vol.
グローバルな学びを、もっと身近に。
『News Letter』 医療を学ぶすべての学生にお送りするWeb Magazine by IFMSA-Japan International Team
01 2016! Summer
201 6年、夏 。 メキシ コがア ツい! !
『 Writer 』 Eriko Saito Masahiro Atarashi Koichiro Takahashi Hidenori Katsumi Takahiro Kawase Nagiho Tsukada Satoka Sugawara Hiroaki John Tanaka Yurika Nishikawa Daisuke Nojima Shono Noda Haruho Ogata
『 Writer & Editor 』 Nana Tanamoto
http://ifmsa.jp
! !! ! ! !! ! International Federation of Medical Students’ Associations
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Presidents Session & Plenary
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August 31, 2016
文責 | 齋藤惠里子・棚元なな
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IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
SCOPH Session
各国のSCOPH(公衆衛生に関する委員会)で活動しているメンバーが集い、毎日この分野の様々なレクチャーを 受けたり、ワークショップやディスカッション、時には楽しいゲームを行いました。日本からは5名が参加。
文責 ▶▶ (日本人参加者)
川瀬崇裕
野田奨乃
勝見英徳
緒方陽帆
塚田凪歩
Welcome session
Internationalの役員たちの自己紹介から始まり、いくつかのゲームを行いながら参加者同士の顔合わせのアクティビティが行われ ました。短時間で多くの参加者と話す機会が与えられ、多様な国籍や経歴を持つ参加者と交流を持つことができました。ある参 加者とは、話していくうちに共通の知り合いがいることがわかり、世界の狭さを実感させられました。 (緒方)
New SCOPHians
まず広くPublic Healthを知るためのレクチャーがあり、
WHOが掲げるGlobal Goals for Sustainable Development(SDGs)のための17個のゴールをもとにグ ループごとに公衆衛生の抱える課題について話し合いました。 Public Healthが他の医療分野と大きく異なるのは治療ではな く予防に重点を置いているからであり、予防を促すには教育 が重要であることを改めて認識することができました。次に、 プロジェクトを進める上でのマネジメント法を学んだ上 で、小さいグループに分かれて具体的なプロジェクトの進め 方をディスカッションしました。 私の参加したグループでは、
医学生の鬱病に対しての予防策や対応策を具体的に挙げ、 目標値やその評価方法を議論しました。(緒方)
SCOPH Veterans
組織を、目的達成に向けて効果的・効率的に進めていく力が求められています。それはも ちろんIFMSA内でも然り。個別の能力強化だけでは、組織力の強化には結びつきません。そ こで注目されているのが、キャパシティ・ビルディング(capacity
!
building)と
いうアプローチです。すなわち「組織的な能力・基礎体力(キャパシティ)を形成・向上・ 構築(ビルディング)していくことが必要とされます。①リーダーシップ力②適応力
"
③マネージメント力④技術力の4本柱からなり、その工夫についてどんなポイントに インターナショナルの場面で改善の余地があるかについて話し合いました。IFMSA-Japan内 でもCapacity Buildingのtrainingなどが必要だなと思いました。是非やりましょう。(勝見)
SCOPH Fair
各国・地域のSCOPHで行っている活動についてそれぞれブレイクタイム の間に模造紙にまとめ、壁に展示して発表し合いました。日本の「ぬいぐ るみ病院プロジェクト」は海外ではTeddy Bear Hospitalと呼ばれ、エク アドルなど遠い国々でも行われていました!その他日本では扱っていない トピックや面白いアプローチ法も多く、IFMSAのInternational teamの活 動としてはこれまでプライマリヘルスケアの分野で顧みられてこなかっ た”Global
Surgery”という分野に取り組んでいるのが印象的でした。
安全で平等な外科手術へのアクセスがあれば防げる病気に苦しむ人々が世 界中にいるんですね。またコスタリカでは街中でタバコを吸っている人に 喫煙による害と禁煙のメリットを説明し、最後にタバコとコンドーム
を交換するという啓発活動をしているそう。チリではタバコとりんごを 交換する活動をなんと28大学で実施しているとか!(塚田)
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
Organ, Marrow and Tissue Donation
最初に臓器移植のできる臓器の説明などを含めた基礎知識のレク チャーがあり、その後3〜4人のグループに分かれ臓器移植を必要と
Infectious disease SCOPHディレクターからの《人類の対感染症の歴史》についての レクチャーの後、3つの小グループ(エボラ・マラリア・結
している異なる患者さんのプロフィールを渡されました。この中か
