第 0 章 はじめに
はじめに 「お前の部屋、汚いなぁ。 」 友人のそんなひと言がこの研究のはじまりのはじまりだった。 僕は、無類の片付け下手である。床一面に散らかった服や書類を 掻き分ける日々を送り、友人がウチに遊びに来る時だけ、とても 汚い部屋から「とても」が消え汚い部屋となる。 どうすれば、僕は小ぎれいな部屋で日々を送ることができるのだ ろうかと、ほんの少しだけ天井を仰ぎ思案した。 あっ! 「捨てずに大切にしているか、蔑ろにしているのかよくわからん モノたちが床一面にあんのに、なんで上部空間には電球以外何 もないんやろ?」 「収納を上部空間にもっていくことで、床はすっきりして、夢の 小ぎれいな部屋に住めるんちゃうかな。 」 この瞬間、僕は「吊り収納」をテーマに、卒論を書いていこうと 決意した。天井を見上げた僕に感謝だ。 こんな些細なきっかけではじめた論文であったが、日に日に吊り 収納の未来予想図が頭の中で濃く更新されていくことに、よろこ びを感じる。 ワンルームマンションでもいいじゃないか! 片付け下手でもいいじゃないか! モノを捨てられなくてもいいじゃないか! だって、「吊り収納」があるのだから。
そんな明日を願って。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
第 0 章 はじめに
目次 第0章 はじめに 第 1 章 序論
001
1-1. 用語の定義 002
1-2. 研究目的
003
1-3. 本研究の位置づけ
004,005
1-4. 研究フロー
006
第 2 章 研究背景
007,008
2-1. 1人暮らしの若者の現状について
2-1-1. 家賃と暮らしについて
009
2-1-2. 広さについて
010
2-1-3. マンションの選択における優先順位について 011 2-1-4. マンション居住に対する不満について
012
2-2. 狭小住宅について 2-2-1. 狭小住宅の定義について
013
2-2-2. 狭小住宅の歴史について
013
2-2-3. 狭小住宅のメリット
014
2-2-4.
014
狭小住宅のデメリット
2-2-5. 狭小住宅と都会のライフスタイ ルとの適合
015
2-3. マンションの歴史と変遷 2-3-1. 第 1 次マンションブーム
016
2-3-2. 第 2 次マンションブーム
017
2-3-3. 第 3 次マンションブーム
017
2-3-4. 第 4 次マンションブーム
018
2-3-5. 第 5 次マンションブーム
018
2-3-6. 第 6 次マンションブーム
019
2-3-7. ワンルームマンションの現状について
019
2-4. 収納について 2-4-1. 全収納量と延べ面積に占める全収納面積比率
020
2-4-2. 屋根裏収納
020
2-4-3. 外部入口収納
021
2-4-4. 収納スペースの変遷のまとめ
021
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
第 0 章 はじめに
2-5. 天井による人間の心理
2-5-1. 天井高による人間の心理について
022
2-5-2. 天井の形状による人間の心理と
023
天井のポテンシャルについて 2-6. 生活に溢れる〈吊る〉
024
第 3 章 実験概要
025
3-1. 実験の目的
026
3-2. 用語の定義
027
3-3.
実験方法
3-3-1.実験要項
028
3-3-2. 実験室の図面
029
3-3-3. 実験空間 A、B、C の吊り収納の配置について
030
3-3-4. 実験空間に用いた材料
031
3-3-5. 実験空間写真
032-034
3-3-6. 被験者数の決定方法
035,036
3-3-7. 実験手法
037-039
3-3-8. 実験手順
040
3-3-9. 教示内容
041
第 4 章 実験結果
042
4-1. POMS の結果
043-058
4-2. アンケートの結果
059-062
4-3.
063-068
ビデオ撮影による滞留調査調査の結果
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
第 0 章 はじめに
第 5 章 実験分析・考察
069
5-1. POMS の分析および考察 5-1-1. POMS の分析方法の説明
070,071
5-1-2. POMS の分析
072-082
5-1-3. POMS の考察
083-089
5-2. アンケートの分析および考察 5-2-1.アンケートの分析
090-093
5-2-2.アンケートの考察
094-099
5-3.
滞留時間調査の分析および考察
5-3-1.滞留時間調査の分析
100-105
5-3-2.滞留時間調査の分析
106-108
第 6 章 総括
109
6-1. 居住可能水準の決定
110
6-2. 展望
111
第 7 章 おわりに
112
7-1. 参考文献
113,114
7-2. 謝辞
115
資料編
116-122
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
第1章 序論
第1章
序論
1-1. 用語の定義 1-2. 研究目的 1-3. 本研究の位置づけ 1-4. 研究フロー
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
001
第1章 序論
1-1. 用語の定義 ■居住可能水準 ある空間において、長期的に居住できるか否か のレベルを意味する。居住したいか否かの水準 ではない。本研究の実験において得られたデー タから総合的に判断して作成する。 ■空間を有効に 部屋で生活する際に、空間の使用体積が多く、 使用する なおかつ、空間内での人がフレキシブルに行動 できることを、空間を有効に使用しているとす る。 ■全収納量 押入、クローゼット、納戸、物入れ、書庫、食 品庫、タンス等における、収納可能な物質の量 の和(棚、食器棚、下駄箱などは含まない) ■外部入口収納 敷地内で、家の内から利用できず、屋外で使用 する収納(例:屋外物置など) ■吊り収納 天井等の上部空間におけて設置、また吊るされ ている収納である。通常の収納と比べて可動性 の富み、フレキシブルであることが長所である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
002
第1章 序論
1-2. 研究目的 本研究は、狭小空間において(特にマンルームマンションにおい
て) 、より効率的に生活するにあたって、吊り収納の密度と高さの 変化による「居住可能水準」を明らかにし、吊り収納の実生活導入 のための指標を作成することが目的である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
003
第1章 序論
1-3. 本研究の位置づけ 既往研究に、狭小空間の研究や収納に関する研究、若者の生活に 関する研究、天井に関する研究などはあるが、それらが複合的に記 されていたり、特に上部空間における収納について記述されている ものはない。 そこで、本研究では、上部空間における収納の可能性について追 究し、実験において吊り収納と人の心理の関係を調査し、吊り収納 の実生活導入のための指標を作成する。
表 1-1 本研究の位置づけ 本論文 狭小空間
◯
収納
◎
上部空間
◎
心理評価
◎
若者の生活
△
可動・フレキシブル
◎
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
①
②
③
④
既往研究 ⑤ ⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
◎ × ◯ × × ×
× ◎ × × × ×
× ◎ × × × ×
× ◎ × × × ◯
× ◎ × × × ×
◯ △ × × ◎ ×
× × ◯ ◎ × ×
× × ◯ ◯ × ×
× × ◯ △ × ×
× ◎ × × × ×
004
第1章 序論
既往論文 ①亀田秀実・佐野奈緒子・辻村壮平、秋田剛(2013)「狭小空間の最適空間 寸法に関する研究 : その 1 寝姿勢と床座位での行為別の最小の天井高に関す る研究」, 学術講演梗概集,pp65,66.
② 能作文徳、塚本由晴、吉村英孝、藤村龍至 (2005)「現代日本の住宅作 品における収納の形式と配列による空間の構成の修辞」,学術講演梗概集」, pp703,704
③若井正一・大内一雄(1983)「住宅における収納スペースに関する研究 : 押入れを中心とした考察」,日本建築学会東北支部研究報告集」,pp81-84
④李容圭(2008)「集合住宅に用いられる可動収納家具の変遷について」,学 術講演梗概集 ,pp1003,1004.
⑤ 佐 藤 鮎 子(1998)「 独 立 住 宅 に お け る 収 納 ス ペ ー ス の 変 遷 : 住 宅 誌 の 掲載事例にみる住宅の平面構成の変化に関する研究」,学術講演梗概集, pp.177,178
⑥黒崎未侑・今井範子・朝尾夏子(2006)「ライフスタイルによる居住者の 類型化と住宅収納における新しい視点 : ライフスタイルの変化に伴う住宅収 納の変化とこれからの収納スタイル」,学術講演梗概集 ,pp91,92.
⑦ひとりで暮らす住生活と住教育 梅原清子「和歌山大学教育学部教育実践研究指導センター紀要」(1997)
⑧西出和彦(2001)「天井高・空間容積が拓く空間体験 -- 人間の心理・行動 に基づく寸法論」,すまいろん (58))
⑨梅原清子(1997)「ひとりで暮らす住生活と住教育」, 和歌山大学教育学部 教育実践研究指導センター紀要7,pp.119-125.
⑩押田光雄(1993)「室内空間の形態感情に関する研究 : 天井と壁の形状変 化による心理量と物理尺度の関係について」,学術講演梗概集 ,pp1055,1056.
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
005
第1章 序論
1-4. 研究フロー 以下に本研究の流れを示す。
狭小空間をより有効に使用できる アイデアの発見。
日本の住宅史における 狭小空間の変遷を調べる。 吊り収納の提案 吊り収納の密度と高さ の変化による評価実験 POMS短縮版
軌跡撮影
アンケート
吊り収納の高さと密度の指標、展望
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
006
第2章 研究背景
第2章
研究背景 2-1. 1人暮らしの若者の現状について 2-1-1. 家賃と暮らしについて 2-1-2. 広さについて 2-1-3. マンションの選択における
優先順位について 2-1-4. マンション居住に対する不満について
2-2. 狭小住宅について 2-2-1. 狭小住宅の定義について 2-2-2. 狭小住宅の歴史について 2-2-3. 狭小住宅のメリット 2-2-4.
狭小住宅のデメリット
2-2-5. 狭小住宅と都会のライフスタイ ルとの適合 2-3. マンションの歴史と変遷 2-3-1. 第 1 次マンションブーム 2-3-2. 第 2 次マンションブーム 2-3-3. 第 3 次マンションブーム 2-3-4. 第 4 次マンションブーム 2-3-5. 第 5 次マンションブーム 2-3-6. 第 6 次マンションブーム 2-3-7. ワンルームマンションの現状について
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
007
第2章 研究背景
2-4. 収納について 2-4-1. 全収納量と延べ面積に占める
全収納面積比率 2-4-2. 屋根裏収納 2-4-3. 外部入口収納 2-4-4. 収納スペースの変遷のまとめ
2-5. 天井による人間の心理 2-5-1. 天井高による人間の心理について 2-5-2. 天井の形状による人間の心理と 天井のポテンシャルについて 2-6. 生活に溢れる〈吊る〉 2-6-1. 規模の大きい空間においての〈吊る〉 2-6-2. 居住空間においての〈吊る〉
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
008
第2章 研究背景
2-1. 1人暮らしの若者の現状について 諸統計にみるように、戦後、単独世帯が著しく増加している。いうまでも なく高齢化社会、結婚年齢の上昇、家族観の多様化などの結果である。とこ ろで、2012年の厚生労働省の国民生活基礎調査の概況によると、単独世 帯のなかでは、10代20代の若年層の占める割合が4割近くにおよんでい る。 そこで、本論文では、特に単独世帯の4割近くを占める10代20代の若 者の1人暮らしの現状にについて、記述していきたい。
2-1-1. 家賃と暮らしについて SUUMO の 20 代社会人シングル男女の 1 人暮らしデータ* 2-1 によると、 * 2-1
首都圏・関西・東海エリアに住む 20 代の1人暮らしの家賃の平均は 6 万
SUUMO (2009)「20 代
5723 円である。また、エリア別に見てみると、首都圏の平均家賃が 7 万
社会人シングル男女の
414 円なのに対し、関西では 5 万 8705 円、東海では 5 万 4388 円であり、
一人暮らしデータ」
首都圏が 1 万 2000 円から 1 万 5000 円高い傾向にある。これは単純に地
http://suumo.jp/edit/
価とリンクした数字である。一般に、家賃の目安は、収入の3分の1以内と
chintai/survey/091014/
いわれる。この平均家賃でちょっと計算を試みると、6 万5723 円 ×3 =
(2014-11-5 参照).
19 万 7169 円。したがって、この 6 万5723円という平均家賃は、月収 20 万円以上、年収なら 240 万円がある一定のラインといえる。年収のデー タを見ると、200 万から 300 万円未満が 30.6%、300 万から 400 万円未満 が 27.8% である。これらの程度の年収であると、前述の平均家賃は十分支 払い可能であると考えることができる。また、家賃は年収に対して、比較的 余裕を持って堅実な生活を送る若者が多いということも考察できる。これら が、家賃と暮らしの現状である。
図 2-1. 20 代1人暮らしの家賃分布図* 2-1
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
図 2-2. 20 代1人暮らしの年収分布図* 2-1
009
第2章 研究背景
2-1-2. 広さについて 家賃が決定される要素は多く存在するが、最も大きな要素のひとつが広さ である。部屋が、広ければ広い程、家賃もそれに応じて高くなっていく。全 国の専有面積の平均は、27.4m²。そして、間取りは 1 Kが 50%以上を占め るというデータから考えると、この程度の広さの1Kであるならば、ベッド やテーブル、テレビ、パソコンなどが十分置ける広さである。また、エリ ア別に見ると、首都圏が平均 26.8m² なのに対し、関西は 29.3m²、東海が 28.0m² と比較的広い。したがって、首都圏は、他のエリアに比べて、家賃 は高く部屋は狭いということがわかる。これらが、広さの現状である。
図 2-3. 20 代1人暮らしの広さ分布図* 2-1
図 2-4. 20 代1人暮らしの間取り分布* 2-1
* 2-1 SUUMO (2009)「20 代 社会人シングル男女の 一人暮らしデータ」 http://suumo.jp/edit/ chintai/survey/091014/ (2014-11-5 参照).
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
010
第2章 研究背景
2-1-3. マンションの選択における優先順位について 賃貸マンションを選択するために、非常に多くの要素が存在するが、一般 にどのような優先順位でマンションを選択しているのか記していく。1 位は、 家賃であり、93%もの人が重要視しており、2 位と 20%以上も差を空けて の結果となった。また、特筆すべきことが、女性のほうが男性よりも全体的 に数値が高いこと。つまり、すべての条件に対して、女性のほうが強いこだ わりをもっていると考えることができる。その他に、男女ともにアクセスや 間取りについての条件が上位を占めている。また、最寄り駅からの時間に関 しては、男女ともに 3 から 4 位と順位に大差はないが、男性 52.1%、女性 70.1%と、女性のこだわりが特に強いことがわかる。これらが、マンショ ンの選択における優先順位の現状である。
* 2-1 SUUMO (2009)「20 代 社会人シングル男女の 一人暮らしデータ」
図 2-5. 20 代1人暮らしのマンション選択における優先順位* 2-1
http://suumo.jp/edit/ chintai/survey/091014/ (2014-11-5 参照).
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
011
第2章 研究背景
2-1-4. マンション居住に対する不満について 現住宅に対する不満は、部屋の狭さが、他に比べて圧倒的に多い結果となっ た* 2-2。その次に通学・通勤の不便さと家賃の高さが挙げられている。この 3 つの要因は、数値化されやすく客観的なマンション選択の基準となりやす いと考えることができる。この 3 つの要素は一見独立しているように思え * 2-2
るが、すべてが相関関係にある。そこで、本研究の主テーマでもあるが、狭
梅 原 清 子(1997) 「ひ
い空間を現在よりも効率的に使用することが、不満を和らげる最も有効な案
とりで暮らす住生活
であると考えたのだ。
と 住 教 育 」,, 和 歌 山 大 学教育学部教育実践
研究指導センター紀要 7,pp.119-125.
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
012
第2章 研究背景
2-2. 狭小住宅について 2-2-1. 狭小住宅の定義について
現在、狭小住宅に対する明確な定義はないが、一般には、15 坪から 25 坪程度、またはそれ以下の敷地に建てる戸建住宅とされている。
2-2-2. 狭小住宅の歴史について 今から 60 年前の 1951 年、建築家増沢洵(1925 ∼ 90)の自邸が〈9坪 の小さな家〉として建築専門雑誌に紹介されたことが、狭小住宅の始まりで あると一般に考えられている。3間 × 3間という正方形の空間に豊かな生 活空間を創造した住宅建築として大いに注目され、戦後住宅の歴史の象徴と も言うべき重要な作品である。また、増沢の作品から 14 年後の 1966 年、 建築家東孝光の自宅兼事務所である〈塔の家〉が竣工した。東京・神宮前の 住宅街にある〈塔の家〉は現在でも多くの人が見学に訪れており、狭小住宅 の最高傑作の1つとされている。敷地面積 20 平米、地上 5 階・地下 1 階を 塔のように積み上げた形の鉄筋コンクリート構造で、内部には扉や間仕切り がないことからも、いかに狭小な空間であるかということがわかる。〈塔の 家〉は、日本における DOCOMOMO100 選に選出されている。そして、高 卒後の独学から日本を代表する建築家になった安藤忠雄が世にでるきっかけ となったのも、狭小住宅の〈住吉の長屋〉である。三軒続きの長屋の真ん中 部分を切り取り、57 平米という敷地面積に建てられた、間口が2間、奥行 きが8間の細長い建物だ。移動するのに屋根のない中庭を往来する必要があ * 2-3
り、外観はコンクリート、内装は天然素材である。「狭小」という制約の中
「東環境・建築研究所」
で「住宅」はここまでできる、という可能性を大いに切り開いた作品である
http://www.azuma-
と考えられる。
architects.com/history/
えることができる。また、家賃は年収に対して、比較的余裕を持って堅実な
(2014-11-5 参照).
生活を送る若者が多いということも考察できる。これらが、家賃と暮らしの 現状である。
* 2-4 淵上正幸 ( 発行年不明 ) 「安藤忠雄の原点」 http://www.com-et. com/colonne/002/ andou/03.htm(201411-5 参照).
図 2-6. 東孝光・塔の家* 2-3 住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
図 2-7. 安藤忠雄・住吉の長屋* 2-4 013
第2章 研究背景
2-2-3. 狭小住宅のメリット 狭小住宅のメリットとして、主に3点挙げられる。まず1点目は、土地代 が安いこと。敷地面積が少ないため、土地代が安くなり、また、建物床面積 も抑えられるため、建物と土地の全体の価格も安くなるのである。その分、 内装に天然素材の使用、外観デザインにコストをかけるなど、他の点に費用 をかけられる余地が生まれる。2点目は、光熱費、維持経費が安いことであ る。光熱費や家を管理する維持経費が安くなり、家をコンパクトにすること で、生活コストも安くなる。最後に3点目は、住まいがライフスタイルを後 押しすることである。狭小住宅では、すべての居住における願望を叶えられ るわけではない。逆に、居住において重視するものを決定することで、ライ フスタイルをしっかり見つめることができる。具体的には、子ども部屋をも たずに家族一緒の部屋で勉強も兄弟一緒にすることで、家族同士の距離が近 く、お互いを気遣いながら生活し、コミュニケーションを大切にするライフ スタイル等が挙げられる。したがって、これら3点が、狭小住宅のメリット として、主に挙げられることである。
2-2-4. 狭小住宅のデメリット 狭小住宅のデメリットとして、主に2点挙げられる。まず1点目は、多階 層のため、移動が階段中心で危険であること。狭小住宅では多階層のため、 階段で移動することになり、デザインやスペースの都合で手すりが十分にな いものもあり、幼児以下の子どもや高齢者では移動が大変で、非常に危険で ある。2点目は、多機能を満たすことができないことである。一般的な大き さの一戸建て住宅の仕様をそのまま狭小住宅に適用すると、住みづらくて狭 さが辛い家にならざるを得なくなる。したがって、これら2点が、狭小住宅 のデメリットとして、主に挙げられることである。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
014
第2章 研究背景
2-2-5. 狭小住宅と都会のライフスタイルとの適合 都会には単身住まい、夫婦や親子の二人暮らし、その他、多様な家族や多 様な暮らし方が存在する。戸建、できれば注文住宅を手に入れたいと望む一 方で、土地価格は高く、できるだけコストを抑えたいと考える人が多い。し たがって、狭小住宅は、都会において、自身の暮らし方に合った住まいを手 に入れたい人にとって魅力ある選択肢となったのだ。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
015
第2章 研究背景
2-3. マンションの歴史と変遷 同潤会アパートから始まる日本の共同住宅にはすでに 80 年を超える歴史 があり、日本初のマンション分譲からでも半世紀を超え、都市型の居住形態 として、マンションはすっかり定着した。しかしながら、日本の共同住宅の 居住水準を向上させるために、様々な努力や工夫が積み重ねられ現在に至っ ているのだ。日本最初のマンションは 1956(昭和 31)年、日本信販が売 主の「四谷コーポラス」である。これ以降数次にわたるマンションブームを 振り返りながら、時代ごとのマンションの特徴と変遷を記していく。
2-3-1. 第1次マンションブーム 1962 年にマンションの基本法である〈建物の区分所有等に関する法律〉 (通称マンション法)が制定された。マンションの法的位置づけが明確になり、 住宅ローンを利用した購入が可能となるという変革が起きた。また、1964 年の東京オリンピックが景気刺激となってマンション開発が進み、国の持家 政策の本格化とともに住宅都市整備公団(現:住宅・都市開発機構)を主な 供給主体とした団地型のマンションが多く供給された。一方で民間のディベ ロッパーが利便性の高い東京都心部に、全く新しい住み方を提案する高級マ ンションを供給し始めたのもこの頃である。 この時代の代表的なマンショ ンは原宿駅前(渋谷区神宮前)のコープオリンピアであろう。
* 2-5 野村不動産アーバン ネット「マンションの 歴史/年表」 https://www.nomu. com/mansion/library/ theater/history.html (2014-11-5 参照).
