ソトノバJOUNAL2017 ーソトノバTABLE#13 パブリックスペースプロジェクト・論文発表会ー

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2017/03/04


プログラム|Program 【アメリカのパブリックスペースとタクティカルアーバニズム】

14:30­14:45 「サンフランシスコ・ニューヨーク視察報告ー PARKLET の仕組みとタクティカルアーバニズムとプレイスメイキングの 差異とアプローチー」泉山塁威(明治大学助教/ソトノバ編集長) 14:45­15:00 「タクティカルアーバニズムの概念整理 アメリカ視察から見えた日本版 TU 実現への課題」 原万琳、泉山塁威、荒井詩穂那(ソトノバ・ラボ タクティカルアーバニズムラボ)

【オープンストリートとオープンカフェ】

15:05­15:20 「まちづくり手法としてのオープンストリートー 2016 INTERNATIONAL OPEN STREETS SUMMIT 参加報告を兼ね てー」石田祐也(一級建築士事務所ヌーブ) 15:20­15:35 「オープンカフェガイドラインの構築を目指して∼道路空間のオープンカフェにおける空間構成と運営の考察∼」 佐藤春樹、木村陽一、泉山塁威(ソトノバ・ラボ パブリックスペースツールラボ)

【パブリックスペースのファーニチャー】

15:40­15:55 「カブワケモバイルができるまで」 森田紘圭(大日本コンサルタント株式会社)、名畑恵(まちの縁側育くみ隊) 15:55­16:10 「PUBLIC PING-PONG TABLE MIRROR(パブリックスペース卓球台)ーパブリックスペースにおけるアクティビティ 誘発アイテムの制作と課題ー」 小切山孝治、小澤亮太、今野聖平、佐渡綾華、佐藤春樹、原万琳 ( ソトノバラボ・パブリックスペースツールラボ)

【アクティビティリサーチ研究最前線】

16:15­16:30 「アクティビティリサーチ最新動向 - アクティビティをはかるツールの可能性 -」 三浦詩乃、石井友里香、泉山塁威、宮武壮太郎、原万琳(ソトノバ・ラボ アクティビティデザインリサーチラボ) 16:30­16:45 「都市空間における個人的滞留に関する研究―都心三区の民間開発により生み出された公共的空間に着目して―」 砂塚大河(東京大学大学院)

【水辺とサウンドスケープと保育パーク】

16:50­17:05 「河川空間の利活用に向けた諸制度の検討」佐々木和之(水色舎) 17:05­17:20 「都市を読む行為としてのサウンドスケープ・プロジェクト −『オオミヤ・サウンドスケープ』レポート」 鷲野宏(都市楽師プロジェクト) 17:20­17:35 「Learning from Un-institutionalized Childcare - Study on Childcare Environment Utilizing Surrounding resources -」( 非施設型保育から学ぶ周辺環境を活用した保育環境に関する研究 ) 泊絢香(明治大学大学院建築学専攻国際プロフェッショナルコース I-AUD)


「サンフランシスコ・ニューヨーク視察報告 ーPARKLET の仕組みとタクティカルアーバニズムとプレイスメイキングの差異とアプローチー」 泉山塁威(明治大学助教/ソトノバ編集長),原万琳(ソトノバ・ラボ)

San Fransisco

背景 ・丸の内仲通り「アーバンテラス」  国家戦略特区・エリアマネジメントに関わる道路法の特例区域において道路空間を  活かした新たな賑わいの創出による更なる国際競争力の強化を図る為に道路空間の  活用拡大に関わる社会実験。  ・丸の内仲通りを歩行者へ開放し、移動式店舗、オープンカフェ、アートを   楽しめる空間を創出。(開放時間:平日:11時∼15時/土日祝:11時∼17時)

PUBLIC PING-PONG TABLE MIRROR (パブリックスペース卓球台) -パブリックスペースにおけるアクティビティ誘発アイテムの制作と課題-

35/63 Parklets!!

発表者:小切山 孝治/ソトノバ・ラボ パブリックスペースのツールラボ 小澤亮太、今野聖平、佐渡綾華、佐藤春樹、原万琳

条件

スケジュール

・丸の内仲通りで冬期のアクティビティとしての卓球台

[アイデア出し]

普段は椅子、テーブル、キッチンカーを出しているが、冬は人が座らない為

12/1 :卓球台の依頼

卓球台を置きたいと考えている。  パブリックスペースを利用する習慣を根付かせる事が目的。

アイデア

・普通の卓球台ではなく、カッコいいもの  卓球をする事より、賑やかしや興味をもってもらう事が主。

12/6,7:提案/既製品提案と一手間DIY案を提案し、DIYを採用

[計画] 12/9 :クライアントへの条件ヒヤリング 12/19 :段取り・工程資料作成送付

・毎日出し入れする仮設のもの

12/23 :チーム内打合せ

登録制の学生アルバイト2名で設営。

∼12末 :材料調達(納期のかかるもののみ)、デザイン再検討

倉庫は設営位置付近のビル内にある。

[製作]

土日のみプロパーの設営がいる。

・1月設置で、購入前提(12/1に依頼)

サンフランシスコ市都市計画局 Pavement to Parks  時間がない!!

制作

12/6,7時点

12/18 :クライアントと打合せ/全てDIYする方針へ決定

1/7  :材料・工具調達、搬入、天板作成、追加資料打合せ

12/19時点

1/8  :天板作成 1/9  :天板作成、脚部作成、接合部検討

Gehl SF ランチミーティング 元REBAR Blaineインタビュー 1/15 :接合部作成、試作・調整 1/21 :最終調整、設営準備 1/22 :設営

設営時

課題点/パブリックスペースのファニチャー 1, 道路空間でアクティブな活動を誘発するにはハードルが高い 公共空間に設置される家具はインテリアに比べ制約が多い。本プロジェクトでは道路空間での設置の為、 危険性という障害を突破できず、卓球台として制作したが、卓球をすることが認められなかった。

2,別の用途で使う可能性も見込んだ、フレキシブルな利用を考える 単一用途に満足させるのではなく、不測の事態が起きた時にも成立するフレキシブルさが求められる。

3, 設営のしやすさ 単純でシンプルなつくりの方が、取り扱い説明無しでも使い易く安全。 設営・解体時の不測事態の発生も見込みつつ、より簡便な方法で設営できる様にする必要有。

4,家具の安全性と安心感 高齢者や子供が安全・安心して使える様配慮する。仮設であっても安全性は必須。

Playland SF with Parks Allliance サンフランシスコ市都市計画局 Street Plans Collaborative

使い手に戸惑いを与えないよう配慮し、使い方を見せた上で、緩やかな使われ方を誘発する。

5,チーム体制 役割分担は大事。 制作者と研究者がチーム連携すれば、作るフェーズと使われるフェーズの連携がうまくいきやすい。

6,追加条件・作業の多さ スケジュール面・金額面・上述の危険性のハードルを超える為の追加作業が多かった。 スケジュール・必要資料等をパッケージ化してまとめることで、今後の追加条件に対応する。

Pavement to Plaza


背景 ・丸の内仲通り「アーバンテラス」  国家戦略特区・エリアマネジメントに関わる道路法の特例区域において道路空間を  活かした新たな賑わいの創出による更なる国際競争力の強化を図る為に道路空間の  活用拡大に関わる社会実験。  ・丸の内仲通りを歩行者へ開放し、移動式店舗、オープンカフェ、アートを   楽しめる空間を創出。(開放時間:平日:11時∼15時/土日祝:11時∼17時)

PUBLIC PING-PONG TABLE MIRROR (パブリックスペース卓球台) -パブリックスペースにおけるアクティビティ誘発アイテムの制作と課題-

発表者:小切山 孝治/ソトノバ・ラボ パブリックスペースのツールラボ

Patricia s Green,PARK

PLOXY SF,LOTS

小澤亮太、今野聖平、佐渡綾華、佐藤春樹、原万琳

条件

スケジュール

・丸の内仲通りで冬期のアクティビティとしての卓球台

[アイデア出し]

