NEAR
News
北東アジア地域自治体連合 NEAR | NEAR Leading the Era of Northeast Asia 2013. 1-2
Vol. 49
韓国世宗市 中央湖公園 正月花火大会
特別寄稿 金在孝NEAR事務総長┃王正偉寧夏回族自治区主席┃トクトフスルン ウブルハンガイ県知事 ドゥードフ マガダン州知事┃井戸敏三兵庫県知事 今月の動静 NEAR活動┃事務局ニュース┃会員自治体動静 企画取材 ロシアマガダン州 - マガダン州と北東アジア NEAR会員探訪 世宗特別自治市 - 韓国
北東アジア地域自治体連合
The Association of North East Asia Regional Governments
NEAR News
「NEAR News」は会員自治体のニュースと情報を共有する連合の公式広報誌です。連合の活動状況、会員自治体の動静、国際動向、寄稿、お知ら せなどを内容として定期発刊し、会員自治体と関連機関に無料配布するほか、 ホームページにも掲載します。 「NEAR News」は会員自治体が共に作っていく公式広報誌ですので、連合や北東アジア地域に関心のある方は誰でも投稿することができます。 連合事務局は皆様からの投稿やアイディアをお待ちしております。
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Vol. 49
ロシア正教会 貢献大祝日 洗礼行事
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北東アジア地域自治体連合は 1996年9月、韓国、中国、日本、ロシアの北東アジア4ヵ国29広域自 治体の首長が韓国・慶州で創設した国際機構です。 北東アジアの共同繁栄を基本理念とする連合憲章を採択し経済通 商、教育・文化交流、環境、防災、国境協力、科学技術、 海洋・漁業、観光、エネルギー・気候変動、女性・児童、生命・医療 産業、農業などの様々な分野で幅広い交流・協力プロジェクトを展 開しています。 そして、北朝鮮とモンゴルの参加、新規自治体の会員加入により、現在 は6ヵ国71自治体が参加し、北東アジア地域を代表する地方外交協 力体となりました。
NEARの門戸は開かれています。 北東アジア地域に位置し、連合の設立趣旨に賛同する広域自治体 は、連合の総会の承認を経て参加することができます。
北東アジア地域自治体連合 The Association of North East Asia Regional Governments
特別寄稿
金在孝NEAR事務総長 特別寄稿
特別寄稿
希望の年への期待 我々は昨年、二つの大きな変化を経験して、2013年を迎えました。 まず、2012年は「世界選挙の年」と称されるほどで、ロシア、フランス、エジプト、インド、メキシコ、 アメリカ、中国、日本、韓国など世界主要国の指導者が次々と変わった年です。もちろん、NEARの 会員地域も例外ではなく、日本、中国、韓国、ロシア、北朝鮮の指導者が次々と変わり、モンゴル においては地方政府のリーダーシップが変わることになりました。これを受けて、2013年1月26日に 世界のオピニオンリーダー2500人が参加した伝統あるダボスフォーラム(WEF)では、閉幕式の雰囲 気が開幕式で掲げた「リスクの減少(Tail risk reduced)」から「リスクの消去(Tail risk removed)」に変わる ぐらい楽観的な雰囲気が増えたと報道されたこともあります。テイル・リスク(Tail risk)とは、発生する 金在孝 NEAR事務総長
確率が高くないものの、一旦発生するとグローバル経済に大きな衝撃を与えかねない危険要素と 言われています。例えば、ユーロゾーンの崩壊、アメリカ経済の二番底、中国経済のハードランデ ィングなどといった危険要素を指します。 このように2008年から始った国際的な経済危機以降、ようやく世界経済のリスク予測において最 悪の状態は免れたように見えます。しかしながら、新年早々から日本円の大掛かりな量的緩和措 置による円の急速な切り下げは主要国通貨価値に直ちに影響すると見られることから、主要通貨 間「為替戦争」という言葉が登場するぐらい新たな鍵として浮上しています。 一方、北東アジア地域の日中韓の間では2012年11月20日、長年の課題であった3国FTA締結に かかる協議が本格的に始まりました。締結された場合、人口15億人、GDP15兆ドルの巨大な経済 圏が誕生するという大変有意義なものであり、成立までは時間を要するものの、地域においても最 も重要な鍵となることはもちろんのこと、世界経済にまで多大な影響を及ぼすことと思います。去年 から悪化している韓中日の領土紛争と歴史認識の差異から生じた摩擦でNEARの活動にも直接 的、間接的に影響が出た事例もありますが、今後FTAを通じた経済統合は政治を乗り越えるもの になると期待します。 このようなポジティヴな要素は北東アジア地域の政治・経済に大いに波及するだけでなく、地域 の自治体間交流・協力活動にも影響を及ぼすため、積極的な活用が必要だと思います。 今後、グローバルな共同課題である気候変化と環境保全、食品安全、水資源、エネルギー、青 年失業解消などにおいて、NEARの取り組みが強化されることを期待し、社会的企業がNEAR内で 新たな分野として活性化することを望むとともに、2020年までを見通すNEARの長期ビジョンが新た に構築される一年になることを祈念します。
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特別寄稿
王正偉寧夏回族自治区主席 特別寄稿
王正偉寧夏回族自治区主席 新春メッセージ 「龍が昇り勝利を伝え、蛇が踊って豊作の年を告げる」。2013年の新年及び中国の伝統的な祝日であ る春節を迎える時に、寧夏回族自治区から各会員自治体の皆様に挨拶を申し上げます。 過ぎ去ったばかりの2012年、第9回NEAR総会が7月下旬に寧夏回族自治区銀川市で成功裏に開催 されましたが、この総会で各会員自治体から積極的な支持と協力をいただいたことに、この場をお借り して皆様に心からの感謝の念をお伝えします。 寧夏は71のNEAR会員自治体の一つとして、一貫して北東アジアとの交流協力の強化を重視してま 王正偉 寧夏回族自治区主席
