Portfolio 2016-2019

Page 1

Portfolio

vol.o1

京都工芸繊維大学大学院

堀 智哉



□ Contents

vol.o1

01 . Profile

. . . . . . . . . . . . . 02

02 . Work List

. . . . . . . . . . . . . 03

03 . Portfolio o1 . The Mountain

Kyoto Complex Facility

o2 . 塔のある街

. . . . . . . . . . . . . 04 . . . . . . . . . . . . . 20

. . . . . . . . . . . . . 03

vol.o2

03 . Portfolio o4 . 本棚の広場

- 都市公園の中の地域図書館 -

. . . . . . . . . . . . . 34

o5 . Tanezaki Evacuation Tower - 日常の延長としての津波避難タワー -

o6 . Other works

. . . . . . . . . . . . . 40 . . . . . . . . . . . . . 44

01


□ Profile

Career 1996.09 滋賀県大津市瀬田生まれ 2015.03 滋賀県立東大津高等学校 卒業 2015.04 関西大学 環境都市工学部 建築学科 入学

H o ri

2018.04 建築環境デザイン研究室 ( 江川直樹研究室 ) 配属

To m oya

2019.03 関西大学 環境都市工学部 建築学科 卒業 2019.04 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 建築学専攻 入学                        現在 長坂大研究室

Work Experience / Activities 2006 - 2009 瀬田北スポーツ 少年団サッカー部 副主将 2009 - 2012 FC SETA 2002 SHIGA ( 県 2 位 ) 2012 - 2015 東大津高校サッカー部 2016 - 2017 建築新人戦 2016 スタッフ デザイン班 2019 . 08 2019 . 09 2016 -

Project OSC 2019 参加 キングモスクート工科大学 ( バンコク ) WS 参加  竹中工務店 5 部門山田 G アルバイト

2017 - 2018 小山隆二建築設計事務所 アルバイト 2019 -

梓設計 アルバイト

Skill

街並みはひとつの建築で完結することなく、 昔から存在する建物やこれから作られる建物はもちろん、 ひとやその生活、山や川などの風土が密接に関わっていると考える . それは一見あたりまえのことであるが、 私が建築を考えるうえで一番大切にしていることである . 良い空間をつくるだけでなく、そこに佇む建築が人や街の意識に影響を与え、

Adobe  Photoshop ,Illustrator,InDesign

02

人と街の意識に影響を与える建築をつくる .

2D

Autocad

3D

Archicad,Rhinoceros,Lumion,Twinmotion

人の生活と街の風景の一部となる建築をデザインすることを目指す .


□ Works

- Kinder garden

- Complex Facility

- Contemporary Museum

- Idea Competition

- Station Roof

- Atelier

- Idea Competition

- Bridge

- Apartment Complex

- Library

[group]

[group]

[group]

- Bangkok WS

[group]

Idea Competition -

[group]

[group]

- Library

Bachelor 2

- Idea Competition

Bachelor 3

- Diploma

Competition -

Bachelor 4

[partner]

Master 1

OTHER WORKS

修士 1 年 六鹿スタジオ

学部 4 年 卒業設計

学部 2 年 岸上スタジオ

設計期間 : 2019.04 - 2019.06

設計期間 : 2018.11 - 2019.02

設計期間 : 2016.06 - 2016.07

プログラム : 商業複合施設

プログラム : 団地再編

プログラム : 地域図書館

敷地 : 京都市下京区真町

敷地 : 京都市左京区高野東開町

敷地 : 大阪市西区靭本町

- 学内選抜発表作品

- 千里山賞 ( 学内講評 ) 講評 佳作

- 学内選抜発表作品

- 関西大学卒業設計展 ゲストクリティーク 8 選

修士 1 年 清水建設 産学協同デザインコンペティション

学部 2 年 末光スタジオ

設計期間 : 2019.10 - 2019.11

Idea Competition

プログラム : 津波避難タワー 敷地 : 高知市種崎地区

1DAY WORKSHOP

学部 3 年 グループ課題

- 最優秀賞 ( 一位 )

- 建築学会コンペティション 2019 近畿支部入選

03


The Mountain

Kyoto Complex Facility

修士 1 年 六鹿スタジオ 設計期間 : 2019.04 - 2019.06 プログラム : 商業複合施設 敷地 : 京都市下京区真町  - 学内選抜発表作品

設計趣旨 京都らしさを現代的に再解釈し、京都にふさわしい商業施設を提案する ・許容容積一杯使用し、賃貸床をなるべく多くとり収益を上げる . ・多数の中小テナントの入居も可能とし、将来変化に対応するフレキシビリティを確保する . ・京都らしい空間構成を内外につくり、国内外の人々を惹きつけるものを目指す . ・河原町などの表通りと木屋町などの裏通りで街並みのスケールを調和させる . ・表通りでは伝統的イベントとの関わりやハレとケを意識する . ・周囲の環境に応答する建築であることをさりげなくアピールする .     ( 課題文より抜粋 )

京都を現代的に再解釈する。 京都らしさとは何か。 Reinterpretation of Kyoto Identity. 04



□ Site

□ Challenge

o1

大型商業複合施設によるハイヴォリュームの要求

祇園祭 山鉾巡行

Floor-area ratio

700 %

Height limit

31

o2

Height limit

15

M

M

周辺環境に対する応答

低層 飲食街

鴨川 高瀬川 桜並木

高瀬川

祇園祭 山鉾辻回し

o3

四条・河原町交差点

新しい京都らしさの提案

SITE

京都のコンテクスト ⇅ 京都らしさ Surrounded Urbanity

Surrounded Spatiality

Construction

祇園祭 山鉾辻回し

低層 飲食街 高瀬川 桜並木 先斗町

鴨川 納涼床

Model

06


□ Concept

□ Diagram

Study-Pattern : › a-0.0.5.1.2.3.4 › b-0.0.5.1.2.3.4 › c-0.0.5.1.2.3.4 › d-0.0.5.1.2.3.4

c-0.5

c-0 d-4

d-0.5 d-2 d-3

d-0 d-1

b-0

c-3 c-1 c-4

b-1

b-4 b-0.5 b-2

Background ⇄ Mountain

b-3

一帯山型

商業市街地から周辺への背景には山がある .

