NEAR news vol.64 (JPN)

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NEAR

News

一つの北東アジア、一つの共同体 NEAR | One Northeast Asia Region, One Community NEAR 2015. 9-10

Vol.

64 中国吉林省 - 通化市で伐木所の秋風景-徐彦夫氏の撮影

特別寄稿

北東アジア地域でのモンゴルの地位

今月の動静 NEAR活動 I 事務局ニュース I 会員自治体の動静 I 会員自治体の行事日程

企画取材 第10回中国-北東アジア博覧会 I 会員国の「お盆」文化

会員探訪 韓国・済州特別自治道

北東アジア地域自治体連合 The Association of Northeast Asia Regional Governments


NEAR News

「NEAR News」は会員自治体のニュースを伝え、情報を共有するNEARの公式なメッセンジャーとして創刊されました。NEARの活動状況、 会員自治体動静、関連国際動向、各種の寄稿、お知らせなどの内容で定期的に発刊しており、会員自治体及び関連機関に無料配布し、NEAR ホームページにも掲載されます。 「NEAR News」は会員自治体がともに作っていくニュースレターであり、NEARと北東アジア地域に関心 を持つ方はどなたでも参加できます。 「NEAR News」に掲載を希望する原稿や斬新なアイデアをお持ちの方はNEAR事務局までご連絡いただくようお願いします。

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韓国・済州特別自治道 – 東烘(ドンホン)洞民俗保存会

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北東アジア地域自治体連合とは 北東アジア6カ国(日・中・韓・蒙・露・北朝鮮)78の広域自治体(73会員 自治体、5オブザーバー自治体)で構成される北東アジア地域におけ る代表的な地方外交協力体であると同時に、国際的な機構でもあり ます。 北東アジアの共同繁栄を基本理念とする連合憲章を採択し、経済・ 人文、教育文化交流、環境、防災、国境地区協力、科学技術、観 光、海洋漁業、鉱物資源開発・調整、エネルギー・気候変動、女性・ 児童、生命・医療産業、農業などの様々な分野で幅広い交流・協力 プログラムを展開してまいりました。 欧州最大の地方政府協力機構であるAER(欧州地域会議)、R-20 (気候行動地域)など国際的な機構との交流を活性化し、パートナー シップの締結、共同事業の推進など、北東アジアを越えて、世界中 と繋がる国際協力ネットワーク構築の先頭に立っています。

NEARの門戸は開かれています。 北東アジア地域に位置し、連合の設立趣旨に賛同する広域自治体 は、連合の総会の承認を経て参加することができます。

北東アジア地域自治体連合 The Association of Northeast Asia Regional Governments


特別寄稿

北東アジア地域でのモンゴルの地位

特別寄稿

北東アジア地域でのモンゴルの地位 地域主義 今日、世界的に起こっている現象は、地域化、つまり「Regionalization」である。この現象の概 念、思想、方向を地域主義、つまり「Regionalism」と言う。地域主義は、国際交流研究で大きな 位置を占めており、グローバル化と共に一層活性化している。 地域主義(Regionalism)と地域(Region)は、広い意味で複雑な概念である。一般的に「地域」は、地 理的概念であるが、国際交流の領域からみると、地理より広い意味を持つ。「地域主義」を社会的 な領域からみると、文化、歴史、言語的に共通性の有る国家を含めた概念となる。経済的な領域で は、経済貿易、取引交流が最も多く展開される国家とも言える。また、インフラ、通信ネットワー クが密集する一部の国家も含まれる。しかし、これより細密で、広い意味での地域主義は一定の国

ザミン・バトゥトル

モンゴル国立大学校、国際関係大学 歴史学博士(Ph.D)、副教授

家を対象に人工的に作られた概念である。つまり、どの領域を基準として見るかによって、概念が 異なる。いくつかの例を挙げると、モンゴルと中国を言語と文化的な面では一つの地域として見る ことができないが、経済協力の面では北東アジアに属する。 モンゴルは、アジア太平洋経済協力体(APEC)に、数回にわたりて加入申請をしたが、環太平洋国 家ではないという理由で拒否されている。 北東アジア地域という側面では、モンゴルは中国、日本、韓国等の地域と広く交流が行われてい るが、地理的側面から見ると、特にモンゴル西部地域は中央アジア地域と経済協力が可能である。 しかし一方で、モンゴルはイスラム教ではない等の文化的な違いで、中央アジア国家と広い次元で の統合が成し遂げられていない。 また、「地域主義学」という概念は、ある分野を合わせて「地域」という概念と見る事ができ る。貿易学者の場合、国際貿易ブロックを「地域」と結びつけることができる。政治学者の場合、 地域のアイデンティティという側面から見る事ができる。文学家は、モンゴル及び中央アジア国家 の動画や説話の同質性を地域側面で比較することができる。これら幾つかの例を見た時、地域学は 数多くの現象を表すことは明らかである。

アジア地域 地域協力と集合が発展するには、該当する地域国家の共同利益や利害関係、伝統文化等m色々な基 礎条件を前提とする。しかし、我々が住んでいるアジアは、色々な側面で共通的地域主義が現実化 しているが、障害が多い地域である。まず、地域住民の文化、言語、宗教等の核心要素が異なる。 アジアは世界人口の60%が居住する最も大きな領土である。また、儒教、仏教、イスラム、ヒンズー 教をはじめとする各種の宗教が同時に存在し、言語も多様だ。その上、生活パターンや発展水準も それぞれ違うため、共通する関心事や利害関係を形成することは簡単ではない。そして、アジア地 域は内部的に葛藤が多い。西南アジアの場合、宗教的に葛藤が激しいということで、地域主義が成 立し難い。だが、アジア地域の協力、地域主義が徐々に拡散していることを強調したい。

北東アジア 北東アジアはアジア大陸の20%を占めるこの地域で、東シベリア、極東、朝鮮半島、モンゴルの 東部地域、 満州里、北中国、日本列島が位置する。広い意味では、日本国、大韓民国、朝鮮人民共 和国、中華人民共和国、ロシア連邦、モンゴル国の6ヶ国が属する。北東アジア地域にはアジア人 口の10%に当たる3億人が住んでおり、これは欧州連合ほどの大きな市場であることを意味する。

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北東アジア地域でのモンゴルの地位

1986年に地域の平和、協力発展、核戦争予防のため、「汎ア ジア総会」を開催することを提案した。当時アジア内の葛藤で 実現させることはできなかったが、アメリカ、中国、日本等の 国家がモンゴルに関心を持つようになった。

北東アジアでのモンゴルの特徴

帯」であることを宣布した。その後、20年間の持続的な努力により、

まず、モンゴルは世界3大文明の真ん中に位置するという独特な特徴が

2012年9月12日国連安全保障理事会の5つの常任理事国は、モンゴルのこ

ある。北は正教国家である「ロシア」、南は東アジアの主要思想である

のような地位を文書で認めた。その前の1998年12月4日には、国連総会

儒教国家の「中国」、西はイスラム教の「カザフスタン」と「中国・新

で決議案草案が採択された。

疆ウイグル自治区」と国境を接している。モンゴル・バヤンウルギー県 人口の相当数はイスラム教である。 国際交流学では、国家を権力で分類すると次の通り。 弱小国(Small Power) 中間国、中級国(Middle Power) 強第国(Big Power) 地域強国(Regional Power)

