PORTFOLIO
現在 (株)NODにてディレクションと建築デザイン。 東京工業大学大学院にて「アナロジー」の制作的研究。 キノコの根である「菌糸」に注目し、フードプリント、プロダクト開発、アップサイクルな新たなライフスタイルの発信を検証中。 経歴 1997年4月25日 愛知県名古屋市生まれ 2013年3月 名古屋市立滝ノ水中学校 卒業 2016年3月 愛知県立明和高等学校 卒業 2017年4月 東京工業大学 第六類 入学 2021年4月 東京工業大学大学院 環境・社会理工学院 建築学系 建築学コース 入学 指針 人・物・場所の潜在的な声を聴く。 一つ一つを多角的に捉える。 新たな形を作り、社会へ発信する。 趣味 読書、筋トレ、散歩、サウナ、バー、スケートボード、仲間と話す事 etc 実績 第2回 日本財団みらいの福祉施設建築プロジェクト 一次審査通過(審査中) 東京工業大学 卒業設計展・銀賞 三大学卒業設計合同講評会(東大×東工大×藝大)・中山英之賞 東京工業大学 建築学科機関誌 華「Ka」掲載 学部4年間で1000冊読書 東工大 実践型起業塾「STARTech2022」・採択 建築系コミュニティ「建築いどばた会」・創設 得意 リサーチ・整理した上でコンセプトメイキング・ディレクションする事 尊敬している人 GACKT、武井壮、James Gatz、黒川紀章、谷尻誠 夢 建築科医 東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 修士二年 藤井研究室 所属 山中 創太 「やまちゅう」(@sosoyamachu) Twitterフォロワー3,300人以上 読書や建築について発信 やまちゅう
Activity 建築、発信、コミュニティ運営など、 学内に留まらず幅広い活動をして来ました。 大きな舞台や緊張感のある局面でも、 自分なりに一生懸命に想いをぶつけてきました。 東工大の卒業設計の代表として、OBの方々へプレゼン。 英語を利用した国際設計スタジオに参加。 「建築いどばた会」について取材を受けた際のYoutube ライブ。400名が参加したコミュニティ「建築いどばた会」の発足と運営。 「1,000冊読書した建築学生」としてYoutube取材を受けた。 東大×藝大×東工大から3人ずつ選抜される卒業設計合同講評会。
やをら舟 -東京都江東区クローバー橋水運拠点計画- 2020年5月~2021年2月(卒業設計) 水運拠点、宿泊所、カフェ、避難所 東京都江東区クローバー橋両岸 ・東京工業大学卒業設計講評会・銀賞 ・三大学卒業設計合同講評会・中山英之賞 ・学内誌「華」ka045掲載 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 | | 受賞 |
水運都市のあるべき姿。 江東区において、川と人々の繋がりは弱くなった。人々の生活は川から切り離されたことで、川の価値を軽視するばかりか、氾濫の危険性からも目を背けている。 そこで本提案は、避難所となる水運拠点施設を創る。人々は川の魅力と危険にふれることで、川とのあるべき関係性を取り戻していく。
開発の影に埋もれた東京の内部河川。 江東区の始まりは水運都市であった。しかし効率を求めた開発の歴史は、ゆっくりとした時間の価値を持つ河川をないがしろにした。 川から目を背けていては、今以上に川との向き合い方を忘れるだけではないだろうか。そうではなくむしろ、川の持つ魅力と危険に触れる空間が必要である。 江戸時代、水運を中心とする風景が広がっていた。 「車」と「マンション」は川と人々を切り離した。 区の呼びかけ「ここにいてはダメ」が話題となった。 江戸 高度成長期 現在
街と川を繋ぐ水辺建築の在り方。 江東区の両岸にはマンションが立ち並んでいたことで、川沿いに影を落とすだけでなく、街との視覚的・動線的な断絶を生んでいた。 そこで、ピロティ型の建築を新たに建てることを考えた。この建築は街と川の繋がりを取り戻すと同時に、そのまま上部が避難所となる。 さらにピロティの高さを、想定されている最大規模の浸水面よりも少し高く設定する事で、利用者が「この高さまで水が上がるのか」と本能的な 危機感を感じることを狙う。 リノベーション スクラップ ビルド 浸水面の可視化 ■ピロティ 避難所 街を川に開く 川街 ■川沿いに解放的な空間を与える ■和舟のメタファー ■対象敷地における両岸の「負の象徴」 立体駐車場 マンション
リノベーション スクラップ ビルド 徐々に勾配を急にする 主動線周りの庇を調整 同じ形の中でも変化をつける 浸水面の可視化 ■ピロティ 避難所 街を川に開く 川街 ■川沿いに解放的な空間を与える ■和舟のメタファー ■江戸の木造風景の再現 ■木造屋根の構成 立体駐車場 マンション
