2012/11/08 卒業論文発表会 古谷誠章研究室 1X09A097-8 関根 梨沙子
研究テーマ:
- 地域デザイン研究 -
エコミュージアムの計画手法と地域帰属意識向上の相関
目次:
第1章 研究概要
第4章 分析/考察
1-1 はじめに
4-1 調査結果/分析
1-2 エコミュージアムと田園空間博物館の定義
4-1-1 資料調査 - コア施設周辺環境
1-3 研究背景
①コア施設とサテライトの位置関係について
1-3-1 研究背景Ⅰ - 着地型観光による地域再生の促進
4-1-2 アンケート調査 - 事業内容・効果
1-3-2 研究背景Ⅱ - 地域帰属意識の希薄化と地域コミュニティ
②手法としての選定理由について
③拠点整備と活動内容について
・生活環境再考の必要性
1-4 研究目的
④コア施設、サテライト新設率について
1-5 仮説
⑤行政、地域住民の参加率と参加段階について
1-6 論文構成
⑥地域帰属意識の希薄化に対する効果について
1-7 既往研究
4-1-3 アンケート調査 - コア施設設計手法 ⑦コア施設の敷地選定理由について ⑧コア施設設計手法について ⑨コア施設の機能について ⑩コア施設と周辺施設との連携について
第2章 研究方法
⑪コア施設管理・運営団体について 4-1-4 分析まとめ
2-1 研究構成
4-2 考察
2-2 研究対象
4-2-1 エコミュージアム・田園空間博物館と地域帰属
2-2-1 屋根のない博物館 - エコミュージアム
意識向上との相乗効果
2-2-2 屋根のない博物館 - 田園空間博物館
4-2-2 地域帰属意識向上を促すための広域的計画手法
2-2-3 研究対象事業一覧
2-3 調査方法・調査内容 2-3-1 アンケート調査 - 事業内容・効果とコア施設設計手法 2-3-2 ヒアリング調査 -事業内容による地域帰属意識に対する
効果
2-4 調査資料集成見本
第5章 結論
5-1 相乗効果と広域的計画手法 5-2 展望
第3章 調査集成 参考文献 3-1 資料・アンケート調査データシート
謝辞
3-2 現地調査データシート 3-2-1 南遠州とうもんの里(静岡県) 3-2-2 ひみ田園漁村空間博物館(富山県) 3-2-3 田園空間整備事業(山梨県) 3-2-4 田園空間整備事業(茨城県)
言葉の定義: エコミュージアム……フランス発祥の地域づくりの手法。 地域全体を 屋根のない博物館 とし、地域住民が主体となって地域の魅力を 観光者に提供する。 コア、サテライト、ディスカバリートレイルの3要素で構成される。
3-2-5 田園空間整備事業(千葉県)
田園空間博物館 ……エコミュージアムと同意義の地域づくりの手法で、農林水産省が取り組んでい
3-2-6 じょんのびを生かしたまちづくり(新潟県)
る事業。
第1章 研究概要
第2章 研究方法
■本論文について
■研究対象事業選定
昨今、日本国内において「まちづくり」や「地域活性化」 、「地域再生」という言葉をよく耳にする。
□現地調査対象事業紹介
■考察 ■アンケート分析 ■現地調査分析
的活動を維持していこうというものである。
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■各機能における希薄化の解決率
《エコミュージアム・田園空間博物館の定義》
農産物直売所の捉え方
ミュージアム
Ⅰ.コア、Ⅱ.サテライト、Ⅲ.ディスカバリートレイルの3要素で構成される屋根のない博物館
公共宿泊施設
4. 田園空間整備事業(茨城県)
3. 田園空間整備事業(山梨県)
事業全体におけるコア施設
公園 農産物直売所
地域帰属意識の希薄化を解決した 事業におけるコア施設
道の駅
□エコミュージアム・田園空間博物館の基本構成
図書館
しかし、その目標は地域によって異なり、その取り組みも多岐にわたる。 その中でも観光促進を主な目的とした取り組みの一つとして、地域全体を
■南遠州とうもんの里にみる
公民館・コミュニティセンター
このような取り組みを大まかに説明すると、地域社会の人口規模や経済規模が徐々に衰退する中で、 かつての輝きを取り戻したり、新たな価値を創出することで地域の魅力を高め、地域住民の生活や社会
①農産物直売所としてのコア施設がもたらす住民の地域帰属意識向上
2. ひみ田園漁村空間博物館(富山県)
1. 南遠州とうもんの里(静岡県)
情報発信のみ
Ⅰ . コア … 地域の紹介所の機能を果たす拠点施設 屋根のない博物館 とし
