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1995年 度卒業論文
早稲 田大学理 工学部建築学科
ぶ ら り東横 線 ∼ 東横 線 ら しさ の体 感 デ ー タベ ー ス ∼
指 導 :渡 辺仁 史教授
G2D134-1
演田
雄 二郎
1995年 度
卒 業論文
は じめ に 早稲 田大学 に通 うよ うになって、今 までほ とんど乗 らなかった西武新宿線 に 乗 る機会 が増えた。2、 3の 駅 を使 ってみたのだが、何故 か全 て同 じ駅 に見 えた ので あ る。そ してそれは私 が普段 よ く利用す る京浜急行線 や、東急東横線 の印 象 とは全 く異 なるモ ノであった。そのことか ら、数 々の鉄道路線 には、それぞ れの “ Cobr=ら しさ"と い うものが あるのではないか、 と思 った事 が本研究 の始 ま りで ある。 今 回 は時間の都合 上 、「 車窓景観』 の一要素 に限 られて しまったが、 “らし さ"を 作 り出す要素 は数限 りな くある。 この研 究 をきっかけに、 ジャンルを問 わず、物事 の “らしさ"探 求 に興味 を持 って頂 けたらと思 う。
早稲田大学理工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
1995年 度
卒業論文
目次 第
1章
研 究概 要
1-1研 究目的 1-2研 究背景 1-3研 究概要 第
2章 研 究 方 法 2-1“ ら しさ"の 要 因 2-2車 窓 の VTR撮 影 に つ い て 2-2-1撮 影 方法 2-2-2撮 影路 線 2-2-3デ ー タベ ー ス の 内容 2-2-4区 間 の 選定 ・ 項 目 の選択
… …4
2-3 Hyper Cardに よるデ ー タ ベ ー ス の作 成
2-3-l Hyper Cardに つ い て
・…・ 10
2-3-2 Hyper Cardで デ ー タベ ース を作 成 す る利 点 2-3-3 Hyper Cardに よ るデ ー タベ ー ス の作 成
第
・ ・ ・ ・
11
・ … 。12
3章 研 究 結 果
3-1車 窓比較データベースの利用 3-2各 3-3各
ス タ ック の メイ ンカ ー ド ス タ ックの ボ タ ン説 明
早稲 田大学理工学部建築学科
・ … 。14 。… 。15 ・ … 。17
渡 辺仁 史研究室
1995年 度
第
事 業 論文
4章 考 察
4-1デ ー タベースについての考察 4-1-1映 像撮影 について 4-1-2デ ー タベースの編集 について 4-2景 観比較 における考察 4-2-1路 線 ごとに比 較 4-2-2時 間的距離 で比較 4-2-3区 間比率 で比較 4-2-4乗 降客数 で比較 4-2-5環 境 で比較 4-2-6ま とめ 4-3今 後 の展望
早稲田大学理工 学部建築学科
・… 018 0… 。19
・・・・20 。 ・・・21 ・・ 0022 ・・・023 ・・ 。 ・24 ・・・・25 ・ ・ ・ ・
渡辺仁 史研究室
26
1995年 度
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁史研究室
卒 業論 文
1995年 度
1-1研
卒 業論文
究 目的
世 の 中には様 々 なものが存在 し、それ と同時 に同 じ数 だけ様 々 な “らしさ" が存在す る。そ の 中で東横線 を題材 とし、そ のを見 いだ してみる。 さらに広 い 視野 か ら考慮 して、町並みづ くりや鉄道敷設等、都市計画的 に “らしさ"=“ 個性 "を 創造 したい ときの発想支援 に、それを役立 てる。以上が当研究 の 目的 である。
早稲 田大 学理 工 学 部建 築 学科
渡 辺仁 史研 究 室
1995年 度
1-2研
卒 業論 文
究 背景
