早稲田大学建築学科 2022年度設計演習F

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早稲田大学創造理工学部建築学科

設計演習F

2023

「秋川流域圏」を再編する 新たな生活像とまちのすがたの提案 Department of Architecture, Waseda University

Exercises in Architectural Design F 2023

Reorganizing the Life and Landscape along the Akigawa River



早稲田大学創造理工学部建築学科

設計演習F

2023

「秋川流域圏」を再編する 新たな生活像とまちのすがたの提案 目次

はじめに

2 対象地

……………………………………………………03

……………………………………………………04

3 演習のスケジュール

…………………………………05

4 提案一覧と総評

…………………………………………08

5 各チームの提案

…………………………………………13

6 学内講評会

…………………………………………………69

7 最終発表会

…………………………………………………73

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はじめに

この冊子について 早稲田大学「設計演習F」は、建築学科で都市計画を学ぶ 4 年生が必ず履修する授業です。例年 40 名 前後の学生が、グループを組んで都市デザインの演習に取り組みます。地域の実態を調査し、住民のみな さんの話を聴きながらまちの資源や課題を発見し、提案をまちに還元していくことに特徴があります。 この冊子は、学生たちが、東京都あきる野市の既成市街地を対象として、現代的な地域課題の解決を 目指し、かつ地場の潜在力を引き出すための「都市設計・空間デザイン」を提案したものです。それぞ れの案には、学生なりの地域への思いやまちづくりのアイデアが込められています。この冊子が、まち づくりのアイデア集となって、あきる野市にとって少しでも有意義なものになればと願っています。

課題主旨 多摩川最大の支流である秋川 (あきがわ) は、 東京西部の山間部・檜原村から流れ、 地形に富んだ 「秋川渓谷」 をかたちづくり、 あきるの市の五日市や秋川といったまちを潤して、 多摩川に合流する。秋川流域のまちは、 高度経済成長期に都心のベッドタウンとして整備が進んだものの、川を生かした林業や製材業で栄えた歴 史が色濃く、 「流域圏」としての意識が根強く残っている。 2023 年度の設計演習 F では、あきる野市を中心として「秋川流域圏」を再編し、山間の自然、あるいは亜 自然と呼べる環境から都市環境までをつなぐこの地域を一体的に捉える、新しい生活像の提案を求める。 現在の秋川流域圏では、古民家料亭、キャンプ場、温泉、BBQ 場、マス釣り場、アウトドア、山岳スポーツ、 東京サマーランドなどの観光開発が進んでいるが、開発がそれぞれの場所で完結しており回遊性や連携が 乏しい現状がある。また、武蔵引田駅前をどのように開発していくかという問題や、バブル経済期に興っ た「武蔵五日市駅前観光プラザ化計画」を見直す動きがあるなど、市内の活性化に向けた取り組みが進み つつある。他方、新たなうごきに対してまちなかに活用できる場所が足りず、駐車場も不足しているなど の問題も指摘される。 古くから秋川流域圏で営まれてきた林業、農業や繊維業などの産業も継続しており、地域によっては農 村風習やコミュニティ意識も残っている。また、ハウストマトや山羊酪農といった新規就農、移住農業者 の活躍、駅前のマルシェや秋川クラフトマーケットなどの新たな取り組みも始まっている。 加えて秋川流域には炭、材木、糸の交易を主として栄えた宿場の名残がみられる。しかし、観光に対応す るための道路拡幅が進み、街並みがほとんど保存されていないことは課題である。 これまで述べたように、秋川流域圏では自然・亜自然・人工といった異なる環境の編集、そして伝統的 なものから新しい取り組みまでの異なる時代の諸活動やまちなみの編集、といったテーマが挙げられる。 加えて、行政機能が秋川に集約したことによる地域格差が指摘されているように、生活の格差に対する社 会的空間の編集も大きなテーマである。 本課題では、秋川流域圏のなかでどの地域や地区を設計対象地に選ぶかは、チームごとに自由に決定して よい。土地のもつ潜在力や地域の歴史を読み取り活かし、流域に展開される新たな生活とまちのすがたの 提案が現れることを期待している。 03


対象地

本年度の設計演習Fでは、学生たちが各々の問題意識や関心に沿って東京都あきる野市から自由な エリアを選択し、デザインの対象としています。 ただし、あきる野市は広範なので、調査を集中して行うために、市内のまちづくりに携わる國廣純 子先生があらかじめレクチャーを行い、それぞれの現状や課題を共有しています。そして、学生たち は実際に市内を歩き独自の方法で地域を観察するなかで、興味のあるエリアを見出していきます。各々 選んだエリアで何をテーマとして考え、新たな空間デザインを提示できるかが問われています。

課題への取り組み方 1)授業は広い教室で行い、人口密度を低く保った状態で行う。 2)課題は4人前後のチームで取り組み、分担して調査・計画を進め、最終的にひとつの提案にまとめる。 3)合宿は 2 泊 3 日で、日中はあきる野市内の調査、夕方からは「あきる野ルピア」会議室にて調査のま とめ作業とエスキースを行う。 4)最終提出物は、B2 サイズのボード6枚にまとめる。 最終提出物では、計画のキーワード、敷地の読解、具体的な計画内容を説明すること。 また、文字だけでなく地図、写真、ダイアグラム、図面、パース等を用いて表現を工夫すること。

(上)合宿中のエスキースの様子/(下)あきる野市内での最終発表会

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演習のスケジュール

演習期間中は、4名ずつのグループに分かれて、テーマ設定、調査、作業を行い、最終的にはその 成果を地域に関係する方々に発表しました。

4/5(水)|オリエンテーション ・前回の成果の復習・課題説明、注意事項・心構え ・講義1 國廣 純子先生 4/12(水)|レクチャー・個人発表・グループ決定 ・講義2 辰巳 寛太先生 ・学生事前調査の発表とグルーピング 4/19(水)|レクチャー・グループごとの調査発表・エスキース ・講義3 市川 均先生 ・講義4 加藤 詞史先生 ・グループごとの事前調査の発表とエリア、テーマの方針決定 合宿|4/24(月)~26(水) ・1日目:現地調査、夜はグループエスキース ・2日目:現地調査、夜はグループエスキース ・3日目:夕方に合宿のまとめと追加調査の検討 5/10(水)|エスキース ・提案の精緻化 5/17(水)|学内中間発表 ・これまでの進捗をとりまとめ、学内での中間発表・教員によるクリティーク 5/24(水)|エスキース ・提案の精緻化 5/31(水)|エスキース ・提案の精緻化 6/7(水)|エスキース ・提案の精緻化 6/14(水)|学内講評会 ・これまでの成果をまとめて発表、教員によるクリティーク 7/5(水)|最終発表会 ・学内講評会からブラッシュアップした提案を学外聴講者も参加する場で改めて発表

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提案一覧と総評

「「秋川流域圏」を再編する 新たな生活像とまちのすがたの提案」

新たな結の構築 ―住民主体の人・自然・まちを結ぶネットワークづくり― みずのみや|糸山佳那、亀澤茉奈、Diala Haddad、櫻井友紀子

あきる野市の東に位置する「二宮」の3つの住宅地を対 象に、住民自らが一緒にまちの景観をつくっていく新し い「結(ゆい) 」とともにある地域を提案する。具体的 には移住体験住居、団地リノベーション、水辺整備を行 いながら、自治のガイドラインをつくり、 「育てる道」 「団 地開き」 「多様な生活をつなぐ庭」を実現していく。

有賀隆

野田明宏

「景観」を視覚的な空間や環境のまとまり、範域と捉えた時、そ こには二宮地区を流れる舞知川の水景や木々の緑の連続、また 段丘が生み出す坂の風景とともに、3 つの住宅地群の街並みと地 域住民の暮らしの姿が浮かび上がってくる。住民の高齢化が進 むこの地区で、これから新たに移り住んで来る人々との協働で 進めるまちづくりの布陣を「新たな結」として作り出し、住宅 地ごとの更新だけではなく、各建替え事業を相互連関させなが ら個々の団地や宅地、また公民の敷地境界を越えて地域に共益 的な場所と環境を創造する提案である。本提案ではそれを「育 てる道」 、 「団地開き」 、 「多様な生活をつなぐ庭」という3つの 計画で提示している。他方、湧水源や舞知川の水辺空間など、 この地区特有の自然環境と景観が、新たなまちづくりの布陣と なる「結」を通してどのように再生されるのか、個々の住宅地 の建替えと連動するまちづくりデザインとして詰め切れなかっ た点は惜しい。

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二宮地区において、長らく市民生活と共にあった、水をキーワード に築造年代と課題の異なるエリアを繋ごうという試みは素晴らし かったと思います。一方で、成熟した住宅団地や、老朽した集合住 宅団地など、それぞれの地域における人々生活のあり様や土地建物 の価値について、真に迫れなかった点が悔やまれます。具体的に挙 げると、エリア3の再生手法が外構に留まってしまっていたり、エ リア2の団地再生についても減築要素が大きく事業性がほぼないと いう点などです。これらの改善点としては、単体事業毎での事業成 立でなく、 ある程度収益を上げられる事業と、 収益は上げられないが、 地域の価値を上げるための整備を両輪で動かす等の仕組み構想が必 要であったと思います。誰がどのような収支計画のもと事業推進で きるかは計画の根幹となる部分ですので、今後の研究・計画で活か して頂きたいです。

プレローカルと共に漸進するまち

—日常に触れる暮らし体験—

結い M i - M a|Michael Sadena、松本渓、三上悟史、宮地航太朗

五日市・戸倉を対象に、自然と調和した暮らしと力強い コミュニティを活かして、あきる野での暮らしを体験し ながらコミュニティに加わる「プレローカル」を中心と した提案を行う。空き家を改修した「継ぎ泊」と「集い の場」の計画によりプレローカルの関わりしろをつくり、 人口減少時代の持続的なまちづくりを行う。

國廣純子 五日市の自然につつまれた穏やかな住宅風景と暮らしを残した い、という感覚的な目標を掲げ、独自のロジックとキーワード でストーリーを緻密に組み立てていき、実務的な情報を肉付け していく的確なスタディを毎週見せてもらい、チームとしての プロジェクト構築力を感じさせてくれました。実際に、地域の 中で、このプロジェクトを実践していくことになったとしたら? きっと、驚くほど、想定していたリアクションや想定を超える 反響を体験できるのではないかなと思いました。その上で、地 域性を生かした建築やパブリックスペースのデザイン選びをも う一段階突き詰めて磨くことで、更にシナリオを魅力的に見せ られるようになると、波及効果も更に大きくなります。デザイ ンの選択眼は磨けます。良い建築、良い経験、良い街並み、た

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くさん見に行ってください。今回の経験で培ったストーリー構 築力を武器として更に自分たちの可能性を拡げる挑戦に期待し ています。 辰巳寛太 現地リサーチの際に感じた対象地の穏やかさや地元の人のやさしさ を大事にして、やがて移住する可能性がある人との間に日常の信頼 でつながることのできるプログラムや風景を自分たちなりに描き 切ったまとめる力は見事でした。一方で、空間提案に対する具体性 はまだまだ伸びしろを感じます。欲を言えば、運営側に立った場合 の課題認識や流域でとらえた協力体制など、提案を違う角度から見 る視点が加えられるとよかったかなと思います。


まちに広がり継承される「耕し」の暮らし

農 Labo な|上原 祐輝、鶴井 唯人、飯島 隆也、Gernhaeuser Magdalena、呉 スイシン

豊かな庭と生産緑地が広がる「留原」を対象に、 「耕し」 をキーワードとした提案を行う。 「成長する地域の箱」 は堆肥箱・農具箱・廃材箱などの機能を持つインフラで、 人びとの活動を支える。加えて、農と住宅が入り混じる 住宅モデル「耕しの家」と、農の教室や食堂を含む「耕 しの学校」を提案する。

矢口哲也 空家・空地を利活用した住宅地の再生と、生産緑地の健全な維 持を目指した提案。大きなテーマだが、日常の生活に「耕し」 の風景をするという、実現可能な小さな戦略でストーリーを作 り上げた点が、このグループの魅力だと思う。 住宅のモデル化については、もう一歩踏み込んで単なるプロト タイプではなく、住民や訪問者の生活が創造可能な住宅提案に まで昇華させてほしかった。 國廣純子 序盤からシナリオや循環構造の組立て方には非常に秀でたものがあ りました。ただ今回は農地 / 宅地という異なる土地要素を『たまた ま美しく扱える風景の基盤が五日市にあり、開発圧力が強くない』

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ことなどが「デザインや絵づくりを最優先して考え、風景としてま とめられる」条件が揃ってしまっていたため、逆に毎週アウトプッ トや落とし所で悩んだかもしれません。シナリオに相応しいアウト プットに到達出来たことはとても良かったです。制約条件が厳しい 「大喜利」に回答することが高度なアウトプットに感じやすいかも しれませんが ... これからの縮小社会では、事業はよりシンプルに組 み立てることや、意思を持って美しく整えていくためのルールを組 み立てることが重要になると個人的には思っています。今回の演習 で自分たちが感じた違和感が何なのか。美しく扱えない場所、農地 が無秩序に点在している場所、もしくは農地の属性の全くない場所 ではどんな応用ができるか。特定の場所でしか成立しない、と思っ ていた思考や経験は必ず、意外なところで生きてくるということを 忘れないでください。

あふれだす育みあいの縁-引田文脈の修復と魅力の段階的重奏が結ぶ新たな協働のカタチ- ひきたたせ隊合同代表|澤村果那子、大友裕也、Ma Xin、藤井隼

「引田」に注目し、新規住民が住む段上と隔てられた河 岸段丘の「段下」への提案を行う。地域住民へのヒアリ ングで子どもへの思いが語られたことを受けて、小学校 を中心として各地へつながる道沿いの計画や、大規模未 利用地を利用した宿泊複合型教育施設を提案し、自立的 なコミュニティの実現を目指す。

矢口哲也

加藤詞史

引田の魅力にとりつかれ、自分たちが感じている言葉にならな い「土地の魅力」を、いかに言語化、そして設計提案としてま とめるのかを数か月にわたり模索していたのが印象的なグルー プであった。街道筋からすこし外れた立地と、複雑に入り組む 街路と河岸段丘による高低差がつくりだす独特な引田の環境を、 少し閉じているからこそ、人々が安心に暮らせる場所として積 極的にとらえなおしたこと、そして地域に存在する資源を丁寧 に掘り起こし事業提案として再編集した作業は緻密であり、学 生たちの今後の成長に期待したい。 一方、設計提案とプレゼンテーションに関しては、時間的な制 約もあり自分たちが構想した事業提案の魅力を十分に伝えきれ たとは言えないと感じている。おそらく学生も同じ気持ちであ ろうと思う。時間を見つけて、再度取り組んでもらいたい。

秋川が蛇行し河岸段丘を形成する古くからある集落に着目、その全 貌を一望できる頃合いの良い広さとその中心に建ちシンボルとなっ ている小学校、子どもを手がかりに、祭りや生業、子どもを見守る 活動にリサーチを深める中で、地域に暮らす人々の機微に触れ、暮 らしの根源が何かを探り続けた。 直感的にとらえた場所とそのコミュニティのもつ魅力を紐解く中 で、都心部で希薄となって久しい住民相互の関わりに対し、顔が見 える距離感の価値を伝えている。河川と崖に囲まれた地形が、人の 通過や往来を限定し地域を醸成している点、特に重要なのはその規 模と歴史であることに気がついた点であろう。 情報量が増え拡張する生活の中で、若干閉じたコミュニティのもつ 居心地と価値、それをさ支えるものがリアルな場所であることを考 えさせてくれる良質な取り組みであった。