核)に分かれ感染経路と予防・治療について知識の整理をした ら臓器提供を受けることができるのがたった1人だった場 後、自分たちにできること、やっていることを話し合いました。 合、誰をどう選ぶかをディスカッションしていくワークショッ
僕はエボラのグループで*KEOの活動について話しました。国と
プでした。グループごとに判断材料になるであろう情報だけを選ん
の連携を図り感染症にアプローチしている支部もあ り、改めて世界のIFMSAの凄さを実感しました。 (勝見)
で開示するのですがとても優劣を付けるのは難しく、最終的にプロ フィールの全貌を聞いたときに犯罪歴がある患者さんもいたりと、 あっと言わせる内容が多かったです。限られた提供臓器を配分
することの難しさや、臓器が限られていることの意味を実感でき ました。 (塚田)
Tabacco abuse 世界各国で問題化されている肺がんや 慢性閉塞性肺疾患などを引き起こす例と
*KEO:2014年度にエボラの世界的パンデミックを受け立ち上 がった臨時プロジェクト。KICK EBOLA OUTの略。
s m a r g o r P Block
Healthy Cities Mental Health of 究極的な健康を追求するには自分たちのラ Health Professionals イフスタイルを変化させるだけでは不十
して、タバコの害が挙げられています。 タバコの害について再確認し、その後そ
今回はメンタルヘルスと言っても医学
のタバコの害を拡大させないため
して行いました。形式として、最初にファ
に必要なことはなんだろうか?と
生に対するメンタルヘルスを題材に シリテーターよりメンタルヘルスについて
いうことを主に各国で討論し合いました。 どんなものがあるのかというブレインストー ミングを行い、その後グループに分かれて また、個人的な感想として医学、薬学
に共通して公衆衛生に直結してい ることに感心を覚え、得られた情報を日
何かしらの問題を抱いている学生を題材と してディスカッションを行いました。その
本に持ち帰ってもタバコの害について一
やタイムマネージメントの方法について掘
般の人達に向けた啓発運動をより強化さ せようという思いが芽生えました。(野田)
過程で、その学生が大事にしている考え方 り下げていきました。 題材について日本の医学生についても
十分、当てはまる内容となっているの でこれを機に日本のSCOPHのメンバーでも 考えていければと思っています。(川瀬)
Introduction to Global Health
まずはWHOの定義する「健康」を確認した後、よく混同しがちな“Public
分で、都市構造の変化も必要だと考えられ る。つまり車(高速道路網、排ガス規制、エコカー など)、都市交通機関(メトロやバス)、高速鉄 道網、上下水道、送電網・港湾・ダム・通信施設 だけでなく、学校・病院・公園・福祉施設などの 「生活の基盤となる施設」も含めた広義のインフ ラ整備を進めていく必要がある。その中で健康都 市とはどうあるべきかを自分たちの暮らして
いる都市を描いてプレゼンしながら考え た。アメリカでは学校にマクドナルドが入ってい たり、中国では大気汚染があったり、治安の関係 上安全に歩くのもままならないという国もあった。 日本でも都知事選で政策課題として挙がった待機 児童問題、他にも病院へのアクセス、交通インフ ラの老朽化などの問題がありますよね。医療者で あり、有権者として健康都市・日本をこの機会に 考えるきっかけになりました。(勝見)
Health”と“International Health”と“Global
Health”の違い(*)を解説。私たちが扱う「公衆衛生」という分野は「グローバルヘルス」とは切っても切り離せない関係であること を押さえ、「気候変動」や「肥満」「医療アクセス」「薬剤耐性」などグローバルヘルス分野の主なトピックを参加者に質問 を投げかけながらわかりやすくレクチャーしてくれました!(塚田) *参考(Towards a common definition of global health / Lancet 2009) http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.560.6286&rep=rep1&type=pdf
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
Health Diplomacy Simulation Game
参加者をA国(高所得国)、B国(中所得国)、C国(低所得国)に分け、各国政府のヘルスケアセクターに従事する人になりきり、各国共通の 保健衛生上の問題を解決すべく資金を自国のメンバーで話し合いながら分配していくゲームです!解決すべき問題のトピックは同じです が、国によって現在起きていて特に問題視している風潮や文化など背景が違います。また当然のごとく3カ国にもともと 配分されている自国の資金にも格差があり、B国やC国は裕福なA国や様々な機関と交渉して出資してもらいます。某ファーストフード店、 製薬会社、環境保護団体、石油会社、教会など誰もが知っている会社名も出て来てとてもリアル。現代においていかに
“global”に各国の保健衛生、公衆衛生に取り組む必要があるのかを体感できました!(塚田)
Zika Virus
今回のGA開催国メキシコ、リオ五輪開催地のブラジルなどの中南米でア
ウトブレークしたジカ熱についてのセッションでした。当事者意識のない日本を含 めた欧米・アジア諸国からの参加者はパンデミックにならないように空港でのコントロー ルと渡航回避について意見するぐらいでしたが、ブラジルではSCORA(性と生殖/
AIDSに関する委員会)とのコラボ緊急プロジェクトが立ち上げられ、その活 動についての説明がありました。なぜSCORA?!と思われた方へ。妊婦のジカ熱感染が胎児 の小頭症のリスクとなると言われています。WHOより英語・ポルトガル語・スペ
イン語・フランス語・アラビア語対応のアプリが配信されているので是非 ダウンロードするなりして勉強してみてください。エボラのアウトブレーク以降 こういったアプリ配信を始めたようです。(勝見)