普段は椅子、テーブル、キッチンカーを出しているが、冬は人が座らない為

12/1 :卓球台の依頼

卓球台を置きたいと考えている。  パブリックスペースを利用する習慣を根付かせる事が目的。

アイデア

・普通の卓球台ではなく、カッコいいもの  卓球をする事より、賑やかしや興味をもってもらう事が主。

12/6,7:提案/既製品提案と一手間DIY案を提案し、DIYを採用

[計画]

12/6,7時点

12/9 :クライアントへの条件ヒヤリング 12/18 :クライアントと打合せ/全てDIYする方針へ決定 12/19 :段取り・工程資料作成送付

・毎日出し入れする仮設のもの

12/23 :チーム内打合せ

登録制の学生アルバイト2名で設営。

∼12末 :材料調達(納期のかかるもののみ)、デザイン再検討

倉庫は設営位置付近のビル内にある。

[製作]

土日のみプロパーの設営がいる。

1/7  :材料・工具調達、搬入、天板作成、追加資料打合せ

・1月設置で、購入前提(12/1に依頼)  時間がない!!

12/19時点

1/8  :天板作成 1/9  :天板作成、脚部作成、接合部検討 1/15 :接合部作成、試作・調整 1/21 :最終調整、設営準備

BIERGARTEN, LOTS

制作

1/22 :設営

Mechanics Monument,Plaza 設営時

課題点/パブリックスペースのファニチャー 1, 道路空間でアクティブな活動を誘発するにはハードルが高い 公共空間に設置される家具はインテリアに比べ制約が多い。本プロジェクトでは道路空間での設置の為、 危険性という障害を突破できず、卓球台として制作したが、卓球をすることが認められなかった。

2,別の用途で使う可能性も見込んだ、フレキシブルな利用を考える 単一用途に満足させるのではなく、不測の事態が起きた時にも成立するフレキシブルさが求められる。

3, 設営のしやすさ 単純でシンプルなつくりの方が、取り扱い説明無しでも使い易く安全。 設営・解体時の不測事態の発生も見込みつつ、より簡便な方法で設営できる様にする必要有。

4,家具の安全性と安心感 高齢者や子供が安全・安心して使える様配慮する。仮設であっても安全性は必須。 使い手に戸惑いを与えないよう配慮し、使い方を見せた上で、緩やかな使われ方を誘発する。

5,チーム体制 役割分担は大事。 制作者と研究者がチーム連携すれば、作るフェーズと使われるフェーズの連携がうまくいきやすい。

6,追加条件・作業の多さ スケジュール面・金額面・上述の危険性のハードルを超える為の追加作業が多かった。

LINKEDIN, POPS

スケジュール・必要資料等をパッケージ化してまとめることで、今後の追加条件に対応する。

Guerrilla, LOTS


タクティカル・アーバニズムの概念整理 —日本のパブリックスペース活用への導入可能性—

活用実験

公共空間

暫定利活用

LQC

正会員 〃

○泉山 塁威 * 荒井詩穂那 **

原 万琳 ***

1.はじめに タクティカル・アーバニズム(Tactical Urbanism)とは、 経て、広場整備を行うニューヨーク市の Plaza Program 直訳すれば、「戦術的アーバニズム」と訳し、これまでの

(2008 年〜)や、路上駐車スペースを公園のような空間

都市計画・都市デザインとはプロセス及びアクションや

に 転 換 す る サ ン フ ラ ン シ ス コ 市 の Parklet(Pavement to

普及の方法が異なり、ハードの建築や公共空間整備を中

Parks,2011 年)など、アメリカの複数年で同時多発的にパ

心に据えた視点ではなく、アーバニズム1)であり、都

ブリックスペースの利活用に関する政策が起こっている。

市生活の変化や現象を捉える思想であると言える。タク

タクティカル・アーバニズムが 2012 年に Street Plan

ティカル・アーバニズムの意味は、①より大きな目的に

Collaborative(代表:Mike Lydon)という NPO が北米のタ

役立つ小規模なアクション、②目標を達成するための巧

ク テ ィ カ ル ・ プ ロ ジ ェ ク ト を 紹 介 す る ガ イ ド 「 Tactical

みな計画や策略という意味である(図1)。また、タクテ

Urbanism vol.1 及び vol.2」を発表した(図2)。このガイ

ィカル・アーバニズムは、サブタイトルがつく。「Short-

ドの特徴はオープンソースであり、無料で WEB に公開さ

tern for Long-tern Change」は、長期的変革のための短期的

れ、誰もが参照できる点である。Twitter 等の SNS を中心

アクションと訳す。日本でも行われているイベントやパ

に 英 語 圏 を 中 心 に 波 及 し た 。 そ の 後 も 、 2013 年 に

ブリックスペースの活用実験が、単なる単発のイベント

「URBANISMO TACTICO vol.3」は、スペイン語で南米の

ではなく、長期的なイノベーションに繋がっているか、

プロジェクトを紹介したガイド、2014 年に「TACTICAL

またはそれに繋げる戦術と言えるのではないだろうか。

URBANISM vol.4」がオーストラリアとニュージーアラン ドのプロジェクトを紹介し、2015 年に Island Press より、

2.タクティカル・アーバニズムの系譜

「Tactical Urbanism Short-tern Action for Long-tern Change」

それでは、タクティカル・アーバニズムはどこから生

が出版された。その後も 2016 年にはタクティカル・アー

まれたのか。タクティカル・アーバニズムは、アメリカ

バニズムのマテリアルとデザインガイド、「TACTICAL

から始まった。2008 年のリーマン・ショックなどによる

URBANIST’S GUIDE TO MATERIALS AND DESIGN」が

全米の大不況により、アメリカ景気が落ち込み、ニュー

発表され、2017 年には「TACTICAL URBANISM VOL.5

アーバニズム手法で行ってきた再開発などの大きな投資

Itaria」が発表され、イタリアのタクティカル・プロジェ

が動かなくなった。そこで、行政は、パブリックスペー

クトが紹介されている。

スを短期的に利活用し、イベントから暫定的デザインを

つまり、タクティカル・アーバニズムはまだ 5 年ほど の若く新しい概念であると言える。 3.アクションから始まるボトムアップ型プロセス タクティカル・アーバニズムが日本のパブリックスペ ースに有効な点としていくつか挙げられるが、今回はプ ロセスに焦点を当てよう。これまでの都市デザイン型の プロセスは、ハード整備を中心に見据えたものであり、 建築や街路整備など工事の伴う空間整備が主流であった。 そのため、都市計画マスタープランなどで、どこで何を 建てるか、あるいは建てられないかを都市計画に基づく 土地利用規制によって定めてきた。それに基づき、公共 及び民間投資がある場合、計画をつくり、設計・工事を

Conceptualization of Tactical / Urbanism - Possibility of introduction to public space utilization in Japan -

Rui IZUMIYAMA, Shihona ARAI, Marin HARA


経て、空間をどう維持管理するかを考えていた。しかし、 のである 人口減少社会に突入し、リーマンショックを経験した世

最新のタクティカルアーバニストガイド(図3)では、

界中で、空間に投資することがリスクがある場合もあり、 分 か り や す い プ ロ セ ス 図 を 紹 介 し て い る 。 タ ク テ ィ カ 慎重になっている。また、これらのやり方では空間整備

ル・プロジェクトでは、4つのフェーズがあるとしてい

が完了し、空間ができてからでないとそのデザインやや

て、Ⅰ.短期的イベント(デモ)、Ⅱ.実験(パイロッ

り方が良かったのかどうかの検証ができない。しかし、

ト)、Ⅲ.暫定的デザイン、Ⅳ.長期スパン/資本である。

多額の投資をした後で、それを回収するしかなく、いか

上記の都市デザインプロセスは、いきなりフェーズⅣに

に今ある価値を下げずに維持するかに尽力するしかない

行っていた。多額の投資をし、モノによって 5 年〜50 年

* 東京大学先端科学技術研究センター 助教 博士(工学) **(株)首都圏総合計画研究所 修士(工学) ***(株)LIXIL B.A.

