002
Contents
004
B4
M1 M1 日本建築学会設計競技 「あたりまえのまち / かけがえのないもの」 表の埠頭 / 裏の埠頭
卒業設計
022
NINOMIYA arcade apartment
浅田・柏木・山内
024
岩田・殷・高橋・二村
026
木作・張・福井
028
木作・玉垣
030
家門 生未
006
風景の環
間隙のアジール
谷口 豪
008
祝祭の水面
fantasic factory
徳永 悠希
010
RECOLLECT
山田 知奈
012
M1 設計演習特論後半課題「副首都を構想せよ」
車窓都市
吉野 真実
014
The Hill City
おやすミズム
ー都市における終焉の場ー ー染色工場との新たな付き合い方ー ー都市における単身高齢者の住まいー ー日常のみえ方を変える 10 の空間ー
The Ring City
Team Asia
032
Team Global
034
柏木・福井
036
浅田・岩田・木作
038
二村
039
B4 計画演習Ⅱ「神戸ランブラスシティ計画」 家門・谷口・徳永・山田・吉野
016
M1 短期留学記
谷口 豪
018
MY LIFE IN FINLAND &
かいわいのみち
徳永 悠希
019
Shinkaichi Studio Street
山田 知奈
020
M1 学内インターンシップ
まじわる
吉野 真実
021
南紀津波避難タワーネットワーク
百年風景
Contents
ENODO SHUHEI STUDIO 2012
Rythmic Green Scent
ー公園 × 商店街ー
COMPETITION IN TAMPERE FINLAND
ニュータウンにおけるホスピス 002
040
M2
同志社大学京田辺キャンパス礼拝堂設計提案競技
063
修士設計 Competition
角田 博由起
044
瓦紡ぐ水景
京都市中心部における町屋型集住形式の設計
松本 直哉
046
Galileo Screen
村野藤吾の有機的形態を構成する手法に 関する研究 AN EVACUATED UNDERGROUND CITY
芳木 達彦
048
つなぐ運河の風景
石津 優子
050
百之架橋
1.5House
ー斜面地における震災対策・復興の可能性ー ー京の街における更新手法の研究を通してー
ドイツ・クロニクル
小松 耕太
054
056
プロジェクト福良
056
蔦屋書店 T2000 プロジェクトデザイン設計プロポーザル
060
Build Live CHIBA 2012
061
第 26 回建築環境デザインコンペティション
062
浅田・柏木・山内
066
岩田・二村
067
浅田 翔大
068
高橋・吉野
069
070
Others OB&OG 近況報告
Endo.lab project
065
第四回文化遺産防災アイデアコンペティション「ふたたび運河と暮らすまち」
Circos Internatiuonal Architecture Competition 2012
052
山内 翔太
第四回文化遺産防災アイデアコンペティション「ふたたび運河と暮らすまち」
おおきなへやと ちいさなへや 伊庭 明香
-A COMMUNITY SHELTER FOR ART-
064
住空間 eco デザインコンペティション -Real Size Thinking 2012-
第 29 回 JIA 東海支部設計競技「間」
L’ OMBRELLONE
谷口 豪
第二回甍賞学生アイディアコンペティション
路地住まい
M2 インターンシップ & 短期留学記
064
1 期生 & 2 期生
070
他己紹介 2012「他コログ」
072
Endo.lab photo album
076
Contents
042
ー建築素材を繰り返し使い尽くす手法についての考察ー
ENDO SHUHEI STUDIO 2012
千原 麻菜
Concrete garden for wild flowers
003
555
芳松 千奈起 「Re:おやすみfantasic 」 ー車窓から見たアジールー
第205回パラモダンコンペティション「わたしとあなた、こことむこう」
3
「間隙のアジール -都市における終焉の場- 」 神戸大学卒業設計展『documentary] 最優秀賞
大阪、中之島の先端に都市におけるアジール空間として、葬送空間、瞑想空間、納骨堂を計画する。 大阪、中之島の先端に都市におけるアジール空間として、葬送空間、瞑想空間、納骨堂を計画する。 葬送という行為の都市との関係性を見直す。その関係性は昨今の都市において新しい価値観を提示するものとなる。 葬送という行為の都市との関係性を見直す。その関係性は昨今の都市において新しい価値観を提示するものとなる。