北東アジアの平和のためのモンゴルのイニシアチブ 朝鮮半島の分断と葛藤は、今日、北東アジアで最も大きな問題となって いる。 朝鮮半島の分断と対立を平和的に解決せずに、北東アジアにおいても世 界においても平和と繁栄を成し遂げられないことはより明らかだ。 モンゴル政府は、1981年に初めてアジア国家を対象に平和制度の重要性

超強大国(Super Power or World Power)

について述べ、戦争の中でも特に核戦争の誘発を防ぐため、協力しようと

弱小国とは、国際交流を直接定義している強大国の政策に直接的な影響

イニシアチブを具現し、アジア太平洋の全国家に表明した。1981年から

を及ぼさない国を指す。モンゴルが立ち遅れている状況及び特徴は、対

1983年、アジア36ヶ国、太平洋11ヶ国、その他国家を含め、合計50ヶ国

外政策、社会経済の発展に影響を及ぼす事について別途分析が必要であ

の元首に文書を送り、その内19ヶ国からモンゴルの政策を支持するとの返

るため、本稿ではそれ以上言及しない。

答が来た。

モンゴルは、地域内でサンドイッチされている。これらサンドイッチさ

また、1986年に地域の平和、協力発展、核戦争予防のため、「汎アジア

れている国家の主な特徴は、小さく2つの強大国の間にあることである。

総会」を開催することを提案した。当時アジア内の葛藤で実現させること

モンゴルは、北東アジア地域で唯一の内陸国家である。海に接してい

はできなかったが、アメリカ、中国、日本等の国家がモンゴルに関心を持

ないことは、社会、経済、政治的な面で不利だと学者達はみている。

つようになった。しかし、アジア太平洋という大きな地域に影響を及ぼす

北東アジア国家でモンゴルならではの特徴は「無核国家」であること

ことは難しく、モンゴルが属している北東アジア圏に幅を狭め、外交協力

だ。相互不信関係で、北東アジア国家は核政策を推進している。(ロシ

を積極的に推進した。当時、北東アジアというより、アジア太平洋圏の北

ア、アメリカ、中国は、多数の核兵器を保有している。北朝鮮は数回に

東の国家という概念が導入された。

わたり核実験を通じて核兵器を製造しようと努力している。日本と韓国 は、アメリカの核の傘の下にいる。)

1989年、モンゴルは、ノモンハン事件(Battles of Khalkhiin gol)から50周年 を迎えた。周年記念会で、モンゴル政府はアジア太平洋の北東アジア国家

したがって、モンゴルは自国の安保を独特な形で維持していると見る

間に随時作用する「協定メカニズム」を構築し、核戦争共同防止、共同繁

事ができる。国際社会、特に国連安全保障理事会の5つの常任理事国

栄というイニシアチブを具現した。このイニシアチブと外交政策を地域国

は、モンゴルの安全保障について文書で認めている。これは、既に

家、特に北朝鮮に対し本格的に紹介し理解してもらうよう努力した。モン

1990年から検討され、1992年国連第47回総会でモンゴルが自ら「非核地

ゴル政府に導入した上記の政治、外交政策の構想とそれらと関係して推進

The Association of Northeast Asia Regional Governments

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特別寄稿 した幅広い外交協力は、北東アジアでモンゴルが自らの地位を強化する踏 み石となった。これは、国内外の学者たちも強調した。例えば、ドイツ学 者オダ・バルクマンは次のように述べた。 「対外政策的に発生した新たな条件(環境)は、独自的な活動をする空間

北東アジア地域でのモンゴルの地位

性、教育文化交流に関する協力可能性、機会を得ることを目的にした。 そして、モンゴル大統領が、北朝鮮を訪問している間、2013年11月1日 に金日成大学校で演説したことは、北東アジア、北朝鮮に対する政策を 定義したことのみならず、地域国家からの関心を集めることとなった。

と機会を提供した。アメリカがモンゴルと修交することで、モンゴルは日 本との交流が活性化し、中国との友好交流を回復した。このように外交を 拡大して行くことで、モンゴルは国内経済問題と関わる新しいパートナー と相互協議し、自ら発展する特徴を広く知らしめる機会となった。」

地域でのモンゴルの長所 北東アジア地域の安全保障のメカニズム、つまり「平和制度」が不十分 で、モンゴル以外の国家が政治的・軍事的抱負が大きい。北朝鮮以外の 国家は、経済成長が高い国家だ。

モンゴルのイニシアチブ新世紀 このような構想と挑戦、そして努力で、モンゴルは地域内の全ての国 家、特に南北朝鮮と友好的交流を締結し、実質的な協力を発展させてい

既に知られているように、相互に葛藤と紛争がある。例えば、領土(島) 紛争、国境(中国と日本、ロシアと日本、韓国と日本、中国と韓国、韓国 と北朝鮮NLL)等がある。

る。モンゴルは北東アジアで平和維持、南北統一に寄与するため、今で

しかし、モンゴルの長所は、これらの国家との領土や国境紛争がないこ

も努力していることは「ウランバートル宣言」というイニシアチブから

とである。特に近代以後に紛争や争いはない。地域の全国家と歴史関連

見る事ができる。これは、エルベグドルジモンゴル大統領が2013年4月

共同研究調査、考古学的分野の協力を緊密に行っている。

に開催させた民族主義共同体「第7回閣僚会議」で提案したものだ。この 構想の公式名称は「北東アジアの安保問題に関するウランバートル宣

それ以外にも、北東アジアの全国家と政治、経済、統合等の交流強化の ため努力した結果、協力は成功した。例えば、次のようなことがある。

言」である。ウランバートル宣言の主なアジェンダは、北朝鮮の非核化

日本と自由貿易協定の締結

に寄与し、地域会議に北朝鮮を参加させ、地域内の信頼を強化すること

ロシアと戦略的パートナー協定の締結

にある。これまで、モンゴル外交部で「ウランバートル宣言」イニシア

中国と戦略的パートナー協定の締結

チブに関する覚書(Memorandum)を作成し、2014年6月に国際学術会議を

‌ アメリカと2004年に「貿易投資総括協定」、2013年に「国際貿易、

成功裏に開催した。また、この国際学術会議を今後毎年開催する予定

投資の透明性確保」に関するモンゴルとアメリカ間の協定を締結し

だ。この会議に、大韓民国、朝鮮人民共和国、アメリカ、中華人民共和

た。また、2014年にモンゴルとアメリカの安保に関する共同声明を

国、ロシア連邦、日本国及び欧州国家の代表が参加した。ウランバート

両国国防部長官が署名した。

ル宣言は、協議メカニズムとして政策樹立家と国連アジア太平洋経済社

韓国と「同伴者協定」を締結

会委員会(ESCAP)等の国際機構及び非政府期間の関係者が集まり、経済協

北朝鮮と2002年に友好交流に関する協定を締結した。

力、国防分野の透明性、環境問題、安保の非伝統的脅威、地域の安全

ウランバートル宣言の主なアジェンダは、北朝鮮の非核化に寄 与し、地域会議に北朝鮮を参加させ、地域内の信頼を強化する ことにある。これまで、モンゴル外交部で「ウランバートル宣 言」イニシアチブに関する覚書(Memorandum)を作成し、 2014年6月に国際学術会議を成功裏に開催した。また、この国際 学術会議を今後毎年開催する予定だ。