①水陸両用バス ③水上バス ④私有船 ⑥レンタルボート ⑤私有スタンディングボート 日本橋や浅草と連携。 定員40名ほど。観光ガイドが 川沿いの建物や歴史の紹介をする。 中川や浅草と連携。 陸から川への入水は 観光の目玉。 カヌーをレンタルできる。 中川に乗り捨てる事も出来る。 イベントや普段使い。 周辺住民の私有船を一時係留。 江東区南部のマリーナと連携。 「船のサービスエリア」となる。 私有ボートの乗り降りが出来る。 舟運の発展に伴い、個人の舟利用を想定。 通勤、移動、レクなど。 中川、マリーナへ 東京の内部河川における、船のサービスエリア。 東京の河川交通を活性化させるため、観光・レク・通勤通学など、あらゆる舟利用に応える。 本拠点では食堂、コーヒーのテイクアウト、宿泊場なども設け、船観光のポテンシャルを高める。
②水上タクシー 周辺の船着場と連携。 定員は10名ほど。 観光やレク、会議など。
東京の水運における新たなハブ。 残された水運網の中心に本拠点は計画されている。東京の河川に対し、観光・日常使い・避難において貢献する。 ピロティで乗客が乗り降りする。川沿いの解放感と眺望を意識した建物の形。
ピロティによって 街と川が連続する 日陰付きの河川敷 水陸バス駐車場 日本橋、浅草からの 舟の流れ スカイツリーへ マリーナへ 災害時に機能を転用。 災害時には、「厨房」「宿泊所」「備蓄庫」などを転用する。 本避難所では、近隣の木造密集地帯地からの避難者受け入れる。 一階平面図
二階平面図
ピロティから舟の往来を眺める。
私有船の一時係留場。
Hyphamade Landscape -菌糸と創る生業の風景2021年7月~2021年10月(コンペ) 集合住宅、カフェ、菌糸加工場 大阪都内の仮想地 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 |
生きる悦びへの念い 多くの現代人は、意義を見失っていないだろうか。受け身で生きていては、生に対し盲目的になってしまう。 一方で、一般的に貧しいとされている路上生活者の方が、逞しく見える事もある。 それは、彼らが日々の生活において自らの身体と創造力を駆使し、生きているからだ。 自ら考え、働きかけるからこそ、ほんとうの生きる悦びが得られるのではないだろうか。
菌糸を活用した衣食住。 近年、菌糸が注目を集めている。菌糸は、食べ物としてはもちろんの事、 衣類や建材として加工する事も出来る。 本提案では、住民が菌糸と共に暮らし、衣食住をデザインする。
周辺のゴミを集める。 住宅内の菌糸はゴミを分解し、伸長する。 伸長した菌糸は住居を更新し、余った際には製品として出荷される。 ブロックや竹に胞子を付着。
春 夏 秋 冬 ブロックや竹に胞子を付着。 夏に菌糸カーテンが伸びる。 秋に子実体を回収する。 焼き固めてシェルターに。 菌糸のふるまい。
N 400 2230 200 2720 1630 4200 5200 AA’ 菌糸とくらす。 菌糸は中央のドーム内で伸長し、建物を包み込む。伸びた菌糸は敷地内で加工・販売される。周辺との窓口として、カフェやショールームも併設。 建材化、製品化において余った菌糸カーテンは切り取り、二階床に敷き詰めたり、居住部を隔てるのれんとして活用する。 一階平面図 1/300 一階平面図 1/300
竹のドーム 菌糸に包まれるアジール空間 細い真竹をしならせて作る。 菌糸のカーテン 菌糸はドームからぐんぐん伸び、 人間を雨水や外気温から守る。 伸びたら切り取り衣服等へ加工。 麻ひも 菌糸は麻ひもに絡みつき、 分解・伸長しながら誘導される。 竹フレーム 柱が菌糸に侵食されても、 人の手で交換可能。 太い孟宗竹用いる。 菌糸ブロック 焼き固められた菌糸 孤を描き強固にする。 菌糸・竹・麻紐を用いた構法。 住民が、身体一つで建築を操作できるよう、菌糸・竹・麻紐による構法を考えた。生きた菌糸は竹フレームと麻紐をつたって伸長する。
"eden"プロジェクト 2022年6月~2022年8月(内装・実施イベント) バー、イベント 東京都神田 イベントバー「エデン」 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 |
俗世と切り離されたアジールを演出 イベントバーを貸切り、リアルな場で交流する事の意義を考えた。オンラインによる広く浅い関係性の発展が進む一方で、 リアルな出会いの価値は、密な関係性にある。そこで招待性のシークレットイベントを開催し、アンダーグラウンドなバーにおいて、 俗世間と切り離されたようなアジール(避難所・聖地)を演出した。
招待制イベント より密で深い交流を促すために、招待制のイベントを行った。 招待される人は、運営の3人が「信頼している人」という基準で直接声を掛け、特別感を演出した。 認められた人だけが集まれる場にふさわしいように、アプローチやバー空間をデザインした。 〇イベントのフライヤー
