KAZUMA HIRAOKA 2015-2018

Page 1

KAZUMA

HIRAOKA

ACADEMIC WORK


01

Housing in Kyoto スタゞオ課題

Guest critique

02

゚ルりィン ビラむ 満田衛資

商店街を纏うスタゞアム

信州倧孊卒業蚭蚈展 銀賞

卒業蚭蚈

審査委員 束氞安光 寺内矎玀子 土本俊和 䜐倉匘祐

JIA 卒業蚭蚈コンクヌル長野支郚 金賞 審査委員 䞭山英之

SESSION!! 新期 最優秀賞 審査委員 䞭谷正人 䜐歊浩䞀 野䞭あ぀み 䞉谷裕暹

デザむンレビュヌ 66 遞 審査委員 田䞭俊行 千葉雅也 手塚貎晎 金野千恵 矢䜜昌生

JIA 党囜孊生蚭蚈コンクヌル ファむナリスト 13 遞 審査委員  竹山聖  圊根アンドレア 平賀達也 䞭山英之 倧野博史

03

たたりば オヌプンスペヌスを含む図曞通

建築新人戊 2016 党囜 8 遞

建築蚭蚈補図Ⅲ 第 1 課題

審査委員 也久矎子 小川晋䞀 芊柀竜䞀 加藀耕䞀 歊井誠 犏岡孝則

04

平岡和磚 /KAZUMA HIRAOKA

知の森 孊生ず地域の人々のコミュニティセンタヌ

第 4 回北信越新人合同゚スキス TAMAGO 展 優秀賞

建築蚭蚈補図Ⅰ 1995         兵庫県生たれ

審査委員 手塚貎晎 岩月矎穂 浜田修 前田圭介 ACADEMIC

05

䜏宅の終わり方

歊井誠遞出䜜品

修士 1 幎 歊井課題

2014-2018

信州倧孊

建築孊科

寺内矎玀子研究宀

2018-

京郜工芞繊維倧孊院

建築孊専攻

朚䞋昌倧研究宀

2018 09- 2018 12

Accademia di Architectura di Mendrisio Quintus Miller studio

- USI



Housing in KYOTO year

2018

where

karasuma Kyoto Japan

topic

resident layer permeability

私たちは地域に䜏み成長をしおいく。地域による工法や玠材の違いはその土地の颚土や気候ず共存しようずした先人の 努力を芋るこずができる。近代以降の機胜化、合理化によっお、郜垂郚には高局オフィスやマンションが建ち、ガラス やコンクリヌトに代衚される工業化された玠材は、郜垂の均䞀化を産んだ。郜垂の均䞀化は、生掻する空間であるべき 䜏空間を䜏むだけの圢態ぞず倉えおいった。京郜における䜏宅を緩やかに仕切るこずによる局の重なりによるシヌク゚ ンス、庭ずの関係性に着目し、珟圚の合理化された枠組みの䞭で京郜に建぀集合䜏宅を考えた。敷地は京郜垂䞭倮区。 北が埡池通りに面しおおり、この通りを䞭心に京郜の商業地区を圢成しおおり、高局ビルやマンションが立ち䞊ぶ。䞀 方で、街区に䞀歩足を螏み入れれば京町屋や路地空間などの様々な芁玠が珟存しおいる。倧通り沿いの倧きなスケヌル ず街区内の小さなスケヌルが混圚する地域である。京郜における建築は庭ずの関係性や襖で緩やかに仕切るこずによっ お宀内にいく぀かの局を手にするこずができ , さらにそれによるシヌク゚ンスが土着的な空間を圢成しおいるず考える。


Situation plan 1:500

N

situation plan

Kazuma Hiraoka , Marcela Lino - Atelier Miller, SA 2018 Accademia di architettura di Mendrsio - Kyoto Institute of Technology

ground floor plan 1/800

type plan 1/800

A Housing Building in Japan

Kyoto


Kazuma Hiraoka , Marcela Lino - Atelier Miller, SA 2018 Accademia di architettura di Mendrsio - Kyoto Institute of Technology

typology plan 1/200

A Housing Building in Japan

Kyoto


detail section 1/100

elevation 1/800

Kazuma Hiraoka , Marcela Lino - Atelier Miller, SA 2018 Accademia di architettura di Mendrsio - Kyoto Institute of Technology

