73
72
71
TEACHING STAFFS
70
69
68
三日目 束石の据え付け 傾斜の修正 4 束石の据え付け 5 束石の水平確認 6 傾斜をジャッキアップで修正
建物の水平垂直を測定したと ころ、表長屋の土台がかなり 傾いていたためジャッキアッ プして水平に戻す作業から始 めました。 タコと呼ばれる道具を使い床 下に束石を据え付けます。礎 石は基礎となる大切な石なの で水平もきちんと確認します。 2
1
一日目・二日目 不要品の撤去 解体作業 6
5
1 撤去前(表長屋) 2 不要品の分別、解体 3 天井を剥がす
4
四日目 大引き取り付け 床板敷設 7 土台を欠き込む 8 土台に大引きをはめ込む 9 床板の長さを合わせて切り、敷設
3
施工を容易にし、限られた期 間内に仕上げる為に大引きの みで床板を支える 根太レス 工法 を用います。大引きを 取り付けるために土台をノミ で欠き込みます。 大引きの上に床板を取り付け ていきます。床板の長さはま ちまちなので敷設する箇所に 合わせてノコギリで切ります。
使用されていないものを運び出し不要 なものか分別。古材は再利用し、神棚 などは改修後の蔵で展示しました。 天井や床材など全て解体、二日間に及 ぶ解体作業を経て改修箇所を施工でき る状態となりました。
五日目 基礎補強用モルタル打ち込み 防腐剤塗布
7
10 表長屋の土台下に 基礎補強用モルタルを打ち込む 11 防腐剤を塗布(蔵)
11 土台の下の空洞に補強用モルタルを打ち込 みます。自然石のように丸い形にしました。 蔵の土台に防腐材を塗布します。木材の腐 敗を防ぐと同時に防虫効果も期待できます。
9
8
10
完成!!
六日目(最終日) 漆喰壁塗り 窓ガラスコーキング 棚の取り付け
六日間の作業で一通りの改修作業が完了しました。 表長屋(写真下)は地域の子どもに向けて寺子屋を開いた り地域の方が利用できる集会所として、蔵(写真左)は元 から蔵にあった神棚や小道具を展示してギャラリーとして 使用する予定です。 今後も住倶楽部(スクラム)の方々と連携して、篠山本郷 地区の活性化に取り組んでいく予定です。
12 漆喰壁の上塗り 13 窓ガラスをコーキングして固定 14 マスキングで縁取り 15 飾り棚の取り付け(蔵)
12
前日に左官職人さんが下地塗りをした 壁に上塗りをしていきます。(ケーキ にクリームを塗るみたいに。) 母屋で使われていた窓ガラスを再利用 しました。しかしそのままではガラス が外れてしまいそうだったのでコーキ ング材で固定します。コーキングに先 立ちマスキングで縁取りをします。 ギャラリーとなる蔵に飾り棚を設置。 最後に全員で掃除をして、一通りの改 修作業が完了しました。
13
※
※
※
67
※撮影:多田ユウコ
14
15
☟Before
参加メンバー:4年生/松浦このみ・山口佳那・岡村明日佳・秋田さゆり・安積孝政・池内瑞貴・沖山ひかる・加来ひかる・ 楠田愛香・國重裕太・阪井義大・澤井克優・杉本友太・武本昌隆・火置彩子・久木楓・福永修平・廣瀬悠暉・増田純子・松井一磨・ 柳谷菜穂・
原逸聖・山口眞沙美・吉田賢也・川下史博・有働紘希・森夏泉 大学院生/袁
・韓魯寧・熊澤花絵・齊藤真紀
特別研究員/丸本祥子 学外/奥土居好美(島根大学大学院)・山田汐音(島根大学2年生)・Hannes Thiel (Jade University of Applied Sciences) 教員/花田佳明・川北健雄・山之内誠
松が丘住宅DIY 改修モデル提案等委託業務 明舞団地は、昭和39 年に入居を開始した全国でも最初 期のニュータウンである。まちびらきから50 年以上が経 過し、人口減少、少子高齢化など、諸々の課題が表面化す る中、兵庫県住宅供給公社では、明舞団地再生計画(平成 18 年度改定)に基づき、地域住民と連携しながら団地活 性化に向けた取組を進めている。
洋間
和室
本委託業務では、「分譲マンションは建て替えずとも工 夫次第で魅力的にできる」「団地内の高齢者は、居宅がバ リアフリーに対応していない等の不満を持ちつつも、リノ ベーションへの投資に対しては慎重な傾向にある」などの 現状を踏まえ、民間のノウハウを活用して建物の老朽化や 高齢者に伴う生活様式の変化に対応した改修を行い、これ を広く発信することにより、住民の自立した生活の維持を 支援することを目的とする。
押入れ
和室
洋間
(配布資料「明舞団地リノベーションモデル企画提案及び 設計施工業務等の委託先の募集について」より一部抜粋) バルコニー
所在地 兵庫県明石市松が丘1-1-13 竣工 昭和43年 構造 RC 構造
戦後に建てられた一般的な 3DK の間取り。
階数 B1 ∼ 4 階 戸数 18 戸(一般賃貸)
元平面図 S = 1:100
型式 3DK 戸当たり床面積 48.28 ㎡ バルコニー面積 6.76 ㎡
作業工程 解体・撤去工事
配線などを傷つけないよう、慎重に作業。
木工事
壁・床に使う部材をカットしていく。
足りない部材は随時カット、修正する。
塗装工事
まずは既存クロスを補修、養生する。下地にプライマーを塗ってからペンキで塗装していく。 和室の床は底上げのために根太を置く。床は下地に構造用合板、
床工事
補修、養生、塗装。 実測、解体。 最初は、思いもよらないこと 上手くいかないことの連続だった。
部屋のイメージに 合わせて 色を変える。
65
端材で床を圧着。
老朽化した住戸のリノベーション
アクセント 残せるモノは活かし 自分なりのアクセントを付け加えていく 居住者が自らつくり 住み続けることを想定した提案 d
c
13E0021 小松 克也 参加メンバー:中園侑希 藤田千夏 森島大和 辰巳博康 土肥大夢 松山昌太郎 山門久晃
高さ 300mmの家具。 空間を緩やかに分ける。 a
b
押入れを取り払い
玄関の壁を取り壊し、
部屋に回遊性を持たせた。
土間をバルコニーまで延長させた。
作りながら住む。
居住者による DIY を想定した住戸のリノベーショ ン。このプロジェクトの終着点は、設計施工後に多 くの方に見ていただき、彼らに「自分でもできそう!」
暮らしにアクセントを付け加えた。
という思いを持ち帰ってもらうことを目標にした。
改修後平面図 S = 1:100
誰にだってできる。 DIY に使用した材料はすべてホームセンターで手
10 月 11 月
に入る。簡単に加工できる木材やペンキしか使って ないので、道具とやる気さえあれば誰でもできる。 材料費は全部で 17 万 360 円(消費税込み)。
圧着が終わり次第、家具を作っていく。
実際、解体から家具製作まで 、 DIY初体験の大学 生8人で1か月でできた。授業の合間を縫ってとい うことを考慮すると、1人で作業をしたなら396時
仕上げにはラワン合板を使用した。
間かかることになる。これは1日8時間づつ作業をす れば、50日間でできるということだ。 モデルルーム公開 b a
取材の様子。
残せるものは残し、
モデルルーム公開日。
新しい価値を 付け加えていく。
土間や家具でつくる回遊性。
c
d 64
テーマ いちぶんのいち 環境デザイン学科では、制作内容が大きなスケールに なるため、自分で設計した1分の1の空間を体感する ことは困難です。普段の制作で成し遂げることが困難 な1分の1の制作を学年を超えた仲間との協力により
環境を読む
達成できないかと考え、テーマを設定しました。
環境をデザインする私たち にとって環境を読むことは 大切な作業のひとつです。 今回のワークショップでは 学内のそれぞれ違う特徴を 持つ屋外を4箇所指定し、 それぞれ4つのグループに 分かれて制作しました。
ピクニック 制作をする空間で行われる 行為をピクニックと定義し、 その場所で行われる新しい ピクニックのかたちを各班 それぞれで提案しました。
参加メンバー A 班 (3年生 ) 中園侑希、長峰秀和、藤田真衣、永井歩実 (2年生 ) 芝美菜、船曳陽貴、三ツ橋鼓太郎 B 班 (3年生 ) 酒井厚樹、小松克也、南野真有美 、福井志帆 (2年生 ) 北脇梨奈、中村史哉 (1年生 ) 渡辺茜
C 班 (3年生 ) 坂上みなみ、田中真菜美、村田六花、 (2年生 ) 松山昌太郎、土肥大夢 (1年生 ) 畠山紫乃 D 班 (3年生 ) 井上咲野花、藤田千夏、渡辺由貴恵、 (2年生 ) 辰巳博康、山門久晃 (1年生 ) 松井俊祐 63
D班
Workshop in kankyo lab 2015 - いちぶんのいち -
期間:2015年8月19日∼21日 場所:神戸芸術工科大学 代表:中園侑希 (3年生 )、南野真有美 (3年生 ) アドバイザー:吉井歳晴 (WIZ ARCHITECTS 主宰、非常勤講師 ) ゲスト:遠藤剛生 ( 特別教授 )、小浦久子 ( 教授 )、長濱伸貴 ( 准教授 )
最優秀賞 B 班
今年8回目を迎えるこのワークショップは、本学科の 全学年を対象として、グループワークを通じて学年を 超えたつながりを獲得することが意図されています。 A班
毎年違ったテーマで、学生が企画から運営まで全てを 行います。多くの人とアイディアが溢れるこの場で、 今年はテーマを いちぶんのいち として、普段はで きない1分の1空間の制作に 、3日間取り組みました。
C班
イラスト : 藤田真衣、村田六花
2014年12月
1160
+200 TV 台
795
760
1650
+360
浴室
600
テーブル
キッチン・ダイニング +200
510
テーブル
アルミパネル 3.2mm 500
サイド
既存サッシ補修の上再利用
イス
1730
ロフト
1020
510
寝室
1200 450
既存サッシ補修の上再利用
780
120
既存サッシ補修の上再利用
作品の提出
イス 530
キッチン天板
850
750
サクラ ウレタン塗装
600
サニタリースペース
+360
既存サッシ補修の上再利用
2200
R壁 表側:シナベニヤ 5mm にウォールナット突板 裏側:シナベニヤ 5mm 塗装なし
+200
R壁 表側:シナベニヤ 5mm にウォールナット突板
300
AC
1800
ソファスペース
1760
ワークスペース
340 本 棚
380 PS
1850
チェストスペース
250 可 動 棚
±0 既存スラブ F-1
F-2
裏側:シナベニヤ 5mm 塗装なし
既存サッシ補修の上再利用 800 350 600
1400
既存下地撤去後、モルタル金ゴテ仕上げ
最終の提出物では自分のイメージを最大限に伝えるべく、図面と 模型を丁寧に表現したほか、CAD の CG にも力を入れ、よりリア ルに感じられるように心がけた。 2015年1月
実現に向けての打合せ
2015年1月
実施設計
ダイニング チェア ダイニング テーブル
ダイニング キッチン
便所
浴室
TV台
バルコニー
ダイニング チェア
サニタリー スペース
外部廊下
飾棚
玄関 ソファ台 (座面下収納有)
ワークスペース
可動棚
洗濯パン
収納3
飾棚
クローゼット
シューズクローク
可動棚
実現案に選ばれ、オーナーである大和船舶土地 の鈴木祐一社長、建築設計事務所・ランドサッ トの安田利宏さん、花田教授、川北教授、小菅
助手と共に、空間構成や仕上げ材について何度
実施設計は安田さんの事務所が担当した。私は そこで実施図面に基づく模型を制作した。
も打合せをした。
2015年11月
グッドデザイン賞受賞
2015年4月
竣工写真撮影
※
自分もモデルとなり、撮影が行わ れた。
※ ※撮影:多田ユウコ
61
2014年11月
中間発表会に向けて
2014年9月
課題スタート !!
「tiny space」 ができるまで
12E0051 久木楓
2014年度住居・インテリア総合実 習の優秀案として、実施されるこ とになった作品の始まりから完成 までを追う。
さまざまな海外のインテリアデザイン
改修前の住居を見学。
秘密基地をたくさん散りばめる」とい
性が安心して住めるような住居ではないと
なども参考にしながら、 「小さい空間の
全体的な印象としては、古い建物であり女
うテーマを思いつき設計を進めた。
2015年2月
思った。
工事現場
工事現場にも通った。お邪魔することができた。曲がった壁のつくりかた、配管 の種類や位置、工事の手順、建築士の仕事などについて学ぶことができ、貴重な 経験となった。また工事現場では、安田さんと先生たち、そして友人と私で材料 や色決めなども行った。
2015年4月
多田ユウコ
※
※
ついに完成 !!
