Portfolio
vol.o1
京都工芸繊維大学大学院
堀 智哉
Contents
vol.o1
01 . Profile
. . . . . . . . . . . . . 02
02 . Work List
. . . . . . . . . . . . . 03
03 . Portfolio o1 . The Mountain
Kyoto Complex Facility
o2 .
. . . . . . . . . . . . . 04 . . . . . . . . . . . . . 20
. . . . . . . . . . . . . 03
vol.o2
03 . Portfolio o4 .
. . . . . . . . . . . . . 34
o5 . Tanezaki Evacuation Tower . . . . . . . . . . . . . 40
o6 . Other works
. . . . . . . . . . . . . 44
01
Profile
Career 1996.09 滋賀県大津市瀬田生まれ 2015.03 滋賀県立東大津高等学校 卒業 2015.04 関西大学 環境都市工学部 建築学科 入学
H o ri
2018.04 建築環境デザイン研究室 ( 江川直樹研究室 ) 配属
To m oya
2019.03 関西大学 環境都市工学部 建築学科 卒業 2019.04 京都工芸繊維大学大学院 工芸科学研究科 建築学専攻 入学 現在 長坂大研究室
Work Experience / Activities
人と街の意識に影響を与える建築をつくる .
2006 - 2009 瀬田北スポーツ 少年団サッカー部 副主将 2009 - 2012 FC SETA 2002 SHIGA ( 県 2 位 )
街並みはひとつの建築で完結することなく、
2012 - 2015 東大津高校サッカー部
昔から存在する建物やこれから作られる建物はもちろん、
2016 - 2017 建築新人戦 2016 スタッフ デザイン班 2019 . 08 2019 . 09 2016 -
ひとやその生活、山や川などの風土が密接に関わっていると考える .
Project OSC 2019 参加
それは一見あたりまえのことであるが、
キングモスクート工科大学 ( バンコク ) WS 参加
私が建築を考えるうえで一番大切にしていることである .
竹中工務店 5 部門山田 G アルバイト
良い空間をつくるだけでなく、そこに佇む建築が人や街の意識に影響を与え、
2017 - 2018 小山隆二建築設計事務所 アルバイト
人の生活と街の風景の一部となる建築をデザインすることを目指す .
2019 - 2020 梓設計 アルバイト
Skill adobe
02
3d modeling
2d cad
Photoshop
Archicad
Autocad
Illustrator
Rhinoceros
Vectorworks
InDesign
Twinmotion
Works
- Kinder garden
- Complex Facility
- Contemporary Museum
- Idea Competition
- Station Roof
- Atelier
- Idea Competition
- Bridge
- Apartment Complex
- Library
[group]
[group]
[group]
- Bangkok WS
[group]
Idea Competition -
[group]
[group]
- Library
Bachelor 2
- Idea Competition
Bachelor 3
- Diploma
Competition -
Bachelor 4
[partner]
Master 1
OTHER WORKS
修士 1 年 六鹿スタジオ 設計期間 : 2019.04 - 2019.06 プログラム : 商業複合施設 敷地 : 京都市下京区真町 - 学内選抜発表作品
学部 4 年 卒業設計
学部 2 年 岸上スタジオ
設計期間 : 2018.11 - 2019.02
設計期間 : 2016.06 - 2016.07
プログラム : 団地再編
プログラム : 地域図書館
敷地 : 京都市左京区高野東開町
敷地 : 大阪市西区靭本町
- 千里山賞 ( 学内講評 ) 講評 佳作
- 学内選抜発表作品
- 関西大学卒業設計展 ゲストクリティーク 8 選
修士 1 年 清水建設 産学協同デザインコンペティション 設計期間 : 2019.10 - 2019.11 プログラム : 津波避難タワー 敷地 : 高知市種崎地区 - 最優秀賞 ( 一位 )
- 建築学会コンペティション 2019 近畿支部入選
03
The Mountain
Kyoto Complex Facility
修士 1 年 六鹿スタジオ 設計期間 : 2019.04 - 2019.06 プログラム : 商業複合施設 敷地 : 京都市下京区真町 - 学内選抜発表作品
設計趣旨 京都らしさを現代的に再解釈し、京都にふさわしい商業施設を提案する ・許容容積一杯使用し、賃貸床をなるべく多くとり収益を上げる . ・多数の中小テナントの入居も可能とし、将来変化に対応するフレキシビリティを確保する . ・京都らしい空間構成を内外につくり、国内外の人々を惹きつけるものを目指す . ・河原町などの表通りと木屋町などの裏通りで街並みのスケールを調和させる . ・表通りでは伝統的イベントとの関わりやハレとケを意識する . ・周囲の環境に応答する建築であることをさりげなくアピールする . ( 課題文より抜粋 )
京都を現代的に再解釈する。 京都らしさとは何か。 Reinterpretation of Kyoto Identity. 04
Site
Challenge
o1
大型商業複合施設によるハイヴォリュームの要求
祇園祭 山鉾巡行
Floor-area ratio
700 %
Height limit
31
o2
Height limit
15
M
M
周辺環境に対する応答
低層 飲食街
鴨川 高瀬川 桜並木
高瀬川
祇園祭 山鉾辻回し
o3
四条・河原町交差点
新しい京都らしさの提案
SITE
京都のコンテクスト ⇅ 京都らしさ Surrounded Urbanity
Surrounded Spatiality
Construction
祇園祭 山鉾辻回し
低層 飲食街 高瀬川 桜並木 先斗町
鴨川 納涼床
Model
06
Concept
Diagram
Study-Pattern : › a-0.0.5.1.2.3.4 › b-0.0.5.1.2.3.4 › c-0.0.5.1.2.3.4 › d-0.0.5.1.2.3.4
c-0.5
c-0 d-4
d-0.5 d-2 d-3
d-0 d-1
b-0
c-3 c-1 c-4
b-1
b-4 b-0.5 b-2
b-3
一帯山型 商業市街地から周辺への背景には山がある .