図 2-7. コープオリンピア* 2-5
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
016
第2章 研究背景
2-3-2. 第 2 次マンションブーム 第 2 次マンションブームから、マンションは大衆化路線をとるようになっ た。高額所得者向けの高級マンションだけでは、供給は拡大しないため当然 の選択であった。 この時代の代表的なマンションは、杉並区西荻北の西荻 フラワーマンション、秀和外苑レジデンス、マンション南目黒苑などで、い ずれもその後のマンション供給の主流となる一次取得者向け供給を先取りし たものであった。 この頃のマンションはまだ狭く、和室中心の間取りが多 く見られ、西洋風長屋と揶揄されることも多かったが、給湯設備やバランス 釜式風呂など当時としては最先端の技術が導入されていた。
2-3-3. 第 3 次マンションブーム 田中角栄首相の列島改造論が不動産ブームを生み、不動産投資に沸いたの がこの時期である。だが、1973 年にオイルショックで世界的不況となり、 狂乱物価と言われる激しいインフレーションとトイレットペーパーなどの生 活必需品の品不足を体験した時期でもある。地価が高騰した影響で新築マン ション平均価格が 1973 年には初めて 1,000 万円を超えたが、1970 年から スタートした住宅金融公庫の制度を活用した公庫融資付き分譲マンションの 供給拡大もあり、1973 年には全国の分譲戸数が 15 万戸を超えるブームと なった。 この時期の代表的なマンションは住宅都市整備公団が開発を始め た田園調布エリアでの物件である。住宅ローン付きで低額でマンションが 購入できるニュータウンが各地に開発されていったのもこの頃からであっ た。 この時代のマンションは西洋式の間取りを取り入れたマンションが増 え、居間や寝室、食堂など一つの部屋に一つの機能を持たせるのが流行した。 また、耐震基準(旧耐震)が導入され、防音性能も高まっていった。
* 2-5 野村不動産アーバン ネット「マンションの 歴史/年表」 https://www.nomu. com/mansion/library/ theater/history.html (2014-11-5 参照).
図 2-8. 秀和外苑レジデンス* 2-5
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
図 2-9. ニューハイツ田園調布* 2-5
017
第2章 研究背景
2-3-4. 第 4 次マンションブーム オイルショックによる不況から脱しつつあったこの時期は、東京への通勤 圏として神奈川県、埼玉県、千葉県の東京都隣接エリアでのマンション供給 が盛んに行われるようになった。第二次オイルショックという逆風の中で、 職住近接をうたったマンションが増加し、戸建よりも利便性に優れていると いう点が評価され始めた。マンションがようやく一般化し、民間ディベロッ パーの大型開発が増加したのもこの頃である。この時期の代表的なマンショ ンは東京都港区のシャンボール三田、東京都板橋区のサンシティなどで、都 心近郊の東京まで 30 分圏内に大型開発が盛んに行われた。この時代のマン ションは広い敷地面積を活用してコミュニティ設備や公園、緑地の設置が行 なわれ、生活の余暇部分にも配慮がなされるようになった。エントランスに オートロックが導入され、居住者のプライバシーが配慮されるとともに、居 住者と非居住者が区別されるようになったのもこの頃である。
2-3-5. 第 5 次マンションブーム バブル経済のピークに向かって地価が高騰し、都心では 10 億円を超える ような超高額物件が供給されるようになって、一次取得者向けのファミリー マンションは郊外に展開されていた。また投資用のワンルームマンションも 一大ブームとなった。またマンションの超高層化が進んだのもこの時期から で、30 階を超えるマンションが供給されていた。 この時期の代表的なマン ションは、東京都渋谷区の広尾ガーデンヒルズがある。 この時代のマンショ ンは都心における高額化、ファミリーマンションの郊外化という傾向が顕著 だが、マンションスペックではいわゆるバブル仕様とわれる高性能化が進ん でいることも見逃せない。
* 2-5 野村不動産アーバン ネット「マンションの 歴史/年表」 https://www.nomu. com/mansion/library/ theater/history.html (2014-11-5 参照).
図 2-10. サンシティ* 2-5
図 2-11. 広尾ガーデンヒルズ* 2-5
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
018
第2章 研究背景
2-3-6. 第 6 次マンションブーム バブル経済崩壊後、地価が長期にわたって下落する中で地価が下がった東 京都内に一次取得者向けマンションが戻る都心回帰現象が発生した。交通利 便性の良いエリアにバブル期からすると半額程度のマンションが分譲される ようになったため、マンション需要は一気に拡大し、首都圏の新築マンショ ン分譲が 8 万戸を超える空前の大量供給が 8 年にわたって続いた。バブル による地価高騰の影響で郊外に拡散していたマンションが、都心に近いエリ アで安く購入できるということで、賃貸物件の居住者がこぞってマンション を購入したのだ。 この時期の代表的なマンションは都心回帰が極まったと いえる人気物件、東京都中央区の銀座タワー、当時の最高階数 55 階を誇っ た埼玉県川口市のライオンズスクエアエルザタワー 55、湾岸タワー物件の 代表格である東京ツインパークス、都心一等地の超高級マンションザ・ハウ ス南麻布などで、多様化したニーズを反映して様々な価格帯の物件が供給さ れた。 この頃のマンションは大規模化、超高層化が際立っているが、高機 能化(システムキッチン、断熱性能など)、高付加価値化(コンシェルジェ、 共用施設など) 、高安全化(防犯性能、耐震性能など)も目覚ましい進歩を 遂げた時期でもある。 * 2-5 野村不動産アーバン ネット「マンションの 歴史/年表」 https://www.nomu. com/mansion/library/ theater/history.html (2014-11-5 参照).
図 2-12. 銀座タワー* 2-5
2-3-7. ワンルームマンションの現状について * 2-6
近年、高齢化や家族の少子化による家族形態の変化の中で、単身高齢者や
間 瀬 陽 介・ 大 月 敏 雄・
単身赴任者等単身居住者が増加していると言われている。* 2-6 単身居住者
深見かおり(2008) 「新
の住まいは、間借り等から始まり、木賃アパートを経て、今日においては、
聞記事にみるワンルー
その主としてワンルームマンションが挙げられる。ワンルームマンションは、
ムマンション問題の変
入居者の約 4 割が若い単身者であり、仮の住まいであるという意識や地域
遷に関する考察」,日本
住民とのライフスタイルの違い等により、地域社会に馴染まないものとする
建築学会大会学術講演
考え方も存する。また、一方で、ワンルームマンションが住宅政策の遅れを
梗 概 集,pp.251-252.
補ったことも事実である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
019
第2章 研究背景
2-4. 収納スペースの変遷について 住宅において、収納というものは非常に重要な要素の1つである。過去か ら現在に至るまで、収納の在り方は様々な変化を辿っている。そこで、収納 * 2-7
スペースの変遷について記述していきたい。* 2-7
佐 藤 鮎 子(1998) 「独 立住宅における収納ス ペースの変遷 : 住宅誌の 掲載事例にみる住宅の
2-4-1. 全収納量と延べ面積に占める全収納面積比率
平面構成の変化に関す
1950 年代後半は 5 ㎡弱で、1960 年代前半は9㎡、1960 年代後半から
る研究」,学術講演梗概
1980 年代前半までは 12 から 13 ㎡弱、1980 年代後半は 15 ㎡弱、1990
集,pp.177,178.
年代前半は14㎡となっており、現在に至るにつれて収納量が増えている傾 向にあることがわかる。 また、延べ面積に占める全収納面積比率は、40 年間の平均は 8.76%であ るが、1950 年代後半の 7.15%から 1990 年代前半の 9.40%へと、収納場 所は少しずつではあるが確実に増えており、生活が豊かになると共にモノが 増え、収納確保が必須となっている様子がみてとれる。
2-4-2. 屋根裏収納 屋根裏を利用している家を、年代別に見てみると、1950 年代後半から 1970 年代後半まで約2%であったが、1980 年代前半には 5.8%、後半に は 8.0%、また 1990 年代前半には 11.3%と急激な伸びをみせている。屋根 裏の利用形態としては、収納として 55.2%、収納と居室として 15.9%、居 室として 8.5%、その他 20.4%であった。収納としての利用が 71.1%で大 半を占めていることがわかる。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
020
第2章 研究背景
2-4-3. 外部入口収納 外周り系の収納場所としては、簡易型物置などの外部入口収納を配置し ている家を、年代別に見てみると、1950 年代後半には 2%、1960 年代 前半には 5%、1960 年代後半から 1980 年代前半までには 14 から 15%、 1980 年代後半には 17%、1990 年代前半には 21%と増え続けている。
2-4-4. 収納スペースの変遷のまとめ 収納の変化としては、延面積に占める全収納量は、少しずつではあるが確 実に増加しており、 今後も増加していくことが予想される。また、全収納量は、 延面積分布にかかわらず最近では 9%に集中しているのが現状である。また、 屋根裏部屋や外部入口収納の数値からもみてとれるように、床面に収納を配 置するだけでなく、屋根裏や外部などの床面以外の空間を収納として利用す る傾向が、高くなっているのが現在の状況である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
021
第2章 研究背景
2-5. 天井による人間の心理 2-5-1. 天井高による人間の心理について * 2-8
「建築内部空間における天井高の認知構造」* 2-8 によると、天井が高い場
込 山 敦 司(1996) 「建
所の方が、人間は創造力がより活性化されより、自由度の高いアイデアを産
築内部空間における天
み出しやすくなる。一方で、低い天井の場所にいると圧迫感を感じ始め、よ
井高の認知構造」,日本
ほど親しくない限り、周りの人と距離を置きたくなると記述されている。そ
建築学会計画系論文集,
して、圧迫感やストレスを感じると、何かをやろうとしても気が散って、集
pp111-118.
中できなくなるのである。しかしながら、高過ぎる天井も逆効果で、天井が 高過ぎる場所にいると、居心地があまり良くないと空間体験者は感じる。目 安としては、天井の高さが約 275cm の部屋にいると、友人同士で快適に過 ごすことができる。また、天井の高さが、約 152cm の部屋にいると、一緒 にいる人と親密になりたいと空間体験者は感じるという結果が出ている。天 井が高くて明るいスペースの隣に、天井が低くて少し暗いスペースがあると、 その天井の低い薄暗いスペースを、とても快適だと感じるのである。 相手との距離は、目で見てどれくらいの距離にいるかを確認するだけでな く、声や音がどのように聞こえるかでも測っている。したがって、相手の発 した声や音が、天井の高さによって聞こえ易さが変化するため、天井の高い 部屋にいると相手との距離感が遠く感じ、低い部屋にいると相手との距離感 が近く感じるのだ。 以上のことから、それぞれの用途の空間は、適切な心理状況で人に使用し てもらうために、適切な天井高を設定する必要があるということがわかる。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
022
第2章 研究背景
2-5-2. 天井の形状による人間の心理と天井のポテンシャルについて 天井の形状が感情に影響を及ぼすこと、また形状によって異なる感情変化 を生じさせることから、今までインテリア要素の中で、おざなりにされてき * 2-9 有川愛彩(2013) 「「張 る」被服̶着替える天 井̶」,早稲田大学創造 理工学部建築学科卒業 論文,pp1-100.
た天井が、人間の感情を大きく変化させる重要な要素であるといえる。* 2-9 そこで、気分転換のための1つのツールとして、天井が従来の蓋的な覆い ではなく、可変的になることで、天井は室内空間を劇的に豊かにする可能性 をもっている。 室内空間における下部空間が今まで頻繁に使用され、着目されてきたが、 今までおざなりにされてきた上部空間(たとえば天井)にこそ室内空間を多 様性・柔軟性溢れるものにし、今後の室内空間の未来を明るくするポテンシャ ルがあると私は考えている。したがって、本研究では、下部空間に集中して いる収納と上部空間の可能性に着目し、〈吊り天井〉を提案し、今後の狭小 居住空間においての在り方を研究する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
023
第2章 研究背景
2-6. 生活に溢れる「吊る」 日常生活には、 「吊る」が溢れている。「吊る」という行為により、視認性・ 可動性・収納性などを高めることができると考える。比較的規模の大きい建 築(例えば、美術館やアパレルショッピなど)では、主に展示や収納におい て「吊る」が採用されている(図2-12、図2-13)。「吊る」ことが床に設 置することよりも、可動性に富んでおり、フレキシブルな展示空間を形成で きるからであると考える。また、住宅のような規模の小さな建築においても、 「吊る」が採用されている(図2-14)。しかしながら、調理器具などの小さ く軽いものしか、 住宅空間においては「吊る」されていないのが現状である。 本研究では、吊り収納を導入し、住宅における人の行動が自由度が高く多様 的になり、 床に設置されていた収納が可動化されフレキシブルになることで、 「吊る」という行為の新たなポテンシャルを発掘したい。
図 2-12. プーマブラックストアトウキョウでの展示
図 2-13. 石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行での展示写真
図 2-14. 住宅における「吊る」 住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
024
第3章 実験概要
第3章
実験概要
3-1. 実験の目的 3-2. 用語の定義 3-3.
実験方法
3-3-1.実験要項 3-3-2. 実験室の図面 3-3-3. 実験空間 A、B、C の 吊り収納の配置について 3-3-4. 実験空間に用いた材料 3-3-5. 実験空間写真 3-3-6. 被験者数の決定方法 3-3-7. 実験手法 3-3-8. 実験手順 3-3-9. 教示内容
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
025
第3章 実験概要
3-1. 実験の目的 本実験では吊り収納を導入した時の人の心理について着目する。吊り収納 の〈密度〉と〈高さ〉の2つのパラメーターを設定し、 それら2つのパラメー ターの変化による人の心理の変化を考察することが、本実験の目的である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
026
第3章 実験概要
3-2. 用語の定義 〈実験用語の定義〉 □吊り収納の密度 実験空間の床面積に対する、吊り収納の平面面積の和の割合と定義する。 □吊り収納の高さ 実験空間の床面から吊り収納の底面までの距離と定義する。 〈実験空間の定義〉 □ AH 吊り収納の密度が 25%、高さが 2200mm の実験空間の呼称。 □ AM
吊り収納の密度が 25%、高さが 1950mm の実験空間の呼称。 □ AL
吊り収納の密度が 25%、高さが 1700mm の実験空間の呼称。 □ BH 吊り収納の密度が 50%、高さが 2200mm の実験空間の呼称。 □ BM 吊り収納の密度が 50%、高さが 1950mm の実験空間の呼称。 □ BL 吊り収納の密度が 50%、高さが 1700mm の実験空間の呼称。 □ CH 吊り収納の密度が 75%、高さが 2200mm の実験空間の呼称。 □ CM 吊り収納の密度が 75%、高さが 1950mm の実験空間の呼称。 □ CL 吊り収納の密度が 75%、高さが 1700mm の実験空間の呼称。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
027
第3章 実験概要
3-3. 実験方法 3-3-1. 実験要項 □実験日時 2014 年 9 月 27 日、28 日、30 日、10 月 2 日の 4 日間 □場所 早稲田大学西早稲田キャンパス 55 号館 S 棟 9 階 □被験者 19 歳から 22 歳までの大学生 18 名(男性 9 名、女性9名) □所要時間 1被験者あたり90分 □実験機材
・SONY HANDYCAM DVC-014 ・三脚 ・iPhone5S
図 3-2 SONY HANDYCAM DVC-014
図 3-1 三脚 図 3-3 iPhone5S
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
028
第3章 実験概要
3-3-2. 実験室の図面 実験室における実験空間の配置は以下、図 3-4 の通りとする。
図 3-4 実験空間の図面
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
029
第3章 実験概要
3-3-3. 実験空間 A、B、C の吊り収納の配置について 実験空間 A、B、C の密度は、第 3 章 2 節の用語の定義に示したように、 25%、50%、75%と設定した。また、配置に関しては、恣意性を排除する ために、エクセルのランダム計算により実験空間 A、B、C それぞれの吊り 収納の配置を決定した。 (図 3-5)
図 3-5 各実験空間の配置図
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
030
第3章 実験概要
3-3-4. 実験空間に用いた材料 本実験で使用した材料は以下の通りである。 〈下地〉600mm スパンで石膏ボード吊り天井にヒートン白を打つ。 ・トグラー T9.5(石膏ボード 9.5mm 最適型 9-11mm 用) ・ヒートン 白(WAKI 中空壁用 壁厚 9-11mm)= Hw ・ヒートン 小(サイズ 22mm、線径 2.5mm)= Hs ・凧糸 3号 ・ラミン丸棒(1820×10φmm) 〈天井〉 ・竹(1800×10×3mm) ・S 字フック(18mm) 〈吊り収納〉 ・段ボール(材質 K6A、350×350×480mm) ・合成樹脂塗料 白 ・凧糸 3 号 ・カードリング (直径 35mm) ・布カラーテープ(白、50mm×25m) 〈間仕切り〉 ・カーテン(IKEA"VIVAN":1450×2500mm、2枚組)
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
031
第3章 実験概要
3-3-5. 実験空間写真 〈実験空間 A〉
図 3-6 実験空間 AH の実験写真
図 3-7 実験空間 AM の実験写真
図 3-8 実験空間 AL の実験写真
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
032
第3章 実験概要
〈実験空間 B〉
図 3-9 実験空間 BH の実験写真
図 3-10 実験空間 BM の実験写真
図 3-11 実験空間 AL の実験写真
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
033
第3章 実験概要
〈実験空間 C〉
図 3-12 実験空間 CH の実験写真
図 3-13 実験空間 CM の実験写真
図 3-14 実験空間 CL の実験写真
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
034
第3章 実験概要
3-3-6. 被験者数の決定方法 ここでは、被験者数〈18 名〉の選定理由となった、被験者数の決定方 法について説明する。 秋田剛(2010)は、 『建築空間における感覚・近く心理シンポジウム (第 9 回) 「被験者は何人必要か?ー心理実験・調査研究におけるサンプリング2−」 』 * 3-1 秋 田 剛(2010) 、 * 3-1
において、次のことを示している。
『建築空間における感 覚・近く心理シンポジ
順序効果と系列位置効果を複数の被験者を使って実験を行うことに
ウム(第 9 回)「被験者
よって相殺する実験の計画方法として、ラテン方格を利用する方法があ
は 何 人 必 要 か?ー 心 理
げられる。ラテン方格とは、n 行 n 列の行列を考えたときに、各行各列
実験・調査研究におけ
それぞれ 1 から n までの数が 1 回だけ出てくるような行列のことをい
るサンプリング2−」』、
う。
日本建築学会編著 ,pp11
この1から n までのそれぞれの数に、実験要因のある水準を割り振る ことにより、実験を計画する方法がラテン方格である。 ・・・中略・・・ 一般にラテン方格法によれば、実験要因の水準が偶数の場合、その水準 数と等しい数の実験を行えば(=等しい数の被験者を用いれば)順序効 果と系列位置効果が排除できる。一方、水準数が奇数の場合は、水準数 の 2 倍の実験(=被験者)が必要になる。このように、ラテン方格法 を用いることにより、きちんとした実験を行うことができると同時に、 被験者数にも意味を持たせることができる。 (p.11) 秋田は、「ラテン方格法」を用いることによって、 「順序効果」と「系列位 置効果」を排除することができ、実験要因による効果を適切に抽出できるこ とを示した。また、秋田は、 「ラテン方格法」を用いることによって、実験 に必要な「被験者数」に対して根拠を与えることができることを示した。本 研究は、この方法論を適応することができる実験研究とみることができる。 つまり、本実験では、 「水準」が「9つの実験空間」にあたるので、 「水準数」 の 2 倍の 18 人が妥当な被験者数であるといえる。したがって、 本実験では、 「ラテン方格法」を用いて実験を計画し、 被験者数を 18 人 として決定した。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
035
第3章 実験概要
〈実験構成〉 前頁において、 「ラテン方格法」を用いた実験計画を行うことを説明した。 それにより、「順序効果」と「系列位置効果」を排除することができ、実 験要因による効果を適切に抽出できることが明らかになった。ここでは、 具体的にこの実験における「ラテン方格」を作成し、実験順序を決定する。 第 3 章 2 節の用語の定義で設定した実験空間名称を用いて「ラテン方格」 を構成する。実験構成と実験順序は、次のようになる。 (表 3-1)
表 3-1 ラテン方格による実験構成表
被験者
⑴ ⑵ ⑶ ⑷ ⑸ ⑹ ⑺ ⑻ ⑼ ⑽ ⑾ ⑿ ⒀ ⒁ ⒂ ⒃ ⒄ ⒅
1
2
3
4
実験順序 5
6
7
8
9
AH
AM
CL
AL
CM
BH
CH
BM
BL
AM
AL
AH
BH
CL
BM
CM
BL
CH
AL
BH
AM
BM
AH
BL
CL
CH
CM
BH
BM
AL
BL
AM
CH
AH
CM
CL
BM
BL
BH
CH
AL
CM
AM
CL
AH
BL
CH
BM
CM
BH
CL
AL
AH
AM
CH
CM
BL
CL
BM
AH
BH
AM
AL
CM
CL
CH
AH
BL
AM
BM
AL
BH
CL
AH
CM
AM
CH
AL
BL
BH
BM
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
036
第3章 実験概要
3-3-7. 実験手法 ①気分評価 POMS POMS(Profile of Mood States)は、気分を評価する質問紙法のひとつ として McNair らにより米国で開発され、対象者がおかれた条件により変 化する一時的な気分、感情の状態を測定できるという特徴を有している。 精神障害(うつ病、不安障害など)の治療経過、身体疾患をもつ人々の精 神面の変化、職場でのスクリーニング(適格検査) 、運動やリラクゼーショ ン効果などの評価測定といった幅広い分野で採用されている。そのため医 療者だけでなく、福祉、教育関係専門家、産業医、雇用決定者、スポーツ 指導者、フィットネス関係者などの健康に関わるあらゆる人々による使用 * 3-2 横 山 和 仁 編 著 (2005)『POMS 短 縮 版 手引きと事例解説』金
を意図してきた。* 3-2
本研究では、それぞれの実験直後に記入するという作業が被験者に心 理的な負担となるため、30 項目の短縮版(図 3-15)を用いた。
子書房.
