プレイスメイキングのプロセス プレイス・ビジョン!ここが 2
こちらのガイドもあわせて参照してみましょう!プレイスメイキングの基本と「空間の評価と課題の特定」のステップについても解説している https://sotonoba.place/place-game-guide プレイス・ゲームプレイスメイキング・ガイド プレイス・ビジョンとは、プレイスメイキングは「コミュニティの中心としてパブリックスペースを再考し、プレイスメイキング・ガイドは、地域のコミュニティとともに、パブリックスペースを特別な場へと変えていく「プレイスメイキング」を実践するための具体的な手法を紹介するものです。改革するために人々が一緒に集まって描く共通の理念」です。その標準的なプロセスは、右図のような5つのステップで進められます。先行するガイドとして紹介した「プレイス・ゲーム」に続き、本ガイドでは準備ステップと実行ステップの間をつなぐのに重要な「プレイス・ビジョン」を取り上げます。「プレイスメイキングの方針を利用者や担い手の視点で整理したものであり、作成後も関係者間の継続的なコミュニケーションツールとなるもの」です。本資料はケースブックとして、主にアメリカにおいて作成されたプレイス・ビジョンの実例をひもとき、考察しながら、プレイス・ビジョンのつくり方や想定される日本での活用可能性をまとめています。プレイスメイキングのプロセスで、場所の評価からいかに次のステップへと進めるのかの参考として活用してみてください! はじめに photo by PPS
①場の設定と関係者の特定③プレイス・ビジョン&マネジメント戦略④短期の実験⑤継続的な評価と長期的な改善②空間の評価と課題の特定
プレイス・ビジョンの要素プレイス・ビジョンとは?はじめに 実例 01 イキング・ビジョン中心市街地のためのプレイスメ@デトロイト実例 02 ングのすすめ公共空間におけるプレイスメイキ@ユージーン 実例 03 プレイス・ビジョンの活用可能性プレイス・ビジョンのつくり方プレイスメイキング歴史的なマーケット・スクエアでの@サンアントニオ 気になるポイントQ&Ap8-p9p6-p7p5p4p2 p15p14p12-p13p10-p11 ケースブック プレイス・ビジョン Placemaking guide PLACE CasebookVISIONプレイスメイキング ガイド contents credit 3
都市/地域 10以上の主要な目的地 目的地 10以上のプレイス プレイス 重なり合って相乗効果を生み出す10以上のやれること ■ Power of 10+ (PPS) VISIONPLACEguidePlacemaking プレイス・ビジョンとは? What is PLACE VISION? 何のためにつくるのか? ものとなります。つまり、プレイス・ゲームなどのワークは前半の準備ステップと後半の実行ステップをつなぐ通り、基本的な5つのステップの中で、プレイス・ビジョン2ページの「プレイスメイキングのプロセス」に示すショップや調査で読み解いた場所の特性や生まれたアイデアを、いかにその先の変化として実現させていくか、将来像として包括的に整理するものです。ただアイデアを並べただけでなく、プレイスメイキングの視点からの方向づけや、複数の場所の特性と相互の関係性の検討、類似例の紹介、アクションプランの設定などが加わります。これによって、プレイスメイキングの実行ステップを進める際の見取図ができます。右図のように短期的に素早く行う活動をプレイスメイキングの手始めとして、ビジョンを作成せずに単発で行うことも考えられますが、広い範囲で、長期的かつ発展的にプレイスメイキングを行う場合は、プレイス・ビジョンをまとめていくのは重要なプロセスです。 誰がつくるのか? 「場の設定と関係者の特定」が最初のステップとプレイスメイキングを行う機運があり、推進していく主体がいるときにプレイス・ビジョンの作成が考えられます。公共、民間、あるいはその他の組織・団体でもその主体となりえます。また、作成の段階では単一の組織だけでなく、コアとなるプロジェクトチームを組んだり、共に活動を進めるパートナーを入れたりして行う形もあり、複数のセクターが関わることが有効です。アメリカでの実例では、プレイス・ビジョンは必ずしも行政の計画上で位置づけられるものではありませんが、それを補完するようなものとして活かすことができます。2ページの「プレイスメイキングのプロセス」図に示されるように、プレイス・ビジョンの作成に先立って、なります。対象とする場の関係者や、将来の活動の担い手候補などと目的やプロセスを共有しておくと効果的です。ことで、長期的なプレイスメイキングの持続と発展にまた、さらに、プレイス・ビジョンに分かりやすい言葉や図、写真を用いることで、プレイス・ゲームなど準備ステップに参加した人たちやこれからプロセスに関わる人とイメージを共有することができます。準備ステップで出てきたアイデアやイメージが具体的な変化につながることを可視化し、その後のプレイスメイキングの機運を高めます。活動を進める過程で基点として立ち返りつつ、改善や軌道修正を加えるための拠り所として使う役立てることもできます。 プレイス・ビジョンの対象範囲 ことにつなげていきます。これによって、長期的・連鎖的なプレイスメイキングで、ことが大事です。公園や広場、ストリートの一区間など、プレイス・ビジョンの範囲を考える際に、プレイスメイキングのPowerof10+(※)の考え方を意識する目的地となりえそうな場所を複数選び、対象地とします。それらが互いに近接しており、おおむね歩いて移動できるひとまとまりのエリアを対象範囲に設定します。性格の異なる目的地を生み、面的な魅力を高める 「目的地」に含まれ、さらにいくつもの目的地が「都市/地域」の※様々な活動を受け止める「プレイス」があり、複数のプレイスが中でかけ合わさることで、多様な魅力の連鎖が生まれ、都市や地域として多様な魅力を高めること ことを通して、プレイス・ビジョンは、多くの関係者を巻き込む利用者や担い手の視点からプレイスメイキングの方針を整理したものであり、作成後も描いた理想を目指す関係者間のコミュニケーションツールとして継続的に参照され、更新されるものです。 どの範囲でどれだけ介入を行うかによって異なるプレイスメイキングのあり方があるため、それに応じてプレイス・ビジョンの必要性は異なります。 考える際にプレイス・ビジョンが有効!広い範囲で、本格的にプレイスメイキングを 空間スケール 介入 エリア 単発・実験 暫定活用反復・ 長期・継続的な変化 スポット目的地 プレイスメイキングコミュニティ主導・自然発生的 社会実験イベント プレイスメイキングプレイスメイキング敷地単位の広域の 4