※
60
Town MIKI!
MIKI!2015
( Play
Play Town
)
2013
2014
b
a
b
a
c
d
e
d
f
e
c
f
c c
f
2015 1 2 3 4 5 6 7 8
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
15 16
N
2 59
3
4
0
200m
2012
2011
b
c
a
e
d a d
c
Stadium
WC(M)
Reception and Office in SHINTOYAN
Front door hole WC
WC(L)
LIFT
Piloti LIFT
K Dining room and cafe
Rehabilitation room
Library cafe (Old library and recreation space)
Nurse room Laundry
Cooking space
Multi-purpose room
K
G
H
G
H
H
G
G
K
K
K Courtyard for appreciation
Living room hole
K
H
Wood deck
H
H
G
G
G
G
H
H
K
K
LIFT
Living room hole Courtyard H K
K
Courtyard for walk
cafe Library Parking Lot Office Conference
wc
Entrance cafeteria kitchen Grouphome
Library Cafe
Field Event space
Entrance hobby space
Kitchen
Court yard
Elderly Dwelling
57
Cafeteria
Group home
Courtyard Dwelling unit
K
H
G G
K
G G
H
H
H
H
G
G
K
K
Building ( Intside )
Building ( Outside )
①Nursing home room ...25 ②Group home room
...8
③Guest house
...6
Event Square Hill of lawn Library
④Nursing home living ⑤Group Home Workspace
Vegetable garden
Citizens lounge
⑥Atelier
Kitchen
Nursing home
⑦Cafeteria
Garden that field connects
Cafeteria
⑧Kitchen
Nursing home Llving room
⑨Library ⑩Citizens lounge
lawn
Collective housing Office
garden
picnic
Guest house garden
Group home Work space
Nursing home
⑪Cafe
animal park
Group home
⑫Sint Jans Office
garden
⑬Conference room ⑭Laundry ⑮Field
plaza
cafeteria
entrance office
Machining chamber The current court is opened only by people of the nursing home. To a villager of Kioosterburen is hard to thereby use the facilities.
private garden library
field
Everyone living
We think that a thing, the villager who will improve a garden of Sint jan in the future and make it easy to come it. Thereby, we built of the north side of facilities.
Everyone living Atelier
We arrange large public space and scatter it to the new line of flow. We offer a living as the extension of the house of the village.
56
ウェルネススペース
シントヤン
現在、入口は通りに面しておらず、 街に対して壁を立てている。
交流の場
加工室
d
+1350
動物ガーデンへ
食堂
グループホーム
高齢者住戸
+750 居住スペース
c
工房 ワークショップ
▼
パブリックスペース
▼
ウエルネスルーム
宿泊者スペース
+600
▼
貸しアトリエ 貸しギャラリー
訪問者動線
▼
±0 ▼
▼
ゲストハウス
住人動線
▼
介護動線の短縮、街に開く場所の追加により、 複数の大小様々な入口ができる。 オフィス
受付
ここで生活することになった時に、街の中で暮らしていた生活から 老人ホームの中での生活に変わってしまうことに疑問を抱いた。 キッチン
食堂
高齢者住戸に入っても、今までの生活が続けられるように考えた。
食品加工室 +200 +200
b ±0
庭
庭 街路
e
クロースターブールンの住宅には各家庭の道に面した部分に庭が設けられており、
それぞれの部屋の機能に応じて、
街路を歩く際は村人の庭の横を通る事になる。
それぞれの外部を中庭に追加する。 +200
芝生
工房 ワークショップ
+300
住戸
石畳み
住戸
住戸
a +200
住戸
B&B
ウッドデッキ
廊下
+200
庭
中庭によってそれぞれの道を繋ぎ、回遊させる。 中庭は街の中の散策路となる。
コンクリート
55
M
4 0
8
20
住宅、庭、街路の関係を、この建物内での住戸、廊下、庭の関係に置き換える。
● ●
クロースターブールン (Kloosterburen) フローニンゲン (Groningen)
54
橋の下という悪条件を改善するた め、新しく公園を整備した。 また、真珠の養殖場に併設して、野 外プールも設けた。真珠の活動以外
平面
は、テラス・公園・プールとして利 用できる。
平面 通常は一般開放
プール
技術室・理科室 平面
真珠の養殖場
古い工場をリノベーションして、ワークスペース
夕方は小学校の水泳クラブや、運営
を整備した。周辺の工場の従業員により、工作ワー
を行うスポーツクラブの水泳クラブ
クショップや、近所の住人により宿題塾がおこな
が利用できる。
える。日中は、自宅に作業場がない人のために
室内なので、冬場も利用可能である。
DIY ラボとしてレンタルする。
CONCEPT ま ち の 特 性 ・印 象 / きっかけ ・小学校が多い ⇒時間帯によっては通学・帰宅する児 童を頻繁に見かけた。 ・しかし、子どもたちが街中で遊んでい る・街が子どもで賑わっている様子が ない。きっと、学校と家の行き来が決 められたものでしかないのだろう。 ・校区を考える ※兵庫運河周辺には3つの校区がある。
提案の手がかり/ 材料をみつける
平面
街中の遊び場や寄り道を誘発するよう な環境を用意する。
家庭科室・栽培場
それは、町にある公園・店 ( 店主 )・工場・
集合住宅の集会場をリノベーション
敷地の横には、廃墟同然の工場が複
集会場などである。
した。家庭科クラブ、茶道クラブの
数あった。それを解体し、土壌を改
つまり、既存のもの、まちの重要な資
活動ほか、料理教室、いこいの場と
良後、栽培場にした。マンションの
源である。
して開放する。もちろん、集合住宅
花壇・畑とともに、小学校用も作っ
校区は、PTAや友達同士の家の距離、
の集会にも利用できる。
た。棟別・学年別に用意した。
近所付き合いなど、「つながり」「日常 のネットワーク」 が豊富である。
提案/まちに仕掛ける
図書室
南立面
子どもの遊び場/寄り道を様々なネット
ワンルームマンションの一階をコミュ
ワークの結節点とすることで、日常の
ニティスペースとした。マンションの
ネットワークはより強固なものとなる。
住人だけでなく、地域の人にも開放す
学校の役割・機能と校区は大変根強い
る。「知の集積場」なので、図書室・コ
関係である。
ンピュータールームとして、小学生が
校区に根ざした学校の機能をまち全体
利用できる。日中は、住民向けのパソ
に分散させる=街(校区)全体が学校
コン教室・憩いの場として開放する。
である。
夜は、マンションの住人がパーティス ペースとしても使える。
提案の結果/まちの将来像 ① たくさんの子供が、街中をウロウロ する。 和田岬小学校
② 遊び場→遊び場周辺→街中
和田岬小学校
子どもの行動範囲と人との関わりが 増える。 ③ 地域の人との関わりが増える。
和田岬小学校 校区 地図 S=1:1500
まちの人が、子どもたちの先生となる。 まちの人と一緒に子育てをする。
平面
A
書道教室・美術室 この地区は区画整理中につき、以前まで
音楽室
はプレハブで習字教室をおこなっていた。 しかし、既存の集会場があるため、そち らで行えるようにした。また、宿題塾や
体育館・テニスコート
外部の講師を呼んで絵画教室も加能。
ピアノ室
ロビー
音大に向けて練習中
合唱クラブに通う子供を お迎えのお母さん
事務室
スタジオ
カラオケボックス
ラウンジ・カフェ
スタジオ
スタジオ
地元中学校の合唱クラブが活動中
高校生が学校帰りに
近くまで通りかかったから、少し休んで帰る
軽音部がレンタル中
小学校の合唱部が課外活動中
遊んで帰る
スタジオが開くまでの時間つぶし
機械室
スタジオ 友達同士でバンド結成して、 練習中
いつも同じ時間、同じ人が ベンチで本を読んでいる
1/2000 A 1/2000
小ホール・ギャラリー 美術室 ( 集会場 ) で行われていた絵画教室の作品展
A-A 断面
53
平面
防災面への配慮
Ⅰ
∼ポケットパークをつくる∼
従来の路地
神戸の街が次々に広い道に区画整理されてい く中で残った真野地区の路地。歩行者のみ通れ る路地には生活者が思い思いの空間を作る。
100M
100M
Ⅱ 100M
サポートする路地
100M
住宅が密集していると住宅地の 1 件が火事になっ
空き家になったところを広場にして密集感を解消
たとき、火は一気に燃え移ってしまう。真野地区は
し、火事が起こっても広場で火を食い止める。また消
100M のグリットで街区を分けているが、対象敷地
防車が広場に停車できるようにし、より近くで消火活
のグリット内には車道がなく、消防車が入ることが
動が出るようにする。
建物内の道
1. 空き家、空地をポケットパークに変える。
上記のⅡサポートする路地 3 の建物には2か所
できないので消火に時間がかかってしまう。
出入口を設けて建物内でも通り抜けできるよう にする。
路地の継承
2. ポケットパークを繋ぐ道を作る。 路地裏スペースも利用する。
真野地区のもう一つの問題は、高齢者が多いことである。将来もこの趣のある真野地区の路地空間をのこし
ていくためには新たなユーザーをも視野にいれていくべきである。
3. 1 と 2 にそってカフェや雑貨屋さんなどの 店舗、コミュニティスペース、工房などを配置 する。
20 代 OL
アーティスト
同棲カップル
どうすれば若い世代の人たちが住むようになるのか。→オシャレな空間・利便性・変化のある生活…など
ミニバーベキュースペース
八百屋さん
居酒屋よりみち
肉屋さん
緑のトンネル 広場から広場へ誘導
コミュニティスペース
居酒屋さんのそば の広場では昼から夜 まで陽気な宴会が開 かれる。
靴屋さん
帽子屋さん
アクセサリーショップ
移動図書館が来る広場
かばん屋さん
住人が趣味で描いた絵を披露している
工房
21アイスクリーム
雑貨屋さん
お花屋さん 3段階にくぼんだ広場 段差に腰かけたりミニステージの カフェ
役割も果たす。 また段差には近所の人が鉢植えを 持ってきてディスプレイする。
街角アクアリウム 住人が自慢の金魚やメダカなどが入った
N
水槽を並べている。 カフェ
路地の楽しみかた 真野地区の趣のある路地を未来に残していくためには高齢者はもちろん、若い世代の人にも住んでもらえるような居心地
フランス雑貨屋さん
食器屋さん
のいい空間と、初めて訪れた人の好奇心をくすぐるような変化のある空間をつくる。 歩く人自身が歩く場所を選択する。とどまる人自身がとどまる場所を選択する。
意識高い系 OLコース
通りすがり犬の散歩コース
自由気奔放おじいさんコース
社会人 3 年目。仕事に慣れ始め私生活に余裕が出てきた。週末の休
愛犬の散歩で兵庫運河へ行く途中路地を見つけた。車が通ら
趣味の将棋をするため友人の集まるいつもの公園へいく。次の対戦まで少し時間があるか
みは朝からフランス雑貨屋さんの傍の広場でフランス語講座を受講
ないのは愛犬にとって良いし、ウィンドウショッピングしなが
ら近くの広場までガーデニングを見に行こうか。そういえば 21 アイスクリームのまみちゃ
し、お昼は移動図書館の本を読みながらカフェランチ。その後、工房
ら通ることができるので私も楽しい。長距離の散歩の一息がつ
ん今日出勤日だったな、
へ行きレザークラフト教室で今回は職場用のペンケースを作った。
けるような広場も見つけた。今度もまた来ようと思う。
しゃべりに行こう。それにわが子のように育てている金魚にも餌をあげなくちゃ。今日は忙 しいぞ。
52
歩いていても楽しくない
車も人の通りも多い
B 変化を楽しむ B 変化を楽しむ
詳細平面