図 3-15 POMS 記入用紙
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
037
第3章 実験概要
前頁の図 3-15 が示すように 30 項目の言葉で、6 つの尺度に分類され る気分を表現している。それぞれ 6 つの尺度について説明すると、 設問 (1)、 (6)、(12)、(16)、(20) は「緊張ー不安(Tension-Anxiety) 」に分類され、 設問 (7)、(11)、(15)、 (17)、 (21) は「抑うつー落ち込(Depression-Dejection) 」 に、設問 (2)、(9)、(14)、(25)、(28) は「怒りー敵意(Anger-Hostility) 」に、 設問 (4)、(8)、(10)、(27)、(30) は「活気(Vigor) 」に、設問 (3)、(13)、(19)、 (22)、(23) は「疲労(Fatigue) 」に、設問 (5)、(18)、24)、(26)、(29) は「混 乱(Confusion)」に、それぞれ分類することができる。 POMS は感情を的確に把握し易く、介入効果を損なうことなく測定でき るのでは ないかと考えられる。被験者は、提示された各項目ごとに、その 項目が表 す気分になることが「まったくなかった」から「非常に多くあった」 まで の 5 段階のいずれか 1 つを選択する。また、「緊張ー不安(Tension-
Anxiety) 」 「抑うつー落ち込(Depression-Dejection)」 「怒りー敵意(AngerHostility)」 「活気(Vigor) 」 「疲労(Fatigue)」「混乱(Confusion)」の6つの気分尺 度を同時に評価することが可能である。本実験では、それぞれの空間実験 毎に被験者に POMS を記入してもらった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
038
第3章 実験概要
②実験空間評価アンケート それぞれ 9 つの実験において、 歩行時と着席時における快適性と圧迫感、 立って本を取ろうとした時の利便性について、アンケート用紙にそれぞれ 記入してもらった。 (図 3-16) ③ビデオ撮影 それぞれ9つの実験において、上部に収納はある場所とない場所での被 験者の滞留時間の違いを分析するために、歩行時の被験者の動きをビデオ
カメラで撮影した。
図3-16 アンケート記入用紙
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
039
第3章 実験概要
3-3-8. 実験手順 以下のような手順で実験を行った。
1. 待機室で、実験者は被験者に実験内容を教示する。 2. 本研究実験に対する同意書を書いてもらう。 3. ラテン方格法によって決定された順で、実験を行う。 4. 最初の 2 分間は、立ったまま実験空間内を自由に歩いてもらう。 5. 被験者に本を取る仕草をしてもらう。 6. 2 分間座ったまま空間を眺めてもらう。 7. 待機室に戻って、POMS とアンケートを記入してもらう。 8, 2 から 9 番目の実験空間においても、4. から 7.を行う。 9. すべての実験終了後、それぞれの空間比較アンケートに記入してもらう。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
040
第3章 実験概要
3-3-9. 教示内容 実験の教示内容は以下の通りとした。
(待機室で) ⃝実験要項 この実験は、今まで比較的考注目されてこなかった、上部空間における収 納の可能性について検討するものです。空間内にある白い段ボールは収納で、 中にはモノが入っていると想像して下さい。今から、3 通りの収納密度と3 通りの収納高さ、それぞれ9通りの空間で実験を行ないます。 (実験中は、携帯を触る等の特定の行動はできませんが、どこを眺めて も何を考えていただいても結構です。) ⃝実験手順 ここでは、全ての種類に共通する実験中の行動を説明します。 それでは、実験中の行動についてです。どの種類の実験においても、基本的 に同じ行動を行います。 1. まず、指示された空間に入ってもらいます。その後、次の種類の実験に 移ります。これを9回行います。 2. 最初の 2 分は立ったまま実験空間内を自由に歩いてもらいます。 3. 次に、 「本を取る仕草をしてみて下さい」という指示で、段ボール上に 本があるという過程で、立ったり、脚立を使用して、本を取るフリをし て下さい。 4. その後、 「座ってください」の合図とともに座っていただきます、どうぞ。 2 分間座ったまま空間を眺めていただきます。 以上のように約4分経過後、毎回アンケートに5分間で答えていただき 1 種類の実験が完了です。この 1 連の実験を、9つの空間で実験していた だきます。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
041
第 4 章 実験結果
第 4 章
実験結果
4-1. POMS の結果 4-2. アンケートの結果 4-3. ビデオ撮影による滞留調査調査の結果
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
042
第 4 章 実験結果
4-1. POMS の結果 ここでは、本実験で行った POMS の結果を記す。これらの結果から次章 において、POMS の分析・考察を行う。* 4-1 * 4-1 横 山 和 仁 編 著 (2005)『POMS 短 縮 版
手引きと事例解説』金 子書房.
設問 (1)、(6)、(12)、(16)、(20) は「緊張ー不安(Tension-Anxiety)」 設問 (7)、(11)、(15)、(17)、(21) は「抑うつー落ち込み(Depression- Dejection) 」 設問 (2)、(9)、(14)、(25)、(28) は「怒りー敵意(Anger-Hostility)」 設問 (4)、(8)、(10)、(27)、(30) は「活気(Vigor)」 設問 (3)、(13)、(19)、 (22)、(23) は「疲労(Fatigue)」 設問 (5)、 (18)、 (24)、(26)、(29) は「混乱(Confusion)」 各設問は以上のように、それぞれ分類することができる。 これら各尺度のそれぞれの合計を素得点という。 また素得点が算出された後、T 得点を以下の式によって求める。 T 得点 =50 + 10×(素得点ー平均値)/標準偏差 (※ 平均値・標準偏差は被験者の年齢によって変化する) 次頁から、実験において得られた結果を示す。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
043
第 4 章 実験結果
表 4-1 男性被験者⑴の POMS 採点表 ⑴
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-2 男性被験者⑵の POMS 採点表 ⑵
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 1 0 0 1 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
BM 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
CH 2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
044
第 4 章 実験結果
表 4-3 女性被験者⑶の POMS 採点表 ⑶
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 3 0 2 0 1 2 1 0 3 0 0 1 1 0 0 0 2 1 1 2 1 1 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 2 0 2 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 2 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
BM 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
AH 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
2 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-4 女性被験者⑷の POMS 採点表 ⑷
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 0 0 0 1 2 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 4 0 0 0 0
CL 2 1 0 0 1 2 1 0 0 0 0 1 2 0 0 0 1 1 1 0 0 1 1 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
045
第 4 章 実験結果
表 4-5 男性被験者⑸の POMS 採点表 ⑸
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 2 1 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 1 0 0 1 1 0 0 4 0 0 0 0
AM 2 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-6 女性被験者⑹の POMS 採点表 ⑹
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 0 2 0 1 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
1 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
046
第 4 章 実験結果
表 4-7 男性被験者⑺の POMS 採点表 ⑺
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-8 女性被験者⑻の POMS 採点表 ⑻
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 4 0 0 0 0
CL 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
047
第 4 章 実験結果
表 4-9 男性被験者⑼の POMS 採点表 ⑼
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-10 女性被験者⑽の POMS 採点表 ⑽
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 0 0 2 0 3 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2 0 2 0 2 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 0 2 0 0 0 2 2 0 2 0 0 0 0 0 1 3 0 1 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 1 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 2 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 2 1 3 1
BM 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
048
第 4 章 実験結果
表 4-11 男性被験者⑾の POMS 採点表 ⑾
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 2 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
2 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-12 男性被験者⑿の POMS 採点表 ⑿
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 1 0 0 1 0 4 0 0 1 0 0 0 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 1
CL 2 0 1 0 1 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 1 0 1 1 0 0 3 1 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 3 0 2 0 1 2 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 1 0 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 4 0 0 3
CM 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 4 1 0 0 0
AH 3 0 3 0 2 4 0 0 3 0 0 2 4 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 0 0 4 2 0 0 1
BH 1 0 0 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 4
CH 0 0 0 3 0 0 0 3 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 0 3
0 0 0 2 0 0 0 2 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 0 0 2
049
第 4 章 実験結果
表 4-13 男性被験者⒀の POMS 採点表 ⒀
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 3 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 4 2 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 3 0 0 0 0 4 0 0 2 0 0 3 4 0 0 3 0 0 1 2 1 4 4 0 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0
CH 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
3 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-14 女性被験者⒁の POMS 採点表 ⒁
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 2 1 2 2 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 3 0 0 0 0 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 0 2 2 0 2 3 3 0 0 0 0 3 3 0 0 3 3 2 2 2 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 2 2 2 2 2 4 0 0 2 2 0 4 4 2 3 4 2 0 0 2 2 2 0 0 2 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1
CM 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 2 0 0 0 0 1 4 1 0 0 1
AH 4 2 2 2 3 3 0 0 0 0 0 1 1 0 0 3 0 0 0 2 0 0 0 0 0 3 2 0 0 1
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 1
CH 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
2 0 0 0 1 3 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
050
第 4 章 実験結果
表 4-15 男性被験者⒂の POMS 採点表 ⒂
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 3 0 2 0 2 3 2 0 2 0 0 3 1 0 1 2 3 1 0 1 2 2 2 1 0 4 0 0 0 0
CL 4 1 1 0 4 4 2 0 2 0 1 4 2 4 4 3 4 3 1 1 3 3 2 1 0 4 0 0 1 0
AM 3 0 1 0 2 2 1 0 1 0 1 3 2 1 2 3 4 3 1 2 2 3 1 1 1 2 0 0 0 0
BM 2 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 1 1 0 1 2 2 1 0 1 1 1 1 0 0 4 0 0 0 0
CM 1 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 1 1 0 0 2 1 0 0 1 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AH 1 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 1 2 0 0 2 2 1 0 0 1 1 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 1 0 0 1
CH 0 0 0 1 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1
1 0 0 1 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 0
表 4-16 女性被験者⒃の POMS 採点表 ⒃
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 3 2 3 0 3 3 1 1 2 0 2 3 3 0 2 3 0 2 0 2 0 2 2 1 1 4 0 1 0 1
CL 4 4 4 0 3 4 3 0 3 0 2 4 4 0 4 3 3 4 4 3 3 4 4 3 3 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 2 1 0 0 2 1 0 2 4 0 0 1 1
BM 1 1 2 1 2 3 2 0 1 0 1 2 2 0 2 2 3 3 2 2 1 1 2 2 0 3 0 0 1 1
CM 2 1 2 0 2 2 2 0 3 0 2 3 4 0 2 1 1 2 2 1 2 3 3 1 0 4 0 0 1 0
AH 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 2 1 0 0 2 1 1 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 3 0 0 0 1
CH 1 1 1 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 4 0 0 0 0
1 0 1 0 1 1 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 0 0 4 0 0 0 1
051
第 4 章 実験結果
表 4-17 女性被験者⒄の POMS 採点表 ⒄
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 2 2 1 0 1 0 0 0 1 0 3 0 0 0 0
CL 3 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 3 3 0 0 3 3 1 0 1 1 1 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 4 0 0 0 0 4 0 0 0 0 0 3 3 0 0 3 3 2 0 2 3 2 0 0 0 4 0 0 0 0
BM 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
CM 2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 2 0 0 2 2 0 0 1 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0
AH 3 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 2 2 0 0 1 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 2 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 3 0 0 2
CH 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1 1 0 0 2 1 0 0 0 2 1 0 0 0 4 0 0 0 1
2 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 2 2 0 0 1 1 0 0 0 4 0 0 0 0
表 4-18 女性被験者⒅の POMS 採点表 ⒅
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 2 1 0 0 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 4 0 0 0 0
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM 2 0 1 0 1 2 0 0 1 0 0 1 2 0 0 2 0 1 1 0 1 0 1 1 0 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CM 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1
AH 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1
CH 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 1
1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
052
第 4 章 実験結果
表 4-19 男性被験者⑴の素得点・T 得点 ⑴
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 0 32.8 1 35.1 1 35.1 0 32.8 0 32.8 0 32.8 0 32.8 0 32.8 0 32.8
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 0 33.3 0 33.3 1 35.4 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3
5 46.7 4 43.9 5 46.7 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9
表 4-20 男性被験者⑵の素得点・T 得点 ⑵
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 3 39.8 1 35.1 3 39.8 2 37.4 3 39.8 2 37.4 2 37.4 2 37.4 2 37.4
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 1 30 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 1 30 1 30 0 27.7
C 0 33.3 0 33.3 1 35.4 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3
4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 3 41.1 3 41.1 3 41.1
表 4-21 女性被験者⑶の素得点・T 得点 ⑶
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 8 51.4 6 46.7 3 39.8 0 32.8 0 32.8 3 39.8 0 32.8 1 35.1 3 39.8
A-H 4 48.3 0 38.8 0 38.8 0 38.8 1 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 3 44.4 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 1 30 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 6 45.8 3 39.6 1 35.4 0 33.3 2 37.5 2 37.5 0 33.3 0 33.3 1 35.4
6 49.4 4 43.9 4 43.9 3 41.1 3 41.1 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9
053
第 4 章 実験結果
表 4-22 女性被験者⑷の素得点・T 得点 ⑷
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH
CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 1 36.4 5 45.5 2 38.6 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
A-H 2 43.6 2 43.6 0 38.8 2 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 1 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 1 32.1 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 1 32.1 1 32.1 1 32.1
C 0 34.1 5 44.3 1 36.1 0 34.1 1 36.1 1 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
7 54.1 6 51.2 3 42.4 4 45.3 5 48.2 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3
表 4-23 男性被験者⑸の素得点・T 得点 ⑸
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 0 34.1 4 43.2 2 38.6 0 34.1 0 34.1 0 34.1 2 38.6 0 34.1 0 34.1
A-H 0 38.8 2 43.6 1 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 1 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
C 0 34.1 4 42.2 1 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
4 45.3 6 51.2 5 48.2 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3
表 4-24 女性被験者⑹の素得点・T 得点 ⑹
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 5 44.4 3 39.8 5 44.4 0 32.8 1 35.1 5 44.4 1 35.1 1 35.1 1 35.1