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森林とひとをめぐる営みの「わ」

げんき森々|井上周柚、平井琳大郎、本多翔太、Zhan Ziyu

かつて生産地としての川上と消費地としての川下を結ぶ 中継地として繫栄した五日市に着目し、多摩産材を活用 した生活像「五日市モデル」を提案する。多摩産材を利 用した「見世」の手入れ、新規移住者への住まい、期と 森の学校などの計画により、森林・景観・コミュニティ を長期的に改良していく。

加藤詞史

吉江俊

多摩地区の林業を題材に、人間を中心としたサイクル(時間) と社会を再考、提案に展開した取り組みである。森林の資源化 に必要な人の介入と動植物の生育を景観の指標ではかりながら、 豊かな生態系が維持されているかの自己確認、日々の暮らしか ら一生、あるいは次世代への継承を接続、事業とも結びつけた 点は秀逸であった。 林業・製材業と居住・生活を結びながら、場所固有の働き方や 暮らしぶりを模索、それを敷地を限定しない汎用性をもった提 案とした点を評価したい。特に大都市周縁の山間地から、筏流 しの様に川下・都市部へ波及する事業性をもったシナリオに拡 張した点は、今後の森林を都市が一体となってになっていく必 要性をプロジェクト化したとも言える。一方で特定の敷地をも たない提案が、場所のもつ固有性からのインスピレーションや 課題解決などのフィードバックが薄かった点を追記して学生へ のメッセージとしておきたい。

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「響育」するまち本郷

武蔵五日市駅付近の「ランプ」の敷地に拠点を計画する提案から、 ずいぶん長い道のりを経て、良い提案になったと思います。森林、 景観、コミュニティという時間射程の異なる3つの変化の呼応を考 えながら、安易に拠点整備や景観デザインを行わず、東京西部の山々 の再生までを展望する提案でした。都市空間を直接計画することの 多い「設計演習 F」ですが、営みの長期的な連鎖をある種禁欲的に 計画していくというのは、新しい方法論を拓きつつあったと思いま す。わかりやすい空間デザインに落ちない提案というのは、まだま ちづくりの実践経験のないみなさんにはイメージしづらく難しかっ たかと思いますが、今後、こういうことだったのかという気づきが あると思います。 この活動が東京都心部まで波及したときに、クローン・シティやジェ ネリック・シティと揶揄されたアジアの大都市は姿を変えることが できるか。山や森林に囲まれた大都市ならではの風景を再生してい けるかは、巨大なテーマです。引き続き考えてみてください。

— 「教育」が形成した「共育」の土壌の未来を紡ぐ—

本郷響育委員会|山岸颯汰、長谷部伶、吉川花、Xu HAOYANG

「本郷」を対象として、自然・住民に加えて新たな担い 手を交えた「響育」する暮らしを提案する。都心に住ま いながら本郷に通う「響育者」という担い手を想定し、 戸倉広葉樹の森、成長するビオトープといった里山の再 生、のらぼう畑、みんなの井戸端、新たな本郷のまちな みなどの里地の整備を行う。

矢口哲也 設計提案をドライブするよいキーワード、 「教育・共育・響育」 を早期に見つけ、グループでの作業をうまく進めていたのが印 象的であった。演習 F らしく長期的な視点で地域を考えられて いた点も評価したい。逆に、強いキーワードを早く見つけてし まったため、ストーリーづくりや少し引いた視点での計画提案 に偏ってしまった点が残念である。プレゼンテーションボード 上で、俯瞰のパースペクティブにより自分たちの提案の多くを 語っていることが、そのあらわれではないだろうか?よい全体 計画であるからこそ、もう少し、秋川が作り出した地形と背後 の山を意識し、地面とつながった空間提案をしてほしいと考え た。

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市川均 文献調査と現地調査を全員で手分けし充分な成果をあげたチーム力 と、疋田浩四郎の共育の思想が集落に残されている事をヒアリング から発見できたことは素晴らしかったです。その後の提案は少し苦 労しましたが、小さなイベント行為を空間に落とし込む作業を丹念 に続けひとつのストーリーに纏められたのは評価できます。しかし、 空間提案の核となる「しろやまビオスタジオ」に折角発見できた湧 水などの建築的ポテンシャルが活かしきれなかったことが残念で す。模式図表現や空間表現は学べたので次は建築表現を頑張ってく ださい。


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五日市の暮らし博覧通り

—山裾から川辺を繫ぐ「五日市参道」を歩く—

五日市の暮らし調査隊|倉澤賢太朗、小林眞緒、山﨑里紗、吉野千聖

都道として拡幅されてしまった檜原街道が東西に走る五 日市に着目し、南北を通る「五日市参道」を提案する。 五日市参道は、山裾、まちなか、川辺を通り抜け、五日 市の異なる風土を生かした暮らしをみることができる 「博覧通り」となる。本計画は通り沿いの利活用のほか、 五日市全体へ効果が波及する構想である。

野田明宏

吉江俊

現在の車中心となってしまった東西の五日市街道に対し、歩行 が中心の南北の新たなミチづくりにより、スローシティとして の再生を図るコンセプトづくりは秀逸でした。南北でエリアを 見ることで川から山、まちまでを内包するコンパクトな暮らし の場づくり、個々の拠点デザインも良かったと思います。より 深められた点としては「アーキタイプ」でしょうか。山裾・商い・ 水辺エリアにおけるアーキタイプとして、各々一つづつしかタ イプが出てきていませんが、本来は各々のエリア中でもいくつ かの典型的な型が複数あり、それの集合体でエリアとしての印 象が形作られているのだと思います。そこまで調査分析ができ ていれば、計画案として活用する手法もバリュエーションが増 え、計画の正当性も、もう一段階上に行けたかと思います。

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うぇるふぇる town

後半、表現の仕方を掴んでから、めきめきと成長したと思います。 ヨコの五日市=都道に対して、タテの五日市を「五日市参道」とし て提案するもので、かつての街道の風情が失われてロードサイドの 風景と化してしまった都道と対照的に、タテの道筋に山裾から川辺 までの暮らしがにじみ出ている、という着眼点は明瞭で良いです。 ヨコの道は機能と利便性を追求した近代都市計画の道、タテの道は ヴァナキュラーな現代の計画の道、 というわけですね。 そうであれば、 実際に山裾から川辺にかけて、どんなふうに風景が変わっていくの かをもう少し実感的に表現できれば、 「暮らし博覧通り」がどんな ものか想像できましたね。風景だけでない「ヴァナキュラー」につ いて、勉強してみるのも手かと思います。哲学者イヴァン・イリイ チの本が参考になります。

—健康と福祉に特化した住宅都市—

うぇるふぇらー|今村美菜、岡本晴佳、岡佳乃、Aglaé BESSIERE

秋川高校跡地を活用し、多様な人びとが気軽に集える健康 と福祉に特化したまちを提案する。名所となっているメタ セコイア並木を活かした配置プランとして、広場、畑と一 体となった住宅、高齢者も働ける就労施設、カフェや店舗、 足湯やサウナなどの計画により、身体的健康だけでなく精 神的・社会的健康に寄与するまちづくりを目指す。

有賀隆 “多様な人が気軽に集う健康と福祉に特化したまち “の開発を目 指し、6つの計画軸「身体的健康」 、 「身体 × 社会的健康」 、 「身 体 × 精神的健康」 「 、精神的健康」 「 、精神 × 社会的健康」 「 、福祉」 と、 それぞれに対応した建物および屋外施設の機能・用途の組み合 わせを提案している。秋川高校跡地に現存する象徴的なメタセ コイヤ並木は保全・継承に加え、健康と福祉を実践する town の 利用者や地域市民にとって多様なアクティビティへつながるメ インストリートとしても機能する。他方、様々なプロジェクト が提案されているが、広大な敷地に点在配置されている段階に 留まっていて、 この新しい 「うぇるふぇる town」 が建築、 街区、 ゾー ン、そして計画地全体という複数スケールを通してどのように 良くなっていくのか、その手掛かりは何かというのが見えてこ

ない。多くのプロジェクトアイデアを提示しているものの、ま ちづくりの実践デザインが伝わりきらなかった点が残念である。 辰巳寛太 大規模有休地という大きなキャンバスに挑戦したことで、道路や 広場のスケール感や実現可能な用途の設定が難しかったと思います が、健康福祉住宅都市の段階的計画という切り口で空間と時間を分 節し、住宅を中心に様々な活動を提案するところまではよかったと 思います。ただ、スタディが多様であったためか積みあがらず、計 画全体を貫くような空間の提案が薄くなったので、多少非現実的で も一度書ききってから修正することも必要だったかなと思います。

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あわいで紡ぐ谷戸

—横沢入からはじまる谷戸における新たな生活—

谷戸の守り人|草柳祐介、白鳥雄星、西村味佳、Camille PINO-MARTINEZ

あきる野の谷戸「横沢入」に、 人口環境と自然環境の「あ わい」として着目。 「知る仕掛け」 「なじむ仕掛け」 「導 く仕掛け」を計画することで、あわいの暮らしを再価値 化する。谷戸の保全とともに教育の場として活かし、谷 戸と関係を持ちながら暮らす「谷戸のヤド」を市街地側 に計画していく。

市川均 保存された「谷戸」を丹念に調査する中から、自然と人との関 わり方に社会的な課題と同時に、人口減少の未来への大きな可 能性を発見できたことは評価できます。さらにそこから、空間 提案に向け景観や地形に着目した点も良かったです。しかし、 空間提案の核となる敷地を充分に調査する時間が取れず、建築 提案において地形が活かしきれなかった点が少し残念です。で も、人口減少時代の都市像をグラフィカルに表現できたことと、 全体的なパネル表現も独特の柔らかさがあって良かったです。

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吉江俊 あきる野の「谷戸」のなかに「整備されてしまった谷戸」と「生き ている谷戸」があるという最初の気付きは素晴らしかったですが、 そこから悩んでしまった印象です。表現は綺麗で、最終的に「人口 減少時代には都心と谷戸が両立する」というビジョンも先駆的です。 ただ、綿密なフィールドワークを行っていたはずですが、その結果 から空間提案が導かれたのかどうかが分かりづらく、地形の読み、 植生の把握などからランドスケープを計画していく時間が十分とれ なかったのが課題でした。建築だけ勉強していると「なにもない」 と思われるところに、いかに豊かな空間が広がっているかを記述す ることに、今後も挑戦してくれるといいと思います。


各チームの提案

新たな結の構築 ―住民主体の人・自然・まちを結ぶネットワークづくり―

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プレローカルと共に漸進するまち

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まちに広がり継承される「耕し」の暮らし

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あふれだす育みあいの縁-引田文脈の修復と魅力の段階的重奏が結ぶ新たな協働のカタチ-

32

森林とひとをめぐる営みの「わ」

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「響育」するまち本郷 — 「教育」が形成した「共育」の土壌の未来を紡ぐ—

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みずのみや|糸山佳那、亀澤茉奈、Diala Haddad、櫻井友紀子

—日常に触れる暮らし体験—

結い M i - M a|Michael Sadena、松本渓、三上悟史、宮地航太朗

農 Labo な|上原 祐輝、鶴井 唯人、飯島 隆也、Gernhaeuser Magdalena、呉 スイシン

ひきたたせ隊合同代表|澤村果那子、大友裕也、Ma Xin、藤井隼

げんき森々|井上周柚、平井琳大郎、本多翔太、Zhan Ziyu

本郷響育委員会|山岸颯汰、長谷部伶、吉川花、Xu HAOYANG

五日市の暮らし博覧通り —山裾から川辺を繫ぐ「五日市参道」を歩く—

50

うぇるふぇる town

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あわいで紡ぐ谷戸 —横沢入からはじまる谷戸における新たな生活—

五日市の暮らし調査隊|倉澤賢太朗、小林眞緒、山﨑里紗、吉野千聖

—健康と福祉に特化した住宅都市—

うぇるふぇらー|今村美菜、岡本晴佳、岡佳乃、Aglaé BESSIERE

谷戸の守り人|草柳祐介、白鳥雄星、西村味佳、Camille PINO-MARTINEZ

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新たな結の構築

Group1 みずのみや

―住民主体の人・自然・まちを結ぶネットワークづくり―

3.現状と課題

1.住宅地の広がる二宮 この二宮のエリアはあきる野市の中の東側に位置している。あきる野市は東京の中でも自然豊かな場所 として知られている。しかしこの二宮のエリアでは住宅地の開発が進められてきた。この二宮周辺の住 宅地は一見他のまちと同じような風景が広がっている。あきる野市の西側の自然環境と都心の間に位置 するこの場所で豊かな暮らしを提案したい。

3-1. 同じ世代が住んでいることによる高齢化 の課題

有賀研

糸山佳那

矢口研

亀澤茉奈

後藤研

櫻井友紀子

矢口研

Diala Haddad

3-2. 各団地の現状と課題 西側

西側 1983-1987 に完成

ホームタウン秋川

現状: ・緑であふれている ・自治体も機能している

2.3つの団地とその間を流れる水路 この団地エリアの大きな特徴は家々のすぐ傍を舞知川が流れ

団地 エリア3

中央 1969 年 完成

団地 エリア2

駐車場から住宅へ。

団地 エリア1

ていることである。舞知川は湧き水が源流で、さらに神社の 湧き水も合流してこの3つの団地を通って流れる。 この神社から三つの団地までを繋いでいる。 ヒアリングから…

現在田んぼはなくなり住宅地となり水の直接的利用はなくなったが、多くの人は水辺沿いで散歩をして いる。

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いる。 )

90年以降にできた建物。 しばらくの間今いる住人が住み続ける =1980 年からいる住民 =1990 年からいる住民 =2005 年からいる住民 =2005-2022 年で移り住んだ住民 = 川沿いの 2000 年前後ごろに建った家

現状:

・住民 働者

・自治

の一斉

課題:高齢化が進んでおり、住民自ら が主体となって整備するまちづくりを

課題:

行うことが困難になってきている。

東側 1969-1974 年完成

3-3.