Sumple-1

Study-Pattern : › a-0.0.5.1.2.3.4 › b-0.0.5.1.2.3.4 › c-0.0.5.1.2.3.4 › d-0.0.5.1.2.3.4

a-0 d-3 d-2

c-0

c-1 c-4

a-4 a-1 c-0.5 c-3

分節山型

d-0 d-4 d-0.5 b-4 b-2 b-3 b-0

Background ⇄ Buildings

家型

周辺から商業市街地への背景には建物がある .

Sumple-2

BA C K G R O U ND

M OUN T AIN

ARC HIT EC T URE

Background ⇄ Architecture 背景として存在する 山 を京都らしさとして 山のような背景として佇む建築を提案する .

07


□ Process

A

B

C

3

C

Existing Building

Site Characteristic

Basic Volume

既存の高低差のある街並みを読み込む .

敷地はアーケード及び交差点・路地及び低層飲食街・高瀬川の三面性を持つ .

高さ制限が 30M と 15M、容積率 700% の敷地である .

4

A

5

B

6

C

4

Mountain Volume

(Concept)

山のヴォリュームは大きなスケールを分割し、新しい街並みを作る .

7

08

7

A

Site Approach 1

Envelope

山に登るような大階段とアーケード下に接点を作る .

ヴォリュームを差込み、大階段を内部化して容積率を上げる .

8

B

9

C

Pattern

Site Approach 2

Void

山のヴォリュームの大きさ・形を様々に検討する .

低層部と川辺のスケールに合わせてスケールダウンする .

ヴォイドを設けて山のヴォリュームまでのシークエンスを作る .

Floor-area

B

Site

2

MOuntain

A

MOuntain

1

A


Architecture inspired Mountain

09


Section Line

□ Analysis

V oid S pace

A cr ylic mir r o

京都の屋根勾 配 を 現 在 の 高 さ 制 限 下 で 東山の 3 パタ ー ン の 断 面 よ り 検 討 す る 。 Mountain Ridge

( 3Section )

Mountain

Kyot o Cit y

E le vat ion / Pit ch of Roof S t udy Montai n Ri dge ⇄ Pitch of Roof

Study-Pattern : › a-0.1.2.3.4 › b-0.1.2.3.4 › c-0.1.2.3.4 › d-0.1.2.3.4 b-2

b-0

b-4

b-1

a-0 a-3

a-4 a-1

d-4 d-2

d-0 d-1 d-3 c-3

c-0

c-1 c-4

b-3

Site

about

about

about

S ec tion of Mou nt a i n

about

about

about

Volume Study of Southwest Elevation

800,000 about

about

700,000 600,000

about

about

Study-Pattern : › a-0.1.2.3.4 › b-0.1.2.3.4 › c-0.1.2.3.4 › d-0.1.2.3.4

c-0

c-3 a-4

a-1

a-0 a-3

d-3 d-2

d-0

d-1 d-4

c-1

500,000

c-4 400,000

about

about

300,000 200,000

.BY

50,000

12,000,000

10

BCPVU

Volume Study of East Elevation


o r Panel

□ Elevation

吹き抜け / 1F-8F

(Scale=1:500)

0

Southwest Elevation

5

15

30 Meters

Facade De s i g n

桜景 / 高瀬川沿い

East Elevation

0

5

15

30 Meters

11


□ Section

(Scale=1:150)

Floating Volume 山のヴォリュームは浮遊する .

Garden S Grand Staircase ▽ 34,000

Underground 12

山を登るように上へ意識を誘う .

4,000 3,800 3,800 3,800 4,000 4,600

4,000

4,000

▽ 15,000

交差点より人を引き込み、

塔屋 2,800

▽ 31,000

最高高さ

小さ

8FL

7FL SEMINAR / EVENT FLOOR

6FL WORKSHOP SPACE / COMTEMPORARY STORE

5FL MULTIPURPOSE SPACE

4FL SHOP

3FL STORE

2FL BACKYARD

1FL GL

河原町駅 STATION


700mm 740mm 1270mm 740mm

+ Function Void Space 最上階から地上階へ吹き抜け空間を通して光を落とす .

Space

さな庭が屋上空間を新たな地形と意識させる .