いりました。北東アジア地域の各国は地理的に隣接し、経済協力が密接であり、融合に向けた趨勢が 明らかとなっています。アジアにおいて最も活発な地域の一つとして、北東アジア地域は豊富な資源を 有し、強い力と巨大な市場を兼ね備えており、各国の社会制度が一様ではなく、経済発展のレベルも 異なるものの、各地方自治体が皆地域の経済発展に注力し、理論中心の交流から実質的な協力に移 行しつつあることは、必ずや北東アジア地域の長期的で迅速かつ持続可能な発展のために新たな活 力を与えてくれることでしょう。 新たなメカニズムの創出、地域の一体化の促進。このために、地方自治体はより効果的な対話、交 流、協力のシステムを模索し、政策の実行、産業間の協力、文化交流など様々な方面における連携を 強化することで、各階層及び幅広い分野における交流協力を推進し、絶えず経済融合の過程を加速 して、北東アジア地域を一貫して世界経済の中で最も発展の速いグループの中に位置させることを提 案します。 連携の増強、交流の常態化の促進。このために、地方自治体は協力内容を更に豊かなものとし、新 たな協力のモデルを創出して、多彩な商業貿易、学術、文化などの交流を構成するとともに、より一層 民間の往来を推進し、人的交流の範囲と深度を拡充することを提案します。 寧夏は中国西部地域の後発地域の一つとして、特有のメリットを有していることから、我々は観光、文 化、エネルギー、農業などの重点分野において、各地方政府と積極的な交流・協力を展開していくこと を希望します。 「相知れば遠近はなく、万里といえども近隣である」。新たな一年、各地方自治体の共同努力の下、 平等互恵の原則に従い、我々が既に作り上げた北東アジア地域各国の経済発展、平和、安定のため の新たなプラットフォームにより大きな役割を発揮させることと確信します。 中国寧夏で皆様の繁栄と幸福、健康を祈念し、私の新年挨拶とさせていただきます。
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特別寄稿
トクトフスルン ウブルハンガイ県知事 特別寄稿
トクトフスルン ウブルハンガイ県知事 新春メッセージ モンゴル国の中心部に位置し、観光・歴史・文化の故郷であるウブルハンガイ県の県民を代表し、皆 様に新年の挨拶を申し上げます。 昨年、私はウブルハンガイ県知事として再選されましたが、地域発展のため、これまで積み上げてき た経験と自身が持つ全ての力を注ぐ所存です。 また、昨年は総選挙においてモンゴルの民主化を掲げた野党の民主党が第1党になり、政権が交代 するなど大変意味深い年でもありました。 トクトフスルン ウブルハンガイ県知事
北東アジア地域自治体連合はアジアにおいて活発な国際交流活動を行う国際的機構です。我々はこ れからNEAR会員自治体と投資誘致、経済交流など、実質的な協力関係を発展させるため努力します。 最後にNEAR会員自治体及びNEAR事務局の皆様のご健勝を祈念します。
北東アジアの進路 ロシア極東地域の発展にかかる展望は、北東アジア諸国との対外経済協力拡大と深く関係していま す。2012年9月にウラジオストクでAPECサミットが開催されたことも同じ流れで考えることができます。サミ ット参加者は未来の地域経済統合の進化について議論を行いました。 アジア・太平洋地域の新興国との協力は極東地域の政策における主要テーマの一つであり、これに よりロシア国内のヨーロッパ地域とアジア地域における経済発展の不均衡の解消を促進させることも可 能となります。この5年間におけるロシア極東地域の対外貿易を見ると、その82~91%がAPEC参加国で あることが分かります。ちなみに2011年には、韓国(29%)、日本(25%)、中国(15%)が貿易の先頭グルー プとなっています。 ドゥードフ
マガダン州知事
2011年のロシア極東地域における海外投資額はアジア太平洋地域が12%を占めてますが、専門家 によると効果的な経済協力はまだ初期段階に過ぎないと言われています。 マガダン州は地域における外交政策が反映された北東アジア諸国との統合の必要性を十分に認識 しています。当州では4つの国際的な機関(NEAR、露韓極東・シベリア経済科学技術共同委員会、露 朝貿易経済・科学技術協力地方政府間協力分科委員会、露米太平洋パートナー条約)に加入してい ます。 また、マガダン州は極東地域、東シベリア、北朝鮮東北地域間の協力プログラムを計画・実践してい
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特別寄稿
ドゥードフ マガダン州知事 特別寄稿
ます。2009年からは対外経済政策の効率性を高める目的で「マガダン州における対外貿易の開発・輸出潜在力2009~2013」というプログラムを運営し ています。その結果、当州は直近4年間に次のとおり大規模国際行事に参加しました。
- ハルビン国際経済貿易博覧会(中国・黒龍江省) - アジア・太平洋国際鉱業博覧会(オーストラリア・シドニー、2011年) - ジュエリー産業展示会国際フォーラム<Junwex ぺテルブルク2011>、(ロシア・サンクトペテルブルク) - 世界自動車博覧会<AUTO-上海2011>(中国・上海) - 国際博覧会<狩り、釣り、休憩―2011> - <JUNWEXモスクワ2011> - <JUNWEXペテルブルク2012> - 国際博覧会<乳製品と肉類産業―2012>
2011年にロシア外務省主催で開かれた「マガダン州の日」というイベントに中国、インド、ブラジル、フィリピン、シンガポール、パラグアイなどを含む74 カ国代表が来訪し、マガダン州の文化と潜在力を目の当たりにしました。 世界市場に向けたマガダン州の広報は、我々の政策の重要な目標の一つであります。このため、州政府からは投資潜在力を持つアジア・太平洋 地域でマガダン州の投資説明会を開催し、2010年に東京と北京、2011年にシドニー、2012年にはソウルにてマガダン州の資源開発にかかる可能性 についてプレゼンテーションを行いました。今後、ベトナム、マレーシア、シンガポールも訪問する計画となっています。 外国投資家にとって最も魅力的なプロジェクトは鉱物資源が豊富なマガダン州の鉱山地区です。我が地域における金属埋蔵量はロシア全体のう ち、砂金11%、金鉱15%、銀50%となっており、多くの資源が集中しています。 マガダン州で最も人気のある輸出品は全輸出の51%を占める漁業関連品目です。周辺国へ輸出する当州の水産物にはカニ、スケトウダラ、ニシ ン、タラなどがあります。我々の海域であるオホーツク海の漁獲量はロシア全体の1/5を占めており、エビ、サザエ、イカなど300余種が生息しています。 直近5年間における活発な対外経済政策の結果として、海外からの投資額が19倍増加し、また対外貿易総量も23%増加しました。 2013年はマガダン州が誕生してから60周年を迎える年に当たります。未来志向の地域発展のためには、既存の産業政策だけでなく、北東アジア諸 国とのパートナーシップにかかる効果的な対話チャンネルの構築と経済・社会発展など、様々な分野において変わらない良好な関係と共同プロジェ クトを実践していくべきだと思います。 私はロシア政府が選択した北東アジア諸国間の交流協力が正しいものであり、アジア・太平洋地域全体とこの交流に参加した各国に対して確固た る発展をもたらしてくれるものと信じます。