この団地が整備される前は一面田んぼでこの水路の水が農業用水として使われてきた。この辺りに住む 人は皆この水資源を大切に管理し共同利用してきた。

(清掃活動や緑の整備も現在は行われて

中央

同じ年代の人が団地ができた際に住み始めた。そのために 現在では一気に高齢化しているという課題がある。 高齢化によって町内会の運営の持続の課題等がある。

現状・課題まとめ 3-3. 現状・課題まとめ

住民の方々の高齢化が進み、道路脇 住民の方々の高齢化が進み、

また団地内では交流機会が少ない また団地内では交流機会が少


5.方法

1.3箇所の住環境を変えていく 東側の住居に関して もともといた住民の方々と新しく移住を希望する家族 が一緒に住む共同住宅を提案 様々な住居形態をつくり、多様な暮らし方を提案すると ともに、住民同士が一緒に庭の緑を整備していく生活の 提案→多様な生活をつなぐ庭 真北

中央の住居(ヴィレッジハウス秋多)に関して 東側の住居を建て替えている間の仮住まいとして提供 する。さらに棟と棟の間に架設商店を開いたりすること で多くの住民が訪れられるような環境にする。 →団地開き

西側の住居(ホームタウン秋川)に関して 住宅のそばに水路や緑道がある場所。この水路や緑道 の緑環境を住民自ら維持していく生活の提案。 →育てる道

2.住宅街区以外でも環境の整備・維持活動 が行われる生活の提案 神社の湧き水の保全活動・小学校の周辺・空き地にお いても緑の整備を行っていく。

3.水辺周辺の整備 住宅のある街区以外でも環境の維持活動の意識を保ち、 住民の共有の資源であるという認識を育むために行政が 場所を整備する。その場所を住民が維持していくことで 住宅のある街区を超えて地域全体を住民が維持していく ような結の様子が生まれる。

4.将来像 Village 中央House Village 秋多 House 秋多

現状:

民は高齢者・若い世代・外国人労 ・住民は高齢者・若い世代・外国人労 働者

治会はほとんど機能していない (市 (市 ・自治会はほとんど機能していない

斉清掃に参加していない) の一斉清掃に参加していない)

:団地内の関係性が希薄 課題:団地内の関係性が希薄

東側

1969-1974 にできた団地

現状:

住民自らが一緒にまちの景観を作っていく新しい結のかたちのある地域

・高齢化 ・空き地の土地細分化 課題:細分化されてほかのまち にも見られるような都市になる 可能性

脇の緑や、住宅群の緑の維持が困難になっている。 、道路脇の緑や、住宅群の緑の維持が困難になっている。

二宮のエリアが都心にも通える場所であることから、都心に通勤する人で程よい自然の中で子育て をしたいと考えている家族の移住の促進を目指す 現在高齢化が進み、住民主体でまちを維持していくことが難しくなってきている現状に対して、新 しい家族が入ってきて一緒にまちを維持していく活動を行うことを目指す 住民自らが一緒にまちの景観を作っていく新しい結の構築 →住民主体でまちを維持していく さらに団地内のコミュニティで地域を維持していく様子が団地の外まで広がり、団地の垣根を超え て住民同士が一緒にまちの維持活動を行えるまちにすることを目指す 住民が長い間大切にしてきた水資源を自ら守っていくことに繋がる

少ない

15


住環境の変化のプロセス

第Ⅰ期:合意形成・ガイドライン制定期

第Ⅱ期:住居建て替え期

2023

2030

2028

2025

住宅の変化のプロセス ガイドライン制定

合意形成

東側の住宅群

住宅の建て替えに関して住民の同意を得 る。小学校での緑化整備にも参加してもら

多様な生活を繋ぐ庭

うことで住民自治に関心を持ってもらう。

事業B

住環境に関してのガイドラインの制定

5世帯の住宅をターゲットに計画 5世帯の住宅をターゲットに計

をする。

5戸を一組に建て替えを計画する。高齢化の 進む世帯のある組に住み替えを推進する

状況

築約62年

築約55年

住宅の老朽化と住民の高齢化が進む。高齢化の進む宅地 で高齢者の方々がともに助け合いながら住む住宅を提案

仮設商店広場の形成

事業A

団地のオープンスペースを

集まったお金をもとに一階

空き部屋 空き部屋5部屋を仮

緑化空間にする

部分に店舗を入れる

中央の住宅群

仮住まい仮住まい

団地広場空間整備

1階部分商店化

戸建て住宅を共同建て 戸建て住 中、空き部屋を仮住ま 中、空き

まちづくり団体拠点の仮設設置 まちづくり団体の形成

団地開き

団地の空きスペースにまちづくり団体の 集まったお金を活動資金に各 キッチンカーなどを集めながら団地の空き スペースでポップアップ広場を形成する

状況

心に団体を結成する

築54年

空き部屋

現在空き部屋が5部屋

事業C

ガイドライン制定

合意形成 住宅の建て替えに関して住民の同意を得 る。さらにその住環境のガイドラインを制

西側の住宅群

活動拠点を仮設で設置する

地域の町内会の人や市民を中

定する

家々の外構のリノベーション 住み替えのタイミング

住環境に関してのガイドラインの制定 をする。

塀の変更

育てる道

家々の境界となっている既存のブロック塀 から植物の境界に変えていく

状況

住宅群以外の変化のプロ セス

住民の住み替え・家主の変更の際に外構のブロック

築約40年 高齢化は進んでいる一方で新しく住む住民も多い。

事業D

塀から植物の境界に変更して販売する。

神社周辺での緑化活動実施

小学校での緑化教育

に住む人が一緒に整備していく場とな に住む人が一緒に整備し

れ込む湧き水を守る意識を育んでいく。

く。これからこのまちで育っていく意識を育んでいく。

コミュニティスペースの コミュニティス

水辺沿いの空き地の整備をしていく。 水辺沿いの空き地の整備

小学校での緑化活動を神社まで伸ばしていく。川に流

小学校の授業の一環で小学校の外堀の緑化活動をしてい

状況

事業E

小学校横には既に花壇の整備がなされている。 この規模を少し拡大する

事業A:ヴィレッジハウス秋川の計画事業 事業A:ヴィレッジハウス秋川

合意形成・ガイドライン制定

住宅の住み替えを促すために住民の合意形成を行う。さらに、より良い住環境にするために住環境におけるガイドラインを制定する

フェンス緑化の推奨

緑の育成

建て替え情報の共有

ポップアップイベントへの参加

Village House 秋多

仮設商店広場形成 仮設商 資金

商店化

近くに住む人たちと一緒に緑を育てていく。

ハードな境界からソフトな境界へと変えていく。

団地内で行われるイベントなどに積極的に参加する。

子供にとっては植物を学ぶ空間、大人にとっ

緑の境界にすることで街区が少しずつ変化していき緑

↓ 団地内のコミュニティだけでなく他のエリアの人も参

ては近所の人と関係性を築く空間となる。

の道が現れていく。

加することで、地域一帯がつながっていく。

建て替えやリノベーションを行う際、周辺住民に計画を報告す ↓ る。 を話し合い、地域一体となって緑の道をだんだんと作り上げていく

第Ⅱ期:住宅建て替え期

真北

真北

第Ⅰ期:合意形成・ガイドライン制定期

広場整備

緑の道がどのように増えるのか、どのような影響を与えるのか

住民住み替え・家主の変更の タイミングで外構リノベー ション ¥ 一階商業化

仮設商店広場 仮設の拡大 まちづくり団体が緑の支援

¥ 小学校での緑化整備活動 八雲神社保全・整備活動

まちづくり団体仮設拠点 仮住まい

移住体験住宅に 建て替え

16

まちづ の形成


= 人の動き

= お金の動き

第Ⅲ期:住民主体のまちづくりの拡大期 2040

2050

2060

移住体験希望家族

移住体験希望家族 事業B

入居

移住体験住宅の建築

計画

入居

移住体験住宅の建築を増やす

移住体験住宅が完成する。ここではも

5戸を一組に建て替えを進めてい

ともと住んでいる住民も住み替えて入

き、移住体験住宅を増やしていく

移住体験

居するとともに移住を希望する家族も

移住体験

移住選択

入居できる。

移住選択

共同住宅入居 一棟減築・地域団体拠点の拡大

屋5部屋を仮住まい用に提供 仮住まい用に提供 一棟減築し、仮設的に置いていた地域

住宅を共同建て替えする工事期間 て替えする工事期間 き部屋を仮住まいとして提供する まいとして提供する

の活動拠点の規模を拡大し、より多く の住民が訪れられるようにする

共同住宅の建築が終了した際に一棟減

屋5部屋の維持 空き部屋5部屋の維持

事業C

事業C

家々の外壁のリノベーション

家々の外壁のリノベーション継続

住み替えのタイミング

住み替えのタイミング

塀の変更

塀の変更

家々の境界となっている既存のブロック塀

家々の境界となっている既存のブロック塀

から植物の境界に変えていく

から植物の境界に変えていく

の整備 スペースの整備

水辺空間での維持活動拡大 水辺空間整備

水辺沿い工事 川沿いの住宅の住民の住み替 えのタイミングで、住宅を減 らしていく。水辺が多くの市 民共有のものに。

整備した空き地の水辺空間に おいて緑を住民が維持してい く活動を行っていく。 水辺空間沿いで市民による清掃活動や緑化 活動が拡がっていく

。それぞれの住空間 備をしていく。それぞれの住空間

なる していく場となる

東側の川沿いの住宅築 50 年 老朽化による住み替えの推奨

川の計画事業 業

出店者

事業C:住宅外構リノベーション事業

事業B:移住体験住宅建設

Village House 秋多

商店広場形成 成

リバースモーゲージ

仮住まい

土地所有者 土地 移住希望家族と不動産の マッチング

資金

づくり団体 まちづくり団体 成 の形成

移住希望家族

移住希望家族と不動産の マッチング

金融機関

まちづくり団体

土地

代金

不動産

移住体験住宅の建設

不動産

ハウスメーカー

空き家

住宅メーカー

行政

まちづくり団体

管理 まちづくり団体

団地の商店

収益

外構リノベーション

D

E 緑化整備事業

購入

移住体験 まちづくり団体の 拠点仮説設置

事業D・E 水辺空間整備・緑化整備事業

水辺整備事業

清掃・維持

移住選択した家族

市民

引っ越し

真北

真北

第Ⅲ期:住民主体のまちづくりの拡大期

移住選択

水辺沿い空間の 工事事業 移住体験住宅をモデ ルとした共同住宅へ の建替

17


東側住宅群:多様な生 東側住宅群:多

西側住宅群:育てる道

2023 年(現在)

団地:団地開き

家々の間に近隣住民と助け合い植栽を植えることで、住宅の境界をぼか す。新たな道を住民が主体となって育てていくことから、住民同士の関

閉じた空間となってしまっていた団地を、ポップアップから始め、商業空間

わりが生まれ、生活の助け合いを生む。

を形成することで開いていく。団地を開くことで、二宮での暮らしの動線が 交わり、まちが活性化し住み良いまちとなる。

東側住宅群:多様な生活を繋ぐ庭 共同住宅やシェアハウスなど様々なタイプの住宅 を建てることで、多様な暮らしを受け入れる。 庭空間を共有し住民が主体となって維持していく ことで住民同士の繋がりが生まれる。

現状、家が密集して建っている。 現状、家が密集して建っ

今後高齢者が増加し、空き家が増えて 今後高齢者が増加し、空

仮移住や不動産会社の管理等を通して 仮移住や不動産会社の管

今住んでいる人も移住しようと思って 今住んでいる人も移住し 域となる。 域となる。

共有の庭を設け住民みんなで維持して 共有の庭を設け住民みん

もに地域の人たちのネットワークも広 もに地域の人たちのネッ

団地:団地開き

西側住宅群:育てる道

2023 年(現在)

現在のホームタウン秋川: 住宅が密集しているだけではなく、 塀などの外構によって区切られている。

2040 年 家と家の間に緑が増え、道となっていく。

2070 年

街区の中に道が増え、境界をぼかす。

家と家の間の塀 をなくし植栽を 植えていく。

立面図

18


多様な生活を繋ぐ庭 生活を繋ぐ庭 2040 年

2070 年

っている。

ていくことが予想される。 空き家が増えていくことが予想される。

て多様な住宅ができることで、 管理等を通して多様な住宅ができることで、

ている人たちも暮らしやすい地 しようと思っている人たちも暮らしやすい地

ていくことで、緑が広がるとと んなで維持していくことで、緑が広がるとと

広がっていく。 ットワークも広がっていく。

シェアハウス

一軒家

ウッドデッキの様子。

縁側の様子。正面には花

シェアハウスの住人だけ でなく、この区画に住む 他の住人もここへやって

壇があり、手入れをした り眺めることで緑と生活 を繋ぐことができる。

共同住宅(一人暮らし) バルコニーから外に出ら れるようになっており、 一人暮らしの人でも自然 とふれあいやすい。

くる。

①ポップアッププラザで建て替え資金を得る。

2023 年 ②団地一階部分に商店をいれる。

③団地と広場が一体となり、地域に開いていく。

2070 年

19


ププ レレ ロロ ーー カカ ルル とと 共共 にに 漸漸 進進 すす るる まま ちち 日 常日 に常 触に れ触 るれ 暮る ら暮 しら 体し 験体 験 対象地域は、武蔵五日市駅より西側の五日市・戸倉とする。 対象地域は、武蔵五日市駅より西側の五日市・戸倉とする。 さらに町の特徴によってこの地域を阿伎留・金比羅・戸倉の三つの地区に分ける。 さらに町の特徴によってこの地域を阿伎留・金比羅・戸倉の三つの地区に分ける。

真北 真北

集いの場にて掲示板を見る 集いの場にて掲示板を見る 住民とプレローカル 住民とプレローカル 秋川にて行われる鮎釣り 秋川にて行われる鮎釣り イベント イベント

A

A

住み開き空間で交流を行う 住み開き空間で交流を行う 住民とプレローカル 住民とプレローカル 継ぎ泊

結いカー

継ぎ泊

一緒に買い物に行くミッション 一緒に買い物に行くミッション をこなすプレローカル をこなすプレローカル

結いカー

地域住民の住宅地域住民の住宅

プレローカル プレローカル

地域住民

地域住民

洗い物を手伝うミッションを 洗い物を手伝うミッションを こなすプレローカル こなすプレローカル 住民と共に草抜きミッションを行う 住民と共に草抜きミッションを行う プレローカル プレローカル

まちが持つ可能性 まちが持つ可能性

3.

ハードの提案 ハードの提案

3.移住者の声 移住者の声

4.

4. 五日市・戸倉における空き家問題 五日市・戸倉における空き家問題

5.

この地域では移住への需要が高まっており、 この地域では移住への需要が高まっており、

リノベーションした宿泊施設 リノベーションした宿泊施設

シャルがあると言える。 シャルがあると言える。

キャンプ好きには キャンプ好きには ぴったりのまち ぴったりのまち 現在あきる野では人口減少に付随して空き家の増加も問題視 現在あきる野では人口減少に付随して空き家の増加も問題視 されています。 されています。

渓谷の見える家に住みたくて 渓谷の見える家に住みたくて

件数 ( 件)

件数 ( 件)

600

600

550 500 450

豊かな自然の見える暮らしやアウトドア活動 豊かな自然の見える暮らしやアウトドア活動 400 に適した暮らしを求める人々が現れている。 に適した暮らしを求める人々が現れている。 350 0

561

550 536 497

500

子育て世帯

570 536

561

497

400 350

570

8%

使用中

30%

閉業 5% 2% 売却済

閉業 5% 2% 売却済

0 年 29 年 平成 30 年 平成 27 年 平成 28平成 年 平成 年 平成 27 年29平成 28 年30平成

1hour

都心に通勤 1hour

8%

4%

使用中

30%

11%

空き家戸数

出典:国立社会保障・人口問題研究所 出典:国立社会保障・人口問題研究所 都心に通勤

4%

カフェ経営

賃貸可能

賃貸可能

20%

20% 地主に賃貸の意思がない 地主に賃貸の意思がない 活用不能な条件がある 活用不能な条件がある

20%11%

20%

調査中

調査中

空き家空き店舗の状況調査 空き家空き店舗の状況調査 出典:五日市商店街リノベーション事業調べ 出典:五日市商店街リノベーション事業調べ

空き家を開拓する 空き家を開拓する

過去に住民が生活していた家に滞在することで、そこに残る 過去に住民が生活していた家に滞在することで、そこに残 暮らしのかけらを通して、地域の知識や文化を共有する 暮らしのかけらを通して、地域の知識や文化を共有する

都合で、貸し出されないものが存在する。所有者との信頼 都合で、貸し出されないものが存在する。所有者との信頼 サイクリスト サイクリスト 二拠点移住

20

過去に住民が生活していた家に滞在することで地域の知識と 過去に住民が生活していた家に滞在することで地域の知識

条件付きで賃貸可能 条件付きで賃貸可能

現状の問題点として、この地域の空き家は一定数所有者の 現状の問題点として、この地域の空き家は一定数所有者の カフェ経営

コンセプト コンセプト ~家に宿る思いや暮らしの歴史を知る~ ~家に宿る思いや暮らしの歴史を知る~ 文化を受け継いでもらう。 文化を受け継いでもらう。

450

空き家戸数

リモートワーカー リモートワーカー 子育て世帯

二拠点移住

6

プレローカルが滞在する、五日市・戸倉の空き家を プレローカルが滞在する、五日市・戸倉の空き家を

プレローカルとなりうる人々が来るポテン プレローカルとなりうる人々が来るポテン

移住のかたち 移住のかたち

5.

