東京における避難広場などの土地利用特性把握のためのリモートセンシング利用に関する研究

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東京における避難広場等の土地利用特性把握のための リモー トセ ンシング利用 に関する研究

依 田 浩敏


次 序 第 1章

径 来 の 研 究 と本 研 究 の 怖 置 づ け

1-1 1-2 1-3

概 要 東京 における土 地利用調査 に関す る研究 都市域 におけるリモー トセ ンシ ング利用に関する研究 1-3-1 リモー トセンシング 1-3-2 土地被覆分類 に関する研究 1-3-3 リモー トセ ンシングを用 い た応 用 に関する研究 1-4 都市防災対策 に関する研究 1-4-1 都市災害の定義 1-4-2 時空間 モデル 1-4-3 東京都 における防災対策 1-4-4 都市防災対策 における リモー トセ ンシング 1-5 結論 と本研 究 の位置づ け 第 2章

●●●●●1-01 ・・・・・1-03 ・・・・・1-06 ・・・・。1-15 ・・・・・1-18 ・・・・・1-18 ・・・・・1-21 ・・・・・1-23 ・・・・。1-25

土地利用調査 とリモー トセ ンシングデー タとの比較研究

2-1 2-2

概 要 行政 による土 地利用調査 2-2-1 地形図 と土地利用図 2-2-2 国土数値情報 2-2-3 細密数値情報 (宅 地利用動 向調査 ) 2-2-4 東京都土地利用現況調査 2-2-5 その他 2-3 土地利用調査 とリモー トセ ンシングデータとの比較 2-3-1 リモート センシ ングの土地被覆分類項 目の設定 2-3-2 国土数値情報 とMSSデ ー タ 2-3-3 東京都土地利用現況調査 とMSSデ ー タ 2-3-4 東京都土地利用現況調査 とTMデ ー タ 2-3-5 航空写真 とTMデ ー タ 2-4 結 論 第 3章

●●●●01-01

・・・・・2-01 ・・・・・2-02 ・・・・・2-03 ・・・・・2-05 ・・・・・2-07 ・・・・。 2-09 ・・・・。 2-10 ・・・・・2-11 ・・・・。2-14 ・・・・・2-17 ・・・・。2-19 ・・・・ 。2-20

市街地の リモー トセ ン シングによる建物容積率の推定に関する研究

3-1 3-2

概 要 人 口集中地区 との比較研究 3-2-1 構 死]薯 3-2-2 月 自お 書 3-2-3 1七 車 交 3-2-4 神奈川全域 における市街地 分布図

目次 -1

・・・・・3-01 ・・・・。3-02 ・・・・・3-03 ・・・・。3-04 ・・・・・3-06


3-3

中心業務地区 との比較 研究

3-3-1 概要

・・・・ 。3-07

3-3-2手 法 3-3-3比 較

・。 ・・ 。3-08

3-3-4 小 田原・横須賀 。 [l崎 。 ′ 藤沢 にお ける高密度 市街地分布 図

3-4 3-5

再開発地の周辺土地被覆特性 エネルギー消費密度推定 3-5-1 容積率の推定 3-5-2 建物用途別建築面積比率の推定 3-5-3 エ ネルギー消費密度の推定 3-6 市町村男J行 政デー タの メッシュ化 3-7 結 論 第 4章

・・・・・3-10 。 ・・・。3-12 ・・・・ 。3-15 ・・・・・3-16 。 ・・・・3-18 ・・・・・3-20 ・・・・・3-26 ・・・・ 。3-31

臨海部の土地利 用転換 に伴 う新都市基盤整備 に関す る研 究

4-1 4-2

概 要 臨港地 区の土地利用実態 4-2-1 土地利 用の変遷 4-2-2 土地 利用の現状 4-3 臨海部の工業用地の実態 4-3-1 工業用地の実態 4-3-2 工 業の推移 4-4 臨海部の居住環境の実態調査 4-4-1 調査の概要 4-4-2立 地特性 4-4-3災 害 。犯罪に対す る意識 4-5 工場用地の用途転換 による土地 活用 とエネルギ ー供給計画 4-5-1 工場用地の用途転 換 による土地活用 4-5-2 エ ネルギー供給計画 4-6 結 論 第 5章

・・・・ 。3-08

・・・・・4-01 ・・・・・4-02 ・・・・・4-03 ・・・・・4-06 ・・・・。4-22 ・・・・・4-26 。 ・・・・4-29 ・・・・・4-31 ・・・・・4-33 ・・・・。 4-37 ・・・・・4-44 ・・・・・4-58

東京都 区部における避難広場不 足に関する調査研究

5-1 5-2

概 要 ・・・・。 5-01 0。 ・ 市街化区域 内における低利用地・ 未利用地の実態調査 ・・5-02 5-2-1 市街化 区域内における低利用地・ 未利用地の定 義 ・・・・ ・5-03 5-2-2 東京都 区部における市街化 区域内の低利用地・ 未利用地 ・・・・・5-05 5-3 用途地域等 の改定 に伴 う変 容 。 ・・・。 5-11 5-3-1 改定 の概 要 ・・・・ ・5-12 5-3-2 改定 に よる床面積 と人口の変化の算定 ・・・・・5-14 5-3-3 -人 当 り避難地 面積の変化 ・・・・・5-16 5-4 現在の広域避難場所の検討 5-4-1 広域避難場所 ・・・・・5-18 5-4-2 リモー トセンシングによる有効面積推定法 ・・・・・5-21 5-4-3避 難場所候補地の選定 ・・・・・5-29 5-5 結 論 ・・・・・5-38

目次 -2


第 6章

行 政 緑 被 調 査の リモ ー トセ ンシ ング に よ る代 替 可能 件 に関 す る研 究

6-1 6-2 6-3

概 要 緑被率の推定法 東京都区部 における緑の実態調査 との比較研究 6-3-1 東京都 区部の緑の実態調査 6-3-2 リモート センシング による東京の緑被率調査 ゛ 6-3-3 緑の実態調査 とリモート セン シ″ による緑被率の比較 6-4 結 論 第 7章

・・・・・6-10 ・・・・・6-11 ・・・・・6-13

首都圏における広域都市基盤整備の充足度 に関する研究

7-1 7-2

概 要 都市基盤施 設の実態 7-2-1 火力発電所 7-2-2 清掃工場 7-2-3 下水処理場 7-2-4 ガス施設 7-3 都 市基盤施 設の充足度調査 7-4 結 論 第 8章

・・・・・6-04

・・・・・7-01 ・・・・・7-03 ・・・・・7-04 ・・・・・7-05 ・・・・・7-06 ・・・・・7-19 ・・・・・7-25

結論 と展望

8-1 8-2

結 展

論 望

・・・・・8-01 ・・・・・8-05

参考・ 引用文献 履 歴書 研 究 業績

目次 -3



序 日 本 の 首 都 東 京 は ,第 二 次 産 業 社 会 か ら第 二 次 産 業 社 会 に 変 容 して い く 過 程 で さ ら に 一 極 集 中 の 様 相 を 呈 し,今 や 都 心 に お け る 安 全 問 題 さ ら に は 産 業 構 造 の 転 換 の 中 で 起 こ っ て く る ウ ォ ー タ ー フ ロ ン トの 土 地 利 用 の あ り 方 に つ い て 大 き な 問 題 を 生 じ る に 至 っ て い る .こ う し た 状 況 の 中 で も 特 に ,物 理 的 側 面 か ら み た ハ ー ド面 で の 都 市 の 安 全 性 は 従 来 の 行 政 デ ー タ や 地 図 情 報 で は 明 確 に さ れ な い 点 が あ り , こ の 問 題 を 解 決 す る 手 法 の 一 つ と して 人 工 衛 星 等 に よ る リ モ ー トセ ン シ ン グ 技 術 が あ る 。 人 工 衛 星 ラ ン ドサ ッ トデ ー タ は MsSの

80m画 素 か ら TMの 30m画 素 へ 飛 躍

的 に 精 度 を 高 め ,デ ー タ の 入 手 が よ り や さ し く な っ た こ と に よ り,今 後 行 政 面 で も こ う した デ ー タ を ,都 市 の 安 全 性 の み な ら ず 都 市 の 効 率 性 や 快 適 性 の 評 価 に 対 して 活 用 す る 時 代 に な る と 思 わ れ る . こ の 点 に 着 日 し, こ の 分 野 に お い て 従 来 行 わ れ て き た 安 全 に 関 す る 緑 や 広 場 に 関 す る 行 政 デ ー タ と , リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ の 比 較 に よ り東 京 都 区 部 の 避 難 広 場 等 の あ り方 に つ い て の 提 案 を 行 う こ と を 目 的 と す る.

0-01



1-1

1-2で

従来 にお ける東京の土 地利用調査,

ー トセ ン シ ン グ 利 用 , い,

1-5で

1-2

1-4で

1-3で

は 都 市 域 に お け る リモ

は 都 市 防災 対 策 に 関 す る文 献 調 査 を そ れぞ れ行

本 研 究 の 位 置 づ け を 明 確 にす る.

東 京 に お け る土 地 利 用 調 査 に関 す る 研 究

土 地 利 用 調 査 に お け る 市 街 地 ,緑 の 定 量 化 や 自 然 の 保 護 や 回 復 の た め の 緑

,

オ ー プ ン ス ペ ー ス 等 の 定 量 化 を 行 う際 ,従 来 用 い ら れ て き た 手 法 に は 大 き く分 け て 次 の 3手 法 が あ る。 ①

地 図 か らの 判 読 に よ る 方 法

航 空 写 真 か らの 判 読 に よ る 方 法

現 地 調 査 に よる方法

概 ね 現 在 の 調 査 に お い て は ,① ~ ③ の 方 法 に よ っ て 得 ら れ た 結 果 を 250m,5

00m, l kmメ ッ シ ュ あ る い は 市 区 町 村 と い っ た 行 政 界 別 に デ ー タ集 計 が 行 わ れ て い る。 ま た ,集 計 に 用 い ら れ る メ ッ シ ュ の 定 め か た に は ,UTM座

標系

(Universal Transvers Mercator Grid System),17直 行 座 標 系 ,経 緯 度 法 等 が あ り,各 調 査 ご と に そ の 座 標 系 が 選 定 さ れ て い る。 地 図 を 利 用 して 定 量 化 を 行 う場 合 ,地 図 に 表 現 さ れ て い る 内 容 を 情 報 工 学 的 手 法 を 用 い て デ ジ タ ル 情 報 に 変 換 す る。 地 図 と して は 国 土 地 理 院 発 行 の 1/25,0

00や 1/50,000の 地 形 図 ,1/25,000の 土 地 利 用 図 の ほ か ,都 内 で は 1/3,000分 市 街 地 現 況 図 や 1/2,500の 国 土 基 本 図 が 多 く利 用 さ れ て い る 。 航 空 機 に よ っ て 撮 影 さ れ た 赤 外 カ ラ ー 写 真 ,天 然 カ ラ ー 写 真 ,マ ル チ ス ペ ク ト0


トル 写 真 を 利 用 して そ の 調 査 対 象 を 抽 出 ・ 定 量 化 す る 場 合 ,そ の 方 法 に は ,点 格 子 法 ,カ ラ ー ス キ ャ ナ 等 の 画 像 解 析 に よ る 方 法 ,パ イ バ ン ド法 (マ ル チ ス ペ ク ト ル 写 真 の み )が あ る 。 表 1-2-1に 東 京 都 に お け る 土 地 利 用 調 査 の 概 要 を 示 す 。 表 1-2-1:東 京都 における土 地利用調査 調査・報告書名

調査内容概要

(1)東 京都土地利用現況調査

」」也和月 駆 (そ の他 ,容 積率,建 べい率など)

23区 500mメ ッシュ

東京を 陽S市 計画局

1982年 度 1987年 度

(2)防 災都市構造実態調査

土地利用比率 (そ の他 ,容 積率,建 ぺい率など)

23区 500mメ ッシュ

東京都都市計日同

1978年 度

(3)東 京市街地再開発計画調査

土地利用比率 (そ の他 ,容 積率,建 べい率など)

23区 500mメ ッシュ

東京都首都整備局 く 現都市計画局)

19田 年度

(4)東 京都市街地状況調査

平均建べい率 =道 路率な ど

23区 250mメ ッシュ

東京書 躇S市 計画局 および 東京消防庁

1972年 度 1979年 度

調査の実施

郷 1年 月

1984年 度

(5)1轟 じ見況調書

緑地面積 ,樹林面積など

東京都市区町村

東京都都市計画局

1977年 3月

(6)± 1也 利用動向調査

土地利用転換動向,主 要施設整備開 層

東京都

東京都都市計画局

毎年度

(7)公 園調書

公園面積 ,公 園名など

東京都市区町村

東京都建設局

1982年 1月

(3),彙 化に関する調査報告 (そ の 1~ その

植栽面積 ,街 路樹調査など

東京都

東京都建設局

毎年度

(9)東 京都現存植生調査

植生現況,1直 生自然度

東京都

東京都公害局

1975年 3月

10)東 京の森林調査

林野面積 ,森 林面積

東京都市区町村

東京都労glt済 局

1981年 度

17)

東 京 に お い て 防 災 対 策 上 ,マ ク ロ な 視 野 か ら 土 地 利 用 を 把 握 し,デ ー タ ベ ー ス と な る も の は 少 な い こ と が わ か る。

1-02


1-3

都 市 域 に お け る リ モ ー トセ ン シ ン グ 利 用 に 関 す る 研 究

1-3-1

リ モ ー トセ ン シ ン グ

リ モ ー トセ ン シ ン グ と は 「 航 空 機 や 人 工 衛 星 等 の プ ラ ッ トフ ォ ー ム に 搭 載 さ れ た リ モ ー トセ ン サ を 用 い て ,地 表 の 対 象 物 か ら 反 射 ま た は 放 射 さ れ る 電 磁 波 を 収 集 し,そ れ ら の デ ー タ を 用 い て 対 象 物 や 現 象 に 関 す る 情 報 を 得 る 技 術 」 111と 定

義 さ れ る。

1-3-1: 1豪言

Dブ L“ )`DSpace Modular Co― ordination Chart 言 十藩 町θ

H(4)´ VH(5)

MODEL

S

H(1)

H(2)

H(3)

FIELD(m)

102

103

104

105

106´ ν 107

101

102

103

104´ ν 105

1

101

102

103_104

MESH(m) PIXEL(m) APPLI―

0.1 建築 区画 街区

CAT10N FIELD

国勢 調査 ゛― 行政 テ タ 土地利用 図

地区 町

市 都市

都市圏 地域 ・ メ・ カロ ホ リス

細 密 数値情 報 住 宅 地図

東 京都 土地 利 用現況調査

国土数 値 情 報

(再 )開 発 地

中心 業 務 地 区 大 規 模 (再 )開 発地

人 口集 中地 区

││ り 小運河

小河川 湖沼 中運 河

中河川 湾岸

市 街 地 (建 物 )

容積 率 建物 構造 凹凸

井戸 端 人工 滝

一 時 集合場 所 (校 庭 ・ 小 公 園)

広域 防 災拠 点

庭 公開 空地

広 域避 難場 所

庭 生 け垣 屋上植栽

小公園

都 市公 園 農地

大運 河 大河川

(狭 )道 路

供給処 理施 設 (避 難 )道 路

ライフ ライ ン 空港

緑 被 地

都 市施 設

/Jヽ

駅舎

・ リス エクメノホ 国家 世界

海洋

1-03


表 1-3-1に 示 す よ う に 居 住 域 に お け る 環 境 場 は Space Modular Co― ordination

Chartt-2)に よ る Sモ デ ル か ら H(5)モ デ ル ま で で あ る。 年 々 巨 大 化 す る 都 市 域 と い う フ イ ー ル ドに あ っ て ,幾 つ か の 建 物 に よ っ て 構 成 さ れ た 市 街 地 空 間 の パ タ ー ン 認 識 に は ,人 工 衛 星 を プ ラ ッ トフ ォ ー ム と す る こ と が 適 して い る 。 ア メ リ カ の 衛 星 LANDSATは ,1972年 7月 の 1号 の 打 ち 上 げ 以 来 ,現 在 は 4号

,

5号 が 稼 動 し て い る .こ れ ら は ,飛 行 高 度 705km,軌 道 傾 斜 角 98.2度 で 太 陽 周 期 の 円 軌 道 を 周 回 す る 。 1周 に 要 す る 時 間 は 99分 で あ り 16日 間 で 地 球 全 体 を カ バ ー す る 。 そ し て 地 球 表 面 の 185kmの 観 測 幅 を , 4種 類 の 感 知 波 長 帯 を 持 つ MSS

(Multi Spectral Scanner)と , 7種 類 の TM(Thematic Mapper)と の セ ン サ ー に よ っ て ス キ ャ ニ ン グ す る 。 MSS,

TMの

い う 2つ

空 間 分 解 能 は ,そ れ ぞ

れ 80mと 30mで あ る 。 ラ ン ドサ ッ ト 1号 ~ 3号 の 諸 元 は ほ ぼ 同 一 で あ る 。 観 測 機 器 に よ る デ ー タ 取 得 の 効 果 的 機 能 を 最 も 発 揮 す る よ う に ,定 期 的 に , しか も 繰 り 返 し地 表 を 観 測 す る よ う に 太 陽 同 期 準 回 帰 軌 道 で あ り,か つ 円 形 の 準 極 軌 道 を 採 用 し,平 均 太 陽 時 9:30aom.に 赤 道 を 北 か ら 南 に 通 過 す る 太 陽 同 期 軌 道 を 周 回 して い る 。 衛 星 は 約 103分 で 地 球 を 一 周 し , 1日 に 約 14周 ま わ り 18日 間 で 全 地 球 の 観 測 を 終 了 す る。 ラ ン ドサ ッ ト 4,

5号 の 軌 道 要 素 を 表 1-3-2に 示 す 。 1表 1-3-2:ラ ン ドサ ッ ト4・

5号 の軌道要 素 :-3)

ラ ン ドサ ッ ト 4号

ラ ン ドサ ッ ト 5号

1986年 6月 1日 Oo時

ッ ク

(UT)

1986年 6月 1日 00時

軌 道 長 半 径

(km)

70778271

7077.5969

0∞ 017299

000012162

軌 道 傾 斜 角 (deg)

982347

98.1472

平 均 近 点 離 角 (deg)

3266252

209.0248

(deg)

1859707

103.8588

昇 交 点 赤 経 (deg)

211.9203

213.2431

987665

987617

6984627

6985961

7009115

700.3177

近 地点 引 数

期 (分 )

遠 地点 高 度

(km) (km)

降 交点 通過時 刻

(平 均 太陽時 )

近 地点 高 度

1

*公 称

9:30(AM)*

9:40(AM)■

´

llrl

1-04


こ の よ う な 軌 道 の ラ ン ドサ ッ ト 1~ 3号 に は ,MSSと

,RBV(Re turn

Beam Vidicon)カ メ ラ の 調 査 セ ン サ ー が 搭 載 さ れ て い て ,MSSは

1台 で ,R

BVは 2台 で 185kmの 調 査 幅 を も ち ,少 し オ ー バ ー ラ ッ プ しな が ら地 表 を 調 査 す る.

MSSデ

ー タ は ラ ン ドサ ッ ト 1~ 3号 で は 6(bit/画

素 ),

4号 で は 8(

bit/画 素 )の 量 子 化 分 解 能 で あ り , 1画 素 の 解 像 力 は 直 径 80mと な っ て い る。 し か し,実 際 の 画 素 デ ー タ が 計 算 機 で 処 理 さ れ る 段 階 で は 約 55m角 程 度 間 隔 で デ ー タ が 供 給 さ れ る こ と に な る .こ の 画 像 は 1~ 3号 よ り 4・

5号 の 方 が 量 子

化 分 解 能 が 向 上 し て い る の で 鮮 明 で あ る.

4号 と 5号 の 新 セ ン サ ー で あ る TMは 7バ ン ドで 地 上 分 解 能 が ,30mで あ る。 各 バ ン ドに は 主 題 図 を 作 成 で き る よ う に ,波 長 帯 が 選 択 さ れ て い る の で ,MS

Sや RBVカ

メ ラ よ りも は るか に正 確 で 高 精 度 の 分 類 図 を作 成 す る こ とが で き

る 。 1~3) 従 来 の リ モ ー トセ ン シ ン グ は ,農 林 業 ,地 理 ・ 地 質 ,水 資 源 ,気 象 等 の 自 然 系 の 解 析 に 利 用 さ れ て き た 。 1-4).1-5, し か し,TMセ

ン サ ー , ま た は 10m,20mの 解 像 度 の セ ン サ ー を 搭 載 す る フ

ラ ン ス の 衛 星 Spotや ,日 本 の 衛 星 MoS-1の 打 ち 上 げ 等 ,科 学 技 術 の 進 歩 に よ っ て

,

社 会 系 の 解 析 に も 用 い る こ と が で き る よ う に な り ,詳 細 な 土 地 被 覆 分 類 図 の 作 成 や ,都 市 域 の 構 造 解 析 に 大 き く 役 立 つ も の と な っ て き て お り ,建 設 省 や 国 土 庁 等 も リ モ ー トセ ン シ ン グ に 対 す る 施 策 を 掲 げ て い る .1~6)

1-05


1-3-2

土 地 被 覆 分類 に関す る研 究

リ モ ー トセ ン シ ン グ 画 像 は デ ジ タ ル デ ー タ で あ る た め ,写 真 判 読 の よ う に 目 視 に よ り地 表 面 の 状 況 を 判 読 す る 他 に ,計 算 機 を 使 用 して 自 動 的 に 分 類 を 行 う こ と が で き る 。 デ ジ タ ル 解 析 は , CCT(Computer compatible Tape)な ど に よ っ て 小 さ な 画 素 (pixel)ご と の デ ジ タ ル デ ー タ を コ ン ピ ュ ー タ ー に よ っ て 様 々 に 数 学 的 に 処 理 し ,プ リ ン トマ ッ プ や プ ラ ウ ン 管 デ ィ ス プ レ イ の 形 で 任 意 の 画 像 を 得 よ う と す る も の で あ る 。 リ モ ー トセ ン シ ン グ に お け る 画 像 解 析 と は ,画 像 中 の 一 個 一 個 の 画 素 が , い か な る ク ラ ス (分 類 項 目 )に 属 す る か を 決 定 す る こ と で あ る。 分 類 項 目 を 何 個 設 定 す る か , ま た , ど ん な ク ラ ス に 分 類 す る か は 利 用 者 の 目 的 に よ っ て 変 化 す る 。 1~3) リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 地 表 状 況 の 判 別 手 法 の 多 く は ,デ ー タ の 散 布 状 況 を 数 学 的 な モ デ ル (特 徴 空 間 )で あ ら わ し,地 表 の あ る 点 か ら 得 ら れ た デ ー タ が ど の モ デ ル に あ て は ま る か に よ っ て そ の 点 を 分 類 し よ う とす る も の で あ る。 分 類 の 手 法 と し て は こ れ ま で 多 く の 手 法 が 開 発 さ れ て き た が ,基 本 的 に は 以 下 に 述 べ る 教 師 な し分 類

(Unsupervised classification)と ,教 師 あ り分 類 (

Supervised classification)に 分 け ら れ る 。 1~7〕 教 師 な し分 類 は n個 の 波 長 域 に お け る 各 画 素 の 観 測 値 か ら 構 成 さ れ る n次 元 の 識 別 空 間 に 於 て そ れ ぞ れ の 観 測 値 ど う しの 距 離 を 基 に い く つ か の グ ル ー プ に ま と め , こ れ ら の グ ル ー プ が 地 上 で ど の よ う な 対 象 物 と対 応 し て い る か を 調 べ る 手 法 で あ る。 ク ラ ス タ 分 析 が 代 表 で あ る が ,距 離 の 求 め 方 や グ ル ー ビ ン グ の 方 法 に よ っ て い く つ か の 手 法 が 提 案 さ れ て い る 。 デ ー タ の ス ペ ク トル 特 性 に 基 づ い て統 計 処 理 の み で分 類 を 行 う た め グ ラ ン ド トゥル ー ス デ ー タが 無 くて も分 類 が 可 能 で あ る が ,分 類 結 果 の 解 釈 に 専 門 的 0経 験 的 な 知 識 が 必 要 で あ る 。 ま た ,予 め 想 定 して い る 分 類 項 目 に 必 ず しも 対 応 す る と は 限 ら な い た め ,普 通 は グ ラ ン ト トウ ル ー ス デ ー タ が 入 手 で き な い 場 合 や 教 師 あ り分 類 の 予 備 検 討 に用 い ら れ る こ とが 多 い. 教 師 と は グ ラ ン ド トウ ル ー ス デ ー タ に 基 づ い て 分 類 項 目 ご と に 選 ん だ 代 表 エ

1-06


リ ア の 特 性 値 の こ と で ,教 師 あ り 分 類 は こ の 教 師 デ ー タ と 各 画 素 の 観 測 値 と を 比 較 しな が ら 各 分 類 項 目 に 振 り分 け て い く 手 法 で あ る . し た が っ て ,教 師 あ り 分 類 を 行 う た め に は グ ラ ン ド ト ウ ル ー ス を 十 分 に 行 う 必 要 が あ る。 ま た ,分 類 項 目の 設定 の 仕 方や 各 ク ラ ス の デ ー タの与 え 方 の よっ て異 な っ た分類 結 果 に な る 場 合 も 多 い た め ,分 類 精 度 を 高 め る た め に は 教 師 の 抽 出 と 分 類 計 算 を フ ィ ー ドバ ッ ク す る 必 要 が あ る 。 分 類 の 主 な 手 法 と して は ,以 下 の よ う な も の が あ る . ・ ツ リー 型 分 類

理 論 的 な 分 類 体 系 の 流 れ に した が っ て ツ リー 型 の 階 層 的 決 定

視 を 定 め ,各 画 素 の 属 す る ク ラ ス を 順 に 追 っ て 判 別 す る 方 法 . ・ レベ ル ス ラ イス法

ク ラ ス ご と に 各 波 長 域 で の 所 属 範 囲 を 設 定 し, こ の n次

元 矩 形 領 域 の い ず れ に各 画 素 が 含 ま れ る か に よ っ て 分 類 す る 方 法. ・ ユ ー ク リ ッ ド距 離 法

そ れぞ れ の ク ラス につ いて波 長毎 の平均 値 を求 め, こ

の 平 均 値 と各 画 素 の 観 測 値 の ユ ー ク リ ッ ド距 離 が 最 短 と な る ク ラ ス に そ の 画 素 を分 類 す る方 法. ・ 判 別 関数法

n次 元 識 別 空 間 に お け る 画 像 デ ー タ の 分 散 共 分 散 行 列 と 各 ク ラ

ス の 平 均 値 か ら判 別 関 数 を 定 め , こ の 判 別 関 数 に よ っ て 各 画 素 を 分 類 す る 方 法 。 ・最 尤法

各 ク ラ ス の 画 素 デ ー タ は 平 均 値 の ま わ り に ガ ウ ス 分 布 して い る と の

仮 定 の も と に 確 率 論 的 に 分 類 す る 方 法 .n次

元識 別 空 間 に お け る各 ク ラス の 平

均 値 ,分 散 共 分 散 行 列 か ら 各 画 素 の 各 ク ラ ス に 対 す る 尤 度 を 求 め ,最 も 所 属 す る確 率 の 高 い と こ ろ に そ の 画 素 を 分 類 す る。 上 記 の 教 師 あ り分 類 の 他 ,最 近 で は ニ ュ ー ラ ル ネ ッ ト ヮ ー ク や フ ァ ジ ー 理 論 を 応 用 し た 分 類 手 法 等 も 提 案 さ れ て い る。 都 市 域 に お け る リ モ ー トセ ン シ ン グ 利 用 に お い て ,研 究 対 象 や 目 的 に 応 し た 多 く の 土 地 被 覆 分 類 手 法 が 提 案 さ れ て い る 。 1~3)-1-17) 国 土 地 理 院 の 研 究 で は 1-18),航 空 機 の MSSデ

ー タ を も と に ,比 演 算 処 理 に

よ つ て 水 面 ,裸 地 ,草 地 ,建 造 物 の 4項 目 の 判 別 が 可 能 で あ り , さ ら に そ の 結 果 と 各 種 航 空 写 真 の 判 読 と の 併 用 に よ っ て 表 1-3-3(a)に 示 す H項 目 の 判 別 が 可 能 で あ る と し て い る .し か し,後 の H項 目 の 判 別 に は や は り熟 練 と膨 大 な 作 業

1-07


量 を 要 し,単 純 に コ ン ピ ュ ー タ 処 理 に よ っ て 判 別 で き る の は 前 の 4項 目 の み で あ る. 梅 千 野 ら の 研 究 で は 1-19),航 空 機 か ら の MSSデ

ー タをも とに最尤法 を用 い

て ,自 動 分 類 を 行 っ て い る 。 地 上 対 象 物 の 土 地 被 覆 に 着 目 した 8分 類 と土 地 利 用 に よ る 8分 類 の 両 方 を 考 慮 す る こ と に よ り ,表 1-3-3(b)に 示 す 13分 類 を 得 て い る。 ・ モート センシン ク に よる地 表分類例 1表 1-3-3:航 空機 か らのリ (a)国 土地理院による研究例 1-18)

リモー トセンシングデータ (MSS,各 種空中写真 )

建造物

緑地

欄 水 1)デ ータ収集

2)分光特性による分類 3)分 光特性およびパターン分類による分類

(b)梅 千野らによる研究例

土地被覆分類 13 (土地被覆とともに,土地利用 を考慮 した詳細な分類 ) 姓 林 林 榊 アスファル ト道路 RoC造 アスファル ト屋根 コンクリー ト道路 RoC造 モルタル屋根 RoC造 アルミ屋根 冽弓遣距己櫛lI ラ II ヽ 】 豊 J目 冒 中 И す 尋 建物などの日影 水面

p■

小住宅 中高層・構造物 大型 田 畑 林 草地 動 劉 lll水 ・池 漱

1-19〕

土地被覆分類 8 (地 止対象物の土地被覆に着目 した分類)

土地被覆分類 8

(土地利用による分類

欄 アスファル ト

欄 道路

コンクリー ト

R・ C造 屋根

RoC造 アルミ屋根

)

RoC造 アルミ屋根

ラ ト贅劉霞卦長

ラ ト雌ョ壼繁長

建物などの日影 水面

建物などの日影 水面

1-08


一 方 , ラ ン ドサ ッ トMSSデ 航 空 機 か ら の MSSデ

ー タ を 利 用 し た 地 表 分 類 と して は ,上 に 述 べ た

ー タ の 場 合 と 同 様 の 手 法 に よ っ て 表 1-3-4(a)に 示 す 8項

目 の 判 別 が 可 能 で あ る こ と が ,NASA(米

国 航 空 宇 宙 局 )の 研 究 1-2° )に よ っ

て 明 ら か に さ れ て い る。 ま た ,日 本 の 科 学 技 術 庁 の 研 究 に よ れ ば 1-21), 多 次 元 レ ベ ル ス ラ イ ス 法 を 用 い れ ば ,東 京 に お い て 表 1-3-4(b)に 示 す 10項 目 の 判 別 が 可 能 で あ る が ,そ の 場 合 で も い ず れ に も 分 類 さ れ な い 地 域 が 多 く 残 る こ と ,一 部 の 地 域 で は 宅 造 地 ,一 戸 建 密 集 地 ,住 宅 密 集 地 ,中 高 層 住 宅 地 の 判 別 が 可 能 で あ る こ と ,な ど が 報 告 さ れ て い る 。 円 満 は 1-22),建 築 基 本 法 で 定 め ら れ た 用 途 地 域 の 分 類 項 目 (第 1種 住 居 専 用 地 域 ,第 2種 住 居 専 用 地 域 ,住 居 地 域 ,近 隣 商 業 地 域 ,商 業 地 域 ,準 工 業 地 域

,

工 業 地 域 ,工 業 専 用 地 域 )が 結 果 的 に 空 間 構 造 と 関 係 が 深 い と 考 え ら れ る た め に こ の 8分 類 と ,ほ か に 水 面 ,裸 地 ,草 地 ,森 林 , ア ス フ ァ ル ト (道 路 ,飛 行 場 )の 5分 類 ,計 13分 類 を ま ず 仮 定 し て ,教 師 な し分 類 を 行 い ,最 終 的 に 8種 類 の 分 類 項 目 の 設 定 を 可 能 と して い る 。 (表 1-3-4(c))分 類 図 全 体 の 精 度 に つ い て , ト レ ー ニ ン グ エ リ ア の 全 画 素 数 に 対 し て ,そ の う ち の 期 待 さ れ た 通 り に 分 類 さ れ た 画 素 数 の 比 を 指 標 と し て 分 類 精 度 を 評 価 して い る 。 結 果 は 全 項 目 平 均 で 1972年 の デ ー タ に つ い て 78%, 1979年 の デ ー タ に つ い て 86%で あ っ た 。 出 口 ら は 1~23),続 計 的 検 定 を 前 提 と す る 重 回 帰 分 析 な ら び に ク ラ ス タ ー 分 析 を 用 い た 方 法 を 時 期 の 異 な る 4つ の MSSデ

ー タ を 適 用 す る と と も に ,時 系 列

的 に 抽 出 可 能 な 土 地 被 覆 情 報 の 検 討 を 行 い ,最 終 的 に 表 1-3-4(d)に 示 す 10分 類 項 目 を 設 定 して い る 。

Forsterは :-24), 1ビ ク セ ル 中 の HOuse,Other buildings,Road,Concrete,

Tree,Grass,Water,Soilの 8つ の カ バ ー の パ ー セ ン テ ー ジ を 予 測 し て い る 。 ま た , ラ ン ドサ ッ ト TMデ ー タ を 用 い た 研 究 と して は , 田 中 ら が 1~25,,市 街 地 と 住 宅 地 。樹 木 及 び 樹 木 を 含 む 草 地 ・ 水 域 ・ 草 地 ・ 工 場 。そ の 他 の 6大 分 類 か ら ,28の 小 分 類 を 設 定 し て い る 。 清 水 ら は ,1~26)プ ロ フ ィ ッ トモ デ ル を 用 い た 土 地 利 用 分 類 を 提 案 し て い る.