section 1/800

A Housing Building in Japan

Kyoto


商店街を纏うスタゞアム 本蚈画は、サッカヌスタゞアムを商店街で囲むこずによっお、「新たなスタゞアムのカタチ」「新たな地域掻性化のカタチ」を提案する。「加叀川駅前再開発蚈画」によっお取り壊される寺家町 商店街。いただに倚くの商店が軒を連ねおおり、圌らの生掻を壊しおたで再開発を進めるこずに疑問を持った。スタゞアムを蚭蚈する理由ずしお、呚蟺にある商店でスタゞアムを囲むような 圢態にするず、既存の商店がコンコヌスにある飲食店の機胜を果たす。商店街の 2 階以䞊の空き宀をスタンドのナナメの関係で VIP 垭ずする。などがある。日本のスタゞアムは珟状、郊倖に 均䞀的なで非日垞的な空間ずしお蚭蚈されるこずが倧半である。朚密地域特有の隙間や抜けを生かした、地域のスケヌルにあったスタゞアムを蚭蚈するこずで新しいスタゞアムの圢態を目指す。

00_CONCEPT

敷地は、兵庫県加叀川垂加叀川駅前に存圚する寺家町商店街の䞀角であ

新たな地域掻性化のカタチ

る。寺家町商店街は倧型店舗の郊倖進出による駅前空掞化の圱響によっ

商店街でスタゞアムを囲むこずによっお、スタゞアムのコンコヌスにある売店の機胜を補完

お最盛期ほどの賑わいは無くなった地域である。珟圚もおおよその商店

する。電光掲瀺板を野倖映画通、ピッチを地域開攟するなど詊合のない日も積極的に利甚す

は営業を行っおいるが経営者の高霢化によっお今埌シャッタヌ街が増え

るこずで新しいアクティビティが生たれる。

▶

新たなスタゞアムのカタチ

お行くず予想されおいる地域である。

地域のストックを生かし蚭蚈に 取り蟌む

珟圚、この商店街は䞀歩路地に入るず貞し駐車堎や空き家増加による䞭 心地の䜎密床化が進んでいる。さらに朚密地域特有の防灜面での問題点

日本のスタゞアムは、近隣䜏民からの隒音問題やごみ問題によっお地域䜏民のいない郊倖に

も倚く芋受けられる。以䞊をふたえ、加叀川垂はこの商店街の䞀角を取

建蚭されるこずが倚い。この堎合䞊蚘の問題は解決できるが地域に根付かない。さらに倚く

り壊し、高局マンションを建蚭する蚈画を打ち出した。

のスタゞアムは陞䞊競技堎を䜵蚭しおおりスタゞアムのカタチも均䞀である。䞭心地に地域 のスケヌルにあったスタゞアムを蚭蚈するこずで新たな圢のスタゞアムを提案する。

01_SITE ▶ 再開発により取り壊される商店街

䞭心郚の䜎密床化 既存店舗、䜏居 しかし、察象地域に含たれおいる店舗はほずんどが経営をしおお

空き家

JR 加叀川駅

り、生掻の営みが行われおいる䞭で取り壊すずいう行為が乱暎に 思えた。さらに呚蟺は 2 階建おの朚造䜏宅が穏やかに広がる地域

察象敷地は街区の䞭心地に行くに぀れ

である。この䞭に 20 階立おの建物を䜜るのはかなりスケヌルア

空き家や空き地が目立぀。

りトしおいるず考えた。

䞭心郚分の䜎密床が進行しおいる。 そこで、䞊蚘の蚈画以倖でこの地域に珟存する斜蚭をうたく掻 甚しながら、空掞化や防灜面での問題に有効な䞀手を打おないか を考えた。

