A Human-Centric Office
CBRE Japan prototype Workplace Strategy
多くの企業は、ハイブリッドな働き方に適した ABW オフィス環境の構築に苦慮しており、オフィス の整備に多額の投資を行いながらも、エンゲージ メントの高い人財を育てられずにいます。成功する オフィスとは、人々の距離を縮めると同時に経済 的なメリットを生み出すスペースであり、システム です。そのような発想のもと、私たちはヒューマン セントリックなオフィスを構築しました。この資料 では、その構築において重要視した要素をご紹介 いたします。
背景となるビジネス・執務環境
• 現在、日本企業は、インフレや人財難という環境 下にも拘わらず、更なる成長を実現するという 課題に直面しています。
• 組織は、より革新的になるために、年齢、性別、 勤続年数、あるいは性格など、より多様な従業員 を受け入れています。
CBRE従業員の勤続年数
• 一方、人財が仕事を選ぶ上で重視する項目にも 変化がみられます。勤務時間や勤務場所(自宅、 オフィス、その他)の柔軟性や、ワークライフ バランスに注力する企業が求められています。
ハイブリッドワークの継続を望んでいるCBREの 従業員
このようなことを背景に、ハード( 物理的なオフィス 空間) と ソフト( プログラム、研修など) の両面
からワークプレイスの見直しが求められています。
オフィスの変革はコストのかかる投資であるため、まずは直接的および間接的な投資効果を慎重に 見極める必要があります。CBRE ジャパンの新たな東京オフィスは、受賞歴のある旧オフィスの更なる 進化(「co-evolution =
共進化」)であり、今後のビジネスをサポートすることを目指しています。
この新しいオフィスでは、多様性や柔軟性に富んだ活気あるコミュニティであり、未来の働き方に備 えるためのプロトタイプとなることを見据えています。
旧CBRE東京
【芝公園+丸の内(2フロア)】
2拠点 1,430坪
2.0坪/人
集約・増床&リノベーション 【丸の内(3フロア)】
1拠点 1,585坪 93%
1.7坪/人
インクルーシブなコミュニティの構築
• 多様な人財を 惹きつけ、維持 する
• 健康的なワーク ライフバランス の支援
• CBREのビジョン を表現する環境 づくり
Global CBRE Vision
未来の不動産ソリューションを創造し ビジネスと人の成長に貢献する
ビジョンを実現するためのワークスペース機能
• 当社の従業員は、それぞれのワークスタイルや 生活状況に合わせて、働く場所 ( オフィス、自宅、 その他 ) を自由に選択することができ、オフィス の中でも、自分の生産性を最大化するスペース を選択することができます。
• オープンスペースを充実させる一方、作業に集中 するためのスペースや、機密性の高いクローズド スペースも拡張。従業員のさまざまな業務や 性格に対応できる空間を揃えました。
効率的に働くためにオフィスのどこに座るかを選択 したい従業員
柔軟な座席に移行した結果、個人の生産性が向上 したと感じている従業員 84%
ハイブリッドワークに配慮したスペース
健康的な働き方をサポート
日本のオフィスで初めて導入されたナップルーム
高さ調節可能なデスク
マザーズルーム
マッサージサービス WELL認証 & LEED
柔軟性とウェルビーイングに重点を置いた家具 ( 高さ調節可能なデスク、ワイドディスプレイ ) と、より健康的な働き方をサポートするアメニティ( マッサージ サービス、シャワールーム、ナップルーム、健康に配慮したメニューを提供するカフェ、マザーズルーム ) を提供しています。
“人”にフォーカスした取り組み
従業員が自分の性格特性 (MBTI) を 認識し、互いの違いをよりよく理解 するためのプログラムを作成するこ とで、偏見のない、自分や他者への 思いやりのある考え方の醸成に貢献 しています。
私たちの「ダイバーシティ、エクイティ &インクルージョンネットワーク」は、
定期的にイベントを開催し、共通の 興味や課題を持つグループ (例: 働きながら子育てをするグループなど) の創設を促進しています。
強固なコミュニティの構築
• コストを最適化 して投資収益率
を最大化
1.7坪/人
• ビジネスの俊敏性とイノベーション による市場シェアの拡大
ビジョンを実現するための ワークスペース機能
実際の稼働率から必要な占有面積を割り出し、 スペースとコストの最適化を図りました。
従来型の固定デスクオフィスとのスペースの比較 44%省スペース
従業員数の増加可能割合
部門別のエリアが決められていない代わりに、 プロジェクト用スペースを複数設けました。その 結果、組織変更に際してもレイアウトの変更を 要せず、部門間のコラボレーションもより活発に 行われるようになりました。
27の部門が専用エリアなしで オフィススペース全体を完全に共有 23%の増員が可能
不動産業界における変化、革新、創造、技術進歩を促進し、お客様に 価値の高いソリューションを一貫して提供するために、CBRE Idea Lab を設立しました。