Candidate debate
事前に募集のあった質問に対してIFMSA 本部役員立候補者が答えていくもの。公衆 衛生の委員会としてはWHOとの連携担
当者や各国の公衆衛生の委員会を 取りまとめるディレクターへの立 候補者の討論が行われました。(勝見)
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IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
VOICE of Japanese delegates! 川瀬崇裕|川崎医科大学医学部医学科4年 今回は全世界のSCOPHのスタッフが集まる世界総会に初めて参加してきました。 実際、様々な国から多種多様な医学生が来て各々の国のことについて話し合いました。 世界のIFMSA本部のSCOPHのトップの学生は自分自身が思っていた以上に、様々な経験をしており、例えばWHOにインターンをしてバリ バリ活躍していることなどです。他にも自分が思っていた以上に様々な経験をしていて自分自身の世界観の狭さを痛感させられました。 そして、各国のSCOPHのスタッフが自分の国の活動を話す時間では、自分自身が想像したこともなかった考え方をもって活動している国 の人と話すことができました。 伝えたいことを伝えられないもどかしさや、話していることを理解できない虚しさを感じながら日々のアクテビティーに参加していまし た。また、自分自身が感じたのは同じアジアの人のレベルの高さです。台湾、中国、香港の子達と話していてもやはり同じアジアの人で あっても遜色なく話に入っていき、意見を言い、また同じレベルで活動しているそんな姿をみて単純に憧れました。 日本のSCOPHに入っているメンバーとして世界総会に派遣され色々な経験をしてその経験自体を日々の活動に還元していきたいと思って います。
勝見英徳|久留米大学医学部医学科4年
今回の世界総会が私にとって2度目の参加となりました。まずは参加させていただいたI-Jの皆様と両親に感謝しています。 今回の自分にとってのテーマは日本国をアピールすることでした。前回のマルタで感じたことはアジア太平洋地域の存在感 の低さでした。そこで私が責任者をしているHealthy Lifestyle ProjectをActivities Fairに出展する事にしました。インプットだけでなく アウトプットをできた事は成果かなと考えています。これからの活動を通じてこの実りを還元していきたいと考えています。最初の一歩 はSCOラボ(日本総会の新企画)のセッションで。今後ともよろしくお願いします。
緒方陽帆|日本医科大学医学部医学科1年 GA参加の意義は多くの側面から語ることができるだろうが、私にとって最も有意義だったのは、全世界からの参加者に身を 置くことで普段の勉強や活動を一歩引いた立場から大局的な目で見ることができることであった。 印象に残ったレクチャーで、Public Healthと似た概念にLocal HealthやGlobal Healthがあり公衆衛生を考える上で差別化を図る必要があ るというものがあった。Local Healthは地域に特有な公衆衛生を指し、例えば近くに病院があり医療へのアクセスがあるかといったこと を課題とする。Global Healthは地球規模で公衆衛生に影響を与える要因について考えるもので、例えば地球温暖化などがある。私は日常 的な学習や活動の中では、Local Healthの方にばかり目が向きがちであったことに気づかされ、今後は全世界的な課題も絡めた問題提起 を行いたいと考えるようになった。
野田奨乃|名城大学薬学部薬学科3年 今回私は、IFMSAに入ってまだ二ヶ月もたたないなかで、IFMSA-Japan日本代表として選抜され、世界総会に参加させてい ただきました。また、多くの医学生がいるなか、薬学生として参加したのでうまく世界総会に溶け込めるかどうか不安だっ たところ、世界各国から集まった学生たちの意見を聞いて、それに対する薬学的知見を含めた意見を述べたりすることができ、充実した 世界総会になりました。 また、ハードなスケジュールで体調崩すなど難儀もしましたが、多くの仲間が配慮していただいたので、医療の仲間を持ったことに感激 と感謝が芽生えてきました。 夜に行われるパーティでは、国境を越えた交流で、薬学生である僕でも各国の仲間が理解を示し、多くの仲間を作ることが出来ました。 そして今回の世界総会に参加したことで、IFMSAの活動、薬学生でも気軽に溶け込めるSCOPHについても学ぶことができた有意義な世界 総会になりました。
塚田凪歩|産業医科大学医学部医学科4年 4年生にして初の世界総会参加でしたが、一医学生としてだけでなく日本のSCOPHの責任者として何か日本の活動に持 ち帰りたいという思いで日々を過ごしました。「学生にできることは限られているから」と、できる範囲で今できるこ とをしようと自分を含め多くのスタッフが考えていると思います。もちろんそれでいいのですが、世界中の医学生たちの活動内容や 意見を聞いていると、自分の視野の狭さや問題意識の低さ、甘さを痛感させられました。限界を自分で低く設定していませんか?学 生だって実社会に貢献できることがこんなにあるんだとひしひしと感じました。IFMSA-Japanの活動も素敵なものが多いですが、あ の場にいた他国の学生たちと違うのは、自国や世界の現状に対する分析力、そして自分たちの活動がその中の問題を解決するために いかに戦略的にプロセスを考えて行われているか。当然のことですが、何かを解決するための活動なのですから、解決に近づいて いっているか自分たちの活動の成果を評価していく必要があります。どんなに素敵な活動も、そのプロセスがなければ自己満足で終 わってしまいます。IFMSAという舞台に立つ自分たちが今すべきこと、できることを日本のみんなと考えていきたいです!
