イノベーションと テクノロジー スイスの強みは特に: 高いイノベーションパワー、 高度な教 一流の学術研究機関により特徴づけられ 育を受けた人材、 ます。最新のテクノロジーとビジネスフレンドリーな環境も、 スイスの生産性に寄与しています。
画像 スイス連邦材料試験研究所 (EMPA) 、 デューベ ンドルフ
研究開発の拠点
画像 UCBファルヒム、 ブッレ
最高レベルの大学と研究機関
世界最高: スイスはGDPの約3%を 研究開発に投資しています。スイスが誇る 国際的な 60以上の高等教育機関が、 世界最高レベルを保証します。これらは、 研究コミュニティーと密接に協力しています。また学術的パートナーシップに も参加しています。知識・技術の移転を通じた産業界との情報交換なども行っ ています。イノベーティブな起業をサポート、 優秀な分社化プロジェクトを支援 スイスの卓越した研究プラットフォ します。スイス内外の各種機関や企業は、 ームと、 国際的なイノベーションハブとして同国が果たす役割を高く評価して います。大手製薬会社のロシュやノバルテイスが本拠地とし、 グーグルやディ ズニーが研究センタ一を置くなど多くの有力企業が拠点としてスイスを選ぶの は当然のことと言えるでしょう。 スイスの労働者のほぼ半分は知能集約型の分野で働いています。ハイテク製 品はスイスの経済成長と素晴らしい評価の礎になっています。ハイテク製品 の約4分の1は輸出されています。スイス経済のイノベーションパワーを強調す るバリューは国際比較すると世界第4位にランキングされています。スイスでは 意匠権、 著作権などすべての知的財産が効果的に保護されています。 特許権、 2015年にスイスで出願された特許件数は7000件を超えました。これは世界ラ ンキングで第6位、 欧州では第4位にあたりますが、 人口ベースで見れば、 むし ろ世界チャンピオンです。研究活動がワールドチャンピオン級であることは、 特に人口一人当たりのノーベル賞受賞者数に現れています。この点でも、 スイ スは世界でトップの座にあります。
国境を越えた協力
スイスは重要な研究拠点として国外の有能な学者を引き付けています。世 スイスにその本拠地を置いています。例 界的に重要度の高い様々な機関が、 (CERN) やパウル・シェラー研究所 (PSI) がそ えば欧州合同素粒子原子核機構 の例です。CERNは、 物理学の基礎研究にとって世界で最も重要な中軸の一 つとされています。1980年代末には、 同研究所でWorld Wide Webが開発され ました。 スイスの研究は国際的知識交流に対し開かれています。欧州の主要国の研究 幅広い研究分野を手掛けています。アルベルト・ 開発ネットワークと一体化し、 アインシユタインはかってスイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)で学び、 教鞭をとりました。彼だけではありません。ETHZには外国人研究者や教官の 教授陣全体の半数が外国籍です。 長い伝統があります。 何と言っても、
スイス – 皆様のビジネス拠点
11
世界をリードする業界 別クラスター
強力なビジネスのための強固な拠点
主要な産業クラスターはスイスを拠点として選んでいます。スイスには安定 した基盤があるからです:スイスには素晴らしい研究開発環境、 効率的な登 録・認証システム、 高度な教育を受けた人材がそれです。スイスのコンツェ Novartisの3社は、 世界時価総額ランキング上 ルンに属するRoche、 Nestlé、 位20社に揃ってランクインしています。スイスはまた中立的な欧州本部の立 地としても人気があります。1000社を超える多国籍企業がその地域統括会 社や本社をスイスに設置していますが、 その中にはeBayやGoogle、 Unilever といった最大手も含まれています。
画像 キスラーグループ、 ヴィンタートゥーア
ユニークな構造を持つ産業クラスター
