ENDO SHUHEI STUDIO 2014 Architectural&Environmental Design Laboratory Department of Architectural Faculty of Engineering KOBE University 神戸大学大学院工学研究科建築学専攻 神戸大学工学部建築学科
芳松 千奈起 「Re:おやすみfantasic 」 ー車窓から見たアジールー
全国審査金賞 近畿支部最優秀作品
2014.08.05-14
B4 卒刑第205回パラモダンコンペティション「わたしとあなた、こことむこう」
福良夏休み
建築設計・環境デザイン研究室 555
森下 孝平
B4 卒業設計
「祝祭の杜」 ダイアグラム
006
せんだいデザインリーグ100選 / JIA近畿学生卒業設計コンクール 佳作
神戸大学卒業設計賞 大賞 / JIA全国学生設計コンクール近畿支部代表作品
007
森下 孝平
B4 卒業設計
「祝祭の杜」
せんだいデザインリーグ100選 / JIA近畿学生卒業設計コンクール 佳作
神戸大学卒業設計賞 大賞 / JIA全国学生設計コンクール近畿支部代表作品
008
吉備 友理恵 「TIME WAS MONEY ー現代の宗教建築の解体ー 」
B4 卒業設計
009
吉備 友理恵 「TIME WAS MONEY ー現代の宗教建築の解体ー 」
B4 卒業設計
崔 秋韵
B4 卒計
「海境より」
=
10 国境
海境
Diagram
神戸大学建築卒業設計賞 木南賞 Diploma×KYOTO’15 3day ファイナリスト 神戸大学建築学科卒業展2015『Mix Juice』白須寛規賞
11
崔 秋韵
B4 卒計
「海境より」
神戸大学建築卒業設計賞 木南賞 Diploma×KYOTO’15 3day ファイナリスト
014
竹川 康平
B4 卒業設計
Diploma×KYOTO’15 1日目建築家講評 ファイナリスト10選 「炭都再来 ー地産地消のエネルギーによる場の再構築ー 」 せんだいデザインリーグ2015 100選
015
竹川 康平
B4 卒業設計
Diploma×KYOTO’15 1日目建築家講評 ファイナリスト10選 「炭都再来 ー地産地消のエネルギーによる場の再構築ー 」 せんだいデザインリーグ2015 100選 ー車窓から見たアジールー
田中 健人
B4 卒業設計
「表出のまほろば」
表出のまほろば
016 Detail
神戸大学卒業設計賞 佳作 卒業設計日本一決定戦2015 100傑 デザインレビュー2015 82傑(19位)
B’
B
C’
C
展望台
B4 卒業設計
A’
展望台
ホワイエ
ホワイエ
店舗
ワークショップ
ワークショップ
住居
店舗
店舗 ワークショップ
ワークショップ
住居
店舗 住居
住居
倉庫
倉庫
店舗
店舗
スタジオ スタジオ
店舗
コモンスペース
ギャラリー
店舗
店舗
シェアオフィス ギャラリー
シェアハウス
店舗
コモンスペース
シェアハウス
店舗
シェアハウス
倉庫
シェアハウス
広場
マーケット
店舗
店舗
住居
店舗
住居
シェアハウス
店舗
スタジオ
住居
住居
店舗
店舗 キッチンスタジオ
店舗
田中 健人
「表出のまほろば」
神戸大学卒業設計賞 佳作 卒業設計日本一決定戦2015 100傑 デザインレビュー2015 82傑(19位) A
Section
A
A’ 012
5
10
20
A-A’Section
B
コミュニティスペース
EV
イベントスペース
店舗
店舗
コモンスペース
店舗
店舗
コモンスペース
収蔵庫
シェアオフィス
店舗
広場
資材置場
店舗
コモンスペース
B’ C
2100
012
5
10
20
B-B’Section
C’ 012
5
10
20
C-C’Section
017
018
森下 崔 田中 「水辺が紡ぐ 街の風景 」
B4設計演習前半課題 ウォーターフロント マスタープラン
森下 孝平
「水辺が紡ぐ新たな日常」
B4 計画演習Ⅱ 神戸ウォーターフロント
京都ランドスケープデザイン展2014 ランドスケープデザイン賞
文字含む場合、ここが目安(切れちゃうよ)
020
555
吉備 友理恵 「memorability of forms 」 ー形態の想起ー
B4 卒刑第205回パラモダンコンペティション「わたしとあなた、こことむこう」
京都ランドスケープ展 ランドスケープ賞
灘駅~HAT 神戸の海岸エリア 海岸沿いのオープンスペース計画
人が集まりにぎわうはずのウォーターフロントが、HAT 神 戸では活気がなく閑散としている。ウォーターフロントで はあるがここの海は景色でしか無く、海と触れ合う場所も 無い。 地域住民、外部からやってくる人にウォーターフロントへ 誘うきっかけを提案する。HAT 神戸のウォーターフロン トは居住エリアに隣接する海辺エリアと商業・オフィスに 隣接する海辺エリアがある。これら二つにそれぞれ適した プログラムを挿入する。
Problem
日陰となる場所が少なく非 常に暑い
単調な一本線の海岸
海は景色と仮し、実際に触 れる場所がほとんど無い
単調な海岸線を削り、海を 内側に引き込む。
削り取った分の陸地を外へ移 動させ、海に囲まれた浮き島の ようなスペース、 海上 プロムナードを造る。
Ⅰ. 流線海岸
現状の海岸線は単調な一本道 であり、海はあれど景色の一部 としかなっておらず、実際に触 れられるところが無い。
Ⅱ. 道路操作
22
駐車場を大型商業施設に移動 文化施設と公園の境目を曖 することで、 で表された 昧にし、海辺、公園への 道路を排除することができる アクセスがより容易になる。
Ⅲ. 文化施設
「流線海岸」 崔 秋韵
B4 設計演習 「神戸ウォーターフロント計画」
で表された道路の利用は ほぼオフィスビルの駐車場。 このため公園への入り口の前 に車道がありやや入りづらい
保健 芸術 防災 国際
HAT神戸の海への入 り口付近には文化に 富んだ施設が集合し ている。 これら施設の イベントやWS等を屋 外へ出し、 ウォーター フロントへの入り口を 強調する。
石タイル ウッドデッキ
芝生
石タイル アクリル板
ウッドデッキ
砂浜
石タイル
滝 ウッドデッキ
文化施設の前のスペース。 普段は各施設の特色を生かした屋 外展示、 モニュメントを置き、通行人 の目に留まらせる。展望台となるスペ ースは摩耶大橋への方向に向かい、 眺望を楽しませる。
御影石
イベントや文化施設によるワークシ ョップが開かれる場合、展望台がメ インステージとなり、海を背に催しが 開かれる。
芝生
24
竹川 康平
「神戸市水際広場計画」
B4 計画演習Ⅱ 神戸ウォーターフロント
田中 健人
「連鎖する風景」
B4 設計演習II 「神戸ウォーターフロント計画」