Sumple-1
Study-Pattern : › a-0.0.5.1.2.3.4 › b-0.0.5.1.2.3.4 › c-0.0.5.1.2.3.4 › d-0.0.5.1.2.3.4
分節山型
d-0 a-0 d-3 d-2
c-0
c-1 c-4
a-4 a-1 c-0.5 c-3
d-4 d-0.5 b-4 b-2 b-3 b-0
家型 周辺から商業市街地への背景には建物がある .
Sumple-2
BA C K G R O U ND
⇄
M OUN T AIN
⇄
ARC HIT EC T URE
背景として存在する 山 を京都らしさとして 山のような背景として佇む建築を提案する .
07
Process
A
B
C
3
C
Existing Building
Site Characteristic
Basic Volume
既存の高低差のある街並みを読み込む .
敷地はアーケード及び交差点・路地及び低層飲食街・高瀬川の三面性を持つ .
高さ制限が 30M と 15M、容積率 700% の敷地である .
4
A
5
B
6
C
4
Mountain Volume 山のヴォリュームは大きなスケールを分割し、新しい街並みを作る .
7
7
A
山に登るような大階段とアーケード下に接点を作る .
8
B
Pattern 山のヴォリュームの大きさ・形を様々に検討する .
08
ヴォリュームを差込み、大階段を内部化して容積率を上げる .
9
C
Void 低層部と川辺のスケールに合わせてスケールダウンする .
ヴォイドを設けて山のヴォリュームまでのシークエンスを作る .
Floor-area
B
Site
2
MOuntain
A
MOuntain
1
A
09
Section Line
Analysis
V oid S pace
A cr ylic mir r o
京都の屋根勾 配 を 現 在 の 高 さ 制 限 下 で 東山の 3 パタ ー ン の 断 面 よ り 検 討 す る 。 Mountain Ridge ( 3Section )
Mountain
Kyoto Cit y
E le vat ion / Pit ch of Roof S t udy Mon tai n R idge ⇄ Pitch of Roof
Study-Pattern : › a-0.1.2.3.4 › b-0.1.2.3.4 › c-0.1.2.3.4 › d-0.1.2.3.4 b-2
b-0
b-4
b-1
a-0 a-3
a-4 a-1
d-4 d-2
d-0 d-1 d-3 c-3
c-0 c-1 c-4
b-3
Site
about
about
about
about
S ec tion of Mou nt a i n about
about
Volume Study of Southwest Elevation
800,000 about
about
700,000 600,000
about
about
Study-Pattern : › a-0.1.2.3.4 › b-0.1.2.3.4 › c-0.1.2.3.4 › d-0.1.2.3.4
500,000
c-0
c-3 a-4
a-1
a-0 a-3
d-3 d-2
d-0
d-1 d-4
c-1 c-4
400,000
about
about
300,000 200,000
. B YBCPVU
50,000
12,000,000
10
Volume Study of East Elevation
o r Panel
Elevation
吹き抜け / 1F-8F
0
Southwest Elevation
5
15
30 Meters
Facade De s i g n
桜景 / 高瀬川沿い
East Elevation
0
5
15
30 Meters
11
Section
Floating Volume 山のヴォリュームは浮遊する .
Garden S
小さ
Grand Staircase ▽ 34,000
4,000 3,800 3,800 3,800 4,000 4,600
4,000
4,000
▽ 15,000
Underground 12
山を登るように上へ意識を誘う .
塔屋 2,800
▽ 31,000
最高高さ
交差点より人を引き込み、
8FL
7FL SEMINAR / EVENT FLOOR
6FL WORKSHOP SPACE / COMTEMPORARY STORE
5FL MULTIPURPOSE SPACE
4FL SHOP
3FL STORE
2FL BACKYARD
1FL GL
河原町駅 STATION
700mm 740mm 1270mm 740mm
Void Space 最上階から地上階へ吹き抜け空間を通して光を落とす .
Space
さな庭が屋上空間を新たな地形と意識させる .