て捉え、地域が持つ自然環境や社会環境および自然遺産、文化遺産といった地域資源を、地域住民が主 体となり、相互の関連や周辺環境との関わりを保ったまま、観光者に提供することによって、地域を見
わからない
Ⅱ . サテライト … 現地で保存された展示対象
0
6. じょんのびを生かしたまちづくり(新潟県)
5. 田園空間整備事業(千葉県)
10
20
30
40
→地域住民と来訪者が
→農産物直売所の解決率が高い
Ⅲ . ディスカバリー・トレイル … コアとサテライトあるいはサテライト相互をつなぎ、地域の 魅力再発見へと導く小径
直し、その発展を目指す「エコミュージアム」という取り組みがある。
地域の魅力を共有する場と捉える
②地域住民と来訪者の双方が、地域の魅力を共有できる場としてのコア施設がもたらす、地域経済の向上や環境保全
【伝統的博物館】 【エコミュージアム・田園空間博物館】
また、「エコミュージアム」 と同意義の取り組みとして、農村地域を対象として、農村独自の美しい 景観や豊かな自然、人々の営みによって長い間に培われてきた文化などの魅力を、博物館の展示物と見
□アンケート調査データシート例
第3章 調査集成
立て、農村地域を一つの「屋根のない博物館」として保全・活用しようとする「田園空間博物館」とい
01 とかち田園空間博物館
北海道帯広市、芽室町、中札内村
01
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4、コア施設の基本情報について 、 ア施設の基本情報に て
■山梨県の事業にみる
■千葉県の事業にみる
コア・サテライトの連携整備
コア施設での農業体験
4-1、コア施設の機能 と 施設情報 公民館
■アンケート調査データシート(悉皆調査 71 事業)
う取り組みがある。
ミュージアム
コミュニティ
公共宿泊施設
農産物直売所
公園
道の駅
図書館
情報発信のみ
センター
5、 ア施設の設計手法に 5、コア施設の設計手法について て
資料調査、アンケート調査で得られた定量的データを記載。 地域住民が主体となって地域の魅力を観光者に提供することで、それとともに地域の環境保全・改善
5-1、コア施設の敷地環境 と 選定理由
→事例間を横断して比較することで分析
や地域経済の向上といった効果にもつながるが、エコミュージアムや田園空間博物館は、それらの効果
駅
市街地
農地
道路
サテライト
公共施設
河川 湖沼
5-2、コア施設の設計手法 と 構法・材料・請負
移築 修復
改築
新築
その他
6、 ア施設と周辺施設との連携に 6、コア施設と周辺施設との連携について て
■現地調査データシート(抽出調査 6 事業)
に加え、縮小社会において、地域コミュニティを再考する上で、地域住民の地域帰属意識を向上させる
6-1、施設間連携の有無 と 内容
施設間連携 有り
7、コア施設の管理者 、 ア施設の管理者 と 利用者に 利用者について て 7-1、コア施設の運営・管理者
現地でのヒアリングや施設見学によって得られた定性的データを記載。
地域デザインとなりうるのではないだろうか。
行政
地域住民
NPO
その他
7-2、コア施設の利用人数
8000
→事例毎に特徴的な現象を分析
0 2008年
2009年
2010年
2011年
7-3、コア施設の利用者層
私は、本研究において、エコミュージアムや田園空間博物館が地域住民の地域帰属意識に与える影響
単一 世代
2 世代
多 世代
地元 住民
地域 住民
広域 の人々
→自然資源の魅力の共有と環境保全
→農業文化の魅力の共有と高齢者の第2の職場確保
□現地調査データシート例 自然系資産
歴史系資産
1 北条大池
をテーマとして設定し、それらの核となる建築と地域社会の接続性について考えていきたい。
2 杉沢湧水 3 小幡棚田
5
石岡市
19 6
詩碑・歌碑・石碑・像
舘排水路
師付の田井
平沢官衛跡
助六の首塚
片野城址
百体摩崖仏
4 高友遊水池
佐久良東雄旧邸
神社・寺院 蚕影山神社
文化系資産 市民研修センター
飯名神社
筑波ふれあいの里
筑波山神社
フラワーパーク
西光院
その他
無形文化資産
北条用水路
③計画段階から運営段階まで継続して参加している地域住民がつくりだす地域帰属意識向上を促すコア施設
雪入のふれあいの里
5 上曽棚田
丸山古墳
善光寺
果樹試験場
6 瓦谷田園風景
雪入の郷倉
東城寺
小町の里
7 野田谷津田
志筑城址
鷲神社
8 半久棚田 9 志筑農村風景
17
16 5 4
5 24 22