×
A’
025
028
橋本 花岡 安田 曾 「はじまりの解」
M1 2014年度日本建築設計競技「建築のいのち」
近畿支部入選
029
橋本 花岡 安田 曾 「はじまりの解」
M1 2014年度日本建築設計競技「建築のいのち」
近畿支部入選
029
中村 袋井 李 「西宮循環物語」
M1 2014年度日本建築学会設計競技「建築のいのち」
近畿支部入選
030
中村 袋井 李 「西宮循環物語」
M1 2014年度日本建築学会設計競技「建築のいのち」
近畿支部入選
加藤 中川 劉 「土の作法 ー 縮小する街 / 再生する大地 ー 」
M1 2014年度日本建築学会設計競技「建築のいのち」
近畿支部入選
032
土の作法
01.Site/ 木造密集市街地 大阪西成区
縮小する街 / 再生する大地
0.Concept/ 建築の “いのち” とは
今回、敷地として大阪西成区の木造密集市街地を対象とする。拡大、開発の時代を終え、縮小社会へと向か う日本の都市では一部に人口が集中し、他の多くの場では人口が減少するという二極化が進行している。ま
0-a.自然の時間軸との融合
た、現在の木密は世帯分離や、子供の独立など若者が都市に流出し、 高齢者が残ることで人口減少に比例し 世帯数が減少する、つまり急激な空洞化が問題視されている。私たちは今、如何に退くかという問題に直面
どうして、建築という無機物に “いのち” を感じる
下で私たちは大地をアスファルトで覆い、都市から
て粘土質、シルク質、砂質ロームと変化する。ローム土の成分により、以下のよ
軽量骨材で構成される。砂質ロームは多孔質なため植物が根付きやすく動物といった他の生物の住処となり、粘
うに適する構法が異なる。また、作成方法は、乾燥したロームの粉末に水に浸し、
土質ロームは積み方を変えることでベンチや塀などのインフラを形成し、可変性が特徴。
天然の建築材料の場合
▪たまり場
▪背もたれ
▪窓の延長
自然へ還る
2-c.流し込みによる壁構法
粘土
西成区 土を介した共存
木密のような衰退しつつある広大な土地に対し新たにコンクリート、鉄鋼などの工業的な建築材料を使用す るのは、無意味な延命ではないかと考える。建築に天然の建築材料である「土」組み込むことで、現在の生
循環してきた。この建築という時間軸に対し土という自然の時間軸を挿
活環境の改善を行い、時間とともに建築と自然という境界はなくなり、新たな都市のバックアップスペース
落葉
入することで、再び、人とともに成長し、変化する “いのち” について 栄養
土
微生物
▪植栽
▪補強を兼ねて、木密内での通風や 採光を確保し、延焼防止を行う。
この土壁は減築された木造軸組や骨組構造のイ
植物
▪洗濯
…流し込み壁構法
都市の記憶を残して
動物
0-b.天然の建築材料『土』の挿入
▪ベンチ
ソイルブロック
…土ブロック構法
都市のまま廃墟になる
い無機物な箱モノと化してしまった。
考える。
瓦は重さ 1200 ㎏ / ㎥以下で、ローム土と藁、木くず、セルロース、繊維、コルク、軽石、膨張性粘土といった
▪粒度分布 工業的な建築材料の場合
土を遠ざけた結果、自然と建築は解離し、建築は白
やしとなり土に還る。このように地球上の生き物は土を介して共存し、
湿潤状態の土を手作業や機械作業により圧縮成形したブロックを、ソイルブロックと呼ぶ。このような未焼成煉
める。ロームは粘土、シルト、砂の混合物であり、この3つの成分の比率によっ
1-b.提案
“ から一変し、“いのち” を宿すからではない モノ”
だろうか。しかし、西欧の自然観や経済至上主義の
浄化し、蓄え、生命を宿す。そして植物は根を張り、朽ち果てた葉は肥
2-b.土ブロック構法
今回使用する土は第2種から第 4 種建築発生土であり、大多数をローム土が占
業することができる。
う木造密集市街地の終末を考える。
築が共に生きることで建築と人間の間に時間や思 考 、行動が結びつけられ、愛着を抱くことで建築は
2-a.土の粒度分布から見る構法
熊手か電動ハンドミキサーでかき混ぜ、型枠に流し込むだけなので住人同士で作
しているのではないか。このような縮小し、集約的になっていく都市に挟まれ衰退を余儀なくされるであろ
のか。それは自然を媒介とした生活を介し、人と建
そこで今回私たちは天然の建築材料である「土」に着目した。土は水を
02.Diagram/ 構法
1-a.縮小社会における “いのち” の行く末
である防災公園として自然に還る計画を提案する。時間とともに都市がただの廃墟として終わるのではなく、 都市の記憶を残しながら自然に還り、再び新たな命を宿す改築の在り方を考えた。
推計人口 総人口指数 年少人口指数 (%) 生産年齢人口割合 (%) 老年人口割合 (%) 75 歳以上人口割合 (%)
2005 年
132,767 100.0 7.7% 62.9% 29.4% 10.3%
2015 年
117,233 88.3 6.1% 53.0% 40.9% 17.6%
2025 年 98,413 74.1% 5.0% 51.0% 44.0% 25.5%
ンフィルをフレームにし、外部側に型枠板を設
2035 年 80,884 60.9 4.7% 48.8% 46.5% 26.0%
砂質粘土 質ローム
砂
砂質ローム
粘土質 ローム ローム
シルト質 粘土質ローム シルト質ローム
置することで型枠を作り、藁や鉱物を混合した 粘土質ロームを流し込む。水を吸収しにくいの で乾燥が早く、菌類が増殖しにくく、表面硬度 が固いのが特徴。この土壁を補強材として利用
シルト (0.002 ~ 0.06mm)→
し木造密集市街地の建築物を連結させることで 建築の耐震性の向上や延焼防止を図る。
流し込み壁構法
近畿支部入選
03.MasterPlan
□市民の共同作業によるコミュニティ形成
Phase1: 現在 木造密集地域の建築環境改善
プライベートスペース
セミプライベート
昔、町中の人々が集まり、個人の家のかやぶき屋根を取り換えることで地域コミュニティ
パブリックスペース
を形成したように、土を使って街を創り出すことで、忘れられ衰退してゆく街ではなく、
スペース
老朽化が激しい空き家を減築し隣接する建築に土壁を補強材として挿入することで建築同士を連結す
近隣住人が集まり手を加えることで常に変化しながらも新たにこの街に愛着を抱いてゆ
る。これにより建築物の耐震や延焼の防止、そして密集地に対しヴォイドを開けることで通風や採光
く。
を確保し、木造密集市街地の環境改善を行う。
( 近隣住人 ) □ 土壁 蓄熱性能、調湿性能に優れる
DK
: 減築
また十分な厚さを確保することで
( 家主 )
断熱性も期待される
居室
共同改築
( 家主 )
□土構法の環境的特徴
リビング