Concept Diagram
a 中之島の端に二枚の壁を建て、その壁に挟まれた空間を都市の間隙として都市から切り離された空間と捉える。 二枚の壁で切り取られた空間からは川、そして中之島の緑のみが切り取られてみえる。
b 壁には葬送建築の諸機能、動線がレリーフの様に浮き出ている。全体は内部の複数の回廊の積層によって構成される。
谷口 豪
B4 卒業設計
今まで閉ざされた空間で行われてきた葬送行為を視覚的に開放し日常と非日常の境界を形成する。
008
a 二枚の壁を建てる。
b 壁に葬送建築の機能を挿入する。
c 橋が人と人、人と生死を結びつける。
橋か 橋からの
からのアプローチ のアプローチ
「間隙のアジール -都市における終焉の場- 」神戸大学卒業設計展「documentary」 最優秀賞 B4 卒業設計
会葬者は儀式の後、墓参りや瞑想の為に再び第三者として訪れる。異なったアクセスの仕方から見える風景も変化する。
川を切り取る間隙
納骨堂
式場
谷口 豪
。
009
012
山田 知奈
B4 卒業設計
「RECOLLECT ー都市における単身高齢者の住まいー」
013
山田 知奈
B4 卒業設計
「RECOLLECT ー都市における単身高齢者の住まいー」
09
環状線沿いに存在する現在使われていない空き地を 10 カ所選び取り、 具体的な敷地として設定し、計画を行う。 10 の空間はそれぞれ異なるプログラムとかたちを持ち、 新しい立面が都市の風景に挿入される。
03 08 04 07
05 06
高速道路と線路に囲まれた三角形の敷地には
一秒しか見えない敷地には騙し絵をみたような感覚を与える
明るさの変化をもとにギャラリーを計画する
音楽スタジオを計画する
電車からは、壁とガラス越しに映る人の姿が明暗を繰り返し、
電車からは上へと向かうスロープ、ボイド空間、下へと向かうスロープが
切り替わりながらみえる
切り替わりながらみえる
公園沿いの細長い敷地にはさまざまな高さの床が散りばめられた
橋の途中にあり、トラスに覆われている敷地には
線路の間に挟まれた敷地には奥の風景のみえ方が変化する
ギャラリーを計画する
映像シアターを計画する
小ステージとギャラリーを計画する 3枚の壁によってゆるやかに仕切られた空間の中を行き交う人の姿と
壁の隙間に現れるボイド空間を視線がさまよい
駅のホームが積み重なるように人の姿がいろいろな高さで見え隠れする
変化する光のリズムの間から映像が垣間見える
奥を走る電車の姿がみえる
そこで活動する人の姿に引き寄せられる
学校が近くにあり線路にまたがる敷地には児童館を計画する
線路を挟んでいる敷地では、斜めに軸をふることにより
車庫沿いに細長くのびる敷地には、電車が並走するように
線路とマンションに挟まれた敷地には
壁が近づいたり離れたりを繰り返しながら続くギャラリーを計画する
たくさんの棚と棚の間から人の姿が見え隠れする本屋を計画する
重なりあるガラス越しに子供たちの姿がみえ、自分の姿と重なりあう
「車窓都市 」 ー日常のみえ方を変える10の空間ー
02
ビルの隙間にある敷地には突然壁が現れる屋外劇場を計画する
建物の間のすきまでも活動が行われる小ホールとスタジオを計画する
B4卒業設計
壁には電車野中の自分の姿が映り込む
急に現れたボイド空間を視線がさまよう
さまよった視線は屋外劇場のパフォーマンスへと引きつけられ、
演者と観客の姿を目撃する どちらにも成り得るかもしれない自分を想像し、現実からの浮遊感を感じる
しばらくすると再び壁がせまり、
先ほどまでの他人の姿と自分の姿が重なりあう
そしてまた、自身の日常へと戻っていく
吉野 真実
都市の中を無限にループする存在として JR 大阪環状線を敷地とする。
神戸大学建築優秀賞 卒業設計日本一決定戦2013 50傑(39位) 神戸大学建築卒業展「documentary」福岡孝則賞
10
01
015
016
神戸大学卒業設計展『documentary] 最優秀 赤のヴォリュームは計画敷地に対して大きいヴォリュームであり適切でないため ヴォリュームを小さくする。周辺の小さいヴォリューム同士をつなぎあわせる中ぐらいの大きさにする。
Before
a 既存のヴォリュームからひとまとまりの ヴォリュームを決める。 (ビルの記憶の継承)
d プログラムや地形にあわせてスラブを 入れていく。また半地下、地下空間を 作っていく。
After
大きなヴォリュームは商店街の細かいスケールを逸脱して 広い「面」として見える。そのため、商店街独特のリズムがない。
既存のヴォリュームから
02 多くある空き地や既存ヴォリュームがあった場所に緑を挿入しポケットパークを形成する。 これらのパークは連続していて、商店街の裏軸として新しい人の流れをつくる。