+ Shopwindow TERRACE

CAFE / BAR

SHOPWINDOW

Terrace Space

CAFE / BAR

桜並木と親和性のある空間 . Cover Plate

+ Detail

Grass panel

Structural mullion

Edge of steel Edge of slab below

INFORMATION

Scale 1/8

TERRACE

INFORMATION

高瀬川

0

2

6

12 Meters

13


低層飲食街

K a w a r a m a c h i - S t r e e t

□ Plan

a

低層飲食街と向き合うアプローチ

shop shop

アーケード下からのアプローチ

shop

café

stuff room

service entrance

stuff room

stuff room

kitchen information center

通り土間のようなアプローチ WC

回し

kitchen

高瀬川と連続するアクティビティ

鴨川

高瀬川

café

room

Kwaramachi-Station

shop

shop

shop

上へ引き込むアプローチ

N アーケード下からのアプローチ

S h i j o - S t r e e t

a 交差点 / 四条通り

14

store room

shop

b storage

園祭り

先斗町

c

0 高さ制限

31M

15M

Floor Level - 1

5

Scale S=1400

15

30 Meters

b 吹き抜け / 大階段


c

kitchen shop

café lounge

terrace store

library

store

stuff room

store

information center WC

WC shop store room store room

shop

shop

shop

multipurpose space

store room shop

store room

Floor Level - 2 0

5

15

30 Meters

Scale S=1400

Floor Level - 4 0

5

Scale S=1400

15

30 Meters

lounge

shop store shop

WC

lounge

shop store room shop

shop

store room

Floor Level - 3 0

5

Scale S=1400

15

30 Meters

c 桜の景 / 高瀬川沿い

15


library

terrace

garden

WC

WC

workshop space

d

café / bar

exhibition

store

information center

e

workshop space

lounge

seminar / event floor gallary / exhibition

kitchen

restaurant

Floor Level - 5 0

5

15

30 Meters

Scale S=1400

d

16

園祭 / 5F

Floor Level - 6 0

5

Scale S=1400

15

30 Meters

e 空中庭園 / 6F


café / bar

terrace

seminar / event floor multipurpose space

Floor Level - 7 0

5

15

30 Meters

Scale S=1400

lounge

terrace

Floor Level - 8 0

5

Scale S=1400

15

30 Meters

吹き抜け / 1F-8F

17


18


19


塔のある街 学部 4 年 卒業設計 設計期間 : 2018.11 - 2019.02 プログラム : 団地再編 敷地 : 京都市左京区高野東開町 東大路高野住宅団地  - 千里山賞 ( 学内講評 ) 講評 佳作 - 関西大学卒業設計展 ゲストクリティーク 8 選 - 建築学会コンペティション 2019 近畿支部入選

設計趣旨 現在使用されなくなった給水塔を街の象徴的な塔として再編する ・均質化された団地を変える . ・閉ざされた団地に開けた場をつくる . ・給水塔を維持管理する仕組みを構築する .

・リアリティの欠ける減築の操作を避け、増築のみによる操作 . ・建物と建物のアイダをデザインする .

私が住む街はどこだろう。 給水塔から始まる団地再編。 The moment when I recognize my town. 20



□ Site

□ Concept 私は自分の住んでいる街が知らない間に自分の知らないマチに変わっている とよく感じる。 同じような形式で作られた団地は、街の一部として、もしくはダンチという 一つの街として感じることが出来ているのだろうか。 均質化された近代から抜け出そうと多様化していく今だからこそ団地を少し だけ変えていくことで街の人の意識を変えていく。

京都府立植物園

塔 の 存 在 は 、街 か ら 見 る こ と で 自 分 が こ の 街 に 住 ん で い る こ と を 自 覚 さ せ る 。

京都工芸繊維大学

街を知り、街を感じるということは、自分がここに生きているのだと感じさ

修学院離宮

せることである。

叡山電鉄

塔は、私の生命の象徴かもしれない、ダンチの象徴かもしれないし空と大地 を感じる場所かもしれない、宇宙を感じる場所かもしれないのである。 塔 の あ る 街 は 、「 私 の 、 誰 か の 、 生 き て い る 象 徴 」 な の で あ る 。 団 地 と 街 が 気づく小さなきっかけなのである。

高野川

東大路高野住宅団地

SITE

□ Context

京都造形芸術大学 下鴨神社

白川疎水

○ 見えなくなる都市   都市は絶え間なく変容し、自分のいる街は知らない間に自分の知らないまちになる。   「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思うものを感じ取れる場所でなくてはならない」

○ 多様化する価値観と暮らし

京都大学

似たものを集めることを進めた 20 世紀から、多様な要素や価値観が混ざりつつある時代へと

京都御所

変化している。その変化は暮らし方から働き方、都市の在り方にまで影響する。

○ 京都高野地区に置ける高さ制限 131m

55m

五山送り火

40m 15m

20m

新景観政策の実施 に よ り 高 野 地 区 の 高 さ 制 限 は 、 20m→ 15m に 引 き 下 げ ら れ 、 団 地 と 給 水 塔 は 周 囲 よ り 高 い ヴ ォ リ ュ ー ム で あ る 。 鴨川

昭和54年に繊維工場跡地に開発された東大路高野は、 京福叡山線茶山駅西口近くにある団地。 周辺は、高野川や修学院離宮、北白川、下鴨神社など

○ 閉鎖的な団地と団地を取り巻く問題   団地の入り口は全て関係者以外立ち入り禁止となり、団地は行き止まりになり通り抜けることができず、まちらしくない。   現在の全国の団地が抱える問題と同様の問題を抱えており、深刻ではないものの、住民の年齢層的に深刻化するのも時間の問題と   言える。 ( 住 民 の 約 6 0 % が 6 0 歳 以 上

2016 年調査 )

