NEAR Vol.
News
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ロシア・トゥヴァ共和国、ウブスヌール盆地
今月の動静
NEARの活動 I 事務局ニュース I 会員自治体の動静 I 会員自治体の行事日程(9~10月)
企画取材 2016 北東アジア青年リーダースフォーラム 鉱物資源分科委員会、国際貿易投資博覧会、ゴールドフェスティバル(ロシア・マガダン州) 会員探訪 アジアの心臓、ロシア・トゥヴァ共和国(NEAR事務局 ロシア駐在官 イルギット・バレリ)
NEAR News
「NEAR News」は、会員自治体が共に作るNEARの公式ニュースレターです。NEARの活動状況や会員自治体の動静、国際動向、寄稿、お知らせなどの 内容を掲載し、隔月で発行しています。 (ホームページでもご覧いただけます。http://www.neargov.or g/jp/) NEAR Newsではいつでも、北東アジア地域に関心を持つ方からの寄稿をお待ちしています。掲載を希望される場合は、巻末の事務局連絡先までお 問い合わせください。
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2016 北東アジア青年リーダースフォーラム - 韓国・仏国寺を訪問
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今月の動静
NEAR活動
NEAR活動 鉱物資源開発・調整分科委員会の開催(ロシア・マガダン州) 7月15日、ロシア・マガダン州で鉱物資源開発・調整分科委員会が開 催された。ウラジミール・ペチョーヌィマガダン州知事ら約30名が出 席した同分科委員会では、ロシア環境部長官によるマガダン州の鉱物 資源についての発表や、企業からの地質探査、金鉱石産地投資をテー マとした発表が行われた。また、同時開催の「第3回マガダン国際投 資貿易産業博覧会」では、企業による投資プロジェクト説明の場が設 けられた。NEAR事務局からは全哉垣事務総長をはじめとする職員が参加 し、同分科委員会の開催をサポートするとともに、参加者を激励した。 全事務総長は、北東アジア地域の資源活用における相互協力の重要性 を強調し、分科委員会において具体的・実質的な成果が上がるように 運営していく必要があると述べた。
2016北東アジア青年リーダースフォーラムの開催(8月7日~12日) 8月7日から12日まで、韓国・慶尚北道の東国大学校慶州キャンパス で、2016北東アジア青年リーダースフォーラムが開催された。中国、 日本、韓国、モンゴル、ロシアの5か国44会員団体から78名の青年達 が参加し、北東アジアについて理解を深めた。詳細は「企画取材」に 掲載。
第16回教育・文化交流分科委員会の開催(日本・島根県) 8月19日から24日まで、島根県松江市で教育・文化交流分科委員会 (2016北東アジア交流の翼inしまね)が開催された。同分科委員会は、 北東アジア地域の相互理解・友好交流の増進や新たなネットワーク形成
第11回NEAR総会の開催(9月26日~28日) 9月26日から29日まで、第11代議長団体であるロシア・イルクーツク 州で第11回NEAR総会が開催される。
を目的とした青年交流プログラムであり、16回目の開催となる今年は、
総会では、会費制導入や憲章改定等の主要案件をはじめ、次期議長団
日本、中国、韓国、モンゴル、ロシアの会員自治体から25名の青年が参
体の選定、新規会員自治体の加入について審議される。また、今年で
加した。特に、モンゴルからの参加は今回が初めてであり、参加者達は
NEAR創立20周年を迎えたことから、記念行事を同時開催する予定であ
ホームステイや文化体験、観光施策(インバウンド)をテーマとしたデ
る。重要な案件を審議することから、今総会では会員自治体の長をは
ィスカッションを行い、交流を深め合った。
じめとする幹部職員が出席する予定。
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事務局ニュース
事務局ニュース ロシア会員自治体を訪問(6月14日~19日) 6月14日から19日まで、李相基NEAR事務次長をはじめとする職員がロ シアの自治体を訪問し、NEARの懸案事項を説明するとともに、NEAR総 会への参加を要請した。 グラマトゥノフ・クラスノヤルスク地方次官は、「NEAR事務局が会 員自治体との交流協力を結ぶ道となるよう期待している」と述べ、韓 国との経済協力、大学交流等に大きな関心を示した。 カリサル・トゥヴァ共和国顧問との面談では、今年度事業の説明を行 い、分科委員会の活性化方策について意見を交わした。カリサル顧問 は、「トゥヴァ共和国は事務局の意見を支持しており、提案も前向き に検討する」と述べた。 また、非会員自治体であるノヴォシビルスク州政府も訪問し、NEAR を紹介するとともに、加入手続き等について案内した。