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特別寄稿
井戸敏三兵庫県知事 特別寄稿
井戸敏三兵庫県知事 新春メッセージ 新年のお慶びを申しあげます。 地域の共通課題にともに取り組んでいこうと設立された北東アジア地域自治体連合(NEAR)も、今 年で18年目を迎えました。この間、会員は当初の4カ国29自治体から6カ国71自治体へ、分科委員会 の数も5から13に増え、大きく発展してきました。一方、国際情勢の変化に伴い、環境やエネルギー、食 糧などの問題が深刻化し、国や自治体の枠を超えた対応がますます重要になっています。
井戸敏三 兵庫県知事
防災・減災の取組みもその一つです。この10年間、世界の自然災害の発生件数、被災者数は、1970 年代と比べてともに3倍に増加しています。とりわけアジアでは、2008年の中国四川大地震、2011年の 東日本大震災をはじめ、大規模な災害が多発しています。 兵庫県は、1995年に阪神・淡路大震災に見舞われ、6,400人余の尊い生命が奪われたほか、60万戸 の住宅が損壊するなど、甚大な被害を受けました。そして、国内外の皆様からの温かいご支援のもと、 懸命の努力を重ね、創造的復興を成し遂げてきました。それだけに、この間の経験と教訓を広く伝え、 次なる災害や復興に生かしていくことは私たちの責務である、その思いで活動してきました。今も東日 本大震災の被災地では、復興まちづくり、コミュニティの再生、心のケアを中心とした支援活動を展開し ています。
国際貢献の取組みとしては、人と防災未来センターを中心に、国連国際防災戦略事務局兵庫事務 所、国連人道問題調整事務所神戸、アジア防災センター、国際防災復興協力機構、WHO神戸セン ター、JICA関西など、本県に集積する国際関係機関と連携し、防災や災害復興の支援を行っていま す。また、防災対策の推進に向けた国際社会の取組みも、2005年の国連防災世界会議で採択された 「兵庫行動枠組」に基づき各地で実施されています。
自然災害をなくすことはできません。しかし、事前に備えることで被害を最小限に抑えることはできま す。そのためには、経験やノウハウを共有していくことが大切です。 今後ともNEARの防災分科委員会を通じて、皆様と知見を共有しながら、減災社会づくりに力を注ぎ ます。ともに力を合わせ、安全で安心な北東アジア地域の実現をめざしていこうではありませんか。
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今月の動静
NEAR活動
NEAR活動 モンゴル国中央県知事一行、NEAR事務局訪問 1月22日、NEAR会員自治体であるモンゴル国中央県のバヤバタール知事が NEAR事務局を訪問し、相互協力と交流促進について、金在孝事務総長と意見交 換した。 同県のチャクバヤル行政部長が同行した今回の訪問では、バヤバタール知事が 投資誘致にかかるプレゼンテーションを自ら行うなど、同県をPRするとともに、NEAR における積極的な協力を依頼した。特に、現在同県で行われている新都市建設に 対してNEARと会員自治体の協力を要請したことについて、金事務総長と同席した鄭 柄千浦項テクノパーク企業支援室長が今後の持続的な協力を約束した。 一方、金事務総長はモンゴルでのNEAR総会開催に言及し、中央県とモンゴル地 域会員自治体の協力を呼び掛けた。事務局訪問後、知事一行は(株)毎日乳業慶 山工場を視察し、ソウルに移動した。 今回の訪問はモンゴルの会員自治体の首長としては初めてとなるもので、首長自 身が事務局を直接訪問することによって、今後、経済発展と開発がまさに進められ ているモンゴル国の自治体の積極的なNEARへの参画と相互協力が期待される。
中央県知事一行との記念撮影(左から:金東星NEAR事務処長、バヤバタール知事、金在孝NEAR事務総長、チ ャクバヤル行政局長)
2013年度 NEAR 行事日程 No
行事名
期間
場所
1
第11回防災分科委員会
3.11 ~ 14
日本兵庫県神戸市
兵庫県防災企画課 T. +81-78-362-9870 F. +81-78-362-9914
2
第10回経済通商分科委員会
4.4 ~ 6
中国陝西省西安市
韓国慶尚北道 NEAR経済通商分科委員会担当 権太男 T. +82-53-950-2278 F. +82-53-950-2979 E-mail : ktn7223@korea.kr
3
NEAR実務者ワークショップ
5月
韓国慶尚北道浦項市
4
生命・医療産業分科委員会
5月
韓国忠清北道
5
女性・児童分科委員会
7月
モンゴル国ドルノド県
6
教育・文化交流分科委員会
8月
日本島根県
7
NEAR実務者委員会
10月
韓国全羅南道
8
2013 国際フォーラム
10.31 ~ 11.1
韓国ソウル
9
環境分科委員会
10月
日本富山県
10
農業分科委員会
10月
韓国全羅南道
11
観光分科委員会
未定
中国河南省
12
海洋漁業分科委員会
未定
中国山東省
連絡先
NEAR事務局 T. +82-54-223-2318(英) +82-54-223-2320(中) +82-54-223-2317(日) +82-54-223-2384(蒙) +82-54-223-2219(露) 経済通商局国際通商課 金ミョンオク T. +82-43-220-3485 F. +82-43-220-3259 島根県環境生活部文化交流課 T. +81-852-22-6464 F. +81-852-22-6412 国際協力課国際交流係 朴ホ T. +82-61-286-2431 F. +82-61-286-4763 NEAR事務局 T. +82-54-223-2318(英) +82-54-223-2320(中) +82-54-223-2317(日) +82-54-223-2384(蒙) +82-54-223-2219(露) 財)環日本海協力センター T. +81-76-445-1571 F. +81-76-445-1581 交際協力課国際交流係 朴ホ T. +82-61-286-2431 F. +82-61-286-4763 河南省人民政府外事弁公室 T. +86-371-69068090 F. +86-371-65688841 山東省人民政府外事弁公室 T. +86-531-86137806 F. +86-531-86040243
