SAIEN PROJECT Social through Product design 都市の余剰空間を活用した、都市菜園のためのガーデニングユニットの デザイン 及び 都市 / 公共におけるプロダクトデザインの新たな方法論の探索
目次 1 章 : モノのデザインからモノを通した社会のデザインへ
P02
2 章:場所と目的を生成するためのプロダクト
P10
3 章 : きたるべき公共物のデザイン像
P22
引用文献
P24
京都精華大学 , デザイン学部 , 奥田宥聡 .
Hiroto Okuda, Kyoto Seika University, Faculty of design.
2
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
第一章
モノのデザインからモノを通した社会のデザインへ
3
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
1.1| 序論 本プロジェクトは都市及び人間社会におけ
より具体的には、コミュニティの希薄化と
る課題に対してプロダクトデザイン側からの
いう課題に対して、都市において余剰とな
新たな公共的アプローチを行うための方法
る空間を菜園として書き換える為の装置と
を模索したものである。本稿では、大きく
してオープンソースかつ DIY 可能なプラ
3 つの章に分けて、プロジェクトについて
ンターとコンポストのユニットをデザインし
記述していく。第一章では都市においての
た。第三章ではデザインの実践を経て、成
プロダクトデザインの分析から、テーマ設
果物を分析したのちに、公共物のデザイン
定の背景について、何を課題点として新た
と比較し新たなプロダクトデザインの可能性
なアプローチを模索したかについて記述す
として、社会を形作るプロダクトデザイン、
る。都市において希薄化する地域の関係性・
Social through product design[ モノを
コミュニティとそれがもたらす不寛容な社会
通した社会のデザイン ] と言えるようなアプ
現象を課題として設定し、その複雑な課題
ローチの可能性を考えた。 「モノを通した
に対してプロダクトデザインとソーシャルデ
社会のデザイン」とはモノを使用する市民
ザインの手法を組み合わせデザインをする
の主体性によって彼ら自身の価値観を変化
ことで、市民参加の環境を形成しながら漸
させそれの波及によって社会に対しても影
進的に社会課題の改善を探索する方法を描
響を与えるアプローチである。加えて、現
くことをこのプロジェクトでは行った。二章
状そのようなデザインを実施する上での課
では実際にデザインした成果物の詳細と検
題点と可能性に関しても示す。
証の記録を交え説明する。
4 1
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1.2| 研究テーマに関して 今回私が主題とするのは、都市におけるプ
息できる体勢を作ることができないのであ
ロダクトデザインの新たな方法論の探索で
る。結局のところ 「社会で一番弱い層を 「排
ある。都市におけるプロダクトデザインは現
除」しようとすることは結局全ての人に住
在多くが公共物のデザインに限定されてお
みにくい社会を作ることなのである。 (*1
り、その多くがある規定の用い方に決定さ
)」プロダクトデザイン(デザイナー)は人
れた一方的な機能の提供に留まっている。
がどのように振る舞うかを観察し、その用
例えば公園のベンチで不自然に座面が傾け
いられ方から機能を決定し確実にその機能
られていたり、窮屈な位置に肘掛けがある
が働く形を作ることができる、だがその機
ものを見たことはないだろうか? (Fig1) そ
能が導く結果が本当に望ましいのかについ
れは、実はホームレスや浮浪者が長く滞在
ても目を向けなければ公共におけるプロダ
したり寝転がれないように設計された別名
クトデザインは強きを助け、弱きを挫く為の
「排除ベンチ」(Fig.2,3) と言われるもので
装置として作動してしまうのである。これが
ある。実際にこのようなデザインは長時間
公共におけるプロダクトデザインの問題点で
の滞在を妨げ、公園の治安が見た目上守ら
ある。
れているようにすることができる。しかし一 方でこのベンチはその他の公園の利用者も 長時間滞在できなかったり、しっかりと休
5
Fig 1.
Fig 2.
Fig 3.
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6
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
Fig 4.
公共空間における、デザインとして建築・
ルデザインの特徴である。しかしこのような
都市計画以外にもソーシャルデザインと言
社会課題へのアプローチは NPO・NGO
われるものがある。ソーシャルデザインは
の活動が多く、個人ではボランティアや奉仕
市民が主体となって社会全体的な課題に
活動になってしまいあくまでライフスタイルと
対して取り組むアプローチである、例えば
して行われるために広く社会にスケールさせ
大阪においてホームレスの生活問題と、放
る手段が考えずらい。そこで私はプロダクト
置自転車の問題を掛け合わせて支援する
デザインとソーシャルデザインを組み合わせ
Hubchari(Fig.4) というシェアサイクルのプ
ることで、互いの課題を補いあいながら効
ロジェクトがある。当初はホームレスの人た
果的なデザインを生み出すためのアプロー
ちの雇用創出と、放置自転車の再利用を目
チが取れるようになるのではないだろうかと
的にそこから徐々に路上脱却支援や夜 り
考えた。
声かけなどへと展開されており、すぐにでき る活動から少しずつ社会課題のような大き な障壁に対して対処していくことがソーシャ
7
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
Fig 5.
