Architecture and Design Portfolio

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大栁 友飛 オオヤナギ ユウヒ Ohyanagi Yuhi 受賞・掲載など 2020202020192017201720172017201620162015201520152014 雑誌『商店建築第21回AACコンペティション2019雑誌『近代建築毎日DAS学生デザイン賞福井工業大学卒業式福井工業大学卒業制作展JIA東海支部設計競技大会第22回北陸の家づくりコンペティション福井県合同講評会第4回北信越地区新人合同設計展TAMAGO展第13回主張するみせ第3回北信越地区新人合同設計展TAMAGO展6月号別冊卒業制作2017』CSDesignaward学生部門2020年10月号』 銀賞+ゲスト審査委員賞総合資格学院賞優秀賞入選最優秀賞福井新聞社賞 F ʼs Design賞(グランプリ)理事長賞入選掲載入選銀賞掲載 経歴 2018.042017.03 2013.03 1994.07.30-  明治大学大学院 理工学研究科 建築都市学専攻 建築学系福井工業大学 工学部 デザイン学科福井県立武生工業高校福井県越前市(旧武生市) 生まれ卒業卒業在籍 使用できるソフトウェア一覧 Adobe Illustrator Adobe Photoshop Adobe Indesign Final Cut Pro Autodesk Fusion360 AutoCADV-rayGoogleSuPodiumSketchup Unreal LumionTwinmotionEngineJw_cadVectorWorksRhinoceros | 1 | |プロフィール| |プロフィール|

制 作 Material carpet ものが象るみせ景の稜線UNDER鬩ぐ筒SHOP2.0junctionkimeFLIPRebridgemixturePeiceふたつの顔をもつ印鑑广と格子SealMIRROR/肌理actionONEROOF 2725232119171513110908070503

Tools Autodesk Fusion360 Google sketchup Adobe Illustrator Adobe Photoshop トの座面を更新し、ベンチはひとつのメディアとして運動を続けるのである。の廃材を再利用することも可能である。それらを組み合わせることで、マテリアルカーペッ くわえて、このベンチは乾式工法を想定しており、ビエンナーレ終了後、各パビリオンなる。また、素材がフラットに並んだ座面は、各国のコラボレーションの象徴にもなりうる。 |CarpetMaterial|制作| |Carpet|Material制作| | 3 |

1482.5 1482.5 1482.5 1482.5 5930 300 410 110 A’A1560 6 36 1 2 1 1 1 22 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 15 1.ゲージスチールを用いて、土台を製作します。 2.各館の廃材を用いて、 座面のフレームを作ります。 3.土台にフレームを緊結し、統合します。 4.マテリアルにΦ20mmの穴をあけます。 5.マテリアルに開けた穴へ、15mmの 赤い紐を通して、縫い合わせて完成となります。 6.ビエンナーレ閉幕後、各館から出た素材を用いて、 座面を再構成することも可能です。 |CarpetMaterial|制作| |Carpet|Material制作| | 4 |

つかいかたに合わせて変化する半屋外空間の提案ヘアサロンのエクステリア部分における、 および、半屋外空間での施術というあたらしい提案についてパンデミックにおけるヘアサロンのニューノーマル、 な最中、地方におけるヘアサロンにおいても、感染症の影響は大きく、新しいヘアサロンのあり方が求められている2021年現在、世界はパンデミックに覆われている。流行からすでに一年以上が経過した今でも、出口は未だ見えていない。そのよう。 当初の依頼は、バルコニー部分に小屋のような空間を作ってほしいというものだった。それを受け、風通しのよい屋外でも、かんたんな 施術が可能となるような半屋外空間とプログラムを、クライアントに提案 積雪を受け止めることは現実的ではないと判断した。よって、福井は一年を通じて雨やくもりが多く、また、冬季には大量の積雪がある。1つ目の条件と照らし合わせると、恒久的かつ仮設の屋根で、リセールバリューを損なわないための要求である。つまり、仮設の構築物が求められた。2つに、敷地が福井県に位置しているということ。工せずに、自立した構築物としてつくってほしいということ。これは、クライアントが将来この建物を売却することを見越した上での、した。その上での条件は2つ存在した。1つは、建物自体に加 柔軟に可変できる構築物のすがたを考えることとした。 以上の条件に対し 、屋外用の大きなカーテン(广)を垂れ下げること、および、バルコニーの内側に構築物(格子)を設けることを提 案 という元来の性質が、屋外での施術に対してどこか非日常的な印象をもたらし、エンターテイメントとしての質をも獲得した。した。それにより屋外で、多少天候が荒れたとしても施術可能な空間が生まれた。また、コンクリートでつくられたミニマルな空間 Project Status 期間:2020.01 - on going 敷地:福井県越前市 Commitment 企画提案/実施設計/施工 Tools Autodesk Fusion360 Google sketchup Adobe Illustrator Adobe Photoshop Unreal FinalTwinmotionEngineCutPro |广と格子|制作| |广と格子|制作| | 5 | 广と格子

なる漢字へと変化する。たとえば、广と木で床、广と廷で庭、广と坐で座・・・など、ころころと意味が変わる様子が、今回の提案にマッチ屋根からだらんと垂れ下がる屋外カーテンを見て、漢字における部首の「广(まだれ)」を思い出した。漢字は同じ部首であっても、セットとなる字によって、まったくこと 广と格子では、そのような、関係性によって意味や使い方が変わるような空間性を目指した。 われ方が発掘されるような、モノの可能性が無限へと開かれるすがたを狙った。されてしまうのではなく、その可能性をさまざまに展開できるようなつくりを目指した。ユーザーに対してあらかじめオープンエンドなつくかには、カーテンをそのまま垂れ下げて、プロジェクターのスクリーンにしたり、格子はグリーンを設置する壁になったりする。このように生まれたり、その下で、格子を用いて待合用のベンチがつくられたり、さらには、鏡を設置することによって施術が可能となったりと、さまたとえば、屋外カーテン(广)を格子に引っ掛けることによって、半屋外空間がざまな使われ方が展開される。ほ、構築物がある単一の機能に限定りとし、そのモノたちの新しい使|6| |广と格子|制作| 漢字における部首のような、要素の関係性によって意味と機能が変化するかたち 广+木=床、广+廷=庭、广+坐=座、广+ = ? ・・・