TERRACE
CAFE / BAR
SHOPWINDOW
Terrace Space
CAFE / BAR
桜並木と親和性のある空間 . Cover Plate
Grass panel
Structural mullion
Edge of steel Edge of slab below
INFORMATION
Scale 1/8
TERRACE
INFORMATION
高瀬川
0
2
6
12 Meters
13
低層飲食街
K a w a r a m a c h i - S t r e e t
Plan 低層飲食街と向き合うアプローチ
shop shop
アーケード下からのアプローチ
shop
stuff room
service entrance
stuff room
stuff room
kitchen café
information center
通り土間のようなアプローチ WC
b storage
園祭り
回し
kitchen
café
room
高瀬川と連続するアクティビティ
鴨川
高瀬川
Kwaramachi-Station
shop
shop
shop
上へ引き込むアプローチ
N
S h i j o - S t r e e t
a 交差点 / 四条通り
14
store room
shop
アーケード下からのアプローチ
a
先斗町
c
0 高さ制限
5
15
30 Meters
b 吹き抜け / 大階段
c
kitchen shop café lounge
terrace store
library
store
stuff room
store
information center WC
WC
shop store room store room
shop
shop
0
shop
multipurpose space
store room shop
5
15
30 Meters
store room
0
5
15
30 Meters
lounge
shop store
shop
WC
lounge
shop store room shop
shop
store room
0
5
15
30 Meters
c 桜の景 / 高瀬川沿い
15
library
terrace
garden
WC
WC
workshop space
d
seminar / event floor gallary / exhibition
kitchen
0
5
15
30 Meters
d
16
café / bar
exhibition
store
information center
e
workshop space
lounge
園祭 / 5F
restaurant
0
5
15
30 Meters
空中庭園 / 6F
café / bar
terrace
seminar / event floor multipurpose space
0
5
15
30 Meters
lounge
terrace
0
5
15
30 Meters
吹き抜け / 1F-8F
17
18
19
学部 4 年 卒業設計 設計期間 : 2018.11 - 2019.02 プログラム : 団地再編 敷地 : 京都市左京区高野東開町 東大路高野住宅団地 - 千里山賞 ( 学内講評 ) 講評 佳作 - 関西大学卒業設計展 ゲストクリティーク 8 選 - 建築学会コンペティション 2019 近畿支部入選
設計趣旨 現在使用されなくなった給水塔を街の象徴的な塔として再編する ・均質化された団地を変える . ・閉ざされた団地に開けた場をつくる . ・給水塔を維持管理する仕組みを構築する .
・リアリティの欠ける減築の操作を避け、増築のみによる操作 . ・建物と建物のアイダをデザインする .
私が住む街はどこだろう。 給水塔から始まる団地再編。 The moment when I recognize my town. 20
Site
Concept 私は自分の住んでいる街が知らない間に自分の知らないマチに変わっている とよく感じる。 同じような形式で作られた団地は、街の一部として、もしくはダンチという 一つの街として感じることが出来ているのだろうか。 均質化された近代から抜け出そうと多様化していく今だからこそ団地を少し
京都府立植物園
だけ変えていくことで街の人の意識を変えていく。 塔 の 存 在 は 、街 か ら 見 る こ と で 自 分 が こ の 街 に 住 ん で い る こ と を 自 覚 さ せ る 。
京都工芸繊維大学
街を知り、街を感じるということは、自分がここに生きているのだと感じさ
修学院離宮
せることである。
叡山電鉄
塔は、私の生命の象徴かもしれない、ダンチの象徴かもしれないし空と大地 を感じる場所かもしれない、宇宙を感じる場所かもしれないのである。 塔 の あ る 街 は 、「 私 の 、 誰 か の 、 生 き て い る 象 徴 」 な の で あ る 。 団 地 と 街 が 気づく小さなきっかけなのである。
高野川
東大路高野住宅団地
SITE
Context
京都造形芸術大学 下鴨神社
白川疎水
○ 見えなくなる都市 都市は絶え間なく変容し、自分のいる街は知らない間に自分の知らないまちになる。 「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思うものを感じ取れる場所でなくてはならない」
○ 多様化する価値観と暮らし
京都大学
似たものを集めることを進めた 20 世紀から、多様な要素や価値観が混ざりつつある時代へと
京都御所
変化している。その変化は暮らし方から働き方、都市の在り方にまで影響する。
○ 京都高野地区に置ける高さ制限 131m
55m
五山送り火
40m 15m
20m
新景観政策の実施 に よ り 高 野 地 区 の 高 さ 制 限 は 、20m→ 15m に 引 き 下 げ ら れ 、 団 地 と 給 水 塔 は 周 囲 よ り 高 い ヴ ォ リ ュ ー ム で あ る 。