10 上志筑谷津田
7
11 小野田園風景
23
4
12 北条堰 13 舘谷津田
7
2
14 山口谷津田
3
3 2
15 中原池 2
3
2
16 佐久の大杉
6
17 柴間池調整池
1 310
1
12
18 五本松の池 9
19 鳴滝 20 堂山谷津田
11 14
4 6
自然系資産
21 中坪谷津田
27
628
歴史系資産
22 山寺谷津田
2
30
23 片岡谷津田 25
01
02
03
■希薄化を解決した事業における
■南遠州とうもんの里にみる
04
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地域住民の参加率・参加段階
地域住民の積極的な参加
07
08
09
詩碑・歌碑・石碑・像
24 上曽谷津田
4
25 吹上谷津田
神社・寺院
26 粟田東池
■目的
7
文化系資産
27 雪入谷津田 28 小町田園風景 20
29 やすらぎ森林公園
※コア施設を赤字で示している
30 本郷谷津田
…事業区域
エコミュージアム(15 事業)
研究目的Ⅰ:エコミュージアム・田園空間博物館の事業内容、効果を整理する
田園空間博物館(56 事業)
土浦市
第4章 分析/考察 ■悉皆調査
上を促すための策を提案する エコミュージアム・田園空間博物館 (全 71 事業)
□71 事業 (=全対象事業)
■仮説
未回答・被災地(16 事業) エコミュージアム 7 事業、田園空間博物館 19 事業
2011 年度 地域デザインゼミ卒業論文
「地域再生計画にみる施設活用の効果と可能性の研究」
・資料調査 ・アンケート調査 悉皆調査… 研究目的①エコミュージ アム・田園空間博物館の 事業内容、効果を整理する
アンケートで回答があった事業(45 事業) エコミュージアム 8 事業、田園空間博物館 37 事業
早稲田大学古谷研究室 久我淳子、武井光 上記の既往研究を参照し、
抽出調査…研究目的②地域帰属意識の向上のための 要素との関係性や相乗効果を明らかにする
□6 事業 ・ヒアリング調査
2000m
■田園空間整備事業
S=1/240000
8000m
12%
■東筑波地区の概要
本地域は、万葉の時代から筑波山麓の水源を利用した谷津田開発による稲作を主とした農業が発展して 筑波山麓から流れる良質な水と豊かな大地と太陽に恵まれた東筑波地域は、古くは万葉の時代から筑波
■分析
に備えて創られた穀物貯蔵庫も保存されている。農村文化は、古代からの筑波信仰、奈良時代の本地区に ら流れ出る湧水、沢水や台地間の小河川が滞水する耕作条件の良い谷津田の湿田から耕作が始められ、米 隣接する石岡の「常陸国」国府設置、江戸時代の水戸街道の宿場町としての栄えから、神社・仏閣・史跡 をはじめとする多彩な作物が作られている。 等の歴史遺産や祭事、特に水が少ないため、水へのあこがれ、感謝の気持ちを表す五穀豊穣、雨乞い行事、 風ふさぎ行事などの伝統文化が多く残されている。現在では、筑波北条米、常陸秋そば、北と南の作物で 事業全域情報
あるりんご、みかんをはじめ約 50 種類の作物が栽培され、県内でも有数の作物の宝庫となっている。
計画段階+運営段階
Ⅰ. 既往研究との比較
計画段階のみ
□施設活用によって目指した目標と達成した項目
□エコミュージアム・田園空間博物館によって目指した目標と達成した項目
A、産業振興の活動促進 B、地場産品の生産活動促進 C、地域の人材育成活動促進 D、福祉環境充実のための活動促進 E、育児支援の活動促進 F、療育支援の活動促進 G、高齢者支援の活動促進 H、障害者支援の活動促進 I、勤労者支援の活動促進 J、地域のサポーター育成の活動促進 K、地域住民の健康促進の活動促進 L、学校教育支援の活動促進 M、地域住民の活動活動促進 N、高齢者のための交流活動促進 O、障害者のための交流活動促進 P、勤労者のための交流活動促進 Q、地域住民のための交流活動促進 R、地域文化保護の活動促進 S、地域資源展示の活動促進 T、防災活動促進 U、情報発信の活動促進 W、観光のための活動促進 X、地域と都市との交流の活動促進 Y、宿泊施設整備 Z、経済効果をもたらす活動促進