中国・河南省副省長、山西省省長と面談(7月4日~8日) 全哉垣NEAR事務総長は7月4日から8日まで、中国・河南省の趙建 才副省長、山西省の李小鵬省長を訪問し、NEAR総会等の事業活動の説 明や意見交換を行った。 NEAR創立メンバーである河南省の趙副省長は、「NEARの役割を十分 理解しており、韓国等と長期的に交流協力を拡大するよう努力してい る。今後もNEARの事業に積極的に参加していく。」と述べた。 また、山西省に対してはNEARへの加入を要請。李省長からは「積極 的に検討する。今後、NEARが悠久の歴史と豊かな資源を知らせる道と なってほしい。」と前向きな返答があった。
モンゴル会員自治体を訪問(7月3日~8日) 7月3日から8日まで、権男元NEAR企画広報部長らNEAR事務局職員 がモンゴルの会員自治体を訪問した。ウムヌゴビ県のバトゥラ知事と の面談では、創立20周年を迎えた今年9月の総会の議題について説明 し、NEARの事業への積極的な参加を要請した。 また、ドンドゴビ県のメンドゥサニハン副知事、チョクパヤハル行政 局長との面談においても、総会や青年リーダースフォーラム等の事業
ロシア・沿海地方、マガダン州を訪問(7月14日~15日)
について説明し、積極的な参加を依頼した。 中央県では、2017年7月完工予定のチンギスカン空港の作業現場を視 察した。
7月14日から15日まで、全哉垣NEAR事務総長がNEAR会員団体である ロシア・沿海地方、マガダン州を訪問し、今年9月開催予定の総会への The Association of Northeast Asia Regional Governments
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事務局ニュース/ 会員自治体の動静
出席を要請するとともに、今年度の主要事業について説明を行った。 ロッシ・アレクサンドル沿海地方副知事は、NEARの活動に一層積極
2016北東アジアCEO経済協力フォーラムに参加(7月30日)
的に取り組んでいきたいと述べ、防災・災害分野で北東アジア地域が 共同で対策していくことを提案した。 また、ウラジミール・ページチョーヌィマガダン州知事との面談で は、鉱物資源開発・調整分科委員会を通して鉱物資源分野における実 質的な協力方案を模索するなど、NEARが今後も積極的に支援を行って いくことを約束した。
全哉垣NEAR事務総長が7月30日、韓国・慶尚北道浦項市で開催された 「2016北東アジアCEO経済協力フォーラム」に参加した。フォーラムで は、リュ・ギルジェ元韓国統一部長官の基調講演をはじめ、チャン・ギ ルボン琿春市長(中国)、ルダコフ・アレクサンドルコルサコフ市長 (ロシア)、ユン・ソクホン浦項地方海洋海洋水産庁長(韓国)による 主題発表が行われた。また、北東アジア地域の主要自治体首長や、物流 企業の代表ら経済・観光分野の専門家も参加し、相互発展と持続的な成 長のため、様々な分野における協力方策について意見を交わした。
会員自治体の動静 中国 - 寧夏回族自治区 国際友好都市フォーラムが寧夏で開催 寧夏回族自治区人民政府は、9月8日から10日まで「寧夏国際友好都市 フォーラム」を開催した。 寧夏は中国で唯一の回族自治区であり、地政学的に優れた位置を占 め、「シルクロード経済ベルト」の主要戦略地点であり、中国内陸開 放型経済実験区に位置づけられている。 今回のフォーラムでは、各国の寧夏との友好都市の代表者達が銀川市 に集まり、「友情を深め、共同繁栄のため手を繋ごう」とのテーマで 国際友好都市樹立の経験を共有した。寧夏政府関係者は、「今回のフ ォーラムは関連友好機関の代表と関係者達が友好を深め、発展を図る きっかけとなった。」と述べた。
済州特別自治道と本県は、2009年に本県知事が公式訪問したのをきっ かけに、2010年10月には世界自然遺産に関する姉妹協力協定を締結し たほか、2011年12月には友好交流協定を締結して、活発な交流を続け
日本 - 青森県 済州特別自治道と青森県との姉妹提携について
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てきました。 今年は、協定締結から5年目を迎え、この協定を格上げしたい旨提案 があったため、8月8日、同自治道ウォン知事を本県にお招きして、 これまで実績のある世界自然遺産、観光、文化などの分野での交流を
会員自治体の動静
一層促進していくため、姉妹提携協定を締結しました。今後は、新た
界に広げ、国内外の観光客を誘致しキムチ産業を育成するため、光州
