727:ささやかながら環境に優しい行動

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アクティベート ・ リーフ No.727

ガブリエル・ガルシア・V

An EcologicAl ささやかながら grAin of SAnd 環境に優しい行動 私たちは、環境や気候変動といっ

他にいくらでもあります。たとえ

ますが、環境に優しい行動を目に

です。自分にできることは何もな

考えてみてください 。 彼女は 11

えてみたいと思うことがあります。

た問題を頭の中から締め出しがち

いと決めつけ、それは自分の責任 でないと人まかせにしてしまうの

です。しかし、神は私たちに、単

なる義務感からではなく、神とそ の被造物への愛ゆえに、神が造ら れたものを世話するという責任を 与えておられます。 「主なる神は人

を連れて行ってエデンの園に置き、 これを耕させ、これを守らせられ

た」と書かれているとおりです。 1

そのようなわけで、私はもっと環 境に気を配るようになりました。

この世界を見渡し、地球環境が どれほど損なわれてきたかを考え ると、悲しくなって落胆し、さら

には恐れが芽生えたりする人がい

ます。また、 「別の人がすればいい」

「政府や大企業がすべきことだ」と 考えるのも人間というものです。 「彼

らにはお金も手段もあるのだから、 何とかする責任がある」と。

しかし、状況を改善する方法は

ば、オリビア・ブーラーのことを

歳の時に、メキシコ湾原油流出事

故後の復興努力を支援するために、 鳥の絵を描いてオークションで販 売し始めました。

積極的な行動には説得力があり、 周りの人にも伝染しやすいもので す。たとえば、地域で協力して公

園を掃除したり、子どもたちの清 掃チームを作って海岸でゴミ拾い

をしてはどうでしょうか。植樹活

動も、誰もが参加できるものです。

ささやかな行動でもかまいません。 無駄な明かりを消し、蛇口の水を

出しっぱなしにしないようにし、

シャワー時間を短くするだけでも、 自分と家族、そして未来の世代の ためによりよい世界を作る助けと なります。

行動は言葉よりも雄弁であるし、 改善は身近なところから始まりま す。環境問題の「説教」を聞くと

不快に感じ、身構える人は多くい

すると、自分も積極的に何かを変 私の住むチリには、ゴミの種類ご とに分けられたゴミ箱はありませ

ん。でも、近所のドイツ人ハンスは、 そんなことはお構いなしで、近隣

の家々から缶と瓶を集めては、再 資源化プラントに持っていってく れるのです。

そして、忘れてならないのは、 環境に対する配慮には、周りの人 に優しくなることも含まれるとい

うことです。市の緑地や花壇を世

話する人に励ましの言葉をかけ、 病院の順番待ちで不機嫌になった 患者でも優しく対応する看護師に

心から感謝を伝え、ショッピング モールのトイレを掃除してくれる

人には温かい言葉をかけましょう。

何かが変わることを望むなら、 まず自分自身が変わろうではあり ませんか。

1. 創世記 2 :15

「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp

© 2020 Aurora Production, Ltd. All Rights Reserved

Translated from English Activated Magazine Vol.21-5 p13

http://www.activated.org


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