1-09


・ に よる地表分 セン シン ク 表 1-3-4:ラ ン ドサ ッ トMSSデ ー タか らのリモート 類例

(a)NASAに よる研究例 1-20)

(b)科 学技術庁による研究例 1-21)

・中心 ビジネス地域 0商 業工業公共醐 地 ・居住地域 1 ・層ヨ主貿り或2 ・水

0制 絲

・ ゴルフ場 ・水田 0畑

。その他 (畑 ・ 草地・沼地 ) (C)円 満 による研究例

0欄

。公園

・ 市街地

畑 。

理 l立

チ 也

1~22)

。水面 (東 京湾等 ) 。裸地 スファル ト被覆の部分も含み,構 造物や植生のない平坦な地表) (ア 。草地 (芝 地 ,ゴ ルフ場) ・森林 (常 緑樹主体の部分 ,明 治神宮 ,皇 居等) 。低層市街地 1 (ほ ぼ第 1種住居専用地域に相 当するもので ,建物階数 1,2階 建ぺい率が比較的小さい) ・低層市街地 2 (低層市街地 1よ り建物密度が高く,植 栽の少ない地域 ) 。中層市街地 (3,4階 以上の様様な高さの建物が高密度に建ち並んでいる地域 ) ・高層市街地 (8~ 10階 以上の建物が整然 と建ち並んでいる地域 ) ,

(d)出 口らによる研究例

1~23,

O Water l

・Water 2

0Ptt field

・ Forest ・Open land l 0 0pen land 2

・Wild field ・ Industrial area ・ Urban area o Residential area

TMデ ー タか らのリモートセンシンク゛による地表分類例

1表 1-3-5:ラ ン ドサ ッ 卜 1~25,

田中らによる研究例 (1溝輌地 と住宅地

(2)樹 木で覆われた草地

(3)期 (4)草 で覆われた地表

(5)工場の建て られた地区

建物の集合 している地区 :風厚讐黎異憲倉茎瓦堪農蛇マその iF層 ・山林を伐採 した宅地造成地 (そ の 2) ・切土又 は盛土を したばかちの土地 ・運動場 0森 林 (そ の 1) ・森林 (そ の 2) ・樹木と草地の混合 (そ の 1) ・樹木と草地の混合 (そ の 2) ・水面の明るさの程度 1 ・水面の明るさの程度 2 ・水面の明るさの程度 3 ・水面の明るさの程度 4 0上記に異なる水色を示すところ 。 ・畑 ・芝地 (そ の 1) ・芝地 (そ の 2) 水田 0-

・工場の動 明るさの程度 1 0工 場の動 明るさの程度 2 0工 場の屋根の明るさの程度 3 ・工場の屋根の明るさの程度 4 (6)上記以外の主な種類の地表 ・草木と土石が混合する地表 ・πル掛コ″リート 舗装された地表 。コン ・薄い芝生に覆われた裸地 刀―卜 舗装された地表

1-10


最 近 で は, ビ ク セ ル の 土 地 被 覆 が 単 一 の ビ ュ ア ピ ク セ ル の ほ か, ピ ク セ ル 中 に 複 数 の 土 地 被 覆 の カ テ ゴ リ ー が 含 ま れ る ミ ク セ ル が あ ら わ れ ,こ れ に 関 す る 検 討 が な さ れ て い る .梅 干 野 ら は 1~27,航 空 機 を 用 い 実 際 の 土 地 被 覆 状 況 と リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ を 画 素 ご と に 対 応 づ け て い る。 垂 水 ら は 1~28,ラ ン ドサ ッ トの TMデ ー タ と 都 心 部 の 一 定 地 区 を 対 象 と し た 野 外 調 査 の 結 果 得 ら れ た 土 地 被 覆 情 報 に つ い て ,最 尤 法 を 適 用 し,分 類 結 果 に 含 ま れ る ミ ク セ ル の 土 地 被 覆 情 報 を 解 析 し て い る 。 ア ス フ ア ル ト・ ア ス フ ァ ル ト影 ・ 芝 地 ・ 樹 木 ・ 水 面 と い う 5つ の カ テ ゴ リ ー に 従 っ た 最 尤 法 に よ る 分 類 で は , ミ ク セ ル に 含 ま れ る 土 地 被 覆 分 類 以 外 へ と分 類 さ れ る 現 象 は ほ と ん ど 見 ら れ ず ,樹 木 と 他 の 土 地 被 覆 と の ミ ク セ ル で は , ミ ク セ ル 内 の 面 積 割 合 に か か わ ら ず ,樹 木 の 情 報 が 失 わ れ や す い こ と等 を 明 らか に し て い る.

本 論 文 で は ,表 1-3-6に 示 し た ラ ン ドサ ッ ト TMデ ー タ を 利 用 し,土 地 被 覆 分 類 を 行 っ た。 1表 1-3-6:解 析 に使用 した

TMデ ー タの概要

観測 日

1984年 11月 4日

観 測 エ リア (PATH― ROW)

107-035 107-036

1)0.45~ 0.52μ m

使 用 バ ン ド

2)0。 52~ 0.60 μ m

3)0.63~ 0.69 μ m

4)0。 76~ 0。 90μ m

5)1.55~ 1.75μ m 6)10.4~ 12.5μ m* 7)2.08~ 2.35μ m

*バ ン ド6は 地 上 分 解 能 120m で あ るた め 土 地 被 覆分 類 に は用 い て い な い 。

ま ず 地 球 の 曲 率 や 走 査 に よ る 歪 み を 補 正 す る た め ,GCP(Ground

Control

Point)ベ ー ス に 幾 何 補 正 し,同 時 に , 1画 素 (ピ ク セ ル )の 大 き さ を 25m× 25 mに 補 正 す る .GCPは

位 置 の か た よ り が な い よ う に 44点 選 び ,国 土 地 理 院 発

行 の 1/25,000地 形 図 に よ り ,各 点 の 経 緯 度 を 求 め 変 換 を 行 っ た .そ し て ,残 差 の 標 準 偏 差 は 各 点 と も 1画 素 以 内 で あ る こ と を 確 認 し た .

1-11


次 に 土 地 被 覆 分 類 の 項 目 を 設 定 し た 。 以 下 に 示 す H項 目 と し,国 土 地 理 院 発 行 の 1/25,000地 形 図 と 1980年 撮 影 の 航 空 写 真 と を 用 い , こ れ ら と,TMデ

ータ

の 観 測 日 と 土 地 被 覆 に 変 化 が な い と確 認 さ れ た 地 点 を ト レ ー ニ ン グ エ リ ア と し て 選 ん だ。

1)水

域 :海 ,河 川 ,池 ,湖 沼

2)森

林 :樹 林

3)草

4)芝

5)裸

地 :土

6)ア ス フ ァ ル ト 7)低 層 市 街 地 1:一 般 低 層 市 街 地 ,密 集 低 層 市 街 地 ,地 上 階 数 1~ 3 8)低 層 市 街 地 2:田 園 調 布 ,成 城 等 ,高 級 住 宅 街 一 般 に 郊 外 に 多 く み ら れ る 緑 の 比 較 的 多 く存 在 す る 低 層 市 街 地 ,地 上 階 数 1~ 3

9)中 層 市 街 地 1:一 般 中 層 市 街 地 ,地 上 階 数 4~ 7 10)中

層 市 街 地 2:高 島 平 ,八 潮 等 ,比 較 的 整 備 さ れ て い る 中 層 市 街 地

,

地 上 階 数 4~ 7

11)高

層 市 街 地 :地 上 階 数 8以 上 の 建 物 群

1-12


写真 1-3-1(a):土 地 被 覆 分 類項 目 と トレー ニ ング エ リア (1984年 10月 31日 撮 影 :1/10,000)

僣 島 押 ” ル

写真 1-3-1(b):土 地被覆分類項 目と トレーニ ングエ リア (1984年 10月 31日 撮影 :1/10,000)

1-13


地 表 面 の 被 覆 が 物 質 に よ っ て 異 な る 分 光 特 性 を 有 す る こ と か ら,表 1-3-5に 示 し た 各 バ ン ドに お け る CCTカ ウ ン ト(0~ 255の デ ジ タ ル 値 )は , 図 1-3-1(a), 図 1

-3-1(b)に 示 す よ う に 各 分 類 項 目 ご と に 異 な っ た 値 を 示 す . こ の こ と を 利 用 し,各 項 目 の 特 徴 が 出 る バ ン ド 間 の CCTカ ウ ン トの 比 を 求 め

,

ト レ ー ニ ン グ エ リ ア か ら抽 出 し た サ ン プ ル デ ー タ と の 比 を 比 較 す る 比 演 算 法 を 用 い ,分 類 しや す い 自 然 被 覆 か ら ,人 工 被 覆 へ と 順 次 ふ る い 落 と し に よ る 方 法 で 分 類 し た。

ンド │ 1図 1-3-1(a):土 地被 覆分類項 目別 TMデ ー タバ ン ドごとの CCT値 の 例 (人 工被 覆

)

~ 123457 バン ド 1図 1-3-1(b):土 地被覆分類項 目別

TMデ ー タバ ン ドごとの CCT値 の例 (自 然被覆 ) 1-14


1-3-3

リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い た 応 用 に 関 す る 研 究

円 満 ・尾 島

1~29)は 気 象 衛 星 タ イ ロ ス , ノ ア に 搭 載 さ れ た AVHRR(改

高 分 解 能 放 射 計 )に よ る 熱 映 像 の 解 析 を 行 い ,ラ ン ドサ ッ トの MSSに

良型 よる地

表 状 況 調 査 結 果 や 地 上 気 象 デ ー タ と の 関 係 を 調 べ て い る。 梅 干野 らは

1~30), リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 住 宅 地 の 熱 環 境 解 析 に 関 す る 研

究 に お い て ,航 空 機 に よ る リ モ ー トセ ン シ ン グ と 地 上 実 測 に よ る 観 測 結 果 か ら

,

種 々 の 建 築 外 部 空 間 に お け る 熱 環 境 の 実 態 を 把 握 し よ う と して い る 。 森 山 は 1~31),地 表 面 熱 収 支 や 熱 拡 散 モ デ ル に 基 づ い た 気 温 の 予 測 計 算 を 行 う た め に ,ラ ン ドサ ッ トデ ー タ を 用 い て 日射 反 射 率 や 蒸 発 比 と い っ た 地 表 面 熱 特 性 地 の 地 域 的 な 分 布 を 検 討 し て い る。 都 市 を 対 象 に 気 温 の 予 測 計 算 を 行 う と緑 地 や 水 面 な どの 濡 れ た地 表 面 の 日 中 の 気温 低 下 と人 工 排 熱 に よ る夜 間 の 気 温 上 昇 と が 支 配 的 と な る こ と か ら ,緑 地 と 水 面 の 土 地 被 覆 率 を 求 め て い る 。 都 市 域 の 市 街 地 形 態 評 価 に 関 し て は ,斉 藤 ら に よ る 研 究 1-32)が ぁ る 。 ま た

,

ポ リ ゴ ン 形 状 を 成 し て い る も の と の 比 較 と し て は ,出 口 ら に よ る 市 街 化 区 域 等 の 土 地 利 用 規 制 に 関 す る 研 究 1-33)ヵ ,ぁ る が , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る デ ー タ は 既 存 の 統 計 調 査 と と も に土 地 利 用 条 件 図 作 成 の 為 の カ テ ゴ リ ー の 一 つ と して 用 い られ て い る に す ぎ な い。 地 方 都 市 に 関 して は ,長 野 県 を 中 心 と し た 高 木 ら の 研 究 1-34)が ぁ る 。 都 市 域 の 緑 被 に 関 して は ,大 嶋 ら 1~35,ゃ ,梅 千 野 ら 1~36)の 研 究 が あ る 。 尾 島 は ,人 工 衛 星 に よ る リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 広 域 性 や 同 時 性 と い っ た 特 徴 を 生 か し,都 市 間 比 較 を 行 っ て い る .図 1-3-2は ,各 都 市 の 中 心 か ら 半 径

30kmの 土 地 被 覆 構 成 比 を 示 し て い る 。 ま た ,図 1-3-3は 人 工 被 覆 地 率 を ,図 1-3 -4は 自 然 被 覆 地 率 を そ れ ぞ れ あ ら わ し て い る 。 こ の よ う な 人 工 衛 星 の デ ー タ に よ る 比 較 は ,特 に 地 図 の 整 備 が 完 全 で な い 諸 外 国 に お い て は 有 効 な も の で あ る と い え る。 防 災 分 野 で の リ モ ー トセ ン シ ン グ 技 術 の 適 用 例 と し て は ,豪 雨 の 予 測 ,洪 水 氾 濫 ,土 砂 災 害 ,火 山 災 害 等 へ の 利 用 が あ る 。 1~37)

1-15


都 市 防 災 の 観 点 か ら の 解 析 研 究 と し て は ,金 子 ら 1~38)が ,航 空 機 MSSデ

タ を 用 い た 構 造 物 そ の 他 の 要 素 の カ テ ゴ リ 分 類 を 行 い ,東 京 都 。東 京 消 防 庁 が 定 め た 平 均 建 べ い 率 ・ 建 物 混 成 率 。道 路 率 ・ 空 地 率 と い っ た 防 災 指 標 と 比 較 し て い る。 藤 村 は 1~39),都 市 防 災 環 境 評 価 に 必 要 な 地 物 を 遠 隔 計 測 画 像 か ら 抽 出

,

判 別 す る 階 層 的 方 法 。高 速 処 理 法 を 示 し, ま た ,処 理 結 果 を 用 い て 都 市 の 危 険 度 を 評 価 す る 方 法 を 示 して い る 。 0

20

〈t,高 層) (低 層 ) 東

40

60 (ネ

果i也・葦二也)

80

loO(I)i

(森 林 ) 水域 )

ニ ューヨ ーク

ノヽ

ロ ン

ドン

Jヒ

,貢

図 1-3-2:世 界 の 都 市 の 半径 30km内 土 地被 覆構成 比

解析デ ータ

1980年 東京 ニ ュ ー ヨ ー ク 1978年 パ :ノ ロ ン ドン 上海 北京

中心 4月 22日 観 測 7月 7日 観 漫1

1973年 3月 23日 観 測 1979年 6月 20日 観 測 1981年 7月 15日 観 測 1979年 5月 21日 観 測

東京駅 エ ン パ イ ア ス テ ー トビル ノ ー トル ダ ム 寺 院 国会議事堂 ガ ーデ ン プ リ ッジ 天安門

1-16


100

´ ` ― ヽ 二 こ 三 二 :`

人 工 被 覆 率

` 、 .バ

80

` `

` ヽ

ヽ 、

ヽ γ y

60

:ノ

フ 、

ヽ 、

、 ヽ

~

` `` ミ ミ ミ 、

\ ` \ \

\ I\

、一 ユ~ヨ ~ク ヽ

\`

40

20

11

) lr')\

・ 上海・. 、′ へヽ 、北京 ヽ

Ч

-a-------a

^

ヽ __.

o510

15?o2530 中心 か らの距離 (Km) 図 1-3-3:世 界の都市の距離 帯別 人工被覆地率

100 '-'r-----'-'-.

--

、 rr,ハ ヽ 8。

自 然 被 覆 率

r/ 6。

/

/

. , ノ

20

/

:北 京

4。

ロ ン ドン ン

上海

ヽ ´

/

^ヽ 、

/

/

ノ 1// 、 ~東

多 く/´

/

__

/ ´

京ノ

/ ´

´ /´

′` ヽ、

t

″― て ュ_」 ― ク

/ ヽ 介V″7τ /′ ′

o510

(

15202530 中心 か らの距高性 (K In) 図 1-3-4:世 界の都市の距離帯別 自然被覆地率

1-17


1-4

都 市 防 災 対 策 に 関 す る研 究

1-4-1

都 市災害 の定 義

災 害 と は , そ の 要 因 (素 因 や 原 因 な ど )が 自 然 的 な も の で あ れ 人 為 的 な も の で あ れ ,人 間 及 び 人 間 社 会 に 何 ら か の 破 壊 力 が 加 わ っ て ,人 命 が 失 わ れ た り社 会 的 財 産 等 が 失 わ れ る こ と に よ っ て ,そ れ ま で に 構 築 さ れ て き た 社 会 的 均 衡 が 崩 れ る こ と を 言 う。 都 市 災 害 と は ,都 市 的 災 害 ,都 市 に お け る 災 害 の こ と で あ る が ,都 市 活 動 を 支 え る 技 術 が 近 代 化 さ れ ,都 市 空 間 が ま す ま す 高 度 に 利 用 さ れ る よ う に な る と

,

災 害 の 態 様 が 質 的 変 貌 を 遂 げ ,都 市 災 害 と い う 新 し い 概 念 で 総 括 した ほ う が 説 明 し や す い 場 合 が 出 始 め て い る。 一 般 的 に は 災 害 の 被 災 規 模 が 都 市 的 ス ケ ー ル の 場 合 に も 用 い ら れ る が ,都 市 の 在 り 方 そ の も の が 被 災 規 模 を 拡 大 さ せ て し ま っ た よ う な 場 合 や ,人 口 や 施 設 が 集 中 して い る 都 市 部 だ か ら起 こ っ て く る 多 様 な 災 害 現 象 の 場 合 を 都 市 災 害 と称 して い る 。 1~41)

1-4-2

時空間モデル

首 都 東 京 に 代 表 さ れ る よ う な ,産 業 ・ 情 報 。人 口 が 集 積 して い る 巨 大 都 市 に お い て ,い ざ 大 震 災 の よ う な 災 害 が 起 こ れ ば 被 害 は 計 り知 れ な い 。 防 災 対 策 に お い て は ,各 分 野 で の 防 災 研 究 と そ れ ら の 総 合 化 に よ る 対 策 の 立 案 が 必 要 と 考 え ら れ る。 図 1-4-1は ,都 市 防 災 の た め の 対 策 と 評 価 へ の ア プ ロ ー チ の フ ロ ー で あ る 。 初 期 条 件 は ,一 次 平 衡 (安 全 ・ 安 心 状 態 )で ス タ ー トす る 。 人 間 が 活 動 を す る こ と に よ っ て , 災 害 要 因 が イ ン パ ク トを 与 え ,バ ラ ン ス が 崩 れ 危 険 な 状 態 に な り 対 策 を 講 ず る 必 要 性 が 生 じ る 。 あ る い は ,災 害 抑 止 要 因 と な る も の が ,抑 え よ う と す る。 こ こ で ,一 次 破 壊 系 と して 自 然 系 ・ 建 物 系 ,二 次 破 壊 系 と し て ラ イ フ ラ イ ン を 主 と す る 社 会 系 ,二 次 破 壊 系 と して 人 間 行 動 を 定 義 す る 。 一 次 対 策 で は 対 応

1-18

,


し き れ な い 場 合 ,あ る い は 二 次 破 壊 が 起 こ っ た 場 合 は 二 次 対 策 で 応 し ,二 次 対 策 で は 対 応 し き れ な い 場 合 ,あ る い は 三 次 破 壊 が 起 こ っ た 場 合 は 三 次 対 策 で 応 し ,最 終 的 に 平 衡 状 態 を 目 指 す 。 図 に 示 す 評 価 項 目 で チ ェ ッ ク し ,平 衡

(安 全 )

状 態 で な い と 判 断 さ れ た 場 合 対 策 を 行 う。 表 1-4-1は ,各 種 防 災 施 設 と ,空 間 の 関 係 を あ ら わ し た も の で あ る 。

Sモ デ ル は 地 上 観 測 (グ ラ ン ド ト ウ ル ー ス )に よ り , ま た H(1)モ デ ル は 航 空 機 , H(2)~ は 人 工 衛 星 を プ ラ ッ ト フ ォ ー ム と し た リ モ ー トセ ン シ ン グ で 計 測 が 可 能 で あ る。

危 険地 域 (赤 )を

一次破壊系 自然系 ・建物系

空地 確 保 防 火遮 断帯 不燃 化 軍 ・ ・ り ンヘ゜ルト ク 運 河 都 市再開 発 「

数 値情 報

行政資 料

地 域危 険度

緑 被、空 地、水域、木遣 住宅 (密 集率 )・ 工場 、危 険物施 設、地 Lt・ ・ ・

地 下空間利 用 ライフラ インの 安全性

゜ ° ・ュア ルわトワーク(ハ ック テ アフ ア )共 同溝 設備更新 用 途地 区指定 工場立地

二次破壊 系 社 会系

各 種配 管 図 7フ ・ ヒ ング

耐用 年限

運 転状 況

・―消費量 都 市活動量 (工 れキ 上水、下 水、 エ ネルギ ー供給網、 情報系、交通系、・・・

施 設の 安全度

二次 破 壊 系 人間行動

各種防災 対 策 避 難ヨr練 ・ 教 育

゛ ナビケ―ションシステム ーション (広 域 火 災・ 地 震 。洪水 時 ) シュミレ

役所 、公 安、消防、警察、 放送 、通信、情報伝達 、・ 。

MODEL E∥ D

対 河 策項 東唄 目 日

評 価項 目

図 1-4-1:都 市防 災 の ための 対 策 と評 価 へ の アプ ロー チの フ ロ ー

1-19


表 1-4-1:各 種防災施設 とSpace Modular Co― ordination chart

MODEL

S

H(1)

H(2)

H(3)

FIELD(m)

102

103

104

105

101

102

103

101

102

MESH(m) PIXEL(m)

0。 1

避 難 系施 設

公開空地 庭

一 時 集合場所 避難所

広 域避難場所 避 難道路

広域 防災拠 点

延焼遮断 ・ 火災防御 系 施設

延焼防 止線 耐火建 物 消火水利

防火 区画 延 焼遮断帯 消 防車通 行 可能 道路

市 街 地 内 空地 緑 地 保 全地 区 生産緑 地

郊外 空地 市街 化調整 区域 近郊 緑地保 全 地域

医療 救 護 系 施設

救護所

救 護所

救 急病 院

拠点病院

配給拠点

配 給拠 点 集積所

緊急 輸送路 輸送 拠 点

町村 地 区防災基地

区市 地 域 防災基地 同報無線

国 都道府県 広 域 防災拠 点 マスコミ

輸送 系施 設

情報広報 系 施設

個人

1-20


1-4-3

東 京 都 にお け る防災 対 策

東 京 都 防 災 会 議 で は ,災 害 対 策 基 本 法 (昭 和 36年 法 律 第 223号 )の 規 定 に 基 づ き ,都 防 災 会 議 が 作 成 す る 計 画 で あ っ て ,都 ,市 町 村 ,指 定 地 方 行 政 機 関 ,指 定 公 共 機 関 ,指 定 地 方 公 共 機 関 等 の 防 災 機 関 画 素 の 有 す る 全 機 能 を 有 効 に 発 揮 して ,都 の 地 域 に お け る 震 災 に 係 わ る 災 害 予 防 ,災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 を 実 施 す る こ と に よ り,都 の 地 域 並 び に 住 民 の 生 命 ,身 体 及 び 財 産 を 災 害 か ら 保 護 す る こ ヽレ を 目 的 と した 地 域 防 災 計 画 を 明 ら か に して い る 。 1~42)-1-47)

計画 の 方針 防 災 機 1劇 の 業務 大綱

東京 の地勢の概況

防 災 都市 づ くり

施設 構造物 等の安全化

地震 火災等の防止

防災行動力の向上

都 地 域

応 急活動体制

情 報の 収集・ 伝達

災害救助法の適用

相互協 力・ 派遣 要請計画

消防 ・ 危険物対策

⌒ 震

水防 ・ 津波対策 警備・ 交通規制

災 編

救 助 ・ 救急計画 医療救 護計画 飲 料水 ・食料・ 生活必需品等の 」t給 計画 緊急輸送計画

重掃・防疫・死体処理計画 応 急住宅 対策 教 育・ 金融・労務計画 ライフライ ン施設 の応急対策 公 共施設 等の応急対策 民 生安定のための 緊急計画 災 計

2イ フライン施設の復1日 計画

画 激 甚災害の指定計画

図 1-4-2:東 京都地域 防災計 画の体系 1-42)

1-21


ま た ,地 震 災 害 に 強 い 都 市 づ く り,地 震 対 策 事 業 を 実 施 す る 際 の 参 考 ,防 災 意 識 の 高 揚 に 役 立 て る こ と を 目 的 と し,地 域 危 険 度 測 定 調 査 を 実 施 し て い る 。 調 査 は ,市 街 化 区 域 を 対 象 と し,地 盤 性 状 ,建 物 ,人 的 ,火 災 ,避 難 の 面 か ら 地 域 ご と の 危 険 の 度 合 を 科 学 的 に 測 定 調 査 し ,総 合 化 し た 危 険 度 を 求 め る も の で あ る。 国 土 調 査 法 に よ る 直 角 座 標 系 (Ⅸ 系 )に よ る 500mメ ッ シ ュ で ,区 部 に つ い て は , 1984年 5月 ,第 2回 調 査 結 果 を 公 表 (第 1回 調 査 は ,1975年 H月 ) し,多 摩 地 域 に つ い て は , 1986年 度 に 第 2回 調 査 結 果 を 公 表 し て い る (第 調 査 は ,1980年

1回

7月 )。 1~48)

表 1-4-2:東 京都 に よ る第 2回 地 域危 険度 算定 フ ロー

1-48)

の る 技 建 物 害 ⑤ [よ 奇 港

D地 震の想定 │

⑥避難の困難性

闘東 大 地 震

(1923年 )級

(M=79) │ " &*it*rP.