飲食店

02_SURVEY

▶りラ空間

小売店 掋服店 映画通 䜏居 再開発により高局ビルぞ 商店街郚分はすべおの店舗が営業し おいる。

、空き家 ピッチぞ

、空き地 ピッチぞ

、商店街の空き郚屋 スタゞアムの VIP 垭ぞ

、屋䞊の䜙剰空間 スタンドを増蚭し収益化

、アヌケヌドの䜙剰空間 スタゞアムの動線ぞ


03_STUDIUM ▶

郊倖や地域䜏民のコミュニティ倖に建蚭される傟向にあるスタゞアム

1) 新しいスタゞアムの圢態の提案 2) 商店街の掻性化

背景 ▶ 日本のスタゞアムの圢態 c a

14teams 26 teams

豊田スタゞアム  capacity 45,000 人 ホヌムスタゞアムがサッカヌ専甚 スタゞアム

日産スタゞアム capacity 72,327 人

倚くのクラブは䟝然陞䞊競技堎を䜿甚 日本におけるサッカヌ専甚スタゞアムは欧州ず比べるずただただ少なく満足し

ホヌムスタゞアムが陞䞊競技堎

お芳戊する環境にないず考える。サッカヌ専甚スタゞアムは遞手ずの距離が近 いだけでなく、スタゞアム党䜓で䞀䜓感や熱狂的な雰囲気を生み出す。 この䞀䜓感が街づくりぞず広がっおいくのではないだろうか

J リヌグ所属クラブのスタゞアム

増加傟向にある芳客動員数 1,000

9,844,351

2017

800

スタゞアムの圱響  600

鹿島スタゞアム  capacity

地域のシンボルずなる

新しいスタゞアム圢態の提案を行う。日本

日本のスタゞアム 提案するスタゞアム

によっお郊倖に䜍眮し、さらに陞䞊競技堎を

コミュニティの圢成

郊倖

䞀様にピッチを取り囲むように蚭蚈され収容

グラりンドからの距離が遠く䞀䜓

人数もかなり倚いものが䞀般的である。  その結果、アクセス面での䞍䟿さ、ピッチ

垂民掻動の掻性化 1995

2000

2005

2010

ずの距離が離れおいるこずによる臚堎感のな さ、キャパシティの過剰な倚さによっお収容

J リヌグ 100 幎構想より

2015

コミュニティ圢成○

提案するスタゞアム 䞭心地

䜵甚し、ピッチずの距離が遠い。スタンドが

200

0

アクセス○ アクセス ×

のサッカヌスタゞアムは隒音問題やごみ問題

400

宮城スタゞアム capacity 49,133 人

40,728 人

陞䞊競技堎 䜵甚

感に欠ける

䞀䜓感○

サッカヌ専甚 スタゞアムのアクティビ

率が䜎くなっおいるのが珟状である。

スタゞアム内だけで完結

日本のスタゞアムは生掻ずは切り離された

均䞀空間

ティがあふれ出す

地域のスケヌル に合わせる

非日垞空間ずなっおいる。

スタゞアムを望むこずができ

2 階郚分のテラス垭は商店街からのみアクセスできる

るカフェテリア

ように蚭蚈し、人々を取り蟌む

商店街の庇郚分をスタゞアムのメむン動線ずする

商店街の裏偎にも開口を蚭け商 こずができる

東立面図S=1/100


04_DIAGRAM

解䜓されるこずが決たっおいる寺家町商店街。しかし、察象地域の

察象地域の䞭心地を芝生のピッチずし、呚蟺の店舗で囲むこずによっお、

寺家町商店街は 1 階郚分は店舗ずしお䜿甚されおいるが 2 階以䞊の

二階郚分に倧きく開口を開けスタンドず぀なぐこずに

RC 造の堎合も 2 階郚分が空き家ずなっおいる。この堎合は瞊に

店舗はほずんど営業をしおおり、それらを取り壊すこずは、かなり

コンコヌスの機胜を補完する。

郚分は空き宀ずしお利甚されおいる郚分がほずんどである。

よっおボックス垭ずしお利甚する。さらにアヌケヌドの

枛築をし、2 階郚分にオヌプンテラスを配眮し、その䞊にスタン

屋䞊郚分にオヌプンテラスを配眮しスタゞアムの動線ず

ドを配眮する。

暎力的に感じた。

商店からピッチを望む



する。

1 階郚分の商店街の隙間からピッチを

店舗郚分にテラスを蚭け、人々を取り蟌む

望むこずができる スタンド郚分にもテラスを蚭け倉化を぀ける

2 階郚分の矎容院からピッチを望むこずが できる

二階郚分は居酒屋のテラス垭ずする


バンディオンセ加叀川 / 加叀川陞䞊競技堎 関西サッカヌリヌグ所属 1976 幎創蚭 このスタゞアムを利甚するクラブチヌムずしおバンディオンセ加叀川ずいう加叀川垂のバックアップのもず、J リヌグ参入を目指しおいる、珟圚関西リヌグのチヌムを 想定する。珟圚のバンディオンセの本拠地は加叀川䞭心垂街地から 9 ㎞ほど離れた郊倖にある加叀川陞䞊競技堎である。䞊蚘のように陞䞊トラックを䜵甚した郊倖型ス タゞアムであり毎詊合の平均芳客数は 100 人にも満たない。 珟状は郊倖にあるスタゞアムを䞭心垂街地に持っおくるこずは地域の掻性化に重芁な芁玠であり、チヌム䜜りが街づくりに぀ながるず考える。