Fig 6.
Fig 7.
ところでさまざまな複雑な課題に対してのデ
や Pandaid(Fig. 5)などの感染拡大を防
ザインアプローチは商業に前傾化したプロダ
ぐための啓蒙活動がここにあたる。もう一
クトデザインの外側の世界では盛んに議論
つがこれからの社会の変遷を思索するため
されてきた分野でもある。例えば、2020 年
の未来洞察やオルタナティブな価値観の提
の春に中国から始まった Covid-19 による
示である、Speculative design(Fig.6)や
パンデミックと社会情勢の不安は 2020 年
Critical design (Fig.7) の手法にみられるよ
12 月現在解決の目処は立っておらず経済や
うな現代社会の批評や未来の可能性を拡張
文化活動など生活の広範囲に影響を与えて
するようなデザイン手法がここに含まれる。
いる。このような不安定な社会においてデ
しかしこれらは二元的な方向性ではなく組
ザインは主に二つの方向での活躍が考えら
み合わせて扱うことも可能ではないだろう
れる。一つ目は対処療法的な課題解決であ
か、つまり対処療法的かつオルタナティブな
る、物資などが不足した医療現場への 3D
可能性の提案でもあるというようなデザイン
プリントを活用したクリーンで安全なフェイス
手法である。
シールドの送付を目的とする Fab safe wiki
8
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現 在 そこに当てはまる 概 念 は Tactical
このような条件は、20 世紀に都市建築家
urbanism というデザインムーブメントなの
が行う一意的な都市の戦略決定に対する抵
ではないだろうか。Tactical Urbanism と
抗手段として考えられている。まさにその時
は「Short-term Action for Long-term
代においてミシェル・ド・セルトーは『日常
Change」- 短期的な活動による長期的な
的実践のポイエティーク』で秩序の暴力が
変化 -(*2) を標榜する市民主導型の都市活
いかにして規律化のテクノロジーに変化して
動である。このムーブメントの特徴は、市民
いくかを明らかにすることではなく、様々な
が行政とも関わりながら都市の問題を解決
集団や個人が、これからも「監視」の網目
したり、イベントやコミュニティを形成するこ
の中にとらわれ続けながら、そこで発揮す
とで、その他の都市の利用者へも影響を与
る創造性、そこここに散らばり、戦術的で
えながら市民による市民のための都市のデ
ブリコラージュに長けたその創造性が一体
ザインをデザイン思考的な実践を用いて行
いかなる隠密形態をとっているのかを掘り起
うことである。(Fig.8) またこの名前の通り
こすことに着目した。(*3) 都市において、市
戦術的であることを重要視しており、20 世
民という存在が主体性を保ちながら戦術的
紀に行われていたようなトップダウンの戦略
な創造性を発揮することは都市という存在
的な都市計画へのカウンターとしての意義を
を更新する術として有益であり、その方法
押し出している。Andres Duany は Tactical
論はいまだに議論され続けている。本稿は
Urbanism を以下の 6 要素によって説明して
都市における戦術性の議論をモノを設計す
いる。(*2)
る専門性をもったものから調査、検証した 結果であり次章以降は実際のプロジェクト
1. 脱中心化 (decentralized)
の内容に関して言及していく。
2. ボトムアップ (bottom-up) 3. 極端な可動性 (extraordinarily agile) 4. ネットワーク (networked) 5. 低コスト (low-cost) 6. ローテク (low-tech)
Fig 8.