昭和54年に繊維工場跡地に開発された東大路高野は、 京福叡山線茶山駅西口近くにある団地。 周辺は、高野川や修学院離宮、北白川、下鴨神社など
○ 閉鎖的な団地と団地を取り巻く問題 団地の入り口は全て関係者以外立ち入り禁止となり、団地は行き止まりになり通り抜けることができず、まちらしくない。 現在の全国の団地が抱える問題と同様の問題を抱えており、深刻ではないものの、住民の年齢層的に深刻化するのも時間の問題と 言える。 ( 住 民 の 約 6 0 % が 6 0 歳 以 上
2016 年調査 )
があり、緑や風趣に富んだ住環境に恵まれた団地であ
○ 再編されてく団地と変容する暮らし
ると共に大学に囲まれた学生の街でもある。
近年、団地再生が活発になりつつあり、これから住戸リノベーションが盛んになっていくと考えられる。
繊維工場のレンガ造りのボイラー室を改修した集会所、
働き方や住まい方など生活環境の多様化が見られる。
レンガタイルを用いた住棟や広場をもつ。
○ 解体さ れる給 水塔
また、2025年には団地全体の大規模修繕を控えており、 現在では給水システムの整備により使われなくなった給 水塔と高架水槽を内包する塔屋が残る。
現在残る建設年代別給水塔数
機能 性・合理 性を求め てつくら れた給水 塔は、
北海道・東北
給水 塔システ ムの進化 に伴い、 設備の更 新や
老朽 化などに よって解 体されて いく。
市町村別給水塔数
1%
九州・沖縄
7%
7%
塔数
関東
34%
22
中部
7%
36
福岡市 神戸市
38%
42
横浜市
約 883 基 関西
57
東京23区
中国・四国
京都市
28 26
Analysis ○ 塔のある集落 San Gimignano
群
シルエット
Ghardaia
地形
道
Bologna
にぎわい
伝達
Guizhou
共有
空
Kyoto
連続性
Siena
眺望
広場
Danchi
Tikal
影
浮遊
島
○ 給水塔の類型 タンク型
UFO 型
円盤型
フライングソーサー型
剣型
タンクがむき出しの基本形。
タンク型に類似し、タンクとパイプ
UFO 型に似ているが、上部のタン
UFO 型に似ているが、タンク部分
板状で中央部が少し盛り上がったよ
鉄製でコストも経済的であり、都内
部分を一体化して覆った形。
クと支柱部分の間が直線的なデザイ
がアダムスキー型円盤の形に似てい
うな形状。
から都下まで広く分布する。
鉄製で、カラーリングが豊富。
ンでコンクリート製。
る。
ごく一部の公団住宅でしか見られな い珍しい形。
枡型
スケルトン型
とっくり型
懐中電灯型
ボックス型
タンク型に分類され、コンクリート
タンク型に類似し、構造体がむき出
タンク型と共に広く分布するコンク
とっくり型に類似し、タンク部分の
巨大なものが多く、郊外の大規模団
製の直線のフォルム。
しのコンクリート製で多く存在して
リート製のとっくりのような形。
先に広がる形と支柱部分の直線的な
地で多く採用される形。
ツートーンのカラーリングのものが
いたが、多くが取り壊された。
くびれ部分の位置によって形は多種
形が特徴。
コンクリート製で、カラフルな外観
多様となる。
コンクリート製。
を持つものが多い。
多い。
フエラムネ型
待ち針型
八角柱型
十字型
コリスの駄菓子「フエラムネ」に似
細長い塔体の先に球形のタンクがつ
塔体が八角形の平面を持つ給水塔。
十字の形の塔体を持ち、頂部が枡型
た、円形頂部タンクの真ん中に丸い
いた、待ち針のような形で鋼製。
そのほとんどが沖縄に存在し、台風
に類似される。
穴が開いた給水塔。都営住宅で多く
団地では採用例が少ないが、工場で
の風圧を軽減するためにこの形が採
十字の形には、機能的な理由はない
見られたがほとんど解体された。
は採用例が多い。
用されたとしている。
とされる。
ヌーベルバーグ型
スクエア型
円筒型
ライトハウス型
タンクをコンクリートで覆い、4 本
円筒形のものが多い中、箱の形をし
とっくり型が原型とされる、茶筒の
海外で多く見られる形。
に分かれた支柱の革新的な形。
たタンクが特徴的である。
ような形。古いもので明治時代から
あまり団地や社宅などには用いられ
コンクリート製。
存在するものもある。
ない。
給水塔マニアや日本給水党という団体も存在し 団地および給水塔ツアーなど活動も行われている
コンクリート製あるいはレンガ製。
. B YBCPVU
23
Process o1. 給水塔の開放と塔のまちへの変換
閉鎖された給水塔を開放し、給水塔に呼応するように高架水槽のヴォリュームを
給水塔による新たな資源と開かれた屋上空間で、外部や他住棟利用者から
塔へと変え、屋上部にペントハウスを増築し屋上空間を開く。
給水塔と共有空間の維持管理をする仕組みを作る。
利用者1
ペントハウスのプログラム
利用者 3
周辺住民
学生 高野地区住民
菜園
お風呂
アトリエ
茶山駅利用者
観光客
デスク
etc
住塔 B
利用申請 下鴨神社
集会所
紅葉 マーケット
叡山電鉄利用者
バー
利用申請 etc
EV は塔 ( 屋上 ) への アクセスにもなる
ペントハウスのアクセスは 主に EV のみで行う
図書
オフィス
住塔 C 利用 収益
給水塔
etc
住民
借塔
イベント・祭事
スタジオ
維持管理
収益
収益 維持管理
街の塔
一時的な観光誘致
EV による住戸のアクセスは スキップになっている
住民
食塔
収益
カネボウ跡地 集会所
キャンプ
維持管理
バス停利用者
ダイニング
利用者 2 工房
住塔 A
住棟間交流
受付
塔の街
維持管理
住民
工房塔
etc
他住棟
利用申請 祭り 盆踊り
塔の下の菜園
24
大文字 送り火
etc
湯けむり塔からの眺め
塔の中の空間
第 二 住 宅 団 地
湯 け む り 塔
露天風呂
共同浴場
借 塔
休憩所
第 三 住 宅 団 地
集 会 所
個人工房
工 房 塔
オープン工房
食 塔
シェアダイニング シェアキッチン
