ロボットと人 1
ロボジー き むら でん き
こ ばやし
木 村 電 器 という家電の会社の小 林 と おお た
なが い
ひとがた
太 田と 長 井は、 人 型 ロボットを作ってい たいせつ
せんでん
た。これは、会社の 大 切 な 宣 伝 のためで、 き たい
社長は三人にとても期 待 していた。 しおかぜ
ぴょう
ところが、そのロボット「ニュー 潮 風 」の発 表 まど
お
の 1 週間前。ニュー潮風は 窓 から落ちて、こわれ なお
てしまう。もうロボットを 直 したり、新しいのを こま
作ったりする時間はない。 困 った三人は、ロボッ トの中に人を入れて、うそのロボットを作ろうとかんがえる。 三人はうそのオーディションをして、一人のお すず き しげみつ
じいさんを見つける。鈴 木 重 光 、73 才。仕事を ぐ
リタイアして、一人暮らしをしている。むずかし なか
い人で、家族とあまり 仲 がよくない。でも、その 動きはロボットのようだ。 木村電器の三人は、おじいさんにおねがい してロボットの中に入ってもおらう。はじめ、 おじいさんはそれがばかばかしくて、いやだ った。しかし、ロボットとして人と会うと、 それがだんだん楽しくなっていった。そして、