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THE CALL ࡤ͍̥̫ コース・ステンヘル
「チャーリー! どこにいるんだい?」 最初は心配していませんでした。うちの黒いラブラ ドール犬は、私たちと一緒に林の中のほこりっぽい道 を走り回り、ウサギの足跡を嗅いだりして、人生を満 喫するのが何よりの楽しみだったのです。でも、私 にとって友のような存在であるチャーリーは、どこに 行ってしまったのでしょうか。 呼んでも、返事がありません。遠くの茂みや深い 下生えの中を走り回っているわけでもなさそうです。 カッコウの寂しい鳴き声と木々の優しい葉ずれの音以 外は、何も聞こえません。 何かがおかしいと思いました。こんなことは初めて です。 私は通り道を離れて、人の背丈ほどあるシダや、と げだらけの茂みの間を抜け、地表をのたうち回る厄介 な木の根を越えて進みながら、声の限りに犬の名を叫 びました。 「チャーリー!」 その時、あまり聞いたことのない甲高い鳴き声が遠 くから聞こえることに気づきました。 うちの犬でしょうか。心臓をドキドキさせながら進 んでいくと、 水の溜まった不思議な場所に着きました。 湖や沼ではありません。岸辺に腰を下ろして、雁の飛 び立つのを眺めながら、とめどなく流れる神の言葉の 水を思い出すような場所ではないのです。 それは、 貯水池でした。水面が黒く見えるほど深く、 土手はかなり高くされています。そして、そこにいた のです。ゴムシートの敷かれた土手を必死に乗り越え ようとして疲れ果てた、うちの犬が。もう、あきらめ
かけているようでしたが、私が来るのを見て、それま での哀れな吠え声が、いかにも嬉しそうな鳴き声に変 わりました。私はチャーリーを何とか無事に引き上げ ることができました。通り道に戻りながら、ふたりと もどれほど幸せに感じていたことでしょう。 「チャーリー! どこにいるんだい?」 私は自分の言ったその言葉から、神がエデンの園 で、友に呼びかけておられた時のことを思い出しま した。 「アダム! どこにいるんだい?」 アダムは貯水池に落ちたわけではありません。禁じ られていた木の実を食べて、この世に罪の呪いをもた らしてしまったのです。神は一日の涼しい時間にやって きて、友であるアダムたちと時間を過ごそうとされまし たが、二人が見つかりませんでした。 (創世記 3 章) 私が犬の居場所を知らなかったのとは違い、神はア ダムとエバがどこに隠れているのかをご存じでした。 それでも、神が感じられた心の痛みは、私のよりもずっ と大きかったに違いありません。愛する友であるこの 二人が、神を避けて隠れていたのですから。 神は今も、私たちに呼びかけておられます。今も同 じ言葉で、私たち一人一人に、日々呼びかけておられ るのです。 私は、その言葉を読む時に自分の名前を入れて、個 人的な呼びかけとしています。神から隠れようとはし ませんが、私も時々至らないことはあります。でも、 ありがたいことに、神は私を赦してくださるし、アダ ムとかつてされていたように、一日の涼しい時間に私 と話したいと思ってくださるのです。
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Translated from English Activated Magazine Vol.24 -1 p7
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