近年 の情報化社会 によって、 マルチメデ ィアとい うものが注 目され てい る。 一般 にマ ルチメデ ィアとは文字・数値 ・音声 ・ グラフイック・ イメー ジ・動画 。写真 とい った情報 メディア を大容量 の記憶 、高速な演算処理技術、高速通信 技術 を利用 して コ ンピュー タで統合す る ことである。 これは建築業界 におい て も例外無 く、 マル チ メディアに よる様 々 な情 報 のデー タベース化 の必要性 が高 まってい る。 当研究室 にお い て も、デ ー タベース による研究 が既 にい くつか行 われてい る。今 回特 に参考 としたのは「ハ イパーメデ ィアによる都市景観 のデ ー タベー ス化 に関す る研 究」 (Fl内
輝行氏 :早 稲 田大学助教授
:1994年 度 日本建
築学会学術講演梗概集 )で ある。 これは、都市景観 を多角 的な視点か ら自由に 読解す るために、「 都市景観 のデー タベース」 を構築す る方法 を開発す ること にあ り、本論 として現 地調査 を行 って 200ヶ 所 のデ ー タを蓄積 してい る「 日 本 の歴 史的町並み」 のデー タベース化 をと りあげてい る。 景観 とい う分野 をと りあげ たデー タベースは多 くはないが、その他 の分野 も 考 えると少 な くはない。 この ことか らこのデ ー タベー ス も、新 たなるマルチメ デ イアとしての資料 として、大変重要なもの となるで あ ろ う。
早稲 田 大 学 理 工 学 部建 築 学科
渡 辺仁 史研 究 室
‐
2‐
1995年 度
1-3研
卒業論文
究概 要
本論文 は、第 1章 から第 4章 出構成 されている。
第
1章 研 究 概 要
研究 目的お よびその 目的を選択 した背景、全体 の流 れを述べ る。
第
2章 研 究 方 法
VTR撮 影の方法、比較項目の選定、Hyper Cardの 作成方法 を述べる。 第
3章 研 究 結 果 デー タベースの利用方法 を説明。
第
4章 考 察 データベースにおける考察 と自分なりの考察 を述べ る。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
‐
3‐
1995年 度
早稲 田大学理工学部建築学科
渡 辺仁 史研 究室
卒 業論 文
1995年 度
2-1“ 1-1研 究目的の項 で、
卒業論文
ら しさ"の 要 因
“らしさ"=“ 個性"と い う言葉 を記 した。「十人
十色」 とい う四字熟語にあるように、十個 の物 があれば、十個 の 違いがある わけであ り、その違い とい う物がいわゆる “ 個性"な のである。そ して “ 個性
"を 作 る要素 も数限 りなくある。デー タベース作成 の土台 として、その要素 に ついて考 えた。 まず、単純 に鉄道 の “らしさ"の 要因 となる要素 を次 に挙げてみた。 視覚 による物】車窓の景観、車内のインテリア、駅 での景観、駅周辺 【 の景観、乗客 の様子、走 ってい る車両、er 聴覚 による物】車内の音、乗客 の会話、沿線 の雑音、駅 の放送、駅周 【 辺 の雑音、線路 のつ なぎ音、e“ 【 その他
】 路線名、列車愛称名、会社名、 トレー ドマー ク、切符 の模 様 、 イ メ ー ジ カ ラ ー 、etc
この 中 で 、 “ら しさ"を 創 造 す る最 も大 きな要 素 を持 つ 物 は “視 覚 "で あ り、 それ をデ ー タベ ース に よ り比 較 す る こ とが 最 適 で あ る と判 断 した。 そ して さ らに数 あ る要 因 の 中 か ら、今 回 は車 窓景観 の変化 に注 目す る こ とに した。
早稲 田大学理 工 学部建築学科
渡辺仁 史研究室
1995年 度
2-2車 2-2-1撮
卒業論 文
窓 の VTR撮 影 に つ い て
影方法
撮影 は、 8mmV
T Rカ メ ラ
(SONY宙 deoHi
8)を 用 い て行 った。車内で
出来るだけ他 の乗客 に迷惑 をかけないため、出来 るだけ同条件
(日
中の 日が高
