Spark Magazine (Japanese)

LIGHT・HOPE・LOVE

たん

きゅう

探求の旅

すばらしい救い のストーリー 君のストーりー 12 の真実

それですべてが変わる

ヨハネの福音書 ふく

いん

しょ

歴史の中で一番重要な人の本当の話

2

キリストには永遠のいのちがあります。 あた

全人類に光を与えるいのちです。

そのいのちは暗闇の中で さんぜんと輝いていて、 くら

やみ

かがや

どんな暗闇もこの光を消すことはできません。 くら

やみ

ヨハネの福音書 1：4-5

ハイ！

わたし

私はアカリ よろしく

ぼくはシン

あなたは自分のことが好き？ 生きているのは楽しい？ 楽しい人もそうじゃない人も この本を読んでみて たから

かく

すっごい宝が隠されてるから

3

わたし

さけ

私が泣き叫ぶとき、

すぐに答えてください。 祈りをささやくとき、耳を傾けてください。 いの

かたむ

大きな岩となって、

私を敵から守ってください。 わたし

し へん

詩篇 31：2

4

JAPANESE CONTEMPORARY BIBLE TM

（リビングバイブルTM）

JAPANESE CONTEMPORARY BIBLE TM （リビングバイブルTM）

Copyright © 1978,2011,2016 by Biblica, Inc. Used with permission. All rights reserved worldwide.

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Through its worldwide reach, Biblica engages people with God’s Word so that their lives are transformed through a relationship with Jesus Christ.

救う準備をする 世界の何よりも大好きなペットを飼って ねこ

いたことはありますか？ 例えば猫 やハム スター、カメとか。 または親友みたいなワンちゃんを飼って いたかも。公園を走り回ったり、リスを追 いかけたり、おなかをなでてもらったり― とにかく元気いっぱい！ き けん

でも犬は、道路がどれだけ危 険 かとか、 食べると病気になってしまうものがあると き けん

か、自分の命の危険についてあまりわかっ ていません。だからこそ自分を守るためな ぬし

ら何でもしてくれる飼い主の言うことを聞 けるようにしつける必要があります。 き けん

そして、もちろん危険な目にあいそうに なったら、ワンちゃんをとても愛している飼 ぬし

“Used by permission of Biblica, Inc. ® All rights reserved worldwide.

い主はワンちゃんを救う準備をするのです。 この『Spark』は、歴史上何よりすばら

CREDITS & ADDITIONAL NOTES EDITOR Kelvin Warkentin CONTRIBUTOR Carl Santos LAYOUT, DESIGN AND New Life Ministries TRANSLATION PHOTOGRAPHY iStockPhoto.com, Janette Drost

PO Box 3619 Guelph, Ontario, N1H 7A2 Canada www.sharewordglobal.com この雑誌は無料配布のための非売品です。

しい救いの計画について書かれています。 わたし

私たちはみんなこわれた罪深い心を持って わたし

いて救いを必要としています。神様は私た わたし

ちをとても愛しておられ、ご自分と私たち わたし

とのこわれた関係をもとどおりにして、私 たちを救う方法を考え出しました。 この本を通して、あなたが神様の用意さ おく

れたすばらしい贈り物を発見し、心に希望 の光が生まれてくれればと願います。

5

神様は 完ぺきな 世界を 造った

わたし

神様は私たちを救う計画を

神様がイスラエル

作り始めた。

という国を作り、

神様のルールを教えた。 人間は神様にさからって

すべてを台無しにしてしまった。 特に神様との関係を。

せい しょ

聖書が書かれ始めた。 む

し

人間は神様の思いを無視して

自分勝手に生き続ける。

せい しょ

初めて聖書が印刷されて、

教会が目覚めた。

今ではみんながすばらしい救い について読めるようになった。

それでも人間は自分が神のようになって

二つの世界大戦をおこし、

何百万人もの人を殺した。 じ こ そしてどれだけ人間が自己中心で救いを 必要としているのかを思い知らされる。

すごい発明もあり人は月にも 行けるほどに――。 でもどんなすごいものを作っても 本当の問題は解決されない。 わたし 私たちは自分を救うことはできない。

6

ぬし

救い主（イエス様）が ベツレヘムに生まれる。

わたし

イエス様が私たちを救うため じゅう じ

か

に十字架で死ぬ――。 そして生き返る！

もど

イエス様が天国に戻った後、

教会が生まれ、 せい しょ

残りの聖書が書かれた。

あなたは 遠い昔に始まった 神様のストーリーの一部…

すばらしい 救いの ストーリー

そこで神様の ストーリーに あなたが登場！ あなたは 今ここに いる！

あなたの ストーリーの

12の真実を さが

探しに行こう！ すばらしい救いの計画の

次のステップはあなたの手の中に！ 7

1

神様があなたを造った！ と言うことは、あなたは造られたありのままでも か

ち

すごい価値と目的があるということ。

だから自分の見た目をはずかしく思ったり、 まわりと比べたりする必要はないんだ。 このページの子たちみたいに、 ひとり

けっ さく

あなたは世界に一人だけの最高傑作！

8

ました。 、神は天と地を造り まだ何もなかった時 このように人間は、

を持つ者として、

性 天地を造った神の特 そう ぞう

ました。

男と女とに創造され そう せい き

創世記 1：1,27

神は、精巧にわたし 私の体のすべ たい ない ての器官を造 り、 母の胎内で組 み立ててくださ いました。 せい こう

こんなにも複 雑かつ緻密に 仕上げてくだ さったことを 感謝します。 想像することも できないく ち

みつ

らい、すばら しいことです。 あなたのわざ おどろ は驚くべきもの わたし で、 私にはとうてい 、理解すること は できません。 し へん 詩篇 139：13

-14

わす

忘れないで！ ま

ちが

神様は間違えたり しない― だからあなたのことも 間違えたりしない！ ま

ちが

9

２

神様はあなたを愛してる あなたは特に家族や友だちに愛されたいし 大事に思われたいよね。 きず

でも人はどうしてもあなたを傷つけてしまう。 たよ

だからこそ、神様に頼って！ 神様はあなたを愛していて、

その愛がなくなることはない――どんな時でも。 神様のあなたに対する愛が せい しょ

どれだけ深いのか知るために聖書を読んでみて！

ご

つか

神は、かけがえのないご自分のひとり子をこの世に遣わし、 ご

そのひとり子の死によって、 わたし

あた

私たちに永遠のいのちを与えてくださいました。 そのようにして、 わたし

どんなに私たちを愛しておられるかを示されたのです。 わたし

神に対する私たちの愛ではなく、 わたし

私たちに対する神の愛によって、

わたし

私たちの罪へのなだめとして、 ご

つか

神のひとり子が遣わされました。

ここに真の愛があるのです。

ヨハネの手紙Ⅰ 4：9-10

10

この文字に好きな色を ぬ

塗ってみて！

ひとり子 をさえ惜 しまず 与 え る ほ ど に、 ご

実 に 神 は、

お

あた

この世界を愛してくださいま み こ した。それは、神の御 子 を信 ひとり ほろ じ る 者 が、 だ れ 一 人 滅 び ず、 永遠のいのちを得るためです。 ヨハネの福音書 3：16

11

３

あなたの間違い ま

ちが

毎日「自分はダメだ」なんて思うことはない？ きず

悪口を言ったり、人を傷つけたり、ルールを守らなかったり。 じ

こ

自己中心的で友だちをねたんだり、きらったり。 む

し

それはあなたが神様を無視して好き勝手に生きているから。

12

「罪」ってそういうこと――

あなた自身を神様にしちゃうこと。 つう しん

ぼ

完ぺきな通信簿や大きなトロフィーみたいな

良いものでも、

全部自分を良く思わせるためのもの！ ま

ちが

それがあなたの間違い。

だからあなたには救いが必要。 罪があるあなたの心が神様との間の

「かべ」になっている。 つみ びと

あなたは罪人だと言われて ばつ

罰を受けなければならないんだ。

すべての人は罪を犯したので、

神の標準には ほど遠い存在です。 そん

ざい

ローマ人への手紙 3：23

罪の支払う報酬は死です。… し

はら

ほう しゅう

ローマ人への手紙 6：23a

もし自分には罪がないと言うなら、 すがた

それは、自分のほんとうの姿から

目をそらしているのであって、 しょう こ

真理を受け入れようとしない証拠です。 ヨハネの手紙Ⅰ 1：8

13

４ 神様はあなたを救う 計画を作った 神様はあなたをとても愛しているから、 あなたが生まれる前から

その罪という問題を解決するための計画を立ててくれた。 神様が先にもう計画してくれたってすごいよね！

神様はあなたが自分で自分を罪から救うことができないのを わかっているんだ。

せい しょ

このページの聖書のことばが何が起きたか教えてくれるよ。

あなたの代わりにイエス様がしてくれたことについて考えてみよう――

WORD PUZ ZL

E

すべてはあなたを愛しているから。

14

となりのページに出てくる せいしょ 聖書のことばを使って くうらん 空欄をうめてみよう！ 青い丸の中の ことばは何だろう

£た£た£ £っ£ £ に と£う£し £ £れど£ こ£££て

※ヒント 漢字を平仮 名に なおしてみ てね。

答えは 80

ページ

これでは、しかたがありません。ついにピラトもあきらめ、 じゅう じ

か

わた

十 字架につけるため、イエスをユダヤ人に引き渡しました。 わた

ついにイエスはユダヤ人たちの手に渡されました。イエス じゅう じ

か

せ

お

は十字架を背負わされ、エルサレム市外の、「どくろ」〔ヘ ブル語で、ゴルゴタ〕という場所へ引かれて行きました。 ひと びと

ふたり

じゅう じ

か

人々はそこで、ほかの二人といっしょにイエスを十字架に ふたり

つけました。イエスは真ん中、二人はそれぞれその両側に。 ヨハネの福音書 19：16-18 わたし

けれども、もし私たちがキリスト・イエスを信じるなら、こ む

しょう

わたし

のキリスト・イエスが、恵 みにより、 無 償 で私 たち めぐ

ちょう け

の罪を帳消しにしてくださるのです。 ローマ人への手紙 3：24

わたし

まず私は最も大切なこととして、 かつて自分も知らされた、次のことを伝えました。

キリストは、聖書に記されているとおり、 せい しょ

すなわち、

私たちの罪のために死なれ、 わたし

ほうむ

葬られたこと、そして預言者たちの語ったとおりに、 みっ

か

三日目に復活されたことです。 コリント人への手紙Ⅰ 15：3-4

15

わたし

のが

私たちが逃れる道もなく、 づ

行き詰まっていた時、

キリストはおいでになり、 何のとりえもない、 わたし

つみ

びと

私たち罪人のために死んでくださいました。 ローマ人への手紙 5：6

16

キリストは、 わたし

私たちのために進んでいのちを す

捨ててくださいました。 そのことによって、 わたし

愛を知ったのです。

私たちは

ヨハネの手紙Ⅰ 3：16

イエス様 ありがとう ございます

17

神様からの贈り物が 待っている

5

おく

はら

イエス様はあなたを救うためにものすごい代価を払ってくれたんだ―― だって神様はあなたを愛しているから。

そしてあなたが神様の子どもになれるよう招いてくれている。 あなたがすることはそれに答えて「はい」と言うだけ。 ゆる

みと

そして神様の赦しが必要なのを認めること。 おく

永遠の命の贈り物を受け取ること。

そして神様の子どもとして新しい人生を選ぶこと。 おく

贈り物を受け取る準備ができたら、82ページを見てみよう。

わたし

しゅ

もし自分の口で、「イエス・キリストは私の主です」と告白し、 自分の心で、「神はイエス・キリストを死者の中から復活させてくださった」 と信じるなら、あなたは救われるのです。 ローマ人への手紙 10：9

ここで質問！ おく

神様がくれる贈り物の中で 一番だと思うものに チェックをしてみよう。

□ 新た ひとり

□ 一人

なスター

□ 死を

ぼっちじ

おそ

18

と □

と

しょう

らい

将 来へ

こと

えられる

方を教え

れること

と感じる

の人に伝

□ 生き

ゆる

ていいこ

れている

□ ほか

罪が赦さ

ゃないこ

恐れなく

□ 愛さ

ト □

おく

てくれる

贈り物が あ

人がいる

ること

こと

の希望

この方を……受け入れた人はみな、 とっ

けん

この方から 神の子どもとなる特権 をいただきました。

それにはただ、この方が救ってくださると信じればよかったのです。 ヨハネの福音書 1：11-12 し はら

ほう しゅう

罪の支払う報酬は死です。 たま もの

しかし、神が下さる賜物 は、

私たちの主キリスト・イエスによる 永遠のいのち です。 わたし

しゅ

ローマ人への手紙 6：23

For

you!

19

６

あなたの道を照らす 光がある しょうらい

将来に向けてどの道に進んだらいいのか

決めないといけない時がたくさんあるよね。 ひとり

なや

そんな時は一人で悩むよりも、

せい しょ

聖書を読んで神様に聞いてみて。

神様が教えてくれるように生きれば、

あなたは新しい自分になって、神様の子どもになれるんだ！

あなたのおことばは、 つまずかないように 道を照らしてくれる 明かりです。 し へん

詩篇 119：105

20

しゅ

主はこう言われます。 さい

ぜん

わたしはあなたを教え、最善の人生へと導こう。 あた

助言を与えて、一歩一歩を見守ろう。 し

へん

詩篇 32：8

神の霊感によって 書かれた聖書 は、 れい

かん

せい

しょ

何が真理であり、何が悪である かをよく教えてくれます。また、 わたし

私たちの生活をまっすぐにし、 正しいことを行う力を あた

与えてくれます。 テモテへの手紙Ⅱ 3：16

せい しょ

聖書を読んでみたい？、 www.newlife.bible から オンラインで読めるし、 アプリもダウンロード できるよ。

21

はな

あなたが神の道を離れて迷っても、うしろから、

「そちらではない。こっちの道を歩きなさい」 という声が聞こえます。 イザヤ書 30：21

あなたがたの態度や考えを一新しなければなりません。

あなたがたは、神にかたどって造られた 新しい人になるように、 新しい性質を身にまといなさい。 エペソ人への手紙 4：23-24

ひと びと

この世の人々の生活や考え方をまねてはいけません。 むしろ、神に喜ばれることは何かを思いながら、

なすこと考えることすべての面で生き生きとした、 全く新しい人となりなさい。 ローマ人への手紙 12：2

22

B

A

だれか この迷路の A から B まで たどり着けるように この子を 助けてくれないかな？

23

７

一人ぼっちと 思わなくてもいい ひとり

ひとり

一人ぼっちだと感じる時 しゅん かん

――それが今この瞬間だとしても―― いっ しょ

わす

神様がいつもあなたと一緒にいることを忘れないで。 あなたを造った神様は、

あなたとの関係を回復したいと願っている。

神様はいつだってあなたを気にかけて愛してくれているんだ。

わたし

かん どう

たとえ、父や母が私を勘当しても、

主は迎え入れて、 慰めてくださるはずです。 しゅ

むか

なぐさ

し へん

詩篇 27：10

そく ばく

重い束縛を受けて、

つか

疲れはてている人たちよ。

さあ、わたしのところに来なさい。

あなたがたを休ませてあげましょう。 マタイの福音書 11：28

24

きず

ひと びと

やさ

心の傷ついた人々を優しくいたわり、 きず ぐち

おお

傷口を覆ってくださいます。 し へん

詩篇 147：3

みよう て え 替 び 文字を並 てみよう。 のことばを作っ か

なら

5つ と□に並べて、 ○ を みて。 字 文 の ラ バラバ ことばを作って い し 新 て え 替 文字を並び それから○中の いるよ。 の中に隠されて ば と こ の 書 聖 それは なら

か

なら

かく

せい しょ

じるたで

£ £ しじうゅ

££ みきはが

い。 勇敢に戦いなさ 心を強くもち、 おそ せん。 恐れてはいけま いけません。 おじけづいては しゅ す。 うら ぎ 主が味方なので しゅ 切ったり 裏 を た な あ 、 主は絶対に み す いません。 見捨てたりなさ ゆう かん

申命記 31：6

£ £ わすりいか

£ ££ かのなばわな

££ ££

ジ

答えは 80 ペー

25

８

神様には何でも話していい

おこ

こん らん

こわ

は

怒ったり、さびしかったり、混乱してたり、怖がったり、恥ずかしかったり、 ストレスを感じたり、ワクワクしてたり――

どんな気持ちの時だって神様にうちあけていいんだ。 いの

それは「祈り」っていって、いつだってできる。

神様は全部を見てきたからショックを受けたりはしない！ 心に感じていることは何でも神様に伝えよう。 どうやって始めたらいいかわからない？ わく

下の絵文字の横の枠にそう感じさせているものを書いてみよう。

そして「神様...」と言って、書いたことを神様に言ってみよう。 だい じょう ぶ

それだけで大丈夫！

友だちがいなくてさびしいです。 ひとり 神様、一 人ぼっちだと感じない 悲しみ

いか

26

ように新しい友だちを作るのを 助けてください。

心配

おそ

怒り

恐れ

喜び

イライラ

んだよ！

あなたがたは、 今までこのような求め方をしたことは ありませんでした。 わたしの名によって求めなさい。 あた

そうすれば与えられ、 あなたがたは喜びに満ちあふれるのです。 ヨハネの福音書 16:24

思いわずらいを、 すべて神にゆだねなさい。

神があなたがたのことを心配してくださるからです。 ペテロの手紙Ⅰ 5：7

よ

その者が呼べば答えてやり、 苦しんでいる時にはそばにいる。 ほま

あた

その者を救い出し、誉れを与えよう。 し へん

詩篇 91：15

私の訴えに耳を傾けてください。主よ。 わたし

うった

かたむ

しゅ

あわれんで、お助けください。 み こえ

わたし

「ここに来なさい。話をしよう。」 この御声を、私の心は聞きました。 しゅ

そして、こう答えます。「主よ、参ります。」 し へん

詩篇 27：7-8

27

しゅ

わたし

き

けん

たて

主は私の力、あらゆる危険から身を守る盾です。 わたし

しん

らい

私の信頼に答えて、

神は助けてくださいました。 心にわき上がる喜びは、

28

賛美の歌となってあふれます。 し へん

詩篇 28：7

29

９

愛を選ぶことができる

あなたのまわりのみんなだって愛される必要がある。 きず

――あなたやあなたの友だちを傷つけた人さえも。 そういう人に対してやり返す んじゃなく、その人たちとは ちが

せん たく

違う選択をしようよ。 あなたが愛されるのにふさ わしくなくてもイエス様が 愛してくれたように、 その同じ愛をあなたの ことばや行動でまわり の人に示してみよう。

30

悪いことをされても、 決して仕返しをしてはいけません。

たきぎがなければ火は消え、

うわさがやめば争いも なくなります。

みと

だれが見ても、あなたがたの正直さを認 めるように行動しなさい。

しん げん

箴言 26：20

ローマ人への手紙 12：17 いいですか、よく聞きなさい。あなたの敵を愛しなさい。 にく

あなたを憎む者によくしてあげなさい。 ぶ じょく

いの

あなたをのろう者を祝福しなさい。あなたを侮辱する者に神の祝福を祈り求めなさい。 ルカの福音書 6：27-28

さが

ことば 探し せいしょ はげます こうへい たのしい おだやか しょうじきさ いえすさま よろこび さばき やさしい あい めでぃあ じゅんすい しゃこうてき しんじつ ことば

下の表の中から さが 左のことばを探し出して、 タテ、ヨコ、斜めで 囲んでみよう！

た や の す ご の ほ し て も あ ね ど い の

お か や さ し い ょ そ ざ に た こ つ は よ

だ ん さ ね え う き ほ あ は お な う け そ

や ぬ め あ じ る す い よ さ せ ま ひ へ う

か い だ き し ゃ こ う て き い う い ん い

ぐ ゆ さ お つ な さ け か ひ し こ ぬ じ こ

さ ほ い じ む こ と ば や は ょ て く ゅ ま

せ め で ぃ あ き た し お ぬ じ ふ り ん や

に ぺ は ろ ら し み や い え す さ ま す げ

か く げ へ ち ん き り ふ い こ ど ぬ い つ

い よ ま き し じ に ら し け ず せ ら え お

み ん す れ わ つ こ の て へ や く さ つ の

お し と べ え ざ た ん め あ い ん ち ば る

ほ ど な よ ろ こ び か し す ゆ な に や き 答えは 80 ページ

31

喜びなさい。健全に成長しなさい。 互いに励まし合いなさい。 たが

はげ

互いに仲よくし、 たが

32

、平和を保ちなさい。

そうすれば、 愛と平和の神が あなたがたと共にいて くださいます。 コリント人への手紙Ⅱ 13：11

33

10 恐れなくてもいい おそ

これからあなたに何が起きるとしても、 こ

神様はご自分の子どもには乗り越えるための力をくれる。 こわ

の

怖くても、手を伸ばせば神様はすぐそばにいるよ。 き

けん

そして少しでも危険を感じたら、

大人に話すための力と勇気を神様がくれる。

たとえ、死の暗い谷間を通ることがあっても、 おそ

恐れません。 主がすぐそばにいて、 しゅ

わたし

私の行く道をいつもお守りくださるからです。 し へん

詩篇 23：4a

さあ、勇気を出しなさい。 おそ

恐れたり迷ったりしてはならない。

どこへ行っても、 あなたの神であるわたしがついている。 ヨシュア記 1：9

34

恐れるな。 わたしがついている。 おそ

みだ

取り乱すな。わたしはあなたの神だ。

わたしはあなたを力づけ、あなたを助け、 勝利の右の手でしっかり支える。 イザヤ書 41：10

こわ

あなたが一番怖いと思うことを書いてみよう。 そして、それを横の箱に入れてふたをしめよう。 しん らい

自分の力じゃなくて神様の力を信頼して、 おそ

わた

その「恐れ」を神様の手に渡そう。

35

おく

あなたがたに贈り物をあげましょう。

あなたがたの思いと心を安らかにすること、 それがわたしの贈り物です。 おく

あた

わたしが与える平安は、 この世のはかない平安とは比べものになりません。

だから、どんな時にもおろおろしたり、 恐れたりしてはいけません。 おそ

ヨハネの福音書 14：27

36

37

11 自分で自分を守ろう 神様が造ったものはすべて特別――特にあなたの心とからだ。

だからこそ自分の心とからだを自分で大切にしなければならない。 ま

やく

からだに良くないものを食べたり、お酒やタバコ、麻薬を使ったり。

それからわいせつな動画や本を見たり、だれかとセックスしたり…。 ゆう わく

こんな悪い誘惑にあったら、気をつけて自分を守るんだよ。 神様の子どもらしく、神様の声を聞いて、正しいこと、 じゅん すい

愛に満ちていること、純粋で、神様を大切にすることを選んでね。

わたし

私たちは

音楽、テ

いろんな

「声」を

聞くよね 。 だ その「声 ちのこと 」はあな ば。 えい きょ う たの考え あた せん た く 影響を与 方 や 選択 に える。 レビ、S

NS、友

体は、神様があなたがたに与えてくだ あた

せい れい

神様の声

自分が聞

とても大

さった 聖 霊 の家 であって、聖 霊 が

を聞くと

く「声」

切。

いう場合

を変える

に、まず

ことは

せい れい

そこに住んでおられるのです。

あなたがたの体は、自分の ものではありません。 はら

次のペー

ジにあな たの心、 れい そして霊 からだ、 を守るた めにでき 書いてみ ることを よう。

神 様 が 多 額 の 代 価 を 払 っ て、 あ な た がたを買い取ってくださったのです。 ですから、あなたがたの体のどの部分 も、神の栄光を現すために用いなさい。 その所有者は神だからです。 コリント人への手紙Ⅰ 6:19-20

