714:神と私

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アクティベート ・ リーフ No.714

GOD and ME

先日、奇跡に対する私の見方が、人生を通じてど う変わってきたかを考えていました。私は子どもの 頃からイエスを信じていましたが、よく、劇的な癒 やしのような奇跡を体験した人と比べて、自分は恵 まれていないと考えたものです。でも、奇跡とは「確 立された自然法則に反し、超自然的原因に起因する 出来事」であるという定義を読んだ時に、目が開かれ 1 それを念頭に置いて自分の過去を振り返っ ました。 てみると、この定義にぴったり一致する出来事がい くつもあったことに気づいたのです。そもそも、生 まれた時からそうでした。 私は 2ヶ月の早産で生まれ、1360 グラムしかあり ませんでした。しかも、タイフーンの真っ只中で生 まれており、何度も停電するため、病院内で唯一電 力の安定した場所である集中治療室へ移されました。 両親には、私が一晩も持たないだろうと告げられま したが、父は祈った時、 「小さなことでも、神がその 中におられるなら、大きなこと」という言葉を思い 出したそうです。私はとても小さくて、1ヶ月も保育器 で過ごさなければいけなかったけれど(そして、おそ らくはそこで高濃度の酸素が投与されたことが原因 で失明した可能性があるけれど) 、その危機を乗り越 えて、今に至るまで元気に生きています。 この出来事はマスコミで報道されたわけではなく、 驚くべき奇跡だと注目されたわけでもありません。

神と私

スティーブ・ハーツ

でも、私にとって、それは真に大いなる神の愛と配 慮と全能さの表れです。 確かに神は、私たちが驚いて言葉を失うほどに見 事な奇跡を行うことができるし、聖書を開いても、 キリスト教の歴史を振り返っても、そのような驚く べき話がいっぱいあります。でも、一見小さくても、 明らかに神がご自身を現しておられる様に気づき、 それを認識するなら、神はご自身の力を目に見える 形でより一層示してくださるし、それによってます ます神に栄光がささげられるようになるのだと、私 は学びました。 あなたは、自分の人生に神の力を見ることができ ないと悩んでいますか。私がしたように、記憶をた どってみてください。神は、ご自身が決してあなた を見放さず、見捨てられなかったことを思い出させ てくださいます。それがわかれば、神はこれからも、 あなたを見放し見捨てるつもりなどないと信じられ ることでしょう。 (スティーブ・ハーツは、生後まもなく視力を失いました。 北アメリカ在住のファミリー・インターナショナルのメンバー で、執筆や音楽活動を行っています。 )

1. http://www.thefreedictionary.com/miracle(英語)

「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp

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Translated from English Activated Magazine Vol.21-3 p11

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