福島の現在 by eaphet 台灣東亜歴史資源交流協会

福島の現状 Eaphet 核電讀書會 2014.1.26

2011年3月11日からもうすぐ３年になります。正直、もう３年なのか、やっと３年なのか私にはわからない。福島で起っている事を「福島の現在（今）」ということでまとめる作業をしているもののなかなかまとまらないのです。なぜか？…現在が刻々と過ぎるのもあります。問題が多様化しているのもあります。その中で現時点5つの観点で少し整理してまとめてみました。 2014,1.11 上前昌子 [原発が爆発後、福島県郡山市から、子ども２人と台灣に避難移住しました。]

1. 福島の健康被害問題ー増えていく健康被害ー 2. 麻痺してしまう危機感 3. 分断されつづける人間関係 4. 拡散され続ける放射能汚染食品 5. 終らない除染・無くならない放射能

増えていく健康被害原発事故後、福島県が行う甲状腺検査の結果が公表された。現在すべての18歳以下のこどもの検査が終わったわけではなく途中経過の段階だがすでに甲状腺異常のこども、甲状腺がんのこどもが出ている。郡山市、福島市などに現在も住んでいる私の友人、知人のこどもはかなりの率で嚢胞があるという検査結果だった。甲状腺がん、甲状腺異常は唯一、県が行い今のところ公表している健康調査であり、言い換えれば甲状腺以外の体調不良についてのデータや詳細は検査もなければ公表もされていない。

[ 甲状腺について]福島共同診療所報告会 URL

と松江氏は言った。それがなにを意味しているの

http://togetter.com/li/481810?page=1

か、松江氏、そして杉井氏もこの問題について同

引用：「検査ができない。それでますます心配に

じ発言をされた。杉井医師の言葉を借りれば「ハ

なるんです。」松江医師の話は続いていった。一

チの巣状」になった甲状腺の問題。それは蓄積し

連のことは知っていたものだが、あらためて聞い

たヨウ素が甲状腺の構造を変えてしまっている可

てみると、原発事故後の行政の対応ははっきりと

能性がある、というのだった。：引用終了

した「悪」であることを思い起こした。思い起こ

す程度に、自分の中で3.11が距離をとりはじめて

２年半でこの状況なので今後を考えると暗澹た

いたことを感じた。

る気持ちになる。その他、原発爆発後増加した体

調の異変についてのデータ。心臓病による死亡者「これはほんとに驚いたんですが、まず嚢胞が

が増加。心筋梗塞などで突然死する人がかなり増

30%くらい出てくる。県の検査でも35%。お話し

えている。これは福島だけでなく東日本全体で増

た県の短い検査では1,2ミリのものはおそらく見

加。ここ１∼２ヶ月でもかなりの訃報がはいって

逃してると思うんですが、我々と医大とののう胞

くる。心臓に関しては、元々高い値ではあるの

の数は検査では違いがありませんでした。ところ

で、原発事故による影響であると断定することは

が違うところが出てきた。その30%の約半分に、

できませんが、各県が前年度とそれほど変わらず

細かな嚢胞がぼこぼこぼこぼこ、無数に散ってい

推移している中、一年およそ30ポイントもの上昇

るんです。私なんかはハチの巣みたいだと言う

となっています。（下図：秋田県発表）

んですが、こんなものは今まで聞いたことがなかった。しかしそれが最近ですよ、えーとあそこの、神戸。神戸のある診療所さんがやはり福島から避難してきた子供を検査しました。」