スラブ
b 周辺の小さなヴォリュームや道を考えて 壁間の幅と壁の長さを決める。
一方でこのような路地が多数存在している
道や周辺の小さな建物から
地形に従って建築を挿入していく。歩くスピードと共に徐々に建物が変化していく。南から坂を登って行くと 次第に建物は地中にうまっていき湊川公園の地形を身体を通じて感じ取れる。この地形は旧湊川(天井川)の跡地。
c 旧湊川(天井川)の流れていた高さをMAXとし 壁の高さを設定する。
多聞通り
B4 卒業設計
03 湊川公園
川の歴史と巨大なビルが建っていた歴史を背負いこの建築群は人々をつなぐ。 緑の気配が人々を湊川公園へと導き、商店街の再生を担う。
018
壁
湊川の歴史
湊川公園より上手 は川床と堤防を同 じ高さに埋め立て
「間隙のアジール - -都市における終焉の場- 」
01
敷地現状
谷口 豪
「Rythmic Green Scent」
00
谷口 豪
B4 設計演習II「神戸ランブラスシティ計画III」
Rythmic Green Scent ̶新開地商店街の再生ー
地形
1/15勾配に削る (新開地商店街)
兵庫・神戸市と標準化
009 MAX=旧湊川の川底の高さ
M1 設計演習特論後半課題「副首都を構想せよ」
033
浅田 小川 柏木 栗山 高橋 張 二村 比奈本 山田
M1 設計演習特論後半課題「副首都を構想せよ」
「The Hill City」
「南紀津波避難タワーネットワーク」
 
c.
a.
c.
M2 修士設計
051
石津 優子
M2 修士設計
「AN EVACUATED UNDERGROUND CITY」
改修計画
基本改修後 1:300 2階
元は二階を歯医者として使われていた 三軒長屋のふくらぼ。
浴室
WC
1階
基本改修前 1:300 2階
解体をほぼ終え土間を打ち終えた所から始まった二年目は、夏のオープンに向けて急ピッ に見舞われたものの、無事基本的な改修を終える事が出来た。 昨年の計画案から更に工期や技術面、実際の展示方法などを踏まえて変更を行い、最終的
厨房
厨房
チで工事が進められた。土壁の状態が想像以上に酷く、大規模な塗り替えなど思わぬ事態 板間 ( 寝泊まり用 )
土間
WC
浴室
1階
板間
診察室 ?
待合室
和室
洋間
診察室 ?
に下図の様な計画となった。一階には手仕事の風合いを残した土間と板間が並行して伸び、
和室 土間
大きな吹き抜けを介して屋根の架構が覗く味わいのあるギャラリー空間を生み出した。
スケジュール
洋間
The contents of exhibition
福良の夏祭りが催されるお盆に開催時期を合わせ、オープン期間を8月 8 日 ~14 日の 1 週間とした。 4 月下旬から工事を再開し、全 6 回の工程が組まれた。展示企画は 6 月頃から少しずつ進められ、設 営はオープン前の 2 日間で行われた。中でもたまねぎインスタレーションの準備は 400 個近い玉ねぎ の外皮を剥き、紙紐で括る途方もない作業であった。完成した展示空間は、普段とは違う玉ねぎと民 家の表情を見せ、通りかかる人々を釘付けにする素晴らしいインスタレーションとなった。
たまねぎインスタレーション / たまねぎ小屋 99 選
勉強会 福良の方々と街の今後を考える勉強会を継続的に行っている。 2012.11.17「福良地区を全国有数の豊かな町にするための勉強会」 @ふくらぼ 2013.01.19「南あわじ市を全国有数の豊かな町にするための勉強会」 @南淡公民館
5/3~5/7 トンテンカン大作戦 RETURN
福良ええとこ紹介 / フィールドワーク
5/26~5/27&6/9~11 土壁ワークショップ
津波防災ハザードマップ
7/15~19 トンテンカン大作戦セミファイナル
玉ねぎ料理の振る舞い
8/4~8/6 トンテンカン大作戦ファイナル
玉ねぎ狩り
プロジェクト福良
各種展示
Endo.lab project
The process of construction
057
夏のオープンの記録 (8.8~8.14.2012)
玉ねぎ狩り盛況 (8.14)
消しゴムはんこ (8.11)
たまねぎスープ試飲 (8.10)
プロジェクト福良
Endo.lab project
地元の子供達のお手伝い (8.12)
福良ええとこ MAP(8.13)
058
玉ねぎ狩り (8.14)
キッチン制作 (5.4)
金具補強 (7.18)
土壁剥がし (5.26)
改修工事の記録 (5.3~8.6.2012) 土壁 WS part2(7.10)
トンテンカン大作戦 RETURN(5.6)
ワックス掛け完了 (8.5)
‌which is your favorite one?
