佐藤素春_ポートフォリオ_2020(MotoharuSato_Portfolio_2020)

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PORTFOLIO MOTOHARU SATO Hosei University Koh Kitayama Lab



ベトナムで過ごしていた時に身についた 文化や領域の違いへの感性

領域を横断する 視野の広さ

そこで思考を深めた時に生まれる 気づきや差異

異なる視点からの 多角的な設計を行う



佐藤 素春 < 来歴 >

< 趣味 >

< 賞歴 >

1996 年 神奈川県横浜市青葉区で生まれる

野球(部活動 12 年間 )

2017 年  下吹越スタジオ 最優秀賞 + STUDIOWORKS 掲載  フィールドワーク 最優秀賞 + STUDIOWORKS 掲載  広報スタジオ 優秀賞

音楽鑑賞(K-POP,Perfume) 1999 年  |

幼稚園をベトナムで過ごす

< 性格 >

2003 年

広く中位に

2003 年 横浜市立山内小学校

< 設計指針 >

2009 年 横浜市立山内中学校

ベトナムで過ごした時に身についた

2012 年 神奈川県立生田高等学校

文化や領域の違いへの反応

2015 年 法政大学 領域を横断し、深め、 2019 年  |   法政大学大学院 現在

多角的な視点で設計する

2018 年  法政大学卒業設計講評会 卒業設計優秀賞              門脇耕三賞  法政大学卒業設計展 白川在賞  JIA 東京都学生卒業設計コンクール 学校代表作品  株式会社 CA Tech Kids 最優秀新人賞 2019 年  渡辺真理スタジオ 最優秀賞 + STUDIOWORKS 掲載  JS リノベーションコンペ 奨励賞 2020 年  連・KAZ スタジオ 最優秀賞 + STUDIOWORKS 掲載  第 8 回大東建託賃貸住宅コンペ 佳作(第3位)


領域の横断


社会学 スタートアップ 公共事業

宗教 経済システム ランドスケープ

IT サーヴェイ


と実践


賞歴

0

3 4 5 6 7

建築的実践

気づき

Proposal   学部 4 年 卒業設計 Housing

「社会構造、アイデンティティの構築」

修士 1 年 連・KAZ スタジオ Coworking space

「事業的視点」

修士 1 年 第 8 回大東建託賃貸住宅コンぺ Gov ernment building

「公共の可能性」

郊外境界自治

08

coin -

26 38

Design  学部 3 年 下吹越武人スタジオ Libraly

「畏怖的空間性」

修士 1 年 第 7 回ヒューリック学生アイディアコンペ Shopping complex

「経済循環から導かれる配置」

修士 1 年 渡邉真理スタジオ Housing complex

「都市の骨格、自然との関係性」

原宿教会図書館

50

イケブクロバンパク

58

団地山

66

Activity 修士 1 年 北山+渡辺研合同プロジェクト Model making

「組織統合力」

修士 1 年 自主活動 Web media

「調査と構築力」

磯崎新プロジェクト

74 76



Proposal 私はストーリーを創る


卒業設計

郊外境界自治 変化する様相を受け入れる緩衝帯 学部 4 年 Housing

学内講評 卒業設計優秀賞 審査員特別賞 門脇耕三賞 法政大学卒業設計展 白川在賞 JIA東京都学生卒業設計コンクール 学内代表作品


0

PROPOSAL 新たな家族形式と住宅タイポロジーの設計

PROCESS

郊外の戸建住宅

家族の境界を透明化

自立した個の 集合体と再定義

袋小路の周りに 集合させる

家族は拡張し 緩衝帯で緩やかに繋がる

境界は自治され 家族は再編される

PHASE 00  家族はもう家族ではいられない PHASE 01  住宅地の隙間から家族を再設計する:都市提案 PHASE 02  袋小路 A 周りの住宅 8 棟と緩衝空間:空間提案 PHASE 03  境界自治

横断領域:社会学 「社会構造、アイデンティティの構築」


■主題:生活の風景、家族の形、人の境界とカタマリを再考する 画一化した暮らしと価値観では 競争が全てを決める 分断された地域では 他者との触れ合いは排除され 家庭ごとの格差が生まれる 多様化したカタマリを 今の家族はもう内包できない

SITE

郊外で暮らしてきた20年間 そこで感じてきた様々な疑問 各家庭に押し込められる様々な問題 正しい家庭とそうではない家庭との格差 私には画一的なルールの中で皆が競っているように見える

競争から生まれる様々な問題は分断された地域の中では排除され 分断され多様化した価値観や問題は 一つの核家族だけではもう内包することはできない 高度経済成長を経て暮らしは成熟し、多様になった 家族の境界を再定義し 変化する様相を受け入れる緩衝空間が郊外には必要である

10

神奈川県横浜市 多摩田園都市 美しが丘地区


■社会学的問題定義:郊外の倫理を問う 1. 画一と競争

2. 分断と排除

3. 価値観の多様化

郊外は皆がいい暮らしを目指し、 いい家庭を持つという

分断された地域では各家庭で起きた問題を家庭内だけで

情報社会の発展により、 一人一人が違う景色を見ている

高度経済成長時代のプロパガンダと言えるのではないだろう

処理しなければならず、 地域に問題を持ち込めばそれは排

現代、 経済成長を経て暮らしは成熟し多様化した。 様々な

か。 画一と競争を前提とした価値観では子供達は選択肢を

除される。 他者との触れ合いは個々の家庭によって隔離さ

価値観の変化から生ずる問題を今の核家族はもう内包する

持つことを許されず、 自分で選ぶ力を奪われる。

れ、 格差が生じる。

ことはできない。

PHASE 00 家族はもう 家族ではいられない - 郊外住宅地の社会的背景 -

■背景:多摩田園都市の特筆すべき点 1. 成り立ち

戦後のベッドタウン供給

2. 空間的特徴

暮らし方の変化と持ち家志向の低下

袋小路

3. 日本的近隣住区論

多摩丘陵

世代交代の視点の欠如

教会的空間の不足

私 私

多摩田園都市も他の郊外地域と同 じく、始まりは戦後の都心の人口 ぞ増加への対応のためのベッドタ ウンである。戦後、開発は進み、 高度経済成長期を経てサラリーマ ンの憧れの生活として1家族1住宅 の生活構造を確立しながらこの広 大な都市は作られてきたのだ。