38

せい れい

したが

目が澄みきっているなら、あなた す

聖霊に従って歩むなら

かがや

いのちと平安があり、

のたましいも輝 いているはず

古い罪の性質に従って したが

です。しかし、目が悪い考え よく ぼう

や欲望でくもっているなら、

歩むなら死が待っています。

くら やみ

あなたのたましいは暗闇の

ローマ人への手紙 8:6

くら やみ

中にいるのです。その暗闇 のなんと深いことでしょう か。 マタイの福音書 6:22-23

体のどんな部分 をも、罪を犯す

道具にしてはいけません。むしろ、 自分自身を神にささげなさい。 あなたがたは、死者の中から生かされ た者であり、神に使っていただく良い 道具として役立つ者となりなさい。 ローマ人への手紙 6:13

さ

若 い時の情 欲 を 避 け、それから 遠ざかりなさい。反対に、いつも わか

じょう よく

正しいことをしたいという気持ち をいだいていなさい。 しん こう

じゅん すい

しゅ

信仰と愛とを保ち、純粋な心で主 ひと びと

を愛している人々とのつき合いを、 大切にしなさい。 テモテへの手紙Ⅱ 2:22

39

12 不安の中でも 神様は信頼できる しん

らい

これから先に何が起きるかわからなかったり、

結果が不安だったりするとストレスになってしまいがち。 しょう らい

でも神様はあなたの将来を知っていて、 何がベストかわかってくれている。

だからストレスをためず、あせらないで、 しん らい

神様をただ信頼して導いてもらおう。

人生が曲がりくねっ た道のように見えて、 どうしていいかわか

何事も心配しないで、 いの どんな時でも神に祈りなさい。 いの

そして、祈りに答えてくださる神に 感謝しましょう。そうすれば、人間 こ

の理解をはるかに超えた、すばらし い神の平安を経験します。キリスト・ イエスにあって、その平安はあなた がたの心と思いを静め、安らかにし てくれるのです。 ピリピ人への手紙 4:6-7

40

らなくなっても、 先が見えなくてとても不安でも、 神様には道の全体が見えていて、 あなたの前も後ろも見えている。 ということは、曲がった先に待っ しょう らい

わたし

ている将 来 についても私 たちは しん らい

神様を信頼できるってこと！

とことん主に信頼しなさい。 しゅ

しん

らい

たよ

決して自分に頼ってはいけません。 しんげん

箴言 3：5

しゅ

何をするにも、

主を第一にしなさい。 しゅ

主がどうすれば よいか 教えて くださり、 それを成功させてくださいます。 しん げん

箴言 3：6

41

私のストーリーの12 の真実 わたし

すばらしい救いと神様の驚くほどの恵みを思い出して！ おどろ

めぐ

神様が私を造った！ わたし

1

わたし

か

ち

私の人生は価値があって、目的と意味がある。

神様は私を愛してる わたし

２

わたし

わたし

私を気にかけてくれて、私と関わりたいと思って くれている。

私の間違い わたし

３

ま

ちが

わたし

わたし

罪のある私の心は、神様と私の間に 「かべ」を作った。

を救う計画を作った ４ 神様は私 私の罪の問題を解決するための第一歩を、神様が踏み出してくれた。 わたし

わたし

ふ

5 神様からの 贈り物が待っている おく

わたし

私 の代わりにイエス様は死んで生き 返ってくれた――そして私に「新しい 命」というすばらしい贈り物をくれた。 わたし

おく

42

６ 私の道を 照らす光がある わたし

せい しょ

わたし

聖書は神様の言葉で、私の人生 の地図でもある。

ひとり

人ぼっちと思わなくてもいい ７ 一 私は神様の子どもだから、神様は絶対に私を手放さない。 わたし

８

わたし

神様には何でも話していいんだよ！ わたし

よ

私が呼べば、神様はいつでも聞いてくれる。

愛を選ぶことができる

９

にく

憎しみや暴力に対してどう向き合うべきか イエス様は示してくれた。

恐れなくてもいい おそ

10

11

自分で自分を守ろう イエス様がしてくれたことに感謝して るから、自分のからだを神様の神 殿 の ように大切にしよう。

12

めぐ

信じることによって救われたのです。

しん

らい

神様は将来を知っていて、 私のために計画を持っている。 わたし

しん でん

あなたがたは、恵みにより、キリストを

不安の中でも 神様は信頼できる しょう らい

こわ

神様はいつもいっしょにいてくれて、どんなに怖い時 でもいっしょに立ち向かってくれる。

しかも、そのキリストを信じることすら も、あなたがたから自発的に出たこと ではありません。それもまた、神から たま もの

おく

の賜物（贈り物）です。 エペソ人への手紙 2：8

43

ノースアメリカ

NORTH AMERICAA

キリストは 人間となり、

この地上で私たちと共に 生活なさいました。 わたし

かれ

ヨーロッパ

EUROPE

めぐ

彼は恵みと真実のお方でした。

SOU

ヨハネの福音書 1：14

A

ERIC

リカ

メ スア サウ

M TH A

アフリカ

AFRICA

44

ジ

ャ

p Ja

パ ン

an

アジア

ASIA

み

こ

つか

神がご自分の御子を世にお遣わしになったのは、 世をさばくためではなく、世を救うためです。 ヨハネの福音書 3：17

45

ヨハネの福音書 ふく

いん

しょ

これは、二千年以上も前にイエス様と共に人生を歩んだ、 ヨハネという男性によって記録されたイエス様の物語です。 ヨハネは小さな町で漁師として生まれ育ち、 ひとり

イエス様と最も近い弟子の一人となりました。 良い時もつらい時も最後までイエス様といっしょに過ごし、 イエス様のたくさんの言葉や行いを間近で見聞きしたのです。 もく げき

その後ヨハネは自分が目撃した すばらしい物語を記録しようと決めました。 これを読む人に、イエス様が神様の子であることを 証明して信じてもらうためでした。 あた

イエス様を信じれば「永遠の命」が与えられる ということを知ってほしかったのです。 このイエス様の物語を読んだことがなければ、 ぜひ最後まで読んでみてください。 あなたの人生を変えるすばらしい旅になるでしょう。

ょ せい し です。 の一部分 書 聖 約 新 福音書は ヨハネの ら無料の .bible か e ば f li w e ードすれ www.n ダウンロ を 」 リ ife アプ きます。 「NewL ょ ことがで し む せい 読 部 聖書を全

46

じゃあ、みんな、 イエス様の生きた世界へ いってらっしゃい！！

イエス様が生きた世界

ガリラヤ

ヨハネの福音書はすべて

イエス様について書かれています。 この地図を見れば、物語の出来事が

カナ

どこで起きたのかわかります。

コラジン カペナウム ベツサイダ マグダラ ガリラヤ湖 テベリア

デカポリス

ナザレ ナイン イエス様は ナザレで育った。

カイザリア

サリム

地中海

ヨルダン川

サマリア サマリア スカル

ペレヤ

エルサレムは たくさんの重大な 出来事のあった 場所。 ヨッパ アリマタヤ ルダ

エルサレム ベタニア

ユダヤ

ガザ

エジプト

エリコ

エマオ

アゾト イエス様は ベツレヘムで 生まれた。

エフライム

ベツレヘム

ヘブロン

ヨルダン川の 東の ベタニア

死海

イドマヤ 47

ヨハネの福音書

スパーク

48

ヨハネの福音書 1: 5

そのいのちは暗闇の中で さんぜんと輝いていて、

どんな暗闇もこの光を消すことはできません。

1 1

分の国に来ながら、ご自分の民に

りません。私たちはみな、次から

キリストこそほんとうの光 1-2

に気づきませんでした。

11-12

ご自

16

この方の恵みは尽きることがあ

受け入れられなかったのです。こ

次へと、あふれるばかりに恵み

まだこの世界に何もない時か

の方を心から喜び迎えたのは、ほ

をいただきました。 モーセはき

17

ら、キリストは神と共におられま

んのわずかな人たちだけでした

びしい命令と戒めとを与えました

した。キリストは、いつの時代に

が、受け入れた人はみな、この方

が、イエス・キリストはその上に、

も生きておられます。キリストは

から神の子どもとなる特権をいた

愛に満ちた赦しの道を備えてくだ

神だからです。 このキリストが、

だきました。それにはただ、この

さった ので す。

すべてのものをお造りになりまし

方が救ってくださると信じればよ

実際に神を見た人はいません。し

た。そうでないものは一つもあ

かったのです。 信じる人はだれ

かし、神のひとり子だけは別です。

りません。 キリストには永遠の

でも、新しく生まれ変わります。

御子は父なる神といつもいっしょ

いのちがあります。全人類に光を

それは、人間の熱意や計画による

ですから、神について知っている

与えるいのちです。 そのいのち

ものではありません。神がそう望

ことを教えてくださいました。

は暗闇の中でさんぜんと輝いてい

まれたからです。

3

4

5

て、どんな暗闇もこの光を消すこ

14

キリストは人間となり、この地

上で私たちと共に生活なさいまし

とはできません。 6-7

13

18

いま だ かつて、

バプテスマのヨハネの証言 19

ユダヤ人の指導者たちは、エル

イエス・キリストこそほんと

た。彼は恵みと真実のお方でし

サレムから、祭司とその助手たち

うの光です。このことを証言させ

た。私たちは、この方の栄光を目

とをバプテスマのヨハネのもとへ

るために、神はバプテスマのヨハ

のあたりにしました。それは天の

派遣し、「あなたはキリスト（ギ

ネをお遣わしになりました。 ヨ

父である神の、ひとり子としての

リシャ語で、救い主）なのか」と

ハネ自身は光ではなく、ただその

栄光でした。 バプテスマのヨハ

問いたださせました。 ヨハネは、

8

15

20

光を指し示す証人にすぎません。

ネは、人々にキリストを紹介しま

「私はキリストではない」と、きっ

後に、ほんとうの光である方が

した。「私が今まで、『まもなく来

ぱり否定しました。 「では、いっ

来て、全世界の人々を照らしてく

られる方は、私よりはるかに偉大

たいだれか。エリヤか。」「いや、

ださったのです。

な方だ。私が生まれるずっと前か

9

10

ところが、世界を造った方が来

られたというのに、だれもこの方

21

違う。」「すると、あの預言者か。」 22

らおられたからだ』と言ってきた

「いや。」 「では、いったい何者

のは、まさにこの方のことです。」

か。はっきりしてくれ。私たちは

ヨハネの福音書

スパーク

帰って報告しなければならないの

かりませんでした。しかし、私が

23

49

39

にお泊まりですか。」 「いっしょ

だ。あなたはだれなのか。」 「私

ここで水のバプテスマを授けてい

に来なさい。すぐにわかります。」

は、イザヤが預言した、あの荒野

るのは、まさにこの方を、イスラ

こう言われて二人は、イエスの泊

から聞こえる叫び声です。『主を

エルの人々に紹介するためだった

まっておられる所までついて行き

迎える準備をせよ』（イザヤ 40・

のです。」 ヨハネはさらに続け

ました。午後四時ごろのことでし

3） と 叫 ぶ 声、 そ れ が 私 で す。」

ました。「確かに、聖霊が鳩のよ

た。その日二人は、それからずっ

24-25

32

とイエスといっしょにいました。

パリサイ人（特に律法を守る

うに天から下り、この方の上にと

ことに熱心なユダヤ教の一派）か

どまられるのを見ました。 それ

ら派遣された人たちは、なおもヨ

までは私も、この方がキリストだ

ハネに問いました。「キリストで

とはわかりませんでした。しかし、

れからアンデレはシモンを捜し出

も、エリヤでも、あの預言者でも

バプテスマを授けさせるために私

し、 「とうとうメシヤ（ヘブル語で、

33

40

二人のうち一人は、シモン・ペ 41

テロの兄弟アンデレでした。 そ

ないのなら、いったいどんな資格

を遣わす時、神がこう言われたの

救い主）にお会いしたよ」と言い

でバプテスマ（洗礼）を授けてい

です。 『もし、聖霊がだれかに下り、

ました。 そして、彼をイエスの

るのか。」 ヨハネは答えました。

26

42

その上にとどまるのを見たら、そ

ところへ連れて行きました。イエ

「私はただ、水でバプテスマを授

の方こそ、あなたの捜し求めてい

スはシモンをじっと見つめ、「あ

けているだけです。しかし、ここ

る方、聖霊のバプテスマをお授け

なたはヨハネの子シモンですね。

にいる人々の中には、あなたがた

になる方である。』 そのとおり

これからは、ペテロ（岩）と呼び

のまだ知らない方がおられます。

のことが、この方に起こりました。

ましょう」と言われました。

まもなく、あなたがたの間で働

しっかりこの目で見たのです。こ

きを始められるでしょう。私には

の方は神の子にまちがいありま

へ出発されました。途中、ピリポ

その方のしもべとなる資格もない

せん。」

を見つけ、「さあ、ついて来なさ

27

28

34

ヨルダン川の東岸にある、ベタニ ヤ村でのことです。 29

その翌日、ヨハネはイエスが来

その翌日、イエスはガリラヤ

44

のです。」 このことがあったのは、 ヨハネがバプテスマを授けていた

43

い」と言われました。 ピリポは

イエス、弟子を集める 35

その翌日、ヨハネは二人の弟

アンデレやペテロと同郷で、ベツ 45

サイダの出身でした。 ピリポは

子といっしょに立っていました。

ナタナエルを捜しに行き、会うな

目を上げると、イエスが歩いて

り言いました。「私たちはメシヤ

36

にお会いした。モーセや預言者

ご自分の国に来ながら、ご自分の民に受け入れられ なかったのです。この方を心から喜び迎えたのは、 ほんのわずかな人たちだけでしたが、

受け入れた人はみな、 この方から神の 子どもとなる特権をいただきました。 それにはただ、この方が救ってくださると信じれば よかったのです。 ヨハネの福音書 1:11-12

たちが言った、あのお方のことだ よ。ナザレ出身のイエスという方 で、ヨセフという人の息子さんだ 46

そうだ。」 「ナザレだって！」ナ タナエルはびっくりしました。 「あ ん な 所 か ら、 すぐれ た 人 物 な ど 出るはずがない。」しかしピリポ は、「とにかく来て、自分の目で 確かめたらいいだろう」と言いま 47

られるのを見て、言いました。「ご

おられるではありませんか。その

した。 ナタナエルも行ってみる

ら ん な さ い。この 方こそ、 世 の

姿をじっと見つめながら、ヨハネ

気になりました。イエスは歩いて

人々の罪を取り除く神の小羊で

は、「ごらんなさい。神の小羊で

来るナタナエルの姿に目をとめ

す。

私 が、『 ま も なく、 私 より

す」と言いました。 これを聞い

ておっしゃいました。「この人こ

はるかに偉大な方がおいでにな

た弟子は二人とも、急いでイエス

そ生粋のイスラエル人です。正直

る。私よりずっと前からおられる

のあとを追いかけました。 その

で、うそがありません。」 「どう

方だ』と話していたのは、この方

足音にイエスはふり向き、二人を

して、おわかりなのですか。」ナ

のことだったのです。 最初、私

見てお尋ねになりました。「何か

タナエルは聞き返しました。「わ

もこの方がキリストであるとはわ

ご用ですか。」「先生。今、どちら

たしは、ピリポがあなたに会う前

30

31

37

38

48

ヨハネの福音書

スパーク

50

に、あなたがいちじくの木の下に

ん手伝いの者たちは何もかも知っ

した。「いったい何の権利があっ

いるのを見ましたよ。」 「先生。

ていました。そこで、世話役は花

てこの人たちを追い出すのか。そ

49

10

あなたは神の子、イスラエルの王

婿を呼び出して、 言いました。 「こ

んな権威を神から与えられている

です。」 「そう信じるのは、あな

れは極上のぶどう酒じゃないです

のだったら、その証拠に奇跡を見

たがいちじくの木の下にいるのを

か。あなたはすばらしい方だ。た

せてもらおう。」 イエスはお答

見たと、わたしが言ったからです

いていどこの家でも初めに良いぶ

えになりました。「わかりました。

か。それよりもはるかにすばらし

どう酒を出し、酔いがまわって味

この神殿をこわしなさい。三日で

い証拠があります。 天が開けて、

がわからなくなると、安物でごま

建て直してみせましょう。」 「な

天使たちがメシヤのわたしの上を

かすものです。ところがあなたは、

んということを！ この神殿は建

行き来するのを、やがて、あなた

2

一番上等なものを、最後まで取っ

てるのに四十六年もかかったの

がたは見るのです。」

ておかれたのですから。」 この

だ。それを三日で建てると言うの

50

51

2

水をぶどう酒に変える 1

それから三日目に、ガリラヤの

カナという村で結婚式があり、イ エスの母マリヤが客として出席し 2

11

19

20

ガリラヤのカナでの奇跡は、イエ

か。」ユダヤ人たちはあきれ返り

スが神の力を公に示された最初の

ました。 しかし、イエスが「こ

ものでした。これを見て弟子たち

の神殿」と言われたのは、ご自

は、イエスを正真正銘のメシヤと

分の体のことだったのです。 イ

信じたのです。

エスが復活されたあとで、弟子た

12

その結婚式のあと、イエスは、

21

22

ちはこの時のことを思い出しまし

ていました。 イエスと弟子たち

母や兄弟、弟子たちといっしょに

た。そして、イエスがご自分のこ

も招待されていました。 ところ

カペナウムへ行き、数日間、滞在

とを聖書のことばを引用して話さ

が、祝宴の最中だというのに、ぶ

されました。

れたのであり、そのとおりになっ

エルサレム神殿をきよめる

23

3

たことを知ったのです。

どう酒が切れてしまったのです。 マリヤは、そのことをイエスに知 4

らせました。 イエスは、「今はか

13

過越の祭りの時、イエスがエル

ユダヤ人の過越の祭り（パン種

サレムで奇跡を行われたので、多

かわりがないことです、お母さん。

を入れないパンを食べる、年に一

くの人が、「この方は確かにメシ

まだ、その時ではありません」と、

度のユダヤ人の祭り）が近づき、

ヤだ」と信じるようになりまし

お答えになりました。 マリヤは

イエスはエルサレムへ行かれまし

た。

手伝いの者たちに、「この人の言

た。 宮の境内には、供え物用の

う人々を信用されたわけではあり

5

14

24-25

しかしイエスは、そうい

うとおりにしてください」と言い

牛や羊、鳩を売る商人たちと、座っ

ません。人間がどれほど変わりや

ました。 さて、そこには石の水

て両替をしている人たちがいまし

すいものかを知り尽くしておられ

がめが六つありました。ユダヤ教

た。 それを見て、イエスはなわ

たからです。

の儀式に使う水がめで、それぞれ

でむちを作り、商売人たちをみな

八十リットルから百二十リットル

追い出し、鳩や羊や牛を追い散ら

3

ぐらい入るものです。 イエスは

し始めました。次々に両替人の台

新しいいのちが与えられる

手伝いの者たちに、「さあ、縁ま

をひっくり返したので、お金があ

でいっぱい水を入れなさい」と指

たり一面に散らばりました。 イ

こと、パリサイ人で、ニコデモと

6

7

15

16

3

1-2

とっぷり日も暮れたある夜の

示なさいました。彼らがそのとお

エスは鳩を売る者たちに、「それ

いう名のユダヤ人の指導者がイエ

りにすると、 「では、それを汲んで、

を持って出て行きなさい。父の家

スに会いに来ました。「先生。だ

婚宴の世話役のところへ持って行

を金もうけの場所にしてはいけま

れも、あなたが神から遣わされ

き な さ い 」 と 言 わ れま す。 彼 ら

せん」と言われました。 そのと

た教師であることを知っておりま

は言われるままに持って行きまし

き弟子たちは、 「神の家を思う熱

す。あなたのなさる奇跡を見れば

た。 宴会の世話役が試しに一口

心が、わたしを焼き尽くす」（詩

わかることです。」 「そうですか。

味わってみると、おいしいぶどう

篇 69・9）という、聖書の預言

でもよく言っておきますが、あな

酒です。「こんな上等の酒を、いっ

を思い出したのです。

たはもう一度生まれ直さなけれ

8

9

たいどこから出してきたんだろ う」と首をかしげました。もちろ

17

18

3

おさまらないユダヤ人の指導者

ば、絶対に神の国に入れません。」

たちは、かんかんになって言いま

ニコデモは、思わず言いました。

4

ヨハネの福音書 「ええっ、もう一度生まれるので

スパーク

51

17

です。 神がご自分の御子を世に

バプテスマのヨハネと イエスの役割

すか。いったい、どういうことで

お遣わしになったのは、世をさば

すか。年をとった人間が母親の胎

くためではなく、世を救うためで

内に戻って、もう一度生まれるこ

す。 この神の子を信じる者は、

となどできるわけがありません。」

永遠の滅びを免れます。しかし信

ヨハネは投獄されておらず、サリ

5

18

23-24

そのころまだ、バプテスマの

「よく言っておきますが、だれで

じない者は、神のひとり子を信じ

ムに近いアイノンでバプテスマを

も水と御霊によって生まれなけれ

なかったので、すでにさばかれて

授けていました。そこは水が豊富

ば、神の国には入れません。 人

いるのです。 そのさばきに会っ

にあったからです。

間からは人間のいのちが生まれる

たのは、天からの光が世に来てい

だけです。けれども御霊は、天か

るのに、行いが悪く、光よりも闇

人のユダヤ人の間で、ヨハネのバ

らの、全く新しいいのちを下さる

を愛したからです。 彼らは天か

プテスマとイエスのバプテスマの

のです。 もう一度生まれなけれ

らの光をきらい、罪が暴露され

どちらがすぐれているかで議論に

6

7

19

25

20

ある日、ヨハネの弟子たちと一

26

ばならないといって、驚くことは

なりました。 弟子たちは、ヨハ

8

ありません。 風は音が聞こえる

ネのところに来てぐちをこぼしま

神がご自分の御子を 世にお遣わしに なったのは、世を さばくためではなく、 世を救うためです。

だけで、どこから吹いて来て、ど こへ行くのかわかりません。御霊 も同じことです。次はだれにこの 天からのいのちが与えられるか、 9

わからないのです。」「それはいっ

した。「先生。ヨルダン川の向こ う岸でお会いした、あなたがメシ ヤだとおっしゃったあの方も、バ プテスマを授けておられるそうで す。みんなこちらには来ないで、

ヨハネの福音書 ３:17

10

たい、どういうことですか？」「あ

どんどんあの方のほうへ行ってし 27

なたはみなに尊敬されているユダ

まいます。」 ヨハネは答えました。

ヤ人の教師ではありませんか。こ

るのを恐れて、光のほうに来よう

のようなこともわからないのです

としません。 しかし正しいこと

か。 わたしは知っていること、

を行っている人は、喜んで光のほ

見たことだけを話しているので

うに来ます。神の望まれることを

ところへ行けるように道を備える

す。それなのに、あなたがたは信

行っていることが、はっきりわか

ことです。私はキリストではない

じてくれません。 わたしが話し

るためです。

と、はっきり言ったはずです。あ

11

12

ているのは、人間の世界で現に起

「天の神様が、一人一人にそれぞ

21

22

れの役割を決めてくださいます。 28

その後、イエスと弟子たちはエ

私の役目は、だれもがあの方の

の方のために道を備えるために、 29

こっていることなのです。それも

ルサレムを去り、しばらくユダヤ

私はここにいるのです。 一番魅

信じられないくらいなら、天で起

に滞在し、バプテスマ（洗礼）を

力を感じるものに人々が集まるの

こることなど話したところで、と

授けていました。

は当然で、花嫁は花婿のもとへ行

13

ても信じられないでしょう。 メ シヤのわたしだけが、この地上に 下って来て、また天に帰るのです。

14

モーセが荒野で、青銅で作った

蛇をさおの先に掲げたように（民 数 21・9）、わたしも木の上に上 15

げられなければなりません。 わ たしを信じる人がみな、永遠のい のちを持つためです。」

16

実に神は、ひとり子をさえ惜し

まず与えるほどに、この世界を愛

ご

実に神は、ひとり子をさえ 惜しまず与えるほどに、 この世界を愛してくださいました。 それは、神の御子を信じる者が、 だれ一人滅びず、永遠のいのちを 得るためです。