小さな町工場と、大きなコーナン、何かを作っている人 小さな町工場と、大きなコーナン、何かを作っている人 たちの集まる場所、自由に屋根の場所を変えられる。 たちの集まる場所、自由に屋根の場所を変えられる。 小さな町工場と、大きなコーナン、何かを作っている人
町工場で働く人 町工場で働く人
作るのが好きな人 作るのが好きな人 たちの集まる場所、自由に屋根の場所を変えられる。 手作り系イベント
主な登場人物 主な登場人物
手作り系イベント
作るのが好きな人
主な登場人物
DIY が女性に人気。 DIY が女性に人気。
DIY が女性に人気。
町工場で働く人 町工場で働く人 町工場で働く人
作るのが好きな人 作るのが好きな人
観光客 観光客
作るのが好きな人
観光客
楽天やフェリシモなどで、女 楽天やフェリシモなどで、女 性に向けた商品などを販売し 性に向けた商品などを販売し ている。主婦による DIY を紹 ている。主婦による DIY を紹 介するブログも多数存在して 介するブログも多数存在して 楽天やフェリシモなどで、女 おり人気がある。 おり人気がある。 性に向けた商品などを販売し ている。主婦による DIY を紹 介するブログも多数存在して おり人気がある。
B 小さな工場と大きなボリューム商業
町工場の様子 町工場の様子
町工場で働く人 手作り系イベント
町工場の様子
神戸湊川公園で行われてい手 神戸湊川公園で行われてい手 しごと市(ハンドメイドの雑 しごと市(ハンドメイドの雑 貨、家 具、ア ク セ サ リ ー な ど 貨、家 具、ア ク セ サ リ ー な ど を販売するイベント)のよう を販売するイベント)のよう 神戸湊川公園で行われてい手 なイベントを行う。 なイベントを行う。 しごと市(ハンドメイドの雑 貨、家 具、ア ク セ サ リ ー な ど を販売するイベント)のよう なイベントを行う。
休日には家族でくる客も多く常 休日には家族でくる客も多く常 に賑わっている。 に賑わっている。 休日には家族でくる客も多く常 に賑わっている。
町工場の見学会イベント 町工場の見学会イベント
狭い場所が多く外部を感じられる 狭い場所が多く外部を感じられる 場は少ないことが分かる。 場は少ないことが分かる。 狭い場所が多く外部を感じられる
町工場の見学会イベント
場は少ないことが分かる。
普段は入れないが町の財産である町工場を 普段は入れないが町の財産である町工場を 多くの人に知ってもらうために 町工場の 多くの人に知ってもらうために 町工場の 見学イベントを行う。 見学イベントを行う。 普段は入れないが町の財産である町工場を 多くの人に知ってもらうために 町工場の 見学イベントを行う。
B小さな工場が密集している 小さな工場と大きなボリューム商業 小さな工場が密集している 業務施設なども立ち並ぶ 業務施設なども立ち並ぶ 人通りはまばらである 小さな工場が密集している 人通りはまばらである 業務施設なども立ち並ぶ 人通りはまばらである
大きなボリュームのホームセンター 大きなボリュームのホームセンター 交通施設など一つの街区を使っている 交通施設など一つの街区を使っている 大きなボリュームのホームセンター 車と並び自転車も多く見かける 車と並び自転車も多く見かける 交通施設など一つの街区を使っている 車と並び自転車も多く見かける
C 外部リビング C 外部リビング 主な登場人物 主な登場人物
庭の延長のような個人個人が思い思いに過ごすことのできる場所。 庭の延長のような個人個人が思い思いに過ごすことのできる場所。 庭の延長のような個人個人が思い思いに過ごすことのできる場所。
主な登場人物
サラリーマン サラリーマン サラリーマン C 工業と住宅
桜を中心に植え桜の並木や 桜を中心に植え桜の並木や お花見のできる空間を お花見のできる空間を 桜を中心に植え桜の並木や つくりだれもが自然と立ち止 つくりだれもが自然と立ち止
近所の住人 近所の住人
老人ホームの人 老人ホームの人
近所の住人
老人ホームの人
お花見のできる空間を まって痛くなるような空間 まって痛くなるような空間 つくりだれもが自然と立ち止 まって痛くなるような空間
C 工業と住宅 中層の住宅が並ぶ 中層の住宅が並ぶ 工場、会社も点在している。 工場、会社も点在している。 中層の住宅が並ぶ 住宅の一階に商業が入っている 住宅の一階に商業が入っている
比較的大きな工場が並ぶ 比較的大きな工場が並ぶ 運河に面してはいるが活用は 運河に面してはいるが活用は してい無い 比較的大きな工場が並ぶ してい無い 会社の車が多い 運河に面してはいるが活用は 会社の車が多い
工場、会社も点在している。 ケースもみられる。 ケースもみられる。 住宅の一階に商業が入っている
してい無い 会社の車が多い
ケースもみられる。
D まちの真ん中 D まちの真ん中
まちの中心に位置し二つの軸が重なり合う場所である。 まちの中心に位置し二つの軸が重なり合う場所である。 一番賑わうエリアである。 一番賑わうエリアである。 まちの中心に位置し二つの軸が重なり合う場所である。
主な登場人物 主な登場人物
一番賑わうエリアである。
主な登場人物 大通り 大通り 大通り まちで働く人 まちで働く人
まちに住む人 まちに住む人
観光客 観光客
まちで働く人
まちに住む人
観光客
テラス テラス
D 運河と運河に面する倉庫
まちの基地 まちの基地
D 運河と運河に面する倉庫
まちの基地
テラス
カフェ カフェ カフェ
まちの基地
運河に柵がされ日常で 運河に柵がされ日常で 利用される事はない 利用される事はない
浜山地域福祉センター や まちで活動する人々の 浜山地域福祉センター や まちで活動する人々の
拠点となる場所である。 まちの基地 拠点となる場所である。
運河に柵がされ日常で 利用される事はない 運河が運搬の主流だった頃の名残から 運河が運搬の主流だった頃の名残から
このようなイベントをまちの真ん中で行う。 このようなイベントをまちの真ん中で行う。 浜山地域福祉センター や まちで活動する人々の 拠点となる場所である。
倉庫や製造業が多く見られる 倉庫や製造業が多く見られる 運河が運搬の主流だった頃の名残から 現在運河に開いた建物は少ない 現在運河に開いた建物は少ない
このようなイベントをまちの真ん中で行う。
倉庫や製造業が多く見られる
現在運河に開いた建物は少ない
E 陽だまりの丘 E 陽だまりの丘 主な登場人物 主な登場人物
ピクニックしたくなるような優しい空間。病院に通う人や入院する ピクニックしたくなるような優しい空間。病院に通う人や入院する ひとだけでなく通りかかった人が穏やかな気分になる場所。 ひとだけでなく通りかかった人が穏やかな気分になる場所。 ピクニックしたくなるような優しい空間。病院に通う人や入院する ひとだけでなく通りかかった人が穏やかな気分になる場所。
主な登場人物
働く人 働く人
散歩する人 散歩する人
病院にかよう人 病院にかよう人
働く人
散歩する人
病院にかよう人
E 病院とぷち混在地 E 病院とぷち混在地
病院の庭は緑も豊かだが 病院の庭は緑も豊かだが ほとんどが駐車場になっている ほとんどが駐車場になっている 柵が高く普段は入れない 病院の庭は緑も豊かだが 柵が高く普段は入れない ほとんどが駐車場になっている 薬局、集合住宅、大きな駐車場、 薬局、集合住宅、大きな駐車場、 柵が高く普段は入れない 小さな工場が混在する。 小さな工場が混在する。 薬局、集合住宅、大きな駐車場、 戸建住宅は少ない。 戸建住宅は少ない。 小さな工場が混在する。 戸建住宅は少ない。
51
季節に花が咲いたりみがなったり色ずくものをしようする。 季節に花が咲いたりみがなったり色ずくものをしようする。 季節に花が咲いたりみがなったり色ずくものをしようする。
1/2000 200 m まちには様々な表情があるが、
その場所を通して繋げていく。
まちの人たちの日常など表情を
線路があることで関わりがない。
今まで裏だった場所を表にしていく。
取り出していく。
広げ、重ね合わせていく。
300m 範囲で地域を読み込む
特性や街区で地域をに 7 分割する
例
断面イメージ図
線路がまちを分断していると言える。
線路がまちを分断していると言える。
まちが持つ表情。 下町編
下町と新築住宅街 その一つ一つを設計する。
A 都市的自然空間 A 都市的自然空間 主な登場人物
それをまた一つに繋ぐ。
大きな工場、街区いっぱいに立ち並ぶ小さな工場、そして戸 建住宅を緩やかに結ぶ場所である。 大きな工場、街区いっぱいに立ち並ぶ小さな工場、そして戸 建住宅を緩やかに結ぶ場所である。
主な登場人物
子育て世代のファミリー
工場で働く人
子育て世代のファミリー
工場で働く人
六甲山の植物を植える
工場 休憩
検索
google で画像検索した場合
六甲山の植物を植える
工場 休憩
検索
google で画像検索した場合
自然体験と人間関係能力
工場で働く人
子育て世代のファミリー
自然体験をする子供達
観光客
日本の標準的な休憩所
スウェーデンの工場
工場の最新の取り組み
周辺工場
工場の入り口付近に花壇を作り
自然体験と人間関係能力
自然体験をする子供達
小さな工場 川崎重工
工場で働く人
子育て世代のファミリー
観光客
出典:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子供の 体験活動の実態に関する調査研究」
ガラス、車
日本の標準的な休憩所
スウェーデンの工場 良い環境を作ろうとする取り組み。
工場の最新の取り組み
周辺工場
工場での花壇作りの様子 ( 引用 http://www.toko-akita.co.jp)
工場の入り口付近に花壇を作り
A 大きな工場が立ち並ぶ
小さな工場 川崎重工
良い環境を作ろうとする取り組み。
ガラス、車
出典:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子供の 体験活動の実態に関する調査研究」
工場での花壇作りの様子 ( 引用 http://www.toko-akita.co.jp)
A 大きな工場が立ち並ぶ 工場のボリュームが大きく塀に 囲まれている 歩く人の姿は見られない 工場のボリュームが大きく塀に 車の通りは多い 囲まれている 歩いていても楽しくない 歩く人の姿は見られない 車の通りは多い 歩いていても楽しくない
B 変化を楽しむ B 変化を楽しむ 主な登場人物
工場のための駐車場が多い 新築戸建住宅が建ち始めている 車も人の通りも多い 工場のための駐車場が多い 車も人の通りも多い
たちの集まる場所、自由に屋根の場所を変えられる。 小さな町工場と、大きなコーナン、何かを作っている人
町工場で働く人
作るのが好きな人
町工場で働く人
作るのが好きな人
手作り系イベント たちの集まる場所、自由に屋根の場所を変えられる。
作るのが好きな人
DIY が女性に人気。
作るのが好きな人
詳細平面
小さな町工場と、大きなコーナン、何かを作っている人
主な登場人物
町工場で働く人
詳細平面
新築戸建住宅が建ち始めている
DIY が女性に人気。
観光客
観光客
楽天やフェリシモなどで、女 性に向けた商品などを販売し ている。主婦による DIY を紹 介するブログも多数存在して おり人気がある。 楽天やフェリシモなどで、女 性に向けた商品などを販売し ている。主婦による DIY を紹 介するブログも多数存在して おり人気がある。
B 小さな工場と大きなボリューム商業
町工場の様子
町工場で働く人 手作り系イベント 神戸湊川公園で行われてい手 しごと市(ハンドメイドの雑 貨、家 具、ア ク セ サ リ ー な ど を販売するイベント)のよう なイベントを行う。 神戸湊川公園で行われてい手 しごと市(ハンドメイドの雑 貨、家 具、ア ク セ サ リ ー な ど を販売するイベント)のよう なイベントを行う。
休日には家族でくる客も多く常 に賑わっている。
休日には家族でくる客も多く常 に賑わっている。
町工場の様子
狭い場所が多く外部を感じられる
町工場の見学会イベント
場は少ないことが分かる。
狭い場所が多く外部を感じられる
町工場の見学会イベント
場は少ないことが分かる。
普段は入れないが町の財産である町工場を 多くの人に知ってもらうために 町工場の 見学イベントを行う。 普段は入れないが町の財産である町工場を 多くの人に知ってもらうために 町工場の 見学イベントを行う。
B小さな工場が密集している 小さな工場と大きなボリューム商業 業務施設なども立ち並ぶ 人通りはまばらである 小さな工場が密集している 業務施設なども立ち並ぶ 人通りはまばらである
大きなボリュームのホームセンター 交通施設など一つの街区を使っている 車と並び自転車も多く見かける 大きなボリュームのホームセンター 交通施設など一つの街区を使っている 車と並び自転車も多く見かける
C 外部リビング C 外部リビング 主な登場人物
庭の延長のような個人個人が思い思いに過ごすことのできる場所。 庭の延長のような個人個人が思い思いに過ごすことのできる場所。 桜を中心に植え桜の並木や
主な登場人物
お花見のできる空間を つくりだれもが自然と立ち止 桜を中心に植え桜の並木や まって痛くなるような空間 お花見のできる空間を
サラリーマン
近所の住人
老人ホームの人
近所の住人
老人ホームの人
つくりだれもが自然と立ち止 まって痛くなるような空間
サラリーマン C 工業と住宅
C 工業と住宅 比較的大きな工場が並ぶ 運河に面してはいるが活用は してい無い 比較的大きな工場が並ぶ 会社の車が多い 運河に面してはいるが活用は してい無い
中層の住宅が並ぶ 工場、会社も点在している。 住宅の一階に商業が入っている 中層の住宅が並ぶ ケースもみられる。 工場、会社も点在している。 住宅の一階に商業が入っている ケースもみられる。