“ 継ぎ泊 “ 継ぎ泊 ” とは ” とは

関係を築くことによって、これらの空き家が活用できるよ 関係を築くことによって、これらの空き家が活用できるよ うになる可能性があると考えた。 うになる可能性があると考えた。

暮らしのかけらを通した知識の共有 暮らしのかけらを通した知識の共有


6.

識と

残る

結 い M結i -いMM a i-Ma Micha Mei lc hS aa edle n S a (d e 矢n口 a (研矢) 口 研 ) 松 本 渓松( 本 矢渓 口 (研矢) 口 研 ) 三 上 悟三 史上( 悟 有史 賀 (研有) 賀 研 )

C

C

学校、子育て保健センターなどの教育に関わる 学校、子育て保健センターなどの教育に関わる 施設が多く見られるエリア 施設が多く見られるエリア B

宮 地 航宮 太地 朗航( 太 後朗 藤 (研後) 藤 研 )

1. 地域に適した観光形態 1. 地域に適した観光形態

B

現在、あきる野は東京サマーランドなどの日帰り観光施設が地域の魅力として挙げられてい 現在、あきる野は東京サマーランドなどの日帰り観光施設が地域の魅力として挙げられてい るが、一方で地域の温かい雰囲気や住民の親しみやすさも魅力として存在する。 るが、一方で地域の温かい雰囲気や住民の親しみやすさも魅力として存在する。

自然と共生した暮らしが残るあきる野の中でも、 自然と共生した暮らしが残るあきる野の中でも、 より深く自然に踏み込んだエリア より深く自然に踏み込んだエリア

A

A

ex. こんにちはと挨拶をしてくれるおばあちゃん ex. こんにちはと挨拶をしてくれるおばあちゃん 体を大事にしてねと声をかけてくれるおじいちゃん 体を大事にしてねと声をかけてくれるおじいちゃん 2020

駅や商店街が近く利便性が高いため、 駅や商店街が近く利便性が高いため、

2020

2060

2060

移住に人気のあるエリア 移住に人気のあるエリア

消費型の観光 消費型の観光

地域資源

地域資源

体験型の観光 体験型の観光

このようなあきる野の魅力を守り受け継いでいくためには日帰り施設による消費型の観光だけではな このようなあきる野の魅力を守り受け継いでいくためには日帰り施設による消費型の観光だけではな く、暮らしに焦点を当てた体験型の観光を行うべきだと考えた。 く、暮らしに焦点を当てた体験型の観光を行うべきだと考えた。

2. 共にまちを作る新しい存在 2. 共にまちを作る新しい存在 “ プレローカル “ プレローカル ” とは ” とは あきる野は現在、人口減少の問題を抱えている。地域の あきる野は現在、人口減少の問題を抱えている。地域の

プレ ( 前に )+ (ローカル ( 地元 ) ( 地元 ) 暮らしを守っていくためには地域を支える新しい存在が プレ 前に )+ ローカル 暮らしを守っていくためには地域を支える新しい存在が 必要となる。そこであきる野を継続的に訪れ、地域貢献 必要となる。そこであきる野を継続的に訪れ、地域貢献 の可能性がある人々を “ プレローカル ” と名付ける。 の可能性がある人々を “ プレローカル ” と名付ける。 人口 ( 人)

プレローカルから勉強を プレローカルから勉強を 教わる地域住民教わる地域住民

人口 ( 人)

90,000

90,000 80,954

70,000

70,000

プレローカルの存在によって、この地で育っ プレローカルの存在によって、この地で育っ

50,000

50,000

た人が持っていない知識、個性が土着して地 た人が持っていない知識、個性が土着して地

30,000

30,000

域にプラスな影響を及ぼす。そして、まちに 域にプラスな影響を及ぼす。そして、まちに

77,916 72,884

72,884 67,970

67,970

令和 令和 227 年 年

令和 22 年

10,000

10,000 0

確実に “ 人 ” という財産が移り住む。 確実に “ 人 ” という財産が移り住む。

80,954 77,916

平成 27 年

0

令和 平成 227 年年

令和 令和 7年 2年

あきる野市

将来推計人口 あきる野市 将来推計人口

出典:国立社会保障・人口問題研究所 出典:国立社会保障・人口問題研究所

全体構想 全体構想

6.

” 集いの場 ” 集いの場 ” とは ” とは プレローカルと、地域住民が活動を行うまちの拠点 プレローカルと、地域住民が活動を行うまちの拠点

人口減少 人口減少

空き家

本計画範囲 本計画範囲

管理不足 管理不足

空き家

空き地

空き地

契約でき次第 契約でき次第

地域の特色に合わせて 地域の特色に合わせて

随時増やしていく 随時増やしていく

3 拠点設置する3 拠点設置する

集いの場を拠点に行われる 集いの場を拠点に行われる ミッションとイベント ミッションとイベント

会話による

会話による

知識・文化の共有 知識・文化の共有 地域住民のお手伝い 地域住民のお手伝い

掲示板を設置(2種類を掲示) 掲示板を設置(2種類を掲示)

暮らしの体験による 暮らしの体験による 知識・文化の共有 知識・文化の共有

・地域住民の日常の困りごとをプレローカルへお願いする ・地域住民の日常の困りごとをプレローカルへお願いする

提案を通して生まれる 提案を通して生まれる 様々な交流

ミッション。 ミッション。 ex, 雑草抜きの手伝い ex, 雑草抜きの手伝い

様々な交流

地域住民の家 地域住民の家

・地域の魅力を発見するイベント。 ・地域の魅力を発見するイベント。 ex, アユ釣り体験 ex, アユ釣り体験 プレローカルの宿泊場所 プレローカルの宿泊場所

継ぎ泊

行われる活動の拠点 行われる活動の拠点

継ぎ泊

集いの場 集いの場 ミッション ミッション

近隣住民との交流 近隣住民との交流

地域資源の共有地域資源の共有 移住も可

移住も可 結いカー

ミッションやイベントでの住民との会話を通して、 ミッションやイベントでの住民との会話を通して、

イベント

結いカー

イベント

コミュニティの可視化 コミュニティの可視化

直接的に地域の知識や文化を共有する 直接的に地域の知識や文化を共有する

提案の全体を通して地域に隠れたコミュニティの 提案の全体を通して地域に隠れたコミュニティの 可視化を目指す。 可視化を目指す。

住民との会話を通した知識の共有 住民との会話を通した知識の共有

地域愛の醸成 地域愛の醸成

助け合う暮らしを守る 助け合う暮らしを守る

プレローカルの増加 プレローカルの増加 持続的なまちづくり 持続的なまちづくり

21


まちと人が紡いでいく物語 まちと人が紡いでいく物語 C

C B

A

2020 2020 Phase0Phase0

A

A

2025 2025

Phase1Phase1

資産運用プラン 資産運用プラン

利益=(継ぎ泊収入)+(店舗賃料)+(販売・イベント収入) 利益=(継ぎ泊収入)+(店舗賃料)+(販売・イベント収入)

貯金額

貯金額

B

A

Phase2Phase2

2035 2035

金比羅集 建

臨時収入=継ぎ泊売却収入 臨時収入=継ぎ泊売却収入 臨時支出=オーナーへの継ぎ泊売却収入分与 臨時支出=オーナーへの継ぎ泊売却収入分与

―(空き家賃料)―(物件維持管理・人件費) ―(空き家賃料)―(物件維持管理・人件費)

上がっていく

行政補助金

行政補助金

初期資金

クラウドファンディング クラウドファンディング 借金

金比羅集いの場(仮) 金比羅集いの場(仮) 建設 建設

阿伎留集いの場 阿伎留集いの場 建設 建設

初期資金

利益蓄積

利益蓄積

結いカー用意 結いカー用意

借金

利益蓄積

戸倉集いの場(仮) 戸倉集いの場(仮) 建設 建設

上がっていく 利益蓄積

利益蓄積

C

C

利益蓄積

2020 2020 継ぎ泊 継ぎ泊 リノベーション リノベーション

空き家提供者を 空き家提供者を 探す 探す

事業の時系列展開図 事業の時系列展開図

契約でき次第、随時行っていく 契約でき次第、随時行っていく

A

五日市活性化委員会と協力 五日市活性化委員会と協力 (空き家調査) (空き家調査)

集い・開きの場完成 集い・開きの場完成阿伎留

不動産経営 不動産経営

A

阿伎留

B

金比羅集いの場(仮)完成 金比羅集いの場(仮)完成

空き家の改修によって地域の住 空き家の改修によって地域の住 宅モデルを作る。分譲住宅の建 宅モデルを作る。分譲住宅の建

まちづくり会社の設立 まちづくり会社の設立 企画実行

企画実行

住民窓口

住民窓口

設が進行しており、いち早く地 設が進行しており、いち早く地 mission

域の景観を整える必要がある。 域の景観を整える必要がある。

結いカーの運用 結いカーの運用

商和会や有志の地域住民 商和会や有志の地域住民

PR 活動

プレローカルを身近に感じてもら プレローカルを身近に感じてもら うことを目的とする。 うことを目的とする。 ・ミッションの回収 ・ミッションの回収

とある夫婦とある夫婦

とある小説家 とある小説家

12:00

朝散歩

移動販売

新規の集いの場が建設できる資金が溜まる 新規の集いの場が建設できる資金が溜まる まで、空き家の改修によって仮集いの場を まで、空き家の改修によって仮集いの場を 運用する。

金比羅集いの 金 建設

運用する。

PR 活動

PR 活動

移動販売

たころには、地域の集いの場への誘導・ たころには、地域の集いの場への誘導・ 移動販売

事業が浸透し、集いの場が機能し始め 事業が浸透し、集いの場が機能し始め 送り迎え・移動販売をメインに行う 送り迎え・移動販売をメインに行う

集いの場を 集いの場を 繋ぐ移動手段 繋ぐ移動手段

2045

2033 2033

ステイを繰り返し ステイを繰り返し ていくうちに運営側に参加 ていくうちに運営側に参加

12:00

15:00 散歩

6 月解禁となる鮎釣りを体験した。地 6 月解禁となる鮎釣りを体験した。地 域の人にコツを教えてもらって何匹 域の人にコツを教えてもらって何匹 か釣ることができた!家のすぐ近く か釣ることができた!家のすぐ近く にこんな綺麗な川があるのは驚いた。 にこんな綺麗な川があるのは驚いた。

野菜の収穫 野菜の収穫

地域の人の野菜の収穫をお手伝いした。収 地域の人の野菜の収穫をお手伝いした。収 住民の方の案内で地域内を散歩した。 住民の方の案内で地域内を散歩した。 穫した野菜を一部頂いて食べた。とてもお 穫した野菜を一部頂いて食べた。とてもお きれいな森と川が見られたり、お庭で きれいな森と川が見られたり、お庭で いしかった。野菜の育て方や水やりの頻度 いしかった。野菜の育て方や水やりの頻度 ガーデニングをしている人がいた。自 ガーデニングをしている人がいた。自 など、色々なことを親切に教えてくれた。 など、色々なことを親切に教えてくれた。 然が近くにある暮らしは良いな。 然が近くにある暮らしは良いな。

22

移動販売

2027 2027

鮎釣り体験 鮎釣り体験

草抜き

地域の人の庭の除草をした。喜んでく 地域の人の庭の除草をした。喜んでく れて嬉しかった!しかもお返しにご飯 れて嬉しかった!しかもお返しにご飯 を作ってもらって一緒に食べた!他の を作ってもらって一緒に食べた!他の ミッションもやってみたいな。 ミッションもやってみたいな。

朝散歩

PR 活動 住民へはもちろん、駅ロータリーや商店街にも停まり、プ 住民へはもちろん、駅ロータリーや商店街にも停まり、プ

都心での生活 都心での生活

9:00

草抜き

まだ事業が浸透していないため、結いカーを用いて、地元 まだ事業が浸透していないため、結いカーを用いて、地元

戸倉集い 建設

都心に住みながら、 都心に住みながら、 ステイを繰り返す ステイを繰り返す 息子が小学生になった段階で、 息子が小学生になった段階で、 金比羅に移住 金比羅に移住

都心での生活 都心での生活

とあるステイの一日 とあるステイの一日

9:00

2025 2025

金比羅集いの場(仮) 金比羅集いの場(仮) 建設 建設

集いの場を 集いの場を 繋ぐ移動手段 繋ぐ移動手段

・出会いの場・出会いの場

2 組のプレローカルとともに見る 2 組のプレローカルとともに見る 35 年 35 年

mission

ロジェクト PR をする。イベントがあれば出店する ロジェクト PR をする。イベントがあれば出店する

集いの場よりも地域住民にとって 集いの場よりも地域住民にとって

B

戸倉集いの場(仮) 戸倉集いの場(仮) 戸倉集いの場 戸倉集いの場 建設 建設

立ち話

散歩

とある数週間のステイ とある数週間

15:00

18:00 (時) 18:00 (時) 0

電球の交換 電球の交換

朝、草抜きを手伝ったおばあちゃんから電球交換の 朝、草抜きを手伝ったおばあちゃんから電球交換の 少し時間があったの 少し時間があったの ミッションを頼まれた。そのあと一緒によるご飯を ミッションを頼まれた。そのあと一緒によるご飯を で散歩した。坂の上 で散歩した。坂の上 食べた。おばあちゃんから聞いた町の昔話はどれも 食べた。おばあちゃんから聞いた町の昔話はどれも からの景色がすごく からの景色がすごく 面白かった。またばあちゃんに会いに来ようかな。 面白かった。またばあちゃんに会いに来ようかな。 きれいだったきれいだった

立ち話

朝散歩で案内をしてくれた方と偶然 朝散歩で案内をしてくれた方と偶然 出会い、立ち話をした。町で流行っ 出会い、立ち話をした。町で流行っ ていることや、 ていることや、 困っていることなど、 困っていることなど、 色々な話を聞き、長話をした。 色々な話を聞き、長話をした。

買い物の代行 買い物の代行 買い物のミッションを引き受け 買い物のミッションを引き受け て近くのスーパーまで買い物 て近くのスーパーまで買い物 に。買ってきた食材を一緒に調 に。買ってきた食材を一緒に調 理して夕食を一緒に食べた。 理して夕食を一緒に食べた。

0

ファーマーズマーケット ファーマーズマ

プレローカルと住民が協力して プレローカルと住民 た野菜を販売した。栽培するだ た野菜を販売した。 なく住民と販売活動を行うこと なく住民と販売活動 住民に近い形で地域に貢献する 住民に近い形で地域


継ぎ泊リノベーション 継ぎ泊リノベーション C

C

1. B

水回りなどの経年劣化が激しい部分の補修 1. 水回りなどの経年劣化が激しい部分の補修

B

内部はできるだけ既存のまま活かすこと 内部はできるだけ既存のまま活かすこと で、前居住者の生活をたどる で、前居住者の生活をたどる A

15minute

A

15minute

Phase3Phase3

2045 2045

集いの場 金比羅集いの場 建設 建設

2060 2060

戸倉集いの場 戸倉集いの場 建設 建設

2.