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NEAR NEWS Vol. 64


今月の動静

NEAR活動 / 事務局ニュース

NEAR活動 教育文化交流分科委員会の開催 (7月31日~8月5日)

経済人文交流分科委員会の開催(8月26日~8月28日)

北東アジア地域の青年が島根県で交流プログラムを実施し、各地域の

今年で11回目を迎える「経済・人文交流分科委員会」は、会員自治体の

相互理解と友好交流の増進を図り、北東アジアの新しいネットワーク

経済人文関係者を招待し、北東アジアの共同関心事である「経済人文分野

を構築するために開催する「2015北東アジア交流の翼inしまね」が7月

共同懸案の問題解決に向けた論議」と優秀事例研究のため、8月26日から

31日から8月5日までの6日間、日本島根県松江市で開催された。今年は

28日までの2泊3日間慶尚北道・慶州市で開催される。

韓国威徳大学校3名、東国大学校(慶州キャンパス)3名、中国寧夏回族自 治区3名、吉林省3名、ロシア沿海地方3名、島根県立大学校6名、合計

今年は、基調講演、主題討論、事例発表、特別講演等で構成され、最後 の日には慶州で開催する「シルクロード慶州2015」を観覧する予定だ。

21名の大学生が参加した。 今年の主題は「多文化の理解」であり、ホームステイ、伝統文化体 験、テーマ関連施設等を見学し、日本家庭文化を理解し経験できる大 切な機会となった。

第2回農業分科委員会が、10月20日から23日まで、全羅南道霊岩郡で

主要日程は次のとおり。 日時

農業分科委員会の開催(10月20日~10月23日)

プログラム内容

島根県松江市で集合(プログラム開始) 7月31日 PM 歓迎セレモニー 自己紹介・島根県紹介交流活動

開催される。今回の分科委員会は「持続可能な環境配慮型農業の実践 宿泊先等 島根県松江市内 「しまね国際研修 館」宿泊

8月1日

ホームステイオリエンテーション AM 歓迎交流会&ホームステイ PM (中国、韓国、ロシア、モンゴル青年)

島根県内 ホームステイ

8月2日

終 ホームステイ 日

「キララコテージ」 宿泊

8月3日

AM 集合 ~ 視察 PM 文化体験

「キララコテージ」 宿泊

8月4日

グループワーク AM 意見交換全体会 PM お別れ夕食会

「しまね国際研修 館」宿泊

8月5日

AM 解散(プログラム終了)

方案」という主題で会議が進行され、高所得生命農業育成計画を紹介 する場が設けられている。また、参加自治体と一緒に環境配慮型実践 方案研究及び事例発表の後は、現地視察として全羅南道羅州市にある 「国際農業博覧会」を訪問する予定だ。

第10回NEAR実務委員会の開催(10月13日~10月16日) 第10回NEAR実務委員会が2015年10月13日から16日まで、NEAR議長団 体であるロシア・イルクーツク州イルクーツク市マリオットホテルで開 催される。今回の実務委員会では、NEAR主要議題である「連合会費制 導入」と「分科委員会の効率的な運営方案」について論議し、次期議長 団体の申請を受け付け、来年総会の議題として上程する予定だ。

事務局ニュース NEAR事務総長一行、 東国大学校(慶州キャンパス)を訪問

NEAR事務総長、浦項市・蘭州市(中国) 友好交流意向書締結式に出席

全哉垣事務総長をはじめとするNEAR事務局一行は、6月30日(火)に東

全哉垣NEAR事務総長は、7月10日(金)に浦項市庁で開催された「浦項

国大学校(慶州キャンパス)を訪問し、李桂英(イ・ケヨン)総長と相互交

市と蘭州市間友好交流意向書の締結式」に出席し、祝賀と激励の言葉

流協力方案について論議した。両者は、今後青年インターン交流プロ

を送った。

グラムの運営、大学生交流事業、青少年キャンプ運営等の国際交流協 力事業に向けて相互協力し推進することとした。

周万山蘭州市副市長の一行は、李康德(イ・カンドク)浦項市長との面 談で、「今回の友好交流意向書締結を皮切りに、今後両都市間交流と

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事務局ニュース

協力を強化して行く」と述べた。全哉垣事務総長は、周万山蘭州市副 市長の一行を昼食会に招待し、NEARを紹介しながら、甘粛省の新規加 入について意見交換した。

事務局代表団、NEAR教育文化交流分科委員会 (日本・島根県)出席及び会員自治体の訪問

車潤浩新任事務処長の赴任 慶尚北道所属公務員である車潤浩(チャ・ ユンホ、慶尚北道・浦項出身、56歳)書記官 が、2015年7月9日付けで、北東アジア地域 自治体連合(NEAR)事務局の新任事務処長とし て赴任した。 車潤浩新任事務処長は、NEAR事務局が所 在する浦項市で生まれ、幼年時代を過ご し、嶺南(ヨンナム)大学行政大学院を卒業し た。1983年に公務員となって以来、慶尚北道で勤務し、地方課、人材 養成課、政策企画官室等の要職を経て、今年の慶尚北道の人事異動に より、書記官(4級)に昇進しNEAR事務局に派遣された。 車潤浩新任事務処長は、組織管理専門家としてNEAR組織運営体系を 強化することで、地位向上と自治体間の交流活性化に大きく寄与する と期待される。

島根県溝口知事との面談

全哉垣NEAR事務総長をはじめとする事務局一行は、7月30日から8月 1日まで、NEAR会員自治体を訪問し関係者との面談をした。その後、 島根県で開催する教育文化交流分科委員会に出席した。 まず、7月30日に兵庫県を訪問し、金澤副知事との面談をした。兵庫 県は、北東アジア地域全体の防災能力向上に貢献しようと、2002年か

NEAR事務総長一行、ロシア・イルクーツク州 「ユーラシア親善特急行事」に出席

らNEAR防災分科委員会を開催している。今回の訪問を通じて、兵庫県 とNEAR事務局間の相互信頼と協力関係の構築のため、事務総長が兵庫 県を直接訪問し、今後の持続的な関心と協力をお願いした。 この後、鳥取県庁を訪問し、観光交流局の江原参事監をはじめとする 鳥取県の関係者に会った。鳥取県はNEAR創立メンバーであり、地方国 際化に一番努力している団体で、韓国との交流が活発に行われてい る。しかし、最近鳥取県のNEAR行事への参加が少ないため、事務総長 が直接訪問した。 今回の訪問を通じて、全事務総長は「NEAR行事に鳥取県ならではの 魅力「マンガ王国」について紹介や説明会」等の方案を提案し、これ に対し江原参事監は「今後NEAR行事に積極的に参加し、NEARを通じて このような事業等を積極的に広報する」と述べた。