50
A 関係者専用道路
3年生後期課題 建築デザイン総合実習 敷地A1
2F 屋外展示・眺望スペース
アトリエ広場
一時保管スペース ウッドデッキ 保管室 休憩スペース
展示スペース
+ 7500
+ 13500
屋外展示スペース
図書スペース
ワークルーム兼アトリエ 展示スペース ウッドデッキ
+ 9000
+ 10000
+ 7500
屋外展示スペース
+ 7500
ミュージアムショップ
+ 9000
+ 7500
展示スペース カフェ + 9000
屋外展示スペース + 6000
+ 9000
屋外展示スペース
展示スペース
展示スペース
展示スペース + 7500
屋外展示スペース
+ 6000
+ 3000
屋外展示スペース + 1500
一般駐車場
屋外展示スペース
屋外展示スペース + 3000
屋外展示スペース
カフェ・レストラン
エントランス
+0
屋外展示スペース
管理事務室
休憩スペース
A
49
ふらっと入った 道の先に... 13E0032 田中真菜美
屋外展示スペース
+ 12000
屋外展示スペース
展示スペース
ワークルーム
屋外展示スペース
+ 12000
3年生後期課題 建築デザイン総合実習 敷地 A3
シンボリック と象徴
A
13E0003 伊東大晴
A
テラス
ミュージアムホール 外部回廊
展示スペース 展示スペース
野外展示スペース 倉庫
外部回廊
野外展示スペース エントランス フ ク モ ト ア キ ラ
受付
ス ズ キ ケ イ ジ
事務所
レベル1
レベル2
レベル3
レベル4
48
ま ちの あい だ の 美 術館
かた ち
敷地全体を 立 て 替 え て し ま う の で は な く 、既存のビルを残したまま美術館を建てることで、
与 えられ た 対象敷 地に 対し て 既存 の建 物を 残 し、 セ ン ター プラ ザ の 通り を その まま 持っ て きたり 、地 下 から 来 れるみち を つ く る 。
この場所が ゆ っ く り 変 化 す る こ と が で き 、まちの人にとって親しみのある美術館になる 。
ビルと美術館のとの間が、みちになったり光が入る隙間になったり、ビルを削る幅を場所に応じて変える。
既存のビル は 、 今 後 建 て 替 え る こ と も で きるし、高さも自由に変えられる。また、ビル が 無くなった 時 は 、 美 術 館 の 新 た な 要 素 を 加えることができる 。 そして、三 宮 付 近 に 多 い 小 さ な ア ト リ エ のように、まちの一部として存在する 。
壁 カフ ェ 風 展示室
音 光
対 象 敷地
既 存 の 建 物 を 残す
み ち を つ くる
ビルのうらがおもてになる
まちの要素
ビル
既 存の ビル の 役割 日中
駅やセンター街から、この美術館を見たときにゆっくり変化していくように既存のビルは
夜
残した状態にする。しかし、そのまま残してはしまうと既存のビルと美術館のあいだに 大きな壁ができてしまう。そこで、既存のビルの内側の壁を透過性のあるものに変えることで、 まちのおもてとして存在する顔はそのままで、美術館からは新しいおもての顔がつくられる。
現在の状 態
新しい壁面をつけ る
少 し 削る
INGNI 阪神写真館
記念写真
証明写真 ア コ ム
47
新 し い フ ァ サ ー ド が で きる
太陽の光が美術館とビルの隙間から入るため、 程 よ い 自 然 光 が 展 示 室 ま で 届く
夜 は 、 ま ちの 光 が 美 術 館 を 照 ら す
搬入用入り口
WC 駐輪場
搬入用 コインロッカ ーEV
ミュージアム ショッ プ
EV
・±0
常設展 示 1 ・-6 00
エントランス ホール
・- 3 00
メディ ア スペー ス
カフェ
野 外 映 画 館 が で きる 新しい入り口ができる
浅 い 水 辺 を つ く る こ と で 、 子 供 も 遊 べる
周辺 のビ ル が な く な っ た 時
アーティストが美術館に住みながら作品を作る アーティストインレジデンスのための施設をつくる 。 ・±0
アトリエ
アートインレジデンスの ための展示室
幹線道路側には、歩道を広げアクティビティが増えるよう に 広場を設置することで、GL は都市公園のようになる。 歩 道 が 広 く な るた め、 野 外 で様 々 な 催 し がで き る
46
2E
天井伏図1へ 78
1,384
431
78
802
+320 2
78
A-2
F-1
3,545
1,770
+90 F-1
+460
+610
630
1 1,380
78
24
825
2
722
F-1
776
B-2
1,445
AC
C-2
5
F-1
143
819
玄関 ±0 天井伏図1へ
800
A-2
78
スイッチA(ライティングダクト)
寝室
F-2
2
B-3
D-4
+1600
A`
+90
78
1,077
A-3 78
511
2
2
F-1
B-4
446
M
24
24
13
書斎 +90
D-2
45 245
B-5
660
A-3
1,580
F-2
900
245
ワークスペース
900 500
450
500
900
450
2,000
AC
15 3
825
722
室外機
24
160 45 244 738
3
天井伏図1へ
+90
PS
洗面脱衣所 D-1
浴室 F-3
78
2E
2E
洗濯機
395
冷蔵庫
2
1,432
+180 D-3
C-3
700
+90
B-5
PS
2
B-1
D-2
357
2E
B-3
700
2E
360
M
2
B-4
スイッチC(ライティングダクト)
50 45
スイッチB(ライティングダクト)
900
D-4
B-2 D-1 B-1
+650
bedroom +150
.
. entrance ±0
PS
+150
+250
bathroom
. .
.
living room
. WC
B
+150
eat-in kitchen
washroom
PS
5559
45
B
.
B-3
B-1
B-2
F-2
サニタリースペース D-2
F-3
スイッチ A
C-1
スペース2 ±0
キッチン
回遊性のある動線
仕上げ材による 空間の分け方
行き止まりになることがなく、道
床の仕上げ材を外のテクス
が続いているような回遊性のある
チャーにすることで、家の中に
動線。廊下幅に変化をつけること
いるのに、外にいるような、そ
で狭い所から広いところに出た時
んな中と外の中間のような空間
の開放感なども得られる。
にする。
F-1
D-1
スペース1
+150
F-4
スペース3
スイッチ B へ
+150
スイッチ A へ
C-2
+100 スイッチ A へ
a
スイッチ A へ
スイッチ B
44
W-3
(天板下) 分電盤
ブラケットライト
24
B-2 展開 1/200
スポットライト
W-3 ハンガーパイプ フリースペース 2
1470
W-3
1428
フリースペース 1
W-3
ペンダントライト
W-2
W-1
300
W-1
100
W-3 350
650
計画平面 (2) 1/250
W-3
ハンガーパイプ W-1
W-2
W-2
100 100
P
W-3
24
3762427624
S スイッチ
シーリングソケット
W-1 2826
浴室換気乾燥暖房機
W-1
876 AC
676 24
マルチメディアコンセント
W-1
700
凡例
分電盤
24 472 24 100
650 W-1
レンジフード、換気扇
玄関
A-2 展開 1/200 24
SS
コンセント(2 口)
W-1
室外機
200
S S S (板下、配線穴要)
W-3 W-1
B-1 展開 1/200
P
320
P
270 床置式 AC
650
(梁側面)
W-1
W-2
S S
(扉上) S S S SS (天板上) P
フリースペース 1
W-2
WC
700
玄関
SS S S S
W-1
W-1
1850
PS
P( 天 板 上 )
2050
SS (扉上)
(棚下、配線穴要) S
換気扇
AC 324
ハンガーパイプ 350
1476
PS
850
PS S 集合管 S S S
20024
(天板上)
100 2447224
SS
C-1 展開 1/200 520
W-1
W-1
W-1
W-1
UB1116
W-1
W-1
W-1
1800
フリースペース 1
1850
W-1
W-1 フリースペース 2
W-3
250
290
排気ダクト露出部分は 指定色塗装 W-3
W-1 室外機
A-1 展開 1/200
560 90
W-1
W-2
W-2 W-2
UB1116
PS
ハンガーパイプ
W-1
フリースペース 2
350
W-1
24
B-3 展開 1/200
43
W-1 ロシア白樺耐水合板ワックス塗装
W-4 亜鉛メッキ鋼鈑
D-3 展開 1/200
380
380
12
380
24
12
12
W-3 既存コンクリート躯体表し
12
360
W-1
380
1848
24
床置式 AC
1048 780
壁仕上表
400
W-3
W-2 既存コンクリート躯体白塗装 27624
37624 380
676 1218812
W-1
800
W-3
W-2
300
24 24 W-3
12
1164
24
W-3
380
300 24
24
室外機
W-1
W-4
部分詳細 1/70
b
200 レンジフード
24
部分詳細図 b 1/30 778
24
870
排気ダクト露出部分は 指定色塗装 W-3
ロシア白樺耐水合板 24mm 角材
376 1032
400
350
C-2 展開 1/200 W-1
ロシア白樺耐水合板 t=12mm を2枚圧着
12 12
インナーテラス
984
W-1
900
洗濯機 スペース
B-4 展開 1/200
2432024
320 1850
1176
2427624
330 36 W-1 脱衣スペース W-1
700
100
AC 36 400
900
380
12 12
200
小口切り放しのまま
A-3 展開 1/200
玄関
4
W-1
300
1170
790
W-2
W-3 300
360
850
560
W-3
W-4
300
400
インナーテラス
W-1
D-2 展開 1/200
100
60
W-4
1960
100
100 W-1
624 36140 20050 650 50
レンジフード
W-3
W-3
D-1 展開 1/200
排気ダクト露出部分は 指定色塗装 W-3
部分詳細 a(2) 1/70
部分詳細 a(3) 1/70
B-3
D-2
B-2
亜鉛メッキ鋼鈑
868
48
480
PS 1108
48
1720
150
洗面化粧台
可動棚
PS
960
A-3
720
天井換気口 812
300
36
464
48
650
2400
1800
B-1
ミラー取付け
上部レンジフード 1170
D-1
可動棚 860
350
D-3
C-2
1400
B-4
A-2
1902
650 300 500
48
700
洗濯パン
48 330
1234
400
F-2
可動棚
上部棚
F-2
914
F-2
F-1 ±0
+ 200
36
48
WC
玄関
シューズラック 設置可能スペース
36
1444 a
775
852
脱衣スペース
A-2 室外機
48
上部棚
300
可動棚
650
350
48
上部換気扇
778
676
床置式 AC
800
インナーテラス
C-2
130
48
700
F- 2 +200
A-3
UB1116
850
2205
タオルハンガー
F -1 ±0
1854
1048 900
F- 2 +100
F- 2
36
2390
外部廊下
C-1
2200
フリースペース 1
A-1
632
2346
354
フリ ー ス ペ ー ス 2
A-1
848
2626
C-1
800
可動天板
2010
400
バルコニー
ウッドデッキ
ハンガーパイプ
ハンガーパイプ 24
1006
24
500
200
3302
924
24
1336
24
400
470
1742
24
470
24
上部 AC
A 床仕上表 F-1
既存躯体上モルタル金ゴテ
F-2
ロシア白樺耐水合板ワックス塗装
D
B-4
D-3
B-3
D-2
B-2
D-1
B-1
B C 展開方向
42
対称的なモノへ導く道を配置 対称的なモノへ導く道を配置
その間を集合住宅の対象敷地へ その間を集合住宅の対象敷地へ
住む場所=核を構成 住む場所=核を構成
▼路地生活=Aプラン
道に沿って住スペースを 道に沿って住スペースを
個人か公共か。曖昧な空間で趣味を楽しみ、『そと』と『なか』をつなげる。 商業施設側の様々な人が行き交うエリアだからこそ、路地特有の お向かいさん コミュニティーがうまれるようなスペースを点々と配置。
『なか』で つながる
『そと』と つながる
N
○
◀中庭生活=Bプラン 暮らしのおへそ L字型の住宅を重ねる。中央(内部の路地・広 場)に玄関を設置することで、住人同士の存在 を認識することができる。囲むことはコミュニ ティーが豊かになるだけでなく、住居全体のセ キュリティにつながる。
N
○
41
核の周りにファクターを 核の周りにファクターを
で人の流れをコントロール で人の流れをコントロール
+1600
+1400
- 600
+1200
+1400
+1600 +1800
+3000
+3600
+1600
+1000
+600
+3600
+600
+4600
+600
+800
+1000
フレームによる空間構成 土間からのアプローチ
内部と外部の一体感
プライベートな庭
動線を通す p ass do ma
doma
doma
te rrace p ri vate
自転車の保管も可能。
