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NATALIE’S SUNDAY SCHOOL
崲崧嵒嵤峘৾ૅ リー・リアン
タリーと初めて会ったのは、何年か前に、彼
に（夫は仕事の関係でいつも遅いのです） 、何かが欠
女が経理として働いていた大きな建設会社で
けている気がしてなりませんでした。ナタリーは、自
のことでした。彼女は同僚からアクティベーテッド誌
分の知っているすべての祈りのグループに祈りを求め
を見せてもらい、自分もこの月刊誌を受け取りたいと
ました。また、養子を迎えることを夫と相談しました
私たちに言ってきたのです。日曜学校を運営している
が、どのあっせん機関に頼むべきか、またいつすべき
とのことで、それがどのように始まったのかを話して
かを、決めかねていました。
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くれました。
ある朝、仕事に出かける支度をするため、ドレッサー
私たちと会う何年も前、ナタリーは神との関係につ
の前に立ったナタリーは、その日のために祈り始めま
いてかなり悩んでいたそうです。優しい夫、いい仕事、
した。職場で大変なことがあってストレスを感じてお
素敵な家、たくさんの友だちなど、多くの面で神が祝
り、それが高じて将来のことが心配になってきたので
福してくださっているのは分かっていました。でもそ
す。そして、自分たちは正しい道を選んだのか、また
の一方、どれだけ懸命に祈っても、この世で一番望ん
彼らの決断の結果どんなことが起こるのか、不安でな
でいるものが得られそうになかったのです。
りませんでした。
結婚してから 7 年以上、夫婦共に、子どもができる
そんな動揺のさなかに、彼女の心に静かに語りかけ
ことを望んでいましたが、ありとあらゆる治療法を試
る神の声が聞こえました。神は、自分の問題を脇にお
してみても、うまく行きませんでした。その上、医師
いて、他の人を助けることに注意を向ける気はあるか
たちの話では、なぜ二人に子どもができないのか論理
と尋ねられたのです。
的な説明が見当たらないとのことで、彼女はどうすれ ばいいのかますます分からなくなりました。 毎日仕事を終え、静まりかえった家に帰宅するたび
ナタリーはその言葉について考えながら、二階の窓 のカーテンを開けて、外を眺めました。さほど遠くな い所に、ブリキ板とダンボールでできた間に合せの小
夢の世界に住む人もいれば、現実に目を向け
る人もいる。そして、夢を現実に変える人も いる。
― ダグラス・ヒュー・エベレット
（1916 - 2002）
屋が乱雑に並んでいるのが見えました。ボロボロの服
果たして、妊娠していたのです。吐き気はいずれおさ
を着た 10 人ほどの子どもたちが、走り回って手作り
まり、日曜学校は妊娠中も続いて、ついにナタリーに
のサッカーボールを蹴ったり、地面に座って話をした
男の子が生まれました。夫婦共に大喜びです。
り、捨てられた空のペットボトルで遊んだりしていま
その子は成長して、今では日曜学校を助けてくれて
した。靴を履いた子は一人もいません。ほとんどの子
おり、教材を準備したり、計画を助けたり、ゲームを
はしばらく学校に行けていないだろうし、あまり、あ
一緒にしたりしているそうです。ナタリーは年次集会
るいはまったく、読み書きができないであろうことを、
でステージに上り、それまでの話をして、そこにいた
ナタリーは知っていました。
母親たちに、地域の子どもたちと積極的に関わるよう
そこで、あるアイデアが 浮かびました。その日、ナ
励ましました。
タリーは仕事から戻ると、服を着替えて、子どもたち
人生において、心の願いがかなうまでにかなり長い
のいる所まで歩いていき、みんなを呼んで、一緒にゲー
時間待たなければいけないことがあります。神は時に、
ムをしようと誘ったのです。その次の日曜、今度は黒
私たちをご自身に近く引き寄せるため、物事が遅れる
板を持っていき、それに絵を書きながら聖書の物語を
のを許されるのです。しかし、私たちが神と神への奉
話してあげました。それから毎週日曜の午後に、新し
仕を第一に置いているなら、神が最善と知っておられ
いゲームや遊びや物語を教えるようになったのです。
る時と方法によって、私たちの人生に御心を成してく
また、読み書きや歌を教えたり、衛生の基本原則を説
ださると信じることができます。
明したり、時には食べ物や服など、子どもたちが必要 としているものをあげたりもしました。 このシンプルな日曜学校を何ヶ月か続けた頃、ナタ リーはいきなり気分が悪くなり、吐き気を催しました。
（リー・リアンは、CompTIA 認定資格を持つ技術者であり、アフ リカの人道支援組織でオフィス及びシステム管理の仕事をしてい ます。）
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