があり、緑や風趣に富んだ住環境に恵まれた団地であ

○ 再編されてく団地と変容する暮らし

ると共に大学に囲まれた学生の街でもある。

近年、団地再生が活発になりつつあり、これから住戸リノベーションが盛んになっていくと考えられる。

繊維工場のレンガ造りのボイラー室を改修した集会所、

働き方や住まい方など生活環境の多様化が見られる。

レンガタイルを用いた住棟や広場をもつ。

○ 解体さ れる給 水塔

また、2025年には団地全体の大規模修繕を控えており、 現在では給水システムの整備により使われなくなった給 水塔と高架水槽を内包する塔屋が残る。

現在残る建設年代別給水塔数

機能 性・合理 性を求め てつくら れた給水 塔は、

北海道・東北

給水 塔システ ムの進化 に伴い、 設備の更 新や

老朽 化などに よって解 体されて いく。

市町村別給水塔数

1%

九州・沖縄

7%

7%

塔数

関東

34%

22

中部

7%

36

福岡市 神戸市

38%

42

横浜市

約 883 基 関西

57

東京23区

中国・四国

京都市

28 26


□ Analysis

連続性

眺望

広場

浮遊

○ 給水塔の類型 タンク型

UFO 型

円盤型

フライングソーサー型

剣型

タンクがむき出しの基本形。

タンク型に類似し、タンクとパイプ

UFO 型に似ているが、上部のタン

UFO 型に似ているが、タンク部分

板状で中央部が少し盛り上がったよ

鉄製でコストも経済的であり、都内

部分を一体化して覆った形。

クと支柱部分の間が直線的なデザイ

がアダムスキー型円盤の形に似てい

うな形状。

から都下まで広く分布する。

鉄製で、カラーリングが豊富。

ンでコンクリート製。

る。

ごく一部の公団住宅でしか見られな い珍しい形。

枡型

スケルトン型

とっくり型

懐中電灯型

ボックス型

タンク型に分類され、コンクリート

タンク型に類似し、構造体がむき出

タンク型と共に広く分布するコンク

とっくり型に類似し、タンク部分の

巨大なものが多く、郊外の大規模団

製の直線のフォルム。

しのコンクリート製で多く存在して

リート製のとっくりのような形。

先に広がる形と支柱部分の直線的な

地で多く採用される形。

ツートーンのカラーリングのものが

いたが、多くが取り壊された。

くびれ部分の位置によって形は多種

形が特徴。

コンクリート製で、カラフルな外観

多様となる。

コンクリート製。

を持つものが多い。

多い。

フエラムネ型

待ち針型

八角柱型

十字型

コリスの駄菓子「フエラムネ」に似

細長い塔体の先に球形のタンクがつ

塔体が八角形の平面を持つ給水塔。

十字の形の塔体を持ち、頂部が枡型

た、円形頂部タンクの真ん中に丸い

いた、待ち針のような形で鋼製。

そのほとんどが沖縄に存在し、台風

に類似される。

穴が開いた給水塔。都営住宅で多く

団地では採用例が少ないが、工場で

の風圧を軽減するためにこの形が採

十字の形には、機能的な理由はない

見られたがほとんど解体された。

は採用例が多い。

用されたとしている。

とされる。

ヌーベルバーグ型

スクエア型

円筒型

ライトハウス型

タンクをコンクリートで覆い、4 本

円筒形のものが多い中、箱の形をし

とっくり型が原型とされる、茶筒の

海外で多く見られる形。

に分かれた支柱の革新的な形。

たタンクが特徴的である。

ような形。古いもので明治時代から

あまり団地や社宅などには用いられ

コンクリート製。

存在するものもある。

ない。

給水塔マニアや日本給水党という団体も存在し 団地および給水塔ツアーなど活動も行われている

いつしか現代の日本において︑空は遠い存在と

なった︒

共有

塔は︑都市の境域に根をおろした道祖神的な性

伝達

Danchi

Tikal

格をつよく示している︒

にぎわい

Siena

それは都市的な調和や集合への参加を拒絶し︑

Kyoto

都市を相対化することに存在意味をもち︑都市

地形

Guizhou

の道標として結界を形成する︒

シルエット

Bologna

どこまでも空へ宇宙へと延びる塔の姿にこの街

Ghardaia

で生きるちっぽけな自分の姿を重ねてみたくな

San Gimignano

るときがある︒

○ 塔のある集落

コンクリート製あるいはレンガ製。

.BY

BCPVU

23


□ Process o1. 給水塔の開放と塔のまちへの変換

閉鎖された給水塔を開放し、給水塔に呼応するように高架水槽のヴォリュームを

給水塔による新たな資源と開かれた屋上空間で、外部や他住棟利用者から

塔へと変え、屋上部にペントハウスを増築し屋上空間を開く。

給水塔と共有空間の維持管理をする仕組みを作る。

利用者1

ペントハウスのプログラム

利用者 3

周辺住民

学生 高野地区住民

菜園

お風呂

アトリエ

茶山駅利用者

観光客

デスク

etc

住塔 B

利用申請 下鴨神社

集会所

紅葉 マーケット

叡山電鉄利用者

バー

利用申請 etc

EV は塔 ( 屋上 ) への アクセスにもなる

ペントハウスのアクセスは 主に EV のみで行う

図書

オフィス

住塔 C 利用 収益

給水塔

etc

住民

借塔

イベント・祭事

スタジオ

維持管理

収益

収益 維持管理

街の塔

一時的な観光誘致

EV による住戸のアクセスは スキップになっている

住民

食塔

収益

カネボウ跡地 集会所

キャンプ

維持管理

バス停利用者

ダイニング

利用者 2 工房

住塔 A

住棟間交流

受付

塔の街

維持管理

住民

工房塔

etc

他住棟

利用申請 祭り 盆踊り

塔の下の菜園

24

大文字 送り火

etc

湯けむり塔からの眺め

塔の中の空間


第 二 住 宅 団 地

湯 け む り 塔

露天風呂

共同浴場

借 塔

休憩所

第 三 住 宅 団 地

集 会 所

個人工房

工 房 塔

オープン工房

食 塔

シェアダイニング シェアキッチン

オープンテラス