前庭のような空間には 住人の個性が現れてくる。
フレームの重なりがつくる中庭
terrace
視界の抜けにより空間が広がる。 回遊性も生まれる。
土間をかいして コミュニティが誘発される。
パブリックスペース
public
外部空間を共有し合い繫げることで パブリックな広いスペースができる。
路地
p ass
フレームの壁面同士の隙間を利用し 路地のような道をつくる。
40
5人世帯 3人世帯 2人世帯 -1050
1人世帯
大家族のためリビングを広げる -1500
単身になったので、可動壁で分ける。
-1650
39
子ども部屋が一人暮らしの部屋になる。
一世帯の細分化
これまでの住まいかた
ここでの住まいかた ( そとま のある暮らしかた)
何十年もその場にあり続ける集合住宅の中で、家族構成、住人は数年で形を変える。 一世帯をリビングやキッチン、水回りのある大きなボリュームと、寝室や書斎などのプライベート な小さなボリュームに細分化することにより、変化し続ける住人や、暮らし方に対応できる。場所 によっては、間に可動式の壁を設けることで、よりフレキシブルに対応する。
そとま
そとま のある暮らし 細分化させたひとつの世帯を右のように配置することで半屋外のスペースができる。誰もが通れる みんなの道でありながら、ひとつの世帯に囲まれていることで、そこはまるで我が家の部屋の一部 であるような感覚になり、生活が表出する場となる。
ひとつのフレームの中にひとつの家族。
細分化させることでフレームとフレームの間も家のような
生活がその中で完結するため、まちとの
感覚になる。 ひとつの家に住む から まちに住む よう
関わりが薄い。
になることで他の住民との関わりが生まれやすくなる。
2
-1050
-1650
-450
±0
12
11 斜面地に建物を二つの軸に沿って配置し、
10
様々な隙間を与える。
9
レベルの操作をし、不均質な余白をつくり出す。 そこに低学年、高学年にそれぞれに 専用の遊び場を確保する。
14
1 幼稚園 2 1年生教室
7
3 2年生教室 4 3年生教室
8 13
6
5 保健室 6 音楽室 7 食堂
5
4
8 図書メディアスペース 9 4年生教室 10 職員室
15
3
2
11 5年生教室 12 6年生教室 13 クラブハウス
1
14 体育館 15 グラウンド
地域の人との交流が生まれる公園。敷地との境界を曖
広々としたピロティ。ここでは子供達がくつろげる段
まだ座学に集中する事に慣れていない低学年。教室の
授業に集中する環境が求められる高学年。それぞれの
昧にしたことで、誰でも気軽に寄り道できる。
差を設け、授業の合間に休憩できる空間。また、学習
周囲に大きな屋根をかけ、デッキ空間を設けることに
教室にレベル差を持たせ、互いに独立させる。
や集会にもつかうことができる。
より活動の場を広げる。
学年があがるにつれて他の学年との距離が近くなっていく。
低学年:一学年に対し一棟。
中学年:接点は少ない。
高学年:二学年で一棟。 低学年、中学年、高学年とクラスルームのあり方が変わっている。クラスルームに 入る前に下駄箱があり、クラスとクラスの間にオプンスペースをもうけている点は 変わらない。そして、その場所が学年の先生たちの居場所となっている。人数が増 えた際には、このスペースに新しくクラスを作ることができるようになっている。
2の 1 (仮) 2の3
2の2
空だけが見える窓
秘密のトンネル
ぐにゃぐにゃの地面
狭い空間
広い空間
まちの点と点。 見えづらく広がらない小さなコミュニティ。
暗いところ
開くと閉じる。 まちに対して開きつつ、柔らかく閉じる。
包みこまれるようなところ
雨がキラキラ反射する
五感を育てる。 体で感じるための空間環境をつくる。
落ち葉や花びらが溜まる
まちのこれから。 まちとひとと、一緒に変わり続ける。
クラスとオープンスペースの 間では天井がさがっている。
棚や掲示板として使われる
この小学校は、まちの点と点を結ぶ場所、
小学校機能を掘り下げ、まちと空間を連続
たくさんの素材、様々な自然環境をより身近な
児童数の増加や減少にも、少ない操作で
まちに関わるきっかけの場所となる。
させながら安全性を確保する。
ものとし、自ら学ぶ場をつくる。
答えることができる。
子供たちの秘密基地、本棚、ランドセル置き場……
37
小学校の時間の経過
店舗
商店街の活気小学校まで連続させるためや、
少子化による児童数の減少で空き教室が増えるため、
日本は自然災害が多い国。
日本自体の人口が急激に減少し始め、
地域の人と小学校が持続的に関係を持つために
一度教室を解体し、新しい空間を作る。
40年後には大震災が起こると仮定してみる。
100 年後、誰もここを使わなくなり、 廃墟になる。カベは植物に飲み込まれる。
ワークショップをする。また、ワークショップに
住居
組み合わせる教室
ワークショップ
廃墟
場所は、店舗を出したいがお金の少ない人や、
小学校は避難所となり、家を無くした人たちが
使用する什器を開放的な図工室で小学生と業者、
アーティストの活動の場にする。
ここに住み始める。
地域の人で製作することで定期的なイベント化させる。
大人がじわじわと小学校の中まで動線をつくる。
それぞれ変化可能な素材を組みあわせ、一つの教室ができる
マドとトビラ い つ で も 変 え る こ と が で き る 。 マドを開ければ、海風が通る。
A
+
1
2
3
木のカベ 生 徒 数 の 増 減 な ど で 変 え る こ と ができる。
11
7
6
21
B
木のハシラ
8
木 の カ ベ を 追 加 し た り 、 マ ド を 追加できる。
12 7
14
8
22
18 コンクリートのカベ
15
コ ン ク リ ー ト の カ ベ の 間 を 木 造 にすることと、 開 口 部 を 開 け る こ と で 、 空 き 教 室増加などの問題に対応できる。 =
21 家庭科室 22 理科室
5
13
10
9
+
1 グランド 2 メディアスペース 3 図書室 4 図工室 5 1年生 6 2年生 7 3年生 8 4年生 9 5年生 10 6年生 11 保健室 12 駐車場 13 幼稚園 14 職員室 15 体育館 16 クラブハウス 17 食堂 18 プール 19 WS ができる道 20 音楽室
10
6
5
B
9
+
4
16
N
17
19
A
36
[wood] !
さまざまなスケールの
間をつくる。
小さい子にしか通れないところやふたりでも通れるところなどいろんな気づきがあり、 多様なルートを発見する楽しみが子どもにも大人にも感じられる。 主なアプローチを周辺路地から引き込む。
密度に変化を与えることで抜け道をつくる。
学年があがると共に通り抜けができる
A A
35
間が限られてきて、自らの成長を実感することもできる。
[roof]
空間の開く方向の先端部分を反り上げる。 バラバラな配置に対して少しのルールを決めることで一体感を生む。
[class]
1ユニット
= 4クラス
4枚の可動壁がクラスを緩やかに分ける。
可動壁 壁面はホワイトボード仕上げとして
ゆとりのある空間には余白がうまれる。
掲示や作品展示に活用できる。
余白は学習形態の自由度を高める空間となる。
ロッカーやパーティションで仕切るほか、 家具の配置など子どもたち自身が考えて 多様な空間構成をつくり学習する。
壁を動かすことで隣り合うクラスが
全て動かせば 1 ユニット全てのクラスが
移動できる小さな畳の空間。
合同で授業をすることができる。
合同で授業をすることも可能。
寝ころんでくつろげる。
34
6,000
18,000
6,000
子ども室 6,000
6,000
2,000
4,000
UP
A
風呂
6,000
洗面 WC
4,000 6,000
1,000
18,000
1,000
子ども室
A
老夫婦居寝室
+700
デッキ
+400
N
33
LDK +3700
風呂 主寝室 WC 洗面
平面ダイアグラム
立面ダイアグラム
商店街
道路
対象敷地 N
敷地の東と南に建物があることで、この 2 面は
この「表」と「裏」を有効に使うことのできる
木を4分割にし、切った断面を「裏」として利用。木の幹となる角から
商店街の入り口、人が多く集う敷地に
人が集う場所=暇をつぶす・近所の人と喋る ...
この木を利用して木の内部 ( 幹・枝・葉 )
建築の「裏」となる。
木の形を模して、平面的な空間を構成する。
葉が伸びる放射線状に多種多様の居場所をつくる。
なっている
=気軽に行ける公園のような場所
のような四方八方に人の集う様々な空間
=人は木の下に集う
をつくりだす。
北と西には商店街や道路などがあることで、
木は枝で幹まで繋がっていることから、放射状の壁になる部分は主に
残り 2 面は建築の「表」となる。
家具を利用する。
2000
2500
テラス
ロフト 書斎
リビング
ダイニング
2800
3300
カフェ
2500
カフェ
音楽スタジオ
6100
2000
4100
2100
2000
8300
15500
3000
1900
テラス
4200
8300
4100
4200
A
リビング
ダイニング
吹抜
2000
吹抜
和室 和室 (+400)
フリースペース
4000
(+400)
テラス
8000
8000
1900
1200
A
2100
フリースペース
パントリー
カフェ
洗面 便所
靴箱
子供部屋
脱衣
夫婦スペース
4800
4000
4000
便所
玄関
浴室
N
6100 2000
2100
8300 950
4100
2000
吹抜
ロフト
4000
4200
吹抜
1200
テラス
8000 2000
便所
ロフト
カフェ テラス ( 夏季のみ )
2800
8000
8300
書斎
4000
4000
機材室 音楽スタジオ
3250
子供スペース (-400)
子供部屋
(+1800)
32
夏 冬
7800 6800
500
500
800
トイレ
窯場
キッチン 部屋1
部屋2
洗面所 浴室
工房 ダイニング
浴室 洗面所
DN
DN
棚 11920
12720
トイレ ダイニング
トイレ UP
キッチン
16260
リビング
UP UP
和室 (祖父母寝室)
部屋3
テラス
テラス
玄関
棚の活用 00
59
3280
階段として
もちろん棚としても
机として
ベッドとして
手すりとして
クローゼットとして
2500
部屋1
2100
テラス
3FL 11810
リビング
テラス
2800
ダイニング
2FL
和室
210
31
キッチン
2800
工房 GL 1FL
2つの要素
建築ダイアグラム
周辺敷地の道路軸が大まかにみて
周辺敷地から、建物の形が
周辺敷地の分析から得た、
グリッドを元に、各部屋を構成する。
グリッドと3つのパターンからなるフロアを
グリッド状にひかれている。
だいたい3つのパターンに
グリッド状の道路軸を敷地内にとりいれる。
その時、同じく敷地分析で得た3つのパターンを
1 階から 3 階までなる棚壁によってつなぐ。
それぞれの部屋の形に使う。
そうすることで、それぞれの階がつながり
別れていることがわかる。
(360×360 のグリッド)
空間が一体となる。
構造
天井、床、梁、壁、すべてを棚で成り立たせ
内部に L 字型の壁を連続させて
板を組み合わせ格子状にする。
耐震パネルを埋め込む。
構造体とする。棚ひとマスのスケール
配置することで、上からの荷重を支える。
これだけでは荷重をかけると
また、構造体である棚の外壁側に
平行四辺形に形が崩れ、弱い。
耐震用の構造壁をもうけ強度をはかる。
(H360 ㎜・W360 ㎜・D300 ㎜)、板の厚み(25 ㎜)。
30
高麗芝 春∼秋にかけて成長し、冬場は成長が止まり、 冬枯れを起こすため、季節の変化が感じられる。
A
B
water space デッドスペースとなってしまう階段の下には 水景が配置され、下からライトアップすることで 屋根の裏側の間接照明としても働く。
+2200
street furniture トランスファチェアー 舗装の目地に沿って自由に移動する椅子は、昼間は動線を避け、
B
夜間は好きな場所に移動させて使うことができる。 座面を上げてテーブルのようにして使うこともできる。
+2200 +4500
roof
A
床から立ち上がったようにして設置された屋根は、 日中は主に広場の日差しよけとして機能する。 人の多く集まる夜間は、屋根の上にも 人々が集まることができる。 屋根を支える柱の間隔を変化させたことで、 柱によって弱く遮断された空間が 多様なスケールで生まれる。
29
地下鉄出入り口 屋根を支える4本の柱に壁を建てて、 屋根と一体になって形で 設置されている。
A
①
②
③
④
±0 -1800
+200 +900
+2200
-700 -100
N
A
28
モチノキ 常緑高木樹 日本原産で暑さにも強いため栽培は容易
ゲッケイジュ
ただし、よく生育すると樹高が10mをこえるので、
静かな場所で本を読む
植え場所をよく吟味する必要がある
常緑低木樹
刈り込みにも耐えるのである程度小さくすることも出来る
庭木、公園樹としての利用のほか
H 9.0 W 8.5
葉は料理に、実や果は薬用として利用される H 7.0 W 5.5
キモッコウ 落葉低木
待ち合わせしながら携帯をいじる
性質が頑固で栽培がやさしいので初心者にも扱いやすい バラ特有のとげがない
パソコンをいじりながら一息つく
座りながら語らう シダレヤナギ
キンモクセイ
落葉高木樹
常緑小高木樹
古くから庭園樹、街路樹や建築物の
とても丈夫な性質
添景として植栽されてきた H 7.0 W 6.5
H 8.5 W 7.0
アセビ
ソメイヨシノ 落葉広葉樹
常緑低木樹 スズランに似た小さな花の固まりを
エドヒガン系統の花が葉より先に咲く性質と