郊外は現在縮小と衰退を始めよう としている。持ち家志向の低下と 共に1家族1住宅の生活スタイルは 選択肢の1つに過ぎなくなってしま った。衰退する郊外は限界集落化 を迎える危機を有する地域も数多 く存在し、新たな郊外の価値と暮 らしの変化に対応した新しい住宅 タイポロジーが必要なのではない だろうか。

袋小路は戸建住宅のミニ開発によ って生まれた郊外住宅地のスキマ 的空間である。郊外では、住宅地 を開発するたびにこの袋小路が大 小数多く生まれたきた。しかし現 在、この袋小路は形骸化した所有 の曖昧な空地となっている。私は この特徴的な空地を地域住人のコ モンズを生成する装置と捉え、こ こを中心とした新たな可能性のあ る住宅群を設計する。

多摩田園都市は神奈川県の多摩地 域の丘陵地帯に存在する農地を一 括で取得し開発された。もともと 農地である丘陵地帯に住宅が造ら れたため、画一的な住宅地であり ながら斜面地や坂道が多い。この 地形を生かした住宅の形態を思考 する。

世代交代の視点の欠如によって発 生する問題はその地域の高齢化と 人口維持である。アメリカでは住 宅が中古市場に流通しており、引 っ越し回数も多いためこのような 問題は日本に比べ顕在化していな いが、日本では実際数多くの郊外 地域が高齢化への対応を迫られて いる。より流動的で多様な変化が 住宅にも求められている。

私 私

中間領域 の不足

近隣住区論ではコミュニティの核 として教会が住宅地の周辺にある ことが重要視されている。しかし 、日本では政教分離の観点からそ のような施設は中心部の地域セン ターや商業施設などに置き換わっ てしまっている。アメリカと比べ 日本の郊外は地域住人のためのコ モンや中間領域が消滅してしまっ ているのではないだろうか。

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都市 提案

紫でプロットされた敷地 : 袋小路を中心とした住宅群

本プロジェクトでは代表敷地として A 周辺の住宅群を設計する

= 袋小路

B

D

C

A

N 0m

12

200m


■敷地:袋小路

■都市提案:家族を再設計する

情けないミニ開発の建売住宅の様相

袋小路

+ 家と家の隙間 = コモンズを生成する装置

大きな家族を 生成するプロセス 郊外の 始まりである

郊外の戸建住宅

家族の透明化

住宅地

自立した個の集合 としての家族

自立した個は 緩衝帯で緩やかに繋がり 大きな家族となる

その中の 袋小路を 中心とした

新しい家族の形 を提案する

個は互いに独自の関係性を

敷地が明確に区画され

家族を解体すると同時に

個人の空間を確立し

分断された戸建住宅

敷地の境界線を曖昧にする

個人に属する空間を配置する

隙間から生まれた緩衝空間で築き 新たなカタマリをつくる

袋小路の特質 郊外に残されたスキマ空間が 個人の所有が明確な郊外において所有の曖昧なこの場所は 住人の共有の場としての可能性を秘めている。

区分所有はそのままに

車が通過しないということは、 歩行者同士のネットワークが

個に解体された家族を

生まれる場になるのではないだろうか。

幼少期の自分の記憶では道路は遊び場であった。 子供たち は特に袋小路という地域の小広場で様々な遊びを行う。

住宅更新のプロセス B

A 以外の敷地での実践例

C

D

繋ぎ止め、 受け入れ 新たな家族を構築する

PHASE 01 住宅地の隙間から家族を再設計する

1軒

2軒

3軒

家が開かれる

住宅がネットワーク化する

居場所の複層化

家は開かれることで固く閉じた

家と家には関係性が生まれ

解体された空間が集まることで

近代住居に風を通す

隣人との関係が発生する

関係が複層化、 変化しながら存在する

13


空間 提案

PHASE 02 袋小路 A 周りの住宅 8 棟と緩衝空間

❽ ❾ ❻

❷ ❹

そこでは家族を超えた新しい関係が生まれるかもしれない

14


■敷地 A における新たな郊外の住宅タイポロジーの提案 自立した個の空間は丘陵地帯に900レベルごと立体的に配置され その間には選択多様性のある様々なコモンが形成される

▼敷地情報

袋小路を囲む 8軒の戸建住宅

立面図

敷地面積:約1200㎡

■設計プロセス 01. 個の空間の確立

02. 個の空間の集合

03. 浮き出る緩衝空間

私 公 1個人に 公的な性質と私的な性質を持つ空間を設定し 導線でつなぐ

それぞれが違う景色を見ているが 一つの大きな家族を形成するように集積

浮き出た緩衝空間では 多様なカタマリと活動が発生し 生活が豊かになっていく

15


■「公」の平面図

戸建住宅の敷地境界はそのままに、総勢26名のメンバーシップによって コモンズに対応するように大小様々なカタマリが変化しながら存在することを意識して設計

B C

❼ ❷

A

はらっぱは多様なカタマリの居場所となる ❶

D

16

0

910

2730

5460 (mm)


これらの住宅は元の敷地の境界はそのままに、1個人の空間は交換可能である空間で住宅を再構築しているため メンバーシップは新しい家族形式を誘導し、拡大した大きな家族となる

■「私」の平面図

B C

❸ A

個人はそれぞれが違う景色を有している ❺

D

0

910

2730

5460 (mm)

