神戸大学遠藤研究室作品集 2019

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Bechelor 4th

Master 1st

卒業設計

2019 年度日本建築学会設計競技 「ダンチを再考する」

木漏れ日の都市

上山貴之

006

ヤドカリダンチ

大西・宅野・郭

024

梅原きよみ

008

団地アソビバ計画 ー消えゆく仁川スターハウスの再生ー

植田・中倉・王

026

大阪環状線ハイライン化計画

初山美帆

010

村上竜也

012

設計演習特論 B 「おおさかメガ・サウス  ーミナミの未来構想ー」

CHEN KEN

014

MIDOUSUJI 3.0

Mobilivity -Mobility+Live+City-

されるくらし

タブラ・ラーサから 50 年

計画演習ⅡA 「神戸ウォーターフロント・マスタープラン」 SANNOMIYA×KOBE

Re:STREAM

上山・梅原・初山・村上・CHEN

016

計画演習ⅡB 「神戸ウォーターフロント・ランドスケープ」 ENDO SHUHEI LABORATORY JOURNAL 2019

水景 Re:ENTRANCE ー都市と海をつなぐ公園広場の提案ー

CONTENTS

もし世界から車が消えたなら

002

Re:FLOW

植田・王・山田・張・永本・檜垣

028

Namba Filter Station ー都心部での震災を見据えた計画ー 大西・郭・今津・堅田・松井

029

URA2 NAMBA

宅野・横田・田中・不動・朴

030

Alteration City

中倉・木村・川端・黒田・笠川

031

神戸大学 × 天津大学 国際ワークショップ 2019

上山貴之

018

A STORY OF ENCOUNTER

梅原きよみ

019

Rhythm of Haihe

村上竜也

020

SEW THE CITY

CHEN KEN

021

天津・北京滞在記

植田・黒田・JIA・VAN・LIN

032

宅野・LIU(Yating)・LIU(Yaxin)・SINA・ZHANG

033

中倉・SU・ZANG・LI

034

植田・宅野・中倉・黒田・横田

035


Master 2nd

Projects

修士設計

みんなの建築ミニチュア展 in 台北・北長瀬・大津京

052

浦辺鎮太郎建築展「倉敷市庁舎」模型制作

054

038

実質空間を媒介する学習環境の設計

井上凌成

040

越智誠

042

新たな都市生活の基盤となる流通末端施設の設計

花嶋勇哉

044

フラクタル幾何学を応用した建築空間の設計

米倉良輔

046

精神的ストレスを軽減する空間の研究に基づいた ストレスケア病棟の設計

王兆琦

048

Others

伝統建築材料「瓦」を用いた現代建築の設計

董弋奉

050

OB・OG 近況報告 / 新入生紹介

ー Immersive Learning Centre in the Digital Age ー

雑木ビルの設計

「雑木ビル」モックアップ展示

055

国際設計コンペティション Iceland Black Lava Fields Visitor Center

056

遠藤先生還暦祝賀パーティー

058

江市空き家実態調査 甲南山手駅前広場再整備計画

059 060

061

CONTENTS

坂口大賀

ENDO SHUHEI LABORATORY JOURNAL 2019

最適化された構造物による建築空間の設計

003


006

上山 貴之

B4  卒業設計

「木漏れ日の都市」

神戸大学卒業設計優秀賞


007

上山 貴之

B4  卒業設計

「木漏れ日の都市」

神戸大学卒業設計優秀賞


008

Diploma×KYOTO 20 day2 ヨコミゾマコト賞 / 第7回 2020 都市・まちづくりコンクール 小林正美賞 神戸大学建築卒業設計賞 佳作 / Design Review 2020 57選 梅原 きよみ 「Mobilivity ーMobility+Live+Cityー」

B4  卒業設計


009

Diploma×KYOTO 20 day2 ヨコミゾマコト賞 / 第7回 2020 都市・まちづくりコンクール 小林正美賞 神戸大学建築卒業設計賞 佳作 / Design Review 2020 57選 梅原 きよみ 「Mobilivity ーMobility+Live+Cityー」 B4  卒業設計