* Research Associate,The Research Center for Advanced Science and Technology, Tokyo Univ. Dr.Eng. ** Capital Region Comprehensive Planning Institute Co., Ltd., M.Eng. *** LIXIL Corporation, B.A


は変えられないデザインを何の検証もなしにいきなり整

実験した経験や成果をデータとして検証し、その上で学

備してきたのだ。一方で、最近行われている社会実験は、 習したプランを策定し、そのプランに基づきもう一度実 圧倒的に 1 日〜1ヶ月以内のフェーズⅠのものが多い。

験をして検証する。そのようなサイクルを繰り返し、

また、フェーズⅠをステップアップせずに繰り返してい

徐々に期間を伸ばしたり、検証内容をステップアップさ

る例もある。それでは長続きしない。そこから、1 年以内

せて公共/民間投資や長期的イノベーション(Long-tern

の期間をとったⅡ.実験、1〜5 年実施するフェーズⅢに

Change)につなげることが大事である。

ステップアップしながら、検証しながら空間整備につな げるプロセスである。

これまでの都市デザインプロセスでは、行政や民間企 業など大資本しかこのプロセスに参加できなかったが、

ポイントは、ビジョンや計画から始めるのではなく、

タクティカル・アーバニズムのプロセスでは、プレーヤ

アクションから始め、検討しながら考えるということで

ーは市民や NPO など誰もがガイドを参照し一定の思想と

ある。タクティカル・アーバニズムでは、プロジェクト

ルールの元で参加できるし、プロセスもクローズドでは

のサイクルとして、「Build-Measure-Learn サイクル」を採

なくオープンである。プロジェクトに共感を得られれば、

用している(図4)。パブリックスペースの利活用の実験

プレーヤーやファンはたくさん集まり、新たなアイデア

は、アイデア→構築→プロジェクト→計測→データ→学

やプロジェクトも生まれやすい、まさにタクティカル・

習というサイクルを繰り返し、次のサイクルでは、一度

アーバニズムはボトムアップ型のプロセスをとっている。

Conceptualization of Tactical / Urbanism - Possibility of introduction to public space utilization in Japan -

Rui IZUMIYAMA, Shihona ARAI, Marin HARA


* 東京大学先端科学技術研究センター 助教 博士(工学) **(株)首都圏総合計画研究所 修士(工学) ***(株)LIXIL B.A.

* Research Associate,The Research Center for Advanced Science and Technology, Tokyo Univ. Dr.Eng. ** Capital Region Comprehensive Planning Institute Co., Ltd., M.Eng. *** LIXIL Corporation, B.A


—2016 INTERNATIONAL OPEN STREETS SUMMIT

*

まちづくり手法としてのオープンストリート

—2016 INTERNATIONAL OPEN STREETS SUMMIT

Yuya ISHIDA


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23

シアトル(バイシクルサンデー) ニューヨーク(セントラルパーク/プロスペクトパーク) サンフランシスコ(ゴールデンゲートパーク) オタワ ウェストチェスター ワシントン(ロッククリークパーク) ウェイン フィラデルフィア ホーボーケン フェニックス ケンブリッジ アナーバー エル・パソ カンザスシティ バリー ペンサコーラ ウッドストック コーンウォール ナイアガラフォールズ ウォータールー アルバート・リー ハリファックス フォートローダーデール

1965 1966 1967 1970 1974 1981 1983 1995 1998 1999 2004 2007 2007 2008 2009 2010 2010 2011 2011 2011 2012 2012 2014

608,660 8,175,133 805,235 812,129 949,113 601,723 1,820,584 1,526,006 50,005 1,445,632 105,162 113,934 649,121 459,787 128,430 53,248 35,480 12,307 82,184 97,475 17,674 403,131 165,521

24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57

クリーブランド ラスクルーセス シカゴ レキシントン ボルチモア ロングビーチ ダーラム スパータンバーグ ツーソン コーラル・ゲーブルズ フォートワース ミネアポリス シムコー ボストン バッファロー(ミネソタ) シャーロッツビル サンタクルーズ スティーブンスポイント インディアナポリス エドモンド セイラム デモイン ジャクソン バッファロー(NY) リー サリナス ウエストブルック キャピトラ ソールズベリー ブルー・アイランド ポーツマス ポートランド(メイン州) モービル ハートフォード

2006 2007 2008 2008 2009 2009 2010 2010 2010 2011 2011 2011 2011 2012 2012 2012 2012 2012 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2014 2014 2014 2014 2014 2014 2014 2015

396,815 97,618 2,695,598 295,803 620,961 462,257 228,330 37,013 520,116 46,780 741,206 382,578 14,522 667,137 15,453 49,071 59,946 26,683 820,445 81,405 154,637 203,433 176,014 258,959 701,982 150,441 17,494 9,918 33,663 23,706 21,233 2,014 195,111 124,893

58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89

サンフランシスコ(サンデーストリート) マイアミ シアトル(サマーストリート) マディソン チャールストン ハミルトン サンマテオ サマービル スポケーン オークフォレスト パーカーズバーグ ウィルソンヴィル エバンズビル オースティン グランツパス バークレー ブラウンズビル ルイビル エバンストン オマハ サンタバーバラ サンディエゴ ソルトレイクシティ バンクーバー(ワシントン州) ブルーミントン ローズバーグ アナコルテス オクラホマシティ ゲインズビル サンノゼ ナッシュビル ロングビーチ

2008 2008 2008 2009 2010 2010 2010 2010 2010 2010 2011 2012 2012 2012 2012 2012 2012 2012 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2013 2014 2014 2014 2015 2015 2015

805,235 399,457 608,660 233,309 120,083 504,559 718,451 75,754 208,219 28,051 31,492 19,509 117,429 931,830 34,533 112,580 183,046 760,026 75,430 408,958 88,410 1,394,928 186,440 161,791 80,405 21,181 15,778 579,999 130,128 1,026,908 678,889 492,969

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107

ポートランド ニューヨーク(サマーストリート) クリアウォーター パデューカ ワシントン(フォートデュポンパーク) オールバニ ボルダー パインクレスト セントルイス エイボンデール・エステーツ ユージーン レディング サンアントニオ ニューブランズウィック サンタアナ ヒューストン フォート・コリンズ プロボ

2008 2008 2009 2009 2009 2010 2010 2010 2010 2011 2011 2011 2011 2013 2014 2014 2014 2014

583,776 8,175,133 108,687 25,024 601,723 18,539 97,385 19,432 319,294 2,960 156,185 89,861 1,327,408 55,181 324,528 2,099,451 143,986 115,264

108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121

ウィニペグ ファーガソン ロアノーク アトランタ ファーゴ ロンドン ロサンゼルス オークランド シャーロット デンバー ハワイ カーボロ ピッツバーグ ワトソンビル

2009 2009 2009 2010 2010 2010 2010 2010 2011 2011 2012 2013 2015 2015

633,451 21,203 97,032 420,003 208,777 352,395 3,792,621 390,724 809,958 600,158 185,079 19,582 304,391 51,199

122 123 124 125

サバンナ ミズーラ リンカーン ディコーラ

2010 2010 2011 2012

136,286 66,768 258,379 8,127

2008 2016

4,339,367 1,249,442

クリーブランドモデル

サンフランシスコモデル

ポートランドモデル

ウィニペグモデル

サバンナモデル

ケンタッキーモデル

126 ケンタッキー 127 シャーロット

*

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7.3-9.7 0.65-3.2 変更有 9.7 2 2 変更有 1.4-6 2.1-5.5 2.6 0.23 8 4.2 3.6 0.45