「その神戸のお医者さんもハチの巣の報告をしていて、これは一体なんだと。甲状腺の中の半分がですよ。ヨウ素は半減期が八日ですが、甲状腺

チェルノブイリ事故では心筋梗塞などの臓器不

全体に散って、全体になんらかの変化が起きても

調による被害者も含めると、100万人を遥かに超

おかしくない。甲状腺の半分がハチの巣状になっ

える方が亡くなっていると推定されています。日

ている、これは放射線に関係あると考えるのが常

本で大々的に報道されている数値は癌や白血病に

識なんです-。」

よる死亡者数だけなので、臓器不調を含めた数字と比較してみると、かなり大きな差があります。

その他、原発爆発後直後からよく聞くのは鼻

大人で多いのは、心筋梗塞での突然死。40 50

血。郡山市で学童保育を運営している友人の報告

代の男の人が多い。女性は、橋本病（甲状腺異

によると頻繁に鼻血を出す子どもが多い。鼻血の

常）、味覚、嗅覚異常白内障顔のほくろが増

量が尋常ではないくらい大量なことが多く、

えた。顔が赤くなって日に焼けたようなかんじが

ティッシュ１箱を使用するくらいの出血量。視力

とれない。膀胱炎、尿感覚が短くなった。脱毛、

低下、白内障の手術が増加。こどもの白内障も増

白髪が急激に増えた。チェルノブイリの報告書に

えている。眼科は満員状態。とにかく疲れやす

でてくるのと同じ症状や病名が次々でてきます。

い、室内ですぐにごろごろ寝転がるこどもが増えた。「疲れた。」とよく言う。集中できる時間が短くなった。骨の痛みを（足が痛い）訴える子が多い。

県内の新聞のお悔やみ欄（訃報）今までにはないくらい増えています。（亡くなっても載せない人もかなりの数いるのでその人数を抜いても多くなっているように見受けられる）赤く記しているのは年齢、70歳以下が多い。

隠される出産異常と増加する中絶

形児を出産しています。医師会は、甲状腺癌、小児癌にしても、放射能との因果関係を全て隠蔽し

原発事故に伴う県民健康管理調査のうち、県と福島医大が県内の妊婦や出産後の母親約１万 6000人を対象に行った2011（平成２３）年度の妊産婦調査で、同大は19日、福島市で開いた市

早産だった人や低出生体重児が占める割合は、全

次々と何人もで訪ねてくること。妊娠中に突然、胎児の頭部が大きくなり、堕胎をすすめられた

国のデータとほぼ変わらない結果だったと報告し

方。口唇裂の赤ちゃんの診察のために病院に出か

た。同調査の回答者は9316人で、回答率は

（県外のとある医師の証言）奇形と分かったご家庭には、保健師をはじめ

町村の担当者向け結果報告会で、回答者のうち、

58.2％だった。

ています!」

けた際、「ひとに見られたくない、聞かれたくな

い」とひと目を気にする方には、病院の方から

先天奇形・異常がある県内の赤ちゃんの割合は

「お宅だけじゃないですよ。気にしなくても大丈

2.7％で、産科医で一般的とされる異常の発見率

夫です」と声がかけられること。実際、おなじ事

（3 5％）と同様の水準となった。同大放射線医

情に苦悩する患者さんご家族どうしが、「ごろご

学県民健康管理センター妊産婦調査部門長の藤森

ろと」隣り合って病院にいること…等々。

敬也教授は「現時点では全国とほぼ変わらない傾向で、原発事故の影響はないとみられる」との見解を示した。

また中絶も増加しているとの証言もある。福島で働く彼女の同僚の助産婦達が、昨年夏以来尋常ではない数の中絶療法の実施されていることを認

同大によると、県内で早産だった人は412人

めたそうだ。これは羊膜検査の結果先天性遺伝

（回答者に占める割合4.8％）、低出生体重児は

障害の確認された妊婦の妊娠を人工的に中絶する

772人（同8.9％）で、人口動態統計を基にした

ものである。

全国の早産者（同5.7％）と低出生体重児（同 9.6％）とほぼ変わらなかった。藤森教授は今後の調査について「客観的なデータを継続して示していくことで県内の妊産婦の安全、安心につなげたい」と語った。−（2013年7月20日福島民友ニュース）と、公には発表しているが、ネットや知人を通じて入ってくる話はまるで別だ。福島県の看護婦と称する方より一本の電話が入

先天性異常の多くはダウン症。友人の話によるとエコグラフィーで重大な心臓疾患も発見されているそうだ。福島在住の知人の話によると福島医大の産婦人科など病院の警備がすごく強化されている。また病院職員関係者には、事実上の緘口令がでているようだ。引用：http:// onodekita.sblo.jp/article/71335056.html との事。都合の悪い真実は闇に葬られるので表面上にでてこない。これは歴史が物語っている。

りました。「福島では妊婦の15人の内12人が奇

麻痺してしまう危機感定期的に新聞に掲載される、学校の放射線量表

こんなチラシを市内の学校でこどもに配布する目的は何なのでしょうか？

△「将来クラスの2人に1人が癌になる。3人に１福島県から避難した方の証言「福島県のローカルニュースで、県内の放射線量がテロップで流れます。福島市が1μSv/hとあり、テレビのアナウンサーは「レントゲンのX線と比較して、大丈夫ですね」と言います。でもX 線は24時間浴びないので、おかしな話です。」