1. MAKE SAFETY AND SOCIAL SERVICES A PRIORITY The city and its partners, Lane County and nonprofit social service providers, must make safety for all in the downtown a priority before any other interventions will be e ective. While much is being done by the Eugene Police Department and a variety of social service agencies, a unified, place-based approach is necessary to assist the vulnerable segment of the population occupying the parks and sidewalks, reduce criminal and negative behaviors, and improve the perceptions of the residents of Eugene. Please note that PPS is not an expert in social services
Social service gaps should be filled. There are numerous nonprofit organizations, and Lane County and city agencies that provide services, food, shelter and housing, as well as substance abuse and behavioral health programs for the area’s vulnerable population: the chronically homeless, troubled youth and the mentally ill. However, it appears that there are needs that are falling through the cracks.
As an organization that focuses on “place,” we often see that “place-based” solutions can be e ective in getting at the heart of issues a ecting communities. Addressing the needs of the particular population that occupies the 5
In order to make Eugene’s downtown a destination once again, and its public spaces comfortable and welcoming to all residents, we recommend that the city and its partners engage in a three-pronged approach:
Law enforcement is only part of the answer. Conversations with Eugene police, the courts, elected o cials and social service providers made it clear that arrests and summonses are very important in reducing crime, but they do not change many of the behaviors that the public complained about. The police described a criminal element that preys on the vulnerable, and frequently young, segment of the homeless population, with drug sales, prostitution and theft among the crimes cited. In these cases, enforcing laws to protect the vulnerable is critical, with victims far outnumbering perpetrators. In addition, court sentences and jail time have not been e ective in deterring the harassment, drug dealing, and other o enses.
1. Make safety and social services a priority in the downtown.
2. Activate the public spaces to attract a critical mass of residents, and especially families and children. 3. Make physical improvements that will reduce crime, support positive activation, improve visibility and access, and enhance comfort.
