建築物の核心でもありました。私を含む多くの若いダンサー たちは、「スリムな体型を維持しなければダンサーとしての 価値がない」という嘘に騙されていました。胸郭や背骨が むき出しになっていないと、真剣に訓練を受けていないと 言われたのです。痩せて頬骨がくぼんでいるのは、競争の 激しい業界で成功しようという決意の表れだ。摂食障害 は、バレエの成功と引き換えに、食べたいという肉欲を断 ち切って激痛に耐えることで、志を貫くことができるという ロマンティックなものでした。 確かに、体がお金になる道具であるダンサーは、バレ エ団からお金をもらっているプロとして、棒のような体 格を維持しなければならないという義務(契約や仲 間からの圧力)がありました。私は踊り始めた6歳の 頃から、バレエはスポーツではなく芸術であり、ダンサ ーは観客を魅了するファンタジーを描いた芸術作品で あると聞かされていました。当然、私は体重を減らすこと に夢中になりました。私が望んでいたのは、自分が最も得意とす ること、そして自分が評価されることで成功することでした。痩せ ていることは、大きな夢を叶えるために必要な小さな犠牲だと思 っていました。私もコーチも両親も、私がプロのダンサーになるた めに必要なものを持っていると確信していました。私には、過食 症や拒食症になるための規律がありました。バレエという芸術へ の愛情が、私の衰えた体を誰よりもトレーニングに駆り立てたの です。自分は無敵で、ダンサーになる運命にあると思っていまし た。しかし、それは大きな間違いでした。 私の体は自分自身に負けてしまったのです。数々の全国大会に 出場した後、半年以上も練習していた足首周りの鋭い痛みの原 因を、医師が私と母に説明してくれました。私のコーチは、トレー ニングを休んだり、足を検査したりすることは、規律の欠如を意 味すると主張しました。その結果、私の足首の両側で、後脛骨と 6