11.2 4 1.6 0.4-0.8 4.8 8.4 4.8 6.8 1.9 1.6 1.2 1.3 1.4 9.6 1.6

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変更有 ● ●

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変更有

7.5 1.2-2 2 3.2 4.8-9.7 1.5 12 16 2.7 1.3 3.2

3.2 3.9 5.3 1 変更有 5.1

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活動休止

不定期

様々

半年

隔月

頻度

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変更有

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0.4 5.6

実施時期

変更有 変更有

7.2-12.9 11.1 3.2 3.2 2.6 0.4 1.1 3.2-6.4 2.6-9.7 6.4-9.6 4.8 2.4 3.2 5.1 4.8 3.6 3.6 1.6

● ● ●

● ●

● ●

● ●

● ●

● ●

アクティビティ

ルート長 3.2-12.9 0.96 1.1-12.9 1.6 2.1 3.2 1.05-1.4 0.5 8 1.3 1.4 3.7 0.3 1.6-4.8 1.9-22 1.6 3.2 11.3 2.9 0.4 2.4 2.4 1 0.4-1.6 4 2.6 0.4 0.5 1.6 1.6 2.7 1.6 1.6

● ●

● ●

4.8 9.7 2.3 3.5 52.5 10.6 6.9 10.9 5.8 1.3 82 1.6 1.9 12.9 6.4 1.6 1.6 0.6 5.6 0.8 2.7 1.2 3.2 1.6

変更有

● ●

● ●

● ●

● ●

● ●

● ●

● ●

● ● ●

● ●

● ●

● ●

変更有 変更有

都心

郊外中心市街

住宅地

ルートの場所

公園

広域にわたる線形

公園道路 ●

● ●

● ●

● ●

● ●

線形の組合せ

● ●

線形

● ●

アーム&ループ

ルートタイプ

ループ

パートナーシップ

民間資金

資金

公的資金

パートナーシップ

NPO

組織

公的機関

人口

シアトルモデル

開始年

オープンストリートは北米中のあらゆる都市で行なわれている

● ●

● ●

● ●

● ●

変更有

● ●

変更有

*neuob


モデル名

—2016 INTERNATIONAL OPEN STREETS SUMMIT

開始年

シアトルモデル

1965

クリーブランドモデル

2006

サンフランシスコモデル

2008

ポートランドモデル

2008

ウィニペグモデル

2009

サバンナモデル

2010

ケンタッキーモデル

2008

ボゴタ ciclovias

1974

公的機関

主催組織 資金 NPO 官民共同 公的資金 民間資金 官民共同

備考 ▶公園、公園道路をルートに設定している場合が多い

(=交差点が少なく交通整備の必要があまりない→コスト減)

▶アクティビティが無い場合が多い

▶NPOが主催、出資は民間企業や慈善団体からの場合が多い

▶多岐にわたるアクティビティをルートに展開した功績 ▶自治体とNPOによる共同開催

▶出資も官民が連携して行なう

▶自治体関連組織が主催、資金は官民どちらからも

▶そのため自治体主催ながらも様々なアクティビティを展開

(シアトルモデルからの脱却) ▶NPOによる主催

▶出資は官民どちらからも ▶公的機関、民間組織、NPOによる共同開催で珍しいケース ▶出資は民間企業などから

▶公的機関、民間組織、NPOによる共同開催で、州やカウン ティ全体にわたる組織として運営 ▶資金も官民両者から

Yuya ISHIDA


参考文献 「OPEN STREETS GUIDE」OPEN STREETS PROJECT, 2012 「Open Streets Project」<http://openstreetsproject.org>, 21 Feb.2017 「Open Streets Initiatives: Measuring Success」 J. Aaron Hipp, PhD & Amy Eyler, PhD, CHES, 2014 「PORTLAND SUNDAY PARKWAYS 2016 ANNUAL REPORT」 PORTLAND BUREAU OF TRANSPORTATION, 2016 「The Ciclovía-Recreativa: A Mass-Recreational Program With Public Health Potential」,Olga Sarmiento, Andrea Torres, Enrique Jacoby, Michael Pratt, Thomas L. Schmid, and Gonzalo Stierling, Journal of Physical Activity and Health, 2010, 7(Suppl 2), S163-S180 「CICLOVIA RECREATIVA IMPLEMENTATION AND ADVOCACY MANUAL」the Pan American Health Organizationʼs Regional Council on Healthy Eating and Active Living and Non-Communicable Disease Unit, La Vía RecreActiva of Guadalajara, the Schools of Medicine and Engineering of the University of the Andes, Bogotá Colombia, the Centers for Disease Control and Prevention, 2009, and Ciclovía of Bogotá.

*

*neuob


2017/2/26

目次 1. これまでの活動 2. オープンカフェガイドラインとは 3. 研究背景・目的 4. 海外のガイドラインについて 5. 国内の道路空間におけるオープンカフェの特徴 6. 考察と今後の展望

Theme.

オープンカフェガイドラインの構築を目指して —道路空間のオープンカフェにおける空間構成と運営の考察ー

佐藤春樹 , 泉山塁威 , 木村陽一 ( ソトノバ・ラボ パブリックスペースツールラボ)

オープンカフェデザインガイドラインとは

オープンカフェデザインガイドラインとは

始めたいけどなにから始めたらいいだろうか・・・ 1. オープンカフェの質の向上 ・質の高いオープンカフェを広く知ってもらう ・実務論も含めることで、ノウハウが無くてもある程度の質を確保できる

2. 取り組む際のハードルを下げる ・ガイドがあること、目指すポイントができる ・「イメージ」ではなく、各要素をピックアップし要点を示すことができる

1


2017/2/26

オープンカフェデザインガイドラインとは

研究背景・目的

海外のオープンカフェ・ガイドライン 国内のオープンカフェの 空間デザイン及び運営(マネジメント) 分析・考察 オープンカフェ実施エリアの検討材料 オープ ンカフェ、道路空間活用の評価の仕組み

分析 考察

フィードバック

オープンカフェデザインガイドラインの構築

リッチモンド市デザインガイドラインの誘導内容の例 ■オープンカフェデザインガイドライン(バージニア州・リッチモンド市)

1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7

リッチモンド市デザインガイドラインの誘導内容の例 ①_パラソルを開いた時の高さが7~10フィート(約210~300㎝)を推奨する。 ②_柵や植栽などのバリアの高さは3フィート(約90㎝)を推奨する

⇒誘発項目として、大きく「柵」と「家具・物理環境」がある

③_5フィート(約150㎝)の明確な歩行者通路が維持されるべきである

⇒家具の選定は店舗によるため、ガイドラインによって基準やルールを制定

④_素材とデザイン 傘は屋外での利用に適切なものとする。素材はキャンバスが好ましい。 色はカフェの家具と調和を図ること。

Barriers Required Sidewalk Cafés Serving Alcohol Barriers Are Not Required Barrier Design Barrier Measurements Access Openings Planters & Planter Boxes

⑤_パラソルは位置づけられたカフェの範囲内に収まる必要がある。 傘の形状は、正方形や長方形の方が、空間を効率的に使えるため推奨されている

ガイドライン目次(一部)