プレイス・ビジョンの要素 Elements of PLACE VISIONVISIONPLACEguidePlacemaking プログラム実施や場の運営など、パートナーとして連携が考えられる団体・人物をできるだけリストアップします。 パートナーシップ表 どのように継続的に場を運営していけるか、事例等に基づいてマネジメント体制・スキーム案を検討します。多くの場合、プレイス・ビジョン作成後の実行に移っていくフェーズで体制は具体化されていきます。 マネジメント戦略 ビジョン・イメージをはっきりとしたものにします。ようになるのか、特性を分析・記述します。定義設定した個別対象地が誰に、どのように使われるづけるようなフレーズと、具体的な説明を記載します。それぞれのゴールに結びつく明確な場所の特性が、それぞれの場所で考えられるアクティビティやイベントを表に落とし込みます。季節や曜日・時間帯、想定利用者等で整理していき、カバーできる範囲を確認します。 プランに基づき、実現可能性や課題も検討します。機能を示したダイアグラムやパースにまとめます。場所ごとにどのようなデザインが考えられるか、検討したコンセプトプランやプログラムをいかに取り入れるか、できるだけ多くの参考画像を示します。必ずしも実現できるものではなくても、イメージをふくらませるものとして示します。プログラム表場所の特性の定義・記述 参考イメージコンセプトプラン ビジョン・イメージ 個別対象地ごとの将来像を具体的に表現するセクション よう基本要素を含んでいますが、個々の背景や関心によって、記載される項目/されない項目もあります。プレイス・ビジョンには押さえるべき基本となる要素があります。通常、一定のエリアの中で重点的にプレイスメイキングを行っていく複数の対象地を決めておき、エリア全体として目指すゴールとそれぞれの対象地のプランを描き、短期・長期のアクションを整理します。プレイス・ビジョンをまとめたレポート(ビジョン・レポート)は、この 01 03 D E 04 02 コンセプトプラン場所の特性の定義・記述プログラム表参考イメージ ビジョン・レポートの構成要素(★は必須) ビジョン・イメージ戦略組織ありたい姿コア・バリュー共有する価値観ミッション意義・目標 ミッション/ゴールステートメント ★ ビジョン・イメージ ★(個別の対象地ごと) アクションプラン マネジメント戦略パートナーシップ表★ ビジョン・レポートの前提となる構造 ● ビジョンの更新時においても、上位のミッションは根幹となるものであり、基本的には変わらない ● コア・バリューは必ずしもレポートの項目として明示されるとは限らないが、プレイスメイキングを行うにあたって最も大事にすべき価値を共有しておくことが重要 01 02 03 04 A B C D E プレイス・ビジョンの基礎となる、関係者で共有された目標を記述したものです。プレイスメイキングを進めるにあたって対象地を問わず全体として実現したい姿や大事にしたい点、発見された場の特徴や資源を生かすための方向性が文章で表現されます。 ミッション/ゴールステートメント を表にまとめます。やプログラムを実現する実施する、空間デザイン短期から長期にわたってためのアクションの概略 アクションプランA C A THREE PRONGED APPROACH TO REVITALIZING THE PUBLIC SPACES
PLACE VISION REPORT 01 海外の実例を紐解いてみよう! A DowntownPlacemakingVisionForDetroit 実例プレイスメイキング・ビジョン中心市街地のためのデトロイト 01 Case 01 : Detroit 誰が? どこで? いつ? 参考 ここが 特徴! Rock Ventures社, Ilitch Holdings社, M-1 Rail 社 , DEGC, Downtown Detroit Partnership, Detroit Entertainment District Association, デトロイト市 PDFSm.pdfOpportunity_Detroit/assets/PlacemakingBook-http://opportunitydetroit.com/wp-content/themes/DhiveDetrpit.org,PPS 作成 アメリカ:波及効果を生むために、ミシガン州デトロイト市相互につながりのある 複数の場所を目的地の候補 「よいプレイスの4つの性質」を踏まえ、長期・として設定する短期のメリハリあるアクションを検討し、 空間に 落とし込む アクションを時間軸上で具体化 るだけ素早い実施が可能か検証するしていき、でき1:2:3: 2013年夏〜 支援 : グの基盤となったプレイス・ビジョン。軸線状に複数選ばれたプレイス衰退したデトロイトの中心市街地の再生を実現したプレイスメイキンメイキングの対象地のうち、3つについて長期と短期のビジョンが示さ げることでまとめられたものです。れています。累計1000人以上の地元の声を様々な形で拾い上 キャンパシーマーシャス / キャデラックスクエア キャピトルパーク イントロアクションプラン個別目的地のビジョン①個別目的地のビジョン②個別目的地のビジョン③ 各個別目的地に対して同上同上ビジョンプロセスプレイスメイキングの基本概念導入,なぜプレイスメイキングかデトロイトにおけるプレイスメイキングの機会TheWoodwardPromenade:目的地をつなぐアクションプラン・スケジュール文脈課題長期ビジョンLQCビジョンLQCほかプログラム概要 グランドサーカスパーク 01 05 02 03 04 概要目次 1 2 3 4 5 1 1 2 3 4 5 6 ビジョン作成過程で用いた複数の手法とその対象を記載プレイスメイキングになじみがない読者のために、特徴的な視点や手法についての概要を紹介プロジェクトの背景と、なぜプレイスメイキングを導入するかの説明インタビュー(関係者・グループ・街頭)やワークショップ(プレイス・ゲーム等)の実施など、エリアに存在する機会を“小さな方法で大きく考える“という視点で活かすための4つの方針を提示 プレイス・ビジョン作成後3年分(短期・長期含む)の4半期活動計画を概略で記載⇨空間的な目標として、目的地を大通りでつなぐことで、変化するエリアの将来像を提示(Aミッション/ゴールステートメント)⇨(Cアクションプラン) プレイス・ゲームで見出された評価視点に沿って、主要な課題を箇条書きで整理エリアの中で将来どのような特徴を持った目的地となるかを簡潔に記述歴史的背景や開発等の動向を簡潔に説明(B①場所の特性の定義・記述) 写真を掲載⇨長期的に導入が考えられる空間要素・機能を示した平面図、パースとともに、主要施策とサンプルイメージ イベントや空間改善、運営等の実施項目をリストに列挙上記の内容について短期に実施するもの(B②コンセプトプラン、B④参考イメージ)(B③プログラム表) 1 2 3 4 5 1 1 2 3 4 5 6 1 3 2 (ここでは3ヶ所)目的地ごとのビジョン・イメージ! 6