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
SCORA Sessions 文責 西川裕里香
SCORA Sessionsとは SCORA (Standing Committee on Sexual and Reproductive Health including HIV/AIDS)は、日本では「性と生 殖・HIV/AIDSに関する委員会」と訳されており、性や生殖に関する保健・権利について扱っています。具体 的には性教育、母子保健・性的少数者・性暴力・HIV/AIDSなどのトピックに注目しており、世界中でさまざ まな活動が行われています。世界総会のSCORA Sessionでは、そんなSCORAの仲間が世界中から集まって、 同じ興味関心に沿ってWS(ワークショップ)をしたり、これからのSCORAの方針やリーダーについて話し合っ たりします。すべての内容を書くことは紙面の都合上難しいので、私が「重要」「世界総会に特有」「印象的」 と感じたいくつかのSessionについてご紹介します。
Regional Session これは正確にはSCORA Sessionではなく、全体のプログラムの中の一つなのですが、この時間の中でAsiaPacific(アジア太平洋地域)のSCORAのメンバーで集まって話し合う時間があり、とても有意義な時間だったので ここに記します。! まず、各国で一人ずつ、自分の国でSCORAとしてどのような活動をしているのか報告しあいました。SCORAJapanにはPeer Education Project とRainbow Flag Project がありますが、それも国によって様々です。しかし 私の印象では、台湾、中国、韓国ではあまりSCORAの活動は盛んでないようでした。彼らの話を聞くと、「活動 するメンバー自体が少なく、イベントも年に一度行う程度(韓国)」「自分たちの大学でイベントを行い、医学生に 対する啓発活動をしている。もっとPublicに対する影響力を大きくしたいが、お金がないので難しい(中国)」「ス ポンサーがいないために資金不足(台湾)」といった悩みがあるようでした。 次にこれからAsia-Pacific地域の国同士のコミュニケーションを円滑にするにはどうしたらいいか、アイデアを出 し合いました。Facebookページでイベントの報告をする、キャンペーンで啓発のためにつくったカバー写真や動 画を共有する、などという意見が出て、私は今すぐにでも始めたい気持ちになりました(笑)しかし、中国は国家の 規制によりFacebookが使えないので、その問題をどうするか、さらに議論は続きました。
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
! Sexual Harassment in Universities and IFMSA 「セクシャル・ハラスメントにはどんなものがあるか?」! この質問に対して自由に発言するのですが、皆すごい勢いで発言する。中には自分の体験を話してくれる子まで いました。 そして「言語的な」「非言語的な」「身体的な」という3つのハラスメントについてグループに分かれて具体的 に例を挙げていきました。「近づきすぎ」「不適当な接触」「同意なしの性的接触」「無理やりキス」な ど・・・最後に発表しあいました。私が思いつかなかったのは、「自分の写真を送る」という非言語的なハラ スメントで、このようなことでも行き過ぎるとハラスメントになるのかと考えさせられました。 ある行為について、「これはハラスメントにあたるか?あたらないか?」を部屋の真ん中で分けて左右に移動し ます。状況によると考えた人は真ん中へ。その後自由に討論します。テーマは「見つめ続ける」など意見の分か れるものが多く、討論は熱くなりすぎて毎回進行役の人が止めに入るほどです。 最後に“Tea consent”という動画をみんなで見て、まとめをしました (この動画はとても可愛くて分かりやすい です。出されている例などが、日本にいる私たちには分かりにくかったりもするのですが、この動画がつくられ
た国の背景などを考えるとより面白かったりします。YouTubeで検索して是非見てみてください!) 。伝えたい メッセージは、「お互いの同意」が大切だということですね。
SCORA Activities Fair 各国のSCORAの活動を紹介しよう!という時 間です。壁に沿って国ごとに自分の国の
SCORAの活動を紹介した模造紙やグッズなど が並びました。私は、できるだけたくさん回っ て質問をしました。写真左からイタリアのピア・ エデュケーション、ケベックのサイエンス・バー という面白い取り組みを紹介してくれている様 子、IFMSA-Mexico の取り組みです。みんな情 熱をもってお話ししてくれます。
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
SCOPE Session
SCOPE Session とは IFMSA に存在する6つの委員会ごとにそれぞれ分かれて⾏われるセッ ションのうち、SCOPE (Standing Committee on Professional
⽂責︓野島⼤輔、⾼橋光⼀郎、⽥中ジョン寛顕
Exchange・臨床交換留学に関する委員会) に関するトピックを扱う セッションです。
今回はこの3⼈が
主に臨床交換留学のルールの改正や今後の留学の質の向上などにつ
SCOPE Session
いて話し合ったり、各国と来年度の留学の契約を結んだりします。
に参加しました^^
1st Day (Aug 2nd) Introduction Session 最初に SCOPE の代表を務めている Omar より現在の SCOPE International Team と 今 回 の 世 界 総 会 の SCOPE Session Team のメンバー紹介と世界総会の説明、及び現在の SCOPE 運営 体制の説明がありました。その後いくつかのグループに分かれ、そのグルー プ内で⾃⼰紹介をしたのち、世界総会期間中にそのグループでお題を 解決するという時間が設けられました。たとえば各国のスタンプを体に押 してもらう、みんなでセルフィを撮るなどです。(⽥中) Update on Annual Working Plan 昨年 10 ⽉に設定された SCOPE Annual Working Plan(年間計 画)の達成状況について SCOPE 代表の Omar より共有がありまし た。(⾼橋) Update on SCOPE Initiatives 今 後 SCOPE で 進 め ら れ る 予 定 の SCOPE-SCORE interexchange,
Trilateral
exchange,
Long
duration
of
exchanges, IFMSA-IADS exchange などについてその背景や⽬ 的、具体的にどういったものなのかなどについて共有がありました。こうした 試みは来年度より始められる予定になっており、⽇本でもこうした取り組 みに参加できないか今後検討していく予定です。(⾼橋)