展 望 塔

バー

カーシェア

屋上菜園

菜 園 塔 展望台

温室

給 水 塔

劇 場 塔

個室スタジオ

大文字送り火のシーン

小ホール

Scale=1:700 0

4

12

24

48 M

屋上 平面図

25


o3. 住棟間の増築によるヒューマンなスケールの獲得と

o2. 別構造体の増築による住棟低層部の拡張

環境骨格の形成   屋上部と地上部の間にギャップをつくり、メリハリをつけるヴォリュームを

今後、より進むと思われる空き駐車場のスペースに、周辺を含めた街の人や

加える。

外部の人も積極的に利用できるプログラムを加える。

SKY CITY S SCALE

工房

菜園

DANCHI S SCALE KYOTO S SCALE

ギャリー

現在の均質に積まれた ヴォリューム

塔とペントハウスは ただ上に意識がいくだけの ヴォリューム

芸大生のシェアハウス

スケールにメリハリを付け 浮遊するヴォリューム

駐車場の間延びした空間

マーケット

住み込みアーティスト

etc

DIY 好き住民

etc

関係性が団地住戸の 住まい方の可能性を広げる

見る・見られる関係をつくる ヒューマンな空間

住民が外部や他住棟の人と間合いを図る空間となり、住民同士がたまれる小さ

画一的で間延びした住棟の周辺空間にヒューマンなスケールを感じられる

な場や見る・見られる関係をつくる場が立体交差する。

間の空間をつくる。   多様なライフスタイルを享受するような環境骨格を形成し、これからの住戸   リノベーションなどの可能性を広げる。

また、構造体は既存団地と別構造体の鉄骨造を基本とする。

○ 疎と密をつくり、塔に中心性をもたせる

団地住棟は x 軸方向に長いヴォリュームのため y 軸に対して低層部を多めに増築することで、 連結制振により団地の耐震補強も行う

画一的であった図と地の関係に豊さを出す

○ 街という認識と意識の変化

塔の見える場所が自分の住む街であると感じる ↓

立体交差する空間

26

決められた街区の感覚を溶かしていく


駐 輪 場

ブ ッ ク ス ペ ー ス

ギ ャ ラ リ ー レ ン タ ル ル ー ム

駐 輪 場 公 園

住 棟 接 続 テ ナ ン ト

駐 輪 場

搬 入 口

塔の下の市場

マ ー ケ ッ ト 住 棟 接 続 テ ナ ン ト

駐 輪 場

駐 輪 場

駐 輪 場

待 合 カ フ ェ

バ ス 停

給 水 塔

Scale=1:500 0 2

6

12

マ ー ケ ッ ト 24

M

地上 平面図

駐 輪 場

塔の下の広場では様々な人でに賑わう 塔により見える景色と空間が異なる

均質的であった建築と空間が 多 様 性 を 感 じ さ せ 、街 ら し く な る

塔と山が京都の空を高く見せる

下屋のような空間が

壁面の見え方を下げることで 塔をより高く見せる

団地住戸との間合いをはかる

ひとけを感じる低層空間

ヒューマンなスケールが 見 る・見 ら れ る の 関 係 性 を つ く る

住棟と団地外部との距離感を作り、団地と街が付かず離れずの関係性を生む

給水塔を囲むようにして 低層部がにぎわう

Scale=1:200

0

2

6

12

24 M

断面図

27


o4. 全国に広がる給水塔による塔の街のネットワーク

現在多く存在する使われなくなった給水塔をただ解体するのではなく、これからの   団地再生やまちづくりのきっかけにする。                 → 給水塔を介した全国的なネットワークの可能性

塔のある街は、まちの人がまちを知り、まちを感じることでこれからの街を考える   きっかけとなる。まちは住民が考えるものであり住民がつくっていくものであると   考える。

→ 大事なのは、変容していく都市の中で、愛されるモノを見つける、     あるいはつくっていくことである感じる。     それはある種、どうでもいいものかもしれない。

□ Elevation 黒い塔の群が 赤い塔を際立てる

劇 場 塔

地形の先に塔が在る 見え方をつくる

現在の高さ制限 (15m)

塔を際立たせるよう、 立面のスケールを分割する

28

展 望 塔

ま ち の 塔

山並みのように連なるエッジ


□ Diagram ○ 塔による住棟間のネットワークの形成

○ 地形のようにハコモノを崩す

均質な高架水槽のヴォリューム

小さな塔の集落がまちをつくっていく

形や高さの異なる塔が、塔の群の風景をつくる

小さな塔の集落がまちをつくっていく

塔の群が風景をつくる

食 塔

谷間に塔が見える

重なりが豊かな街並みと 街の奥行きを感じさせる

菜 園 塔

塔が住棟のアイデンティティとなる

工 房 塔 低層に抜けをつくり かろやかな門をつくる

集 会 所

Scale=1:250

0

2

6

京都らしさのあるスケール

12

24 M

29


□ Story

遠景

30

駅を降りると塔が見える。 こ こ は 、私 の 街 で あ る 。

最寄りである叡山電鉄茶山駅を降りてすぐの眺め


中景 一本の赤い塔が伸びる。 塔 の 下 で は 、ひ と け が 色 濃 く 感 じ ら れる。

人通りの多い団地の入り口からの眺め

31


近景 塔が群を成す。

32

黒い塔は時間と共に光によって様 相を変える。

住棟屋上からの眺め


全景 塔の上から私の住む街が感じられ る。 ダ ン チ 、そ し て 京 都 と い う 街 を 知

給水塔(街の塔)からの眺め

33



Portfolio

vol.o2

京都工芸繊維大学大学院

堀 智哉


本棚の広場

- 都市公園の中の地域図書館 -

学部 2 年 岸上スタジオ ( 学部 3 年ブラッシュアップ ) 設計期間 : 2016.06 - 2016.07 プログラム : 地域図書館 敷地 : 大阪市西区靭本町  - 学内選抜発表作品

設計趣旨 公園の一部のように振舞い、やがて本棚の広場になるような地域図書館を提案する ・敷地である都市公園の中の機能として図書館を考える . ・様々な公園の利用者を考慮する . ・様々な公園や周辺のイベントを考慮する .