してくださいました。それは、神 の御子を信じる者が、だれ一人 滅びず、永遠のいのちを得るため

ヨハネの福音書 3:16

52

ヨハネの福音書

スパーク

き、花婿の友達は花婿といっしょ

ろでした。そこに、昔ヤコブが息

す。これより良い水をくれると言

に喜びます。私は花婿の友達だか

子ヨセフに与えた土地があり、ヤ

うのですか。」 イエスは言われ

13

ら、花婿の喜ぶ声を聞くと、うれ

コブの井戸がありました。日がか

ました。「この水を飲んでも、す

しくてたまらないのです。 あの

んかんに照りつける長い道のりを

ぐにまた、のどが渇きます。 け

方はますます偉大になり、私はま

歩いて来られたイエスは疲れて、

れども、わたしがあげる水を飲

井戸のそばに腰をおろしました。

めば、絶対に渇くことはありませ

ま も な くサ マ リ ヤ 人 の 女 が 一

ん。わたしがあげる水は、それを

ほかのだれよりも偉大なお方で

人、水を汲みに来ました。イエス

飲む人のうちで永久にかれない

す。地から出た者は、地上のこと

は、「すみませんが、水を一杯下

泉となり、いつまでもその人を永

しかわかりません。 あの方は、

さい」と声をおかけになりました。

遠のいのちで潤すのです。」 「先

30

すます力を失います。

31

あの方は天から来られた方で、

32

見たこと聞いたことをあかしされ

7

8

14

15

そのとき弟子たちは、村に食べ

生。そのような水があるなら、私

ますが、それを信じる人はなんと

物を買いに行っており、ほかには

に下さい。そうすればのども渇か

少ないことでしょう。 そのあか

だれもいませんでした。 女はびっ

ないし、毎日こんな遠くまで歩い

しを信じれば、神が真理の源であ

くりして言いました。「まあ、あな

て、水汲みに来なくてすむもの。」

ることがわかります。 神から遣

たはユダヤ人ではありませんか。

わされたあの方は、神のことばを

サマリヤ人の私に、どうして水を

お話しになります。神の御霊が無

くれなどと頼むのですか。」当時、

限に注がれているからです。 父

ユダヤ人はサマリヤ人を見下し、

は五回も結婚したけれど、今いっ

なる神はこの方を愛し、万物をこ

口をきこうとさえしなかったので

しょに暮らしている男は、確かに

33

34

35

36

9

10

16

「帰って、夫を連れて来なさい。」

17-18

「……。私、結婚なんかして

いません。」「そうですね。あなた

19

の方にお与えになりました。 こ

す。 「もし、神があなたにどん

夫ではありません。」 「先生。あ

の方は神の御子なのです。この方

なにすばらしい贈り物を用意して

なたは預言者でしょう。 だった

に救っていただけると信じる者は

おられるか、また、わたしがだれ

ら教えてください。ユダヤ人は、

だれでも、永遠のいのちを得ます。

なのかを知っていれば、あなたの

礼拝の場所はエルサレムだけだと

しかし、この方に従わない者は、

ほうから、いのちの水を下さいと

言いはるし、サマリヤ人は、私

天国を見ることができないばかり

願ったでしょう。」 「そんなこと

たちの先祖が礼拝したこのゲリジ

か、神の怒りがその人の上にとど

4

言っても、あなたは水を汲むおけ

ム山だと言っています。どうして

まるのです。」

も綱も持っていないのですよ。こ

なのですか？」

の井戸はとても深いのです。その

父なる神を礼拝する場所は、この

いのちの水を、いったいどこから

山か、それともエルサレムかなど

汲むのですか。 あなたは、私た

と、こだわる必要のない時が来ま

さて、イエスのもとにはぞくぞ

ちの先祖ヤコブ様よりも偉いと言

す。大切なのは、どこで礼拝する

くと人々が詰めかけました。バプ

うのですか。ヤコブ様はこの井戸

かではありません。どのように礼

テスマ（洗礼）を受けて弟子になっ

を私たちにくれました。ヤコブ様

拝するかです。霊的な、真心から

た者の数はヨハネよりも多いとい

も、その子孫も家畜もみんな、こ

の礼拝をしているかどうかが問題

ううわさが、パリサイ人たちの耳

の井戸の水を喜んで飲んだので

なのです。神は霊なるお方ですか

4

12

サマリヤ人の女 1

11

20

21-24

「いいですか。

に入りました。イエスはこのこと 2

を知ると、 ――もっとも、実際 にバプテスマを授けていたのはイ エス自身ではなく、弟子たちでし 3

たが―― ユダヤを去り、またガ 4

リラヤ地方へ行かれました。 そ の途中で、どうしてもサマリヤを 通らなければなりませんでした。

5-6

サマリヤのスカルという村にさ

しかかったのは、ちょうど正午ご

父なる神はこの方を愛し、万物をこの方にお与えに なりました。 この方は神の御子なのです。 この方に救っていただけると信じる者はだれでも、 永遠のいのちを得ます。しかし、この方に従わない 者は、天国を見ることができないばかりか、 神の怒りがその人の上にとどまるのです。 ヨハネの福音書 3:35-36