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter Introduction to IFMSA and SCOPE IFMSA や SCOPE 初⼼者向けのセッションであり、主に IFMSA がどのような組織であるのか、 SCOPE がどのような活動をして いるのかという説明を受けました。ちなみに、1951 年以来、25 万⼈の医学⽣が SCOPE を通じて交換留学をしています。ま た、SCOPE は臨床交換留学に関する委員会なので、他国との留学契約の締結や留学⽣派遣に関する⼿順のレクチャーも受 けました。(野島) Sharing is caring 6 つのグループに分かれてそれぞれ議論する時間が設けられました。各国が抱える問題や解決法を直に聞くことができ⽇本でも取 り⼊れるべきであることが多々⾒つかりました。6 つのトピックは以下の通りです。 留学に⾏く⽣徒の選考 / 留学に来る⽣徒の各⼤学への分配⽅法 / 留学の宣伝⽅法 / 留学⽣の⾏儀の悪さ 留学の世話をする⼈との関係 / 各国や⼤学での留学担当者のキャパシティの拡⼤(⽥中) SCOPE 2016-2019 Strategic Plan SCOPE の今後 3 年間の中期⽬標について、Quality, Accessbility, Sustainability の 3 つが⾻⼦となっている草案を元に参加者間で議 論を⾏いました。草案では例えば、「2019 年 2 ⽉までにすべての地域 で今よりも 30%留学する学⽣数を増やす」といったようにより具体的な 期限や数値を⽰した⽬標が掲げられており、各国の参加者が⾃分の国 の現状等を基に意⾒を述べていました。このように具体的な⽬標を⽴て られるよう SCOPE-Japan としても取り組んでいかなければならないと実 感しました。(⾼橋)
SCOPE Regional Session アジア太平洋地域の国々の SCOPE メンバーと共に、抱えている問題や ⾃国で⾏っているイベント等をシェアしたり、議論したりする場です。 ここでは、Social Program と呼ばれる、留学に来た学⽣に対して滞在 中にその国を楽しんでもらうプログラムにおいて、どのような取り組みを⾏っ ているかを話し合ったり、留学に⾏く学⽣の選抜⽅法、そして capacity building と呼ばれる組織⼒の強化に向けて各参加国が⾏っている取り 組みについての意⾒交換を⾏ったりしました。⽇本では⾏われていないプ ログラムや、アイデアを得ることができたので、これからの IFMSA-Japan SCOPE での活動に還元していこうと考えています。(野島)
2nd Day (Aug 4th) NMO Sharing Experience いくつかの国による留学制度や問題に関するプレゼンが⾏われました。 オランダ︓ 留学⽣が留学に必要な知識をつけるために留学前に⾏われるトレーニングについての話がありました。⼤学規模で2 回、国規模で1回⾏われているそうです。素敵で⽇本でも取り⼊れることを検討してもよいのではと思いました。 ロシア︓
Visa の問題について話がありました。⽇本は⼤抵⼤丈夫なのですが国によっては Visa に対しとてもシビアな国も多 く、申請が少し遅れて留学に⾏けなくなるなど問題となることが多いそうです。その現状と対策について話がありました。
エクアドル︓⾃国の留学制度の説明がありました。エクアドルの留学は4つの町から選ぶことができそれぞれの町が個性にあふれ ていました。週末もとても楽しそうな留学であると思いました。 ポルトガル︓留学⽣の宿泊先を⼤学の⽣徒間のアパートで回すというアイデアについて話がありました。⽇本でもやっている⼤学 はあり、これからも多々取り⼊れていこうと思いました。 チェコ︓
留学⽣の情報について扱うサイトのデータベースについての話がありました。
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter SCOPE Regulations Discussions
Small Working Groups
SCOPE のさまざまなルールが書かれている SCOPE Regulations
留学の問題について話し合い、それを班ごとで発表しまし
の 改 正 案 に つ い て の 議 論 が な さ れ ま し た 。 こ の SCOPE
た。
Regulations が各国の留学運営の基本となるため、各改正案に
⼀つの留学でいくつかの診療科の実習を⾏うこと / 保険
対し各国から懸念や質問などが多く⾶び交い、⾮常に活発な議
留学の説明資料 / 留学に必要な書類の提出が遅れた
論がなされていました。⽇本としても改正案を提案するなど今後積
際の罰則 / 留学の連絡を取る担当者の管理 / 地域
極的に関わっていきたいと感じました。(⾼橋)
内での留学の改善 / 留学の語学証明書(⽥中)
Exchange Poster Fair 各国が壁に⾃国の留学制度に関するポスターを貼り、説明が⾏われま した。⼗国⼗⾊、国によって留学の良さが違っていて⾏きたい国が増え ました。⽇本はポスターにちりばめられていたキャラクターが⼤⼈気でし た。また、国により売りにしていることがそれぞれ異なっており、⽇本として も参考にしたいものがたくさんありました。(⽥中・⾼橋)
3rd Day (Aug 4th) Contract Fair SCOPE・SCORE 参加国と来年度の交換留学契約を結ぶ場です。こ の Contract Fair に向けて各国とも事前に留学契約数について交渉 したり、配布するグッズを作成したりといろいろと準備してきていることもあ り、できる限り契約を結ぼうと各国とも必死でした。⽇本は IFMSAJapan のステッカー・バッジを作成し、扇⼦なども配りました。また、契約 数は SCOPE-Japan としては合計 82 件と昨年よりも多くの契約を結 ぶことができました。しかし、まだほかの国に⽐べ契約数が少ないのも事 実なので、来年度以降はより多くの⼈が留学を希望してくれればと思い ました。(⾼橋)
4th Day (Aug 6th) SCOPE Regulations Voting 2 ⽇⽬に話し合った SCOPE Regulations の改定案に対する投票が ⾏われました。投票は Plenary とほぼ同じような形式で⾏われたため、 ⾮常に張り詰めた雰囲気の中で進みました。⽇本としても改正案に反 対し意⾒を表明するなど、積極的に関わることができました。いくつか⼤ きな改正もあったため、SCOPE-Japan としての今後の対応も検討して いく予定です。(⾼橋) SCOPE-D and LOs Candidate Debate 来年度の SCOPE の責任者の候補者などによるディベートが⾏われまし た。このディベートを聞いた上で、実際にだれに投票するのか決める国も 多いため、各候補者とも熱⼼に来年度の運営⽅針等を説明しており、 各国の代表者もその説明に熱⼼に⽿を傾けていました。⽇本はディベー トを聞き、SCOPE-D についてはブラジルからの⽴候補者に投票すること を決め、結果的に彼が次期 SCOPE-D に選出されました。(⾼橋)
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SCORE Session 文責: 富山大学3年 菅原里郁
What is SCORE?