全哉垣事務総長をはじめとする事務局一行は、7月18日から21日ま

7月31日、全事務総長は島根県知事室で、溝口知事との面談をした。

で、ロシア・イルクーツク州での「ユーラシア親善特急」行事に出席

全事務総長は、「NEAR創立メンバーであり、教育文化交流分科委員会

した。「ユーラシア親善特急」は、「ユーラシア・イニシアチブ」の

のコーディネート自治体として、NEAR発展のため関心と協力して頂い

モデル事業で、韓露国交正常化25周年、光復70周年を記念し、20日間

た島根県に感謝する。これからも北東アジアの発展のため持続的な協

かけてソウルからウラジオストクを経てベルリンまでつながる

力をお願いする。」と述べた。島根県知事は「北東アジアの発展と平

14,400Kmのユーラシア大陸横断列車である。

和のためNEARの活動に大いに期待している。さらに交流が深まるよう

イルクーツク州はNEARの議長団体であり、慶尚北道は今回の「ユー

努力していきましょう」と述べた。

ラシア親善特急」でイルクーツクのユーラシア大祝祭共同主管者とし

8月1日、全事務総長はNEAR教育文化交流分科委員会(北東アジア交流

て参加した。全哉垣事務総長は、親善特急遠征隊がイルクーツクに到

の翼inしまね)に出席し、参加者を励まし、北東アジアの未来を担う青

着したことを歓迎する行事とユーラシア大祝祭行事等に出席し、遠征

年達に相互文化の理解を深め、色々な事を体験する良い機会になるこ

隊に対し健康で充実した旅行になることを祈念する励ましの言葉を送

とを望むと述べた。

った。

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NEAR NEWS Vol. 64


事務局ニュース / 会員自治体の動静

慶尚北道議会企画経済委員会が NEAR事務局を訪問

第3回NEAR青少年エッセイコンテスト NEAR事務局では、青少年を対象にエッセイコンテストを行う。次世 代の北東アジア及び世界市民としてアイデンティティを確立させるた め、2013年から毎年「NEAR青少年エッセイコンテスト」を開催してい る。今年は次の2つの主題から一つを選択し作成する。事務局では多数 の応募を期待している。 第3回NEAR青少年エッセイコンテスト ・テーマ:2つの主題から一つを選択し、エッセイを作成 ①文化交流:外国との文化交流における事例や経験等 ②環境問題:北東アジアの環境保護と環境の大切さ等

7月31日、慶尚北道企画経済委員会が北東アジア地域自治体連合 (NEAR)事務局を訪問した。金熙洙企画経済委員長をはじめとする8名で 構成された現場訪問団は、まずNEAR広報映像を視聴した。その後、車

・申込期間:2015年8月3日~9月4日 ・分量:日本語でA4用紙2~3枚(MSワード形式で12Point) ・申込先 松尾周一郎(統括官) +82-54-223-2386/matsuosyuichiro@gmail.com

潤浩事務処長からNEAR現況、主要活動実績、2015年度主要業務計画及

李明恩(日本専門委員) japan@neargov.org

び2016年度新規施策の報告があり、質疑応答の時間をもった。

・授賞:計6人(最優秀賞1人、優秀賞5人)

また、現場訪問団は事務局の勤務環境等を確認し、海外派遣職員及び 事務局職員を激励した。

会員自治体の動静 中国 – 山東省 中国(東営)国際石油石化装備及び技術展覧会 東営市は、中国山東省北部に位置する黄河三角州中心都市であり、中 国で二番目に大きい油田である「勝利油田」の所在地だ。「第8回中国 (東営)国際石油石化装備及び技術展覧会」が2015年9月17日から19日ま で、山東省・東営市黄河国際コンベンションセンターで開催される。中 国国際貿易促進委員会と山東省人民政府が主催し、中国国際貿易促進委 員会、山東省委員会、東営市人民政府、勝利油田管理局が主管する。 今回の展示会は、石油装備の技術向上と投資促進、貿易・技術協力を 目的に、石油関連装備及び部品企業のため新しい市場と展示空間を提 供する。今回の展覧会は、展示面積4万㎡、その内、屋外展示面積は 2.2万㎡に至る。行事期間中、「シェールガス探査開発高位級フォーラ ム」と「専門家協力交流マッチング大会」等、多様なフォーラム行事 が開催される予定だ。

中国 – 寧夏回族自治区 2015寧夏国際青少年交流行事が銀川で開催 寧夏回族自治区人民政府外事弁公室が主催する「2015寧夏国際青少年

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会員自治体の動静

交流行事」が8月7日から12日まで、銀川で開催された。日本・島根

根の形から「千鳥(ちどり)城」の別名を持ち、黒を基調とした天守

県、韓国・慶尚北道、モンゴル・ウブルハンガイ県の青少年代表団が

は松江観光のシンボルとして親しまれています。

参加した。各国代表団は、寧夏青少年と一緒に中国伝統文化の体験及

城の構造には、天守に攻め入る敵に石を落して攻撃するための「石落

び現地ホームステイ、視察活動等を通じて「寧夏」を深く理解する事

とし」や鉄砲で攻撃するための「鉄砲隙間」があり、いずれも外部か

ができた。

ら発見しにくい構造となっており、当時の戦国時代を生き抜く知恵が

寧夏国際青少年交流行事は、2002年からスタートし、14年間続けて開 催され、寧夏と海外友好都市地域の青少年間の友誼及び交流増進と国 際的視野を持つ人材養成のために推進されている。

うかがえます。 松江城の回りは敵に容易に攻め込まれないよう堀で囲まれており、そ の堀を遊覧船で巡り400年の歴史を肌で感じることができ、大変人気 です。国宝指定が決まってからは国内外から多くの観光客が松江城を訪

日本 – 兵庫県

れており、今後は城を生かしたまちづくりが進められていく予定です。

ひょうご・ハバロフスク少年少女交流事業 訪問団の来県 兵庫県と友好提携先であるロシア連邦ハバロフスク地方は、同地方か らの申し出を受け、2006年から「ひょうご・ハバロフスク少年少女交 流事業」を開始し、一年ごとに交互に少年少女を派遣している。 本年は、6月30日から7月7日の日程で、ハバロフスク地方から、環 境保護に取り組む少年少女等からなる訪問団15名を兵庫県に受入れ。 県立「人と自然の博物館」等における環境学習のほか、ホームステイ や学校訪問、日本文化体験等の交流活動を行った。 また、7月1日には、井戸敏三兵庫県知事を表敬訪問。井戸知事から ハバロフスク地方との友好交流等を説明し、訪問団からは普段の環境 保護活動等が紹介されるなど、和やかな雰囲気の中で、両県省の友情

韓国 – 仁川広域市

が更に深められた

The Presidents Cup 2015の開催 プレジデンツカップ2015が、10月6日から11日まで、アジア国家で初 めて仁川・松島国際都市で開催される。プレジデンツカップ大会は、タ イガー・ウッズ等世界最高ゴルファーの中でも、前年度米PGAツアー大 会の成績を基準にアメリカ代表12名と欧州を除外した世界連合代表12名 を選抜し、トーナメント方式で、奇数年度毎に開催される大会である。 アメリカPGAツアーが主管する大会の中で最も人気があり、影響力の有 る大会と言え、名誉議長は開催国の前・現職大統領となっている。 また、225ヶ国30言語で中継し、10億世帯が視聴すると予想。仁川を 訪れる観光客は10万人以上になると見ている。これにより、仁川広域