□壁面植生 夏は、植物で日射を遮ることで室内への熱流入を抑制 し、植物の蒸散作用による、冷却効果も期待できる。 リビング
またナツヅタ等、落葉樹を用いれば、冬は葉が落ちる
風
ので日射を十分に取り込むことが可能。植物に向かっ
領域が外部まで 拡張される
て風が吹き込み、土を抜けて浄化される。
地面から煉瓦が連続し アクティビティが外から内に連続する
洋室
押入
□滲み出し効果
玄関
雨が降るとこの建築物は大 量の水分を含み、太陽が出 て周囲の気温が上昇すると、
□ ソイルブロック
: 減築
0
平面図
1
2
3
環境面、コミュニティの面の
5
両面でのバッファーゾーン
断面図 1/50
土の水分は蒸発し、その気
土壁の補強材
化熱によって周囲の温度を
植物の根がはっていくことで更に補強される
低下させる。
住戸が空き家となり、近隣の住戸と繋がることで、園芸療法と中心としたマーケットや医療、福祉など の施設となり、豊かな終末に向けて生活環境の利便性を一時的に向上させる。また、改築の範囲が広がり、
デイサービス
路地と空き家が土によって一体的につながることで地域のネットワークが形成される。
園芸
便所 厨房 倉庫
: 埋め立て : 福祉施設
食堂 兼 デイルーム
畑
福祉施設
脱衣所
浴室
静養室
相談室
地域の人たちがあつまる 診療室 1
受付
風が建物内を通り
土の壁で覆われる
自然豊かな小さな公園
診療室 2
植生が豊かになり他の生物の棲み処ともなる 土の道が路地まで
事務室
敷地横軸方向にも駆け抜ける
地域に開いた開放的なコミュニケーションスペース 風
処置室
畑でとれた野菜をもちよる やわらかい光が内部に入る
連続していく
待合室
土間空間
X 線室
土間空間
暗室
待合室
処置室
診療所
: 埋め立て
平面図
: 福祉施設 福祉施
Phase3: 約 100 年後 バックアップスペースとしての防災公園への転用 増加する空き家は減築され、補強材として挿入された土壁だけが残る。人の生活が中心であった木密は、 都市のバックアップとして転用され始める。残された土壁が大地に起伏や地下空間をつくる基礎とな
0
1
2
3
5
10
20
特に優先的な取り組みが必要な密集市街地 ( 約1300ha )
今後、都心の発展するのに比例し加速するスクラップアンドビルドにより発生する大量の瓦礫や建 築発生土の処理を行うバックアップの場として、この大阪の環状線の外側に拡がる木造密集地域を 防災公園として活用する。この人口減少していく街に新たな価値を見出す。
が創出される。
都心の開発による掘削
福祉施設
畑
: 福祉施設 : 備蓄倉庫
建築発生土
備蓄倉庫
瓦礫の処分
埋め立てエリア
埋め立て
都心の人口集中
建築発生度の運搬
二極化
街エリア
診療所
断面図 1/100
□バックアップスペースへの転用
防災性向上重点地区
り、かつてここに都市があったという「記憶」によって「新たなる大地」が形成し「新たなる風景」
: 埋め立て
路地空間
M1 2014年度日本建築学会設計競技「建築のいのち」
広場
: 減築
▪建設発生土とは
人口減少する木密地域 都心のバックアップスペース
現在、スクラップアンドビルドなどの際発生する土砂が約 730 万㎡余っている。現在、建設 発生土の再利用に関してはリサイクルに尽力し、かなりの割合で再利用されているが、都市 化が進行していることから建設発生土の受入地の確保が困難という問題を抱えている。
+0
+0 屋根伏図
0 1 2 3
5
10
20
備蓄倉庫
埋め立てエリア
: 減築
: 埋め立て
: 福祉施設 福祉施
街エリア
: 備蓄倉庫
住宅地
防災公園
断面図
0 1 2 3
5
10
20
加藤 中川 劉 「土の作法 ー 縮小する街 / 再生する大地 ー 」
Phase2: 約 50 年後 福祉施設による生活環境の向上とネットワークの形成
033
036
高山 黄 竹内 劉 山田
M1 設計演習特論 「KIR 統合型リゾート/ 自立型防災拠点構想」
roadside gardens -naturopathy-
-roadside station-
自然療法
道の駅
小西 小林 佐野 中川 安田 ロウ 「SUMA ROADSIDE GARDEN」
M1設計演習特論後半課題「須磨離宮公園リプログラミング計画」
micro
広域で見た敷地のポテンシャル
× 園内ではバラ園や植物園の他、多彩な植生を楽しむことができ、 ダイナミ ックな噴水や水盤は迫力があり、展望台から海への眺めは格別である。
幹線道路や、鉄道、バス、高速道路と交通網が発達しており、東西をつな ぐ交通が集中しているため人やものが集まる。
■ プログラム変化
■ ハイウェイオアシス
日常時には、 アクセスが容易で多くの人々が訪れることのできる、須磨離宮公園の自 然の触れながら様々なアクティビティを楽しむ場として、非常時には、物流、交通、人 材の拠点となり、近畿地区の東西を結ぶハブ施設として働く。
ハイウェイオアシスとは、高速道路上にある一部のサービスエリア・パーキング エリアに連結されている、道路区域外の都市公園・地域振興施設等の呼称である 。高速道路の料金所を出る事なく、隣接する公園・レクリエーション施設を利用 出来る。高速道路管理上支障がないと判断される場合、外部からの人の利用が認 められたのが大きな点である。この制度はハイウェイオアシスの趣旨の枠を超え て、一般道路の道の駅との一体整備などにも活用されている。
日常時
非常時
ハイウェイオアシス
道の駅
道の駅
食事
ショッピング
物資供給
人材派遣
休憩
イベント
情報共有
シェルター
一般道路
高速道路
D D C
A B
E
A
design schedule present A. 自然療法に関するプログラム
038
macro
敷地内のポテンシャル
竹林、梅林、紫陽花園、紅葉、ハーブ園 温室、和室を覆うパーゴラ、ツアーなどの宿泊施設
5 years ago B. 東西を結ぶ橋
20 years ago CE. 植物園側、本園側 SA D. パーキング
039
曾 中村 橋本 「SUMA HIGHWAY OASIS」
M1防災Dチーム
040
中村 未明 「1 +αの集まる家 ーシングルマザーと子供達のシェアハウスー 」
学内インターンシップ課題 コーポラティブハウス
ワークスペースの様子
context / 未来を見据えたコミュニティづくり
工業化住宅の特徴を捉えた構造と空間構成
今のスマートコモンシティ西神南は、集会所も商店がなく、街路以外に住民が共有する空間はありません。現在は30代
工業化住宅(軽量鉄骨造)の特徴、利点を捉え、計画に
の若い世帯が主に住んでいますが、30年後、40年後には高齢者世帯になります。分譲される住宅の数の多さに対応し
反映していく。
た、まちとして成熟して行くために必要なしかけが求められているのではないでしょうか。