SCORE(Standing Committee On Research Exchange)では、基礎医学に関する研究の 交換留学を行っています。SCORE本部に登録されている研究室で4週間学べるプログ ラムで、すべて学生が運営を担っているのが特徴です。
Exchanges Poster Fair 各国が留学の魅力を事前に作成してきたポスター を使ってPRする時間です!日本は今流行りのポケ モンや、世界的に有名なキティちゃん・ワンピースの キャラクターをあしらったポスターを作っていきまし た。スロバキアやブラジル、マルタ、チェコ、台湾な ど世界50か国ほどが参加していて、オリジナリティ を感じられる素敵なポスターが集結していました☆
Contracts Fair 夏の世界総会では、世界各国のIFMSA加盟団体と 留学の契約を交渉して結びます!年に一度の Exchangeのお祭りです。皆、国旗や伝統的な民族 衣装などを身にまといます。私は浴衣を着ました。 普段はメールのやり取りしかできない人たちと実際 に顔を合わせて話せてとても刺激的でした。契約を 結ぶと、オリジナルのコップやシール・ファイルをお 土産としてくれる国もありました。日本もステッカーと 缶バッジを用意していきましたよ^^最後にはダンス バトルも始まりました。
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
Regulation Changes & SB Voting *SB=Supervising Board
SCOREインターナショナルにおける規約の改定案につ いて議論し、新しいSB(監査委員)の選挙を行いました。 右の写真のような機械を使って投票をするのですが、 画期的で面白かったです。SCOREのマスコットについ ての議案など、ジョークも混じっていていました。
Innovations in SCORE SCORE-SCOPE Exchange・IADS・Longer Exchangeの3つが現在SCOREの新しい留学 の形として、来年度からの実現に動いています。SCORE-SCOPE ExchangeはSCORE が稼働していない加盟団体に対してSCOPEの留学に参加できる機会を与え、設立 するための足掛かりとしてもらうことを目的としています。IADSは国際歯学生連盟 との交換留学を行う試みで、IFMSAからは医学生が、IADSからは歯学生が参加し ます。Longer Exchangeは通常4週間の留学しかできませんが、8週間と期間を延長 して行えるようになります。 日本では、まだ参加を考えていませんがどれも興味深く、いずれは導入を考えた いと思いました。
SCORE-D & LME Candidate Debate *SCORE-D=SCORE Director *LME=Liaison officer in Medical Education
来年度のSCOREディレクター(SCORE全体の責任者)と SCOMEのリエゾンオフィサー(医学教育に関する外務担 当者)の候補者による演説および質疑応答の時間です! 総会本会議で聞けなかった想いも知れて素敵で情熱的 なプレゼンテーションでした。
Updates From the IT *IT=International Team
世界各国のSCORE加盟団体を取りまとめているイ ンターナショナルチームから前回の世界総会以降 の変更点について説明を受けました。SCOREの留 学制度を多くの医学生や研究室の先生に知って もらえるようにInstagramのキャンペーンを行ったり、 新規加盟団体が増えたことを知れました。
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
SCORE Trainings トレーニングは、4つのグループに分かれて行われ ました。各国における留学運営チームマネジメント や、留学に行く前にモチベーションを高めるために 行うPre Exchange Trainingと到着後留学先になじ むために行うことが推奨されるUpon Arrival Trainingで何をすべきか、といったようなトレーニン グが企画されていました。皆真剣に留学の質を高 めるためにできることを考え合いました。
SCORE Strategic Plan
♥Secret Friend♥ ケベックのXiyaに ポケモンのお手玉を プレゼント!
SCOREの2016年~2019年の3年間にわたる長期的な強化 指針が発表されました。留学生からのフィードバックをどう 反映するのかや、アカデミッククオリティを改善するために 様々なトレーニングをすることを推奨するなど、具体的に 背景とともに解説してもらえたので、分かりやすく今後の日 本の留学運営にも役立ちそうなことが発見できました。
SCORE Sessionでは⽇本にでは感じられない、 世界の仲間たちの留学にかける 熱い想いが感じることができます︕ 留学運営の裏側、覗いてみませんか︖
☆Let’s join us! Welcome to Dark Blue SCORE Family☆
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsle<er
SCORP
Standing Committee on Human Rights & Peace 文責: 新真大
What is Pre GA? What is TNHRT? Pre GAとはGAの前に3日間にわたって行われるTraining企画のことで、学術的な企画から組織マネジメント に関する企画など、多種多様なSessionが用意されています。GAのSCO Sessionが比較的参加不参加が流動 的であることに対し、Pre GAは少人数のグループ・同じメンバーで3日間一緒に過ごすのが特徴です。人数も 少なく、またテーマに強い関心のある人が集まるため、非常に密度の濃い講義と議論が行われるのが特徴です。 今回のPre GAで、新は、Training for New Human Rights Trainer(以下TNHRT)に参加しました。世 界のSCORPにはHuman Rights Trainerという資格があり、TNHRTというSCORPのトレーニングの受講 を通して、人権と平和について学び、行動に落とし込む方法を学ぶことで、その資格を得ることができます。 Human Rights Trainerは、SCORPとして公式に人権と平和に関するトレーニングを行うことができるよう になり、またGAやAPRM、International SCORP Campで行われるTNHRTにてTrainerとして関わるこ とができるようになります。つまり、TNHRTは世界中のSCORPスタッフの人権と平和に関する理解と質を底 上げするとともに、啓発活動の土台を作る活動となっているわけです。