ふたつの姓をもつ人にむけた印鑑の提案 |ふたつの顔をもつ印鑑|制作| | 7 | ふたつの顔をもつ印鑑 ルドしやすく、かつ、頭頂部を球状にして斜めにカットし、正円が現れる形状ふたつの姓を隣り合わせることで、どちらの姓も等しく重要な存在であるという意味を込めて、設計を行いました。の姓が同居し、複数のシーンで使用することが可能な印鑑です。そのために旧姓を使い旧姓を使いながら働く人。国際結婚をし、夫婦別姓社会の中で、ふたつの姓を使い分けながら生活をする人々がいます。キャリアを積んだ後に結婚をしたため、となった人。論文が追跡しやすくなるよう著者名を一貫させ、つづける人。ふたつの顔をもつ印鑑は、そのような人々に向けた、ひとつの印鑑にふたつを採用しました。それにより、印鑑を斜めに持つことでホー名前が自然を上を向くため、押しやすい形となりました。 Project Status 期間:2021.05-06 Commitment 設計・プレゼンテーションコンセプトメイキング・ Award ・デザイン・コンペティションシャチハタ・ニュープロダクト14th  出品 Tools Autodesk Fusion360 Adobe Illustrator Adobe Photoshop 部長 課長 受領印 印 eg.ビジネスのシーン eg.プライベートのシーン

Peice Seal Piece Sealのしくみ 情報化社会における、あたらしい証明のありかたの提案 情報化時代における証明と、物理メディアの分散保存 series 1 set 1 set 2 set 3 set 4 set 5 series 1ʼ piece1+4ʼ piece2+5ʼ piece3+2ʼ piece4+3ʼ piece5+1ʼ piece1 piece2 piece3 piece4 piece5 piece4ʼ piece5ʼ piece2ʼ piece3ʼ piece1ʼドとなるなか、物理メディアにおいても同じしくみを適用した提案だ。パスワードや秘密鍵などを刻印し、異なる場所へ保存。情報技術において分散保存がスタンダーそのあり方を再考することが必要だと考えた。カウントの中に何十億もの資産が保存キーチェーンにおいては、なるだろうか。た。では、情報化時代に 日本社会において印鑑は、個人や法人などの、責任の所在を証明する道具として存在してきおいて、ある主体における責任の所在を証明する道具は、どのような姿とそれは、インターネット上のアカウントにおける、IDとパスワード、あるいはブロック数十-百桁の英数字からなる秘密鍵などが考えられる。それらパスワードや秘密鍵を忘却、あるいは紛失しないための手段として、アナログなセキュリティや、コールドウォレットと呼ばれる、物理メディアが重用される場面は多い。ひとつのアされることが珍しくない現在、物理メディアにおいても、PieceSealは、物理メディアを分散保存するという提案である。透明なアクリルのピースに、 Peice eg.set1を紛失したとしてもset2~5の中にあるピースを組み合わせて復元が可能。紛失したとしても、ラバラにSealを、5つのピースからなるシリーズとし、同じシリーズを2つ用意する。異なるシリーズのピースをバ組み合わせ、計5つのセットを構成し、それらセットを別々の場所で保存する。セットのいずれか1箇所を他の4箇所でカバーすることが可能となる。 |Seal|Peice制作| | 8 | Project Status 期間:2021.05-06 Commitment 設計・プレゼンテーションコンセプトメイキング・ Award ・デザイン・コンペティションシャチハタ・ニュープロダクト14th  出品 Tools Autodesk Fusion360 Adobe Illustrator Adobe Photoshop

||mixture制作| | 9 | Project Status 期間:2020.03敷地:青山スパイラル04 Commitment 学生部門 銀賞第21回CS企画提案/グラフィック制作Designaward Published 2020年10月号 掲載雑誌『商店建築』,商店建築社, Tools Autodesk Fusion360 Google AdobeAdobeRhinocerossketchupIllustratorPhotoshop   CS Design Award への出展作品。コンペのテーマは、青山スパイラル35 周 年を記念した「35th Aniversary (or ラフィックを提案した。その現象こそが、青山と、青山スパイラルの35年なのではないのかと捉え、グ山スパイラルの風景」。そして、「そこを訪れる人」が、ガラスの境界面で混ざり合う。 青山スパイラルから見える「青山通りの日常」と、アートが展示されている「青なグラフィックを考えた。プトである「日常とアートの融合」をうけ、35年の節目に、それを体現するよう35)」。わたしは、青山スパイラルのコンセ 青山スパイラルファサード部分への、カッティングシートを用いたグラフィックの提案 まざりあう風景と、いまそこにしかない景色mixture

||mixture制作| | 10 | 通常の鏡はその特性上 、ガラスの物性に影響を受け 、ある程度の大きさが必要とな る 。し か し 、反 射素 材の カ ッ ティングシートを用いる と、 通常の鏡では不可能な動きのある造形が可能にな り 、 独特な表現が生まれ る 。 こ れを、カッティングシートでしか生まれない、固有の表現であると考えた 。 抽象的な模様は 、場所や角度によって煙にも 、断層にも 、液体にも 、マーブルのようにも捉えることができる 。 それによ り、 この場所の文脈 と、 見る人それ ぞ れの 解釈 とが かさ な り、 多 様な 捉え 方が 生ま れ る。 ま た、 外 か ら中を覗く と、 行き交う人がミラーに隠れた り、 ミラーが外の風景を反射して周辺の環境と混ざり合うな ど 、 そのときどき固有の景色が、青山の街の中に立ち現れる 。 カッティングシートの物性と、やわらかな 鏡風景の混交と、固有な景 色 |mixture|制作| isometric ガラ スミラーシー ト青山スパイラルの風景と、訪れた人 々 青山 通 りの 風 景