金比羅・戸倉集いの場はコミュニティに 金比羅・戸倉集いの場はコミュニティに

外部と内部をつなぐ中間領域のリノベーション 2. 外部と内部をつなぐ中間領域のリノベーション

も来街者にも利用してもらえるテナント も来街者にも利用してもらえるテナント に入居してもらい、店舗賃料を稼ぐ に入居してもらい、店舗賃料を稼ぐ

「中間領域」は家と人と自然をつなぐ場所 「中間領域」は家と人と自然をつなぐ場所 中間領域に手を加えることによって、近 中間領域に手を加えることによって、近 隣住民との交流を促進する 隣住民との交流を促進する ●継ぎ泊住み開き ●継ぎ泊住み開き + 継ぎ泊ガーデニング + 継ぎ泊ガーデニング 交流空間を設けることで、空き家所有者 交流空間を設けることで、空き家所有者 も立ち寄りやすくなる も立ち寄りやすくなる

2060 2060

ex. ウッドデッキの設置、縁側の補修、 ex. ウッドデッキの設置、縁側の補修、 ガーデニング ガーデニング

B

集い・学びの場完成 集い・学びの場完成 金比羅

B

金比羅

いの場 戸倉集いの場 設 建設

PR 活動 移動販売

戸倉

ア。BBQ 場やキャンプ場への道、 ア。BBQ 場やキャンプ場への道、

で、最も需要が高い。新規建設 で、最も需要が高い。新規建設

PR 活動

集い・交換の場完成 集い・交換の場完成 戸倉

C

より多くの自然に囲まれたエリ より多くの自然に囲まれたエリ

子育て世帯に人気のあるエリア 子育て世帯に人気のあるエリア

ハイキングコースの集結点に設 ハイキングコースの集結点に設

の場 金比羅集いの場 することで多世代が利用できる することで多世代が利用できる 建設 広い学びの場を提供する。 広い学びの場を提供する。

移動販売

C

置。観光客の立ち寄り・プロジェ 置。観光客の立ち寄り・プロジェ クト PR 効果を期待。 クト PR 効果を期待。

ミッション・イベント ミッション・イベント

プロジェクトのしくみが完成し、 プロジェクトのしくみが完成し、

集いの場を 集いの場を 戸倉↔阿伎留・金比羅を結ぶ移動 戸倉↔阿伎留・金比羅を結ぶ移動 繋ぐ移動手段 繋ぐ移動手段 サービスがメインとなる サービスがメインとなる

5 2045

掲 示 板掲 示 板

2049 2049

2060 2060

集いの場に掲示板を設置。 集いの場に掲示板を設置。 2 つの情報を掲載。 2 つの情報を掲載。

misson

報酬

報酬

一緒によるご飯を食べよう 一緒によるご飯を食べよう ! !

①ミッション ①ミッション 息子は東京の大学へ 息子は東京の大学へ

misson

ガーデニングを手伝って欲しい ガーデニングを手伝って欲しい

夫婦:戸倉へ移住 夫婦:戸倉へ移住

住民の暮らしをお手伝いする 住民の暮らしをお手伝いする

息子:阿伎留集いの場の 息子:阿伎留集いの場の カフェのオーナー カフェのオーナー

②イベント ②イベント

misson

misson

報酬

報酬

朝散歩のコースを考えてほしい 朝散歩のコースを考えてほしい ! !

町で行われる活動を 町で行われる活動を PR する PR する

イベント参加費用割引 イベント参加費用割引 ! !

event

event

報酬

報酬

阿伎留祭りを盛り上げよう 阿伎留祭りを盛り上げよう

イベント イベント or ミッション or ミッション

間のステイ イ 1

お願いの内容 お願いの内容 顔写真 報酬 報酬 お返し内容 お返し内容

4(週)

マーケット

朝散歩を企画する 朝散歩を企画する

蛍ツアーイベント案内 蛍ツアーイベント案内

て栽培し 民が協力して栽培し だけでは 。栽培するだけでは とでより 動を行うことでより る。 域に貢献する。

自分がファインディングス 自分がファインディングス テイを行ったときのお気に テイを行ったときのお気に 入りのコースをもとに、朝 入りのコースをもとに、朝 散歩のコースを決定する。 散歩のコースを決定する。

今までのステイ体験を 今までのステイ体験を もとに、ホタルの保護 もとに、ホタルの保護 活動をしながら、森で 活動をしながら、森で 参加者を案内する。 参加者を案内する。

農作業の方法を勉強する 農作業の方法を勉強する 今後参加者に畑での 今後参加者に畑での 作業を教えられるよ 作業を教えられるよ うに住民に農作業の うに住民に農作業の 方法を教えてもらう。 方法を教えてもらう。

集いの場でミッションの仲介を行う 集いの場でミッションの仲介を行う 複数回のステイを通して、住民 複数回のステイを通して、住民 ともある程度面識があり、参加 ともある程度面識があり、参加 者の気持ちもわかるからこそ上 者の気持ちもわかるからこそ上 手く仲介を行うことができる。 手く仲介を行うことができる。

お祭りの後打ち上げあります お祭りの後打ち上げあります ! !

顔写真

4(週)

掲示板に書かれたミッションイベントの中で自分が参加したいものを選び、参加する。 掲示板に書かれたミッションイベントの中で自分が参加したいものを選び、参加する。 ミッション・イベント共に参加後に報酬を受け取る。報酬を通した住民との交流によって ミッション・イベント共に参加後に報酬を受け取る。報酬を通した住民との交流によって よりリアルな暮らしを経験できる。 よりリアルな暮らしを経験できる。 ミッションとイベントを行うことでプレローカルは郊外地域でのリアルな生活が体験でき ミッションとイベントを行うことでプレローカルは郊外地域でのリアルな生活が体験でき る。町の暮らしの歴史や記憶を共有することで地域愛を育んでいくことができる。 る。町の暮らしの歴史や記憶を共有することで地域愛を育んでいくことができる。

23


結いカー 結いカー

直営カフェ 直営カフェ

地域住民にとって、プレローカルをより身近な存在にす 地域住民にとって、プレローカルをより身近な存在にす る。町中に一時的な集いの出会い空間が生まれ、地域住 る。町中に一時的な集いの出会い空間が生まれ、地域住 民が集いの場を訪れるきっかけとなる。 民が集いの場を訪れるきっかけとなる。

阿伎留 阿伎留 集い・開きの場 ( 改修( )改修 ) 集い・開きの場 A

A

レトロモダンな阿伎留モデル~住み開きの住宅~ レトロモダンな阿伎留モデル~住み開きの住宅~

組織・運営ガイドライン 組織・運営ガイドライン

みんなの学 みん

阿伎留には分譲住宅や北欧風住宅などがあり、近年の移住者が増加している地域といえる。このまち 阿伎留には分譲住宅や北欧風住宅などがあり、近年の移住者が増加している地域といえる。このまち金比羅には教育に関わる 金比羅には教

としてテナン の将来的な景観のお手本となるように、まちの風景に合った建物となるように改修する。減築によっ の将来的な景観のお手本となるように、まちの風景に合った建物となるように改修する。減築によっとしてテナントを募集す

プレローカルによる プレローカルによる

り会社が運営 て半屋外となった空間にカフェが設置されており、まちづくり会社が直接経営することで、コミュニ て半屋外となった空間にカフェが設置されており、まちづくり会社が直接経営することで、コミュニり会社が運営し、あきる 出店チャレン 出店チャレンジできるも

ミッションの内容確認 ミッションの内容確認

店舗テナントの条件 店舗テナントの条件

集いの場に掲示されるミッションの内容 集いの場に掲示されるミッションの内容

入居するテナントは地域のコンセプトを 入居するテナントは地域のコンセプトを

は常駐しているまちづくり会社の職員を は常駐しているまちづくり会社の職員を

考慮したうえで、コミュニティマネジメ 考慮したうえで、コミュニティマネジメプレローカルは参加時に、地元の特産品を持 プレローカルは参加時に、地元の特産品を持

経由して確認する。 経由して確認する。

ントを行う。地域情報の発信を手伝うな ントを行う。地域情報の発信を手伝うな参する。特産品は結いカーを通して地域住民 参する。特産品は結いカーを通して地域住民

ティと常に接している。 ティと常に接している。

地域貢献 地域貢献

戸倉 戸倉 集い・交換の場 ( 新規( )新規 集い・交換の場 ) :1860 敷地面積 敷地面積 ㎡ :1860 ㎡

C

戸倉に

C

らば、クリエイターなどのオフィスとし らば、クリエイターなどのオフィスとしにおすそ分けする。 におすそ分けする。 ての入居も可能。 ての入居も可能。

域で育

場所は

自給自足の生活~森と馴染む建築~ 自給自足の生活~森と馴染む建築~

ため、

PR の

イベント、ミッション イベント、ミッション イベント、ミッションの イベント、ミッションの 継ぎ泊の購入 継ぎ泊の購入 の参加割合 の参加割合 運営状況調査 運営状況調査

継ぎ泊での宿泊体験後に、物件を気に 継ぎ泊での宿泊体験後に、物件を気に

参加者は宿泊日数の半数以上はイベン 参加者は宿泊日数の半数以上はイベン トまたはミッションに参加する。 トまたはミッションに参加する。

ミッション、イベント後に活動が正しく ミッション、イベント後に活動が正しく

入った場合はそれが譲渡可能であること 入った場合はそれが譲渡可能であること

終了できたかどうかをまちづくり会社の 終了できたかどうかをまちづくり会社の

を条件に購入することができる。 を条件に購入することができる。

掲示板

掲示板

職員に伝えること。 職員に伝えること。

直売所

人物・組織相関図 人物・組織相関図 補助金

補助金

仲介 経営

住民窓口

行政

仲介

経営

商和会メンバー

経営者

宿泊料

商和会メンバー 有志の地域住民

賃貸契約(マス

賃貸契約(マス

ターリース)

ターリース) 空き家所有者(地域住民) 空き家所有者(地域住民)

不動産経営 企画実行

企画実行 住民窓口

不動産経営

有志の地域住民

ミッションの

ミッションの

回収・

回収・

移動販売

移動販売

普段の生活をする地域住民 普段の生活をする地域住民 住み替えする地域住民 住み替えする地域住民

宿泊料

戸倉集いの場 戸倉集いの

かつてプレローカル かつてプレローカル

外部空き家運用会社、清掃業者 外部空き家運用会社、清掃業者

だった地域住民

だった地域住民

サブリース 仮住まう サブリース 仮住まう 維持管理 維持管理 企画・ 管理

継ぎ泊

継ぎ泊

企画・

建物運用・

参加 管理

建物運用・ 立ち寄る 維持・管理

参加 維持・管理

ミッション ミッション イベント イベント

参加

仮住まう

プレローカル プレローカル アーティスト

店舗経営 立ち寄る

アーティスト 子育て家族

多拠点移住者 子育て家族

参加

店舗経営

結いカー 結いカー

集いの場 集いの場 FOOD

コワーキング カフェ スペース

カフェ

仮住まう

立ち寄る

立ち寄る

交流

交流

情報閲覧

情報閲覧

リモートワーカー 多拠点移住者 リモートワーカー etc.

etc.

立ち寄る

FOOD

集いの場の

集いの場の

ファーマフーズ コワーキング マーケット スペース

ファーマフーズ 送迎 マーケット

送迎

立ち寄る

観光客

星竹バーベキューランド 星竹バーベキューランド ミッションの

ミッションの

回収・

回収・

移動販売

移動販売

観光客

0 行政

24

五日市活性化委員会 五日市活性化委員会

まちづくり会社 まちづくり会社 経営者

行政

直売

地元民 来訪者(既に滞在・生 来訪者(既に滞在・生 行政 活している人も含む) 活している人も含む)

地元民 新事業体

0

75

75

150m

150m

新事業体 戸 倉 集 い の 場 戸配倉置集平い面の図場 S =配 1 /置1平 5 0面0 図 S = 1 / 1 5 0 0


B

金比羅 金比羅 集い・学びの場 集い・学びの場 ( 新規( )新規 )

金比羅集いの場 金比羅集いの場

B

あきる野市立五日市小学校 あきる野市立五日市小学校

JR 武蔵五日市駅 JR 武蔵五日市駅 期間限定スペース 期間限定スペース

継ぎ泊 ( 仮 )

公園のような存在となる 公園のような存在となる 中庭 中庭

継ぎ泊 ( 仮 )

あきる野市立五日市中学校 あきる野市立五日市中学校

コワーキングスペース コワーキングスペース

五日市会館

アートギャラリー アートギャラリー

五日市会館

五日市保健相談センター 五日市保健相談センター 東京都立五日市高等学校 東京都立五日市高等学校 あきる野市役所五日市庁舎 あきる野市役所五日市庁舎

ワークショップ ワークショップ 継ぎ泊 ( 仮 ) 王林寺

児童館

ina21 五日市店ina21 ( 食料品店 五日市店 ) ( 食料品店 )

継ぎ泊 ( 仮 )

王林寺

児童館

阿伎留祭り 阿伎留祭り 阿伎留集いの場 阿伎留集いの場

んなの学校~世代を超えた学びの場~ 学校~世代を超えた学びの場~ 敷地面積 :810 敷地面積 ㎡ :810 ㎡ 阿伎留神社

阿伎留神社

る施設が多く存在する。本集いの場では、学びを目的に事業を行うことを条件 教育に関わる施設が多く存在する。本集いの場では、学びを目的に事業を行うことを条件

する。一つのスペースはテナント募集せず、期間限定スペースとしてまちづく ントを募集する。一つのスペースはテナント募集せず、期間限定スペースとしてまちづく

る野の職人である匠のワークショップ体験を行うほか、プレローカルが短期間 営し、あきる野の職人である匠のワークショップ体験を行うほか、プレローカルが短期間

0

0

150

ものとする。 ンジできるものとする。

300m

150

300m

阿 伎 留 ・ 金 比 羅阿集伎い留の・場金 比配羅置集図い Sの=場 1 / 3配 0 0置0 図 S = 1 / 3 0 0 0

には、阿伎留・金比羅より豊かな自然が存在する。本集いの場では、この地 戸倉には、阿伎留・金比羅より豊かな自然が存在する。本集いの場では、この地

波及効果 波及効果

育てた野菜やその加工品の販売を行うテナントに入居してもらう。新規建設 域で育てた野菜やその加工品の販売を行うテナントに入居してもらう。新規建設

、その場を訪れる観光客にも立ち寄ってもらうことで、このプロジェクトの ため、その場を訪れる観光客にも立ち寄ってもらうことで、このプロジェクトの

の役割も果たす。 PR の役割も果たす。

戸倉

2025

2025

は、BBQ 場やキャンプ場が近くにあり、ハイキングコースにもなっている 場所は、BBQ 場やキャンプ場が近くにあり、ハイキングコースにもなっている

戸倉

2035

金比羅

2035

金比羅

売所 地域住民とプレローカルが信頼関係を構築していくこ 地域住民とプレローカルが信頼関係を構築していくこ とにより、空き家の提供が増え、継ぎ泊が増えていく とにより、空き家の提供が増え、継ぎ泊が増えていく