17


平面図

■空間の種類

袋小路内における多様なコモンを形成する

GL

900

4500

5400

■コンテクスト形成のプロセス クルドサックにおける

PHASE 03   境界自治

空間は、丘陵地帯に900レベルごと立体的に配置され それぞれの居場所や視線を操作することで 選択多様性のある様々なコモンを形成する 公的な空間を自分のものとすることで その土地のコンテクストを作っていく

領域を広げ

多様なコモンが形成される

地域を自分のものとする

活動の発生

公的な空間の所有

私的な空間 パブリックなプライベート

境界を自治する それぞれに関係性が生まれる

18


1800

2700

3600

6300

7200

8100

9000

9900

10800

19


コモンズでは人の振る舞いが溢れ出ることで数多くの活動が変化しながら存在している ❶

友人たちとお酒を飲む

自宅は工房となる

そこでは新しい関係が生まれるかもしれない

見る、見られるの関係性 と程よい距離感 ガレージは袋小路と 異なるレベルで接続し 仲間内の関係性を育む

工房は公であるが内である 微妙な隔たりを持つ

断面図 A

20


図面の曖昧さは領域の曖昧さそのものを示す ❹

外部と繋がりながらも私的な空間

人々は思い思いの場所で暮らしていく

10800 9900 9000 8100 7200 6300 5400

内的な外部を形作る しっかりとした RC 壁

4500 3600 2700

様々な居場所は

1800

広場を中心に 複雑に枝分かれしている

900 ▼

GL

(mm)

断面図 B

21


袋小路を含めた住宅の隙間の空間は変化する様相を受け入れることのできる緩衝帯となる ❻

家庭菜園は共同菜園へと成長する

子供達は住宅群を走り回る

10800 9900 9000 8100 7200 6300

双方の趣味や関係が 干渉空間に

5400

拡張されていく

4500 地形はベンチや机となり

3600

人々の暮らしを手助けする

2700 1800 900 (mm)

断面図 C

22

GL


1 軒であって 8 軒、1 人であって 23 人という関係 ❽

間の空間は本を読む憩いの場となっていく

朝方の運動を楽しむ

中庭の様な広場空間を を建築が抱き込んでいる

領域の曖昧さが 空間を借り合う関係性 を生む

断面図 D

23


24


様々な風景を内包しながら 境界は常に変化する

多様な暮らしの形を 受け入れることができたとき

郊外の生活は もっと豊かなものになる

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連・KAZ スタジオ

coin 自己表現とハプニングのある都市へ 修士 1 年 Coworking space

学内講評 最優秀作品 学内広報誌 STUDIOWORKS  掲載


PROPOSAL 新規建築事業による都市の景色の更新

PROCESS Office Coworking

企業同士のコラボレーション

個室オフィス 個室オフィス Space

個室オフィス 個室オフィス 様々な人たちが交わる場

今度誰とコラボしよ。。。

Workshop

この家具 うちに欲しい!

イベント大盛況だね

制作 制作

土地戦略 Space Event space

トンベイ

コーヒー

弁当 4 つ!

はみすた

活気のある盛り場

飲んで 作業に 集中だな

Restaurant ブランドの新作だ!

飲食 ーリラャギ

Space

Gallery

Bar Shop

Apparel ルレパア

事業者

私たちは「coin - 」という

現在の均質で個性のない都市を

「はみちき」という開発対象に

スタートアップ企業である

建築事業によって更新する

「はみすた」が色を塗る事業戦略

今日の個展 楽しみね

飲食 初めて来たけど 面白そうな場所!

Transportation base

「ソコカラ」という 建築+仕組みで事業展開する

実現可能性を高める 様々なコンセプト

活動が「ソコカラ」街全体に広がり 都市の景色が変わる

PHASE 00  coin - ’s vision PHASE 01  「はみちき」と「はみすた」:事業戦略 PHASE 02 「ソコカラ」:事業コンセプト PHASE 03  シーン PHASE 04  展望

横断領域:スタートアップ 「事業的視点」


PHASE 00 coin - ’s vision ■スタートアップ企業「coin - 」とは ・巨大開発に対する  ボトムアップ的開発 ・CO - IN  一緒に取り組む ・Coincidence  偶然性

私たちは「coin -」という スタートアップ企業です。 我々は ・ボトムアップ的開発 (ビルに対するコイン) ・一緒に取り組む ・偶然性 という会社理念の元 現在の都市の持つ様々な課題を 解決します。

■「自己表現とハプニングのある楽しい都市を創る」ことで以下の都市課題を解決する

01. 都市の均質化

・現代の都市は規格化・区画化され、都市には同 じような風景が広がり、同じような街並みが並ぶ

28

02. 寛容さの低下

・都市の中に存在していた魅力あるヒューマンス ケールの個性溢れる小店舗が失われ、都市からは 寛容さや個性が失われつつある

SITE

03. 開発から取り残された地域

・またこれらの開発は駅を中心として行われ、か つては都市全体で起こっていた人々の活動は駅前 のみに集中し、開発から取り残された地域ができ てしまった


事業 戦略

PHASE 01 「はみちき」と「はみすた」 ■はみちき=はみ出した地域(可能性のある土地戦略)

「はみちき」とははみ出した地域。可能性のある土地戦略です。 駅から 1200m というはどのような距離か分かりますか? これは徒歩圏と言われる賃料が大きく変わりはじめる距離です。 事実徒歩 16 分以上の地域では約 35% の価格の下落があり、現在は土地としての 価値があまりあるとは言えません。しかし、我々はその駅から 15 分圏外の地 域を「はみちき」と名付け開発の対象とします。 左の写真の赤い地域は都内の「はみちき」です。 はみちきは現在更新することができないネガティブポイントですが、開発の対 象とすることで大きなマーケットとなり、都市の景色をそのものを変える可能 性のある場所と捉え直すことができます。