| 11 | |ReBrigde|制作| ||Rebridge制作| Project Status 期間:2020.10   3.埼玉県桶川市東   2.神奈川県川崎市中原区敷地:1.東京都渋谷区神宮前2020.12 Commitment 企画提案/設計/を担当リサーチ/サーヴェイ/鈴木慶太との共同制作 Award デザインコンペ2019 出品都市のパブリックスペース Tools Autodesk Fusion360 Google AdobeAdobeRhinocerossketchupIllustratorPhotoshop 「Rebridge」とは、人と社会と歩道橋の新しい関係性を架け直す取り組みの総称である。 歩道橋がかかえる問題点を洗い出し、下記で4つに整理した。のデザインではなく、仕組みも含めて提案する。経済、制度、イメージの4つの観点から歩道橋を捉え直し、再設計する。単なる歩道橋単体モノ、 1.老朽化と更新時期 に作られたもので、更新時期を迎えている 歩道橋は現在、全国に1万台ほど存在する。そのほとんどが70年代 2.一脚一千万以上 1台あたりおおよそ1000万~1億円ほど必要であると試算されている3 歩道橋を仮設するにあたり、 .古い管理制度 れるなか、現行法では、歩道橋の柔軟な利活用は難しい。道橋は道路管理者が保有するものである。PFIなど、公共空間を利活用する仕組みがつくら 歩 4.暗くて不穏 な存在になってしまい、不穏なイメージを形成している。激化する中で早急に設置された歩道橋は、合理性と施工性が優先され、空間としては無機質 当時、交通戦争が 歩道橋の改修を通じた、周辺環境と利活用の提案 歩道橋にまつわる問題の諸相と、新しいしくみづくりRebridge 50 m1/1000

| 12 | |ReBrigde|制作| ||Rebridge制作|水害が発生し、周辺が濁流で浸水した際、明るい水色の歩道橋が目印となり、救助活動の支援として機能すること狙う。歩道橋から多摩川をのぞむ。躯体は水色を塗布。 展望デッキ シェアサイクルスタンドランナ用ロッカ避難高台 50 m1/1000 Scale=1:1500NScale=1:1500N 小学校 至 桶川駅旧中山道 至既存部分拡張部分多摩川拡張部分既存部分 小催待合所事のステージさな公園 サービスの提供 通路部分を提供 階段裏を提供 通路部分で展開賃料 階段裏で展開賃料運営利益 バス停として使用 運営 管理 支払う/ サービスの購入 ReBridge のやりかた ReBridge のしくみ 1. 管理制度の見直し 2. 用途を複合化する 3. 道路管理者ユーザー歩道橋と周辺の再構成 が立ち上がる。そこにしかないユニークな歩道橋歩道橋の設計を行う。歩道橋周辺に散らばる要素を元にる。合的な価値をもつ歩道橋を設計す避難高台として機能するなど、複る。例えば、川沿いでは水害時にの状況に合わせた用途を付加す横断する機能だけではなく、周辺間を利活用する。しての機能はそのままに、残余空段裏部分とに分解する。歩道橋と歩道橋を構造部分と通路部分と階BUSBUS 民間事業者民間事業者 eg.ショップ 歩道橋 バス停 毎年7 歩道橋は祭りを見下ろす舞台となり、イベントの際はステージとしても用いることができる。月中山道で行われる桶川祗園祭の際には、

1 0 6 分 間の体験をデザインする 状況に応じて変化する三面鏡美容室の滞在時間は平均して106分程度といわれている。現代において、同じ長さの時間じっとしている体験といえば、映画や演劇などに限られるのではないか。アテンション・エコノミーという言葉が象徴するように、現代人はさまざまな媒体を通じてつねにアテンション(興味、関心)を奪われている。なにもない環境で、じっとして過ごすことは難しい。美容室の体験を、たんなる散髪の場ととらえるのではなく、普段とはちがう、非日常であり、自らと向き合う空間として構築できないかということから、鏡の設計がはじまった。そのため、鏡自体が一つの空間をつくり、囲い込むようなすがたを想像し、それそのものが独立してある種の間仕切りとして機能するよう、三面鏡のかたちを採用した。Project Status 期間:2018.09敷地:福井県越前市2019.06 Commitment 施工/メンテナンス企画提案/実施設計/ Tools Autodesk Fusion360 Google sketchup Adobe Illustrator Adobe Photoshop Final Cut Pro |MIRRORFLIP|制作| |MIRRORFLIP|制作| | 13 | FLIP MIRROR

|MIRRORFLIP|制作| |MIRRORFLIP|制作| | 14 | 「Image高いつくりを目指した。み立てられており、必要な場合は、構造体から作り変えられるなど、冗長性のることが可能なデザインとした。さらに、鏡自体は乾式で、接着剤を使わず組工場のラインなどで用いられるSUSフレームを採用し、アタッチメントを加え同時に接客できるユーザーの数が増えた場合には変形し対応する。くわえて、鏡自体をフレキシブルに使用できることが求められた。今後スタッフが増え、設計の条件として、サロンの使用環境が変わることが予想された。そのため、ofFLIPMIRROR」は、三面鏡のコンセプトを伝えるために制作された映像作品である。淡々と普段のサロンワークを描きつつ、同時に、遠景のカットでは周辺に往来する車の音や風の音、近隣の生活音などが、静謐な空間のなかで反響する様子が含まれている。見慣れているはずのヘアサロンでの体験が、どこか非日常な雰囲気をまとっているすがたを描き出した。 Imageあるいは再構築が可能な三面鏡状況に応じて変化、ofFLIPMIRROR構造体:SUSフレーム30mm角 展開時 鏡:高精彩ミラー 折りたたみ時

|kime/肌理|制作| |kime/肌理|制作| | 15 | Project Status 期間:2019.04 - 2019.05 敷地:東京都 Commitment 企画提案/制作 Tools Autodesk Fusion360 Google sketchup Adobe Illustrator Adobe Photoshop Award 2019 AAC コンペティション 入選 みをもった作品である。ラクションがふくまれた彫刻、表情が変化する作品を制作しようと考えた。その彫刻をとおりすぎるたびに色が移ろう仕組膚とはわれわれにとっての単なる表皮なだけでなく、インタラクティブなメディアでもあるのだ。その皮膚のようにインタン手段として機能している。脳神経科学者のマーク・チャンギージーはこの仕組みを皮膚テレビと呼んだ*1。つまり、皮皮膚の下を走る血管の中の二酸化炭素濃度の濃淡による差異であり、この働きにとって、皮膚は他人とのコミュニケーショ奮して紅潮する」「病で緑コケた顔」・・・など、それら言葉があらわすように、さまざまな様相を抱え、変化する。これは、皮膚だが、皮膚が持つイメージの側面とは別に、科学的な側面に着目しようと考えた。たとえば皮膚は「青ざめた表情」「興性のためのわかりやすいメディアとして、その存在を表象されることは少なくない。そのようなセンシティブな存在である皮膚をメタファに制作した作品。現代のわれわれにとって、皮膚は非常に重要な存在である。皮膚の色は多文化共生、多様 皮膚-さまざまな色に変化するメディア 視点によって見え方が変化する壁面彫刻 kime / 肌理