Soft Skill Training Lecture & Workshop and... Debate! 内容は大きく別けて、Soft Skillトレーニング、レク チャー&ワークショップ、ディベートの3種類がありまし た。Soft Skillでは、Public Speaking Trainingでプレ ゼンテーションの仕方を学び、自分の国における人権の問 題について90秒で発表を行ったり、Communication Trainingでは聴く力を 相手の大切なものを描くために質 問をするワークショップ を通して学びました。
レクチャー&ワークショップは、Medical Ethics, Migrant's Health & DRR*, Mental Illness, Discriminationなどをテーマに、ロールプレイやディスカッションを交えながら行われました。 特にMigrant's Healthでは、ヨーロッパから参加者のトルコやレバノンの難民受け入れの認知に比して、ア フガニスタンの難民やアフリカ諸国の難民問題の認知度が低いことが印象的でした。 *DRR=Disaster Risk Reduction=防災
SCORP
Standing Committee on Human Rights & Peace Lecture & Workshop ワークショップの一つとして行ったIntercultural Sessionでは、「死刑は廃止すべきか」「家族は友人より大 事か」といったシンプルでControversialな問いかけをいくつも投げかけ、その度に参加者がYes/どちらとも 言えない/Noにわかれ、どうしてそう思うのか問いかけるワークを行ったり、一人一人に自国の人権について思 い浮かべてもらった上でPower of Stepsという人権の格差を可視化するワークを行ったりと、世界中から多 種多様な人が集まるからこそのワークショップを体験することができました。
Discrimination/Prejudice Sessionでは、「海の真ん中で船底に穴の空いた船に13人の乗客が乗っていて、 3人選んで降ろさなければ船は沈んでしまう。13人のうちどの乗客を降ろすべきか」この問いにメンバーで共通 見解を出すというワークを行いました。乗客の設定には、妊婦、高齢者、犯罪者、看護師、精神疾患の患者、小 児科医などがあり、ディスカッションする中で いかに人は簡単に偏見を持ちやすいのか を気づくワークでした。
Debate
ディベートでは「国の安全保障を脅かす人々を拷問することは法的に 認可されるべきか」「精神疾患を診断された医師の免許を一時停止す べきか」などについて、あらかじめ賛成と反対の両方の意見を構築し、 当日割り当てられた賛成・反対の立場から論理的に相手の主張を切り 崩していきました。 本心の主張とは無関係に両方の論理を組み立てるディベートは、相手 の立場を理解する上でも、自分の意見を論理的に主張するトレーニン グを積む上でも、非常に有効な手法だと感じました。また日本では ディベートはまだ馴染みが薄いため、今後のSCORPの企画に持ち帰 り生かしたいと思いました。
Conclusion
Pre GAへの参加を通して思うのは、学術的で難しい内容の伝達の場であるにも関わらず、そこにあるのは非 常にインタラクティブで活気のある空間だったことです。これは日本の一方的な教育とは天と地の差があり、 一人一人が自分なりの意見を持ち伝えることが良しとされているからこそ成り立つ教育形態でした。少人数形 式で3日間同じメンバーで行われるPre GAは、1日1日が非常に濃く、世界各国から集まったメンバーと深 い議論を行うことができました。国境を越えて理解と信頼関係を築ける素晴らしさを実感した3日間でした。
Activities Fair ! 文責 | 勝見英徳
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Activities Fair とはIFMSA加盟の世界130の国と地域のNMOに対して協力者
を募ったり、同じような活動をしている他のNMOから有用な意見を求めたりする場 で、私たち(IFMSA-Japan)のローカルや国内、そして国内外でのプロジェクトや キャンペーンなどの活動をより活発にするための機会でもあります。
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今回のActivities Fair では84のプロジェクトが出展していました。その中で IFMSA-JapanからはACTION ProjectとHealthy Lifestyle Projectの2つのプロ ジェクトがその機会を得ました。出展する際にも事前にフォームを記入し、承 認されてはじめて出展することができます。今回の AM2016 in Mexico の Activities Fair は例年にも増してセレクションが厳しかったそうです。
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ここで求められることは明確な目標(Goal)があってそれに向かって、どこに どうアプローチすればそれが達成されるかという activities design です。また
活動のクオリティーや直面している問題についても整理する必要がありますし、 プ レ ゼ ン 自 体 も 採 点 対 象 で す。 そ して 最 後 に して 最 大 の 注 目 ポイ ン ト が evaluation です。自分たちの
活動が問題解決にいかほど
関わっているかを自分たち 自身で評価します。
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例えば毎回のイベントには平均 30∼40人動員し、年5回の 開催より150∼200人に対してヘルスプロモーションしてい
る。といった感じです。この200人という数字の中身も大 事になっています。僕らはファストフードばかり食べて
unhealthy lifestyle を送る貧乏学生に対して「料理教室+レ クチャー」というパッケージ教育を行うのです。 HLPではチラシを作成し、日本のNCDsに関する統計 から問題提起しその解決策として実際にやっているこ
と(Healthy Lifestyle の提案)について話しました。 またその活動がどう評価できるのか(社会へのインパ クト)について説明しました。準備の甲斐あって、審
査員も含め100人近くの参加者と話をすることがで き、意見交換や興味を持ってもらうことができたと思
います。少し残念だったのはHLPが大事にしている実 践を通して行動変容へと導くことをその場でも実現で
きなかったことです。次の機会があれば是非それをこ の場でやりたいと思っています。
ACTIONでは毎年Newsletterを作成してAcitivities Fairで 配布しています。写真は、アジア地域唯一の合同プロ ジェクトとして台湾の参加者と共に副代表の棚元が ACTIONについて語っている様子です。
Rex Crossley Award Presentation