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今月の動静
事務局ニュース
事務局ニュース 「日・中・韓ビジネスネットワーキング・レセプション」 参加
紹介したほか、再生エネルギーにかかるNEAR各会員自治体の現況も説明し、 NEARとパートナーシップ関係にあるR20側と年内に北東アジア地域で共同国際
金在孝NEAR事務総長は、1月17日にソウルプラザホテルにて開催された
フォーラムの開催を推進する案を協議した。
「日・中・韓ビジネスネットワーキング・レセプション」へ参加した。 今回のレセプションは日中韓三国協力事務局(TCS)が主催し、ソウルジャパ
*R20:気候変動に対応する行動機構として地方政府を中心に構成された国際的組織。 2010年にアーノルド・シュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事が中心となって結成さ
ンクラブ(SJC)、在韓国中国商工会議所、韓国貿易協会が共同で後援する行
れ、世界各地域の広域自治体と気候変動関連機関が加入し、国連とも協力関係にある。
事で、日・中・韓FTA交渉開始の公式宣言を記念し、韓国内外で活動中の日
リオ会議(Rio+20)の気候変動に取り組む国家間におけるグローバルな協力と合意が、20年
中韓経済団体におけるネットワーク作りを促進する目的で開かれた。 三ヶ国から200人以上の企業関係者等が参加したなか、朴泰鎬韓国外交 通商部通商交渉本部長が基調演説を行ったほか、安鴻俊韓国国会外交通
経った今なお遅れていることに関連して、これ以上国際的な合意を待たず、世界の地方政 府が先導的に気候変動における実質的なプロジェクトを行うことで、国際的な課題に率先し て取り組むことを目標としている。グリーンエネルギー技術から立ち遅れている地域を選 び、技術、経験、金融の支援などを通じて具体的なプロジェクトを行っている。
商統一委員会委員長、黄徳在韓国中国商工会議所会長、小林中ソウルジャ パンクラブ会長などが挨拶した。 金事務総長は黄徳会長、小林中会長らと意見交換を行い、NEARのPRと協 力依頼を行った。
パネル5で発表する金在孝事務総長 ソウルジャパンクラブ会長(左)と在韓国中国商工会議所会長(右)と歓談中の金在孝事務総長
金在孝NEAR事務総長、 気候変動関連ウィーン会議に出席 1月31日から2月1日まで、オーストリア・ウィーンにて開催されたR20会議にNEAR から金在孝事務総長が発表者として招聘され、金璟実英語専門委員とともに出 席した。 全世界の地方政府から構成される「気候変動行動機構(R-20:Region of Climate Change)」が主催した今回のR20会議は「持続可能な未来エネルギー構築」 (Implementing the Sustainable Energy Future)をテーマに開催され、主催者のアーノル ド・シュワルツェネッガーR20議長、マニュエル・バローソEC執行委員長、ワーナー ファイマン オーストリア首相、ヴィクター・ポンタ ルーマニア首相、カンデ・ユムケラ ーUNIDO事務総長、NEAR代表団のほか、気候変動関連地方政府代表、NGO、 関連企業、研究機関、学界などから600名以上が参加した。 今回の会議は未来のエネルギー政策、新再生エネルギー政策における地方 政府の役割、革新的な財政支援政策、技術移転、成功のための新興経済圏の 地方政府の事例、持続可能なエネルギー政策方法などのパネルに分かれて行 われた。 金事務総長はR20とAERのパートナーとしてパネル5の「新興国家の対応方法: 地方のための成功戦略」にパネルとして参加し、パネル5の発表者としてNEARを
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NEAR NEWS Vol. 49
パネルの集合写真
今月の動静
全羅北道群山市のPR行事参加
事務局ニュース
営方式から発展し、2004年に事務局の常設化、2012年には韓国慶尚北道へ の長期設置が決定されたことにより、持続性と一貫性のある運営が可能とな
1月14日から15日まで、在韓国中国派遣公務員を対象にした全羅北道群
った。
山市のPR行事にNEAR事務局の張搏洋中国派遣職員が参加した。群山市
そこで、NEARの新ビジョン提示を目的とした研究や独立サーパーを使用し
は、1994年に中国煙台市と姉妹都市締結を行い、現在では9つの中国の都
たホームページの再構築などによって、意思疎通と情報交流を活性化すると
市と姉妹・友好関係を結び、様々な分野において中国との活発な交流を行
ともに、NEARニュースの発行部数を2000部以上に拡大するなどNEARの基礎
っている。今回の地域PR行事は、同市の国際交流の活性化と中国国内での
を固めた。また、AERとパートナシップ協定を、R-20 とはパートナー関係をそ
人的ネットワーク作りを目的に開催された。
れぞれ結ぶことで国際的組織との相互協力体系を構築した。
1月14日午後、文東信市長は市庁で行われたPRプレゼンテーションにおい
このようなNEARの主要活動を体系的に整理した「NEAR2012年次報告書」
て、群山市が中国内で広く知られるように協力することを参加者に呼び掛け
(英・韓国版)を新たに発刊し、会員自治体や関係機関などに報告すること
た。参加者は市庁を訪問したあと、新萬金(セマングム)地区をはじめ、渡り鳥
で、NEARの地位を一層高めた。
眺望台、近代歴史文化視察などを行い、群山市を理解する時間を持った。
NEAR ホームページ再構築完了 2005年に構築されたNEARのホームページが、独立サーバーを導入し、国際 的なレベルの最新情報技術を使用することで、情報競争力の強化及び便宜 性の向上させるとともに、会員自治体や一般からのアクセスを容易にするため、 全面的に再構築され、2月12日にリニューアルされた。 ホームページはNEAR紹介、会員自治体、分科委員会、刊行物、ニュース・ 活動、イベントなど7つのメニュー200以上の項目からなり、6ヶ国語(日英中韓蒙 露)でサービスされ、モバイルホームページ、メールサービス、9人が同時に使え 集合写真(於:群山市庁)
るテレビ電話システム、統合検索エンジン、ホームページからの移動経路が分 析できるウェブログ分析システムなどで構成されている。 また、会員管理、コンテンツ管理、ニュースレター、アンケート管理、動画など
第10回経済通商分科委員会、 中国陝西省西安市にて開催
のコンテンツ統合管理システムと行事案内・登録、運営結果報告など、行事全 般を管理して参加者及び行事構成にかかるデーターベース管理と行事結果 分析による成果評価管理及びフェースブックとYoutubeなどのSNSと連携するこ