いて着目した。同じ彫刻を見ていても、人の身体的な条件によって見ている風景が変わることを狙った。スで見ている彫刻の色が徐々に変化する。常設される彫刻の性質である、長期間設置されることによって生じる経験につが変化するのはもちろん、身長の高さによっても色が変化する。マンションに住む子供が大きくなるにつれ、エントラン理由として、肌理細やかな肌は、拡大して観察すると三角形を構成していること。上下と斜めに線が走るため、左右に色コンペティションのテーマが「トラディショナル・モダン」であったため、伝統的な柄である「三つ組手」をモチーフとした。

|2.0SHOP|制作| | 19 | Project Status 期間:2016.04敷地:福井県福井市中央2017.02 Commitment リサーチ/企画提案/設計 Award F卒業制作展2017福井工業大学ʼsDesign賞(グランプリ ) 毎日DA S学生デザイン賞 入 選 Published 『近代建築 別冊 2017年6月号 掲載卒業制作』 Tools Vector Works Google sketchup AdobeAdobeRhinocerosSUPodiumV2V-rayIllustratorPhotoshop SHOP2.0とは、SHOPの意味を拡張する試みである。と定義。それに対し、制作や販売、観光やショーケース、体験の場などの要素が含む場をSHOP2.0とした。費の考え方そのものが変わりつつある現代。従来までの消費する場=商空間という考え方をSHOP1.0高度情報化社会がもたらす影響、とりわけ商空間への効果は大きい。インターネットの出現により、消 すがたを提案する。 SHOP2.0 = そこにしかない体験や価値をうみだすしくみ 高度情報化社会における商空間のリサーチと提案SHO P 2.0 メーカーがつくる 工場で製造する 流通させる モノを売る 消費/利用する 設計や加工など、過程やプロトタイプもみせる 店をひとつのメディアとして設計 ユーザー自らが参加し利用/体験するSHOP1.0 SHOP2.0

作成するメーカーのワークスペースを配する。また、敷地にもともと存在した生活道路に接するように工房が配置され、産業の存在が訪れた人のなかに根付くことをねらう。敷地が福井県のため、伝統工芸である越前和紙の工房を配置。そのすぐとなりには和紙に関するプロダクトが販売される。周囲には、和紙を使用したプロダクトのプロトタイプを。あらゆるアイテムにRFIDタグなどのセンサー類をとりつけ、それらを情報空間上にアップロードするそれら情報を商空間上にマッピングする 情報の属性を、フィルターをもちいて、どこになにがあるかを可視化する

また、来場者は、スマートフォンなど電子端末を利用して、どこになんのアイテムやコンテンツ、あるいはスピーカーの情報などを検索することができる。階段状のスペースでは、人が腰掛けられることを利用して、プレゼンテーションの場所として機能する。それに関連する商品やアイテムが近くに配置される。アイテムの性質や属性から、どの場所でどのような取り組みがあるのかが明快となるそれに加え情報空間上では、商空間の部分がどのように活用されているかを可視化することができる。たとえば、商空間内で本を自由に閲覧し、貸し借りの場所も自由であることを許容した場合を想定する。すると、このエリアでは、児童用の書籍があつまっているが、それは開放的でこどもたちを遊ばせることに向いているためだということが判明する。それにより、こどもたちに向けた商品やプロトタイプをそこに配置してみるなどの行為が発生する。もちろんこれら取り組みは、情報空間からも知ることができる。これら一連の流れこそ、空間とプログラムそしてユーザー間のインタラクションといえ、かつ、固有性をうみだすための仕組みとなるのではないか。SHOP2.0では、空間全体がつねに動的に変わり続けることをねらう。

|2.0SHOP|制作| | 20 | |2.0SHOP|制作| そこにしかない価値=固有性(Uniqeness)について のなかのあらゆる情報が、情報空間上にアップロードされる。結果、商空間上のあらゆる情報は検索可能となる。あるいは、商品になる以前のプロトタイプの製品に、RFIDタグなどのセンサー類を設置する。それにより、商空間のあらゆるアイテム、商品はもちろん、ワークスペースの机や椅子、棚に置かれている本や、絵画などのアート、ならびに、それらがサイクルとして持続することそのものではないだろうか。れる価値とはいかに設計できるのだろうか。それは、空間とプログラム、そしてユーザーのインタラクションの発生、SHOP2.0は、そこでこそうまれる文脈や体験、価値に重きをおいた仕組みのことであるが、では、そこでこそ生ま具体的には、まず、商空間のなか 商空間の全体の構成について はこの商空間を遊歩するだけで、すべてのアイテムや出来事に出会うことができる。また、均質で長大な空間が商空間全体の構成は、一筆書きでありながら、同時に、さまざまな性質をふくむ空間が並ぶ配置とした。利用客 れ方が変化し続けるようになり、いつ訪れても新しい発見が得られる場となる。きには全くちがう機能が同じ空間のなかで成立する。それにより、商空間全体がひとつの現象のようになり、使わが現れ、さらに歩みをすすめるといったつくりである。また、空間の性質によって使われ方が生成されるため、と 商空間における通路と店舗の関係について であるならば、実店舗における商空間の優位性とは、想定外の出来事と遭遇する偶然性にあるのではないだろうか。すなわち、遭遇性を高めることにある。効率的に商品を探すのは、情報空間(EC)が得意とすることである。それを解体し、フローとストックが混在する空間を想定する。理由としては、アイテムや出来事にであうこと商空間における通路と店舗の関係性は、ストックとフローの視点から構成される。SHOP2.0における店舗と通路は、、 ることををあらかじめ想定し、全体と部分の設計にのぞんだ。遇性やセレンディピティを高めるには、空間と1:1で対応する機能を想定するのではなく、空間が多様につかわれ上記のパース二枚では、ひとつの空間のなかに、さまざまな用途や機能が重層していることがわかる。商空間の遭 conference prototype shop person Search alley cafe workspace related shop making & showcase workspace店店店 店 店 店 店 店 店 店 通 路 一筆書きをベースに、立体のループを作る それらを敷地形状に沿うように配置 連続性・透明性を考慮した200の部分のスタディ それらを適応させる 従来の、通路と区分けされた店舗 それら店と通路の関係性を解体する 連続的に店舗をつなげていく 店舗自体がひとつの通路になるよう構成する