010

初山 美帆  「 大阪環状線ハイライン化計画 」

B4  卒業設計

Diploma×KYOTO 20 day3 27選(仲佐猛 5選)


011

初山 美帆

B4  卒業設計

「 大阪環状線ハイライン化計画 」

Diploma×KYOTO 20 day3 27選(仲佐猛 5選)


1. 敷地 滋賀県東近江市伊庭集落

2.調査 集落の歴史と現在 1 . 敷 地   滋 賀 県 東 近 江1945~1980 市伊庭集落

1869~1945

1980~2012

伊庭内湖 伊庭内湖

飲用

田舟(漁師、農家)

炊事用

洗濯

風呂

美観

飲用

田舟(漁師、農家)

炊事用

洗濯

風呂

美観

飲用

田舟(漁師、農家)

炊事用

洗濯 風呂

水蝕されるくらし 水蝕されるくらし

住民の生活用水や交通網として生活に密接にかかわってきた伊庭の水路は、下流側の家 庭のことを思いやり、なるべく水路をきれいに保つよう努めるなど、生活インフラを共

敷地は滋賀県東近江市伊庭町、湖東平野に残る水郷集落のひとつで、中世にここ を本拠地とした伊庭氏の居館跡であり、江戸時代には旗本の陣屋がおかれた「伊

敷地は滋賀県東近江市伊庭町、湖東平野に残る水郷集落のひとつで、中世にここ 有することで地域住民の心理的な距離も近づけていた。

庭城址」、現在の勤節館を中心に、瓜生川から引かれた水路が町を縦横に巡ってい

を本拠地とした伊庭氏の居館跡であり、江戸時代には旗本の陣屋がおかれた「伊

美観

自動車への交通変化と伊庭の上下水道が整備によって、道路の道幅拡張のために水路は 次々と埋め立て、縮小、暗渠化された。水路はかつての水郷集落の痕跡を残す美観とし ての役割と、時々野菜などの泥を落とす雑用としての役割を残すのみになった。

伊庭町の空き家の分布(ゼンリン 2018 より)

庭城址」、現在の勤節館を中心に、瓜生川から引かれた水路が町を縦横に巡ってい

る。現在は埋められている水路もあるが、今も豊かで美しい水が集落を流れている。

る。現在は埋められている水路もあるが、今も豊かで美しい水が集落を流れている。

人口は 1095 人、世帯数は 610、高齢化率は 32.4%である。

人口は 1095 人、世帯数は 610、高齢化率は 32.4%である。

生活の場の移 近代家族のための住処

ハレの時だけ使われる昔の住処

伊庭の集落では伝統的な木造住宅の中に、時々ハウスメーカー設計と思われるプレハブの住宅が散見される。またそ れは伝統木造の住宅に付加されて立っていることがほとんどである。直接話を伺うと、伝統的な和風建築の間取りに は個室がないなど、住民の生活に合わなくなってしまったので、やむを得ずいわゆる一般的な住宅を増築し生活の拠

大同川 0

100

200

点はそちらに移した。木造住宅の方には葬式や宴会、親戚の集まりなどのハレの機能だけがかろうじて残っているが 大同川 年々その機会も減っている、との回答を得た。住民にとっては先祖から受け継いだ大切な家だが、維持管理などが負 0 100 200 400(m) 担となっているようだ。

400(m)