に一次産業や青少年の交流についても一歩ずつ信頼関係を築き上げな
市立民族博物館一帯で開催される。1994年に第1回光州キムチ祭りを
がら、両地域の地域経済の活性化及び交流人口の拡大を図っていくこ
開催し、2009年からは名称を「光州キムチ文化祭り」に変更した。
ととしています。さらに、青森・ソウル線の利用者増のための済州島
祭りは、「見る祭り」と「体験する祭り」に大きく分けられる。「見
への旅行促進、ウォーキングやトレッキング、サイクリングなど民間
る祭り」では、キムチの専門家と研究者による学術討論会、韓国伝統
レベルの交流についても積極的に促進するなど、双方で協議を重ね、
キムチと世界のキムチ、世界の漬物発酵食品、漬物等の食品やキムチ
全般的な分野の交流を深めていきたいと考えています。
歴史資料の展示会、サムルノリやマダン劇等の文化芸術公演等が行わ れる。「体験する祭り」では、キムチ作り体験、キムチ王選抜、キム
日本 - 富山県
チ応用料理コンテスト、キムチの材料・キムチの販売等が行われる。
「北東アジア自治体環境フォーラムinとやま」の開催 2016年5月、本県で開催されたG7富山環境大臣会合にあわせ、全哉垣 NEAR事務総長ご臨席のもと、日本、中国、韓国、ロシアの地方自治 体、学界、経済界の環境の専門家が一堂に会する「2016北東アジア自治 体環境専門家会合inとやま」を5月23日に開催した。専門家会合では、 環境大臣会合での議題に取り上げられていた、気候変動、生物多様性、 海洋ごみを中心に、今後の北東アジア地域における環境保全に向けた連 携強化について議論し、新たな国際環境協力の展開を目指した「2016北 東アジア自治体環境専門家会合とやま宣言(2016とやま宣言)」を採択 した。
韓国 - 全羅北道 2016全州世界ソリフェスティバルの開催 9月29日から10月3日まで、「第15回 2016全州世界ソリ(音)フェ 専門家会合での意見交換、協議
スティバル」が開催される。同フェスティバルは音と人、自然が一つ となる躍動感あふれる祭りである。韓国の伝統音楽「パンソリ」をベ
また、翌24日には「北東アジアの環境に関する県民フォーラム」を開
ースに世界の音楽との壁を取り払う同フェスティバルは、各分野で世
催し、「G7富山環境大臣会合」や「北東アジア自治体環境専門家会
界的な評価を得ているプロアーティストによる公演を含め、特定の音
合」の成果を紹介するとともに、富山県の環境政策の説明や全哉垣
楽ジャンルに偏らない様々な公演が一堂に会する、ハイレベルの世界
NEAR事務総長によるNEARの事例紹介、記念講演等を行い、県民の環境
音楽芸術祭である。
問題に対する関心や理解を深めた。
同フェスティバルは、英国の著名なワールドミュージック専門誌「ソ ングラインズ(Songlines)」が選定した「国際フェスティバルベスト 25」の一つとして4年連続(2012〜2015)で選定され、全羅北道の祭 り、韓国の祭りを越えて、世界の祭りとして認められている。 15回目 を迎える今年は、「世界の全ての音」をテーマに、「韓国音文化の殿 堂」と全羅北道14の市郡で28か国165回余りの公演が繰り広げられる。
県の環境政策説明
全哉垣NEAR事務総長による事例紹介
パンソリ、サンジョ(散調)、ワールドミュージックに至るまで、聴 いて、鑑賞して、体験する時間が設けられており、家族、友人、恋人
韓国 - 光州広域市
など、誰もが楽しめる充実した内容となっている。詳細はホームペー ジ(http://www.sorifestival.com/)にて。
光州世界キムチ祭り2016の開催 11月18日から22日まで、光州(クァンジュ)世界キムチ祭り2016が 開催される。今年で23回目を迎えるこの祭りは、キムチの優秀性を世
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会員自治体の行事日程
September
会員自治体の行事日程
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• 自治体 : 韓国 忠清北道 • 行 事 : 2016 清州世界武芸マスターシップ • 期 間 : 9/3~9/8 • 場 所 : 忠清北道清州市 • 連絡先 : 2016清州世界武芸マスターシップ 組織委員会 (T)+82-43-220-8461~8466
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• 自治体 : 韓国 全羅北道 • 行 事 : UCLG ASPAC総会 • 期 間 : 9/5~9/8 • 場 所 : 全羅北道 群山 • 連絡先 : 全羅北道 国際協力課 (T) +82-063-280-2812