4月4日から7日までシルクロードの代表的な都市である中国陝西省西安市 にて、NEAR経済通商分科委員会のコーディネーター慶尚北道の主催によ
とも可能である。会員自治体には最新の情報共有と交流協力が一層活性化す るように、再構築されたNEARホームページを積極的に活用いただきたい。
り、第10回経済通商分科委員会が開催されることとなった。今回の行事で は、各会員自治体代表及び実務者がシルクロード地域の経済通商における 相互交流協力の優秀事例を発表するなど新たな経済協力の土台を作ること を目的としている。
■ ホームページアドレス : www.neargov.org ■ facebookアカウント : www.facebook.com/neargov
今回の分科委員会は現在慶尚北道の推進する「コリアシルクロードプロジ ェクト」と連携して開催される。同プロジェクトの一環として「慶尚北道・陝西省 国際交流及び韓・中シルクロード」行事も同時開催される予定である。コーデ ィネーター自治体内ではなく初めて第三の地域で開催される行事として、今 回の分科委員会はより多彩な内容のプログラムで会員自治体を迎えることが 期待される。
NEAR 年次報告書発刊 NEAR創立以来、会員自治体の増加と分科委員会の拡大など、交流の活 性化に向けた様々なプログラムが行われ、特に4年任期の巡回事務局の運
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今月の動静
会員自治体動静
会員自治体動静 黒龍江省 - 中国
するとともに、正月期間には武漢市の洪山高校、武漢育才美術高校など3校
2013年ハルビン国際氷雪祭開幕
の生活と武漢の人々の休日の過ごし方を体験した。
の同学年の生徒と「マンツーマン」交流を行い、ペアとなった生徒の家で現地 1月4日午後に行われたキャンプの修了式で、国が異なる参加者が舞台上で
2013年1月5日、第14回中国ハルビン国際氷雪祭が盛大に幕を開けた。今回
発表を行ったが、彼らは皆今回のキャンプを通じて武漢を知り、武漢が中国革
の氷雪祭は「幻想的な氷光と不思議な氷童話の世界」をテーマとしており、水
命史における重要な戦略的位置にあったことを理解し、輝かしい湖北文化を
晶氷宮殿、神話、中国アニメ「法螺ワールド(海螺灣;Conch Bay)」、氷河世界な
学ぶことができたとした。また、多くの参加者が最も忘れ難いのことはペアにな
ど9つのテーマ別展示区域に分かれており、会場は約60万㎡となっている。
った学生の家で生活した経験で、新しい武漢の友人とその家族とともに正月を
今回の氷雪大世界では、注目すべき点が多く見られる。日中に「氷雪アニメ
過ごし、異国の文化習俗について交流し、普通の中国の家庭生活を体験し、
ーションカーニバル」を行い、氷雪の実物に大量の高科学要素を加え、北方地
その中から中華の子女同士の血は水より濃いという情誼を感じることができ、こ
域の特色ある氷雪のイメージを立体的に表している。また、ブランド化公演プロ
れは参加者達にとって忘れることのできない経験となった。
グラムを実施し、ヨーロッパ式歌舞公演「ヨーロッパ風氷雪ショー」や大型氷上 サーカス「Coolハルビン」は伝統的な演目に斬新さを加えている。
「ルーツ探しの旅」 湖北地域冬季キャンプ
第14回ハルビン氷雪祭の水晶氷宮殿
湖北省 - 中国 「ルーツ探しの旅」 河北省冬季キャンプ開催 中国国務院僑務弁公室の指導と支持の下、湖北省外事弁公室が2012年12
冬季キャンプ参加者(於:黄鶴楼)
月25日から2013年1月6日まで同省にて2012年海外華裔青少年「ルーツ探しの 旅」湖北冬季キャンプ活動を成功裏に開催した。 今回の冬季キャンプでは「中国語を学び、中華文化を理解し、ルーツを尋 ね、湖北特有の文化を体験する」というテーマで、インドネシア、オーストラリア、 ニュージーランド、シンガポールなど4カ国から約220人の教師と生徒が参加し
兵庫県 - 日本 ロシアハバロフスク地方とのコウノトリ交流
た。13日間の冬季キャンプ期間中、参加者は湖北文化講座に出席し、中国語 を学び、書道、絵画、生け花、紙工芸、中国武術、踊りなど中国伝統文化課程
2012年10月31日、兵庫県の松田教育次長と県立コウノトリの郷公園の山岸園
に参加したほか、茶道及び京劇の公演を鑑賞し、中国料理の調理法も学習し
長がハバロフスク地方を訪れ、兵庫県のコウノトリ4羽を同地方に寄贈したことを
た。また、湖北省博物館、黄鶴楼、辛亥革命博物館、三国志の3大戦地である
記念する式典に出席した。
赤壁など名高い歴史文化の名所旧跡を参観した。このほか、黄崗中学を訪問
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NEAR NEWS Vol. 49
日本の特別天然記念物であるコウノトリは、かつては日本中に広く生息して
今月の動静
会員自治体動静
いたが、1971年に兵庫県で最後の野生種が姿を消した。兵庫県は、コウノトリと
ログラムを併せて実施することとしており、この機会を活用して、「エコツーリズ
共生できる豊かな環境の創造を目指して保護・増殖に努め、1985年からは友
ム」「ニューツーリズム」のメッカとして鳥取県を広く紹介していきたい
好提携先のハバロフスク地方からコウノトリを譲り受けて繁殖と野生復帰に取り 組んできた。このたび寄贈した4羽のうち2羽はその子どもにあたる。 寄贈式典では同地方の協力に感謝するとともに、飼育・繁殖等について意 見交換するなど、有意義な訪問となった。
鳥取県皆生海岸から大山山頂にかけての全長約33キロメートル、高低差1,709メートルの自然を体感 しながら、環境について考えるスポーツイベント「皆生・大山 SEA TO SUMMIT」の様子
韓国 - 光州広域市 仙台市にて姉妹都市10周年記念公演 2012年12月8日、韓国光州広域市と日本宮城県仙台市の姉妹都市締結10周 年を記念する韓国伝統芸能公演が仙台市エルパーク(仙台市青葉区)にて上 演された。 光州市立国劇団約15人は、5つの演目から構成された華麗な舞踊と伝統楽 器の演奏、韓国伝統の民謡などからなる公演を披露し、在日大韓民国民団と 日韓国際交流団体関係者など約120人から拍手喝采を浴びた。また、会場に 寄贈式典の様子(松田兵庫県教育次長あいさつ) と寄贈されたコウノトリ
は光州市の高校との交流がきっかけで仙台白菜の研究をはじめた明成高校 (仙台市泉区)調理科による仙台白菜を使ったキムチ作り体験コーナーも設置さ れた。
鳥取県 - 日本 「エコツーリズム」「ニューツーリズム」のメッカ「鳥取県」!