伊庭1-2000

3.問題提起 伊庭の存続と空き家問題 保存の方法について

伊庭1-2000

3 4.敷地選定 広域サーベイによる計画対象区域の設定 3.問題提起 伊庭の存続と空き家問題

世界測地系 第 6座標系

空き家問題 西 12,308,127

保存の方法について

南 -91,914,820 東 14,322,486

伊庭1-2000

伊庭1-2000

世界測地系

世界測地系

第 6座標系

第 6座標系

西 12,308,127

第 6座標系

南 -91,914,820

西 12,308,127

東 14,322,486

北 -90,328,956

世界測地系

空き家問題

西 12,308,127

南 -91,914,820 東 14,322,486

北 -90,328,956

南 -91,914,820

北 -90,328,956

東 14,322,486

北 -90,328,956

北 真北

真北

真北

ることに疑いはないが、最終的に観光地としての地域復興に 舵を切ったとたんに、地域にリスペクトのない土産物屋さん や、飲食店が出店し、別の経済合理性によってその町の風情 が失われてしまう例を筆者は実体験として何度も見てきた。

に全国の住宅の 3 分の 1 は空き家になるといわれている。 しかし一方でこれは同時に大きなチャンスともいえる。

世界測地系

第 6座標系

東 14,322,486

北 -90,328,956

や、飲食店が出店し、別の経済合理性によってその町の風情 が失われてしまう例を筆者は実体験として何度も見てきた。 そこでここではあえて、文化財として保存するという従来の 保守的な保全の在り方とは違う方法での存続を考えたい。

ん持ち主が手放さないことや、持ち主がわからないことなど 障壁も大きく、一筋縄ではいかない問題ではあるが、空き家

ん持ち主が手放さないことや、持ち主がわからないことなど 障壁も大きく、一筋縄ではいかない問題ではあるが、空き家 きぬがさ街道 の流動の仕組みをデザインすることができれば、後述の新し いライフスタイルを獲得することができるかもしれない。

の流動の仕組みをデザインすることができれば、後述の新し いライフスタイルを獲得することができるかもしれない。 標 高 (m) 空き家を利用した、 1.5

観光地としてではなく、

1.0

0.5 T.P 新しいライフスタイルを提案したい。 0.0 T.P=0.00m 等高線間隔 0.5m

世界測地系

西 12,308,127

南 -91,914,820

東 14,322,486

北 -90,328,956

地と建築ストックが大量に余る、ということである。もちろ

標 高 (m) 空き家を利用した、 1.5 能登川駅

生活の場所として伊庭を存続させたい。

1.0

0.5 T.P 新しいライフスタイルを提案したい。 0.0

標 高 (m)

T.P

標 高 (m)

1.5 1.0 0.5 0.0

1.5 1.0 0.5 0.0

市街地・主要街道からのアクセス T.P

T.P=0.00m 等高線間隔 0.5m

0

0

に全国の住宅の 3 分の 1 は空き家になるといわれている。 しかし一方でこれは同時に大きなチャンスともいえる。 栗見四日市線 人口が減少し、空き家が増加するということは、日本中に土 地と建築ストックが大量に余る、ということである。もちろ

第 6座標系

西 12,308,127

南 -91,914,820

人口が減少し、空き家が増加するということは、日本中に土

1.5 1.0 0.5 0.0

T.P

T.P=0.00m 等高線間隔 0.5m

0

真北

観光地としてではなく、

生活の場所として伊庭を存続させたい。

標 高 (m)

少子化、人口減少社会において空き家の問題は深刻な社会問 遠ざかった水路の機能 水路の遺構や歴史の深さ 伊庭1-2000 題である。2019 年現在ですでに 7 件に 1 軒は空き家となっ 伊庭1-2000 ているといわれており、予測では 2030 年から 2040 年の間

1.5 1.0 0.5 0.0

T.P

T.P=0.00m 等高線間隔 0.5m

文化財に登録して保存するという方法は、経済合理性によっ て失われゆく文化的な町並を保存する一定の効果を持ってい ることに疑いはないが、最終的に観光地としての地域復興に 舵を切ったとたんに、地域にリスペクトのない土産物屋さん

真北

保守的な保全の在り方とは違う方法での存続を考えたい。

標 高 (m)