|鬩ぐ筒|制作| | 21 | |鬩ぐ筒|制作| それに接しながらもしたたかに対応する人間と空間のすがたが浮き彫りになることをねらった。人間のための空間性と、自然という他者がもたらすカオティックな存在とがせめぎあう空間の中で、住まうことの限界と、ただの筒を山間に貫入したのみの住居である。めのものであるが、それをベースとしつつ、かつ、自然という他者が一方から無防備にやってくる環境を考えついた。つまり、建築のアイデアはいたってシンプルである。建築の根源的なすがたのひとつである洞窟は、あくまでも他者から身を守るた境界、パラフレーズすれば、人工的な環境と自然現象が衝突する、境界線そのものに住まうことを思いついた。かに閉じ込めることを可能にした現代の住居に対する、批判的な応答である。それは、内部でも外部でもない、内部と外部のコンペティションのテーマである『限界住居』をうけて、まっさきに考えついたのは、内部と外部が切断され、ある環境のな辺環境から切断された、ある独立した内部環境を成立させることに成功した。たのは、当時のテクノロジー、具体的には、空調設備をはじめとした、設備機器の存在たちである。モダニズム建築は、周とは、空間が機能を規定せず、どのような用途にも対応できる空間のことを指すが、ここにおける理念を背後から支えていかつてミース・ファン・デル・ローエが唱えた、モダニズム建築における理念の一つである均質空間(ユニバーサルスペース) 人工物と自然の衝突、その境界線上での生活について 自然と人工のあわいに住まうこと目的とした限界住居 鬩ぐ筒 Project Status 期間:2016.08敷地:福井県越前市池田町2016.09 Commitment 企画提案/設計 Tools AdobeAdobeGoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshop Award 『限界住居』 JIA東海支部設計競技大会銀賞+ゲスト審査委員賞 Published 『ARCHITECT』JIA東海支部機関紙2017年1月号 掲載

覚し、他者へを目を向けるような空間の設計を行った。としている。我々はつねに、無数のノイズに囲まれている。そのノイズを知て、人間中心主義というパースペクティブを徐々にずらしていくことを目的たいして他者、ここでは自然を指すが、そのような外部に触れることによっ触をもちこむことが必要なのではないだろうか。『鬩ぐ筒』では、暮らしにでいる。住宅や建築、あるいは暮らしの中にこそ、外部あるいは他者との接人間を中心とした、快適な生活環境の構築による影響が、世界全体におよんまで的を外れた指摘ではないと考えられる。により、現在の気候変動などの巨大な問題の一因を担っていることは、そこたらす影響、人間のための環境の構築、といった思想や実践が累積すること念こそが、建築の原型であると論じた*2。このとほうもなく根深い構造がも代においても、人間の身体を中心とする=アントロポモルフィスムという概秘められていると指摘した。ギリシアからはじまり、ルネサンス、そして近建築家の磯崎新は、西洋建築史を読み解くにあたって、その背後に人体像が出量全体の約1/3を占めるといわれているためである*1。は大きい。それは、住宅や建築物を利用することによるCO2排出量が、排環境問題は、世界中を覆う喫緊の課題である。とくに建築業界における責任

|鬩ぐ筒|制作| |鬩ぐ筒|制作| アントロポモルフィスム・暮らし・ノイズ 冬になると雪が振り、筒のなかに累積する。それらが断熱材となり、シェルターとして機能するようになる。秋になると枯れ葉がつもり、自然のクッションになる。水平に伸びた筒、奥行きがふくらむにつれ、内外が曖昧になる筒を折り曲げ。頂点を作る。空間がわずかに分節される。煙突を通じて雨が住居の中を流れる。筒が起き上がり斜面を貫く。

|ROOFONEUNDER|制作| | 23 | |ROOFONEUNDER|制作| Project Status 期間:2016.08敷地:北陸地方(福井県)2016.09 Commitment 企画提案/設計 Tools AdobeAdobeGoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshop Award 『福井新聞社賞』設計コンペティション北陸の家づくりオダケホーム 「軒を貸して母屋を取られる」ということわざが存在する。軒を貸すという好意に乗じて、いつの間にか母屋を乗っ取られる、恩を仇で返すという意味をもつ故事である。ネガティブな意味に捉えられるが、このことわざを面白いと感じた。つまり、軒先はわれわれにとって、所有先がどこかあいまいな存在なのではないか。雨が降ったとき、通りすがりの人々が一時的に軒を借りるすがたは、想像に難くないように、軒というのは敷地内のものでありながら、ときおりある種の公共性をもつ。コンペティションに応募した当作品は「井戸端会議が花咲く家」というテーマに対し、大屋根をかけ、敷地の周縁部に軒先をぐるりと回すという応答をした。それにより、内外の曖昧な領域を形成し、北陸の天候に対しては閉じつつ、周囲のまちなみには開かれた空間がつくれるのではないかと考えた。 北陸における、家と屋根と軒下空間 近隣へとつながる、閉じつつ開かれた軒下空間の設計 UNDER ONE ROOF