文責|西川裕里香・棚元なな"
Rex Crossley Award Presentationとは! 全NMO(IFMSA各国の支部)から募集したプロジェクトの中から選ばれ た10個のプロジェクトのプレゼンテーションが行われます。その中 から特に優れたプロジェクトが表彰されます。 私個人として気になったのは、ブラジルの行っている、日本のSCORAにあるPeer Education Projectとほ ぼ同じようなプロジェクトがあったことです。内容は、Sexual Aspectsなどに関する性教育で、授業が終わった後 に受けてくれた子供たちにアンケートに答えてもらって評価をしているそうです。この部分も、日本と似ているな と思って聞いていました。 他にも、Mental Health(メンタルヘルス), Diabetes(糖尿病), Tobacco(タバコ), Vaccine(ワクチン),など に関するプロジェクトがありました。どこの国も自国で問題になっていることに関して意識をもち、啓発活動等を おこなっています。 (西川)
Award Winner! 見事1位に表彰されたのが、エジプト(IFMSA-Egypt)のプロジェクト、
Combating Tobacco Consumption & Industryです。このプロジェクトではまず、エ ジプト国内の23の医学部へのアンケート調査とエジプト保健省のデータを収集を行いました。 エジプトでは6-12歳の子どもの半分は一度はタバコを吸ったことがあり、母親の11%は喫煙者だそうです。 また、アンケートにより、タバコ産業がデレビドラマを通じてタバコを魅力的に描き国民にニーズを生んで いる、という現状が浮き彫りになったそうです。
そこでIFMSA-Egyptの学生たちは、医学部キャンパスでインタラクティブな啓発活動を通じて2017年 7月までに達成すべき目標をたてました。具体的には、医学生のタバコ消費量と国内のタバコ産業の戦術に
対する問題意識の向上を目指し、また彼らが将来患者さんにその危険性を正確に伝えられるようにトレーニ ングを行う、ということです。さらに、市民に働きかけてタバコ産業と戦うために、医学生の「声」として
Tabacco Free University Campuses(「大学をタバコフリーに」) の理念と、大学病院における喫煙外来の 普及、そしてタバコ産業のテレビドラマを使った間接的な広告活動の問題視、といった項目を盛り込んだ提 言文書(Policy Statement)を作成しました。この文書はエジ プト政府やいくつものNGOによって受理され、政府はタバコ 産業への対策に取り組みはじめているそうです。そして IFMSA-Egyptの学生はこれから政府やNGOがしっかりと取 り組んでいるかを監視し続けていくそうです。 国内の問題に対して医学生の立場から啓発、教育、そして提
言することで自分たちの社会の健康を守って行く活動、とっ ても魅力的ではありませんか?(棚元)
IFMSA Asia-PaciямБc Region
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico NewsleSer
Training & Specific Training Session
Specific Training Sessions GA Specific Training Sessions
SCOPE/SCORE How to be the Perfect NEO/NORE Social Media & Marke;ng in Exchanges SCOME Assessment & Evalua;on for Curriculum Teaching & Learning Theories
SCOPH: Visual Communica;on in Public Health SCORP Advocacy Training for Human Rights Advocates Crea;ve Ac;vism: have fun changing the world SCORA How to handle a difficult audience How to manage sensi;ve issues as Healthcare Providers
How to Handle a Difficult Audience
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
Social Program ny o m e r e C Opening
文責|田中寛顕、塚田凪歩
美術館を貸し切り、 参加者が一堂に会し盛大なセレモニーが行われました。 メキシコの厚生省大臣やプエブラ 市長、今回の世界総会の運営委員長を始め、来賓の方々からのご挨拶から始まり、 IFMSA本部役員の学生たちの 紹介もありました。伝統舞踊や伝統音楽の生演奏もあり、世界中の学生が集う華やかなディナーを楽しみました。 その後はそのまま美術館がパーティ会場となり、クラブミュージックに合わせてダンスする人たちでにぎわいま した。こんなにも素敵な会場で、1000人規模の学生が集う光景は見た事がなく、忘れられない思い出となりま した。 (塚田)
Party!
!!!
IFMSA General Assembly AM2016 in Mexico Newsletter
gram o r p l a i c So 世界総会期間中に毎晩Social programという観光やパーティが行われました。 初日には開催地Pueblaの市街地の夜の観光が行われました。街の一部が世界遺産の街なので素敵な景観が広がっ ていました。 2日目にはVirreinal美術館でパーティが行われました。opening ceremonyの直後であったために参加したみなさ んがfomalな服装でのパーティでした。 3日目にはSonata towersの中でパーティが行われました。 4日目は野外でパーティが行われました。舞台上では各国の特色あふれる盛り上がる出し物が出されました。日 本からは新、勝見、田中が出し物を出しました。サカナクションのネイティブダンサーという音楽にのせて踊る というものでした。その後深夜まで盛り上がり続けました。 ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
5日目にはNFDP(National Food and Drinking Party)というパーティが行われました。世界各国からお酒や食べ物 を持ち寄りそれぞれを食べて飲んで回るというパーティでした。日本からは日本酒、おつまみを持ち寄り世界各 国の人に配って回りました。 日本の飲み会と違い、強いお酒しかない印象でしたが、飲みたい人はどんどん飲んで、飲みたくない人もとても 楽しめる素敵な雰囲気でした。とても楽しかったです。 (田中)
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