オープンテラス
展 望 塔
バー
カーシェア
屋上菜園
菜 園 塔 展望台
温室
給 水 塔
劇 場 塔
個室スタジオ
大文字送り火のシーン
小ホール
Scale=1:700 0
4
12
24
48 M
屋上 平面図
25
o3. 住棟間の増築によるヒューマンなスケールの獲得と
o2. 別構造体の増築による住棟低層部の拡張
環境骨格の形成 屋上部と地上部の間にギャップをつくり、メリハリをつけるヴォリュームを
今後、より進むと思われる空き駐車場のスペースに、周辺を含めた街の人や
加える。
外部の人も積極的に利用できるプログラムを加える。
SKY CITY S SCALE
工房
菜園
DANCHI S SCALE KYOTO S SCALE
ギャリー
現在の均質に積まれた ヴォリューム
塔とペントハウスは ただ上に意識がいくだけの ヴォリューム
芸大生のシェアハウス
スケールにメリハリを付け 浮遊するヴォリューム
駐車場の間延びした空間
マーケット
住み込みアーティスト
etc
DIY 好き住民
etc
関係性が団地住戸の 住まい方の可能性を広げる
見る・見られる関係をつくる ヒューマンな空間
住民が外部や他住棟の人と間合いを図る空間となり、住民同士がたまれる小さ
画一的で間延びした住棟の周辺空間にヒューマンなスケールを感じられる
な場や見る・見られる関係をつくる場が立体交差する。
間の空間をつくる。 多様なライフスタイルを享受するような環境骨格を形成し、これからの住戸 リノベーションなどの可能性を広げる。
また、構造体は既存団地と別構造体の鉄骨造を基本とする。
○ 疎と密をつくり、塔に中心性をもたせる
団地住棟は x 軸方向に長いヴォリュームのため y 軸に対して低層部を多めに増築することで、 連結制振により団地の耐震補強も行う
画一的であった図と地の関係に豊さを出す
○ 街という認識と意識の変化
塔の見える場所が自分の住む街であると感じる ↓
立体交差する空間
26
決められた街区の感覚を溶かしていく
駐 輪 場
ブ ッ ク ス ペ ー ス
ギ ャ ラ リ ー レ ン タ ル ル ー ム
駐 輪 場 公 園
住 棟 接 続 テ ナ ン ト
駐 輪 場
搬 入 口
塔の下の市場
マ ー ケ ッ ト 住 棟 接 続 テ ナ ン ト
駐 輪 場
駐 輪 場
駐 輪 場
待 合 カ フ ェ
バ ス 停
給 水 塔
Scale=1:500 0 2
6
12
マ ー ケ ッ ト 24
M
地上 平面図
駐 輪 場
塔の下の広場では様々な人でに賑わう 塔により見える景色と空間が異なる
均質的であった建築と空間が 多 様 性 を 感 じ さ せ 、街 ら し く な る
塔と山が京都の空を高く見せる
下屋のような空間が
壁面の見え方を下げることで 塔をより高く見せる
団地住戸との間合いをはかる
ひとけを感じる低層空間
ヒューマンなスケールが 見 る・見 ら れ る の 関 係 性 を つ く る
住棟と団地外部との距離感を作り、団地と街が付かず離れずの関係性を生む
給水塔を囲むようにして 低層部がにぎわう
Scale=1:200
0
2
6
12
24 M
断面図
27
o4. 全国に広がる給水塔による塔の街のネットワーク
現在多く存在する使われなくなった給水塔をただ解体するのではなく、これからの 団地再生やまちづくりのきっかけにする。 → 給水塔を介した全国的なネットワークの可能性
塔のある街は、まちの人がまちを知り、まちを感じることでこれからの街を考える きっかけとなる。まちは住民が考えるものであり住民がつくっていくものであると 考える。
→ 大事なのは、変容していく都市の中で、愛されるモノを見つける、 あるいはつくっていくことである感じる。 それはある種、どうでもいいものかもしれない。
Elevation 黒い塔の群が 赤い塔を際立てる
劇 場 塔
地形の先に塔が在る 見え方をつくる
現在の高さ制限 (15m)
塔を際立たせるよう、 立面のスケールを分割する
28
展 望 塔
ま ち の 塔
山並みのように連なるエッジ
Diagram ○ 塔による住棟間のネットワークの形成
○ 地形のようにハコモノを崩す
均質な高架水槽のヴォリューム
小さな塔の集落がまちをつくっていく
形や高さの異なる塔が、塔の群の風景をつくる
小さな塔の集落がまちをつくっていく
塔の群が風景をつくる
食 塔
谷間に塔が見える
重なりが豊かな街並みと 街の奥行きを感じさせる
菜 園 塔
塔が住棟のアイデンティティとなる
工 房 塔 低層に抜けをつくり かろやかな門をつくる
集 会 所
Scale=1:250
0
2
6
京都らしさのあるスケール
12
24 M
29
Story
遠 景 こ こ は 、 私 の 街 で あ る 。
駅 を 降 り る と 塔 が 見 え る 。
最寄りである叡山電鉄茶山駅を降りてすぐの眺め
30
中 景 れ 塔 一 る の 本 。 下 の で 赤 は い 、 塔 ひ が と 伸 け び が る 色 。 濃 く 感 じ ら 人通りの多い団地の入り口からの眺め
31
近 景 相 を 変 え る 。
黒 い 塔 は 時 間 と 共 に 光 に よ っ て 様
塔 が 群 を 成 す 。
住棟屋上からの眺め
32
全 景 ダ る 塔 ン 。 の チ 上 、 か そ ら し 私 て の 京 住 都 む と 街 い が う 感 街 じ を ら 知 れ 給水塔(街の塔)からの眺め
33
Portfolio
vol.o2
京都工芸繊維大学大学院
堀 智哉
学部 2 年 岸上スタジオ ( 学部 3 年ブラッシュアップ ) 設計期間 : 2016.06 - 2016.07 プログラム : 地域図書館 敷地 : 大阪市西区靭本町 - 学内選抜発表作品
設計趣旨 公園の一部のように振舞い、やがて本棚の広場になるような地域図書館を提案する ・敷地である都市公園の中の機能として図書館を考える . ・様々な公園の利用者を考慮する . ・様々な公園や周辺のイベントを考慮する .