本拠地 本拠地

察象敷地

地域の人々ずサッカヌファンがたじりあう商店街。

2 階ボックス垭からスタゞアムが䞀望できる。

2016 幎床 J2詊合平均芳客動員数  a

既存商店がコンコヌスの飲食店の機胜を果たす

10000

スタンドのアクティビティ

6,000 人もの人々を取り蟌む

8000

① 呚蟺にある商店でスタゞアムを囲むような圢態にするず、既存の商店がコンコヌスにある飲食店の機胜を果たしおくれ 6000

るのではないかず考えた。日本にあるプロリヌグの J リヌグは 2 郚チヌムであっおも 1 詊合平均 6600 人が蚪れる。2016 幎 床。この地域に毎週末 6000 人以䞊の人が蚪れるこずにより商店街は再び最い地域は掻性化するのではず考えた。

4000

2000

空き宀問題の解決

0

J1 平均芳客動員数2016

詊合のない日にはお昌に OL がランチを食べたり本を読んだり、子䟛たちが遊びたわるこずができる

② この商店街は 1 階郚分は店舗ずしお利甚しおいるが 2 階以䞊が空き家ずなっおいる。スタンドのナナメの関係性により 2 階郚分を VIP 垭ずし、利甚するこずができるず考えた。

新しいスタゞアムの圢態 ③ 新しいスタゞアム圢態の提案である。日本のスタゞアムは、土地の䞍足、隒音問題などで、郊倖にある運動公園に建お られるこずがほずんどである。その結果アクセス面での䞍備が生じ集客が䌞びなかったり、J リヌグの理念である地域密着が 䞊手く定着しおいないずいう珟状がある。加叀川垂も同様でバンディオンセ加叀川ずいう J リヌグ参入を目指すクラブチヌム が存圚するが本拠地は、加叀川䞭心垂街地から 5 ㎞ほど離れた堎所にある運動公園に䜍眮し、芳客数も䞀詊合平均 500 人ほ どずなっおいるのが珟状である。欧州のスタゞアムのように地域のスケヌルがにじみ出るスタゞアムを目指す。

ビゞネスモデル 䜙剰空間ずしおのビルの屋䞊にビルのオヌナヌの暩限によるセルフビルド方匏でスタンドを䜜 るこずによっお入堎料を収入ずしお手に入れるこずができる。 スタンドたでの動線は各ビルのテナントを通るようになるのでテナントの収入を䞊昇させるこ ずも可胜ず考える。 このようなビルがこの地域に広がっおいくこずでスタゞアムは拡倧しおいく。


05_ 詊合のない日の掻甚方法 レストラン

サッカヌの詊合は 1 週間で倚くずも 2 日ほどしか利甚をしないため、

斜蚭

それ以倖の 5 日間の掻甚方法が求められる。詊合のない日の利甚方

商店街をスタゞアムずしお提䟛

法ずしお䞻に 3 ぀を挙げるこずができる。1 ぀は斜蚭ずしお利甚する。

バヌ 野倖映画通 劇堎 宀内緎習堎

スタゞアムに付属しおいるレストランを開攟するずずもに、スタン ド郚分を劇堎ずしお利甚したり、宀内緎習堎をフットサルコヌト、 電光掲瀺板を野倖映画通ずしお利甚するこずもできる。2 ぀目ずし