・通り柱ではなく、梁勝ちの構造であり、階層ごとに独立
日本の総人口と高齢化率の推移
したプランが可能である。
green
share green p as s
・グリッドプランではあるが、500mmのスパンのモジュー green
concept model
ルで、ポーラス状の平面であったり、自由度の高い平面
share green
stop
計画が可能である。
雁行型の独立したボリュームをずらして積んだ
・開口も取り易く、外部環境を大きく取り入れる、ポテンシ
角地の敷地に対して、周辺道路を延長するように歩行者用の広場のような街路を形成
concept / 若者と高齢者が共に住まう
全体構成
ャルがある。
桂離宮のような雁行により借景が生まれ、それをずらして積むことでデッ
内土間と外土間/ズレと間合い
そこで若者と高齢者が共に住まうことで生まれる新たな郊外住宅地の暮らしを提案します。まちや街路とつながるインタ ーフェイスとして「内土間」と「外土間」を与えることで、住人達は回遊しながら四季折々の心地よい居場所を見つけ、衣 替えをするように生活を楽しみます。
キや軒下の多様な空間が生まれる。
「室」が入れ子状にずれながら点在し、「余白」として残された多様な「土間」空間がおおらかな一室空間を形成します。「余白 」は空間を重ね着するように「ウチとソト」を曖昧にし、間合いをもたらします。そして「内土間」と「外土間」は「室」とつながり、一 体的に使われ。様々な行為を許容しながら、空間に広がりをもたらします。
気配の共有
…高齢者の暮らしを見守る(防犯、安心・安全)
「ウチ」 …内外が連続する外部環境を楽しむ暮らし(まちや社会と のつながり)
室
内土間
街路
外土間
まち
「ソト」 pu bli c
p r iv ate 単身高齢者が生き生きと暮らすための仕掛けとして、皆で食事を楽しむことの出来る共有リビングと内土間と外土間が回遊性をもたらす、曖
単身高齢者はデイサービスなどの巡回型介護サービスを受けることができ、若者に見守られながら安心して暮らすこと
11,000 2,000
2,000
4,000
2,000
3,000
2,000
11,000 2,000
2,000
2,000
3,000
2,000
複層ポリカーボネート t=10mm 駐車場 2 台
10
駐車場 2 台
2.5 寸勾配
2,000
2.5
ダイニング 押入 2,000
洗面
視線の抜け
外土間 FL+50
ダイニング 押入
キッチン
洗面
リビング
寝室 浴室
F L +400
寝室 FL+400
浴室
内土間
キッチン
F L +50
2,000
落葉樹 内土間 FL+50 外土間 F L +50
内土間
2,000
パッシブソーラー
視線の抜け
寝室
縁側
外土間
内土間
2,000
内土間
F L +50
F L +50
キッチン
浴室
寝室 F L +400
アルミ樹脂複合熱サッシ
2,000
ペアガラス
3,000
床:蓄熱陶磁器タイル
7,000
共有リビング
防湿コンクリート t=150mm 捨てコンクリート t=60mm
基礎蓄熱式低温輻射式暖房システム
スタイロフォーム t=50mm 砕石地表 t=90mm
浴室
洗面 キッチン
押入
押入
ダイニング
外土間 F L +50
洗面 ダイニング
鋼製束
詳細断面図 S=1/100
配 置 図 兼 1 階 平 面 図 S = 1/ 300
N
ダイレクトゲイン
寝室 FL+400
学内インターンシップ コーポラティブハウス
3,000
7,000
共有リビング
若者と高齢者が住まう土間のある家
昧にソトとつながる住空間を提案。
ができます。また、若者には共用スペースに自己表現の場が与えられ、都心では出来ない贅沢な暮らしが出来ます。
安田 諭史
気配の共有
041
043
小松 耕太
M2 修士設計
「情緒的空間モデルを用いた設計手法 ーホスピスの設計ー 」
044
小松 耕太
M2 修士設計
「情緒的空間モデルを用いた設計手法 ーホスピスの設計ー 」
046
柏木 元気
M2 修士設計
「Gestalt Loop ー建築の構成と動線に関する研究・設計ー 」
047
柏木 元気
M2 修士設計
「Gestalt Loop ー建築の構成と動線に関する研究・設計ー 」
「都市の風を最大利用する超高層建築の設計 ーCFD解析シミュレーションによる分析を通してー」
芦澤竜一賞
風などの自然エネルギーを利用する建築が増えてきている一方、 まだまだ風を利用できる余地があります。 また、 気流を可視化できるシミュレーション技術を設計プロセスで扱い、 合理的で新しい建築を提案します。 100 年後のスカイラインでも十分に良好な風を得られる高さとして 400m を想定し、 エネルギーの浪費によっ て実現した快適さではなく、 自然により近い環境を創造することがコンセプトです。 大阪では昼夜で東西に逆転する風が吹いており、 異なる自然換気経路が均質ではない多様な空間を作り、 その卓越風に我々がライフワークを少し合わせることで、 エネルギーに対する価値観をも変えることができる。
□シミュレーション 01
□シミュレーション 02
□シミュレーション 03
様々な平面形状の3D モデルの周囲の風速と風圧の分布図まとめた。 それらのサンプルを 40 個近くつくり、 周囲に対して影響が少ないものや、 風向に対し
多角形を反転してできる図形の間に、 円に近い形状ができる幾何 学的性質を利用して、 モデルを制作した。 三角形を反転したモデ
提案する、 中空化したモデルを作成し、 ビ ル風害を抑制できるかをシミュレーションで確
て左右対称的なものは、 左右の風で分布図に違いがでたことから、 図形の対称性に 注目した。
ルに近似されることから、 流線型の三角形と円を反転させながら、 セットバックした形状をデザインコードとして、 計画を進める。
かめる。 風速増加領域を比較して、 強風域 が一番小さいことが分かった。
□高さ 「400m」
□昼夜で逆転するプログラム
100 年後のスカイラインでも良好な風を得られる高さとして設定。
昼夜、 東西で反転する風に対して、 合理的にプログラムを設定。
東京スカイツリー ▽634m
修士設計 卓越風
▽400m
卓越風
あべのハルカス ▽300m
300m
卓越風
卓越風
卓越風
卓越風
卓越風
卓越風
卓越風
梅田スカイビル
200m
▽173m 卓越風
50m
御堂筋 ( 旧規制 ) ▽50m
□構造
□単位ユニット
設備と構造が一体となった流管で、 外気を建物全体に送る。
中庭内包型のダブルスキンファサードで、 外部環境を感じれる。
EXTERIAL STRUCTURE
福井 大典
M2 修士設計
CORE
DOUBLE-SKIN FAÇADE