地価の下落に新規事業のチャンスがある

赤の地域=駅から徒歩 15 分圏外

■はみすた=はみ出したスターたち(物語の主役) 「はみすた」ははみ出したスター達。都市を変える主役です。 「はみすた」たちは、「はみちき」に色を塗っていきます。 「はみすた」たちは具体的に 1∼5 名の本当に事業を始めたて、 始めたい人たちです。大きな開発では成し得ない小さな暮ら しの風景をボトムアップ的に創っていく可能性があり。多様 な個と社会を繋ぎ独自の経済圏をつくることのできる、自己 表現や偶然性を内在するクリエイターです。 事業者として「はみすた」たちを誘致することで自己表現と ハプニングのある生活を作り出すことを目指します。

29


PHASE 02 「ソコカラ」 ■展開を前提とした「ソコカラ」という建築事業サービス 「はみちき」という駅から1200m以上、はみ出しだ地域を開発の対象とし、 「はみすた」という1∼5名の事業を始めたい人、はみ出したスター達がそこで色を塗ることで 自己表現や個性の生まれる場を「ソコカラ」という建築+仕組みで事業展開することで都市に散りばめていきます。

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■「はみすた」の抱える課題を3つのコンセプトで解決する 1. 自己表現を安価で可能にする空間 2. 経済圏をつくる 3.ネットワークのハブとなる 1. 自己表現を安価で可能にする空間

■敷地を読んだテナント配置

■私的領域の拡張

用途地域: 住居専用地域は× 準商業地域など 飲食営業が可能な地域

複雑なテナント構成を 敷地を読みながら 「coin - 」が設計をする

事業 コ ン セ プ ト

3.ネットワークのハブとなる ■地域拠点としての機能

■経済圏を生み出すテナント構成 Office Coworking

企業同士のコラボレーション

テナント同士の交流 コラボレーション

個室オフィス 個室オフィス Space

後から増築できることで 安価での提供が可能

地域や外の人を引き込む

個室オフィス 個室オフィス

今度誰とコラボしよ。。。

集客

Workshop

ココカラ内での利用

様々な人たちが交わる場

うちに欲しい!

イベント大盛況だね

■個人ユニットカタログ

経済循環

この家具

制作 制作

Space Event space

トンベイ

■インキュベーション 個 性 的 な 店 舗 に

コーヒー

弁当 4 つ!

活気のある盛り場

飲んで 作業に

街の経済圏を参考に テナントの割合を制定

集中だな

Restaurant ブランドの新作だ!

飲食 ーリラャギ

Space

Gallery

Bar Shop

Apparel ルレパア

今日の個展 楽しみね

飲食 初めて来たけど 面白そうな場所!

04 広告とマネジメントがネットワークと経済圏をつくる

Transportation

コミュニティや運営の管理 タイムスケジュールや施設利用の サポート 事業の成長スピードの違いやタイ プをメディア化 入居者のキュレーション 入居者の情報発信、広告のツール となる

base

2. 経済圏をつくる

!"#$%#&

31


PHASE 03

■私的領域の拡張

躯体ユニットの導線を設計し 敷地を読み取ることで ただの配置では生まれないシナジーを生む

シーン

■私的領域の拡張 徐々に居住者は自分好みにカスタムを始め 居住者や地域の色が反映される

お金がない人も空間を発展できるように 増築可能な空間をシステムとして設計

■敷地を読んだテナント配置

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安価かつ個性的な店舗を カタログによって実現する

■個人ユニットカタログ

地域の拠点としての 成長実現

広告や経済を発展させ はみすたの成長をサポート

■インキュベーション ■地域拠点としての機能

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PHASE 04   展望

■事業スキーム 事業の循環を作ることで 「はみすた」たちがどんどん生まれていくサイクルを作っていく

❶ 新たな不動産方法の一つとして 「ソ コ カ ラ」を提案し、今の投 資よりも気に入ったら建物の投資 をしてもらう ❷ 経済圏を生むシステムや、広告な ど成長を手助けする仕組みから投 資家からの +αの価値を持つこと に対してサービス料をもらう ❸ キュレーションメディアで信用を 担保し、投資家は新しく事業を始 めたいスタートアップ企業を選び 投資する ❹ 「はみちき」では周りの賃料よりも 安価での販売を可能にし、「ソ コ カ ラ」を用いることで、オーナー は空室の目立つ今の不動産運用よ りも収入が多くなる ❺ 「ソ コ カ ラ」のコンセプトによ り、「はみすた」の経済的自立を手 助けする ❻ 無事成功を収めた「はみすた」は 投資家にリターンを渡す

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「ソ コ カ ラ」は最初 真っ白な「はみちき」に設計される

徐々に「ソ コ カ ラ」に色がついていくと 街にも賑わいが生まれ色が広がっていく

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ソコカラ旅立ったはみすた 周囲の空き家などに 独り立ちしたり 地域を巻き込んでいくことで より「はみちき」そのものが 楽しい場所にとなっていく

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そして 「 ソ コ カ ラ 」 都市全体に活動が広がる 都市の中では 自己表現とハプニングが 日常となっていく

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コンペティション

第8回大東建託賃貸住宅コンペ 第3位

修士 1 年 Government building


2

PROPOSAL 庁舎 × 賃貸住宅ネットワーク

PROCESS RESTRNT

RESTRNT

ROOM

ROOM

BOOKS EVENT SPACE

郊外の戸建住宅

BOOKS

ROOM

EVENT SPACE

ROOM

家族の境界を透明化

RESTRNT ROOM

ROOM

BOOKS

ROOM

EVENT SPACE

袋小路の周りに 集合させる

ROOM

PARK

KIDS

RESTRNT ROOM

ROOM SHOP

LIVING ROOM

STUDY

WORKSHOP

EVENT SPACE

ROOM TERRACE

BOOKS ROOM

PLAYGROUND

家族は拡張し 緩衝帯で緩やかに繋がる

RESTRNT

PARK

KIDS

OFFICEROOM TERRACE

ROOM LIVING ROOM

OFFICE

STUDY BOOKS ROOM WORKSHOP SHOP WORKSHOP ROOM

EVENT SPACE

PLAYGROUND

OFFICE

境界は自治され 家族は再編される

PHASE 00 「住む」はもっと自由でいい PHASE 01  住民票問題を担保する庁舎での賃貸住宅ネットワーク:解決手法 PHASE 02  庁舎賃貸:提案 PHASE 03  展望

