THE PEARL DIVER
サイモン・ビショップ
私は、あるインド人の真珠ダイバー（天然真珠の採 取を行う潜水夫）の話を読んだことがあるのですが、 その人は、友人である外国人宣教師から、救いという のは非常にシンプルで、イエスを救い主として受け入 れるだけなのだと聞いても、納得しようとしませんで した。救われるには、自己犠牲や、多大なる個人的代 償が必要なはずだと信じていたからです。
その考えが変わるきっかけとなったのは、彼の息子 が命を落としてまでして手に入れた真珠を宣教師に贈 ろうとしたところ、無料で受け取る代わりに購入しよ うと申し出られたことです。彼にとっては金に代え られないほど大切なものだったのに、ただの金銭的な 取引におとしめられたように感じて、気分を害しまし
た。宣教師はこの機を逃すことなく、ちょうど真珠ダ イバーにとってはどんな金額であってもその真珠を売 ることなどできないように、神がその御子イエスを通 して与える救いは贈り物でしかありえないのだと説明 できました。イエスは、救いを私たちに与えるために、 すべてを犠牲にされたのですから。
私はこの話を読んで、イエスが語られた、ある商人 のことを思い出しました。その人はあまりにも貴重な 真珠が売りに出されているのを見つけたので、それを 買うために自分の財産と持ち物を全て売り払ったので す。 1 これは、神の国が、その一員になりたい者にとっ てどのようなものなのかを示していると、イエスは言 われました。お金を出して買わなくてはならないとい うことではなく、どんなものとも比べようのないほど 貴重なものだとみなしなさいということです。
復活祭（イースター）は、私たちの罪の代価として、 イエスがどれほどの犠牲を払ってくださったのかを考 える良い機会です。イエスは、私たちが罪を赦されて 天の御国に入ることができるように、殴られ、むち打
たれ、激しい苦痛を与えられ、辱めを受け、そして最 後に十字架につけられて死なれました。
イエスが私たちのために払ってくださった犠牲に 対して、お返しすることなど決してできません。しか し、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を 尽くして、神と他の人々を愛することによって、い かに感謝の気持を表すことができるのか、考えてみ るのは良いことだと思います。 2 それは、機会が訪れ た時には、いつでもそうできる状態でいること、また、 それを実践するための機会を自分から積極的に作り 出していくことを意味します。私たちが皆、助けを必 要としている人に、神の愛と平安を伝える道具となれ ますように。
まだ、イエスを救い主として受け入れていな い方は、ぜひ次のようにお祈りして、イエス をあなたの心と人生に迎え入れてください。 「イエスさま、私のすべての罪を赦してくだ さい。あなたが私のために死んでくださり、 その後、復活されたことを信じます。心の扉を 開いて、あなたをお招きしますので、あなたの 愛と聖霊で私を満たし、あなたのことをもっと よく知れるようお助けください。そして、真実 の道に導いてください。アーメン。」