・ 既 往 の 地震 被 害

。地 表最 大 加 速度

l

° 宦 霧l亀 露雀

i . E*8fr:'cotEti

。出 火 ・ 火気器具 器具別数量 器具別、建物別 出火危険補正 ・ 危険物 施設別数量 品名別、施設別 出火危険補正 ・ 地盤 と建物及 び工作 物 との関係 によ る補 正 (震 害係数〉 。建物の焼失 ・ 延焼要因 (木 遺建物、特殊可 燃物 ) 。延焼助長要因 (危 険物、可燃 生ガ ス) 。延焼阻止要因 (空 地、耐火重 物F)

。道 路 障 害 物 (自 動車、 プ ロ ンク塀 電性等 ) ・ 避難混雑による選難遷 度の低減 (還 難す る人、障害物 更 LttL)

°

1]:裏 。 護栞にlL愚 難速度あ │

低減 。避 難 所 要時 rel ・ 還難人 ロ

霊甲´ ¨ 、__│

'1本 (消 防水利、消防隊、 │

消防団)

総 合危険魔 ラ ンク 4

4要 素の合鼻値

― ― ― ― ― -― ― -

14 ~ 16

――- 10 ~ 13 3 -― ―――

2 -6~ 1 -一一 -2~ 0

-― ―――――-

人 的 危 険 魔

火 災 危 険 度

避 難 危 険 度

9 5

-1 0 -

総 合 危 険 度

東 京 消 防 庁 で は ,市 街 地 に 内 包 す る 災 害 危 険 要 因 を と ら え る こ と を 目 的 と し て ,建 物 ,道 路 ,空 地 等 の 状 況 を 調 査 し,250mメ ッ シ ュ で 町 丁 目 ,消 防 署 管 轄 区 域 及 び 区 ご と に 集 計 し て い る 。 1~49)

1-22


1-4-4

都 市 防 災 対 策 に お け る リ モ ー トセ ン シ ン グ

防 災 情 報 シ ス テ ム に お い て は ,時 間 ・ 場 所 に か か わ ら ず 情 報 の 相 互 伝 達 が 可 能 で あ り,そ の 安 全 性 の 面 か ら 回 線 ・ セ ン タ ー 等 の 複 数 設 置 や 分 散 ・ 集 中 処 理 に よ る 相 互 バ ッ ク ア ッ プ 機 能 を も た せ る こ と が 必 要 と な る 。 ま た ,防 災 の み を 目的 とす る シ ス テ ム で は使 用 率 が 低 い ため, シ ス テ ム 構 成 に お いて は既 存 シ ス テ ム の 有 効 利 用 や 平 常 時 に も 利 用 可 能 な も の と し な け れ ば な ら な い。 防 災 活 動 に お け る 必 要 情 報 は 図 1-4-3に 示 す よ う に ,そ の 対 象 と す る ス ケ ー ル ・ 活 動 主 体 ・ 災 害 レ ベ ル に よ っ て 内 容 。精 度 が 異 な る 。 ま ず ,都 市 レ ベ ル に お い て は コ ン ピ ュ ー タ ー 安 全 セ ン タ ー を 設 置 し ,大 型 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ ー に よ っ て 防 災 通 信 拠 点 ・ 相 互 バ ッ ク ア ッ プ シ ス テ ム (非 常 時 )や 研 究 ・ 情 報 処 理 サ ー ビ ス (平 常 時 )と し て 利 用 す る .500mメ ッ シ ュ で 示 さ れ る 地 区 レ ベ ル で は コ ミ ュ ニ テ イ ・ コ ン ピ ュ ー タ ー セ ン タ ー が 安 全 セ ン タ ー と 結 ば れ て ,地 区 防 災 セ ン タ ー や ビ ル 管 理 コ ン ピ ュ ー タ ー の パ ッ ク ア ッ プ (非 常 時 )お よ び 教 育 ・ 文 化 施 設 (平 常 時 )と して 利 用 さ れ る 。 さ ら に 各 世 帯 に お い て は コ ミ ュ ニ テ ィ ・ コ ン ピ ユ ー タ ー セ ン タ ー と CATV等

を 通 して 防 災 ・ 防 犯 等 の 各 種 サ ー ビ ス が 可 能

と な る 。 こ れ ら セ ン タ ー 間 は 光 通 信 ケ ー プ ル と 称 さ れ る 1~ 2MBPS高

品位

回 線 で 結 ば れ て 互 い に バ ッ ク ア ッ プ し合 い ,分 散 さ れ た セ ン タ ー 同 士 の デ ー タ 伝 送 を 可 能 に して い る。 こ の 伝 送 系 も 地 中 化 洞 道 に よ る 有 線 の 耐 震 性 強 化 に よ つ て 安 全 性 が 守 ら れ て い か な け れ ば な ら な い 。 1-54) こ う し た 防 災 情 報 シ ス テ ム の 流 れ の 中 で , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ は 計 測 や 実 地 調 査 で 判 断 ・ 制 御 す る た め に 不 可 欠 な 計 測 デ ー タ ベ ー ス の 一 つ と して

,

大 き な 役 割 を 果 た す も の と考 え ら れ る。

1-23


一 鰐

_痴――黒巣 ~一

リモ ー ト・ セ ンシ ン グ

回線

図 1-4-3:防 災情報 システム 概念図

1

ー54)

1-24


1-5

結 論 と本 研 究 の 位 置 づ け

第 1章 で は ,従 来 に お け る 行 政 デ ー タ を 用 い た 安 全 性 と リ モ ー トセ ン シ ン グ の 解 析 能 力 に 関 す る 文 献 研 究 を 行 っ た。 主 な 結 果 を ま とめ る と以 下 の よ う に な る。 ① 東 京 に お け る 防 災 対 策 上 ,マ ク ロ な 視 野 か ら土 地 利 用 を 把 握 し,デ ー タ ベ ー ス と な る も の は 少 な い. ② ラ ン ドサ ッ トMSSよ

り も 解 像 度 の 高 い TMセ ン サ ー を 用 い て , よ り詳 細 な

土 地 被 覆 情 報 が得 ら れ る可能 性 が 高 くな っ た。 ③ 都 市 域 に 対 して は 土 地 被 覆 分 類 手 法 の 提 案 や 熱 環 境 に 対 す る 解 析 が あ る が

,

防 災 計 画 に応 用 しよ う とす る 研 究 は 少 な い. ④ 防 災 分 野 で の リ モ ー トセ ン シ ン グ 技 術 の 適 用 例 と し て は ,洪 水 氾 濫 ,火 山 災 害 等 へ の 利 用 研 究 は あ る が 都 市 防 災 の 観 点 か らの 解 析 研 究 は 少 な い。

以 上 の 従 来 研 究 の 成 果 の 上 に た っ て , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 精 度 の 向 上 と 行 政 デ ー タ の 安 全 面 に お け る 物 理 的 不 足 を 補 っ て ,具 体 的 に 行 政 デ ー タ と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 両 者 を あ わ せ て い く こ と が 必 要 と 考 え た .100km圏

10km圏 に お け る 土 地 被 覆 等 を 調 査 し,防 災 計 画 の 策 定 に 役 立 て る こ と を 目 的 と す る。

1-25

,



2-1

国 土 に 関 す る 様 々 な 地 理 情 報 は ,主 と し て 行 政 に よ る 各 種 統 計 調 査 資 料 に 基 づ い て い る 。 し か し, こ れ ら の 情 報 収 集 の 為 の 広 域 で 詳 細 に わ た る 現 地 調 査 に は ,膨 大 な 作 業 を 必 要 と し,労 力 ・ 時 間 0経 費 等 の 面 か ら み て も ,更 新 が 極 め て 困 難 で あ り ,時 系 列 的 な デ ー タ の 収 集 が 難 し い 場 合 が 少 な く な い .ま た ,数 年 に 一 度 の 統 計 調 査 で は ,時 々 刻 々 と 変 化 し て い る 現 代 に お い て 即 時 的 な 情 報 を 得 る こ と が で き な い 。 更 に ,個 々 の 情 報 の 仕 様 が 異 な り ,集 計 や 加 工 と い っ た 処 理 に 手 間 が か か り ,公 開 さ れ る の に 情 報 と 現 況 と の 間 に 時 間 的 ず れ が 生 じ て し ま う。 都 市 基 盤 整 備 や 地 域 冷 暖 房 の 導 入 地 選 定 ,都 市 施 設 の 配 置 計 画 等 に お い て は 行 政 区 分 に と ら わ れ ず ,実 際 の 人 口 分 布 あ る い は 市 街 地 分 布 に 即 し た 都 市 域 の 画 定 を 行 い ,そ れ に 基 づ く計 画 策 定 を 行 う こ と が 広 域 行 政 サ ー ビ ス 資 料 と して 不 可 欠 で あ る 。 ま た ,そ の よ う な 実 際 に 即 し た 都 市 域 の 経 年 変 化 に よ っ て 都 市 動 態 を 知 る こ と は 環 境 ア セ ス メ ン トの デ ー タ と し て ,各 種 地 域 計 画 に 必 要 で あ る。 本 章 で は,

2-2で

各 種 土 地 利 用 の 調 査 デ ー タ の 概 要 を 示 す 。 2-3で

は行

政 デ ー タ を 真 の 値 と 仮 定 し,そ れ ら と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 う こ と に よ り ,デ ー タ の 精 度 を 検 証 し,利 用 す る に あ た っ て の デ ー タ の 有 効 性 を 考 察 す る。

2-01


2-2

行政 による土地利用 調査

国 レ ベ ル で の 土 地 利 用 に 関 す る メ ッ シ ュ デ ー タ に は ,国 土 数 値 情 報 や ,細 密 数 値 情 報 (宅 地 利 用 動 向 調 査 )等 が あ る .

2-2-1

地 形 図 と土 地 利 用 図

地 図 は 大 き く分 け る と ,一 般 図 と 主 題 図 と 特 殊 図 の 三 種 類 と な る。 一 般 図 は , あ る 地 域 の 地 形 ,水 系 ,集 落 ,交 通 ,土 地 利 用 等 ,多 く の 人 が 必 要 と す る 基 本 的 な 情 報 を 盛 り込 み ,多 目 的 の た め に 使 用 で き る よ う に 作 成 さ れ て い る 。 地 図 の 縮 尺 に よ っ て ,い く つ か の 種 類 に 分 け ら れ る 。 1/50万 図 は ,関 東 地 方 と か 九 州 地 方 と い っ た 大 き さ の 地 域 を 概 観 で き る 地 方 図 ,1/20万 図 は 地 域 の 大 勢 を 示 す 地 勢 図 ,1/50,000・

1/25,00001/10,000の 縮 尺 の 地 図 は 地 形 図

1/5,00001/2,500図 は 国 土 基 本 図 と そ れ ぞ れ 呼 ば れ て い る .い ず れ も 国 土 地 理 院 が ,全 国 的 に 統 一 し た 表 現 法 と 精 度 で 作 成 し,刊 行 して い る 。 主 題 図 の 一 つ で あ る 土 地 利 用 図 は ,土 地 の 利 用 状 態 を 現 地 調 査 お よ び 空 中 写 真 ・ 資 料 に よ っ て 調 査 し,1/25,000地 形 図 上 に 色 分 け して 示 し た 地 図 で あ り

,

国 土 利 用 計 画 の 基 礎 資 料 と し て 利 用 さ れ る ほ か ,地 域 開 発 等 に も 利 用 さ れ て い る 。 ~2)

2-02

,


2-2-2

国土 数値情報

国 土 数 値 情 報 は ,国 土 庁 が 構 築 し た 経 緯 度 法 に よ る 約 l km四 方 の 地 域 細 分 情 報 を 基 本 と し た 数 値 情 報 シ ス テ ム で あ り ,全 国 規 模 の 情 報 で あ る 。 2-3).2-4) 従 来 ,統 計 の 地 域 別 表 章 区 分 の 最 小 単 位 は 「 市 ・ 町 。村 」 で あ っ た 。 し か し 市 域 の 形 式 的 拡 大 に よ り, さ ら に 小 地 域 別 統 計 の 必 要 性 が 大 に な っ た 。 地 域 メ ッ シ ュ 続 計 は 各 区 画 の 面 積 が ほ ぼ 一 定 の た め ,メ ッ シ ュ 相 互 間 の 事 象 の 計 量 的 比 較 が 容 易 で ,位 置 ,区 画 が 固 定 さ れ て お り,時 系 列 比 較 が 可 能 で あ る .図 2-2-1は 経 緯 度 分 別 指 標 を あ ら わ す 。 土 地 利 用 に 関 す る も の は ,土 地 利 用 面 積 フ ァ イ ル (3次 メ ッ シ ュ )・ 行 政 区 別 土 地 利 用 面 積 フ ァ イ ル (市 区 町 村 )・ 1/10細 分 区 画 土 地 利 用 面 積 フ ァ イ ル (

3次 メ ッ シ ュ )0土 地 利 用 正 規 化 デ ー タ フ ァ イ ル (2次 メ ッ シ ュ )の 4つ が あ る。 土 地 利 用 は 表 2-2-1の よ う に 15項 目 に 分 類 さ れ る 。 こ れ ら の 区 分 別 に ,地 形 図 を 基 礎 資 料 と し て ,彩 色 し,画 像 解 析 デ ジ タ リ ン グ を 行 い ,土 地 利 用 デ ー タ を 得 て い る 。 1次 メッシュとそのコード

2次 メッシュとそのコード

暉 σ 〓 枷 十 m 一 ” 世 ル 響 〓 押 上 狙

例 ① の ア ンシ ュ コ ー ド

5438-23

1 姦アルュ

1次 ′ ′シ ュ

3次 メッシュとそのコー ド

Fl @ot riza-l: 543A -23 - t3 ll?

Ft@a>l .y:zz=- fr 5438

|

| 3ix/.,>-

| 2iX/ y2z l&./ y,z z

1図 2-2-1:経 緯 度 分別 指 標

2-03

,


表 2-2-1:国 土数 値 情 報 の土 地利用 区分 とその定 義 Z

細 区 分

分 田

1

家屋 周辺 の植1木 その 他の 植物の存 しない 土地 (明 確 に空地 と判断 で きる ものは畑 としない )

りん ご、 梨。 桃、 プ ドウ等 の 果 槽│を 栽培 す る土地 桑 または 茶 を栽培 してい る土 地 桐、 は ぜ 、 こ うぞ 、 しゅろ等 を栽 増 す る土 地 卜 よび 苗 木畑

(一 部 ) 果

植1

そ の 他 の 樹 木 畑

4

桑畑・ 茶畑 わ 他¨

広在 樹林 高 さ 2凛 以上 の 多年 生植物 の 密生 してい る地 域し た だ しt植 林地 帯等に かい て は 〓 林 針 樹 栞 林 竹 林 樹 高 が 2m以 下で あ つて も森 林 とす る ¨ 綿木 し は い 松 地 は い 松 また は わ い 松 の 生 育 してい る土地

か け (土 ・岩 ) 荒

r屁

総 描 建 物 独 立建 物 (大 )

建 物用地 A

建物用地 B

幹 線 交通 用 地

9

10

高 層

建 物

高 さ 2m以 下 の 竹、 笹の 密 生 してい る 土地 雑 軍地 、 裸1也 等 をい い 、湿 地 、 沼地 等 で水 草が点 々 と生 え てい る地 域 を含 む 土砂の 崩 壊 等 に よっ て出 来 た急.斜 面 をい い 、 人工的 に 作 られた急、 斜 面 を含 む 平年 な み の気 候状 態 に あ って積 雪 が 残 雪 もし くは 氷塊 と して越 年す る もの 常 に 水を含んだ じめ じめした 土地 で雨期 には 水 をたたえ るところ釉 い、沼地 等 を含む 現 に 鉱 1勿 を採掘 し てい る場 所 住 宅街、 市街地 Trで 建 物 が 密 集 し てい て個 々の区 別 が つ きに 〈い 場 合、 これ を総 描 t´ て 裁示 したIF物 工場 、 学 校 ■個 々 の 区 別 が つ け られ る もの 又 は 区 別 す る 必 要の あ る建 物

(長 辺 50m以

11)

3随 以 上の 独 立:建 1勿

住 宅 団 地

住宅団 地 (長 辺 50m以 _L)は 街区 全城 を計 上

建物類似の 物 構 築

飛行 場 の 格納 庫 .倉 暉、 市場 。 競技 場 の観 覧席 、 畜 舎、 温室、 猥1壁 の な い 建 物 、 レヽ 場 等 の 建物 鉄 道 適 路 の雪 ・おヽ

建 1勿 (′ 卜)

長辺 5 0 mttFの 独 立111勿 2戸 以 Lの 独 立建物 (4ヽ )が 近接 (相 I『 11隔 13m未 満 )し てい るときは、総 描 し

":立 2 戸以 上 の 家 屋

t・

て計 上す る

械1林 に 囲 ■れ た 居 住 地

建物 お よび その 周 囲 に あ る防 風 林、 屋 敷森 等 を含 む地区 で他の 1也 区 と区 別 で き る

〕 目

鉄 i道 、 駅 舎、操 11場 、 領1緻 等 の 鉄 道 に関連 す る用地 巾 員 1lm以 上 の 記 号道路 巾 員 2 5 mtt Lの 真幅道 路 幹線 道 路 に ∥IFltす る イン タ ー チ ェン ジ、 駐 車場 等の 用地 家 敷 の周 辺の lll林 、 その 他 の 植物 等の 存 しな い 土地 ない い 。学 校 や工場 の 敷地 、

そ の 他の 用 地 そ

地区

港 湾地 区 、 人工 造 成地 等 の空地 を含 む

ゴル フ場 、運動競技場、空港、 競馬場 、野球場 等の特定 地区 で建物 及び水部 を除 く3S`ト Fl然 湖、 人造湘

1、

し、 養魚場 等で・F水 時 に ない て常 に 水 をたたえ てい るところ Л

湖 沼 ・ 池

12

河 川 地 ω

河川 敷 (人 工 利用 地 は除 く)

13

河 川 地 (D

河川 敷内 の 人工利用地

川 敷、 人工 利用 地 は 含 め ない 河川 敷地 内 に あ る区 分 1、 2、 3、 4、 途 が 判定 で きない 窄地 を除 〈区 ljR

/1i

: さt ギ 0'itl(接 タイ)lr'、 オ │IDI茎 LA ″

:

,

その ― 部 を地 表 に露 出す る岩 石 お よび地 上 に 散在 す る 岩 石等

山 石

8

湿 田、乾 田、沼 田 、暮 田 および 田 をいい 、季 節 に より畑 作 物 を栽培 す る もの を含む 麦、 陸 稲、 野 菜 等 を栽培 す る土地 をい い 、 牧 草 を栽培 す る草地、 芝地 等 を含 む

(河 川区 域内 の人工湖は含 まない ) 河川 区 域 の河 川 敷 (低 水・ 高水 敷、 堤 防 、 河川 管理 施設 等 )及 び地 形 図 に よ る河 7、

8で ある区 城及 び 10の う ち荒地 及 び用

隠 顕 岩、 千 島は 海水 城 海

海 水 域 の 水 面牙1用 も海 水域 シ ーバ ース も含 め る

出典 :国 土数値情報の概要、1983(KS-202土 地利用 1/10細 分区画データファイルの土地利用区分の定義 より。) 建設省国土地理院。-

2-04


2-2-3

細 密 数 値 情 報 (宅 地 利 用 動 向 調 査 )

細 密 数 値 情 報 は ,建 設 省 建 設 経 済 局 宅 地 開 発 課 が ,三 大 都 市 圏 (首 都 圏 ,中 部 圏 ,近 畿 圏 )の 25,000分 の 1土 地 利 用 図 を 10mメ ッ シ ュ で 数 値 化 し た デ ー タ ベ ー ス で ,今 後 の 宅 地 関 連 政 策 の 総 合 的 展 開 に 必 要 な 基 礎 資 料 を 得 よ う と す る も の で あ る。 2-5) 調 査 は , ま ず 空 中 写 真 や 各 種 資 料 を 用 い て 計 測 用 図 を 作 成 し,次 に こ れ ら を 計 測 の う え デ ー タ フ ァ イ ル を 作 成 す る と い う 手 順 で 行 わ れ る。 計 測 基 図 に つ い て は ,1974年 ,1979年 お よ び 1984年 を 中 心 と し た 3時 期 に 撮 影 さ れ た カ ラ ー 空 中 写 真 等 に 基 づ い て 土 地 利 用 区 分 を 行 っ て い る 。 計 測 は ,ス キ ャ ナ ー を 用 い て 行 う.さ ら に 行 政 区 域 ,土 地 規 制 区 域 ,用 途 地 域 等 の 各 種 立 地 条 件 の 数 値 情 報 を 作 成 す る と と も に ,既 に 国 土 数 値 情 報 整 備 事 業 で 整 備 さ れ て い る 各 種 の 数 値 情 報 も あ わ せ て 変 換 し,デ ー タ 整 備 を 行 っ て い る 。 図 2-2-2は 対 象 地 域 で あ り,表 2-2-2に は 土 地 利 用 分 類 を 示 す 。

昭 和49年 の デー

, A iJt\lUti

o

to

20

1図 2-2-2:首 都圏宅地利用動 向調査対象地域

30

10

sor.

12-5)

2-05


1表 2-2-2:宅 地利用動 向調査土地利用 コー ド コード

Ш

2

晨 地 ・ 出 林 等

水 稲、運、 <わ いな どを栽培 してい る 水田 (短 FJl的 な休 耕田 を含む )を いい 、季節 に よ り畑作物 を栽培 す るもの を含む。

畑 。その他 の用 地

普通畑、果 樹園 、桑園、茶園、苗 木 畑 、牧場、牧 車 地、採草放牧 地、畜舎、温室 等の 畑及 びその 他 の晨 地 をいう。

宅地達成 、埋立 等の 目的 で人工 的 に 土 地の改革ガ 進 行中の 土地 をい う。

人工的 に土 地の 整理ガ行 なわれ、 現 在 まだ 利用 され ていない土 地及 び簡単な 施設 か らな る屋 外駐車 場、 ゴル フ練 習場 、テニスコー ト、 資材 置 場等 を含む。

製造 工場、力o工 工 場、修 理工 場、採掘 場、採石場、発電 所 、ガ ス製造 工 場な どの用 地 をいい 、 工場に付属 す る倉庫 、原料 置 場、生産物 置 場、厚 生 施 設等も含 む。

造 成 地

5

6

7

8

一般低 層 住 宅地

住宅 地

密 集低 層 住 宅 地

9

中 ・高 層 住 宅 地

ハ υ

公共公益 施設用地 13

14

15

樹林 地、竹 林、篠 地、笹 地、野 草 地 (耕作放棄 地 を 含む )、 裸 地、 ゴル フ場等。

3 4

12-5,

3階 以下の住宅用建物からなり、 1区 画あたり100 nr以 上の敷地で、建物の密集 していない住宅地をい い、晨家の場合は屋敷林 を含め 1区 画 とする。

3階 以下の住宅用建物からなり、 1区 画100rr未 満 の敷地で、建物の密集 している住宅地 をいう。 4階 建以上の中高層住宅の敷地からな る住宅地をい ■)。

小売店舗、スーノ1-、 デバ ー ト、卸 売、飲食店、映 画館、慮J場 、旅館 ・ホテル等の商店 、娯楽、宿 泊等 のサービス業を含む用地及 び企業の 事務所、銀行、 新聞社、 放送局 、流通施設、その他これに類する用地。 有効幅員 4m以 上の道路、駅前広場等で工事中、用 地買収済の道路用地も含む。 公園、緑地、動・ 植物園、墓地、寺社の魔内地、遊園地 等の公共的性格を有する施設及び総合運動場、競 技 場、野球場等運動競技を行 うための施 設用地をいう。 公共業務施設、 教育文イ ヒ施設、供給処理施設 、社会 福祉施設、鉄適用地、ノヽ ス発着センタ ー、車庫、港 澄施設用地、空港等の用地をいう。

業 ・ 業

園 ・

そ 公

の 益

他 施

の 設

公 用

共 地

河川 (河 川敷 、堤防 を含 む )、 湖浄 海浜 地 をいう。

防衛施設、米軍基地、基 地孤地、演習場、皇室に関 係 する施設及 び居住地等をい う。

湖 の

O υ

溜 池、養魚 場、

濡 対

昭利四 年 土地利用データな し

昭和49年 データガな<、 昭和54、 59年 データがある とき、丁DS-110、 TDS-210、 TDS-101及 び丁DS-400の 昭和49年 土地禾u用 デ ー タ欄に記入 されるコードである。

(注 )・ 18・ は欠番、16、 17に ついては行政区域ファイルにても使用

2-06


2-2-4

東京都土地利用現 況調査

東 京 都 で は ,1986年 に 実 施 ,1988年 に 作 成 し た 「 東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 」 が あ る.こ れ は ,土 地 用 途 ・ 建 物 用 途 ・ 建 物 階 数 ・ 建 物 構 造 ・ 緑 地 形 態 を 現 地 調 査 を 行 っ た の ち ,500mメ ッ シ ュ と し ,400ポ イ ン トを サ ン プ リ ン グ し た も の で あ る。 2-9〕 都 市 計 画 法 及 び 国 土 利 用 計 画 法 に 基 づ い て ,概 ね 5年 ご と に 行 う こ と に な っ て い る 基 礎 調 査 の 一 つ で あ り ,1981年 に も 実 施 し て い る が 臨 海 部 の 区 に お い て は ,埋 立 に よ り地 域 が 拡 大 し,若 干 異 な っ て い る 。 都 又 は 区 市 町 村 が 当 該 行 政 区 域 に お い て ,土 地 利 用 構 想 ,土 地 利 用 計 画 ま た 各 種 行 政 計 画 を 立 案 す る 場 合

,

そ の 基 礎 資 料 とす る た め 経 年 的 に 当 該 行 政 区 域 内 の 土 地 利 用 現 況 を 調 べ る こ と を 目 的 と して い る。

2,500分 の 1の 土 地 利 用 現 況 図 を も と に ,計 量 ・ 解 析 を 行 っ て い る 。 集 計 。分 析 作 業 は ,土 地 利 用 比 率 以 下 15項 目 に わ た っ て 行 っ て お り ,内 容 は 大 き く 現 況 集 計 と現 状 分 析 と に 分 け ら れ る 。 現 況 集 計 は 500mメ ッ シ ュ 単 位 に ,こ の 地 域 を

24の 地 区 , 8つ の 方 面 ,15の 圏 域 及 び 12の 方 面 ・ 圏 域 に 区 分 し,地 域 全 体 と あ わ せ て 5つ の 集 計 単 位 に ま と め て い る 。 多 摩 ・ 島 し ょ地 域 に お い て は 1982年 に 実 施 して い る。 図 2-2-3に ,計 量 計 測 範 囲 の 位 置 を 示 す .

..

1´ ´ジ

” ¨ 。 ヽ ・ 。 一 一 一掛 ミ =コ

:1図 2-2-3:茉 祭 都 土地 利用 現 況 メ ッシ ュ 図

2-07


1表 2-2-3:東 京都土地利用現 況の土地利用 分類の概念 2-9〕 官

住 宅 用 地

工 業

宿 泊 ・ 遊 興 施 設

独 A ロ

宅 宅

専 用 工 場、 作 業 所

住 居 併 用 工 場 、作 業場 倉 庫 、運 輸 関 係 施 設

公 園、 運 動 場 未 用 道

錐 蹴

地 未 利用 地 変ヽ 物 上 地

業 施

樹 採

自 然

水 面 。 河 lll・ 森

ヽ 基 酪菖主 が 由 「 薬 雪.│`罵

「券 三;t皐 In )1機 倉 缶 ず 貰 彙 iFiツ

ずれも住居との併用■含む。 `塁 `量 `ILTス

完 蔵 青 増 島 携基 貪 繹」 博 憲 ah「 采 業 「 進r排 様 暑 :灘 』 E「 III『 ;ま 掌 :1畠

専用一戸建 住宅、 ソ0バ ン塾、着つけ教室、進学塾 、華道教室 、医院、診療所 く大猫 炉 院 を含む )等 で独立住宅 を主 とす る もの 公営 、公社、公団住宅 、マ ンシ ョン、アパ `アパ~卜 細 住宅、寄宿 合、二 霧 家族寮 、長屋、テラスハ ウス、 タゥンハ ウ更 峯 右記の うち住居部分 を含 まない もの 及び 工 場 、作 業所 (屋 内 )、 生 コンエ 場 、情 米 専用工場 、専用作業場 工 場 、自動 車修理 工 場 、 タ リー ニ ン グ店 右記の うち住居 、ア パー トを兼ねる もの (せ ん た く作 業 を行 う もの ) 及び住居付工場 、作 業所併用住宅 倉庫 業を営 む合庫 、独立 命ll.屋 根付資材置場 、配送場 、パ ー キ ン グビル 、 パ ス、 タ クシー 、 トラ ンク卓庫、流通セ ンター 、自動 車 ター ミナル (上 屋 又は 事務所 を伴 う も の 1,事 壺 所 、住宅等に付属する車嘩は 含まず _ (屋 外利用または仮設建物主体)材 料置場、駐 車場 、ガラクタ置場、中古革tン 飯場 、プレハブ住宅展示場

~タ

水 路 オ 本

(屋 外 を主 とす る もの )公 園緑地 、運動 場 、野球 場 、遊 旧地 、 ゴル フ場 ゴル フ 、 練 習場 、 釣堀 、 パ ′テン グセ ン ター 、 テニ ス コー ト、 ロー ラー スケー ト場 、墓地 、屋 外 プール 、 馬術練 習場 、 フ ィー ル ドア スレチ ック等 宅地 (工 場用地、商業用地 ご む )で 建物 を伴なわない もの 、又は建築中で用

争 の もの 、区画整理 中の 宅地 、 りこわ し跡地 、廃屋、理立地 黎

サ イ ロ、搾乳所、温室 、家畜等飼育所 、その 他農林漁業施設

途不明

果樹園、茶・ 桑等木本性 作物 を集団的に 栽培す る畑 牧場 、牧 草地 等 人rlの 手の 入った 草地

湖沼・ 河 lll・ 運河 .i毎 、遊水池

林 ゅ ろ つ 、 し 科 林 の 樹 ヨいま 地、 し 地等 ・竹 本 竹 、 繁 た 責 需 誇 早 I鮭 F雷 地 電 嘗 脊 野草地 等小 かん 木 長 の 生 rrす る :1然 の ままの 上地 、荒地 .保 地 “

野菜、穀物 (麦 、陸 稲、豆 等 )、 生花 .苗 木等草木性 作物 を栽培する畑

園 草

ホテル 、旅館、モー テル.ユ ー スホ ステル.十 1事 、待イ )、 キャパ レー、パー 、麻 fF躍 、

水稲、い草、蓮 等かんがい設備 を有し,甚 水を必要 とする作物 を栽培する耕地

~ パ

`:(:ス

鉄道 、軌道 、 モ ノレー ル 、空港 、港 湾

考 筆 ナ 島 iξ、 9ゝレ F讐 ≒ う 声 ち ブ T「 上 1,各 罵 T正 鸞 『 ふし 4た

農道 、林 道 、街路 、歩行 者道 、 自転卓道 、団地 内 通路

用 地

j、 専用 :卜 務 lll(管 理 人住宅は r)iE券 会社 、放送 九 新聞 キ L.計 ,}セ ンター 、銀 行 , “

都市

)崎

屋 外 利 用 地 、仮 設建 物

お 芭 に と 鷲 北 ち夕 ∥ 出鶴 淑 二星 盤笠 竺 壁 欺命 鵬 F° 「ド

鞣 絲滞 ‰嘉騰舗 を:ギ ξ鼈Jξ 考 盤 I世 11ンク 1[諾 ∵

用 地

.

ス ポ ー ツ 。興 業 設 施

た ド、各roFサ it、 ,こ 件fnt、 「サlヵ 館 、公会t、 ffl,,叶 、 キ性

7F軍

∥ 聖り l∥ :J::│:1litヽ・ 教会、町 内会館

専 用 商 業 施 設 等

用 地

'11t、

″ス 、供 給 施設 f輩 2重 L全 、 と畜場 、コ:売 │「 上場、■

商 宅

官公著及び出 先代聞 、人公健館 、嶼 [lj、 lLiliLllllj、 警察∥ 、11防 署 :Ⅲ

自衛隊 基地 、在 日米軍 基地 、火薬ll等 、採石地 、ごみ l絆 て場

2-08


2-2-5

その他

地 方 公 共 団 体 レ ベ ル で は ,総 合 行 政 デ ー タ ベ ー ス の 構 築 が 進 め ら れ て い る 神 奈 川 県 に お い て は 都 市 情 報 管 理 シ ス テ ム や 神 奈 川 県 環 境 情 報 シ ス テ ム )が

(

,

メ ッ シ ュ デ ー タ を 整 備 して い る と こ ろ は 大 阪 市 ,金 沢 市 ,東 京 都 等 を 除 い て は 少 な い 。 2-10) 表 2-2-4に 各 メ ッ シ ュ 統 計 の 内 容 を ま と め る .

1表 2-2-4:メ ッシュ統計デ ー ター 覧表 対象地域

情 報 項

タ デー 作成方法

①自然剰牛・土地利用 計測基図作成 能 証 醐 ↓

姫 情報 日本全土 OG繊 C経 済・社会 誡組 情報

冊̈ 崚 東京都 凱 租 現況調査

計測 基準区画法 ″デ74r― キ け―

シ メリ 書ロ 駒 l10 … `コ

"蠣

①自然条件 。土地利用 計灘用図 (彩 色 ) 離 繊 ↓ い 。 社会 計測(ア プ94r― ) ―

棘 鋼 螂 OAロ

ュ ルシ 分割

日本全土

C騒 情・社会

調査鴎 Jデ イ ↓ 地域ルシ 爛定

東京都

¨ 噺

現 日、 予 ・

全国総合開発計画等の全目的 な計画策定のための銀 資料 として

10B,100o

建設省

宅地関係情報体系の一環 とし 宅地関連政策の基― て

麟 抑

廓 続計局

「 市町村」単位であったデー 7 整備をより詳細に解析を行え るようにするため

平面直角座標系

,シ

璃 lh

予口直角座標系 東京都 珈 楓 螂 縮 500o 都市計画局 等の立案の基礎資料として

おイント 7° り″ 'ン

※その他の多くの続計データは「 市町村 」単位で集計されている.