人が死ぬ。」と書いてあります。郡山市の公園の貼り紙「小学生以下は利用は控えるように、中学生以上は１日１時間程度の利用にしてください。」の注意書き。▽

ガラスバッチ（放射線量積算計）をつけて散歩するこども

県内至る所にある持って行き場のない放射性廃棄物の山

△公的施設は除染をすると、その場所のこの看板に数値を書き入れる。

どんどん増え続ける黒い袋。生活しているすぐ側

△郡山市の映画館入り口に手書きで今日の放射

に、学校の直ぐ側にも大量にある（避難区域では

線量のボード。

ない場所）伊達市小国小

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 日常の中で常に放射線量の数字が至る所に

あり、最初は意識して気をつけていた人もだんだんと慣れてきて感覚が麻痺してくる。日常生活の一部となり時間とともに危機感が薄県営団地の敷地内の児童公園に集められた除染廃

れていくように思えてならない。

棄物。壁が作られる前は、子どもでも簡単に中に入れる状態だった＝2013年12月9日、小関勉撮影

分断され続ける人間関係 Ⅰ（１）賠償金の格差

間困難地域や居住制限区域の人が、避難し仮設住宅や自力で賃貸物件など借りて暮す地域は、福島県の主に中通り（福島市・郡山市）である。福島市、郡山市は原発から50キロ∼60キロの距離である。ここも汚染はあり、避難指定されないものの自主的な避難をする人たちが多数の地域。下の図のベージュの色が自主的避難賠償区域で、賠償金額が出た場所。

↑避難指示区域の状況 ↓帰還困難区域や居住制限

区域に指定された場所の人の賠償金額例

この期

区域によって金額が違い、帰還困難地域や制限

様、精神的な損害賠償として東電から一人月10

地域の人たちは、賠償金が少ない、もしくはなん

万円が支払われるようになった。避難の有無は

の賠償もされない地域に仮住まいや、戻ることを

問わない。医療費の一部免除や、国民年金保険料

あきらめ定住したひともいて、金額の違いやいろ

の減免もある。一方、指定を受けなかった世帯は

んな感情が入り乱れ住民の対立や亀裂の原因とな

一人一括8万円（妊婦と18歳以下の子どもは40

る問題になっている。

万円から60万円）の賠償金が支給されるだけ。

例えば、仮設に住む人達が、毎月多くの賠償金

税の減免もない。

をもらっている。仕事もしないでぶらぶらパチン

指定を受けた世帯も、自ら望んだわけではな

コ屋にいりびったている。こっちはなんにも賠償

い。それでも「新車に買い換えていた」「夏休み

されてなくて放射能で大変なのに！！もともと、

に家族でハワイに行ったらしい」「スーパーで贅

原発のある町で誘致のときもいっぱい金もらって

沢な食材を買っていた」などの噂が飛び交い、地

東電関連会社でいい思いしていたのに事故がおき

域の中は次第にギクシャクとなった。

てまたいっぱい金もらい、こっちはいい迷惑だ。など、表面上には出てきにくいがいろんな住民同

（３）早期帰還者には90万円

志の軋轢がある。

安全アピールのため避難者は早く帰還させたいのか？お金で連れ戻す作戦に・・・。

（２）「特定避難勧奨地点」をめぐる住民の亀裂政府が伊達市内に「特定避難勧奨地点」を指定したのは震災3カ月後の2011年6月末だった。年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えると推定される場所を対象に、国が市町村と協議して世帯単位で指定する。避難は強制ではなく住民の判断にゆだねられるというもので、市内128