い位置にて)の 映像 が欲 しい ため、以上二 つ の条件 を満 たす ために、昼時 の空 い た車内 にて撮影。 実際 に車内か ら景観 を眺 めてい る場合 は、あ らゆる角度 の視点 が とれるた め、 VTRで の忠実 な再現 は不可能 であ る と判断 した。それをカバーす るため に、 レンズは画角 の広 いsemi― fishレ ンズ を選択。そ して列車 の進行方向左側 に、車両 の真横 に向けて、三脚 でカメラを固定 した。
早稲 田大学 理 工 学 部 建築学科
渡辺仁 史研究室
‐
5‐
1995年 度
2-2-2撮
卒業論 文
影路線
東横線 との比較路線 として、同 じ山 の手線内か ら放射線状 に延 びる次 の大手 私鉄 7路 線 を選択 し、 ()内 の範囲 ・列車 で撮影 した。京成本線 (京 成 上野 ∼ 成田空港 ・特急 )、 京浜急行本線 。久里浜線
(品 川 ∼三浦海岸 ・特急)、
京工
井 の頭線 (渋 谷 ∼吉祥寺 ・急行 )、 小 田急小 田原線 (新 宿 ∼新松 田・急行 )、 京王本線 。高尾線 (新 宿 ∼高尾 山口・急行 )、 西武池袋線 (池 袋 ∼飯能 。急 │1町 。急行 )で あ る。 行 )、 東武東 上線 (池 袋 ∼小 り
ここで全 区間を使 わず区間 を絞 ったのは、他 の路線区間が長す ぎるために、 東横線 の通勤路線 としての用途 と、その路線 のその区間の用途 とが、あま りに かけ離 れて しまい、比較対象 に適 さない と判断 したためである。 また、比 較 に 利用す る列車 は、それぞれの路線 で最 も頻繁に利用 されてい る優等列車 を選 び、今後 の全 てのデー タ (始 発駅 か らの時間、映像画面、etc)は これを基準 と してある。
早稲 田 大学 理 工 学 部建 築学科
渡辺仁 史研 究 室
1995年 度
2-2-3デ
卒業論 文
ー タベ ー ス の 内 容
データベースの内容 を、「 東横線のある区間と、共通項目によって相対する 他 の路線区間 とを比較するJも のとする。それを簡単に表 したものが、以下の 関係図である。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡 辺仁 史研 究室
-7‐
1995年 度
2-2-4区
卒業論文
間 の 選 定 。項 目 の 選 択
この研究 を完成 させる上 で、最 も注 目される ことは豊富なデー タ量である。 しか しデー タベースの制約 上、東横線 の区間選定 。比較項 目の選択 は、以下 の 理 由で ビックア ップした。 a,東 横 線 の 区 間 1.渋 谷 ∼代 官 山
2.学 芸 大学 ∼都 立 大学
渋 谷 駅 か ら の 時 間 (急 行 )
01分 20秒 区 間 約 06分 15秒 区 間 約
選定 理 由環境
渋谷 近辺 の ビル街 遠 くが見 渡 せ る高架 区 間
3.田 園調布 ∼ 玉 川 園 4.玉 川 園 ∼新 丸 子 5.元 住 吉 ∼ 日吉 6.菊 名 ∼妙蓮 寺
13分 25秒 区 間 約 14分 50秒 区 間 約 19・ 分 05秒 区 間 約 27分 00秒 区 間 約
緑 の多 い 高級 住 宅地 多摩 川 を渡 る 丘 の上 に並 ぶ住 宅地 地上 レベ ル の住 宅地 を ぬける
7。
東 白楽 ∼反 町
8.反 町 ∼横 浜
30分 40秒 区 間 約 32分 00秒 区 間 約
立 ち並 ぶ マ ンシ ョン群 横 浜駅 近辺 の ビル 、首 都 高速
9。
高 島 町 ∼桜 木 町
約
35分 15秒 区 間
早稲 田大 学 理 工 学 部建 築学科
み な とみ らい 21
渡辺仁史研究室
1995年 度
卒業論 文
b,比 較 項 目 始発駅 か らの時間的距離 がほぼ等 しい区間でのそれぞれ の映
1.時 間的距 離
像 を比 較す る。 もちろんこれは全路線 に対応 してあ り、主 に始 発駅 か ら同 じ時間を経過 した上で、路線に よ り、時間 によ り、 一連 の変化 が見 られる事 が特徴 であ る。 路線全 区間 (一 部 カッ トした路線 は、その部分 を除 いた区