横断領域:公共事業 「公共の可能性」


PHASE 00 住むってもっと自由でいい ■こんな経験はないだろうか?  卒業製作中の学生、プロジェクトごとに生活する建築家 など、ある時期に集中的に活動拠点を移したいときはない だろうか。アドレスホッパー、エアビー 、ノマド、マンショ ン生活など、人々は住むことに対しての意識を変えつつあ る。しかし、交通網が成熟した 2020 年の現代になっても 「住む」を変えることに関する制約は大きい。もっと自由 に、より安価に、より流動的に、人々は場合に応じて住む ことに対する自由を手に入れることが必要である。

■現在の「住む」は様々な生活を支えきれていない 庁舎賃貸では

? の生活を創ることで 「住む」ことの 真の自由を手に入れる

40


解決 手法

PHASE 01 住民票問題を担保する庁舎での賃貸住宅ネットワーク

■ ? の特徴 <住む形>

・地域との繋がりを

プロジェクト 仕事、出張 留学体験

…etc

<時間軸>

求めていることが多い ・金銭リスク

中期滞在 数ヶ月単位

・住民票の問題

日数にして 100 日前後

■庁舎での賃貸住宅ネットワークでの解決

■なぜ庁舎なのか? : 庁舎を敷地にするメリット ・地域との繋がりを

・地域の中心に位置し、住人が集

求めていることが多い

スマホ一つで

まる

・金銭リスク

・施設の利用による安価での展開

・住民票の問題

・行政との連携

拠点間の自由移動を 可能にする仕組み

・数多くの庁舎が築 60 年を迎える ・時代に合わせた開かれた庁舎が  求められている ・情報化への対応などの遅れ

施設間の滞在、移動、定住の選択性が大幅に向上

41


PHASE 02 庁舎賃貸

屋上の庭園で緑に触れる

地域住人と入居者と行政が出会うネットワークヴォイド

貸し会議室では入居者が次のイベントの相談をする

居住者がヴォイドの活動を見れる

❹ 段差を利用して読書をする

大きな踊り場の図書ホール

ヴォイドの脇では行政サービスを受ける地域住人 たまたまやっていたワークショップに参加する地域住人

❷ ネットワークヴォイドは様々な活動が溢れ出す街のような空間

エントランスでは地域を巻き込んだイベントの会場が開かれる

住宅はヴォイドに近く、地域住人の活動を感じながら生活できる

■庁舎と賃貸を掛け合わせ「住む」を自由にし「地域」も魅力的にする 1. 設計 2. 施設利用、仕組み

42

3. スキーム

庁舎と賃貸を掛け合わせること で、住むことと地域を自由に魅力 的にする場。それが庁舎賃貸であ る。  そして地域住人、賃貸利用者、 行政の抱えるそれぞれの問題を設 計、施設利用や仕組み、スキーム によって解決する。


提案

1. 設計

そして庁舎賃貸は 利用者、地域、行政 全ての人の生活を支える場となる

2. 施設利用、仕組み ❶

◀外部の広場 空間は地域の 共有財産だ が、賃貸利用 者にとっては イベントを行 えるスペース となる。

◀ライブラ リーやキッチ ンなどの庁舎 の機能は、住 人と賃貸利用 者が共に利用 する仕組みを つくることで 有効利用され る

◀階段状のボ リュームの上 は庁舎の待合 室や打ち合わ せスペースな どになる。 また、賃貸利 用者は気軽に 行政のサービ スを利用する ことができ る。

◀通り道であ る階段はマー ケットとして 機能するだけ でなく、様々 な人々が休憩 したり、交流 する多目的な 広場になる

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3. スキーム ■通常の新庁舎に「× 賃貸」するための仕組み 行政がチャレンジしやすい仕組みで庁舎賃貸を効果的に運営、展開していくサイクルをつくる

1. 事業を構想する 行政はこれらの社会的インパクト を狙い「庁舎賃貸」を構想する 2. 事業者選定 事業内容ではなく成果を達成する 可能性が最も高い事業者を選定す る 3. 募集 企業や財団などに通常の予算に加 えて投資を募集することで革新的 な取り組みが可能になる 4. 投資 民間は初期投資のリスクを負うが その分社会的インパクトを生み出 す事業に投資することができる 5. 庁舎賃貸の提供 居住の流動化、地域活性化、多拠 点生活、生活満足度、税収アップ といった社会問題解決の取り組み 6. 成果 サービス自体でなく、サービスに よって生み出された具体的で定量 的な社会変化を見る