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• 自治体 : NEAR事務局 • 行 事 : 第11回総会 • 期 間 : 9/26~9/29 • 場 所 : ロシア・イルクーツク州 • 連絡先 : NEAR事務局 (T)+82-54-223-2324 (F)+82-54-223-2307
• 自治体 : ロシア クラスノヤルスク地方 • 行 事 : 国際木工・家具産業技術、装備、 機械専門博覧会「EXPODREV」 • 期 間 : 9/6~9/9 • 場 所 : クラスノヤルスク市 • 連絡先 : クラスノヤルスク地方 文化部 (T) +7 (391) 249-34-84 / (E) Natarov@econ-krsk.ru inter@econ-krsk.ru
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• 自治体 : ロシア イルクーツク州 • 行 事 : 国際山林フォーラム「森と人間-イルクーツク」、 博覧会「シベリア山林活用、木工、木造ハウス」 • 期 間 : 9/13~9/16 • 場 所 : イルクーツク市 • 連絡先 : 組織委員会 (T)+7 (395 2) 35-18-88 (E) ovanesyan@sibexpo.ru
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• 自治体 : 韓国 大田広域市 • 行 事 : 2016世界革新フォーラム • 期 間 : 9/20~9/23 • 場 所 : インドネシア 南タンゲラン市 • 連絡先 : WTA事務局 (T) +82 42 270 2267 (F) +82 42 471 2319 (E) wta.event@gmail.com
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• 自治体 : 韓国 忠清北道 • 行 事 : 第3回五松化粧品・ビューティー 産業エキスポ • 期 間 : 10/4~10/8 • 場 所 : 忠清北道清州市 • 連絡先 : 忠清北道 バイオ政策課 (T) +82-43-220-4542
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会員自治体の行事日程
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Thursday
• 自治体 : ロシア カムチャッカ地方 • 行 事 : 生態観光国際フォーラム • 期 間 : 9/2~9/11 • 場 所 : ペトロパブロフスク・カムチャツキー市 • 連絡先 : カムチャッカ地方 観光・対外関係庁 (E) travel@kamgov.ru
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• 自治体 : ロシア トムスク州 • 行 事 : フィンスイミング世界選手権大会 • 期 間 : 9/9~9/12 • 場 所 : トムスク市 • 連絡先 : 世界水中連盟
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• 自治体 : モンゴル ホブド県 • 行 事 : 国際学術会議「オイラドゥ(Oirad) モンゴル人の無形文化財」 • 期 間 : 9/16~9/18 • 場 所 : ホブド市 • 連絡先 : ホブド大学校 (T) +976-70435118 / (F) +976-70432038 (E) munkh_boroldoi@yahoo.com
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• 自治体 : 韓国 忠清北道 • 行 事 : 第6回中国人留学生フェスティバル • 期 間 : 9/23~9/25 • 場 所 : 清州芸術の殿堂 • 連絡先 : 忠清北道 観光航空課 T.+82-43-220-3962
• 自治体 : ロシア ハバロフスク地方 • 行 事 : アムール産業貿易博覧会2016 • 期 間 : 9/22~9/25 • 場 所 : ハバロフスク市 • 連絡先 : ハバロフスク国際博覧会 (T) +7-(4212) 566-129, 574-043 564-736
• 自治体 : 韓国 京畿道 • 行 事 : DMZドキュメンタリー映画祭 • 期 間 : 9/22~9/29 • 場 所 : 京畿道(高陽市、坡州市) • 連絡先 : 京畿道 外交政策課 (T) 031-8008-2198
• 自治体 : 韓国 全羅南道 • 行 事 : 2016 長興国際統合医学博覧会 • 期 間 : 9/29~10/31 • 場 所 : 長興郡一帯 • 連絡先 : 全羅南道 国際通商課 (T) +82-61-286-2421