環境

お環境ぞの配慮が挙げられる。駅前䞭心地であるこの空間に芝生に

芝生によるヒヌトアむランド 珟象防止

よるグラりンドを蚭眮するこずでヒヌトアむランド珟象を防止する。 3 ぀目ずしお防灜が挙げられる。グラりンドを灜害時の避難所ずし

駅前空掞化を防ぐ

お利甚したり、この地区は朚密䜏宅が密集する地区なので、火灜時 には RC でできたスタンド郚分が延焌を防ぐ防火壁の圹割を果たす。

サッカヌファン

商店街で買い物をするこず

地域の人々

防灜

灜害時の避難所 火灜時の防火壁

により地域を掻性化させる

詊合のある日

電光掲瀺板▶野倖映画通

斜蚭

斜蚭

劇堎▶スタゞアムのスタンド

詊合時は電光掲瀺板ずしお利甚されおいるが、

普段は、劇堎ずしお利甚しおいるが詊合時には倧きく開けた

詊合のないずきは野倖映画通ずしお利甚する。

開口によりスタゞアムの客垭の䞀郚ずしお利甚する。

スタゞアムの動線▶地域の人の散歩道

スタゞアムの動線ずなるオヌプンデッキは普段は地域の人たちの散歩道、子䟛たちが走り回る遊び堎ずなる。

詊合のない日

グラりンド▶地域の運動䌚 お祭り ゲヌトゎルフ  斜蚭

防灜

環境

子䟛の遊び堎 灜害時の避難所

詊合のない日は、グラりンドを地域開攟する。幎に䞀回のじけたち秋祭りやじけたち蚀の垂をグラりンドで開催する。さらに地域の運動䌚や地域の人々 のレクリ゚ヌションの堎ずなる。 グラりンドは遞手にずっおある意味神聖な堎所ではあるが、地域の人たちず共に育おおいくスタゞアムずいうこずでグラりンドを開攟する。

防灜

芳客垭▶防火壁

斜蚭

宀内緎習甚▶地域の人のための運動堎

スタゞアムのピッチは朚密地域における灜害時の避難所ずなり、火灜が

遞手のための宀内緎習堎。遞手の緎習颚景を芳察できたり、普段は地域

起きた際延焌

の人たちが利甚できるフットサルコヌトずなる。

を防ぐ圹割を持぀。さらにスタンドは RC 造のため防火壁ずしおの圹割 を持぀。


遞手、スタゞアム関係者の動線

倧きなスタンドはあえお蚭けずに䜏宅から詊合を芳戊で きる゚リア

グラりンドレベルで詊合を芳戊できる゚リア。あえお、ただで芳戊でき る堎所を確保するこずでスタゞアムを身近に感じおもらう

元々クラブハりスであった堎

䌚議宀

所はそのたた利甚する。

事務宀

宀内緎習堎 クラブハりス 駐茪堎

緩やかに䌞びるテラス

3000

劇堎搬入口

2000        1000

スタゞアムのデットスペヌスを甚いお

宀内緎習堎、劇堎、北偎スタ

元あった飲食店の機胜を維持する。

ンドぞの動線

資材眮き堎

二階郚分のテラス垭ぞの動線を店内から

歩道たで䌞びるテラスによっお歩行者

遞手ず同じ目線で食事が楜しめ

のみに限るこずによっお人々を匕き蟌む

も詊合を芳戊するこずができる

るカフェ 至  加叀川駅

1 階平面図S=1/300



たたりば  オヌプンスペヌスを含む図曞通

善光寺の門前町ずしお栄えた長野駅前にオヌプンスペヌスを含んだ図曞通を蚭蚈する。歎史的に由緒ある氎路 を敷地内に匕き蟌み、呚囲に腰を掛けるこずのできるテラスを配眮する。内郚空間が倖郚空間を取り囲むこずに

Site

nagano city NAGANO,

より、小さいスケヌルながらも街を掻性化するこずを目指した。

Use

library&park

Structure

RC

Date

2016


Area ▶長野駅前 至 善光寺 至 善光寺

オフィス街

長野駅 善光寺街道

長野駅

䞀方で、敷地呚蟺には様々なポゞティブな芁玠が含たれおいる。  敷地は善光寺の門前町ずしお栄えた長野県長野垂、長野駅前。この町は、駅前に商業斜蚭、ホテルなどのビル矀が

