アクティベート ・ リーフ No.766
FEELING BEAUTIFUL 美しく感じる ジョイス・サッティン
ジムで壁一面の鏡を見ながら太極拳 の動作をしていた時、自分でもびっく りしたことが頭に浮かんできました。 〈私って、こんなに美しかったのね。〉 少し説明させてください。私も赤 ちゃんの時はかわいいと言われていた けれど、幼稚園に入った頃には、クラ スで一番というわけでもないと気づき ました。「かわいい」とは、 金髪か光 沢のある黒髪のことで、私の髪は薄 茶色でした。 「かわいい」とは、青か こげ茶色のぱっちりとした目のこと で、私の目は小さくて緑がかっていま した。 「かわいい」とは、えくぼや輝 くほほえみのことで、私の笑顔はいつ も少しゆがんでいました。というわけ で、私は幼い頃に、自分が美しさで際 立った存在にはなれないと気づいたの です。 大きくなるにつれ、 「内なる美」と いうものがあることが分かってきま した。いい人は素敵に見えます。一 方、たとえ身体的な魅力を備えた人で あっても、意地悪な人は真の美しさと いう点で何か大切なものを失っている ようです。髪の毛や顔立ちや体つきが
どれほど完璧であろうと、思いやりの ない人はその性格が表情に現れるもの です。私は、内なる美で際立った存在 になれるよう努めることを決心しまし た。親切であれるよう努め、腹を立て ないよう努め、愛情深く寛大であれる よう努め、意地悪にならないよう努め ました。 ただ、いくらそう努めても、自分が 美しいと思うことはなかったのです。 だから、ジムであのように感じたこと は、まったく意外でした。 それは、少し離れたところから、壁 一面の鏡に映った自分を見たからかも しれません。あるいは、太極拳のゆっ くりとした優雅な動きをついに習得で きたからかもしれません。それとも、 私はただ、自分を厳しい目で判断する ことを止め、誰か他の人が見てくれて いるように自分を見たのでしょうか。 なんにせよ、その瞬間、私は自分を美 しい存在として見たのであり、そのよ うに感じたのは実に久しぶりのこと だったのです。 別に美しくなろうと努めていたわけ ではないし、その場にいる他の人たち
と自分を比べていたわけでもありませ ん。ただ楽しい時間を過ごしていたの であり、静かな音楽を聞きながら体を 動かす解放感を楽しみ、新しい動作を マスターしたという達成感を楽しんで いただけです。 でも、そのように感じたことから私 が一つ学んだのは、もっと若い時から、 そう感じるよう自分を解放していれば よかったということです。他の人と比 べたり、自分を厳しい目で評価・判断 したりしなければよかったと。もっと 音楽を楽しむための時間を作り、それ に合わせて動かすことのできる体があ ることを感謝したり、自分が美しく感 じられるようしてくれることに、もっ とチャレンジしてみればよかったと思 います。 私はあの瞬間、神が見ておられるよ うに自分自身を見たのかもしれませ ん。年配であっても若々しく感じてい る女性、新しいことを発見して喜び、 新しい学びで解放感を覚えている女 性、人生を感謝し、また今日も神を賛 美できることを感謝する神の子どもと しての私を。
「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp
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Translated from English Activated Magazine Vol. 21-11 p10
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