MAIN PIPE STRUCTURE A
MAIN PIPE STRUCTURE B
MAIN TUBE STRUCTURE C
SUB TUBE STRUCTURE
AIR INTAKE
INTERIAL STRUCTURE
CORRIDOR COURTYARD
FLOOR SLAB
WIND TURBINES
291
RAHMEN STRUCTURE
TRUSS STRUCTURE
FINAL CONSTRUCTION WIND CAVE
VOID
EV
STRUCTURE
20000
取り込んだ外気は、 平面的には風の道、 断面的にはボイドを通り、 建物全体が換気される。 ▽380m
20000
▽360m
20000
▽340m
20000
+300m
▽320m
20000
▽300m
20000
▽290m
20000
▽260m
20000
+220m
▽240m
20000
▽220m
20000
▽200m
20000
▽180m
20000
+160m
▽160m
20000
▽140m
20000
▽120m
20000
▽100m
20000
「都市の風を最大利用する超高層建築の設計 ーCFD解析シミュレーションによる分析を通してー」
▽400m
芦澤竜一賞
+360m
風圧差が換気経路を決定し、 平面をつくることで、 合理的で均質ではない多様な空間が生まれます。
20000
▽60m
20000
▽40m
20000
福井 大典
▽80m
+20m
M2 修士設計
□自然換気経路
▽20m
20000
▽GL
291
近年,中国経済の発展に伴い,環境問題への注目が高まっている.特に農村地域エネルギー消費の増加が大きくなって,環境汚染が深刻化している.中国政府も最近注目が集まる「Eco-City」や「低炭素」をテーマと してのエネルギー対策に力を入れる方針を示している.発展が遅れた農村地域では自然資源を合理的に利用開発し,環境問題を改善するという目標を明確にした. これに対して,地熱エネルギーはむしろ解決する道として期待されている.本研究は地熱エネルギーを有する中国農村地域において,地熱発電を核としての再生エネルギー循環社会づくりの可能性を検討し,人の集
中国は再生可能エネルギー分野の開発を
離農、出稼ぎなどの問題に基づ
より深刻化するための方策として,農村地
いて,人口の「再生産力」を着目
域における地熱発電の活性化に対する計画
し,村に農工商連携した事業を計
を樹立する.
画する必要がある.農業産業化,
発電村を中心として,電力を提供される
売電事業,観光事業の展開により,
地域範囲内の村をネットワーク化され,電
村全体のインフラ整備や地熱段階
力の自給自足を求める同時に村や自治体間
的利用などを行って,住民生活と
の連携活動を強化し,圏域循環システムを
生業を顕著な改善することを目指
成り立つことを求める.
している.
」
中国洛陽市常嶺村地熱発電所複合施設の設計 」
まり方としての計画を行う.
選んだ敷地は中国の農村部に位置して,昔は有名な温泉地であった.近年,新農村建設活動を行って,敷地村を既存の中心村として,周辺の近くにあった四つの行政村を中心村へ集中移転させた.既存の常嶺村は「現 地再整備型」,周辺集落は「移転新築型」という複合型となる手法で幹線道路の北に新しい村民住宅地を建設した.現在,インフラ施設の不整備により,温泉事業は不景気となっている.そして、村唯一の工業企業、90年 代に建設されたレンガ工場は今も運営停止している状態より,約20%の住民が出稼ぎになった.農業の低生産性,住民の貧困,集落の荒廃問題が顕在化している.修復できない古民家の敷地を整理し,敷地の範囲は旧村落 の空き地を主となっている.新しい村のインフラを整備するため,地熱利用機能の部分を新しい村の中に伸ばせる.
事業計画について,一つ目は地熱エネルギーの活用である.地熱発電を主とし,発電後の熱水も様々に有効利用しようと考えている.二つ目は農業の低生産性と農業人口の出稼ぎ問題に対し,農業 主体を保って,持続可能な新型営農を考えている.三つ目は地域特性や魅力を合わせ持つ,新たな圏域循環システムをの形成を試みる 地熱発電所建設のコストを十分配慮しながら、地熱発電事業をより効率的推進し、そして、村の観光事業に協力
張 慧若
修士設計
し合うため、本案は電力の輸出距離と人の行動範囲に基づいて、地熱発電所の規模を試算する。 複合施設の建設と伴う、村に来る観光客は都市で住んでいる人を限りない、まわりの村から観光客を招くことを 目指している。周辺農村地域の住民は現在車を持つ家庭数がかなり少ない状況に対応し、人が歩ける距離で半径を 計算する。 現在中国年平均消費電量
地熱複合施設に来れる人の範囲は
発電所カバレッジ 一箇所=10,000人
一人当たり
歩く30分~1時間 車で10-15分以内を設定
10,000人X8,000kwh=80,000,000kwh/年
最大 8000kwhで試算
半径約3-5km (50平方キロメートル) +
発電所の年間発電 推算量 9万KW
汝陽県人口密度 200人/平方キロメートル
提案は年間10万KW発電量の規模を決定
敷地周辺地域は中国最大の麦栽 培地域として、毎年収穫時期、農 業従事者が畑の中や屋外などでこ のような麦わらを積み上げて、製 紙工場に販売する。売り切れまで、 麦の積みわらが村内外で豊作を象 徴された風景を形成した。 麦の積みわらのようなドーム状 な形に基づいて、建築を設計すれ ば、より簡単に村と周辺風景に融 合することと考えて、本案の要素 として採用された。
要素の抽出
組合せにおける空間の特徴は四 つがある。
中国洛陽市常嶺村地熱発電所複合施設の設計
· 空間の均質性と連続性 (様々な機能に対応) · 成長性を持つ、増やすやすい (発展に伴う、機能の追加が可 能) · 動線の多様化 · ボリュームをなるべく分散す る 組合せ
修士設計
機能構成 熱水利用システム 全体イメージ
張 慧若
建築の形
050
054
小林 大祐
M2 修士設計
「生活空間を内包するコワーキングスペース」
055
小林 大祐
M2 修士設計
「生活空間を内包するコワーキングスペース」
058
谷口 豪
M2 修士設計
「Distributed Casino Complex - 日本版カジノ建築のあり方 - 」
059
谷口 豪
M2修士設計
「Distributed Casino Complex - 日本版カジノ建築のあり方 - 」
59
徳永 悠希
M2修士設計
「Weatherscape ーコンクリートの風化を考慮した建築空間の設計ー 」
60
徳永 悠希
M2 修士設計
「Weatherscape ーコンクリートの風化を考慮した建築空間の設計ー 」
062