して連続したプレイスメイキングが意識されています。プレイスメイキングの効果的な波及展開を考え、まず関連性の高い10か所の目的地を選び、その中でさらに絞ったものから詳細にビジョンの検討を行っています。選ばれた3か所の目的地(図の1,3,5)は、早い段階で地域の主要関係者や専門家が行った1週間のシャレット(短期間で集中的に行うワークショップ)で、周辺への影響が特に大きいと判断されたものです。10か所の目的地が大通りの軸線に沿って設定されており、エリアと ⇦ Power of アクションプラン長期・短期(LQC)の空間ビジョン10に基づく整理とビジョン検討対象地の設定⇨⇨ SquareCadillac\MartiusCampus 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 Long-Term VISION 1 Lounge 2 Flower Kiosk 3 Food Plaza 4 Market Tents 5 Market Square 6 Food Kiosk 7 Market Hall 8 Market Garden 9 Garden of the Four Civic Virtues 10 Bistro 11 Beer Garden / Surf Lounge 12 Performance Lawn 30 長期的 ビジョン ラウンジフードキオスクフードプラザマーケットテントマーケット広場花屋キオスク Four Civic ビアーガーデン/サーフラウンジビストロパフォーマンス芝生Virtuesのガーデンマーケットホールマーケットガーデン 2013 2014 Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q42015 Campus Martius 2.0 Sidewalk Activation CBD Lobby Activation (Art) M-1 Construction Coordination Communicate Placemaking Vision for Downtown Detroit City of Detroit, Downtown Detroit Partnership, and Rock Ventures 2013 Programing Coordination 2013 Lighter, Quicker, Cheaper Fundraising Three Public Spaces 2013 Lighter, Quicker, Cheaper Activation Three Public Spaces 2013 Three Public Spaces – Maintenance and Programing Structure Defined and Implemented Traffic Study for Road Diets & Closures Woodward Avenue Esplanade Study Long Term – Three Public Spaces Three Public Spaces – LT Maintenance and Programing Structure Defined and Implemented BIZ Structure Designed and Approved Non-BIZ Funding Sources Defined and Approved Capital Improvement Installations Final Design Implementation Annual Programing Defined and Implemented Implement Road Diets – Three Public Spaces Jefferson Avenue Crossing Improvements Woodward Avenue Esplanade Implementation SchedulePlanAction 71 71 アクションプランのスケジュール Campus Woodward道路の縮小と閉鎖のための交通調査関するコミュニケーションDetroitダウンタウンのプレイスメイキングビジョンにM-1建設調整CBDロビーの活性化(アート)Martius2.0歩道の活性化Avenueエスプラネード研究 長期的‒3つのパブリックスペース 定義および実現プログラミングの構造3つのパブリックスペース‒LTメンテナンスと定義および実現プログラミングの構造20133つのパブリックスペース2013年のより軽く、より速く、より安い活性化3つのパブリックスペース2013年のより軽く、より速く、より安い資金調達及びDetroit市、ダウンタウンDetroitパートナーシップWoodwardJefferson道路縮小の実現‒3つのパブリックスペース定義および実現された年間プログラミング最終設計の実現資本改善装置定義および承認された非BIZ資金源設計および承認されたBIZ構造Avenue横断歩道の改善Avenueエスプラネードの実現RockVentures2013プログラミング調整年の3つのパブリックスペース‒メンテナンスと「4つの性質」は集めた意見をアクションに落とし込む際の軸にもなります。プレイス・ゲームで場所を評価するときの視点である「よいプレイスの4つの性質」(アクセスと接続、利用と活動、快適さと印象、社交性※)に沿って長期・短期(LQC)それぞれでメリハリあるアクションが導かれています。そして、そこから必要と考えられる複数の要素・機能が各目的地の空間に落とし込まれています。また、平面図にあわせて参考イメージも載せられていることで、将来の空間を想像しやすくなっています。※プレイスメイキング・ガイド「プレイス・ゲーム」参照提案された内容の概略実施スケジュールを明示しています。短期(LQC)については1年以内、長期であっても3年以内での実施工程を描いています。四半期ごとで大まかな項目のみ記載されているもので、すぐに着手できることを明らかにする一方、個別の事業・活動については、別途、具体的な計画を立てて行います。 2 1 3 7
(コア・バリューに相当)プレイスメイキングの取り組みにあたって、市と主要関係者のアドバイザー委員会が7つの核となる目標を設定プレイスメイキングの概要と、まちにとっての必要性を説明注目する4つのパブリックスペースに関しての概要全体概要を簡潔に示すとともに、2年半・四半期ごとのアクションプランを箇条書きで列挙(Cアクションプラン)取り組みで使用されたエンゲージメント方法の紹介(委員会、関係者インタビュー、観察/行動マッピング、街頭ポップアップ、ワークショップ、質問紙)調査結果から得た地域の資源、課題、キーワード、ニーズ等の概要を記載
