ノァン・ショヌのあたたか。 サンクれヌル・ワむナリヌ 那須ガヌデンアりトレット店 店長 枡蟺奈穂子 癜い季節になるず飲むホットワむン。 ノァン

シ ョ ヌ

フランス語で V in c haud・・・。フランスの家庭では代々䌝わるオリゞナルのレシ ピがあるんです。おばあちゃんからお母さんぞ、そしお嚘から孫ぞ・・・。 たるで、日本で蚀うタマゎ酒みたいなものですね。クロヌブずシナモン、アニスや

飲み残したホットワむン。煮詰めた埌、サンクれヌルのブ ルヌベリヌコンポヌトを加えお、ちょっず赀ワむンを足し おのばしおあげるず、ずっおもおいしい゜ヌスに豚肉の ゜テヌず盞性抜矀。

オレンゞピヌルで銙り぀けをしお頂くず䜓がポカポカ。 わたしのオリゞナルはシンプルにクロヌブずシナモンで銙り付けをしおハチミツを たっぷり入れたホットワむンです。この那須の地に雪が舞い散る頃になるず、ホッ トワむン甚にお手頃な赀ワむンをストックするぐらい。 ホットワむンで身も心もポカポカになるずなぜだか自然ず笑顔になるんです。 那須店もこのホットワむンのように、来お頂ける党おのお客さたが笑顔になるよう な、そんなポカポカ出来る空間を目指しお、スタッフみんなで “ あたたか ” を共有 しおいきたいず思いたす。

サンクれヌル・ワむナリヌ 那須ガヌデンアりトレット店 open/10:00 close/19:00土曜日 20:00 address/ 栃朚県那須塩原垂塩野厎 184-7 那須ガヌデンアりトレット内 TEL/0287-67-2339 Couleur 23


Vol.4 2008.12.18 第 1 版発行

発行人 線集人

久䞖良䞉 山川誠䞀

発行所

サンクれヌル・パブリッシング 〒 389-1201 長野県䞊氎内郡飯綱町芋川 1260 TEL026-253-7002 FAX026-253-8861

http://www.stcousair.co.jp 印刷補本 株匏䌚瀟むシワタグラフィックス ⓒ 2008 St.Cousair CO.,LTD Printed in Japan 本曞掲茉の蚘事、写真、むラスト等の無断耇 写コピヌ、耇補転茉を犁じたす。 R本曞からの耇写を垌望される堎合には、株 匏 䌚 瀟サンクれヌルTEL026-253-7002 にご連絡ください。 ●萜䞁、乱䞁、その他䞍良品がありたしたら、 お取り替えいたしたす。株匏䌚瀟サンクれヌル

http://www.stcousair.co.jp

TEL026-253-7002ぞご連絡ください。

Staff ■サンクれヌルワむナリヌ 本店 営業時間 9:0017:00 Tel.026-253-8002 ■レストラン・サンクれヌル 営業時間 11:3016:30 Tel.026-253-8070芁予玄

couleur [kulœ:r] Couleur【クルヌル】は「色」を衚すフランス語です。四季の色やサンクれヌルのこだわり、スタッフの人柄などをお䌝えしたす。

Director/Photo Editor/Recipe Editor Illustration Text Text Text Text Text

山川誠䞀 宮氞䟑䜳 日沌玀子 山田な぀き 久䞖たゆみ 飯森國正 塩入寛之 䞞山和子 枡蟺奈穂子


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