ヨハネの福音書 ら、正しい礼拝をするには、聖霊

ちは、イエスに会おうと、ぞくぞ

の助けが必要です。神はそのよう

くと押しかけました。

な礼拝をしてほしいのです。あな たがたサマリヤ人は、神のことは

31

スパーク

53

者も共々に、大いに喜ぶのです。 37

『一人が種をまき、ほかの人が

そのころ、弟子たちはイエスに、

「 先 生。 どう ぞ お 食 事 を 」 と 勧 32

刈り入れる』ということわざのと 38

おりにです。 あなたがたが自分

ほとんど何も知らないで礼拝して

めましたが、 イエスは、「いや、

で種まきをしなかった畑に、わた

いますが、私たちユダヤ人はよく

けっこうです。わたしには、あな

しはあなたがたを遣わしました。

知っています。救いはユダヤ人を

たがたの知らない食べ物があるの

ほかの人々が苦労して育てたもの

通してこの世に来るのですから。」

です」と言われました。 弟子た

を、あなたがたが刈り入れるので

「私は、キリストと呼ばれるメ

ちはけげんそうに、「だれかが食

シヤがおいでになることだけは

べ物を持って来たんだろうか」と

知っています。その方がおいでに

口々に言いました。 そこでイエ

リヤ人の多くは、例の女が、「あ

25

33

34

す。」

39

スカルの村から押しかけたサマ

なれば、いっさいのことを説明し

スは説明なさいました。「いいで

の方は、私のしてきたことを何も

てくださるのでしょう。 」 「わた

すか、わたしの言う食べ物とは、

かも言い当てた」と言うのを聞

しがそのメシヤです。」

わたしを遣わされた神のお心にか

いて、イエスをメシヤと信じまし

なうことをし、神の仕事をやり遂

た。 彼らは井戸のところに来て

て来ました。驚いたことに、イエ

げることなのです。 あなたがた

イエスにお会いすると、村に滞在

スが女と話しておられるではあり

は、『刈り入れはまだ四か月も先

してくださいと頼みました。そこ

ませんか。しかし、どうしてなの

のこと、夏も終わりにならなけれ

でイエスは、二日間滞在しました。

26

27

ちょうどその時、 弟子たちが戻っ

35

40

41

か、何を話しているのか尋ねた者

ば始まらない』と思っているよう

はいませんでした。 女は水がめ

ですね。だが、回りをよく見なさ

イエスのことばを聞いて信じまし

を井戸のそばに置いたまま村に帰

い。人のたましいの畑は広々と一

た。 人々は女に、 「もう私たちは、

り、会う人ごとに話しかけました。

面に実り、刈り入れを待つばかり

あなたが話してくれたことを聞い

「ねえ、来て、会ってごらんよ。

です。 やがて、刈り入れをする

たから信じているのではない。こ

私のしてきたことを、何もかも言

人たちはたくさんの報酬をもら

の方が言われることを、じかに聞

い当てた方がいらっしゃるの。あ

い、永遠のいのちに入るたましい

いたからだ。この方こそ、ほんと

の方こそキリスト（救い主）に違

を天の倉に納めます。その時、種

うに世の救い主だ」と言いました。

いないよ。」 この誘いに村人た

をまいた者も、刈り入れをした

28

29

30

36

そ の 間 に、 さ らに 多くの 人 が 42

43

さて、その二日後、イエスはス

カルの村を去り、ガリラヤへ行か

けれども、わたしがあげる水を飲めば、

絶対に渇くことはありません。

わたしがあげる水は、それを飲む人の うちで永久にかれない泉となり、 いつまでもその人を 永遠のいのちで潤すのです。

44

れました。 イエスは常々、「預 言者は、故郷では尊敬されないも のです」と言っておられました。 45

ところが、どうでしょう。ガリ

ラヤの人たちは、大喜びでイエス を迎えたのです。それもそのはず、 この人たちは過越の祭りの時にエ ルサレムにいて、イエスのなさっ たことを全部見ていたからです。

役人の息子を治す 46

ガリラヤ旅行の途中、イエスは

カナの村に行かれました。以前、 水をぶどう酒に変えた所です。さ

ヨハネの福音書 4:14

て、カペナウムの町に、重病の息 子をかかえた政府の役人がいまし 47

た。 イエスがユダヤを出てガリ

ヨハネの福音書

スパーク

54

ラヤを旅行中だということをうわ

は、屋根つきの五つの廊下があ

スはすでに、人ごみに姿を消して

さで聞き、役人はカナまでやって

ります。 そこに、足の不自由な

おられたからです。 しばらくし

来ました。そしてイエスにお会い

人、盲人、手足のまひした人など、

て、イエスは宮でその男を見つけ、

すると、 「息子が今にも死にそう

大ぜいの病人が横たわっていまし

声をおかけになりました。「どう

です。どうぞカペナウムへおいで

た。この人たちは、水面が揺れ動

ですか、すっかりよくなったでしょ

になって、治してやってください」

くのを待っていたのです。 とい

う。もう前のように罪を犯しては

と熱心に頼みました。 イエスは

うのは、時たま天使が降りて来て

いけませんよ。そうでないと、もっ

言われました。「わたしがもっと

水をかき回すことがあり、そのと

とひどい目に会うかもしれません

多くの奇跡を行わなければ、信じ

き最初に池に入った人は、病気が

から。」 男はユダヤ人の指導者

48

49

3

4

5

14

15

ようとしないのですか。」 「先

治ったからです。 その中に、三

たちを捜し出し、治してくれたの

生。お願いです。子どもが死なな

十八年間も病気で苦しんでいる男

はイエスだと告げました。 ユダ

いうちにおいでください。」 「さ

がいました。 イエスはこの男を

ヤ人の指導者たちは、イエスを安

あ、家にお帰りなさい。お子さ

ごらんになり、彼が長い間どんな

息日の違反者だとして、しつこく

んは治りました。」役人は、イエ

に苦しんできたかを知って、「よく

攻撃を始めました。 ところが、

スのことばを信じ、家へ急ぎまし

なりたいですか」とお尋ねになり

イエスはお答えになりました。 「わ

た。 途中、 召使たちが迎えに来て、

ました。 「もう、あきらめてい

たしの父は、絶えず良い働きを

るんです。せっかく水が動いても、

しておられます。わたしはその模

した」と知らせました。 「えっ、

だれも池に入れてはくれないんだ

範にならっているのです。」

いつからだ。」「昨日の午後一時ご

から。何とかして行こうとしてい

れを聞いたユダヤ人の指導者た

ろでしょうか、急に熱が下がりま

る間に、いつでもほかの人が先

ちは、ますます、イエスを殺そう

50

51

「ご子息は、すっかりよくなりま 52

6

7

16

17

18

こ

と思うようになりました。イエス

人々は女に、「もう私たちは、あなたが話してくれた

が安息日のおきてを破ったばかり

ことを聞いたから信じているのではない。この方が

か、事もあろうに神を「父」と呼

言われることを、じかに聞いたからだ。この方こそ、 ぬし

ほんとうに世の救い主だ」と言いました。

からです。

19

ヨハネの福音書 4:42 53

んで、自分を神と等しい者とした イエスはお答えになりました。

「よく言っておきます。子は自分 からは何もできません。ただ父が

8

した。」 それはイエスが、「お子

に入ってしまうのです。」 「さあ、

しておられることを見て、同じよ

さんは治りました」と言われた時

立って、床をたたんで家に帰りな

うにするだけです。 父は子を愛

9

20

刻とぴったり一致していました。

さい。」 イエスがこう言われると、

して、自分のすることは何でも子

このことがあって、役人と彼の家

たちまち男は治って、すぐに床を

に教えてくださるのです。神の子

の者全員が、イエスをメシヤと信

たたんで歩きだしたのです。

は、病気を治すということなどと

じました。

ところがこの奇跡が行われたの

は比べものにならない驚くべき

54

これは、イエスがユダヤから来

5

てガリラヤで行われた、第二の奇 跡です。

5

聖書はイエスを指し示す 1

21

が安息日（神の定めた休息日）だっ

奇跡を行います。 父が死人を生

たので、 ユダヤ人の指導者たち

き返らせるように、子も、思うま

はひどく腹を立て、その男を責め

まに人を死人の中から生き返ら

ました。「安息日に労働するとは

せもするのです。 父は、罪のさ

10

22

けしからん。床を上げて運んだり

ばきをいっさい子に任せておられ

するのは違反だ！」 「でも、私

ます。 すべての者が父を敬うよ

11

23

その後、ユダヤ人の祭りがあっ

を治してくださった方が、そうし

うに、子をも敬うためです。だか

たので、イエスはエルサレムに戻

ろとおっしゃったんです。」 「そ

ら、父なる神がお遣わしになった

られました。 エルサレム市内に

んなことを言ったのはだれだ！」

神の子を敬わないのは、父を敬わ

は、羊の門の近くにベテスダと

彼らは問い詰めましたが、 男に

ないのに等しいのです。 よく言っ

いう池がありました。池の回りに

も、だれだかわかりません。イエ

ておきます。わたしの言うことを

2

12

13

24

ヨハネの福音書 5:24 ヨハネの福音書

スパーク

55

づけを伝えるために遣わされたわ

よく言っておきます。

たしを信じないのですから。

39

あなたがたは、永遠のいのちを

見つけようと熱心に聖書を調べて

わたしの言うことを聞き、わたしを

います。その聖書がわたしを指し

遣わされた神を信じる人にはだれでも、

40

示しているのです。 それなのに

永遠のいのちがあります。

あなたがたは、わたしのところに

罪のために罰せられることは

来ようとはしません。だから永遠 のいのちを受けることができない

絶対にありません。

のです。

すでに死からいのちに 移っているのです。

41-42

あなたがたがわたし

を認めなくてもかまいません。あ なたがたのうちには神の愛がな 43

いのですから。 わたしは父の代 理として来たのに、あなたがたは 喜んで迎えてはくれません。それ

32

聞き、わたしを遣わされた神を

しょう。 しかし、わたしのこと

どころか、自分の権威で来るほか

信じる人にはだれでも、永遠のい

を証言してくださる方がほかにお

の者は、手をたたいて迎えるので

のちがあります。罪のために罰せ

ら れま す。 そ の 方 の 証 言 はま ち

す。 もっとも、あなたがたが信

られることは絶対にありません。

がいなく真実です。 あなたがた

じられないのもむりはありませ

すで に 死 からいのちに移ってい

は、バプテスマのヨハネの教えを

ん。互いにほめ合ったり、ほめら

るのです。 はっきり告げましょ

聞こうとわざわざ出かけて行きま

れたりすることは喜んでも、ただ

う。死人が神の子であるわたしの

した。確かに、ヨハネがわたしに

一人の神からほめていただくこと

声を聞く時が、もうすぐ来ます。

ついて証言したことはほんとうの

には関心がないのですから。 し

25

33

34

44

45

いや、もう来ているのです。そし

ことです。 しかし、わたしにつ

かし、このことであなたがたを父

て、聞いた者は生きます。 父が

いての最高の証言は、人間による

に訴えるのはわたしではありませ

ご自分のいのちを、子にも与えて

証言ではありません。ただ、ヨハ

ん。それはモーセです。あなたが

くださったからです。 また、全

ネが証言していたことを思い出せ

たはモーセの律法にひたすら天国

人類の罪をさばく権威も下さいま

ば、あなたがたもわたしを信じて

への望みをかけていますが、律法

した。それもみな、子がメシヤだ

救われるかもしれないと願って、

を与えた当のモーセがあなたがた

からです。 驚いてはいけません。

ヨ ハ ネ のこと を 話してい る ので

を訴えるのです。 それもみな、

墓の中の死人がみな、神の子の声

す。 ヨハネはしばらくの間、ひ

あなたがたがほんとうはモーセ

を聞く時が来ます。 その時、彼

ときわ明るく輝き、あなたがたも

を信じていないからです。なぜな

らは復活します。良いことをして

それを喜びました。 しかしわた

ら、モーセはわたしのことを書い

きた者は永遠のいのちをいただく

しには、ヨハネの証言よりも、もっ

たのです。そのモーセを信じない

ために、悪いことをし続けてきた

とすぐれた証言があります。それ

者はさばきを受けるためにです。

は、わたしの行う奇跡です。これ

しかしわたしは、父と相談もせ

らの奇跡は、父がわたしに託され

から、わたしのことばを信じない

ずにさばいたりはしません。ただ

たもので、父がわたしをお遣わし

のも不思議はありません。」

言われるとおりにさばくだけで

になったという動かぬ証拠なので

す。ですから、わたしのさばきは

す。 また、父ご自身は直接あな

6

絶対に公平で正しいのです。自分

たがたに姿を現したり、語りかけ

天からのパンであるイエス

の考えだけによらず、わたしを遣

たりはなさいませんが、わたしの

わされた神の意思に従ってさばく

ことを証言しておられます。 と

からです。 わたしが自分につい

ころが、あなたがたは父のことば

て証言しても、だれも信じないで

を聞こうともしません。神のこと

26

27

28

29

30

31

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36

37

38

46

なら、わたしをも信じないのです。

47

モーセの書を信じないくらいだ

6 1

その後、イエスはテベリヤ湖と

も呼ばれるガリラヤ湖の向こう岸 2-5

に行かれました。

大ぜいの群

衆が、どこまでもあとについて行

56

ヨハネの福音書

スパーク

ヨハネの福音書 6:18-21

湖の上を歩いて舟のほうに来られ ます。弟子たちはあまりの恐ろし さに、ただ震え上がるばかりです。 20

イエスが、「こわがることはあ

りません」と声をおかけになる 21

と、 やっと気を取り直し、うれ

弟子たちはあまりの恐ろしさに、

しそうにイエスを舟にお乗せしま

ただ震え上がるばかりです。イエスが、

した。舟はほどなく目ざす地に着

「こわがることはありません」と

きました。

声をおかけになると、やっと気を取り直し、 うれしそうにイエスを舟にお乗せしました。

22

朝になりました。湖の反対側で

は、大ぜいの人がイエスに会おう と集まって来ました。昨日、イエ スをあとに残し、弟子たちだけが 舟で出かけたことを知っていたか 23

らです。 イエスが感謝の祈りを きました。イエスが病人を治され

から人々にお配りになりました。

ささげ、みんなでパンを食べた場

るのを見たからです。人々の多く

また魚も、同様になさいました。

所の近くに、テベリヤから数隻の

は、過越の祭りのため、エルサレ

みんなほしいだけ食べて、満腹し

小舟が来ていました。 しかし、

ムへ行く途中でした。イエスが丘

ました。 イエスは弟子たちに言

イエスも弟子たちもそこにはいな

に登り、弟子たちといっしょに腰

われました。「さあ、少しもむだ

いとわかると、人々はその舟に乗

をおろされると、大ぜいの群衆

にしないよう、パン切れを集めな

り込み、イエスを捜してカペナウ

も追いかけるように、あとからあ

さい。」 残りを集めると、なん

ムまで行きました。 そしてイエ

とから丘に登って来ます。その様

と十二のかごにいっぱいになりま

スを見つけると、さっそく、「先

子をながめながら、イエスはピリ

した。 それを見た人々は、どん

生。いったいどうやってここまで

ポにお尋ねになりました。「ピリ

なにすばらしい奇跡が起こったの

おいでになったのですか」と尋ね

ポ。この人たち全員に食べさせる

か初めて気づき、口々に、「この

ました。 「いいですか。あなた

には、どこからパンを買って来た

方こそ待ちに待ったあの預言者

がたがわたしのそばにいたがるの

らいいでしょうか。」 もっとも、

だ！」と叫びました。

は、わたしを信じているからでは

6

12

13

14

15

24

25

26

人々は熱狂して、むりやりにで

ありません。パンを食べさせてあ

うするかはもう決めておられたの

もイエスを王にまつり上げかねな

げたからです。 食べ物のように

です。 ピリポは、「こんなにたく

い勢いです。イエスはそっと抜け

なくなってしまうものに心を奪わ

さんの人では、とても費用が足

出し、ただ一人、山に登って行か

れてはいけません。それよりも、

りません」と答えました。 シモ

れました。

これはピリポを試しただけで、ど 7

8

ン・ペテロの兄弟アンデレが口を 9

16

27

永遠のいのちを手に入れる努力を

その日の夕方、弟子たちは湖 17

しなさい。それこそ、メシヤ（救

はさみました。 「ここにいる子

の岸辺に降りて行きました。 も

い主）のわたしが与えるものです。

が、大麦のパンを五つと魚を二匹

う暗くなったのに、イエスはまだ

そのために、父なる神はわたしを

持っています。でも、こんなに大

戻られません。そこで舟に乗り込

お遣わしになったのです。」 「神

ぜいでは、何の足しになるでしょ

み、カペナウムに向けて湖を渡り

様に満足していただくには、どう

う。」 イエスは、「さあ、みんな

始めました。

ところが、しば

したらいいのでしょうか。」 「神 が遣わされた者を信じることで

10

18-19

28

29

を座らせなさい」とお命じになり

らくこいで行くうちに風が出てき

ました。男だけでも五千人はいた

ました。風はびゅうびゅう吹きま

す。それが、神の望んでおられる

でしょうか。それが全員、草の生

くり、湖も荒れ始めました。それ

こ とで す。」

えた斜面にどやどやと腰をおろし

もひどくなる一方です。四、五キ

ヤなら、その証拠に、もっといろ

ました。 そこでイエスはパンを

ロほどもこぎ出したでしょうか。

いろな奇跡を見せてください。毎

取り、神に感謝の祈りをささげて

ふと見ると、イエスがむこうから、

日ただでパンを下さるとか……。

11

30-31

「 あ な た がメ シ

ヨハネの福音書

スパーク

57

ちょうど先祖たちが荒野を旅した

たしは 天 か ら 下って来 た パンで

救いのためにささげるわたしの体

時、毎日パンを与えられたように。

す」とはっきり言われたので、ぶ

なのです。」 52

『モーセは天からのパンを彼らに

つ ぶ つ 文 句 を 言 い 始 め ました。

与えた』と聖書には書いてありま

「たかがヨセフの息子イエスで

たい何を言っているのかと、あれ

す。」 「そのパンを与えたのは、

はないか。父親も母親もよく知っ

これ議論し始めました。「なんて

モーセではありません。わたしの

ている。なのに『わたしは天から

ことを言うんだ。自分の体を食べ

父です。そして今、父はあなたが

下って来た』などと、とんでもな

させるなんて、そんなことができ

たに、天からのほんとうのパンを

いことを言って」と、彼らはつぶ

るはずないじゃないか。」 そこ

下さるおつもりです。 ほんとう

やきました。 そこで、イエスは

でイエスは、続けてお話しになり

のパンとは、神から遣わされて天

お答えになりました。「わたしの

ました。「よく言っておきます。メ

から来た一人の人のことです。そ

言ったことで文句を言い合うの

シヤの肉を食べ、その血を飲まな

の人が、世の人々にいのちを与え

は や め な さ い。

わ たしをお 遣

ければ、永遠のいのちを得ること

るのです。」 「先生。ぜひそのパ

わしになった父が引き寄せてくだ

はできません。 わたしの肉を食

ンを、私たちにも一生の間、いつ

さらない限り、だれもわたしのと

べ、わたしの血を飲む人はみな、

も 下 さ い。 」 「 わ たしが、 そ の

ころへは来られません。わたしの

永遠のいのちを持ちます。わたし

いのちのパンなのです。わたしの

ところに来る者を一人残らず、わ

は終わりの日にその人を復活さ

ところに来る人は、二度と飢える

たしは終わりの日に復活させるの

せます。 わたしの肉はほんとう

ことがありません。わたしを信じ

です。 聖書には、『彼らはみな

の食べ物、わたしの血はほんとう

る人は、決して渇くことがありま

神によって教えられる』（イザヤ

の飲み物です。 わたしの肉を食

せん。 ところがあなたがたとき

54・13）と書いてあります。父

べ、わたしの血を飲む人はみな、

たら、どうでしょう。前にも言っ

の語ることばを聞き、父から真理

わたしのうちにとどまり、わたし

たように、わたしを見ながら信じ

を学んだ人たちは、わたしのとこ

もその人のうちにとどまります。

ないのです。全く困った人たちで

ろへ来ます。 実際に父を見た者

す。 けれども、父がわたしに与

は一人もいません。ただわたしだ

なった、いのちなる神の力によっ

けが、この目で父を見たのです。

て生きています。同じように、わ

32

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37

えてくださった人は、わたしのと

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ユダヤ人たちは、イエスがいっ

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56

57

わたしは、わたしをお遣わしに

よく言っておきます。わたしを

たしを食べる人は、わたしによっ

う人を拒むようなことは絶対にし

信じている人はだれでも、すでに

て生きるのです。 わたしは天か

ません。 わたしが天から下って

永遠のいのちを得ているのです。

ら下って来たほんとうのパンです。

ころに来ます。わたしは、そうい 38

来たのは、自分の思いのままをす るためではなく、神の意思を行う 39

48 49

わたしがいのちのパンなのです。 あなたがたの先祖は、荒野で、

58

このパンを食べる人はみな、永遠 に生きます。空から降って来たパ

空から降って来たパンを食べまし

ンを食べたのに、やがて死んでし

ださったすべての人を一人も失わ

たが、結局はみな死んでしまいま

まった先祖たちのように、死ぬこ

ないように守り、終わりの日に永

した。 けれども、天から下って

とはありません。」 〔以上は、イ

ためだからです。 神が与えてく

50

59

遠のいのちを与えて復活させるの

来たパンは違います。それを食べ

エスがカペナウムの会堂でなさっ

です。 事実、父は、子を信じる

る人は永遠のいのちをいただくの

た話です。〕

者がみな、永遠のいのちを得、終

です。 わたしが、その天から下っ

わりの日に復活することを願って

て来たいのちのパンなのです。こ

おられるのです。」

のパンを食べる人はだれでも永遠

ぱりわからない」ともらすほどで

に生きます。このパンは、人類の

した。 それに気づいたイエスは、

40

41

ユダヤ人たちはイエスが、「わ

51

60

これには、弟子たちでさえ思わ

ず、 「なんとむずかしい話だ。さっ 61

彼らに言われました。「こんなこ

わたしが、そのいのちのパンなのです。わたしのと ころに来る人は、二度と飢えることがありません。 わたしを信じる人は、決して渇くことがありません。 ヨハネの福音書 6:35

62

とでつまずくのですか。 そんな ことでは、メシヤ（救い主）のわ たしが天に帰るのを見たら、いっ 63

たいどう思うことでしょう。 い いですか。ただ聖霊だけが永遠の

58

ヨハネの福音書

スパーク

られました。

いのちを与えてくださいます。肉

われたのは、イスカリオテのシモ

体的にこの世に生まれただけで

ンの子ユダのことでした。ユダは

は、永遠のいのちはいただけま

十二人の弟子の一人でありなが

けたあと、人目を避けてお出かけ

せん。今わたしがあなたがたに話

ら、イエスを裏切ろうとしていた

7

になったのです。 ユダヤ人の指

したのは、まさにこのことで、ど

のです。

導者たちは、祭りの間にイエスを

をいただけるかということなので

7

す。 だが残念なことに、あなた

仮庵の祭りでのイエス

うしたら、ほんとうの霊のいのち 64

がたの中には、わたしを信じない

1

10

しかしイエスは、弟たちが出か 11

見つけ出してやろうと思い、「だ れかイエスを見かけた者はいな いか」と、やっきになって尋ね回

このあと、イエスはガリラヤに

12

りました。 確かに、イエスのこ

者がいます。」イエスは初めから、

行き、村から村を巡回されました。

信じない者はだれか、裏切る者は

ユダヤ人の指導者たちが命をつけ

「あの方はすばらしい方だ」とほ

だれかを知っておられたのです。

ねらっていたので、ユダヤ以外の

める者もいれば、「いや違う。と

イエスは先をお続けになりまし

地に身を避けようと思われたから

んだ詐欺師だ」と非難する者もい

た。「『父が引き寄せてくださらな

です。 そうこうするうち、ユダ

ました。 しかし、指導者たちの

い限り、だれもわたしのところへ

ヤの年ごとの祭りである仮庵の祭

目を恐れて、表立って語る者はだ

は来られません』と言ったのは、

り（収穫祭とも呼ばれる祭り）が

れもいませんでした。

そういう意味なのです。」

近づきました。 イエスの弟たち

65

66

2

3

とはいろいろと話題になりました。

13

14

祭りも半ばになったころ、イエ

この時から、多くの弟子たちが

は、祭りのためにユダヤへ行く

イエスから離れ、もはや行動を共

よう、しきりにイエスに勧めまし

れました。 それを聞いたユダヤ

にしなくなりました。 そこでイ

た。「もっとたくさんの人が奇跡

人の指導者たちは驚いて、「この

エスは、十二人の弟子たちに、 「ま

を見てくれる所へ行ったらどうで

男は一度も学校で学んだことが

さか、あなたがたは行ってしまわ

すか。 こんな所でくすぶっていて

ないのに、どうしてこんなに深い

ないでしょうね」とお尋ねになり

も有名にはなれないよ。兄さんが

知識を持っているのだろう」と言

ました。 シモン・ペテロが即座

そんなに偉い人だったら、世間の

い合いました。 そこでイエスは

に答えました。「何をおっしゃる

人に証明してみせなくては」と、

言われました。「わたしの教えは、

んです、先生。あなたをさしおい

半ばあざけるように言いました。

自分で考え出したことではありま

て、ほかの人のところへ行くわけ

弟たちでさえ、イエスを信じて

せん。わたしをお遣わしになった

がないじゃありませんか。永遠の

いなかったのです。 「今はまだ、

神の教えなのです。 ほんとうに

いのちを与えることばを握ってい

その時ではありません。しかし、

神の望まれるとおりのことをしよ

るのは、あなただけなんですから。

あなたたちはいつ行ってもいいの

うと思う人なら、わたしの教えが

私たちはそのことばを信じてい

です。 世間の人に憎まれるはず

神から出たものか、あるいはわ

ますし、あなたが神のきよい御

もありませんから。しかし、わた

たしから出たものか、はっきりわ

子だということも知っています。」

しは憎まれています。彼らの痛い

かるはずです。 自分の意見だけ

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8

スは宮へ行き、公然と教え始めら 15

16

17

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「あなたがた十二人を選んだの

ところを突くからです。 あなたた

をまくし立てる人は、実はわが身

はわたしです。しかし、なんとい

ちだけで行きなさい。わたしは行

がほめられたい一心なのです。し

うことでしょう。悪魔が一人まぎ

く時が来たら行きますから。」 こ

かし自分をお遣わしになった方の

れ込んでいます。」 イエスが言

う言って、イエスはガリラヤに残

栄誉を求める人は、正直者です。

71

9

シモン・ペテロが即座に答えました。「何をおっしゃる んです、先生。あなたをさしおいて、ほかの人のところへ 行くわけがないじゃありませんか。永遠のいのちを与え ることばを握っているのは、あなただけなんですから。」 ヨハネの福音書 6:68

19

あなたがたは、自分ではモーセ

の律法を守らないのに、どうして 律法を破ったと、わたしを非難す るのですか。どうして命までつけ 20

ねらうのですか。」 群衆が答え ました。「おい、気でも変になっ たんじゃないか。だれがあんたを 殺そうとしているんだ。」

21-23

「あ

ヨハネの福音書 なたがたは、わたしが安息日に病

スパーク

59

40

際に手を出す者は一人もいませ

おられなかったからです。〕 イエ

気の人を治したら、労働をしたと

ん。まだその時ではなかったから

スがこう言うのを聞いて、群衆の

驚いています。だが、あなたがた

です。 宮にいた人々の多くはイ

うちのある者は、「この人は確か

はどうでしょうか。モーセの律法

エスを信じ、「これだけの奇跡を

に、キリストのすぐ前に来るとい

どおりに割礼（男子が生まれて八

なさるからには、やっぱりキリス

日目に、その性器の包皮を切り取

トではないだろうか」と言い合い

るユダヤ教の儀式）を施すために

ました。

は〔実際は、割礼の習慣はモー

31

32

う、あの預言者だ」と言いました。

41-42

「この方こそキリストだ」と

言いきる者もいました。しかし他

群衆がそう考えていると知った

方では、 「いや、そんなはずはない。

セの律法より古くからあったので

パリサイ人たちは、祭司長たちと

まさかガリラヤみたいな所からキ

すが〕、安息日でも平気で労働す

手を組んで、イエスを逮捕するた

リストは出ないだろう。キリスト

るではありませんか。割礼の日が

めに役人を差し向けました。 と

は、れっきとしたダビデ王の血筋

ちょうど安息日にあたっても、割

ころがイエスは、その人たちに言

で、ダビデ王の生地ベツレヘムの

礼を施しているではありませんか。

われました。「まだその時ではあ

村に生まれると、聖書にはっきり

それなら、安息日に病人を元気に

りません。もうしばらく、わたし

書いてあるんだから」と主張する

してやって、どこが悪いのでしょ

はここにいます。そのあとでわた

者もいました。 このように、イ

う。何を根拠にわたしを非難する

しは、わたしをお遣わしになった

エスについての意見はまちまちで

のですか。 よく考えてみなさい。

方のところに帰るのです。 その

した。 中には、捕らえる機会を

わたしの言うことはまちがってい

時には、わたしを捜しても見つけ

ねらう者もいましたが、手を出す

るでしょうか。」

ることはできません。また、わた

までには至りませんでした。

24

25

33

34

43

44

45

エルサレムの人々の間では、互

しのいる所に来ることもできませ

いにこんなことが言い交わされ

ん。」 このことばに、ユダヤ人

人たちは、すごすごと祭司長やパ

ていました。「この人は、彼らが

の指導者たちはすっかり戸惑いま

リサイ人たちのところに戻ってき

殺そうとねらっている人じゃな

した。「いったいどこへ行くつも

ました。「どうして、やつをつかま

いか。 ところが、今ここで、お

りだろう。もしかしたら、ユダヤ

えて来なかったのか！」指導者た

おっぴらに話をしてるっていうの

を出て、外国のユダヤ人や、ある

ちは、彼らをきびしく責めました。

に、だれも何も言わないのだ。指

いは外国人に教えを伝えようと

導者たちも、結局は正真正銘のキ

でも考えているのかもしれない。

26

リスト（救い主）だと認めている

35

36

46

イエスの逮捕に向かった宮の役

役人たちは、口ごもりながら答

えました。「は、はい。でも、あ

だが、捜しても見つけ出せない

の人の話すことはとてもすばらし

のかね。 だけど、この人がキリ

とは、どういうことだろう。『わ

くて、これまで聞いたこともない

ストのわけはないよ。どこの生ま

たしのいる所に来ることができな

ような話なので……。」 これを

れか、身元が知れているんだから。

い』というのも、何のことやらま

聞くと、パリサイ人たちは吐き捨

キリストは、どこからともなく突

るで見当もつかない。」

てるように言いました。「さては、

27

28

然現れるはずだからね。」 イエ

37

祭りの最後の一番大切な日に、

47

48

おまえたちも惑わされたな。 わ

スは宮で、大声をあげて教えられ

イエスは大声で群衆に語りかけま

れわれユダヤ人の議員やパリサイ

ました。「皆さん。確かに、わた

した。 「だれでも、渇いているなら、

人の中で、あの男をメシヤだなど

しの生まれも育ちもはっきりして

わたしのところへ来て飲みなさ

と信じている者は一人もいない。

います。しかしわたしは、あなた

い。 わたしを信じれば、心の奥

がたの全く知らない方の代理なの

底からいのちの水の川が流れ出る

です。その方は真実です。 わた

と、聖書に語られているとおりで

しはその方を知っています。その

す。」 〔イエスは聖霊のことを言

方といっしょにいたのですから。

われたのです。聖霊は、イエスを

した。〔夜ひそかにイエスを訪ね

その方がわたしをお遣わしになっ

信じる人すべてに与えられること

た、あのユダヤ人の指導者です。〕

たのです。」 ユダヤ人の指導者

になっていましたが、この時はま

たちは、何とかしてイエスを逮捕

だ与えられていませんでした。イ

しないうちに有罪だと決めるの

しようと思いました。しかし、実

エスが天にある栄光の座に戻って

は、合法的ではありません。」 「お

29

30

38

39

49

無知な連中は頭から信じきって

いるかもしれないが、やつらに何 が わ か るか。 罰 あ たり 者 め が。」

50

その時、ニコデモが口を開きま

51

「おことばですが、取り調べも 52

60

ヨハネの福音書

スパーク

祭りの最後の一番大切な日に、 イエスは大声で群衆に語りかけました。

どこから来てどこへ行くか、よく

「だれでも、 渇いているなら、 わたしのところへ来て飲みなさい。

わたしを信じれば、心の奥底からいのちの水の川が流れ出ると、 聖書に語られているとおりです。」

ヨハネの福音書 7:37-38

わかっています。ところが、あな たがたは全然わかっていません。

15

人間の基準でわたしをさばいて

いるからです。わたしはだれのこ 16

ともさばきません。 しかし、も しわたしがあなたがたをさばいた としても、そのさばきは、どこか ら見ても正しいのです。わたしを お遣わしになった父がいっしょに 17