枝いっぱいに咲かせるツツジ科の低木
オオシマザクラの大きくて整った
日本の山地によく自生しているが、庭木
花形を併せ持った品種
としてもよく利用される丈夫な常緑樹
H 13.0 W 10.0
H 4.0 W 1.5
27
花期はサクラなみの短さなので それほど気にならない
寝ころびながら本、携帯をいじる
自由なストリートファニチャー
芝
芳香が強いので避ける人もいるが、
26
アトリエ1 (サブ)
セミナー室
トイレ
EV
アトリエ2 (サブ)
アトリエ1
機械室
情報室
トイレ
管理室
カフェ
EV
アトリエ2
アトリエ 倉庫
夏
日光
展示倉庫
冬 課題敷地は山側から海側へと風が流れ 込んでいる。そのため風が流れるよう筒
風
向かう方向 アトリエ
状の形状にした。
EV 展示スペース
30° 北
78° 南
を利用し夏は風を通し涼しく、冬は日光 を建物内へ取り込み暖かく暖かくなるよ
展示
(カフェ)
創作
筒断面
25
海側
アトリエ
共有スペースを敷地の中心に配置する ことで向う過程での視線を操作し発見を うむことができる。
うにした。
神戸 山側
視線方向
common
また、日射角( 夏:78°冬:30°)
システム図
24
23
22
21
20
19
18
グランフロント大阪
視線
うめきた SHIP
休日の累積軌跡図 3
温熱環境(MRT)
大阪駅方面
風環境 大阪駅 2 階方面
大 阪駅
ALBi 方面
レイヤーケーキモデル 05
0
10 15(m)
素材(着色平面図)
グ ラ ン フロント大阪 う めきた広場
2期開発区域
1. 区画の形態分析
2. 楕円の形態分析
3. 平日の軌跡図①
4. 平日の軌跡図②
5. 平日の軌跡図③
6. 平日の軌跡図④
7. 平日の軌跡図⑤
8. 休日の軌跡図①
9. 休日の軌跡図②
10. 休日の軌跡図③
11. 休日の軌跡図④
12. 休日の軌跡図④
13. イベント時の軌跡図①
14. 管理区分
15. 滞留者の視線
16. 素材
17. 温熱環境 MRT①
18. 温熱環境 MRT②
19. 温熱環境 MRT③
20. 温熱環境 MRT④
21. 温熱環境 MRT⑤
22. 風環境①
23. 風環境②
24. 風環境③
25. 日影図①
26. 日影図②
27. 日影図③
28. 日影図④
29. 日影図⑤
17
グランフロント大阪
視線
焦点 うめきた SHIP
休日の累積軌跡図 3
焦点
温熱環境(MRT)
大阪駅方面
風環境 大阪駅 2 階方面 ALBi 方面
レイヤーケーキモデル 05
0
10 15(m)
素材(着色平面図)
16
配置・1F 平面 1/900
1F 平面
15
N
くぐって入れる展示室
新館・本館:1F 平面 1/2000
①
300
② 20
20
⑤
④ 20 20
20
頭 /Head 1.6
バンド部 /band
③ 160
20 20
③ 450
7.0
① 20
③
⑤
149
600
300
150
THING OF REBUILDING PROJECT. / TOR PROJECT.
300
先端部 /Tail
結束バンド /Banding band
149
4.8
TOR
新館・本館:断面 1/2000
○
②
カット加工 刃厚 2 ㎜
穴あけ加工
分解図 /Exploded view
5㎜
【 結束バンドによるブックシェルフ 1/100 レシピ [ 1 ] 】 【 結束バンド / Banding Band 1/100 】
このプロジェクトは、我々の身近にあるホームセンターで 扱われている商品の規格サイズと加工サービスをハック し、結束バンドのポテンシャルを追求した。これらのサー ビスをハックしより簡単に、誰でも制作することができる アイデアをレシピ化 [ 1 ] し、第三者の応用・展開を可能に する。根源となる市場で扱われている結束バンドのパッ ケージを最適化する。ユーザーは商品のパッケージやラベ ルの QR コード [ 2 ] からモノのライブラリを閲覧すること ができる。ホームセンターの加工サービスと商品規格サイ
[3]
ズと連動し、その場で材料調達、や加工を行うことも可能 にする。モノづくりにおいての市場と創作環境のガイドを
66 ナイロン /66 Nylon
3D プリンターで、制作したオリジナル部品 [ 3 ] を組み合 わせることで、全く違う用途で使用したり、より自分らし い使い方を追求できます。
7.0 頭 /Head
1.6
爪 /Claw
2.0 1.0 1.0
、 A
7.0
の頭部の形状を少し変更し、ネジ型の形状、結束バンドの 頭部部分を複数持つ部品などに変更することが可能です。
3.5 1.0 3.0 1.0
A
など簡単に入手できるため寸法をデータ化し、結束バンド
3.5
4.8
する。また結束バンドは、規格化されていることから寸法
7.0
、 A-A 断面図
【 規格化 ( 結束バンド・頭部分 ) された寸法 1/100 】
[2]
14
スタジオ B
スタジオ C
屋外ワークショップスペース
図書企画展示
バス案内 受付
展示ギャラリー
スタジオ A
バスロータリー N
平面 1/800 市民活動
ユニティ 大学
駅
大学での講義や展示、 市民が集まって行わ れている音楽や園芸、 絵画、体操などの趣 味の教室を少しずつ 駅前広場に集つめイ ベント的に発生させ ていくことによって、 毎日違うシーンをバ ス利用者や通行者に 提供することができ る。
13
市民活動
ユニティ 大学
駅
「見える」700mmと 1200mmの足下に空い た空間から、誰かいる 事が認識できる。
有孔ボード
「見る」2階から見る 事で何をしているか詳 主要部詳細断面図 1:400
細に分かる。見る気ま ずさを高さでなくした 「見られる」パフォー マンスがあがるだけで なく、他大学生と関わ れるという大きなメリ ットがある。
平面 1/3500
1,800
32,313.7
941.9
900
900
▽隣地境界線
900
C
ヤマザクラ h=3600mm
900
1,813.5
1,800
アルプス乙女 h=4800mm
裏庭
オカメザクラ 株立 h=2500mm
1,515
A1
縁側 FL+400 モルタル金ゴテ
縁側
便所
便所
FL+200 タイル
FL+200 タイル
縁側
FL+400
縁側
便所
FL+400
FL+200 タイル
縁側
便所
FL+400
FL+200 タイル
FL+400
便所
便所
FL+200 タイル
FL+200 タイル
縁側
縁側
FL+400
便所
FL+400
FL+200 タイル
A
FL+200
WD 4
▽隣地境界線
10,605
13,608.5
3,030
D
WD 5
WD 5
FL+400
FL+400
SD 3
SD 3
FL+200
WD 4
B
SD 3
WD 5
SD 3
FL+400
FL+200
WD 4
FL+200
WD 4
WD 5
WD 5
FL+400
FL+400
SD 3
SD 3
FL+200
WD 4
WD 5
FL+400
FL+200
WD 4
WD 4
D
居間
居間
居間
居間
居間
居間
居間
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
FL+400 フローリング
WD 3
廊下
収納
WD 3
収納
FL+0 モルタル金ゴテ
2,020
A5
WD 5
FL+400
FL+200
WD 3
廊下
廊下
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
収納
WD 3
廊下
収納
WD 3
廊下
FL+0 モルタル金ゴテ
収納
WD 3
収納
FL+0 モルタル金ゴテ
WD 3
廊下
廊下
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
台所
台所
台所
台所
台所
台所
台所
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
14,550.3
SD 3
A
A3
▽隣地境界線
1,010
A2
収納
A7 WD 2
3,030
WD 1
SD 1
WD 2
WD 2
室A
室A
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
WD 1
SD 2
SD 2
1(Aタイプ)
2(Bタイプ)
WD 1
SD 1
WD 2
WD 1
室A FL+0 モルタル金ゴテ
SD 1
SD 2
SD 1
WD 2
WD 1
室A FL+0 モルタル金ゴテ
SD 2
SD 1
WD 2
WD 2
室A
室A
FL+0 モルタル金ゴテ
FL+0 モルタル金ゴテ
WD 1
SD 2
SD 2
5(Aタイプ)
6(Bタイプ)
WD 1
SD 1
SD 1
室A FL+0 モルタル金ゴテ
SD 2
1,190
A9
▽バルコニーを示す
3(Aタイプ)
4(Aタイプ)
7(Aタイプ)
▽道路境界線
C
B
1,010
2,020
2,010
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
4,040
2,010
32,300
X1
X2
X3
X4
X5
X6
X7
X8
X9
X10
X11
X12
X13
X14
X15
X16
X17
X18
X19
X20
X21
X22
1F 平面 1/300
28,460
30,460 3,920
2,420
5,660
1,500
2,540
1,500
2,540
2,420
5,460
2,500
990
970
1,960
2,220
830
1,090
1,010
2,100
830
1,300
2,740
1,320
2,720
2,220
2,830
2,332.9
400
1,335
600
28,460
600
400
1,335
1,090
100
715
100
C
2,813
2,248.3
100
100
2,300
C
A2 SD 6
SD 6
A
A3 洗面所 2FL+0 タイル
AD 1
洗面所 2FL+0 タイル
B
AD 1
洗面所
洗面所
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
AD 1
洗面所
洗面所
2FL+0 タイル
2FL+0 モルタル金ゴテ
AD 1
洗面所
洗面所
2FL+0 タイル
2FL+0 モルタル金ゴテ
AD 1
洗面所
洗面所
2FL+0 タイル
2FL+0 タイル
AD 1
洗面所
洗面所
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
洗面所 2FL+0 タイル
AD 1
D
A
D B
D
391.2
2FL+0 モルタル金ゴテ
2,100
洗面所
2,100
1,010
D
1,092
SD 6
1,483.2
SD 6
710
SD 6
300
SD 6
A
600
SD 6
A
A3
300
1,010
A2
A4 2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9 10
2,100
1
WD 8
1
WD 8
2
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9
10
10
WD 8
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
室C 2FL+0 モルタル金ゴテ
7
室C
8
室C
8
2FL+0 モルタル金ゴテ
9 10
2FL+0 モルタル金ゴテ
9 10
WD 8
1
WD 8
2 3 4 5 6 7
室C
室C
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
8
600 11,802.5
455
9 10
WD 7
WD 7
WD 7
WD 7
WD 7
9,270
WD 7
9,090
9,090
WD 7
屋根裏
廊下
廊下
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
2,100
WD 6
室B
室B
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
廊下
室B
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
廊下
室B
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
廊下
廊下
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
室B
室B
2FL+0 モルタル金ゴテ
2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
廊下 2FL+0 モルタル金ゴテ
800
室B 2FL+0 モルタル金ゴテ
WD 6
2,100
3,030
2,100
2,100
7,780
A6
9,270
11,985
3,030
WD 8
室C 2FL+0 モルタル金ゴテ
14,080
1
2
室C 2FL+0 モルタル金ゴテ
2,100
1
10
WD 8
A8
SD 4
SD 4
SD 5
SD 5
SD 4
SD 5
SD 4
SD 5
SD 4
SD 4
SD 5
SD 5
500
800
1,900 1,145
1,010
800
SD 5
SD 4
100 1,480
2,100
2,100
C
2,100
2,100
2,100
2,100
600
1,335
1,335
▽屋根を示す
2FL+0 勾配:1/100 木毛セメント板