2-09


2-3

土 地 利 用 調 査 と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較

2-3-1

・の 土 地 被 覆 分類 リモートセンシンク 項 目の 設定

行 政 デ ー タ は ,項 目 ・ 定 義 と も 整 合 性 は な い 。 た と え ば ,市 街 地 に 関 連 す る 区 分 は ,国 土 数 値 情 報 が ,「 建 物 用 地 A」 「 建 物 用 地 B」 「 幹 線 交 通 用 地 」 で あ り , ま た ,細 密 数 値 情 報 は ,「 宅 地 」「 公 共 公 益 施 設 」 の う ち 「 道 路 用 地 」 と「 そ の 他 の 公 共 公 益 用 地 」 と な っ て い る 。 本 論 文 で 用 い た TMデ ー タ は ,水 域 ・ 森 林 ・ 草 地 ・ 芝 地 ・ 裸 地 ・ ア ス フ ァ ル ト ・ 低 層 市 街 地 1・ 低 層 市 街 地 2・ 中 層 市 街 地 1・ 中 層 市 街 地 2・ 高 層 市 街地 の H項 目 の 土 地 被 覆 分 類 項 目 に 設 定 して お り ,比 較 に は ,定 義 の 内 容 に よ り近 い も の に 同 定 し,行 政 デ ー タ を 真 の 値 と仮 定 して 検 討 を 行 っ た 。

1表 2-3-1:各 種土地利 用分類 の 項 目

2-10


2-3-2

国 土 数 値 情 報 と MSSデ

ータ

北 海 道 ・ 札 幌 を 中 心 と し た 地 域 ,約 80kmX 100km(標 準 メ ッ シ ュ :1次 メ ッ シ ュ コ ー ド 6441と 6341の 北 部 )と ,更 に 詳 し く 調 べ る た め に ,札 幌 と 千 歳 を 含 む 約 40km四 方 (標 準 メ ッ シ ュ 1760メ ッ シ ュ )を 抽 出 し,解 析 範 囲 と し た 。 (図 2-

3-1)リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ は ラ ン ドサ ッ ト 4号 の MSSを

使 用 し,地 上 デ

ー タ は 国 土 数 値 情 報 土 地 利 用 面 積 フ ァ イ ル KS-200を 使 用 し た 。 (分 類 項 目 2-2-

2参 照 ,昭 和 40年 か ら 50年 に わ た る 調 査 ) 最 初 に 画 像 の 前 処 理 を お え た MSSデ

ー タ か ら 測 定 場 を 切 り 出 し,更 に ト レ

ー ニ ン グ エ リ ア を 選 び ,比 演 算 手 法 で 分 類 を 行 っ た 結 果 ,水 。中 高 層 市 街 地 ・ 低 層 市 街 地 +裸 地 ・ 森 林 。草 地 の 計 5項 目 に 分 け る こ と が で き た。 次 に ,標 準 メ ッ シ ュ 3次 コ ー ド (約 lkm四 方 )と 照 合 さ せ る た め に 109画 素 (こ の 時 点 で の

1ビ ク セ ル は 約 100m)を 1メ ッ シ ュ に 集 約 さ せ る こ と に よ っ て ,メ ッ シ ュ ご と に ,項 目 ご と に ,比 較 ・ 検 討 す る こ と が 可 能 に な っ た .以 下 に ,リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と 地 上 情 報 と相 関 性 に つ い て 述 べ る .

岩見沢

夕張

MSSデ ー タの比較 に用 い た測定場 と抽 出 エ リア

1図 2-3-1:国 土数値情報 と

2-11


水 域 に 関 し て は ,国 土 数 値 情 報 の 湖 沼 ,河 川 地 A・

B,海 浜 の 和 と の 比 較 を

行 っ た . リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ は 水 と そ れ 以 外 と の 分 類 が 比 較 的 顕 著 に あ ら わ れ る の だ が ,図 2-3-2左 の リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ か ら わ か る よ う に ,支 笏 湖 北 西 部 の 山 (森 林 )が 雪 の た め に 水 と 同 じ 反 射 率 を 呈 し て い る 。 ま た ,右 図 で は ,′ :│が 認 め ら れ て い る が , リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ の 方 で は ,市 街 を 流 れ る 狭 い 川 で は 判 別 で き な い た め に 図 に あ ら わ れ て い な い 。 相 関 係 数 R=0.68 で あ る が ,前 述 の 山 間 部 の 雪 を 除 く と ,R=0。 80と な り 水 域 に お い て は か な り の 相 関 が あ る と い え る. 次 に ,森 林 に 関 し て は ,図 2-3-3と 図 2-3-4か ら は 外 郭 を 捉 え る こ と は で き る が ,相 関 係 数 R=0。 60と 高 く は な い 。 こ れ は ,デ ー タ 双 方 の 入 手 年 度 ,季 節 の 違 い や ,前 述 の よ う に 雪 の た め に 森 林 面 積 が 減 少 し た と い う こ と が 考 え ら れ る 。 最 後 に ,低 層 市 街 地 と 裸 地 に つ い て 分 析 し た .こ の 項 目 に は い る 地 上 情 報 と し て は ,田 ,畑 ,果 樹 園 ,建 物 用 地 ,荒 地 等 が あ げ ら れ た 。 結 果 と し て は ,田

,

畑 ,果 樹 園 ,建 物 用 地 B,そ の 他 の 用 地 と の 和 が ,相 関 係 数 R=0.59で 一 番 高 か っ た. 解 像 度 約 50mの MSSデ

ー タ に よ る 分 類 で は , 自 然 被 覆 (水 ・ 緑 等 )に 関 し て

は ,季 節 等 を 十 分 に 考 慮 に 入 れ れ ば か な り 有 効 で あ る と 思 わ れ る が ,建 築 物 等 市 街 地 形 態 の 分 類 に 関 し て は ,検 討 の 余 地 が あ る 。 違 い の 外 郭 を 捉 え ら れ る と い う こ と は ,大 規 模 な 開 発 等 に よ る 土 地 形 態 の 変 化 に は 追 従 で き る が ,小 規 模 な 変 化 や ,正 確 さ を 追 求 す る こ と は ,MSSの

解 像 度 の 限 界 を 越 え る も の と思

わ れ る.

2-12

,


0 ■

%

100 80

60 40 20 0 I R=0.68

(国 土数値情報)

│(リモート セン シ″ デー タ)

゛ 1図 2-3-2: 国土数値情報 とリ モート センシンク との 水域面積率比較

Z

100

- ●・ -

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.1響 I: 11■ ..= .・ :::I:.:・

)

│(り ■トセ″″ デリ) ・ ー モト センシ ンク との 森林面積率比較 1図 2-3-3:国 土数値情 報 とリ

(国 土数値情報

0 │卜 0.59

│(国 土数値情報 )

モト センシ ンク 1図 2-3-4:国 土数値情報 とリ

2-13


2-3-3

東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 と MSSデ

ータ

500mメ ッ シ ュ 内 に 400ポ イ ン ト を と リ サ ン プ リ ン グ し た 1981年 度 の 東 京 都 土

利 用 現 況 調 査 の 土 地 利 用 比 率 デ ー タ お よ び 中 高 層 化 率 デ ー タ と ,最 尤 法 に よ り 高 層 市 街 地 。中 層 市 街 地 ・ 低 層 市 街 地 ・ 裸 地 ・ 草 地 ・ 森 林 ・ 河 川 ・ 海 の 8項 目 に 土 地 被 覆 分 類 し た 1980年 の 4月 22日 の ラ ン ドサ ッ ト Mssデ

ー タ を 使 用 した。

こ の 1画 素 が 50mと な る デ ー タ を 10X10画 素 を 1つ の メ ッ シ ュ と す る 500mメ

ッシ

ュ に 変 換 し,各 メ ッ シ ュ 内 で 面 積 百 分 率 を 計 算 し,500mメ ッ シ ュ デ ー タ と して

,

東 京 都 の デ ー タ と 比 較 で き る よ う に し た。 オ ー プ ン ス ペ ー ス に 関 し て は ,図 2-3-5の よ う に , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 草 地 と 裸 地 の 和 と ,東 京 都 の デ ー タ の 屋 外 利 用 地 ・ 未 利 用 地 。原 野 ・

公 園・

農 用 地 の 和 と の 比 較 を 行 っ た .結 果 は ,相 関 係 数 が 0.58と な り ,あ ま り 高 い

関 が 得 ら れ な か っ た .こ れ は ,東 京 都 の デ ー タ の 分 類 項 目 に 樹 林 地 や 水 面 等 が 含 ま れ て い る た め 完 全 な 同 定 が 行 え な か っ た た め で あ る と 思 わ れ る。 水 域 に 関 して は ,図 2-3-6の よ う に , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 河 川 と 海 の 和 と 東 京 都 デ ー タ の 水 面 と の 比 較 を 行 っ た 。 水 域 は 相 関 性 が 高 い が ,河 川 の 上 流 な ど の 川 幅 の 狭 い と こ ろ や 建 物 の 影 に な っ た り ,上 部 が 道 路 等 で 覆 わ れ て い る と こ ろ は 水 域 と 分 類 さ れ ず ,そ の 点 が 問 題 で あ る 。 低 層 市 街 地 に 関 し て は ,図 2-3-7の よ う に ,相 関 係 数 は 0。 76と な り, リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ で も判 別 可 能 な 域 に 達 して き て ぃ る と い え る

中 高 層 市 街 地 に 関 して は ,図 2-3-8の よ う に , リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ の 高 習市 街 地 と 中 層 市 街 地 の 和 と ,東 京 都 の デ ー タ の 中 高 層 市 街 地 と の 比 較 を

行っ

た。 リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ で 河 川 流 域 に 中 高 層 市 街 地 と 判 別 され て い る も

Dが 多 く , こ れ は 中 高 層 市 街 地 の 影 と 水 面 の 反 射 率 が 似 て い る た め で あ り , こ D判 別 の 克 服 が 課 題 で あ る 。 市 街 地 の 把 握 に お い て は 特 に 中 高 層 市 街 地 の 判 別 が 問 題 と な り,中 高

層 市街

Lの 影 と 水 面 の 反 射 率 が 似 て い る と い う こ と か ら , こ れ を ど う 処 理 して い き

,

夕に よ る 影 響 を 考 慮 す る か が 問 題 と な る 。

2-14


.58

(東 京都データ)

(リ

・― モート セン シン グテ 夕)

100 %

50

・ モート センシン 1図 2-3-5:東 京 都 土地利 用 現 況調 査 とリ ク とのオー・ フン スヘ ― ス面 積 率比 較

R=0.75 │(東 京都データ)

セ カン │(り t― ト グデリ) 100 %

0

モート センシン ク との水域面積率比較 1図 2-3-6:東 京都土地 利用現 況調査 とリ

2-15


同 .76

│(東 京都デー タ)

(り t―

0

セ″ン グデイ ) ト

100%

50

゛ 図2-3-7:東 京都土地利用現 況調 査 とリモートセンシンク との 低層 市街 地 面 積 率比 較

゛ セ″ン グテ-9) │(リ モート

│(東 京都デ ー タ) 0

100 %

50

センシンク との中高層 市街地面積率比較 モト 1図 2-3-8:東 京都土地利用現 況調査 とリ

2-16


2-3-4

東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 と TMデ ー タ

東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 と ,20X20画 素 を 1つ の メ ッ シ ュ と す る 500mメ ッ シ ュ に 変 換 し た リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 っ た 。 図 2-3-9は 東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 に よ り,図 2-3-10は リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り ,そ れ ぞ れ 500mメ ッ シ ュ 内 の 低 層 市 街 地 の 割 合 を 濃 淡 表 示 マ ッ プ で あ ら わ した も の で あ る. 単 回 帰 分 析 に よ る 結 果 ,低 層 市 街 地 (東 京 都 500mメ ッ シ ュ デ ー タ で ,宅 地 と い う 大 分 類 の う ち 建 物 階 数 が 低 層 と い う 中 分 類 の も の )に お い て は 相 関 係 数 は

0.82,(図 2-3-H)中 高 層 市 街 地 (同 様 に ,中 層 ,高 層 ,超 高 層 と い う 中 分 類 の も の )に お い て 相 関 係 数 0.62と な っ た . ま た ,傾 き 1の 直 線 に 対 す る パ ラ 付 き を 示 す 平 均 誤 差 ё は ,低 層 市 街 地 は 16 .9か ら 12。 9に ,中 高 層 市 街 地 は 29.3か ら H.3と な っ た 。 MSSデ

ー タ と比 較 し

て ,市 街 地 把 握 に お い て も ,か な り の 精 度 向 上 が 確 認 さ れ た 。

0(%)

東 京都土地利用現 況調査 による低層市街地面積率 ・ による低層市街地面積率 ート セン シンク 1図 2-3-10:リ モ

2-17


(%) 100

東 京 都 デ ー タ

R=0。 82

計.

e=12。 9

鐘 釘ty』し 識

リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ

100 (%)

センシン グ との低層市街地 面積率 の相関 モト 1図 2-3-11:東 京都土地利 用現況調査 とリ

2-18


2-3-5

航 空 写 真 と TMデ ー タ

表 2-3-2に 示 す よ う に 各 分 類 項 目 100画 素 ず つ 抽 出 し,航 空 写 真 で 判 読 し た 分 類 を 真 の 分 類 項 目 と し, リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い て 分 類 し た 結 果 の 正 答 率 を 調 べ ,精 度 を 確 認 し た 。 水 域 は 陸 域 と の 境 界 部 分 に お い て ,高 層 市 街 地 は 建 物 の 影 の 影 響 に よ り ,コ ン ク リ ー トは 大 規 模 建 築 物 と の ,そ れ ぞ れ 誤 判 別 が 確 認 さ れ た 。 裸 地 と 芝 地 の 誤 判 別 は 観 測 の 季 節 の 違 い に よ る も の と 思 わ れ る 。 し か し全 体 的 に み て ,平 均 正 答 率 は 87.4%で あ り,市 街 地 に お い て は 89.6%の 正 答 率 が 得 ら れ た 。

・ に よる 分類 結 の正 表 2-3-2:リ モート センシンク 果 答率

芝 周早

高層 低層 申層 ート コ ン リ ク 裸 市街測 市街坦 市街周

真 の 分 類 項

高層市街地 中層市衡地 低層市街地 コンクリート 裸 地 芝 地 草 地 森 林 水 域

⑭ 5

9 ①

102

H8

2 l ⑪ Ю 0 0 o o l

108

(%) 周森

域 画素数 正答率

林水

4 0

82

103

95

100

99

5 ⑭

84

100 100

100

94

100 100 100 100 100 100

0 0 ①

93

田 86 92 94 9

87.4

2-19


2-4

第 2章 で は ,各 種 土 地 利 用 の 行 政 調 査 デ ー タ の 概 要 を 示 し,そ れ ら と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 う こ と に よ り ,デ ー タ の 精 度 を 検 証 し,そ の 有 効 性 を 考 察 した。 主 な 結 果 を ま とめ る と 以 下 の よ う に な る。 ① 行 政 に よ る 土 地 利 用 調 査 の 概 要 を 調 査 し,各 々 の 土 地 利 用 分 類 項 目 に 相 違 が あ る こ と を 指 摘 した 。 ② 土 地 利 用 調 査 と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ る 土 地 被 覆 分 類 と の 比 較 を 行 い ,相 関 に つ い て 解 析 し た 。 ③ 具 体 的 に は ,東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 っ た .東 京 都 デ ー タ を 真 の 値 と 仮 定 す れ ば ,土 地 被 覆 分 類 の う ち ,低 層 市 街 地 と 中 高 層 市 街 地 に つ い て ,MSSと

TMデ ー タ と を 比 較 し た 結 果 ,平 均 誤

差 が 低 層 市 街 地 で は 16.9か ら 12.9に , 中 高 層 市 街 地 で は 29.3か ら H.3と な り

TMデ ー タ が は る か に 真 の 値 に 近 い こ と を 確 認 し た

,

.

④ TMデ ー タ と ,同 時 期 の 航 空 写 真 と の 比 較 で は ,土 地 被 覆 分 類 項 目 全 体 の 平 均 正 答 率 は 87.4%で あ り ,市 街 地 に お い て は 89。 6%の 正 答 率 が 得 ら れ た 。

既 存 の 調 査 と 比 較 し て ,広 域 性 ,周 期 性 ,即 時 性 ,デ ジ タ ル 解 析 (コ ン ピ ュ ー タ ー 処 理 )が 容 易 で 短 期 間 に 低 コ ス トで 処 理 が 可 能 で あ る と い う解 析 の 迅 速 性 ,経 済 性 等 の 特 徴 を 持 つ 人 工 衛 星 の デ ー タ の 利 用 は ,地 表 面 情 報 の 収 集 法 の 一 つ と して ,航 空 機 に よ る リ モ ー トセ ン ン ン グ と 同 様 に ,現 状 の 各 種 統 計 調 査 の 問 題 点 を フ ォ ロ ー す る も の と考 え ら れ る. 更 に,

TMデ ー タ の よ う な 解 像 度 の 高 い デ ー タ が 入 手 可 能 に な っ た こ と で

,

市 街 地 状 況 の 正 確 な 把 握 が 行 え る よ う に な り ,都 市 ・ 建 築 計 画 の 分 野 に お い て リ モ ー トセ ン シ ン グ が 実 用 可 能 に な っ た と い え る 。

2-20

,



3-1

市 街 地 と は ,「 建 築 が 連 担 し た 地 域 .散 在 的 に 一 定 の 密 度 を も っ て 建 築 が 分 布 す る 地 域 。 建 物 は 建 っ て い な い が 街 路 等 が 開 発 さ れ ,宅 地 と な っ て い る 地 域 」 と 説 明 さ れ る 。 3-1)す な わ ち 人 が 居 住 して い る と こ ろ で あ り , そ の た め に 危 険 物 や 出 火 に よ る 災 害 要 因 が 生 じ る こ と に な る。 都 市 の 安 全 の た め に は 建 物 形 態 を 知 る こ と や ,都 市 活 動 の 様 子 を 把 握 して い く こ と が 必 要 と な る . 本 章 で は , リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い る こ と に よ っ て , こ う し た 居 住 域 の 都 市 構 造 を 解 析 す る。 市 街 地 の 広 が り に 着 目 し,3-2で

は ,市 街 地 の 実 体 的 把 握 の た め に 人 口 を

指 標 と し て 画 定 さ れ た 人 口 集 中 地 区 (Densely lnhabited Districts:以 下 DID), ま た 3-3で

は ,業 務 機 能 や 商 業 機 能 の 極 度 に 集 積 し た jL区 と して の 中 心 業 務

地 区 (Central Business Districts:以 下 CBD)と い う 区 域 と の 比 較 を 試 み , リ モ ー ト セ ン シ ン グ に よ る 市 街 地 分 布 の 把 握 の 可 能 性 に つ い て 検 討 す る。 再 開 発 が 計 画 さ れ て い る と こ ろ の 土 地 被 覆 現 況 を 把 握 す る。

3-5で

は ,用 途 別 床 面 積 比 率 の 推 定 を 行 う た め に , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ

ー タ か ら 容 積 率 や 建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 を 明 ら か に し,建 物 の ス ト ッ ク を 調 査 す る 。 こ の 定 量 化 作 業 か ら ,東 京 圏 に お け る エ ネ ル ギ ー 消 費 密 度 図 を 作 成 す る こ と に よ り ,都 市 活 動 の フ ロ ー を 調 査 す る 。

3-6で

は , よ り詳 細 な 都 市 構 造 を 知 る た め に 行 政 区 別 の 行 政 デ ー タ を リ モ

ー ト_セ ン シ ン グ に よ っ て 重 み 付 け を 行 い メ ッ シ ュ 化 す る 手 法 を 開 発 す る .

3-01


3-2

人 口 集 中 地 区 との 比 較 研 究

3-2-1

DIDと

概要 は「 都 市 の 市 街 地 把 握 の た め に 人 口 を 指 標 と し て 画 定 さ れ た 統 計 上

の 単 位 で あ る 。 人 口 密 度 40人 /ha以 上 の 調 査 区 が 一 体 と し て ,5,000人 以 上 ま と ま っ て い る 地 域 を い い ,こ れ に 隣 接 して ,居 住 者 が 僅 か で も 都 市 的 施 設 に 利 用 さ れ て い る 地 区 を も 含 め る 」 。 3-2).3-3) 調 査 区 単 位 の デ ー タ で あ る た め ,メ ッ シ ュ 解 析 が し に く く , ま た ,道 路 ・ 鉄 道 ・ 河 川 等 を 境 に 調 査 区 が 決 め ら れ て い る た め ,人 口 の 連 続 性 が 分 断 さ れ る こ と も あ る. ま た ,大 規 模 な 工 場 ・ 都 市 公 園 等 が 含 ま れ て い る の で ,人 口 密 度 で み る と , 地 域 の 実 態 を あ ら わ して い な い 場 合 が あ る 。 こ こ で は リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 市 街 地 分 布 図 を 作 成 し,DIDと

の比較

を 行 う。 東 京 で は 市 街 地 が 広 く 連 担 して お り,細 か く 比 較 す る の に 適 当 で な い た め

,

解 析 の 場 と して ,神 奈 川 県 を 設 定 し た .

3-02


3-2-2

手法

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 市 街 地 分 布 を 以 下 の 手 順 で 決 定 し た 。

1)土 地 被 覆 分 類

2)100mメ ッ シ ュ の 作 成 4× 4=16画 素 を 1メ ッ シ ュ と す る。 3)市 街 地 要 素 の 決 定 低 層 市 街 地 0中 層 市 街 地 0高 層 市 街 地 の 分 類 を 市 街 地 の 要 素 と す る 。

4)市 街 地 100mメ ッ シ ュ デ ー タ の 作 成 ト レ ー ニ ン グ エ リ ア 内 で ,航 空 写 真 ・ 行 政 デ ー タ と 比 較 ・ 検 討 し,図 3-2-

1,図 3-2-2に 示 す よ う に ,全 16画 素 中 に 市 街 地 要 素 が 6画 素 以 上 存 在 す る も の を 市 街 地 と し た .(以 下 , 1メ ッ シ ュ の 全 画 素 数 を 分 母 , 1メ ッ シ ュ 内 の 市 街 地 要 素 の 画 素 数 を 分 子 に て あ ら わ す .例 :8/16) さ ら に ,周 辺 状 況 に よ る 再 検 討 も 行 う .あ る メ ッ シ ュ に 着 目 し た と き ,そ の 周 囲 が ど の よ う に 分 類 さ れ て い る か を 調 べ ,多 数 決 法 に よ っ て 中 央 の メ ッ シ ュ の 分 類 を 決 め 直 す 。 こ う し た 評 価 を 行 う と ,か た ま り が 強 調 さ れ て ,境 界 設 定 に 有 効 で あ る 。 た だ し,細 か く 散 在 し た 分 布 は 消 さ れ や す い の で ,注 意 が 必 要 で あ る .こ こ で は ,周 辺 5× 5メ ツ シ ュ を 考 慮 し た 。

5)パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー に よ り 市 街 地 分 布 図 を 作 成 し た 。 』 → 6/16≦ 100●

(市 省地メッシュ)

A)6/16

3)8/16

凛 →

6/16>

(市街地でないメッシュ)

図3-2-1:25mメ ッシュか ら 1市 街地 100mメ ッシュヘ の同定 法

=J C)10/16 1図 3-2-2:ぎ

o)12/16

萄■loomメ ッシ三作成例 3-03


3-2-3

比較

前 項 の 手 法 で 作 成 し た 市 街 地 分 布 図 と 1980年 ,1985年 の 調 査 に よ る DIDと を 重 ね 合 わ せ る こ と に よ り ,比 較 。検 討 を 行 う 。 図 3-2-3に 示 す よ う に ,横 浜 市 保 土 ヶ 谷 区 戸 塚 ゴ ル フ 場 周 辺 を 例 に 取 り 上 げ 解 析 し た。

3-4).3-5)

全 体 的 に ほ ぼ 一 致 し て い る が ,細 か い 点 に お い て は ,ず れ を 生 し て い る と こ ろ が あ る こ と が わ か る .理 由 と し て は

,

イ)行 政 デ ー タ と の 集 計 方 法 の 違 い 口)メ ッ シ ュ 化 す る 手 法 に お い て の 誤 差 ′ ヽ)調 査 時 期 の ず れ

が 考 え ら れ る。 イ)に つ い て は ,行 政 は 人 口 を も と に , リ モ ー ト セ ン シ ン グ は 土 地 被 覆 を も と に 考 え て い る 。 ま た ,公 園 等 の 都 市 的 施 設 も DIDに

含 まれ る こ とが あ る が

,

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る も の で は ,花 見 台 の 保 土 ヶ 谷 公 園 や 狩 場 町 の 横 浜 児 童 公 園 の よ う に 比 較 的 大 き い 公 園 は ,含 ま れ て い な い 。 ま た ,行 政 は 調 査 区 ご と に 集 計 ・ 決 定 して い る た め ,新 橋 町 の よ う に ,DIDと

して あ ら わ れ な い と

こ ろ も 生 じ る。 口)に つ い て は ,今 井 町 に 顕 著 な よ う に , リ モ ー トセ ン シ ン グ の 場 合 , メ ッ シ ュ 単 位 を 大 き く す る と ,細 か い か ま た は 細 い 市 街 地 は 消 失 しや す く な る と い う こ と で あ る 。 こ れ に つ い て は ,今 回 ,神 奈 川 県 全 域 を 行 う た め に

100mメ ッ シ

ュ と し た が ,狭 い 範 囲 を 調 査 す る 場 合 は 1画 素 25mメ ッ シ ュ ま で 細 か く す る こ と で 解 決 す る。 ハ)に つ い て は ,1980年 調 査 と は 4年 の ず れ が あ り ,そ の あ い だ に 市 街 化 が 進 行 し た こ と に よ る も の と 思 わ れ る。 1985年 調 査 に お い て 変 化 が あ っ た 名 瀬 町 や 境 木 町 と 比 較 して も 明 ら か で あ る .

3-04


E 〓 一 = = J

犠 彙 押 ぺ “ 色 ′

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・ ・

ヽヽ

:

鬱 警 消

響 尋 讐 Ю “ せ ヽ ハ ヽ ハ ツ ニ ー 中 い e 購 露 晟 雪

一 〓 ヾ “ 想 細 蘊 購 R 二 雪 [ ・

一 〓 埒 m 馬 Ш だ 細 羅 せ 8 黒 雷

や 牟 埒 ■ 回 e 却 ∩ H ∩ N ヨ 寝 撻 ¨ Υ T ∞ 図

[ 日

3-05


3-2-4

神 奈 川 県 全域 にお け る 市 街 地 分 布 図

神 奈 川 県 全 域 の 人 口 集 中 地 区 を 図 3-2-4に , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 市 街 地 分 布 図 を 図 3-2-5に 示 す 。

- 爾鳳 鳳

■ - 尋 嗜.~

・ -― ― -

市 区町村 境 昇 □

::: 栞

´ ~¬ ′

H墨

1図 3-2-4:神 奈りi 県の人 口集 中地 区

´ ∬ た、 。 l漱 「

■1鼻典

:

1図 3-2-5:神 奈川県 の リモ ー トセ ンシ ング に よる 市街 地分 布 図

3-06


3-3

中 心 業 務 地 区 との 比 較 研 究

3-3-1

CBDと

1賢 ョ 要 は 「 行 政 管 理 中 枢 機 能 を 含 む 業 務 機 能 ,な ら び に 商 業 機 能 が 極 度 に

集 積 す る こ と に よ り , こ れ ら の 用 途 の 土 地 利 用 が 主 導 的 で あ る 地 区 」 3-6)で ぁ る。 横 浜 に お い て は ,CBDを

1968年 に 設 定 し て い る 。 こ こ で , CBD設

定指標

基 準 値 と して ,商 業 ・ 業 務 利 用 率 (事 務 所 。店 舗 ・ 官 公 庁 等 に 利 用 さ れ る 建 物 延 床 面 積 /総 建 物 延 床 面 積 )を 基 本 指 標 と し て あ げ ,そ れ が 50%以 上 の も の を C

BDと

し て い る 。 関 連 指 標 と し て (グ ロ ス )容 積 率 50%以 上 ,参 考 指 標 と し て

路 線 価 格 15万 円 /坪 (推 定 )以 上 も あ げ ら れ て い る 。 3-7)

CBD設

定 指 標 基 準 値 は ,CBDを

設 定 し て い る 都 市 に よ っ て 異 な り ,ま た

横 浜 に お い て は 1968年 以 降 ,CBDに

関 す る 見 直 しや 新 た な 資 料 作 成 は ,な さ

れ て い な い の が 現 状 で あ る。 横 浜 独 自 に は ,1980年 に「 商 業 ,業 務 ,行 政 ,情 報 等 の 中 枢 管 理 機 能 が 高 密 度 に 集 積 して い る 地 区 な らび に 今 後 こ れ ら の 機 能 の 立 地 を 積 極 的 に す す め る 必 要 の あ る 地 区 で ,市 の 都 市 活 動 と 市 民 生 活 の 各 分 野 に 強 い 影 響 を 有 して い る 一 定 の 区 域 」 と して 都 心 部 3-8)ゃ , 1983年 に は 商 業 ・ 業 務 集 積 ゾ ー ン と い っ た 区 域 の 設 定 も 行 わ れ て い る。 川 崎 市 に お い て は ,都 心 部 を 「 特 に 中 枢 業 務 機 能 及 び 大 規 模 店 舗 や 専 門 店 が 他 の 地 区 と 比 較 して 集 中 す る 地 区 ,並 び に そ れ ら と 隣 接 す る 商 業 ・ 業 務 施 設 と 住 宅 が 混 在 す る 市 街 地 で 人 口 が 減 少 し て い る 区 域 ,お よ び 都 心 と して 近 い 将 来 再 開 発 が 計 画 さ れ て い る 区 域 」 と 定 義 さ れ て い る な ど ,都 市 に よ っ て 相 違 が み ら れ る の が 現 状 で あ る. リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 高 密 度 市 街 分 布 図 を 作 成 し, 都 心 部 と い っ た 区 域 と の 比 較 を 行 う .な お ,

CBDは

CBD,あ

るいは

,

1968年 作 成 で あ る た め

,

本 論 文 で は ,1980年 作 成 の 都 心 部 と 比 較 す る 。

3-07

,


3-3-2

手法

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 高 密 度 市 街 地 分 布 を 以 下 の 手 順 で 決 定 し た 。

1)土 地 被 覆 分 類

2)50mメ ッ シ ュ の 作 成

2X2=4画

素 を 1メ ッ シ ュ と す る 。

3)高 密 度 市 街 地 要 素 の 決 定 中 層 市 街 地 ・ 高 層 市 街 地 の 分 類 を ,高 密 度 市 街 地 の 要 素 と す る。

4)高 密 度 市 街 地 50mメ ッ シ ュ デ ー タ の 作 成 ト レ ー ニ ン グ エ リ ア 内 で ,航 空 写 真 ・ 行 政 デ ー タ と 比 較 検 討 し, 図 3-3-1に 示 す よ う に ,全 4画 素 中 に 市 街 地 要 素 が 2画 素 以 上 存 在 す る も の を ,高 密 度 市 街 地 と し た. さ ら に,

3-2と

同 様 に 周 辺 状 況 に よ る 再 検 討 も 行 い , こ こ で は 周 辺 3X3

メ ッ シ ュ を 考 慮 した。

5)パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ ー に よ り 高 密 度 市 街 地 分 布 図 を 作 成 した。

25日

語 圏炉 50m

(高 密度市街地メッシュ) 1図 3-3-1:25mメ

3-3-3

25日

静□鋼 50日

(高 密度市街地でない メッシュ)

ッシュか ら高密度市街地 50mメ ッシュヘ の 同定法

1七 1交

前 項 の 手 法 で 作 成 した 高 密 度 市 街 地 分 布 図 と都 心 部 と を 重 ね 合 わ せ る こ と に よ り ,図 3-3-2に 示 す よ う に 横 浜 を 例 に 比 較 ・ 検 討 を 行 う。 行 政 に よ る 都 心 部 と リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 高 密 度 市 街 地 分 布 図 と に は

,

ず れ が 生 して い る .