吉野 真実
M2 修士設計
「人の滞留行為を許容する都市空間の設計ー大通りに面する歩行者空間と建物の関係性の考察を通してー
063
吉野 真実
M2 修士設計
「人の滞留行為を許容する都市空間の設計ー大通りに面する歩行者空間と建物の関係性の考察を通してー
李 海寧
M2修士設計
避難所から仮設住宅へ ―単一のモジュール化された部材で建設できる避難所・仮設住宅を併設する総合施設の設計―
概要
64
提案 ユニット部材で避難所や仮設住宅を建設する
大規模災害時、 避難所の準備や仮設住宅の建設が需要に追いつかず、 仮設住 宅での生活が長期化する傾向がある。
仕切りのシステム、 コンテナ仮設住宅は高度にモジュール化された
しかし本来仮設住宅は長期生活を想定していないうえ、 被災時早急かつ大量の
コンテナを利用することで、 短工期、 ローコストを実現した。
建設が迫れられるため、 多くの問題が発生しやすい。 また現在仮設住宅の平均
そのメリットを取り入れ、 単純化されたシステムを構築した。 現存す
コストが 400 万円にも登り、 建設や維持管理に莫大な費用を必要となる。
るダンボール仕切りからヒントを得て、 システムを考案した。 より頑
そのため、 短期間建設及び中長期生活が可能な仮設住宅の形式を提案する必要
丈な材料を用いることで、 将来的に外壁としても成り立つような壁を
があると考えられる。
作り、 その壁を繋ぎ合わせることで仮設住宅の形が出来上がる。
研究背景
構成
簡易的な避難所用間仕切りシステム
折板 木材 連結フレーム ボルト
現在存在する間切システムには次の特徴がある
規格
1簡単に組み立てられるようにするため、 軽量な素材を利用している。
高さ 2500mm
2業者ではなく、 住民が自分の手で作業できる。
折板10kg
3再利用が効くダンボール、 紙管、 布を利用している。
木板5kg
4材料はモジュール化され、 組み合わせによってどんな平面も構築できる。
コンテナ仮設住宅
連結されたユニットで構成され
コンテナを組合せて仮設住
た板は折板を下に向いた場合、
宅として利用する実践も行
基礎として機能する。
われた。
縦に建てられると壁として利用する。 折板を上に向いて、 壁の 上に掛かると屋根になる。 これによって同じユニットで基礎、壁、 屋根を構成する。
仮設住宅コミュニティ
1 ユニットを利用して基礎や床を組み立てる
避難所から仮設住宅へ ―単一のモジュール化された部材で建設できる避難所・仮設住宅を併設する総合施設の設計―
元の避難所周辺に必要に応じて増築し、 コミュニティを形成する
2壁を組み立てる
震災から数年後、 自力建設が進んだ状態になると、 集会所、 店舗などの施設が充実 し、 外からの移住者も現れる。 避難所から改造された仮設住宅は恒久化が進む。
3屋根をかけて、 避難所を完成させる
4壁を連結させる
李 海寧
M2 修士設計
住宅ユニット平面
65
滋賀県立近代美術館プロポーザル
Endo.lab proposal
レストラン
068
069
滋賀県立近代美術館プロポーザル
Endo.lab proposal
070
橋本 阿季
「家具の中の家の中の部屋」
住空間ECOデザインコンペティション - REAL SIZE THINKING 2014 -
最優秀賞
071
橋本 阿季
「家具の中の家の中の部屋」
住空間ECOデザインコンペティション - REAL SIZE THINKING 2014 -
最優秀賞
馬上、枕上、厠上の 3 つを文章を練りやすい場所という意味で「三上」と
いうように、トイレを使用している最中は様々な思索が交錯しやすい。そこ で今回、落書きとトイレという相反するものをあえて融合する。ノートの隅 や本の端などに書き散らされる半ば無意識に書かれるもの、稀に秀逸な
ジョークや、非常に興味深い警句もみられ、自分の心の中にある何かを掃き 出し、表現し、時には私たちを楽しませてくれる。そんな人の思いともいえ る落書きを禁止するのではなく、受け入れるトイレ。そこには集まる人々の 思いが集約され “ 汚いもの ” ではなく、“ 遊具 ” のように人々を楽しませて くれるのではないだろうか。
審査員特別賞(関西) 長町先生賞
□Concept
×
□水 × ラクガキ そこで私は「手を洗う」という行程に着目した。ペンなどを用意しなくても、 手を洗って濡れたそのままの手で思いつくままに壁にラクガキができる。 壁素材には「水書きグー」の仕組みを応用した提案を行う。水書きグーと は水で何度も書けるエコ用紙である。乾燥によって自然とラクガキは消え
×
ラクガキする
「ラクガキ×トイレ」
手を洗う
加藤 実悠
トイレをする
住空間ecoデザインコンペティション Real Size Thinking 2014
るので、日によって様々なラクガキを楽しむことができる。
073
074
吉野 真実
「壁のないイエ」
住まいの「フォト」&「間取り」コンペ 【間取り部門・一般】
最優秀賞
優秀賞
駐車場
観光施設
観光商業施設
市場
カフェ レストラン 野外ステージ
トイレ
市場
バー レストラン
事務 食堂
ロビー
大広間 リラクゼーション スペース
脱衣場
浴場
EV
宿泊棟 ボイラー室
情報処理室
教室
職員室
トイレ
脱衣所
浴場
浴場
厨房
事務
講義管理棟
漁業実習棟
電気室 演習室
ポンプ室
●
S i te
●
蒲郡駅 蒲郡市民会館 ●
視聴覚室
脱衣所
食堂
図書室
会議室
会議室
水産加工実習室
生物実習室
□ 多様な象徴 機能やアクティビティにおいて様々な形態をとることでより濃く記憶に残る、この土地の豊かなシンボルとなる。
●
蒲郡緑地
生命の海科学館 ●
●
橋
竹島
Prop osa l
浮島 ウキシマシンボル
ハシシンボル
竹島水族館
丘
資材保管室
オカシンボル
器具
大抵は移動のみを目的として
海底に接地するのではなく、
気軽に足を運べ、見晴らしの
の橋であるが、二つの場所を
浮島のように陸からの接続の
良い場所。南北方向に端から
結ぶものとしてシンボルとな
みで浮いている状態とする。
丘のように上に上がっていけ
りやすい。住宅地から緑地ま
波や風で島は揺れ、非日常的
る動線を設け、上へと上って
でを結ぶ橋として機能する。
な場所となる。
いくと海への景色が広がる。
Scenery
通常時
体育館
更衣室 機関実習室 シャワー
更衣室
プール
トイレ 事務
ラウンジ
駐車場
Variation
雁木から連続する建築
□ 水位により変化する風景
□ 観光 × 漁業
□ 雁木
漁業就業者の減少等により漁業世帯数、世帯員数ともに減少傾向で推移しており、H15 年の漁業
階段状の護岸を「雁木(がんぎ) 」と呼ぶ。こ
世帯員の 27%が 65 歳以上となっており、漁村における高齢化が進んでいる。蒲郡においても同