A、産業振興の活動促進 B、地場産品の生産活動促進 C、地域の人材育成活動促進 D、福祉環境充実のための活動促進 E、育児支援の活動促進 F、療育支援の活動促進 G、高齢者支援の活動促進 H、障害者支援の活動促進 I、勤労者支援の活動促進 J、地域のサポーター育成の活動促進 K、地域住民の健康促進の活動促進 L、学校教育支援の活動促進 M、地域住民の活動活動促進 N、高齢者のための交流活動促進 O、障害者のための交流活動促進 P、勤労者のための交流活動促進 Q、地域住民のための交流活動促進 R、地域文化保護の活動促進 S、地域資源展示の活動促進 T、防災活動促進 U、情報発信の活動促進 W、観光のための活動促進 X、地域と都市との交流の活動促進 Y、宿泊施設整備 Z、経済効果をもたらす活動促進
計画時目標 達成目標
2
4
6
8
10
12
14
16 [ 施設数 ]
88%
→コア施設の設計から管理運営まで →継続した参加が多い 計画時目標 達成目標
→環境と文化の保全・改善
01
02
03
04
05
06
07
08
09
→地域経済・観光の向上
0
50
100
150
200
250
300
350
400
■希薄化を解決した事業における
■ひみ田園漁村空間博物館にみる
活動促進
観光のためのサテライト新設
A、産業振興の活動促進 B、地場産品の生産活動促進 C、地域の人材育成活動促進 D、福祉環境充実のための活動促進 E、育児支援の活動促進 F、療育支援の活動促進 G、高齢者支援の活動促進 H、障害者支援の活動促進 I、勤労者支援の活動促進 J、地域のサポーター育成の活動促進 K、地域住民の健康促進の活動促進 L、学校教育支援の活動促進 M、地域住民の活動活動促進 N、高齢者のための交流活動促進 O、障害者のための交流活動促進 P、勤労者のための交流活動促進 Q、地域住民のための交流活動促進 R、地域文化保護の活動促進 S、地域資源展示の活動促進 T、防災活動促進 U、情報発信の活動促進 W、観光のための活動促進 X、地域と都市との交流の活動促進 Y、宿泊施設整備 Z、経済効果をもたらす活動促進
施設活用がもたらす効果
エコミュージアムがもたらす効果
・地域住民のための交流活動促進
・地域経済・観光の向上 ・環境と文化の保全・改善
20
40
60
80 1
00
120 1
40
→希薄化の解決には観光促進が重要
⑤地域帰属意識向上を促す広域的計画手法とそれを補完する要素
<悉皆調査>
住民の地域帰属意識の希薄化
達成目標
0
■調査内容
地域再生促進
計画時目標
→観光のための活動促進が期待以上に多い
Ⅱ. 分析結果のまとめ
地域資源を活用した
参加
④地域帰属意識の希薄化を解決した事業における観光のための活動促進
《本研究》
考察・結論
・現地施設見学調査
着地型観光による地域再生の促進
4000m
たかんがい用井戸の跡、江戸時代以前から構築された農業用ため池等があり、歴史的営農施設として飢饉 より安定した水と土地が確保できなくなることがあり、河川氾濫の影響が少ない北部・西部の筑波山麓か
《既往研究》
を整え、計画することで、地域帰属意識向上に効果をもたらすのではないか
■抽出調査
800m
(27 計画中 33 施設)
エコミュージアム 1 事業、田園空間博物館 5事業
観光目的で取り組まれるエコミュージアム・田園空間博物館においても、地域住民の交流を促す条件
事業全域地図
承され続けている。伝統的農業施設としては、律令制時代の条里制に伴う農業用水路、万葉集にも詠まれ 水稲耕作と五穀豊穣を祈る水稲文化に特徴づけられる。近年においては、東部の霞ヶ浦、利根川の氾濫に
現地調査事業(6事業)
世界的な観光振興
…ディスカバリートレイル (800m 以内 )
茨城県 田園空間整備事業
きたことから、農業施設・農村文化について長い歴史を誇り、農村文化は地域の人々の中に深く浸透し継 山を源とする湧水、沢水、河川などの限られた域内水源の複合的利用による谷津田開発とそこに育まれた
0
第1章 研究概要
かすみがうら市
つくば市
研究目的Ⅱ:地域帰属意識向上のための要素との関係性や相乗効果を明らかにし、地域帰属意識の向
■論文の構成
…徒歩圏域 (半 径 800m)
5
地域経済・観光の向上
□資料調査
□アンケート調査
内容:地域の人口密度や高齢化、財政力指数等
内容:事業内容
コア施設と敷地環境との関係
活動促進内容
コア施設と周辺施設との関係
地域帰属意識の希薄化に対する効果の有無と
環境と文化の保全・改善
分析結果から明らかとなった効果
住民の地域帰属意識向上
01
02
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04
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06
