第六 あわ
れ
哀
なる
か
なる
な
い
哉。
ま
今
に
ほん
ごく
の
まん
日
本
国
の
万
Awa
re
naru
ka
na
i
ma
no
hon
goku
no
man
にん
にち
れん
ならび
に
で
し
だん
な
とう
が
さん
人。
日
蓮
並
に
弟
子
旦
那
等
が
三
nin.
Nichi
ren
narabi
ni
de
shi
Dan
na
tou
ga
san
るい
の
ごう
てき
に
せめ
ら
れ。
だい
く
に
あう
類
の
強
敵
に
責
ら
れ。
大
苦
に
値ふ
rui
no
gou
teki
ni
seme
ra
re.
Dai
ku
ni
au
を
み
て
よろ
こん
で
わ
ろう
と
も
き
のう
を
見
て
と
も。
wo
mi
te
yoro
kon
de
wa
rou
to
mo.
Ki
nou
は
ひと
の
う
え。
きょう
は。
み
うえ
なれ
ば
にち
は
人
の
今日
は。
身の
上
なれ
ば
日
wa
hito
no
u
ye.
Kyou
wa.
Mino
uye
nare
ba
nichi
れん
ならび
に。
で
し
だん
な
とも
に
そう
ろ
の
蓮
並
に。
弟
子
檀
那
共
に
霜
露
の
ren
narabi
ni.
De
shi
dan
na
tomo
ni
sou
ro
no
悦
で
上。
笑ふ
昨日
いの
ち
命
の。
ひか
の。
げを。
ま
日影を。
つ
待
ばか
りぞ
か
し。
ただ
ばか
りぞ
か
し。
只
ino
chi
No.
Hika
gewo.
Ma
tsu
baka
rizo
ka
shi.
Tada
い
ま
ぶっ
かに。
かな
い。
じゃっ
こう
の
ほん
ど
に。
仏
果に.
叶
ひ。
寂
光
の
本
土
に。
今 i
ma
bu
Kani.
Kana
i.
Jya
kou
no
hon
do
ni.
こ
じゅう
し
て。
じ
じゅ
ほう
らく
せん
と
き。
なん
居
住
し
て。
自
受
法
楽
せん
Ko
jyuu
shi
te.
Ji
jyu
hou
raku
sen
to
ki.
Nan
じら
が
あ
び
だい
じょう
の
そこ
に
しず
み。
だい
等
が
阿
鼻
大
城
の
底
に
沈
み。
大
jira
ga
a
bi
dai
jyou
no
soko
ni
shizu
mi.
Dai
く
に
あ
わん
と
き。
われ
ら
いか
ばか
り
む
苦
に
我
等
何
ku
ni
a
wan
to
ki.
Ware
ra
ika
baka
ri
mu
ざん
と
おも
わん
ず
らん。
なん
じ
ら
いか
ばか
り
慚
と
思
はん
ず
らむ.
等
何
zan
to
omo
wan
zu
ran.
ra
ika
値む
時。
汝 Nan
ji
時。
汝
計
無
計 baka
ri
うら
やま
羨
し
く。
おも
わん
ず
らん。
いち
ご
を。
すぐ
し
く。
思
はん
ず
らむ.
一
期
を。
すぐ
ura
yama
shi
ku.
Omo
wan
zu
ran.
Ichi
go
wo.
Sugu
る
こ
と
ほど
な
し。
いか
に
ごう
てき
かさ
なる
程
な
し。
何
に
強
敵
かさ
なる
る
事
ru
ko
to
hodo
na
shi.
Ika
ni
gou
teki
kasa
naru
と
も
ゆめ
ゆめ
しり
ぞく
ここ
ろ
な
く。
おそ
るる
と
も
努
々
な
く。
恐
るゝ
to
mo
yume
yume
shiri
zoku
koko
ro
na
ku.
Oso
ruru
ここ
ろ
なか
れ。
たと
い。
くび
を
ば。
のこ
ぎり
に
なか
れ。
縦
ひ。
頸
を
ば。
心
退く
心
鋸
に
koko
ro
naka
re.
Tato
i.
Kubi
wo
ba.
Noko
giri
ni
て
ひき
き
り
どう
を
ば。
ひし
ほこ
を
もっ
て
て
引
胴
を
ば。
ひし
ほこ
を
以
て
te
hiki
ki
ri
dou
wo
ba.