3-08


ま ず , リ モ ー トセ ン シ ン グ で は ,埠 頭 等 に 存 在 す る 工 場 ,倉 庫 等 の 工 業 地 区 や ,保 土 ヶ 谷 駅 ,星 川 駅 に あ る よ う な 運 輸 流 通 施 設 が 高 密 度 市 街 地 と し て 表 現 さ れ て し ま う。 ま た ,中 区 本 郷 町 ,本 牧 町 の 道 路 沿 い や ,大 通 り 公 園 ,国 道 16号 沿 い に 高 密 度 市 街 地 が 広 が っ て い る が ,そ の よ う な ,線 状 に 延 び て い る 地 域 に 違 い が 生 じ て い る。 さ らに,

CBDに

は 含 ま れ て い る 横 浜 公 園 は リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る も の

は 純 粋 に 土 地 被 覆 を 考 え て い る の で 含 ま れ て い な い.

iS:ユ

ユ労贅 大 ニ

ン ヽ 、 、 .

横 ↓浜 格

山 下 卑頭

3-09


3-3-4

小 田 原 ・ 横 須 賀 。川 崎 。藤 沢 に お け る 高 密 度 市 街 地 分 布 図

横 浜 の 結 果 と 同 様 に 小 田 原 ,横 須 賀 ,川 崎 ,藤 沢 に つ い て 高 密 度 市 街 地 分 布 図 を 作 成 し た 。 (図 3-3-3~ 図 3-3-6) 各 地 域 と も 駅 の 片 側 に , ま た ,幹 線 道 路 沿 い に 広 が っ て い る こ と が わ か る 。 藤 沢 に お い て は 図 3-3-7に 示 す よ う に ,国 土 地 理 院 1978年 9月 土 地 利 用 調 査 に よ る 土 地 利 用 図 (1975年 7月 撮 影 の 空 中 写 真 を 使 用 し,1976年

7月 に 現 地 調 査

を 実 施 し,境 界 は 1977年 2月 H日 現 在 の も の )に お い て ,同 範 囲 で 50mメ ッ シ ュ に 分 割 し,商 業 地 区 ・ 業 務 地 区 。公 共 業 務 地 区 が 50%以 上 の メ ッ シ ュ を 色 塗 り し ,比 較 し た . 本 町 に お い て ,土 地 利 用 図 作 成 時 か ら の 変 化 が あ る こ と が 読 み 取 れ る 。

:'´

1図 3-3-3:′ II崎 市の高密度 市街地

腫 纏

嶺 須 ■ 新 為

覗:_オ 賀 市 下 ネ 建 琥

1図 3-3-4:横 須賀 市の高密度 市街地

3-10


η i l き

1図 3-3-5:小 田原市の高密度 市街地

L

由 1

1図 3-3-6:藤 沢 市の高密度 市街地 1図 3-3-7:土 地利用 図 による藤沢 市の業務商業地区

3-11


3-4

再 開 発 地 の 周辺 土 地被覆 特 性

こ こ で は ,東 京 都 区 部 に お け る 駅 前 再 開 発 予 定 地 の 土 地 被 覆 を , リ モ ー ト セ ン シ ン グ に よ り 解 析 し,そ れ ぞ れ の 地 域 の 特 性 を 把 握 す る こ と を 目 的 と す る 。 行 政 の 定 め る 3-10)136地 区 の 再 開 発 促 進 地 区

(1号 市 街 地 の う ち 特 に 一 体 的

か つ 総 合 的 に 市 街 地 の 再 開 発 を 促 進 す べ き 相 当 規 模 の 地 区 )の う ち 駅 前 再 開 発 地 区 に つ い て ,駅 を 中 心 に 100mご と l kmま で の 同 心 円 を 描 き , そ れ ぞ れ の 土 地 利 用 を解 析 した。 各 再 開 発 の 目 的 は 表 3-4-1の 縦 軸 に 示 す 4つ に 大 き く 分 け ら れ る 。 ま た 東 京 都 区 部 は ,表 3-4-1の 横 軸 の よ う に 都 心 3区 , 山 の 手 4区 ,下 町 4区 ,南 部 2区

,

西 部 5区 ,北 部 2区 ,東 部 3区 の 地 域 に 分 け ら れ る 。 表 3-4-1:調 査駅 とそ の 分類 い 者′ 『

1有 楽 町 導 ・ 育

3

山の手

池袋

下町 4

御徒町 5 錦糸町 6 上野

南 部

1 大崎

西部

Jヒ

書 5

〕 4 成増

:6 荻 窪

6 7

の 形

住 環 境 の 整 備 一 臨 助 賜

7

町屋

[2 大森

17石 神 井公 匡 25 赤 羽

18江 古 田 [9 練 馬

北千住 五反 野 梅島 亀有 平井

1 金町

2新 小 岩

20大 泉学 園

2

田町

日暮里 9 南 千住 0 浅草

立会 川 4 大井 5 蒲田

21三 軒 茶屋

〕 2祖 師谷 大蔵 〕 3 野方

竹 の主 小岩

の 整

V 図 3-4-1は ,調 査 駅 の 周 辺 l kmの 中 高 層 市 街 地 と 低 層 市 街 地 の 面 積 比 を 示 す 。 都 心 ,山 の 手 ,下 町 は 中 高 層 市 街 地 の 割 合 が 高 い 。 西 部 は 低 層 市 街 地 の 割 合 が 高 く ,中 高 層 市 街 地 が 少 な い 。 『 住 環 境 の 整 備 』 を 目 的 と して い る 場 所 は ,同

3-12


地 域 の 中 で 比 較 す る と 低 層 市 街 地 の 割 合 が 高 い こ と が わ か る。

囮 *数 字 は 表 3-4-1の 調 査駅 No.に

準ずる

錮 16・

低 層 市 街 地 面 積 比 %

LFう

318・

・ 21 12

34・

3・

∥1∬ 〔 子

50

:・

40

t1 28r

25・

27・

7. ls

26J

30.

l' '

9.2. 6.

20

1. '|

r

錮 0

0

10 28 30 40 50 60 70 80 9日 100 中 高 層 市街 地 面 積 比 (%)

図 3-4-1:調 査駅 の周辺 lhの 中高層 市街地 と低層 市街地の面積比 図 3-4-2(a)~ 図 3-4-2(f)は ,駅 周 辺 の 半 径 l km圏 に お け る 100mご と の ドー ナ ツ 状 の 部 分 の 土 地 被 覆 構 成 比 を 示 して い る 。 『 副 都 心 へ の 誘 導 。育 成 』 を 目 的 と して い る 地 域 は , 中 高 層 市 街 地 が 広 が っ て い る。

JR主 要 駅 周 辺 で あ り

,

(Iグ ル ー プ )(図 3-4-2(a))

『 防 災 生 活 目 の 形 成 』 を 目 的 と して い る 地 域 は ,東 部 に 多 く ,駅 前 は 中 高 層 市 街 地 が 多 い が ,離 れ る に 従 っ て ,低 層 市 街 地 が 増 す .自 然 被 覆 地 も 比 較 的 多 │い 。 (Ⅵ グ ル ー プ )(図

3-4-2(f))

│『 住 環 境 の 整 備 』 を 目 的 と して い る 地 域 は ,低 層 市 街 地 が 広 が っ て い る .(Ⅳ グ ル ー プ )(図 3-4-2(d)) 『 活 力 あ る 地 域 環 境 の 整 備 』 を 目 的 と し て い る 地 域 は ,下 町 ,南 部 地 区 は 中 高 層 市 街 地 が 多 く (H・ Ⅲ グ ル ー プ )(図 層 市 街 地 が 多 い。

3-4-2(b),図 3-4-2(c)),西 部 は 低

(Vグ ル ー プ )(図 3-4-1(e))

3-13


土地被覆1言 成比 (′ 0

10

20

30

40

50

ヒ(Z) 土地被覆構成上

)

60

0

70

0-0 1

P巨

10

20

30

40

50

60

70

0_0-0 1

8.1-0.2 0 2-0 3

1-0 2 2-0 3 3-0.4

4-05

03-04 0.4● 5

0546

546

0.6-0.7

6-0.7 7』 8

(lm)

07■ 8 0.8』 .9 0 9-1 0

8 0.9

9-10

-4-2(a):駅 前 再 開発 周 辺土地被 覆 構 成 比 (Iグ ル ー プ :錦 糸 町駅 )

図3-4-2(b):駅 前再 開発周辺 土地被覆構成比 (Ⅱ グループ :日 暮里駅 )

土地被覆構成比 ∽ 0

10

20

30

40

50

60

土地被覆構成比 (り 0

70

0-0 1

10

20

30

40

50

60

70

0041 0.1』 2 0 2-0 3

1-0 2 2-0 3 3-0.4 4-0 5 5-0 6

0.3-0 4 0 4-0 5

05-06 0.6-0.7

6』 .7 7-0 8

(b) 07』 8

8-0.9

0.8』 .9

9-10

09-10

-4-2(c):駅 前再開発周辺土地被覆構成比 くⅢ グループ :蒲 田駅 )

図 3-4-2(d):駅 前再 開発周辺土地被覆構成比 (Ⅳ グルー プ :練 馬駅 )

土地被覆構成比 レ) 0

10

20

30

40

50

60

土地被覆構成比 (%) 0

70

20

30

40

50

60

70

距 0・ 0-01 0.1謁 .2

0-0 1

1-02

02-03

2-03

離:│:瑶

3-0 4 4-0 5 5-0.6 6』 .7 7-0 8

i:

0.5-0 6 0.6-0.7 くk田 )07-08

0.8■ .9

8-0.9 9-1 0

09-10

-4-2(e):駅 前再開発周辺 土地被 覆構成比 (Vグ ループ :祖 師谷大蔵駅 )

高 層

10

図 3-4-2(f):駅 前再 開発周辺 土地被覆構成比 (Ⅵ グ ループ :北 千住駅 )

凡例 □

中 層 ■

低 層

フ ア ス ,ル ト 啄 多 夕1果 '也

ZZZ

芝 地 □

草 地

森 林 目

\ 、 ′ ノ

3-14


3-5

エ ネル ギー 消費 密度 推定

佐 土 原 は ,地 域 冷 暖 房 導 入 地 区 の 選 定 の 際 の 基 礎 資 料 と す る こ と を 目 的 と し て ,冷 暖 房 給 湯 用 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 の 面 か ら 東 京 23区 の 特 性 を 明 ら か に す る 中 で ,表 3-5-1に 示 す よ う に メ ッ シ ュ デ ー タ の 建 物 用 途 分 類 を 9つ の 建 物 用 途 分 類 に 分 け ,表 3-5-2の 各 種 エ ネ ル ギ ー 消 費 原 単 位 を 掛 け 合 わ せ ,図 3-5-1に 示 す 手 順 に よ り 東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 の デ ー タ か ら熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 密 度 を 算 定 し て い る。 3-11.3-12) こ こ で は , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ リ ネ ッ ト 容 積 率 と 建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 の 推 定 を 行 い ,第 2章 で 求 め た 土 地 利 用 比 率 を 合 わ せ て 用 い る こ と に よ っ て エ ネ ル ギ ー 消 費 密 度 を 算 定 す る。 メッシュデータ 建物用途別床面積比率 宅地面積比率 ,土 地面 積 ,ネ ット容積率

建物用途別熱エネ ルギー消費原単位 熱エネルギー消費量 1図 3-5-1:500:メ

ッシュ■孫ル〒二消費■

'澤

茂ヲニー 3-12)

-5-1:都 市計画上の建物 用途別床 面積の算定 方法 3-12) 〕 都市計画上の建物用途分類

②教育,文化施設 ③厚 生 施 設 ④供給処理施設 ⑤事 務 所 ⑥商 業 施 設 ⑦住 商 併 用 ③宿 泊 遊 興 ⑨ス ポ ー ッ ⑩独 立 住 宅 0集 合 住 宅 ⑫工 場 O/d工 併 用 ⑭倉 庫 運 輸

1表 3-5-2:

13-12)

計算 の与条件 としての各種 エ ネルギ ー消費量

棘寺住宅 (=⑦ ÷2+⑩ +⑬ +2)

) 業務施設 (=① +⑤ ) 商業施設 (=⑥ +⑦ ÷2 ) 医療施設 (=③ ) 徹 翻 殿 (=③ ) ) 教育施設 (=② XO.96 ) 文化施設 (=② XO,04 娯鋤鑑 t(=⑨ ) 集合住宅 (=⑪

集合住宅 業務 施 設 商 業施 設 医療 施 設 宿泊施 設 教 育施 設 文化 施 設

温 無

r,1

Hcalノ r。 年

Mca1/ぱ・年

Mca

106.48

21.01

83.34

35。 11

61.59

9.35

64.24

29。 93

30.25 52.86

354.41 179.74

59.34 81.44

194.12

15.07 2.79

3-15


3-5-1

容積 率の推定

東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 に よ る 東 京 都 区 部 の ネ ッ ト容 積 率 は ,図 3-5-2に 示 す よ う で あ り,全 体 で 123%と な る .都 心 ,副 都 心

,

さ らに大規 模 団地群 の 存 在 す

る 場 所 が 容 積 率 が 高 い。

(%)

南葛西 1図 3-5-2:東 京都 区部 の容 積率 (1981年 )

こ の 容 積 率 と ,リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 と の 相 関 を 調 べ た の が 表 3-5-3で あ り ,高 層 市 街 地 が 相 関 係 数 0。 65,中 高 層 市 街 地 (中 層 市 街 地 と 高 層 市 街 地 の 和 )が 相 関 係 数 0.62と な っ た . ま た ,表 3-5-4に 示 す よ う に ,土 地 被 覆 分 類 全 H項 目 を 説 明 変 数 (説 明 変 数 A) に 用 い た 重 回 帰 分 析 に お い て は ,相 関 係 数 0。 74,市 街 地 の 分 類 を 説 明 変 数 (説 明 変 数 B)に 用 い た 重 回 帰 分 析 に お い て は ,相 関 係 数 0。 71を 得 た 。 図 3-5-3は 表 3-5-4の 説 明 変 数 Bに よ る 重 回 帰 式 に よ り 求 め た リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ る 容 積 率 を 横 軸 に ,東 京 都 の デ ー タ を 縦 軸 に と リ グ ラ フ 化 し た

3-16


も の で あ る。 容 積 率

400%あ た り ま で は ,重 回 帰 式 の 上 に の っ て お り,高 い 精

度 で の 把 握 が 可 能 と 思 わ れ る .し か し,容 積 率 の 特 別 高 い 都 心 部 (丸 の 内 ,新 宿 等 )は ,特 異 解 と して の 解 析 方 法 を 考 え る 必 要 が あ る こ と が わ か る . 容 積 率 と同 様 に

,

平 均 階 数 に つ い て も 解 析 を 行 っ た。 土 地 被 覆 分 類 と の 相 関

も ,重 回 帰 分 析 を 行 つ た う え で の 相 関 も 高 い も の は 得 ら れ な か っ た 。

・ ート 1表 3-5-3:東 京都土地利用現況調査とリ モ セ ン シ ン クテ― 夕との容積率 低層市街地 1 容積率 平 均

= 贈

> 致

低層市街地 2 ●

,平 均階数についての相関

中層市街地 1

中層市街地 2

高層市街地

0.45 0.●

0.04 0.19

0166 0.54

低層市街地.1

中層市衝地.│

● 0

0.41

0.3

中高層市街地.ョ

01" 0.48

倒ロー =低 層市街地 1+倒 ■市街地 2 中層市街地 =中 層市街地 1+中 層市街地 2 中高層市街地 =中 層市衡地 +高 層市街地

゛゛

1表 3-5-4:東 京都土地利用現 況調査 とリ モートセンシン ク テ ―夕との 容積率

容積率 平 均

NE T > 階 数

,平 均階数 についての重 相関

説明変数A.:

説明変数 B.2

0174 0160

0 71 一

Y= 0。 66Xl+0.07X2+2.46X3+5。 42X4+4.17X5+37.72

56

Y= 0.01Xl-0.01X210・ 04X3+0・ 06X410o15X5+1・ 18

● 1

・ 2

説明変数Bに よる重回帰式

説明変数 Aは 土地 被覆分類項 目全11項 目を用 いた. 説明変数 Bは土地被 覆分類の うち市街地の分類を用 いた。 Xl:低 層市街地 1の 500mメ ッシュ内の面積比 (%) X2:低 層市街地 2の 500mメ ッシュ内の面積比 (%) X3:中 層市街地 1の 500mメ ッシュ内の面積比 (%) X4:高 層市街地 の500mメ ッシュ内の面積比 (%) X5:中 層市街地 2の 500mメ ッシュ内の面積比 (%)

① Ⅷ

東 京 都 デ ー タ

去 it圭 ≧ '

0

--

R=0。 ―・ -L― ― ・

-__ユ_… _二

71

__ム ___3-_―

リモー トセンシングデータ

__」

15∞ (χ )

゛ モート センシン グテ ―夕との 容積率につ いての相関 1図 3-5-3:東 京都土地利用 現 況調査 とリ

3-17


3-5-2

建物用途別建 築面積比 率 の推定

建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 と ,リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 と の 相 関 を 調 べ た の が 表 3-5-5で あ り,事 務 所 建 築 物 と 高 層 市 街 地 が 相 関 係 数 0.66,中 高 層 市 街 地 が 0.61,専 用 独 立 住 宅 と 低 層 市 街 地 が 0。 77,集 合 住 宅 と低 層 市 街 地 が 0.63と な っ た . ま た , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 デ ー タ を 説 明 変 数 ,建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 を 被 説 明 変 数 と し て 重 回 帰 分 析 を 行 っ た 。 そ の 結 果 ,表 3-5-6の よ う な 重 回 帰 式 ,相 関 係 数 が 得 ら れ た 。 相 関 係 数 が 顕 著 に 高 か っ た の は ,事 務 所 建 築 物 ,専 用 独 立 住 宅 ,集 合 住 宅 で あ り, こ れ ら は

0。

6を 越 え て い る 。

゛゛

モート センシン 1表 3-5-5:東 京都土地 利用現 況調査 とリ ク テ ―夕との

1

建物用途 別建築 面積比率 につ いての相関

低層市衝地 1

官 公 庁 施 設 教 育 文 化 施 設 厚 生 医 療 施 設 供 給 処 理 施 設 事 務 所 建 築 物 専用商業施 設等 住 商 併 用 建 物 宿 泊 遊 興 施 設 スポーツ興 業施設 専 用 独 立 住 宅 集 合 住 宅 専用 工場 作 業所 住居併用工場作業所 倉庫運 輸関係施 設 農 栞 漁 栞 施 設

低層市街地 2

0.09

-0.03

0.14 0.10

0.15 0.08 -0.07 -0.18 -0.08 -0.13 -0.08

-0.09 -0.11

0.16 0.47 -0.02 -0.05 0.58 0.58 0.10 0.37 -0.12 - 0.09

中層 市街地 1

中層 1輝 昴咆2

高層市街地

0.02 0.09 0.05

0 06

O 3 . 0 01 . 0 02 . 0 01 .66 ∝ 0“ .36 0 . 0 27 . 0 03 . t 27 t 0 O 02 . 0 7 . 0 O . ■ n

0 ∞ 0

-0.04

“ ・0 0 03

0.37 0.25 0.40 0.21 0.01

0.01

0.59 0.24 -0.23 -0.27 -0.23

0.23

・0 06 ・0 ∞ 0

0 07

-0.05

0 20

0.18 0.14 0.33 0.11 -0.15

0 25 ・0 8 ・0 2 ・0 7 0 07

低層市街地 .1

中層市街地 .・

中高層 市街地 .・

0.07 0.21 0.11 -0.06

0 ∞

-0.09

0.19 0.12 ● .12 -0.18

0 06 ●

0. 6

0.34 0.19 0.31 0.26 0.04 0.05

0."

0 06

0.23

0 ”

-0.21

0.04 0.19 0.19

0.01

-0。 ∝

0.11 0.38 -0.05 -0.05 0:77 0`63 -0.01

0 2 0 ● 0 3 0 04 6

0 03 0 ” ■

・1 倒 ■市街地 =低 層市街地 1+低 層市衛地 2 .1 中層市街地 =中 層市衝地 1+中 層市街地 2 ・3 中高層市街地 =中 層市街地 +高 層市街地

1表 3-5-6: │

゛゛ 東京都土地 利用現 況調査 とリモートセンシン ク テ ―夕との 建物用途 別建築面 積比率 につ いての重相 関 醐

官 公 庁 施 設 教 育 文 化 施 設 厚 生 医 療 施 設 供 給 処 理 施 設 事 務 所 建 築 物 専用 商業施 設等 住 商 併 用 建 物 宿 泊 遊 興 施 設 スポーツ興 業施設 専 用 独 立 住 宅 集 合 住 宅 専 用 工場 作 業所 住居併用工場作業所 倉庫運輸関 係施設 農 業 漁 桑 施 設

敷 0.28 0.41 0.28

0." 01∞ 0.49 0.42

0." 0.17 1:34 0:71 0.40

0.56 0.51 0.30

A.:

説野ヨ J期歌B.2

説明変数Bに よる重回帰式

嗜 噛 M O 9 ・ m O 4 0 ・ 0 . 4 ・ M O 0 6 ・ 嘲 0 7 0 昭 。 5 4 ・ 回 嘲

卜 0.OIX:- 0.07X.-0.04X340.0● .10.54XsO.36 卜 0.0駆 140.01X・ - 0.嘔 10.04X`10.85Xら ,1.22 卜 0.011140.01ヽ -0.01X。 40.01L● 0.01X3~0・ 10 トー 0.0111-0,“ 町 - o.04X3~0・ 01X.-0.05Xs+1.47

トー 0.01Xl-0.01L40."X340.23L● 0.19X510.15 卜 0.01X140.01X・ -0.02X・ 40.08X4-0.06Xs-0.02 卜 0.1■ 140.1麒 し+0.04X340・ 26L-0.58X5+2.35 卜 0.01X:-0."L-0.∝ 路 40.05X4● 0・ 2X540.00 トー 0.01Xl-0.01X2-0.03X3~0・ 01X440・ 01X5Ю・85 卜 0.4駆 :● 0.99X・ 10.09X。 -0.07X4~0・ 21X5■ .24 卜 0。 21X140.09X.40.10X.40.04L10.67X5~2.22 卜 0.02X:-0.15X・ ● 0.04L-0.00X4● ・07Xs● 3.77 卜 0.04Xl-0.05L+0.OCL40.02X.-0.07X5● 0.04 ー ト 0.0駅 1-0.12L● 0.lα -0.00X4~0・ 01Xら ● 5.65 ・ Yヨ ● .01Xi 40.01X・ -0.olX3 10・ 01X4-0.01X.10.00

曙癬翻癬衛臨樅F漱 た 静 難1:::隠 難麟 繁戦略 X5:中層市街地 2の 500● メッシュ内の面積比 (%)

3-18


図 3-5-4,図 3-5-5は 表 3-5-6の 説 明 変 数 Bに よ る 重 回 帰 式 に よ り 求 め た リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ る 事 務 所 建 築 物 比 率 ,専 用 独 立 住 宅 比 率 を そ れ ぞ れ 横 軸 に ,東 京 都 の デ ー タ を 縦 軸 に と リ グ ラ フ 化 し た も の で あ る 。 今 ま で ,低 層 市 街 地 ・ 中 層 市 街 地 ・ 高 層 市 街 地 と い う 分 類 だ け で あ っ た が

,

こ れ ら を 500mメ ッ シ ュ に し,市 街 地 空 間 構 成 の 違 い か ら ,あ る 程 度 の 建 物 用 途 の 推 定 が 可 能 に な っ た と い え る。

東 京 都 デ ー タ

・ `′ ・ r、

0′・ Oo・

R=0.67

30°

Q 1図

ー モ セ ト タ 器 〃 ン ン グデー

・テ゛―夕との 事務所建 3-5-4:東 京都土地 利用現 況調査 とリモートセンシンク 築物 についての 相 関

東 京 都 デ ー タ

事 ・0 し

1

°

R=0.83

セ ″ン グデリ 1器 りト

0

t―

・テ ―夕との 専用独立住 宅につい ての モート センシン 1図 3-5-5:東 京都土地利用現 況調 査 とリ ク 相関

3-19


3-5-3

エ ネルギー消費密度 の推定

図 3-5-6,図 3-5-7に は ,表 3-5-6の 重 回 帰 式 に よ り求 め た リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 建 物 用 途 別 床 面 積 比 率 を 用 い て 求 め た 年 間 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 ,年 間 ガ ス 消 費 量 の そ れ ぞ れ の 分 布 図 を示 す。 表 3-5-7は , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り 求 め た 建 物 用 途 別 の 延 床 面 積 ,年 間 温 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 ,年 間 ガ ス 消 費 量 で あ る . 図 3-5-8,図 3-5-9は リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ る 年 間 エ ネ ル ギ ー 消 費 量

,

年 間 ガ ス 消 費 量 を そ れ ぞ れ 横 軸 に ,東 京 都 の デ ー タ を 縦 軸 に と リ グ ラ フ 化 し た も の で あ る .相 関 係 数 が 0.7を 越 え て お リ エ ネ ル ギ ー 消 費 密 度 が 推 定 で き る と い え る.

27 1(Tca1/Mesh。 年)

・ に よる年間温熱 エ ネルギ ー ヨ3-5-6:リ モート センシ ンク 消費量

│ 1表 3-5-7:リ モートセンシン・ ク による

9

(Tca1/Mesh。 年)

ート センシンク による年間 ガス消費量 1図 3-5-7:リ モ

建物用途別延 床面積 ,年 間温熱 エ ネルギ ー消費量 ca1/Mesh。 年 :

%

3899。 96 : 46.09

集合住 宅 業務施 設 商 業施 設 医療施 設 宿泊施 設 教 育施 設 文化施 設

2551.65 :

30。 15

236.34 : 820.58 :

2.79 9.70

130.43 :

1.54

236.22 1

580.58 :

2.79 6.86

48 : 1.68 :

0.05 0.02

4。

8461.87 : 100.00

3-20


(1“ り 120

東 京 都 デ タ

R=0。 71

リモ ー トセンシングデ ータ

0・

120 1(TCalth。 年)

・―夕との 年間 エ ネルギ ー消費量 についての相 関 3-5-8:東 京都土地利用現 況調 査 とリモートセンシングテ

.リ

モー トセンシングデータ

50

「CTcalm・ 5

・―夕との年 間 ガス消費量 についての相関 3-5-9:東 京都 土地利用現況調 査 とリモートセンシングテ

3-21


年 間 の 冷 熱 ,温 熱 ,及 び 単 純 に そ の 数 値 の 和 を 熱 負 荷 と し て , リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ を 用 い ,各 々 の 負 荷 密 度 メ ッ シ ュ マ ッ プ を 作 成 し た も の が ,図 3-

5-10,図 3-5-H,図 3-5-12で あ る 。 東 京 都 心 部 を 中 心 に ,東 京 で は 千 葉 や 横 浜 よ り 圧 倒 的 に 高 密 度 地 区 の 広 が り が 大 き い こ と が わ か る.

温 熱 負 荷 密 度 の 分 布 は ,熱 負 荷 密 度 指 数 1以 上 の 地 区 が 東 京 で は 上 野 ・ 銀 座 丸 の 内 ・ 大 手 町 の 都 心 部 一 帯 ,池 袋 ・ 新 宿 0渋 谷 な ど の タ ー ミ ナ ル 駅 を 中 心 し た 周 辺 に 集 中 し ,千 葉 ・ 川 崎 。横 浜 に は 点 在 す る の み で あ る。 冷 熱 負 荷 密 度 の 分 布 を 見 る と,住 宅 で の 冷 熱 負 荷 が 小 さ い た め に 東 京 都 心 部 以 外 は 低 く,熱 負 荷 密 度 指 数 1以 上 の 地 区 は ,皇 居 の 東 側 の 大 手 町 ・ 丸 の 内 ・ 霞 が 関 な ど の 業 務 中 心 地 区 に 集 中 し て い る 以 外 は ,池 袋 ・ 新 宿 。渋 谷 の 駅 周 辺 に僅 か に 広 が っ て い る の が 目 立 つ の み で あ る。 熱 負 荷 密 度 指 数 1(25haに お け る 熱 負 荷 が 2.3X1010kca1/年 で ,ほ ぼ 事 務 所 ビ ル 1階 分 が 隙 間 な く建 っ て い る 場 合 の 暖 房 に 必 要 な 熱 量 に 相 当 )以 上 の 地 区 は 東 京 で は 山 の 手 線 内 の 北 部 と南 部 の 一 部 分 を 除 く 全 域 ,中 央 線 ・ 総 武 線 沿 線 に つ い て は 山 の 手 線 の 外 側 ま で 広 が っ て 東 西 0南 北 ,各 10km以 上 に わ た っ て い る の に 対 し,横 浜 0川 崎 で は ,各 2 km以 下 ,千 葉 で は l kmに も 満 た な い .熱 負 荷 密 度 指 数 0.5以 上 と な る と ,西 部 の 区 の 一 部 を 除 い て ,ほ ぼ 東 京 23区 全 域 が こ れ に 含 ま れ る。

3-22


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3-6

市町 村 別 行 政 デ ー タの メ ッシュ化

第 2章 で 述 べ た よ う な メ ッ シ ュ デ ー タ が あ る 一 方 ,毎 年 集 計 さ れ て 入 手 も 比 較 的 容 易 な デ ー タ も 存 在 す る 。 そ の 多 く は 行 政 区 単 位 と な っ て お り ,統 一 尺 度 に よ る 都 市 や 国 土 の 解 析 と い う 点 か ら は う ま く活 用 で き な い 。 こ こ で は 行 政 区 単 位 の 行 政 デ ー タ を リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ っ て 重 み 付 け を 行 い, メ ッ シ ュ化 を 試 み る。 具 体 的 な 対 象 地 域 は 埼 玉 県 の 伊 奈 町 ・ 上 尾 市 。大 宮 市 ・ 与 野 市 ・ 浦 和 市 の 4 市 1町 と し,固 定 資 産 台 帳 に 基 づ く 市 町 村 別 用 途 別 延 床 面 積 の う ち 住 宅 ,業 務

,

商 業 の 3用 途 に 着 目 して メ ッ シ ュ 化 を 行 っ た 。 図 3-6-1は ,市 町 村 別 行 政 デ ー タ の メ ッ シ ュ 化 の た め の フ ロ ー を あ ら わ し,図 の 左 半 分 に は 市 町 村 別 の 行 政 デ ー タ の 流 れ ,そ し て 右 半 分 に は リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 流 れ が 描 か れ て い る 。 リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ っ て 市 町 村 別 の 行 政 デ ー タ を 重 み 付 け る こ と に よ り,最 終 的 に は メ ッ シ ュ 化 さ れ た 行 政 デ

T夕 が 完 成 す る . 固定資産税 台帳

市 別用途別 =r村 建物延床面 11

- りt― ト レシツク 土 地被覆デー タ

経緯度 法 に よ るメッシュ化 (約 :∞ ■ルム )

25●

″ 125●

用途別 建物 建築面積比率 メ ッシュデー タ

用途別建物 延床面積 メ ッ シ ュデ ー タ(:)

′ ∥途別建物 延床面 lA メ ッ シ ュデ ー タ(2)

用 途 別 建物 延床 面積 メ ッ シ ュデ ー タ

市 ■rl寸 月 途 別 に集ヨ 十 "用

1図 3-6-1:市 町村別 行政デ ー タの メ ッシュ化 フロー

3-26


① 固 定 資 産 課 税 台 帳 に 記 載 さ れ て い る「 建 物 総 評 価 延 床 面 積 」 か ら 市 町 村 別 用 途 別 建 物 延 床 面 積 デ ー タ の う ち 住 宅 ,業 務 ,商 業 に 関 す る も の を 得 る 。 固 定 資 産 税 は 毎 年 1月

1日 に 課 税 額 が 定 ま り,そ の 過 程 に お い て 建 物 の 用 途 及 び 延

床 面 積 が 把 握 さ れ る .延 床 面 積 デ ー タ は ま ず 大 き く「 木 造 」 と「 非 木 造 」 に 分 類 さ れ ,そ の 中 を さ ら に 用 途 別 に 記 載 さ れ て い る 。 こ の デ ー タ は「 市 町 村 別 家 屋 総 評 価 床 面 積 」 と 呼 ば れ る 。 住 宅 ,業 務 ,商 業 の 3用 途 の 延 床 面 積 は 表 3-61に 従 っ て 市 町 村 別 に 算 出 し た 。 表 3-6-2は ,

あ る.