さばいてくださるからです。 あ や、あなたも卑しいガリラヤ人な

ゆっくり体を起こし、「わかりま

なたがたの律法では、ある出来

んですか。まあ、聖書を調べるこ

した。この女を石で打ち殺しなさ

事について二人の証言が一致すれ

とですな。ガリラヤから預言者な

い。ただし、最初に石を投げる

ば、事実と認められることになっ

ど出るはずがないことを、ご自分

のは、今まで一度も罪を犯したこ

ています。 だとしたら、わたし

の目で確かめたらどうです。」

とのない者ですよ」と言われまし

とわたしをお遣わしになった父と

8

た。 そして、すぐにまた体をか

で、りっぱに二人の証人がそろい

がめ、地面に何か書いておられま

ます。」 パリサイ人たちは言いま

した。 すると、ユダヤ人の指導

した。「では、そのお父上とやら

者もパリサイ人も、ばつが悪そう

はどこにいるのか。」「わたしのこ

に、年長者から順に一人去り二人

とを知らないから、父のこともわ

さて、イエスはオリーブ山に戻

去りして、とうとうイエスと女だ

からないのです。わたしを知って

りましたが、 翌朝早く、また宮

けが、群衆の前に取り残されまし

いたら、父をも知っていたでしょ

にお出かけになりました。たちま

た。 イエスは体を起こし、女に

うに。」

ち人々が集まって来て、黒山の人

言われました。「あなたを訴えた

だかりです。イエスは腰をおろし、

人たちはどこにいますか。罰する

話し始められました。 その最中

者は一人もいなかったのですか。」

に、ユダヤ人の指導者やパリサイ

「はい、先生。」「そうですか。

53

こうして、一同は散会し、めい

めい家に帰って行きました。

8

9

赦された不倫の女 1

8

2

3

10

11

18

19

真理は人を自由にする 20

こうした話がなされたのは、宮

の中の献金箱が置いてある所でで

人が、寄ってたかって一人の女を

わたしもあなたを罰しません。さ

した。しかし、だれ一人イエスを

引っぱって来ました。彼らは、あっ

あ、行きなさい。もう二度と罪を

逮捕する者はいません。まだその

け に と ら れて見てい る 人々の 前

犯してはいけませんよ。」

時ではなかったのです。

世の光であるイエス

いました。「わたしはもうすぐい

4

に女を突き出しました。 「先生。 この女を見てください。不倫の現 5

場でつかまったのです。 モーセ

12

21

イエスはまた、こんな話もなさ

そ の あ とで、イエ ス は 人々に

なくなります。あなたがたは必死

の律法では、こういう不届き者は

お話しになりました。「わたしは

でわたしを捜すでしょうが、結局

石で打ち殺すことになっています

世の光です。わたしに従って来れ

は、罪が赦されないまま死ぬので

が、どうしたものでしょう。」 こ

ば、暗闇でつまずくことはありま

す。わたしが行く所へは来られま

う言ったのは、何かイエスのこと

せん。 い の ち の 光 が、 あ な た が

せん。」 ユダヤ人たちには、さっ

ばじりをとらえて、訴えてやろう

たの進む道を明るく照らすからで

ぱりわけがわかりません。「この

という魂胆があったからです。と

す。」 すると、パリサイ人たちが

人は自殺でもするつもりなのか。

ころがイエスは、体をかがめ、指

言いました。「うそばかり並べ立

彼が行く所へ私たちは行けないと

で地面に何か書いておられるだけ

てて、自慢話もほどほどにしたら

は、いったいどういうことだろう」

でした。 けれども、彼らは引き

どうだ。」 「わたしはありのま

と、首をかしげるばかりでした。

下がりません。あくまで質問を続

まを言っているのです。うそでも、

けてやめなかったので、イエスは

でたらめでもありません。自分が

6

7

13

14

22

23

そこでイエスは言われました。

「いいですか。あなたがたは地上

ヨハネの福音書

スパーク

61

43

に生まれた者ですが、わたしは天

を自由にするのです」と言いまし

になったのです。 わたしの言う

から来た者です。あなたがたはこ

た。 「おことばですが、私たち

ことがわからないのも、むりは

の世の者ですが、わたしは違いま

はれっきとしたアブラハムの子孫

ありません。理解できないように

す。 だから、『あなたがたは罪

です。これまで、だれの奴隷になっ

されているのですから……。 あ

が赦されないまま死ぬ』と言った

たこともありません。『自由にす

なたがたの父は悪魔です。悪魔の

24

33

44

る』とはどういうことでしょう。 」

子が悪魔の悪い行いを喜んでまね

「教えてあげましょう。あなた

ても、不思議ではありません。悪

のろいの下で死ぬしかないからで

がたは一人残らず罪の奴隷なので

魔は初めから人殺しで、真理をき

す。」 「あなたはいったい、どう

す。 奴隷には何の権利もありま

らっています。悪魔のうちには真

いう方なのですか。」 「そのことは、

せん。しかし、主人の息子は別で

理の一かけらもありません。悪魔

いつもはっきり言っていたはずで

す。息子はありとあらゆる権利を

がうそをつくのは当然です。うそ

す。 あなたがたには非難したい

持っています。 だから、神の子

つきの大もとなのですから。 だ

ことや、教えたいことが山ほどあ

が自由にしてあげたなら、それで

から、わたしが真理を語ってもあ

ほんとうに自由の身になるので

なたがたが信じないのはあたりま

わたしは世の光です。

す。 確かに、あなたがたはアブ

えです。 あなたがたのうち、だ

わたしに従って来れば、

ラハムの子孫です。けれども、あ

れが、たった一つでもわたしの罪

のです。わたしが神の子、メシヤ であることを信じなければ、罪の 25

26

暗闇でつまずくことは ありません。 ヨハネの福音書 8:12

34

35

36

37

45

46

なたがたの中には、わたしを殺そ

を 指 摘で きま す か。で き な いで

うとねらっている者がいます。わ

しょう。真理を話しているのに、

たしのことばが心にしっかり根を

なぜわたしを信じないのですか。

38

下ろしていないからです。 せっ

47

神の子どもならだれでも、神の

かくわたしが父といっしょにいた

おっしゃることを喜んで聞くはず

ります。しかし、わたしをお遣わ

時に見たことを話してあげている

です。あなたがたが聞き従わない

しになった方から聞いたことだけ

のに、あなたがたは自分の父の

のは、神の子どもではないからで

を話しましょう。その方は真実な

言いつけに従っているだけです。」

方だからです。」 それでも彼らに

「私たちの父はアブラハムです。」

27

す。」

39

48

はまだ、イエスが神のことを話し

彼らは言いました。

そ者だ！ やっぱり悪霊に取りつ

ておられるのがわかりませんでし

「いや、あなたがたの父がアブラ

かれているのだ。」ユダヤ人たち

た。 「あなたがたは、わたしを

ハムだったら、彼の良い模範にな

殺してはじめて、わたしがメシヤ

らったはずです。 ところが、ど

「 い や、 断 じ て そ ん な こ と は あ

だったと気づくでしょう。そして、

うです。反対にわたしを殺そうと

りません。わたしは父を尊敬して

わたしが自分の考えではなく、父

しているではありませんか。しか

います。が、そんなわたしを、あ

から教わったことを話していたと

もその理由は、わたしが神から

わかるでしょう。 わたしをお遣

聞いた真理を語ったからというの

わしになった方が、わたしといつ

です。アブラハムなら、そんなこ

いるのではありません。ただ、わ

とは絶対にしなかったでしょう。

たしに栄誉を与えたいと願ってお

そんなことをするのは、あなた

られる神が、わたしを受け入れな

28

29

もいっしょにおられます。わたし をお見捨てになることはありませ

40

41

「おまえはサマリヤ人だ！ よ

49

はわめき立てました。 イエスは、

なたがたは軽蔑しているのです。

50

しかし、わたしは栄誉を求めて

ん。わたしがいつも、その方のお

がたが、あなたがた自身の父に

心にかなうことをするからです。」

従っているからです。」「私たちの

この話を聞いたユダヤ人の

真の父は、神ご自身です。私たち

しに従う者は、決して死なないの

多くが、イエスをメシヤと信じる

は私生児ではありません。」 「ほ

です」と言われました。 「おま

30-31

42

い人々をおさばきになるのです。 51

よく言っておきましょう。わた 52

ようになりました。その人たちに

んとうにそのとおりなら、わた

えが悪霊に取りつかれているこ

イエスは、「わたしが教えたとお

しを愛したはずです。わたしは神

とが、はっきりした。アブラハム

りに生活すれば、ほんとうの弟

のもとから来たのですから。自

も、偉大な預言者たちも死んだの

子と言えます。 あなたがたは真

分の考えで、今ここにいるのでは

に、『わたしに従う者は死なない』

理を知り、その真理があなたがた

ありません。父がここにお遣わし

などと、よく言ったものだ。 お

32

53

62

ヨハネの福音書

スパーク

あなたがたは真理を知り、

その真理があなたがたを 自由にするのです。 ヨハネの福音書 8:32

9

9

まえは、先祖のアブラハムよりも

く身を避け、急いで宮を抜け出し

をそろえて言いました。 ほかの

偉いのか？ アブラハムは死んだ

ました。

人は、 「そうだ」と言う人もいれば、

よりも偉いとでも言うのか。その

9

預言者たちも死んだではないか。

ただ神の力が現されるため

ろう。それとも、あの預言者たち

いったい自分をだれだと思ってい 54

1

「いや、あいつのはずはない。だ が実によく似ている」と言う人も

さて、道を歩いていた時のこと、

いました。すると当の本人が、 「何 を言っているんだ。おれだよ」と 10

るのだ。」 イエスは言われまし

イエスは生まれつきの盲人をごら

言いました。 人々はあっけにと

た。「わたしがただ自慢している

んになりました。 そこで、弟子

られながらも、「いったいどうし

だ け な ら、 全くむ なしい も ので

たちが尋ねました。「先生。どう

たのだ。どうやって見えるように

す。しかし、わたしに栄光を与え

してこの人は、生まれつき目が見

なったのか」と矢つぎばやに尋

てくださるのは父なのです。この

えないのですか。本人が罪を犯し

ねました。 その男は答えました。

方を、あなたがたは『私たちの神

たからですか。それとも両親です

様』と呼んでいます。 そう呼び

か。」 「いや、そのどちらでもあ

に塗り、『シロアムの池に行って、

ながら、実はこの方を知りもしま

りません。ただ神の力が現される

泥を洗い落としなさい』と言われ

せん。わたしはよく知っています。

ためです。 わたしたちは、わた

たのさ。それでそのとおりにする

知らないなどと言ったら、それこ

しをお遣わしになった方に命じら

と、見えるようになったんだよ。」

そ、あなたがたと同じように大う

れた仕事を、急いでやり遂げなけ

そつきになります。わたしがこの

ればなりません。もうすぐ夜が来

方を知り、この方に全く従ってい

ます。そうしたら、もう仕事はで

るというのはほんとうです。 あ

きないのですから。 しかし、ま

ところへ連れて行きました。 と

なたがたの先祖アブラハムは、わ

だこの世にわたしがいる間は、わ

ころで、この日は安息日でした。

たしの日を思い見て喜びにあふれ

たしが光となります。」 こう言わ

ました。わたしが来るとわかった

れると、イエスは地面につばを

見えるようになったのかを尋ね

55

56

57

2

3

4

5

6

11

「イエスという方が泥をこねて目

12

「その人は今どこにいるんだ。」

「さあ、知らないな。」 13

人々は、男をパリサイ人たちの 14

15

パリサイ人たちにどうして目が

からです。」「まだ五十歳にもなっ

して泥を作り、それを盲人の目に

られて、男はそのいきさつを、く

ていないあんたが、よくアブラハ

塗って、 言われました。「さあ、

わしく話しました。 パリサイ人

ム様を見ることができましたね。」

シロアムの池に行って洗い落とし

のある者は、「そのイエスという

58

7

16

「アブラハムが生まれるずっと

なさい」〔「シロアム」とは、「遣

者は、神から遣わされた者では

前から、わたしはいるのです。こ

わされた者」の意味〕。イエスが

ない。安息日に仕事なんかした

れは、まぎれもない事実です。」

言 わ れ た と おりに する と、 どう

んだから」と断言しました。しか

でしょう。彼は見えるようになっ

し、「罪人にすぎない普通の人間

人たちは怒りを抑えることができ

て戻って来たではありませんか。

に、こんな奇跡が行えるだろうか

ず、手に手に石をつかみ、今にも

近所の人や、彼が盲目の物ごい

……」と疑問を投げかける者もい

イエスを打ち殺さんばかりになり

だったことを知っている人は仰天

ます。意見は真っ二つに分かれま

ました。しかし、イエスはすばや

し、「これが、あの人かい」と口

した。 しかたなく、その盲目だっ

59

話 がここまで 来 る と、 ユ ダ ヤ

8

17

ヨハネの福音書

スパーク

た男に、「おまえの目を開けてく

の方の弟子にでもなりたいのです

れた人のことをどう思うか」と

か。」

聞きました。「きっと神様が遣わ

28

63

38

「主よ。信じます。」男はそう言っ 39

て、イエスを礼拝しました。 す

こう言われて、指導者たちは男

るとイエスは言われました。「わ

した預言者です」と男は答えまし

をののしりました。「おまえこそ

たしがこの世に来たのは、心の

た。 しかし、ユダヤ人の指導者

あいつの弟子のくせに。われわれ

目の見えない人を見えるようにす

たちは、盲目だった男が見えるよ

はモーセの弟子だ。 神はまちが

るため、また、見えると思い込ん

うになったことを、どうしても信

いなくモーセにお語りになった。

でいる人に、実は盲目だという

じようとはしません。とうとう両

しかし、あいつはどこの馬の骨だ

ことをわからせるためなのです。」

親まで呼び出し、 確かめること

かわからない。」

18

19

29

40

ちょうどその場に居合わせたパ

にしました。「この男は息子だな。 ほんとうに生まれつき目が見えな

「いや、そのどちらでもありません。 ただ神の力が現されるためです。」

かったのか。だったら、どうして 20

見えるようになったのだ。」 両

「さあ、あの方が善人か悪人かは、私にはわかりません。 ただ、これだけははっきりしています。私は今まで目が見えな かったのに、今は見えることです。」 ヨハネの福音書 9:25