9
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10
第二章
場所と目的を生成するためのプロダクト
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11
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2.1| 調査と発見した課題
Fig 9. プロダクトデザインとソーシャルデザイン。二
ブルになること (Fig.11) などが地域レベルの
つを組み合わせたアプローチを検討する為
課題としてあるが、もう少し視点を広げれ
の課題として、 都市における地域コミュニティ
ばコロナで活動の自粛機運が高まった際に
の希薄化を取りあげた。日本では特に都市
他の都道府県ナンバーの車への悪戯であっ
部において近所付き合いのようなものがほ
たり、 「自粛警察」と呼ばれるような過剰な
とんど姿を消しつつある。(Fig.9) とても親
自粛への圧力などの出来事も含まれるだろ
しく付き合っている+やや親しく付き合って
う。本来手を取り合うべき、同じ地域に暮
いるの合計数値は、町村のような人口が少
らす人たちであっても全く知らない存在同士
ない地域で 31.3% だが、大都市において
だからこそ「恐れ」や「怒り」の感情を抱い
は 18.7% と 2 割にも満たない数値となって
てしまうのは仕方がないのだろうか?もしお
いる。地域において付き合いが低下すること
互いに知らないからこそ寛容性が失われて
は現代において大きな問題を個人にもたら
いるのであれば、知り合う機会を作ることさ
さないように思えるが、それは間接的に寛
えできればこの不寛容な状況を改善すること
容性の低下という形で私たちの生活に顕在
はできないだろうか。ではそのような機会を
化しているのではないだろうか。その事例と
創出するにはどのような段階を設計するべき
して、保育園への建設反対運動 (Fig.10) や、
なのだろうか?
道路で遊ぶ子供の騒音から近隣住民がトラ
Fig 10.
Fig 11.
12
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三つの学際的なデザイン研究を参照しな
企業のミッションとして多く掲げられている。
がら方法についての仮説形成を行いたい。
これらはまさに Design by people への過
まず一つ目が、アメリカのデザインリサー
渡期が始まりと捉えれる。しかしいかにテク
チ ャ ーで あ る、Liz Sanders, Pieter Jan
ノロジーやハードウェアの品質が上がったと
Stappers による`From Designing to Co-
しても、それを使う側のソフトウェア(市民
Designing to Collective Dreaming:
の認識・意識)が変化しなければ活かされ
Three Slices in Time` よりデザイナーと
ない。Fab city などに代表される環境の整
市民・ステークホルダーの関係性を三つの
備と同時に市民への啓蒙活動を行わなけれ
年代に分けた分析である(Fig.8) 。1980
ば Design by people は成り立たないであ
年 代 を Design for people、2010 年 代
ろう。そのためにも現在において TU の実
を Design with people と捉 え たときに
践はただ街の課題を解決するのみではなく、
2040 年代は Design by people の時代に
市民が街や生活にオーナーシップをもつこと
なると述べているこの図は、その背景には
や、自分の手で社会を作り替えたという体
もちろん Fab やテクノロジーの発展に加え
験を持つことができるという意味で重要で
て、地球環境や巨大な社会課題が現れてく
ある、これが繰り返されることで市民が生
ると一企業や一行政では太刀打ちできなく
活への主体性をもつステップを踏むことがで
なる現状によって、より一層市民の力という
きる。
ものが注目されていくであろうというのが大
二つ目が、21 世紀型のデザインへの転回で
まかなシナリオである。Liz らによれば現在
ある。これは 20 世紀型の商業・コマーシャ
は Design for people の最中であるわけ
ルに偏ったデザイナーのあり方に対しての批
だが、近年のデザインの動向を伺うとインク
判の意味を強く持っている。デザインリサー
ルーシブデザインや参加型のデザインという
チの第一人者ヴィクター・パパネックは主
ものが一層注目され SDGs などの文脈に
著『生きのびるためのデザイン』で「デザイ
沿って Diversity & Inclusion というのは
ンは人間の本当の欲求に応えるような道具
Fig 12.
13
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda となるのでなければならない。それは、革
ることが解決に繋がっているという姿勢で
新的で高度に創造的な、そして諸々の分野
行われてきていた。しかし、例えば環境破
を貫いたものとなるのでなければならない。
壊という課題を取り上げた時にそれを単一の
それは、いっそう強く研究を目指すもので
プロダクトやサービスで解決するというのは
なければならない。そしてわれわれは、デ
現実的でないことは明らかだろう。同じよう
ザインのまずい品物や構造物で地球そのも
なことが移民問題でも、都市における問題
」 のを汚すのやめなければならない。 (*4)
でも考えられる。解決ができないデザイナー
と語っている、過度に商業に前傾化したデ
にはどのような施策が可能だろうか。複雑
ザイン業界は、地球環境の汚染や民衆のコ
かつ厄介な課題に対峙するためには限られ
ントロールへと知らず知らずのうちに加担し
た課題意識を持つ人たちだけでなく、多くの
てしまった結果悪役となってしまう可能性も
人々が物事の捉え直す必要がある。である
ある。近年においては、D.A. ノーマンや先
ならば問題の所在をひとつでなく複数明ら
述の Jan Stappers による連名で発表され
かにしそれらにまつわる価値観や、思想を
た『Design X(*5)』では特に近現代のプ
交えつつ人々の行動変容を求めることがデ
ロダクトデザインが追求してきた、ソリュー
ザイナーの訴求できる事柄としてあるのでは
ショニズム的デザイン行為の限界をまさしく
ないだろうか。三つ目の参照点として、この
批判しており、問題が複雑化した今単一の
二つの観点から Tactical Urbanism 的デ
解決策を考えることは不可能であること、そ
ザイン事例の分析を試みる。この分析によっ
してデザイナーの職能として我々の世代やさ
て現代の都市空間において人々によるデザ
らにその下の世代へのデザイン教育を改革
インがどのように我々の思想を変え得るかの
し Transdisciplinary( 学 術横断 的な ) 姿
仮説を発見することを目的とする。
勢(Fig.13)を身に付けるべきだと主張して いる。これまでのデザインソリューションは 社会にある不具合や不便を少しずつ改善す
Fig 13.