A-H 1 41.2 2 43.6 2 43.6 0 38.8 0 38.8 2 43.6 0 38.8 1 41.2 2 43.6
V 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 2 37.5 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 2 37.5
5 46.7 5 46.7 3 41.1 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 5 46.7
054
第 4 章 実験結果
表 4-25 男性被験者⑺の素得点・T 得点 ⑺
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 3 40.9 3 40.9 4 43.2 1 36.4 2 38.6 2 38.6 0 34.1 2 38.6 3 40.9
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 1 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
C 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 1 36.1 1 36.1 0 34.1 0 34.1
4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3
表 4-26 女性被験者⑻の素得点・T 得点 ⑻
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 2 38.6 2 38.6 0 34.1 0 34.1 2 38.6 0 34.1 0 34.1 1 36.4 0 34.1
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
C 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
6 51.2 5 Feb-00 5 48.2 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3
表 4-27 男性被験者⑼の素得点・T 得点 ⑼
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 0 32.8 3 39.8 3 39.8 0 32.8 0 32.8 4 42.1 0 32.8 0 32.8 0 32.8
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
4 43.9 5 46.7 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9
055
第 4 章 実験結果
表 4-28 女性被験者⑽の素得点・T 得点 ⑽
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 9 54.5 4 43.2 3 40.9 0 34.1 3 40.9 7 50 0 34.1 1 36.4 0 34.1
A-H 0 38.8 4 48.3 2 43.6 1 41.2 1 41.2 2 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 3 36.7 3 36.7 3 36.7 0 30 0 30 0 30 1 32.1 1 32.1 0 30
C 1 36.1 2 38.2 1 36.1 1 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 1 36.1
6 51.2 3 42.4 7 54.1 5 43.2 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 5 48.2
表 4-29 男性被験者⑾の素得点・T 得点 ⑾
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 2 37.4 1 35.1 5 44.4 0 32.8 1 35.1 3 39.8 3 39.8 3 39.8 4 42.1
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 0 30 1 35.4 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
4 43.9 4 43.9 5 46.7 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 4 43.9 5 46.7
表 4-30 男性被験者⑿の素得点・T 得点 ⑿
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 5 44.4 5 44.4 6 46.7 1 35.1 3 39.8 9 53.7 1 35.1 0 32.8 0 32.8
A-H 0 38.8 1 41.2 1 41.2 0 38.8 0 38.8 1 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 1 39.5 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 3 44.4 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 2 32.3 1 30 0 27.7 11 53.3 1 30 3 34.7 12 55.6 8 46.3 8 46.3
C 2 37.5 5 43.8 4 41.7 0 30 4 41.7 8 50 0 30 0 30 0 30
5 46.7 4 43.9 6 49.4 2 38.3 5 46.7 7 53.2 0 32.8 1 35.6 2 38.3
056
第 4 章 実験結果
表 4-31 男性被験者⒀の素得点・T 得点 ⒀
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 7 49.1 10 56 15 67.7 0 32.8 2 37.4 4 42.1 2 37.4 4 42.1 7 49.1
A-H 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 2 43.6
V 0 37.1 0 37.1 2 42 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
C 0 30 2 37.5 13 60 0 30 0 30 1 35.4 0 30 1 35.4 0 30
4 43.9 4 43.9 4 43.9 2 38.3 4 43.9 4 43.9 1 35.6 4 43.9 4 43.9
表 4-32 女性被験者⒁の素得点・T 得点 ⒁ AL BL CL AM BM CM AH BH CH
T-A 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 6 47.7 8 52 12 61.4 0 34.1 4 43.2 10 56.8 0 34.1 1 36.4 6 47.7
A-H 2 43.6 8 57.9 7 55.5 0 38.8 2 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8 1 41.2
V 2 42.2 2 42.2 8 56.8 0 37.3 1 39.8 2 42.2 1 39.8 0 37.3 0 37.3
F 2 34.4 0 30 6 43.7 1 32.1 3 36.7 5 41.4 2 34.4 1 32.1 0 30
C 3 40.2 7 48.4 6 46.3 1 36.1 0 34.1 3 40.2 0 34.1 0 34.1 1 36.1
6 51.2 8 57.1 6 51.2 4 45.3 5 48.2 6 51.2 3 42.4 4 45.3 6 51.2
表 4-33 男性被験者⒂の素得点・T 得点 ⒂
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 12 60.7 16 70 13 63 8 51.4 7 49.1 6 46.7 1 35.1 2 37.4 4 42.1
A-H 8 57.9 14 72.1 10 62.6 4 48.3 3 50 4 48.3 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 2 42 7 54.1 2 42 1 39.5 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
F 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 4 37 3 34.7 2 32.3
C 5 43.8 5 43.8 4 41.7 2 37.5 1 35.4 2 37.5 0 30 0 30 0 30
8 55 12 66.1 8 55 5 46.7 4 43.9 4 43.9 2 38.3 4 43.9 3 41.1
057
第 4 章 実験結果
表 4-34 女性被験者⒃の素得点・T 得点 ⒃
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 14 65.9 18 75 2 38.6 10 56.8 9 54.5 0 34.1 1 36.4 4 43.2 3 40.9
A-H 5 50.7 15 74.5 0 38.8 9 60.2 9 60.2 2 43.6 1 41.2 1 41.2 3 50
V 6 52 10 61.7 2 42.2 2 42.2 4 47.1 0 37.3 0 37.3 1 39.8 0 37.3
F 1 32.1 0 30 2 34.4 2 34.4 0 30 1 32.1 2 34.4 0 30 1 32.1
C 10 54.5 20 74.9 6 46.3 9 52.4 14 62.7 6 46.3 5 44.3 5 44.3 5 44.3
10 62.9 14 74.7 7 54.1 11 65.9 10 62.9 7 54.1 4 45.3 6 51.2 6 51.2
表 4-35 女性被験者⒄の素得点・T 得点 ⒄
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 9 54.5 14 65.9 16 70.5 3 40.9 8 52 10 56.8 1 36.4 6 47.7 7 50
A-H 2 43.6 4 48.3 7 55.5 0 38.8 2 43.6 2 43.6 0 38.8 3 50 3 50
V 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 10 53 1 32.1 0 30
C 2 38.2 4 42.2 5 44.3 1 36.1 2 38.2 2 38.2 0 34.1 2 38.2 3 40.2
5 48.2 4 45.3 6 51.2 3 42.4 3 42.4 4 45.3 2 39.4 4 45.3 6 51.2
表 4-36 女性被験者⒅の素得点・T 得点 ⒅
T-A AL BL CL AM BM CM AH BH CH
素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 3 40.9 4 43.2 5 45.5 0 34.1 0 34.1 3 Feb-00 0 34.1 1 36.4 3 40.9
A-H 0 38.8 0 38.8 1 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
V 0 37.3 0 37.3 1 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
F 0 30 0 30 0 30 0 30 2 34.4 0 30 1 32.1 1 32.1 0 30
C 1 36.1 4 42.2 6 46.3 0 34.1 0 34.1 2 38.2 0 34.1 0 34.1 1 36.1
5 48.2 6 51.2 7 54.1 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3 4 45.3
058
第 4 章 実験結果
4-2. アンケートの結果 ここでは、本実験で行ったアンケートの結果を記す。これらの結果から次 章において、アンケートの分析・考察を行う。
図 4-1 アンケート用紙 図 4-1 のアンケートを以下のように得点化した。 (表 4-37)
表 4-37 アンケート基礎得点一覧 快適性 とても不快 不快 どちらかと言えば不快 どちらでもない どちらかと言えば快適 快適 とても快適
得点 1点 2点 3点 4点 5点 6点 7点
得点 1点 2点 どちらかと言えば圧迫感感じる 3点 4点 どちらでもない どちらかと言えば圧迫感感じない 5点 6点 圧迫感を感じない 7点 全く圧迫感を感じない 圧迫感 とても圧迫感を感じる 圧迫感を感じる
利便性 とても不便 不便 どちらかと言えば不便
どちらでもない どちらかと言えば便利
便利 とても便利
得点 1点 2点 3点 4点 5点 6点 7点
生活可能 生活不可能
0点 1点
生活希望 生活不希望
0点 1点
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位
得点 9点 8点 7点 6点 5点 4点 3点 2点 1点
次頁から、それぞれの被験者のアンケート結果を記す。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
059
第 4 章 実験結果
表 4-38 男性被験者⑴、⑵、⑸のアンケート得点 被験者/男
⑴
⑵
⑸
実験項目
AH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
BH 7 7 7 7 2 1 0 8 4 4 4 4 3 1 0 5 6 6 6 6 2 1 1 9
CH 7 7 7 7 2 1 0 6 3 3 4 3 3 1 0 9 6 5 4 5 2 1 1 8
AM 7 6 7 7 1 1 0 5 3 2 4 3 3 1 0 8 6 2 4 3 2 1 0 7
実験空間 BM 7 6 6 4 6 5 7 5 5 3 1 1 1 0 9 7 3 2 2 3 4 4 3 4 3 4 1 0 1 0 7 1 3 5 5 4 5 5 5 5 3 3 1 1 0 0 6 5
CM
AL 6 3 4 4 2 1 0 3 2 2 4 5 4 1 0 4 5 3 4 3 3 1 0 4
BL 5 5 7 7 6 1 1 4 3 3 3 3 3 1 1 6 2 1 4 6 6 0 0 3
CL 3 3 6 6 3 1 0 2 2 2 4 4 5 1 0 3 1 1 3 1 4 0 0 2
2 2 5 3 3 1 0 1 2 2 4 6 5 1 0 2 2 1 2 2 4 0 0 1
表 4-39 男性被験者⑺、⑼、⑾のアンケート得点 被験者/男
⑺
⑼
⑾
実験項目
AH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
BH 4 5 6 5 3 1 1 6 5 6 6 7 3 1 1 9 6 3 7 4 4 1 1 9
CH 5 3 6 3 4 1 1 8 4 3 3 4 3 1 0 8 3 3 4 3 4 1 0 8
AM 4 3 5 3 3 1 1 3 4 3 4 3 3 1 0 7 4 2 4 3 5 1 0 5
実験空間 BM 5 4 4 3 6 5 4 4 6 5 1 1 1 0 7 9 3 3 3 3 5 6 3 6 7 5 1 1 1 1 6 4 3 3 2 2 4 4 4 4 7 6 1 1 0 0 4 7
CM
AL 4 3 4 4 3 1 0 4 5 3 3 5 3 1 0 3 3 2 4 4 6 1 0 6
BL 3 3 4 4 6 1 0 1 2 2 5 5 6 1 0 5 1 1 4 3 4 0 0 3
CL 2 1 4 3 6 1 0 2 2 2 4 5 3 1 0 2 1 1 4 4 4 0 0 2
2 2 6 3 6 1 0 5 2 2 3 3 2 1 0 1 1 1 4 4 4 0 0 1
060
第 4 章 実験結果
表 4-40 男性被験者⑿、⒀、⒂のアンケート得点 被験者/男
⑿
⒀
⒂
実験項目
AH
BH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
7 7 7 7 7 1 1 9 5 6 6 6 3 1 0 9 6 6 7 7 5 1 1 9
CH 6 6 6 6 6 1 1 8 3 2 4 2 5 1 0 8 6 5 7 6 5 1 0 8
AM 5 5 5 5 5 1 0 7 3 2 2 3 3 1 0 7 5 6 6 6 6 1 0 7
実験空間 BM 4 3 3 2 5 4 3 4 6 5 1 0 0 0 6 5 2 4 3 2 4 4 4 4 6 5 1 1 0 0 6 5 3 3 3 3 4 4 3 4 6 6 1 0 0 0 6 4
CM
AL 3 2 4 3 3 0 0 3 3 1 2 2 2 1 0 4 3 3 4 4 5 0 0 5
BL 3 1 4 3 6 0 0 4 1 2 2 2 4 0 0 3 2 2 2 2 6 0 0 3
CL 1 1 3 3 5 0 0 2 1 1 1 2 2 0 0 2 1 1 1 2 5 0 0 1
1 1 2 1 3 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 1 2 2 2 3 6 0 0 2
表 4-41 女性被験者⑶、⑷、⑹のアンケート得点 被験者/女
⑶
⑷
⑹
実験項目 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
AH
BH 7 7 7 7 2 1 0 4 4 3 3 6 4 1 1 9 5 4 6 6 2 1 1 5
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
CH 7 7 7 7 2 1 0 6 3 3 4 3 5 1 1 8 4 3 5 3 3 1 0 7
AM 7 7 7 7 2 1 0 7 4 3 5 4 3 1 0 6 3 3 4 3 4 1 0 8
7 6 6 6 5 1 0 3 3 3 4 4 5 1 0 5 5 3 4 5 5 1 1 4
実験空間 BM CM 6 6 5 5 6 6 6 6 3 2 1 1 0 0 5 8 3 2 3 2 4 4 4 4 3 3 1 1 0 0 7 4 5 4 3 2 4 4 4 4 5 5 1 1 0 0 9 6
AL
BL 3 5 5 5 2 0 0 1 3 3 4 4 6 1 0 3 3 3 4 2 5 1 0 1
CL 2 2 4 2 3 0 0 2 3 2 4 3 6 1 0 2 5 4 6 4 6 1 1 3
5 2 5 2 5 1 0 9 2 2 3 3 6 1 0 1 2 2 4 3 5 0 0 2
061
第 4 章 実験結果
表 4-42 女性被験者⑻、⑽、⒁のアンケート得点 被験者/女
⑻
⑽
⒁
実験項目
AH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
BH 6 7 7 7 2 1 1 9 7 7 7 7 1 1 1 9 7 7 7 7 6 1 1 9
CH 3 3 3 3 2 0 0 5 7 7 7 7 6 1 1 8 7 5 3 5 3 1 0 8
AM 5 5 6 6 2 1 1 7 7 7 7 7 2 0 0 5 3 2 4 2 3 1 0 5
5 6 6 2 3 1 0 8 6 7 7 7 2 1 0 7 5 5 6 6 1 1 1 7
実験空間 BM CM 3 4 3 3 3 5 2 5 3 3 0 1 0 0 4 6 2 2 2 2 6 2 6 6 2 2 0 0 0 0 6 3 5 2 3 2 5 2 5 2 7 5 1 0 1 0 6 4
AL
BL 3 3 5 5 2 0 0 2 3 3 4 4 6 0 0 4 2 1 3 2 7 0 0 3
CL 2 2 3 3 5 0 0 3 1 1 3 3 5 0 0 2 1 1 3 2 5 0 0 2
4 4 4 4 3 0 0 1 1 1 3 5 5 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 1
表 4-43 女性被験者⒃、⒄、⒅のアンケート得点 被験者/女
⒃
⒄
⒅
実験項目 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位 快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
AH
BH 5 5 6 5 5 1 1 7 6 5 6 6 2 1 1 9 7 7 7 7 2 1 1 9
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
CH 3 3 4 4 4 1 0 3 3 2 3 2 5 1 1 8 6 6 6 6 2 1 1 8
AM 3 3 3 4 3 0 0 5 2 2 2 2 5 1 1 7 5 3 6 5 2 1 0 5
4 3 5 5 2 1 0 6 5 5 5 5 6 1 1 6 6 5 6 7 6 1 1 7
実験空間 BM CM 3 5 3 2 4 5 4 3 2 3 0 1 0 1 2 9 3 3 2 2 3 3 2 2 6 6 0 0 0 0 5 2 6 4 5 3 6 6 6 3 3 2 1 1 1 0 4 3
AL
BL 3 3 4 4 5 0 0 4 3 2 4 3 7 0 0 4 3 3 4 5 3 1 0 6
CL 1 1 2 2 3 0 0 1 2 2 3 2 7 0 0 3 3 2 3 3 4 1 0 2
5 2 6 3 2 0 0 8 1 1 2 2 7 0 0 1 2 2 2 2 3 0 0 1
062
第 4 章 実験結果
4-3. ビデオ撮影による滞留時間調査の結果 ここでは、本実験で行ったビデオ撮影による滞留時間調査の結果を記す。 これらの結果から次章において、ビデオ撮影による滞留時間調査の分析・考 察を行う。 縦 2.1m× 横 2.1m の実験空間を 36 分割し、 各ブロックに番号を割り振っ た(図 4-2 から図 4-4) 。2分間の歩行において各ブロックでの滞留時間を 記録した。
1 7 13 19 25 31
2 8 14 20 26 32
3 9 15 21 27 33
4 10 16 22 28 34
5 11 17 23 29 35
6 12 18 24 30 36
図 4-2 空間 A の 36 分割図 (※ 灰色部分には、吊り収納が配置されている。)
表 4-44 空間 AH の各ブロックにおける滞留時間 被験者
AH
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
4 2 3 3 4 2 2 2 4 5 3 3 3 4 5 4 3 4 5 3 3 4 3 3 3 3 2 4 4 2 4 5 3 3 3 3 120
⑵ 4 4 4 3 5 3 2 3 3 3 3 2 5 3 4 2 5 3 4 4 4 3 4 4 3 1 2 5 3 2 4 3 3 3 3 4 120
⑶ 3 2 4 1 5 4 4 4 3 6 4 3 4 5 3 3 4 2 3 3 2 3 4 4 1 4 2 3 3 2 5 3 4 5 1 4 120
⑷ 5 2 3 4 5 3 2 2 6 2 2 4 3 4 2 4 2 2 5 4 4 4 3 3 2 2 2 4 3 4 3 4 4 3 4 5 120
⑸ 4 4 5 3 4 3 2 1 2 4 3 5 4 3 4 2 3 3 4 4 5 3 3 4 3 3 2 4 4 3 3 2 4 3 3 4 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 4 2 4 2 5 4 4 4 4 5 4 4 4 4 5 2 3 4 4 3 4 3 4 3 2 2 2 3 3 2 4 3 4 2 1 3 120
⑺ 4 3 3 4 5 3 2 3 5 2 3 2 3 4 3 4 3 3 4 3 4 3 4 3 3 4 2 4 4 4 4 3 3 3 4 2 120
⑻ 4 2 4 2 5 3 2 1 3 5 3 4 2 3 4 4 4 4 4 3 2 4 4 4 2 3 2 5 5 2 3 4 4 3 3 4 120
⑼ 3 4 4 2 4 3 2 3 4 4 5 4 4 5 3 3 4 3 3 4 5 3 3 4 2 1 3 3 3 2 3 3 5 5 1 3 120
⑽ 3 2 3 3 3 3 3 3 3 6 4 4 3 4 5 4 4 4 4 3 3 5 4 4 3 3 2 3 3 2 3 4 3 2 3 2 120
⑾ 4 2 3 2 5 3 2 2 4 3 3 3 4 3 4 3 3 3 5 3 3 4 5 5 1 3 3 4 4 3 4 3 3 4 4 3 120
⑿ 3 2 4 3 4 3 2 1 4 2 5 2 4 4 5 2 3 4 4 4 4 5 6 3 2 3 2 3 4 2 3 4 4 3 3 4 120
⒀ 4 2 5 2 5 4 4 4 3 5 3 3 3 3 4 4 3 5 3 3 3 3 4 6 1 2 2 3 3 2 4 3 3 3 3 3 120
⒁ 2 2 2 3 4 3 2 3 4 4 5 5 3 4 4 3 3 4 4 3 4 4 3 3 2 4 2 5 5 2 4 3 3 4 3 2 120
⒂ 4 2 5 3 5 3 2 1 4 5 4 4 3 7 4 4 4 3 4 3 3 3 4 4 1 3 2 4 3 2 3 2 4 3 3 2 120
⒃ 7 2 4 1 4 3 2 3 5 5 3 3 4 4 3 5 3 4 3 4 4 3 4 5 1 1 2 4 4 2 3 3 5 3 1 3 120
⒄ 4 3 4 3 3 2 3 2 4 4 3 4 3 3 4 4 4 4 4 5 3 4 4 4 2 3 3 3 3 3 3 3 4 3 3 2 120
⒅ 3 2 5 3 5 3 2 1 4 6 5 4 3 4 4 3 3 3 4 3 4 3 3 3 3 2 2 4 2 2 6 4 3 3 3 3 120
063
第 4 章 実験結果
表 4-45 空間 AM の各ブロックにおける滞留時間 被験者
AM
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
歩行時間
3 2 3 1 4 2 2 1 3 4 4 5 6 2 2 4 3 8 5 2 4 3 8 5 1 4 2 3 4 2 5 2 3 4 1 3 120
⑵ 4 2 3 1 3 2 1 2 4 4 3 4 2 4 3 5 4 3 3 5 5 5 8 3 1 6 1 2 4 1 4 4 2 6 2 4 120
⑶ 3 1 4 3 4 2 2 3 4 4 5 3 4 4 4 4 4 3 4 4 4 4 4 4 2 4 2 3 3 1 4 4 4 4 2 2 120
⑷ 4 2 5 3 5 2 2 1 4 3 4 8 5 2 3 2 3 4 5 3 2 3 4 5 1 3 2 3 4 3 5 4 3 3 2 3 120
⑸ 3 1 4 1 4 2 2 3 5 4 3 5 3 5 3 4 2 6 4 3 4 2 5 4 3 3 1 2 6 3 4 3 4 4 1 4 120
⑹ 4 1 3 2 3 4 2 3 4 5 4 7 4 4 5 3 4 4 3 5 4 4 3 3 2 4 1 4 4 1 3 2 4 4 1 2 120
⑺ 3 2 6 2 4 2 2 2 3 4 4 3 3 6 2 4 3 3 4 4 4 3 8 5 1 4 1 3 3 2 4 3 3 3 3 4 120
⑻ 4 3 3 2 6 2 2 1 4 3 3 6 4 3 3 3 4 4 3 3 3 4 8 3 1 4 2 4 4 1 2 3 4 5 3 3 120
⑼
⑽
4 1 2 1 5 2 2 1 5 4 3 4 3 2 5 5 4 4 2 5 5 4 8 5 1 3 1 3 4 1 4 4 6 4 1 2 120
3 2 3 3 3 3 2 3 3 6 3 7 3 4 3 3 3 3 5 3 3 3 4 3 2 4 3 2 4 3 4 4 4 3 3 3 120
⑾ 4 2 3 1 2 2 2 1 5 5 4 4 4 4 5 6 4 5 2 5 5 3 3 4 1 4 2 3 4 2 4 3 3 4 2 3 120
⑿ 5 2 4 1 2 2 2 2 8 3 4 3 3 4 5 4 6 4 4 4 3 4 4 3 3 3 1 2 4 1 3 4 4 3 2 4 120
⒀ 4 1 5 3 3 2 3 2 4 5 4 3 3 8 5 4 3 3 3 3 5 3 3 4 2 5 3 3 3 3 2 4 4 2 1 2 120
⒁ 3 1 4 3 4 2 2 1 6 4 4 3 5 7 3 4 2 5 2 6 4 3 4 3 1 4 2 3 4 2 3 3 3 5 1 4 120