2.区 間比 率
間)に お けるその区間の割合 であ る。人 によっては全 区間距離 の異 なる路線 にお いて も、「や っと半分 の所 まで来た。」 とい った共通 の感覚 を持 つこ とがあ る。 この感覚 を共通項 目に し、 1。
と同様 、路線 。時間による一連 の変化 を見 れる。や は りこれ
も全路線 に対応 してい る。 3.乗 降客 数
東横線 の 区間両駅 の乗降客数 と、近似 した区間がある他 の路 線 区間 を探 しだ し、比較す る。駅・街 の規模 を判断す る一つの 基準 として乗降客数 を利用 し、駅・街 の規模 として、似 た区間 同士 の景観 が比較 で きる。
4.環 境
a,区 間選定"に 挙 その名 の通 り周囲 の環境 であ る。 これは “
げた環境 を指 してお り、そ の似 た もの同士 で景観 を比 較 してみ ると、何 か発見 で きるで あ ろ うか ?と い うもので ある。
早稲 田大学 理 工 学 部建 築学科
渡 辺仁 史研 究 室
1995年 度
2-3 Hyper Cardに
2-3-l Hyper Cardに
卒業論文
よ る デ ー タベ ー ス の作 成
ついて
Hyper Cardは ビル・ ア トキ ンス に よって 開発 され たMacintosh上 で動作 す る オ ブ ジ ェ ク ト指 向 の プ ロ グ ラ ミン グ・ シス テ ムで あ る。 また 、 Hyper Talkコ マ ン ドは、 以 下 の 6つ の オ ブジ ェ ク トに結 合 で きる。 ◎ カー ド
Hyper Cardウ イン ドウ全 体 を満 た してい るもの。
◎ ウ ィ ン ドウ
あるス タックのカー ドを表示す る もの。
◎ ボタン
マ ウスで クリックす ることによ り、 ス クリプ トで定 義 されたアクションを起 こす もの。
◎ フ ィー ル ド
編集可能 なテキス トや数字 を蓄 えるもの。
◎ ホ ッ トテ キス ト
ス クリプ トで定義 されたアクシ ョンを引 き起 こす よ うに定義 されたテキス トの一部。
◎ バ ックグラウ ン ド スタ ック内 に一枚 あ るい は複数枚設定 で き、複数 の カー ドに共通す るテキス トやグラフイックを構成す る もの。 ※本研 究 で はVersiOn2.3を 利 用 した。
早稲 田大学 理 工学部建築学科
渡辺仁史研究室
‐
lC
1995年 度
2-3-2 Hyper Cardで
事業論文
デ ー タ ベ ー ス を作 成 す る利点
Hyper Cardは Macintoshユ ーザ ーが よ り積極的 に コンピュー タと関わることを
可能にす るために開発 されたソフ トウ ェアで ある。Hyper Card上 では、テ キス トやイメージ、 さらに音 声 まで も自由に扱 うことが出来 る。そ して何 よ りもイ ンタラクテイプなメデ ィアを作 り出す ことが 出来 る。 Hyper Cardの 素晴 らしさは、誰 もがHyper Cardを 通 して コンピュー タの世界
に積極的 に参加 で きる ことで あ り、 プ ログラ ミング とい う行為 を通 して表現者 になれる事 である。
早稲 田大学理工 学部建築学科
渡辺仁 史研究室
1995年 度
2-3-3 Hyper Cardに
卒業 論 文
―
よるデ ー タベ ー ス の作 成
本研 究 ではそれぞれ の映像 に至 るまでの要素 が多数存在 し、それは東横線 の 区間、比較項 目の組み合 わせだ け にとどまらない。例 えば時 間的距離 や区間比 率 に項 目を選 んだ場合、 その見 せ 方 を、路線 をあ る一路線 に限定 して区間 ごと の流 れ を見 せてい くか、 と全 ての路線 を一括 して区間 ごとの流 れを見 せてい く か、 に分 けられる。 しか し乗降客数、環境 に項 目を選んだ場合、路線 に関 わ ら ず当てはまる区間 を探 し出す ので 、その選択 に悩 まされる ことはない。 だがそ れで もそれぞれ の区間 の数 はまば らになって しまい、整理 に悩 まされる。 以上 の ことをふ まえた上で作 った図が次 のフローチャー トである。