| 24 | |ROOFONEUNDER|制作|(フラットルーフ)の建築を提案した際、当時の保ウトが、ジードルング・ツェーレンドルフに陸屋根イコンとして機能する。1930年頃、ブルーノ・タ勾配屋根は保守的・伝統的なイメージをもたらすア守的な建築家たちは、勾配屋根の提案を支持したという。今回の提案の中でも、北陸の地域性にフィットすると考え、おおきな勾配屋根の提案を採用したが、同時に、保守的なアイコン、あるいは閉鎖的な印象を作らないように、手を加えることとした。具体的には、樹木が伸びる部分は屋根をくり抜いたり、頂点部分にはトップライトを採用し、室内にあかるい光が落ちてくることを意識した。くわえて、大屋根の下には、ダブルスキンとなるよう、二重でガラスのサッシをぐるりと回して配置している。それにより、外周部に空気層が設けられ、熱環境的に有利であると考えたためである。北陸では1家に1,2台車が所有されており、ファサード部分にカーポートが置かれて閉鎖的な印象をもつ住宅がすくなくないが、今回の提案では、上記の操作を採用することにより、空間に透明性が生まれた。すなわち、内部に向かって視線が届くようなつくりをすることが可能 勾配屋根と保守性、閉鎖性 しつらえられた和室は軒下空間を介して、ゆるやかにまちへとつながる開放することによって内外が軒下とリビングの中で溶け合い、曖昧な領域がうまれる天井まで伸びるおおきな窓。 1F 平面図 S=1/150 2F 平面図 S=1/150 空間が連続してつながっていくおおきく庇がかかる軒下の空間から、縁側の空間、そしてリビングへと N N

| 25 | |景の稜線|制作| Project Status 期間:2015.09敷地:福井県福井市2015.10 Commitment 企画提案/設計 Tools 最優秀賞福井県合同講評会AdobeAdobeSUPodiumv2V-rayRhinocerosGoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshop 線を考えた。普段は文化や芸術と無縁な層であっても、偶然に、異質な何かに出会うことができるような美術館をめざした。周囲の住人が、普段から公園に訪れるように、気軽に美術館に訪れる。その延長線で、美術や企画に触れてもらうような動抵は山の存在を伺うことができるが、この美術館もそのように、まちのなかの山、一つの風景として佇むような姿になった。よう計画した。最終的には、全体が山のようなかたちになった。福井県は周囲を山に囲まれており、どの場所にいても、大そして、気候の影響で陸屋根が少ない福井の住宅からならって、分節した建築それぞれに勾配屋根をかけ、周囲と調和する井県のまちなかであるが、住宅街にかこまれた場所であったため、長大なプログラムをこまかく分節し配置するよう努めた。今回の設計にあたって、地方における美術館を、文化資本の再分配が行われる場所としてつくれないかと考えた。敷地は福産のことを指していわれる*1。たこの概念は、社会学における用語の一つであり、具体的には、金銭によるもの以外の学歴や文化的素養といった個人的資大学生になってから、文化資本という用語を学んだ。フランスの社会学者、ピエール・ブルデューが提唱したことにより広まっ地方に生まれ、とくに文化的なバックグラウンドをもたない家庭に生まれた自分にとっては、ほとんど無縁な存在だった。はじめて美術館を訪れたのは、幼少の頃だった。つぎに美術館を訪れたのは大学生になってからだった。美術館というものは、 山のような美術館、あるいは文化資本の再分配について 周辺と調和し、風景のようにたたずむ美術館 景の稜線 *1 ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオン<1> - 社会的判断力批判 ブルデューライブラリー』藤原書店,1990,

|景の稜線|制作| | 26 | |景の稜線|制作|ことができるようなつくりを採用した。ためのスペースにするなど、分節した空間の属性をそれぞれに差異をもたせることによって、さまざまな用途に対応するそうと考えたためである。同時に、そのような性質を持つ室、階高が比較的高い空間については、大型の作品を展示するガラスや開口を大きく設けることを意図した。これは、屋根の上端に視線がいくにつれて、開放的な印象を空間にもたら低くなり視線を集めるため、何かの作品や文章を集中して閲覧することが可能となる。反対に、屋根の上端側については、また、勾配屋根は、内部の空間でゆるやかな指向性をもたらすと考えた。具体的には、屋根の下端部については、天井がじることができるような設計を行った。ひとつのランドスケープのように、境界があいまいな空間として作ることで、周囲の住民が美術館の存在をより身近に感いく。山は、遠景からはいつも見えている風景として、近景になると境界が曖昧な存在としてあるのだと考えた。建築を山、山のような建築を作ろうと考えた。入山という言葉があるが、われわれは山に入る際、そこまで境界を意識せずに登って 山という隠喩-ゆるやかな境界と、指向性をもつ空間 断面図 S=1/50 ゆるやかに展示室にむかって誘導するつくり。美術館エントランスホール部分。中庭に向かって空間が開かれており、 福井の気候の影響がもっとも現れる場所。ここでサイトスペシフィックな展示が行われることを想定する。半屋外の展示空間。周辺の公園機能ならびに、水盤が隣接しており、 美術館に対してとくに用事のない人でも気軽に足を運び、腰を落ち着けるなど、空間を利用することが可能となっている。公園部分と美術館のカフェ部分が隣接する半屋外の場所。軒が周囲にひらかれているため

|景の稜線|制作| |景の稜線|制作| | 27 | Project Status 期間:2015.09 - 2015.11 敷地:no site Commitment 企画提案/設計 Tools AdobeAdobeSUPodiumGoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshop Award 入選コンペティション主張するみせ第13回 店の扱う特徴品がそのまま、みせの形態となるようなすがたを考えた。あるいは膨大な情報量をもつ店になるかもしれない。あるいは雑貨屋はあらゆるサイズが入り乱れる店になるなど、その屋の場合は、空間の最小単位は靴一足、あるいは二足セットである。その最小単位から構成される店舗は、細やかな分節、のがその空間を象るみせである。ものが象るみせは、その姿を、商品の単位によって全く違う存在になる。たとえば、靴なかにお邪魔するように、商品のスケール感覚で構成された店というのは可能だろうかということを考えた。つまり、もるならばサバンナ)は動物というスケールや自然のスケールなど、複数のスケールの中から場所が構成されていく。そのおいても基本的にはそのような手順を踏まえて設計が行われる。だがしかし、たとえば、サファリパーク(更に突き詰め空間を設計するさい、われわれは、人間のスケールを準拠とした寸法体系から数字を引き出し、構成をしていく。店舗に 商品によって、形態が変わり続ける店 商品のスケールを中心とした設計による、動的な店舗の構築 ものが象るみせ