⒂ 4 3 3 1 3 2 2 1 3 3 3 4 3 8 3 3 3 3 8 3 5 5 4 3 1 3 1 2 6 1 4 5 4 4 3 3 120
⒃ 4 3 3 2 3 2 2 3 2 3 2 3 5 7 5 2 3 5 6 2 3 2 4 5 3 5 1 4 4 1 4 3 4 5 3 2 120
⒄ 5 1 3 2 3 3 3 2 5 3 3 7 4 4 3 3 4 4 4 5 3 6 3 5 2 3 1 3 3 1 3 4 5 3 1 3 120
⒅ 3 2 2 2 3 2 2 1 4 3 8 3 3 4 3 3 3 3 6 4 5 3 5 3 1 5 2 4 4 2 4 5 4 4 3 2 120
表 4-46 空間 AL の各ブロックにおける滞留時間 被験者
AL
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
3 1 3 3 3 1 1 1 4 3 4 6 3 4 4 4 5 4 4 3 4 4 3 4 2 4 2 4 6 1 3 4 5 6 1 3 120
⑵ 4 1 4 3 2 1 0 0 4 4 5 7 4 4 6 3 4 3 4 4 3 5 4 3 2 3 3 3 4 3 4 3 5 4 2 2 120
⑶ 3 1 3 3 2 1 1 0 5 5 4 5 5 4 4 4 3 4 4 5 3 4 5 5 1 4 2 4 5 2 4 3 4 3 2 3 120
⑷ 4 0 4 2 2 1 1 1 5 4 3 6 4 3 4 5 4 3 4 4 4 3 4 6 2 3 2 5 6 2 4 4 3 5 1 2 120
⑸ 5 1 3 3 3 0 1 0 4 3 3 4 3 3 4 4 5 4 4 5 5 7 3 5 3 4 1 3 4 1 3 5 3 6 2 3 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 4 1 3 3 2 0 1 1 3 3 4 4 8 4 4 3 4 5 4 3 4 4 4 6 1 5 2 4 4 2 3 4 4 5 1 3 120
⑺ 3 0 4 1 5 0 0 1 4 4 4 3 7 4 4 5 3 4 4 4 3 4 4 4 3 4 3 4 3 2 4 3 4 4 3 4 120
⑻ 3 1 5 3 3 0 1 0 5 5 4 6 3 4 3 4 5 3 3 4 4 4 4 5 2 3 2 4 6 1 4 4 4 3 2 3 120
⑼ 4 1 4 3 2 1 1 0 4 4 5 4 4 5 4 3 4 5 4 4 5 5 3 4 1 5 1 5 4 1 4 5 5 3 2 1 120
⑽ 5 0 5 2 4 1 0 0 3 3 4 4 5 4 5 5 3 4 5 5 4 3 4 4 1 4 2 4 4 2 5 4 4 3 1 4 120
⑾ 4 1 4 3 3 0 1 1 4 4 4 4 4 3 4 4 4 5 6 3 4 4 3 4 2 5 1 4 4 1 5 4 4 4 2 3 120
⑿ 3 1 5 1 2 1 1 1 4 5 4 5 3 4 3 3 5 4 4 6 4 5 4 3 2 6 2 4 5 1 3 4 4 3 2 3 120
⒀ 4 1 4 2 3 0 0 0 7 4 3 3 8 5 4 3 4 4 3 3 3 7 3 4 1 4 2 3 6 2 3 3 7 4 1 2 120
⒁ 5 0 3 1 3 1 1 1 3 3 3 5 8 3 6 3 7 4 4 4 3 3 4 3 1 4 1 6 5 2 4 3 3 5 1 4 120
⒂ 4 0 5 1 2 0 1 1 4 5 4 4 7 4 3 4 4 3 5 5 4 4 3 4 2 3 2 4 4 3 5 4 4 4 2 2 120
⒃ 3 1 4 1 3 0 1 0 5 4 5 5 4 5 4 5 3 4 4 4 3 5 4 7 1 6 2 3 6 2 4 3 3 3 1 2 120
⒄ 5 0 2 2 3 0 0 0 4 3 4 3 6 4 4 4 4 4 3 3 4 4 9 4 2 4 3 7 3 1 3 4 4 4 3 3 120
⒅ 4 0 3 1 2 0 0 0 3 4 3 4 4 3 4 3 3 4 5 7 3 3 9 4 2 4 2 9 4 1 7 3 3 5 2 2 120
064
第 4 章 実験結果
1 7 13 19 25 31
2 8 14 20 26 32
3 9 15 21 27 33
4 10 16 22 28 34
5 11 17 23 29 35
6 12 18 24 30 36
図 4-3 空間 B の 36 分割図 (※ 灰色部分には、吊り収納が配置されている。)
表 4-47 空間 BH の各ブロックにおける滞留時間 被験者
BH
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
4 4 3 3 4 4 3 3 3 2 2 5 3 3 3 3 3 4 5 4 3 3 3 2 4 4 3 3 3 3 5 4 3 3 4 2 120
⑵ 3 4 3 4 3 4 4 4 3 3 3 4 3 2 3 2 3 4 4 5 2 3 3 3 4 5 3 3 1 5 4 6 3 4 2 1 120
⑶ 1 5 2 3 3 4 3 3 4 3 2 3 3 2 2 3 2 6 6 4 3 3 3 3 6 4 3 3 3 6 5 4 3 4 1 2 120
⑷ 3 3 3 4 3 4 3 2 4 2 2 3 2 2 3 3 2 6 3 4 3 3 4 2 5 5 2 3 4 5 5 7 3 4 1 3 120
⑸ 2 3 3 2 2 6 3 2 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 4 6 2 3 5 2 7 8 2 2 2 3 9 6 2 1 2 1 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 3 3 2 3 4 4 4 3 3 2 2 5 3 2 3 2 3 4 5 4 2 5 3 3 4 5 4 3 3 4 5 5 3 4 2 1 120
⑺ 2 2 2 3 2 3 3 3 4 2 2 4 3 3 4 4 4 5 5 5 2 3 3 2 6 7 2 2 2 3 5 10 2 2 2 2 120
⑻ 3 3 3 3 3 4 3 3 4 2 2 3 3 3 3 2 3 5 5 5 2 3 3 2 6 6 3 3 3 3 4 4 4 4 2 3 120
⑼ 2 3 2 4 2 4 4 4 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 4 5 3 3 1 7 8 6 2 2 2 1 120
⑽ 4 3 2 4 3 4 4 2 4 2 2 3 4 4 3 4 3 3 6 4 3 3 4 2 3 4 3 4 3 4 3 4 3 4 2 3 120
⑾ 3 4 3 3 3 4 3 3 4 2 3 4 3 3 3 3 3 5 4 4 3 3 3 3 5 5 3 2 3 3 5 7 2 2 2 2 120
⑿ 3 3 1 3 2 4 4 3 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 6 5 3 3 1 8 6 7 2 2 2 1 120
⒀ 3 3 2 3 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 5 5 5 2 3 3 2 6 7 2 2 3 3 5 8 2 2 3 2 120
⒁ 3 3 3 3 3 4 3 4 4 3 2 3 3 3 3 2 3 4 4 5 2 3 3 2 6 6 3 3 3 3 4 4 4 4 2 3 120
⒂ 3 3 2 3 4 4 4 3 3 2 2 5 3 2 3 2 3 4 5 4 2 5 3 3 4 5 4 3 3 4 5 5 3 4 2 1 120
⒃ 3 2 2 3 2 3 3 3 3 2 2 3 3 3 3 6 4 5 5 5 2 3 3 2 6 7 2 2 3 3 5 8 2 2 3 2 120
⒄ 4 3 2 3 3 4 3 4 4 3 2 3 3 3 3 2 3 4 4 5 2 3 3 2 6 6 3 3 3 3 4 4 4 4 2 3 120
⒅ 2 3 2 4 2 4 4 4 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 4 5 3 3 1 7 8 6 2 2 2 1 120
065
第 4 章 実験結果
表 4-48 空間 BM の各ブロックにおける滞留時間 被験者
BM
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
歩行時間
3 3 3 3 3 5 3 3 3 2 2 5 3 3 2 2 2 5 5 5 2 3 3 2 8 7 2 2 2 3 5 8 2 2 2 2 120
⑵ 2 4 3 4 2 4 4 4 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 3 3 3 4 5 3 3 1 7 8 6 2 2 2 1 120
⑶ 1 5 2 6 3 4 5 2 4 2 2 3 1 2 2 1 2 6 6 4 3 3 4 2 6 6 2 3 2 6 7 6 2 2 1 2 120
⑷ 1 3 1 4 3 4 5 2 4 2 2 3 1 2 2 1 2 6 6 4 3 3 4 2 7 7 2 3 2 6 9 7 2 2 1 2 120
⑸ 2 3 3 2 2 6 3 2 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 4 6 2 3 5 2 7 8 2 2 2 3 9 6 2 1 2 1 120
⑹ 3 3 1 3 2 4 4 3 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 6 5 3 3 1 8 6 7 2 2 2 1 120
⑺ 2 2 2 3 2 6 3 3 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 5 5 2 3 3 2 8 7 2 2 2 3 5 10 2 2 2 2 120
⑻ 1 3 3 3 3 6 3 3 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 5 5 2 3 3 2 8 7 2 2 2 3 5 8 2 2 2 2 120
⑼
⑽
2 3 2 4 2 4 4 4 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 4 5 3 3 1 7 8 6 2 2 2 1 120
1 3 1 4 3 4 5 2 4 2 2 3 1 2 2 1 2 6 6 4 3 3 4 2 9 7 2 3 2 6 9 5 2 2 1 2 120
⑾ 2 2 2 3 2 6 3 3 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 5 5 2 3 3 2 8 7 2 2 2 3 5 10 2 2 2 2 120
⑿ 3 3 1 3 2 4 4 3 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 6 5 3 3 1 8 6 7 2 2 2 1 120
⒀ 1 3 1 4 3 4 5 2 4 2 2 3 1 2 2 1 2 6 6 4 3 3 4 2 7 7 2 3 2 6 9 7 2 2 1 2 120
⒁ 2 3 3 2 2 6 3 2 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 4 6 2 3 5 2 7 8 2 2 2 3 9 6 2 1 2 1 120
⒂ 3 3 1 3 2 4 4 3 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 6 5 3 3 1 8 6 7 2 2 2 1 120
⒃ 1 3 3 3 3 6 3 3 4 2 2 5 3 3 2 2 2 5 5 5 2 3 3 2 8 7 2 2 2 3 5 8 2 2 2 2 120
⒄ 2 3 2 4 2 4 4 4 3 2 2 6 3 2 3 2 1 4 6 5 1 5 3 3 4 5 3 3 1 7 8 6 2 2 2 1 120
⒅ 1 3 1 4 3 4 5 2 4 2 2 3 1 2 2 1 2 6 6 4 3 3 4 2 9 7 2 3 2 6 9 5 2 2 1 2 120
表 4-49 空間 BL の各ブロックにおける滞留時間 被験者
BL
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
2 4 2 4 2 4 8 1 4 1 1 4 1 4 1 1 1 4 4 5 2 5 6 1 7 5 2 7 2 6 7 8 1 1 1 1 120
⑵ 2 5 1 3 1 5 3 2 3 1 1 4 2 3 1 0 0 6 8 7 1 5 3 2 8 9 2 4 3 7 8 7 2 0 1 0 120
⑶ 2 6 2 4 2 5 3 3 3 0 0 5 3 3 1 1 0 4 9 8 2 5 3 3 4 6 3 5 3 5 6 8 1 0 1 1 120
⑷ 1 7 1 3 1 6 4 2 4 1 1 4 4 4 1 1 1 4 4 6 3 6 4 3 4 7 2 6 2 6 7 6 1 1 1 1 120
⑸ 1 4 2 4 1 4 3 2 4 1 1 3 2 4 0 1 0 4 7 9 4 4 3 2 7 12 3 3 2 4 6 11 1 0 0 1 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 0 5 1 4 1 4 4 2 4 1 0 4 3 4 0 1 1 3 7 10 2 4 4 3 8 9 3 4 3 4 8 6 1 1 0 1 120
⑺ 1 6 2 5 0 5 3 1 4 0 0 3 2 5 0 0 1 4 9 11 3 5 3 2 9 10 1 3 1 3 7 10 0 1 0 0 120
⑻ 1 3 2 3 2 4 5 2 4 0 0 5 3 4 0 1 0 3 6 7 2 4 5 3 9 7 2 5 2 6 10 8 1 0 0 1 120
⑼ 1 4 1 3 0 5 3 2 4 0 1 4 3 4 1 1 0 4 10 8 3 5 3 3 6 9 2 4 2 4 8 9 1 0 1 1 120
⑽ 0 5 1 3 0 6 3 2 3 1 0 4 2 4 1 0 0 5 11 9 3 6 3 2 10 11 2 4 2 4 5 7 0 0 1 0 120
⑾ 2 5 0 4 2 4 4 2 4 1 0 4 3 3 0 1 1 4 12 8 2 4 4 3 7 9 2 4 1 4 5 8 1 1 0 1 120
⑿ 1 5 0 4 1 3 3 2 3 1 1 5 2 3 1 1 1 3 7 7 3 3 3 2 10 9 2 5 2 5 11 7 1 1 1 1 120
⒀ 2 4 0 4 2 4 3 1 3 0 0 6 2 3 0 0 0 9 8 7 2 4 3 2 8 8 3 6 2 6 8 10 0 0 0 0 120
⒁ 1 4 1 4 1 4 4 1 4 1 0 5 3 3 1 1 1 6 9 11 2 4 4 3 3 5 3 5 2 5 8 7 1 1 1 1 120
⒂ 2 6 2 4 2 3 4 1 5 0 1 4 3 4 0 1 1 3 9 7 3 3 4 3 8 5 2 4 1 4 9 9 1 1 0 1 120
⒃ 2 4 1 3 1 3 6 1 4 1 1 6 3 4 0 1 0 4 7 5 3 3 6 3 7 11 3 6 2 6 6 5 1 0 0 1 120
⒄ 1 3 2 4 2 5 3 2 3 0 0 3 2 5 0 0 0 4 10 9 3 5 3 2 10 9 2 3 1 3 10 11 0 0 0 0 120
⒅ 1 2 1 4 2 4 4 2 3 0 1 4 3 4 0 0 0 4 10 11 2 4 4 3 11 10 1 4 1 4 9 7 0 0 0 0 120
066
第 4 章 実験結果
1 7 13 19 25 31
2 8 14 20 26 32
3 9 15 21 27 33
4 10 16 22 28 34
5 11 17 23 29 35
6 12 18 24 30 36
図 4-4 空間 C の 36 分割図 (※ 灰色部分には、吊り収納が配置されている。)
表 4-50 空間 CH の各ブロックにおける滞留時間 被験者
CH
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
5 2 3 2 3 2 3 5 5 2 3 2 5 4 6 3 5 3 4 3 3 3 2 2 4 3 4 3 3 3 3 2 3 4 4 4 120
⑵ 6 3 3 2 4 4 4 4 5 3 3 3 4 5 4 3 6 1 5 3 2 4 3 2 3 3 3 3 1 1 3 6 3 3 2 3 120
⑶ 6 2 2 2 3 2 3 5 4 3 2 1 5 5 5 2 6 3 5 4 3 5 3 2 4 4 2 1 3 4 3 3 5 3 2 3 120
⑷ 4 3 2 3 3 2 1 4 5 3 3 4 3 4 4 4 4 4 4 3 2 4 3 3 3 3 3 4 4 4 3 4 3 3 4 3 120
⑸ 6 4 4 4 3 4 3 5 4 3 2 3 4 4 5 3 4 3 4 2 2 5 3 2 3 2 2 4 3 2 3 3 3 3 3 3 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 4 3 2 3 3 3 3 5 5 3 5 3 3 6 4 3 4 4 5 3 3 4 3 2 3 3 2 3 4 3 3 2 4 3 2 2 120
⑺ 5 3 2 1 3 2 1 4 5 4 4 4 5 4 4 4 5 3 4 3 2 6 3 2 2 3 3 3 3 3 3 3 4 4 3 3 120
⑻ 5 3 2 3 3 3 4 3 4 3 2 3 4 6 5 3 5 4 5 3 3 4 3 4 3 1 3 3 3 2 1 3 5 4 2 3 120
⑼ 5 4 4 4 3 2 3 5 5 3 2 1 5 4 4 1 5 3 4 3 2 5 4 3 2 3 3 3 3 4 3 3 3 3 2 4 120
⑽ 6 3 2 3 3 2 3 4 4 3 4 3 4 5 4 3 4 3 6 3 2 5 3 2 3 4 3 3 3 3 3 3 2 3 3 3 120
⑾ 6 3 2 1 3 6 4 5 5 3 3 3 5 3 5 3 4 4 4 3 3 3 3 2 1 3 3 1 3 3 3 3 3 3 4 4 120
⑿ 4 3 4 3 3 3 3 5 4 3 4 3 5 3 5 1 5 3 5 1 3 6 3 2 3 1 3 4 3 3 3 2 1 3 6 4 120
⒀ 6 3 3 3 3 2 1 6 5 3 4 3 4 6 3 3 5 3 5 3 3 4 2 3 2 3 3 3 3 2 2 4 3 3 3 3 120
⒁ 5 3 2 1 3 3 4 6 5 3 3 3 3 6 4 4 4 3 4 4 3 6 3 2 3 4 2 3 3 3 3 3 3 3 2 1 120
⒂ 4 3 3 4 3 2 3 4 4 3 2 4 5 4 4 3 3 3 3 3 3 5 3 2 4 3 3 4 3 4 3 3 3 3 4 3 120
⒃ 3 3 2 3 3 2 3 6 3 3 3 4 4 6 5 1 5 3 5 1 3 5 3 4 3 3 3 3 3 3 3 2 1 3 6 4 120
⒄ 4 3 2 3 3 6 4 5 5 3 2 3 4 3 4 3 5 3 4 3 3 5 3 3 3 3 2 1 3 3 3 4 3 3 3 3 120
⒅ 3 3 6 4 3 2 3 4 4 3 2 3 4 4 5 4 5 3 5 3 2 4 5 2 2 3 3 4 3 3 2 3 3 3 2 3 120
067
第 4 章 実験結果
表 4-51 空間 CM の各ブロックにおける滞留時間 被験者
CM
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
ブロック
歩行時間
3 2 2 2 2 2 2 7 8 2 2 2 11 8 9 2 8 1 5 2 2 6 3 1 2 3 2 2 1 2 2 3 3 2 3 2 121
⑵ 2 3 2 1 3 2 3 8 5 3 2 1 6 12 9 2 9 2 7 2 3 3 2 2 2 4 2 3 2 2 3 2 1 1 2 2 120
⑶ 3 2 1 2 2 2 2 6 7 2 2 2 6 9 16 2 7 3 7 1 2 4 2 2 3 2 1 2 2 3 2 2 2 2 2 3 120
⑷ 3 2 1 2 2 2 2 9 7 2 2 2 11 9 8 3 7 2 10 2 2 3 2 3 2 2 2 2 1 2 2 2 2 2 1 2 120
⑸ 2 2 2 2 3 2 1 8 11 2 2 2 8 6 12 2 5 2 7 2 3 3 4 2 2 2 2 2 2 2 3 2 2 2 2 2 120
⑹ 4 3 2 1 2 2 2 5 13 2 2 2 7 11 9 2 7 3 7 1 2 4 2 2 3 2 1 3 2 1 2 1 2 3 2 1 120
⑺ 3 2 2 2 2 2 2 7 7 3 2 1 7 16 6 2 7 2 9 2 2 6 2 1 2 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 120
⑻ 3 2 2 2 3 2 1 14 9 2 2 2 10 7 6 2 3 2 8 2 1 7 2 2 2 2 2 2 2 2 3 2 1 2 2 2 120
⑼
⑽
3 3 2 1 2 2 2 11 6 2 2 2 6 12 11 3 8 2 7 2 2 4 3 2 1 2 1 2 2 1 2 1 2 3 2 1 120
2 2 1 2 2 2 2 7 8 3 2 1 3 9 17 2 7 2 12 2 2 5 2 2 2 1 2 2 1 2 2 2 2 2 1 2 120
⑾ 3 2 2 2 3 2 1 7 8 2 1 2 15 6 7 2 3 2 12 2 1 7 2 2 2 2 2 3 2 1 3 2 1 2 2 2 120
⑿ 2 3 2 1 2 1 2 5 12 2 2 2 13 5 10 3 8 2 9 2 2 4 3 2 1 2 1 2 2 2 2 2 2 2 2 1 120
⒀ 3 2 1 2 2 2 2 7 10 1 2 1 9 14 8 2 7 2 10 2 1 3 2 1 2 2 2 2 3 2 1 2 1 3 2 2 120
⒁ 3 2 2 2 3 2 1 8 7 2 1 2 11 8 9 2 7 2 9 2 2 5 2 2 2 3 2 1 2 3 2 1 2 2 2 2 120
⒂ 4 3 2 1 2 1 2 11 10 2 2 2 10 9 13 3 6 2 4 2 2 3 3 2 1 2 2 2 1 2 1 2 2 1 2 1 120
⒃ 3 2 2 2 2 2 2 8 7 1 2 1 9 15 10 2 6 2 9 2 1 3 2 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 120
⒄ 2 3 2 1 3 2 1 9 11 2 2 2 13 6 7 2 3 2 12 1 2 5 2 2 2 3 2 1 1 3 2 1 2 2 2 2 120
⒅ 4 2 1 2 2 2 2 7 9 2 3 2 6 9 13 3 8 2 6 2 2 6 3 2 1 2 1 2 2 2 2 2 2 1 2 1 120
表 4-52 空間 CL の各ブロックにおける滞留時間 被験者
CL
ブロック
⑴ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36
歩行時間
2 0 1 1 0 0 1 13 12 0 1 0 13 18 18 1 4 1 16 3 2 5 1 1 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 0 1 120
⑵ 2 1 1 1 0 1 0 13 18 1 0 1 15 20 15 0 3 0 8 4 3 4 0 1 0 1 1 0 1 0 1 1 1 1 1 0 120
⑶ 2 0 1 1 0 0 1 9 20 0 1 0 18 15 16 1 2 1 17 2 0 4 0 1 1 1 1 0 0 0 1 1 1 1 1 0 120
⑷ 3 1 1 1 0 1 0 11 19 1 0 1 20 13 9 1 3 1 20 3 2 3 0 0 1 0 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 120
⑸ 2 0 0 0 1 1 0 17 12 1 0 1 17 12 18 0 3 0 14 4 3 4 0 1 0 1 1 1 1 1 0 1 0 1 1 1 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
⑹ 2 1 1 1 1 1 0 18 15 0 0 1 15 12 13 0 4 0 18 2 3 5 1 1 0 1 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 120
⑺ 3 0 1 1 0 1 0 9 10 1 1 0 16 11 28 0 5 1 19 3 0 3 1 0 0 1 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 120
⑻ 3 0 1 1 0 0 0 19 15 1 1 0 18 10 19 1 5 1 13 2 1 3 0 1 1 0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 1 120
⑼ 2 0 0 1 0 1 1 16 19 1 1 1 12 18 10 1 2 0 22 0 1 2 1 1 1 0 1 0 1 1 1 0 1 0 1 0 120
⑽ 3 0 1 1 0 0 0 10 11 1 1 1 30 10 19 0 1 1 20 2 0 3 0 0 0 1 1 0 0 1 1 0 0 0 0 1 120
⑾ 1 1 1 1 1 1 0 17 19 0 0 0 15 16 14 1 3 1 13 2 0 4 1 1 1 1 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 120
⑿ 3 0 1 1 0 1 0 10 9 0 1 1 25 13 9 1 3 1 25 1 2 4 0 1 1 0 1 0 1 1 0 1 1 1 1 0 120
⒀ 2 0 1 1 0 0 0 18 14 1 1 1 25 12 10 1 4 0 17 1 1 5 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 120
⒁ 3 1 1 1 1 1 0 24 15 0 2 1 15 8 15 1 4 1 11 0 2 4 0 0 1 0 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 120
⒂ 2 0 1 1 0 1 0 17 12 0 0 1 17 15 10 0 3 1 21 3 2 3 0 1 0 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 0 120
⒃ 3 0 1 1 0 0 0 21 11 0 0 0 13 9 25 0 3 0 18 4 2 2 1 1 0 1 0 0 0 1 0 1 0 1 1 0 120
⒄ 4 0 0 1 0 1 1 12 16 0 1 1 11 20 19 0 4 0 15 2 1 3 1 0 0 2 1 1 1 1 0 0 0 0 0 1 120
⒅ 3 0 1 1 0 0 0 11 10 0 0 0 20 10 11 0 5 1 34 0 1 3 1 1 0 0 1 1 0 1 0 1 0 1 1 1 120
068
第 5 章 実験分析・考察
第 5 章
実験分析・考察
5-1. POMS の分析および考察 5-1-1. POMS の分析方法の説明 5-1-2. POMS の分析 5-1-3. POMS の考察 5-2. アンケートの分析および考察 5-2-1.アンケートの分析 5-2-2.アンケートの考察 5-3.
滞留時間調査の分析および考察
5-3-1.滞留時間調査の分析 5-3-2.滞留時間調査の考察
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
069
第 5 章 実験分析・考察
5-1. POMS の分析および考察 5-1-1. POMS の分析方法の説明 ここでは、本研究で行った分析の方法について説明する。*5-1 * 5-1 横 山 和 仁 編 著 (2005)『POMS 短 縮 版
まずは、POMS 短縮版手引きと事例解説(2005)* 5-1 で記述されてい
手引きと事例解説』金
る POMS の素得点と T 得点の採点方法について説明する。採点は、30 項
子書房..