4市 1町 の 用 途 別 建 物 延 床 面 積 で

1表 3-6-1:市 町村別用途別建物延床面積の算出

用 住 宅 十共 同住 宅 ・

アパ ー ト

併用 住 宅 +農 家 住 宅

の他 X木

にお ける

の他 X

にお ける

1表 3-6-2:市 町村別用途別建物延床面積

住 (ぱ ) 業 務 (ご )

② 一 方 , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 デ ー タ は 1画 素 が 25mに 補 正 し て お り,言 い か え れ ば 25mメ ッ シ ュ デ ー タ と な っ て い る 。 こ れ を 国 土 数 値 情 報 や 地 域 メ ッ シ ュ 統 計 と同 様 に 経 緯 度 法 に従 っ た メ ッ シ ュ 分 割 に 変 換 す る。 こ の 結 果 ,25mメ ッ シ ュ を 15個 合 わ せ た 約 100mメ ッ シ ュ (75m

X 125m)に な る 。

③ 3-5-2で 求 め た リ モ ー トセ ン シ ン グ 土 地 被 覆 デ ー タ の 低 層 市 街 地 1,低 層 市 街 地 2,中 層 市 街 地 1,中 層 市 街 地 2,高 層 市 街 地 の 5つ の 分 類 項 目 を 説 明 変 数 と した 重 回 帰 式 に よ り用 途 別 建 物 建 築 面 積 比 率 メ ッ シ ュ デ ー タ を 作 成 す る 。 こ れ は 各 メ ッ シ ュ 内 にお け る用 途 別 建 物 の 構 成 比 を あ ら わ す.

3-27


④ 各 メ ッ シ ュ 内 の 建 物 の 集 積 度 を あ ら わ す 建 物 係 数 を 乗 じる。 建 物 係 数 と は

,

メ ッ シ ュ 内 の 建 物 の 集 積 度 を あ ら わ す 係 数 と し た も の で あ り, リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 分 類 項 目 の 設 定 に よ り,低 層 市 街 地 は 1~ 3階 ,中 層 市 街 地 は 4 ~ 7階 ,高 層 市 街 地 は 8~ 15階 建 て と した も の を 次 式 に 示 す よ う に 重 み 付 け を 行 う こ と で 得 ら れ た 。 図 3-6-2は ,建 物 係 数 の 頻 度 を あ ら わ して い る。 建物係数

=低 層 市 街 地 1+低 層 市 街 地 2+(中

層 市 街 地 1+中 層 市 街 地 2)X2

+高 層 市 街 地 X4

尋-

20∞

=- あ ら あ

“4050

1図 3-6-2:建 物係数 ごとの メ ッシュ数

こ れ に よ っ て 用 途 別 建 物 延 床 面 積 メ ッ シ ュ デ ー タ (1)が 作 成 さ れ る 。 こ う して リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ か ら作 成 さ れ た メ ッ シ ュ デ ー タ の 精 度 を 向 上 さ せ る た め に ,更 に 用 途 地 域 に よ る 規 制 も 加 味 す る 。 具 体 的 に は 用 途 地 域 の う ち 第 一 種 住 居 専 用 地 域 内 に 商 業 ,業 務 施 設 は 建 て ら れ な い こ と か ら,こ の 地 域 内 に 含 ま れ る メ ッ シ ュ 内 に あ る 商 業 及 び 業 務 に 関 す る延 床 面 積 デ ー タ を 削 除 す る。 こ の 結 果 ,用 途 別 建 物 延 床 面 積 メ ッ シ ュ デ ー タ (2)が

完 成 す る .そ して ,こ

の メ ッ シ ュ デ ー タ を 市 町 村 別 ,用 途 別 に 集 計 し て お く .

3-28


⑤ こ う して 得 ら れ た デ ー タ は 先 に 固 定 資 産 課 税 台 帳 か ら 得 ら れ た 市 町 村 別 用 途 別 延 床 面 積 デ ー タ と 同 じ形 式 と な る 。 た だ し根 本 的 に 異 な る 点 は 固 定 資 産 か ら 求 ま っ た 市 町 村 別 の デ ー タ は 市 町 村 単 位 で し か 把 握 で き な い の に 対 し, リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ る も の は 細 か い メ ッ シ ュ (約 100m)の 集 ま り と し て 成 り 立 っ て い る と い う こ と で あ る .そ して ,同 じ市 町 村 ,同 じ用 途 ご と に リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ か ら 求 ま っ た 延 床 面 積 デ ー タ に よ り 固 定 資 産 か ら の デ ー タ を 重 み 付 け し て ,最 終 的 な 市 町 村 別 用 途 別 建 物 延 床 面 積 デ ー タ が 作 成 さ れ る 。

各 用 途 の 建 物 延 床 面 積 の 分 布 を 図 3-6-3,図 3-6-4,図 3-6-5に 示 す .住 宅 は 鉄 道 沿 い に 広 く 分 布 し て い る の が よ く あ ら わ れ て い る 。 業 務 は 大 宮 ,浦 和 の 密 度 が 高 い も の の ,他 の 地 域 に も 点 在 し て い る 。 一 方 ,商 業 は 大 宮 ,上 尾 の 比 率 が 際 だ っ て 高 い の が わ か る.

(m2)

l

l

~ 600

1200 -~ -~ へ´1800 2400 -2401~

1図 3-6-3:埼 玉中枢都 市 にお ける住宅の延 床面積分布 図

3-29


例 (m2

~ 600

1200 -~ -~ へ´1800 2400 -2401~

上尾市

・ ・ 一 T 一 ´ ¨ . ・ ・ ・ 。義 一

-2kロ

■ ■ 書 一 一 詩 智 一 監 一 膏 ∵ L

O L

浦 和市

1図 3-6-4:埼 玉中枢 都 市 にお け る業務 の延 床面積 分布 図

1図 3-6-5:埼 玉中枢都市 にお ける商業の延 床面積分布図

3-30


3-7

第 3章 で は , リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い る こ と に よ っ て ,居 住 域 で あ る 市 街 地 に お け る 都 市 構 造 を 解 析 した。 主 な結 論 を ま とめ る と以 下 の よ う に な る。 ① リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 を 利 用 して ,DID(人 と CBD(中

口集 中地 区)

心 業 務 地 区 )と い っ た 区 域 設 定 を す る 手 法 を 確 立 し た 。

② リ モ ー トセ ン シ ン グ で 作 成 し た 市 街 地 分 布 図 と DIDと

を 比 較 し,行 政 デ ー

タ と の 集 計 方 法 の 違 い ,メ ッ シ ュ 化 手 法 の 誤 差 ,調 査 時 期 の 違 い に よ る と 見 ら れ る 差 異 等 を 指 摘 した。 ③ 行 政 の 定 め る 再 開 発 促 進 地 区 の ,「 副 都 心 へ の 誘 導 ・ 育 成 」「 防 災 生 活 圏 の 形 成 」「 住 環 境 の 整 備 」「 活 力 あ る 地 域 環 境 の 整 備 」 と い っ た 目 的 の 駅 前 再 開 発 地 区 に お い て ,土 地 被 覆 の 相 違 を 見 い だ し,面 的 特 性 を 明 ら か に し た . ④ 用 途 別 床 面 積 比 率 の 推 定 を 行 う た め に ,容 積 率 や 建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 を 明 ら か に し た .市 街 地 の 分 類 を 説 明 変 数 に 用 い た 重 回 帰 分 析 に お い て ,容 積 率 と の 相 関 係 数 0。 71を 得 , ま た ,事 務 所 建 築 物 ・ 住 宅 と い っ た 建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 の 推 定 を 行 っ た。 ⑤ こ う し た 定 量 化 に よ っ て ,東 京 圏 に お け る 年 間 温 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 と 年 間 冷 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 を 500mメ ッ シ ュ デ ー タ で 推 定 を 行 い , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ を 用 い る こ と に よ り広 域 な 地 域 で の 熱 負 荷 密 度 の 把 握 を 可 能 に し た . ⑥ よ り詳 細 な 都 市 構 造 を 知 る た め に 行 政 区 別 の 行 政 デ ー タ を リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ っ て 重 み 付 け を 行 い メ ッ シ ュ 化 す る 手 法 を 開 発 し た .具 体 的 に は ,埼 玉 県 の 伊 奈 町 。上 尾 市 ・ 大 宮 市 。与 野 市 ・ 浦 和 市 に お い て ,住 宅 ・ 業 務 ・ 商 業 の 建 物 延 床 面 積 を メ ッ シ ュ 化 した。

広 域 の 都 市 構 造 デ ー タ を 収 集 す る こ と は ,都 市 の 安 全 性 を 多 様 な 角 度 か ら 評 価 す る 上 で 重 要 な こ と と な る.

3-31



4-1

近 年 , 日 本 国 内 の 産 業 構 造 転 換 の 流 れ の 中 で ,ウ オ ー タ ー フ ロ ン トに お け る 土 地 利 用 は 重 要 視 さ れ ,特 に 東 京 湾 岸 部 に お い て は ,首 都 改 造 計 画 ,第 四 次 首 都 圏 基 本 計 画 ,第 二 次 東 京 都 長 期 計 画 ,第 四 次 全 国 総 合 開 発 計 画 等 に よ り ,そ の 開 発 方 向 が 明 確 化 さ れ て い る 。 4-1)-4-4)し か し,今 ま で 人 の 居 住 が な か っ た 地 区 で あ る た め ,開 発 に あ た っ て は 自 然 環 境 面 で の 配 慮 ,防 災 面 等 で ,既 成 市 街 地 と は 異 な っ た 問 題 が 生 し て く る も の と 思 わ れ る 。 具 体 的 に は ,地 域 特 性 の 面 か ら地 震 の 他 に 高 潮 ,津 波 に よ る 被 害 ,埋 立 て に よ る 地 盤 の 弱 さ か ら発 生 す る 地 盤 沈 下 や 液 状 化 ,「 島 状 」 の 形 態 の ア ク セ ス ,危 険 物 ・ 工 場 等 が 存 在 して い る こ と,都 市 基 盤 系 の 問 題 等 が 考 え ら れ る 。 4-5)と は ぃ ぇ ,計 画 に 自 由 度 を も つ た め ,事 前 か ら 充 分 な 配 慮 を 行 い ,高 い 計 画 性 の も と で 事 業 推 進 さ れ る こ と に よ り,高 い 防 災 性 を も つ 都 市 が 可 能 に な る 。 災 害 時 に ,都 市 機 能 を 維 持 で き る 自 立 性 を 確 保 す る こ と が ,臨 海 部 に お い て 重 要 な こ と と な る 。 本 章 で は , 臨 海 部 の 土 地 利 用 ,工 業 用 地 ,居 住 者 意 識 の 調 査 を 行 い ,新 た な 開 発 の 場 と し て 注 目 さ れ る 臨 海 部 の 都 市 基 盤 整 備 に 関 す る 研 究 を 行 う。

4-2で

は ,東 京 臨 海 部 の 土 地 被 覆 を 臨 港 地 区 の 港 湾 別 に 解 析 し,未 利 用 地

を 定 量 的 に 把 握 す る 。 ま た ,大 阪 湾 と の 比 較 を 行 い ,東 京 湾 の 位 置 づ け を 明 確 に す る 。 4-3で

は ,東 京 臨 海 部 の 工 業 用 地 を 定 量 的 ・ 定 性 的 に 解 析 す る 。 4

-4で は ,臨 海 部 に 立 地 す る 八 潮 パ ー ク タ ウ ン と ト リ ニ テ ィ 芝 浦 の 居 住 者 に ア ン ケ ー ト調 査 を 行 い ,当 地 の 土 地 利 用 転 換 が 有 効 性 と ,臨 海 部 の 都 市 基 盤 施 設 の 必 要 性 を 指 摘 す る。 こ う し た 現 状 を 踏 ま え 4-5で

・ は臨 海 部 に立地 す る工 業 用 地 につ い て用 途 転

換 に よ る 土 地 活 用 , ま た ,東 京 湾 岸 工 業 地 帯 の 現 状 エ ネ ル ギ ー 負 荷 算 定 と 用 途 転 換 後 の エ ネ ル ギ ー 算 定 を 行 い ,用 途 転 換 後 の エ ネ ル ギ ー 供 給 計 画 を 提 案 す る 。

4-01


4-2

臨海部の土 地利用実態

現 在 ま で の 巨 大 都 市 の 形 成 の 背 後 に は ,経 済 成 長 の 早 急 な 向 上 を 狙 う 産 業 優 先 主 義 の 政 策 が あ っ た .今 日 ま で の 都 市 計 画 ,地 域 開 発 論 は 個 々 の 人 間 の 個 性 的 人 間 像 や 地 域 の 地 方 特 性 を 大 切 に す る 社 会 開 発 で は な く ,産 業 振 興 ,建 設 優 先 の 経 済 開 発 が ,そ の 思 想 的 バ ッ ク ポ ー ン と な っ て い た . 当 然 この こ とは 東 京 湾 臨 海 部 に お け る現 在 の 土 地 利 用 状 況 に も如 実 に反 映 さ れ て い る。 な ぜ な ら ,東 京 大 都 市 圏 の 形 成 の 上 で ,東 京 湾 の 果 た して き た 役 割 は 極 め て 重 要 な も の で あ り ,東 京 湾 と い う 自 然 条 件 を 背 景 に し て い た か ら こ そ こ こ ま で 発 展 して き た と も 言 え る か ら で あ る 。 よ っ て ,臨 海 部 の 土 地 利 用 も 工 場 生 産 。物 流 機 能 に 特 化 し た も の と な っ て お り ,東 京 湾 の 水 域 の も つ 都 市 の 居 住 環 境 の 構 成 要 素 と して の 機 能 を 十 分 に 発 揮 し得 な い 状 況 に あ る .ま た ,最 近 で は 現 在 の 臨 海 部 の 背 後 市 街 地 に お い て ,工 場 0倉 庫 等 の 老 朽 化 。遊 休 化 ま た は 移 転 が 進 み ,こ の 中 で ,都 市 機 能 の 拡 大 圧 力 を 受 け て 業 務 施 設 や 住 宅 が 周 辺 の 土 地 利 用 あ る い は 水 域 利 用 と 調 和 し な い 形 で 進 出 し て き て い る。 水 域 も 湾 口 部 を 除 け ば ,過 去 に 有 し て い た 生 産 等 の 諸 機 能 を ほ と ん ど 失 っ て お り ,海 運 航 路 ま た は 埋 立 空 間 と して の 位 置 づ け に と ど ま っ て い る .首 都 圏 に お け る 大 都 市 問 題 は ,東 京 湾 に も 確 実 に 影 響 を 与 え て い る の で あ る 。 現 在 東 京 湾 に お い て は ,羽 田 空 港 の 沖 合 展 開 ,東 京 湾 横 断 道 路 の 建 設 計 画 等 交 通 条 件 の 改 善 策 が 進 め ら れ , ま た ,「 み な と み ら い 21」 等 に よ る 都 市 的 親 水 空 間 の 供 給 を 計 画 して い る 。 こ れ に 伴 い ,湾 岸 部 に お い て 大 規 模 な 土 地 利 用 転 換 が 行 わ れ ,未 利 用 あ る い は 造 成 中 の 理 立 地 の 利 用 方 法 や ,地 域 の 連 担 性 が 課 題 と な る こ と が 予 想 さ れ る.

4-02

,


4-2-1

土地利用 の変遷

①理 立の変遷 表 4-2-1か ら ,東 京 湾 内 に お け る 埋 立 地 の 面 積 の 合 計 は 約 22,000ha,

この うち

,

1946年 (昭 和 21年 )以 降 の 戦 後 だ け で も 約 18,600haが 埋 め 立 て ら れ て い る こ と が わ か る。

1950年 (昭 和 25年 )の 「 港 湾 法 」 の 制 定 に よ っ て ,各 地 方 自 治 体 が 港 湾 管 理 者 と な り ,東 京 ・ 神 奈 川 ・ 千 葉 の 各 地 方 自 治 体 で は 次 々 と 港 湾 年 次 計 画 ,改 定 計 画 を 打 ち 出 し,計 画 を 変 更 し な が ら整 備 を 実 施 し,理 立 地 を 拡 大 し て き た 。 し か し,昭 和 50年 代 に 免 許 を 取 得 し た 新 規 の 埋 立 は 急 激 に 減 少 して い る 。 図 4-2-1は ,東 京 湾 の 埋 立 の 歴 史 を 図 示 し た も の で あ る 。

1表 4-2-1:東 京湾 の 時 代別

工戸 時代 明治 時代 大正 時代 昭和 1~ 10年

11-20

21´V30

昭和 31~ 35年 昭和 36~ 40年 昭和 41~ 45年 昭和 46~ 50年

186 174

270 630 : 23 264 861 139 241 309 1,837 : 2.467 : 206 1 2.673 i

,地 域 別 ,埋 立面 積 4-10,

240 528 144 349 1.261 :

185 101 101

15

0

119

27 27

522 502 671 382 2.211 : 3.472 : 136 1 3.608 :

110 110

210 315 1,056 879 1,002

240 899 419 720 38 410 1,410 751 1,022

268 769

4,536 3,544 6,020 3.548

1

275 1

4,323

34 i

356

11,441 22,149

4-03


施工中 (s57年 ) 円 s49年 以降竣工 ¨

s41~ s48年 竣工 s21~ s40年 竣 工 年竣

] 財 樹

1図 4-2-1:東 京湾 内の理立ての歴 史

4-04


②土地利用 の変遷 戦 後 の 重 化 学 工 業 化 政 策 に 呼 応 して ,各 地 で 積 極 的 な 工 場 誘 致 が 展 開 さ れ

,

巨 大 な コ ン ピ ナ ー トや ,製 鉄 所 ,発 電 所 等 が 出 現 した。 特 に ,高 度 経 済 成 長 を 支 え る 基 盤 と し て 大 規 模 か つ 短 期 間 に 理 立 は 進 行 し,海 岸 の 様 相 を 一 変 さ せ て き た。 表 4-2-2は 現 在 の 東 京 港 の 港 湾 別 土 地 利 用 形 態 で あ る 。 埋 め 立 て に よ っ て 出 現 し た 土 地 は ,そ の 36%が 工 業 用 地 に ,20%が 埠 頭 ・ 港 湾 用 地 と し て 利 用 さ れ て い る 。 横 須 賀 。千 葉 。木 更 津 の 各 港 湾 の 工 業 用 地 の 比 率 が 高 い 。 こ れ ら の 理 立 地 に お い て は ,一 般 市 民 が 水 際 線 と容 易 に ア ク セ ス で き な い と こ ろ が 多 い.

1表 4-2-2:東 京湾 埋 立地 の土 地 利 用 形 態 内訳

4-12) 3491.0

4-05


4-2-2

土地利用 の現 状

臨 海 部 を 研 究 対 象 と す る が ,臨 海 部 と い う 言 葉 に は は っ き り し た 定 義 は な い . 水 辺 か ら何 k回 の 部 分 が 臨 海 部 と な る 場 合 も あ る し,埋 立 地 だ け が 臨 海 部 と な る 場 合 も あ る。 本 論 文 に お い て は ,臨 海 部 を 各 港 湾 局 が 指 定 す る 臨 港 地 区 を そ の 対 象 地 域 と す る. 港 湾 活 動 は 港 湾 区 域 と そ の 港 湾 区 域 を 地 先 水 面 と す る 一 定 の 陸 域 を 場 と して 行 わ れ る。 荷 さ ば き 施 設 ,そ の 他 の 港 湾 施 設 の 多 く が 陸 域 に お い て 整 備 さ れ

,

管 理 運 営 さ れ る も の で あ る こ と と ,港 湾 に お け る 諸 活 動 を ,土 地 利 用 の 調 整 等 の 観 点 か ら 整 然 と し た 形 態 に 誘 導 す る 必 要 が あ る こ と な ど か ら ,港 湾 区 域 と 一 体 と して 管 理 運 営 す る 必 要 な 区 域 と し て 提 定 さ れ た の が 臨 港 区 域 で あ る 。 臨 港 地 区 は 都 市 計 画 区 域 に あ っ て は ,都 市 計 画 法 に よ り ,そ の 他 の 区 域 に あ っ て は ,港 湾 法 第 38条 の 規 定 に よ り提 定 さ れ る こ と と な る 。 臨 港 地 区 に つ い て は ,分 生 (商 港 区 ・ 漁 業 区 等 )が 指 定 さ れ れ ば ,条 例 に よ り建 物 の 建 改 築 規 制 が 行 わ れ る な ど の 一 定 の 規 制 が 行 わ れ る こ と が あ る。 東 京 湾 の 臨 海 部 を 臨 港 地 区 の み を 対 象 地 区 と し た 場 合 ,東 京 湾 の 水 際 線 を す べ て カ バ ー す る こ と は で き な い 。 し た が っ て ,臨 港 地 区 に な さ れ な い

水際線の

と こ ろ に 関 し て は ,そ の 部 分 の ,水 辺 か ら 内 陸 部 へ l kmま で の と こ ろ は 臨 海 部 と して 解 析 を 行 っ た.

4-06


① 港 湾別土地被覆 図 4-2-2は 調 査 の 対 象 地 区 (東 京 湾 の 臨 海 部 )を 港 湾 ご と に あ ら わ し た も の で あ る.

る │千 葉 港

1東 京 港

1横 浜 港 1木 更 津 港

*数 字 は,表 4-2-5~ 表412-10の ∥o.に 対応 す る 10 km

1図 4-2-2:東 京湾 内の 臨港地 区

4-07


図 4-2-3に お い て ,裸 地 に つ い て み る と ,東 京 港 ・ 千 葉 港 ・ 木 更 津 港 と横 浜 港 。川 崎 港 ・ 横 須 賀 港 の 2つ に 分 け ら れ る .単 に 裸 地 と い っ て も そ の 用 途 は 様 々 で ,一 概 に は 言 え な い が ,前 者 の 方 が 後 者 に 比 べ 開 発 の 余 地 を よ り 多 く も っ て い る と考 え ら れ る 。 市 街 地 に つ い て み る と ,東 京 港 。千 葉 港 ・ 横 須 賀 港 ・ 木 更 津 港 と横 浜 港 。川 崎 港 の 2グ ル ー プ に 分 け ら れ る 。 臨 海 部 の 場 合 ,市 街 地 ,特 に 中 高 層 市 街 地 は 主 に 工 業 施 設 ・ 港 湾 施 設 の 建 築 物 を あ ら わ し て い る。 横 浜 港 ・ 川 崎 港 で は 特 に そ れ らの 比 率 が 高 い. 緑 地 に つ い て み る と ,横 須 賀 港 に お い て 比 率 が 高 く ,30%を 越 え て い る の が 日 立 つ 。 他 の 5港 は ,ほ ぼ 5~ 20%の 範 囲 で あ る 。 こ れ は ,横 須 賀 港 が 東 京 港 の 最 南 部 に 位 置 す る 港 湾 で あ り,東 京 。川 崎 ・ 横 浜 と い っ た 大 都 市 か ら 多 少 離 れ て い る の で ,比 較 的 未 開 発 地 域 の 比 率 が 高 く な っ た も の と 考 え ら れ る 。 米 軍 基 地 の 存 在 も 関 係 あ る。

100 土

90

中 高 層 市 街地

80

低層 市 街 地

70

ァ ス フ ァル ト

60

50

40

50

20

〕 `χ

10 0

東 京 港

横 浜 港

川 崎 港

千 葉 港

横 須 賀 港

木 更 津 港

I L000ha

″ ■■ 1図 4-2-3:東 京湾 内の臨港地 区の土地被覆 構成比 く

4-08


図 4-2-4は ,指 定 外 区 の 土 地 被 覆 構 成 比 を 示 す 。 指 定 外 区 と は ,臨 港 地 区 に 指 定 さ れ て い な い 港 湾 局 の 管 轄 で な い 地 区 の こ と で あ る が , こ こ で は ,特 に 千 葉 港 と 木 更 津 港 に 挟 ま れ た 地 区 を あ らわ す。 こ の 地 区 の 土 地 被 覆 構 成 比 で 特 に 注 目 す べ き は ,そ の 緑 地 の 比 率 の 高 さ で あ り ,市 街 地 の 割 合 が 極 め て 小 さ い こ と で あ る . し か し, こ の 地 域 に は ,東 京 湾 横 断 道 路 の 建 設 が 計 画 さ れ て お り ,今 後 ,裸 地 や 緑 地 と い っ た 自 然 被 覆 地 が

,

大 幅 に 減 少 す る こ と が 予 想 さ れ る。 χ 土地被覆構成比 〈 )

30

40

50

60

70

90

指定外区

図4-2-4:指 定外区の土 地被 覆構成比

切 口 ■ 脚 躙 坦 圏 % □

水 域 裸 地 草 地 芝 地 森 林 ル 蔵ル 卜 低 層 中 一 層 昌

/ 沖 ル ・ 碑 ″ ”

50 裸地

1図 4-2-5:東 京湾 内の臨港地 区の土地被覆構成比

(2)

4-09


図 4-2-5に 裸 地 。市 街 地 。緑 地 を そ れ ぞ れ 軸 と し て と っ た 三 角 グ ラ フ を 示 す . グ ラ フ か ら各 港 湾 の 土 地 利 用 の 性 格 は , 3つ の グ ル ー プ に 分 け ら れ る .す な わ ち ,東 京 港 ・ 千 葉 港 ・ 木 更 津 港 と 横 浜 港 ・ 川 崎 港 と 横 須 賀 港 の 3つ で あ る .お の お の I型 。 Ⅱ 型 。 Ⅲ 型 と して そ れ ぞ れ の 特 徴 を 述 べ る 。

I型 (東 京 港 0千 葉 港 ・ 木 更 津 港 ):裸 地 割 合 が 高 く ,市 街 地 率 が 比 較 的 低 い 。 容 易 に 開 発 し う る 地 域 ,あ る い は 開 発 中 の 地 域 が 各 港 湾 に 存 在 す る と い え る.

II型 (横 浜 港 ・ 川 崎 港 ):市 街 地 の 比 率 が 80%前 後 と極 め て 高 く ,緑 地 の 割 合 が 低 い。

Ⅲ 型 (横 須 賀 港 ):緑 地 の 比 率 が 他 の 港 湾 と比 較 し て 高 い 。

以 上 3つ の グ ル ー プ に つ い て 将 来 的 に 開 発 が 行 わ れ る な ら ば ,裸 地 ・ 緑 地 と い っ た 自 然 被 覆 地 の 割 合 が 減 っ て い く で あ ろ う。 し か し, こ の こ と は ,臨 海 部 に お け る 都 市 問 題 の 軽 減 と い う観 点 か ら み た 場 合 ,好 ま し い 傾 向 と は 言 え な い . い か に 自 然 被 覆 地 を 残 す あ る い は 増 や す か が ,今 後 の 開 発 ・ 再 開 発 を

行ってい

く際 の 都 市 計 画 上 ,防 災 上 の 課 題 と な る も の と 思 わ れ る 。

4-10


② 臨 海 部 と内 陸 部 と の 比 較 臨 海 部 の リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ と そ の 臨 海 部 の 外 側 2 kmの リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ を 比 較 す る こ と に よ っ て ,土 地 被 覆 状 況 か ら 見 た 臨 海 部 と 内 陸 部 と の つ な が り を 明 示 す る. 図 4-2-6は 東 京 湾 全 体 の 臨 海 部 と 内 陸 部 (外 周 )と の 比 較 の グ ラ フ で あ る 。 臨 海 部 に お い て 裸 地 が 全 体 の 約 20%を 占 め る 。 都 市 整 備 を して い く た め の 貴 重 な 土 地 で あ る。 緑 地 (草 地 ・ 芝 地 ・ 森 林 )は 内 陸 部 の 方 が 多 い が , こ れ は 木 更 津 ,横 須 賀 の 内 陸 部 の 広 大 な 緑 地 の 部 分 を 含 ん で い る た め で あ る. 市 街 地 に 関 して は ,そ の 割 合 は 臨 海 部 ,内 陸 部 で ほ と ん ど 違 い は な い が ,低 層 市 街 地 と 中 高 層 市 街 地 の 割 合 が 双 方 で は 全 く 違 う。 臨 海 部 で は 中 高 層 市 街 地 の 方 が 多 く, 内 陸 部 で は 低 層 市 街 地 の 方 が 多 く ,臨 海 部 と 内 陸 部 と で は 市 街 地 の 構 成 が 違 っ て い る こ と を 示 す。 臨 海 部 に お い て は ェ 場 や 埠 頭 施 設 な どの 大 規 模 の 建 物 が 多 く ,内 陸 部 で は 住 宅 な ど の 小 規 模 の 建 物 が 多 く 存 在 して い る た め と考 え ら れ る. 図 4-2-7~ 図 4-2-12は ,各 港 湾 ご と の 臨 海 部 と 内 陸 部 の 比 較 を 示 して い る 。 土 地 被 覆 の 面 か ら み て ,臨 海 部 の 理 立 地 が 独 立 し た 立 地 形 態 で あ る こ と が わ か る .陸 地 に 接 し た 部 分 は 横 浜 や 川 崎 に は 少 な い た め ,そ の 用 途 転 換 に

当たっ

て は 特 に 広 域 避 難 広 場 や 緑 の 空 間 の 提 供 が 条 件 に な る。

4-11


:東 京湾 にお ける臨海部 と内陸部 の 土地被覆 構成比比較

1図

1

4-2-7:東 京港 における臨海部 と内陸部 の 土地被 覆構成比比較

土地被覆構成比 (2)

土地被覆構成比 (%,

0102030405060708090100

:川 崎港 にお ける臨海部 と内陸部 の 土地被 覆構成比比較

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 1oo

図4-2-9:横 浜港 における臨海部 と内陸部 の 土地被覆構成比比較

土地被覆構成比 (%)

土地被覆構成比 (%)

0102030405060708090100

横須賀港 にお ける臨海 部 と内陸部 の 土地被 覆構成比比較

0102030405060708090100

1図

1

4-2-H:千 葉港 にお ける臨海部 と内陸部 の 土 地被覆構 成比比較

土地被覆構成比 (%)

1020304050607080901四

1図 4-2-6~ 図 4-2-12の 凡 例 水 域 裸 地 草 地 芝 地 森 林 ア スフ ,ι ト 層 Z低 中高 層 □

□ ■ 囲 巫 目 囲

木更津港 にお ける臨海部 と内陸部 の 土地被 覆構成比比較 │

4-12


③ 理 立地 の未 利 用 地 将 来 の 湾 岸 部 開 発 の た め に 大 規 模 な 土 地 利 用 転 換 が 行 わ れ ,未 利 用 あ る い は 造 成 中 の 理 立 地 の 利 用 法 が 課 題 と な る こ と が 予 想 さ れ る。 こ こ で は , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 デ ー タ に ,行 政 資 料 や 地 図 情 報 等 を 組 み 合 わ せ ,未 利 用 の 土 地 に つ い て ,そ の 実 態 を 調 査 し た 。 東 京 湾 と 比 較 す る た め 大 阪 湾 に つ い て も あ わ せ て 解 析 し た。

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 に お い て は 建 築 物 の 有 無 の 確 認 は で き る が ,そ の 土 地 の 利 用 形 態 ま で 判 読 す る こ と は 困 難 で あ る 。 特 に 石 油 精 製 業 を は じめ と す る 生 産 施 設 の 場 合 ,工 場 立 地 法 な ど に よ り建 物 面 積 に 応 して あ る 一 定 量 の 緑 地 や 空 地 を 設 け る こ と が 義 務 づ け ら れ て い る た め , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り空 地 で あ る と判 断 さ れ て も 必 ず し も 未 利 用 地 で あ る と判 断 す る こ と が で き な い 。 こ の た め リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 解 析 と は 別 に ,行 政 資 料 ,地 図 情 報 な ど を も と に ,各 理 立 地 の 土 地 利 用 形 態 を ,一 般 ・ 生 産 。特 殊 ・ 混 在 の

4項 目 に 分 類 し た 。 倉 庫 や 流 通 施 設 は 利 用 地 と し て 解 析 し た . リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と 行 政 デ ー タ か ら ,各 埋 立 地 の 敷 地 面 積 に 対 す る 未 利 用 地 の 割 合 を 次 の よ う に 算 定 し た.

