856:これ、何の手帳?-- 新しい習慣をつけるために

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築 紫 裕 子

ページをめくると、こんなことが書かれています。   「息子と電話で話せた」  「実家からジャガイモが届いた」  「布団を干せた」  毎ページ、こんなたわいもないことが、ありきた りのスケジュール手帳に、2 - 3 行ずつ書いてありま す。いったいこれ、何の手帳だと思いますか?  実は、私の感謝日記なんです。日記といっても、 一日たったの数行ですから、単なるメモといった感 じです。若い頃は普通の日記をよく書いたものです が、手書きで文字を書くのが苦手な私は、いつの間 にかやめてしまいました。  ところが、ある牧師のメッセージの中で、感謝日 記をつけることの効用についての話があり、私も やってみようと思って、数年前から始めたのです。 自分のために書いているだけなので、自分が見て理 解できればいいやと思い、きれいに書こうとか、ちゃ んとした文章で書こうとする必要もありません。だ から、そんなにも短い文で書いているのです。  でも、寝る前にこの感謝日記を書くと、 「あぁ、 今日もいい日だったな ・・・」と良い気分になって眠り につくことができます。不思議なことに、「今日は大 したことない日だった。書くことなんかあるかな・・・」 と感じるような日であっても、手帳を開いて小さな

ことを一つ書くと、自然と他に も感謝することが出てきます。  書くのは、 特別なことでなく ても構いません 。 少しでも嬉し かったり、よかったと思ったこ と、おいしかったなぁと感じた り、ほんの一瞬でも気分よく感 じたことがあれば、それを記録 していくだけです。慣れるにつ れて、書くことが ないと困る事は なくなりました。  人に見せるためではなく、自 分が感謝する習慣をつけるため に書いているだけなので、自分 が見た時に、あの時はこうだった なと思い出せる程度でいいのです。だから、「今日 は久しぶりに良い天気になったのでやっと布団干す ことが できました」と長い文にしなくても、 「布団干 せた」で充分なのです。  あまりにも簡単な日記なので、そんなことをやっ て意味があるのだろうかという気もしましたが、私 たちが感謝の心を持ち、それを言葉にするのは、神 様にとって、とても大きなことなのだと思います。 なぜ なら、聖書の中には、 「感謝せよ」と言う言葉 が頻繁に出てくるからです。  考えてみたら当然です。神様は私たちが幸せで健 康に生きられるようにと、あらゆる祝福を、毎日毎 日、 一日中送り続けてくださっているのですから。 青く広い空、きれいな空気、おいしい水、爽やかな 緑の木や植物、かわいい動物たち、愉快な仲間たち、 そして、家族が いること、食べるものがあること、 これらはすべて神様からの贈りものです。  私たちは、宅急便で誰かからプレゼントやお歳暮 等が届いたらどうするでしょうか。たいていは、す ぐにお礼の電話を入れたり、メッセージ で感謝の気 持ちを伝えることでしょう。もし、何のお礼もせず、 連絡もしないなら、失礼な人だと思われてしまいま す。また、 誰かが、何か欲しいものや助けが必要 な時にだけ連絡をしてくるとしたら、どう感じるで しょうか。


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