伊庭の集落は 2015 年 4 月に「琵琶湖とその水辺景観」の一 伊庭1-2000 つとして、構成文化財となった。

ているといわれており、予測では 2030 年から 2040 年の間

真北

そこでここではあえて、文化財として保存するという従来の

少子化、人口減少社会において空き家の問題は深刻な社会問 題である。2019 年現在ですでに 7 件に 1 軒は空き家となっ

真北

て失われゆく文化的な町並を保存する一定の効果を持ってい

真北

つとして、構成文化財となった。 文化財に登録して保存するという方法は、経済合理性によっ

真北

伊庭の集落は 2015 年 4 月に「琵琶湖とその水辺景観」の一

集落の中心部

伊庭1-2000

T.P=0.00m 等高線間隔 0.5m

0

0

T.P=0.00m 伊庭1-2000 等高線間隔 0.5m

4. 敷地調査と増設する水路の経路の決定 敷地調査の結果から、自然との距離が遠くなってしまった生活を増設する 水路によって好転させる新しい生活を提案したいと考えた。

Case 02

Case 01

Case 03

水路を渡る暮らし

庭を共有するくらし

水を共有するくらし

③ ⑧

⑤ ⑦

⑥ ②

B4  卒業設計

村上 竜也

現在の水路

012

増設する水路 かつての水路

埋め立てられた水路は駐車場となる

かつてのカワドの名残が残る

水路が狭められ車庫となった

水路の上でごみを収集する風景

伝統的な家屋と近代的な住宅

水路の面する敷地が更地になっている。

護岸に水路が自生する風景

荒れた畑に面する住宅


Case 01

Case 03

Case 02

個室

リビング

個室

ダイニング

個室

キッチン 個室

個室 主寝室 書斎

B

B

子供部屋

書斎 ベランダ 個室

寝室

個室

個室

個室

2 階平面図

2 階平面図

2 階平面図

A

テラス ダイニング キッチン

個室 キッチン

土間

個室

ダイニング

個室

倉庫

玄関

倉庫

和室 ダイニング

個室

個室

和室

個室

個室

B

ショップ

洗面所

B リビング

個室

個室

キッチン

A ダイニング

1階平面図

1階平面図

村上 竜也

1階平面図

B4  卒業設計

ゲストルーム

A-A 断面図

B-B 断面図

庭側立面図

013


014

CHEN KEN

B4  卒業設計

「タブラ・ラーサから50年」

せんだいデザインリーグ2020 100選


015

CHEN KEN

B4  卒業設計

「タブラ・ラーサから50年」

せんだいデザインリーグ2020 100選


016

上山 梅原 初山 村上 CHEN

B4  計画演習ⅡA 「神戸ウォーターフロント・マスタープラン」

「SANNOMIYA×KOBE Re:STREAM」


017

上山 梅原 初山 村上 CHEN

B4  計画演習ⅡA 「神戸ウォーターフロント・マスタープラン」

「SANNOMIYA×KOBE Re:STREAM」


018

上山 貴之

「水景」

B4  設計演習ⅡB「神戸ウォーターフロント・ランドスケープ」

京都ランドスケープ展2019 プレゼンテーション選出作品


019

梅原 きよみ 「Re:ENTRANCE ー都市と海とをつなぐ公園広場の提案ー」

B4  計画演習ⅡB「神戸ウォーターフロント・ランドスケープ」


村上竜也 「もし世界から車が消えたなら」

B4 計画演習ⅡB「 神戸ウォーターフロント・ランドスケープ」

摩耶山への方向

通りに沿う方向

ポートタワー

船が出ていく方向

020


021

CHEN KEN

「Re:FLOW」

B4  計画演習ⅡB「神戸ウォーターフロント・ランドスケープ」


024

大西 郭 宅野 「ヤドカリダンチ」

M1 2019年度日本建築学会設計競技「ダンチを再考する」

全国審査最優秀賞


025

大西 郭 宅野 「ヤドカリダンチ」

M1 2019年度日本建築学会設計競技「ダンチを再考する」

全国審査最優秀賞


026