100
1,090
バルコニー
100
600
A9
A9
2,100
2,100
2,100
2,100
2,100
2,100
2,100
1,480
400
1,010
2,020
1,090
28,460
▽バルコニーを示す
C
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
1,010
1,010
2,020
4,040
B
1,010
4,040
12,120
1,090
16,160 28,280
30,460
X1
X2
X3
X4
X5
X6
X7
X8
X9
X10
X11
400
100
B
X12
X13
X14
X15
X16
X17
X18
X19
X20
X21
X22
2F 平面 1/300
X1
X10
X22
屋根裏平面 1/300
12
全体の構成
→
→
近所の人たち
幼稚園・保育園 各箱となり仕切られている 要素を部分的につなげ、
突き出た部分やブロック状 の床で料理・手芸・実験・
一室の空間となる
音楽など ... 様々な体験がで きるコーナーを設ける
パーク 高校 地域の職場
床
の質 地 域 ぐ る み で 学ぶ
フローリング
畳
クッション マット
ラグ
様々な床の素材によって変わる心地。
空間
音楽を聴く
絵を描く
ボードゲーム
本を読む
アクティブ
のんびり
集中
思い切りはしゃげる場所や、ゆっくりマイペースに過ごす
ぼーっとする
遊 び や 子 ど も の や り たいことから
ことができる場所等、子どもたちの様々に変化する状態に 対応できる、様々な質の空間を用意する。
全体イメージ
料理
の質
自 ず と 生 ま れ る学び
みんなのみち 芝生ひろば 芝生ひろば
N
配置・1F 平面 1/3000
S=1/500
11
神戸布引ロープウェー
新神戸オリエンタルシティー
地下鉄 新神戸駅
生田川
⇧ 六甲山・布引の滝
ジークレフ新神戸タワー
新幹線 新神戸駅ホーム
建物屋根を通るスロープで東側からロープ
建物西側にはレストランやカフェなどを配
既存の新神戸オリエンタルシティーの 3F
既存の新神戸オリエンタルシティーを活用
2 F にあたる部分は地下鉄新神戸駅を利用
駐車場やロータリーを排した生田川周辺は
生田川は過去より氾濫に悩まされ、現在で
ウェーへアクセスが可能。建物内を通り抜
置。山を眺めながらの食事はもちろんのこ
と接続されるフロアは新幹線改札口へのメ
す る こ と を 前 提 と し、建 物 内 に は 過 剰 に
する人々の車のターミナル(ロータリー)
人工物から開放され、自然の流れに近い河
は深さ 6m 程度のコンクリートで固められ
けてのアクセスも可能である。
とながら、新幹線やロープウェーといった
イ ン コ ン コ ー ス と な る。オ リ エ ン タ ル シ
ショップを配置しない。また、2 F 駐車場
となる。バスやタクシー、自家用車の乗降
川敷の公園へと変貌する。人は水の近くま
た非常に深い川となっている。人々が川に
また西側に配置されたレストランからロー
この土地ならではの景色を堪能することが
ティーと接続されているため、人の流れは
へのアプローチとなるこの部分の建物に
所があり、雨に濡れず快適に新神戸駅へア
で行くことができ、水と触れて四季の様々
近づけるよう、川底を浅くした代わりに、
プウェーが登っていく様子が眺められ、認
できる。また山の風景は近景の森を含み、
オリエンタルシティーと一体となり強くな
あった病院などもオリエンタルシティーへ
プローチできる。一方で駐車場は現在利用
な移ろいとともに過ごすことができる。ウッ
その氾濫時にも耐えられるよう、川幅を広
知度が向上する。遊歩道の端は生田川の支
民家などのビルは視界に入らないため、開
る。よ っ て、閑 散 と す る オ リ エ ン タ ル シ
集約し、代わりに、訪れる客が増えること
率の非常に低いオリエンタルシティーを利
ドデッキや遊歩道が効率的に配置され、熊
げ、全体としてすり鉢状にすることによっ
流をまたぐ橋に接続されている。
放的な景色が得られる。
ティーの活性化にもつながると考えられる。
を想定して、ロータリーを配置する。
用することとし、空き駐車場の活用やオリ
内町(東側住宅地)の住民が、この川の遊
て、現状の川の水路断面積以上の水の流れ
エンタルシティーを経由する人の流れを作
歩道を通って西の地下鉄乗り場まで行くこ
るエリアを確保した。
る。
とができる 駐車場 駐車場
新神戸オリエンタルシティー
駐車場 駐車場
待合場
新幹線ホーム
Hotelロビー
カフェ
店舗 みどりの窓口 ロータリー
券売機
改札口
店舗 芝
増水時上限 芝
川
川 芝
Information カウンター
山 店舗
店舗
券売機
改札内
店舗
川 芝
10
9
8
普及するメガソーラーの問題点
光合成の仕組みと太陽光発電の両立 ※
光補償点と光飽和点のグラフ
吸 収 速 度
0 呼 吸 量
CO2 放出
1000
光補償点
光強度
光飽和点
100cm2
CO2
500
葉 純 光 合 成 量
CO2 吸収
総 光 合 成 量
50
各種植物の光飽和点 サトウキビ
トウモロコシ
イネ
40
あ た 30 り の 20 総 光 合 10 成 量 0 0
イネの光飽和点
小麦
ケヤキ サトウカエデ
20 40 60 80 照度 ( キロルクス )
植物は光の有無に関係なく呼吸を常に行い、光合成を行っている時も、呼 吸を行っています。つまり、光合成を行っている時も、呼吸により二酸化炭 素を排出しています。光強度が強いときには、呼吸による二酸化炭素の排出 量よりも、光合成による二酸化炭素の吸収量のほうが大きいのです。よって、
郊外にメガソーラーが建設された例がありますが、このような施設の建設は
結果的に光が強いときの植物は、二酸化炭素の光合成吸収量から、呼吸によ
1000
近年、東日本大震災による電源開発の見直しのあおりを受け、地方都市の 外資系や東京企業など、その地域に意思決定機関が存在していない企業によ
る排出量を差し引いた分だけ、二酸化炭素を吸収することになります。 植物の呼吸による二酸化炭素の排出と、光合成による二酸化炭素の吸収速
実際に静岡県富士宮市ではメガソーラーの建設規制の景観条例が施行され、
度が、つりあった状態での光の強さのことを、「光補償点」といいます。
それに続いて大分県由布市、高知県土佐清水市などでも条例規制の動きが出
5000
るものが多く、景観配慮や地域の合意形成が伴わない建設が続いています。
ある程度までは光の強さが増すにつれて、光合成速度も大きくなりますが、 光がある一定値よりも強くなると、たとえ、それ以上に光が強くなっても、
建設地域に長期的な雇用が発生しないことや、売電収入の大半が発電事業者
光合成速度が変わらない状態になります。この状態を光飽和といい、飽和し
側に流れ、地元経済には土地代程度の経済効果しかないことなども挙げられ
た直後の光の強さのことを「光飽和点」といいます。営農型太陽光発電施設
1000
ています。メガソーラーの問題点は景観問題を主軸としがちでありますが、
ます。加えて、山林伐採による建設は山林の保水力低下を招き、農地への再
はこの光飽和点を利用し、必要量以上の光強度を発電に必要とするエネルギ
転用の難しさという長期スパンでの問題、農地の土壌性能低下など非常に多
ーに変換することで成立しています。一部、サトウキビやトウモロコシなど
くの問題を抱えています。
光飽和点をもたない作物があるため、すべての農作物で営農型太陽光発電が 可能ではありませんが、日本の主食である米の作付であるイネは光飽和点を もつため、地域に合わせた適切なパネル下の光強度を計算することによって、
営農型太陽光発電の概要について 1000
これが可能となります。 ※「光飽和点」の詳しい説明については一般社団法人ソーラーシェアリング協会の HP を参照
光エネルギー
架台の設計について 500
太陽光発電
農家によるエネルギーの地産地消 売電による都市部からの売電収入
+
農作物の生産収入 農作物生産
260 営農型太陽光発電施設の仕組み
1345
182
1345 5000
183
1345
適正規模:ソーラーパネル面積 / 架台設置面積 =33% 以下
340
ソーラーパネル架台平面図 S=1:20
営農型太陽光発電は別名「ソーラーシェアリング」と呼ばれており、考案 者はCHO研究所所長の長島彬氏といわれています。 長島氏は、強すぎる太
旋回用地の確保
105 25
陽光は植物に有効に働かず光合成は増加しないという「光飽和点」の存在に 着目し、農地の上に支柱を立てて組んだ架台に上に、間隔をあけて太陽光パ
1往復 =1 グリッドの構成
農作業用トラクター ( 耕運機 ) は最小旋回半径が小さいため、トラクター
く普及させる活動をしています。
の全幅 2020mmの場合、 5000mmスパンの架構で 1 往復分の農作業用地を
2013年4月1日には農水省から 「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電
カバーすることが可能になります。そのため、従来の農作業に影響がでる心
設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」のガイドラインが
配もありません。しかしながら、農作業用重機の進入用地の確保と、旋回可
公表されました。 これは、農業の6次産業化を鑑みた規制緩和の一貫として、
能なように空地を確保する必要があります。したがって、農地全てに架構を
政府が容認したとも考えられます。同年春には一般社団法人ソーラーシェア
架けるのは適切な設計とはいえず、適切な規模の設計が必要となります。
リング協会が設立され、日本全国への普及拡大を目指しています。
また、架台設置面積に対してソーラーパネルの面積はイネの場合では 33%
2115
ネルを設置し、農作物と電力両方を得るソーラーシェアリングの考え方を広
以下が適正規模だといわれています。 農林水産省の見解ではあくまで農業が 主軸であるために、パネル設置下の作物の生育に支障があってはいけません。
この設計に対する制作者のねらい
また、設置許可の条件としてパネル設置下で営農が行われることを大前提と しているため、発電を主とする設置にならないようにしなければなりません。
3525
本計画はこの営農型太陽光発電施設が農業学、電子工学分野での取り組み
発電容量について
しかないことを乗り越え、建築や都市計画などといった分野を巻き込み昇華 させる必要性があると認識しています。また、この手法が広く一般社会に普 及する際に、新しい農村のビルディングタイプとしてどのようなスケールを
×15 枚 = 架台 1 グリッド
築との調和など、野外工作物としてのスケールやポテンシャルが建築以上の ものになっている事実 (メガソーラーはすでにそのような状態になっている)
1000
もつのかを把握することに加えて、まちづくりの視点、地域景観の視点、建 国産 K 社製多結晶ソーラーパネル 出力 64 W (1345mm×345mm)
という問題も含めて、広く社会で議論されることを願って制作しています。
今回の設計では国産 K 社製シリコン多結晶ソーラーパネルをもとに設計し ています。公称最大出力は 64W、 これが架台 1 グリッドに 15 枚、架台数は 280
農林水産省 HP「支柱を立てて営農を継続する
三世帯が出資と仮定し、322 個 ( 作付面積は約 14 反分 ) あるので合計出力は 約 310kW の発電設備が完成します。これは一世帯につき 100kW 分の出資に
太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」
なります。ちなみに、メガソーラーの名前の由来はこの合計出力が1MW を
http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/noukei/130401.html
一般社団法人ソーラーシェアリング協会 http://solar-sharing.org/
7
超える大規模クラス太陽光発電のことを指しています。今回の設計では出力
ソーラーパネル架台立面図 S=1:20
を 310kW としていますが、これは農家三軒が設置時に地方銀行や信用組合 などから融資を受けることのできる数値に設定しています。自己出資の場合 は、これよりも小規模 (10kW ∼ 50kW) にとどめるのが理想です。
集落専用道
便所
木材貯蔵スペース
風呂 脱衣所 便所
簡易ペレットボイラー
リビング
パワーコンディショナー 制御機械室
個室
ダイニング
個室
土間
農作業用車両庫
キッチン
土間
書斎
個室
農具保管棚
便所
脱衣所 ダイニング 風呂 キッチン
ダイニング 脱衣所 キッチン
展望台 +1500
倉庫
個室
鉄塔
風呂 +1000 立体路地
+500
+500 集会広場
酒屋兼タバコ屋
水面
農産物直売所
ミニ喫茶店
朝市専用ゾーン
設備保安事務所
売電モニター
駐車場 ( 外来専用 )
駐車場 ( 集落共用 )
パネルの下に空気が流れ表面温度が低下し、発電効率が向上
展望台からパネル群を望む
パネルの高度利用は、水害時の浸水リスクを防ぐ 農地に影が落ちないように間隔をあけて住戸を配置
パネルが人工森林の役割となり、冷えた空気が住戸に
農地に適切な影が落ち、作業効率が向上
6
日本国内の主な系統連系システム
駅前中心市街地のない竜王町における、幹線道路沿いの系統電力線を活用した都市の将来像
日本と原子力エネルギーの関わり
逆潮流ありシステム ( 売電・買い取り )
分電盤
太陽電池アレイ
パワーコン ディショナー
Wh
系統電力