敷地東偎には江戞時代に京郜や江戞ず善光寺を結んでいた善光寺街道が通り、幎間 800 䞇人蚪れる善光寺の参拝道

立ち䞊ぶ䞀方で、地方郜垂によくみられる駅前の空掞化により、空き地が貞し駐車堎ずしお転甚される堎所が倚くみら

の延長線䞊ずなっおいる。敷地北西はオフィス街であり、朝倕ずもに倚くの人々が長野駅ずの埀来を行い人の流れが

れた。空き地の有効掻甚法ずしお貞し駐車堎は、解決法の䞀぀ではあるが䞀方で、あちらこちらに貞し駐車堎があるこ

絶え間なく起こる堎所である。

ずにより、空間の過疎化、䜎密床化が進行しおいるように思えた。

このように、敷地呚蟺では、さたざたな人の埀来があるが、珟状では貞し駐車堎ずなっおおり、ポテンシャルを生

察象敷地も、駅前から埒歩 2 分ずいう立地ながら、貞し駐車堎ずしお利甚されおいる。

かし切れおいない。


Research ▶緑地 氎路 善光寺

長野駅

敷地間を通り抜ける氎路

暗枠ずなっおいる氎路

道路に面しおいる氎路

氎路はその倚くが地域に䜏む人の生掻ず密接な関係にあり、空間を構成するためも重芁な芁玠の䞀぀であるず 思う。  敷地呚蟺にも氎路が匵り巡らされおいる。敷地西偎を流れる裟花川。ここから流れ出る善光寺甚氎路は、長野垂  郜垂における緑地公園は空間の䜙癜ずしおの機胜を持ち、人々が様々なふるたいを行うために重芁な堎所

垂街地を通り、蟲業地垯ぞず抜ける党囜でも珍し圢態を持぀。この甚氎路の歎史は宀町時代たでさかのがり、江戞

だず思う。しかし、長野駅から善光寺にかけおの地域には、䞀般の人々に解攟されおいる緑地公園が少なく

時代には防火甚氎路、生掻甚氎路ずしおの機胜をはたしおいた歎史のある甚氎路である。

窮屈に感じた。

長野垂街地に迷路のように匵り巡らされた氎路は、珟圚「暗枠」や「建物間」ずいった空間のりラずなっおいる

さらに、長野駅から半埄 300m の䞭に唯䞀存圚する「ぜっぜ公園」は、ビル矀に囲たれた裏路地に䜍眮し

堎所を通っおいる。

おいるにも関われず、お昌時にはビゞネスマンが昌食を食べるために利甚し、賑わっおおり長野駅前で掻動 する人々思い思いの掻動ができる空間を欲しおいるず感じた。

以䞊より、敷地内に氎路を匕き蟌みオモテの空間にするこずにより、氎蟺空間を含むオヌプ

ンスペヌスを蚭蚈する。

よっお、人々が留たり、思い思いの掻動ができる空間を蚭蚈する。


Concept ▶りラの空間をオモテぞ

敷地南偎から望む 氎蟺空間で思い思いの掻動を行う

敷地北偎から望む 段差に腰を掛ける人々

Diagram

氎路、オヌプンスペヌスを GL よりも䜎い所に配眮し、人々を

内郚からオヌプンスペヌス、公共空間、図曞通の順で配眮し、人々

内郚からにぎやかな空間を䜜るこずによっお、建物党䜓が掻

空間に匕き蟌む。

に様々なアクティビティを䜓隓しおもらう。

気あふれる斜蚭を目指す。


地域の人々に開攟する小ホヌル。

小ホヌル

地域の人々のためのギャラリヌ。図曞通

駐茪堎

ぞず向かうスペヌスから閲芧できる。

䌚議宀

ギャラリヌ

図曞空間に぀いお 垂民工房

氎路を望むカフェ。 図曞空間 善光寺街道に面する東偎は善光寺門 カフェ

前町をむメヌゞした垂民工房を配眮 する。

図曞空間には閉架図曞ずいう本を守るための空間がある。本を守るがゆえに閉鎖的になり、人々のアクセスできない 建物奥に配眮されるこずがほずんどである。しかし、本の持぀膚倧な情報量を芖芚的に芋せるために、芋せる閉架図曞 を提案する。閉架図曞を柱ずし、閉架図曞のたわりに開架図曞を配眮し、1 ぀のナニットずする。さらに閉架図曞の柱 はスラブを突き抜け、次の空間で腰を掛けるベンチのような存圚ずなり空間に倉化をもたらすこずができる。 駅からの利甚者のために開攟的な空間ずする。倧庇によっお人々を誘い蟌む。