・公園とオフィスの二面性に対して応答する . ・電子書籍などの登場などによる本離れなどに応える現代的な地域的な図書館を目指す .     ( 課題文より抜粋 )

素敵な出会いのための小さな地域図書館。 Library with some wonderful encounters. 34



□ Site

中之島 四ツ橋筋

靭公園 南東部

雑貨屋

地域図書館 植木市

SITE

靱会館

憩いの場である公園

バラ祭屋台

靭公園

運動公園

フォークダンス

遊具 ケヤキ並木

花見 バラ園コンサート

バラ園

カフェ・レストラン

木津川

あみだ池筋

なにわ筋

四ツ橋筋

えほん picnic

イベントに賑わう

御堂筋

ケヤキ並木 バラ園

中央大通

運動公園 テニスコート 遊具

公園にあるものが生む アクティビティ

□ Concept / Diagram 現在、電子書籍などの普及により実際に本を手に取ることが少なくなっ てきているように感じられるが、そのぶん未知な本に偶然的に出会うこ とが実際に本を手に取ることの魅力的な要素であると考える。 そこで、本を手に取ること、本に出会うことを目的とした地域図書館を 提案する。 本棚が空間に密接し、見え方や関わり方が変わり、空間が豊かになるこ とで出会うことの出来る本も豊かになるのではないか。 本棚は公園のイベントや人のアクティビティなどに順応し、本を並べる だけの機能の枠を超え、様々なものに出会えるきっかけとなる。 やがて図書館は公園の一部のように振舞われ、地域図書館から本棚の広 場へと姿を変えていく。

+400 +600

+900

+600

外部・内部で本棚の高さが変わる。

本棚のスケールが別の機能に変わる。

門のような本棚をくぐって広場に入る。

外から来る人。中で本を探す人。大人。子ども。

本棚が憩いの場のきっかけをつくる。

広場に舞台性が生まれ中へ引き込まれる。

様々なスケールが本との多様な出会い方をうむ。

+900 +600

背面のない浮いた本棚が、都市 本棚の広場 公園を結ぶ。 人の気配が感じられ、人が手に取っていた本が気になったり、 中の空間が気になったりと広場に引き寄せられる。

36

本棚やレベル差が空間に差異をつくる。

屋外ブースの本棚では公園の様々なイベントと図書館の

本棚が開口になり、ぬけをつくる。

関係を作り、公園の中の図書館になる。


□ Plan

▽+3200

テラス

開架書架 テラス

屋外書架

▽+4300 ▽+3500

分室 ▽+3500

くつろぎスペース

▽ 0

▽+4300

▽+2600

PC ルーム

児童書・雑誌

リビングルーム ▽+4700

▽+5000

▽+4700

開架書架

古本・新聞・雑誌 新刊・人気書架 ( 多世代 )

屋外書架

▽+300

閉架書架

▽ 0

開架書架

0 ▽+600

受付

2

12

6

0

M

2

6

12

M

□ Diagram

事務室

展示物・展示書架

WC

▽ 0

SECTION N

0

2

6

12

24

M

都市に対しては都市の建物の並びに合わせて大きな広場を配置、 公園に対しては角度を振り様相を変えた小さな広場を配置する。

公園のイベントや子供達の遊び場などに合わせて

図書館としての本棚の枠を超えて本棚と空間が変容する。

大きな広場空間に求心性をもたせることにより

図書館が広場としての機能を担い公園、都市に対して発信する。

□ Section

様々なレベルで交錯する本棚が出会いをうむ

本棚のぬけにより広場のような空間に目がいく

下屋のような空間で憩う

本棚による分室のような空間

樹木と視界が向き合う

ヒューマンなスケールで 本棚の在り方が変容する

Site / Proposal / Axonometic drawing Scale=1:100

0

1

5

10 M

37


□ Component

□ Scene

本棚から伸びる下屋のような屋根

本棚の延長による    ルーバーのトップライト 本棚が構造体になる ( 赤色部分 )

真ん中の広場を取り巻く立体的な 回廊のようにスラブを配置 樹の下に潜るような 屋外空間

余白をもたせた大空間

図書館が広場のように使われる

門のような本棚

外部・半屋外部・内部の本棚が 密接する

出店にもなる本棚

本棚と床のレベルが多様な場をつくる

38


公園の一部として振舞う

39


Tanezaki Evacuation Tower

- 日常の延長としての津波避難タワー -

修士 1 年 清水建設 産学協同デザインコンペティション 設計期間 : 2019.10 - 2019.11 プログラム : 津波避難タワー 敷地 : 高知市種崎地区  - 最優秀賞 ( 一位 )

設計趣旨 単なる工作物ではなく津波の力に対して最適な形状かつ防災を意識しつつその地域社会と日常生活に結びついた新しい 津波避難タワーを提案する ・単に避難すためだけの施設ではなく、日常利用や災害時の対応機能も併せて持たせる . ・種崎地区で不足する約 500 人分 ( 地区における避難施設の不足人数を設定 ) を計画する . ・高さ・階数は現地海抜と津波想定高により設定する .