井戸知事との記念撮影

市のブランド価値向上と観光客増加が予想され、現在、落ち込んでい る経済を活性化させることを期待している。

日本 – 島根県 松江城天守 国宝に! 松江城天守(島根県松江市)が2015年7月8日正式に国宝指定さ

韓国 – 慶尚北道 2015慶北聞慶世界軍人体育大会の開催

れました。松江城は1611年(江戸時代)に武将の堀尾吉晴(ほり

2015慶北聞慶(ムンギョン)世界軍人体育大会が10月2日から11日までの

お・よしはる)が築造。全国に現存する12天守の一つで、天守の平

10日間、慶尚北道8市郡(聞慶、浦項、金泉、安東、栄州、尚州、醴泉)で

面規模では全国2番目、高さは3番目、古さは5番目です。4重5

開催される。

階、地下1階付きで、高さ約30メートル、鳥が翼を広げたような屋

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NEAR NEWS Vol. 64

世界軍人体育大会は、1995年イタリア・ローマからスタートした大会


会員自治体の動静

で、4年に一度開かれる世界軍

ア75地域と海外47ヶ国から来た留学生である。これは、モスクワやサ

人の和合と競争の場であり、世

ンクト・ペテルブルグの留学生に比べても多い。海外留学生の内、多

界軍人間の友誼増進と結束強化

数がカザフスタン、中国、モンゴル、ベトナム、キルギス等アジアか

と世界平和維持に寄与するため

ら来た学生だ。 何が、スマートな若者達をトムスクに引き寄せるのだろうか?

に開催している。 今回の大会は「スポーツを通

まず、「高い水準の教育」である。トムスクの大学はロシア上位10位

した友情」というスローガンの

圏に入り、BRICS国の大学で上位にランキングされている。特に、トム

下、約100ヶ国8,700人が参加す

スク国立大学とトムスク総合科学技術大学の場合、QS世界大学順位に

ると予想され、24種目で参加選

早くも主要大学として上昇している。二つ目の魅力は「高くない学費

手同士が競うことになる。

と相対的に低い生活費」である。そして最後の魅力は、トムスク市は 歴史的な街であり、美しくて平和で安全かつ多様な国際大学生が多

金寛容慶尚北道知事は「今回

く、優れた教育を受けた親切な人々が多く居住していることだ。

2015慶北聞慶世界軍人体育大会

トムスクの大学は、中国、インド、日本、マレーシア、シンガポール

は和合と平和のメッセージを通 して、全世界がひとつになる祭典であり、大韓民国の目覚ましい発展ぶ

等の海外大学との協力事業を活発に推進しており、学術交流及び共同

りを全世界に伝える機会になるだろう。大会が成功裏に開催されるよう

研究開発にも力を注いでいる。特に、トムスク市は「トムスクで学ぼ

最善の努力を尽くす」と述べた。

う」をブランドにして中国、ベトナム、モンゴルの大規模教育博覧会 に定期的に参加しており、持続的に影響力を高めている。トムスク州

モンゴル – ウランバートル市 モンゴル航空、羽田空港に直行便を運行

政府は、大学生のための寮、学校キャンパス、図書館、運動場、病院 等の便宜施設を整えることに優先順位に置いている。トムスク市は、 最高の大学生達のための都市になるよう努力している。

モンゴル航空(MIAT)は、8月5日から東京羽田国際空港の直行便を運行 することになった。モンゴル航空は、運行を拡大し、夏の最盛期に、 成田空港行きは毎日運行し、水曜日と土曜日には羽田国際空港行きを 運行する。 飛行日程

ウランバートル→羽田

羽田→ウランバートル

OM9507/OM9508 水、土

15:25→20:10

21:15→02:45(翌日)

ロシア – トムスク州 ユーラシアの拠点大学都市、トムスク市 トムスク市は、西部シベリアの小さな都市であるが、毎年ロシアの色 々な地域と海外から千人以上の学生達がトムスク市の大学入学のため 集まる。トムスク市の人口は、8人中1人が大学生で、3人中1人が学問 研究者、大学生または大学講師である。 地球物理学的にユーラシアの中心部に位置しており、トムスクの10大 大学の一つ「トムスク国立大学」は1880年に設立したアジア初の大学 である。設立当時から現在まで、トムスクは、古典文明の知的思想が 発生した「アテネ」から名を借り、「シベリアのアテネ」とも呼ばれ ている。 現在、トムスク市には50万人の人口と6つの国立大学がある。大学生 は哲学と医学、石油採掘とナノ電子、音楽とデザイン、原子力発電所 の建設に至るまで、300以上の多様な専攻分野を学んでいる。 トムスク市の全大学生中、半分以上(62%)に当たる7万2千人は、ロシ

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会員自治体の行事日程

September

会員自治体の行事日程

Sunday

Monday

2015. 9

6

• 自治体 : ロシア サハリン州 • 行 事 : 第5回国際民謡競演 フェスティバル「生命の源泉」 • 期 間 : 9月20日~25日 • 場 所 : ユジノサハリンスク市 • 連絡先 : サハリン州文化部 T. +7-4242-72-33-37 F. +7-4242-72-41-72 up_culture@adm.sakhalin.ru

7

13

• 自治体 : ロシア サハリン州 • 行 事 : 国際学術会議「チェーホフ著書< サハリンの島>」開かれた結末 • 期 間 : 9月14日~15日 • 場 所 : ユジノサハリンスク市 • 連絡先 : サハリン州文化部 T. +7-4242-72-33-37 F. +7-4242-72-41-72 up_culture@adm.sakhalin.ru

20

• 自治体 : 中国 山東省 • 行 事 : 中国曲阜国際孔子文化フェスティ バル • 期 間 : 9月27日~29日 • 場 所 : 済寧市曲阜 • 連絡先 : T.+86-531-8606-1765

Tuesday • 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

中国 吉林省 第10回中国-北東アジア博覧会 9月1日~6日 長春市、長春国際コンベンションセンター 中国-北東アジア博覧会事務局 吉林省博覧事務局 T.+86-431-82768300/82768200 www.neasiaexpo.org.cn

1

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

ロシア クラスノヤルスク地方 木材加工エキスポ 9月8日~11日 クラスノヤルスク市 T. +7-391-22-88-611 www.krasfair.ru

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21

• 自治体 : ロシア サハリン州 • 行 事 : 国際会議「サハリン 石油とガス 2015」 • 期 間 : 9月28日~10月 1日 • 場 所 : ユジノサハリンスク市 • 連絡先 : Adam Smith Conferences T. +44 20 7017 7444 krisinag@adamsmithconferences.com www.sakhalin-oil-gas.com/

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28

29

4

5

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 仁川広域市 2015プレジデンツカップ大会 10月 6日~11日 仁川松島国際都市一帯 仁川広域市 体育振興課 T.+82-440-4072

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 慶尚北道 第14回世界韓商大会 10月13日~15日 慶州市 慶尚北道庁 グローバル通商協力課 T.+82-53-950-3041

