744:仲間がいる幸せ

Page 1

アクティベート ・ リーフ No.744

THE JOY OF COMMUNITY 仲間がいる幸せ マリー・アルベロ

今日、わが家は 5 組の家族を夕食 に迎えます。長年のつきあいがある 仲間が集まって、楽しく夜を過ごす のです。私は、友人や家族とくつろ げる、こういった夕べをいつも楽し みにしています。これこそが、私に とって真の財産です。 お祝いをするために集まるわけで すが、苦労や悲しみなどないという 人は一人もいません。今回来る人の 中でも一番古い友人は、嚢胞性線維 症で姪を亡くしたばかりです。私た ち夫婦は、長男が最近軍隊に加わっ たところで、寂しく感じています。 別の友人は、最近受けた病気の診断 で悩んでいます。皆、子どもや仕事、 お金や結婚や健康などで、何らかの 問題を抱えているのです。それに、 人生は忙しく、日々思いがけないこ とが起きるので、私たちは皆ストレ スを感じています。いい知らせのあ る人もいれば、悲しい知らせがある 人もいるわけです。 ローマ 12 章 15 節には、 「喜ぶ者 と共に喜び、泣く者と共に泣きなさ

い」と書かれています。いい仲間で いるために、それ以上の方法は考え られません。私たちの人生には、嬉 しいことや難しいことが何も起きて いない時などありませんから。 たとえ、私にはつらい知らせしか なくとも、あなたのいい知らせを聞 きたいと思います。あなたが嬉しい と私も嬉しいし、喜びを共にしたい のです。あなたが喜んでいるまさに その時、私には悲しい知らせがあっ たとしても、それが理由であなたの 喜びを控えてほしくはありません。 共に喜びましょう。 あなたにつらい知らせがあるな ら、私はあなたと共に泣いて、そば で一緒に悲しみたいし、喜びがいず れ戻ってくることを二人で覚えてい たいのです。 互いの浮き沈みを共に味わうこと は、豊かさをもたらします。残余収 入で財産が増すのと同じように、私 たちの幸福の深みが増すのです。誰 かの人生の浮き沈みを共に感じるこ とは、自分自身の経験を超えた「余

分の収入」となって、私たちの人生 を豊かにしてくれます。 私は今から台所へ行って、パスタ ソースを数時間煮込むために準備を してきます。そして、家がちゃんと 片付いているか、見て回りますが、 そんなに時間はかけません。誰も家 を見に来るわけじゃないですから。 少し鏡ものぞきますが、すっきりと した表情であることを確かめる程度 です。誰も私がきれいになったから といって来るわけじゃありません。 私たちを結びつけるものは友情で す。互いの喜びと悲しみを共有しな がら、私たちが少しずつ築き上げて きた友情の歴史なのです。彼らは、 私の悩みを聞き、一緒に笑ってくれ る友であり、私もまた、彼らにとっ てそういう存在となってきました。 いい仲間がいることは、幸せで満 たされた人生に欠かせない要素で す。神は、私たちが一人で生きてい くことを望んではいません。いい仲 間がいれば、幸せを皆で共有し、苦 悩を共に負えるのです。

「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp

© 2020 Aurora Production, Ltd. All Rights Reserved

Translated from English Activated Magazine Vol. 21-7 p15

http://www.activated.org


Turn static files into dynamic content formats.

Create a flipbook
Issuu converts static files into: digital portfolios, online yearbooks, online catalogs, digital photo albums and more. Sign up and create your flipbook.