加工品の販売 加工品の販売 阿伎留

阿伎留 ステイを繰り返すリピー ステイを繰り返すリピー ターや、移住するプレ ターや、移住するプレ ローカルが増えていく ローカルが増えていく

普光寺

2045

普光寺

2045

の場

より子供を育てやすい暮らしへ より子供を育てやすい暮らしへ

より自給自足的な暮らしへ より自給自足的な暮らしへ

継ぎ泊 ( 仮 )

3 つのエリアそれぞれに特徴を持たせる 3 つのエリアそれぞれに特徴を持たせる

継ぎ泊 ( 仮 )

ステイの繰り返し、移 ステイの繰り返し、移

ことで、生活の微調整を望む人々が他の ことで、生活の微調整を望む人々が他の 戸倉キャンプ場戸倉キャンプ場

住によって、プレロー 住によって、プレロー カルが運営に関わり、 カルが運営に関わり、

地域に移住するのではなく、五日市戸倉 地域に移住するのではなく、五日市戸倉 の中で生活を続けることができる の中で生活を続けることができる

ともに街を作ってい ともに街を作ってい

より異文化に理解のある暮らしへ より異文化に理解のある暮らしへ

き、人という財産が移 き、人という財産が移

25

り住んでいく り住んでいく


26


27


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30


31


上、中、下の町内会が一緒になって山車で引田を練り歩く 上、中、下の町内会が一緒になって山車で引田を練り歩く

引田からはサマーランドから秋川まで一体となって皆が水で遊んでいるようにみえる 引田からはサマーランドから秋川まで一体となって皆が水で遊んでいるようにみえる

32

地域の人が集まっ 地


地域の人が集まって通学路を見守っている って通学路を見守っている

33


魅 力魅を力段を階段的階に的重にね重、ね広、げ広てげいてくい5くの5フのェフーェズー ズ

事 業事の業段の階段的階な的展な開展図開 図

引 田引 の田 魅の 力魅 を力 知を る知 、る 課、 題課 を題 みを つみ けつ るけ る

引田住民・関係者と学生ボランティアに 引田住民・関係者と学生ボランテ 引 田 の引 人田 々の が人 引々田がの引 魅田 力のに魅 気力 づにく気 。有 づ志 く 。の有 住志 民のに住 よ民 っに てよ 引っ 田ての引 課田 題のが課導題きが 出導 さき れ出 、 され、 八雲神社 八雲神社

引 田 が引進田むが べ進 きむ 未べ 来きの未ビ来 ジの ョン 立を・ 確 共立 有 ・す共 る有 。 する。 ビを ジ確 ョン 東京サマーランド 東京サマーランド

魅 力魅 を力 つを かつ うか 、う 外、 と外 つと なつ がな るが きる っき かっ けか をけ つを くつ るく る

中 引 田 町 内 会

中 引 田 町 内 会

納 涼 祭

上 引 納 田 涼 町 祭 内 会

元 々 引元 田々に引 あ田 るに 魅あ 力るや魅 あ力 っや たあ 魅っ 力た、 魅 人力 を 、人を

使 っ て使 、住 っ民 て 、の住み民 、あ のる みい 、あ はる 小い 規は模小な規 外模 部な 外 部

リバーサイドパーク一の谷 リバーサイドパーク一の

わんダフルわんダフル ネイチャーネイチャー ヴィレッジヴィレッジ

( 個 人(な個 ど人 )を な受 ど) けを 入受 れけ、 入 連れ 携 、の連 き携 っの かき けっ か け を 生 んを だ生 りん 、方 模法 索のを模 行索 うを 。 行う。 だ法 り 、の方 〈ソフト〉 〈 ソ フ前ト田 〉 牧 場前見田学牧プ場ロ見グ学ラプ ムロ グ ラ ム

花火を見にいく 花火を見にいく

リ バ ー サリイバ ドー パサ ーイ クド 一パ のー 谷ク整一備の 谷 整 備

小学生とひ によ

秋川花火大会の閲覧席と 秋川花火大会の閲覧席と して駐車場を特別開放 して駐車場を特別開放

流る し祭 ・ほ 灯 篭 流 し灯 ・篭 ほた りた 復る 活祭 り 復 活

灯篭流しの復活 灯篭流しの復活

引祭 田り三 付文属化伝教統室文 化 教 室 引田三社 付社 属祭 伝り統

リバーサイドパーク一の谷で手ぶら リバーサイドパーク一の谷で

既 存既 の存 魅の 力魅 と力 新と し新 いし 活い 動活 を動 重を ね重 るね 、る 広、 げ広 るげ る

野菜や薪などを 野菜 その場で購入できる その場 オートキャンプ オー

き っ かき けっ をか 基け にを 、外 の部 積と 極の的積な極 つ的 なな がつ な が 基部 に 、と外 り を 図り るを 。 “図共るに 事共 業にを事 育業 めをる育 まめ ちる “ “ま多 。“ ち様 ““多様

駐車場ナイトシアター 駐車場ナイトシアター

な 人 々な が人 育々まが れ育 るま まれ ちる “と 力てを魅 対力 外を 対 外 まし ちて “魅 とし

リバーサイドパーク一の谷や リバーサイドパーク一の谷や 上引田町内会 上引田町内会 引田を車で訪れた人々がわん 引田を車で訪れた人々がわん ダフルネイチャーヴィレッジ山車格納庫山車格納庫 ダフルネイチャーヴィレッジ の駐車場でナイトシアターに の駐車場でナイトシアターに 遭遇する 遭遇する

的 に ア的 ピに ーア ルピ しー 、新 既規 存とが既重存なが り重 合な うり 。 合う。 ル規 し 、と新 〈ソフト〉 〈 ソ フ ト 〉小 学 校 貸小出学教校室貸 出 教 室 児能 童拡 館大 機能拡大 児童館機 東P京 乳PPシOョPッUプ Pショップ 東京牛乳 O牛 PU

さまざまなアクティビティのために さまざまなアクティビティのために 駐車場の貸し出しや施設内イベント 駐車場の貸し出しや施設内イベント として協働する として協働する

ラ連 ンド サ マ ー ラサ ンマ ドー との 携と の 連 携

魅 力魅 の力 重の な重 りな ・り 広・ が広 りが をり 定を 着定 さ着 せさ るせ る

職業体験 職業体験

新 規 事新業規と事 既業 存との既 魅存 力のと魅 の力 重と なの り重 がな 新りたが 新 た

週に応じて出張する山車 週に応じて

高齢者たちとの思い出話を 高齢者たちとの思い出話を 混ぜながら、こどもたちが 混ぜながら、こどもたちが サマーランドの広大な土地 サマーランドの広大な土地 を用いて職業体験を行う を用いて職業体験を行う

な ソ フな トと 定てし安 だ定 しし ただ 後し 、た後、 ソし フて ト安 とし そ の 重そ なの り重 ・広 をが 引り 田をの引 地田 にの 地 に なが り ・り広 定 着 さ定 せ着 るさ たせ める のた ハめ ーの ドハ をー 整ド 備をす整 る備 。 する。

前田牧場の牛出張プログラム 前田牧場の牛出張プログラム

〈 ハ ー ド〈〉ハ ー ド 〉 引 田 育 み引の田場育 み の 場 ュニ コミュニコ テミ ィガ ーテ ディンガ ー デ ン オ ー プ ンオ ダー イプ ニン ンダ グイ ニ ン グ ひ き た ぶひ たきいた ぶ た い

皆 で皆 考で え考 るえ 、る 引、 田引 の田 魅の 力魅 が力 あが ふあ れふ だれ すだ す

引 田 の引ビ田 ジの ョン 成をす達 る成 たす める 、外 に引 田にの引 魅田 力のを魅 あ力 ふを れあ 出ふすれ 工出 夫すを工 行夫 っを て行 いっ く 。て い く 。 ビを ジ達 ョン ため 、外

0404 未 来未の来引の田引で田ので一の日一の日くのらくしら・し一・年一の年くのらくしら し

34

こ れ らこ がれ 揃らっが て揃 はっ じて めは てじ 引め 田ての引 未田 来のを未 つ来 くを る基 つく 盤るが基整盤っが た整 。こ っれ たか 。こ られ はか 新ら 旧は住新民旧に住 よ民 っに てよって

新 旧 の新 魅旧 力のの魅 重力 なの り重 にな より るに 新よ たる な新 ソた フな ト 、ソそフれトら をれ つら なを ぐつ 新な たぐ な新 ハた ーな ドハ 、そ 。 ード 。


広 が広るが人る々人の々縁の 縁

ティアによる引田の課題探し・ビジョン共有ワークショップ による引田の課題探し・ビジョン共有ワークショップ

上 引 納 田 涼 町 祭 内 会

上 引 田 町 内 会

学生ボランティア 学生ボランティア (後のひきたたせ隊代表) (後のひきたたせ隊代表)

大宮神社 大宮神社

熊野神社 熊野神社

下 引 納 田 涼 町 祭 内 会

納 涼 祭

引田三社祭 引田三社祭

下 引 田 町 内 会

みまもり隊による登下校のみまもり みまもり隊による登下校のみまもり

納 涼 祭

納 涼 祭 一の谷小学校 一の谷小学校

一の谷児童館 一の谷児童館

前田牧場 前田牧場

の谷

学生スタッフは 学生スタッフは 中心的な役割として従事する 中心的な役割として従事する

ほたる祭りの復活 ほたる祭りの復活

星を見る会 星を見る会

ひきたたせ隊 小学生とひきたたせ隊 よる整備による整備

伝統文化体験教室 伝統文化体験教室 見学プログラム企画 見学プログラム企画 様々な主要イベント・施設のキーパーソンがあつまる 様々な主要イベント・施設のキーパーソンがあつまる

引田ひきたたせ隊の設立 引田ひきたたせ隊の設立

学生による 学生による 小学校と協働した 小学校と協働した 新たな提案と学生ボランティア 新たな提案と学生ボランティア ビジネスモデルコンペ ビジネスモデルコンペ

で手ぶら 下引田町内会 下引田町内会 山車格納庫山車格納庫

東京牛乳 東京牛乳

菜や薪などを 場で購入できる る ートキャンプ

東京牛乳を 使用してい るショップ とのコラボ レーション

東京牛乳を 使用してい るショップ とのコラボ レーション

獲得のための企画 獲得のための企画

小学校貸出教室 小学校貸出教室 親子教室 親子教室 小学校と協働という メディアによる メディアによる小学校と協働という 特殊な条件に注目し 特殊な条件に注目し メディアが介入 メディアが介入 取材・特集 取材・特集

住民の助けを借りながら 住民の助けを借りながら 簡易的なハードとソフトを計画 簡易的なハードとソフトを計画

中引田町内会 中引田町内会 山車格納庫山車格納庫

小学校前の高低差を活かした育みのプログラム 小学校前の高低差を活かした育みのプログラム コミュニティガーデン コミュニティガーデン

グランピングで泊まる グランピングで泊まる

段下を一望できる 段下を一望できる 場所、住民共用の 場所、住民共用の ガーデニングガーデニング スポットで スポットで 自然とのつながり 自然とのつながり 教える教えられる 教える教えられる の関係を育むの関係を育む

オープンダイニング オープンダイニング

引田での 引田での 多様なまなび多様なまなび 育みの休憩地点 育みの休憩地点

クラウドファンディングの資金 クラウドファンディングの資金 を用いて未利用地ハードの計画 を用いて未利用地ハードの計画

育みの場育みの場 実施コンペ 実施コンペ

ひきたぶたい ひきたぶたい

て出張する山車が変わる 車が変わる 眺望のよい 眺望のよい ダイニング空間に ダイニング空間に 食材を持ち寄って 食材を持ち寄って 仲間との縁を育む 仲間との縁を育む

クラウドファンディング クラウドファンディング

小学生から大人まで 小学生から大人まで みんなの発表会を行う みんなの発表会を行う 育み披露の場育み披露の場

引田育みの場 引田育みの場 山車蔵で山車をみる、まなぶ 山車蔵で山車をみる、まなぶ

農育プログラム 農育プログラム

はたけ はたけ 住民によるガーデニング指導 住民によるガーデニング指導

新たに構築される育みの縁 新たに構築される育みの縁 ビジョンに向けて試行錯誤しながら ビジョンに向けて試行錯誤しながら 引田の魅力・育みの縁をあふれだしていく 引田の魅力・育みの縁をあふれだしていく 5

35


大模 規未 模利 未用 利地 用・ 地大 ・宮 大⁻宮 小校 学ラ 校イ ラン イ平 ン面 平計 面画 計、 画各 、種 各ソ 種フ ソト フ計 ト 0505 大規 小⁻学

6

6

4

8

8

5

5

3

引の 田将 の来 将像 来像 0606 引田 1

1

4

3

引が 田導 がく 導秋 く川 秋流 川域 流圏 域の 圏将 の来 将 0707 引田 1

2

2

3

3

5

5

1

現お 代い にて お、 い閉 てじ 、ら 閉れ じた らコ れミ たュ コニ ミテ ュィ ニが テ好 ィま が 現代に

閉な 鎖関 的係 なは 関基 係本 は的 基に 本は 的開 にか はれ 開て かい れく て。 いし くか 。 閉鎖的

がれ 開す かぎ れた す結 ぎ果 た、 結個 果人 、間 個の 人関 間係 のは 関希 係薄 はに 希な 薄 が開か

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学内講評会 2023年6月14日 早稲田大学西早稲田キャンパス

新たな結の構築 ―住 民主体の人・自然・ま ちを結ぶネットワーク づくり― グループ|みずのみや

國廣 課題設定に時間がかかったが、整 理できて良くなっている。次の現地発表 会に向けてリアリティの幅を持たせるた めに、年表を中心に工夫してほしい。新 しい住民が入って来るまでの 20 年の間に 資金を稼ぐ。そのときに空家率とか、そ こに入居する人とか、空家が発生する年 代を特定するとリアリティが出る。都市 整備部がすでにリサーチしているかも。 市川 真ん中が賃貸のアパートメント、 周りが戸建てという構成だが、土地建物 の所有がどうなっているのかがわからな い。分譲地を除却して土地だけ残ってい くときに共同化してタウンハウスになっ ていくのか。土地の境界をなくしていく のか。土地の権利者はどのようになって いくのか、区分所有していくのか。マン ションは土地は共有だが、戸建ては土地 と建物は別々に登記されていく場合もあ る。その辺りの話が欲しい。 加藤 エリアの 1、2、3 がわかりにくい. 発表では団地という言葉が適当でない。 そうではなく場所を示す言葉や表現の仕 方に工夫が必要。建て替えとハードウェ アの話が中心だが、湧水や水路の保全が この地域に住む人の関心になるのではな いか。清掃などのプログラムを深めて、 水辺の話につながっていくようにしたい。 景観的なことではなくて、生き生きとし た人の活動が見えないと、団地がきれい になるというだけに聞こえる。 吉江 色々な空間像が表現されてきたこ とで、僕らも議論しやすくなった。タイ トルにある「新たな結」についてだが、 物理的な取り組みを通して「結」のよう な共同関係が構築されていくことをゴー ルにしているのではないか。プレゼンテー ションの最後のところでは、環境や景観 をよくしていく以上に、新たな関係を構 築していく結の提案にしてほしい。