|活動| | 28 | |活動||活動| 活 動 建築デザインサークGDawardFSQUAREdiggingそれもデザイン?展designStuffル『結』 3433323129

| 29 | |それもデザイン?展|活動| Project Status 期間:2019.12敷地:福井県越前市2020.08 Commitment 会場設計/イベント運用を担当サーヴェイ/企画提案/楠大和,黒川拓夢と共同制作)teamFELI(赤澤草太,川堺翔二, Tools MicrosoftAdobeAdobeGoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshopOffice福井新聞社『福井新聞』丹南ケーブルテレビなど多数で紹介 る企画を立ち上げ、具体的に実践および運営を行った。のプロデュースを企図する代わりに、クリエイターの制作展示の場所として割安で利用す上げることが求められた。そこで、まちなかにある残余空間を発見し、その場所の利活用同時に、単にコミュニティを作るのでは持続性や発展性がないため、プロジェクトを立ちし、所属するコミュニティへの依存度を分散することも目的とした。環境の構築を試みた。またクリエイターが普段所属する企業とは別のコミュニティを形成そのような問題に対し、若手のクリエイターたちにとってモチベーティブに制作を行えるリアにとってより一層重要になるなか、先述した問題は小さくない影響がある。において、作品のクレジットやプロジェクトのどこに関与したなどの情報が、個人のキャジェクトに対するクレジットが公開されないというものがある。雇用の流動化が進む社会若手のクリエイター、とくにインハウスデザイナーなどに多い問題として、関与したプロ そこで行われるコンテンツの実装と運営残余空間のプロデュースおよび、 ならびに、若手のクリエイターにむけた制作環境の構築と運営残余空間を利活用するプロジェクト『それもデザイン?』展の敢行、 『それもデザイン?』展

|それもデザイン?展|活動| | 30 | |それもデザイン?展|活動| 『それもデザイン?』展は、ふだん当たり前に触れている「それ」をきっかけに、身の回りにあふれるデザインという存在について考えてみるという企画である。今回は、デザインの専門家向けの展示というわけではなく、間口を広く、デザインとは無縁の層にまでひらかれた展示を行うことが目指された。理由として、まず企画を立ち上げて最初のイベントだったため、企画自体に実績および知名度がないこと。ならびに、今回残余空間として対象となったのは、『HAIRSALONSEIMSQUARE』という、地方で営業するヘアサロンのバルコニー部分であった。そのため展示には、美容室が目的で訪れる、デザインに関心がない来場者がいることも想定された。それら条件を鑑み、専門的な展示では関心が得られないと判断した。展示の内容としては、ヘアサロンで行われることもあり、ヘアメイクにおけるカラーリングの仕組みを可視化し、ゲームとして設計したものや、実際に美容室に設置されているプロダクト、さらには、美容室の空間を生かした、展示サインのデザインなど、ヘアサロンに関するものが並んだ。それにくわえて、しめきりをテーマにグラフィックを作成し展示したものや、テーマを拡張して、コミュニティデザインについて展示を行うものなど、多岐にわたるジャンルの展示がならんだ。 デザインをつうじた社会貢献活動、『それもデザイン?』展展示会場(美容室)teamFELI主催団体ヘアサロン若手デザイナーSEIMSQUARE作品 加入費余剰空間の提供割安の利用料 企画・運営 出品 新しいユーザー層にリーチ美容室の存在を認知 プレゼンテーション作品やデザイナー個人について認知・フィードバック コンサルティング余剰空間の 制作環境の提供 『それもデザイン?』展のしくみ WORKS モノの流れ(小さい方に●)入れ子の関係 カネの流れ 情報の流れ ついてコンサルティングを受けることができる。利用料を支払う。その代わり、余剰空間の利活用に通常の展示会場ではないため、比較して割安の会場 ことによる、モチベーティブな環境の提供が可能。展とすることで負担を軽減。更に、集団で制作する通常、展示を行うときは資金が必要だが、グループ 会場入口の様子。こちらのサインも展示の一部。ミニマルに開催するため、出展者みずから施工・会場設営を行った。 展示風景2020年当時、社会状況を鑑み、遠方のメンバーはオンラインにて展示説明を行った。

|designdigging|活動| | 31 | |designdigging|活動| Project Status 期間:2017.11 - 2019.03 場所: Youtube / scrap box Commitment メディア運用を担当企画提案/配信/守屋輝一と共同主宰鈴木慶太,藤原風丸, Tools Adobe Illustrator Adobe Photoshop Google Hangout OBS るなど、放送だけに閉じない、インタラクティブなメディアの形成に努めた。は縦横無尽に展開された。また、それを視聴するリスナーも議論に加わってもらい、新しい視点を獲得すデザインという語義そのものが広範な範囲をカバーしているため、デザインをきっかけにしつつも、議論放送後にその様子をまとめた放送後記をscrap放送した「h/our郭をたどる「現場のコトバ」、限られた時間の中で、即興でアイデアをブレインストーミングする様子をのデザインに関わるヒストリーを紹介したり、デザインで用いられている言葉について取り上げ、その輪ら2019年まで2年間弱、Youtubeにて計43回の放送を行った。コンテンツとして、メンバーそれぞれデザインを学ぶメンバーが集い、週一回程度のペースで行われたデザインに関連するラジオ。2017年かidea」、当時話題になっていたトピックを取り上げ議論する「designnews」、さらには、boxにまとめたものなどが挙げられる。 デザインを切り口にテーマを掘り下げるラジオ番組ことなるバックグラウンドをもつメンバーが、 デザインというフィールドをあらゆる観点から深堀りするメディア digging design