政府の復興新指針をよく見てみると、「移住や

世帯が指定され、その7割の90世帯が小国地区に

除染の追加などについては詳細なし。早期帰還は

集中していた。小国地区の約3割にあたる。

90万支払うが１年で補償打ち切り。帰還したら

線量の計測は1回限りだった。それも玄関と庭

個人で線量計を使って被曝量を被曝量を１mSv以

先の2カ所を測っただけ。雨樋や軒下などの線量

下に管理すること。」とある。

の高い箇所は外され、しかも、担当したのは加

「危険な地域だけど早く帰れば90万上乗せす

害企業である東電をはじめ全国10の電力会社が

るよ。でも除染はもうしないから自己責任で被

構成する「電気事業連合会」の職員だった。隣接

曝量に気を付けてね。あとは知らなーい。」と

する世帯で指定の有無が分かれるケースが続出。

言うことか・・・？？？？

指定を受けた世帯は、他の避難区域の住民と同

Ⅱ 家族間の亀裂夫婦間での危機感の差がでる。片方は危険だからこどもを連れて避難したほうがいいと考える

もらえなかった。仕方なく住んでいたが、義母や義父が自分で作っている野菜を平気で食べさそうとする。危ないからと言っても、通じない。こど

が、もう片方は、政府も「直ちに影響はない」と

もにも食べさそうとするのでやめてほしいと話す

言っている。まわりの人も避難していない。避難

と「うちの嫁は頭がおかしくなった。放射能が

の必要はない。と言う。何度話し合っても答えが

危ないばっかりいって神経質だ。」と言われる。

でない。

どうしても子どもをここに置いておくのは不安

【友人Ａさんの家庭】

で避難したいと話すが、「そんなに逃げたいのな

小学生のこどもが１人、中学生１人夫、妻、

らお前１人で出て行け。こどもはうちの孫だおい

夫の両親の６人家族。避難指定場所ではないが、

ていけ。」と言われ我慢の限界でこどもをつれて

放射線量は計測しても高い場所が多く、妻は早く

逃げるようにでて、現在は母子で生活をしてい

から避難したいと考えた。しかし夫はそこまです

る。避難後離婚となる。

る必要はない。「高齢の両親はどうするのだ、連れていけない、気を付けていれば大丈夫だ。」と

【関東に母子避難したＣさん】

聞く耳をもたない。

自宅は、原発から60キロしかし放射線量が高

健康調査の甲状腺検査でこどもが２人とも、数

い場所であり当初から不安で大学時代東京に住ん

えきれないくらいの嚢胞があると診断される。こ

でいたこともあり避難を考える。中学生の息子と

こにはもういられない、避難するためにいろんな

娘がいる。夫は大反対。息子も部活をやめて転校

人や支援団体に相談する。が夫はますます頑なに

するのは嫌だと言う。息子が通っていた塾の先生

なる。そして夫が暴力をふるうようになり、妻とこども２人は、逃げ出す。支援団体の中の人と浮気をしたと有りもしない疑いを持ち、訴えられる。生活費も一切もらえず、居所が見つからないよう、誰にも場所を報せず名前も偽名で仕事をし現在母子避難生活をしている。

が福島の放射能は安全だ。なんの問題もないとこどもたちに教えていたせいもあり息子は避難を拒否。仕方なく、母と娘で関東に母子避難するが度々、夫から帰って来いと圧力をかけられる。東電から出た、自主避難者賠償金は世帯主の夫の口座に振り込まれる為、夫が「１円たりとも渡さない。」と言い、１円も母とこどもの所にはお金