目ごとに「まったくなかった」 (0 点)、「すこしあった」(1 点)、「まあま
ああった」 (2 点)、「かなりあった」(3 点)、「非常に多くあった」(4 点) の 5 段階で回答した後に、得点化する。なお、項目 26 だけは逆転項目の ため、 「まったくなかった」(4 点)から「非常に多くあった」(0 点)の 得点分布となっていることに注意が必要である。各項目を得点化したら、 次に縦方向に分類されている各尺度ごとの得点を合計する。第3章3節 7 項に示したように、各尺度は以下のように分類されている。 設問 (1)、(6)、(12)、(16)、(20) は「緊張ー不安(Tension-Anxiety)」 設問 (7)、(11)、(15)、(17)、(21) は「抑うつー落ち込み(Depression- Dejection) 」 設問 (2)、(9)、(14)、(25)、(28) は「怒りー敵意(Anger-Hostility)」 設問 (4)、(8)、(10)、(27)、(30) は「活気(Vigor)」 設問 (3)、(13)、(19)、 (22)、(23) は「疲労(Fatigue)」 設問 (5)、 (18)、 (24)、(26)、(29) は「混乱(Confusion)」 に、それぞれ分類することができる。 これら各尺度のそれぞれの合計を素得点という。 次に T 得点の算出式を以下に示す。 T 得点 =50 + 10×(素得点ー平均値)/標準偏差 (※ 平均値・標準偏差は被験者の年齢によって変化する) 次頁において、T 得点を産出した後に行った本研究の分析方法について説 明する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
070
第 5 章 実験分析・考察
本実験の POMS の分析の際に、全実験空間を通して T 得点が高い人 (元々それぞれの感情が数値として出やすい人) 、全実験空間を通して T 得点が低い人(元々それぞれの感情が数値として出にくい人)がいること がわかった。そのため、全被験者の T 得点を単に平均化するだけでは、 9 つの実験空間の比較を正確にできないと考えた。 したがって、本研究では、まず、それぞれの被験者の AH の T 得点と他 の 8 つの実験空間の T 得点の差を算出した。このようにすることで、1 人 1 人の被験者の実験空間間における比較ができる。そして、それぞれの被
験者の AH の T 得点と他の 8 つの実験空間の T 得点の差を平均化するこ とで、9つの実験空間を正しく比較できると考えた。 以上が、本研究でおこなった POMS の分析方法である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
071
第 5 章 実験分析・考察
5-1-2. POMS の分析
ここでは、データと表を用いて、POMS の分析を行う。
表 5-1 女性被験者⒁の POMS 採点表 ⒁
AL 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
BL 2 2 1 2 2 2 0 0 0 0 0 2 2 0 0 3 0 0 0 0 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
CL 0 2 2 0 2 3 3 0 0 0 0 3 3 0 0 3 3 2 2 2 2 0 0 0 0 4 0 0 0 0
AM 2 2 2 2 2 4 0 0 2 2 0 4 4 2 3 4 2 0 0 2 2 2 0 0 2 4 0 0 0 0
BM 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 1
CM 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 2 0 0 0 0 1 4 1 0 0 1
AH 4 2 2 2 3 3 0 0 0 0 0 1 1 0 0 3 0 0 0 2 0 0 0 0 0 3 2 0 0 1
BH 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1 0 0 1
CH 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 4 0 0 0 0
2 0 0 0 1 3 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 4 0 0 0 0
まず、9つの空間実験の POMS を得点化する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
072
第 5 章 実験分析・考察
表 5-2 20 代女性の POMS 平均値、標準偏差、範囲、中央値、信頼性係数 女性 T-A D A-H V F C
平均値
標準偏差 7 4.7 5.2 8.7 7.8 5.6
4.4 4.2 4.1 4.3 4.9 3.4
範囲 0-20 0-20 0-20 0-20 0-20 0-20
中央値 6 4 4 8 7 5
信頼性係数 0.828 0.833 0.851 0.859 0.875 0.621
式:
T 得点 =50 + 10×(素得点ー平均値)/標準偏差 表 5-1 と表 5-2、上記の式を用いて、素得点と T 得点を求めた。 (表 5-3)
表 5-3 女性被験者⒁の POMS 素得点・T 得点 ⒁ AL BL CL AM BM CM AH BH CH
T-A 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点 素得点 T得点
D 6 47.7 8 52 12 61.4 0 34.1 4 43.2 10 56.8 0 34.1 1 36.4 6 47.7
A-H 2 43.6 8 57.9 7 55.5 0 38.8 2 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8 1 41.2
V 2 42.2 2 42.2 8 56.8 0 37.3 1 39.8 2 42.2 1 39.8 0 37.3 0 37.3
F 2 34.4 0 30 6 43.7 1 32.1 3 36.7 5 41.4 2 34.4 1 32.1 0 30
C 3 40.2 7 48.4 6 46.3 1 36.1 0 34.1 3 40.2 0 34.1 0 34.1 1 36.1
6 51.2 8 57.1 6 51.2 4 45.3 5 48.2 6 51.2 3 42.4 4 45.3 6 51.2
他の被験者においても、同様のことを行い、各感情尺度における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値を求める。 (表 5-4 から表 5-15) 表 5-4 男性被験者の T-A における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 T-A(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
2.3 36.4 11.4 45.5 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
-4.5 34.1 4.6 43.2 0 38.6 -4.5 34.1 -4.5 34.1 -4.5 34.1 0 38.6 -4.5 34.1 -4.5 34.1
6.8 40.9 6.8 40.9 8.1 43.2 2.3 36.4 4.5 38.6 4.5 38.6 0 34.1 4.5 38.6 6.8 40.9
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
4.5 38.6 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 2.3 36.4 0 34.1
各実験者 10.4 54.5 9.1 43.2 6.8 40.9 0 34.1 6.8 40.9 15.9 50 0 34.1 2.3 36.4 0 34.1
13.6 47.7 17.9 52 27.3 61.4 0 34.1 9.1 43.2 12.7 56.8 0 34.1 2.3 36.4 13.6 47.7
29.5 65.9 38.6 75 2.2 38.6 20.4 56.8 18.1 54.5 -1.7 34.1 0 36.4 6.8 43.2 4.5 40.9
18.1 54.5 29.5 65.9 34.1 70.5 14.5 40.9 15.6 52 22.4 56.8 0 36.4 11.3 47.7 13.6 50
6.8 40.9 9.1 43.2 11.1 45.5 0 34.1 0 34.1 6.8 Feb-00 0 34.1 2.3 36.4 6.8 40.9
差の平均 9.722 14.611 10.456 3.633 6.011 6.233 0 3.033 4.53
073
第 5 章 実験分析・考察
表 5-5 男性被験者の D における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 D(男) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
9.5 48.3 0 38.8 0 38.8 0 38.8 2.4 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
2.4 41.2 4.8 43.6 4.8 43.6 0 38.8 0 38.8 4.8 43.6 0 38.8 2.4 41.2 4.8 43.6
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
19.1 57.9 33.4 72.1 2.8 62.6 9.5 48.3 11.2 50 9.5 48.3 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 4.8 43.6
差の平均 3.444 4.244 0.844 1.056 1.511 1.533 0 0.267 1.067
表 5-6 男性被験者の A-H における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 A-H(男) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
7.3 44.4 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
2.4 39.5 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 7.3 44.4 0 37.1 0 37.1 0 37.1
4.9 42 17 54.1 4.9 42 2.4 39.5 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1 0 37.1
差の平均 1.622 1.889 0.544 0.267 0 0.811 0 0 0
表 5-7 男性被験者の V における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 V(男) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
0 27.7 0 27.7 0 27.7 2.3 30 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
0 30 -2.3 27.7 -2.3 27.7 -2.3 27.7 -2.3 27.7 -2.3 27.7 0 30 0 30 -2.3 27.7
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
-23.3 32.3 -25.6 30 -27.9 27.7 -2.3 53.3 -25.6 30 -10.9 34.7 0 55.6 -9.3 46.3 -9.3 46.3
0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7 0 27.7
-9.3 27.7 -9.3 27.7 -9.3 27.7 -9.3 27.7 -9.3 27.7 -9.3 27.7 0 37 -2.3 34.7 -4.7 32.3
差の平均 -3.622 -4.133 -4.389 -1.289 -4.133 -2.5 0 -1.289 -1.811
074
第 5 章 実験分析・考察
表 5-8 男性被験者の F における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 F(男) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 33.3 0 33.3 2.1 35.4 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3
0 33.3 0 33.3 2.1 35.4 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3 0 33.3
12.5 45.8 6.3 39.6 2.1 35.4 0 33.3 4.2 37.5 4.2 37.5 0 33.3 0 33.3 2.1 35.4
7.5 37.5 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 7.5 37.5
0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
0 30 5.4 35.4 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
7.5 37.5 1.8 43.8 11.7 41.7 0 30 11.7 41.7 20 50 0 30 0 30 0 30
0 30 7.5 37.5 30 60 0 30 0 30 5.4 35.4 0 30 5.4 35.4 0 30
13.8 43.8 13.8 43.8 11.7 41.7 7.5 37.5 5.4 35.4 7.5 37.5 0 30 0 30 0 30
差の平均 4.589 3.867 6.633 0.833 2.367 4.122 0 0.6 1.067
表 5-9 男性被験者の C における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 C(男) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 2.8 46.7 0 43.9 2.8 46.7 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9
2.8 43.9 2.8 43.9 2.8 43.9 2.8 43.9 2.8 43.9 2.8 43.9 0 41.1 0 41.1 0 41.1
5.5 49.4 0 43.9 0 43.9 -2.8 41.1 -2.8 41.1 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9
2.8 46.7 2.8 46.7 3 -2.8 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 2.8 46.7
0 43.9 2.8 46.7 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9
0 43.9 0 43.9 2.8 46.7 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 0 43.9 2.8 46.7
13.9 46.7 11.1 43.9 16.6 49.4 5.5 38.3 13.9 46.7 10.4 53.2 0 32.8 2.8 35.6 5.5 38.3
8.3 43.9 8.3 43.9 8.3 43.9 2.7 38.3 8.3 43.9 8.3 43.9 0 35.6 8.3 43.9 8.3 43.9
16.7 55 27.8 66.1 16.7 55 8.4 46.7 5.6 43.9 5.6 43.9 0 38.3 5.6 43.9 2.8 41.1
差の平均 5.867 6.178 5.889 1.844 3.089 3.011 0 1.856 3.467
表 5-10 女性被験者の T-A における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 T-A(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
2.3 36.4 11.4 45.5 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
-4.5 34.1 4.6 43.2 0 38.6 -4.5 34.1 -4.5 34.1 -4.5 34.1 0 38.6 -4.5 34.1 -4.5 34.1
6.8 40.9 6.8 40.9 8.1 43.2 2.3 36.4 4.5 38.6 4.5 38.6 0 34.1 4.5 38.6 6.8 40.9
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
4.5 38.6 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 4.5 38.6 0 34.1 0 34.1 2.3 36.4 0 34.1
各実験者 10.4 54.5 9.1 43.2 6.8 40.9 0 34.1 6.8 40.9 15.9 50 0 34.1 2.3 36.4 0 34.1
13.6 47.7 17.9 52 27.3 61.4 0 34.1 9.1 43.2 12.7 56.8 0 34.1 2.3 36.4 13.6 47.7
29.5 65.9 38.6 75 2.2 38.6 20.4 56.8 18.1 54.5 -1.7 34.1 0 36.4 6.8 43.2 4.5 40.9
18.1 54.5 29.5 65.9 34.1 70.5 14.5 40.9 15.6 52 22.4 56.8 0 36.4 11.3 47.7 13.6 50
6.8 40.9 9.1 43.2 11.1 45.5 0 34.1 0 34.1 6.8 Feb-00 0 34.1 2.3 36.4 6.8 40.9
差の平均 9.722 14.611 10.456 3.633 6.011 6.233 0 3.033 4.53
075
第 5 章 実験分析・考察
表 5-11 女性被験者の D における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 D(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 4.8 43.6 4.8 43.6 0 38.8 4.8 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 4.8 43.6 2.4 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
0 38.8 9.5 48.3 4.8 43.6 2.4 41.2 2.4 41.2 4.8 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8
4.8 43.6 19.1 57.9 16.7 55.5 0 38.8 4.8 43.6 0 38.8 0 38.8 0 38.8 2.4 41.2
9.5 50.7 32.3 74.5 -2.4 38.8 19 60.2 19 60.2 2.4 43.6 0 41.2 0 41.2 8.8 50
4.8 43.6 9.5 48.3 16.7 55.5 0 38.8 4.8 43.6 4.8 43.6 0 38.8 11.2 50 11.2 50
0 38.8 0 38.8 2.4 41.2 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8 0 38.8
差の平均 2.656 8.889 4.511 3.911 3.444 1.333 0 1.244 2.489
表 5-12 女性被験者の A-H における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 A-H(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 37.3 2.5 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
0 37.3 2.5 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 2.5 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3
0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
差の平均 2.4 42.2 2.4 42.2 17 56.8 -2.5 37.3 0 39.8 2.4 42.2 0 39.8 -2.5 37.3 -2.5 37.3
14.7 52 24.3 61.7 4.9 42.2 4.9 42.2 9.8 47.1 0 37.3 0 37.3 2.5 39.8 0 37.3
0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
0 37.3 0 37.3 2.5 39.8 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3 0 37.3
1.9 3.5 2.711 0.267 1.089 0.544 0 0 -0.278
表 5-13 女性被験者の V における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 V(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 32.1 -2.1 30 -2.1 30 -2.1 30 -2.1 30 -2.1 30 0 32.1 0 32.1 0 32.1
0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30 0 30
0 34.4 -4.4 30 9.3 43.7 -2.3 32.1 2.3 36.7 7 41.4 0 34.4 -2.3 32.1 -4.4 30
4.6 36.7 4.6 36.7 4.6 36.7 0 30 0 30 0 30 0 32.1 0 32.1 -2.1 30
-2.3 32.1 -4.4 30 0 34.4 0 34.4 -4.4 30 -2.3 32.1 0 34.4 -4.4 30 -2.3 32.1
-23 30 -23 30 -23 30 -23 30 -23 30 -23 30 0 53 -21.9 32.1 -23 30
-2.1 30 -2.1 30 -2.1 30 0 30 -4.4 34.4 -2.1 30 0 32.1 0 32.1 -2.1 30
差の平均 -2.533 -3.256 -1.478 -3.044 -3.511 -2.267 0 -3.178 -3.767
076
第 5 章 実験分析・考察
表 5-14 女性被験者の F における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 F(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
各実験者 0 34.1 8.2 44.3 2 36.1 0 34.1 2 36.1 2 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
0 34.1 8.1 42.2 2 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
0 34.1 -2 34.1 -2 34.1 -2 34.1 -2 34.1 0 36.1 0 36.1 -2 34.1 -2 34.1
0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1
2 36.1 4.1 38.2 2 36.1 2 36.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 0 34.1 2 36.1
6.1 40.2 14.3 48.4 12.2 46.3 2 36.1 0 34.1 6.1 40.2 0 34.1 0 34.1 2 36.1
10.2 54.5 20.6 74.9 2 46.3 8.1 52.4 18.4 62.7 2 46.3 0 44.3 0 44.3 0 44.3
4.1 38.2 8.1 42.2 10.2 44.3 2 36.1 4.1 38.2 4.1 38.2 0 34.1 4.1 38.2 6.1 40.2
2 36.1 8.1 42.2 12.2 46.3 0 34.1 0 34.1 4.1 38.2 0 34.1 0 34.1 2 36.1
差の平均 2.711 7.722 4.511 1.344 2.5 2.033 0 0.233 0.9
表 5-15 女性被験者の C における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 C(女) AL-AH AL BL-AH BL CL-AH CL AM-AH AM BM-AH BM CM-AH CM AH-AH AH BH-AH BH CH-AH CH
8.8 54.1 5.9 51.2 -2.9 42.4 0 45.3 2.9 48.2 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3
0 45.3 5.9 51.2 2.9 48.2 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3
0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3
5.9 51.2 2.9 Feb-00 2.9 48.2 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3
各実験者 5.9 51.2 -2.9 42.4 8.8 54.1 -2.1 43.2 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 2.9 48.2
8.8 51.2 14.7 57.1 8.8 51.2 2.9 45.3 3.8 48.2 8.8 51.2 0 42.4 2.9 45.3 8.8 51.2
17.6 62.9 29.4 74.7 8.8 54.1 20.6 65.9 17.6 62.9 8.8 54.1 0 45.3 5.9 51.2 5.9 51.2
8.8 48.2 5.9 45.3 11.8 51.2 3 42.4 3 42.4 5.9 45.3 0 39.4 5.9 45.3 11.8 51.2
2.9 48.2 5.9 51.2 8.8 54.1 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3 0 45.3
差の平均 6.522 7.522 5.544 2.711 3.033 2.578 0 1.633 2.944
以上が、各感情尺度における空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
077
第 5 章 実験分析・考察
表 5-4 から表 5-15 で算出された各尺度における、空間 AH と他の実
験空間の T 得点差の平均値の一覧は以下の通りである。(表 5-16、表 5-17、表 5-18)
表 5-16 男性被験者の各感情尺度における、空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均 空間 AH BH CH AM BM CM AL BL CL
T-A(男)
D(男)
0 1.289 3.111 1.222 1.811 4.544 7.678 7.444 10.089
0 0.267 1.067 1.056 1.511 1.533 3.444 4.244 0.844
A-H(男) 0 0 0 0.267 0 0.811 1.622 1.889 0.544
V(男)
F(男)
0 -1.289 -1.811 -1.289 -4.133 -2.5 -3.622 -4.133 -4.389
C(男)
0 0.6 1.067 0.833 2.367 4.122 4.589 3.867 6.633
0 1.856 3.467 1.844 3.089 3.011 5.867 6.178 5.889
表 5-17 女性被験者の各感情尺度における、空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均 空間 AH BH CH AM BM CM AL BL CL
T-A(女)
D(女)
0 3.033 4.533 3.633 6.011 6.233 9.722 14.611 10.456
0 1.244 2.489 3.911 3.444 1.333 2.656 8.889 4.511
A-H(男) 0 0 -0.278 0.267 1.089 0.544 1.9 3.5 2.711
V(女)
F(女)
0 -3.178 -3.767 -3.044 -3.511 -2.267 -2.533 -3.256 -1.478
C(女)
0 0.233 0.9 1.344 2.5 2.033 2.711 7.722 4.511
0 1.633 2.944 2.711 3.033 2.578 6.522 7.522 5.544
表 5-18 全被験者の各感情尺度における、空間 AH と他の実験空間の T 得点差の平均値 空間 AH BH CH AM BM CM AL BL CL
T-A 0 2.161 3.822 2.4275 3.911 5.3885 8.7 11.0275 10.2725
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
D 0 0.7555 1.778 2.4835 2.4775 1.433 3.05 6.5665 2.6775
A-H 0 0 -0.139 0.267 0.5445 0.6775 1.761 2.6945 1.6275
V 0 -2.2335 -2.789 -2.1665 -3.822 -2.3835 -3.0775 -3.6945 -2.9335
F
C 0 0.4165 0.9835 1.0885 2.4335 3.0775 3.65 5.7945 5.572
0 1.7445 3.2055 2.2775 3.061 2.7945 6.1945 6.85 5.7165
078
第 5 章 実験分析・考察
前頁の表 5-16、表 5-17、表 5-18 をグラフ化すると以下のようになる。
12
4.5 4
10
3.5
8
3 2.5
6
2
4
1.5 1
2
0.5
0 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-1 男性被験者の T-A における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
0 AH
2
0
1.8
-‐0.5 -‐1
AM
BM
CM
AL
BL
CL
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
-‐1.5
1.2
-‐2
1
-‐2.5
0.8
-‐3
0.6
-‐3.5
0.4
-‐4
0.2
-‐4.5
0 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-3 男性被験者の A-H における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
-‐5
図 5-4 男性被験者の V における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
7 2
7 0
1.8 6 1.6
-‐0.5 6 -‐1 5 -‐1.5
5 1.4
1.2 4 1 3 0.8
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
BL
CL
4 -‐2
-‐2.5 3 -‐3 2 -‐3.5
0.6 2 0.4 1 0.2 0 0
CH
図 5-2 男性被験者の D における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
1.6 1.4
BH
1 -‐4
AH AH
BH BH
CH CH
AM AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL BL
CL CL
図 5-5 男性被験者の F における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
-‐4.5 0 -‐5
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
図 5-6 男性被験者の C における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
079
第 5 章 実験分析・考察
10 4.5
12 16
9 4
14 10
8 3.5 7 3 6 2.5 5 2 4 1.5 3 1 2
12 8 10 6 8
6 4 4 2 2 0
0.5 1 AH
BH BH
CH CH
AM AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL BL
CL CL
図 5-7 女性被験者の T-A における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
0 0
4 2
0 0 -‐0.5 -‐0.5 -‐1 -‐1 -‐1.5 -‐1.5 -‐2
CH CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
AH AH
BH BH
CH CH
AM AM
BM BM
CM
AL
BL
CL
-‐2 -‐2.5
1.5 0.8
0.6 1
AH AH
BH BH
CH CH
AM AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL BL
CL CL
図 5-9 女性被験者の A-H における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
-‐3 -‐2.5 -‐3.5 -‐3 -‐4 -‐3.5 -‐4.5 -‐5 -‐4
図 5-10 女性被験者の V における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
9 7
7 8
8 6 7 5 6
7 6 6 5 5 4 4 3 3
4 5 4 3 3 2 2 1 1 0 0
BH BH
図 5-8 女性被験者の D における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
1.8 3.5 1.6 3 1.4 2.5 1.2 2 1
0.4 0.5 0.2 0 0 -‐0.5
AH AH
2 2 1 1
AH AH
BH BH
CH CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-11 女性被験者の F における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