④ 柵の必要性 アルコールを提供するサイドウォークカフェ 柵が不要な場合 柵のデザイン 柵の寸法 出入口について プランターとプランターボックス

① ②

日本語訳

2


2017/2/26

国内にの道路空間おけるオープンカフェ事例

道路空間活用におけるエリアマネジメント組織の役割

分布、類型、制度を整理し、それぞれの特徴や問題点を分析 記号

類型

A B

C

P

D E F G H I

J K L

M

I RN

S L,T

A

K

H

M

U

N O P

Q

B,J

R

S

制度

❷ ❸ ❹

公共・地域還元

みなとみらい21

❷ ❷ ❸ ❶ ❸

柏・Wデッキ

大阪府

大阪市

神奈川県

横浜市

千葉県

柏市

柏の葉

千葉県

柏市

池袋東口グリーン大通り

東京都

豊島区

浅草六区通り

東京都

台東区

自由が丘

東京都

目黒区

❶ ❷ ❺ ❶ ❹

ユーロード

東京都

八王子市

神戸・三宮中央通り

兵庫県

❷ ❶ ❷ ❷ ❷

鳥取・バードハット

鳥取県

鳥取市

宇都宮・オリオン通り

栃木県

宇都宮市

新宿モア4番街

東京都

新宿区

大通りすわろうテラス

北海道

札幌市

新虎通り

東京都

港区

❷ ❷

高カフェ

群馬県

高崎市

まちなかオープンカフェ

福井県

福井市

長野中央通り 日本大通り 久屋大通

<非日常管理> 植栽選定 街路 灯補修 防犯カ メラ管理

地区名

地区名 グランフロント大阪

長野県

自治体

警察

「都市再生整備計画」 「道路占用許可の特例」 占用料 9 割減免 「道路使用許可」・申請

【道路占用主体】 エリアマネジメント組織

長野市

神奈川県

横浜市

愛知県

名古屋市 神戸市

T

KOBEパークレット

兵庫県

神戸市

U

つくばセンター広場

茨城県

つくば市

【凡例】 ①地先型 ②独立型 ③歩道内独立建築型 ④地先+独立型(面的) ⑤歩道の一部拡張型 ⑥歩行者専用道路型 ❶社会実験(道路占用) ❷道路占用許可の特例(都再法) ❸国家戦略特区❹❺

保健所

営業許可・申請

<日常管理> 設営・撤去

収益の確保 管理・監督 環境浄化費 (賃料)

カフェ事業者

管理・監督 環境浄化費(広告料)

広告代理店

■日本における道路占用の相関図 ・行政とカフェ事業者の間にエリアマネジメント組織が入る ⇒民間企業、一店舗の利益とされる場合の公共性が問題 ⇒公的責任の担手の問題

❹独自制度 ❺道路占用(通常)

道路空間活用におけるエリアマネジメント組織の役割

今後の展望

公共・地域還元

自治体

警察

保健所

<日常管理> 設営・撤去

「都市再生整備計画」 「道路占用許可の特例」 占用料 9 割減免 「道路使用許可」 ・申請

営業許可・申請

1. 海外事例の参照・分析 【道路占用主体】 カフェ事業者 収益の確保

・いくつかの都市のガイドラインやオープンカフェの許可を比較 ・道路の所有、管理等を含めた法体系・制度の分析 ・個々のオープンカフェの事例をもとに、空間デザインの研究

2. 考察内容のフィードバック ■ヨーロッパにおける道路占用の相関図 ・行政とカフェ事業者が直接やりとりを行う ・各店舗ごとに道路上のオープンカフェをはじめることができる

・分析結果等をもとに、オープンカフェ実施地域に対して活用方法を検討 ・ガイドライン構築の内容検討

⇒個々ではじめられるため、ガイドラインが役割を発揮するのでは?

3


図1.道路空間におけるオープンカフェの類型

*ソトノバ・ラボ パブリックスペースツールラボ


カブワケ・モバイルができるまで ○森田紘圭* 名畑恵** Institute-ruangrupa Revitalization

KABUWAKE Mobile Nishiki-2 District

Urban Crack Aichi Triennale 2016

1.はじめに 本稿は、2016 年 7 月∼10 月にかけて開催された都市型 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ 2016」1)(以降、あい トリと記す)長者町会場におけるプロジェクトの 1 つ、 「ルル学校」の一環として企画実施した「カブワケ・モ バイル」について、その概要を紹介するものである。 2.ルアンルパ、ルル学校 「ルル学校」2)を主宰したインドネシア・ジャカルタの

FFig.1

人の/車のための公共空間

ルアンルパ(ruangrupa)は、アートスペースの運営や展 覧会やワークショップ、リサーチ業務、各種プロジェク トの実践、アートショップやコミュニティラジオ局 RURUradio などアートの創造性を駆使して、都市やその 文化的課題に応答する活動を展開する集団である。あい トリ 2016 で主宰した「ルル学校」は、地域のコンテクス トに基づいた新たな実践・アイデア・空間を創造する 「カルチャー・エージェント」の育成を目指し、3 か月間 にわたって常にメンバーが会場に常駐し、多様なセミナ ーや、限定された参加者との協働制作を実施した。ゼミ には筆者らを含む 8 名が参加し、3 か月間で複数のプロジ ェクトについてリサーチから制作、展示までを行った。

Fig.2

公/私境界に育つみどり

る余地を限りあるものにしている側面もある。 しかし注意深くリサーチすると、かすかに大地がむき

3.都市の裂け目、再領域化

だしとなった、都市の裂け目(Urban Crack)を見つける

「座りたい、食べたい、寝たい、祈りたい」

ことができる。公と私の間に咲くすみれを増やす人、植

都市の広大な面積に対して、人々が自由に生活を楽し

樹帯でそだつ大根とそれを植える人(Fig.3)。まちを覆う

めるための空間は少ない。名古屋市中心部を見ると、公

ルールや境界から見える裂け目から、都市が成立する前

共の土地は全体の 40%近くを占めているものの、そのほ

の大地が持つ多様なふるまいの手がかりが確認できる。

とんどは道路、それも車道の割合が大きく、誰もがみだ

あいちトリエンナーレ 2016 連携事業として錦二丁目地 3)4)

りに入れる「資格がある」場所は歩道や公園、広場など

区に設置された木質化ベンチ

ほんの 10%程度に限られている(Fig.1)。またそこでの行

ふるまいを促すことを目的として設置されたものである。

為は、各種法律で制限されているのが実態である。

しかし、設置当初は多数の不法駐輪に囲まれるなど、ベ

都市化(Urbanism)は、大地を、公と私、自動車と歩行 者など様々な線引きやルールで覆う行為とも解釈するこ

も、公共空間での多様な

ンチを前にどうすればいいのか、その手がかりを生かす ことができていないという課題も見られた。

とができる。これは、多くの人々が共同して公平・安全 に、暮らしの多様かつ高度なサービスを享受するための

4.カブワケ・モバイル

仕組みであるが、反対に、食べる、寝る、座ってぼんや

以上の課題から、豊かな公共空間(による生活景)の

りと思いにふけるなど、人々に多様なふるまいを喚起す

形成に向けて、都市の裂け目を見つけること、あるいは

The making of KABUWAKE-Mobile

Hiroyoshi MORITA, Megumi NABATA


領域を自ら再定義することに対する有効なアプローチが できないか、ということが本プロジェクトの目的である。 「カブワケ・モバイル 1∼3 号」は調査・製作・運営・ 記録で構成される、都市の裂け目を見つけ、広げ、分け 合うためのプロジェクトである。まちの至るところでカ ブワケを展開し、都市の裂け目を広げるカブ(株・機 会・発見)をばらまくことをコンセプトとし、公共空間 で様々なアクティビティを生み出すモバイルを製作した。 また、制作したモバイルを、期間中に試験的に木質化ベ ンチをはじめとした地域内の様々な場所で運行し、その ふるまいを記録し、参加者や見学者に都市の公共空間と その使いこなしを考える契機となることを意図した。

FFig.3

カブワケ・モバイルの設計図

5.製作 製作するカートは1号から 3 号までの 3 台で構成され る。1 号は公共空間を使いこなす様々な道具を載せ、2 号 と 3 号には地域で見つけた様々なみどりを乗せた。本プ ロジェクト期間は設計・制作期間が非常に短いため、既 存のカート等を組み合わせた簡易構造とした(Fig.3)。 制作プロセスもまたプロジェクトの一環となるため、 10 月 9 日に「ルル学校」展示室内でカブワケ・モバイル の公開制作と、カブワケ・ワークショップを開催した。 午前に開催したワークショップでは地区でとれた株を 「ルル学校」に立ち寄った方に分け合い、株分けについ てレクチャーを行った。メンバーよりもカブワケに詳し い見学者もいたため、講師として教わることもあった。 午後の公開制作では、メンバーが中心となったカートの 公開制作、見学者や参加者同士が気軽に話せるお茶の間 づくり、繊維街である錦二丁目内で提供された布を用い た公共空間使のグッズ(ガーランド、コースター、クッ ションなど)ワークショップを実施した。ガーランド等 の作成には子供たちが多く参加している。

