706:心配を捨て、ハッピーに!

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アクティベート ・ リーフ No.706

DON’T WORRY, BE HAPPY! 心配

! に ー ピ ッ を捨て、ハ

私には得意なことがいくつかあ ります。掃除をする、何かを企画 する、責任を人に任せる、そして 場を取り仕切る。また、給料をい ただけるほどの料理は作れるし、 文章もわりとうまく書けます。で も、まだどうやって売り込めばい いのかわからない技能が一つあり ます。ちゃんと売り込めば、お金 を稼げることはほぼ間違いないほ ど得意なことです。それが何かと いうと、かなりの腕前と独創性を 持って心配できることであり、そ れにはきっと何らかの価値がある に違いないと思うのです。 私は、企業についてであれ個人 についてであれ、起こりうる最悪 の事態や結末を見事に思い浮かべ ることができます。実際に起こり うることについてもそうですが、 素晴らしい映画の台本ができるほ どとっぴなことについても心配で

マラ・ホドラー

きるのです。この技能を何とか役 立てたいものですが、今のところ、 それはむしろ障害になっています。 平安と平穏を私から奪い、たくさ んの時間と精力を無駄にさせてい るからです。 神の言葉は、心配することにつ いて明確な姿勢を示しています。 「あすのことを思いわずらうな。あ すのことは、あす自身が思いわず 1 他にも、こんな言 らうであろう。 」 葉があります。 「何事も思い煩って 2 聖書がこれほど明 はならない。 」 確に、思い煩うな、心配するなと 言っているのに、私はどうしてこう もやすやすと心配してしまうので しょうか。 心配することで、人生から喜び をすべて奪われたことが幾度もあ ります。起きたこともない悲劇を 想像して実際に泣いたこともある し、生じてもいない困難について

腹を立てたり、現実化したことの ない問題にストレスを感じたこと だってあります。 泣き崩れ、心配し、思い悩みな がら眠れぬ夜を過ごしたというの に、朝になれば悲劇など何一つ起 きておらず、自分がバカに思える ことが時々あります。それを何度 も繰り返したので、いかに虚しく 無益なことをしているのかと、よ うやく気づき始めました。その癖 を断ち切れたとか、驚きの瞑想法 を使って心配を根絶できたとかい うわけではありません。ただ、心 配するのをやめるべきだと思い始 めたのです。スパッとやめるべき だと。 私がアメリカの作家であり講演 家であるデール・カーネギーから 学んだことをいくつか紹介したい と思います。


人生を嘆き悲しむよりも笑い飛ばす方が、 人間には向いている。 ― セネカ(紀元前 4 頃- 65) ◆

人々が幸福を難しいと思うのは、いつも 過去を実際よりも良く、現在を実際より も悪く、未来を実際よりも不安定だと考 えるからだ。

― マルセル・パニョル(1895 -1974) ◆

人は、いつか時間ができたら大いに楽しも うと心に決め、その時を待ち望みつつ人生 を過ごす。しかし、現在という時には、他 に優る利点がある。それは自分のものなの だ。過去の機会はすでに消え失せ、 未来[の 機会]はまだ訪れていない。多くのワイン を蓄えるように多くの楽しみを蓄えておく ことはできるが、いずれの場合も、味わう のを先延ばししすぎると、飲み頃を過ぎて まずくなるものだ。

― チャールズ・カレブ・コルトン(1780-1832) ◆

1. 起こりうる最悪のことは何か と自問し、それを受け止める覚 悟をする。 それは少し怖いことに思える けれど、心配を取り除く最善の方 法の一つだと分かりました。カー ネギーの言葉を借りれば、 「起こ りうる最悪のことをいったん受 け入れたら、メリットばかりで、 失うものは何もありません。そ れは、解放への第一歩なのです。 」 2. 忙しくしている。 私が一番心配するのは、夜中 です。時々起き上がって何かを したり、他の人やその人が置か れている状況のために祈る方が、 ただ横たわっているよりも落ち 着けます。 3. 事態を改善するため実際にで きることに取り掛かる。

何らかの行動を取れる 場合もあります。たとえ ば、電話をしたり、E メー ルを送ったり、あるいは、 ただ祈って、その事態を 神に委ねることなどです。 状況がどれほど険しく 困難でも、何か感謝でき ることは常にあるもので す。そして、人生からな るべく多くの心配を取り 除くことで、時間も精力 も無駄にしないですみま す。自分にとって本当に 大切なことに取り組み、 それを築き上げていくた めに使っているべき時間 と精力を。 1. マタイ 6:34

微笑みの価値・・微笑みは、お金のかかる ものではないが、多くのものを生み出す。 それを受ける相手を豊かにするが、微笑み を与えた本人が貧しくなることはない。微 笑むのは一瞬のことだが、その記憶は永遠 に続くことがある。微笑みなしでやって行 けるほど豊かな人はなく、その恩恵を受け て豊かにならないほど貧しい人もいない 。 微笑みは家庭に幸福をもたらし、仕事の支 えとなり、友情のしるしとなる。 ― デール・カーネギー(1888 -1955)

明日

ダニエル・ウィットル

明日のことを気にすべきではない 私の救い主が世話してくださるのだから 明日になって問題や悲しみが訪れたとしても 私が辛抱して耐え抜けるのを 主が助けてくださる 明日のことを気にすべきではないのに その重荷を負う必要があろうか 明日の恵みと力は前借りできないのに その心配を前借りする必要があろうか

2. ピリピ 4:6

「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp

© 2020 Aurora Production, Ltd. All Rights Reserved

Translated from English Activated Magazine Vol. 21-1 p8-9

http://www.activated.org


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