令和元年度URひと・まち・くらしシンポジウム出展・プレゼンテーション 全国審査優秀賞 「団地アソビバ計画 ー消えゆく仁川スターハウスの再生ー 」

植田 中倉 王

M1 2019年度日本建築学会設計競技「ダンチを再考する」


027

令和元年度URひと・まち・くらしシンポジウム出展・プレゼンテーション 全国審査優秀賞 「団地アソビバ計画 ー消えゆく仁川スターハウスの再生ー 」

植田 中倉 王

M1 2019年度日本建築学会設計競技「ダンチを再考する」


028

植田 王 山田・張(槻橋研)永本(末包研)檜垣(栗山研)

M1  設計特論B「 おおさかメガ・サウス ーミナミの未来構想ー」

「MIDOUSUJI3.0」


029

大西 郭 今津(槻橋研) 堅田(槻橋研) 松井(末包研) 「Namba Filter Station

M1 設計演習特論1B 「おおさかメガ・サウス ーミナミの未来構想ー」

ー都心部での震災を見据えた計画ー


030

宅野 横田(末包研) 田中・不動・朴(槻橋研) 「URA 2 NAMBA」

M1 設計演習特論B「おおさかメガ・サウス ーミナミの未来構想ー」


031

中倉 木村(末包研)川端(槻橋研)黒田(栗山研)笠川(山崎研)「Alteration City」

M1 設計演習特論B「おおさかメガ・サウス ーミナミの未来構想ー」


032

植田 黒田(栗山研) JIA Leran VAN Willow LIN Yueting 「A STORY OF ENCOUNTER」

M1 神戸大学×天津大学 国際ワークショップ2019


033

宅野 LIU Yating LIU Yaxin SINA Borami ZHANG Yucheng 「Rhythm of Haihe」

M1 神戸大学×天津大学 国際ワークショップ2019


034

中倉 SU Yao ZANG Qingru LI Ziqi(天津大学) 「SEW THE CITY」

M1 神戸大学×天津大学 国際ワークショップ2019


035

植田 宅野 中倉 横田(末包研)黒田(栗山研) 「天津・北京滞在記」

M1 神戸大学×天津大学 国際ワークショップ2019


038

坂口 大賀

M2  修士設計

「最適化された構造物による建築空間の設計」


039

坂口 大賀

M2  修士設計

「最適化された構造物による建築空間の設計」


02. 経験としての建築と没入感 / Experience in Architecutre

情報化がもたらすユビキタス社会では実質 ( バーチャル ) と物質 ( マテリアル ) 人 ( ヒューマン ) と機

建築空間において身体を通した人間の経験を主題とする建築論 , 教育と学校建築の変遷と

would support a traditional horizontal model of school

械 ( ロボット ) の区別が曖昧になっている .2) コンピュータが一台あれば建築としてはシンプルなブラッ

現状を整理し , それぞれの項目において建築作品の事例分析を行い , 実質空間で起こりう

designare no longer obtainable and are not financially viable.

クボックスが投影技術によって無数の空間体験を人々に還元することが可能となった . このような情

る情報と身体の相互作用を引き起こすような空間特性を考察する . 得られた知見と分析の

To accommodate the densification of cities, school design must

報技術を、コンピュータを通して出力し実社会に実装するための単一空間を本研究では「実質空間」

結果を統合することで実質空間の生み出すデジタル空間と実空間の境界に緩衝する空間性

transit from building outward to upward.

と定義する .

を導出した . そして得られた空間構成手法をもとに具体的な敷地と年代を想定しケースス タディとして知的生産活動の身体性の変化を許容するラーニングセンターの提案を行う .