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 全羅南道 2015 NEAR農業分科委員会 10月20日~23日 全羅南道一帯 全羅南道庁 農業政策課 T.+82-61-286-6241 F.+82-61-336-2630

October

2015. 10

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 釜山広域市 第8回アジアン映像政策フォー 10月4日~5日 海雲台(ヘウンデ)グランドホテル 2015アジアン映像政策フォーラム 事務局 T.+82-51-720-0348

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18

• 自治体 : 中国 山東省 • 行 事 : 5回黄河三角州(中国•垦利)国際環境 配慮型農業博覧会 • 期 間 : 10月18日~20日 • 場 所 : 東営市垦利 • 連絡先 : T.+86-543-2522490

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NEAR NEWS Vol. 64

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 江原道 第6回世界山火事総会 10月12日~16日 アルペンシア 江原道庁グローバル事業団 T. +82-33-249-2293

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会員自治体の行事日程

Wednesday 2

Thursday • 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

3

日本 兵庫県 国際フロンティア産業メッセ2015 9月3日~4日 兵庫県神戸市 兵庫県新産業課 T.+81-78-362-9054 F.+81-78-362-4273

9

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• 自治体 : 日本 鳥取県 兵庫県 京都府 • 行 事 : 第4回アジア太平洋ジオパーク ネットワークシンポジウム • 期 間 : 9月16日~21日 • 場 所 : 鳥取県 兵庫県 京都府 • 連絡先 : 鳥取県生活環境部緑豊かな 自然課山陰海岸世 界ジオパーク推進室 T. +81-857-26-7637 / F. +81-857-26-7561 兵庫県但馬県民局ジオパーク課 T.+81-796-26-3783 / F.+81-796-26-3785

• 自治体 : ロシア サハリン州 • 行 事 : 第3回サハリン国際人形劇場 フェスティバル「島の奇跡」 • 期 間 : 10月6日~16日 • 場 所 : ユジノサハリンスク市 • 連絡先 : サハリン州文化部 T. +7-4242-72-33-37 F. +7-4242-72-41-72 up_culture@adm.sakhalin.ru

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• 自治体 : 中国 山東省 • 行 事 : 第8回中国(東営)国際石油化学装備 及び技術展示会 • 期 間 : 9月17日~19日 • 場 所 : 東営市 • 連絡先 : T.+86-531-8606-1765

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

ロシア イルクーツク州 第10回NEAR実務委員会 10月13日~16日 イルクーツク州 イルクーツク州政府経済発展部 T. +7(3952)25-61-27 T/F. +7(3952)25-65-92 a.laman@govirk.ru

14

韓国 釜山広域市 第20回釜山国際映画祭 10月 1日~10日 映画の殿殿堂等 釜山広域市庁 映像コンテンツ 産業課 T. +82-51-888-5134

• 自治体 : 韓国 大邱広域市 • 行 事 : 第5回大邱国際コーヒー& カフェ博覧会 • 期 間 : 10月 8日~11日 • 場 所 : 大邱EXCO • 連絡先 : Coffee Fair 事務局 T. +82-53-384-7244 www.coffeefair.co.kr

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• 自治体 : モンゴル、オブス県 •行 事 「 : Uvsパートナシップ2015」貿易博 覧会 • 期 間 : 9月18日~20日 • 場 所 : ウラーンゴム市 • 連絡先 : オブス県庁 T.+976-99453322 / +976-99458099 Saruul02@yahoo.com

• 自治体 : ロシア サハリン州 • 行 事 : 第2回サハリン国際韓国文化、 芸術フェスティバル「韓流熱風」 • 期 間 : 10月 2日~7日 • 場 所 : ユジノサハリンスク市 • 連絡先 : サハリン州文化部 T. +7-4242-72-33-37 F. +7-4242-72-41-72 up_culture@adm.sakhalin.ru

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

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韓国 釜山広域市 第70回「国連の日」記念式 10月23日 国連記念公園 国連記念公園管理処 T. +82-51-625-0625

5

韓国 釜山広域市 第3回釜山国際水フォーラム 9月3日~4日 BEXCO 釜山国際水フォーラム事務局 T. +82-51-711-0049 F.+82-51-747-7030 http://www.bwf.kr/2015/english/ main/main/index_en.asp

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

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韓国 忠清北道 2015槐山世界有機農産業エキス 9月18日~10月11日 槐山有機農エキスポ農園 槐山世界有機農産業エキスポ組織 委員会 T. +82-43-280-5090 F. +82-43-280-5098

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• 自治体 : 韓国 慶尚北道 • 行 事 : 2015慶北聞慶世界軍人スポーツ 大会 • 期 間 : 10月2日~11日 • 場 所 : 聞慶市一帯 • 連絡先 : 慶尚北道聞慶軍人世界スポーツ大 会組織委員会 T. +82-2-748-5667

9

• 自治体 : 中国 山東省 • 行 事 : 2015中国(枣庄)国際新再生エネ ルギー•リチウムバッテリー産業博 覧会 • 期 間 : 10月16日~18日 • 場 所 : 枣庄市 • 連絡先 : T.+86-632-3326810

韓国 全羅南道 2015国際農業博覧会 10月15日~11月 1日 羅州市(全羅南道農業技術院) 国際農業博覧会組織委員会 T. +82-61-330-2793

• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

Saturday

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

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• 自治体 : 中国 吉林省 • 行 事 : 日中韓地方政府協力会議及び経済 貿易プロジェクトマッチング • 期 間 : 9月3日~6日 • 場 所 : 長春市 • 連絡先 : 吉林省人民政府外事弁公室アジア処 T. +86-431-88906715 F. +86-431-88906715 unkenkj@sina.com

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• 自治体 : ロシア トゥヴァ共和国 • 行 事 : トゥヴァ人文大学校 開校70周年 記念国際学術会議 • 期 間 : 10月 1日~3日 • 場 所 : クズル市 • 連絡先 : トゥヴァ共和国教育科学部 T. 27+39422-62254

Friday

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• 自治体 : •行 事 : •期 間 : •場 所 : • 連絡先 :

韓国 光州広域市 2015光州国際デザイン総会 10月17日~23日 金大中コンベンションセンター 光州市庁 都市再生局 都市デザイン課 T. +82-62-613-4861

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企画取材

第10回中国北東アジア博覧会

第9回中国-北東アジア博覧会の開幕式

第10回中国 北東アジア博覧会

China-Northeast Asia Expo

中国-北東アジア博覧会は、既に中国と北東アジアひいては世界各国との友好交流 及び経済貿易促進、多様な方面で協力が行われている重要な舞台となっている。北 東アジア政府間の対話及び交流を含め、北東アジア地域間の経済貿易協力、北東ア ジア各国の人文交流、豆満江流域開発及び国際協力、中国東北地域の対外開放等の ため、独自的な役割を通じて積極的に寄与している。 第10回中国-北東アジア博覧会は、9月1日から6日まで、中国吉林省長春市で開催さ れる。主な内容は、展示、経済貿易協力、会議・フォーラム、人文交流であり、科 学技術館、韓国商品館、台湾商品館、香港商品館、吉林館、食品産業館、医学健康