Fig.4

制作・運行風景

属物がベンチ利用を促進することなど、公共空間におけ る場所と滞留の関係性の一端が見いだせた。 これら成果は 10 月 18 日から 23 日にかけてルル学校展 示室にて、zine やムービー、モバイル現物によりあいトリ 見学者に展示を行うとともに、あいトリ最終日において はプロジェクト概要を発表している。 7.今後の展開 地区内の木質化ベンチは会期終了と同時に、占用主体

6.運行 制作したモバイルを使って、10 月 13 日から 23 日に地 区内の公共空間ベンチを拠点とした運行実験を行った。 10 月 13 日のみ日中にランチ、その他の日程では夕方から 夜間にかけて、クッション、コーヒー、自家製サングリ ア、菓子などを載せ、イベントを実施している。

をまちづくり協議会に変更し地域が維持管理する仕組み に変更になった。公共空間を使う/守るを一体として考 え、継続的にモバイルによる公共空間プロジェクトを展 開するため、新たな企画を検討しているところである。 プロジェクト・メンバー

名畑恵・森田紘圭・河崎泰了・服部祐司

また、運行実験を行いながら、場所・時間ごとの交通 量や日射、沿道店舗との関係性、配置と人の広がりにつ

参考文献・補注

いて記録した。日中は歩行者の速度が速いため、交差点

1) 2) 3) 4)

近くなどゆとりある場所での利用が望ましいこと、夜間 では飲食店よりも物販店前が立ち寄りやすく、店舗との 関係が生まれやすいこと、明かりやクッションなどの付

*大日本コンサルタント株式会社 **NPO 法人まちの縁側育くみ隊 事務局長

https://aichitriennale.jp/ https://ruruaichi.wordpress.com/ https://nishiki2lcd.jimdo.com/2016/09/06/test/ http://sotonoba.place/choujamachi_parklet

*Nippon Engineering Consultants Co., Ltd. **Nurturing of Community Engawa Design


背景 ・丸の内仲通り「アーバンテラス」  国家戦略特区・エリアマネジメントに関わる道路法の特例区域において道路空間を  活かした新たな賑わいの創出による更なる国際競争力の強化を図る為に道路空間の  活用拡大に関わる社会実験。

!  ・丸の内仲通りを歩行者へ開放し、移動式店舗、オープンカフェ、アートを   楽しめる空間を創出。(開放時間:平日:11時∼15時/土日祝:11時∼17時)

PUBLIC PING-PONG TABLE MIRROR (パブリックスペース卓球台) -パブリックスペースにおけるアクティビティ誘発アイテムの制作と課題-

発表者:小切山 孝治/ソトノバ・ラボ パブリックスペースのツールラボ 小澤亮太、今野聖平、佐渡綾華、佐藤春樹、原万琳

条件

スケジュール

・丸の内仲通りで冬期のアクティビティとしての卓球台

[アイデア出し]

普段は椅子、テーブル、キッチンカーを出しているが、冬は人が座らない為

12/1 :卓球台の依頼

卓球台を置きたいと考えている。  パブリックスペースを利用する習慣を根付かせる事が目的。

! ・普通の卓球台ではなく、カッコいいもの  卓球をする事より、賑やかしや興味をもってもらう事が主。

アイデア

12/6,7:提案/既製品提案と一手間DIY案を提案し、DIYを採用

[計画]

12/18 :クライアントと打合せ/全てDIYする方針へ決定

!

12/19 :段取り・工程資料作成送付

・毎日出し入れする仮設のもの

12/23 :チーム内打合せ

登録制の学生アルバイト2名で設営。

∼12末 :材料調達(納期のかかるもののみ)、デザイン再検討

倉庫は設営位置付近のビル内にある。

[製作]

土日のみプロパーの設営がいる。

!

12/6,7時点

12/9 :クライアントへの条件ヒヤリング

12/19時点

1/7  :材料・工具調達、搬入、天板作成、追加資料打合せ 1/8  :天板作成

・1月設置で、購入前提(12/1に依頼)  時間がない!!

1/9  :天板作成、脚部作成、接合部検討 1/15 :接合部作成、試作・調整 1/21 :最終調整、設営準備 1/22 :設営

設営時

制作

課題点/パブリックスペースのファニチャー 1, 道路空間でアクティブな活動を誘発するにはハードルが高い 公共空間に設置される家具はインテリアに比べ制約が多い。本プロジェクトでは道路空間での設置の為、 危険性という障害を突破できず、卓球台として制作したが、卓球をすることが認められなかった。

2,別の用途で使う可能性も見込んだ、フレキシブルな利用を考える 単一用途に満足させるのではなく、不測の事態が起きた時にも成立するフレキシブルさが求められる。

3, 設営のしやすさ 単純でシンプルなつくりの方が、取り扱い説明無しでも使い易く安全。 設営・解体時の不測事態の発生も見込みつつ、より簡便な方法で設営できる様にする必要有。

4,家具の安全性と安心感 高齢者や子供が安全・安心して使える様配慮する。仮設であっても安全性は必須。 使い手に戸惑いを与えないよう配慮し、使い方を見せた上で、緩やかな使われ方を誘発する。

5,チーム体制 役割分担は大事。 制作者と研究者がチーム連携すれば、作るフェーズと使われるフェーズの連携がうまくいきやすい。

6,追加条件・作業の多さ スケジュール面・金額面・上述の危険性のハードルを超える為の追加作業が多かった。 スケジュール・必要資料等をパッケージ化してまとめることで、今後の追加条件に対応する。


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アクティビティリサーチ最新動向 -アクティビティをはかるツールの可能性○三浦詩乃 石井友里香、泉山塁威、宮武壮太郎、原万琳 (ソトノバ・ラボ アクティビティデザインリサーチラボ) Gehl Institute 探索的調査

多様性 公共空間の質

ソーシャルメディア

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Activity Design and Research Review-The Toolkits for measuring public life and livable activities

Sotonoba Lab. Activity Design Research Group


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都市空間における個人的滞留に関する研究―都心三区の大規模民間開発により生み出された公共的空間に着目して―①

1

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の背景/目的

●研究の背景

O都市空間における個人での行動を後押しする社会的背景 • 高齢化・晩婚/非婚化等による単身世帯の増加 •生活機能の外部化と情報技術の発達による場所を問わない作業環境の充実 →都市における個人を考慮した空間整備の必要 〇交流・にぎわいの創出による非日常性の演出に向かう公共空間活用 •公共空間でのイベント開催等によるにぎわい創出 ・イベント開催を見越した規制緩和や公開空地等の計画 →個人での活動の場としては活用されない都市 の公共空間 ●研究の目的 •個人での活動の場としての都市空間整備に向け、 • 「都市空間に個人で滞留すること1について、 ・滞留可能な空間の提供者、捉供された空間空間の利用者の関係を把握し、 その実態を明らかにする。

都市空間における個人的滞留に関する研究 都心三区の大規模民間開発により生み出された公共的空間に着目して

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2

東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 都市デザイン研究室砂塚大河

I

の視点/方法

滞留空間の抽出

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紐田区

• 高度利用が進んだ都心部での公有パブリックスペ ー ス拡充の限界 ·質の向上が進むオフィス 商業施設の公共的空間における滞留空間の創出 ·机とイスの存在による個人的滞留の促進 ・

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個人的 滞留者

滞留空間

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第三章I滞留空間の提供実態

調査方法

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中央区

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港区

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1浜松町ビルディング 2ア ー クヒルズ 3シ ー バンス 4グランパ ー ク 5品川インター シティ 6晴海アイランドトリトンスクエア 7泉ガ ー デン 8汐留シティセンター 9六本木ヒルズ 10丸の内MY PLAZA 11束京ミッドタウン 12JPタワ ー 13御茶ノ水ソラシティ 14ワテラス 15コレド室町1,2 16虎ノ門ヒルズ 17東京ガ ー デンテラス紀尾井町

●3つの視点から都市空間における個人的滞留を考察

3-1.