メタファーを取り入れた空間 空間のアジール性を強調するために、宗教施設や丘墓に見られる空間構造を参照した。 エントランスでは細長い通路をくぐっていき、その先には包まれるような空間をデザインした。
インターン①SUPPOSE 那須に入り込むための別荘/ 住宅模型作成 2022年4月 ※2週間 (SUPPOSEオープンデスク) 別荘/住宅模型 那須/鎌倉 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 |
自分で考える SUPPOSE DESIGN OFFICEにて2週間のインターンに参加した。二週間の間に、住宅模型の作成と、別荘のコンセプトを検討させて頂いた。 インターンと言えど、主体的な動きを強く求められた。特殊な素材を用いた住宅の模型において、なにを素材としどのように作りこむか。 那須の魅力を最大限に取り入れつつ、敷地面積を極限まで削るためにどうすればいいか。 また、コミュニケーションやふるまいについても深く考えさせられた。自分のアイデアを論理的かつ積極的に説明する姿勢も学ぶことが出来た。
2730 865 4080 910 2730 20475 2730 2730 2730 2730 2730 2730 TerraceLivingKitchen Storage Entrance Stone Wall 石壁の玄関に入り込む Table Shelf 73 Queen BedQueen Bed 那須に飛び込む 那須の自然を満喫するため、身心の衣を脱げる別荘を考えた。石壁の玄関から入ると、暗く細長い通路の先に、光が見える。 通路を進むごとに、空間は広く高く明るくなり、那須の自然をより印象的に感じさせる。 テラスからピロティに降り、身衣を脱いでサウナに入り、そのまま川に飛び込む。ピロティ下では石壁と草木と川、そして天井や柱で構成され、まさに自然と建築 の隙間で「ととのう」事が出来る。 那須を全身全霊で感じ味わうために、明るい―暗い、広い―狭い、人工―自然を操作し、その隙間に住まう別荘を計画した。 二階平面図 1/200 〇室内面積 ・2F:62.0㎡ ・1F:3.31㎡ ・合計:65.31㎡ アイソメ
西側立面スケッチ 一階パース(石壁と川に囲われた"ととのい"の場) 住宅模型作成 住宅模型の作成を担当した。特殊な屋根形状、外装材、壁の色味など、細かな質感の表現が求められた。 初めは何から手を付けていいのかすらわからなかったが、何度もモックアップを作りスタッフさんと細か なすり合わせをした。何とか向き合っているうちに、やすりを切り繋ぎ特殊な屋根を再現する方法を編み 出し、また5種類のスプレーを組合せ常に同じ色合いの壁を表現するスキルを身に着けた。最終的には代 表や設計担当の方、クライアント様にも満足いただける模型を作成することが出来た。
生ごみで育つ菌糸の家 2022年3月~2021年5月(コンペ) テーマ:「終わらない家」 生ごみ回収、集合住宅、シェアキッチン、子供の遊び場 都内 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 |
菌糸で食品ロスに取り組む。 食べ物は日々、家庭・学校・飲食店で廃棄されている。しかし多くの人は、その事実から目を背けているのではないだろうか。 本提案では、地域から集めた生ごみを菌糸が分解する。菌糸は伸長し、人が住むための壁やアーチを作る。 本来捨てられるだけであった生ごみを分解し、新たな価値を生む「終わらない家」は、街の食べ物に対する意識をも変えると期待される。
菌糸が生ごみを再利用する。 従来の生活では、生ごみは「捨てて終わり」だった。 本提案における菌糸は、生ごみを分解し食べ物(子実体)を生むだけでなく、食品ロスに取り組む場を創出し、 地域交流を促進し、敷地を超えた取り組みを広げる。 〇従来の生活
〇生ごみを「終わらせない家」
成長する菌糸の家。 ガラスの囲いに生ごみを入れると、菌糸壁が侵食する。 菌糸のタンクを中心に、菌糸の家が成長していく。
断面計画。 温度・湿度・日射を調整し、菌糸と住民の住み分けを図る。
Komorebi 2021年10月~2021年11月(国際グループ設計) 交流施設、カフェ、ホール、宿泊、コワーキング 中国 大学敷地内 | 制作期間 | | プログラム | | 対象敷地 |
異文化を繋ぐ 国際設計スタジオにて、大学生のための交流施設を作った。 英語とZOOMを使用したグループワークという事で、チーム内でのコミュニケーションが重要な課題であった。 自分は共通のデザインビジョンを持つことが重要であると考え、与件を整理した後で「木漏れ日」というキーワードを掲げた。 日本特有の概念をコンセプトにしたものの、結果的には中国の大学構内に新たな形と雰囲気を持つ建築を提案出来た。
