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多文化家族のための特別支援教育 に関する情報
Kartik Mithal, 共同委員長 & Jessica Braswell, 保護者教育副委員長
Issaquah特別支援教育PTSA
hello@issaquahspecialeducationptsa.org
米国の教育事情に不慣れな方は、特別支援教育につい てご存じないかもしれません。この記事には、お子さ んを支援するための基本的な情報が掲載されていま す。米国の特別支援教育、ISDの特別支援課、特別支 援教育PTSAについても説明しています。
特別支援教育とは何か?
米国では、子どもは一人ひとり異なる存在であり特 別指導(Specially Designed Iinstruction)や配慮 (Accommodations)が必要な子どもがいることを認識 しています。学校は保護者の金銭負担なしにそのニー ズに応える事が可能です。例:
言語補助
作業療法
理学療法
その他の関連する補助
例として、歩行が困難な生徒は教室での車椅子の使用 が許可されます。教室の座席を車椅子の乗り降りがし やすいように配置するなどの配慮も行われます。その ほかにも神経多様性障害(自閉症、失読症、ADHDな ど)と診断された子どもには、同級生と一緒に成長が できるような補助が提供されることもあります。他国 では障害とみなされないような多くの特別なニーズ も、米国では特別な補助を受ける資格があります。
米国には、連邦レベル(米国)と州レベル(ワシント ン州)の両方の法律があり、公立学校はすべての生徒 を受け入れ、同級生と同等に学べるようサポートす ることが義務付けられています。米国連邦レベルで は、IDEAと504条という2つの法律があります。ワシン トン州では、WAC 392-172A-01035 が該当します。州教育オンブズマンのウェブサイトに情報があります。
IDEA (Individuals with Disabilities Education Act) は、全 ての子どもに無料で適切な公教育( FAPE )を受ける 権利を与える法律で、以下が含まれます:
査定の学校側費用負担
3歳から21歳までの学習補助
最も制限の少ない環境(LRE)での教育、生徒がで きるだけ通常の教室で学習できるような支援の提 供
わが子が特別支援教育に該当したり、神経多様性障害 の診断を受けたりすると、その後レッテルを貼られる ことになり、大学受験や就職など将来に影響が出るの ではと心配する保護者がいますが、そのような行為は 差別であり米国では法律違反に当たるので心配する必 要はありません。むしろ診断を受けることで民間サー ビスやセラピーをカバーする保険に加入しやすい、発 達障害事務局(DDA)の州助成金申請が容易になる、 学校が個別の計画や個別の便宜を図るのに役立つなど 外部からの適切な補助を得る助けになります。
IEP と 504 プラン
IEP個別教育計画(Individual Education Plan)と は、生徒が学校で学ぶために必要な特別指導や補助 プランです。個別という言葉が重要な意味を持ちま す。IEPは、支援の必要な生徒が他の生徒と同じよう に成長できるようにそれぞれの生徒の具体的なニー ズを念頭に置いて作成されなければなりません。IEP は、生徒の家族、参加出来る年齢であれば生徒本人、 特別教育サービスのスタッフ、教師、支援スタッフを 含む協力チームが参加するIEP会議で作成されます。
通訳が必要な方は依頼をすれば学校が提供します。ま た、家族はIEPの擁護者、医療スタッフ、法律上の代 理人など、選択した第3者を IEP 会議に参加させるこ とができます。IEP チームとの円滑なミーティングを 行うためにもIEP会議に誰を同伴させるかを事前にお 知らせください。
504 プランは、カリキュラムそのものを変えずに生徒 が教室で学ぶための便宜を図るものです。便宜は多く の場合小さな変更であり、例えば先生の近くの席に座 る、頻繁に休憩を取る、テストの時間を延長するなど が含まれます。どの場合も生徒が受けるカリキュラム を変えることはありません。
504プランは、生徒に障害があると判断された場合、 または身体的もしくは認知的な障害がある場合に選択 されます。障害は生活に必要な活動を実質的に一つ以 上制限するものでなければなりません。生活に必要な 活動には、歩行、視覚、聴覚などが含まれます。
