アクティベート ・ リーフ No.805
思い通りに行かない時 ? L O
マリー・アルベロ
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昨年の初め、私は買ったばかり の新しいスケジュール帳を手にし て、希望に満ちていました。2020 年はうまくいくこと間違いなく、多 くのことが自分の思い通りに運ぶ と思っていたのです。家族と会う ために前々から計画していた旅行 は早春に予定してあるし、家の修繕 計画や節約・資金計画も立ててあり、 他にも家族休暇などがスケジュー ルに組み込まれていましたから。 でも、そんな時に世界が一変し、 私たちは新たな現実に対応しなけ ればいけなくなりました。 「変化」については、それまでも よく考えたことはありますが、そ れは、変わる必要性を認識するこ とや、変化を起こそうと決意する ことについてでした。でも、今回 のように変化を余儀なくされた場 合はどうなのでしょうか。戦争、 離婚、病気の末期診断、愛する者 の死などはすべて、それを受け入 れまいとどれほど抵抗したとして も、大きな変化がもたらされるし、 私たちはそれに順応せざるを得な くなります。まったく望んでいな い変化をどうやって受け入れれば いいのでしょうか。どんな変化を
許し、どんな変化に抵抗すべきな のでしょうか。すべてが思い通り に行かなくなった時、何にしがみ つけばいいのでしょうか。 「万物は移り変わる。しかし、イ エスは変わらない」という言葉 を、あなたも聞いたことがあるか もしれません。妻として、母とし て、また妹、娘、友人、自家所有 者、被雇用者として、さらに健康 で経済的に安定している自由人な ど、どんな立場からしても、自分 が同意しないような変化があるの は好きではありません。あなたな ら、どうやってそれを受け入れる でしょうか。 2020 年が 私に教えてくれたこと があるとすれば、それは、自分に はあまり状況を思い通りにできな いものだということです。そして、 自分の幸福度が、実際には「自分 の世界」を思い通りにすることか ら得られる満足感にかかっていた と気づきました。これはなかなか 難しい問題です。私が状況を思い 通りにすることで守ろうとしている のは、家族や家庭、愛する人など、 守られるべき素晴らしく美しいも のなのですから。でも、結局の所、
自分自身の感情と理性と行動を別 にすれば、思い通りになるものは あまりないのです。 私は、新約聖書にある使徒の手 紙を読むのが好きです。パウロは、 迫害など、自分と教会が耐えなけ ればいけない苦難について説き勧 める中で、こんな言葉を差し挟ん でいます。 「何事も思い煩ってはな らない。ただ、事ごとに、感謝を もって祈と願いとをささげ、あな たがたの求めるところを神に申し 上げるがよい。そうすれば、人知 ではとうてい測り知ることのでき ない神の平安が、あなたがたの心 と思いとを、キリスト・イエスに あって守るであろう。兄弟たちよ。 すべて真実なこと、すべて尊ぶべ きこと、すべて正しいこと、すべ て純真なこと、すべて愛すべきこ と、すべてほまれあること、また 徳といわれるもの、称賛に値する ものがあれば、それらのものを心 1 にとめなさい。 」 答えはこんなにも単純だという ことです。
1. ピリピ 4:6 - 8
「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp
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Translated from English Activated Magazine Vol.22- 5 p7
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