14
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Tactical Urbanism に関する実 践は日本
いる。一方で欧米諸国などの事例では法規
国内においてはまだまだ過渡期の状態だと
制もそこそこに抜け穴的な方法で都市をハッ
言える、より厳密には、事例は増えつつあ
クしているような事例や、各地区にいる道交
るがそれはあくまで Short term action に
法に詳しい警察勤務者との連携などでうま
止まっており長期的な都市での活動にまで
く実施できている事例も多く存在する。そ
至っている事例は少ない。その原因としては
こで次ページからは先行事例として海外の
道交法の課題や行政セクターなど関係者と
事例を中心にいかにして戦術的な都市生活
の調整が非常に煩雑であり、また制度上長
を実現しているかについて着目したい。
期間の設置が難しいことなどが挙げられて
Street debator
Fig 14.
路上における物乞いの代替手段。路上で生
さについて記述している。*「ここでの魔法
度そのものを変えていくといえる。しかしこ
活する人にとって物乞いという行為は尊厳を
円とは、遊びが作り出す、日常と非日常を分
こで重要となるのが都市の遊びへの許容度
傷つける行為になる。そこで路上で議論を
離させる意味的な境界線を指す。たとえば、
である。木原氏はディベートのツールを使い
行うことで、世論を金銭によって可視化する
路上で人を殴り倒す行為は警察沙汰になる。
世界の様々な国で議論を行ってきたがすぐ
ためのデバイスを用いることで、物乞いをす
しかし、これがストリートファイトのために
に議論や人が集まる都市もあれば、東京の
る人が社会へ再接続されていくことを支援
チョークで書かれた仮説のリング上であれば
ようにあまり干渉されない都市もあることを
する。都市における物乞いをリフレーミング
どうだろう?少なくともそこを通りがかる人た
語っている、そしてこの違いを「都市のプレ
することで、社会課題への対処を行いなが
ちの見方は異なるはずだ。この場合、リン
イアビリティ」という観点で捉えている。も
ら、物乞いのためではなく議論のためのツー
グが意味的な境界線を作る魔法円の働きを
ちろんこれは定量化された情報ではないの
ルとしたことで、法的にも言論の自由の範
している。<中略>ストリートディベーター
で肌感覚でしかないのだが、都市において
囲内であるという見解を得ている。Street
の取り組みにもこの思想が反映されている。
人が介入する存在への許容度という点では
debater を制作したデザインリサーチャーの
ストリートディベーターがもつ天 型のツー
東京のみではなく日本の都市圏は軒並み低
木原共氏は自身のプロジェクトの考察で、障
ルは、ひとたび道端に置くだけで、周囲の
いように私は感じる。これが都市設計の問
壁は介入する市民側にではなく都市のプレ
空間を議論の場へと変えてしまう。天 を
題なのか国民性の問題なのかは不明だが、
イアビリティにあるのではないかと語ってい
中心に新たな遊びの魔法円が立ち上がるの
いずれにしろ都市のプレイアビリティを高め
る。木原氏はホイジンガの魔法円の概念を
だ。 」(*6) つまりツールそのものには物理的
ることは市民が都市に対して主体性をもつ上
援用しながら都市への介入を行うための小
な機能以外にも場を作り替える機能という
では不可欠な要素だと私は考えている。
道具の機能と、それを認める寛容性の重要
側面があり、それこそが周囲の参加者の態
15
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Parklet
Fig 15.
Parklet とは 路 肩の 駐 車 場 (Parking) を 人が休める場所に変えてしまうというプロ ジェクトである。通常車によって占拠されて しまう歩道の側のスペースを占有すること で、歩道を拡張してしまおうというのがこ のプロジェクトの目的である。一般的には 地域行政への申請を行い、間借りするよう な形での場所の占有が取られている、最低 でも一年から複数年にわたって占有される 場合もあり、海外では行政が主導となって
Parklets 認可自治体などの事例も生まれて いる。ここで使用される椅子や机などは特 に固定されておらず、方法や手順なども自由 な設定にある。また、特定の法人や団体に 依拠せず行えるように設置に必要となるも のや情報はオープンソース化されており、誰 でもダウンロードすることが可能である。
Occupy wall street
Fig 16.
