JU NE 2 01 6
TRAIL RUNNING
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FRIENDS
ICE CLIMBING, CANYONING, CAMPING, TREKKING, FLY FISHING, BACKCOUNTRY, TRAIL RUNNING, ROCK CLIMBING, SKI & SNOWBOARD, KAYAKING, MOUNTAIN BIKING
VOL.1
KENICHI YAMAMOTO 山本健一
TRAIL RUNNING 山道を走る。
“ 山を走ると、何 故か 欲がなくなり、 普 段では経 験できない世 界へと導いてくれる。”
早足での登山または、ハイキング。 必要最小限度の装備を持って、 トレイルランニングシューズをはいて 行動する。但し、常に走り続ける 必要はなく、登りなど、歩くのもよい。 平らはゆっくり走り、下りは、 気持ちよく飛ばすことができれば最高。 山では道幅が狭い分、 スピード感がある。 登山者とフィールドを共有するため、 譲り合いの精神が重要。 トレイルランナーは、荷物も重く、 行動がゆっくりな登山者を いろいろな面で優先させるべきである。
てくれるスポーツ。山で誰かに会えば、
山本健一は同日程、同じフランスで開催
いつでも、こんにちは、ありがとうござ
されたアルパインレース L'echappee
います、という気持ちにさせてくれる。
Belle 距 離 144km / 累 積 獲 得 標 高
自然においては、私は非常にちっぽけな
10,900m D+ へ参戦した。
存在なので、自然と謙虚になれるのかも
トレイルとは呼べない岩場、一つ間違
しれない。常に感謝することかできれば、 それは本当に幸せで、心が豊かであると 言える。また、トレイルランニングは自 分の潜在能力を引き出してくれる。人に は欲があり、その欲が、人間の能力に蓋
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Alan Morgan is a retired Professor of geology in Canada. He first visited Iceland in 1960 when he was 17 and has returned many times. This photograph was taken while he was leading a group of American geologists at Landmannalaugar in central southern Iceland. Alan and his wife Anne, a biologist, are keen naturalists, and live in Waterloo, Ontario. Photo: Alan Morgan
イルランナーが集結していた。しかし、
「トレイルランニングは自分を幸せにし
をする。山を走ると、何故かその欲がな くなり、私を普段では経験できない世界 へと導いてくれる。 」 2015 年 8 月 27 日、世界最高峰のト レイルレースとして有名なシャモニーで 開催された UTMB。そこへ多くのトレ
山本健一は、 世界でもトップクラスのウル トラトレイルランナーです。彼は高校時代 に山岳部に所属し、 多くの大会に出場して きました。大学在学中、 スキー部に所属し モーグル選手として活躍しました。今日、 山本は高校の体育教師として働きながら、 彼が設立した山岳部の部長を務めています。 2008年に、 日本で最も過酷な山岳耐久レー ス 長谷川恒夫カップ 71.5kmにて優勝。 2009年、 ウルトラ トレイル デュ モンブラ ンにて第8位入賞。2012年、100マイル耐 久レース、 グランド レイド デ ピレネーで 勝利し、 日本人として初めてヨーロッパの レースで1位を獲得したトレイルランナー です。2013年、 ヨーロッパで最も過酷な 100マイル山岳耐久レースで2位入賞。
えれば容易に滑落してしまう氷河、歩く 事すらままならないモーレン帯、四つん 這いになりながら駆け上がり、やっと山 に上がったかと思うとフィックスロープ が張り巡らされた危険な尾根を延々と駆 け下りる。 参加人数は限定 500 人。そしてゴー ルテープを切ったランナーはたった 200 人にも満たなかった。この壮絶なアルパ インレースに参戦し、見事 2 位に入っ たフーディニフレンズのウルトラトレイ ルランナー 。