親は答えました。「はい、確かに 息 子でご ざ いま す。この 子 は 生 まれつき目が見えませんでした。 21

けれども、どうして見えるよう

になったのか、どなたがこれの目

ヨハネの福音書 9:3

30

「これは驚きました。あの方は

リサイ人たちが、けげんな顔で尋

を開けてくださったのかは、少し

盲人の目を開けることができるん

ねました。「じゃあ、私たちも盲

も存じません。どうぞ本人からじ

ですよ。なのに、あの方のことは

目だと言うのか。」 「もしあな

かに聞いてみてください。もう一

何も知らないとおっしゃる。 神

たがたが盲目だったら、罪に問わ

人前の大人ですから、自分で説明

様は悪人の言うことはお聞きにな

れないですんだでしょう。しかし、

できるでしょう。」

こう言った

りません。しかし、神様を礼拝し、

何もかもわかっているとあくまで

のは、ユダヤ人の指導者たちがこ

お心にかなうことを行う者には、

わかったからです。指導者たちは

耳を傾けてくださるんじゃありま

すでに、イエスをキリストと告白

せんか。 世の初めからこのかた、

する者は、だれかれの区別なく会

生まれつきの盲人の目を開けた人

堂から追放すると公表していたの

など、いたためしがありません。

22-23

です。 24

31

32

33

神様から遣わされた方でなけれ

指 導 者 たち は、 男 を もう 一 度

ば、こんなことはできないはずで

呼 び 寄 せ、 きつく言 い 渡しまし

す。」 こうまで言われて、彼らは

た。「イエスなどではなく、神を

怒りを爆発させました。「このろ

あがめなさい。あいつは悪党だ。」

くでなしめ！ われわれを教えよ

25

34

41

10

言いはるので、あなたがたの罪は そのまま残るのです。」

10

良い羊飼いであるイエス 1

「よく言っておきます。羊の囲い

の中に門から入らないで、柵を乗

り越えて忍び込む者は強盗です。 2

羊飼いなら堂々と門から入って 3

来るはずです。 門番も羊飼いに

「さあ、あの方が善人か悪人か

うというのか！」とどなりつけた

は、私にはわかりません。ただ、

あげく、男を外に追い出してしま

聞くと、羊は回りに駆け寄って来

これだけははっきりしています。

いました。

ま す。 羊 飼 い は 一 匹 一 匹 自 分 の

私は今まで目が見えなかったの 26

35

そのいきさつを伝え聞いたイエ

は門を開けてくれます。彼の声を

羊の名を呼んで連れ出すのです。 4

に、今は見えることです。」 「だ

スは、男を捜し、見つけ出される

が、 あいつは何をした？ どうやっ

と、「あなたはメシヤを信じます

のあとについて行きます。その声

ておまえの目を開けた？」 男は

か」とお聞きになりました。 「先

を知っているからです。 知らない

27

36

先頭に立つのは羊飼い、羊はそ 5

またかと腹を立て、大声で言いま

生。どなたがメシヤ様なのでしょ

人にはついて行かず、反対に逃げ

した。 「そのことは、もう話した

うか。教えてください。ぜひ信じ

出します。聞き覚えのない声だか

ではありませんか。お聞きになら

たいのです。」「もうその人に会っ

らです。」 イエスがこのたとえ話

なかったのですか。もう一度言え

ているのですよ。あなたと話し

をなさっても、聞いている人々に

とは、どういうことでしょう。あ

ているわたしがメシヤなのです。」

は、どういう意味かさっぱりわか

37

6

64

ヨハネの福音書

スパーク

りませんでした。

別の囲いにも羊がいます。その羊

のソロモンの廊と呼ばれる所を歩

そこでイエスは説明なさいまし

をも導かなければなりません。や

いておられると、 ユダヤ人の指

た。「いいですか。わたしが羊の

がてその羊も、わたしの声に注意

導者たちが来て、回りを取り囲み

出入りする門なのです。 わたし

深く聞き従い、一人の羊飼いの

ました。「いつまで気をもませる

もとに一つの群れとなるのです。

つもりですか。キリスト（救い主）

7

8

より前に来た人々はみな、どろぼ

17

24

わたしが再びいのちを得るため

なら、はっきりそう言ったらいい

にいのちを投げ出すからこそ、父

でしょう。」 彼らの質問に、イ

はわたしを愛してくださいます。

エスはお答えになりました。「そ

だれもわたしの意に反して、わ

のことならもう話しました。あな

出入りができ、緑の牧草を見つけ

たしを殺すことはできません。わ

たがたは信じませんでしたが。わ

るのです。 強盗は、盗んだり、

たしが、自分から進んでいのちを

たしは、父の御名によって何度も

殺したり、滅ぼしたりするために

捨てるのです。わたしには、いの

奇跡を行ったでしょう。証拠はそ

来ます。しかしわたしが来たのは、

ちを自由に捨て、もう一度それを

れで十分なはずです。 それでも、

いのちをあふれるほど豊かに与え

得る権威と力があるからです。父

あなたがたはわたしを信じないの

るためです。 わたしはまた、良

がこの権威を下さったのです。」

です。あなたがたはわたしの羊の

うか強盗です。羊は、彼らの言う 9

ことは聞きませんでした。 わた しは門なのです。この門から入る 者は救われます。また、安心して 10

11

い羊飼いです。良い羊飼いは羊の 12

ためにはいのちも捨てます。 雇

18

19

25

26

この話のことで、ユダヤ人の指

群れに属さないのですから、しか

導者たちの意見は、また真っ二つ

たがありません。 わたしの羊は

20

27

い人は、狼が来れば羊を捨てて、

に分かれました。 「あいつは悪

わたしの声を聞き分けます。わた

すぐに逃げ出します。彼らは羊の

霊につかれているか、それとも気

しは彼らを知っているし、彼らも 28

持ち主でも、羊飼いでもないから

が変になっているかだ。あんなや

わたしにはついて来ます。 わた

です。こうして狼は羊にとびかか

つの言うことに耳を貸す必要な

しは彼らに永遠のいのちを与える

り、群れを追い散らしてしまいま

んかない」と息まく者があるかと

のです。彼らは絶対に滅びること

す。 雇い人はお金で雇われてい

思えば、 「いいや、とても悪霊

がなく、また、だれもわたしの手

るだけで、羊のことをほんとうに

につかれた者のことばとは思えな

から彼らを奪い取ることはできま

心にかけているわけではないの

い。だいいち、悪霊に盲人の目

せん。 父がわたしに下さった群

で、平気で逃げてしまうのです。

を開けることなんかできるはずも

れなのですから。父はだれよりも

わたしは良い羊飼いであり、自

ないだろう」と言い出す者もいま

力があります。わたしの羊をさら

した。

うことなど、だれにもできません。

宮きよめの祭り

31

13

14

分の羊を知っています。また、羊 15

21

もわたしを知っています。 わた しの父がわたしを知っておられ、 わたしも父を知っているのと同じ

22-23

時は冬でした。宮きよめの祭

29

30

わたしと父とは一つです。」 これを聞いたユダヤ人の指導者

たちは、やにわに石をつかみまし

です。わたしは羊のためにいのち

りがあり、イエスもエルサレムに

た。イエスを打ち殺そうというの

を捨てるのです。 このほかに、

おられました。ちょうど、宮の中

です。 「わたしは神のお心どおり、

16

32

たくさんの良いわざを行って人々

わたしはまた、良い羊飼いです。 良い羊飼いは羊のためには いのちも捨てます。

を助けただけです。それのどこが 悪くて殺されなければならないの 33

でしょうか。」 「なにも良い行 いを責めているわけではない。神 を汚したからだ。ただの人間のく せに、神だなどとぬかしおって！」

34

「あなたがたの律法には、『わ

たしは言った。 「あなたがたは神々

ヨハネの福音書 10:11

だ」』（詩篇 82・6）と書いてあ 35

るではありませんか。 無効にな ることのありえない聖書が、神の

ヨハネの福音書

スパーク

65

ことばを受けた人々のことを神々

にかけてくださっているラザロが

とがあるなら、先生とごいっしょ

と呼んでいるのです。 とすれば、

重い病気にかかり、明日をも知れ

に死のうじゃないか」と、仲間の

父がきよめ分かち、この世にお遣

ない状態です。」 この知らせを聞

弟子たちに言いました。

わしになった者が『わたしは神の

いたイエスは言われました。 「こ

子だ』と言ったからといって、ど

の病気は、ラザロの死で終わる

と、ラザロはすでに墓に葬られ、

うして神を汚すことになるのです

ものではありません。神の栄光が

四日もたっていました。 ベタニ

か。 わたしが神のみわざを行っ

現されるためです。それによって

ヤは、エルサレムからわずか三キ

ていないのなら、わたしを信じな

神の子が、栄光を受けるのです。」

ロほどの所だったので、 エルサ

36

37

38

くてかまいません。 しかし、も

4

5

17

一行がベタニヤに着いてみる 18

19

イエスは、マルタたち三人を心

レムからも大ぜいのユダヤ人たち

し神 の み わ ざ を 行ってい る の な

から愛しておられました。 けれ

が弔問に詰めかけていました。マ

ら、わたしを信じないにしても、

ども、なぜか、なお二日間そこに

ルタとマリヤが慰めのことばを

みわざそのものを信用しなさい。

とどまって、なかなか腰を上げよ

受けているところへ、 イエスの

父がわたしのうちにおられ、わ

うとはなさいません。 二日たっ

到着が知らされました。マルタは

たしが父のうちにいることがはっ

て、ようやく、「さあ、ユダヤに

それを聞くと、取る物も取りあえ

きりわかるでしょう。」 彼らが、

行きましょう」と弟子たちに言わ

ず、迎えに行きました。ところが、

またもイエスを捕らえようとした

れました。 ところが、もうれつ

マリヤは家の中にじっと座ったま

ので、イエスはうまくその場を切

な反対が返ってきたのです。「なん

までした。 マルタはイエスに向

り抜け、エルサレムをあとになさ

てことを、先生！ つい先日、ユ

かって訴えました。「先生。あな

いました。

ダヤ人の指導者たちが先生を殺そ

たがいてくださったら、ラザロは

39

40

6

7

8

20

21

22

そしてヨルダン川を渡り、ヨハ

うとしたのをお忘れですか。それ

死なずにすんだでしょうに。 今

ネが最初にバプテスマ（洗礼）を

なのに、またのこのこと出かけて

でも、あなたが神様にお求めにな

授けていたあたりに滞在されまし

行くおつもりですか。」 「昼間は

るなら、神様はそのとおりにして

たが、 ここでも、多くの人が、

十二時間あります。その間に歩け

くださるでしょう。」 イエスは言

あとからあとから詰めかけて来ま

ば安全で、つまずくこともありま

われました。 「そのとおりです。ラ

す。彼らは口々に言いました。 「ヨ

せん。 ところが、夜歩いたらと

ザロは生き返るのです。」 マル

ハネは一つも奇跡を行わなかった

ても危険です。暗くて足を踏みは

タは言いました。「はい。いつか

けれど、この方について話したこ

ずすかもしれませんから。」イエ

すべての人が復活する日には、も

とは、何もかもそのとおりになっ

スはこう言って、 さらに続けら

ちろん……。」 しかし、イエス

た。」 こうして多くの人が、イエ

れました。「友のラザロが眠って

は言われました。「このわたしが、

スこそメシヤ（救い主）だと信じ

います。彼を起こしに行かなくて

死人を生き返らせ、もう一度いの

るようになったのです。

は。」

これを、ラザロがぐっ

ちを与えるのです。わたしを信じ

すり眠ったものと勘違いした弟子

る者は、たとえほかの人と同じよ

たちは、 「じゃあ、病状はよくなっ

うに死んでも、また生きるのです。

41

42

11 11

ラザロの死 1-2

さて、ラザロという名前の人

9

10

11

12-13

ているんですね」と言いました。 しかしイエスは、ラザロが死んだ 14

23

24

25

26

わたしを信じて永遠のいのちを

持っている者は、決して滅びるこ

が病気にかかっていました。彼は

と言われたのです。 そこで、今

とがありません。このことを信じ

マリヤとその姉マルタの兄弟で、

度ははっきりと言われました。 「ラ

ますか、マルタ。」 「はい、先生。

ベタニヤという村に住んでいまし

ザロは死んだのです。 わたしが

あなたこそ、長いあいだ待ち続け

た。このマリヤは、イエスの足

その場に居合わせなくてよかった

てきた神の子キリストだと信じて

に高価な香油を注ぎ、それを髪

のです。これでまた、あなたがた

おります。」 マルタは家に戻り、

でぬぐったことで知られる女性で

がわたしを信じる機会が増えるの

マリヤをわきへ呼んでそっと耳う

す。そのマリヤの兄弟ラザロが床

ですから。さあ、彼のところへ出

ちしました。「先生がすぐそこに

に伏していました。 マルタとマ

かけましょう。」 そこで、 「ふたご」

いらしていて、あなたを呼んでお

リヤが、イエスのもとに使いをよ

とあだ名が付けられているトマス

られるわよ。」 そこでマリヤは、

こしました。「先生。あなたが心

が、「みんなで行って、危ないこ

すぐにイエスのところへ出て行き

3

15

16

27

28

29

66

ヨハネの福音書

スパーク

ました。

ラザロが生き返る 30

しかし、イエスは言われました。

このわたしが、 死人を生き返らせ、 もう一度いのちを与えるのです。

さて、イエスはまだ村に入らず、

マルタが出迎えた場所におられま 31

した。 マリヤを慰めていたユダ ヤ人たちは、彼女がそそくさと出 て行くのを見て、きっと墓へ泣き

わたしを信じる者は、たとえほかの人と 同じように死んでも、また生きるのです。

に行くのだろうと思って、あとに 32

ついて行きました。 マリヤはイ エスのところまで来ると、くずお

ヨハネの福音書 11:25

れるように足もとにひれ伏し、涙 ながらに言いました。 「ああ、先生。 あなたさえいてくださったら、ラ

止めました。「でも、もうひどい

ザロは、ラザロはまだ生きていた

においがしています。なにしろ、

でしょうに。」 イエスは、目の

死んでから今日で四日ですもの。」

前でマリヤが泣き伏し、ユダヤ人

イエスはマルタにおっしゃいま

33

40

47

そこで祭司長やパリサイ人たち

は、この問題を協議するため、さっ そく議会を召集し議論しました。 「あの男が奇跡を行っているとい

たちもいっしょに嘆き悲しんでい

した。「もし信じるなら神のすば

うのに、いったい何をぐずぐずし

るのに強く心を動かされ、 「ラ

らしい奇跡を見る、と言ったはず

ているのか。 このまま放ってお

ザロはどこですか」とお聞きにな

です。」 人々は言われるままに

いたら、国民一人残らずあの男を

りました。「来て、ごらんくださ

石 を 取り の けました。イエ ス は

信じるようになってしまうぞ。そ

い。」 イエスの目に涙があふれ

天を見上げ、「父よ。願いを聞い

んなことにでもなったら、ローマ

ました。 そこで、ユダヤ人たち

てくださってありがとうございま

軍が踏み込んで来てわれわれを殺

はこう言い合いました。「お気の

す。 あなたがいつもわたしの願

し、われわれの土地も国民も乗っ

毒に。どんなにラザロを愛してお

いを聞いてくださることはわかっ

取るだろう。」 すると、その年

られたことだろう。」 しかし、 「盲

ています。ただ、あなたがわたし

の大祭司カヤパが、業をにやして

人の目を開けたこの人が、ラザロ

をお遣わしになったことを、ここ

言いました。「ばかを言うな。こ

を生かしておくことはできなかっ

に立っているみんなが信じるよう

んなこともわからないのか。 全

たのかね」と、非難めいて言う人

に、こう申し上げたのです」と祈

国民の代わりに、彼一人に死んで

もいました。

られました。 それから、大声で、

もらえば事はすむのだ。国民全体

34

35

36

37

38

これを聞いたイエスは、またも

41

42

43

「ラザロよ。出て来なさい！」と 44

お命じになりました。 すると、

48

49

50

が滅びるなんて、冗談じゃない。」 51

イエスが全国民の代わりに死ぬ

今でも、あなたが神様に

どうでしょう。ラザロが、手足を

ことを、大祭司が預言したのです。

お求めになるなら、

布で巻かれた姿のまま出て来たで

カヤパは別の動機から、無意識の

はありませんか！ 顔も布で包ま

うちに、そのように言ったのです。

神様はそのとおりに してくださるでしょう。 ヨハネの福音書 11:22

れたままです。イエスはあっけに

これはイエスが、イスラエル人

ばかりか、世界中に散らされてい

「さあ、早く布をほどいてやって、

るすべての神の子どもたちのため

帰らせなさい。」 心に深い憤りを感じながら、墓に

52

とられている人々に言われました。

45

にも死んでくださるという預言で 53

マリヤについて来てこの出来事

した。 この時から、ユダヤ人の 指導者たちは、イエスを殺す計画

着きました。それはほら穴で、入

を見た多くのユダヤ人が、イエス

り口には重い石が立てかけてあり

を信じるようになりました。 し

ました。 「さあ、石をわきにど

かし、パリサイ人たちのところへ

けなさい。」イエスは人々をうな

行き、事細かにこのことを報告す

ユダヤ人の間でおおっぴらに活動

がされました。マルタがあわてて

る者も何人かいました。

することをやめ、エルサレムをあ

39

46

をあれこれ練り始めました。

54

そんなこともあって、イエスは

ヨハネの福音書

スパーク

67

の香油をイエスの足に注いだので

た。「救い主！ イスラエルの王様

わたしを信じて永遠の

す。それから、ていねいに自分の

ばんざーい！ 神の大使ばんざー

いのちを持っている者は、

髪でぬぐいました。たちまち家中

い！」 イエスはろばの子に乗っ

決して滅びることが

に香油の香りがたちこめました。

ておられました。こうして預言ど

ありません。このことを 信じますか、マルタ。 ヨハネの福音書 11:26

4

ところが、弟子の一人でイエス

を裏切ろうとしていたイスカリオ

14

おりのことが起こったのです。

15

「イスラエルの民よ。

テのユダが、非難がましく言いま

あなたがたの王を恐れるな。

した。 「やれやれ、この香油は

王は柔和で、ろばの子に乗って、

5

ひと財産ものだよ。売って、その

来られるのだから。」（ゼカリヤ

とにされました。そして荒野に近

代金を貧しい人たちに恵んでやれ

９・９）

いエフライムの村で、しばらく弟

ばよさそうなものを。全くもった

子たちと共に身を潜めておられま

いない話だ。 」 こう言ったのは、

した。

6

16

〔この時、弟子たちには、この

出来事が預言どおりに起こったこ

彼が貧しい人たちのことを心にか

ととは思えませんでした。しかし、

ユダヤ人の過越の祭りが近づ

けていたからではなく、会計を任

イエスが天にある栄光の座に帰ら

きました。この時は、多くの人々

されているのをいいことに使い込

れたあと、「そういえば、あのこ

が各地からエルサレムに集まり

みを重ねていたからです。 イエ

とも聖書にあるとおりだった。こ

ます。みな祭りの始まる前にきよ

スはお答えになりました。「その

のことも預言どおりだった」と思

めの儀式をすませようと、数日

ままにさせておきなさい。マリヤ

い出したのです。〕 群衆の中に

55

7

17

前には着くように出かけて来るの

はわたしの葬りの準備をしてくれ

は、イエスがラザロを生き返らせ

です。 人々は、イエスに会いた

たのです。 貧しい人たちはいつ

た現場を目撃した人たちもかなり

いと思いました。宮のあちこちで、

でも助けてあげられますが、わた

いて、彼らはその出来事を一部始

しはもう、それほど長くいっしょ

終、人々に伝えていました。 こ

にはいられないからです。」

んなに大ぜいの人がイエスを出迎

56

「 どう だ ろう ね。 あ の 方 は 祭 り にいらっしゃるかな」と、しきり にうわさし合う声が聞こえます。

57

8

9

エルサレムの市民は、イエスが

18

えたのも、実を言えば、そのすば

一方、祭司長やパリサイ人たち

おられると聞いて、どっとラザロ

らしい奇跡のことを聞いたからで

はイエスを逮捕することしか頭に

の家に押しかけました。イエスに

した。 この有様にパリサイ人た

なく、「イエスを見かけた者は直

19

会うためばかりではありません。

ちは動転し、言いました。「なん

ちに届け出よ」という命令を出し

一度死んで生き返ったラザロを一

てことだ！ 見ろ。みんな、あい

ていました。

目見たいと思ったのです。 これ

つについて行ったじゃないか！」

12 12

イエスに香油を注ぐマリヤ 1

過越の祭りの始まる六日前に、

10

には祭司長たちも頭をかかえ込

20

さて、過越の祭りに加わろうと

み、いっそのことラザロも殺して

エルサレムに来ていた数人のギリ

しまおうと相談しました。 ラザ

シヤ人が、 ベツサイダ出身のピ

ロのことで、大ぜいのユダヤ人が

リポのところへ来て、「先生。ぜ

11

21

イエスはベタニヤにお着きになり

ユダヤ教から離れ、イエスをメシ

ひともイエス様にお会いしたいの

ました。イエスが死から生き返ら

ヤと信じるようになったからです。

ですが」と頼み込みました。 ピ

せた、あのラザロがいる村です。 2

さっそく晩餐が用意されました。

22

リポはアンデレにそのことを話

エルサレムでの最後の宣教 12

し、二人でお願いしようというこ 23

翌日、イエスがエルサレムに向

とになりました。 イエスはお答

ん。ラザロはイエスといっしょに

かわれるというニュースが町中を

えになりました。「いよいよ、わ

食卓に着いています。 そこへマ

かけ巡りました。過越の祭りで上

たしが天の栄光の座に帰る時が

リヤが、香油のつぼを手に入って

京した人々は、 イエスを迎えよ

来ました。 よく言っておきます。

来ました。それはナルドから作っ

うと、手に手にしゅろの枝を振

畑にまかれる一粒の麦のように、

た純粋な香油で、とても高価なも

りかざして駆けつけました。沿道

わたしも地に落ちて死ななければ

のでした。マリヤはイエスのそば

はたちまち人の波、波、波……。

なりません。そうしなければ、い

に歩み寄ると、驚いたことに、そ

あちこちで大歓声が上がりまし

つまでたっても一人のまま、一粒

マルタは給仕にいとまがありませ 3

13

24

68

スパーク

よく言っておきます。畑にまかれる一粒の麦のように、 わたしも地に落ちて死ななければなりません。 そうしなければ、いつまでたっても一人のまま、 一粒の種のままです。