• 自治体 : 韓国 全羅北道 • 行 事 : 全州世界ソリフェスティバル • 期 間 : 9/29~10/3 • 場 所 : 韓国音文化の殿堂、全羅北道14市郡 • 連絡先 : 全羅北道 文化芸術課 T.+82-63-280-4846
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• 自治体 : 韓国 京畿道 • 行 事 : 大韓民国 優秀商品展示会 • 期 間 : 10/26~10/29 • 場 所 : 京畿道 KINTEX • 連絡先 : 京畿道 外交政策課 (T) +82-31-8008-2198
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• 自治体 : 韓国 釜山広域市 • 行 事 : 釜山国際映画祭 • 期 間 : 10/6~10/15 • 場 所 : 釜山広域市 • 連絡先 : 釜山事務局 (T)+82-1688-3010 (F)+82-51-709-2299
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• 自治体 : ロシア カムチャッカ地方 • 行 事 : カムチャッカ企業家成果年次博覧会 「エリゾフスキー・秋」 • 期 間 : 9/3~9/4 • 場 所 : エリゾヴォ市 • 連絡先 : カムチャッカ地方エリゾヴォ地域行政部 (T) + 7-(841531) 6-16-42 (E)glavaadm@elizovomr.ru
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30 • 自治体 : 韓国 忠清北道 • 行 事 : 2016山清韓方薬草祭り • 期 間 : 9/30~10/10 • 場 所 : 山清郡 東医宝鑑村一帯 • 連絡先 : 山清韓方薬草祭り組織委員会 (T) +82-55-970-7771~5
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• 自治体 : 韓国 大邱広域市 • 行 事 : 2016 大邱国際 オペラフェスティバル • 期 間 : 10/6~11/5 • 場 所 : 大邱オペラハウス • 連絡先 : 大邱国際オペラフェスティバル 組織委員会 (T)+82-53-666-6111 / (F)+82-53-351-5825
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• 自治体 : 日本 鳥取県 • 行 事 : ワールドトレイルズカンファレンス 鳥取大会 • 期 間 : 10/14~10/17 • 場 所 : 鳥取県 • 連絡先 : 鳥取県中部総合事務所地域振興局中部振興課 ワールドトレイルズカンファレンス室 T. +81-858-23-3290
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• 自治体 : モンゴル ウランバートル市 • 行 事 : ウランバートル 国際映画祭 • 期 間 : 10/20~10/27 • 場 所 : ウランバートル市 • 連絡先 : 主催委員会 (T) +976-11- 321529 +976-11- 318052
• 自治体 : 韓国 江原道 • 行 事 : GTI LCC (地方協力委員会)& 2016 GTI国際貿易・投資博覧会 • 期 間 : 10/13~10/16 • 場 所 : 束草エキスポタワー • 連絡先 : 江原道 国際交流課 T.+82-33-249-3286 江原道 通商協力課 T.+82-33-249-2175
• 自治体 : 韓国 全羅北道 • 行 事 : 全州国際発酵食品エキスポ • 期 間 : 10/20~10/24 • 場 所 : 全州ワールドカップ・スタジアム • 連絡先 : 全羅北道 農食品産業課 (T) +82-63-280-3676
Saturday
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• 自治体 : 日本 兵庫県 • 行 事 : 国際フロンティア産業メッセ2016 • 期 間 : 9/8~9/9 • 場 所 : 兵庫県神戸市(神戸国際展示場) • 連絡先 : 兵庫県 新産業課 (T) +81-78-362-3054 (F) +81-78-362-4273
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The Association of Northeast Asia Regional Governments