(ここでは4ヶ所)目的地ごとのビジョン・イメージ! 1 2 3 4 8
1 2 3 4 5 6 1 2 1 2 3 4
PLACE VISION REPORT 02 海外の実例を紐解いてみよう! PLACEMAKING IN PUBLICEUGENESPACERECOMMEN-DATIONS 実例プレイスメイキングのすすめ公共空間におけるユージーン 02 Case 02 : Eugene 誰が? どこで? いつ? 参考 ここが 特徴! Prepared by PROJECT FOR PUBLIC PreparedSPACES for THE CITY OF EUGENE, View/33883/Eugene-Report_FINAL_041917?bidId=https://www.eugene-or.gov/DocumentCenter/OREGON 作成 アメリカ: オレゴン州ユージーン市 エリア全体に対する方向性を設定した上で、 それに連なる一貫したものとして各対象地の ビジョン・イメージを設定対象地ごとに念入りな調査とゴール設定をし、 それぞれの空間イメージをビジュアル に表現 アクション実行に向けて、空間の管理/マネ ジメント体制も同時に検討 1:2:3: 2017年 4月 で目指すゴールに相当)を定め、4ヶ所のパブリックスペースに注目し、い場所となっていました。これに対して3つのアプローチ(=エリア全体ユージーンの衰退したダウンタウンは安全ではなく、誰も行きたがらな それぞれビジョン・イメージ(5ページ参照)が作成されました。調査は4ヶ月で2000人以上の人を巻き込んで行われ、パブリックスペース管理体制の戦略についても取り上げられています。 イントロエリア全体への推奨事項マネジメント戦略パブリックスペースの推奨事項 (地域の人の巻き込み)コミュニティエンゲージメントプレイスメイキングの取り組みの目標プロジェクトの概要エグゼクティブサマリーなぜユージーンでプレイスメイキングに取り組むのかのプロセス主な調査結果の概要活性化への3つのアプローチダウンタウンエリアの目的地のためのビジョン堅実なマネジメント主要なマネジメントタスクユージーンのパブリックスペースのマネジメント体制の検討ケーススタディDハルトセンタープラザCライブラリプラザBケシースクエアAパークブロックス 01 02 04 03 概要目次 1 2 3 4 5 6 1 2 1 2 3 4
●●●●●●対象とする目的地それぞれについて以下項目が記載目指すべき方向性を3つにまとめ、それぞれ文章で説明するとともに、関連事例を紹介対象とする目的地を示すとともに、それらのストリートによる結びつきを図示⇨(Aミッション/ゴールステートメント)マネジメント(管理)の重要性と原則について説明維持管理やおもてなし、プロモーション、許可どり、資金調達、テナント関係、駐車場管理や大規模改善など、公共空間管理者の役割について説明し、想定される組織体制図を記載マネジメント体制案を3つ挙げて利点と欠点を比較し、組織化のステップを検討マネジメント事例を4つ紹介箇条書きで目的地ごとの将来像を列挙⇨場所の歴史や現在の利用状況、空間的な特徴などを写真つきで説明(B①場所の特性の定義・記述)対象地の平面上で区画を分けながら、それぞれの特性に応じて機能を割当ユーザーや活動案のタイプと時間帯を表で網羅的に整理⇨(B③プログラム表)取り入れる空間要素を図示し、具体的な改善案を列挙。また周辺との動線や見え方などの接続性も検討(B②コンセプトプラン)提案内容について、参考となる各地の写真を示すとともに、アイレベルから見た将来像のパースを掲載⇨(B④参考イメージ)
⇧ エリア全体のビジョン ⇧ アクティビティマトリックス ⇩ 目的地ごとのゴール ⇦ アイレベルのパース 1 3 2 4 9
この事例では13の目的地の中からさらに、立地や機能上で人が集チについてマップ上に示されています。れどのように特徴づけられるかや、相互の接続、全体的なアプロー対象とするエリア全体の中で、具体的に検討する目的地がそれぞまる中心となりやすい4か所が対象地として選ばれています。 (飲食、イベント、エンタメ等)をプログラム表として網羅的に整理して様々なユーザーと時間帯を想定しながら、異なるタイプの活動案います。長期で行うもののほか、短期で実施するものも特定しています。
目的地ごとに目指す将来像を簡潔な文で、ポイントを具体的に列挙しています。アイレベルから見て将来活動が生まれている姿のイメージが湧くようなパースを示しています。
PLACE VISION REPORT 03 海外の実例を紐解いてみよう! PLACEMAKING AT HISTRICSANSQUAREMARKETANTONIO,TEXAS マーケット・スクエアでの歴史的なプレイスメイキング 実例 マーケット・スクエアサンアントニオ・03 Case 03 : Historic Market Square, San Antonio 誰が? どこで? いつ? ここが 特徴! PROJECT FOR PUBLIC PLACES, gdu - grupo de diseño urbano アメリカ設定エリア付近でテキサス州サンアントニオ市別の都市計画/再開発プロ ジェクト等が進行中の場合は、関係性を明示 ビジョンは簡潔に ハード・ソフトの施策を羅列掲載次のステップと判断されたものは付録として。全ての項目を網羅せず、 想定事業費の規模別 に分けて整理 1:2:3: 2020年 3月 ためにプレイス・ビジョンが作成されました。文化財と活動を活かしながら、真のサンアントニオの姿を守り続けるサンアントニオのマーケット・スクエアにすでに存在している豊かなプロジェクトの概要分析活用とイベントプレイスメイキングの介入次のステップ付録 プレイスメイキングセッションBondプロジェクト進行中のプロジェクト何を、どこで、なぜ?-文化地区テーマのまとめ連続的な活性化活用とイベント ● マーケット スクエア ゲートウェイ ● コマース ストリートとミラム パーク ● サンサバ&エル メルカード プラザ ● フリーウェイプラザの下 プレイスメイキングの調査結果参加者リスト運営委員会メモ次のステップ 01 02 03 04 05 06 概要目次 1 2 3 1 2 1 2 1 1 2 3 プロジェクトの背景説明付近で進行中のプロジェクトの紹介付近のプロジェクトとの関係性の説明1 2 3 1 2 1 2 1 1 2 3 ●●●対象地を4ヶ所設定し、それぞれについて以下項目が記載された。