しかし、死ねば多くの新しい実が 生じ、新しいいのちが豊かに 実を結ぶことになります。

ヨハネの福音書 12:24 36

の種のままです。しかし、死ねば

た。「この声が聞こえたのは、わ

ん。 まだ時間のある間に、光を

多くの新しい実が生じ、新しいい

たしのためではありません。あな

十分に用いなさい。そうすれば、

のちが豊かに実を結ぶことになり

たがたのためです。 さばきの時

光の子になれるのです。」

ます。 この地上のいのちを愛す

が来ています。この世の支配者サ

イエ ス はこう 話し終 える とそこ

るなら、結局はそれを失うだけで

タンは追い出されるのです。 わ

す。しかし、地上のいのちに執着

たしが十字架の上に上げられる

しなければ、代わりに永遠の栄光

時、わたしはすべての人を自分の

くの奇跡をなさったにもかかわら

を受けるのです。 わたしの弟子

もとに引き寄せましょう。」

ず、大部分の人はイエスをメシ

25

26

になりたい者は、わたしについて

31

32

33

こう言われたのは、自分がどの

を立ち去り、身を隠されました。

37

ところが、イエスがあれほど多

38

ヤとは信じませんでした。 まさ

来なさい。わたしに仕える者は、

ような死に方をするかを示される

わたしのいる所にいなければなら

ためでした。 群衆はイエスに答

「主よ。だれが私たちのことばを

ないのですから。わたしに従う者

えました。「あなたが死ぬですっ

信じるのか。だれが神の力強い奇

に、父は報いてくださるのです。

て？ メ シ ヤ は 永 遠 に 生 きてい

跡を証拠と認めるのか。」（イザヤ

27

34

に、イザヤが預言したとおりです。

39

しかし、わたしの心は騒いでい

て、絶対に死んだりなさらないも

53・1） イザヤは次のようにも

る。いったい、わたしはどうした

のと思っておりましたのに。どう

言っているからです。 「神は彼

らいいのだろうか。『父よ。これ

してそんなことをおっしゃるので

らの目を盲目に、心をかたくなに

から起きることからお救いくださ

すか？ いったいどんなメシヤの

された。彼らが見ることも、理解

い』と祈るべきだろうか。ああ、

ことを言っておられるのですか。」

することも、わたしのもとに立ち

イエスは彼らに言われました。

返っていやされることもないため

いや、このために、この時のため 28

35

40

41

に、わたしは来たのでした。 父

「もうほんのしばらくの間、わた

だ。」 （イザヤ 6・10） この預言は、

よ。どうぞあなたの栄光を現し、

しの光はあなたがたのために輝

イエスのことを指しています。イ

あなたの御名があがめられるよう

いています。光のある間に光の中

ザヤは、メシヤの栄光の幻を見て

にしてください。」その時、天か

を歩きなさい。暗闇が襲って来る

預言したのです。 しかし、だれ

ら声が聞こえました。「わたしは

前に、行こうと思う所に行きなさ

も信じなかったというわけではあ

すでに栄光を現したし、また、も

い。襲って来てからでは遅すぎま

りません。ユダヤ人の指導者の中

う一度そうしよう。」 この声を

す。道を見つけることもできませ

にも、イエスをメシヤと信じる者

29

42

聞いた群衆はかってに想像をめぐ らし、「雷が鳴ったのだ」と思う

この地上のいのちを愛するなら、結局はそれを失うだけ

者もあれば、「天使が語りかけた

です。しかし、地上のいのちに執着しなければ、代わり に永遠の栄光を受けるのです。 ヨハネの福音書 12:25

30

のだ」と言う者もいました。 そ こで、イエスは群衆に言われまし

ヨハネの福音書

スパーク

がかなりいました。ただ、パリサ

くださったことと、自分が神のも

イ人たちに会堂から除名されるの

とから来て、また神のもとに帰ろ

がこわくて、公に告白できなかっ

うとしていることを知り、 夕食

たのです。 彼らは、神にほめて

の席からゆっくり立ち上がり、上

いただくことよりも、人の間での

着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰に

名誉を重んじたからです。

巻かれました。 そしてたらいに

43

44

水を入れ、弟子たち一人一人の足 を洗い、腰の手ぬぐいでふき始め

わたしを遣わした方を信じるので

られたのです。 シモン・ペテロ

もはや暗闇の 中をさまようことの ないためです。

6

す。 わたしを見る人は、わたし

の番になりました。ペテロは言い

を遣わした方を見るのです。 わ

ました。「主よ。足を洗っていた

46

わたしを 信じる人がだれも、

5

イエスは大声で群衆に語りか

45

わたしは、この暗い世に 輝く光として来ました。

4

けました。「わたしを信じる人は、

69

ヨハネの福音 12:46

たしは、この暗い世に輝く光とし

だくなど、もったいなくてとても

て来ました。わたしを信じる人が

できません。」 イエスは言われま

だれも、もはや暗闇の中をさまよ

した。「なぜこんなことをするの

したとおりに、あなたがたもしな

うことのないためです。 わたし

か、今はわからないでしょう。だ

さ い。

のことばを聞きながら従おうとし

が、あとでわかるようになりま

さらず、遣わした人より使者のほ

ない人がいても、わたしはさばき

す。」 「いいえ。どうかもう、お

うがまさるということもありませ

ません。わたしが来たのは世を救

やめください」とペテロは言いは

ん。 このことがわかったら、す

うためで、さばくためではないか

ります。「もしわたしが足を洗わ

ぐ実行しなさい。そうすれば祝福

らです。 しかし、わたしを退け、

なければ、あなたはわたしの仲間

されるのです。 あなたがた全員

わたしの言うことを受け入れない

にはなれません」とイエスは答え

にこう言っているのではありませ

すべての人をさばくものがありま

られました。 するとペテロはあ

ん。あなたがたを選んだのは、こ

す。わたしの語った真理のことば

わてて、「そ、それなら、足だけ

のわたしです。ですから、一人一

が、終わりのさばきの日にその人

とおっしゃらず、手も、それに頭

人がどんな人間かよく知っていま

をさばくのです。 その真理はわ

も洗ってください」と言いました。

す。聖書には、 『わたしと食事を

「水浴した者は、足だけ洗えば

共にしている者が、わたしを裏切

父が語れとお命じになったことで

全身がきよくなります。今あなた

る』（詩篇 41・9）とはっきり書

す。 神の命令は、人を永遠のい

がたはきよいのですが、みながみ

いてあるでしょう。いいですか。

のちに導きます。だから、神が語

な、きよいというわけではありま

まもなく、そのとおりのことが起

れと言われたことを、何でもその

せん。」 イエスはだれが裏切り

こるのです。 今そのことを話し

とおり語っているのです。」

者かわかっていたので、 「みなが

ておきましょう。その時になって、

みな、きよいわけではない」と言

あなたがたがわたしを信じられ

われたのです。

るように。 よく言っておきます。

47

48

49

たしが考え出したことではなく、 50

13 13

弟子の足を洗うイエス

7

8

9

10

11

12

16

使 用 人 は そ の 主 人 にま

17

18

19

20

イエスは弟子たちの足を洗い終

わたしが遣わす者を心から受け入

えると、また上着を着て席に戻り、

れる人はだれでも、わたしを受け

いよいよこの世を去って父のもと

改めてお尋ねになりました。「わ

入れるのです。そして、わたしを

に帰る最後の時が来たことを知

たしのしたことがわかりますか。

心から受け入れることは、わたし

あなたがたはわたしを『先生』

をお遣わしになった父を受け入れ

1

過越の祭りの前に、イエスは、

り、弟子たちに対する愛を余すと 2

13

ころなく示されました。 夕食の

とも『主』とも呼んでいます。そ

間のことです。悪魔はすでに、シ

れはかまいません。そのとおりな

モンの子イスカリオテのユダに、

のですから。 その、主でも先生

14

「今夜こそ、かねてからの計画を

でもあるわたしが足を洗ってあげ

実行に移す絶好の時だ」という思

たのですから、あなたがたも互い

3

15

ることなのです。」

新しい戒め 21

ここでイエ ス は、 込 み 上 げ る

霊の悲しみを抑え、言われました。

いを吹き込んでいました。 イエ

に足を洗い合いなさい。 わたし

「あなたがたに言います。あなた

スは、父がすべてのものを与えて

は模範を示したのです。わたしが

がたのうちの一人が、わたしを

70

ヨハネの福音書

スパーク

イエスはトマスに言われました。

「いいですか。わたしが道です。 そして真理でもあり、 いのちでもあります。 わたしを通らなければ、だれ一人、 父のところへは行けません……」

ヨハネの福音書 14:6 22

裏切ります。」 弟子たちは、だ

るのも、時間の問題です。同時に

れのことを言われたのか見当も

また、わたしの身に起こるすべて

つきません。困惑して顔を見合わ

のことのゆえに、神も大いにほめ

せるばかりです。 イエスに愛さ

たたえられるでしょう。 神はわ

れた弟子の私（筆者の使徒ヨハ

たしに、ご自分の栄光を与えてく

ネ）は、食卓では先生の隣に座っ

ださるのです。それも、すぐにで

23

24

32

33

14 14 1

「あなたがたは、どんなことが

あっても、心配したりあわてたり

してはいけません。神を信じ、ま 2

たわたしを信じなさい。 父の住

ていました。 シモン・ペテロが

す。 心から愛してやまない子ど

私に、「そんな恐ろしいことをし

もたちよ。ああ、もう時間があり

でかすのは、いったいだれか聞い

ません。あなたがたを残して行か

てくれ」と合図を送ってきました。

なければならないのです……。そ

しは、あなたがたを迎える家を準

そこで私は先生に、「主よ。だ

の時には、いくらわたしを捜して

備しに行くのです。 すっかり準備

れがそんなことを？」と尋ねまし

も、わたしのところへ来ることは

ができたら迎えに来ます。わたし

た。 「わたしの手でスープに浸

できません。ユダヤ人の指導者た

がいる所に、あなたがたもいられ

したパンを与える者がそうです。」

ちにも言っておいたとおりです。

るようにするためです。 これだ

そこで今、新しい戒めを与えま

け言えば、わたしがどこへ行くか、

25

26

こう言うと、イエスはパンを浸し、

34

んでおられる所には、家がたくさ んあります。もしなかったら、はっ きり言っておいたでしょう。わた 3

4

イスカリオテのシモンの子ユダに

しょう。わたしがあなたがたを愛

どうしたらそこへ行けるか、もう

与えられたのです。 ユダがその

するように、互いに愛し合いなさ

わかったでしょう。」 するとトマ

パンを口に入れたその時、サタン

い。 互いに心から愛し合うなら、

スが言いました。「いいえ、ちっ

がユダの心に入り込みました。そ

わたしの弟子であることをすべて

ともわかりません。先生がどこへ

こでイエスはユダに、「さあ、急

の人が認めるのです。」

27

いで、することをしなさい」と言 28

35

36

さっそく、シモン・ペテロが尋

5

おいでになるのか、まるで見当も つきません。ましてそこへ行く道

われました。 食卓に着いている

ねました。「主よ。いったいどこ

ほかの者はみな、それが何のこと

へいらっしゃるのですか？」「あ

やらわかりません。 ユダが一行

なたは、今はついて来ることはで

「 い いで す か。 わ たしが 道で す。

の会計係だったので、祭りに必要

きません。しかし、ずっとあとに

そして真理でもあり、いのちでも

なものを買い求めるように言われ

なってついて来ます。」 ペテロは

あります。わたしを通らなければ、

たか、貧しい人々に施しをするよ

言いました。「でも、どうしてです

だれ一人、父のところへは行けま

うに言われたのだろう、と思った

か。どうして今はだめなのですか。

せん。 わたしがどういう者か知っ

29

30

37

など、どうしてわかりましょう。」 6

イエスはトマスに言われました。

7

者もいました。 ユダはぱっと席

あなたのためなら死ぬ覚悟もでき

てい る な ら、 わ たしの 父 のこと

を立つと、夜の闇に飛び出して行

ています。」 「わたしのために死

もわかったはずです。あなたがた

きました。

ぬ、と言うのですか。いや違いま

は、今からはもう父を知っている

ユダが姿を消すとすぐ、イエス

す。あなたは、明日の朝、鶏が鳴

し、すでに父を見ているのです。」

が言われました。「時が来ました。

く前に、三度わたしを知らないと

神の栄光がわたしの回りに輝き渡

言います。」

31

38

8

今度はピリポが口をはさみまし

た。「先生。あなたのお父様を見

ヨハネの福音書

スパーク

71

せてください。それだけで十分で

れば、認めようともしないからで

愛してくださいます。わたしたち

すから。」 「ピリポ。こんなに長

す。しかし、あなたがたはこの方

はその人のところに来て、その人

くいっしょにいるのに、わたしが

を知っています。あなたがたと共

といっしょに住みます。 わたし

どういう者かまだわからないので

に住み、あなたがたのうちにおら

のことばを守らない人は、わた

すか。わたしを見た者は、父を見

れるからです。 わたしはあなた

しを愛していないのです。わたし

たのです。それなのにどうして父

がたを見捨てたり、孤児のように

は、自分で考え出したことを話し

を見せてくださいなどと言うので

置き去りにしたりすることなどあ

ているのではありません。わたし

すか。 わたしが父のうちにおり、

りません。必ずあなたがたのとこ

をお遣わしになった父が教えてく

父がわたしのうちにおられること

ろに帰って来ます。 もうすぐわ

を信じないのですか。わたしは自

たしはこの世を去りますが、それ

分の考えを話しているのではあり

でもなおいっしょにいるのです。

にいる間に、このことをみな話し

ません。わたしのうちに住んでお

わたしはよみがえり、あなたがた

ておきます。 しかし、父がわた

られる父の命じられるままに話し

もいのちを受けるからです。 わ

しの代わりに助け手（聖霊）を

ているのです。父は、わたしを通

たしが復活する時、あなたがたは、

送ってくださる時には、その方が

して働きをなさいます。 わたし

わたしが父のうちにおり、あなた

あなたがたにすべてのことを教

が父のうちにおり、父がわたしの

がたがわたしのうちにおり、また、

え、 わ たしが 話してお い たこと

うちにおられる、ただこのことを

わたしがあなたがたのうちにいる

を、みな思い出させてくださるの

信じなさい。もし信じられないな

ことがわかります。 わたしに従

です。 あなたがたに贈り物をあ

ら、わたしが行った力ある奇跡を

い、わたしの戒めを守る人は、わ

げましょう。あなたがたの思いと

思い出してごらんなさい。そうし

たしを愛する人です。わたしを愛

心を安らかにすること、それがわ

たら信じられるでしょう。 よく

する人を、父は愛してくださいま

たしの贈り物です。わたしが与え

言っておきます。わたしを信じる

す。わたしもまたその人を愛し、

る平安は、この世のはかない平安

者は、わたしと同じわざを行う

わたし自身を現します。」 ユダ（イ

とは比べものになりません。だか

ばかりか、それよりもさらに大き

スカリオテ・ユダではなく、同名

ら、どんな時にもおろおろしたり、

なわざを行うのです。わたしが父

の他の弟子）がイエスに、不思議

恐れたりしてはいけません。 『わ

のもとに行くからです。 わたし

そうに尋ねました。「先生。私た

たしは去って行くが、また戻って

の名によって、父に願い求めなさ

ち弟子にだけご自分を現そうとな

来る』と言ったことを思い出しな

い。どんなことでもかなえてあげ

さって、世の人に現そうとなさら

さい。ほんとうにわたしを愛して

ましょう。父が子によってほめた

ないのはどうしてですか。」 イ

いるなら、今わたしが父のもとに

たえられるためです。 わたしの

エスはお答えになりました。「わ

行けるのを、心から喜んでくれる

名によって願い求めることは、必

たしを愛し、わたしのことばを守

はずです。父はわたしよりも偉大

ずかなえられるのです。

る人にだけ、わたしは自分を現す

だからです。 わたしは、まだ起

のです。父もまた、そういう人を

こっていないことを前もって話し

9

10

11

12

13

14

もう一人の助け手（聖霊） の約束 15

わたしを愛するなら、わたしの 16

戒 め を 守り な さ い。

わ たしは

父に、もう一人の助け手を送って いただくようお願いします。その 助け手は、いつもあなたがたと 17

共におられます。 その方とは聖 霊、すなわち、すべてを真理へと 導いてくださる霊のことです。世

18

19

20

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22

23

24

ださったことを話しているのです。

25

今、まだあなたがたといっしょ 26

27

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29

あなたがたに贈り物をあげましょう。 あなたがたの思いと心を安らかにすること、 それがわたしの贈り物です。 わたしが与える平安は、

この世のはかない平安とは 比べものになりません。

だから、どんな時にもおろおろしたり、 恐れたりしてはいけません

は、この方を受け入れることがで きません。この方を求めもしなけ

ヨハネの福音書 14:27

ヨハネの福音書

スパーク

72

20

ました。それが起こった時に、あ

弟子となり、多くの実を結ぶこと

なたがたを憎むのです。 『使用

なたがたがわたしを信じるためで

によって、父が大いにほめたたえ

人は主人より偉くはない』と言っ

す。 もう、あまり多くのことを

られるのです。 父がわたしを愛

たのを覚えているでしょう。わた

話す時間がありません。この世の

してくださったように、わたしも

しを迫害した人々があなたがたを

悪い支配者が、そこまで近づいて

あなたがたを愛しました。わたし

迫害しても、何の不思議があるで

いるからです。彼はわたしに何も

の愛のうちに生きなさい。 わた

しょう。ごく当然のことです。わ

できません。 わたしは、父がし

しの戒めを守るなら、わたしの愛

たしの言うことを聞く人なら、あ

なさいとおっしゃることを進んで

のうちに生き続けます。わたしが

なたがたの言うことも聞くはずで

実行します。わたしが父を愛して

父の戒めを守り、父の愛のうちに

す。 しかし世の人は、わたしの

いることを、世の人が知るためで

生きているのと同じです。 この

弟子だというだけであなたがた

す。さあ、出かけましょう。

ことを話したのは、わたしのうち

を迫害します。わたしをお遣わし

にあふれる喜びを共に味わいたい

になった神を全く知らないからで

からです。

す。 わたしが来なくて、何も話

30

31

15 15

すばらしい実を結ぶために 1

9

10

11

12

わたしがあなたがたを愛したよ

21

22

さなかったのであれば、彼らは罪

うに、あなたがたも互いに愛し合

を問われなかったでしょう。しか

わたしの父はぶどう園の農夫で

いなさい。これがわたしの教えで

し今はもう、罪の言いわけは許さ

す。 父は、実のならない枝をみ

す。 愛は何によって測ることが

れません。 だれでもわたしを憎

な切り落とし、実のなる枝はもっ

できるでしょう。友のためにいの

む者は、わたしの父をも憎むので

とたくさんなるように、余分な枝

ちを投げ出すこと、これより大き

す。 わたしがあれほどのわざを

を整理なさるのです。 父は、す

な愛はありません。 わたしの命

行わなかったのなら、彼らは罪に

でにあなたがたの枝を整理し、き

令に従う人は、わたしの友です。

定められることもなかったでしょ

れいに手入れをすまされたので

あなたがたはもう使用人ではあ

う。けれども、わたしのわざをはっ

す。 ですから、わたしのうちに

りません。今からは、わたしの友

きり見たにもかかわらず、わたし

生きるよう心がけなさい。またわ

です。主人は使用人に秘密を打ち

たしが、あなたがたのうちに生き

明けたりはしません。しかし、わ

られるようにしなさい。枝は幹に

たしは父から聞いたことをみな、

わたしを憎んだ』（詩篇 35・19、

つながっていなければ、実を結べ

あなたがたに話しました。 あな

69・4）というメシヤについての

ないでしょう。同じようにあなた

たがたがわたしを選んだのではあ

預言は、そのとおり実現しました。

がたも、わたしから離れたら、実

りません。わたしがあなたがたを

を結ぶことはできません。 わた

選んだのです。そして任命しまし

手、すなわち、すべての真理の根

しはぶどうの木で、あなたがたは

た。だから、あなたがたは行って、

源である聖霊を遣わしましょう。

その枝です。人がわたしのうちに

いつまでも残るすばらしい実を結

その方は、父のもとから来て、わ

生き、わたしもその人のうちに生

びます。また、わたしの名前によっ

たしのことを語ってくださいます。

きているなら、その人は多くの実

て父に求めるものは、何でもいた

を結びます。わたしを離れては何

だけるのです。 もう一度言いま

もできません。 わたしから離れ

す。互いに愛し合いなさい。

わたしはまことのぶどうの木、 2

3

4

5

6

る者はだれでも、役に立たない枝

13

14

15

16

17

18

あなたがたは、世の人にひどく

のように投げ捨てられ、枯れてし

憎まれます。だが忘れてはいけま

まいます。最後には、ほかの枝と

せん。あなたがたより先に、わた 19

いっしょに積み上げられ、焼かれ

しが憎まれたのです。 あなたが

てしまうのです。 しかし、もし

たが世の人と同じであったら、世

わたしのうちにとどまり、わたし

もあなたがたを愛したでしょう。

7

の命令に従うなら、何でもほしい

だが、そうではありません。わた

ものを求めなさい。きっとかなえ

しがあなたがたを選び、世から連

られます。 わたしのほんとうの

れ出したのです。だから、世はあ

8

23

24

とわたしの父を憎んだのです。

25

26

27

こうして、 『彼らは理由もなしに

わたしはあなたがたに、助け

あなたがたもまた、わたしのこ

とをすべての人に語らなければな

16

りません。初めからわたしといっ しょにいたからです。

16

悲しみは喜びに変わる 1

これらのことを話したのは、こ

れからどんなことが起こっても、 あなたがたがくじけないためで 2

す。 会堂から追放され、いのち

までつけねらわれる身になること

ヨハネの福音書

73

あなたがたも心配しないで、 安心していなさい。 こんなにも念には念を入れて話したのは、 そのためなのですから。 確かに、この世では苦難と悲しみが 山ほどあります。

を覚悟しなさい。事実、あなたが たを殺すことで神への奉仕を果た すのだと、人々がとんでもない思 3

い違いをする時が来ます。 父を も、わたしをも知らない人々のや

しかし、元気を出しなさい。 わたしはすでに世に 勝ったのです。

4

りそうなことです。 いいですか。 この警告をしっかり心にとめてお きなさい。迫害が現実に起きた 時、あわてふためかないですむよ うにしなさい。今までこんなこと

ヨハネの福音書 16:33

を言わなかったのは、しばらくの 間でも、いっしょにいてあげられ 5

スパーク

たからです。 しかし今、わたしは、

て、あなたがたもいつか、すべて

わたしをお遣わしになった方のも

の真理を知るのです。聖霊は、自

す。子どもが生まれると、それま

とに行かなければなりません。そ

分の考えを述べたりしません。た

での激しい苦しみを忘れるほどの

れでもあなたがたは、わたしが何

だ、聞くままを伝え、やがて起こ

大きな喜びに変わるのです。 今

14

を産む母親の喜びと全く同じで

22

のためにそこへ行くのか、知りた

ることについても話します。 ま

は悲しみでいっぱいですが、わた

くないようです。だれ一人、どこ

た、 わ たしの 栄 光 を 示 すこと に

しはもう一度あなたがたに会い

に行くのか尋ねもしません。 か

よって、わたしに大きな栄誉を与

ます。その時あなたがたは、だれ

えって、わたしの話を聞いて、悲

えます。 父の栄光はみなわたし

も奪うことのできない喜びにあふ

しみに心が満ちています。 しか

の栄光です。だから聖霊がわたし

れるのです。 その時には、何一

の栄光を示すと言ったのです。

つわたしに求める必要はありませ

6

7

し、わたしが行くことは、あなた がたにとって一番よいことなので

15

16

まもなく、わたしは去って行き

23

ん。直接父に求めることができる

す。わたしが行かなければ、助け

ま す。 も は や わ たしを 見 ること

からです。父は、わたしの名によっ

手である聖霊はおいでになりませ

はできません。しかし、またすぐ

て求めるものは何でも与えてくだ

にわたしを見るようになります。」

さいます。 あなたがたは、今ま

ん。行けば必ずおいでになります。 それというのも、わたしがその方

17-18

24

この話を聞いて、弟子たちの

でこのような求め方をしたことは

を遣わすからです。 その方が来

何人かがひそひそとささやき始め

ありませんでした。わたしの名に

られると、世の人に誤りを認めさ

ました。「いったい何のことだろ

よって求めなさい。そうすれば与

せます。罪、心の正しさ、神との

う。『まもなくわたしを見なくな

えられ、あなたがたは喜びに満ち

正しい関係、さばきからの救いに

り、またすぐにわたしを見る』と

ついて、人々は考え違いをしてい

か、『父のもとに行く』とかおっ

るのです。 まず、罪とはわたし

しゃったけど、どういうことだろ

を信じないことです。 正しい心

う。」 弟子たちが質問したくて

が来ます。その時には、父につい

を持ち、神と正しい関係を結べる

うずうずしていると、イエスはそ

てはっきりと話しましょう。 そ

のは、わたしが父のもとに行き、

れに答えるように、また話し始

の時、あなたがたはわたしの名に

もはやわたしを見なくなるからで

められました。「何を言い合って

よって願い事をするのです。わた

す。 さばきから救われるのは、

いるのですか。そんなにわたしの

しがあなたがたに代わって、どう

言うことがわからないのですか。

ぞ願いを聞いてくださいと父に頼

いいですか。わたしの身に起こ

む必要はなくなります。 わたし

8

9

10

11

この世の支配者がすでにさばかれ 12

たからです。 ああ、話しておき

19

20

あふれるのです。

25

わたしはたとえを使って話しま

したが、そんな必要はなくなる時 26

27

たいことはまだまだたくさんあり

ることで、この世は大喜びし、あ

を愛し、わたしが父から来たこと

ます。それなのに、今のあなたが

なたがたは悲しみます。しかし、

を信じるあなたがたを、父も心か

たには理解できないことばかりで

やがてわたしに再会できるので

ら愛してくださるからです。 そ

す。 しかし、真理である聖霊が

す。その時、悲しみは大きな喜び

う、わたしは父のもとからこの世

来られます。その方の指導を受け

に変わるでしょう。 苦しんで子

に来ました。そしてまた世を去り、

13

21

28

ヨハネの福音書

スパーク

74

29

父のもとに帰るのです。」 弟子

の栄光で、わたしを輝かせてくだ

いります。彼らの心がわたしと同

たち は 言 い ました。「 先 生。 今、

さい。

じ喜びでいっぱいになるように、

30

はっきりとわかりました。 あな

6

あなたのことはすべて、この人

いっしょにいる間は、できるだけ

たは何もかもご存じです。もう何

たちに話しました。彼らはこの世

のことを話しました。 あなたの

も申し上げません。あなたは、確

にいましたが、あなたが世から

命令も伝えました。するとどうで

かに神様から遣わされた方です。」

選び出し、わたしに下さったので

しょう。世の人は彼らを憎んだの

「やっと信じてくれるのですね。

す。いつもあなたのものである彼

です。わたしと同じように、彼ら

あ あ、で も 時 が 来 れ ば、 あ な

らを、わたしに下さったのです。

もこの世と調子を合わせようとし

彼らはあなたのおことばを守り

ないからです。 彼らをこの世か

31 32

たがたはばらばらに散らされま

14

15

す。わたし一人を残して、見向き もせず、一目散に家に逃げ帰るの です。いや、その時はもう来てい ます。しかし、わたしは一人では

この人たちのことだけでなく、この人たちの証言を 聞いて、わたしを信じるすべての人のためにも祈ります。 ヨハネの福音書 17:20

ありません。父がついておられま 33

7

す。 あなたがたも心配しないで、

ました。 いま彼らは、わたしの

ら取り去ってくださいとはお願い

安心していなさい。こんなにも念

持っているものはみな、あなたか

しません。ただ、サタンから守っ

には念を入れて話したのは、その

らの贈り物であることを知ってい

てください。 わたしと同じよう

た め な ので す か ら。 確 か に、こ

ます。 わたしがあなたのおこと

に、彼らもこの世のものではあり

の世では苦難と悲しみが山ほどあ

ばを伝えたからです。彼らはそれ

ません。 あなたの真理のことば

ります。しかし、元気を出しなさ

を受け入れ、確かにわたしがあな

によって、彼らを純粋な、きよい

い。わたしはすでに世に勝ったの

たのもとからこの地上に遣わされ

者としてください。 あなたがわ

です。」

て来たのだと信じています。 父

たしを世にお遣わしになったよう

よ。 お 願 い が あり ま す。 もち ろ

に、わたしも彼らを世に遣わしま

ん、世のためではなく、あなたが

す。 また、彼らが真理を知る、

わたしに下さった者たちのためで

き よ い 者 として成 長で きる よ う

17 17

イエスの祈り 1

ひとしきり語り終えられると、

8

9

す。彼らはあなたのものなのです 10

16

17

18

19

に、この身をささげます。

20

イエスは天を見上げて言われまし

から。 彼らはみな、わたしのも

た。「父よ。いよいよ時が来まし

の、また、あなたのものです。あ

この人たちの証言を聞いて、わた

この人たちのことだけでなく、

た。わたしがあなたに栄光をお返

なたは彼らを、他のすべてのもの

しを信じるすべての人のためにも

しできるように、わたしの栄光を

といっしょにわたしに下さいまし

祈り ま す。

現してください。 地上のすべて

た。で す か ら、 彼 ら は わ たしの

あなたとわたしが一つであるよう

の人を支配する権威をわたしに下

栄光なのです。 わたしは世を去

に、彼らも一つの心、一つの思い

さったので、こうして、あなたか

り、あなたのもとに帰ります。彼

となりますように。あなたがわた

ら任せられた一人一人に、永遠の

らをあとに残して……。ああ、父

しのうちにおられ、わたしがあな たのうちにいるのと同じように、

2

3

11

21

父 よ。 お 願 いで す。

いのちを与えられるのです。 た

よ。この人たちが一人も脱落しな

だ一人のまことの神であるあなた

いように守ってください。わたし

彼らもわたしたちのうちにいさせ

と、あなたがこの地上にお遣わ

と父が一つであるように、彼らも

てください。それを見て、あなた

しになったわたしを知ること、そ

一つとならせてください。 彼ら

がわたしをお遣わしになったこと

れが永遠のいのちを得る道です。

がわたしといっしょにいた間は、

わたしはあなたに言われたとお

あなたの家族として、一人一人を

りを成し遂げ、地上であなたの栄

安全に守りました。滅びないよう

しは彼らに与えました。わたしと

光を現しました。 父よ。今こそ

に、いつも見守りました。ただ地

父が一つであるように、彼らに

あなたの前で、わたしの栄光を現

獄の子だけが滅びました。聖書に

も完全な一致を保ってほしかった

してください。世界が造られる前

言われていたことが実現するため

からです。 わたしが彼らのうち

から、ごいっしょに持っていたあ

です。 今わたしは、みもとにま

におり、あなたがわたしのうちに

4

5

12

13

を、世の人々が信じますように。

22

あなたが下さった栄光を、わた

23

ヨハネの福音書 おられて初めて、みな完全に一つ

スパーク

た。 「だれを捜しているのですか。」

75

え、ちょっと、あなた、イエスの

になるのです。その時、世の人々

「ナザレのイエス！」「わたしがイ

弟子じゃない？」と聞くのです。 「と

は、あなたがわたしをお遣わしに

エスです。」 このイエスのことば

んでもない、何を言うんだ。」そ

なったことを知り、わたしだけで

に、人々はみな息をのんであとず

う言って、その場はなんとか切り

なく彼らも、あなたが愛しておら

さりし、ばたばたと倒れました。

抜けました。 寒い日だったので、

れることを認めざるをえなくなる

6

7

18

イエスはもう一度お尋ねになり

役人や召使たちは炭火をかこんで

のです。 父よ。彼らがわたしと

ました。「だれを捜しているので

暖まっています。ペテロは何くわ

いっしょにいることができるよう

すか。」 「ナザレのイエスを。」「わ

ぬ顔で、いっしょに立って暖まっ

にしてください。彼らにわたしの

たしがそうだと言ったではありま

ていました。

栄光を見させてください。世界の

せんか。目当てがこのわたしなら、

造られる前からわたしを愛してお

ほかの者は関係ありません。この

スに、弟子たちのことや教えの内

られた、あなたが下さった栄光を。

まま帰らせてあげなさい。」 それ

容などについて尋問を始めたとこ

ああ、父よ。すべての事におい

は、「わたしに下さった人たちを、

ろです。 イエスはお答えになり

て正しい父よ。世はあなたを知り

ただの一人も失いませんでした」

ました。「わたしの教えはわかっ

ません。けれども、わたしはあな

とイエスが言われたとおりになる

ているでしょう。いつも会堂や宮

たを知っています。この弟子たち

ためでした。 その時、シモン・

で語っていたので、ユダヤ人の指

も、あなたがわたしをお遣わしに

ペテロは剣を抜き放ち、大祭司の

導者の皆さんも聞いておられたは

なったことを知っています。 わ

部下、マルコスの右の耳を切り落

ずです。それ以外に、隠れて別の

たしが教えたのです。これからも

としました。 しかし、イエスは

ことを教えたことはありません。

教えます。あなたの大きな愛が彼

ペテロをたしなめて、「剣をさや

24

25

26

18

8

9

10

11

19

中ではいよいよ、大祭司がイエ

20

21

どうしてそんな質問をするので

らをつつみ、わたしも彼らのうち

に納めなさい。父が下さった杯は

すか。そのようなことは、わたし

にいられるように。」

飲まなければならないのです」と

の話を聞いた人たちに尋ねれば

18

逮捕されるイエス

言われました。 12

すむのに。ここにも何人かいるで

これを聞くと、ユダヤ人の役人

しょう。わたしが何を言ったか、

たちは、大隊長や兵士たちといっ

その人たちが一番よく知っていま

話し終えると、イエスは弟子た

しょにイエスに襲いかかり、縛り

す。」 「無礼者！それが大祭司様

ちといっしょに出かけ、ケデロン

上げました。 彼らがまずイエス

に対する口のきき方か。」そばに

の谷を横切り、とあるオリーブ園

を引いて行ったのは、その年の大

立っていた役人の一人がどなりつ

に入って行かれました。 イエス

祭司カヤパのしゅうとアンナスの

け、平手でイエスをたたきました。

は弟子たちといっしょによくここ

ところでした。 カヤパは以前、

に来ておられ、イエスを裏切ろう

ユダヤ人の指導者たちに、「一人

「何かまちがったことでも言いま

としていたユダにとってもなじみ

の人が全国民の代わりに死ぬほう

したか。だったら証拠を見せてく

のある場所でした。イエスと弟子

が得策だ」と助言した人物です。

ださい。なぜ、正しいことを言う

1

2

たちはそこでたびたび会合したか

13

14

15

22

23

イエスはお答えになりました。

24

シモン・ペテロは、もう一人の

者を打つのですか。」 こうした

らです。 祭司長とパリサイ人た

弟子（筆者の使徒ヨハネ）といっ

やりとりのあと、アンナスは、イ

ちは、ユダに、一隊の兵士と神

しょに、恐る恐るイエスについて

エスを縛ったまま、大祭司カヤパ

殿警備の役人たちをつけて園に差

行きました。その弟子は大祭司

のところに回しました。

し向けました。手に手にあかあか

の知り合いだったので、イエスと

と燃えるたいまつやランプをかざ

いっしょに中庭に入ることができ

たでしょう。火のそばで暖まって

し、武器を持った一隊が、オリー

ました。 ペテロはじりじりしな

いると、またしても人々が、「あ

ブ園に押しかけました。

がら門の外に立っていましたが、

んた、あの人の弟子じゃないの

あの弟子が来て、門番の女に頼み

か？」と問い詰めました。「弟子

ことをすべてご存じだったので、

込んだので、入れてもらえること

だって？ 冗談じゃない。」 こう

前に進み出て人々を迎えました。

になりました。 ところが、女は

答えたものの、まずいことに、ペ

裏 切り 者 の ユ ダ も いっしょでし

まじまじとペテロを見やり、 「ね

テロが耳を切り落とした、あの大

3

4-5

イエスはご自分の身に起こる

16

17

25

一方、シモン・ペテロはどうし

26

76

ヨハネの福音書

スパーク

祭司の部下の親類にあたる者が居

「わたしは地上の王ではありません。もし地上の王で

合わせたのです。「しらばっくれて もだめだ。あのオリーブ園で、確

あったら、逮捕された時、弟子たちは戦いをいどんだ

かにイエスといっしょだったぞ。」 27

でしょう。わたしの国はこの世のものではないのです。」

こうまで言われても、ペテロは

ヨハネの福音書 18:36

あくまでしらを切りました。とそ の時、鶏の鳴く声が聞こえました。

裁判を受けるイエス 28

カヤパの取り調べはその朝早

く終わり、今度はローマ総督（ユ

はこの男を死刑にする権利はな

の国はこの世のものではないので

いのです。だから、ぜひとも閣下

す。」「なんだと、それじゃあ、やっ

のご承認をいただきたいのです。」

ぱりおまえは王なんだな！」「い

32

こうして、ご自分がどのような

37

かにもそのとおりです。わたしは、

ダヤを統治する行政長官）の番で

方法で処刑されるか、イエスが前

この世に真理を伝えるために生ま

す。訴える人々は、イエスを総督

もって話しておられたことが現実

れたのです。真理を愛する者はみ

官邸まで連れて行きましたが、中

となったのです。

な、わたしに従うのです。」 「真

に入ろうとしません。ユダヤ教の

33

38

ピラトは官邸内に戻ると、イエ

理だと？ 真理とは何だ。」ピラ

おきてでは、異教徒の家に入るこ

スを呼び寄せて尋ねました。「お

トは吐き捨てるように言うと、ま

とはたいへん汚らわしいことだっ

まえはユダヤ人の王か。どうな

たユダヤ人たちのところへ行き、

たのです。そんなことをしたら身

のだ。」 「あなたの言う王とは、

こう提案しました。「あの男は無

が汚れて、過越の食事が食べられ

普通の意味での王ですか。それ

罪だ。 ところで毎年、過越の祭

なくなるからです。 それで、総

とも、ユダヤ人の言う王でしょう

りの時には、囚人を一人釈放して

督ピラトがわざわざ外に出て来て

か。」 ピラトはかんに触ったの

やることになっている。おまえた

問いただしました。「何を告発し

か、強い口調で言いました。「私

ちさえよければ、あの『ユダヤ人

に来たのか。いったいこの男はど

がユダヤ人だとでも言うつもり

んな悪事を働いたのだ。」 「や

か。おまえをここに引っ立てて来

つが犯罪人でないなら、逮捕した

たのは、ユダヤ人と祭司長たちだ

りはいたしません！」彼らも負け

ろう。いったい何をしでかしたの

ず に やり 返しま す。 「 そ う か。

か。」 「わたしは地上の王では

だったらおまえたちの法律に従っ

ありません。もし地上の王であっ

て、おまえたちが裁判したらよか

たら、逮捕された時、弟子たちは

ろう。」「お忘れですか。私どもに

戦いをいどんだでしょう。わたし

29

30

31

34

35

36

39

の王』を釈放してやるが、どうだ。」

40

「違う！ あいつじゃない！ バ

ラバだ！」彼らはまた大声でわめ

19

き立てました。このバラバという 男は強盗だったのです。

19 1

しかたなくピラトは、イエスの

背中を鉛のついたむちで打たせま 2

した。 そして兵士たちは、いば

「なんだと、それじゃあ、 やっぱりおまえは王なんだな！」

らで冠を編み、イエスの頭にかぶ らせ、王の着る紫色のガウンを着 3

せ ました。 そ れ か ら、「 ユ ダ ヤ

「いかにもそのとおりです。

わたしは、この世に真理を 伝えるために生まれたのです。 真理を愛する者はみな、 わたしに従うのです。」

人の王様、ばんざーい！」とさん ざんからかい、平手でたたいたり 4

しました。 ピラトはもう一度外 に出て、ユダヤ人たちに念を押し ました。「今、あの男を連れ出す。 だがいいか。私の見たところでは、 5

あの男は無罪だ。」 イエスは、い

ヨハネの福音書 18:37

ばらの冠に紫色のガウンという姿 のまま出て来られました。「よく 見ろ。この男だ」と、ピラトが言

ヨハネの福音書 いました。

スパーク

77

ヨハネの福音書 19:17-18

6

「十字架につけろ！ 十字架だ！」

イエ ス を 見 るや い な や、 祭 司 長 やユダヤ人の役人たちは、大声 で 訴 えました。 ピ ラトは 言 いま した。 「そこまで言うならおまえ たちがやれ！ 私の調べでは無罪 7