I[一 般 ]・ ・ ・ 一 般 市 街 地 や 学 校 な ど 建 物 の 有 無 に よ り利 用 地 ,未 利 用 地 が判 断 で きる地 域 リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 の う ち ,森 林 ,草 地 ,芝 地 ,裸 地 を 合 計 し た も の を 未 利 用 地 と定 義 し た 。

未 利 用 地 面 積 A(ha)=森

林 +草 地 +芝 地 +裸 地 の 画 素 数 × 6.25×

lo~2(ha)

(1画 素 の 面 積 :25m× 25m=625ぱ ) 未利用地率

(%)=総

面積

Xl°

°

4-13


H[生 産 ]・ 00工 場 な ど の 生 産 施 設 で 一 定 の 空 地 を 設 け る こ と が 義 務 づ け られ て い る地 域 森 林 ,草 地 ,芝 地 ,裸 地 の 合 計 か ら法 律 (工 場 立 地 法 )に よ っ て 定 め ら れ た 必 要 な 緑 地 面 積 を 除 い た も の を 未 利 用 地 と定 義 し た。 工 場 立 地 法 で は ,業 種 ご と に 生 産 施 設 に 対 す る 空 地 面 積 が 定 め ら れ て お り

,

以 下 の 式 で あ ら わ さ れ る.

G:設 置 し な け れ ば な ら な い緑 地

G

P

÷

r X O.2

P:生

(ha)

産 施設 の面積

(ha)

r:敷 地 面 積 に お い て 建 設 で き る生 産 施 設 の面 積 率

(%)

上 記 の 式 に お け る 生 産 施 設 Pの 面 積 は 以 下 の よ う に 求 め た 。

P =

敷地面積

(ha)

X低 層 市 街 地 十 中 高 層 市 街 地 の 面 積 率 (%)XO.5 0.5は , リ モ ー トセ ン シ ン グ の 土 地 分 類 で 低 ・ 中 ・ 高 層 市 街 地 と 判 断 さ れ た 建 築 物 の う ち ,生 産 施 設 が 50%で あ る と し た た め で あ る 。 こ の 数 字 は ,い く つ か の 地 域 に つ い て 航 空 写 真 な ど に よ り確 認 し決 定 した 値 で あ る。

未利用地率

(%)=謡

Ⅲ [特 殊 ]00・

X100

飛 行 場 や 米 軍 基 地 な ど特 殊 な 用 途 に 利 用 さ れ て い る 地 域 と 定 め ら れ た地 域

飛 行 場 や米 軍 基 地 な ど特 殊 利 用 地 域 で 未 利 用 地 との 判 断 が で き な い こ と か ら 未 利 用 地 率 を 0%と した 。

4-14

,


Ⅳ [混 在 ]00・

上 記 3項 目 の う ち 2項 目 以 上 の 混 在 し て い る 地 域

面 積 の 割 合 に 応 じ各 々 に 未 利 用 地 の 面 積 を 求 め ,そ れ を 合 計 し全 面 積 に 対 す る未 利 用 地 の 割 合 を求め た.

以 上 の よ う に し て 求 め た 未 利 用 地 率 を 東 京 湾 ,大 阪 湾 そ れ ぞ れ に つ い て 地 図 上 に あ ら わ し た も の が 図 4-2-13で あ る。 東 京 湾 と 大 阪 湾 の 各 港 湾 地 区 ご と に 未 利 用 地 の 面 積 と割 合 を ま と め た の が

,

表 4-2-3と 表 4-2-4で あ る 。 東 京 湾 全 体 の 未 利 用 地 面 積 は 7,169。 lha,大 阪 湾 全 体 で は 2,456.3ha存 在 す る. 図 4-2-13か ら ,東 京 湾 の 埋 立 は 湾 内 沿 岸 の ほ ぼ 全 域 に 及 ん で お り ,大 阪 湾 よ り 埋 立 が 進 ん で い る こ と が わ か る .ま た ,未 利 用 地 は 東 京 湾 の 方 が 少 な い 。 こ れ は 東 京 湾 の も つ 歴 史 と 都 市 機 能 の 集 中 の 度 合 が 大 阪 湾 に 比 べ て 大 き く ,埋 立 地 の 必 要 性 が 高 か っ た こ と に よ る と 考 え ら れ る .東 京 湾 に お い て は ,千 葉 港 ・ 横 賀 港 に 多 く の 未 利 用 地 が 残 さ れ て い る が ,横 浜 港 ・ 川 崎 港 に は ほ と ん ど 存 在 し て い な い 。 一 方 ,大 阪 湾 に お い て は ,未 利 用 地 の 分 布 は ほ ぼ 全 域 に 及 ん で お り ,尼 崎 西 宮 芦 屋 港 に や や 多 く存 在 し て い る 。 東 京 湾 ,大 阪 湾 の 双 方 に 言 え る こ と は ,海 に せ り 出 して い る 沖 合 い の 土 地 ほ ど ,ま た 湾 の 中 央 部 か ら 離 れ る ほ ど 未 利 用 地 が 多 く 存 在 して い る こ と で あ る 。 こ れ は ,理 立 て が 現 在 も 進 行 中 で あ っ た り,埋 立 て が 完 成 し た ば か り の 地 域 が 沖 合 い 地 区 に 多 く 存 在 す る た め と 思 わ れ る。 表 4-2-5~ 表 4-2-15に ,各 港 湾 の 埋 立 地 ご と の 面 積 ,土 地 被 覆 分 類 項 目 の 割 合 未 利 用 地 の 面 積 と 面 積 率 を 示 す 。 表 中 の No.は ,図 4-2-2,図 4-2-14の 理 立 地 の 番 号 に対 応 す る.

4-15

,


よ 0

× o N

× o ∞

ま o ゛

×

” 卜 ∞ Ю 0 . . . 。. 〇 0 ゛ N 一 [ 一 ” N ”

■ 国 圏 □ □ 掛 ヨ 〓 o 一

国 裂 眠 雇 К 興 騒 K

辮 選 ヨ 眠 要 素 e 拠 騒 K 却 禦 饉 К ¨ ∞ H l N 一 M a

可 l J

0~

Ю

H崎

で -

- ∞ 〇 - ト - め の 哺 H

眠 蒸 米 禦 堅 K ¨ 下 γ 守 悩

ミミ貫ミご │

NH守

!〇

製 園製 理 根 ギ 回墨 目 礫 啓 奮< 嗅

O 一 ∞ N 〇 ∞ . . . 。. . N ト 卜 ∞ 〇 ∞ H N ∞ ∞

辮 ヨ 眠 に K 駆 妥 妥

Ю

∞ 卜

N CO Ю o 0-

00- CO∞

H-

L● 卜 ∞ Ю - ゆ ゆ 〇 い ∞ 〇 H∞ 卜 Ю N・ ・ - - - ・ ∞ Ю tt N ~ の 卜 〇

製理理製 製

亀鞣

黙奮 係 靭 郷 ミ長 十

困 響 賢 7 К 駆 K 熙

4-16


尼 崎西宮芦屋 港 神 戸港 大阪港

堺泉北港

阪南港

:0

*数 字は,表 4-2- 11~ 表4-2- 15の ∥o.に 対応 する

0

1o km

図 4-2-14:大 阪湾内 の臨港地区

4-17


表4-2-5:横 須賀港の埋立地 ごとの土 地被 覆分類項 目の割合 と未利用地面 積 67.00 64.00

ヽ里浜町 ミ瀬 町 雪浦買町 甫賀 町 1居 町 ヒ水 町 暉堀 海岸 二書 町 贄須 買市 中心 部 置岡町 自町 宮崎 町 日浦町 0越 町 慮郷 町 自浜 町

01.00 166.00 68.00 109.00 176.00

123.00 187.00

139.00

26.2

15.9

18.9

22.6

15.4 23.6 13.0 4.2 16.8 5.4

48.7 10.0 1.0 7.9

193.00

4.3 8.5

87.00 58.00

31.6 25.6

109.00

14.9

58 00

20.9 5.3 2.7

172.00

10.9

2.7

15.0

22.3

1.9 1.7 1.9

8.6

13.9

24.4 20.9 11.3 15.3

9.6

0.7 0.9 0.2 0,7 1.2

5.3 8.9 0.7 0.1 0.0 2.8

11.3 16.1

5.3 10.4

0.6 7.1 8.1 25,7 13.9 4.8

8.9 10.4 14.2

5.5 11.6 16.9 4.2 8.1

3.3

2.0

52.16

21.3

11.9 13.5 10.9

56.95 43.74 79.35 37.40

27.0

8.9 10.4 5.5 10.6

29.7 20.2 12.7 49.2 63.4 41.1 20.1 17.9 7.8 26.1

10.9 12.4

31.3 27.3

22.6

8.8

26.9

32.4

8.3 7.6

n.9

7.9 4.8 8.4 21.3

85.35 60.37 14.76 60.78 0.00 0.00 0.00 22.91 38.37 27.03 20.81

18.8

52.0 18.3 7.9 11.3 13.7

8

表4-2-6:横 浜港の埋立地 ごとの 土地被覆 分類項 目の割合 と未利用地面積 田

(ha) 旨浦 1丁 目 1浜 町 斤磯 子町 ・ 新 中原 町 ■鳥 町 ・鳳 町 嗜もめ町・ 錦 町 ヽ牧埠 頭 卜買埠 頭 」下埠 頭 く桟 情埠頭 f港 埠頭 薔島埠 頭 讐穂 埠頭 」内埠 頭 J田 町埠頭 I比 寿 町 ご 町 こ 黒埠頭 こ 黒町 1町

そ 広町

川町 島 渡 田町 町 野町 江町 扇島 光 3丁 目 光 2丁 目 鳥町 光 1丁 目 島町

113.00

3.1

51.9 21.8 21.2

219.00 148.00 153.00 137.00

319.00 244.00 211.00

0.7 0.1

0.7 0.7 0.1

J地 3.4

3.2

2g.4

9.2

12.5

38.0

22.1

3.9

12.1

0.6 2.9 2.3

17.1

2.5 10.3 8.8 5.6 5.7 0.9 1.4 1.0 1.4

`0.′ 19.6

11.8 17.8 17.3 7.4 15.4

10.2 7.8 14.2

23.8 13.0 23.8 16.6

50.4 47.5 35.5 59.1 55.3 64.4 58.5 49.2 58.5 52.1 68.0 52.3 73.1 44.6 64.8 49.8

0.3 0.3 0.5

0.6

19.00

1.6 0.9

1.6 1.2

65.00 70.00 76.00 31.00 52.00

0.0 0.3 0.0 0.0 0.0

0.0 0.5

44.00 43.00

1.6

120.00

59.00

244.00 217.00 286.00 206.00 92.00 3055.00

0.4 0.0 0.0 1.6

0.3 0 0

芝薇地1棟 J通 レス昇ル 需 葛:嬌 百 曹看喜訥 「1薔 吾

0.0 0.0

1.0

0.0 0.0 0.2 0.0 1.2

0.0 8.3 0.9 0.0

0.6 1.6 5.0

0.0 0.8 4.6 0,7 2.5 0.9 1.2

5.7

4.6

5。 1

6.2 6.8 4.9 18.0 12.0 15.4 3.1 10.1 9.1 19.7 11.0 10.1 12.2 1■ S 14.4

10.4

11.8 14.3

9.3 9.3 6.9 6.6 4.1 11.7 8.0

H.5

14.8 22.4

31.6 28.3 21.9 12.5 15.6 15.8

8.4

26.3

6.6 12.0 7.5

9.0

14.5 16.6 19.3 26.2 26.0 13.3

10.3

19.7

8.4 13.3

69。 7

44.5 46.1 RA ■ 48.6

木甲 ′Yヽ

●●.′ 45。 1

66 75

15.6

23 87 2 06

1.5

0.0 0.0 21.4 6.5 9.8 9.9 6.3

0 00 0 ∞ 45 5 7 80 5 78 1 88 4 Ю 3 58

19.4 15.4

■ 70

20.4

6 32

3.1

1 6 9 ■

20.7 0.0 21.6 0.0 2.5 3.5 0_0

0 00 52 70 0 ∞ 7 15 7 2 0 ∞

表4-2-7:川 崎港の理立地 ごとの 土地被 覆分類項 目の割合 と未利用地 面積

11.1

49.00 406.00 55.00 168.00 67.00 174.00 398.00 34.00 34.00 166.00 57.00 78.00 435.00

0.0 0.5 0.8

0.7 0.4

0.3 0.5

0.6 0.0 0.3 0.0

0.0

0.0 0.7 1.3 1.9 1.8

0.7 2.2 0.0 0.0 1.2 0.0 0.7 0.0

H.4

0.0 2.5 2.8 0.7 4.7 5.7 3.1 1.6

4.0 3.5 10.9 4.1 14.0 10.6 33.8 7.2

12.6 16.2

1.8 1.8

0.2 8.7 1.4

0.0 1.6

5.6 9.6

12.0 15.0 9.8 15.5

32.0 35.2 29.4

21.4 22.9

54.2 52.6 45.6 39.8 61.4

58.2 53.3 77.6

0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 157.61 0.00 0.00 0.00 0.00

66.9

0.00

20.5

40,7 52.1

16.6

31.2 50.1

9.4

24.3 22.4

14.6 5.2 7.4

19.1 15.8 17.8

10.1

4-18


表4-2-8:東 京港 の理立地 ご との土地 被覆 分類項 目の割合 と未利用地 面積 925.00

ヨ和島 マ浜島 く井埠頭 その 2 2和 島 て井埠頭 その 1 3川 埠 頭 :浦 埠頭 ヨの 出埠頭 T芝 埠頭 コ央防波堤 埋 立地 3号 地 その 2 0号 地 その 2 0号 地 その 1 モ雲町 3号 地 その 1 『 明町 奎洲埠 頭 望洲町 争海埠頭 ]島 埠頭 學どき・ 月 島 町 日町 尋巳町 5号 地 千木場 木材 団 地 4号 地 その 1 「の島 4号 地 その 2 t川 町 :見 町 千砂町 (南 地 区 ) 千砂 下水 処 理 場 f砂 町 (北 地 区 ) 三浜町 菫中島

66.00 109.00 126.00 133.00

733.00 89.00 51.00 17.00 22.00 381.00 199.00 71.00 144.00 39.00 144.00 247.00 91.00 123.00 110.00 16.00 92.00 39.00 106.00 194.00 00.00 55.00 112.00 110.00 60.00 56.00 84.00 323.00 47.00 78.00 53.00

0.3 0.1

0.9 0.0 1.6 0.0 0.5 0.0 0.4 2.5 1.8

0.2 0.9 0.7 2.4 0.8 0.4 0.0 0.5 0.0 0.0 0.0 0.0 2.2 1.7

0.0 3.4 0.7 0.0 0.7 0.7 0.7 0.0 0.0 2.5

1.0 7.0 12.3

1.3 2.5 3.2

9

1.8 1.5

0。

11.5

0.2 0.0 0.0 3.8 13.8 14.9 4.5

22.4 14.0 18.2 14.0

0.6 0.0 0.6 0.0 0.4 1.1

0.0 32.2 4.5 6.2 19.2 12.9

0.0 10.5 1.6 3.4

00

0.7 1.6

0.3 1.1

0.0 2.5 2.9 4.7 0.0 2.8 0.2 2.5 1.5

12.1

17.9 48.3 6.2 24.7 4.3 0.9 0.0 4.5 29,9 48.0 11.7 31.1 29.2 34.0 8.5

4.4 0.1 0.4 0.0 0.0

13.9

0.6 0.3 3.8 1.0 1.6 3.4 3.8 0.4 3.8 0.9 4.7 2.9 0.0 2.2 6.6

8.0 9.5

8.8 9.3 12.1

8.2 10.8 14.0

28.1 24.5 12.6 19.6 22.7

8.3

18.7

14.5

19.4

7.8

19.0

12.4

27.8 18 6

9.2 7.6 12.0 12.4 18.1

8.0 10.3

9.0 8.8

H.0 19.3

19.0

198

21.4 26.1 23.3 24.4 25.7

0.6

15.6 10.8

1.2

4.7

20.1

8.2

10.3 18.6

25.9 44.0

7.4 40.1 16.0 26.9 11.3 30.7

30

23.2 6.1

24.2

81

162

46.6 35.9 14.5 60.7 24.0 67.7 63.6 73.2 48.6 23.1

27.5 64.7 8.9 39.3 0.0 2.5 0.0 11.2

12.0

69.4

52.3 11.4 18.0 13.5

38.3 48.4 58.7 47.7 72.4 73.6 53 9 29 8 6.5 32.1 32 8 22.0

3.8

■ .4

10.4

8.8 9.1

34.3 23.7 31.6

12 8

23.1

H.0

4.4

23.0 28.6 25 1 25.4 28.9 28.0 31.4

69.2

15.3 10.1 11.7 5.1

1.9

7.5

11.3

10.8

179

55.5 29.9 55.0 61 9 40.2

10.23 29.98

15.5

81.52 11.84

288.07 0.00 1.28

0.00 2.46 187.07 138.11 11.64

49.1 16.4

82.37

57.2 39.7 57.1 22.7 0.0 0.0

15.48

82.22 56.07 0.00

0.00

H.0

12.10

0.6 2.4 9.9 7.6 78.3

0.10 2.21

3.86 8.06 151.90 0.38 6.60 41.78 52.91 2.04 21.39 7.81

1.1

12.0

37.3 48.1 3.4 38.2

93

26.4 0.0 2.6

85 27 0.00 2.03 9.33

35 9

171 60 78 42

44.3 67.0 22.2 19.3 49,3 68.1 39.7 8.9 5.0 23.1 10.6 0.0 25.5

260,93 329.64

176

表4-2-9:千 葉港 の ごとの土 地被覆分類項 目の割合 と未 利用地面積 目安市 (舞 浜 、千鳥 目安市 (港 、高州 ) i安 市 (有 明 ) ]川 市 (本 行徳 ) ,橋 港地区 で 葉潜地区 ユ葉市 (芝 日 、豊松 =葉 市 (中 央港 ) 3葉 市川崎町 (東 部 =葉 市川崎町 (西 部 二 菜市 (新 浜 、蘇我 市 (八 幡海岸 ) '原 市 (五 井海岸 ) '原 市 (五 井南海岸 '原 市 (千 種海岸北 '原 市 (千 種海岸南 '原 市 (姉 崎海岸 ) '原 浦町 (北 袖町 ) Lヶ むケ浦町 (中 袖町 )

こ更津 市中心 部 こ更津 南部地 区 ヤ 津地 区 『津 地区 (東 地 区 )

589.00 492.00 326.00 383.00 1001,00 1156.00 1607.00 350.00 411.00 622.00 429.00 297.00 280.00 405.00 333.00 414.00 501.00 540.00 104.00

1.5

7.7 0.9 0.0 0.9 3.9 2.6 5.3 1.3 6.0

2.5 3.2 3.7 2.5 0.9 0.5 2.3 1.6

15.5 5.4 12.5 1.5 1.4 7.8

0.2

9.2 4.8 5.5 7.3 5,7 7.0 0.0 0.0

10.0

3.1

4.4

4.0 5.0 9.0 6.4 0.7 14.4 6.9 2.9

8.0 3.9 5.2

6.8 13.1

10.2

8.2 6.3

8.4 14.4 10.4

96

32.9 37.6 21.9 25.8 33.3 50.5 29.8 16.7

6.6

13.8

14.0 11.7 15.7 11.3 15.5 12.0

23.1

18.1

13.4

7.9 28.0 32.9 15.2 7.2 16.6 37.7 56.0 24.0 39.3 41.9 22.5 25.7 34.1 32.5 21.6 9.0

20.3 18.0

3.6

21.0

23.2 18.3 16.7 30.7 31.5 26 0 29.0 35.5 48.9

15.1 15.1 13.9 12.5 12.8 11.7 5.7

27.2 23.1 20,0 12.7 19.8 17.1 12.9

18.6 16.4 12.5

8.5 10.9 18.4

11.6

9.3

16.0

7.9

15.3

1.

72.37 73.92

523,07 787.24 637.98 31.15 20.55 174.78 45.47

0.00 71.40 56.70 0.00

14.0

0.0 6.1

25 25

15.5 24 1

77.66 130.14 .08

表4-2-10:木 更津港 の理 立地 ごとの土 地被覆分類項 目の割合 と未利用地面積

57.40

299 88 8.65

216.23 185.15

4-19


表 4-2-H:神 戸港の埋立地 ごとの土地 被覆分類項 目の割合 と未利用地面積 血

(ha) κ社 同 口J

電部 内 貿埠 頭 斤浜 町 R崎 浜 町 議崎 南 町 記崎 西町 口影 東町 マ甲 ア イラ ン ド 1浜 東町 住埠 頭 垂耶 埠 頭 子港 突提 イー トアイラ ン ド コ突提 マ川崎 町 t庫 突提 ]田 崎 町 町 1駒 '藻 栄 町 ]ケ 林 南町 計

21.38 138.56

14.13

U.U O.3 0.0 0.8 0.4 0.0

81.13 430.38

0.1 3.1

111.94

25。 75 111.25

33.00

:l棟 U.じ

10.9 10.9

8.2 9.3 1.8

193.19

0.0 0.0 0.2 0.1

466.50

0.1

4.0 4.5 0.0 1.0 0.2 0.9 6.7

44.31 52.88

0.0

2.1

0.1 0.1

3.1 0.2 5.4 6.0 7.7 n A

82.44 82.31

93.94 237.88 35.25 13.88

47.88 2317.94

0.2 0.5 0.0 0.7

2地 32 23 20 25 8 30 20 10 3 8 3 n 9 9 7 2 8 2 18 8 15_5

arFll:

ほ 32 25 3 20 24 22 6 7 4 9 2 24 9 20 12 5 8 6 7 “ 18.8

23.1 30.9 31.8 33.2 33.3 39.4 47.5 47.8 42.2 53.1 49.1 47.7

0.9 6.6 5.6 6.3 10.4 6.2

H.0

43.9 31.9

25.3 28.3 28.2

29.3

9.38 44.20 6.51 31.48 9.31 4.14

2.0

1.62

20.8

89.52 0.00 0.00

54.4

13.5 50.0 17.8 25.1 13.9 13.6 13.7

55.1

19.7

52.6 45.2 45.9 41.4

19.3 10.2

43_6

14_1

0.0 12.6 20.6 28.2 24.5 2.9 19.2

39。 2

9.7 7.7 6.2

0.0 0.0 13.5 13.8 27.7

n.8

11.ll

26.66 129.22 5.23 0.00 11.84 49.00 9。 94 3.40

表 4-2-12:尼 崎西宮 芦屋港の埋立地 ごとの土 地被覆分類項 目の割 合 と未利用地面積

ヽ浜 町 月凪 町 冒宮 地 区 モ甲子 園 ヨ子園 地 区 等須町 ヨ尾 地 区 L島 地 区 可町 ヨ浜 町 に広 町 [高 州 町 に高 州 町 1島 町

28.25 38.25

lH.81 192.00 8.06 130.75 140.44 124.69

103.13 25.00 45.00 65.00 91.88 46.81

0.1

1.0

5.9 1.6 0.1 4.9

0.0

10.9

1.1

6.4 2.6 3.4 0.8 0.0

0.6 0.4

0.8 0.5 0.0 0.0 0.3 0.0 0.1 0.1

24.0 6.7 0.1 34.2 31.0 29.9 10.5

8.9 1.6 1.0

9.6 0.2

9.9 1.6

0.1 4.1

1.4

7.2

1.2

69.

34.4 19.7

16.1

7.4 20.3 4.7

29.8 37.2

13.7 16.1 14.8

5.2 21.0 20.7 26.0 15.6 24.0 29.9

H.9 34.6 29.1 22.6 8.0 21.8 26.3 13.5 10.8

24.9

10.3 30.8 73.0

3.4 24.5 7.1

8.7

1.1

13.2 13.4 36.1 40.9 45。 9

3.1 0.9 4.8 8.8 38.5

45.5

10.8

24.3

8.5 13.8 15.3 2.2

44.9 56.6 37.6

14.63 6.69

8.94 114.05 3.76 66.81 42.13 24.06

0.00 0.80 10.85 2.80 0.00 15.96 .99

表 4-2-13:大 阪港の理立地 ごとの土 地被 覆分類項 目の割合 と未利 用地面積 8.1 ヨ島 等層 置 '吉 :港 (島 ヒ港北 地 区 `町 L条 F天 多B青 言崎 こ潜 テ岸通 り 3丁 目 1岸 通 り 4丁 目 t尾

了恩 加島 〕lBI 〕田 「 く― トタウ ン 事 埠頭 E合 ター ミナル 4林 1ヒ 1丁 目 4林 南 1丁 目 :加 賀屋

116.19

126.50 172.44 90.69 67.38 99.50 116.38 223.00 317.44 111.69

0.5 0.2 0.0 0.3

4.4 3.5 0.5

0.9

5.7 0.4 1.0

10.3 2.3 0.3 5.0 0.4 5.0

0.3 0.5

1.4 1.7

1.2

0.2 0.1

0.1 0.0 0.3 0.0 0.2 0.7

1.9

1.7 15.1

20。 9

11.3

15.6 19.8 15.8 10.5

15.8

14.8 19。 1

25.6

14.0 17.3 12.0 18.5 21.8 18.5 17.2

10.8 13.9 19.8 21.8 24.0 27.2 18.1

1.7

1.4

3.4 0.8 2.6 2.0 3.9

0.7

2.1

6.1

17.1 16.0

1.9

2.3

115.81

0.0

1.1

0。 7

0.8 10.6 4.8 3.0

15.4 22.0 5.8

17.9 24.9

111.75 609.19 160.50 226.63 202.63 99.25 60.25 29.88

2.9 4.3 0.2 15.9 15.5

15.9 18.1

3.7 6.0 1.8

19.7 15.3 15.6

20.4 20.4 23.8 33.8 24.9

2.8

17.2

9.3

91.13 69.38 50.00 22.75 284.25 279.75

3.8 5.1

0.5 0.5 0.0 0.1

0.3 1.7

0.8

1.4

0.1 1.6

H.0

8.3

36.4 50.0 42.5 50.7 46.2 36.6 59.3 63.1 47.7 45.8 38.9 30.9 40.4 50.0 51.1 39.1 38.9 27.0 27.8 36.2 33.3 50.4 54.1 47.4

3.1 27.8 13.5 20.3 19.4 7.1 23.2 17.7 10.8 8.9

9.2 9:6 14.0 21.3 24.5 6.3

1.9

12.5 0.0 2.8 7.1 2.8 20.1 19.1

14.2 23.4 16.7 23.0 15.5 19.8

24.3

8.5 8.6

21.0

45.2 6.4

0.0 45.1 43.5 28.4 12.5 17.5 0.0

8.2 10.1

9.7 7.3 14.8

22.6

4-20

2.21 15.81 0.00 2.54 4.78 2.79 23.39 42.59 45.08 26.13 15.22 15.96 7.75 4.50 69.07 58.75 26.17 0.00

274.74 69.82 64.36

25.33 17.37 0.00


表 4-2-14:堺 泉北港 の埋立地 ごとの土 地被覆分類項 目の割合 と未利用 地面積 2 第 3区 第 4区 島 西町 第 5区 第 6区 第 7区 北 1区 北 2区 北 3区 北 4区 松埠 頭 松・ 松 之 浜埠頭

54.88

2.9 0.0

1.3

44.63

0.0

1.0

44.88

0.2 3.7 0.3 12.2

0.2 6.6

237.06 168.25

454.56 519.56 62.50 25.19 66.63 127.63 63.81 61.44

0.6 6.8 0.7

0.3 0.3 0.0

1.2

12.0 3.9 45.5 5.2 1.4

15.4 0.6

5.8 0.7 1.0

10.6 5.7 13.5 10.7 19.5 29.5 5.5 13.8

4.8

90.33 20.6 23.2 26.1 17.8 15.0 15.3 22.9

8.6 21.3 34.3 13.4 20.6 19。 3

13.3 15.3

14.8 17.1 18.8 16.7

43.5 52.8 45.3 35.5 50.5 23.4 36.1 2.5

21.8 13.3 27.6 24.0

40.1 22.7 37.3

■ .2

13.4

14.9

15.4 7.0 16.2 12.4 12.7 6.4 7.1 0.4 6.5 5.1 6.8 12.7 15.0

1.98 2.23 3.14 35.09 0.34 195.92 48.32 50.25 14.28 12.13 54.75 16.59 8.

表 4-2-15:阪 南港の埋立地 ご との土地被 覆分類項 目の割合 と未利用地面積

材港地 区 材 コ ンピナー ト 和 田鉄 工団 地 和 田 旧港 南 1区 南 3区 南 4区 南 5区 南 6区

:::1 躍

0.01 0.21 0.O1 0.21 0.31 0.41 1.11 0.Ol

23.41 22.89 6.05 8.37 19.70 12.98 12.77 6.54 11.99 39.97

0.1 0.4 3.0 2.1 0.5 0.5 2.3 l.3

4-21


4-3

臨海 部 の 工業用 地 の実 態

東 京 湾 は 東 京 大 都 市 圏 の 発 展 の 大 き な 要 と し て ,こ れ ま で に 特 に 港 湾 ,物 流

,

供 給 処 理 等 の 機 能 を 基 盤 と して 工 場 を 主 に し た 第 2次 産 業 構 造 を 支 え て き た 。 し か し,近 年 の 産 業 の ソ フ ト化 , サ ー ビ ス 化 ,物 流 の コ ン テ ナ 化 ,効 率 化 等 を 背 景 に し て ,臨 海 地 域 に お い て 工 場 。倉 庫 の 老 朽 化 ,遊 休 地 化 ま た は 外 部 転 出 が 急 速 に 進 ん で き た。 こ こ で は ,東 京 湾 臨 海 部 の 工 業 用 地 の 実 態 ,工 業 の 推 移 を み る .