7. 評価 第三者評価機関等を活用し、評価 をする 8. 報酬 成果発生時に報酬が発生する

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■空間構成 RESTRNT

賃貸、共有部、庁舎をヴォイドが貫く

OFFICE

庁舎

A SHOP PLAZ

DIAGRAM

共有

部分模型範囲

S ROOM PATH OK OROOM BPAT H PATH PATH PATH WORKSHOP ROOM

賃貸

PARK PATH

ARBAN PARK VIEW POINT

部分模型範囲

ヴォイド

0m

ダイアグラム模型

10m

20m

30m

40m

50m

DIAGRAM PLAN

■1/30 部分模型

45


PHASE 04 展望

庁舎賃貸はその土地に合わせ設計される

46


この 1 件をきっかけに 全国に展開しネットワークとなっていく

庁舎賃貸を中心に 仕事や活動が地域に広がっていく

地域が活性化すると同時に 人々は「住む」ことに対する 自由を手に入れる

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Design 私は空間を創る


下吹越武人スタジオ

原宿教会図書館 学部 3 年 Libraly

学内講評 優秀作品


3

DESIGN 図書館 × 畏怖的空間性

PROCESS 対話の空間 居場所の形成 スラブ 領域 光

8 枚の壁 参道とアプローチ

要素の抽出

要素の再解釈

要素の再構成

イメージの構築 プランの形成

具現化 書架と全体の形成

PHASE 00  原宿と畏怖的空間性 PHASE 01  本との対話 PHASE 02  喧騒との隔離 PHASE 03  拠り所としての建築

横断領域:宗教 「空間の力」


PHASE 00

■敷地分析

竹下通り

原宿と畏怖的空間性

若者文化、原宿文化のメインストリート 対象敷地には竹下通りに存在する人の流れが明治通りを挟み存在し、 その人の流れを受け止める必要性がある

原宿を利用する若者は自分を含め、本を あまり読まないと考える。

敷地は都市の中で様々なエリアの狭間の結節点となるポイントである。 この敷地は都市の人の渦の中に存在する。

そんな町で本に触れてもらうためにはま ず本を読む人と空間が人々を引き付ける必 要があると考え、宗教建築のもつ荘厳さな どのある種畏怖を抱くような空間の性質に 注目した。 明 治 通 り

また、流れが速く雑然としている都市空 間の中で「一人になれる」という性質を持 つ空間はあまりない。

裏 原

今の都市空間に足りないこれらの役割を 「本と対話するための空間」と置き換え図 書館の性質と定義することで、都市の拠り 所となる新たな図書館を提案する。

要素を再解釈し、図書館に用いる

52

表参道

裏原宿

ハイブランドが並ぶ高級商業地域 近年ではストリートとハイブランド の関係性に注目が集まる

比較的、細かい粒度のお店が多く 歩道空間と滞留空間が路地に広がり 若者文化が醸成されていた地区として有名


PHASE 01 倒れこむ9枚の壁

本との対話

周りとは隔離されたホール空間は 本と対話するための空間となる

図書館は本との 対話を誘う スラブの挿入

挿入されたスラブは人の居場所を作り 人々は思い思いの場所で思考にふける

地下からの アプローチ

様々な人々を受け入れる都市広場は 対話空間に対比するように存在し 竹下通りからの人の流れを受け止める

中のホール空間はイベントスペースとしても利用可能 公共建築として、様々な原宿の文化の発信を 後押しできるよう都市広場と共に利用することができる

53


PHASE 02  喧騒との隔離 この建築は都市のノイズから 身を守る装置となる

流れの速い都市

■都市の喧騒から距離をとり、対話への参道をつくる

20000 喧騒から隔離し 参道を創る 8 枚の壁たち

明 治 通 り

人の流れを受ける 表の都市広場

5000

小さなアクティビティを誘発する 裏の都市広場 裏 原 見上げるとそこには対話の空間が広がる

3000

GL

地下からのアプローチ

-3000

スラブは構造を支えるとともに 人々の居場所となる

Section

54


人々は地下から入り上を見上げる 俗世から解放された時、本との対話が始まる

人々は大空間の中 思い思いの場所で思考にふける

広場では様々な活動が行われ 倒れこむ壁の隙間から見ることができる 壁と壁の間は導線であると共に機能を持つバッファーである

55


PHASE 03

5000mm

拠り所としての建築

■倒れこむ壁をつなぐ役割を担い居場所をつくる

5000mm

明 治 通 り

■都市の中のオープンスペース

裏 原

■路地を拡張しストリート文化を継承する 竹下通りからの人の流れ

56


夜には都市の中の灯火となり

ランドマークでありながら暖かい

人々の拠り所となる

ここは人々に使われることで原宿の象徴となっていく

ここは都市の中でありながら都市の中ではない しかしそこはまた隔離されながらも都市の一部である

竹下通りからの人の流れを都市広場が受け止める 建築は人々の溜まり場として都市に開かれた存在である

57


コンペティション

イケブクロバンパク 修士 1 年 Shopping cimplex

第7回ヒューリック学生アイディアコンペ


4

DESIGN 池袋の結節点における広告的建築

PROCESS 展開の可能性と 地域活動の活性化

広告、価値観の体験共有

地域に愛される 店舗の招致

人気コンテンツを 取り入れる

COMUNITY

地域

常設の商店 行政サービス 都市公園

イケブクロバンパク

SHARING ECONOMY

SHARE

地域との接続

体験や共有

イケブクロバンパク

SHARING ECONOMY

Start

POP UP

企業 シェアオフィス ワークショップ ショールーム

イベント

短期的な展開 ポップアップショップ 展覧会

イベントによる集客

活動の披露 参加の場

都市の結節点

結節点では 都市の様々な要素を内包する

この建築は 都市要素の価値を共有し

結節点をスタートに 都市と経済を循環させる

建築でありながら 建築だけでは留まらない

ビジター

価値の共有に焦点を当てた 池袋の結節点である

PHASE 00  池袋の見本市 PHASE 01  池袋的広告空間 PHASE 02  プログラム

横断領域:経済システム 「経済循環と都市 - 建築 - プログラムの関係性」


池袋には、伝統工芸や文化人、アーティストからサブカルチャーまで 様々な人が集まっているという潜在的な価値がある。  しかし、池袋の魅力は普段表に出ることは少なく、都市の全体像を掴 むことは難しい。そんな池袋の入り口において必要なのは各要素に人を つなぐ「見本市」なのではないだろうか。この建築は都市に散らばる各 要素を、池袋のもつ雑多な全体像はそのままに、この建築内に広告する。 この建築は池袋への人の流れを誘導する都市の「結節点」となる

60


PHASE 00 池袋の 見本市

■結節点から始まる経済循環

■池袋の潜在的な価値と課題

展開の可能性と 地域活動の活性化

池袋に潜む潜在価値

SUB CULTURE

THEATER

MUSIC WORK EDUCATION SHOP ART

全体像の認識

広告、価値観の体験共有

地域に愛される 店舗の招致

人気コンテンツを 取り入れる

COMUNITY

地域

SHARE

地域との接続 常設の商店 行政サービス 都市公園

体験や共有

イケブクロバンパク

SHARING ECONOMY

企業 シェアオフィス ワークショップ ショールーム

このプロセスが池袋の多様性を作ってきた  池袋には、伝統工芸や文化人、アーティストからサブカルチャーまで多種多様 な人が集まっているという潜在的な価値がある。普段、その価値はあまり表に出 ず、都市の全体を掴みにくいという課題があるが、それが同時に池袋固有の多様 性を生みだしている。