2-1.

●研究の視点:民間開発により生み出された公共的空間

I

第二章I都心三区における滞留空間の把握

第四章I滞留空間の空間特性

4-2.

空間特性の分析視点

●ビル管理者へのヒアリング調査

滞留空間がどのような経緯で提供されているのか、その背景を把握するため、 協力の得られた10施設の管理担当者及びエリアマネジメント団体を対象に、 対面インタビュ ー 形式またはメ ー ル回答形式によるヒアリング調査を行った。 ・ヒアリング項目

施設名

アー クヒルズ シー バンス グランパ ー ク 晴海アイランド 泉ガ ー デン 汐留シティセンター 御茶ノ水ソラシティ ワテラス コレド室町1. 2 東京ガ ー デンテラス 紀尾井町

日時 2017年1月13日 2016年12月21日 2016年12月20日 2016年12月12日 201年12月1日 2016年11月28日 2016年10月12日 2016年12月15日 2016年12月14日 2016年12月8日

I

形式 対面ヒアリング 対面ヒアリング メ ー ル回答 対面ヒアリング 対面ヒアリング 対面ヒアリング 対面ヒアリング 対面ヒアリング メ ー ル回答 対面ヒアリング

都市動線の接続

敷地外からの視認性

店舗入口の接触

)1� 施設とは関係のない 外部動線の入り込み 12

敷地周辺の 公道から見え

�--

»

O管理上の課題・問題点 0その他

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

し`

O設置開始時期 O設置意図 O場所の選定理由 O滞留空間におけるイベ ント開催の有無

■空間的許容性 3つの視点をもとに、都市空間における個人のアクセス•利用のしやすさから 滞留空間を分類する。

店舗の入口に 面している 25

東京大学大学院 砂塚大河


都市空間における個人的滞留に関する研究―都心三区の大規模民間開発により生み出された公共的空間に着目して―②

東京大学大学院 砂塚大河


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*Suishokusha


都市を読む行為としてのサウンドスケープ・プロジェクト —『オオミヤ・サウンドスケープ』レポートー ○鷲野宏*

サウンドスケープ アコースティック

インスタレーション アートとまちづくり

サイトスペシフィック パブリック・スペースの音環境

1.はじめに

いることは、たびたび問題提起されているが、聴覚的視

都市を眺め、土地の来歴を読み解くことは、土地のそ

点にたった問題提起は、発信されることも取り上げられ

の場らしさを共有する作業へとつながる。どのような都

ることも少ない。筆者はまず、この視点の社会的関心を

市空間にもその様態であるための地理的・歴史的経緯が

高めることが必要であると感じている。筆者が主宰する

あり、その総体としての発露が都市のその都市らしさを

「都市楽師プロジェクト」において実施しているインス

形成している。とはいえ、その場らしさを形成する要素

タレーションは、これらの問題意識も踏まえて、音の視

とは、一体何であろうか?人間には視覚のみならず、聴

点から日常の場に異物の挿入をおこない、日常を維持し

覚、嗅覚、味覚、触覚など「五感」と称される多様な感

たままでの非日常の体験をおこなっている。 (図1)

覚がある。それらの感覚で複合的に都市空間を感じなが ら、個人の私小説的な記憶や広く住民などに共有される 土地の記憶などを組み合わせ、総体として固有の都市ら しさというものを認識しているはずである。ここでは、 環境がつくりだす(過去の記憶も含む)音を、視覚的に 捉えられる景観とともに、都市の雰囲気をつくりだす重 要な要素として捉え、その視点に立って都市というもの を考えるきっかけをつくろうとした活動として、多くの 人が通り抜ける商店街の路上にて表現したインスタレー ション・プロジェクトの実施報告をおこなう。 2.サウンドスケープ概説 サウンドスケープ(Soundscape)とは、カナダの作曲家

図1: 「名橋たちの音を聴く」

R.マリー・シェーファ―(Raymond .Murray Schafer)に より1960年代につくられ世界に広がった言葉・概念。

4. 『オオミヤ・サウンドスケープ』の紹介

「ランドスケープ(Landscape)」という言葉に対し、音を

1)企画の経緯

表わすサウンド(sound)と景を表わすスケープ(scape)

さいたま市の大宮というエリアでは、近年、近隣の小

を組み合わせた造語。物理的に捉えられる単純なアプロ

中学校のブラスバンド等の演奏を都市空間にておこなう

ーチで認識される環境の音ではなく、文化的・社会的な

「せせらぎコンサート」や大宮駅東口の広いエリアを面

視点から環境の音をどのように認識しているかに力点を

的に活用しながら音楽演奏等をおこなう「アートフルゆ

置く。そのため異文化では、同じ音の風景に身を置いて

めまつり」などパブリック・スペースを利活用した音楽

もその反応は異なる。環境がもつ音の集積に対する社会

を中心とした活動が盛んで、これらは市民の手によって

的文化的態度を通しての音の視点にたった景とも言い換

企画・運営されている。これらの市民のネットワークに

えられる。

より組織された「にぎわいアート大宮実行委員会」によ り「さいたまトリエンナーレ」の市民プロジェクトとし

3.問題意識

て実施された4つのプロジェクトのひとつとして、筆者

大規模な都市における駅前広場や駅前商店街の全国的

は、大宮駅東口にひろがる商店街の路上という屋外のパ

な均質化の流れの中で、鉄道利用者にとっての都市の顔

ブリック・スペースにおいて、都市の来歴をサウンドス

ともいえる駅前の「その都市らしさ」が失われている。

ケープの視点から表現する機会を得た。

視覚的景観について、まちを特徴づける要素が失われて Title 都市を読む行為としてのサウンドスケープ・プロジェクト

Hiroshi WASHINO


2)インスタレーションの概要と意図

要性の低下とともに衰退したが、1885年(明治18

『オオミヤ・サウンドスケープ』は、音の視点からま

年)大宮駅の開設と大宮公園の開園により盛り返した。

ちの環境や来歴を感じるためのインスタレーションとし

大宮公園は、蛍狩・虫聴き・ハギの花やススキ鑑賞など

て企画した。商店街という街の日常性を維持しながら、

の地となり東京郊外の保養地として栄えた。1921年

異文化の祝祭文化と土地の来歴からセレクトされた環境

(大正10年)に本多静六博士により近代公園に整備さ

の音を挿入することで、都市空間における音の存在の重

れる前には、公園内には旅館もあり、そのひとつ万松楼

要性を示すとともに、パブリック・スペースでの音環境

に正岡子規や夏目漱石が滞在したときのエピソードが子

の質的向上についての提案も意図した。これは、都市楽

規の『墨汁一滴』に記述されているなど文豪との縁も深

師プロジェクトがおこなうインスタレーションに共通す

い。大宮駅は東北と信越地方を結ぶ分岐点に置かれたた

る手法である。開催日は2016年11月27日(日)、

め、多くの鉄道施設も置かれて「鉄道の街」として栄え

会場は大宮銀座通り商店街の車道および歩道部分。(図2) た。高度成長期から「デパート」や地下街が整備される など県内随一の商業都市に発展した。 (図3)