中国-北東アジア博覧会は、中国国務院の承認を得て、中 国商務部、国家発展改革委員会、吉林省人民政府が共同 主管する行事で、世界で唯一、北東アジア6ヶ国が一緒に

産業館、北東アジア及び国際協力産業館を設置し、北東アジア及び世界の優秀で特 色の有る商品と投資環境、政策、主要対外協力プロジェクト等を展示する。特に、 室内の全ての展示館は、それぞれ特徴が表れるように設計されている。博覧会の期

参加している。世界に向けて開かれた中国国際総合博覧

間中、「第8回北東アジア協力高位級フォーラム」を含む「第1回日中韓地方政府協

会であり、これまで9回の博覧会を成功裏に開催しており、

力会議」及び経済プロジェクト・パートナーリング等高位層会議・フォーラムと経

毎回素晴らしい成果を収めている。

済貿易促進及び人文交流のための行事も開催される。

北東アジア博覧会のロゴ

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北東アジア博覧会マスコット「ヨヨ(吉鹿優優)」

三角龍湾


第10回中国北東アジア博覧会

第5回中国-北東アジア博覧会の開幕式

第6回中国-北東アジア博覧会の開幕式

第8回中国-北東アジア博覧会、投資プロジェクト調印式

第8回中国-北東アジア博覧会の開幕式

第7回中国-北東アジア博覧会の開幕式

第8回北東アジア博覧会期間中に開催した「中朝羅先経済貿易地帯及び黄金坪、 威化島経済地区投資説明会

「関東神韻」文芸公演

吉林省の冬風景

長春「浄月淵」国家森林公園

「吉林向海」国家自然保護区 The Association of Northeast Asia Regional Governments

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会員国の多様な「お盆」文化

月餅

会員国の 多様な 「お盆」文化

9月を迎え、収穫の季節「秋」になった。毎年秋は、豊かに穀物が収穫できるよう祈念する。こ の時期に、各国では独特な風習や遊び等があるが、それらは似ているようで少しずつ違いがある。 今月号では、NEAR会員自治体の代表国家である中国、日本、韓国、ロシア固有の「お盆」文化 について紹介する。

和合と幸せを祈る中国の中秋節 中国のお盆は、陰暦8月15日の「中秋節」であり、春節、清明節、端午節などと共に「中国4大祝 祭日」と言われている。中秋節の意味は、漢字のとおり、秋節の半ば(中秋)を指す。別名で「団円 節」とも呼ばれるが、これは家族皆が集まって食べながら月を眺める風俗から由来し「皆が囲む 姿が丸い」ということで名付けられた。 また、中国人は「中秋節」になると、「月餅」を食べる。この月餅は、元の時代にモンゴルの抑 圧を受けていた漢族が、こっそり何かをたくらむために中秋節の前夜に月餅を作り、その中に、あ る作戦を書きこみ各地域の仲間達に伝達し、作戦が成功した。それ以来、月餅を作り、皆で分けて 食べる習慣ができたと言われる。 月餅は、満月の形をしており、多様な具(あずき、黄身、各種果物で作ったジャム等)が入ってい る。昔は中秋節に合わせて華麗に包装された高価な月餅が流行したが、最近は素朴で庶民的な月餅 が流行っている。

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会員国の多様な「お盆」文化

日本の「お盆」

カンガンスルレ

独特な風習が残る日本の「お盆」 お盆は、毎年8月13日からの4日間(東京など一部の地域は7月13日から4日 間)、先祖の魂を迎え入れ、皆の健康と幸福を祈る日である。お盆は、日 本民間信仰と陰暦7月15日の中国中元節で行われる「盂蘭盆会(地獄に落ち た母を救うため、祭物を供養したという故事から由来した行事)」と結合し た形だ。お盆の儀礼は主に仏教式で行われるが、昔ながらの祖先の霊魂を 迎え繁栄を祈願する日本風習を見せている。

それ以外にも、伝統遊びとして「カンガンスルレ」、「綱引き」、「ガ

地域によってお盆を迎える日は異なるが、一般的に8月15日を中心に行

マ・サウム(相手のガマ(輿)に先に接近した方が勝つ遊び)」等がある。し

われている。公休日ではないため官公署等では業務を続けるが、日本国民

かし、産業社会になってからはその儀礼や行事等が縮小したが、今もな

の大多数がこの時期の前後に「お盆休み」と呼ばれる長い連休を楽しむ。

お「里帰り」風習は残っており、秋夕になると大勢の人が故郷に戻り、

今日、お盆は宗教的な特徴は弱まり、その形式も段々簡素化している。 交通渋滞が起こる。 しかし、「子孫の周りを巡る祖先の霊魂を迎える」という本来の趣旨は 受け継がれており、家族のみならず地域住民の皆で集まる「真夏の行 事」という形で位置づけられている。

殉国烈士を称える聖ドミトリー土曜日 ロシアのお盆に当たる日は「聖ドミトリー土曜日(Holy Saturday)」であ

豊作を祈願する韓国の秋夕(チュソク)

る。聖ドミトリー土曜日は、毎年11月8日直前の最後の土曜日。この日、 ロシア人は親戚で集まり初物の穀物や果物で作った料理を分け合い、墓

韓国は、陰暦8月15日に「秋夕」を過ごす。「秋夕」という言葉以外に も、仲秋節、嘉俳日、ガウィ、ハンガウィとも呼ぶ。 昔、韓国の農耕社会は、祖先の祭祀とソンミョ(墓参り)をし、祖先に礼

参りをする。ロシア人の生活で欠かせない「ウォッカ」は聖ドミトリー 土曜日にも初物の穀物で作ったウォッカを分け合って飲み、また鳥にも 穀物をえさとしてあげる風習がある。

を尽くし、豊作を祈願した。また、家族、親戚、村の人々で行事や遊び

聖ドミトリー土曜日の由来は、1380年に遡る。当時、南部地域を流れ

をしながら、食べ物を分け合った。特に、秋夕に家族で集まって必ず食

る「ドン川流域」でモンゴル軍を大破したドミトリー・ドンスク公が

べる物がある。それは「ソンピョン(松餅)」である。ソンピョンは、米粉

11月8日に戦死者を追慕したことから始まる。それ以後、ロシア正教会が

で生地を作り、具(緑豆、ゴマ、クリ等)を入れて丸める。ソンピョン(松

この日を「聖ドミトリー土曜日」と指定し、戦死者と祖先を追慕するよ

餅)という名は、ソンピョンを蒸す時に下に松葉(松を韓国語でソンと呼

うになった。月日が流れ、収穫祭の性格も加わることで、今ではロシア

ぶ)を敷くことから由来する。

の主要な名節として位置づけられている。

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会員探訪

韓国・済州特別自治道

韓国・済州特別自治道

済州の国際行事について 済州特別自治道は、下半期に多様な国際行事を開催準備中であり、観光客を 目を引いている。その中でも、10月に開催する行事2つを選定し紹介する。