Occupy wall street はリーマン・ショック が発生して以来、アメリカの若者の 4 割は 職業がなく、それに対し有効な対策を打て ないアメリカ合衆国連邦政府に対する不満 が、ウォールストリートを占拠するデモにつ ながった。デモの参加者は公園に寝袋を持 ち込むなどして寝泊まりしながら、株式市 場の取引が始まり終了するまでニューヨーク 証券取引所の前をデモ行進し、段ボールで 作ったプラカードを掲げ鳴り物を響かせる、 いわば下克上としての戦術的な抵抗の手法 を大規模団体の中でとっていた。
これらの事例とデザイン研究を組み合わせ
イデオロギーの関係性を孕んでくるのは避
において社会変容を志すこのデザインプロ
た時に、市民が都市の環境構築に参画し
けがたい。その際に体制側に寄り現在の価
ジェクトは革命的、急進的であるべきだと考
ながら、それ自体が目的ではなく周囲の空
値観を再利用することは望ましくない(その
えられる。以上のような要素を加味し次章
間の利用目的を変化させることを行うことで
ようなデザインの限界をこのプロジェクトで
以降は実際にプロジェクトのプロセスや成
間接的に課題に対してアプローチすること
はまさに指摘している。 )ヴィクターパパネッ
果物としての説明を行っていく。
が可能になるのではないかと考える。また、
クは、 「生きのびる為のデザイン」の中で『デ
短期的な変化から長期的な変容を促すため
ザインは、もしそれが生態学的にも責任を
に特定の個人や団体に依拠せず情報をオー
持ち、社会にも敏感に反応するものである
プンにしていく必要がある。さらにそれらは
べきだとするならば、言葉の本当の意味で
あくまで人の集合する都市を対象とする以
( 根本的に ) 革命的、急進的でなければな
上、前面に押し出すかはさておき政治性や、
らない。 』(*4) と記している。まさしく都市
16
2.2| 成果物の詳細 前章でも述べたように、今回のプロジェク トでは都市において失われつつある地域コ ミュニティの再生を目的とする。地域コミュ ニティの希薄化は寛容性の希薄化という問 題として私たちの生活に現れている。その 寛容性の希薄化に対して直接的な解決は難 しいが問題の所在を細かく整理していくこと で対応策を考える手がかりを得られるはず である。そこで行政の報告書・論文・ニュー スなどを混ぜ合わせながら合計 20 項目以 上を参照した。
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
17
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
それらの諸要素を大まかに整理して抽象化
ある。コモンズは例えば酪農における牧草
しまったのだ。つまり場所の不足という問題
すると、場所と目的の不足が大きな要因とし
地や身近なもので言えば所有権の不透明な
は金銭的な負荷が少なく緩やかな目的の下
て考えられることを発見した、例えば町内
空き地、川など、 「私」のものとも、国など
に人が集まれるような場所を作り難いという
会への参加率の低下などはマンションの増
の「公」のものでもない半公共的な場所の
問題に換言できる。前章で参照した事例の
加や高齢化なども要因として考えられるが
ことを指す。コモンズは太古には都市空間
中でも特に場所に関しては Parklet でのコ
一方でインターネットや職場など個人の居場
の中で神事や祭典に用いられたり、普段の
インパーキングのように普段ある特定の用い
所が増えつつある現代においてわざわざそ
人が集まるような場所として存在するもので
方をされているものを一時的に占拠すること
のコミュニティに所属する目的が少ないとい
あった。(*7) 例えば日本では井戸端会議な
で、場所を生成するということを行っている。
うことも考えられるだろう。また高齢化に関
どという言葉があるが、まさに井戸はコモン
このような方法で場所の生成を行うことを考
係する問題でもあるが自営業者が減ってお
ズでありその端で行う雑談をこの言葉は指
えたい。この二つの不足した要素を都市と
り土地が資本家の手に渡ることで、場所そ
している。土地の価値があがりあらゆる場
いう密集空間で生成する装置を作ることが
のものも減っていると考えられる。少し話は
所が目的的に用いられるようになった結果
課題に対応するために必須の条件であると
変わるが近代化によって社会から失われた
人がなんとなく集うような場所や目的が不透
このプロジェクトでは制約として設定した。
ものの一つにコモンズ(公共)という存在が
明な状態で集まれるような場所はなくなって
18
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