0 0 AH AH
BH BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-12 女性被験者の C における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
080
第 5 章 実験分析・考察
12 16
10 7
14 10
9 6 8
12 8 10
5 7 6 4 5 3 4
6 8 6 4 4
2 3 2 1 1
2 2 0
0 0
AH
BH
CH
AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL BL
CL CL
図 5-13 全験者の T-A における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
4 3
0 -‐0.5 -‐0.5
AM AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL
CL
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
-‐1.5 -‐1.5 -‐2 -‐2 -‐2.5 -‐2.5 -‐3
1.5 1 1 0.5 0.5
-‐3 -‐3.5
AH AH
BH BH
CH CH
AM AM
BM BM
CM CM
AL AL
BL BL
CL CL
図 5-15 全被験者の A-H における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
-‐3.5 -‐4 -‐4.5 -‐4
図 5-16 全被験者の V における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
9 7
8 8
8 6 7 5 6
7 7 6 6 5 5
4 5
4 4
4 3
3 3
3 2 2
2 2
1 1 0 0
CH CH
-‐1 -‐1
1.5 2
-‐0.5 -‐0.5
BH BH
図 5-14 全被験者の D における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
3.5 2.5 3 2 2.5
0 0
AH AH
1 1 0 0
AH AH
BH BH
CH CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-17 全被験者の F における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AH AH
BH BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-18 全被験者の C における空間 AH と 他の実験空間の T 得点差の平均値グラフ
081
第 5 章 実験分析・考察
次に、表 5-18 から、全被験者の各実験空間における TMD(Total
Mood Disturbance)得点差を求める。TMD 得点差は、活気以外の 5 尺度 の T 得点差の合計から活気 T 得点差を差し引いたものである。この TMD 得点差の値が大きければ大きい程、被験者の心理的状況は悪いと考えられ る。 空間 AH と他の実験空間の TMD 得点差は以下の通りである。 (表 5-19)
表 5-19 全被験者の空間 AH と他の実験空間の TMD 得点差
空間 AH BH CH AM BM CM AL BL CL
TMD得点差 0.0 7.3 12.4 10.7 16.2 15.8 26.4 36.6 28.8
以上が、POMS の分析である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
082
第 5 章 実験分析・考察
5-1-3. POMS の考察 ここでは、前項で得られたデータ(表 5-16 から表 5-19、図 5-1 から図 5-18)から POMS の考察を行う。 まず、各感情尺度について考察を行う。
〈感情尺度 T-A(緊張ー不安)〉 □男性被験者 T-A において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、BM、CH、CM、BL、AL、CL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH が最も緊張や不安を感じず、空間 CL が最 も緊張や不安を感じたということである。
□女性被験者 T-A において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH が最も緊張や不安を感じず、空間 BL が最 も緊張や不安を感じたということである。 □全被験者 T-A において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、全被験者は、空間 AH が最も緊張や不安を感じず、空間 BL が最も 緊張や不安を感じたということである。 □まとめ
同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、緊張や不安を感じにくいという傾向がある。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合と 2 番目に高い場合は、密度が大きい程、被験者は緊張や不安を感じる。 その一方で、吊り収納の高さが最も低い場合は、空間 BL が最も緊張や不安 を感じる。その原因は、密度が大きい空間 CL の方が空間 BL よりも、被験 者を吊り収納によって覆ってるように感じさせ、被験者に安心感を与えるか らであると考察する。特に、女性被験者において、この傾向が強かった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
083
第 5 章 実験分析・考察
〈感情尺度 D(抑うつー落込み)〉 □男性被験者 D において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、CL、AM、CH(AM と BM はほぼ同値)、BM、CM、AL、BL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH が最も抑うつや落ち込みを感じず、空間 CL が最も抑うつや落ち込みを感じたということである。 □女性被験者 D において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、CM、CH、AL、BM、AM、CL、BL となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH が最も抑うつや落ち込みを感じず、空間 BL が最も抑うつや落ち込みを感じたということである。 □全被験者 D において、数値が小さい順に記すと、 空 間 AH、BH、CM、CH、BM、AM(BM、AM は ほ ぼ 同 値 )、CL、AL、BL となる。 つまり、全被験者は、空間 AH が最も抑うつや落ち込みを感じず、空間 BL が最も抑うつや落ち込みを感じたということである。 □まとめ 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、抑うつや落ち込みを感じにくいという傾向がある。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合は、密度が大きい程、被験者は抑うつや落ち込みを感じた。その一方で、 吊り収納の高さが 2 番目に高い場合と最も低い場合は、空間 C が最も抑う つや落ち込みを感じない。その原因は、密度が大きい空間 C は、被験者を 吊り収納によって覆ってるように感じさせ、被験者に安心感を与えるからで あると考察する。 感情尺度 D においては、男女に大きな違いはなかった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
084
第 5 章 実験分析・考察
〈感情尺度 A-H(怒りー敵意)〉 □男性被験者 A-H において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、CH、BM(AH、BH、CH、BM は同じ数値)、AM、CL、CM、 AL、BL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH、BH、CH、BM が最も怒りや敵意を感じず、 空間 BL が最も怒りや敵意を感じたということである。 □女性被験者 A-H において、数値が小さい順に記すと、 空間 CH、AH、BH、(AH、BH、CH はほぼ同じ数値)、AM、CM、BM、AL、 CL、BL となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH、BH、CH が最も怒りや敵意を感じず、空 間 BL が最も怒りや敵意を感じたということである。 □全被験者 A-H において、数値が小さい順に記すと、 空間 CH、AH、BH、(CH、AH、BH はほぼ同じ数値)、AM、BM、CM、CL、 AL、BL となる。 つまり、全被験者は、空間 AH、BH、CH が最も怒りや敵意を感じず、空間 BL が最も怒りや敵意を感じたということである。 □まとめ 吊り収納の高さが最も高い場合、吊り収納の密度に関係なく、被験者は怒 りや敵意をほぼ感じない。2 番目に高い場合と最も低い場合に関しては、最 も低い場合の方が怒りや敵意を感じた。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合と 2 番目に高い場合は、密度が大きい程、怒りや敵意を感じた。その一方で、 吊り収納の高さが最も低い場合は、空間 BL が最も怒りや敵意を感じた。そ の原因は、 〈感情尺度 T-A〉で記述した原因と同様である。 感情尺度 A-H においては、男女に大きな違いはなかった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
085
第 5 章 実験分析・考察
〈感情尺度 V(活気)〉 □男性被験者 V において、数値が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、AM(BH、AM は同じ数値)、CH、CM、AL、BM、BL(BM、 BL は同じ数値) 、CL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH で最も活気が溢れ、空間 CL で最も活気が 溢れなかったということである。 □女性被験者 V において、数値が大きい順に記すと、 空間 AH、CL、CM、CL、AM、BH、BL、BM、CH となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH で最も活気が溢れ、空間 CH で最も活気が 溢れなかったということである。 □全被験者 V において、数値が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、CM、CH、CL、AL、BL、BM となる。 つまり、全被験者は、空間 AH で最も活気が溢れ、空間 CH で最も活気が溢 れなかったということである。 □まとめ 空間 AH において、最も被験者は活気が溢れた。しかし、空間 AH 以外、 他の感情尺度に比べて感情尺度 V の値は、空間によって大きな差はない為、 吊り収納の高さ・密度と感情尺度 V の関係性は低いと考察する。 感情尺度 V においては、男女に大きな違いはなかった
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
086
第 5 章 実験分析・考察
〈感情尺度 F(疲労)〉 □男性被験者 F において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM、BL、CM、AL、CL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH が最も疲労を感じず、空間 CL が最も疲労 を感じたということである。 □女性被験者 F において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、CH、BH、AM、CM、BM、AL、CL、BL となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH が最も疲労を感じず、空間 BL が最も疲労 を感じたということである。 □全被験者 F において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、CH、AM、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、全被験者は、空間 AH が最も疲労を感じず、空間 BL が最も疲労を 感じたということである。 □まとめ 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、疲労を感じにくい傾向というがあった。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合と 2 番目に高い場合は、密度が大きい程、被験者は疲労を感じた。その 一方で、吊り収納の高さが最も低い場合は、空間 BL が最も疲労を感じた。 その原因は、 〈感情尺度 T-A〉で記述した原因と同様である。特に、女性被 験者において、この傾向が強かった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
087
第 5 章 実験分析・考察
〈感情尺度 C(混乱)〉 □男性被験者 C において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、AM、BH(AM、BH はほぼ同値)、CM、BM、CH、AL、CL(AL、 CL はほぼ同値) 、BL となる。 つまり、男性被験者は、空間 AH が最も混乱を感じず、空間 BL が最も混乱 を感じたということである。 □女性被験者 C において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、CM、AM、CH、BM、AL、CL、BL となる。 つまり、女性被験者は、空間 AH が最も混乱を感じず、空間 BL が最も混乱 を感じたということである。 □全被験者 C において、数値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CM、BM、CH、CL、AL、BL となる。 つまり、全被験者は、空間 AH が最も混乱を感じず、空間 BL が最も混乱を 感じたということである。 □まとめ 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、混乱を感じにくい傾向というがあった。 また、感情尺度 C の値は、吊り収納の密度によって大きな差はない為、 吊り収納の密度と感情尺度 C の関係性は低いと考察する。 感情尺度 C においては、男女に大きな違いはなかった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
088
第 5 章 実験分析・考察
最後に、各感情尺度を総合的に評価した TMD 得点差(表 5-19)につい て考察をする。これが POMS の総合的な考察となり、居住可能水準を作成 する上で非常に重要である。 TMD 得点差の値が小さい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、CM、BM、AL、CL、BL となる。 したがって、空間 AH において最も被験者の心理状態が良く、空間 BL に おいて最も被験者の心理状態が悪いということがわかる。 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、被験者の心理状態がよくなることがわかる。 また、吊り収納の高さが最も高い場合、吊り収納の密度が小さい程、被験 者の心理状態は良くなった。吊り収納の高さが 2 番目に高い場合と高さが 最も低い場合は、空間 A、空間 C、空間 B の順に、被験者の心理状態が良かっ た。これは、前述の各感情尺度でも記したように、 密度が高い空間 C の方
が空間 B よりも、被験者を吊り収納によって覆ってるように感じさせ、被 験者に安心感を与えるからである。
※ POMS の TMD 得点は、各被験者の状況や環境ごとの心理状態を比較する ために利用されるもので、心理状態が健康であるか否かを判断できる明確な 数値範囲がない。したがって、POMS における居住可能水準を作成すること はさけ、アンケート・滞留時間調査の2つの調査と総合して居住可能水準を 作成する時の参考とする。
以上が、POMS の考察である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
089
第 5 章 実験分析・考察
5-2. アンケートの分析および考察 5-2-1. アンケートの分析 ここでは、データと表を用いて、アンケートの分析を行う。第4章2節 の結果から(表 4-38 から表 4-43)それぞれのアンケート項目の平均得点 を求める。(表 5-20、表 5-21、表 5-22、表 5-23)
表 5-20 アンケート基礎得点一覧
快適性 とても不快 不快 どちらかと言えば不快 どちらでもない どちらかと言えば快適 快適 とても快適
圧迫感 とても圧迫感を感じる 圧迫感を感じる
得点 1点 2点 3点 4点 5点 6点 7点
利便性 とても不便 不便
得点 1点 2点 どちらかと言えば圧迫感感じる 3点 どちらでもない 4点 どちらかと言えば圧迫感感じない 5点 圧迫感を感じない 6点 全く圧迫感を感じない 7点
どちらかと言えば不便
どちらでもない どちらかと言えば便利
便利 とても便利
得点 1点 2点 3点 4点 5点 6点 7点
生活可能 生活不可能
0点 1点
生活希望 生活不希望
0点 1点
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位
得点 9点 8点 7点 6点 5点 4点 3点 2点 1点
表 5-21 男性被験者アンケート平均得点 実験項目
平均/男
AH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
BH 5.56 5.56 6.22 5.89 3.56 1.00 0.67 8.11
CH 4.78 4.11 5.00 4.33 3.78 1.00 0.33 7.89
AM 4.56 3.44 4.56 4.00 3.44 1.00 0.11 6.22
3.67 3.44 4.78 4.00 5.44 1.00 0.44 6.33
実験空間 BM 3.67 2.89 4.56 4.44 4.67 0.67 0.11 5.22
CM
AL 3.78 2.44 3.67 3.78 3.44 0.78 0.00 4.00
BL 2.44 2.22 3.89 3.89 5.22 0.44 0.22 3.56
CL 1.56 1.44 3.33 3.33 4.11 0.44 0.00 2.00
1.67 1.56 3.22 2.89 3.78 0.44 0.00 1.67
表 5-22 女性被験者アンケート平均得点 実験項目
平均/女
AH
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
BH 6.00 5.78 6.22 6.44 2.89 1.00 0.89 7.78
CH 4.78 4.33 4.67 4.44 3.56 0.89 0.44 6.78
AM 4.33 3.89 4.89 4.44 2.89 0.78 0.22 6.11
5.11 4.78 5.44 5.22 3.89 1.00 0.44 5.89
実験空間 BM 4.00 3.22 4.56 4.33 3.78 0.56 0.22 5.33
CM
AL 3.56 2.56 4.11 3.89 3.44 0.67 0.11 5.00
BL 2.89 2.89 4.11 3.78 4.78 0.33 0.00 3.11
CL 2.22 1.89 3.44 2.67 4.89 0.33 0.11 2.22
2.56 1.89 3.33 2.78 4.11 0.22 0.00 2.78
表 5-23 全被験者アンケート平均得点 実験項目
平均
快適性/立 圧迫感/立 快適性/座 圧迫感/座 利便性 生活可能 生活希望 順位
AH
BH 5.78 5.67 6.22 6.17 3.22 1.00 0.78 7.94
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
CH 4.78 4.22 4.83 4.39 3.67 0.94 0.39 7.33
AM 4.44 3.67 4.72 4.22 3.17 0.89 0.17 6.17
4.39 4.11 5.11 4.61 4.67 1.00 0.44 6.11
実験空間 BM 3.83 3.06 4.56 4.39 4.22 0.61 0.17 5.28
CM
AL 3.67 2.50 3.89 3.83 3.44 0.72 0.06 4.50
BL 2.67 2.56 4.00 3.83 5.00 0.39 0.11 3.33
CL 1.89 1.67 3.39 3.00 4.50 0.39 0.06 2.11
2.11 1.72 3.28 2.83 3.94 0.33 0.00 2.22
090
第 5 章 実験分析・考察
前頁の表 5-20、表 5-21、表 5-22 をグラフ化すると以下のようになる。
快適性/立(男)
快適性/座(男)
6.00
7.00
5.00
6.00 5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00
0.00
0.00
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-19 男性被験者の歩行時の快適性平均得点グラフ
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-20 男性被験者の着席時の快適性平均得点グラフ
圧迫感/立(男)
圧迫感/座(男)
6.00
7.00
5.00
6.00 5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-21 男性被験者の歩行時の圧迫感平均得点グラフ
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-22 男性被験者の着席時の圧迫感平均得点グラフ
順位(男)
利便性(男) 9.00
6.00
8.00
5.00
7.00 6.00
4.00
5.00
3.00
4.00 3.00
2.00
2.00
1.00
1.00 0.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
AH
CL
図 5-23 男性被験者の利便性平均得点グラフ
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-24 男性被験者の順位平均得点グラフ
生活希望(男)
生活可能(男) 0.70
1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00
0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-25 男性被験者の生活可能平均得点グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-26 男性被験者の生活希望平均得点グラフ
091
第 5 章 実験分析・考察
快適性/座(女)
快適性/立(女) 7.00
7.00
6.00
6.00
5.00
5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00 0.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
AH
CL
図 5-27 女性被験者の歩行時の快適性平均得点グラフ
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-28 女性被験者の着席時の快適性平均得点グラフ
圧迫感/立(女)
圧迫感/座(女)
7.00
7.00
6.00
6.00
5.00
5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-29 女性被験者の歩行時の圧迫感平均得点グラフ
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-30 女性被験者の着席時の圧迫感平均得点グラフ
順位(女)
利便性(女) 9.00
6.00
8.00
5.00
7.00 6.00
4.00
5.00
3.00
4.00 3.00
2.00
2.00
1.00
1.00 0.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
AH
CL
図 5-31 女性被験者の利便性平均得点グラフ
BH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-33 女性被験者の生活可能平均得点グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AM
BM
CM
AL
BL
CL
生活希望(女)
生活可能(女) 1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00 AH
CH
図 5-32 女性被験者の順位平均得点グラフ
1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-34 女性被験者の生活希望平均得点グラフ
092
第 5 章 実験分析・考察
快適性/立
快適性/座
7.00
7.00
6.00
6.00
5.00
5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-35 全被験者の歩行時の快適性平均得点グラフ
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-36 全被験者の着席時の快適性平均得点グラフ
圧迫感/立
圧迫感/座
6.00
7.00
5.00
6.00 5.00
4.00
4.00
3.00
3.00
2.00
2.00
1.00
1.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-37 全被験者の歩行時の圧迫感平均得点グラフ
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-38 全被験者の着席時の圧迫感平均得点グラフ
利便性
順位
6.00
9.00 8.00
5.00
7.00
4.00
6.00 5.00
3.00
4.00
2.00
3.00 2.00
1.00
1.00
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-39 全被験者の利便性平均得点グラフ
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-40 全被験者の順位平均得点グラフ
生活可能
生活希望
1.00 0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00
0.90 0.80 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-41 全被験者の生活可能平均得点グラフ
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
0.00 AH
BH
CH
AM
BM
CM
AL
BL
CL
図 5-42 全被験者の生活希望平均得点グラフ
093
第 5 章 実験分析・考察
5-2-2. アンケートの考察 ここでは、前項で得られたデータ(表 5-21 から表 5-23、図 5-19 か
ら図 5-42)からアンケートの考察を行う。 まず、 〈順位〉 〈生活可能〉〈生活希望〉以外の各項目について考察を行う。 〈快適性/立〉 □男性被験者 歩行時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、CH、AM、BM、CM(AM、BM、CM はほぼ同値)、AL、CL、 BL となる。 つまり、歩行時に、男性被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 BL が最も快適性を感じなかったということである。 □女性被験者 歩行時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、CH、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、歩行時に女性被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 BL が 最も快適性を感じなかったということである。 □全被験者 歩行時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、CH、AM、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、歩行時に全被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 BL が最 も快適性を感じなかったということである。 □まとめ 被験者は、吊り収納の密度よりも高さの方が、歩行時の快適性に与える影 響が大きかった。 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、快適性を感じるという傾向があった。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合と 2 番目に高い場合は、密度が小さい程、被験者は快適性を感じた。そ の一方で、吊り収納の高さが最も低い場合は、空間 BL が最も快適性を感じ なかった。その原因は、密度が大きい空間 CL の方が空間 BL よりも、被験 者を吊り収納によって覆ってるように感じさせ、被験者が快適に過ごせるか らであると考察する。 住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
094
第 5 章 実験分析・考察
〈快適性/座〉 □男性被験者 着席時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM(CH、BM は同値)、AL、CM、BL、CL となる。 つまり、歩行時に、男性被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 CL が最も快適性を感じなかったということである。 □女性被験者 歩行時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、CH、BH、BM、CM、AL(CM、AL は同値)、CL、BL となる。 つまり、歩行時に女性被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 BL が 最も快適性を感じなかったということである。 □全被験者 歩行時の快適性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、CH、BM、AL、CM、BL、CL となる。 つまり、歩行時に全被験者は、空間 AH が最も快適性を感じ、空間 BL が最 も快適性を感じなかったということである。 □まとめ 被験者は、歩行時の快適性と違い、吊り収納の高さよりも密度の方が、着 席時の快適性に与える影響が大きかった。 着席時に被験者は、空間 AH において、最も快適性を感じる。しかし、空 間 AH 以外、 〈歩行時の快適性〉に比べて、得点は空間によって大きな差は なかった為、吊り収納の高さ・密度と着席時の関係性は低い。これは、着席 することで、被験者と吊り収納との距離がある程度確保されているからであ ると考察する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
095
第 5 章 実験分析・考察
〈圧迫感/立〉 □男性被験者 歩行時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、歩行時に、男性被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 BL が最も圧迫感を感じたということである。 □女性被験者 歩行時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、CH、BM、CM、AL、BL、CL(BL、CL は同値)となる。 つまり、歩行時に、女性被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 BL、CL が最も圧迫感を感じたということである。
□全被験者 歩行時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、AM、CH、BM、AL、CM、CL、BL となる。 つまり、歩行時に、全被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 BL、 CL が最も圧迫感を感じたということである。 □まとめ 被験者は、吊り収納の高さよりも密度の方が、歩行時の圧迫感に与える影 響が大きかった。 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、圧迫感を感じないという傾向があった。 また、吊り収納の密度について着目すると、吊り収納の高さが最も高い場 合と 2 番目に高い場合は、密度が小さい程、被験者は圧迫感を感じなかった。 その一方で、吊り収納の高さが最も低い場合は、空間 BL が最も圧迫感を感 じた。その原因は、密度が大きい空間 CL の方が空間 BL よりも、被験者を 吊り収納によって覆ってるように感じさせ、被験者に圧迫感を感じさせない からであると考察する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
096
第 5 章 実験分析・考察
〈圧迫感/座〉 □男性被験者 着席時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、BM、CH、AM(CH、AM は同値)、AL、CM、BL、CL となる。 つまり、着席時に、男性被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 CL が最も圧迫感を感じたということである。 □女性被験者 着席時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、CH(BH、CH は同値)、BM、CM、AL、CL、BL となる。 つまり、着席時に、男性被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 BL が最も圧迫感を感じたということである。 □全被験者 着席時の圧迫感において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、AM、BH、BM(BH、BM は同値)、CH、CM、AL(CM、AL は同値)、 BL、CL となる。 つまり、着席時に、全被験者は、空間 AH が最も圧迫感を感じず、空間 CL が最も圧迫感を感じたということである。 □まとめ 被験者は、吊り収納の高さよりも密度の方が、着席時の圧迫感に与える影 響が圧倒的に大きかった。これは、〈快適性/座〉と同様に、着席すること で、被験者と吊り収納との距離がある程度確保されているからであると考察 する。 同一密度空間(空間 A、空間 B、空間 C それぞれ)において、吊り収納の 高さが高い程、圧迫感を感じないという傾向があった。 また、同一高さ空間において、吊り収納の密度が低い程、被験者は圧迫感 を感じなかった。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