【母子避難の会で知り合ったＢさん】

が来ない。1年が経過する頃、息子が自分も避難

幼稚園のこどもが１人、夫、夫の両親と暮らし

したいということを母に伝える。その話し合いに

ていた。自分の両親も近くに住んでいた。爆発

一旦自宅に戻ったが、夫が激怒。包丁を持ち出す

後、こわくてすぐに逃げたいというが、「大丈夫

など暴れる。

だ。ここは50キロ離れているから。」ときいて 10

結局お金はいっさい渡さない。生活費も出さな

台湾に避難移住後は、母親の実家や兄姉などか

い。それでもいいのなら出て行けと言われ、母と

らも批判される。「夫を1人にするとは何事か」

息子、娘が現在関東で生活を送る。母親は派遣の

「あなたのわがままで可哀想だと思わないのか」

仕事で生活費を捻出している。なんの補助も無い

「海外にいくほどではないのに頭がおかしくなっ

中で苦しい生活。

たのではないか」など言われた為、現在は疎遠になっている。親戚や近所には娘が台湾にいるとい

【メール相談が来た男性Ｄさん】

うのは知られたくないようで隠しているようだ。

爆発後すぐに危険だからと家族に話をして避難移住を持ちかけるものの、妻と子どもは理解して

Ⅲ,除染にからむ近所とのいざこざ

くれない。チェルノブイリ事故の映像や資料で説

行政は除染すれば大丈夫と除染にお金をかけま

明しても、みんな住んでいるし大學の教授も大丈

すが実際には追いつかず、民家は後回しで希望制

夫と話している。避難の必要はないとまったく取

の地域もあり、自分の家をお金をかけて除染した

り合ってくれず、日々ケンカになるばかり。

が、隣近所はまったく除染をしない。自宅の除染

現在は夫のみ海外に避難移住している。こども

（高圧洗浄で流すなど）直後は線量がさがったも

だけでも連れだしたいと方法を考え悩む日々。

のの、その後すぐ元通りになる近所がしなければなんにもならない。なぜしないのだ、という近所

【台湾に避難したＥさん】

の家への不満が募る。

福島原発から約60キロの郡山市に家があった

−こどもがいるので出来る事はやりたいと自力で

Ｅさんは、原発爆発後は、高校3年になった娘、

高圧洗浄機を購入し、家のまわり壁屋根などを除

小学校６年の息子と母とで一旦埼玉県へ母子避難

染したが、土地の形状で、隣の家より自宅が低い

し娘が高校を卒業するまでの１年間埼玉で避難生

場所にあり隣家が除染で流した水がすべて自分の

活をする。夫は一旦理解していたと思われていた

家に流れてくる。苦情を言いたくてもいえない。

が実際には母子で避難したことが納得いかず

どんなにこちらが気をつけてもなにもならない。

度々、「この先はどうするのだ。」と怒りをぶつ

気が狂いそうになる。−

けてくる。

【現在も郡山市に住む友人からの報告】

台湾の大學に進学することを決めた娘と日本にいては危険だと思う母と息子は台湾に行くことを決め相談する。夫は最初は理解していたかのように話していたが、いざ本気で行くとわかると怒りをぶつけ離婚の話になる。生活費などは一切ださないなど金銭面で行かせないようにする為の攻撃をする。

Ⅳ,避難者の日本国内外分布

震災から一年後、２０１２年３月上旬、福島民報調べ

世界中に避難移住した人がいる。（マレーシア、インドネシア、ニュージーランド、オーストラリアなどが多い。）

原発は、立地する時から、地域の人や

出た人、出てない人、妬み、嫉み、いろ

人間関係を分断、断ち切ります。原発を

んな感情がうずまき、怒りは政府や東

建てるのに賛成の人と反対の人、お金が

電にではなく身近な人に向かう事が多い

貰える人ともらえない人、事故を起こし

ように感じます。

ても、賠償金の違い、自宅の場所が放射線量が低い、高いの差。避難した人、避難したくても出来ない人、避難しなくても大丈夫と生活する人、甲状腺で異常が 12

拡散され続ける放射能汚染食品 1,食べて応援？拡散される放射能汚染食品

ジャニーズをはじめ有名タレントを使いとにかく宣伝。テレビのCMでも電車の吊り広告でも、

2,学校給食に福島県産米地域の農業を守るというと、すごくいいことで立派なように思えます。でもそれが、子どもたち

意識するしないにかかわらず繰り返されることで

に内部被ばくを強要することになることを、こう

意識の中に刷り込まれていく。

いう人たちはいったい

「風評被害を防ぐ」というが、そもそも風評で

どう考えているんだろ

はない。実害なのに「風評」という言葉を印籠の

うと思います。こども

ように使い続ける。食べてどこを応援しているの

の健康についても命に

か？

ついても未来についてもどうなのでしょうか。

福島県内だけではなく、全国の学校給食に積極的に「食べて応援」で食材が使われる。

汚染水が海に漏れ続けている中、魚介類をできるだけ多く取り入れるようにするという。（写真：兵庫県西宮市の小学校がだしている「給食だより」）

その他、文科省が2013年12月6日付で学校給

食に国産のしいたけを積極的に使うようにとの通達をだしています。

3,日本では、チェルノブイリの経験がまったく生かされていない【ウクライナで５万人の子どもを診察したエフゲーニャ・ステパノワ博士】日本人へのアドバイス病気予防対策の一番目「放射能に汚染されていない食べ物をとること。加えて、充分なビタミンをとること。体力増進に努めること。汚染地域を離れて保養施設などで休むこと（最低でも４週間必要）。児童が10 20ベクレル／ｋｇ汚染された給食を食べているというのは、55歳以上の大人が、その200倍の2000 4000ベクレル以上に汚染されたものを食べているのと同じである。」