スイス北西部には他に類を見ないライフサイエンス•クラスターがあります。 この地域には、 Novartis、 Roche、 Syngentaのような化学メーカーや製薬会社の ほか、 メディカルエンジニアリング、 バイオテクノロジー、 ナノテクノロジーの各 分野に属する企業の緊密なネットワークが形成されています。
– 機械・電気・金属産業 – ICT (情報通信技術) – ライフサイエンス (化学、 製薬、 医療技術、 バイオテクノロジー)
工業部門では機械、 電気、 金属産業が重要な地位を占めています。ABB、 アル スト厶、 ボンバルディア、 ザウラー、 シンドラーなどの国際的企業がスイスに拠 伝統を 点を置いています。ジュネーブとシャフハゥゼンに挟まれた地域では、 誇る時計産業を基盤とした「精密機器クラスター」が発展してきました。スイ スは時計だけでなく金融サービスでも世界的に有名です。チユーリヒとジュ ネーブは、 世界の金融センターのトップ15に入っています。 スイスでますます重要になっているのは情報通信分野です。スイスの大学や IBM、 グーグル、 マイクロソフト、 シーメンス、 ディズニー、 HP 研究所の周囲には、 のような国際的企業が拠点を構えています。 「digitalswitzerland」 (デジタル スイス) イニシアチブはスイスを欧州におけるデジタルイノベーションセンタ スイスは二 ーとして位置付けています。業界横断的クリーンテックの分野では、 酸化炭素の排出削減とリサイクルの分野で強みを持っています。スイスには、 固有の資源というものがわずかしかありません。それでもスイスは、 世界でも 主要な商品取引プラットフォームへと上り詰めました。ジュネーブ、 ルガノ、 ツーク Glenは、 穀物、 石油製品および鉱産物の中心的取引所と呼ばれています。Vitol、 core、 Cargillの3社は、 共にスイス商品取引の三大企業となっています。
優れた教育制度
画像 サンクトガーレン大学(HSG)、 サンクトガーレン
高度な技能を持つ人材
実務を重視した優れた基礎教育、 著名な私立学校や全寮制の学校、 世界的に 名高い総合大学や応用科学系大学-これらはスイスの高度な教育風土の成 スイスでは教育水準が高く、 功要因です。企業が持続的に恩恵を受ける要因。 数力国語に堪能で意欲と忠誠心にあふれた人材の雇用も難しくありません。グ ーグルやノバルテイスのような世界有数の魅力的な企業がスイスに拠点を 構えているのもうなずけます。大手の多国籍企業は、 地域の大学と密接な協 力関係にあり、 この優れた人材のプールから高度な教育を受けた従業員を数 多く採用しています。 スイスの教育制度では、 質の高い職業訓練と傑出した大学教育が組み合わされ スイスのイノベーション ています。デュアルシステムと呼ばれるこの制度は、 力と創造力を後押しするものです。若年層の失業率が低水準にあることは、 スイスの教育制度の優秀さを証明しています。
世界トップクラスの公立学校と私立学校
スイスの公立学校は高い評価を受けていますが、 それも当然のことと言えるで しよう。当然のことながら、生徒たちは国際学力比較調査PISAで常に非常に良 い結果を上げています。またスイスの生徒は数学でEUの全加盟国の同級生よ り好成績を収めています。スイスの大学や国際高等教育機関は国際ランキン グで常にトップの座を占めています。スイスの高等教育機関4校が世界のトッ プ100大学に数え上げられます:スイス連邦工科大学チューリヒ校とローザン ヌ校、 ジュネーブ大学とチューリヒ大学の4校です。前者二校は上位20大学にラ ンクインしています。 公立学校に加えて、 約240校にのぼる私立学校と寄宿学校がスイスの教育 そのニーズに応 制度をより充実したものにしています。国際志向の家庭は、 スイ じた教育システムを選ぶことができます。外国企業の従業員の相当数は、 スに一時滞在しかしないことがしばしばです。彼らの子供は、 多数の「インター または国際教育を受けていま ナショナルスクール」で母国語による教育か、 す。子供達は、 母国で通用する卒業資格のための準備を完璧に行っていま バカロレアや入学許可がこれ す。 例えば米国の大学のための大学入学資格、 に当たります。
スイス – 皆様のビジネス拠点
13