本レポートでは、現在の主な食糧生産方法である工業型農業で多用される農薬が、ヒトの健康に与える影響について世界中の研究結果をまとめ、総合的な評価を行っています。
特に農薬への曝露が多い農業・園芸従事者や、脆弱性が高い胎児と子どもに対して、農薬がこれらの人々の健康リスクを高めることが分かっています。
特に多くの種類のがん、子どもの発達障害、神経機能障害、パーキンソン病、自己免疫疾患、悪性リンパ腫、筋萎縮性側索硬化症ALS)との関連性を示す強い証拠が得られています。
日本語版発行にあたり、日本での農薬使用と曝露の状況を加筆しています。
日本は世界の中でも農薬使用量が多く、一般人が日常生活で農薬に曝露するリスクも高く、決して他人事ではありません。
例えば健康への影響が指摘されながら日本でも農