渡辺仁史研 究室
ハZ
早稲 田大学理工学部建築学科
1995年 度
卒業論 文
デ ー タ ベ ー ス の フ ロ ー チ ャ ー ト図
早稲 田大学 理 工 学 部建 築学科
渡 辺仁 史研 究 室
‐ 13
1995年 度
早稲 田大学理 工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
卒業 論 文
1995年 度
3-1車
卒業論 文
窓比 較 デ ー タベ ー ス の利 用
前章 で も述べ たよ うに、 このデ ー タベースは東横線 を含 む 9路 線 と、 4つ の 項 目が、複雑 に絡み合 った大量 の映像 を、一 日で比較 で きるものである。そ し て更 にそれは、路線 を限定 しての流 れや、全路線 を対象 とした区間的な流 れな ど、様 々 な使用者 のニーズに合 わせて作成 したつ もりである。それ故 に、操作 はボタン操作 のみに よる ものであ るが、多 くのボタ ン類 が必要 となって くる こ とをご了承願 いたい。そのかわ り、表示画面 は出来 るだけ共通 パ ネルを利用 し、覚 えるべ き操作 があ ま り多 くな らない よ う工夫 した。 画像 をデ ー タベース化す ることによる利点 は以下 の通 りで あ る。 1。
同 じ画面上で、 2つ 以上 の映像 を同時 に比 較 で きる。
2.撮 って きた映像 を、何度 も繰 り返 し見直す ことが出来 る。 3。
わ ざわ ざ現 地 まで足 を運 ぶ ことな く、 8つ の路線 の景観 が眺 められる。
4。
景観 と同時 にその区間のデー タを確認 で きる。
これ らの利点 は大変評価 で きるものであ り、今後 の研究 の有効 な資料 とな り うる。 このよ うなデー タベースは、 これか らの景観 比較 の研究 の新 しい手段 と して利用価値 のあ るものになるだろ う。
早稲 田大学理 工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
‐14
1995年 度
卒 業論文
3-2各 レス タ ツ ク の メ イ ン カ ー ド
ス タ ー ト画 面 スター ト時点の画面 であ り、何処 で もふれればデータベースが動 き始 める。
' 3 ,t* g
t'- >t tryot nn v,tt cotq
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f,ducouo !!o !!o!!o 1r r r l!oo
一番初 めの画面であ り、
a こ
m
ln menu画
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面
こから路線別 に見 てい くか、項 目別に見 てい くか
選べ るようになっている。
渡辺仁 史研 究室
4 一
早稲 田大 学理 工 学部建 築 学科
1995年 度
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「
卒業論 文
r'- r-r ,r/,ts ,.i ,ta cotr
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映像 画面 最 も多 く見 かける画面であり、様 々なデータと共に、映像の同時比較が出来る。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁史研究室
‐ 1(
1995年 度
3-3各
卒 業論 文
画 面 の ボ タ ン説 弓
夕
ぃ 一 時 一 ﹂ ン ・ な ヽ
ンで 、 ス タ ー ト地点 に 一 つ 前 の画 面 に帰 りた
も の を選 ぶ 。
経
ン ヽ
紗
一 路 線 に限定 して み た い