■池袋の世界観の凝縮体験装置

イベント

短期的な展開 ポップアップショップ 展覧会

イベントによる集客

活動の披露 参加の場

実際の都市に散る

池袋 池袋 イケブクロバンパク に入る

POP UP

ビジター

経済を通して共有された世界観が ネットワークとして外に広がっていく

各要素の独立性を担保する

池袋特有の多様なネットワークを生んでいるのは、全体性と個々の独立性のバ ランスである。その結節点において求められる建築とは、来た人が独立した各要 素を凝縮体験し、池袋という世界観を知ってもらい都市に散ってもらうという機 能なのではないだろうか。

61


PHASE 01 池袋的

■構造体

■町歩きの路地空間

■ファサードへの適応

広告空間

池袋で頻繁に行われる展覧会や万博会場の空間性からヒントを得て、

■環境配慮

道に溢れ出すアクティビティ池袋の人々は道を巧みに使い、 アクティビティを展開している池袋にとってクリエイティブな場所 である路地空間を建築に立体的に組み込む

■広場空間

ボリューム形状をメインストリートに正対するように変形させる レイヤー状に空間を組むことでファサードの透過性と広告性を生む

■イケブクロバンパク的ヴォリューム 池袋的ビルディングランゲージ

輻射式冷暖 システム

ヴォリューム的 アクティビティを守る空間

バンパク的ビルディングランゲージ ショーケース+半ヴォリューム アクティビティを共有する空間

渋谷的ビルディングランゲージ

熱解析 室外機で冷やされた、または、暖められた循環液を躯体となる パイプに流し、そのパイプ自体を輻射パネルとして機能させる

62

南北に風を通すことで人の流れを 内部に誘導する

内部の広場空間では、ヴォリュー ムの疎密が日差しを拡散し、木漏 れ日や縁側のような気持ちの良い 場所を作る

ショーケース的 商品を魅せる空間

様々なカルチャーが市民権を得た今、池袋に足りない渋谷的空 間要素を用いて、池袋のヴォリューム感を保ちつつ、外に発信 する


大空間を見上げると 池袋を形作る情報と経済が 視界いっぱいに広がる

63


PHASE 02

世界観:強 滞在時間:長

プログラム

そして都市に散る

展望台

ビアガーデン

休息と都市の認識

ホール

滞在と世界観

地域

常設の商店 行政サービス 都市公園

体験や共有

イケブクロバンパク

SHARING ECONOMY POP UP

ラボ

WC、会議室

体験と共有

ショップ

5F

15000

4F

12000

3F

9000

2F

6000

1F

3000

ラボ、ファクトリー アミューズメントセンター、 食品セレクトショップ、ギャラリー

バックヤード

企業 シェアオフィス ワークショップ ショールーム

体験と回遊

シアター系のロビーとエントランス 販売会、体験会

バー、テラスレストラン

WC スタジオ(アトリエ) 、 アミューズメントセンター

コスプレ衣装部屋、アート展示

消費と体験

バスケコート都市公園 軽食フード売り場 企業のプレゼンスペース リサイクルショップ + ワークショップ +WC ファサードに対する広告

イベント 展覧会

イベントによる集客

ブランドショップ、アパレル 期間店、ディスプレイ、アート展示

消費と広告 スポーツアクティビティ + ショップ

ビジター

教育案内所

休憩スペース、WC

観光案内、ドリンク フッティングルーム、 ポップアップショップ、小展示

自動車メーカーのショールーム 受付系(郵便、スタジオ、 ギャラリー、オフィスなど)

広告と展開

屋外ラウンジ

お土産屋、書店 タピオカ屋 フォトスポット ポップアップショップ

カフェ、ドリンクイベント

Z1 Z2

■シェアリングエコノミーをベースとした  プログラム配置によって  配置経済的シナジーを生む

企業イベント

世界観:弱 滞在時間:短

入口と広告

(mm)

X1

64

18000

シアター、多目的ホール

短期的な展開 ポップアップショップ

活動の披露 参加の場

6F

アトリエ、スタジオ ラボ

コンビニ オフィス

SHARE

21000

行政窓口

会議室

COMUNITY

7F

イベントインフォメーション

滞在と共有

地域との接続

24000

売店、期間店

レストラン

人気コンテンツを 取り入れる

8F

売店

展示スペース

地域に愛される 店舗の招致

27000

ホール

期間限定展示、イベントカフェ

広告、価値観の体験共有

9F

展望レストラン

劇場、受付

展開の可能性と 地域活動の活性化

30000

展望台

屋上庭園休憩所

シェアリングエコノミーを実現する 3 つの軸によって 都市 - 建築 - プログラムをつなぐ 「超混在型建築」

10F

X2

Y1 Y2

メインストリート


屋上で休息を取り、池袋を眺め、都市を認識する

様々なアクティビティが空間の中で見え隠れしている

路地には活動が溢れ、価値観を共有する場となる

トラスの作る広場の大空間は池袋の始まりのゲートとなる

65


渡邉真理スタジオ

団地山 修士 1 年 Housing complex

学内講評 最優秀作品 学内広報誌 STUDIOWORKS掲載


5

DESIGN 団地の地形的再解釈

PROCESS 穴を掘る

山 山

団地を山と捉えることは

団地に残された豊かな自然と

できないだろうか

地形である山との関係を再考する

山に登る

山に住む民が 躯体に加工を加える

地形に合わせ インフラを整備する

人々は豊かな外部を享受し 生活と自然は一体となっていく

PHASE 00  久喜青葉団地 ×6 街区共同設計 PHASE 01  プログラムを掘る PHASE 02  ストリートを登る PHASE 03  ユニットに住む