全国審査金賞 近畿支部最優秀作品
■2032年のビル像
雨は、まず屋上で受け止める。水テラスでは、蒸散による微気象の緩和が期待され る。水はテラスをつたって下へとゆっくり流れ、植物によって浄化される。更に建 築の垂直面を流れ落ち、天然のクーラーとして機能する。水は地面にたどりつくと 貯水池で一定期間保水され、やがて蒸散し、浸透しながら隣接する小河川へと流出 する。
雨 水 の イ ド コ ロ 雨が降る
余った建築の中に雨水の居場所をつくる。
貯めながら、ゆっくり流す
流れる水はゆっくり都市へと広がり人の生活に浸透する。
B:となりとつながる A:水のカーテンテラス
私たちは、自然を受け止め、取り入れ、自然に寄り添うことを建築の作法と考える。
屋上庭園
蒸散
流量を調節しながら川へ 浸透
空き家を部分的に解体し...
水のカーテンが心地よい冷気を生む
■硬化している現代の都市
■雨が都市を冷やす
■減りゆく私たちを、雨が繋ぐ
やがて全部が骨組みになる。
▶ ▶
千原 松本 家門 谷口 徳永 山田 吉野 「雨水のイドコロ」
川 浸透
日本は水の国である。
再利用 人は水に生活を寄り添わせながら生きてきたが、 いつの間にか水は都市の中で迷惑で危険な存在となった。 都市の乾いた床を濡らす恵みの雨もできるだけ早く 処理されるように国土は改造された。 私たちは、水がたぐりよせる目に見えない関係性や 繋がりに着目し、気候変動によるヒートアイランド化や ゲリラ豪雨、縮小していく都市の3つのテーマを軸に 地球環境時代の建築作法を提案する。
■敷地
地中へ
2012
下流へ
20XX
かつては水都であった大阪の都市。その床はコンクリートやアスファルトで固められ、雨が降るとできるだけ早 く下流に水を流してきた。近年一時間当たり100ミリを超えるゲリラ豪雨が著しく増えており、水をできるだけ早 くトンネルや人工的な遊水池で対処するという手法だけでは成り立たない。一つの区域から下流の流出する雨水 の量を減らし、また年間平均1300ミリといわれる豊かな降水量に着目し、こうした水を建築や地域の中で循環さ せていく。
貯水池が広がり、水路が繋がる
提案:駐車場、屋上に貯水
敷地とする街区
20XX
2012
2012
大阪市の平均気温は周辺地域に比べて約1度高くなって おり、地域全体としてヒートアイランド現象が拡大し、 進行している。建築自体が都市を冷やすことに寄与する ような新しい建築や環境の作り方、貯留・循環する雨水 を使って都市の冷却を図ろうというものである。
2032 水の流れ
骨組みを残した部屋は、やがて、 雨を貯める場所となり、生活用水として利用される。
空き室は骨組みを残し、解体されていく。
貯水
骨組みが残る
アスファルト 再生砕石 土壌
雨
▶
トイレの水に利用 貯水
貯留池
ファサードを伝い水を流す
アスファルトを剥がす
下水道へ
下水道へ
地下貯水
▶
▶
流れていく
貯水
土を動かし、貯水する
少子高齢化が進み、空き家が増える。
骨組みを残した空き家には、 やがて水たまりができ、植物が生え、 生物が集まる憩いの場所となる。
空き家は骨組みを残し、解体されていく。
土を動かす
その後、骨組みは解体され、 雨水を貯める場所となる。 そして、水路網が広がり、川と繋がっていく。
植物に水を与える 植生
▶
既存
雨
空き部屋
骨組みが残る
既存
■駐車場→貯水池
▶
▶
▶ 植物に水を与える
■初期操作 屋上で貯水
その後、建物は減築され、形をかえていく。 そして新たな水との付き合い方が生まれる。
減築
空き室
現在
ビルの屋上から広がる人のアクティビティー
屋上で貯水
▶▶
▶
骨組みは無くなり、雨水と人のたまり場となる。
街区全体に水網が広がっていく
少子高齢化が進み、空き室が増える。