子どものための特別支援教育ミーティングに出席する前 に、保護者自身が生徒の権利と一般的な地区の慣行につい ての知識をつけておくことは大変有益です。情報はウエブ サイトにあります。https://www.isd411.org/about-us/regulations/2000-series/2161/2161p
特別支援サービス部門
学校区の特別支援サービス部門は、IEPや504プランなど の特別支援教育を必要とする学生のお手伝いをします。特別支援サービス部門はECE(幼児教育)、初等教育、中等 教育の3つの部門に分かれています。さらに、別の部門が 504プラン対象者の学生にサービスを提供しています。部 門が分かれている理由は、IEPと504プランの法律が異な るためです。
ECE
幼児教育(Early Childhood Education)は、州が資金 提供をするプリスクール早期学習プログラムです。これ は、3歳から5歳までの同じ年齢の子どもの平均と比較し て発達の遅れまたは学習障害がある、または疑いのある 子供を対象としています。お子さんがすでに言語療法な どの治療サービスを受けている場合は、治療サービスが 学校区と連絡を取る手助けをしてくれます。
ECEの授業は現在、Briarwood Elementary、Discovery Elementary、Holly Street Early Learning Centerの3校 で行われています。さまざまな形で特別支援教育を受け る生徒と、コミュニティピアとしてプログラムに参加す る生徒が一緒にECE教室内で授業を受けます。
生徒のIEPまたは504プランがすでに作成されており、ECE からエレメンタリーに移行する場合は、生徒のプリキン ダー終了時に会議を開き、キンダー年度のIEPについて話 し合い必要な更新を行います。ISD ECEファミリーフェイスブックグループで他のECE ファミリーとつながることができます: https://www.facebook.com/groups/209596650846331
ケースマネージャー
学生が特別支援サービスを受ける場合ケースマネージャ ーが割り当てられます。ケースマネージャーは、学生の 様子に関する質問の主な連絡先になります。
初等教育(エレメンタリー)
生徒がエレメンタリー(キンダーから5年生)に入学する と、ケースマネージャーは生徒のクラス担任と協力して 特別な補助を受ける方法を検討します。必要とするサポ ートや配慮の種類に関係なく、全生徒は常に通常教育を 受ける学生であり、特別支援教育はそれに付随している ものであることを忘れないでください。通常の教室で最 も制限の少ない教育環境(LRE)で学ぶ生徒は成長します。
中等教育(中学、高等学校)
生徒が中学校と高校に入学すると、1人の教室担任ではな く科目ごとに1人づつ複数の教師が教える形式になりま す。これにより、IEPの管理方法が変更され、ケースマネ ージャーの役割は遥かに重要になります。
生徒はエレメンタリーから中学校、中学校から高校へ進 むごとに移行会議を行います。移行会議では、現在通っ ている学校のチームが進学先のチームと子どものIEPまた は504プランについて連絡を取ります。進学後、再び彼ら のために計画を立てる会議が開かれます。
Issaquah 特別支援教育 PTSA
Issaquah特別支援教育PTSAは、学校区内のすべての学校 をカバーする地区全体のPTSAです。学校区の家族をサポ ートし、力を与え、障害のある生徒を擁護するためのコ ミュニティです。特別教育サービス部門と緊密に連携し ています。
PTSAは、ホームスクールや私立学校を含む学校区内の障 害または障害が疑われるすべての生徒にサービスを提供 しています。情報は、ウェブサイト、フェイスブック、 インスタグラム、ISD 411ニュースレターで入手できま す。
PTSAはParent Power Hour (PPH)と呼ばれる家族向けの 月例会議を日中と夕方2回開催しています。この会議で は質疑応答、他の保護者との情報交換、サポートの受け 方などの有益な知識を学ぶことができます。ぜひPPHに ご参加ください。これらの毎月の会議に加えて、PTSA は3回総会を開きます。PTSAはまた、特別支援教育に 関する情報を提供するために他のPTSAの総会にも出席 します。特別支援教育関連の質問については、hello@issaquahspecialeducationptsa.org までお問い合わせく ださい。