東日本大震災
被災者に救援の手を! n Pray for Japa
このたびの大震災により被災された皆様に心からお見舞いを申し上 げますとともに、 亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。 この未曽有の大震災を受け、 海を隔てたアメリカでもシアトルの日系コミュニティーを 始め、 全米各地で大規模な義援金募金活動が行われています。 ソイソースでは震災特集と して被災者の声をお届けするとともに、 募金・チャリティー活動情報などを掲載します。 取材・文:岩本明子、越宮照代
被災地 仙台からの便り
シアトル近郊在住のエカードみち子さんが宮城県仙台市に帰省中、被災しま した。自身が仙台市内で経営する英会話学校で現在も避難生活を送るエカー ドさんから 3 月 17 日と 21 日に届いたメール 2 通を抜粋して掲載します。
地震から1週間経ちまして、仙台では色々 と深刻な問題が出てきました。最初は電気、 ガス、電話、インターネット等が切れていて、 毎日寒い中、 夜が辛い日々でした。 暗くなる前 に食料などの買い出しに行き、 知人や家族、 生 徒の安否確認に追われ、 不安な日々でした。 先 生たち、 妹や兄家族と助け合い、 近所の人たち とも助け合い、 何とかここまできました。 でも 最近は食べ物がなくなり、 生活物資も不足、 車 のガソリンを買うのに何時間並んでも買え ず、 一昨日の夜、 とうとう徹夜で13時間並び、 やっと3000円分のガソリンが買えました。 妹 家族は未だにガソリンが買えず、歩きまたは 自転車での移動です。 雪が降り、 寒い中です。 私はほとんど教室で過ごし、寝袋で寝てい ます。最初はアメリカ人の先生と二人で余震
におびえながら教室で寝泊まりしていました が、 数日前から先生は少し片付いたアパートで 寝ています。 私は妹や友達から泊まりに来るよ う誘いを受けていますが、 なるべく教室にいる ようにして、 たまに妹の家や甥の家に行ってい ます。 皆、 食べ物、 石油、 ガソリンが切れるのを恐れ ています。 教室の近くに老人医療施設があり、 妹 の夫のお母さんがお世話になっています。 ここ は社会保険施設なのですが、 国や団体などの援 助がほとんどなく、 老人にはわずかの食料が届 きますが、 そこで働く人たち約15人には全く食 べるものがありません。 ほとんどが若い人たち です。 それで私の妹家族が毎日おにぎり30コを 届けていましたが、 昨日はガソリンがなくなり、 届けることができませんでした。 私も少しの食
べ物を届けたりし ましたが、 今日は妹 1 通目(3月17日 と二人でおにぎり ) を 作 り、ガ ソ リ ン が入っている私の車で届けまし た。お米もなくなってきて不安になった妹は 昨日、 知らない農家を数軒訪ねて頭を下げ、 お 米と野菜を譲ってもらいました。今は皆、何 でも口に入る物は喜んで感謝して食べていま す。 格好はどうでもよくなり、 毎日同じ洋服を 着ています。 少々汚くても皆我慢です! 津波で亡くなった人や家を失った人は最 悪ですが、家やオフィスビルが全壊、または 半壊以外の人たちには何の手助けも入りま せん。もちろん義援金もなければ、救援物資、 (8 ページに続く)