図3:氷川神社、大宮公園、大宮駅前、大宮駅 (左上から時計回りで) 4)インスタレーション準備 商店街のスピーカー網から流れる音楽は、「にぎやかし」 を意図しているものの、音の近景としての八百屋や魚屋 の声掛けに代表されるような、商店からの独特の発音を 消し、音の遠景としての周囲の音の風景を消してしまう。 また、全国一律の流行歌を流す傾向から、まちの個性を 失わせているともいえる。今回は、商店街のスピーカー 図2:コンセプト・イメージ

網から流れる音楽をいったん取りやめ、商店街に「静寂」 をもたらし、商店街本来の音の環境を一瞬ではあるが取

3)大宮という場所

り戻すことを意図した。代わりに、スピーカー網からは、

大宮という場所は、縄文の遺跡も発掘されるなど、古く

サウンドスケープの視点から集めた大宮の音の風景を誇

から集落があり、武蔵一ノ宮・氷川神社の門前町として

張して流すことで、音の視点から土地の来歴の再考をせ

成長。街道が整備された戦国時代には、参道が中山道の

まることとした。そのため、どのような音源が今回の表

一部となり、その道筋に集落が形成された。1628年

現に適切かどうか、実際にフィールドワークをおこない

(寛永5年)参道の西側の原野に新道を開設、集団移転

選定していった。2016年11月26日におこなわれ

し、現在の旧中山道の軌道が成立。明治に入り街道の重

た市民参加のワークショップでは、まちを音の視点で散

*都市楽師プロジェクト

*Toshigakushi Project


策し、まちの音をオノマトペに変換して地図に記述。一

曲目とし、ホールや教会などで聴く機会はあるとしても、

部ではフィールド・レコーディングもおこなった。(図4) 路上でこの音色を聴くことは、多くの人々にとってはじ その後、フィールドワークで得た記録を持ち寄り、大き

めての経験となる。路上というシチュエーションからは

な地図上にて情報を共有するという作業をおこない、音

異質な取り合わせに道行く人々が足を止める。(図5)

の視点からこのまちらしさをつくりだしている要素につ いて情報を共有した。インスタレーション用の音源は、 市民参加でおこなった情報も参考にしている。

図5:日常の中の非日常の状況に足を止める人々 天候の関係でやむなくテント内に配置してあるが、本 図4:言葉での記録とフィールド・レコーディング

来は、楽器のかたちとまちの景観のミスマッチも、この 企画の重要な要素であった。商店街に置かれたオルガン

5)実施報告 『オオミヤ・サウンドスケープ―ルネサンスの音の隙

は、その姿やフイゴ手の所作など、視覚的にも日常から の意識の飛躍を促すことを意図している。「変わったもの」

間で聴くオオミヤという音風景―』と題して、大宮銀座

と「美しいもの」を備えた確かな芸術によって引き寄せ

通商店街および一番街にておこなった。開催日時は、2

られ、無意識のうちに、音楽を聴くための「聴く耳を用

016年11月27日(日)14:40-15:10と

意」した聴衆たちは、曲が終わった後も聞き耳を立てて

16:30-17:00。

待つことになった。ひとときの静寂の中、その耳は、都 市の来歴を表現する鉄道や水の音を捉えることになる。

商店街という日常を舞台に非日常を挿入することで、

道をゆく人々に音楽を聴いてもらう意味は、本来の意図

人々の注目を集める手法を採ることで、音の風景に気付

であるまちの音風景へのまなざしの獲得のためにある。

くきっかけとした。今回は、レオ10世のフィレンツェ

(図6)

への入市式を最高潮とする都市を彩った祝祭文化から着 想を得て、パイプオルガンを中心にルネサンス期の音楽 をレパートリにもつ演奏家群を配置。これは、都市への 敬意の表明でもある。また、商店街のスピーカー網から は、静寂を基本としながら、土地の来歴を感じさせる音、 具体的には「鉄道のまち」大宮を象徴する汽車や電車の 走行音、宗教都市である大宮を象徴する手水や柏手、縄 文からの集住の歴史を象徴した木々の揺れる音、小川な どの水の流れなどをモチーフとした即興を発信した。 今回のインスタレーションにおける中心的な楽器であ るバルダキン・オルガンはふいご手による空気の送風で 音が生じるパイプオルガンで、ルネサンス期に用いられ たもの。演奏もルネサンス期に流行した優雅で楽しげな

図6:商店街に置かれたバルダキン・オルガン

Title 都市を読む行為としてのサウンドスケープ・プロジェクト

Hiroshi WASHINO


つまり、パイプオルガンは曲と曲の間を大きくとって

4.まとめ

演奏される。その合間の「静寂」において、本来の都市

屋外のパブリック・スペースでの音や音楽を扱う「こ

の躍動音への気づきを得るという趣向である。ただし、

とづくり」を考えるとき、多くの場合、音を遠くまで届

その意図を誇張するために、スピーカーからの大宮のサ

かせるためにスピーカーを用いて、ともすると音量を大

ウンドスケープを特徴づける音の風景が発信され、オル

きくすることやその場所のアイデンティティと関係がな

ガンとは異なる場所から突如として他の楽器の演奏がな

い音を流すことすらあるが、そのような傾向は、聴覚の

され、音源との遠近を感じながら、商店街を音の視点か

視点からは、場所の質を平均化することに繋がり、その

ら確かめることになる。 (図7・図8)

場らしさの醸成とは反対の状況をつくってしまっている ということもできる。

今回のインスタレーションに参加した音楽家等は以下の

大宮において、その名称の語源ともなった氷川神社

通り。バルダキン・オルガン:武久源造氏(鍵盤)、山口

(大いなる宮居)によってつくりされる大宮らしさを感

眞理子氏(ふいご手)/バグパイプ:近藤治夫氏/打楽

じさせる音(雅楽の音色や玉砂利の音や豊富な緑のざわ

器:立岩潤三氏/声楽隊:森有美子氏(ソプラノ)、かの

めき)や鉄道のまちとして発展を感じさせる絶えること

うよしこ氏(アルト)、中村康紀氏(テノール)、辻康介

のない鉄道の走行音など大宮らしさを感じさせる「音の

氏(バリトン)、阿部大輔氏(バス)/サウンドスケープ

資源」が、これからのまちづくりに活用されていること

リミックス:内田学氏/フィールドワーク:吉仲淳氏、

を期待したい。そのためにも、多くの人々が利用するパ

兼古勝史氏/企画・ディレクション:鷲野宏

ブリック・スペースにおけるサウンドスケープの視点を もった「ことづくり」の連鎖が必要だろう。 現況のパブリック・スペースでのことづくりやスペー スのハード面でのデザインにおいても、サウンドスケー プの視点をもつこと、サイトスペシフィックな視点をも つことは、個性豊かなまちづくりにとって忘れてはなら ない。そういった意味で、日常のまちのなかに非日常な ジャンルのアコースティックな音楽(アンプラグドミュ ージック=電源を使わない音楽=拡声器を使わない音楽) を挿入することで、現代人が慣れ親しんだ音楽を聴くと いう態度を促し、「聴く耳をもった」後で、音源と空間の 響きを確かめる作業は、都市のその場らしさをあぶりだ すための手段として効果をあげうる手法と思われる。

図7:オルガンの音の隙間に現れるバグパイプ奏者

参考文献・補注 1) 鳥越けい子.サウンドスケープ.鹿島出版会,1997, 212p.,(SD選書 229). 2) 樺山紘一・野口昌夫・石川清・稲川直樹・桑木野幸司・ 赤松加寿江.ルネサンスの演出家ヴァザーリ.白水 社,2011,354p. 3) 鷲野宏・鳥越けい子・山内悟「サウンドスケープの考 え方を活用した都市環境の価値共有化手法開発の ための実践的研究」,日本サウンドスケープ協会 2012 年度秋季研究発表会論文集,2012.

図8:声楽アンサンブルによるフラッシュモブ

*都市楽師プロジェクト

*Toshigakushi Project




cover photo: playland San Francisco,CA,USA by Rui IZUMIYAMA


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