・避難に適した階高 ( 想定津波浸水深 +2 フロア以上の階 ) を設定する ..                 ( 課題文より抜粋 )

日常の延長線上に存在する避難行為。 Evacuation is the extension of daily life. 40



□ Concept

□ Research 異周期二重螺旋構造 避難施設に歩み寄ることを目標と定め、 日常の延長線上に避難行為が存在するような場所を提案する。 そこでまず現在多く普及する津波避難タワーに地続きでアプローチするよう

種崎地区年齢別人口 (2019年10月) 総人口1,732人

種崎地区

高知県高知市種崎地区は高知市の中で最も南に位 置し、土佐湾と浦戸湾に面する。人口は 1,732 人、 世帯数 937 世帯の地区である。ハザードマップ によるとほとんどの地域で1m 以上の浸水が予想 される。現在種崎地区では 4 つの避難施設が設け られ、住人分の避難人数は確保されている。しか し、避難施設から 300m 以内でカバーすること のできない地域も存在する。

186

50 57

種崎地区3区分別人口推移 (2006∼2019)

110

3,000 115 117

0

100

次に二重螺旋型にもう一つ動線を設けることで日常の利用と非常時の利用が

300

2,000

369

2,488 2,432 2,349 2,330 2,268 2,215 2,164 2,069 2,011 1,964 1,915 1,835 1,788 1,732

631

641

650

662

679

678

705

1,500 221

1,000

220

284

1,579 1,517 1,441

1,416 1,362 1,321

500 0

参照:住民基本台帳 0∼ 9 10∼19 20∼29 30∼39 40∼49 60∼69 70∼79 80∼89 90∼99 100∼

Scale 1:10000

に、スロープを設ける。

2,500

274

258

252

227

216

1255 1,155 204

187

748

762

771

764

771

1,098 1,048 998

950

912

865

121

105

102

165

154

146

765

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

50∼59

0 ∼ 14

15 ∼ 64

65 ∼

Scale 1:10000

N

500

278

727

0

100

300

N

500

Urado Bay

表裏の関係で一体となる。 非日常の動線を日常化するために円周を大きくとり、幅も広げることでテラ スのような場となる。 最後に非常用のスロープを低勾配とするために螺旋の周期を大きくする。そ

Tosa Bay 津波到達時間

Mimase

Mimase

over

40 60minutes

れにより 2 つの螺旋でズレが生じ、そのズレが棚や腰掛のようなアクティビ

Tanezaki

五区

30 40minutes 20 30minutes

種崎地区逃げ地図

10 20minutes

3分

5 10minutes

ティを生み出す。

0 5minutes

6分

9分

12 分

15 分

18 分

21 分

24 分

3分の移動距離 : 129M (山田容三「心拍数から見た山林労働者の心拍数(京都大学和歌山演習林における実験例)に基づき、

計画敷地

勾配による歩行速度の低減率を考慮して、最終的に歩行速度を 43m/ 分とした。)

Nagahama

□ Activity

( timeline )

日常

発生時

復興 N

N

0

300

500

1000

0

100

300

日常では誰かの居場所となるような自由な使われ方を想定する。場所によって使われ方は

津波発生時、高さ 10m 以上の 3 階と屋上に避難を行う。避難面積は 409 ㎡あり、一つ

被災後は地域の復興の中心となり、非常用備蓄の供給、簡易テントによる炊き出し、2 階

変化し、漁師小屋・農小屋・児童館・図書館などを想定する。ここでは農小屋と集会所。

で約 300 人が避難することができる。

部分の個室利用など、支援に対応した拠点となる。

トラススラブと RC 造コア

吊構造上部スロープ

木造ラーメン下部スロープ

中心に RC 造のコアを持ち、そこからトラス梁によ り各スラブが形成される。コア部分は円形二層壁に より、津波や地震に耐えうる構造である。

動線を上部と下部に分断することで津波に対応した 構造をヒューマンスケールで形成する。上部動線は 吊構造とコア部分からのトラス支持。

下部動線は木造ラーメンによって支持される。木造 部分を小部材で形成することで、津波で破壊された 後の被害を抑え、再建を容易にする。

□ Structure

42

100

( 3type )

500

1000


1 階東側

2 階空間

3 階スロープ

模型写真

□ Section

備蓄倉庫と WC のコア

人の居場所が生まれる

伝熱チューブによる床暖

スロープが机のように

小さく多様な場所

木格子と布による半屋内

登りながら本棚

モノを干したりかけたり

スロープが軒下に

Site / Proposal / Axonometic drawing

Scale=1:75 0

1

スロープが縁側のように

3

5

10 Meters

非常用貯水槽 43


Stepping Space Bridge 学部 2 年 末松スタジオ 設計期間 : 2016.11 - 2017.01 プログラム : 連絡橋 ( 歩行空間 ) 敷地 : 吹田市 関西大学       - 学内選抜発表作品 設計趣旨 屋根をもつ歩行空間 ( 教室棟と凛風館を繋ぐ橋 ) を提案する ・第 4 学舎棟 4 階または 5 階と凛風館屋上を連絡する歩行空間である . ・必ず屋根を設けて雨に濡れず連絡できる動線を確保する . ・主体構造を鉄骨造とし、構造的なデザインも考慮する .

・凛風館の屋上を活性化させる計画をする .       ( 課題文より抜粋 )

場が点在する。 Many places are studded.

⃝ 4 学舎 4 階付近

44

⃝ 歩行空間から凛風館屋上を眺める

⃝ 凛風館 4 階付近

0 1

5

10 M


道のようなデッキでつながる         研究ラボ + 社員寮 1DAY WORKSHOP 設計期間 : 2019.12 プログラム : 研究ラボ + 社員寮

設計趣旨 道のようなデッキが 地域 と ラボ + 社員寮 をつなぐ建築を提案する ・孔と建具によるヴォイドにより交わるアクティビティ .

全体 (a)

・公園の緑を取り込む . ・遊歩道から見れる建築空間によるアクティビティのシークエンス . ・街並みと公園を配慮し、分割したヴォリュームのスケール .

活動とにぎわいが交差する建築。 Activity in the architecture and town are interacted.