横断領域:ランドスケープデザイン 「都市の骨格、自然」


担当敷地

東京都心から 50km

PHASE 00  68

久喜青葉団地 ×6 街区共同設計


■居住空間と自然との親和性

■近代の作った団地という地形に住む 団地は生活の様式を作ったコンテクストであ

■空間の特徴

ると同時に都市基盤となった地形である

敷地は団地内の公園的役割を有する 広場を抱き込んでいる。 豊かな緑、緑道への接続、川の記憶

我々は生活と同時に団地という地形を再考す

など外部空間の特色が強く、車路が

る必要がある

途切れ、歩行者だけの空間となって

PHASE 01 プログラムを 掘る ■下地 <地域社会圏主義:山本理顕>

いる居住環境の中心に位置するが、 住人たちの活動などは積極的には見 られない。

現代社会では近代に作られた家族モデルが崩壊 し、家族の次の共同体を納める箱が建築に求め られている。本プロジェクトでは、そんな社会 状況を意識し山本理顕氏の提唱する『地域社会 圏』をモデルに近代の家族モデルの象徴とも言 いえる、団地そのものの役割を再考し次の時代 の団地とは何かを考える。

北棟と駐車場 団地躯体が居住地を守る山の役割を果たす

B 棟 2F に休憩スペース

A 棟

団地という躯体にヴォイドをあけ くり抜くことで、視線と風の抜けを創る くり抜かれた周囲にはプログラムを挿入 団地内のネットワークを形成する

1F にギャラリー EV

4F に菜園とロッカー

4F に菜園

C 棟

EV

1,2F にライブラリー 駐車場の上にはウッドデッキ

3F に多目的スタジオ

立体公園の役割 EV

EV

畠山棟と緑道 EV

親水スペース

3F にプレイルーム

EV 1F にカフェ

2F に公園

4F にアトリエ

D 棟 南棟の流れを引き込む

E 棟

N

オープンスペースとテラス、集会場

1 階平面図 1/1200

69


PHASE 02 ストリートを 登る

■テラスストリート 導線が自己完結的な元々の団地にス トリート性を導入することでコミュ ニティを流動的にすると同時に、 歩くのが楽しかったり、お気に入り の道を見つけることができるといっ た地域への選択性や地域への参入感 が生まれる

13500(mm)

2700 GL

A棟

B棟

図面タイトル

C棟

70

D棟

E棟


■私的な要素が公的領域に出ることでコミュニティが醸成される視点

PHASE 03 ユニットに 住む

■ユニットの検討 田の字プランにヴォイドを挿入する

浴室は浴室以外でも気持ちの良い、過ごす場所になる

3000

間はリビングにも廊下にも寝室にも変化する

8775 6900 バッファーとしてのサンルーム

元々の団地や地域社会圏主義

良いコミュニティ形成とは

私的領域が充実し、それが自然と溢れ出た時に

→公と私が明確に分かれてい

→私的要素が公の場で交わるこ

て都市構造が機能主義的

とでコミュニティが形成される

初めて、良いコミュニティが形成されるのでは

私的領域を外に出す 3m のテラス

ないだろうか

0

1000

ベッドルーム

0

1000

3000

1/50 住戸平面図

6000 (mm)

お風呂

フィッティングルーム

8775

8775

事務所

1/50 住戸平面図

6000 (mm)

3000

事務所としての使い方

住戸としての使い方

ベッドルーム 販売スペース

リビング

ディスプレイ

テラス

事務所やSOHOなど

通常住戸 2部屋を連結して活用する

6900

事務所や SOHO など

3000

3000

廊下と縁側空間になる

通常住戸

サンルームを繋げることで 2 部屋を 1 部屋として使う

71



Activity 私は活動を創る


■ベースとなった学び ■IT 企業:テックキッズスクールでの経験 最優秀新人賞 アルバイト事業 小学生のためのプログラミング教室運営

CASE 01

教室運営や毎週のカリ キュラム作りなど、アルバ イト事業でありながら社員 と同等の責任をもてる職場 での経験  IT 領域の日々のスピード 感を感じながら、効果的な 情報共有の方法、ユーザー 目線など様々なことを学ば せていただいた

カリキュラム 生徒情報の管理 web デザイン イベント運営

C#,Swift などの学習指導 プログラミング教育のロジック

■13 年続けている野球という趣味

チームの勝利の ためへの 目的意識

74

現在も続く 交友 チームワーク


6

プロジェクトリーダー  北山+渡辺研合同プロジェクト 磯崎新展覧会模型制作 ■他領域、他組織との連携 協力

カラーキネティクスの 電飾配置設計

ポーターズペイントとの カラーサンプルの打ち合わせ

Palladium Prometeo

多摩美術大学協力の元 添景の針金人形製作

■細やかな情報共有

■組織統合力

それぞれの模型製作には

設計変更、要望に応じ

大量の人数が関わるため

急遽コアメンバーを追加

情報の共有や資料作成など

2 研究室総勢 50 名超を

細かな進捗確認を心がけた

まとめる必要があった

75


■ベースとなった学び ■論文での文章構成力

■フィールドワークなどの実践的調査 最優秀賞  学部 3 年フィールドワーク 実測研究、サーベイ

CASE 02 76

銭洗弁財天の実測調査や スケッチなど、受け身で はなく主体的に現場に出 て感じたことをアウト プットする経験を多量に 得られた


プロジェクトリーダー 修士1年 自主活動 ウェブメディアの構築と運営

7

現在は運営チームの一人の仕事の都 合上閉鎖をしてしまったが、情報発信 やマーケティングを勉強する目的で始 まった完全自主的なプロジェクト プロジェクトの立ち上げからそれぞれ のスケジュールを確認しながら各々が 調査し、実験し、考え、言語化、それ をフィードバックするという主体的な 流れをつくる経験ができた

77





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