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企画取材
Northeast Asia Youth Leaders Forum 2016
2016 北東アジア 青年リーダース フォーラム
8月7日から13日まで、韓国・慶尚北道慶州市で2016北東アジア青年 リーダースフォーラムが開催された。初めての開催にも関わらず、5か 国44会員自治体から20代の青年77人が参加した。今回のフォーラムは、 北東アジア発展のため、未来を担う北東アジアの青年達が「私、私達そ して北東アジア」というテーマの下、真剣に考え、相互理解と友好を深 めるとともに、リーダーとして成長できる場として開催された。 7日には登録・オリエンテーション、8日には開幕式・特別講演、9日 にはチーム別ディスカッション・現地視察(慶州市、仏国寺)、10日に はチーム別・全体ディスカッション、11日にはチーム別ディスカッショ ン・現地視察(浦項市、迎日臺海水浴場)、12日にはチーム別発表・閉 会式が行われた。 参加者は7つのチームに分かれ、以下のテーマについてそれぞれディ スカッションを行った。
A B C D
文化多様性を通じた北東アジアの発展方策 文化多様性の重要性を理解し、北東アジアの発展方策を探る
E
北東アジアの未来の発展と青年の役割 北東アジアの未来を担う青年達の役割とその重要性を認識する 地域経済活性化のための観光産業発展方策
F
観光産業を通じた地域経済活性化の方策を探る 企業の社会的責任(CSR)の重要性とその限界 経済社会の構成員の一つである企業の社会的責任と その限界等を把握し、解決策を探る
参加者全員での記念撮影
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2016北東アジア青年リーダースフォーラム
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北東アジア地域間の民間交流活性化 北東アジア地域の民間交流の現状・問題点を把握し、 民間交流促進の方法を探る 地域の人口減少による問題と地域の活性化 新生児の減少や青年の移住等による地域の活力低下が 社会的・国家的な問題となる中で、国や地域ごとの現 状をを把握し、その解決策を探る 地方自治体間の国際協力機構の重要性と発展方策 グローバル時代における地方自治体間の国際協力機 構の意義を考察するとともに、その発展方策を探る
2016北東アジア青年リーダースフォーラム
Northeast Asia Youth Leaders Forum 2016
各国の参加者
中国
チョン・ジェウォンNEAR事務総長による開会挨拶
参加者は、それぞれのテーマについて事前に準備してきた資料を基にディス カッションを行った。最終日には各チームがディスカッションの成果を発表し、 さらに相互理解を深める場となった。「北東アジアの未来の発展と青年の役割」 日本
について発表したBチームが最優秀賞を受賞したほか、2つのチームが優秀賞を 授賞した。 その他、慶州市の仏国寺(ブルグクサ)での韓国仏教文化体験や、浦項市の 迎日台(ヨンイルデ)海水浴場での遊覧船など、韓国文化探訪の時間も設けら れた。 参加者からは「他の青年プログラムより有意義であり、感動と楽しさを感じ
韓国
られた」「来年は自国で開催してほしい」という意見があった。
モンゴル ロシア The Association of Northeast Asia Regional Governments
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企画取材
Northeast Asia Youth Leaders Forum 2016 12
2016北東アジア青年リーダースフォーラム
講演及び討議
キム・ジョンウォン韓東大学校教授による特別講演
文化探訪
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慶州市・仏国寺を視察
ディスカッションの様子
2016北東アジア青年リーダースフォーラム
文化探訪
浦項市・迎日台海水浴場でクルーズ船に乗船
発表及び閉会式
最後日のチーム別発表の様子1, 2
閉会式では参加者全員に修了証を授与
プログラム終了後の集合写真
The Association of Northeast Asia Regional Governments
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企画取材
鉱物資源分科委員会、国際貿易投資博覧会、ゴールドフェスティバル(ロシア・マガダン州)