グローバル時代の跳躍、済州島嶼観光政策フォーラム(10月5日~8日) 島嶼観光政策

島嶼観光政策フォーラムとは? 1997年7月に創設した「島嶼観光政策フォーラム(ITOP: Inter-Islands Tourism Policy Forum)」は、会員国の共同観光政策の協議及び支援のための地方政府協 議体であり、韓国・済州道、中国・海南省、日本・沖縄県、インドネシア・ バリ州の4つの創立国を中心に、合計14の地域が参加している。 ・創 立 会 員 国 :済州特別自治道(韓国)、沖縄県(日本)、バリ州(インドネシア)、海南省(中国) ・一 般 会 員 国 :‌ 南部島(スリランカ)、カナリア諸島(スペイン)、ハワイ(アメリカ)、 ザンジバル島(タンザニア)、プーケット(タイ)、セブ島(フィリピン)、 ペナン島(マレーシア) ・オ ブ ザ ー バ ー :‌ プリンスのエドワード・アイランド(カナダ)、コンポンチャム(カンボジア)、 ゴットランド島(スウェーデン)

世界の主な島観光都市が集まり、地域間の観光協力の基盤を造成し、共同で 観光関連関心事について論議し、それを実行するため協議・調整・支援し、共 同観光振興を図り、同時にこれを通じた地域及び国家発展に寄与することを目 島嶼観光政策

指している。島嶼観光政策フォーラムでは、主題発表、知事・省長会議、共同 署名書の発表、シンポジウムの開催を通じて、多様な経験と情報を共有し、地 域別大学、観光産業家、団体間の交流協力事業を推進している。

済州道はこれまでどのような役割をしてきたか? 済州道は19年間、世界島嶼観光地のリーダーとして島嶼観光政策フォーラム の本部としての役割を遂行しながら持続的な発展を牽引してきた。事務局は済 州観光統合マーケティング機関である「済州観光公社(社長:崔甲烈)」で設置・ 運営している。1997年第1回創設フォーラムを韓国・済州道で開催し、4つの 創立会員国(済州、沖縄、バリ、海南省)を巡回しながら毎年フォーラムを開催 している。開催地域も一般会員国まで徐々に拡大しており、済州はこれまで 18年間、第1回、第5回、第10回、第15回のフォーラムを成功裏に開催した。今 年は、第19回フォーラムを再び済州で開催し、5回目の開催となる。 フォーラムでは、毎年島嶼観光代表都市の共同関心事を中心に、観光開発の 経験及び情報共有、観光ルート開発及び共同協力マーケティング、単一観光目

済州特別自治道

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NEAR NEWS Vol. 64

的地コンセプトの形成、地域別の大学・観光事業家と団体間の交流協力事業推 進を主な議題としている。


韓国・済州特別自治道

今回開催する「第19回島嶼観光政策フォーラム」の特徴は? 今回開催する「第19回島嶼観光政策フォーラム」は、韓国・済州 道と中国・海南省にとって一層特別な年である。済州道と海南省 は姉妹結縁して20周年を迎える。そこで、多様な付帯行事を準備 し、会員国の広報ブースを運営し多彩な見どころと体験を提供す る予定だ。特に、済州地域祝祭と連係し、道民と観光客、外国人 が参加できるグローバル交流の場を作る方針で、地域住民の所得 創出のため島嶼観光政策について論議を展開する予定だ。 済州観光公社島嶼観光政策フォーラム事務局は「済州にとって 島嶼観光政策フォーラムは、世界各国の島地域を結ぶと同時に、 創立国であり、事務局としての済州ブランドを世界に知らせる良 い機会となるだろう。戦略を整え、持続可能な島嶼観光政策発展に向け た方向性を提示できるフォーラムへと発展させる」と述べた。 *済州観光公社島嶼観光政策フォーラム事務局は、公式ホームページ(www. itop-forum.org) の運営を通じてフォーラム情報及びシンポジウム発表資料を共有している。また、月刊e-ニ ュースレターを発送し、会員国11地域の観光動向や観光商品等の情報を提供している。

今年の「耽羅文化祭」では…? 第54回耽羅文化祭は、済州民俗と文化遺産、生活文化芸術が一つにな り、済州道民と観光客、外国人が文化という分野で一つになり、楽しみ ながら交流する文化祝祭である。今年は「耽羅人の暮らし、済州文化中 興時代」という主題で、伝統文化を脈々と引き継ぎ、済州文化を世界に 広める事が期待されている。今回の耽羅文化祭には、祈願開幕祝典、済 州伝統文化祝典、耽羅原型文化祝祭、参与文化祝典に分類され、民俗芸

済州文化の伝承のための「済州耽羅(タンラ)文化祭」(10月7日~11日)

術競演、無形文化財の再演、青少年文化行事、参与芸術行事、交流行事 等、多様な公演、展示体験行事が5日間行われる。

耽羅文化祭の主なプログラムは? 祈願開幕祝典として、10月7日午前に耽羅開闢神位祭及び萬徳祭が儒教 式で祭礼が行われ、続いて夕方には行事出演団体及び耽羅文化仮装パレ ード等、5千人の出演者が参加する「文化の道」祝祭パレードが行われ、 塔洞広場で開幕式が華麗に開かれる。10月8日に塔洞広場で耽羅の歌と 踊りを伝承宣揚する「民俗芸術祝祭」が行われ、済州市と西帰浦市を代 表して出演するゴルグン(済州で陰暦正月から2月まで、村の人達の健康 済州の代表的な祝祭である「耽羅文化祭」は、毎年10月初旬から中旬

を祈るため行う農楽)と民俗芸術部門8チームが熱い競演をする。夕方に

にかけて開催している。1962年に「済州芸術祭」という名で始まり、

は「韓中友好行事」が行われる。10月9日には、耽羅人の魂が込められた

1965年の第4回からは「漢拏(ハンラ)文化祭」という名称に変え郷土文化

「無形文化財公開再演行事」と青少年文化祝祭、済州方言祝祭が準備され

祝祭へと転換され、2002年第41回から「耽羅文化祭」に改称してこれま

ており、10月10日には学生民俗芸術祝祭と済州方言スピーチ大会、済州

で続いている文化祝祭である。

方言のど自慢大会等、「済州方言」を中心に行事が行われる。最終日の 10月11日に「耽羅文化仮装祝祭」が済州道内43邑面洞民俗保存会の会員

耽羅文化祭とは?

が出演し熱い競演をする。同じく、全国民謡のど自慢大会も行われる。

耽羅文化祭は、耽羅開闢(かいびゃく:世の始まり)以来、長い歴史と伝

夕方は閉幕式として総合授賞式と祝賀公演と打ち上げ花火で5日間の祝祭

統を引き継いで、済州先人が創造した済州文化遺産の特性である「庶民

の幕を閉じる。この他にも、行事期間中に人間文化財が参加する「無形

文化性」と「図書文化性」と「固有文化性」を発掘し、文化財指定と世

文化財工芸種目」の試演として「ガッイルタンゴンジャン」、「マンゴ

界文化遺産登載等のため文化資源化の役割を果たしている。このように

ンジャン」等の再演行事と移動式博物館「済州原型文化財展示館」、

消えていく済州文化を蘇らせ発展し、済州文化の学術上・歴史上・芸術 上の独特な価値を保存し伝承して行く「済州総合文化祝祭」である。

「済州通過儀礼の再現」、「民俗遊びの体験」、「外国人天然染色体験 館」等、多様な公演芸術行事と展示・体験行事が行われる。

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