フォーカスグループ(注目する集団)との会合や運営委員会、委員会支援の関係者らを列挙ストリートを活用し、連結性を高めるための案上セッションに基づいて6つのテーマを抽出し、方向性を記載意見交換など、アイデア収集のためのセッションの概要紹介対象地視察、フォーカスグループ(注目する集団)との会合、運営員でのブレスト、商業事業者向けのオープンな(Aミッション/ゴールステートメント)(車両通行止めによる自転車イベント)について、事例とともに記載主要な文化イベント案について、事例とともに記載今後取り組むべきアクションを項目ごとに列挙し、目下の資金で行うことと将来投資が必要なものとに表で分類活用案とそれに紐づくアメニティや実施パートナーについて表で整理⇨(Dパートナーシップ表)アンケート調査の集計結果をグラフや表で収録分析結果:対象地ごとの分析結果概要と可能性の説明(B①場所の特性の定義・記述)提案される活動、アメニティ、長期投資:写真を中心に提案の類似イメージを示し、必要な投資を大まかな 費用とタイプに分けて記載⇨ (B④参考イメージ)コンセプトダイアグラム:対象地の中で想定される機能が落とし込まれた図とイメージパースを掲載 ⇨(B②コンセプトプラン) (ここでは4ヶ所)目的地ごとのビジョン・イメージ! 1 2 3 4 10
steeringSQUARE committee notesSite1 : Milam Park A great green space with beautiful tree canopies. Place Activation Amenities Implementing Partners FrameTime Performance programs at Gazebo/kiosk Interactive fun, yoga classes informative art free speech stagehistoric/publiceventsoramphitheater located/designed to push sound Non HospitalWPAPASAAlamedaSchoolsprofits improved/ safer/clearer connection from Milam to WeekendMercadoactivation traffic calm crossway canopy to connect, color, history close Commerce on weekends expand Mercado into park - pop ups Cheeses,Seafood wines, olives Hard utensils, crafts UTSAOHPPASATCI Take advantage of walkway at Mercado side and consider loading schedule delivery outdoorchairs/umbrellassignagemarketstalls - food trucks Santa Rosa UTSAPASA Enhance playground at Milam Park interactivelandscapingpublic art change color of bulbs what is the history of the park? how does it relate to the market area? OHP Affordable food market in the park + bike destination food trucks on Commerce Local food truck owners TCI されています。これらは必ずしも実現が保証されるものではなく、改善案のインスピレーションとなる参考イメージがふんだんに掲載発想を広げ、イメージを共有できるもので、案としてバリエーションが示されています。活動、施設・アメニティ、長期投資などタイプ別に必要と考えられる実施案をリストアップしています。想定される事業費の規模別($〜$$$)にリストアップしています。 ⇧ 参考イメージ 実施案リスト ⇩ 1 2 ついて表で整理しています。活用案と、それに紐づいて連携可能性のある実施パートナーにビジョン・イメージを示す図は、対象地の中で想定される複数の機能が範囲とともに落とし込まれたものとなっています。位置関係や空間設計が意識されて配置されています。(設計等、個別詳細の検討はビジョン作成後) ⇧ コンセプトダイアグラム ⇦ パートナーシップ表 3 4 11
テクニカルチーム 地域コミュニティ 地元の主要関係者 クフォース、地権者・事業者等プロジェクトの中心となるタスプランナー、デザイナー、およびプレイスメイキングをよく知る様々な人の参加を促して意見をまとめられるファシリテーター等。その他、資金計画やブランディング・PR等のスキルもあるとよい。の利害関係者、協力団体、地域団体・企業、アドバイザー等住民、就業/就学者、来街者、プレイスメイキングに関心を持つ個人・団体等 Power of 10+ 複数箇所を選定基づいて、適切な範囲内のの考え方に 対象地の設定 実例として取り上げたビジョン・レポートの記載内容や、実際に作成に携わったプレイスメイカーへのヒアリング から、プレイス・ビジョンのつくり方をまとめました。 プレイスメイキングのプロセスに沿ってプレイス・ビジョンはつくられますが、その中で目的に応じて様々な 手段を使いながら、多くの異なる人々を巻き込み、インプットを得るとよいでしょう。