鉱物資源分科委員会、 国際貿易投資博覧会、 ゴールドフェスティバル(ロシア・マガダン州) マガダン州は、ロシアの極東地域にあり、面積は46万2,500㎢、人口は15万4,485人である(2012年基準)。ロシア中央部から遠く離れた場所に位 置しており、気候は極めて寒冷であり、一年のうち6~7.5ヵ月間、冬が続く。領土の半分以上がオホーツク海と太平洋で取り囲まれ、4分の3以上 がツンドラ・森林ツンドラ地帯であるため、州の年平均気温は不安定である。 また、豊富な鉱物資源を有している。金、銀、錫、コバルト、石炭等の産地としてロシア10位圏内に入っており、金の埋蔵量はロシアで1位であ る。マガダン州の経済構造では鉱物採掘が79%を占めており、関連する国際行事が多く開催される。 今月号では、7月15日から16日までロシア・マガダン州で開催された鉱物・資源開発調整分科委員会、国際投資博覧会、ゴールド・フェスティバ ルについて紹介する。
鉱物・資源開発調整分科委員会 鉱物・資源開発調整分科委員会は、鉱物資源の開発や事後管理に関
マガダン州に投資する企業は、11項目の鉱物(貴金属、鉄、非鉄金
する技術・情報交流のため設立され、今年で4回目の開催を迎えた。
属、石炭、その他)に限り、収益が上がるまでの最初の5年間は
分科委員会の主要な内容として、「マガダン州の鉱物資源投資魅
0%、次の5年間は10%の法人所得税が賦課される。経済特区は
力」と題し、ウラジミール・ミティキン天然資源及び環境部長官によ
2025年まで施行される。マガダンに進出した企業の一つ、天合鉱業会
る発表が行われた。
社(中国)は有限責任会社であり、2014年からクナレフスコイエ地域
1928年から現在までの鉱物採掘現況は、金3,000トン以上、銀
の亜鉛、鉛、銀、銅、鉄、カドミウム、ゲルマニウムの地質研究、探
13,000トン以上、錫72,500トン以上、石炭8,500万トン以上を誇る。マ
査、採掘等の目的でライセンスを取得した。2016年から2017年の中
ガダン州の鉱物資源の割合は、炭化水素41.7%、石炭27.1%、貴金属
国企業による投資額は約1,300万USドルに上る見込みであり、2021年
11.9%、非鉄金属10.6%となっている。
には地質探査作業が完了する。2026年からは、鉱山会社が採掘を始め
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鉱物資源分科委員会、国際貿易投資博覧会、ゴールドフェスティバル(ロシア・マガダン州)
収益が出る見込みだ。 会議の最後には、投資会社のプロジェクト実現のための発表があっ た。また、次の分科委員会開催時には、自治体職員だけではなく、 鉱物関連企業の関係者が参加できる場を設けるとのこと。
マガダン国際投資博覧会 7月17日にはコリムスキースポーツ競技場でマガダン国際投資博覧 会が開催され、マガダン州をはじめとするロシア国内の企業関係者や 中国・黒竜江省雙鴨山市の代表団等約300人が参加した。主な内容と して、投資プロジェクトの説明会や、ロシア国内外市場への進出のた めの食品生産、観光、広告、建設、レジャー、金融サービス、医療、 エネルギー、農業など計34分野における製品とサービスの説明会が 行われた。また、企業広報ブースや販売ブースも出展された。 博覧会の成果として、ヤクーツクとマガダン区間の次世代電気通信 のネットワーク形成といった巨大投資プロジェクトをはじめ、マガダ ン州政府・投資家間で10億ルーブル以上(約1,560USドル)の協力 MOUが締結された。
ゴールド・フェスティバル 同日、ゴールド・フェスティバル が併せて開催された。同フェスティバル のメインイベントであり、つるはしや水の入 った木の桶を使った伝統的な方法で金を採取する 「金採取大会」には、専門家・アマチュアら79人が出 場した。出場者は、マガダンの金採掘企業が会場に運び入 れた2.5㎥の砂金を探し出し、火にかけ乾燥させ、砂を取り除き 金を採取する。優勝者は2.4gの金を採取し、賞金100万ルーブル (約1万5千USドル)を獲得した。
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会員探訪
アジアの心臓、ロシア・トゥヴァ共和国
アジアの心臓、 ロシア・ トゥヴァ共和国
エニセイ川 トゥヴァ共和国には約8,000の川があるが、そ のうち最も大きい川がエニセイ川である。エニ セイ川はシベリア地域一の大河であり、ロシア で最も水量豊富な川で、全長3,487kmである。ビ ー・ヘム(大エニセイ川)とカー・ヘム(小エニ セイ川)が合流してエニセイ川を形成し、カラ 海のエニセイ湾まで流れていく。クラスノヤル スクとサヤノ・シューシンスキー水力発電所が エニセイ川に位置すしている。