学生 清掃と保全等を一緒に行なってい く中で、生まれていく人間関係や共同関 係を考えている。 吉江 エリア 3 が特殊だ。建築物ではな く「外溝」のリノベーションということ を提案している。最近の挑戦的な新築分 譲地では、敷地境界の部分でそれぞれの 土地所有者から土地を分けてもらって、 分譲住宅を売り出すときに、はじめから 共有のフットパスを作っておく事例はあ る。この提案の場合は、すでに住んでい るところに新たに共同の庭を作っていく ようだが、住んでいる人からしたら、ど ういう仕組みになっているのか。 学生 建て替えのタイミングで行ってい くことを考えている。 加藤 外溝のリノベーションは良いと思 う。うまいタイミングでリノベーション していくと、共有の庭や道を徐々に生み 出していくことができるのではないか。 有賀 このチームの提案は、公共・民間 を横断する地域全体のマネジメントとい うところに特徴がある。ただし、2枚目 の右側の図はわからない。これを達成す るためには何が必要かを挙げるとよりわ かりやすい。また、市街地再生プロセス のところは、 「住民が移動する」くらいの 矢印しか判別できない。5 戸で一つのユ ニットで共同建て替えしようという提案 と、その上にある長い年表とセットでう まく説明するとより効果的に伝わると思 う。一番最後の断面図も雰囲気はいいが、 将来の目標像がはっきりしていないため、 この提案を通して敷地を超えたところで よくなっていくというところを説明して ほしい。

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プレローカルと共に漸進 するまち —日常に触れ る暮らし体験— グループ|結い M i - M a

矢口 すごく小さい提案がいくつもある が、初めて聞いた人には、移住をうまく 促進させて、トランジションをスムーズ にする提案というのはわかるが、具体的

には何を行うのかということが分かりづ らい。提案が互いにどういう関係になっ ているのかが説明不足に思える。全体像 が見えないところが気になった。 吉江 プレローカルという概念はわかる が、そのプレローカルはいずれローカル になるのか?また、 「ミッション」と「集 いの場」の提案は誰に向けて行っている のか。 國廣 吉江先生の問いに答えてほしい。 プレローカルになった後にどうやって空 き家に住んでいくのか。プレローカルが ローカルになったらどういううごきにな るのか。それを工夫して説明してほしい。 加藤 最後のビジョンが知りたい。こう いう考えを持った人がここではどのよう に暮らし始めるのか。従来通りに新規居 住者が暮らし始めるのとどう違うのか。 こういう人物像を描いている、こういう 人が五日市を担っていくというビジョン が知りたい。最後の建築的な提案はとて も良い。そこに具体的な提案も入ってい るので、今の話を組み合わせてくれると、 提案が強くなる。 吉江 プレローカルが徐々に定着してい くとして、その定着した人たちが何を担 うのかが、みんなの提案の中には登場し ていないと思う。移住した後はプレロー カルではなく、 「ニューローカル」とかに なるのだろうか。そういう人たちと、も ともとのローカルの人たちとの関係性が わかると良い。 野田 新しい言葉が多くて、それが何を 意味するのかを追ってるだけで迷子にな りそうだ。もうちょっと簡単な言葉で伝 わるものは、そうした方が良いと思う。 また、この計画が進んでいくことで、見 た目としてどう地域が変わっていくかと いうことも説明してほしい。 加藤 最初に大きいゴールを説明した方 が良いと思う。そうでないと、最初の絵 が宙ぶらりんになってしまう。

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まちに広がり継承される 「耕し」の暮らし グループ|農 Labo な

有賀 共同所有と共用とは違う次元の話 だ。所有権を変える必要があるのか。問 題の原点は、高齢化が進行すると維持管 理が難しいということだったが、権利を 動かす必要があるのものなのか。また、 相続の際の問題もある。子供たちは相続 せず土地を売ってしまうのなら、街のた めに、共用管理のためのまちづくり会社 がそれを買い取ることはあるかもしれな い。 加藤 このチームの提案している「大き な暮らし」とは何か。 学生 小さな一人一人の暮らしが、個人 のみの動きではなく、個人の暮らしをよ り広げていくという意味を込めている。 その先に生まれる町全体での活動を大き な暮らしと名付けた。 矢口 タイトルは再考だと思う。あなた 方がやろうとしていることがそのまま タ イトルと直結してないような気がする。 生産緑地の活用のような、農業の話がカ バーしきれていない。また、冒頭にこう いうテーマでこういう内容を提案します という一言を挟んでほしい。初めて聞い てくれる人は 心の準備ができて話を聞く ことができると、もう少し飲み込みやす くなると思う。 加藤 「小さな耕しの暮らしを通してこの エリア全体の基層やベースのようなもの を培っていく」と言うことが伝わるタイ トルになると良い。それから、図版が足 りていない。 辰巳 現存する仕組みの中でコモンズ協 定などがある。事例としては、青森県の 黒石で、まちの中心の広場の共同管理を 検討しているなど、参考になる自治体の 仕組みがあるので見てみるといい。 吉江 やはり「大きな暮らし」を考えて ほしい。3ページ目が現在、これまでの 情報を再確認するページになっている。

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耕しが広がっていく図も単に「拡大して いく」と書いているだけなので、長期的 な展望のところも考えてほしい。 「庭」と 「農」は異なるものだが、ここではそれら が混在していて連続的にランドスケープ を作っていくという提案だと思う。それ ならば、 「庭」と「農」 、 「耕し」のそれぞ れの概念をきちんと説明してほしい。単 に「耕し」だけでない、 と言うことを3ペー ジ目に込めてほしい。

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あふれだす育みあいの縁 -引田文脈の修復と魅力 の段階的重奏が結ぶ新た な協働のカタチ- グループ|ひきたたせ隊合同代表

國廣 引田チームはたくさんの住民の方 にヒアリングをしていた。地元の良いと ころを強める優しい提案になっている。 この提案で大事なのは、儲かるか儲から ないかではない。この活動を実らせてお くことで、ビジネスだけでない強いつな がりが生まれる町になるということを書 いてもいいかもしれない。 野田 最初のタイムラインの住民自らや るというタイミングは、今と何が変わる のか、外部の人が投資するのか一緒に動 くのか、分ける必要もないかもしれない。 辰巳 ここで描かれているマスタープラ ンのどこがみなさんのいうように「緩く 閉じている」のか。どこをデザインして いるのかをもう少し詳しく知りたい。 学生 まずは地域に干渉しすぎないこと だが、閉じすぎないために、動線として 外から入ってくるところに外との関係性 を担保する。それを「ゆるく閉じる」と 表現している。コミュニティを悪いと言っ ているわけではなく、むしろ強くしてい く提案だ。 辰巳 計画のきっかけが子供に対する地 域の人の思いになっているのはわかった。 それが、プレゼンボードのそれぞれの見 出しなどでもう少し詳しく書いてあると 良いと思う。

吉江 崖線の「段下」の空間は周辺とは 少し違う世界で、そこに時間をかけてう まれてきた風土というか、独特の閉じた 世界を活かそうとしている。しかし、プ レゼンボードで「段下」の感じが表現さ れていない。マスタープランで説明して ほしい。 加藤 大きな模型を作ったわけだから、 疋田全体での提案であるということを説 明してほしい。どんな地形的な特徴があ るのか、密度の違いがあるのかなどに関 しても模型を有効に使って話を整理して 説明してほしい。 有賀 タイトルに関して。災害に対する 歴史などと関連づけて、共同体として強 くなっていく提案という側面もある。そ れをポジティブに残していきたいという 提案で、このまま放っておくと弱体化す るという問題意識を離したほうがいいの ではないか。マスタープランに書き込ま れた赤い丸やラインに対応するものや、 最後のボードが具体的な計画として何を 指しているのかが分からない。 矢口 足りない物が2つある。1つ目は、 「子供」というキーワードを掲げた割には 子供の絵がない。子供をどういう風に計 画に取り入れていくのかという話が必要。 2 つ目は、高低差に関する話で、閉じたコ ミュニティは地形が大きな影響を与えて いるという説明が足りていない。この提 案はマスタープランを用いない方が伝わ りやすいと思った。

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森林とひとをめぐる 営みの「わ」 グループ|げんき森々

有賀 せっかく図面を作っているが、有 効に説明できていない。図の説明がどこ に対応しているのかがわからない。コン セプトの説明でも図が使われていないの がもったいない。産業連関の図をまとめ て表現した方が効果的なのではないか。 発表では最初に大きなビジョンや課題を 話して、最後も炭素固定といった大きい 話をしている。空間を作り出す際の話が


少し細かく聞こえる。具体的なプロジェ クトに繋がるような説明をして欲しい。 野田 文字が多く、前半部分の内容が入っ てこない。見出しやタイトルをつけて、 ここで何を言いたいのかを示した方が良 い。後はタイトルの付け方に工夫が必要。 課題として考えていることを含めたりす ると理解度が上がると思う。4 枚目の フェーズで説明している「仕事を創る」 ということは仕事を本当に創っているの か。ボランタリーのように見えてしまう。 また、高めた認知度をどこに繋げていく かということを見定めてほしい。 國廣 地元の木材を使うことは実際に日 常的に行われていて、それをもっと可視 化できるように強めていこうという提案 になる。また、その支えになるような事 業があっても良いのではないか。ワーク ショップくらいだと誰もが考える提案だ。 職人学校は良いが、そこが次のビジネス にどう繋がるのか。中間領域的なお金の 取り方も含めてもう少し考えてほしい。3 枚目のボードの図はわかりやすいが、新 しくできた施設がどこに立地してどのよ うな影響を与えていくのかがわかりにく い。 加藤 スマートフォンを見るのは、現地 発表ではやめよう。喋ることはボードや パワポに書いておいてそれをもとに発表 を組み立てていくことで伝わる発表にな る。それから、小さいワークショップの 話ではなく、新規居住者が移住するとき に多摩産材を使う、という大きい事業の 話と小さい活動が同時にスパイラルアッ プしていくことをちゃんと説明してくれ ないと、このプロジェクトの価値が伝わ らない。 有賀 抽象的な模式図ではなく、場所の 特徴や可能性をそこに重ねていくと良い。

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「響育」するまち本郷 — 「教育」が形成した「共育」 の土壌の未来を紡ぐ— グループ|本郷響育委員会

國廣 この提案の根幹はソフト事業の集 積だ。戸倉しろやまテラスでもすでにい ろんな体験滞在をやっている。民間事業 でも体験を提供するような NPO や社団 法人とか既存の取り組みがある中で、み なさんの提案がそれらとどう区別してい くのか説明が欲しい。 学生 既存の団体やしろやまテラスの活 動との違いは、本郷に暮らしている人た ちの主体的な教育が起きると言うところ。 本郷に住んでる人と新しい人との繋がり を作りたい。 國廣 戸倉には、移住者がそれなりにい ると思う。中間的な戸倉住民とか交流人 口などの設定があってもいい気がする。 加藤 規模感が問題だ。ここで里山再生 なりを行っていくときのマンパワーがど れくらい必要なのかがわからないまま話 が進んでいる。ボランティアで扱い切れ るのかなど、テーマと行うことの乖離が ある。マンパワーの規模を考えたうえで、 それを支える施設の提案があるべきだ。 半公共的とか半官半民じゃないとやって いけないくらいの規模感だと思う。具体 的に考えていくと、備蓄施設なり、手入 れする場所なりが想定されて、今提案し ている建築の形にリアリティが出てくる と思う。 有賀 里山と里地のプログラムの流れが あって、5つのプロジェクトがある。そ れがどんな場所でどんな風に展開してい くのか。図版と表現の対応関係がいまい ちうまくいっていない。 加藤 「きょういく」という言葉が、どの きょういくなのかわからない。ユニーク な言葉を視覚的に伝える時と言葉として 伝えるときとでは工夫が必要。 國廣 移住したりする人もでてくるはず だろうけど、みなさんの提案の中には出 てこない。一人が 60 年もこの地域に通い 続けるというのは難しいのでは? 学生 僕は通いたいです。 野田 主体がよくわからない。チームの 名前(本郷響育委員会)が提案の中に出

てくるのも困惑する。自分たちが担って いくということか。

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五日市の暮らし博覧通 り —山裾から川辺を 繫ぐ「五日市参道」を 歩く— グループ|五日市の暮らし調査隊

國廣 これまでしっかり景観に踏み込ん だ提案はなかったので好感をもっている。 五日市の人びとは、元々の街道の景観を 破壊してしまった歴史を知っていて、改 めて近年関心を高めている。昔の街並み を復活するという安直な提案でないのは いいが、まちの人に訴えかけるようなプ レゼンにしてもらいたい。プロセスに具 体性をもたせて説明した方が他者を説得 できるのでは。 矢口 「アーキタイプ」という言葉を使っ ているが、それはなにか、と聞かれたら どう答えるのか。 学生 共通の景観様式や空間様式。ひと の暮らし方を受けた建築の様式。 矢口 こんなに狭いエリアでも建築の建 て方がこんなに異なるものがある、その 発見のことを言っているのだと思うけど、 いきなりアーキタイプというと伝わらな い。また、それが計画のどこに反映され ているのか分からない。 有賀 きちんと積み上げをしてきており、 いろんなことが緻密に考えられている。 ただ、君たち自身のワクワク感が伝わっ てこない。 「地域に現存するもの、現地の フィールドで自身が発見した面白いもの が提案のきっかけになっており、それら を繋いでいくと新たな体験ができるかも しれない」という感じが伝わってこない。 地元の人でも気付いていない面白い発見 を見せるのが 1 枚目と2枚目のはずだ。 山から商い、商いから川という繋がりを 作り出すことで、新しい体験が生まれ、 地域にとっても魅力的になるという流れ を説明してほしい。それに対応して、表 現が物足りない。連続立面を描いてみる、

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模型を作ってみるなどをして、ここがこ のように変化していますという表現をし てほしい。

ンな場所とクローズドな場所など、それ ぞれがどういう比率で計画されているの かが分からなかった。

辰巳 三枚目のところで空間のイメージ をどこまで伝えられるかが肝。平面図で は動線、建物の空地との関係性等、読み 込めないところのブラッシュアップをす べき。絵のキャプションで、活動とどう いう関わり方をしているのかまで説明し たい。