準備ステップのプロセスを How to create a PLACE VISION プレイス・ビジョンの作り方VISIONPLACEguidePlacemaking STEP1 STEP2 イス・ビジョン作成のための諸条件を検討比較的小さなグループで関係者にアプローチし、プレ対象エリアの特性を整理短期集中で専門家や行政、住民らが行うデザインワークショップ主要関係者への聞き取り 街頭にボードを立てるなどして、幅広い人から意見と関心を得る方法 重要と考えられる特定の集団、団体への聞き取り 対象地におけるアクティビティや利用の特性を空間的・量的に把握する方法質問紙を用いた意見収集 基礎データ確認 ステークホルダーインタビュー ポップアップ・エンゲージメント フォーカスグループインタビュー アンケート調査 行動観察/マッピング 方向性検討ワーキング(例:シャレット) まち歩きをしながら行う場の評価とアイデア議論することで、場所の特性やコンセプトプラン、プログラムに取り入れる項目の候補を発見 プレイス・ゲーム プレイスメイキングを通して実現したい価値を言語化 コア・バリューの確認 ビジョンをとりまとめるまでの過程で軸として検討しておき、以後プレイス・より多くの人の声を拾い上げる中で補強・更新 ビジョン作成過程で、超短期の実験を行ってみることも可能 ナーの発掘を行うことが重要にあたって可能性と効果のある対象地の最初の段階から、プレイスメイキングを進める設定をしっかりと考え、協力できそうなパート ゲームのほか、可能であればその他様々な方法を比較的少数で意欲が高い対象者とのプレイス・組み合わせて、より広い人々と関わり、性質の異なる情報を得ることが有益 アクティビティのハブとなるところがターゲット プレイス・ビジョン作成の関係者 *Step1~2の白枠内の手法は場合によって使い分けます 場の特性調査&地域の巻き込み く地域コミュニティを対象に実施。様テクニカルチームを中心に計画し、広々な手法を組み合わせる中で、プレイス・ゲームは踏み込んだ観察・アイデア議論とやる気ある人の発掘に有効 さらに優先的な取り組みが選ばれた対象地の中から、考えられる数か所を対象に実施方法について詳細はプレイス・ゲームのガイドを参照 ポップアップ・エンゲージメント 12
しっかりと行うことが、プレイス・ビジョン作成には必須です。アメリカでの実例ではStep1~3を6ヶ月以内で 行うことをひとつの目安としながら、段階を踏んで作業を進めています。その過程に関わる主体・対象者を 〈プレイス・ビジョン作成の関係者〉として3つに分けると、プレイス・ビジョン作成は大まかに以下の表のように 進められます。 STEP4-5STEP3 テーマを抽出し、ポイントを分析得られた発見から重要となる個別対象地の特性を分析 分析 のではなく、何を求めているのかを出てきたアイデアをそのまま受け取る読み解くことを意識 内容の検討 これまでの作業を基に、以下の各項目を実施コンセプトプランの作成(空間的な検討)ゴールの設定プログラムの計画参考イメージの収集アクションプランほか、実行のための計画 共有・確認 ウェブやSNS、報告会、動画、配布まとまったビジョン案を共有し、妥当性を確認しながら次のステップのアクションに橋渡し物など、様々な対象者にとって分かりやすくワクワク感が伝わるように発信 実行にともなうアップデート 更新必要に応じてビジョンの内容の見直しや短期・長期のアクションを行う中で、 その後のフェーズアルでの伝え方を工夫。まずは主体的なやる気を方向と具体像をイメージできるよう、言葉とビジュ対象地へ落とし込まれたビジョンとして目指す共有できるビジョンを描き、現実性を高めるのは ⃝ 実行することでビジョンへの支持と関心も維持向上 ⃝ 更新のタイミングは空間整備事業の完成時や状況が変化した時 ⃝ 活動の展開に応じて柔軟に見直し 特にプログラム表をはじめとするその他要素はミッション/ゴールステートメントは基本的に変わらないが、 ⃝ 描いたゴールの達成状況を測る指標を設定しておくのも効果的 ションの実現に向けて準備継続的な関わりの機会を持ちながら、続くアク意欲が見られた団体や個人に対しては、特にStep1-2を通してプレイスメイキングの実施に プレイス・ビジョンの 内容 検討・とりまとめ みを行った際の情報はできる出てきた意見の中でプレイスメイキングとして扱いにくい課題も、「その他の課題」として言及するなど、地域の巻き込だけ参考資料として記録さらに優先的な取り組みが選ばれた対象地の中から、考えられる数か所を対象に実施方法について詳細はプレイス・ゲームのガイドを参照 プレイス・ゲーム 13
策定前~策定中 取りまとめ段階~公開 計画策定後 VISIONPLACEguidePlacemaking プレイス・ビジョンの活用可能性 プレイス・ビジョンのケーススタディを踏まえて、日本の行政計画と比較した際の特徴や、今後の活用可能性を考察します。 Possibility of utilizing PLACE VISION 逐次理想に近づけていくもの一度作成して終わりでなく、フィードバックを得ながら継続的に関係者を巻き込み、多くの関係者を巻き込み、ユーザーやプレイスメイキングの担い手の視点で整理したもの (行政、管理者、民間など)プレイスメイキングを推進していく主体 行政等 (行政、管理者、民間事業者、地域団体、個人など)多くの関係者が関与ミッション/ゴールステートメントを除き柔軟に見直し可能 固定的 コミュニケーションツールとして活用の視点で作成ユーザーやプレイスメイキングの担い手確固たる公的位置付けをもたない すいユーザーや担い手視点が不足上位計画として個別取組の目標にしや継続的なコミュニケーションツールとして活用短期の実験や長期的な改善に向けて、公共空間に関係する多くの主体相互間の 【プレイス・ビジョンの特徴】 【行政計画との特徴の比較】 【プレイス・ビジョンの活用可能性】 ⃝ 行政計画を補う ⃝ 確固たる公的位置付けはもたないものの、継続的に関係者間でつながって、適宜内容を確認・検証しながら、理想に近づけていく 作成主体 プレイス・ビジョン 行政計画 作成関与者 可変性 特徴 (ワークショップ・パブコメ等で民間等の意見聴取を行政等通した市民の関与) プレイス・ビジョンを取り入れるプロセスでは、各段階で下表のような機能を活かすことができると考えられます。 地元からの要望書プレイス・ビジョンの意見反映機会行政計画における一般的な活用可能性 (行政・管理者からの一方通行)ワークショップ、パブコメ、地元意見交換会※行政・管理者側で一旦方針策定したものに対する意見聴取※多数関係者の総意でない可能性※地元からの一方通行 (無し)※一度、決定したら変えるのが困難※反映余地がないと分かると関心が低下 →SNSでの発信等により、より多くの人を巻き込める→プレイスメイキングの機運醸成に繋がる→多くの関係者の意見を吸い上げることができる多くの関係者を巻き込むツール 実現性も加味した構想検討ができる→地元だけでなく、行政や管理者もプレイス・ビジョン作成に加わり、行政や管理者との対話ツール →プレイス・ビジョンでつながる関係者と調整し、マネジメント運営主体を組成関係者間のマネジメント体制等組成ツール ことで、行政計画を補完→多くのビジュアルを用いて、自分事として体験したい将来像や活動を具体的に想起させる→行政による制度メニュー検討の接続により、活用可能性の向上→(公共用地を対象とする場合)プレイスメイキングの機運向上と継続的な担い手の発掘行政や管理者との対話ツール、補完ツール 携しながら、新たな関係者も巻き込み、コミュニティを形成→プレイス・ビジョン作成後も、継続的に関係者間でつながって連継続的な関係者連携・コミュニティ形成ツール ていくために更新可能 バックしながらプレイス・ビジョンを再検証し、逐次理想に近づけ→短期の実験から長期的改善まで、継続的に結果と教訓をフィード理想を目指した活動の継続的な参照・検証ツール 14