。
タン 同 時 playボ ニ つ以上 の映像 を同時 にス ター トす るための ボタ ン。 また、映像 の画面 にタッチす れば、一 つ だけ動 かす こともで きる。
区 間選 択 ボ タ ン 路線 の区間を自由に選べ るボタンである。
渡辺仁史研究室
″′
早稲 田大学 理 工 学 部建 築学科
1995年 度
早稲 田大 学理 工 学 部建 築学 科
渡 辺仁 史研 究室
卒業論 文
1995年 度
4-1デ 4-1-1映
卒 業論文
ー タ ベ ー ス につ い て の考 察
像 撮 影 につ い て
各路線 につい て、列車 の進行方向左側 のみ を撮影 した。 これは右側 だ と対 向 列車 とす れ違 う際 に景観 が遮 られて しまう、 とい った理由 か らであるが、平等 に景観 を比 較す るべ きであ る ことを考 えると、両側 の景観 を撮影す るべ きであ った。す れ違 う列車 も又、景観 の一部 と考 え られるか らだ。又、南側 を撮影 じ た場合、逆光 になって しまい、映像 の露出が狂 い、景観 の判断が難 しくなっ た。 これを解消 す るには、明 るい薄曇 りの 日を選 んで撮影す るべ きであ るが、 なかなか難 しい問題 で ある。更に本当の平等性 を考 えると、全路線 を同 じ日、 同 じ時間、同 じ天気 で撮影す るべ きであ るが、 これ も事 実 上不可能 である。 撮影 はガラスの反射 を出来 るだけな くすために、 VTRを 車両 の ドアに くっ つ ける感 じで行 った。 レンズの選択 はsemi_■ shレ ンズで、映像 が歪 んで しまい 目が疲 れる欠点 が あ るが、 10秒 だけ取 り出すぶんには問題 がな く広範囲で見 渡 せ る点 が良か った。時間 も空 い てい る昼 時 をねらったので無難 に撮影 で き た。 ただ窓 ガラスが汚 れてい たので出来 れば拭 きたか った。 以上撮影 に関 しては様 々 な欠点 が あったが、今後鉄道路線 の景観 を撮影す る よ うな ことが あれば参考 に してい ただきたい。
渡辺仁 史研究室
CC
早稲 田大学理工学部建築学科
1995年 度
4-1-2デ
卒 業論 文
ー デ ー タベ ー ス の 編 集 に つ い て
本研究では、Hyper Cardの Version2.3を 用 いた。 これはカラーが簡単 に使 える ようになったものであ り、以前 のVersionよ りも大変便利 になった。 しか し、 カ ラーやMovieを 多用す ると動作 が重 くなって しまい、実用的ではな くなってし まう。 この解決方法 として、 カラー を使 わない手 もあるが、今後 の コンピュー タの進歩 に期待 したい。 カー ドに関 しては出来るだけ言葉を用 いず に、図や絵 だけで分 かるように工 夫 した。 これによって長い説明文 をひたす ら読む とい う煩 わしさを解消 し、 ビ ジュアル的 にすっきりした画面 となった。
渡辺仁史研究室
rフ
早稲田大学理工学部建築学科
1995年 度
卒業論文
4-2景 観 比 較 にお け る考 察 4-2-1路
線 ご とに比 較
今 回 と りあげた 8路 線 は、西方向へ は南 か ら北 へ 、京浜急行線、東急東横 線、京三井 の頭線、小 田急線、京王本線、西武池袋線、東 武東 上線、東方向へ は唯一京成線 のみがでてい る。 京浜急行 は川崎、横浜 と、国道
15号 と平行 して走 るので、緑 が少 な く、人
間味 のない景観 を高速 で軽快 に抜 ける。東横線 か ら京工線 にかけては、み な生 活感 あ る落ち着 いた住 宅地 がメイ ンで あ り、急行 クラスの列車 が主要駅 を こ ま めに結 んでい る。西武線、東武線 になる と、畑、空 き地な どが 目立ち高級感 の かけた住宅地になる。そ してや は り急行 が移動 のメイ ンであ る。 これ らを見 る と、北 へ行 くほど寂 れてい くのが分 か る。京成線 は最初、 やや ごた ごた した下 町 を抜 け、後 は地味 な住宅地 をひたす ら走 る。進 む方向が逆 で あ るためであろ うが、 ひと味違 う景観 で あ る。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