仙台市と在仙台韓国総領事館が主催した開会式で奥山恵美子仙台市長は 「経済面でも密接な関係を構築したい」と挨拶。李凡淵総領事も「両都市が世 界的に活躍する都市として発展することを期待する」と答えた。また、李烔錫光 州広域市副市長は「国劇団の公演が、東日本大震災から復旧する仙台市民
鳥取県では、国内外からの旅行客誘致を目的として、従来の旅行とは異な
に力と勇気を与えられることを願う」とした。
る、旅行先での人や自然との触れ合いを重視した「エコツーリズム」など「ニュー ツーリズム」の振興に取り組んでいる。 カヤック、自転車、登山を組み合わせて大山山頂を目指す環境型スポーツイ ベント(皆生・大山SEA TO SUMMIT)、世界ジオパークに指定された山陰海岸 でのシーカヤックツーリング、山陰八景のひとつに数えられる「東郷湖」の湖畔 を歩くノルディックウォーキングツアーなど、鳥取の自然、歴史文化を感じること ができる体験は、国籍を問わず旅行者の関心が高い。 本年10月には、エコツーリズムの取り組みを実践されている方々、研究者等 が一堂に会し、エコツーリズムと地域づくりについて議論する国際会議「エコツ ーリズム国際大会2013 in鳥取(International Ecotourism Conference 2013 in Tottori)」が鳥取県で開催される予定である。 大会期間中は、環境保全に配慮しながら地域の自然や歴史を楽しむ旅行プ
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今月の動静
会員自治体動静
慶尚南道 - 韓国
国の首脳並びに崔文洵江原道知事などが出席して大会の成功を祈願した。
洪準杓 慶尚南道知事の訪日 ~在日本道民会新年会出席及び 姉妹・友好都市訪問のため~
を含む8種目で熱戦が行われ、2月5月にはフィギュアスケートの女王キム・ヨナ
平昌冬季スペシャルオリンピックは1月30日からデモンストレーション競技1種目 選手のアイスショーで盛況のうちに幕を下ろした。 また、今回のスペシャルオリンピックでは競技のほか、世界中の首脳が障害 者の権益保護と支援強化を議論する「グローバル開発サミット」、世界の青少年
1月27日から29日まで、洪準杓慶尚南道知事は大阪市で開かれた近畿慶尚 南道道民会の新年会への出席及び姉妹・友好関係にある山口県と岡山県を
リーダーが集まる「世界青少年サミット」、グローバルスターと知的障害者がとも に参加する「ユニファイドプログラム(Unified Program)」も同時に実施された。
訪問するため訪日した。 訪問初日の27日、洪知事は近畿道民会の招聘で、癸巳年新年会に出席し、 在日道民の郷土意識と道民としての自負心を高揚する機会を持った。慶尚南 道は1999年に東京及び京都道民会の新年会へ出席したことをきっかけに毎年 巡回して参加してきた。洪知事は新年挨拶とともに「堂々とした道政、清廉な道 政、最善を尽くす道政」の発展に向けて変わらない愛情と声援を送ってくれた 在日道民に感謝の念を伝えたあと、28日に岡山県道民会、29日には山口県 道民会と懇談会を行い、道政の政策にかかる説明と協力を呼びかける一方、 道民会会員から課題を聴取し、激励した。 また、同知事は慶尚南道と姉妹・友好都市である山口県と岡山県を表敬訪 問し、両地域との相互交流及び友好協力を確めることとなった。一方、両県の 知事は自治体間の相互交流・発展を図るため、交流をさらに活性化することで 他の自治体に手本となるような交流を続けることを希望した。
2013平昌冬季スペシャルオリンピック聖火合火式
クラスノヤルスク地方 - ロシア 第10回クラスノヤルスク経済フォーラム クラスノヤルスク地方で毎年開催されているロシア3大ビジネス活動の一つで ある「クラスノヤルスク経済フォーラム」が2013年2月14日から16日までクラスノヤ ルスク市にて開催された。とりわけ今年のフォーラムは10周年記念ということもあ り、ロシア連邦政府の後援で行われ、ドボロヴィッチロシア連邦副総理がフォー 近畿慶尚南道道民会の新年会に出席した洪準杓知事(中央)
ラムの組織委員長となった。 第10回クラスノヤルスク経済フォーラムは「ロシア:地図の変化」というテーマに 基づき、会議の初日の14日には「青年広場」行事が行われ、二日目の15日は
韓国 - 江原道
本会議が開催され、ロシア国内外からの専門家による「2018年までのロシア連
知的障害者の冬の祭典、 平昌冬季スペシャルオリンピック開幕!
質の向上に向けた経済発展の新モデルが示された。
知的障害者の冬の祭典、第10回平昌冬季スペシャルオリンピックが1月29 日、2018冬季オリンピックを誘致した江原道平昌にて幕を開けた。「夢の合唱」 をテーマに8日間の感動をプレゼントした今回のスペシャルオリンピックには大 会史上最も多い106カ国3000人以上の選手団が参加した。 この日の開幕式には国内外からのスペシャルオリンピック関係者と選手団の ほか、李明博大統領、ビルマ民主化指導者アウンサンスーチー氏、ジョイス・バ ンダ マラウィ共和国大統領をはじめとするグローバル開発サミットに参加した各
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NEAR NEWS Vol. 49
邦の経済と社会分野の主要発展方向」にかかる発表と社会制度改革と生活の
今月の動静
NEAR This Month
会員自治体行事日程 自治体名
No
行事名
期間
場所
全羅北道
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第15回世界代表者大会及び 輸出商談会
4. 16 ~ 4. 19
全羅北道扶安郡 デミョンリゾート
全羅北道観光レジャー課 T. +82-63-280-2704
光州広域市
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国際仏教文化産業博覧会
3.1 ~ 3.3
金大中コンベンションセンター
光州広域市国際協力課 T. +82-62-613-3923 F. +82-62-613-3919
光州広域市
3
世界高分子フォーラム
3.11 ~ 3.15
金大中コンベンションセンター
光州広域市国際協力課 T. +82-62-613-3923 F. +82-62-613-3919
光州広域市
4
空・風・エネルギー展(SWEET)
3.13 ~ 3.15
金大中コンベンションセンター
光州広域市国際協力課 T. +82-62-613-3923 F. +82-62-613-3919
河南省
5
2013癸巳年皇帝故里大祭
4.12
新鄭市
河南省人民政府外事弁公室 T. +86-371-69068090 F. +86-371-65688841
河南省
6
第31回洛陽牡丹フェスティバル
4.1 ~ 5.10
洛陽市
河南省人民政府外事弁公室 T. +86-371-69068090 F. +86-371-65688841
山東省
7
第14回寿光国際野菜 科学技術博覧会
4.20 ~ 5.30
寿光市
寿光国際野菜科学技術博覧会 組織委員会
寧夏回族自治区
8
寧夏(沙湖)国際鳥類フェスティバル
4.1 ~ 5.31
石嘴山市
寧夏回族自治区観光局 T. +86-952-6684025
フブスグル県
9
氷祭
3.2 ~ 3.3
ハトガル村、フブスグル湖一円
フブスグル県開発政策課 T. +976-7038-8184 F. +976-7038-3283
ハバロフスク市
太平洋国立大学 T. +7-4212-35-83-16 F. +7-4212-72-06-84 (E-mail) rector@khstu.ru http://www.khstu.ru
ハバロフスク地方
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国際実用学問コンファレンス 「新時代の新たなアイデア」