ここでは具体的な成果物の詳細について記 述する。デザインしたユニットは三角形で、 プランターとコンポストのいずれかとして使 用可能である。この三角形の形状は大きく 三つの観点から考えた、まず収穫量よりも 参加人数を増やすことができるという点、さ らにその場所の環境に柔軟に合わせられる ユニットであるという点、そしてパーツ数が 少なく組み立てが容易であるという点であ る。プランターに関しては底板に穴が空いて おり、水はけは問題ないが通常のプランター と同じで、底石をしっかり敷き詰めなければ 土が流れ出てしまう。コンポストの場合は 底に穴のない板を使用する、そして防虫と 防臭のための蓋が存在する。防虫と防臭に 関しては大学内で検証し、板材を蓋にする ことと、コーヒー豆のかすを入れることでか なり抑えられることを確認した。
バス停栽培の検証 自宅近くのバス停にて、プランターとペット
ンターが地べたに直接あることを気遣って
ボトルを放置した状態で野菜が育つかとい
台を設置してくださる方がいたり、水やりを
う実験を行った。プランターには「みんな
してくださる方の存在を確認することがで
で野菜を育てる実験をしています、土が乾
きた。結果的にはあまり良い味とは言えな
いていたらお水をあげてください。 」という
い野菜ができてしまったものの、ただ設置
文書を添えて 3 ヶ月ほど設置してみた。結
するだけでも参加を促すようなことは可能
果としては育てていた枝豆は無事に実るこ
だという実感を得ることができた。
とができた。途中過程としては例えばプラ
19
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
コンポストの検証 精華大学の黎明館裏手で段ボールコンポ
果と土中の pH を整える役割もあるらしく
スト を設置した。最も気になっていた虫と
これは実際のコンポストでも使える情報で
臭いに関しての検証人関しては開始後 1-2
あった。蓋をしめなかった時期に強めの雨
週間経過後も臭いや虫はほとんど発生し
が降っていた影響で土が湿ってしまい後日
なかった。しかし、4 日ほど実験的に蓋を
カビが生えてきてしまったがこの辺りは蓋
閉めない日があり、そうすると虫が発生し
のデザインで落ちない、ずれないようにす
ハエや羽虫が飛び交う状態となった、一方
ることができれば対処できる問題だと考え
で臭いは常にほとんどない状態であり。推
ている。
測される理由としては恐らくコーヒー豆の カスを継続的に捨てていたからではないか と考えている。コーヒー豆のカスは消臭効
実際のデザインへ落とし込み
20
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
実際の都市空間への展開としては二つの
の余剰空間を再利用する方向としてコミュニ
をしてもらいプロジェクトそのものへの信頼
フェーズに分けた段階的な流れを考えており
ティの為に使用するというのはとても理想的
を得ることがあってその次に自宅を開く有志
第一が地域のバス停への展開、そしてその
である。また類似するソーシャルデザインの
を募るというのが実際的に可能な方法だと考
次が個人宅の駐車場への展開である、まず
事例として 「住み開き」(*8) というものがある。
えた。また、可能な限り広範な展開を行うた
バス停での設置の説明として、設置されてい
住み開きは日常編集家のアサダワタル氏に
めに制作方法や図面、材料などの参考資料
る菜園の世話を手伝うことで市民には地域
よって提唱された自宅の一部のスペースを近
を Notion というサービス上でデータベース
通貨が配当されまたそれをバスで利用するこ
隣の人たちに開く活動のことである。一章で
としてオープンソース化する。このデータを
とができるような想定をしている。バス停と
も説明したようにソーシャルデザインの活動
Fab などで利用することで誰でもなるべく簡
いう場所を選んだのは公共の設備として全
はあくまで個人がどうするかという部分に依
易に組み立てができるよう設計には配慮をし
国に存在するということと、電車の駅などと
拠しており必ずしも全ての人が望むような活
ている。Notion は保守性の部分で高く評
違い設置数が多く、規模感として適切だと
動をするものではない。しかしそもそも外に
価できプロジェクトを打ち上げて、終わりで
考えたからである。第二フェーズとしての個
ある駐車場を一部他者に開けた場所にする
はなく継続的かつ漸進的な進展を目指しや
人の駐車場というのは、一軒家に限らずマ
ことであれば少しはハードルが下がるのでは
すい、継続的な活動はソーシャルデザインの
ンションなども想定している。モビリティの
ないだろうか。また、それでもかなりの障壁
文脈で大切にされてきた指向性であり、プ
サービス化などによって駐車場が余剰化す
があることを踏まえてバス停などでの公での
ロダクトデザインの刹那的な利用訴求とは異
るという未来予測から、都市における個人
展開を初めに設定していることでまずは認知
なる本プロジェクトでも重要な要素である。
Fig 17.