‐ 2C
1995年 度
4-2-2時
卒 業論 文
間的距離 で比較
前項 で挙げたよ うに、北側 を走 る路線 の方 が寂 れ方が早 い。それ故、東横 線、京王井 の頭線、京王本線、小 田急線 に関 しては景観 に大差 は見 られなかっ た。 しか し、西武池袋線、東武東 上線 に関 しては違 いは明 らかになる。例 えば 東武東 上線 でいえば、志木駅 を過 ぎると田畑 が 目立つ よ うになる。 ここは池袋 か ら 20分 の地点 であるが、東横線 では 日吉駅付近 にあたる。 また、始発 駅か ら 10分 ほどの距離 では東横線 は高架区間 をメイ ンに走 るのに対 し、他 の路線 は住宅地 を幅狭 じと走 ってい く。 ここが東横線 に視覚的 な落ちつ きを与え る要 因で あ ろ う。
早稲 田大学 理 工 学 部建 築 学 科
渡 辺仁 史研究室
‐ 21
1995年 度
4-2-3区
卒 業論 文
間比 率 で比 較
東横線 と井 の頭線 以外 は都市圏 と地方圏を結 ぶ路線 で あ るため、始発駅か ら 離 れるにつ れだんだん寂 れてい く。 よって長 い路線 になるほど、横浜、桜木 町 付近 の景観 と比較 したときにギャ ップが激 しくなる。始発 から終点 まで コンス タ ン トに都会的 であるのが東横線 なのだ。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁 史研 究室
‐ 22
1"5年 度 卒業論文
4-2-4乗
降客 数 で比較
この項 目の欠点 としては街 の分類 を しなかった ことである。同 じ乗降客数 で あって も、商業地、住 宅地 によって景観 は全 く異 なる。ただ地方に行 くと他 の 交通機 関がないために、 一つの駅 にバ ス や車 を使 って客 が集 まる ことになる。 それ故 に同 じ乗降客数 で あ って も、始発 駅からの時間的距離 が明 らかに異 なる ことが分 かる。東横線 の学芸大学 ∼都立大学問 と、小 田急線 の相模原 ∼相武台 間が良い例 で あ る。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁史研究室
1995年 度
4-2-5環
卒業論文
境 で比較
この項 目では環境 の似 た もの同士 を比 較 してあるのであ って、あえて違 い を 探す のは困難 なワザである。ただ一つ言 い たいこ とは、似 たよ うな場所 を他 の 路線 か ら探 す ことは出来 るが、 これ らが同 じよ うに並んでい る路線 は見 つ か ら ない はず で ある。 つ まり総体的 に見 て、 これ らの環境 が並 んでい ることが東横 線 の “らしさ"と なるのではないか。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡 辺仁 史研究室
¨ 24
1995年 度
4-2-6ま
卒業論文
とめ
このデ ー タベ ース を使 ってい て 自分 な りに東横線 の “らしさ" を発見 し、そ れ を以下 にまとめてみた。 それぞれ は、 自分個人が判断 した “ら しさ"で あっ て、見 る人 々 にって様 々 な “らしさ"が 発見 で きるはず であ る。
1.渋 谷 ∼横浜 (桜 木町)と
い う大都市間 を結 ぶ路線 であ るため都会的 イ
メー ジを与 える。 2。
今 回取 り上 げ た全 8路 線 中最 も平均速度 が遅 く、 のんび りした ムー ド をか もし出す。
3.密 集
した民家 の間 をぬって走 ることが無 く、 そ う した区間は高架 を走
ってい るので、視覚的 に落ちつ きを感 じさせる。 4.沿 線 に高台 に並ぶ住宅 の光景、 田園調布 など、高級住宅的なお しゃれ