キーワード「木漏れ日」。 「木漏れ日」というイメージを元にデザインした。様々な交流を促し、外部の注目を集めるために、多孔質の形をモチーフにする。
中間階で緩衝する。 1階は図書館やカフェなどの公共空間。2,3階は公私の緩衝となるようなコワーキング。4~6階は宿泊フロアとした。 二階平面図 S=1/400 四階平面図 S=1/400
律動する人間の家 2021年9月~2021年10月(コンペ) 家、キッチン、風呂 | 制作期間 | | プログラム |
太陽と人間の根源的な関係性 コロナ禍における「人間の家」を考える。人間は本来、太陽とともに生きてきた。 しかし現状、太陽による精神的・肉体的な律動は十分に得られていない。 そこで垂直方向の境界を見直し、自然の隙間に人間のすまいを設計した。 本提案では、住民が衣食住を自ら獲得するために、菌糸と共存する生活を描いた。
朝日は一日の始まりを知らせる。夕日を見て人は立ち止まる。
しかし箱に閉じた現代の生活では、このような精神的・肉体的な律動は得られない。
日常に太陽を取り込むために、レンズと布を取り入れた。
レンズは太陽の軌跡を刻み、布は太陽や雨との距離を操作可能にする。
太陽と人間
太陽光 紫外線(UV-B) 可視光線 ビタミンD メラトニン セラトニン 免疫力↗骨強度↗筋肉維持↗ 幸福感↗ 体内時計律動 概念図:「人間の”光合成”」 抑制 生成 生成 UV-CUV-BUV-AVisible light Space Ozone layer Sky Filter Glass ×1 Glass ×2 (Lens) Shelter UV-Bはガラスでカットされる。地球は太陽の下にある。人間が太陽によって調整できるビタミンとホルモン。 レンズが熱の軌跡を刻む。 光合成とネコ。レンズとフィルター。 植物は光合成によってデンプンを生成する。人間も、太陽を享受し律動する。 また紫外線の一種であるUV-Bは、ビタミン生成するもののガラスを通過できない。そこで布がUV-Bを透過させる装置となる。 ネコは太陽の愉しみ方を知っている。人間も、太陽との関係を本能的に探る。 レンズによって集められた太陽光は、家の中に軌跡を刻み熱を蓄える。
レンズにより集められた熱で料理。 雨水を布で濾し、薪を燃やしてお風呂にする。 レンズによる熱の軌跡も、水の上を歩けば怖くない。
嵐の家 2022年7月~2022年10月(日新工業コンペ「嵐の家」) 瞑想空間 | 制作期間 | | プログラム |
立ち止まること 人は変化を求めてきた。 都市、技術、情報の目まぐるしい進歩の中で、 我々が立ち止まるきっかけを与える。 制御できない霧に包まれることで、世界の見え方はどう変わるだろうか。
霧の家 Human has created too many things. 人は多くを創りあげてきた。十分過ぎるほどに。 A miscellaneous There’s no peace and quiet in this miscellaneous city full of chaotic creation. 都市は雑多な情報であふれている。 I sometimes dream of pure solitude. 人は孤独を享受したいと思うことがある。 homecalltoplaceaevenmiscellany”Maybeofstormfrom“theshelterabecomesfogHazy 情報という”嵐”から守られる。家のような霧。 Cloudy fog clears out my cloudy thoughts, giving me time to pause. 霧は私を立ち止まらせ、また解放する。 I wonder how will my perception of this world would change after the fog fades away? 霧の後に感じる世界はどんなだろうか。
miscellaneous city from the mind’s eye. My mind cannot be at ease in this hurricane of noisy information. 心の目で見た雑多な都市。情報の嵐に心が定まらない。 Creating a house of fog, a dense fog that can’t be controlled, slows down our footsteps. 霧の家を創る。人には制御できない繊細な濃霧。人の歩みは遅くなる。 After the house of fog disappears, can we all enjoy this city ? 霧の家を経たら、都市をもっと楽しめるだろうか。 N20128
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 建築学コース 修士二年 山中 創太