だ。」 「こいつは自分を神の子と

イエスは十字架を背負わされ、エルサレム市外の、

ぬかしました。私どもの法律では

「どくろ」〔ヘブル語で、ゴルゴタ〕という場所へ

8

死刑です。」 そのことばを聞くと、 ピラトはますますこわくなりまし

引かれて行きました。

た。 もう一度イエスを官邸へ連

人々はそこで、ほかの二人といっしょに

9

イエスを十字架につけました。

れ戻し、尋ねました。「おまえは いった い、 どこか ら 来 た の だ。」 しかし、イエスはひとこともお答 10

えになりません。 ピラトはさら

しかたがありません。ついにピラ

に問い詰めます。「何も言わない

トもあきらめ、十字架につけるた

のか。わからんやつだな。私の命

め、イエスをユダヤ人に引き渡し

令ひとつで、おまえを釈放するこ

ました。

11

した。「神から与えられた権威で なければ、あなたは何も手出しは

23

さて、イエスを十字架につけて

しまうと、兵士たちははぎ取った 着物を四つに分け、一つずつ取り

とも、十字架につけることもでき るのだぞ。」 イエスは言われま

した。

ました。下着もそうしようとしま

十字架につけられ、 埋葬されるイエス 17

したが、見ると縫い目がありませ 24

ん。 「こいつは裂くわけにいか

ついにイエスはユダヤ人たちの

ないな。よし、だれが取るか、く

できません。わたしをあなたに引

手に渡されました。イエスは十字

じで決めよう」と話がまとまり

き渡した者の罪は、もっと大きい

架を背負わされ、エルサレム市外

ました。「彼らはわたしの着物を

のです。」 何とかしてイエスを釈

の、「どくろ」〔ヘブル語で、ゴル

放しようと手を尽くすピラトに、

ゴタ〕という場所へ引かれて行き

ユダヤ人の指導者たちは激しく抵

ました。 人々はそこで、ほかの

とばどおりになったのです。 兵

抗しました。「こいつを釈放なさ

二人といっしょにイエスを十字架

士たちがこんなやり方をしたの

12

18

分け合い、下着をくじ引きにした」 （詩篇 22・18）という聖書のこ 25

るおつもりですか。そんなことを

につけました。イエスは真ん中、

も、聖書のことばが実現するため

したら、あなた様はカイザル（ロー

二人はそれぞれその両側に。 ピ

でした。十字架のそばには、イエ

マ皇帝）の味方ではありません。

ラトはイエスの頭上に、「ユダヤ

スの母マリヤ、おば、クロパの妻

だれであろうと、自分を王とする

人の王、ナザレのイエス」と書い

マリヤ、マグダラのマリヤが立っ

者は謀反人です。」 こう言われて、

た罪状書きを掲げました。 処刑

ていました。 イエスに愛された

ピラトはまたもやイエスを外に連

の場所は都に近く、しかも罪状書

弟子の私（ヨハネ）もいっしょで

れ出し、「敷石」〔ヘブル語で、ガ

きはヘブル語、ラテン語、ギリシ

した。イエスは、私と、私のそば

バタ〕と呼ばれる場所で裁判の席

ヤ語で書いてあったので、大ぜい

に立ち尽くしているご自分の母親

に着きました。 それはちょうど、

の人が読みました。 これを見た

と を 見つ め、「 お 母 さ ん。 ほ ら、

過越の祭りの前日、正午ごろのこ

祭司長たちは、ピラトに抗議しま

そこにあなたの息子がいますよ」

とでした。「さあ、おまえたちの

した。「『ユダヤ人の王』とあるの

と声をかけられました。 それか

13

14

15

19

20

21

26

27

王だ。」 「殺せ、殺せ。十字架に

は納得がいきません。『ユダヤ人

ら、弟子の私に、「さあ、あなた

つけろ！」「なに？ おまえたちの

の王と自称した』と書き直してく

の母ですよ」とおっしゃいました。

王をか？」 「カイザルのほかに王

ださい。」 「私が書いたことに

その時以来、私は先生のお母さん

はない！」祭司長たちは、むきに

口出しする気か。そのままにして

を家に引き取ったのです。

なって叫び返します。 これでは、

おけ。」ピラトは聞き入れませんで

16

22

28

こうして、何もかもすっかり終

78

ヨハネの福音書

スパーク

9

わったことを知ったイエスは、 「わ

にイエスの死体の引き取りを願

た。 この時まで、イエスは必ず

たしは渇く」と言われました。こ

い出ました。ピラトの許可を得る

復活すると書いてある聖書のこと

れも聖書のことばどおりの出来事

と、すぐ刑場に駆けつけ、死体を

ばを、私たちはまだ理解していな

です。 そこには、ちょうど酸っ

取り降ろしました。 以前に、夜、

かったのです。 二人は家に帰り

ぱいぶどう酒のつぼが置いてあり

イエスのところに来たことのある

ました。

ました。人々は海綿を浸し、ヒソ

ニコ デ モ も、 没 薬（ 天 然ゴム の

プの枝の先につけて、イエスの口

樹脂で、古代の貴重な防腐剤）と

外に立って泣いていました。泣き

もとに差し出しました。 それを

アロエでつくった埋葬用の香油を

ながら身をかがめて墓の中をのぞ

お受けになると、最後に、 「すべて

三十キロほど用意して来ました。

き込むと、 イエスのお体があっ

二人はユダヤ人の埋葬の習慣に

た場所の、頭と足にあたる所に、

29

30

成し遂げた」とひとこと叫び、頭 を垂れて息を引きとられたのです。

31

39

40

従い、香料をしみ込ませた長い亜

10

11

けれども、マリヤは墓に戻り、

12

白い衣を着た天使が二人、座って 13

麻布でイエスの体を包みました。

いるではありませんか。 「なぜ

刑場の近くに園があり、そこに

泣いているのですか。」天使たち

の指導者たちは、どうしても死体

はさいわい新しい墓がありまし

がマリヤに尋ねました。「だれか

を翌日まで十字架にかけたまま

た。 安息日の前日ですから、急

が私の主を取って行ったのです。

にしておきたくありませんでした。

がなければなりません。すぐ近く

どこに持って行ったのか、わから

ピラトに、受刑者たちの足のすね

だったこともあり、イエスをその 墓に納めました。

くと、だれかが立っています。な

はやめました。 ところが、兵士

20

ないのです。」 こう答えてふり向

の一人が何を思ったのか、いきな り槍でわき腹を突きました。する

翌日は安息日でした。しかも、

特別に重要な日でした。ユダヤ人

を折って早く死なせるよう取り計 らってほしい、と願い出ました。 そうすれば十字架から取り降ろせ 32

るからです。 さっそく兵士たち が来て、イエスといっしょに十字 架につけられた二人の男のすねを 33

折りました。 最後にイエスのと

41

42

20

イエスの復活 1

14

んとイエスでした。しかし、マリ ヤはまだ気がつかないようです。 15

イエスはマリヤにお尋ねになり

週の初めの日（日曜日）、朝早

ました。「どうかしましたか。泣

く、まだ暗いうちに、マグダラの

いたりして……。だれを捜してい

マリヤは墓に行きました。見る

るのですか。」マリヤは、イエス

と、入り口の石がわきにのけて

を園の管理人と勘違いしていたの

あります。 驚いたマリヤは、息

で、 「あの方を運んだのはあなた？

せき切ってシモン・ペテロと私の

もしそうだったら、どこに置い

ところに駆けつけ、「たいへんよ。

たのか教えてください。私が引き

だれかが主のお体を取って行った

取ります」と言いました。 「マ

と、そこから血と水が流れ出た

わ！ いったいどこに置いたのか

リヤ。」イエスが呼びかけられま

のです。 この一部始終を、私は

しら」と叫びました。

私たちは

した。その声にマリヤは、イエス

確かにこの目で見ました。それを

それを確かめようと、二人して墓

のほうを向いて叫びました。「先

ありのままに、正確に報告してい

に急ぎました。私はペテロより足

生！」 「待ちなさい。すがりつ

が速かったので、先に着きました。

くのはやめなさい。わたしはまだ

すぐさま身をかがめてのぞき込

父のもとに上っていないのですか

ころに来て見上げると、すでに亡 くなっていたので、すねを折るの 34

35

ます。皆さんにも信じていただき たいからです。

36-37

兵士たちがこ

2

5

3-4

16

17

うしたのは、聖書に、「彼の骨は

むと、亜麻布が見えます。しかし

ら。それよりも、してほしいこと

一つも砕かれない」（詩篇 34・

中には入りませんでした。 続い

があります。行ってわたしの兄弟

20 他）、また「彼らは自分たち

てシモン・ペテロが駆けつけ、た

たちに、『わたしは、わたしの父、

が突き刺した方を見る」（ゼカリ

めらわず中に入りました。彼もや

またあなたがたの父であり、わた

ヤ 12・10）とあることが、その

はり亜麻布と、 そこからやや離

しの神、またあなたがたの神であ

とおり起こるためでした。

れた所に、イエスの頭に巻かれ

る方のもとに上って行く』と伝え

ていた布が、そのままの形で置い

てほしいのです。」 マグダラのマ

ユダヤ人の指導者たちを恐れてそ

てあるのを見ました。 私もあと

リヤはすぐに弟子たちのところへ

れを隠していたアリマタヤのヨセ

から入り、この有様を見て、イエ

帰って行き、主にお会いしたこと

フが、勇気を奮い起こし、ピラト

スが復活なさったことを信じまし

を告げ、イエスが言われたとおり

38

このあと、弟子でありながら、

6

7

8

18

ヨハネの福音書 27

を話しました。 19

スパーク

同じ日曜日の夕方のことです。

79

とあいさつなさいました。 それ

ました。ぼんやりかすんでいるの

からイエスは、トマスにおっしゃ

で、だれなのかはわかりません。 5

弟子たちは、ユダヤ人を恐れて戸

いました。「さあ、あなたの指を

にしっかりかぎをかけ、肩を寄せ

この手に当ててみなさい。あなた

が声をかけてきました。「いやー、

合うようにして集まっていました。

の手をこのわき腹に差し入れてみ

全然だめだよー。」 「では、舟の

その時、突然イエスが一同の中に

なさい。いつまでも疑っていない

右側に網を下ろしてごらんなさ

お立ちになったのです。「平安が

で信じなさい。」 「ああ、わが主、

い。 きっと、 たくさ ん と れ ま す

あるように。」イエスはまず、こ

わが神よ！」感きわまって、トマ

よ。」さっそくそのとおりにする

うあいさつされてから、 手とわ

スは叫びました。 「わたしを見

と、どうでしょう。重くて引き上

き腹をお見せになりました。主を

たから信じたのですか。しかし、

げられないほど、たくさんの魚が

見た弟子たちの喜びは、どれほど

見なくても信じる者は幸いです。」

かかったのです。 その時、私は

だったでしょう。 イエスはもう

私がこの書に記した奇跡のほか

はっと気がつき、「おい、あの方

にも、もっと多くの奇跡をイエス

は主だよ！」とペテロに言いまし

20

21

一度言われました。「平安がある

28

29

30

「魚はとれましたかー。」その人 6

7

た。それを聞くと、ペテロは裸

「わたしを見たから信じたのですか。 しかし、見なくても信じる者は幸いです。」 ヨハネの福音書 20:29

だったので、あわてて上着をはお 8

り、水に飛び込みました。 舟に 残った私たちは、百メートルほど 離れた岸辺まで、魚ではち切れん ばかりの網を引いて、そろそろ進 9

ように。父がわたしをお遣わしに

が行われるのを、弟子たちは見ま

みました。 着いてみると、炭火

なったように、わたしもあなたが

した。 しかし、これらのことを

がおこしてあります。その上では

たを遣わします。」 そして一同に

特に書いたのは、あなたがたがイ

魚がいいぐあいに焼けており、パ

息を吹きかけ、また言われました。

エスは神の子キリストであると信

ンもあります。 「今とった魚を

じるため、またそう信じていのち を得るためです。

にこう言われて、シモン・ペテロ

口をすっぱくして話しましたが、

21

少し持って来なさい。」 イエス

ラヤのカナ出身のナタナエル、私

一人もいません。それほどはっき

本気にしません。頑としてこう言

の兄弟のヤコブ、それに私と、ほ

りわかったのです。 イエスはそ

いはるばかりです。「主の御手に

かに二人の弟子がいっしょにいま

ばに来られ、パンと魚をめいめい

釘あとを見、この指をそこに差し

した。 「漁に行くぞ」とシモン・

に配ってくださいました。 死か

入れ、この手を主のわき腹に差し

ペテロが言いだしました。すると

ら復活されたあと、私たちに現れ

入れてみなければ、信じない。」

みんな、「それじゃあ、おれたち

てくださったのは、これで三度目 です。

22

23

「聖霊を受けなさい。 あなたが たが赦すなら、だれの罪も赦され ます。あなたがたが赦さない罪は 赦されません。」

疑わずに信じなさい 24

十二弟子の一人のトマスは、そ

の時、その場に居合わせませんで 25

した。 それでみんなが、「ほん とうだ。主にお会いしたんだ」と

26

31

21

ガリラヤ湖畔で弟子に現れる 1

10

11

がまっ先に飛んで行き、網を陸に 引き上げました。数えてみると、 なんと大きな魚が百五十三匹もと

このことがあってから、ガリラ

れていて、しかも網はどこも破れ

ヤ湖のほとりで、イエスはもう一

ていません。 「さあ、ここへ来

度、弟子たちの前に現れました。

て、朝ごはんにしなさい」とイエ

その時のいきさつはこうです。

スはうながされます。「ほんとう

2

シモン・ペテロ、トマス、ガリ

3

12

に主ですか」とあえて尋ねる者は 13

14

八日たちました。その日も、弟

も」というわけで、そろって出か

子たちは集まっていました。今度

けました。小舟に乗り込み、漁が

はトマスもいっしょです。戸には

始まりました。ところが一晩中か

ン・ペテロを見つめておっしゃい

かぎがかかっていましたが、突然、

かっても、小さな魚一匹とれませ

ました。「ヨハネの子シモン。ほ

前の時と同じようにイエスが一同

ん。 もう夜明けというころ、だ

かのだれよりもわたしを愛します

の中に立ち、「平安があるように」

れかが岸辺に立っているのが見え

か。」「はい、主よ。私があなたを

4

15

食事がすむと、イエスはシモ

80

ヨハネの福音書

スパーク

愛することは、あなたがご存じで

自分の手を伸ばして差し出し、だ

ないで、ただわたしについて来れ

す。」「それでは、わたしの小羊を

れかほかの人が、行きたくもない

ばいいのです。」 このことから、

養いなさい。」 イエスは、くり

所へあなたを引っぱって行くので

その弟子は死なないといううわさ

返しお尋ねになりました。「ヨハ

す。」 こう言われたのには訳が

がクリスチャンたちの間に広まり

ネの子シモン。ほんとうにわたし

ありました。ペテロがどんな死に

ました。しかし、イエスはそう断

を愛していますか。」「はい、主よ。

方をして、神の栄光を現すかを知

言なさったわけではありません。

私があなたを愛することは、あな

らせようとなさったのです。それ

ただ、「もう一度戻って来るまで

たがご存じです。」「それでは、わ

から、「わたしについて来なさい」

彼に生きていてほしいとわたしが

たしの羊の世話をしなさい。」

と 言 わ れ ました。

ペテロがふ

思ったとしても、あなたとは何の

り向くと、イエスに愛された弟子

関係もないでしょう」と言われた

16

17

19

20

イエスはもう一度言われました。

「ヨハネの子シモン。ほんとうに

（使徒ヨハネ）がついて来るのを

わたしを愛していますか。」三度

見ました。最後の夕食の席で、イ

こんな尋ね方をされたので、ペテ

エスに寄りかかって、「主よ。裏

23

だけなのです。

24

その弟子とは、実は私（筆者）

のことです。私はこれらの出来事

ロは心に痛みを感じながら答えま

切る者はだれですか」と尋ねたあ

を、見たとおり、ここに記録しま

した。「主よ。いっさいをご存じ

の弟子です。 すると、ペテロの

した。この記録が正確なことは、

なのはあなたです。私があなたを

好奇心が頭をもたげました。「主

愛することは、あなたがご存じで

よ。彼はどうなんです？ どうい

す。」「それでは、わたしの羊を養

う死に方をするのですか。」 「も

にもたくさんあります。それをい

21

22

18

私たちみんなが知っています。

25

イエスのなさったことは、ほか

いなさい。 あなたは若い時には

う一度戻って来るまで、彼に生き

ちいち書き記すとしたら、きりが

したいことをし、行きたい所に行

ていてほしいとわたしが思ったと

ないでしょう。世界中が本であふ

きました。だが、年をとると、そ

しても、 あ な た と は 何 の 関 係 も

れるほど書いても、それでもまだ

うはいかなくなります。あなたは

ないでしょう。人のことは気にし

足りないと思います。

WORD PUZZLE ANSWERS ことばのパズル p14: ワードパズル 答え わたしたち いっしょに というばしょ けれども こととして

ちょうけし

答え

p31: 言葉探し 答え た や の す ご の ほ し て も あ ね ど い の

お か や さ し い ょ そ ざ に た こ つ は よ

p25: 並び替え 答え でじたる しゅうじ はみがき すいかわり ばななのかわ しゅが みかたなのです

だ ん さ ね え う き ほ あ は お な う け そ や ぬ め あ じ る す い よ さ せ ま ひ へ う

か い だ き し ゃ こ う て き い う い ん い

ぐ ゆ さ お つ な さ け か ひ し こ ぬ じ こ

さ ほ い じ む こ と ば や は ょ て く ゅ ま

せ め で ぃ あ き た し お ぬ じ ふ り ん や

に ぺ は ろ ら し み や い え す さ ま す げ

か く げ へ ち ん き り ふ い こ ど ぬ い つ

い よ ま き し じ に ら し け ず せ ら え お

み ん す れ わ つ こ の て へ や く さ つ の

お し と べ え ざ た ん め あ い ん ち ば る

ほ ど な よ ろ こ び か し す ゆ な に や き

Are you ready? 準備はできたかな？

神様があなたを救うための第一歩を ふ

踏み出してくれた。 今では神様が中心の 新しい人生があなたを 待っている。 準備ができたなら、 ページをめくって 新しい人生の第一歩を ふ

どう踏み出せばよいのか 見てみよう！

81

1

■神様はあなたを愛している 神様はあなたを愛していると、ただ言うだけではありません。あなたには絶対に できない完ぺきな人生をあなたの代わりに生きただけでなく、あなたの罪の身 ひとり

代わりとして死ぬために一 人息子のイエス様を送って、あなたへの愛を証明して くれたのです。 ご

お

あた

実に神は、ひとり子 をさえ惜しまず与 えるほどに、この世界を愛してくださいました。それは、 み

こ

ひとり ほろ

神の御子を信じる者が、だれ一人滅びず、永遠のいのちを得るためです。 ヨハネの福音書 3:16

2

つみ びと

■すべての人が罪人 そん けい

わたし

神様は完全な方、尊敬されるべき方です。でも私たちは正しく生きることに失敗 わたし

つみ びと

しました。 私たちはみんな罪人なのです。 そん ざい

すべての人は罪を犯したので、神の標準にはほど遠い存在です。ローマ人への手紙 3 : 23 聖書に、次のように書いてあるとおりです。「正しい人は一人もいない。 ローマ人への手紙 3 :10 罪のない人は世界中に一人もいない。……」 せい しょ

3 し

はら

ひとり

ひとり

I’m free! わたし

■私たちを救うための神様の計画 わたし

はな

ほろ

そん ざい

罪を犯した私たちは、本当は神様から切り離されて滅びてしまう存在でした。 ――でも神様には計画があったのです！ ひとり

おく

わたし

神様はご自分の一人息子を贈り物として私たちのもとに送ってくれました。 かれ

ゆる

彼を信じて受け入れる者は赦されるのです！ ひとり

神様の一人息子とはこの地上で生きて、死んで、あなたのために生き返ったイエス・ わたし

キリストです。神様を知るために、 私たちに用意された「道」こそイエス様なのです。 ほう しゅう

たま もの

わたし

しゅ

罪の支払う報酬は死です。しかし、神が下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスによる永遠の ローマ人への手紙 6:23 いのちです。 むか

この方を心から喜び迎えたのは、ほんのわずかな人たちだけでしたが、受け入れた人はみな、この ヨハネの福音書 1:11-12 方から神の子どもとなる特権をいただきました。 まず私 は最も大切なこととして、かつて自分も知らされた、次のことを伝えました。すなわち、 キリストは、聖書に記されているとおり、私たちの罪のために死なれ、葬られたこと、そして預言 コリント人への手紙Ⅰ 15:3-4 者たちの語ったとおりに、三日目に復活されたことです。 とっ けん

わたし

せい しょ

わたし

みっ

82

か

ほうむ

4

応答 自分が神様に対して罪を犯していると知ったなら、次のステップは謝るこ とです。神様に逆らって生きていたことを告白しましょう。そして、神様 ひとり

ゆる

わたし

の一人息子であるイエス様によって、神様があなたを赦し、私たちを罪 の結果から救ってくれることを信じるのです。 わたし

私の決心

わたし

つみ びと

ひとり

「神様、私は自分が罪人であることがわかりました。あなたの一人息子イエス・ わたし じゅう じ か わたし キリストが私 の罪のために十 字 架で死んで生き返ったことを信じます。私 は今、 はな

わたし

しゅ

ぬし

みと

永遠に罪から離れ、イエス様が私の主であり救い主であると認めます。」 名前

5

日付

■次にすべきこと ぬし

イエス様を救い主として受け入れたなら、近くで通える教会を見つけましょう。 さが

せい しょ

教会を探す時には、クリスチャンとして成長でき、神様について聖書から教えて いの

くれる教会が見つかるように祈るとよいでしょう。 しゅ

ぬし

しゅ

めぐ

そして、主であり救い主であるイエス・キリストをさらに深く知って、主の恵みと知識において成長 しなさい。このキリストに、すべての栄光が、今も後も、永遠にいつまでもありますように。 ペテロの手紙Ⅱ 3:18 アーメン。

6

のち

■神様はあなたを手放さない 神様はあなたが良いことをした時だけ愛してくれるような方ではありません。 あなたが完ぺきではないことを神様は知っています。神様はあなたの力よりも だ

しん らい

もっと強い力であなたを抱 きしめてくれます。そして信 頼 してほしいと願ってい ます。神様は決して変わらず、あなたを自分の子として受け入れ、いつもあな たを愛して気にかけてくれる方です。 わたし

しゅ

なぜなら、もし自分の口で、 「イエス・キリストは私の主です」と告白し、自分の心で、 「神はイエス・ キリストを死者の中から復活させてくださった」と信じるなら、あなたは救われるのです。 ローマ人への手紙 10:9

つか よく言っておきます。わたしの言うことを聞き、わたしを遣 わされた神を信じる人にはだれでも、 ばっ 永遠のいのちがあります。罪のために罰せられることは絶対にありません。すでに死からいのちに ヨハネの福音書 5:24 移っているのです。 しかし、これらのことを特に書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じる ヨハネの福音書 20:31 ため、またそう信じていのちを得るためです。

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質問を見てみよう！ 例えば： わたし

「私の人生の目的と意味は何？」 「死んだらどうなってしまうの？」 「神は本当に愛してくれているの？」 たん きゅう

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探ってみましょう。 かん たん

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イエス・キリスト、信仰、罪、 いの

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