・公園とオフィスの二面性に対して応答する . ・電子書籍などの登場などによる本離れなどに応える現代的な地域的な図書館を目指す . ( 課題文より抜粋 )
素敵な出会いのための小さな地域図書館。 Library with some wonderful encounters. 34
Site
中之島 四ツ橋筋
靭公園 南東部
雑貨屋
地域図書館 植木市
SITE
靱会館
憩いの場である公園
バラ祭屋台
靭公園
運動公園
フォークダンス
遊具 ケヤキ並木
花見 バラ園コンサート
カフェ・レストラン
木津川
あみだ池筋
なにわ筋
四ツ橋筋
バラ園
えほん picnic
イベントに賑わう
御堂筋
ケヤキ並木 バラ園
中央大通
運動公園 テニスコート 遊具
公園にあるものが生む アクティビティ
Concept / Diagram 現在、電子書籍などの普及により実際に本を手に取ることが少なくなっ てきているように感じられるが、そのぶん未知な本に偶然的に出会うこ とが実際に本を手に取ることの魅力的な要素であると考える。 そこで、本を手に取ること、本に出会うことを目的とした地域図書館を 提案する。 本棚が空間に密接し、見え方や関わり方が変わり、空間が豊かになるこ とで出会うことの出来る本も豊かになるのではないか。 本棚は公園のイベントや人のアクティビティなどに順応し、本を並べる だけの機能の枠を超え、様々なものに出会えるきっかけとなる。 やがて図書館は公園の一部のように振舞われ、地域図書館から本棚の広 場へと姿を変えていく。
外部・内部で本棚の高さが変わる。
本棚のスケールが別の機能に変わる。
門のような本棚をくぐって広場に入る。
外から来る人。中で本を探す人。大人。子ども。
本棚が憩いの場のきっかけをつくる。
広場に舞台性が生まれ中へ引き込まれる。
様々なスケールが本との多様な出会い方をうむ。
背面のない浮いた本棚が、都市 本棚の広場 公園を結ぶ。 人の気配が感じられ、人が手に取っていた本が気になったり、 中の空間が気になったりと広場に引き寄せられる。
36
本棚やレベル差が空間に差異をつくる。
屋外ブースの本棚では公園の様々なイベントと図書館の
本棚が開口になり、ぬけをつくる。
関係を作り、公園の中の図書館になる。
Plan
▽+3200
テラス
開架書架 テラス
屋外書架
▽+4300 ▽+3500
分室 ▽+3500
くつろぎスペース
▽ 0
▽+4300
▽+2600
PC ルーム
児童書・雑誌
リビングルーム ▽+4700
▽+5000
▽+4700
開架書架
古本・新聞・雑誌 新刊・人気書架 ( 多世代 )
屋外書架
▽+300
閉架書架
▽ 0
開架書架
0 ▽+600
受付
2
12
6
0
M
2
6
12
M
Diagram
事務室
展示物・展示書架
WC
▽ 0
SECTION N
0
2
6
12
24
M
都市に対しては都市の建物の並びに合わせて大きな広場を配置、 公園に対しては角度を振り様相を変えた小さな広場を配置する。
公園のイベントや子供達の遊び場などに合わせて
図書館としての本棚の枠を超えて本棚と空間が変容する。
大きな広場空間に求心性をもたせることにより
図書館が広場としての機能を担い公園、都市に対して発信する。
Section
様々なレベルで交錯する本棚が出会いをうむ
本棚のぬけにより広場のような空間に目がいく
下屋のような空間で憩う
本棚による分室のような空間
樹木と視界が向き合う
ヒューマンなスケールで 本棚の在り方が変容する
Site / Proposal / Axonometic drawing Scale=1:100
0
1
5
10 M
37
Component
Scene
本棚から伸びる下屋のような屋根
本棚の延長による ルーバーのトップライト 本棚が構造体になる ( 赤色部分 )
真ん中の広場を取り巻く立体的な 回廊のようにスラブを配置 樹の下に潜るような 屋外空間
余白をもたせた大空間
図書館が広場のように使われる
門のような本棚
外部・半屋外部・内部の本棚が 密接する
出店にもなる本棚
本棚と床のレベルが多様な場をつくる
38
公園の一部として振舞う
39
Tanezaki Evacuation Tower
- 日常の延長としての津波避難タワー -
修士 1 年 清水建設 産学協同デザインコンペティション 設計期間 : 2019.10 - 2019.11 プログラム : 津波避難タワー 敷地 : 高知市種崎地区 - 最優秀賞 ( 一位 )
設計趣旨 単なる工作物ではなく津波の力に対して最適な形状かつ防災を意識しつつその地域社会と日常生活に結びついた新しい 津波避難タワーを提案する ・単に避難すためだけの施設ではなく、日常利用や災害時の対応機能も併せて持たせる . ・種崎地区で不足する約 500 人分 ( 地区における避難施設の不足人数を設定 ) を計画する . ・高さ・階数は現地海抜と津波想定高により設定する .