矢口 マスタープランの書かれている 2、 3枚目がメインになってほしいが、今一 つ力強さを感じない。小さく描いてバラ バラに配置しているのがよくない。表現 の方法に関しては検討してほしい。マス タープランが目立って見えてこないため、 提案がよく見えてこない。提案で一番大 事なのは何か、健康に関係するアウトド アアクティビティなどを推したいのでは ないのか。住宅の戸数はどれくらいなの か。住民の方々への発表に向けて、基本 的な情報は必要だと感じた。

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うぇるふぇる town — 健康と福祉に特化した住 宅都市— グループ|うぇるふぇらー

國廣 住宅のサブスクリプションの提案 があったが、サブスクは全体の住宅の何% くらいなのか。居住人数、形態はショー トステイのようなものなのか。 学生 居住人数は 1020 人。住宅ゾーンの 人達が定期的に住み替えをする予定だ。 國廣 企画としては面白いが、それが何 にとって有効になっていくのかは具体的 に説明してほしい。あきる野に住みたい と思っている人たちのニーズはあるので、 秋川をもっとプロモーションしていこう という具体的なシナリオがほしい。そう いう人たちが生活して、住宅を買ってい くのか借りていくのかというプロセスの 分岐があってもいいと思った。 野田 低未利用地に対して、この提案を することで何がどう良くなるのか。ただ 空いている空間を使うだけではない効果 を示してほしい。また、レイアウトには メリハリを付けると良い。 吉江 提案の説明に入る前に、タイトル の「ウェルフェルタウン」とは何なのか という説明も加えてほしい。この秋川高 校跡地という敷地の全体で、どのような 活用をし、この提案ではこういう効果が あるということを説明してほしい。サブ スクの話も含め、機能や所有者を固定し てしまうところと流動的な部分、オープ

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市川 広い土地に提案していたのは分か るが、その周辺との関わりが分からない。 鳥瞰図には魅力的な敷地が描かれている のに、そこと一体で捉えられていない。 周辺地域とどういう関係を見出したのか。 健康や福祉がテーマだが、説明の中では テーマを忘れている。自分たちが言いた かったことを見つめ直して、次の発表に は望んでほしい。 加藤 タイトルは再考する必要がある。

あわいで紡ぐ谷戸 —横 沢入からはじまる谷戸に おける新たな生活— グループ|谷戸の守り人

國廣 NPO のくだりは言葉選びを丁寧 に。場所よりは、情報共有ができる状況 を作った方が良い。宿の配置はどうなっ ているのか。地形と関係なく突然現れて いるのは意味があるのか。 学生 直線よりも沢に合わせた蛇行の配 置としている。各建物に応じた広場が連 続していくことで、視点が貫通しない、 ひとが広場に立ち寄るようになることを 目指した。新築だが、木材や半屋外で人 工物っぽくなくなっている。 國廣 この地区の雰囲気に元々あったも のから要素をとってきた方がいいのでは

ないかと思う。 加藤 リサーチを踏まえたうえで、ここ での暮らしをふまえると、こんな暮らし ができますという説明をしてほしい。東 屋に関しては中途半端な印象を受ける。 この場所を痛めない、景観を壊さない作 り方での建築を提案するべきだ。 辰巳 プレゼンボードにある蛍光色は灯 台を光らせるという意味なのか。そうい う狙いがあるなら、いつも明るいのか、 ハレのひに明るくなるのか。灯台建築の はたらきはどうなっているのか。 学生 市街地の要素を蛍光黄色にしてい る。灯台は市街地に導くための建築を想 定している。 辰巳 そうだとしたら誤解されないよう に色を使おう。 矢口 余計な色はいらないということだ。 別のものと同じ色が使われていると、何 か連動しているのかと勝手に想像してし まう。 野田 踏切や高低差もある空間をどうす るのか、なぜこの新しい動線を通すのか。 壮大な計画の割には触れられていないこ とに違和感がある。高低差のわかる図面 がないというところも問題だと感じる。 矢口 第一期の「知る行為」というのは、 今の状況ではそうなってないのか。 学生 一般の人達は奥まで行こうと思わ ないのではないか。奥には、その場でし かできない体験がある。自分たちが発見 できることが大事。そのための引き金と なりたい。 加藤 そういう気付きを自分たちの言葉 で価値化してほしい。


現地最終発表会

2023年7月5日 東京都あきる野市・あきる野ルピアホール

第1セッション

まちに広がり継承される 「耕し」の暮らし

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グループ|農 Labo な

森林とひとをめぐる営み の「わ」 グループ|げんき森々

あわいで紡ぐ谷戸 —横 沢入からはじまる谷戸に おける新たな生活— グループ|谷戸の守り人

住民 若い人達が自然で素朴な暮らしに 価値を見出していることを知ることがで きて嬉しい。自分達からすると、ずっと 暮らしていて当たり前な日常に、ちょっ と豊かさを加えるとすごく魅力的な暮ら しや町になる可能性があることを知るこ とができた。 ただ、実際にそれをやっていく人材がい ないと進まないと思うが、それはどうやっ たら集められるのか?継続的に集めるに はどうしたらいいのか? 住民 素晴らしい発表ありがとうござい ました。グループ3が提案している堆肥 については、実際には受け入れ先がない 現状がある。良かったと思うのは、農機 具の貸し出しの提案だ。これは実際に自 分たちもやっていることでもある。この 前は脱穀機の貸し出しを SNS で呼びかけ たところ、秋川周辺で4・5人もの人達 が貸し出しへの協力に手を挙げてくれた。 またそうすると、自分たちが「点」の活 動でやっている畑も地域の人とつながる きっかけになることがわかった。そのよ うな、自分たちしかやってないのではな いかと思っていたことが学生さんからも 提案として出ていてすごいと思った。 廃材についてはこれから実現したいと思 う。森林資源については、自分たちも住 宅プロジェクトを考えていて、多摩産材 の価値を伝えたり、間伐材を使うなどあ

るが、ただ間伐材を使うだけでは林業従 事者からすると難しい面もある。 横沢入に関しては、毎週金曜日にホタル の観察があったり、70歳以上の方々が ボランティアをしていて、そこからたく さん知識を教えていただいている。まず そのような場所に入っていくことで、自 分たちが少しずつ信頼してもらうことで、 協力していくことが大事かと思う。

住民 いいお話をたくさん聞けて面白 かったが、この提案を、他の地域に持っ て行った場合、他の場所でも出来てしま うのではないかとも感じてしまう。地域 の持っている DNA のようなものがあま り提案に表れていないのではないかと思 う。現地の人を一人つれてきて、一緒に アイデアを出していけたらもっと深い提 案ができたのではないかなと思う。

第2セッション

第3セッション

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新たな結の構築 ―住 民主体の人・自然・ま ちを結ぶネットワーク づくり― グループ|みずのみや

あふれだす育みあいの縁 -引田文脈の修復と魅力 の段階的重奏が結ぶ新た な協働のカタチ- グループ|ひきたたせ隊合同代表

五日市の暮らし博覧通 り —山裾から川辺を 繫ぐ「五日市参道」を 歩く— グループ|五日市の暮らし調査隊

住民 短期間でこれだけ意見を出して課 題を見つけてくれて、図面を書いてくれ てうれしい。提案されていたように、こ ういう新しい環境で子供を育てたり、生 活の場や働く場が実現したらいいなと思 う。本当に感激しています。ありがとう ございました。 住民 みなさん本当に素晴らしい発表で、 短期間なのに奥深くまで入り込んで調べ て提案をしてくれてすごいと思った。特 にハードだけの問題だけでなくてソフト の問題まで着目されている提案がたくさ んあって、そのような視点が重要だなと 思った。

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プレローカルと共に漸進 するまち —日常に触れ る暮らし体験—

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グループ|結い M i - M a

うぇるふぇる town — 健康と福祉に特化した住 宅都市— グループ|うぇるふぇらー

「響育」するまち本郷 — 「教育」が形成した「共育」 の土壌の未来を紡ぐ— グループ|本郷響育委員会

住民 戸倉の森に何度か来ていただいて ありがとうございました。色んなあきる 野の魅力を感じ取って頂けたのではない かと思う。みなさんの提案は30・40 年スパンの提案が多かったので、いつか みなさんがあきる野に住みに来てくれる のではないかと期待している。 住民 皆さんのようなクレバーな学生さ んたちがどのようなことを考えているの かを妄想しながら聞いていたが、自分達 には思いつかないような発想がたくさん 聞けた。あくまで学業だから、これから 実際に提案を実行していけるわけではな いと思うが、本当に一緒にやっていきた いと思わせるほど魅力的な提案だった。 ありがとうございました。 住民 特に絵が素晴らしかった。感動し た。地域ごとに課題があってそれを解決

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していくためだけのまちづくりをしてい くと、住民たち自身が魅力を感じられな くなってきて、ハレーションが起きてし まうこともある。魅力を取り入れながら 提案をしていて本当にすごいと思った。 住民 皆さんとは年が10くらいしか変 わらないが、皆さんの二年後くらいにこ の町に来た当時の自分では追いつけない ような提案だった。すべての提案がちゃ んとやっていけば本当に実現出来るので はないかと思ったが、反対意見に対して 受け止めながら、そのような提案に向き 合いつづける強さを備えたらすてきだな と思った。一人でもそのような方があき る野で活動して頂けたら嬉しいと思った。 中嶋市長 あきる野全域にわたって大勢 の学生さんに、地域の声を聞いて提案し ていただくという取り組みはこれまでな かったと思う。本当にありがたいと思う。 自分達でも知らないことがたくさんある 中で、各地域の特徴をこの短期間でよく 見出してくれているなと感じた。特に引 田では、 「段下」という言葉で魅力を見つ けているところが面白いと思った。それ から、伝え方が非常に上手だと思った。 ただ率直に感じたのは、本当にビジネス として成り立つのかどうかは「?」マー クがつくところもあった。しかし、皆さ んに共通して印象的だったたことは、今 の若い人は、地域のコミュニティなどは 苦手なのかと思っていたら、意外と地域 とのコミュニティを求めていたり、そう いったものを掘り出すのが上手なんだな という点と、個人個人でやるのではなく て、一つの土地を何人かで共有して使う という発想があったことだ。我々にはそ ういう発想が全くなくて、むしろ話をま とめるのが面倒くさいなと思ってしまう 部分があるが、そうではない考えがある ということが非常に新鮮に感じた。 あきる野市として実際にやろうとしてい ることとして、一つはあきる野高校跡地 に企業誘致を本格的にすすめる準備をし ているので、今回のアイデアをぜひ参考 にさせて頂きたいと思った。それから、 皆さんの提案には、実際に地域に来ても らって体験してもらって、その地域の良 さを知ってもらうというプログラムが あったと思うが、まさにあきる野市の魅 力はそこだと思った。観光でバーベキュー

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をしにくるなど、わっときて、わっと帰 るだけでは地域の魅力が分からないし、 移住につながらないのではないかと思っ ており、その地域に入り込んで、人とつ ながりを持ちながら、その地域の良さを 生かしていく、その資源がたくさんある のがあきる野市だと思うので、そういっ たことをぜひ掘り起こしてもらいたいと 思う。それにはここで提案して終わりで はなくて、何人か現地に通っていただい て実現するためにチャレンジしてもらい たいと思う。今日は本当にありがとうご ざいました。 有賀 中嶋市長から貴重なコメントを頂 きまして本当にどうもありがとうござい ます。そして長丁場な発表を、最後まで 聞いてくださったオーディエンスの方々、 誠にどうもありがとうございます。また、 四月からこの提案にむけて学生たちに何 度もフィールドに足を通わせていただき、 ヒアリングやたくさんの資料を送ってく れたりと、みなさまには大変丁寧にご協 力を頂けたことに心より感謝を申し上げ たいと思います。本当にありがとうござ います。 最初に國廣先生からイントロダクション があり、今日お配りしたパンフレットに も秋川流域圏というキーワードが書いて あるが、この秋川流域圏を9グループが それぞれどのように捉えるのかというこ とを、それぞれの地域で、つかみどころ のない中で、自分達なりに課題を見つけ て二か月半かけて考えてきたのだという ところを改めて教育者としても感じた。 また最後に、皆さんから学生に対して、 教員冥利につきるような励ましを頂けた ことは本当に深く感動した。 9グループそれぞれ特徴的なテーマに取 り組みんだが、これまでの都市計画が「分 け合う」計画とデザインだったとすると、 今日のまちづくりの提案を聞いていて感 じたのは、むしろ「提供しあう」 、 「だし あう」まちづくり、 「担い合う」まちづく りの提案であり、そのような提案でしか 突破出来ないものがあるのだと思う。 現実問題としては、それを突破するのは なかなか難しいところはある。そのよう な現実や制度を変えていくのも、本気に なって取り組む提案が力になっていくの で、今日の発表をブラッシュアップしな がら本気になって制度提案や具体的な事

業の提案にもつなげていけるように今後 とも地域の皆様と関係を続けていければ 大変ありがたく思う。今日のみならず、 4月以来この課題にご協力ご尽力して頂 き、本当にありがとうございました。


指導教員 有賀 隆

(早稲田大学理工学術院創造理工学部長・教授)

矢口 哲也

(早稲田大学理工学術院教授)

市川 均

(早稲田大学非常勤講師・アーキネットデザイン合同会社代表)

加藤 詞史

(早稲田大学非常勤講師・株式会社 加藤建築設計事務所代表)

國廣 純子

(早稲田大学非常勤講師・青梅市・五日市タウンマネージャー)

辰巳 寛太

(早稲田大学非常勤講師・株式会社アール・アイ・エー)

野田 明宏

(早稲田大学非常勤講師・LLC 住まい・まちづくりデザインワークス代表)

吉江 俊

(早稲田大学理工学術院講師)

ティーチング・アシスタント 各務 弓太

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

隅田

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

内海

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

堀 悠華子

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

尾鷲 和希

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

矢野 滉希

(早稲田大学大学院創造理工学研究科)

受講生(以下、早稲田大学創造理工学部建築学科) 飯島 隆也

小林 眞緒

松本 渓

Ma Xin

糸山 佳那

三上 悟史

Michael Sadena

井上 周柚

櫻井 友紀子

宮地 航太朗

Xu Haoyang

𫝆村 美菜

澤村 果那子

山岸 颯汰

Ziyu Zhan

上原 祐輝

白鳥 雄星

山﨑 里沙

大友 裕也

鶴井 唯人

吉川 花

岡本 晴佳

西村 味佳

吉野 千聖

岡 佳乃

長谷部 伶

Aglaé BESSIERE

亀澤 茉奈

平井 琳大郎

Camille PINO-MARTINEZ

草柳 祐介

藤井 隼

Diala Haddad

倉澤 賢太朗

本多 翔太

Gernhaeuser Magdalena

スイシン

協力 あきる野市民の皆様、あきる野市、あきる野市観光協会、五日市活性化戦略委員会、五 日市商和会、NPO 横沢入タンボの会、一の谷リバーパーク、一の谷小学校見守り隊、スポー ツショップ馬場、東京サマーランド、東京裏山ベース、一般社団法人フォースウェルネス、 株式会社 do-mo、ゆっくり農縁、大多摩開発、中嶋材木店、kma architects、100 日荘、アー スガーデン、Kollect パートナーズ法律事務所のみなさま 本演習授業では、以上のみなさまにお世話になりました。記して御礼申し上げます。 発行:早稲田大学創造理工学部建築学科 2023 年 11 月 (冊子編集:吉江俊) 75





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