3月
連絡先
The Association of North East Asia Regional Governments
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企画取材
ロシア連邦マガダン州 - マガダン州と北東アジア
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ロシア連邦マガダン州
マガダン州と 北東アジア - NEAR 派遣ロシア公務員 イヴァン・ポノマレンコ コリマ(Kolyma)とも呼ばれるマガダン州における経済分野での国際関係は90 年代初頭から始まった。その際、海洋資源の採掘及び加工、金鉱山開発、食 品及び消費財の供給などにかかる合弁企業が初めて生まれた。当時、外国資 本の進出は非常に積極的かつ活発であった。 現在、マガダン州の姉妹都市にはアメリカ、中国、ラトビア、ブルガリアなど の都市があり、パートナー国家としては日本と韓国などがある。 マガダンにおいて現在必要なことは支援ではなく、新しい段階、つまり2020年 までの戦略的な発展を目標とした強力かつ進歩的な動きである。したがって、 年間金生産量を100トンまで増やし、銅、錫、亜鉛、モリブデン、鉄鉱石などの 産地開発も開始する計画にある。また、100年間使用が可能な埋蔵量を持つウ ストレチェンスコイェにセメント工場の建設も計画している。なお、マガダン州海 岸の砂州に約50億トンと推定される大量の炭化水素があり、埋蔵量が約15トン を超えると想定される褐炭産地への開発も期待されている。 これらは実現可能な計画であり、このマガダンのプライドを高める開発を実現 させるには、地域における国と民間からの投資だけでは不十分で、外国資本を 増やすことが望ましい。まずは、地域経済計画における直接投資を受け入れる べきである。そのため、マガダン州では最適な投資環境作りに力を入れてい る。その一例として、州内の一部地域を10年以上継続する経済特区として指定 し、税金と関税面の特権を提供し、州知事の監督の下で「対外経済関係発展 協議会」の積極的な活動が保障されている。 また、マガダン州と中国の協力関係は長い歴史を有している。最近の輸入 構造を見ると、その約三分の一がブルドーザー、グレーダー、コンベアーなど で、その次がトラックや鉄となっている。また、主要輸出品として、中国に水産物 を供給している。 現在、マガダン州の企業の多くが中国との合弁企業で、金鉱山業において は(有)Geocenter、(株)Denezhkin Kamen、(株)Tayga Plusなどが挙げられる。2008 年には(有)Geocenterに選炭工場が設置された。コリマ税関によると2011年度の 貿易量は3,770万ドルに上り、2010年度より8%も増加している。 地質学的に研究されている3つの産地開発プロジェクトを実現するため、2011 年に州政府と中国の西南鉱山社との間に契約が締結され、アンチモン(レアメ タルの一種)と金銀鉱石採掘の投資金として、すでに3億4000万ルーブルが確 定している。 金属運搬用のコンベアー
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NEAR NEWS Vol. 49
ロシア極東地域、ザバイカル地域と中国東北地方間の協力プロジェクトの
企画取材
ロシア連邦マガダン州 - マガダン州と北東アジア
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一環として、中国側パートナーはマガダン州との共同プロジェクトの実現に向けて準備を進 めている。このプロジェクトの主要内容は、マガダン山地の「褐炭加工総合施設」の建設と原 料の処理と製薬、化粧品、肉、皮革、毛皮製品の生産を目的とした機関の設置がある。ま た、マガダン州のスレドニカンスキ地域の木材産業発展にむけた総合施設の建設もプロジェ クトに含まれている。 マガダン州はモンゴルともパートナー関係にあり、2008年にマガダン州の機械工場はモ ンゴルのフリンクモンゴル社にベアリング砂洗浄用産業機器GGM-3を輸出している。経済 専門家は、今後モンゴルが採鉱協力パートナーや貿易経済分野においてマガダン州の有 力なパートナー国となる可能性が大きいと見ている。 モンゴルとマガダン州は鉱物資源が豊かであることから、それを採掘し、加工する技術の
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交換も可能になると予想される。なお、マガダンはモンゴルで人気のある消費財、機械装 備、皮革、カシミヤ、羊毛などの輸出にも関心を持っている。 マガダン州の企業にとって、韓国は古くて信頼できるパートナーであり、年々貿易関係が 発展している国でもある。2011年、マガダン州の総輸出量の44.7%を韓国が占め、金額では 8810万ドルに上る。今後協力可能な分野として、マガダンから韓国への主要輸出品の中で は水産物の輸出量が多いため、養殖漁場の現代化分野などが取り上げられる。また、鉱物 の採掘、石油ガス、旋盤開発、医療分野協力、技術、科学、文化、農業の情報交換など様 々な分野での協力も期待できる。 2012年10月、州知事を団長とするマガダン政府代表団が投資説明会のため、ソウルにあ る韓国貿易協会を訪問した。投資説明会には韓国企業約100社が参加し、州知事はマガダ ンにおける投資の可能性をアピールするとともに、金属鉱山分野、石炭類採掘加工、漁業・
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養殖業、観光、交通インフラなどの環境について説明を行った。この際、提示されたプロジェ クトの中で、資源の予想埋蔵量は銅が1100万トン、銀が1億6,500万トン、鉛が55億万トン、亜 鉛が70億万トンとなっている。オロヨク金属鉱山地域の地質探査及び開発に関して一つのセ クションが競売に掛けられているが、このプロジェクトには採掘と銅精錬、鉱石加工を含くめ て約50億ドルが必要とされれている。 また、その他のプロジェクトとして、鉱山分野では、スレドネカンスキ地区にあるラソシンス キ金鉱の開発を目指している。スレドネカンスキ地区の予想鉱石埋蔵量については、オルチ 地域では金20トン、銀195トン、ゼト地域では金19トン、銀85.6トンとなっている。ボドゴルニンス キ地区には金60トン、銀300トンの埋蔵量が予想されている。 今回の投資説明会で同州政府は韓国の極東製錬工業社と投資協力における覚書を締
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結し、北部の劣悪な気候条件にも耐えられる車両用特殊潤滑油などの生産に合意した。 一方、韓国側はマガダン市に廃棄物リサイクル工場の建設を提案し、ジャク・ロンドン湖 では国際観光センターの建設も推進中である。州知事は「マガダンは韓国と地理的に近い という利点だけではなく、経済的にも相互補完関係にある。ご存知のように韓国と我々は水 産物分野で活発な協力関係にあり、長年当州の水産業界と韓国企業との間における相互 利益に基づいて、持続的な業務を行っている。今までは水産物と船舶修理、貿易などが主 な事業分野であったが、これからは鉱山業や観光分野にまで拡大するなど、その領域を広 げることができると確信している。」と強調した。
1. マガダンの風景 2. マトロソフ鉱石産地 3. コリマ精錬工場の冶金作業 4. マガダンで稼動中のコンベアー 5. マガダンの砕氷船
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NEAR 会員探訪
大韓民国新行政都市、世宗特別自治市に行く!
