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なぜ、自然の近くでテレワークすることにより生産性が向上するのか?
自然の中に入ると不思議と気分が落ち着く。それは誰もが知っている事実でしょう。では自然に囲まれた環境下で働いたとしたら、仕事の効率も上がるのでしょうか。その問いに科学的な見地から迫った実証実験と最終報告の模様をご紹介します。
都市部と自然、それぞれの環境下で同じ仕事に取り組んだとき、生産性はどのような変化を示すか。本実験ではこの変化を定量的に表すために、脳波測定機器として感性アナライザを採用。また、ドイツの精神科医であるエミール・クレペリンが発見した作業曲線を元に開発された「内田クリペリンテスト」のほか、「創造性テスト」、「凝集性テスト」などを採用し、幅広い視点から生産性に関するデータを収集しました。
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2017年から2019年にかけ、首都圏で働く20名を対象に行われたこの実証実験の結果、「自然環境でのリモートワークに生産性向上の効果があることを示唆」。これまで漠然としか語られてこなかった自然環境下での働き方が、生産性向上につながる可能性が示されました。
そして2019年2月、東京ミッドタウン日比谷「BASE Q ホール」にて行われた最終報告会には、全国からおよそ100名もの人が来場。科学的な見地からアプローチした自然と生産性に関する報告に、熱心に耳を傾けていました。講演セッションは、「働く人の健康から考える生産性向上」をテーマに、3人の講師から講演を行いました。