アクティベート ・ リーフ No.768
とらえ方の問題 A QUES TIO PERSPE N O CT IV F E
デービッド・ボリック
先日、ユダヤ教のラビであるエ
ような過去の書き換えを自然に行
に気にさわることをしてきたけれ
み、深くうなずかされました。最
に「不快体験フィルター」とでも
ることをしたことがきっとあるに
バン・モフィックによる記事を読
後の段落に、こう書かれています。 「哲学者セーレン・キルケゴール はかつて、『人生とは、前を向い
て生き、後ろを向いて理解するも
のだ』と言いました。私たちには、 後ろに過ぎ去った部分の人生を判 断する力が備わっています。すで
に起きたことは変えられないけれ ど、それがどんな意味をなすかは 変えられます。何を心に留めてお くかを選ぶことで、自分がなろう と決めた人間になれるのです。」
その良い例が、旧約聖書に登場 するヨセフです。自分に対してと
んでもなくひどいことをした兄弟
たちに、ヨセフはこう言いました。
「あなたがたはわたしに対して悪
をたくらんだが、神はそれを良き に変らせて、今日のように多くの
民の命を救おうと計らわれまし た。」 1
私は、モフィックが勧めている
なっています。写真ソフトのよう いうようなものを使って、嫌なも のの多くを消し去ったり、たとえ 残しておくとしても、以前ほど目
立たないところに追いやったりし ています。
けれども、自分が記憶の暗い部
分に向かっていると気づいた時に は、別のとらえ方で物事を見よう
と意識的に努力しなければならな いこともあります。嫌な思い出に
なっている相手や状況について、 わざと好意的に解釈するか、ある いは、今現在はそこに何の良いこ
ともないように思えても、だから といって、神の子である私にとっ
て万事を共に働かせて益としてく ださるという神の約束が無効にな るわけではないと自分に言い聞か せて、思考回路を切り替えるので
ど、自分だって、相手の気にさわ 違いない。あの人とうまくやるの は難しかったけれど、おそらく相 手にとっても、私とうまくやるの
は同じくらい難しかったことだろ う」と言うことです。
人生というのは、ニュアンスに 富んで複雑なものです。私はこれ までに幾度も、自分の判断が短絡 的であったことを認め、大概の事 柄については、真に正しい判断を
下せるほど十分な知識を備えてい ないという現実を受け入れなけれ ばなりませんでした。自分の限ら
れた理解力で人々や状況を判断す るのではなく、神の言葉に書かれ
ていて真実だと分かっていること に頼るなら、もっと多くを理解で きることでしょう。
2 す。
私にとって非常に効果的だと判 明した方法は、「誰々さんは本当
1. 創世記 50:20 2. ローマ 8:28
「アクティベート・リーフ」は、英語の「Activated」誌からの記事を翻訳したものです。その他の記事は、ホームページでご覧頂けます。 http://www.activate.jp
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Translated from English Activated Magazine Vol.21-11 p11
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