07
08
09
■南遠州とうもんの里にみる近距離のディスカバリートレイルとなる配置計画
自らが設けた新しい視点
→希薄化の解決につながる
効果視点 旧大須賀町
5
→コア施設の機能、
旧浅羽町
・エコミュージアム ・田園空間博物館
エコミュージアム・田園空間博物館によって住民の地域帰属意識の 向上を促すことができるのではないか
13
12
01
02
03
6
4
4
コア施設管理者の積極性、
10
解決手法
4
とかち田園空間博物館
とかち大平原
自然系資産 50
財政力指数 1
40
0.8
その他
コア施設設計手法 札内川
3
0.6
観光入込客数( 500万人)
12
人口密度( 500人)
0.4 1
0.258
8
10
0.216
0.2
200m
1
400m
600m
1
0
0 0
2
5
詩碑・歌碑・石碑・像
第3次産業就業人口比率
0.65
0.24
人口増加率
既存施設= 96%
・コア施設、サテライトを拠
・地域の魅力を地域内外に伝
・地域特有のイベント開催
点としたツアーの開催
えるための情報発信活動
2
6 3
2
0.51
歴史系資産
30 20
1 00 無形文化資産
・地域の特産物等の販売
10 11
800m
行政・地域住民の参加方法
5
活動内容 SOFT
12
9
14 16
1 2
8 11 7
13 15
旧福田町
3
9
3
1
15
1
12
1
によって補完される
1
8
6
13
1.02
2
16
11
8 4 14 15
7 9
5
10
6 2
8
7
2 3
エコミュージアム・田園空間博物館が住民の地域帰属意識にもたらす効果の研究
第2章 研究方法
高齢化率
コア・サテライトの比率
地域情報
□現地調査風景
<抽出調査> □現地調査
《悉皆調査》…資料調査、アンケート調査
内容:行政担当者、コア施設管理者へのヒアリング
《抽出調査》…ヒアリング調査
(=事業に至るまでの詳細な経緯、アンケート
活動場所 HARD
調査の補強、コア施設での活動内容、事業が
第3章 調査集成 《資料・アンケート調査データシート》…事業内容、コア施設周辺環境・設計手法、 計画・運営者、地域帰属意識に対する効果等 《現地調査データシート》…事業内容、コア施設での活動内容、 地域帰属意識の向上のための要素等
第4章 分析/考察
04
05
06
・農産物直売所としてのコア施
・コア施設とサテライトを隣
・地域住民と来訪者の双方が、
設
接・近接し、連携させた整備
地域の魅力を共有できる場と
・公共宿泊施設としてのコア施
してのコア施設
設
報発信を目的としたサテライト
が相乗し、より効果を発揮する地域づくりにつながる。
□現地調査対象リスト
コア施設 サテライト
第5章 結論 なし
地域帰属意識の希薄化に対する効果 あり
なし
35 静岡県
25 富山県
南遠州とうもんの里
■結論① 地域再生・地域活性化を目的としたエコミュージアム・田園空間博物館に取り組むことで、お互い
素、その他個別のエピソード)
交流活動促進
第5章 結論 エコミュージアム・田園空間博物館の計画手法と地域帰属意識向上の相乗効果
・コア施設の機能を補完する情
もたらす効果、地域帰属意識向上のための要
地域住民の
3
神社・寺院
47
4
7
5 文化系資産
ツアーの開催等
4
14
17
ひみ田園漁村空間博物館
30 山梨県
19 茨城県
田園空間整備事業
田園空間整備事業
22 千葉県
38 新潟県
田園空間整備事業
じょんのびを生かしたまちづくり
→事業間で
活動者 KEY PERSON
07
08
09
・コア施設とともに周辺施設
・コア施設を管理する地域住
・計画段階から運営段階まで
の管理・運営も行う施設管理
民
継続して参加している地域住
者
民
■結論② 地域帰属意識向上を促すための広域的計画手法 エコミュージアム・田園空間博物館において、コア施設やサテライトがより近い距離となるよう 配置計画を行う事が効果的である。コア施設の機能や管理者の積極性、ツアー等のソフト面での 取り組みによってより効果をあげることにつながる。
比較できるように
■展望
選定
地域と人がとの関係が希薄化しつつあるグローバル化した現代において、地域の魅力をなるべく
計画者視点
そのまま来訪者に提供するエコミュージアムや田園空間博物館といった地域づくりが、地域と人
関係性 について考察する
との関係の再構築につながり、地域活性化を促す策となるのではないかと考える。