Hishi
hoko
wo
mo
te
つつ
き。
あし
に
は
ほだ
しを
うっ
て
きり
を
もつ
つゝ
き。
足
に
は
ほだ
しを
打
て
錐
を
もつ
tsutsu
ki.
Ashi
ni
wa
hoda
shiwo
u
te
kiri
wo
motsu
切
て。
もむ
と
も。
の
かよ
わん
きわ
は。
なむ
て。
もむ
と
も。
の
かよ
はん
きは
は。
南無
te.
Momu
to
mo.
Ino
chi
no
kayo
wan
kiwa
wa.
Namu
みょう
ほう
れん
げ
きょう。
なむ
みょう
ほう
れん
げ
きょう
と
妙
法
蓮
華
經。
南無
妙
法
蓮
華
經
と
myou
hou
ren
ge
kyou.
Namu
myou
hou
ren
ge
kyou
to
とな
え
て。
とな
え
じに
に。
しぬ
る
なら
ば
しゃ
唱
へ
て。
死
に。
しぬ
る
なら
ば
釈
tona
ye
te.
Tona
ye
jini
ni.
Shinu
ru
nara
ba
sya
か。
た
ほう。
じゅつ
ほう
の
しょ
ぶつ
りょう
ぜん
え
じょう
多
宝。
十
方
の
諸
仏
霊
山
会
上
ka.
Ta
hou.
Jyut
hou
no
syo
butsu
ryou
zen
ye
jyou
に
し
て
ご
けい
やく
なれ
ば
しゅゆ
の
ほど
に。
に
し
て
御
契
約
なれ
ば
須臾
の
程
に。
ni
shi
te
go
kei
yaku
nare
ba
syuu
no
hodo
ni.
と
び
き
たっ
て。
てを
と
り。
かた
に
ひっ
かけ
て。
手を
肩
に
引
懸
te.
Tewo
Kata
ni
hi
kake
。
飛 To
ki
ta
ち
命
唱
来 bi
いの
取。 to
ri.
て
りょう
ぜん
へ
はし
り
たま
わ
ば。
に
しょう。
に
て
霊
山
へ
走
り
給
は
ゞ。
二
聖。
二
te
ryou
zen
he
hashi
ri
tama
wa
ba.
Ni
syou.
Ni
てん。
じゅう
ら
せち
にょ
は
じゅじ
の
もの
を
おう
ご
天。
十
羅
刹
女
は
受持
の
者
を
擁
護
ten.
Jyuu
ra
sechi
nyo
ha
jyuji
no
mono
wo
ou
go
し。
しょ
てん
ぜん
じん
は
がい
を
さ
し。
はた
を
し。
諸
天
善
神
は
蓋
を
指
し。
幡
を
shi.
Syo
ten
zen
jin
wa
gai
wo
sa
shi.
Hata
wo
あげ
て。
われ
ら
を。
しゅご
し
て
たし
か
に。
じゃっ
あげ
て。
我
等
を。
守護
し
て
に。
寂
age
te.
Ware
ra
wo.
Syugo
shi
te
tashi
ka
ni.
Jya
こう
の
ほう
せつ
へ。
おく
り
た
もう
べき
な
り。
光
の
宝
刹
へ。
送
り
kou
no
hou
setsu
ye.
Oku
ri
ta
あ
ら
うれ
し
や。
うれ
し
や
あ
ら
うれ
し
や。
うれ
し
や
A
ra
ure
shi
ya.
Ure
shi
ya
慥
給ふ
べき mou
beki
也。 na
ri.
ぶん
ねい
じゅう
ねん。
き
ゆう
ごが
ち
の
文
永
十
年。
癸
酉
Bun
nei
jyuu
nen.
Ki
yuu
goga
chi
no
hi
にち
れん
ざい
ご
はん
日
蓮
在
御
判
Nichi
ren
zai
go
han
五月
ひ
日
この
しょ
おん
み
を
はな
た
ず。
つねに
ごらん
ある
べく
此
書
御
身
を
離
た
ず。
常に
御覧
有
べく
Kono
sho
on
mi
wo
hana
ta
zu.
Tsuneni
goran
aru
beku
そう
ろう。
候。 sou
rou.