・避難に適した階高 ( 想定津波浸水深 +2 フロア以上の階 ) を設定する .. ( 課題文より抜粋 )
日常の延長線上に存在する避難行為。 Evacuation is the extension of daily life. 40
Concept
Research 異周期二重螺旋構造 避難施設に歩み寄ることを目標と定め、 日常の延長線上に避難行為が存在するような場所を提案する。 そこでまず現在多く普及する津波避難タワーに地続きでアプローチするよう
種崎地区年齢別人口 (2019年10月) 総人口1,732人
種崎地区
高知県高知市種崎地区は高知市の中で最も南に位 置し、土佐湾と浦戸湾に面する。人口は 1,732 人、 世帯数 937 世帯の地区である。ハザードマップ によるとほとんどの地域で1m 以上の浸水が予想 される。現在種崎地区では 4 つの避難施設が設け られ、住人分の避難人数は確保されている。しか し、避難施設から 300m 以内でカバーすること のできない地域も存在する。
186
50 57
種崎地区3区分別人口推移 (2006∼2019)
110
3,000 115 117
0
100
次に二重螺旋型にもう一つ動線を設けることで日常の利用と非常時の利用が
300
2,000
369
2,488 2,432 2,349 2,330 2,268 2,215 2,164 2,069 2,011 1,964 1,915 1,835 1,788 1,732
631
641
650
662
679
678
705
1,500 221
1,000
220
284
1,579 1,517 1,441
1,416 1,362 1,321
500 0
参照:住民基本台帳 0∼ 9 10∼19 20∼29 30∼39 40∼49 60∼69 70∼79 80∼89 90∼99 100∼
Scale 1:10000
に、スロープを設ける。
2,500
274
258
252
227
216
1255 1,155 204
187
748
762
771
764
771
1,098 1,048 998
950
912
865
121
105
102
165
154
146
765
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
50∼59
0 ∼ 14
15 ∼ 64
65 ∼
Scale 1:10000
N
500
278
727
0
100
300
N
500
Urado Bay
表裏の関係で一体となる。 非日常の動線を日常化するために円周を大きくとり、幅も広げることでテラ スのような場となる。 最後に非常用のスロープを低勾配とするために螺旋の周期を大きくする。そ
Tosa Bay 津波到達時間
Mimase
Mimase
over
40 60minutes
れにより 2 つの螺旋でズレが生じ、そのズレが棚や腰掛のようなアクティビ
Tanezaki
五区
30 40minutes 20 30minutes
種崎地区逃げ地図
10 20minutes
3分
5 10minutes
ティを生み出す。
0 5minutes
6分
9分
12 分
15 分
18 分
21 分
24 分
3分の移動距離 : 129M (山田容三「心拍数から見た山林労働者の心拍数(京都大学和歌山演習林における実験例)に基づき、
計画敷地
勾配による歩行速度の低減率を考慮して、最終的に歩行速度を 43m/ 分とした。 )
Nagahama
Activity
( timeline )
日常
発生時
復興 N
N
0
300
500
1000
0
100
300
日常では誰かの居場所となるような自由な使われ方を想定する。場所によって使われ方は
津波発生時、高さ 10m 以上の 3 階と屋上に避難を行う。避難面積は 409 ㎡あり、一つ
被災後は地域の復興の中心となり、非常用備蓄の供給、簡易テントによる炊き出し、2 階
変化し、漁師小屋・農小屋・児童館・図書館などを想定する。ここでは農小屋と集会所。
で約 300 人が避難することができる。
部分の個室利用など、支援に対応した拠点となる。
トラススラブと RC 造コア
吊構造上部スロープ
木造ラーメン下部スロープ
中心に RC 造のコアを持ち、そこからトラス梁によ り各スラブが形成される。コア部分は円形二層壁に より、津波や地震に耐えうる構造である。
動線を上部と下部に分断することで津波に対応した 構造をヒューマンスケールで形成する。上部動線は 吊構造とコア部分からのトラス支持。
下部動線は木造ラーメンによって支持される。木造 部分を小部材で形成することで、津波で破壊された 後の被害を抑え、再建を容易にする。
Structure
42
100
( 3type )
500
1000
1 階東側
2 階空間
3 階スロープ
模型写真
Section
備蓄倉庫と WC のコア
人の居場所が生まれる
伝熱チューブによる床暖
スロープが机のように
小さく多様な場所
木格子と布による半屋内
登りながら本棚
モノを干したりかけたり
スロープが軒下に
Site / Proposal / Axonometic drawing
Scale=1:75 0
1
スロープが縁側のように
3
5
10 Meters
非常用貯水槽 43
Stepping Space Bridge 学部 2 年 末松スタジオ 設計期間 : 2016.11 - 2017.01 プログラム : 連絡橋 ( 歩行空間 ) 敷地 : 吹田市 関西大学 - 学内選抜発表作品 設計趣旨 屋根をもつ歩行空間 ( 教室棟と凛風館を繋ぐ橋 ) を提案する ・第 4 学舎棟 4 階または 5 階と凛風館屋上を連絡する歩行空間である . ・必ず屋根を設けて雨に濡れず連絡できる動線を確保する . ・主体構造を鉄骨造とし、構造的なデザインも考慮する .
・凛風館の屋上を活性化させる計画をする . ( 課題文より抜粋 )
場が点在する。 Many places are studded.
⃝ 4 学舎 4 階付近
44
⃝ 歩行空間から凛風館屋上を眺める
⃝ 凛風館 4 階付近
0 1
5
10 M
道のようなデッキでつながる 研究ラボ + 社員寮 1DAY WORKSHOP 設計期間 : 2019.12 プログラム : 研究ラボ + 社員寮
設計趣旨 道のようなデッキが 地域 と ラボ + 社員寮 をつなぐ建築を提案する ・孔と建具によるヴォイドにより交わるアクティビティ .
全体 (a)
・公園の緑を取り込む . ・遊歩道から見れる建築空間によるアクティビティのシークエンス . ・街並みと公園を配慮し、分割したヴォリュームのスケール .
活動とにぎわいが交差する建築。 Activity in the architecture and town are interacted.