の雁木は、 「護岸」と「水面へのアプローチ」
する建築をつくる。海の動きに合わせて動く場所と動かない場所をつくる。動く場所では床や屋根の高さの
様である。漁村における高齢者は、漁業生産やそれに関連する諸活動に関し、豊富な経験、知
の二つを兼ねている。階段状であることで、水
変化を目にし、動かない場所では水位の変移を目撃して海の呼吸を感じることができる。
識や技術を有しており、地域の漁業生産に関する取組や子供たちの漁業体験における指導等に
位の変化に影響されず、常に水面へアクセスす
それらを適切に活用することが重要となっている。そこで、観光業と蒲郡に古くから営まれて
ることができる。また、斜面でなく階段である
きた漁業と連携したプログラムを、海と一体的に計画した建築を通して発信することを考える。
がゆえ、そこに座ったり物を置いたりすること
観光と地域活性を一体として考え、観光客だけでなく、周辺住人にとっても魅力ある場所とし、
がしやすく、 「場所」としてのポテンシャルが
その地域自体が盛り上がっていけるような豊かな場所を計画し、地域全体の底上げを目指す。
生まれ、水辺との関係が多様化する。
観光施設
浮き沈みする島 浮き沈みしない島
海辺と一体的な建築
市開催時
□ 雁木から連続する建築 観光客
敷地を海に浸して、潮が入り込む仕組みをつくり、「潮の満ち引き」によって海が呼吸するように浮き沈み
浮き沈みしない島
浮き島
PC 杭と PC 製のフラットスラブを用いる杭式 PC 桟橋の構造を採用する。上部は S 造
フロート部分は浮き桟橋の構造を採用する。
であり、床レベルの水平梁1本と斜材の梁2本の計3本で三角に組み安定させる。
上部は S 造。
雁木と同じように屋根面に間伐材の木板を水平にのせていき、雁木の段々を上部まで連続させていく。足下から まで頭上まで一体的なものとし、建物という印象ではなく海に馴染むような風景とする。
満潮時
市場
漁業
スギ板
住人
船からスムーズにアクセス
□ 建具による変化
亜鉛メッキ
メインフレーム:アルミ合金
リン酸処理
普段は屋根面と同じ面にあり閉じているが、市場が開かれる際に漁師の人が自身で、垂直方向に回転する建具 を持ち上げ屋根へと変えることで、建築群が変化し、市を開かれていることが市民や観光客に伝わる。
Prog r a m
化粧板:再生木材 PC
床板:間伐材 斜材 / 横桁材
フロート:内部 発泡スチロール 外部 ウレタン樹脂被膜 アンカー
□ 観光商業施設 主に土産物屋などの
海水位に関係なく 南北につながる動線
観光商業施設。漁業 体験の船乗り場、事
□ 扇状の建築群 船着き場
既存の港の海岸線のラインに南北の建物のラインを合わせ、少
務がある。
□ 飲食店
しずつ回転させていく。海の方へ向かって開く扇状の建築群と 浮島を通る
獲れた魚などをその
していく。
回遊動線
場で調理できる店。
□ 漁業研修施設 三河湾の最深部に位置する蒲郡市は、蒲郡・三谷の2漁協を中
□ 市場
心に、沿岸漁船漁業と浅海養殖業を主体に三河湾・伊勢湾・渥 船をつけられる直売
研修生が地域の人々と
美外海の広大な漁場で古くから水産業が営まれている。
施設。普段は開放さ
交流する機会をえる
地域住人の活動の場と漁師研修施設を設けることで研修生たち
れ、住人の憩いの場、 飲食店の延長に使わ
はこの地域の漁師の人たち、住人たちに馴染んでいく。また、 船の通り道
第9回愛知建築士会学生コンペ「icon@蒲郡」
観光業
雁木による親水空間
中川 寛之 「海まとう町 ー人の活動、海の呼吸に呼応する風景ー 」
トイレ
同時に住人や観光客も漁業に関心をもつ機会を得る。
れる。
□ 宿泊施設 各室に、海に向かって
体育館やプールは市民の利用も併用する
開放的なテラスが設け られている。シングル 15 室、ツイン 26 室。
まちの人たち
地元漁師
研修生
075
076
谷口 豪
「アンダー・シー・ルーフ 」
第41回日新工業建築設計競技は、「アンダー・ワン・ルーフ」
Co n c ep t
佳作
木造住宅の「隙」
三.
領域の多層化
四.
奥行きのある空間
私の実家は古くから日本にある、木造住宅であり、いまでもご近所付き合いが残って
領域を形成する “ 屋根 ” “ 壁 ” “ 柱 ” “ 基壇 ” の四つの要素が別々に機能
この住宅は通常の住宅のように部屋には廊下からアクセスはしません。壁は住宅中心にある干
いるような場所です。実家での暮らしはほのぼのとしており、周辺の人たちとの関わり
することで、様々な場所が生まれます。柱梁が突出しているところ、屋根
渉空間から放射状に設けられています。干渉空間からある場所へと入り、さらにそこから違った
も窮屈なものでなく心地よいものでした。プライバシーを重視するため、住宅内は部屋
のかかった土間空間、縁側、基壇のみの場所、といった風に不規則に様々
場所へと入る、といった風に、線的に繋がった構成で、奥へ奥へとつながる洞窟のような場所となっ
を敷地境界に壁をたて、自身の領域と他の領域を完全に分離してしまっている現代の住
な領域が入り交じったような場所となります。
ています。他の場所との距離を調整できるような配置となっています。
収納
+300
浴室
宅とは対照的に、私が暮らしていた実家や、ご近所さんの木造住宅からは、軒下空間や、 土間空間などに見られるように、他のものを許容する「隙」というものが感じられました。
□ ひとつの部屋において
その「隙」は小さい空間でありながら、その場所自体も他者との関係をつくりだす豊 かな場所であったり、またその場所があることでその他の場所の関係性も豊かなものと
□ 住宅全体において
なりえます。そのような「隙」のある家を、家族内の距離感さえも難しいと言われる現
廊下から各室へアクセス
均質な空間
大きさを変化させること
代にふさわしいものとして提案します。
部屋同士は完全に分かれています
-300
壁を傾け、空間に 奥行きをもたせます
場所によって他の場所の
現代住宅に「隙」を生みだす
見え方も変わります
ライブラリー
◀
◀
で光や風を取り込む。
室
干渉空間
干渉空間から視線の変化によって 場所を規定します
+300
住居全体が一体的な構成となります
古くからの木造住居の「隙」は、土間や縁側のように柱や壁などの空間を形成する要
リビング
素のうち、ある要素がはみだしている、もしくはある要素が欠けていることでつくりだ
□壁
▶
されていると考えます。そのひとつの住宅のなかでは些細な「隙」のある場所が固定化 されない流動的な暮らしのある豊かな住宅を形成していたのではないでしょうか。そこ
敷地中心へ向かうように ズラされた壁
で、そのように感じられる「隙」を、プライバシーやセキュリティなどが重要視されて
五.
