紡ぐ格子
藤波 凌 竹澤 洸人
連続する 「格子の風景」
茶町屋形式の格子は昔から人と人をつないでいました。 その伝統的な格子を現代に継承し人と人をつなぐだけでなく 内と外をつなぎ、 場と場とをつないでいきます。 この格子の構造によって過去から現在を紡ぎ そして未来へとつないでいく住まいとなります
金沢市東山ひがし地区ひがし茶屋街 重要伝統建造物群保存地区
当時の茶町屋
茶屋様式町屋
遊交の場 社交の場 と 地域に根ざしたコミュニティ
再解釈
ゲストハウス
提案
住まい と 交流 伝統の継承
大通り
大型バス駐車場
茶屋街入り口通り
観光に訪れたバックパッカー
貸家に住む家族 夫 ： 加賀提灯を学んだ職人 (32 歳 )
金沢の伝統工芸に興味を持った美大生 (22)
嫁 ： 家庭料理が得意で振る舞うのが好きな主婦 (28 歳 )
日本の伝統文化に触れにやってきた外国人観光客 (30)
子 ： 好奇心旺盛で図工が大好きなわんぱく小僧
交流と継承
職人
伝統構法に住まう 創作活動
子
＝
主婦
日常の伝統
美大生
ゲストハウス 工芸体験
外国人観光客
＝
非日常の伝統
茶町屋様式
提案
付加
土蔵
セド
ザシキ
チャノマ
ミセ
居間 工房 受付
garage
水場 内庭
gallary
dining 住人と宿泊者
トオリニワ
ナガシ
住人と常連客 宿泊客と常連客 常連客と常連客
シェア
玄関
ゲンカン
kitchen cafe 変換
ミズバ コウボウ
シマノマ
セド 土間
ザシキ 土間
チャノマ
ミセノマ
可変
コウボウ
コウボウ
シマノマ
シマノマ
セド
セ ギャラリー
土間
ザシキ
ザ 住まいの拡大
土間 チャノマ
チャ
宴会
ミセノマ
ミセ
自然光
煙突効果
自然換気 風
透過する風景
格子による建具
「格子による建築」
柱
板材
格子
通し柱 構造体でありながら透過性をもつ
梁 「差し」 と 「別方向の梁の荷重」 によって 継ぎ手をしっかりとつないでいく
ホゾ 板材のため加工がしやすい
構造固定部材 小さな部材でそれぞれの柱の板材を固定し格子状の構造材となる
20mm 120mm
集成材 × 伝統構法の再解釈
集成材 × 金沢
集成材としての板材 x mm
集成材 × 格子
自然光
煙突効果
自然換気
風
伝統建築 外部の戸袋 外部に設置し 「雨戸」 をしまう
提案
内部の戸袋 内部に設置し 「ふすま」 をしまう
3 種類の道路と風景
幹線道路
表通り
裏通り
道をまたいで要素を拡張する茶町屋様式
ミセノマ
ザシキ
観光 工芸 地域
祭 地域 観光
食 チャノマ 地域 観光
継承する店の間 ( 伝統工芸ギャラリー )
持ち込み茶の間 ( シェアダイニング )
通り抜け座敷 ( 公民館 ・ 図書館 )
採光 格子の外構
加賀友禅の布天蓋
風の通り道
内側の格子の境界線
採光
吹き抜け 開閉
可動
中庭
1 ユニット
シマノマ
街の小さな図書館
格子の 2 重 ファサード
共有キッチン
バス駐車場
小さな畑
会議室