知の森   倧孊構内に取り残された歊道堎。本来あるべき甚途を倱い、時間が経過しおいた。 この歊道堎を新たなコミュニケヌションを生み出す斜蚭ぞずコンバヌゞョンする。既存小屋組 みを䞀郚解䜓し、増幅した空間を取り蟌むこずで地域にも孊生にも開かれた斜蚭を蚭蚈した。

Site Use Structure date

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nagano city NAGANO, community center wooden 2015


00 蚈画敷地

01 珟状  察象ずなる歊道堎は、歊道堎ず称しおいるが珟状ではラグビヌ郚のトレヌニングルヌムずしおのみ利甚さ れおおり、孊生に聞き取り調査をしおみおも歊道堎の存圚すら知らない生埒も倚く、利甚率、認知床ずもに䜎 い斜蚭ずなっおいる。

至 長野駅

SITE

信州倧孊

02 歎史性  歊道堎は戊前に補玙工堎の斜蚭ずしお建おられたものをこの地に移築したものである。この時代の長野の補 玙斜蚭に倚く芋られる矎しい小屋組みず無柱空間による倧きなボリュヌムが特城である歎史性のある斜蚭をう たく孊生に開かれた斜蚭にできないかず考えた。

敷地は長野県長野垂、信州倧孊工孊郚キャンパ ス。孊生が行きかうキャンパスの䞭にひっそりず たたずむ歊道堎が今回の察象建物である。 ◀小屋組みを内芳から芋る。

察象建物は倧孊内を南北に瞊断する道ず倧通り に面しおいる。南北を暪断する道は朝倕散歩やゞョ ギングを楜しむ地域の人たちが倚く芋られる堎所 だ。  しかし、敷地呚蟺は朚々に囲たれおおり人々の 埀来を遮っおいるように思えた。

▶長野県束本垂に珟圚も珟存 する補玙工堎。


03 Program 地域の人々ず孊生のコミュニティ斜蚭

倧孊構内に取り残された斜蚭を地域に開くために、地域の人々ず孊生が亀流をでき

地域の人々が倧孊がどのようなこずを行っおいるか「知る堎」

る斜蚭を蚭蚈する。

孊生ず地域の人々がずもに「孊ぶ堎」

聞き取り調査を行うず地域の人々は孊生がどのようなこずを孊んでいるかあたり知

孊生が地域の人々に「発信をする堎」

らず、孊生も地域ずのかかわりをあたり持っおいないこずが分かった。しかし、䞡者

人々が思い思いに「䌑息できる堎」

ずも関わり合いを持っおみたいずいう結果がでた。

を蚭蚈する。 関わりあいたい

普段はあたり亀わらない孊生ず地域の人

それらを建築的操䜜で解決する。

䞡者には関りを持ちたいずいう思いが刀明した。

04 Diagram

敷地北ず西には人通りの倚い道に囲たれおいるが朚々

5 ぀の孊郚を発信するサヌクル状の斜蚭により、自

倧屋根をかけるこずにより思い思いの営みが行わ

が生い茂りポテンシャルを生かせおいない

由な行き来が可胜になる。

れる。

小屋組みの矎しさを生かし切れおいない歊道堎。

小屋組みを䞀郚増幅するこずにより半倖郚空間が

歊道堎内郚をレベル差によっお配眮するこずで空

生たれ人々を取り蟌む。

間に倉化を䞎える。


2F テラス

05 平面アクティビティパヌス

閲芧宀兌ギャラリヌ

5 ぀の孊科を地域の人々 に発信しおいくブヌス。 持ち寄り図曞通 日陰になっおいるこず で憩いの堎ずなる。

小ホヌル




䜏宅の終わり方

傟斜地に腰掛けるこずにより地域の人々のたたり堎ずなる 目線の先には叔母が利甚しおいたリビングを臚むこずができ、故人ず察話する空間にもなる

䜏宅の終わり方に疑問を感じた。棲み終えた䜏宅は解䜓しお新築䜏宅ずしお生たれ倉わったり、貞し駐車堎ずしお利甚されるこずが倚い。その䞭でもずもず䜏 んでいた人々の䜏み぀いたこずでできた圢䜏むこずでできた故人の手垢や呚囲の人たちずの関係は断絶されおいるように思えた。棲み終えた埌、故人を思 い出すような空間ぞず倉えおいくこずができないかを考えた。墓地ず蚀われるずマむナスなむメヌゞが䞀般的にはあるが蚀い換えるず故人ず察話する空間。こ の空間ず共存する䜏宅の終わりかたを提案する。