□ 1F Plan

(Scale=1:400) 7,000

7,000

49,000 7,000

7,000

2,500 7,000

7,000

7,000

求心性のあるペイヴメントが 交差点の懐のような空間を作る

歩行者から研究ラボの様子が見える

6,000

企業の情報を街へ発信 +200

+300

7,000

+500

集合住宅

全体 (b)

公園への抜け イベント時にテントをかけて 囲むデッキ空間を利用する

+500

A

A

Section

活動の交差する場が生まれる

公開空地 ( 遊歩道 )

スタッフルーム MWC

6,000

WWC

3,000

研究スペース

倉庫

1,850

+500

搬入スペース

壁をスクリーンにして 集まれる空間

集合住宅

N

集合住宅

角度を振ることにより 公園に対して開きながら ダイナミックな空間を作る

0

公園

□ Section

(Scale=1:200)

B

2

5

10

15 Meters

Scale S=1400

公園の抜けを 孔を作り演出する

B

D 研究ラボと社員寮がラウンジを通して繋がる

道のようなデッキは公園と一体化し都市と結ぶ

全体 (c)

社員寮と研究ラボが みる・みられる関係をつくる

公開空地からの アクティビティの連続的な抜け

デッキ

公開空地 ( 歩道 ) ▽ 2FL

実験店舗

3,500

3,000

2,520

▽ 最高高さ

500

95,20

C 公園を樹海のように取り込む社員寮

広場のような大空間の研究ラボ

Section

隣接する集合住宅からのアプローチ

5,000

34,000 7,000

研究ラボ

研究ラボ

▽ 1FL ▽ GL

Scale S=1200

0

2

5

10

15 Meters

公園と繋がるデッキ空間

45


カベをなくす壁 - 私の家の外壁、お貸しします . Idea Competition 設計期間 : 2019.11 プログラム : 集合住宅

設計趣旨 外壁や塀を共有することで様々なきっかけをつくる建築を提案する

外壁や塀壁が会話のきっかけに

・話しかけてもいい「言い訳」をデザインする . ・外壁や塀はパブリックである . ・壁を貸す、借りることでつくる関係性 .

壁が交流のきっかけをつくる。 Walls create opportunities for interaction. ○ 外壁や塀がベンチになっている

片廊下

住戸

○ カベとカベの間が活動の場となる

○ カベが囲むことによる劇場性

○ 塀がガーデニングになっており縦の繋がりを

大きなカベ 住戸

片廊下

住戸

住戸

住戸 住戸

階段

住戸

3F S = 1/100

○ 本棚が塀であり内と外を繋ぐ

黒板 住戸

片廊下

外壁や塀壁が活動のきっかけに

住戸

テラス

2F S = 1/100 片廊下

住戸

住戸

片廊下

2F S = 1/100

○ カベが豊かな街並みを作り、光を灯す

住戸

住戸

住戸

住戸

壁と壁の間、街と壁の間を使いこなす .

MAP カベ

2F 住戸 , カベ配置図

住戸

2F S = 1/100

西立面図

キャンバスカベ  : 自由に描くことも貼ることもできる壁 .

大きなカベ

キッチンカベ

: 大きなカベをみんなでひとつ共有する .

: 建具を開けるとキッチンが内包されているカベ .

この集合住宅のシンボル的なモノでもあり、

外側を開けるとシェアキッチン、内側だけを開けると個人キッチン、

パブリックビューイングやアーティストインレジデンス、

両側をお開けるとアイランドキッチンとしてテラスと共に使う共ことができる .  ワークショップなど街の人を混ぜて関わりを持つことが

: 住民達で街のマップを壁に制作し、更新していく .

N

できる .

オリジナルで多国籍な人達にも応えるマップは、制作過程と

スポーツカベ

道案内で会話のきっかけがデザインされる .

: サッカーやテニスの壁当てができる壁や   バスケのゴールのついた壁、ボルタリングの   壁などアマチュアレベルから遊びの感覚で

絵画教室やワークショップ、写真の展示などを通して   共通の趣味から交流のきっかけが生まれる .

ガーデニングカベ

本棚カベ  : 内と外で本棚を共有するカベ .   中庭の様子を本棚の開口を通して道から伺うことができる

: 縦長で何人かで共有するガーデニングのしつらえを持った壁 .   水やりなど協力しながら集合住宅を壁が彩る .

イエ型カベ  : 街に向いたこの外壁は中高層の街並みによって縦に伸びたスケールを押さえ、   また街灯を設置せず、灯らせてカベの開口から光を灯らせて街に安心感を   与える .

カベで遊ぶことができる .

スクリーンカベ  : 隣人の外壁をお借りして、スクリーンとして利用する .

川沿いの出店カベ  : 川沿いではリバースポーツ、ウォーキングの人達と

映画館のようにもなるし、レクチャーホール、教室のように   なることもできる .

接点をもつ壁に穴が開いたような出店 .

外壁や塀壁がみんなで盛り上がる舞台に

中庭で利用するボールやシューズなど借りることができる .

46

断面図 S=1/110

外壁や塀壁が街と人との接点に


地形に佇むアトリエ 学部 3 年 グループ設計 設計期間 : 2017.9 - 2017.11 プログラム : 木造アトリエ ( 学生用製図室 ) 敷地 : 吹田市千里丘月ヶ丘 設計趣旨 地形を読むことで場所に素直な木造のアトリエ提案する

周辺環境を考慮した配置計画とボリューム

・木造の在来軸組構造とする . ・学生が 20 人程度利用できるものとする . ・外部からの来訪者に応える応接間を用意す .

・小規模なセミナーや講評会が行えるスペースを設ける .  ( 課題文より抜粋 )

地形を読む建築。 Respond to the terrain. B

□ Elevation

□ Plan

坂道から見えるアトリエの佇まい

A

□ A-A’ Section

0

1

5

A

10 (m)

N

0

1

5

10

20 (m)

B

□ Detail Section 気持ちのいいテラス空間 0

1

5

10 (m)

□ B-B’ Section

Site / Proposal / Axonometic drawing Scale=1:100 0

1

5

10 (m)

0

1

3

6 (m)

線路沿いの抜け

47



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