21
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
22
SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
第三章
きたるべき公共物のデザイン像
3.1| 実践から得た課題と展望 この章では SAIEN PROJECT の実践に
える。意味についてはここでは詳しくは記述
る。一章二章でも確認したように、都市に
よって得られた情報から、公共物をデザイ
しないが少なくとも機能的な充足はここで
おいて市民が主体性を発揮する状況を作る
ンする手法のアップデートの為の諸要素に
のプロダクトデザインには不十分であると言
ことやその状況を戦術的ボトムアップによっ
に関する考察を記述する。まず、このデザ
える。そのようなモノ単体の機能性ではな
て生成していくことはこれから私たちの住む
イン実践においてプロダクトデザインとソー
くそこに意味を持たせることで地域やコミュ
地域を考える上で重要な事柄である。しか
シャルデザインの掛け合わせがどうなされた
ニティなどの複数人の関係性や社会そのも
し Social design に関する記述でも触れた
かについて整理したい。
のの改変へとアウトプットをつなげる概念
がそのような活動は個人のライフスタイルと
あらゆるプロジェクトに複雑さがあるよう
は、 「モノを通した社会のデザイン」 (Social
して吸収されてしまい広く社会に展開するに
にこのプロジェクトにも複数の諸要素が絡み
through Product design)とも言えるかも
は難しい側面がある、やはり社会そのもの
合っている。ここではその詳細を記述せず
しれない。この「モノを通した社会のデザ
のあり様を変化させるためには行政や民間
大きな区分で考え端的に、プロダクトデザイ
イン」は文章の通り、モノの使用を通して
の企業・団体との連携は不可欠である。こ
ンをモノの機能と意味のデザイン、ソーシャ
社会の規範やあり様そのものをデザインす
のプロジェクトでも第一フェーズとして住民で
ルデザインを地域やコミュニティのデザイン
るという概念である。モノを使用するという
はなくバス停をターゲットに地域通貨などと
としてアウトプットを仕分けた。その際にモ
ことはサービスを受けることとは違い人の行
も連携させながらまずプロジェクトに対する
ノというものが単なる利便性や合理性のみ
動が必要である。そして行動には必ず思想
信用や認知を作っていく必要性があると考
ではなく、手作りを求める手間や栽培のた
やイデオロギーが結びついており、今まで
えた。ただし重要なのはそのために発生す
めの最低限の機能しか保持していない点に
の意味とは違う意味を持ったモノを使用す
る経済性や商業性はあくまで持続性やのち
注目していただきたい。例えばより高品質で
ることは、つまりその人のイデオロギーを変
の市民への展開を前提としており、プロジェ
多量の野菜を育てることや、効率的な生ゴ
化させることであり、その変化の連鎖によっ
クトを安易に公の中に手放すことではない。
ミの再利用を目指すのであればこのプロダク
て社会までおも変化させるというアプローチ
なぜならば手放してしまった場合、栽培や
トは不合格である、しかしそれが地域やコ
が「モノを通した社会のデザイン」と言える。
コンポストのような管理にコストがかかる市
ミュニティの形成というミッションを持って
これが私がソーシャルデザインとプロダクト
民の関わり代はすぐに諦められてしまうだ
いるとすればむしろ人の手を煩わせること
デザインを組み合わせた新しい公共物のデ
ろうからだ。日本国内においての Tactical
や複数の人が協力することでより良質な野
ザイン手法として提起したい概念である。
urbanism や公共空間のデザインマネジメン
菜につながることなどはむしろ合理的な機
次にいわゆる都市でのゲリラ的な実践と
トの実践にはいまだ多くの障壁があり、法
能と言える、それはすなわち単純な機能を
比較してこの SAIEN PROJECT がどの
規制や行政側の問題もあれば、マネジメン
超えたモノの意味をデザインしているとも言
ような差異を持っているかについて分析す
トする側と市民間での問題やそもそもの都
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SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
市設計の課題も存在している。例えば野
Tactical Urbanism やシチュアショニスト
て、私たちの都市生活にほんの小さな循環
原 , 釣 (2016) の論文 (*9) ではみち空間で
が行ってきた都市に個人レベルでの戦術的
が生まれその循環自体も増殖していくことに
のデザインマネジメントを行う上での課題と
利用を求める姿勢は言い換えれば市民に何
なる。公共におけるプロダクトデザインとし
して、 「地域主体の街路・沿道マネジメント
かを作ること、創作することを求める姿勢
て市民が関わる可能性、むしろ市民が関わ
に対する、地権者や地域住民の参画・意
でもある。なぜその様なことを求めるかと言
る必要性を保ったデザインによって確実に
見反映の契機作りと参加障壁除去の必要
えばそれがもっとも市民の主体性を発揮す
環境への好影響をもちえるような要素がな
性」や「より良い街並みを統合的に導く為
るにふさわしい状況だからである。背景で
ければそれは公共のデザインとして望ましく
の、地域ビジョン共有・モチベーションの維
も述べたが都市においてはあらゆる事柄が
ないものであろう。新しい公共物のデザイン
持向上」などの市民側への参加の導線や目