Wh
長崎
広島
青森県六ケ所村
公園を利用した発電施設
負荷機器
東日本大震災震源 北緯 38 度 06.2 分 東経 142 度 51.6 分
逆潮流なしシステム ( 発電量よりも需要が大きい場合 )
分電盤 系統電力 太陽電池アレイ
パワーコン ディショナー
負荷機器
全量買い取りシステム ( メガソーラーなど )
福井県
地表面から1mの高さの空間線量率 (μ /hr)
●敦賀
系統電力
Wh 太陽電池アレイ
●若狭
化石燃料に依存しないビニールハウスの温度管理
パワーコン ディショナー
●小浜
●舞鶴
民間企業による営農型発電の実施、足元の農家への賃貸収入
●米原
30km
営農型発電で I ターン促進
60km
60km
30km
80km
滋賀県
●高槻 ●宝塚 ●茨木 ●豊中
パワーコン ディショナー
20km
滋賀県蒲生郡竜王町
●京都●大津
●亀岡
負荷
80km
●近江八幡
京都府
●篠山
●彦根
琵琶湖
●京丹波
独立型システム ( 離島・中山間地域・防災施設など )
太陽電池アレイ
●長浜
20km ●福知山
福島第一原子力発電所事故
福島第一原子力発電所の事故と同尺スケールで対象敷地の関係を俯瞰する
蓄電池
関西のサークルの中心は 2016 年 1 月下旬に原子炉再稼働予定の福井県の高浜原発
地域に根差した農業法人による大規模営農型発電 地方銀行・信用組合からの融資刺激
太陽光発電は直流電力のため、交流電源である負荷機器や系統電力に接続 するために、パワーコンディショナーと呼ばれる機器を接続し直流を交流に
日本はこれまで世界で唯一の原爆投下を受けた国でありながら、戦後にお いて原子力の平和利用を進めてきた国でもあります。しかしながら、東日本
変換する必要があります。また、接続箱、交流側開閉器、電力量計などとい
大震災における福島第一原子力事故などを受け、改めて日本のエネルギーの
った制御機器との接続が不可欠です。この一連のシステムを「系統連携シス
ありかたを考え直す時代になったといえます。関西では高浜原発の再稼働の
テム」といい、今回の設計では買取と売電の両方が可能な、逆潮流ありのシ
動きがありますが、関西 1400 万人の水源ともいわれる琵琶湖や、 その水脈
ステムを使用しています。
を利用して農業などの生業を営む大勢の農家の存在を忘れてはなりません。
耕作放棄地の削減、土壌環境維持
滋賀県だけで、(2010 年時点 ) 営農面積は 4 万 ha、耕作放棄地は 1200ha
営農型太陽光発電における農水省の法的見解
ともいわれています。営農と発電の両立は、工場や家屋の屋根に載せるだけ
農地を維持しながら公共施設のバックアップ電源に 農用地区域内農地 甲種農地 第一種農地 第二種農地 第三種農地
であった太陽光発電よりも効率が良く、なおかつ耕作放棄地などを利用して
蓄電池を利用し、まちの街灯を増やす 農地転用は原則不許可 一時転用許可へ
もつ可能性があります。
経済成長から縮小時代へ、都市と農村の関係性の再構築
集落全体の発電需要をまかなう 集落単位での共同管理
農地転用は原則許可
農地へ再転用不可能な状態にするメガソーラーよりも、高いポテンシャルを
これまで
燃料調達
大規模発電所 ( 火力・原子力 ) 農村
2013年4月1日には農林水産省から告示された 「支柱を立てて営農を継続
大規模送電網
海外
する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」の
水源供給
農村
ガイドラインにはこの営農型発電設備を以下のように認めています。 1 一時転用許可
食糧供給
郊外
食糧輸入
(1) 農地に支柱(簡易な構造で容易に撤去できるものに限る。以下同じ。)を立てて、 営農を
通勤
継続しながら上部空間に太陽光発電設備等の発電設備を設置する場合には、当該支柱につい て、農地法(昭和 27 年法律第 229 号。 以下「法」という。)第4条第1項又は第5条第1
都市
工業製品輸出
項の許可 (以下「転用許可」という。)が必要となる。この場合の発電設備(以下「営農型
郊外
社会移動 人口供給
発電設備」という。)については、当該設備の下部の農地(以下「下部の農地」という。)に おいて営農の適切な継続が確保されなければならないことから、農用地区域内農地(運用通 知第2の1の (1) のアの農用地区域内にある農地をいう。)、甲種農地(運用通知第2の1の (1) のウの甲種農地をいう。)又は第1種農地(運用通知第2の1の (1) のイの第1種農地を いう。)における支柱の設置について、一時転用許可の対象として可否を判断するものとする。
これから
ソーラーパネルの高度利用のメリットと課題
これは、これまで原則的に農地転用許可が下りなかった農用地区域内農地、 1.1
甲種農地、第一種農地でも営農型発電が許可対象になるという指針です。
建設費用とその回収について 日本における太陽光発電施設の 1kW あたりの導入単価は、 平均で 25 万円 だといわれています。今回の設計では 310kW の出力設備になるため一世帯に 2584 万円、三世帯合計で 7750 万円の費用試算になりました。 太陽光発電シ ステムは1kW あたり年間で 1000kW 程度の発電を行うので、 年間発電量は 31 万 kWh 程度の発電が見込めます。現在の電力の FIT( 固定価格買取制度 ) では 10kW 以上の出力の発電設備において 1kWh あたり 27 円の売電価格とな
食糧輸出
農村
1.0
発 電 0.9 出 力 比 0.8
5.0m 2.0m
食糧供給 + 電力供給
グローバル化
インバウンド
都市
0.7
郊外
U ターン・I ターン 逆通勤
1.0m 25
0.5m
30
40
50
60
70 温度 (℃)
メガソーラーなどの太陽光パネルは、これまで低高度の利用を前提としていましたが、高度化を図ることで水害による基盤 の水没リスクを抑え、農作物の損害による農家への損失リスクを分散することができます。また、パネル下の空気の流れが生
て建設費用の 7750 万円+借入利子を返済していくことになります。各自治体
まれ、従来の屋根に置いた際にうける熱伝導がなくなるため、表面温度が低下し発電効率が向上されます。一方で架台は高く
の補助金制度や、民間ファンドによる投資の活用で、さらなる建設価格の低下
5
海外
ベースとして何らかの大規模発電は必要
農村
水源供給 + 電力供給
浸水の目安
るため、年間で 837 万円の売電収入が見込めます。 この売電収入をもとにし
が望まれます。
大規模発電所 ( 火力・原子力 )
燃料調達
太陽光発電の表面温度と出力影響の関係
すると風圧計算が複雑になるため、現在の ( メガソーラーも含めて ) 建築基準法の適用を受けていない現状を変え、普及を進
『竜王町防災ハザードマップ』より抜粋
めていく一方で構造的技術者による安全性を担保する必要性があると認識しています。
一極集中型電源開発から、多極分散・地産地消型電源開発を通して強い経済基盤をつくり、 地方での農業就農、定住促進や地方への通勤など、社会のあり方を再構築する必要がある。
日本はこれから有史以来の人口減少時代に突入します。これまでの経済成 長の基盤だった輸出を主軸とする経済のあり方を見直し、多くの地域資源を 活用していく時代にしていく必要があります。
敷地について
日本全国が抱える課題
竜王町の解決すべき課題の現状と提案
この施設がめざすもの 都市
日本全国の人口減少に加えて、東京一極集中や限界集 落など、マクロな視点で考えるべき問題が山積していま
長距離送電
竜王町 火力・原子力発電
す。また、近年よく聞くことになった「消滅可能性都市」 とは、2040 年までに若年女性人口 (20∼39歳 ) の減 少率が50% を上回る自治体で、国立社会保障・人口問
消費
題研究所による推計を基に日本創生会議および『中央公
琵琶湖
日本全国で 894 市町村がこの「消滅可能性都市」と認定 され、全国レベルでの対応が求められています。 滋賀県蒲生郡竜王町
2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は未曽有の
大津市
原子力災害を引き起こし、原発から数百キロ離れた都市 滋賀県
対象敷地:滋賀県蒲生郡竜王町綾戸北地区および島地区集落
滋賀県竜王町は滋賀県東南部の蒲生平野に位置し、東西 7.6km、南北 8.5 ㎞、面積 4,452ha の稲作を中心とした自然的土地利用を進めている地域です。平成 27 年 9 月現在においては、 竜王町の人口 12,443 人、世帯数は 4,244 世帯の規模を誇っています。 古くから近江米の主要 産地として栄え、平安鎌倉期には東国路の要衝として、江戸期には中山道街道町として賑わっ てきました。現在においても農業を基幹産業とする地域ではありますが、近年は新名神高速の 竜王インターチェンジの開設に伴って、工業団地および商業アウトレットの進出や宅地開発な
部が停電危機に陥るなど、日本における将来的な電源開 発を見直すきっかけとなりました。また、昨今では COP 21制定に伴い、温室効果ガス削減への国際協力が必須 となっています。また、欧州で先立って導入されていた 電力の売電自由化制度が日本でも導入されることが決定 し、日本全体における電力の経済的な枠組みが、大きく 変化しようとしています。
電力 農作物 水
論』2014 年6月号において増田寛也氏が発表しました。
地産地消
・電力生産 ・食糧生産 ・水質維持 ・木材消費
農作物・森林資源 水質資源
中山間地域
対象敷地である滋賀県蒲生郡竜王町は、近年の新名神高速道路の開通や周辺地域の人口
滋賀県蒲生郡竜王町は、琵琶湖の上流に位置し良質な水質資源を関西一帯にもたらして
増加にともない、交通量が増加している地域です。一方で、人口減少に悩まされているこ
います。加えてここで生産される農作物は都市部へと供給され、都市と農村部の経済的な
の地域は、利便性の向上や雇用改善策としてロードサイド開発を期待する声がありますが、
関係性が維持されてきました。ここに農地を活用した太陽光発電施設をつくり、エネルギ
一方で美しい田園風景を失いたくないと考える住民も存在しています。そこで、地域の生
ーを都市部へ供給している農村を現代的な視点からアップデートします。
業に根ざしながら、環境や地域経済の発展にも貢献できる新しいビルディングタイプとし て全国で実験段階にある 「営農型太陽光発電施設」と共存する住宅と店舗を設計します。 営農型太陽光発電とは、農地の上の架台部分を「農地転用一時許可」を得たうえでソー ラーパネルをのせ、農業収入に加えて売電収入を得るシステムです。2013年3月31日に農 林水産省から「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等について農地転用許可制度
施設 接続
どが進んできています。
農林水産省が 2015 年 11 月に発表した「2015年農
上の取扱いについて」のガイドラインが提示され、2014年5月1日に施行された「農山漁村
地域の空間的課題としては、既存集落が古くから圃場整備された碁盤上の計画なかに広域的
林業センサス」によれば、 同年 2 月1日時点での農業就
再生可能エネルギー法」などの地方経済の活性を目指した法整備が進んでいます。今後は
に存在し、加えて市内に駅が存在せず、鉄道や中心市街地にむけたコンパクトなインフラ整備
業人口は過去最少の 209 万人に落ち込み、 5 年前の調査
これらのビルディングタイプが大きく発展していくことが予想でき、建築を大きく超える
ができないことが挙げられます。また、自然環境の保全を重視し優良農地が多いこの地域では、
に比べ 51 万 6000 人の減少を記録しました。また直近で
スケールで展開する可能性が高く、環境デザインを求められる領域と充分なり得るもので
田園をなくすような大規模な資本投機は現実的ではない一方で、人口減少という課題を乗り越
は TPP( 環太平洋経済連携協定 ) の合意があり、 今後は
あると認識しています。また太陽光発電施設は、基本的に系統電力との接続のために三相
本計画は、 集落内のミクロな経済圏とロードサイドの大きな経済圏を巻き込んだ施設を
えなければならないジレンマを抱えています。
低い関税の農作物が輸入され、 農家経営はますます苦し
電力線の近辺に設置されるケースが多く、竜王町の特徴として町内に鉄道路線がないため
計画しながら、 地域の生業に根ざしたエネルギー関連施設をつくることによって、人口減
竜王町全面積 4452ha のうち、市街化調整区域は 4,130ha、市街化区域 ( 用途地域 ) は 322ha
くなるといわれています。 農業法人化整備などの動きも
に商店街のような駅を中心とした中心市街地がないことが挙げられます。ここでは幹線道
少時代における新たな都市像の提示を目指すものです。これからは建築の領域のみならず、
となっており、竜王町の大半の面積である約 92.8% が市街化調整区域、農業用地であることか
ありますが、農業生産輸出競争において米国やオーストラ
路沿いにコンパクトなインフラ整備をしていくのが望ましく、太陽光発電施設が必要とす
人口減少問題、農業問題、電力再編、環境問題、地域景観、地域経済、合意形成など様々
らその開発の難しさが示されています。
リアに比べて日本は狭小な土地である懸念もあります。
る三相電力線はこの幹線道路に沿って整備されているのです。
な分野の課題を俯瞰し、 総合的な解決策を示すことが 求められるのではないでしょうか。
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Photo: Yuta Kunishige