CBRE Idea Labは、CBREにとってグローバル全体でも初の試みとなる、不動産イノベーション専用ラボ です。従業員が最新のテクノロジーのトレンドやテクニックについて学ぶことができるワークスペースで あると同時に、革新的なアイデアを共有することで、クライアントと新しいテクノロジーやイノベーション ソリューションとをつなぐためのプラットフォームでもあります。
共創&チームワーク
CBREの多目的スペースは、さまざまなイベント を通じてクライアント同士がつながり、CBRE Idea Labとともに革新的な組織のエコシステムに近づ けるサポートをしています。
学習&トレーニング
CBRE Idea Labで実施したイベント数
2024年1月~5月 6
CBRE Japanの マネージャーとリーダーの トレーニング参加率
平均受講コース数
3.22
コース
マネージャー1人あたり
リーダーシップ360度調査は、すべてのマネージャーに対しても実施されています。
• 従業員がどこで働いていても、マネージャーや リーダーがチームそれぞれの目標を管理し、リーダー シップ、コーチング、メンタリングの能力を発揮 できるよう、各種トレーニングが実施されています。
• サステナブルな組織づくりのため、次世代リーダー の後継プランや人財評価プロセスを導入して います。また、全従業員が自己啓発KPI を設定 することで各人それぞれが自らの成長のポイント
お客様への最新情報の提供
CBREをより詳しく知っていただく場
イベント参加者数
クライアント数 88 参加者数 196
2024年1月~5月
を決めるなど主体性を促すと共に、コラボレー ティブな文化を奨励しています。
• 社内コラボレーションに加え、社外の不動産 テック企業とのパートナーシップを通じてビジ ネスイノベーションを起こすべく、各種取り組み を実施しています。
活気に満ちたコミュニティの構築 3
ビジョンを実現するためのワークスペース機能
• 適度な「fullness(フルネス)」※のある、
使用率の高いオフィス環境の実現
平均在席率
※「fullness」とは、従業員がリモートワークとオフィス勤務の いずれをも選択できる場合、オフィスが平均してどの程度稼働 していると感じるかを示す新しい指標です。
• エンゲージメントを高め、クライアント
に誇れるオフィス環境の実現
オフィスオープン以降の来訪者数
約1000人
2024年1月~5月 2024年3月末時点 2024年3月末時点 50% フルネス稼働率 71%
効率的な個人作業のためのスペース ( P3「インク ルーシブなミュニティの構築」参照 ) だけでなく、
コラボレーションスペースの割合
250社以上 カフェイベントの収容人数 34% → 49% 最大100人
チームが数時間または丸一日予約できるスペース (「チームポップアップ・スペース」)や、個人作業 だけでなく社内外のイベントを開催することもできる 大きなカフェなど、大小さまざまなコラボレーション スペースが備わっています。
• フルタイムのコンシェルジュサービス、カフェ ドリンク、機密性の高い会議の実施を可能と する会議室、アロマが薫り立つレセプションなど、 お客様にハイエンドのホスピタリティ体験をご提供 します。
• 新オフィスはあくまでもプロトタイプであり、これ からも毎年の評価を通じて試行錯誤を続けて いきます。結果については今後のホワイトペーパー で公表してまいります。
• 新オフィスへの投資の価値を最大化するためには、 その目的とKPIを明確にし、成果をどのように 測定するかが重要です。まずは、エグゼクティブ スポンサー (CEOまたは取締役会メンバーの 1人)、経営企画部門ならびに主要な事業部門 のリーダー、およびCHRO(最高人事責任者) で構成される戦略計画チームを編成すること
• レセプションとフロア全体にアート作品が並ぶ ことで、想像力が刺激され、コミュニケーション を促進します。アート作品としては、日本人に よる彫刻や絵画に加え、AI が生成したイラスト などが展示されています。
“人”にフォーカスした取り組み
• 従業員による社内活動クラブの創設・運営を 助成するなど、ネットワーキングの促進やワーク ライフバランスの支援を行っています。
を推奨します。次に組織全体のデータを収集し、 ビジョン構築のためのセッションを通じて、将来 のワークスタイル・行動・文化についてリーダー 達の方向性を統一します。
• このようなアプローチについての詳細やその後の プロセスについてご興味がある場合は、CBRE ワークプレイスストラテジーチームにご連絡くだ さい。私たちはさまざまな業種や規模のクライ アントのワークプレイスビジョンを支援してまいり ました。皆さまのビジョン実現の達成に向けて、 具体的にどのようにお手伝いできるかご案内させ ていただきます。
• 従業員エンゲージメントスコアが毎年測定され、 スコア改善に向けて各部門が施策を講じ、 マネージャーのKPIにも反映されます。
• 従業員間のよりオープンなコミュニケーションを 促進するために、すべての従業員を対象に「360度 透明性調査」が実施されます。
渡部 未佳 ワークプレイスストラテジー ポートフォリオサービス
7724 8837