トゥヴァ共和国は、世界200大生態地域の一つに選ばれるほど独特かつ多彩な自然環境と、 古代の歴史遺物によって、歴史的・文化的に大きな意味を持つ地域である。 ロシア国土の中心に位置し、数百年間にわ たって様々な歴史的事件の舞台となってお り、共和国の歴史のみならず、地域住民の情
国、アルタイ地方、クラスノヤルスク地方と 接している。 総面積は16万8,600㎢、人口は約31万人、首
緒形成に大きな影響を及ぼしている。また、 都はクズル市、主要民族はトゥヴァ人であ 南シベリア、北アジア、中央アジアなどをつ
る。天上世界と独創的な無我の境地との交流
なぐ橋として、遠い昔から人類が中央アジア
を追求するシャーマニズムは、今日までトゥ
の広い草原から西側に移住する重要な通路と
ヴァ人の伝統文化に大きく影響している。ト
しての役割を果してきた。
ゥヴァに仏教が伝来したのは13世紀初頭であ
ロシア連邦で最も遅く行政自治体となった トゥヴァ共和国は、自治政府であったタヌ-
り、当時の仏教遺物がそれを証明している。 共和国には3,000個余りの歴史・文化記念物
トゥヴァ人民共和国が1994年に旧ソビエト連
があり、そのうち781個はロシア政府が管理
邦の一員となったことで歴史が始まった。ト
している。また、中央国立文化センターが3
ゥヴァ共和国は地理的に東シベリア南部のア
ヶ所、博物館が11ヶ所ある。では、「アジア
ジア地域最中心部に位置し、モンゴル、イル
の心臓」と呼ばれるトゥヴァへの短い旅行を
クーツク州、ハカス共和国、ブリヤート共和
始めよう。
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アジアの心臓、ロシア・トゥヴァ共和国
国立公園「ウブスヌール盆地」 ウブスヌール盆地には様々な種類 の動植物が生息している。白ヒョ ウ、マヌル(中央アジア、南シベリ アに生息するネコ科の動物)、鹿の ほか、希少な黒コウノトリ、白鳥 などが生息している。
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会員探訪 サヤン山脈 南シベリアの山岳地帯にあるサヤン山脈は、 東サヤンと西サヤンに分けられる。長さ 1,000km、高さ3,491mの東サヤンは典型的な山 脈と氷河であり、長さ600km、高さ3,121mの西 サヤンは頂上が平らであったり、尖ったりして おり、山と山の間には盆地がある。
チャダンフレ(ウスト-フレ) チャダン市から7km離れたところに、中央寺院の地位を 与えられた「フレ」と呼ばれる寺院がある。この寺院は 19世紀後半に建てられ、1937年に一度崩壊したが、 1999年にロシア政府の決定により復元された。毎年開催さ れる国際ライブ音楽フェスティバル「ウスト-フレ」に は、世界中からミュージシャンが参加する。
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アジアの心臓、ロシア・トゥヴァ共和国
アジアの心臓、ロシア・トゥヴァ共和国
ホーメイ(喉歌) トゥヴァを訪れる多くの学者と 旅人が言及するように、トゥヴァ
アルジャン古墳
では地域独特の音楽ジャンルが発
アルジャン古墳1、アルジャン古墳2は2,500年前の紀元前8~9世紀に
達している。1909年に短期間トゥ
建築された。中央構造物形のアルジャン古墳1からは皇帝と皇后の墓が
ヴァに滞在したシベリアの民俗学
発見された。古墳には15人の侍従と160頭以上の馬が埋葬されており、
者アノヒンは、「全てのトルコ系
総重量19kg以上にもなる大量の宝物が見つかった。遺物の中にはしゃが
民族の中で、トゥヴァ人が最もよ
みこんだヒョウの形をした金塊があり、これが有名な「アルジャンのヒ
く歌を歌う」と紹介しており、ト
ョウ」である。アルジャン古墳2には皇帝と皇后の墓がそのまま保存さ
ゥヴァ人の95%が音楽性に優れて
れており、総重量19kgの金の遺物が数多く保存されている。発掘された
いる。特に、トゥヴァでは独特な
遺物を通して、その昔繁栄したスキタイ文化を垣間見ることができる。
喉の使い方で歌う「ホーメイ」に 民族的特徴がよく現れており、独 自の伝統音楽ジャンルとして発展 している。ホーメイは性別、地域 を問わず民俗音楽の一つとしてト ゥヴァ全体に広がっている。
古代ウイグル要塞「ポル-バジュン」 伝説の要塞はテレ-ホル湖の島の一つに位置している。地域住民は この要塞を「ポル-バジュン(尼の家)」と呼んでいる。長さは 240mと島の大半を占めており、崩れた城壁は高さ8mに達する。 2007年の夏に、モスクワ、サンクトペテルブルグ、カザン、クラス ノヤルスク、クズルなどから訪れた大学生たちによる古代遺物の発 掘、要塞の修復作業が行なわれた。
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