世宗特別自治市 - 韓国
大韓民国 新行政都市、世宗特別自治市に行く! 概況 世宗特別自治市は首都圏への過度な集中による弊害を是
主な特徴 ■ 国家中枢行政都市
正し、地域開発及び国土均等発展、国家競争力強化という目
世宗市には9部、2処、2庁など36の中央政府機関(公務員1万452人)が2014年まで段階的に入居する
標のもと、2012年7月1日、韓国における17番目の広域自治体
計画で、2012年9月国務総理室を皮切りに企画財政部、国土海洋部、環境部、農林水産部、公正取引
として出発した。
委員会など6つの部処(公務員約5500人)が第1段階の移転を終えた。
ソウルから120キロ離れた場所に位置し、ソウルの面積の
今年には第2段階として、教育科学技術部、知識経済部、保険福祉部、雇用労働部、文化体育観光
3/4(465.23㎢)程度で既存の忠清南道の燕岐郡全域と公州市
部など6つの中央行政機関と12つの傘下機関が移転する。来年には第3段階として、法制処、国民公益
一部地域、忠清北道の青原郡の一部の地域を含む1邑9面1
委員会、国税庁、消防防災庁など4つの中央行政機関と2つの傘下機関が移転することとなる。政府の
行政洞で構成されている。
世宗庁舎は連絡通路と屋上庭園で連結され、18棟がお互いに繋がることにより、U字型の全長3.5kmの
現在、人口11万5千人で、2015年まで15万人、2020年まで30 万人、2030年までには人口50万人を目標として建設される計 画である。
建築物となる。 また、マルチテレビ電話システムとスマートワークセンターなどを通じて、政府部門がソウルと世宗市 に二分化されることによる行政の非効率性を防ぐよう設計されている。
。
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NEAR NEWS Vol. 49
NEAR 会員探訪
大韓民国新行政都市、世宗特別自治市に行く!
観光・名勝 現在利用可能な施設 ➊ ミルマル展望台(世宗市 オジン洞) - 高さ42m(海抜98m)で世宗市建設現場が一目で眺望することができる。
➋ ベアーツリーパーク(世宗市全東面松城里8-5) - 23.8haでツキノワグマをテーマにしたオールシーズン型の熊生態公園と 希少な錦鯉をはじめ、1000種類40万本にいたる花と木が分布している。
➌ 高福湖公園(世宗市燕西面龍岩里205) - 1,949㎢、東西2.2㎞、南北0.7㎞、桜道と彫刻公園、野外プールなど様 々な施設があり、多くの家族、恋人が訪れている。
➍ ドィウンバク村 (世宗市全東里青松里 3) - 醤類テーマ博物館として展示だけでなく、耕作、製造などの体験が可 能であり、自然を楽しみながら休養できる空間を設けるなど他の伝 統食品博物館とは異なるユニークな博物館である。
その他、合江公園オートキャンプ場、 碑岩寺、永平寺 などがある。 建設予定施設 ➋
➌
➎ 湖公園 ー 32万㎡、2013年3月までに建設予定
➍
➎
➏ 国立世宗図書館 - 2万㎡、2013年下半期に開館予定
➏
➐
➑
➒
➊
➐ 大統領記録館 ー 3万㎡、2015年開館予定 ➑ アートセンター - 4万4千㎡、2015年開館予定 ➒ 樹木院 - 65万㎡、2016年までに建設予定
■ スマート教育環境 政府庁舎の移転予定地区にある学校は、スマートスクールとしてデジタル教科書やタブレット端末 など最新の情報機器を基盤に学習し、学校を運営することになる。2012年にチャムセム小学校、ハン ソル中学校、ハンソル高校など3校がスマート教育モデル研究校として指定を受け運営され、2013年3 月と9月に開校する世宗国際高校を含む7つの学校はすべてスマートスクールとして構築される計画 である。スマート教育は世宗市の代表的なブランドとなっており、スマート教育に関する父兄の関心が 高く、予定地区の学校では定員超過によって教室が不足する状況が現れているほどである。
■ 親環境都市(環境配慮型都市) 都市面積の50%以上を公園、緑地空間として活用し、2030年までに二酸化炭素の排出量を1990年 度対比で70%削減する計画である。特に、世界最高のグリーンシティにするため世宗市と大田広域 市の連結道路、水質復元センター、廃棄物埋立地などに太陽光発電施設を設置するとともに、省エ ネLEDとUCD街灯などで省エネ効果を最大限まで高めている。 また、運行するバスは電気または天然ガスで動く親環境幹線急行バス(BRT)を導入し、市民が自家 用車を使わず、20分以内に目的地へ到着できる交通システムを構築する計画である。主要道路には 幅2m以上の自転車道路(354km)をつくり、なるべく自動車の炭素排出を抑え、公共交通機関の輸送分 担率も70%までにする計画となっている。
■ IT・ユビキタス都市 広帯域統合ネットが公共交通軸と幹線道路に沿って埋設され、電子タグ、ユビキタスセンサー、地 理情報システム、知能型交通システム、無線インターネット網などを都市全域に構築し、都市内での すべての情報を収集、分析、使用できる都市統合情報センターを設け、災難・災害状況室、都市総合 状況室、CCTV状況室、都市サイバー室、施設管理センター、共同溝管理室などを統合的に管理する システムを構築する予定である。
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北東アジア地域自治体連合 The Association of North East Asia Regional Governments (790-834)慶尚北道浦項市南区芝谷路394(芝谷洞601番地) 浦項 テクノパーク本部棟3階 T. +82-54-223-2311~20 F. +82-54-223-2309 E-mail near@neargov.org Homepage www.neargov.org