097
第 5 章 実験分析・考察
〈利便性〉 □男性被験者 利便性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AM、AL、BM、BL、CL、BH(CL、BH は同値)、AH、CM、CH(CM、 CH は同値)となる。 つまり、吊り収納からモノを取る際に、男性被験者は、空間 AM が最も利便 性を感じ、空間 CM、CH が最も利便性を感じなかったということである。 □女性被験者 利便性において、得点が大きい順に記すと、 空間 BL、AL、CL、AM、BM、BH、CM、AH、CH(AH、CH は同値)となる。 つまり、吊り収納からモノを取る際に、女性被験者は、空間 BL が最も利便 性を感じ、空間 AH、CH が最も利便性を感じなかったということである。 □全被験者 利便性において、得点が大きい順に記すと、 空間 AM、AL、BM、BL、CL、BH、CM、AH、CH となる。 つまり、吊り収納からモノを取る際に、全被験者は、空間 AM が最も利便性 を感じ、空間 CH が最も利便性を感じなかったということである。 □まとめ 利便性において、吊り収納の高さが低い程、被験者は利便性を感じる傾向 にあった。これは、他の項目とは明らかに違う傾向であった。 男性被験者は、吊り収納の高さが最も低い場合と 2 番目に高い場合をほ ぼ同等に捉えており、吊り収納の密度によって利便性を判断していた。また、 男性被験者は空間 A において、女性被験者は空間 B において、最も利便性 を感じた。これらのことから、〈利便性〉の項目について、男女に大きな違 いがあることがわかった。これは、男女の平均身長の違いと日常生活におけ る必要収納量の違いが原因であると考察する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
098
第 5 章 実験分析・考察
〈順位〉と〈生活可能〉について考察する。 〈順位〉と〈生活可能〉における得点は、 〈快適性/立〉、 〈快適性/座〉、 〈圧 迫感/立〉 、 〈圧迫感/座〉の4つの項目における被験者の総合評価である。 つまり、この2つの項目がアンケートの総合的な考察となり、居住可能水準 を作成する上で非常に重要である。本実験のアンケートにおいて、居住可能 水準を満たす空間は、被験者の 8 割が〈生活可能である〉と答えた空間で あると定義する。 まず、全被験者の〈順位〉において、得点が大きい順に記すと、 空間 AH、BH、CH、AM(CH と AM は同値)、BM、CM、AL、CL、BL(CL と BL はほぼ同値)となる。 つまり、全被験者がアンケートで答えた順位は、空間 AH が最高位で、空間 BL と CL が最下位である。 〈順位〉は、 〈快適性/立〉と非常に特徴が似ていることから、空間の順位 は、 歩行時の快適性によって大きく影響されると考察する。そして、 〈利便性〉 とは全く違う特徴をもつことから、空間の順位に、〈利便性〉は他の項目と 比べて明らかに影響を及ぼさないと考える。 次に、全被験者の〈生活可能〉において、得点が大きい順に記すと、 空 間 AH、AM(AH と AM は 同 値 )、BH、CH、CM、BM、AL、BL(AL と BL は同値) 、CL となる。 つまり、全被験者は空間 AH が最も生活可能な空間で、空間 CL が最も生活 不可能な空間である。 したがって、アンケートにおいて、居住可能水準を満たす空間は、 空間 AH、BH、CH、AM の4つである。これら4つの空間は、〈順位〉にお いても、上位4つの空間であるため、アンケートにおける居住可能水準は整 合性のとれた水準である。
以上が、アンケートの考察である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
099
第 5 章 実験分析・考察
5-3. 滞留時間調査の分析および考察
5-3-1. 滞留時間調査の分析 ここでは、データと表を用いて、滞留時間調査の分析を行う。第4章 3 節の結果から(表 4-44 から表 4-52) 、全被験者の各ブロックの平均滞在 時間を求めた。(表 5-24)
表 5-24 全被験者の各ブロックにおける平均滞留時間 平均滞留時間
ブロック
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 歩行時間
AH 3.8 2.4 3.8 2.6 4.4 3.1 2.4 2.4 3.8 4.2 3.6 3.5 3.4 3.9 3.9 3.3 3.4 3.4 3.9 3.4 3.6 3.6 3.8 3.8 2.1 2.6 2.2 3.8 3.5 2.4 3.7 3.3 3.7 3.2 2.7 3.1 120
AM 3.8 1.8 3.5 1.9 3.6 2.2 2.1 1.8 4.2 3.9 3.8 4.6 3.7 4.6 3.6 3.7 3.4 4.1 4.1 3.8 3.9 3.6 5.0 3.9 1.6 3.9 1.6 2.9 4.0 1.7 3.7 3.6 3.8 3.9 1.9 2.9 120
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
AL 3.8 0.6 3.8 2.1 2.7 0.4 0.7 0.4 4.2 3.9 3.9 4.6 5.0 3.9 4.1 3.8 4.1 3.9 4.1 4.2 3.7 4.3 4.3 4.4 1.7 4.2 1.9 4.4 4.6 1.7 4.0 3.7 4.1 4.1 1.7 2.7 120
BH 3.7 3.2 2.3 3.2 2.8 3.9 3.4 3.1 3.5 2.3 2.2 4.1 3.0 2.6 2.9 2.7 2.7 4.5 4.9 4.7 2.1 3.6 3.2 2.4 5.1 5.5 2.8 2.8 2.5 4.3 5.3 5.8 2.7 3.0 2.1 1.9 120
空間 BM 3.6 3.1 1.9 3.4 2.4 4.7 3.9 2.8 3.6 2.0 2.0 4.8 2.4 2.4 2.3 1.7 1.7 4.9 5.5 4.8 1.9 3.6 3.5 2.3 6.8 6.4 2.3 2.6 1.7 5.3 7.1 6.9 2.0 1.9 1.7 1.6 120
BL 1.3 4.6 1.2 3.7 1.3 4.3 3.9 1.7 3.7 0.6 0.5 4.3 2.6 3.8 0.4 0.7 0.4 4.3 8.2 8.1 2.5 4.4 3.8 2.5 7.6 8.4 2.2 4.6 1.9 4.8 7.7 8.0 0.8 0.4 0.4 0.7 120.0
CH 4.8 3.0 2.8 2.7 3.1 2.9 2.9 4.7 4.5 3.0 2.9 2.9 4.2 4.6 4.4 2.8 4.7 3.1 4.5 2.8 2.6 4.6 3.1 2.4 2.8 2.9 2.8 2.9 3.0 2.9 2.8 3.1 3.1 3.2 3.2 3.1 120.0
CM 2.9 2.3 1.7 1.7 2.3 1.9 1.8 8.0 8.6 2.1 1.9 1.7 8.9 9.5 10.0 2.3 6.4 2.1 8.3 1.8 1.9 4.4 2.4 1.8 1.9 2.2 1.7 2.1 1.8 2.0 2.1 1.8 1.8 2.0 1.9 1.8 120.0
CL 2.5 0.3 0.8 0.9 0.2 0.6 0.2 14.7 14.3 0.4 0.6 0.6 17.5 13.4 15.4 0.5 3.4 0.6 17.8 2.1 1.4 3.6 0.4 0.7 0.5 0.6 0.7 0.4 0.6 0.7 0.6 0.6 0.4 0.5 0.6 0.6 120.0
100
第 5 章 実験分析・考察
表5-24 を活用して、各ブロックにおける滞留時間の違いが視覚的にわ かりやすいように、以下のように図で示した。 (図 5-43 から図 5-51)
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-43 空間 AH の滞留時間マッピング図
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-44 空間 AM の滞留時間マッピング図
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
101
第 5 章 実験分析・考察
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-45 空間 AL の滞留時間マッピング図
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-46 空間 BH の滞留時間マッピング図
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
102
第 5 章 実験分析・考察
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-47 空間 BM の滞留時間マッピング図
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-48 空間 BL の滞留時間マッピング図
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
103
第 5 章 実験分析・考察
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-49 空間 CH の滞留時間マッピング図
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-50 空間 CM の滞留時間マッピング図
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
104
第 5 章 実験分析・考察
吊り収納があることを 示している。
0~2S
2~4S
4~6S
6~8S
8S~
図 5-51 空間 CL の滞留時間マッピング図
以上のように、各実験空間における滞留時間を視覚的な図として表した。 次頁、滞留時間調査の考察を行う。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
105
第 5 章 実験分析・考察
5-3-2. 滞留時間調査の考察 ここでは、前項で得られたデータ(表 5-24、図 5-43 から図 5-51)から
滞留時間調査の考察を行う。この調査を行うのは、歩行時の被験者の各ブロッ クにおける滞留時間を計測し、吊り収納の密度と高さが被験者の歩行に及ぼ す影響を調査するためである。 例えば、実験空間において、特定のブロックでしか歩行していない場合、 その実験空間は被験者の行動を制限され、吊り収納の特長(上部空間に収納 を設置することで、下部空間での人の行動の自由度が高いこと)が活かされ ていないため、居住可能水準を満たしていないということになる。逆に、ほ ぼすべてのブロックにおいて均一に歩行している場合、その実験空間は被験 者の行動に高い自由度を与え、吊り収納の特長が活かされているため、居住 可能水準を満たしているということになる。 本実験の滞留時間調査において、全ブロックに対して8割以上のブロック の滞在時間が 2 秒間から6秒間の範囲内である場合、居住可能水準を満た すと定義する。 それぞれの実験空間において、考察する。 〈空間 AH〉 ほぼすべてのブロックでの滞留時間が 2 秒間から 4 秒間の範囲内で、2 つのブロックのみが、4 秒間から6秒間の滞留時間であるため、被験者はほ ぼ均一に実験空間を歩行したことがわかる。(全ブッロクの滞在時間が 2 秒 間から6秒間の範囲内である。)したがって、空間 AH は、滞留時間調査に おいての居住可能水準を満たしている。(図 5-43) 〈空間 AM〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは 80%強で、残りの2 割のブロックが、0 秒間から 2 秒間の滞留時間であるため、空間 AH は、滞 留時間調査においての居住可能水準を満たしている。(図 5-44) 空間 AH に比べて、歩行者が均一に歩行していないのは、吊り収納の高さ が低くなったことで、吊り収納下を歩きにくいという心理が働いた為である と考察する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
106
第 5 章 実験分析・考察
〈空間 AL〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 66%のブロックで、 残りのブロックが、0 秒間から 2 秒間の滞留時間であるため、空間 AL は、 滞留時間調査においての居住可能水準を満たしていない。(図 5-45) 空間 AH や AM に比べて、歩行者が均一に歩行していないのは、吊り収納 の高さが低くなったことで、吊り収納下を歩きたくないという心理が働いた 為であると考察する。 〈空間 BH〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 97%で、0 秒間か ら 2 秒間の滞留時間であるため、空間 BH は、滞留時間調査においての居住 可能水準を満たしている。(図 5-46) 空間 AH とほぼ同程度で、歩行者が均一に歩行している。吊り収納の高さ が最も高い場合は、吊り収納の密度に関係なく、歩行者の行動に高い自由度 を与えていたと考察する。 〈空間 BM〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 66%で、約 22% のブロックが 0 秒間から 2 秒間の滞留時間、残りのブロックが6秒間から 8秒間の滞留時間であるため、空間 BM は、滞留時間調査においての居住可 能水準を満たしていない。(図 5-47) 空間 AM に比べて、歩行者が均一に歩行していないのは、吊り収納の密度 が大きくなったことで、吊り収納下を歩きたくないという心理がより働いた 為であると考察する。 〈空間 BL〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 44%で、約 39% のブロックが 0 秒間から 2 秒間の滞留時間、残りのブロックが 6 秒間以上 の滞留時間であるため、空間 BM は、滞留時間調査においての居住可能水準 を満たしていない。 (図 5-48) 吊り収納の高さが最も低い場合、吊り収納の密度に関係なく、被験者の歩 行行動を制限し、居住可能水準を満たさない。。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
107
第 5 章 実験分析・考察
〈空間 CH〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは 100%でるため、 空間 CH は、滞留時間調査においての居住可能水準を満たしている。(図 5-49) 空間 AH とほぼ同程度で、歩行者が均一に歩行していた。吊り収納の高さ が最も高い場合は、吊り収納の密度に関係なく、歩行者の行動に高い自由度 を与えていると考察する。 〈空間 CM〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 36%で、約 44% のブロックが 0 秒間から 2 秒間の滞在時間、残りのブロックが6秒間以上 の滞留時間であるため、空間 CM は、滞留時間調査においての居住可能水準 を満たしていない。 (図 5-50) 空間 AM、BM に比べて、歩行者が均一に歩行していないのは、吊り収納 の密度が大きくなったことで、吊り収納下を歩きたくないという心理がより 働いた為であると考察する。 〈空間 CL〉 滞留時間が 2 秒間から 6 秒間の範囲内のブロックは約 11%で、約 61% のブロックが 0 秒間から 2 秒間の滞留時間、残りのブロックが 6 秒間以上 の滞留時間であるため、空間 CL は、滞留時間調査においての居住可能水準 を満たしていない。 (図 5-51) 吊り収納の高さが最も低い場合、吊り収納の密度に関係なく、被験者の歩 行行動を制限し、居住可能水準を満たさない。
したがって、上記の滞留時間調査における9つの実験空間の考察から、居 住可能水準を満たす実験空間は、空間 AH、AM、BH、CH の4つの実験空 間である。また、吊り収納の密度よりも高さの方が、滞留時間調査における 居住可能水準に与える影響が大きいことがわかる。
以上が、滞留時間調査の考察である。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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第 6 章 序論
第 6 章
総括
6-1. 居住可能水準の決定 6-2. 展望
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
109
第 6 章 総括
6-1. 居住可能水準の決定 ここでは、前章で行った、それぞれの調査をまとめ、 〈 住宅での
吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準〉を決定する。各調査 における、居住可能水準をすべて満たした空間が、〈住宅での吊り 収納の密度と高さにおける居住可能水準〉をみたす空間であると定 義する。 まず、 それぞれの調査における居住可能水準は以下の通りである。 〈POMS〉 被 験 者 の 心 理 状 態 が よ か っ た 順 で 記 す と、 空 間 AH、BH、AM、 CH、CM、BM、AL、CL、BL となる。 (※POMS においては、調査の性質上、明確な居住可能水準を作成 することは避け、アンケート・滞留時間調査の2つの調査と総合し て居住可能水準を作成する時の参考とする。) 〈アンケート〉 居住可能水準を満たす空間は、空間 AH、BH、CH、AM の4つである。 〈滞留時間調査〉 居住可能水準を満たす実験空間は、空間 AH、BH、CH、AM の4 つの実験空間である。 アンケートと滞留時間調査ともに、各々の居住可能水準を満たし た空間は、空間 AH、BH、CH、AM の4つとなった。また、POMS においても、これら4つの空間が上位4つであることから、〈住宅 での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準〉を満たす空間は、 空間 AH、BH、CH、AM であると決定する。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
110
第 6 章 総括
6-2. 展望 「吊り収納」は今までの住生活を劇的に変化させるツールである と考える。吊り収納が活用されることで、今まで床面に収設置され
ていた収納や、床に溢れていたモノが、住宅の上部空間に移動する。 したがって、住宅(特に、ワンルームマンションなどの狭小居住空 間)での、人の行動が、今までよりも自由度が高く、柔軟なものと なり、新しい住まい方・ライフスタイルを誘発するものとなること が期待される。将来的には、スマートフォンのアプリやウェアラブ ルデバイスと連動して、人の心理状態・健康状態を測定しながら密 度や高さが自動で変化したり、使用者の気分に応じて、居住可能水 準の範囲内で、配置や高さ、収納量の操作が可能な空間が実現する ことが期待される。 本研究・本実験では、使用者の心理状態に影響を与える主なパラ メーターである密度と高さを用いて行ったが、他のパラメーターで 研究・実験を行うことで、人の心理状態を更に考慮した、より精度 の高い吊り収納となることが考えられる。また、様々な高さの吊り 収納空間における、人の心理状態を調査することも今後の課題であ る。他には、今現在、住宅やマンションの天井の強度は非常に弱く、 重いモノを吊るすことができないため、これからの住宅やマンショ ンの天井が、吊り収納を設置するのに十分な強度をもつものとなる ことが求められる。
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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第 7 章 おわりに
第 7 章
おわりに
7-1. 参考文献 7-2. 謝辞
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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第 7 章 おわりに
7-1. 参考文献 秋田剛(2010)、 『建築空間における感覚・近く心理シンポジウム(第 9 回) 「被験者は何人必要か?ー心理実験・調査研究におけるサン プリング2−」』、日本建築学会編著 ,pp11. 有川愛彩(2013)「「張る」被服̶着替える天井̶」,早稲田大学創 造理工学部建築学科卒業論文,pp1-100. 梅原清子(1997)「ひとりで暮らす住生活と住教育」, 和歌山大学 教育学部教育実践研究指導センター紀要7,pp.119-125. 押田光雄(1993)「室内空間の形態感情に関する研究 : 天井と壁の 形状変化による心理量と物理尺度の関係について」 ,学術講演梗概 集 ,pp1055,1056. 亀田秀実・佐野奈緒子・辻村壮平、秋田剛(2013)「狭小空間の最 適空間寸法に関する研究 : その 1 寝姿勢と床座位での行為別の最小 の天井高に関する研究」, 学術講演梗概集,pp65,66. 黒崎未侑・今井範子・朝尾夏子(2006) 「ライフスタイルによる居 住者の類型化と住宅収納における新しい視点 : ライフスタイルの変 化に伴う住宅収納の変化とこれからの収納スタイル」 ,学術講演梗 概集 ,pp91,92. 込山敦司(1996)「建築内部空間における天井高の認知構造」,日 本建築学会計画系論文集,pp111-118.
佐藤鮎子(1998)「独立住宅における収納スペースの変遷 : 住宅誌 の掲載事例にみる住宅の平面構成の変化に関する研究」 ,学術講演 梗概集,pp.177,178. 西出和彦(2001) 「天井高・空間容積が拓く空間体験 -- 人間の心理・ 行動に基づく寸法論」,すまいろん (58).
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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第 7 章 おわりに
能作文徳、塚本由晴、吉村英孝、藤村龍至 (2005)「現代日本の住 宅作品における収納の形式と配列による空間の構成の修辞」 ,学術 講演梗概集」,pp703,704. 橋 本 都 子(1993)「 空 間 に お け る 心 理 的 領 域 に 関 す る 研 究 そ の 1: 天 井 の 高 さ・ 平 面 の 大 き さ と の 関 係 」, 学 術 講 演 梗 概 集, pp993,994. 間瀬陽介・大月敏雄・深見かおり(2008)「新聞記事にみるワンルー ムマンション問題の変遷に関する考察」, 日本建築学会大会学術講 演梗概集 ,pp.251-252. 横山和仁編著 (2005)『POMS 短縮版手引きと事例解説』金子書房. 李容圭(2008)「集合住宅に用いられる可動収納家具の変遷につい て」 ,学術講演梗概集 ,pp1003,1004. 若井正一・大内一雄(1983)「住宅における収納スペースに関する 研究 : 押入れを中心とした考察」 ,日本建築学会東北支部研究報告 集」,pp81-84. 「THE POMA STORE」, http://mag.puma.jp/store/black-store-tokyo/,(2014-11-5 参照). SUUMO (2009)「20 代社会人シングル男女の一人暮らしデータ」, http://suumo.jp/edit/chintai/survey/091014/, (2014-11-5 参照). 野村不動産アーバンネット「マンションの歴史/年表」, https://www.nomu.com/mansion/library/theater/history.htm, (2014-11-5 参照). 「東環境・建築研究所」, http://www.azuma-architects.com/history/,(2014-11-5 参照). 淵上正幸 ( 発行年不明 )「安藤忠雄の原点」, http://www.com-et.com/colonne/002/andou/03.htm, (2014-11-5 参照) .
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第 7 章 おわりに
7-2. 謝辞 卒業論文の主題決定、本研究について、様々な角度からご指摘・
ご指導下さった渡辺仁史先生、小林恵吾先生、中村良三先生、林田 和人先生に心より感謝致します。 そして、私の卒業論文の全体的なサポートをしていただいた小野 山さん、論文の精度を高めるために手厚いサポートをしていただい た馬淵さん、途中おふたりには、進度の心配もさせてしまい、感謝 と反省の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。 また、実験空間を作製する際に、昨年度の有川さんの材料や素材 を使わせくださったおかげで、実験が上手くいき、多くのよいデー タを得ることができました。ありがとうございました。 90 分という長い実験の被験者となってくれた 18 人の友人、仁 史研究室の先輩方、そして卒論の執筆の意欲を湧かせてくれた同期 のみんなに、心から感謝申し上げます。 最後に、私の人生を心から応援し、東京で充実した経験させてく れた家族に、この場をかりて感謝を伝えます。 来年度 4 月から、新たな生活においても、全力で私らしい人生 を歩んでいきたいと存じます。皆様、ありがとうございました。 2014 年 11 月 5 日 高位 慧文
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資料編
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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実験参加者の方への説明文章 下記の要領で、「吊り収納の密度と高さの変化による評価実験(仮)」を行います。 内容をよくお読みいただき、ご理解いただいたうえでこの研究に参加することに同意していただける場合は、 別紙の『実験参加への同意書』に署名し、日付を記入して担当者にお渡し下さい。 1. 実験計画名:住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定 2.実験背景と目的 本研究は、狭小空間において快適に生活するにあたり、吊り収納の密度と高さの変化による心地よさを 明らかにし、吊り収納の実生活導入のための指標を作製するためである。 3.実験の方法 本実験は、3通りの吊り収納の密度と3通りの物体の配置高さ、それぞれ9通りの実験を行っていただき ます。 ここでは、全ての種類に共通する実験中の行動を説明します。まず、白い段ボールは、上部空間にある吊り収 納で、中にはモノが入っていると想像して下さい。 それでは、実験中の行動についてです。どの種類の実験においても、基本的に同じ行動を行います。まずは 指示された空間に入っていただき、最初の2分は立ったまま実験空間内を自由に歩いてもらいます。その後、 「本を取る仕草をしてみて下さい」という指示で、段ボール上に本があるという過程で、立ったり脚立を使用 して、本を取るフリをして下さい。最後に、「座ってください」の合図とともに座っていただき、2分間座っ たまま空間を眺めていただきます。実験中は、携帯を触る等の特定の行動はできませんが、どこを眺めても何 を考えていただいても結構です。 以上のように約4分経過後、毎回アンケートに5分間で答えていただき 1 種類の実験が完了です。その後、 次の種類の実験に移ります。これを9回行います。 以上が実験の方法です。 4.研究の場所と期間 この研究は、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて、2014 年 9 月 27・28・30 日、10 月 2 日の計 4 日間に 実施します。実験の時間帯は 9:00~19:00 の時間帯に行い、所要時間は約 90 分程度を予定しています。 5.研究を実施する者 研究実施者:高位 慧文 早稲田大学創造理工学部建築学科 4 年
連絡先(080-1436-8690, valors@suou.waseda.jp)
以下、この研究への参加について 6.研究への参加が任意であること この研究への参加は任意です。あなたの自由な意思が尊重されます。研究に参加しないことによって、不利 益な対応を受けることはありません。いったん参加に同意した場合でも、いつでも不利益を受けることなく同 意を撤回することができます。その場合、提供していただいたデータや検体等は廃棄され、それ以降はそれら の情報が研究のために用いられることもありません。 又、本実験で得たデータは学術目的のみで使用するものであり、個人のプライバシーを侵害したり、皆様に ご迷惑をおかけする事はありません。また、写真等の画像を論文等に掲載する場合は、顔などにはぼかしをい れ、人物の特定ができない状態で使用します。 1
実験同意書 1 枚目
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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7.この研究への参加をお願いする方について 参加いただける被験者は、健康な成人の方にお願いいたします。実験日前日は睡眠を十分にとり、規則正し い時間に起床し、実験日には薬の服用などのないようにお願いいたします。 8.個人情報の取り扱いについて あなたのデータや個人情報は、この研究を遂行し、その後検証するために必要な範囲においてのみ利用いた します。あなたの個人情報やデータが記された資料は、鍵をかけて厳重に保管し、紛失、盗難などのないよう に管理します。このように、あなたの個人情報の取り扱いには十分配慮し、外部に漏れないよう厳重に管理を 行います。また、ご提出いただいた同意書は責任をもって保管し、研究終了後にシュレッダーにかけるなどし て廃棄します。
9.研究終了後の対応と研究成果の公表 この研究の終了後、あなたのデータは、個人情報が外部に漏れないようにした上で廃棄します。また、この 研究で得られた成果を専門の学会や学術雑誌などに発表する可能性がありますが、発表する場合は被験者の方 のプライバシーに慎重に配慮しますので、個人を特定できる情報が公表されることはありません。
10.研究に関する資料の開示について あなたのご希望があれば、他の参加者の個人情報保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲で、この研究 の研究計画および研究方法についての資料を開示いたします。また、この研究に関するご質問がありましたら、 いつでもお尋ね下さい。
11.知的財産権の帰属 この研究の成果により特許権等の知的財産権が生じる可能性がありますが、その権利は、この研究の責任機 関である早稲田大学に属し、参加者の方には属しません。
以上の内容をよくお読みいただき、ご理解いただいたうえでこの研究に参加することに同意していただける 場合は、別紙の『研究参加への同意書』に署名し、日付を記入して担当者にお渡し下さい。 上記の内容に関して疑問などがありましたらいつでもご質問ください。また、この実験への協力は、あなた の自由な意志に基づいています。いつでもお断りいただいて結構です。お断りになっても、あなたに対して不 利益は全く生じません。
問 い合 わ せ 先 ・苦 情 等 の 連 絡 先 研究実施者:高位
慧文
早稲田大学創造理工学部建築学科
4年
連絡先(080-1436-8690, valors@suou.waseda.jp)
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実験同意書2枚目
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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研究参加への同意書
研究計画名: 『吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準』
私は、研究計画名『吊り収納の密度と高さの変化による評価実験』に関する以下の事項について説明を受けました。 理解した項目については自分で□の中にレ印を入れて示しました。 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
実験背景と目的(説明文書 項目 2) 実験の方法(説明文書 項目 3) 研究の場所と期間(説明文書 項目 4) 研究を実施する者(説明文書 項目 5) 研究への参加が任意であること(研究への参加は任意であり、参加しないことで不利益な対応を受けないこと。ま た、いつでも同意を撤回でき、撤回しても何ら不利益を受けないこと。)(説明文書 項目 6) この研究への参加をお願いする方について(説明書 項目 7) 個人情報の取り扱いについて(被験者のプライバシーの保護に最大限配慮すること)(説明文書 項目 8) 研究終了後の対応と研究成果の公表(説明文書 9) 研究に関する資料の開示について(説明文書 項目 10) 知的財産権の帰属(説明書 項目 11) 問い合わせ先・苦情等の連絡先
なお、この研究において撮影された私の映像(静止画)の公開につきましては以下の□に
を入れて示しました。
□公開に同意しない □研究者を対象とする学術目的に限り、下記の条件の下に同意する □顔部分など個人の特定可能な部分も含んでよい □顔部分や眼部などを消去する、ぼかすなど個人の特定不可能な状態に限る □その他(特にご希望があれば、以下にご記入ください)
これらの事項について確認したうえで、この研究に参加することに同意します。 年
月
日
参加者署名
本研究に関する説明を行い、自由意思による同意が得られたことを確認します。
説明担当者(所属、資格、氏名)
(自署)
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実験同意書3枚目
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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吊り収納の密度と高さの変化による評価実験アンケート No.1 このアンケートは、ご自身の意見を率直にお答えください。
氏名
実験空間名
POMS シート
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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はじめに、、、
●性別をお選びください。
男性 女性
●現在住んでいる住居の形態をお答えください。
実家
1人暮らし 寮
●その住居の間取りをお答えください。(1R、1LDK等)
●現在の住居において収納空間がもっとあればいいな、 と思いますか。 はい いいえ
最後に、、、 9種類の実験を、本日行っていただきましたが、 今回体験していただいた9種類の空間を順位付けをするとすれば、 どういう順になるでしょうか。お答えください。
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氏名
実験空間名
アンケート1枚目
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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アンケート2枚目
住宅での吊り収納の密度と高さにおける居住可能水準の決定
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