素材を感じる
いる現代に再構成させます。空間を構成している柱梁、壁などの要素を一体として考え
が露になってきます。様々な居場所をつくることと同時に、木の温もり、素材を感じられます。
るのではなく、まるで独立しているようにそれぞれで考えてみます。それぞれの要素が
A
重なり合うことで、固定的な空間に「隙」を与え、室の機能にとらわれない根源的な「居 場所」のようなものが生まれます。家族間、隣家間の距離を計れるような住宅となります。
固定的な場
「隙」のある場
□ 柱梁
六.
収納棚
+300
柔軟な住まい
壁などをズラす前に計
+600
場所を特徴づける。
+300 父(40 歳)
母(38 歳)男の子(10 歳)
対 象 敷 地 は、兵 庫 県 神 戸 市 灘 区 鶴 甲。 る昨今の住宅市場ですが、市バスや乗用車を中心とした生活で あれば、住宅にかけるコストが安くすみ、眺望や身近の自然、 空
気
の
良
さ
な
ど
が
手
に
入
り
ま
す。
□ 基壇
想定としてはこのようにしていますが、この住まいは一体であり、かつ分かれている、という
平面的、断面的に凸凹
ように構成されているため、ひとつの家族形態にとらわれない、家族形態の変化に柔軟に対応で
にすることで領域性や 視線に変化を加える。
A’
ダイニング
+0(GL)
画される構造体であり、
六甲山の麓に位置し標高は約 300m。駅前の利便性が強調され
キッチン
玄関
それぞれの要素が独立していることによって、一般的には壁や天井に隠れてしまっている柱や梁
きる構成となっています。構造面ではなく、空間の構成によっても長寿命住宅を目指します。
+0(GL)
B 一階平面図 1/100
N
中川 寛之 「隙のある住まい」
二.
便所 脱衣所
□ 屋根
第10回「新・木造の家」設計コンペ
一.
入賞
B’
077
076
橋本 森下
「いつだって、わたしの居場所はこの街にある。」
第10回ダイワハウスコンペティション 「径の生まれる街」
佳作
079
加藤 実悠
「街まとう宿 ー動く壁が織りなす2つのストーリーの共生ー 」
第8回 長谷工住まいのデザイン コンペティション 「ある地方のストリートが集合住宅で再生する 新しい暮らしがはじまる」
佳作入選(同率4位)
五十嵐淳賞 佳作
◀
01. レクチャールーム1
ショップ
カフェ
テラス
02.
弱いシンボル
03. 格子の利用
敷地
格子がつくる境界
敷地は JR 大阪駅の北側にあった梅田貨
西欧の自然観や経済至上主義
びとの心に共通した存在はなく、現状の都市におけるシン
物駅を中心とする、通称「梅田北ヤード」
の下で、建築は自然から切り
□ 壁面
□ 壁の立体化
□ 格子密度の変化
ボルは人の意識からではなく、外から見た形態からくるシ
と呼ばれている地域の一角とする。対象
離され、外と内との関係を遮
場所の関係性を遮断する壁、床
視覚的関係性を生み出す
奥行き感の変化させ、境界性を調整する
ンボル性が重要視されている。しかしそれらはその街に根
敷地である第二工事範囲には、一般的な
断したように思える。産業革
ざすシンボルではなく、皆に平等なその場限りの存在であ
広場や公園とは違って柔軟な利活用が可
命以降の近代化によって内部
るだろう。そうではなく、その場所が周辺環境を吸収し、
能な仕組みを検討する必要がある。
●
多様な文化、価値観を受け止めるような弱い建築のあり方
空間を視覚的につなげること
グランフロント大阪 ●
を提案する。
ショップ
04.
今日、多様な文化、価値観をもつ現代の日本において、人
二期工事範囲
阪急梅田
はできたが外は見るためだけ の対象物であり、生活の一部 として外を取り入れることは
北区
カフェ
なかった。しかし、日本の建
site
レクチャールーム2
●
ショップ
JR 大阪
▶
築空間は内外空間を曖昧な分節方法を用いて距離感を保ち、等価に扱ってきた。
▶
本計画では日本建築において古くから使われてきた、通風、採光、装飾の機能を もつ格子に着目する。内外の関係性を調節する境界モデルを導き出し、建築と周
トイレ
大阪府
辺環境との新たな関係性を創出する。
ショップ
05.
「街を紡ぐ格子」
◀
カフェ
中川 寛之
07.
足下から建築まで同一の格子モデルで構成され、境界なくグラデーショナルにつながる。人は機能に拘束さ
周囲を拒絶するような塊の建物でもなく、ただ人が通過するだけのような開放的な公園でもなく、周囲を
また、それぞれの格子同士の幅は、格子の編目寸法と等しくする。
れることなく自由に行動し、機能に分断されることない人の活動が一体として感じられる風景が生まれる。
吸収するような様々な密度のあるスポンジのようなボリュームとする。
重格子モデル
ショップ
640mm
320mm
160mm
ground
80mm ピッチ
exterior
pavilion
architecture
×
09. 断面図
吸収するボリューム
×
architecture
park
○
立体格子が室内外の居住環境を快適に保環境装置として機能する
absorbing volume
ショップ
室内
city
エントランス カフェ
大きな編目の格子が前面にあり、
小さな編目の格子が前面にあり、
奥行き、透明性が大きい。
奥行きはほとんどなく、
鉄線径φ10mm 溶接
underground
08. 全体構成
インフォメーション
◀
事務室
1. 格子の軸を東側道路の軸にあわせ、
640
カフェ
スタジオ1
ギャラリー1
ギャラリー2
スタジオ2
トイレ
N
スタジオ3
◀
一階平面図
0
2
5
10
15
30
320
160
ボリュームを立ち上げる
2. 東西を結ぶパスをつくり 建物を二分する
3. 建物をずらし外部への抜けをつくり 大きなオープンスペースを設ける
4. 上方に向かってセットバックさせる
室外 Low-E ガラス ダブルスキン
park
scale
比較的落ち着いた場所となる。
広場
080
06. 格子がつくるもの
編目寸法が異なる 4 種の格子を重ねることで壁面を構成する。場所によって 2 層、3層、4層と変化させる。
◀
キルコス国際建築設計コンペティション
ショップ
5. 建物中心に吹き抜けを設け 建物内の光の密度を変化させる
6. 格子を外部まで拡大させ 建築の存在を消していく
地下
081
安田 諭史
「大地は広がり、建築は根を張る」
第21回ユニオン造形デザイン賞「建築緑化」
奨励賞
082
李 山田 劉
主張する「みせ」学生デザインコンペ
奨励部門賞
083
橋本 阿季
「間土の家 」 ーまどのいえー
第一回 地域に暮らす住まい設計コンペティション 「陸前高田における地域型復興住宅」
最優秀賞