1F Plan
(Scale=1:400) 7,000
7,000
49,000 7,000
7,000
2,500 7,000
7,000
7,000
求心性のあるペイヴメントが 交差点の懐のような空間を作る
歩行者から研究ラボの様子が見える
6,000
企業の情報を街へ発信 +200
+300
7,000
+500
集合住宅
全体 (b)
公園への抜け イベント時にテントをかけて 囲むデッキ空間を利用する
+500
A
A
Section
活動の交差する場が生まれる
公開空地 ( 遊歩道 )
スタッフルーム MWC
6,000
WWC
3,000
研究スペース
倉庫
1,850
+500
搬入スペース
壁をスクリーンにして 集まれる空間
集合住宅
N
集合住宅
角度を振ることにより 公園に対して開きながら ダイナミックな空間を作る
0
2
5
10
公園
Section
(Scale=1:200)
15 Meters
B
公園の抜けを 孔を作り演出する
B
D 研究ラボと社員寮がラウンジを通して繋がる
道のようなデッキは公園と一体化し都市と結ぶ
全体 (c)
社員寮と研究ラボが みる・みられる関係をつくる
公開空地からの アクティビティの連続的な抜け
2,520
▽ 最高高さ
デッキ
3,000
公開空地 ( 歩道 ) ▽2 F L
実験店舗
3,500 500
95,20
C 公園を樹海のように取り込む社員寮
広場のような大空間の研究ラボ
Section
隣接する集合住宅からのアプローチ
5,000
34,000 7,000
研究ラボ
▽G L
研究ラボ
▽1 F L
0
2
5
10
15 Meters
公園と繋がるデッキ空間
45
カベをなくす壁 - 私の家の外壁、お貸しします . Idea Competition 設計期間 : 2019.11 プログラム : 集合住宅
設計趣旨 外壁や塀を共有することで様々なきっかけをつくる建築を提案する
外壁や塀壁が会話のきっかけに
・話しかけてもいい「言い訳」をデザインする . ・外壁や塀はパブリックである . ・壁を貸す、借りることでつくる関係性 .
壁が交流のきっかけをつくる。 Walls create opportunities for interaction. ○ 外壁や塀がベンチになっている
片廊下
住戸
○ カベとカベの間が活動の場となる
○ カベが囲むことによる劇場性
○ 塀がガーデニングになっており縦の繋がりを
大きなカベ 住戸
片廊下
住戸
住戸
住戸 住戸
階段
住戸
3F S = 1/100
○ 本棚が塀であり内と外を繋ぐ
黒板 住戸
片廊下
外壁や塀壁が活動のきっかけに
住戸
テラス
2F S = 1/100 片廊下
住戸
住戸
片廊下
2F S = 1/100
○ カベが豊かな街並みを作り、光を灯す
住戸
住戸
住戸
住戸
壁と壁の間、街と壁の間を使いこなす .
MAP カベ
2F 住戸 , カベ配置図
住戸
2F S = 1/100
西立面図
キャンバスカベ : 自由に描くことも貼ることもできる壁 .
大きなカベ
キッチンカベ
: 大きなカベをみんなでひとつ共有する .
: 建具を開けるとキッチンが内包されているカベ .
この集合住宅のシンボル的なモノでもあり、
外側を開けるとシェアキッチン、内側だけを開けると個人キッチン、
パブリックビューイングやアーティストインレジデンス、
両側をお開けるとアイランドキッチンとしてテラスと共に使う共ことができる . ワークショップなど街の人を混ぜて関わりを持つことが
: 住民達で街のマップを壁に制作し、更新していく .
N
できる .
オリジナルで多国籍な人達にも応えるマップは、制作過程と
スポーツカベ
道案内で会話のきっかけがデザインされる .
: サッカーやテニスの壁当てができる壁や バスケのゴールのついた壁、ボルタリングの 壁などアマチュアレベルから遊びの感覚で
絵画教室やワークショップ、写真の展示などを通して 共通の趣味から交流のきっかけが生まれる .
ガーデニングカベ
本棚カベ : 内と外で本棚を共有するカベ . 中庭の様子を本棚の開口を通して道から伺うことができる
: 縦長で何人かで共有するガーデニングのしつらえを持った壁 . 水やりなど協力しながら集合住宅を壁が彩る .
イエ型カベ : 街に向いたこの外壁は中高層の街並みによって縦に伸びたスケールを押さえ、 また街灯を設置せず、灯らせてカベの開口から光を灯らせて街に安心感を 与える .
カベで遊ぶことができる .
スクリーンカベ : 隣人の外壁をお借りして、スクリーンとして利用する .
川沿いの出店カベ : 川沿いではリバースポーツ、ウォーキングの人達と
映画館のようにもなるし、レクチャーホール、教室のように なることもできる .
接点をもつ壁に穴が開いたような出店 .
外壁や塀壁がみんなで盛り上がる舞台に
中庭で利用するボールやシューズなど借りることができる .
46
断面図 S=1/110
外壁や塀壁が街と人との接点に
地形に佇むアトリエ 学部 3 年 グループ設計 設計期間 : 2017.9 - 2017.11 プログラム : 木造アトリエ ( 学生用製図室 ) 敷地 : 吹田市千里丘月ヶ丘 設計趣旨 地形を読むことで場所に素直な木造のアトリエ提案する
周辺環境を考慮した配置計画とボリューム
・木造の在来軸組構造とする . ・学生が 20 人程度利用できるものとする . ・外部からの来訪者に応える応接間を用意す .
・小規模なセミナーや講評会が行えるスペースを設ける . ( 課題文より抜粋 )
地形を読む建築。 Respond to the terrain. B
Elevation
Plan
坂道から見えるアトリエの佇まい
A
0
1
5
A
10 (m)
N
0
1
5
10
20 (m)
B
Detail Section 気持ちのいいテラス空間 0
1
5
10 (m)
Site / Proposal / Axonometic drawing Scale=1:100 0
1
5
10 (m)
0
1
3
6 (m)
線路沿いの抜け
47