Back ground 800 700 600 500 400 300 200 100 0 1963 幎 1968 幎 1973 幎 1978 幎 1983 幎 1988 幎 1993 幎 2003 幎 2008 幎

墓たでいくこずは少ない

人口

空き家数 䜏んでいた堎所ずは異なる堎所に安眮されるこずが倚い

1963 1968 1973 1978 1983 1988 1993 1998 2003 2008 空き家数

日本の䜏宅は幎々空き家化が進行しおいる。この地域も造成埌 30 幎以䞊経過しお おり、空き家化や、䜏民の高霢化が進んでいる。この地域も、珟圚増え぀぀ある 日本の空き家問題の兞型的な地域ず考える。

平成 27 幎

囜立瀟䌚保障・人口問題研究所の予枬によるず、平成27幎を 境に人口は、枛少 するず予枬されおいる。 すなわち、今埌空き家がこれ以䞊に増加しおいく可胜性 が高い。

故人を思い出す堎所

䜏宅にも故人を思い出す空間ずしおの芁玠があるず考える

地域の人々

日本では亡くなったあず、家を䞀単䜍ずしお墓地に入るこずが倧半である。この行為によっお、いたたで暮らしおいた堎所ずは異なる堎所で墓に入るこずが寂しく 思えた。墓ずいうものは故人ず察話する堎所であるので、それたで䜏んでいた䜏宅にも ` 䜿い続けるこず圢成された空間 ` など故人を思い出し、察話する芁玠は兌 ね備えおいるず考える。さらに、散骚などの墓に察する考え方が倚様化する䞭で、新しい墓に察する考え方になるのではないかず考えた。


Research

䞍織垃 t=15

珟圚利甚されおいない 甚途倉曎しおいる

最高高さ▜GL8,000 アクリル材 100x100

和宀ずしお䜿っおいたが叔父が 亡くなった タむミングで叔母の足の具合が 悪くなり、 階段を昇るこずが困難になり、 珟圚は 叔母の寝宀ずしお利甚されおい る。

二階は叔父ず叔母の寝宀で構成される。 叔父が車が奜きで、車いじりによ

珟圚は衣類などの物眮ずしお利甚され

く䜿っおいたガレヌゞだが、叔母

おいる。

が二茪免蚱しか持っおいないため、 珟圚は䜿甚されおいない。

2,100

7,500

3,900

13,500

1,000

2,000

4,800

1,000 N

8,800 断面図 S=1/50

S=1/100 平面図 2F

material

SITE

所圚地兵庫県 高砂垂 宝殿地区 加叀川流域の氟濫原であった地区を 1980 幎代に宅地化。 おおよその䜏宅は築埌 30 幎を経過しおいる。 叔父叔母は 2002 幎に新築の䜏宅を賌入。 2015 幎に叔父が他界。 珟圚は息子嚘のいない 81 歳の叔母が䞀人で䜏んでいる。

叔母の死埌は空き家になるず想定される䜏宅である。

倖力によりレむダヌが靡くこずによっおでき

光、颚、雚の透過による内倖の曖昧さ

光の濃淡による空間の倉化

る空間の増枛

Volume Diagram 00 䜏宅の最初

structure 01 䜏宅の最埌

02 所有者の死埌

☀

1 階が LDK、2 階が寝宀ずなる察象䜏居。倚くの戞建お

子䟛の独り立ち、パヌトナヌずの死別などで䜿わ

空き空間解䜓しオヌプンスペヌスずする。家型

家型に開口を開けたり颚により靡くこずによっお光に

100x100 のアクリル角材により、家型の

レむダヌによりフレヌムを芆うこ

䜏宅にも圓おはたる圢態ずいえる。

れない郚屋が増え、虫食い状態ずなる。

を䞍織垃によるレむダヌで囲うこずにより、元

よる濃淡、空間の倉化によりさたざたな居堎所が生た

フレヌムを䜜る

ずにより曖昧な境界を圢成する。

の家圢をモニュメントずしお残し、内倖が曖昧

れる。

なオヌプンスペヌスずなる。

開口やレむダヌを䌞ばすこずによ り空間を倉化させる。


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