感覚 をつ くり出 してい る。
早稲 田大学理工学部建築学科
渡 辺仁 史研 究室
‐ 25
1995年 度
4-3今
卒業論 文
後 の展 望
前項 で挙 げ た ことが 自分 な りに感 じた “らしさ"で あ ることは何度 も言った。 こ のデ ー タベ ースを見 る人 には、 それぞれ の人 が、その人な りのそれぞれ の “らしさ
"を 発見 していただ きたい と思 ってい る。ただ一番最初 に言 ったよ うに、物事 の “ らしさ"を 判断す る基準 はた くさんあ り、東横線 一つ挙 げて も数十個 に上 る。 この デ ー タベースを使 っていて、 とて も気 に入 って くれてい る人が もしいた ら、是非 こ の先】Uの 方法 で “らしさ"を 見 つ けてい ただ きたい。 今後 コンピュー タはマルチメディアを扱 う道具 として、 ますます普及 して くるで あ ろ う。 その よ うな時代 に先駆 けてデ ー タベー スの作成 を心 がけてみた。そ してそ のデ ー タベ ース もコンピュー タの進歩 に伴 って、 ます ます進化 した、 よ り使 いやす い もの となるはず で あ る。そ う したとき、 どのように新 しいデー タベースが作 られ る こ とか楽 しみ としたい。 そ してそれによってまた、新 たな分野 での発見 があ るは ず で ある。
早稲 田大学 理 工 学 部建 築学 科
渡辺仁史研究室
‐ 2(
1995年 度
卒 業論 文
●「都市分析 に関す る研究」 (浅 見
邦一氏 :1988年 度修士論文)
●「建築計画研究支援 システムに関す る研究」 (高
明秀氏、笠井 健 一氏 :1989年 度卒業論文)
●「建築画像 の特性 を生かす メデ ィアに関す る研究」 (秋 山
嘉彦氏、鯛天 材樹氏 :1990年 度卒業論文)
●「都市景観 の変遷 に関す るデー タベースの研究」 (佐 藤
一志氏、中島信明氏 :1990年 度卒業論文)
● 「設計環境 の研究」 (川 角
典弘氏 :1994年 度 日本建築学会学術講演梗概集)
● 「ハ イパーメディアによる都市景観のデー タベース化 に関す る研究」
(門 内
輝 行 氏 :1994年 度 日本 建 築学 会 学術 講演 梗概 集 )
●「都市 のイメージ」
(ケ ビ リ ンチ 著 )
●「街 のイメージ構造」
(清 水
●「イメージタウン東京」 ●「情報 の検索 とデー タベース」 ●「東横線各駅停車 の旅」 ●「 JR時 刻表」
英樹 著 )
(東 京商 工 会議 所 ) (電 子 通信 学 会 ) (プ ル ーバ ック ス社 ) (弘 済 出版社 )
●「東横線各駅停 車 の旅」 ●「大手私鉄資料集成平成 5年 度版」
早稲 田大学理 工学部建築学科
(プ ル ーバ ック ス社 )
(???)
渡辺仁 史研究室
1995年 度
卒 業論文
お わ りに この研究 を完成 させ るにあたつて、 い ろい ろと御指導 して くださった渡辺先 生 をは じめ、担 当 として様 々 なア ドバ イスを して くださった樋 口さん、 浜田 さ ん、あ るい は担 当でな くて も親切 に教 え てい ただいた研究室 の先輩 の方 々、 こ の場 を借 りて心 か ら御ネLを 申 し上げ ます。有 り難 うご ざい ましたと またその他 駅組 として共 に徹夜 を した りして、励 ま し合 った
(?)仲 間 にも感謝 の意 を表
したい と思 い ます。 とにか く辛 かった。 モーーーヤ ダ !!こ れが終 わった らた くさんお金稼 いで 遊 んでやるんだ。 で もまだ卒計 が・¨で もきっ とこれ も一生 の内でいい思 い出に なるのだろ う。僕 は信 じてい る。 速 く帰 って車 を洗 って寝 ― よおつと。
濱田
早稲 田大 学 理 工 学 部 建 築学科
雄 二郎
渡 辺仁 史研 究 室
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