と大きく移行している . アルビン・トフラーの提唱する情報革命 の波は我々の生活環境を一新し , 子供たちの教育ニーズも大きく

=

変化させうる . 一方で現存する学校建築の多くは産業革命期に誕 生した工場教育型モデルの枠組みを残しており , そこには社会構 造の変化に対応しきれない制度や学舎の姿が見られる . 情報技術

+ ATMOSPHERE

を活用した新たな教育の枠組みが形成されうる状況を踏まえ , 情 報時代における教育制度を学びと人づくりのシステムとして幅

Mark Wigley

広く捉えた教育環境の提案を試み , 人間の身体と情報 , 自然環境

Helene Furjan

Immersion is a metaphorical term derived from the physical

in water." - Janet Murray

xperience of being submerged

erm derived from the physical

Ryosei Inoue

- Janet Murray

ng

logy

an

s in

目的

考察 アダプティブラーニング

オンライン学習

成績別にクラス分けをするなど限定的な取り組みに留まっていた

インターネット環境さえあれば場所や時間を問わな

専用機器を装着することで、臨場感のある、現実世界では

個々に合わせた教育という考え方は、ICT 技術やソーシャルメディ

いオンライン学習は、教育格差の是正や生涯学習の

再現しづらい体験を現実と錯覚するような没入感の中でい

アなどを活用することで、学習内容・レベルの最適化を行える

推進など、学びの可能性を大きく広げています。

疑似体験学習

つでも、どこでも、繰り返し体験することが可能です。

設計

Case study

Steen Eiler Rasmussen

が相互関係を形成する空間性の検証が本研究の目的である .

experience of being submerged in water.

IMMERSIVE EXPERIENCE

Analysis

CYBER SPACE

現代における私たちの知的活動は , デジタル媒体を介したものへ

ARC5401, Semester 2, 2019

040

01. 実質空間 / Virtual Space

As the population in cities grow, large tracts of land which

"Immersion is a metaphorical

井上 凌成 「実質空間を媒介する学習環境の設計  ー Immersive Learning Centre in the Digital Age ー  」

M2 修士設計

00. 背景 / Back Ground

Hariri&Hariri architects Diller + Scofidio TeamLab architects


041

井上 凌成

M2 修士設計

「実質空間を媒介する学習環境の設計  ー Immersive Learning Centre in Digital Age ー


042

越智 誠

M2 修士設計

「雑木ビルの設計」


043

越智 誠

M2 修士設計

「雑木ビルの設計」


044

花嶋 勇哉

M2 修士設計

「新たな都市生活の基盤となる流通末端施設の設計」


045

花嶋 勇哉

M2 修士設計

「新たな都市生活の基盤となる流通末端施設の設計」


046

米倉 良輔

M2  修士設計

「フラクタル幾何学を応用した建築空間の設計」


047

米倉 良輔

M2  修士設計

「フラクタル幾何学を応用した建築空間の設計」


048

王 兆琦 「精神的ストレスを軽減する空間の研究に基づいたストレスケア病棟の設計」

M2 修士設計


049

王 兆琦 「精神的ストレスを軽減する空間の研究に基づいたストレスケア病棟の設計」

M2 修士設計


050

董 弋奉

M2 修士設計

「伝統建築材料「瓦」を用いた現代建築の設計」


051

董 弋奉

M2 修士設計

「伝統建築材料「瓦」を用いた現代建築の設計」


052

「みんなの建築ミニチュア展 in 台北・in ブランチ岡山北長瀬」

研究室活動


053

「みんなの建築ミニチュア展 in ブランチ大津京」

研究室活動


054

浦辺鎮太郎建築展 「倉敷市庁舎」模型制作

研究室活動


055

越智 誠

研究室活動

修士設計「雑木ビル」モックアップ展示


056

大西 郭 宅野 「BLACK LAVA ARK」

国際設計コンペティション「Iceland Black Lava Fields Visitor Center」


057

中倉 植田 王 「CO-EXIST:」

国際設計コンペティション 「Iceland Black Lava Fields Visitor Center」


058

遠藤先生還暦祝賀パーティー

研究室活動


059

江市空き家実態調査

研究室活動


060

甲南山手駅前広場再整備計画

研究室活動




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