|FSQUARE|活動| | 32 | |FSQUARE|活動| Project Status 期間:2016.04AOSSA敷地:福井県福井市手寄2016.097 階 Commitment 補助作業/実施設計/運用補助企画提案/プレゼンテーションプロジェクト担当範囲として、メンバーとして福井工業大学川島研究室参画 Tools AdobeAdobeSUPodiumv2GoogleVectorWorkssketchupIllustratorPhotoshop それぞれのブースを机の配置だけで構成ができるなどの、柔軟な利活用が可能な空間性をめざしたである。ば同室のなかで2つ以上のイベントがバッティングしても利用が可能であったり、リクルートに関するイベントの際には、ある種の間仕切りや、分節の機能を担保するよう設計された。くわえて、机はすべてキャスター付きであるため、、たとえログラムのため、さまざまに空間が利用されることが想定された。そのため、空間自体はおおきく分節ことはせず、机が提案のコンセプトは、自由に湾曲したテーブルによる、フレキシブルな空間活用である。サテライトキャンパスというプインテリアデザインを担当した。福井駅前の公共施設AOSSAに計画した、共通のサテライトキャンパスである。福井工業大学川島研究室が、この施設のFSQUARE(エフスクエア)は、福井県内のすべての大学、短期大学、高等専門学校の学生が集い、学べる拠点として、福井県が、 さまざまな用途に対し、フレキシブルに利用可能な空間伸びやかに湾曲したテーブルによる、 福井県大学連携センター FSQUARE 離れた距離に座りながらも、テーブルがもたらす一体感がほどよい距離感を生み出す。施設入り口からの写真。自由に湾曲するテーブルが、空間全体に広がっている。 同時に、この白い壁はホワイトボードとなっており、ミーティングはもちろん、幅広い用途に対応可能。もともと奥まった場所に配置されており、若干暗い印象があった空間を、明るい印象とするため白い壁が採用された。個別に使用をしたい場合には、机の一部分を離して利用することが可能である。

| 33 | ADESIGNGOOD|活動|WARDstuff| Project Status 東京国際展示場ならびに、東京都江東区有明東京ミッドタウン場所:東京都港区六本木3.2018.06-2018.082.2017.06-2017.081.2016.06-2016.08期間: Commitment 二次審査補助業務/一次審査補助業務/ Tools Adobe InDesign Adobe MicrosoftIllustratoroffice 大な知見を得ることができ、今後の自らの制作活動そのものに対する有益な影響を与えた。外のデザイン評価を共有した(画像下右)。審査会を通じ、多岐にわたるデザインについての膨二次審査最終日には振り返りとして、各分野のベスト100候補についての共有を行い、担当以した対象の現品や資料を踏まえながら、審査の記録および運営の業務を行う(画像上)。また、どのような視点から評価がなされるのかを学ぶ(画像下中)。二次審査会では、一次審査を通過評価の現場を体感した(画像下左)。一次審査会では、審査対象に対する議論に立ち会いながら、次審査/二次審査)のスタッフ、その中でもスタッフを率いるリーダーとして、デザイン審査・4,000件以上の応募が集まる。その年の「グッドデザイン」を審査委員が精選する審査会(一コトの「デザイン」の質を評価・顕彰している日本唯一の総合的なデザイン賞であり、毎年査会補助業務)に3回(2016,2017,2018)参加した。グッドデザイン賞は、あらゆる分野のモノ・公益財団法人日本デザイン振興会が運営する、『グッドデザイン賞』のインターンシップ(審日本デザイン振興会「グッドデザイン賞」の審査補助業務 GOOD DESIGN AWARD staff 第一線で活躍する審査委員の判断・思考にふれる多岐にわたるデザイン、それぞれの現在地と、 画像右より二番目の手前の人物が、制作者。二次審査会の補助業務にあたっているところ。グッドデザイン賞二次審査会の様子。一次審査を通過した対象の現品や資料が一同に介する。トラクターやバス、医療機器や建築模型、あるいはシステムのデザインなど、あらゆるジャンルのデザインが集まる。スタッフリーダーとして参加した場合、一次審査の審査会から議論に立ち会う。 自分が担当する分野以外の評価や知見を広く学ぶ二次審査会終了後の、各分野のベスト100を共有している様子。

|建築・デザインサークル『結』|活動| | 34 | |建築・デザインサークル『結』|活動| Project Status 期間:2015.04場所:福井工業大学2017.03 Commitment 二代目代表/運営企画立案/プロジェクト発足/ Tools Adobe Illustrator Adobe MicrosoftPhotoshopOfficce きるコミュニティづくりを意識した。楽しい存在であるかということを念頭に置き、さまざまな企画を考案し、メンバーが楽しみながら参画で単なる勉学対象としての建築という視点ではなく、いかに建築というジャンルが面白く、コミットすると卒業設計に関するイベントの聴講、さらには、年一回の建築・デザイン旅行などが行われた。籍メンバーによる、集団でのコンペティション応募や、上級生と下級生が混ざっての情報の共有、ならびに、それが建築・デザインサークル『そこで、学科間の活発な交流を生むことを考え、学科を横断するコミュニティを創設することを計画した。断して交流する機会は一部の学生に限られるのみだった。ン分野から住環境について学び、建築土木工学科の学生は、より専門的な建築を学んでいたが、学科を横建築を学ぶ学生は、2つの学科で別れてそれぞれ在籍していた。デザイン学科に在籍する学生は、デザイ福井工業大学には、工学部 デザイン学科(当時)と工学部 建築土木工学科(当時)が存在しており、結(ゆい)』である。このサークルでは、週一回の活動をベースとし、在建築およびデザインを学ぶ学生をつなぐ場の構築 建築・デザインサークル『結』 建築を学ぶ学生によるコミュニティ学科の垣根を超えた、 週一回、学科の垣根を超えてさまざまな活動-下級生には、授業では教わらないような模型の制作指導など、上級生は集団でコンペティションに参加するなど-が行われた。 上級生が出品した卒業制作講評会に、サークルメンバーで参加した様子。各々の感想、およびフィードバックを得ることができるような環境づくりに努めた。建築作品が集まることで有名な瀬戸内海の島々を観光した際の様子。ただ旅行するだけではなく、議論の場も同時に設けられ、

作品集成 2015/2021.07.15-2021

大栁友飛 / オオヤナギユウヒ Ohyanagi Yuhi / Portfolio 2015-2021 ver1. /2021.02.28 ver2.

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