2013年11月南相馬市の米セシウム50Bq超えている。

Ⅳ,奇形や巨大化が増えてきている現状

2013年秋埼玉県飯能市の柿。今まで1本の柿の木

野菜が巨大化する事が増えた。セシウムをカリウムと

にこんな形の柿が、沢山なったことがなく驚いたそう

間違えて野菜が取り込み大きくなるのではないか？と

です。

いう説もある。

2013年福島の桃

女川港に水揚げされた巨大サンマ。魚も大きいものが増えた。牡蠣などの貝類にもみられる現象である。

Ⅵ,水道水も放射性物質が出続けている。

Ⅶ,気をつけたい食品

データの引用元：

に変わります。この間まで検出されなかったも

●農林水産省：品目別の検査結果/農産物の検

のが時間の経過とともに検出されるということ

査結果の概要（平成24年4月1日∼平成25年3

は多いです。

月31日）http://www.maﬀ.go.jp/j/kanbo/joho/

特に、野菜では根菜類は土からゆっくり放射

saigai/s_chosa/index.html より引用より引用

性物質を取り込み生育すると、１年目より２年

●水産庁：水産物の放射性物質調査の結果につ

目の方が数値が上がるということも出てきま

いて http://www.jfa.maﬀ.go.jp/j/housyanou/

す。

kekka.html より引用＜海＞東日本太平洋にお

レンコン、山芋などは要注意です。また、牛

ける水産物の出荷制限・操業自粛等の状況。

乳、牛肉、豚肉、など飼料や飼育方法などで影響をうけるものも要注意です。きのこ、川魚、

上の表は横浜市民測定所にて製作されたものです。放射性物質の汚染は、時間の経過ととも

海の魚、ハーブ類、なども高濃度で出ているので今後も要注意です。

終らない除染、無くならない放射能除染作業員は常に募集されている。これは、郡山市の

求人情報誌である。チェルノブイ

リでは除染に携わった人が、その後かなりの率で死亡したデータが残っています。在日ブラジル人向けの求人にも掲載されていた▽

★ロシア当局の調査によると、除染作業労働者のうち 90％は病気になっている。多くの人が白内障になった。1400km離れた場所での除染作業員8人中約10年内に7人が死亡＊東独/http:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/ question_detail/q128446576fr=rcmd_chie_detail

降下し続ける放射性物質

2013年4月 8月セシウム降下量。現在も放射性物質が降下し続けている。福島だけではなく特に東日本に。

こどもたちや若者に放射能安全アピール最初は福島で放射線についての授業がはじまっ

た。「正しく放射線について学ぶ。」というテーマなのだが、内容は、自然界にも放射線はあり身近にあるものなので怖がるものではないというような内容である。その上、外部放射線のことのみで内部被曝についてはいっさいない。かなり、意図的に偏った内容の授業であり福島県では早い段階で小・中・高の学校の生徒と保護者に外部からの講師がきて授業を展開した。その後、全国の学校でも文科省からの放射線教育の為の副読本も作られ、放射線安全教育は広められている。 ▼踊っても放射能はぶっとばないと思うのだが…市が主催するこどもむけのイベント広告

全国の若者、大学生を被災地に呼び、復興の名

のもとにボランティアなどをするきっかけバスという企画は、企業や観光庁などが大金をだし後援している。福島の帰還困難地域にもバスで行き被災地見学や、除染プラザで放射線に

ついての学習、除

染体験などの内容

も含まれている。

△ バスの中でこの数値は高い。 18

◁福島市福島駅前にある「除染情報プラザ」では、除染、講座やセミナーなどを開催しているそうだ。 ▽

かわいいイメージの戦略か？線量計には、“ベータちゃ

ん”などの名前がつけている。

被災地に復興の為少しでも役に立つように手伝

命のリスクがあるということ、そして、そこに

いに行きたい。現地の人が困っていることなど実

出入りし安全アピールに利用されるということ

際に行ってみて肌で感じたい。原発事故の現場を

は、自分の意識しないままに、誰かを危険な目に

実際に自分の目で確かめたい。いろんな思いで若

あわせてしまう可能性があるということです。

者は参加するのでしょう。復興、ボランティア、

「除染なんて意味がねぇ。竹槍で戦闘機と戦って

誰かのために何かをしたい。すばらしいと思いま

いるのとおんなじだべ」と話していた福島のおば

す、放射能汚染の現実さえなければ。地震と津波

あちゃんの言葉が、忘れられません。

だけの災害ならそれもいいでしょう。しかし現実は、放射性物質が大量に放出された場所なのです。その危険性などよくわからないままとにかく現地に行ってみて初めて分かることがあるから行ってみたい。というのは安易だと私は思うのです。そして若者のそういう気持ちを利用して安全アピールの広告塔にしている、政府、企業、電力会社の悪質さに怒りを感じずにはいられません。

企画：Eaphet 核電讀書會文章：上前昌子中文翻訳：陳伊品編集：UEMAE Mayuko 発行：社團法人台灣東亞歷史資源交流協會 EAPHET 407-45台灣台中市西屯區何街112巷5號電話/Fax：(04)2314-5592 e-mail: eaphet@gmail.com Eaphet網站：http://eaphet.myweb.hinet.net/