▶
20XX
今後日本の人口は減少し、商店街や住宅も減築、撤退というレール が敷かれている。軒先、縁側、水たまり、土間、ぬかるみ、打ち水 といった古くから日本にある建築と周辺環境の付き合いの作法に着 目し、水を媒介として縮小、撤退しながらもより豊かな、人間と環 境のつながりが体感できる都市づくりを提案する。
2012 ■減築と雨水の関係性フロー
旧環濠集落:大阪市東住吉区針中野地区
提案
062
貯水池
▶ ▶▶
第26回環境デザインコンペティション「地球環境に住む建築作法」
芝生広場
▶
地下貯水
貯水して、使う
駐車場に水をためる 水が浸透する
水の流れ 土の動き
空き家 川
▶ 骨組になる
▶ 水たまりができる 植物が生える
貯水
貯水
水路網がつながる
061
「瓦紡ぐ水景」
金賞
宮城県気仙沼市
02
03
震災を経て残った瓦
海と人、人と人を繋ぐ堤防
震災により瓦礫になった瓦は震災の象徴である。
04
潮の満ち引きで変化する風景
干
瓦を震災の記憶として防波堤に再利用し新しいまちの
満
景観の一端を担う。
瓦は波によって徐々に角が削られていく。 東日本大震災の被害を大きく受けた気仙沼市。復興を巡って堤防のありかたが議論になっている。
瓦の形は次第に丸みを帯びて自然に帰る。
震災を経てもう少し自然に寄り添う建築、土木の必要性が見えた。
海との近さが気仙沼の魅力であり、観光客が求めるものである。海と繋がる堤防を提案する。
震災の傷跡が癒える象徴としてにまちに馴染んでいく。
人や環境にやさしい素材である瓦を用いた懐かしい風景を提案する。
①
谷口 豪
第二回甍賞学生アイディアコンペティション
01
②
③
潮の満ち引きによって風景は大きく変わり、当たり前の潮の満ち引きを再認識する。 潮が引いた後は窪みに水たまりが一時的に生まれる。水を媒介に人が出会える空間。
海に対して、まちに対してそりたつ堤防は強い圧迫感を与える。
堤防を緩やかな丘の形状することで圧迫感を軽減する。
棚田のように段を形成する。表面積を増やし水への抵抗を増やす。また
また「波を防ぐ」という機能のみであり日常的に利用されない。
海とまちは緩やかにつながり、人々を海へいざなう。
一つ一つの段はそれぞれ形状が異なり多様なアクティビティを誘発する。 中低木植栽
瓦 セメント
④ 多様な段の断面形状
盛土
一つ一つの段は異なる断面形状を持っている。
海岸
瓦
ネット
陸側
盛土 8m
凹凸を増やし表面積を大きくことで波への抵抗を増やす。
064
また水の溜まりかたや土との境界線に差異が生じる。 そして、それに応じてが使い方が多様に変化してくる。
瓦礫、コンクリートがら 瓦が堤防の基礎にある盛土をせき止める。
プラスチックなど 排水溝
へやはゆったり広々としていて、たくさんはしりまわることができる さらにすすんでいくと、すこしずつ天井がはなれていき、かべがちかづいてくる ちかづいてきたかべはどんどんたかくなり、へやを両側からそっとつつみこむ 「おおきくてちいさなへや ちいさくておおきなへや」はぼくらの居場所を自由にする。
「おおきなへやと ちいなさへや」
ちかづいてきた天井はどんどんひろがり、すっぽりとへやを覆う
高橋 吉野
背がたかくて細ながいへやをすすんでいくと、すこしずつかべがはなれていき、天井がちかづいてくる
松原弘典賞 銅賞 加藤比呂史+Victoria Diemer賞 佳作
スケールの異なる2種類のへやをむすぶ
Circos International Architecture Competition「大きいこと/小さいこと」
おおきくてちいさなへや ちいさくておおきなへや
069
福良プロジェクト
Photo Album
2012.05-11
076
077 080
Photo Album