Q&A プレイス・ビジョンについて気になる様々な点について、アメリカで多くのプレイスメイキングに携わったProjectforPublicSpaces元シニアプロジェクトマネージャーのPritiPatelさんからポイントをうかがいました。
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Points to be noted Q&AVISIONPLACEguidePlacemaking
官民の関係性 気になるポイント
わってもらうには、どのような方法があるのでしょうか?多くの人にプレイスメイキングのプロセスや活動に関 など様々な方法があります。地域のハブとなる人からの紹介、オンラインの活用人やグループが集まるところに行って話すこと、参加したくなる雰囲気やしかけのあるワークショップ、 どのように多くの人の意見を調整しながらプレイス・ビジョンに落とし込むのでしょうか? コア・バリューとなる共通の価値観を見つけ、それを詳細を検討する前に、関係者間のつながりを理解し、基礎とするとよいでしょう。 プレイス・ビジョン作成時に重要となるスキルは? こと)のスキルです。コミュニティエンゲージメント(地域の人を巻き込むそれぞれの背景を読み解いてまとめていく翻訳力やデザインやマネジメント、資金面のスキルも重要ですが、最も重要なのは様々な人の声を聞いて、
イス・ゲームは比較的人数が限定されるため、解釈を加えてから取り入れることも重要です。プレ込められた意図を読み解き、吟味して発展的な他の方法も組み合わせながら多面的なインプットを得ることも効果的です。 プレイス・ビジョンではどのくらい実現性を考慮するのでしょうか? プロセスの中で、長期的には人材の発掘や能力のされていくことで、関心・支持が高まります。その1年後、2年後と少しずつ短期のアクションが試行最初は大きいワクワクするゴールを描きながら、育成、収益創出のための工夫を図っていきます。 べき点は何でしょうか?行政組織が所有・管理する場所に対して留意す ならない場合、参考例を探してみましょう。けることで、可能性や制約(規制、予算、体制ほか)を主要な行政職員と協力関係を築いて参加を呼びか理解することができるでしょう。制約を超えなければ ことが望ましいでしょう。時間と共に関係者も広まっいくことが重要です。様々な役割のメンバーがいる推進力のあるプレイス・マネジメントのチームをつくってていくので、メンバーの入れ替わりもあり得ます。シリテーターを入れることも効果的です。機会をつくりましょう。そのようなスキルを基本ルールを設定し、様々な立場からの発言を得る建設的な協力をすることが重要です。そのための既成概念にとらわれない考え方をしながら議論し、持つファ 行政とどう関わっていけばよいのでしょうか?民間やコミュニティ主導でビジョンをつくる場合、 との協働で作成されるべきものです。しょう。関連各部門と話をしたあと様々な関係者を早い段階から行政をプロセスに招くのがよいで交えた場を設けると、行政の目線から制約と可能性を理解するのに役立ちます。誰が作成するかに関わらず、プレイス・ビジョンは行政、民間、NGO、コミュニティなど、あらゆる立場の関係者 AQ 日本におけるビジョン プレイス・ビジョンとエリアビジョンはどう違うか? ビジョンはプレイスメイキングの理念、プロセスやビジョンとして、国内ではエリアビジョンがあります。エリアマネジメントやエリアプラットフォームの(国土交通省の2021年度官民連携まちなか再生推進事業のエリアプラットフォーム活動支援事業に59地域が採択され、エリアビジョンの策定等に取り組んでいます。)プレイスビジョンは国内エリアビジョンの一種であると考えます。その性質は両者で類似していますが、プレイス手法に特化している点が大きく異なるでしょう。具体的には、プレイスゲームなどのプレイスの診断・評価や地元の主要関係者などの中でプレイスに関わる人のリサーチに基づいています。エリアビジョンはよりエリアの課題や魅力など街の総論や特定課題に基づいているため、必ずしもプレイスに着目している訳ではありません。
プレイス・ビジョンのつくり方
点は何でしょうか?民間が所有・管理する場所に対して留意すべき 探してみましょう。確認しつつ、協力関係をつくれるような参考例を民間所有者のプロセスへの参加・支援意欲を AQAQAQAQ AQ AQAQ AQ AQAQ AQ プレイス・ビジョンのマネジメント プレイス・ビジョンを作成する中でどの程度マネジメント体制について整理するのでしょうか? プレイス・ビジョンを実現するためのパートナーや地域の人材を洗い出していきます。詳細を検討するには、12ページのテクニカルチームに挙げたような専門家の協力を得ながら深めていく必要があります。(プレイス・ビジョン作成後でも構いません。) プレイス・ビジョンの作成後は誰がマネジメント主体となるのでしょうか?
プレイス・ゲームとプレイス・ビジョンの関係性は? となりますが、テクニカルチームがアイデアにプレイス・ゲームはプレイス・ビジョン作成過程における重要な手法のひとつです。評価の結果から場所の特性の抽出につながります。集まった自由なアイデアはコンセプトプランやプログラムの材料
どのように進めればよいでしょうか?よい参考例がない場合や制約が厳しい場合は
なお、作成に当たっては一般社団法人ソトノバの共同研究を通して作成されました。都市機構)と
Project for Public Spaces (PPS) に協力をいただきました。 Placemaking Japan 泉山 塁威 / 田村 康一郎 / 西田 司 / 田辺 優里子 / 千代田 彩華 独立行政法人都市再生機構( UR 都市機構) 発行日 2022.09.01 ver. 1.0
このプレイスメイキング ガイド プレイス・ビジョン ケースブックは
Placemaking Japan の活動として、独立行政法人都市再生機構( UR