資本化されサービスとして書き換えられてい
とは市民の主体性を促し、彼ら自身の価値
的意識の共有などに関する部分が記述され
く。その様な状況に対して生活者はただ便
観を変えていくことができるモノであるべき
ている。また道路事業者や施工業者とのコ
利なものを受容するのではなく自分たちの
だということが今回のプロジェクトを通した
ミュニケーションも含めればマネージャーが
手で生活を作ることから主体性を取り戻さな
私の結論である。しかし重要な課題として
カバーすべき範囲が相当広くなっていると考
ければならない。この姿勢はライフスタイル
私の提案するこのプロジェクトは未だ私個人
えられる。一方で行政側においては 2020
などといったものではなく思想的なイデオロ
の手を離れていない。つまり社会に実装し、
年 2 月に道 路法 改 正案 が閣議決定され
ギーの問題なのである。先述したモノを通
実際に影響を出すということまでできていな
(*10)、これまでは道路の占有許可は 5 年
した社会のデザインと接続するならばモノの
い。デザインの実践として行政や官民と連
が目安だったものが 20 年まで延長され、さ
意味によって使い手の思想、イデオロギー
携をとるためにデザイナーが委託ではなく実
らに民間からの公募も受け付けるより市民
を変容させることが連鎖し社会のデザインと
装に主体性を発揮することがそのためには
の参加を促すような方向へ転換されている
なるのである。
必要となるが、行政と連携したまちづくりプ
ことがうかがえる。他にも国土交通省が主
最後に短くだが、このプロジェクトの背景
ロジェクトには多くの課題が報告されており
導となって水辺での敷地活用を促す『ミズ
に隠れているが、大きな要素であるスケール
その突破のために、Tactical Urbanism の
ベリング (*11)』という河川敷やその周辺に
メリットについても説明しておく、通常プロ
思想に倣い、短期的な活動から長期的な変
催しを行う Tactical urbanism 的な志向を
ダクトデザインが生産数を増やす場合その
化を目指すところから始めることでリスクを
持ったプロジェクトも存在するが一方で行政
利益は製造元や販売元に向かっていく。し
下げつつ活動を展開できると考え、まずは
側が意欲的であっても道路用いる以上警察
かしこのプランターとコンポストにはそのよう
初めの第一歩目を踏み出すことを今後最重
の許可なども必要となるためまだまだ参加の
な対象は存在しない。その代わりにプラン
要課題として書き残しておく。
障壁を下げ切れていないという部分がある。
ター・コンポストが増殖していくことによっ
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SAIEN PROJECT | Hiroto Okuda
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究 `.ht t ps://w w w.fou r i n.jp/repor t/JP_ M A R K ET_
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Fig 1.2.3 池 袋 西 口 公 園 ベンチ <http://brianandco.cocologn i f t y.com/blog /20 09/08/p ost- 4 dd f. ht m l> v ie we d 2020/05/26 Fig 4. https://greenz.jp/2013/11/06/homedoor-2/ Fig 5.Pandaid <https://nosigner.com/pandaid> viewed 2020/05/26 Fig 6. Ai Hasegawa `I wanna deliver a drphin` https:// ai hasegawa .info/i-wanna-del iver-a-dolphin. viewed 2020/12/02 Fi g 7. M i a z u n o , D. (2 019) . ' S p e c u l a t i v e D e s i g n Genealogical Studies' Keio University Fig 8. Pinkball / Montreal Catherine Street https://en.wikipedia.org/wiki/Tactical_urbanism Fig 9. 国土交 通 省 , 全 国の一 般 世 帯を対 象に、インターネット 調 査 を 実 施 ( 標 本 数 2000, 平 成 17 年 12 月 調 査 ), https://
www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h17/hakusho/h18/html/ H1022100.html. Fig 10. 日刊ゲンダイ . 2016.03.24. viewed in 2020/10/01. https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/177877 Fig 11. 時事ドットコム . 2017.12.27.viewed in 2020/10/01. https://www.jiji.com/jc/v4?id=201712drz0001
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SAIEN PROJECT の詳細はこちら
Text, Design, Research by Hiroto Okuda 2020 Kyoto Seika University.