4-3-1

工業用地の実 態

表 4-3-1を み る と,東 京 圏 (東 京 都 ・ 埼 玉 県 ・ 神 奈 川 県 ・ 千 葉 県 の 1都 3県 ) に は 約 27,000ha,そ の う ち 東 京 臨 海 部 に は ,約 10,000haの 工 場 用 地 が 存 在 す る . 表 4-3-2は ,東 京 湾 に お け る敷 地 面 積 l ha以 上 の 工 場 の 立 地 状 況 を 示 し,金 属 工 業 ,エ ネ ル ギ ー 産 業 ,化 学 工 業 の 立 地 が 多 い 。 工 業 用 地 は 小 規 模 な も の が 散 在 して い る ケ ー ス が 多 い が ,数 10haか ら数 100h aと い う ま と ま っ た 土 地 が 一 団 と し て 存 在 して い る ケ ー ス も 多 く ,か つ 一

企業で

所 有 して い る こ と ,関 連 企 業 が 周 辺 に 立 地 し て い る 。 港 湾 別 に み て も ,港 に よ っ て 特 色 は あ る が エ ネ ル ギ ー 産 業 ,金 属 工 業 ,機 械 。加 工 工 業 ,化 学 工 業 と い う 重 厚 長 大 産 業 が 大 部 分 を 占 め ,さ ら に 規 模 別 に み る と ,企 業 別 に は 9 ha以 上 の 工 場 用 地 が ほ と ん ど で あ る が ,千 葉 港 に は

,全 体

の 約 半 分 が 立 地 し ,100ha以 上 の 工 場 用 地 も 多 い 。 (表 4-3-3) 工 場 未 利 用 及 び 工 場 跡 地 に つ い て は ,そ の 定 義 が 難 し く 正 確 な 調 査

実績 は少

な い 状 況 に あ る が , 1都 3県 で 約 150haの 工 場 遊 休 地 が 存 在 す る と い う デ ー

タも

あ る 。 (表 4-3-4, 表 4-3-5) 工 業 用 地 の 場 合 ,既 存 の イ ン フ ラ と して 工 業 用 水 ,排 水 処 理 施 設 ,電 ス 等 の エ ネ ル ギ ー 供 給 基 盤 施 設 ,交 通 施 設 等 が 整 備 さ

気・ガ

れ て お り, こ れ ら を 都 市

施 設 に 活 用 す る こ と が 可 能 と な る.

4-22


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4-23


表 4-3-2:東 京湾 における敷 地面積 l ha以 上の工場の立地 状況 (単 位 :ha)

種 L+ rv+ 港 名`こ1、 産 業

機械 ・ 加工

金属 工 業

化 学 工 業

繊 維 工 業

食 品 工 業

建 建

設 材

・ 業

△ ロ

横 須 賀 港

178 08

0 00

78、 07

3 29

321

0 00

2.74

0.00

265.39

275 62

73 67

240 58

41 30

0.00

17.96

8.64

0.00

657.77

403.35

602 20

180 36

201.19

0 00

16.89

12.22

2.23

1,418.44

18 16

24 40

41 39

0 00

0.00

4.39

6.64

24.93

11991

1.157 76

1.316 26

229.10

1.162 61

0 00

126 44

113 05

133.23

4,238.45

木 更 津 港

l16 10

1,203 70

l1 23

69 40

0 00

21.20

0.00

22.23

l,443.86

2,149 07

3.220 23

780 73

1,477 79

321

186 88

143 29

182 62

8,143 82

資料 :東 京港便覧 神奈川県工場名鑑 千葉県立地企業名簿

昭和61年 版 昭和63年 1月

表 4-3-3:東 京湾 にお ける各港の 工場 業種別規模 (単 位 :件 ) 傘

E

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イ ヒ堂

2

1

=,

合 言│

欝 1

0 0 0 0

:

3

4

7 3

3

0

:

[注 意 ]本 表 の 1ポ イ ン トは , 1企 業 あた り工場用地の面 薇 で区 分 し,そ の用 地 の 数 を示 している.

資料

:

東京 港α買 神 奈川 県工場名鑑 千葉 県立地企業名澤

昭 7061年 版 昭和 63年 1月

4-24


表 4-3-4:工 業用地 の実態 (敷 地面積 l ha以 上を対象) 62.10月 末現在 工

単位 :1,000“

利用計画 のない工場遊休地 件

域 全

12,442

10,123

Jヒ

2,032

1,794

2,463

1,590

666

神 奈川

1

125

3

1

60

3県 計

1,464

860

1,022

690

2,353

1,834

く調査 対象・ 定 義等 > ・ 工場 遊 休地 工 場 の敷地 面積 が l ha以 上 の工 場 うち ,当 該工場敷 地内に遊 休地 (外 形 上施 設 の一 部又 は全 部 の操業 が停 止 され てい る施設 を有す る用地 )を

1,000“ 以上有 す る ものを対象 とし て い る。 。九 州 は 沖縄 県 を含 む。

陸 近

794 1,377

1,377 19

表 4-3-5:工 場 遊休地 (跡 地 )地 域別 発 生 状 況 工 場 未利 用地 地

雇冒看肇 (ha)

東 京 都 臨 海 部 東京 ,神 奈川 ,千 葉 の臨海部)

調 、査

.件

945

369

62.6(各 県 を 通 じて把 握 )

97

67

62.6(各 自治 体 を通 じて把握 )

53

17

61.12(地 域境界整備公団資料,土 地整備資料

)

出典 :立 地指導課資料

4-25


4-3-2

工業 の推移

工 業 統 計 表 か ら 最 近 20年 間 の 東 京 圏 に お け る 従 業 者 数 と 事 業 所 数 の 推 移 を み る 。 従 業 者 数 に つ い て は ,東 京 都 に お け る 減 少 が 著 し く特 に 東 京 都 湾 岸 で は 50

%以 上 減 少 し て い る .ま た ,神 奈 川 県 湾 岸 も 減 少 傾 向 が あ る . 事 業 所 数 に つ い て も ,東 京 都 に お け る 減 少 が 著 し い 。 ま た ,事 業 所 の 稼 働 密 度 と も い う べ き ,事 業 所 当 り の 従 業 者 数 の 推 移 を 見 る と ,東 京 都 ,神 奈 川 県 ,千 葉 県 全 域 に お い て 減 少 傾 向 に あ り ,単 位 事 業 者 当 り の 就 業 者 数 の 減 少 が 目 立 つ 。 (図 4-3-1,図 4-3-2,表 4-3-6,表 4-3-7)

埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈11県

-100 1966年

19■ 年

1986年

図 4-3-1:全 国 。1都 3県 の 都県 別 工 業従 業 者 の 推移 +100

1976年 (千 葉県)

1966年

1976年

1叫

-100 1966年

(東京 都 )

図4-3-2:東 京湾岸の都県別 工業従業 者の推移

1976年 (神 奈川 県 )

4-26


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い O H ゛ ∞ ∞ 駄 肛

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0 一

太 Щ 肛

4-27


表4-3-7:工 業統計 に よる東 京湾岸の工業の実態 興

19“ 年 千 菫 市

市 川 市

●)■ 市 六 更に 市

冒志 野 市

市 原 市

3揮 市 富 津 市

31639

1976n「

35702

(人 )

1986年 35858

20年 変 化

4219

:00

20092

23040

100 10577

19932

18761

22083

柏 ケ浦町

中 央 区

工 只 区

品 川 区

大 田 区

江 戸 川区 8+

鶴 見 区

ll奈 川 区 神

奈 中

E

餞 子 区

金 沢 区

7957

100

171

100

123

28315

25288

慣須 賃市

Jヽ

計 計

33

148

100

250

:∞

1"19

11199

%

130

696 88

90

308

538

20

22

100

2624 607

l

100

3600 334:

3744

94873

134932

137997

4312`

1954

2972

30447

18101

20!09

10338

1175

1192

37515

22058

1∞

3935

9

46

100

66

3596

388

461

25

100

-28154

100

-653

28

100

50602

100

32274

01619

34

94616

56591

35346

1∞

60

37

153279

102140

8H9!

41047

29526

3000

2859

2150

1650

4587

1020

100

59270

3859

2785

100

-72038

100

20539

5607 100

96

2299

3070

27

2510

134

472512

305798

220504

58014

42196

31426

100

1252008 - 26“8

18509

:6790

903

903

54

24551

:8497

8170

:∞

30"

-11460 -11935

20

▲5127 7

lllB

64

-30

“ 34

454

434

l∞

96

358

240

33

65

28

100

-200

6668

13389

109

62

100

100

300 l∞

:4295

" liS“

1750

:∞

注)

50

198

1)1971年 に 上 唸町 ・ 3津 町

100

9888

17393

" 65590

53293

32054

31692

28878

1∞

99

7433

l∞

226

304

43

町 ・ 小 池 村 ・ 清「●村 が a Fe市 に

36

1971年 に 富

277

100

町 が富

920

小糸

60

“ 市に

大 佐和町

.

天羽

,

1981年 に “ 浦 安町 が鵬安 市 に ・rつ た た め .l∞ 6年 の 各 市 の 値 は 各町

1598% 727280

0合 の比率

26 38

12819

l∞

9960

上 餞 :実 散

196

108

9832

-25

194

1789

29957

20年 度 fヒ

38

-544 93

100

50065

/件 )

下 餞 :1966年 の 値 セ 100と した

660

2040

93893

(人

198眸

60

7093

H485

50212

業員 数

190 200

100

100

1976年

100

100 12469

19“ 年 `ヒ

3300

川 崎 区

事 業所 当 た りの

20年 度

94

100

100

14963 ●

(件 〕

1986年

496

100 Jヽ

5506

133

lC0 浦 安 市

19761μ

-160

99

100

1966年

100

- 3176

537

552

167

:00

(187籠 8)

(littll) (14:l::)

578388

474226 65

385

- 253054

2775

の 合 :十 とな ってい る。 “

(孤 ll)

(』 ::;

23238

22647

19863

100

97

賣 将 :工 集 硫 計 衰

(!::) -

488:

(盤 i)

(1需 )

(二

101,

23

',

2)川 崎 市 は ,1972年 に 5区 .1982 年 に ア区 に な った た め ,1%6年 の 饉 は な い。

3)含 二)に lt川 崎 区 │`含 ん でい な い 。

市町 村 田 (■ 壼 省大 臣 盲房 目 主続 針 都日 )昭 和 (1.51.61年

4-28


4-4

臨海 部 の居 住環 境 の 実態 調 査

近 年 の 住 宅 地 不 足 問 題 の 解 決 策 の ひ と つ と して ,臨 海 部 を 住 宅 地 と して 開 発 し よ う と い う 動 き が あ る。 こ こ で は ,現 在 の 東 京 の ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト居 住 地 域 (八 潮 パ ー ク タ ウ ン ・ ト リ ニ テ ィ 芝 浦 )に お い て ア ン ケ ー ト に よ る 居 住 環 境 調 査 を 実 施 す る こ と に

り 臨 海 部 の 居 住 実 態 を 把 握 し ,そ の 結 果 を 従 来 調 査 の 結 果 等 と 比 較 検 討 す る

4-4-1

調 査の概要

調 査 対 象 と な っ た 八 潮 パ ー ク タ ウ ン は ,東 京 品 川 区 の 海 浜 に 位 置 し,敷 地 面 積 は 約 50ha,住 戸 数 は 賃 貸 3,389戸 ,分 譲 1,859戸 で あ り,総 棟 数 69で あ る

。 19

83年 3月 よ り 入 居 が 開 始 さ れ て い る 。 周 辺 の 水 環 境 と し て は ,東 京 湾 に は 直 接 面 して い な い が ,敷 地 の 東 部 に 京 浜 運 河 が 通 っ て い る.

∥ e

+rEajat[ -

0

200m

図 4-4-1:八 潮 パ ー ク タ ゥ ン の 配 置図

4-29


ト リ ニ テ ィ 芝 浦 一 芝 浦 4丁 目 住 宅 は 港 区 芝 浦 に 位 置 し ,「 港 区 芝 浦 港

ま た,

南 地 域 整 備 基 本 計 画 」 の 一 環 で 都 市 型 住 宅 と し て 計 画 さ れ た .住 戸 数 は す べ て 賃 貸 住 宅 で あ り 1988年

222戸

6月 よ り 入 居 が 開 始 さ れ て い る 。

F

50m

図4-4-2:ト リニ ティ芝浦の配置図

調 査 方 法 は ア ン ケ ー ト留 置 方 式 を 採 用 し,調 査 票 を ,八 潮 パ ー ク タ ウ ン は 直 接 配 布 。直 接 回 収 ,一 部 郵 便 に よ る 返 送 併 用 を , ト リ ニ テ ィ 芝 浦 は 郵 便 受 け 配 付 ・ 回 収 ,郵 便 に よ る 返 送 併 用 し た 。 調 査 票 配 布 期 間 は ,1989年 9月 25日 ~ 27日 ,回 収 期 間 は 同 年 9月 28日 ~ 10月

7日 で あ っ た 。 各 々 の 調 査 票 回 収 状 況 を 表 4-4-1に 示 す e 表 4-4-1:調 査票回収状況 鎌

八 潮 団 地

形式

32号 棟

分譲

23号 棟 9号棟

(%)

配布数

回収数

未回収

141

101

63

38

62.4

賃貸

156

62

44

18

70。 9

賃貸

20

15

10

5

66.6

12謙

賃貸

24

15

9

6

60.0

30号 棟

分譲

26

19

16

3

84.2

賃貸

222

205

103

102

50.2

589

417

245

172

58.8

リ ト 野ィ 芝浦 合

住宅戸数 (戸 )

回膵

4-30

,


4-4-2

立地特性

図 4-4-3に 示 す よ う に ,現 在 の 住 宅 を 選 択 し た 理 由 は ,「 通 勤 。通 学 上 の 利 便 上 」 が 最 も 多 く ,調 査 の 対 象 全 体 で は 23.9%の 人 が そ の 理 由 と して あ げ て い る . 過 去 に 住 宅 都 市 整 備 公 団 が 調 査 し た 3地 区 と 比 較 す る と ,「 建 物 の 安 全 性 」「 防 犯 上 の 安 全 性 」 の ポ イ ン トが 低 い 。 図 4-4-4-の 世 帯 主 の 通 勤 時 間 を み て も 30分 以 内 が 40%を 占 め ,職 住 近 接 が 図 ら れ て い る。 α “

複数回答可 八潮 (n=142) ― -"“ 芝浦 (n=lo2) *・一 一 光 が丘 (n=259)

∞ 錮 70

\ ヽ

*― ――新り II崎 (n=160)

*― -―葛西(n=127)

回 m 答 50 率

*住 宅都市整備公団調査

40

//

′ノ

ヽ L

m lO 。

防 近 犯 再 の上 暮 全安 い 性 の 簡 唇

住 宅 の 広 さ 。 間 取 り

通 勤 の 利 便 上

図. 4 4一 3

現在

軸 80

90

1oo(2)

%

-15分 15-30 30-45 45-60 60-75 75-98 90-

図 4-4-4:世 帯主の通 勤時間

4-31


図 4-4-5に 示 す 日 常 の 買 物 の 便 利 さ で は ,全 体 と し て は 「 大 変 満 足 」 が 0.8%, 「 満 足 」 が 6.6%,「 普 通 」 17.3%と 満 足 し て い る 人 は 極 め て 少 な く ,「 大 変 不 満 」 が 39.5%と な っ て い る 。 こ れ は, ト リニ テ ィ芝 浦 で は 周 辺 が オ フ ィ ス ビ ル で 日 ま れ て い て 買 物 が で き る 場 所 が き わ め て 少 な い こ と ,八 潮 団 地 パ ー ク タ ウ ン で は 敷 地 内 に 大 規 模 店 舗 が 1店 し か 設 置 さ れ て お ら ず ,買 物 の 選 択 余 地 が な い こ と か ら 生 じ る と 考 え ら れ る。

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100(%)

n=246

日 □ 鶴 日 囃

大変満足 満足 普通 不満 大変不満

図 4-4-5:日 常 の 買物 の 便利 さの 満足度

現 在 の 住 居 に 住 み 続 け た い と 考 え て い る 人 は ,調 査 対 象 全 体 の 50。 2%で あ り

,

約 半 数 の 人 が 定 住 意 識 を 持 っ て い る。 図 4-4-6は ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト居 住 意 識 と定 住 意 識 の 関 係 を 示 し,「 ウ ォ ー タ ー フ ロ ン トに 居 住 し て い る 意 識 が あ る 」 と い う 割 合 は ,住 み 続 け た い と 答 え て い る 人 で は 68。 1%,住 み 続 け た く な い と 答 え て い る 人 で は 39。 1%,「 ゥ ォ ー タ ー フ ロ ン トに 居 住 し て い る 意 識 が な い 」 と 答 え て い る 人 は 前 者 で 31.9%,後

で 60。 9%と な っ て お り ,住 み 続 け て い き た い と 思 っ て い る 人 の 方 が よ リ ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト と い う こ と を 意 識 し て い る と い う 結 果 が あ ら わ れ て い る。

90

100(%) 壺 居住意識ある □ 居住意識なぃ

住み続けたい ナた くない 住み続 ι わか らなし

図 4-4-6:ウ ォー ター フ ロン ト居 住 意 識 と定住 意 識

4-32


現 在 居 住 し て い る 地 域 の 自 然 環 境 の 満 足 度 と の 関 係 を 調 べ て み る と ,図 4-4-

7の よ う に ,住 み 続 け た い と 答 え て い る 人 で は そ の 65。 3%が 周 辺 の 自 然

環 境 に「

大 変 満 足 」 あ る い は 「 満 足 」 と 答 え ,「 普 通 」 が 26.4%,「 不 満 」 あ る い は 「 大 変 不 満 」 と 答 え て い る の は 8。 3%に す ぎ な い 。 逆 に ,住 み 続 け た く な い と 答 え て い る 人 で は ,「 大 変 満 足 」 「 満 足 」 と 答 え て い る の が 25.0%,「 普 通 」 が 28。 1%,「 大 変 不 満 」 「 不 満 」 と 答 え て い る の は 46.9%と 住 み 続 け た く な い と 考 え て い る 人 の 約 半 数 は 自 然 環 境 に な ん ら か の 不 満 を 持 っ て い る と い う こ と に な る。

90

100(%) ーター フ ロントを意識 してい る 巨ヨ ウォ ー ー ォ フ ゥ タ ロ ントを意識 していない ロ

大変満足 満足 普通 不満 大変不満

図 4-4-7:現 在居 住 して い る地域 の 自然環境の満足度 と定 住意識

4-4-3

災 害 ・ 犯 罪 に 対 す る意 識

図 4-4-8に ,実 際 に あ っ た 災 害 と心 配 さ れ る 災 害 に つ い て の 調 査 結 果 を 示 す 。 実 際 に あ っ た 被 害 と して , 自 然 災 害 に 関 し て は ,「 地 震 に よ る 被 害 」 が 3。 7%, 「 強 風 や 竜 巻 に よ る 被 害 」 が 1.0%,「 潮 風 に よ る 塩 害 」 が 3.3%,「 砂 塵 に よ る 害 」 が 1.6%と な っ て い る 。 臨 海 部 特 有 で あ る と 考 え ら れ る も の で ,「 悪

臭の

被 害 」 と い う も の が 16.3%と か な り 多 く み ら れ る の が 注 目 さ れ る 。 そ の 他 人 為 的 災 害 を 含 め る と ,「 騒 音 の 被 害 」 が 19.5%と 全 体 の 割 合 で み て も 最 も 多 く

,

「 火 災 に よ る 被 害 」 が 3.0%,「 交 通 事 故 」 が 2.4%と な っ て い る 。 今 後 被 害 が 心 配 さ れ る 災 害 と し て ,最 も 多 い も の が 「 地 震 の 被 害 」 で あ り

,

56.5%で あ る .次 い で「 火 災 の 被 害 」 が 53.3%と な っ て お り,半 数 以 上 の 居 住 4-33


者 が 地 震 ・ 火 災 に 対 して 不 安 を 持 っ て い る こ と が わ か る 。 次 い で 多 い も の が 地 震 の 二 次 的 被 害 と し て 考 え ら れ る「 災 害 に よ る 供 給 施 設 の 遮 断 」 が 35。 4%と な っ て い る 。 ま た ,「 地 盤 沈 下 」 を 心 配 して い る 人 が 33.3%と な っ て い る 。 心 配 さ れ る 災 害 の 根 本 的 な 要 素 と して は ,「 高 層 住 宅 」 と い う こ と と ,「 埋 立 地 」 で あ る た め の 地 震 被 害 が 考 え ら れ ,臨 海 部 居 住 に 関 す る 災 害 に つ い て は 居 住 者 も 認 識 して い る と い え る 。

地 地 盤 震 沈の 下 格 奎 ロ

注 持 r

菫 量 の 音 最 □ 墜 潮 の 口 被 害

輔 製

喝 理

駆]4-4-8: 実

大 価 雨 笙 の 口 被 害

れる 賠

1階 か ら 5階 を 低 層 部 分 , 6階 か ら 14階 を 中 層 部 分 ,15階 か ら 24階 ま で を 高 層 部 分 と して ,居 住 階 層 別 に 実 際 に あ っ た 被 害 ,今 後 心 配 さ れ る 災 害 に つ い て 解 析 し た も の が 図 4-4-9と 図 4-4-10で あ る 。 高 層 階 に お い て「 地 震 の 被 害 」「 強 風 竜 巻 の 被 害 」 「 火 災 の 被 害 」 が ,他 の 階 層 よ り多 く発 生 して い る. 「 地 震 に よ る 被 害 」 は ,低 層 階 ,「 火 災 の 被 害 」 は 高 層 階 に お い て 心 配 す る 被 害 と して 多 く 回 答 さ れ て い る。

4-34


① 25

複数回答可

1~ 5階 願 ――――中層 6~ 14階 一 _高 層 15-24階

星 畢 0

′ ′ ″ 地地 津亜 海潮 盤 震 波営 果 上風 沈の 。の でに 下 被 高鳩 のよ 害 潮塾 音 流る 出塩 の 被 事 害 害 故

譴 の騒音 h塵砂 落事転 風強竜 の大雨 煙害 料施燃 風ルビ の災火 語 被害 ロ峯 故 の巻 被害 の設 の被 被害 爆害 破 る 発 害 繕 事 故 装 欝 節項ロ

図4-4-9:居 住階層別 の 実際 にあった被害 α ”

複数回答可

――― 低層 ― …― 中層 一―一―高層

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1~ 5階

6~ 14階

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地 地 津悪 海 盤 震 波臭 上 沈 の 上の で 下 被 邑被 の 害 潮害 流 出 の 被 事 害 故

転強 大煙 燃ビ 火 落風 雨害 料ル 災 殻 潮 繋 事章 の 施風 の み 風 故 饉 替 に 酢 の 吾 の設 の被 被害 よ る る 口 壁著 爆発事 害 塩 俺 害 故 詐 晶用

図 4-4-10:居 住 階層 別 の心 配 され る 被害

4-35


今 ま で に あ っ た と 感 じ ら れ る 犯 罪 被 害 に つ い て の 結 果 と ,住 宅 都 市 整 備 公 団 に よ る 過 去 の 調 査 結 果 の 中 か ら 内 陸 部 に 位 置 す る 光 が 丘 パ ー ク タ ウ ン ,新 川 崎 臨 海 部 の 住 宅 地 と して 葛 西 パ ー ク シ テ イ に お け る 犯 罪 被 害 と を 比 較 した の が 図

4-4-Hで あ る 。 被 害 の 内 容 と し て は ト リ ニ テ イ 芝 浦 を 除 い て は ほ と ん ど 同 様 な 結 果 で ,「 自 転 車 (部 品 )の 盗 難 」「 バ イ ク (部 品 )の 盗 難 」 が 比 較 的 多 く 発 生 し て い る 。 し か し,そ の 発 生 率 を み る と 臨 海 部 に 位 置 し て い る 八 潮 団 地 ,葛 西 パ ー ク シ テ イ で の 犯 罪 発 生 率 は 光 が 丘 パ ー ク タ ウ ン ,新 川 崎 と比 較 して 非 常 に 高 い こ と が わ か る。 ト リ ニ テ イ 芝 浦 に 関 し て は ,他 の 臨 海 部 の 住 宅 地 で あ る 八 潮 団 地 ,葛 西 パ ー ク シ テ イ に 比 べ る と 犯 罪 の 発 生 率 は 低 い . し か し,犯 罪 の 内 容 と して は ,「 自 転 車 (部 品 )の 盗 難 」 ,「 バ イ ク (部 品 )の 盗 難 」 の 他 に ,「 自 宅 へ の 配 達 物 の 盗 難 」 「 エ レ ベ ー タ ー 内 で の 痴 漢 被 害 」 と い っ た 犯 罪 が 比 較 的 多 く 発 生 して お り ,都 市 型 住 宅 と して の 犯 罪 の 特 徴 が あ ら わ れ て い る。 (%)

40 八潮 (B) ― ――"芝 浦 (C) *― 光が丘 (A) *― 一―葛西 (B) *一 -― 新チ │1崎 (A)

*住 宅都市整備公団調査 (A)内 陸部団地型

/へ ′ ′

彗 、R}饉 準 ヽ

V

空 き 巣 ・ 忍 び 込 み

自 転 車 部 品 の 盗 難

覗 き

公 園 で の 痴 漢 被 害

自 動 ト 車 バ を イ 荒 さ れ 部 ロ た ロロ オ │

ヽ ノ ′ ′ 、ハ ヽ

配 達 物 の 盗 難

尾 行 さ れ た

エ レ ベ ー タ ー 内 で の 痴 漢 被 害

そ の 他

質 問項 目

図4-4-■ :今 までにあった犯 罪被害

4-36

,


4-5

工 業 用 地 の 用 途 転 換 に よ る土 地 活 用 とエ ネ ル ギ ー 供 給 計 画

4-5-1

工 業 用 地 の 用 途 転 換 に よ る土 地 活 用

工 業 用 地 を 活 用 し て 開 発 を 行 っ て い く場 合 ,既 存 の 工 業 用 地 の 業 種 ,敷 地 規 模 ,稼 働 状 況 ,周 辺 環 境 ,そ の 他 の 様 々 な 条 件 が 個 々 に 対 して 異 な っ て い る た め ,そ れ ぞ れ の 状 況 に 対 応 し た 独 自 の 基 本 コ ン セ プ トを 確 立 し て い か な け れ ば な ら な い。 こ こ で は , 2つ の タ イ プ の 臨 海 部 工 業 用 地 に つ い て , あ る 前 提 条 件 を 与 え る こ と に よ っ て ,そ の 用 地 を 活 用 し た 場 合 に つ い て 検 討 ・ 企 画 し,モ デ ル ス タ デ ィ を 行 う こ と とす る。 具 体 的 に は ,ケ ー ス I(大 都 市 近 郊 臨 海 部 ),ケ ー ス II(大 都 市 郊 外 臨 海 部 ) に 立 地 す る 2ケ ー ス の 工 業 用 地 に つ い て ,周 辺 の 地 域 環 境 ,工 場 機 能 ,交 通 と い っ た 現 在 の 状 況 を ふ ま え ,基 本 コ ン セ プ トを 設 定 す る 。 こ の モ デ ル ス タ デ ィ は ,実 際 に 存 在 す る 多 く の 工 業 用 地 の 特 徴 を 有 す る 架 空 の 工 業 用 地 を 想 定 し て ,地 域 環 境 ,事 業 の 採 算 性 ,再 開 発 の 社 会 的 公 共 性 等 を 踏 ま え , そ の 工 業 用 地 を 活 用 し た 場 合 の 基 本 コ ン セ プ ト,土 地 利 用 形 態 等 に つ い て 検 討 を 行 っ た も の で あ る。 そ の た め 再 開 発 の 過 程 段 階 ,工 場 の 改 廃 プ ロ セ ス 等 に つ い て は 検 討 して お ら ず , あ く ま で 将 来 像 を 提 示 し た も の で あ り ,周 辺 地 域 と の 関 わ り,社 会 変 化 へ の 対 応 ,企 業 側 。自 治 体 側 の 考 え 方 ,事 業 の 採 算 性 ,法 規 制 等 の い く つ も の 制 約 条 件 が ひ と つ ひ と っ ク リ ア ー さ れ て い く こ と に よ っ て, こ れ らの モ デ ル が 初 め て 現 実 性 を 持 っ て い く と い う こ と は 言 う ま で も な い。 実 際 に は ,首 都 圏 を は じめ と す る 臨 海 部 工 業 用 地 に は 先 に 述 べ た 典 型 的 な 2 ケ ー ス の 立 地 状 況 と 同 様 な 用 地 が 数 多 く見 受 け ら れ る こ と か ら 全 国 的 に も 応 用 す る こ と が 可 能 な モ デ ル で あ る と 考 え る.

4-37


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① ケ ー ス I(大 都 市 近 郊 臨 海 部 ) 大 都 市 臨 海 部 の う ち比 較 的 大 都 市 近 郊 に位 置 す る機 械 製 造 業 の 工 業 用 地 を

,

職 住 近 接 型 の 住 宅 と ,高 度 な 工 作 工 場 や 先 端 技 術 関 連 産 業 の 研 究 所 機 能 と と も に ,市 場 機 能 や サ ー ビ ス 産 業 を 中 心 と す る コ ン プ レ ッ ク ス を 構 成 す る 。 周 辺 の 中 小 の 関 連 工 場 群 を 集 約 し ,そ れ に よ っ て 生 し た 土 地 を 他 の 用 途 に 利 用 し再 開 発 を 行 っ て い く。 そ して 住 。商 ・ 工 が 融 和 し た 24時 間 活 動 す る 都 市 に ふ さ わ し い 拠 点 を作 り出 す。

[現 況 ] 比 較 的 大 都 市 近 郊 の 臨 海 部 に 位 置 し,臨 港 地 区 の 準 工 業 地 域 及 び 工 業 専 用 地 域 で あ る。 大 規 模 な 機 械 製 造 業 の 工 業 用 地 で ,就 業 者 人 口 は ,50人 /ha程 度 で あ り ,就 業 者 は 大 都 市 近 郊 の ベ ッ ト タ ウ ン か ら 通 勤 し て く る 。 周 辺 に は ,そ の 生 産 機 能 。経 営 を 大 規 模 工 場 に 依 存 し て い る 膨 大 な 数 の 中 小 の 工 場 や先 端技術 関連産 業 が 集 積 して い る 。 こ れ ら の 周 辺 の 関 連 工 場 を 含 め る と 工 業 用 地 は 約 30haと な る 。 大 規 模 機 械 工 場 を 中 心 と し て ,中 小 工 場 群 に は ,世 界 有 数 の 機 械 製 造 に 係 る 技 術 的 ノ ウ ハ ウ が 蓄 積 さ れ て い る が ,近 年 の NIESの 追 い 上 げ 等 に よ り ,産 業 構 造 の 転 換 の 必 要 性 が 高 ま っ て い る 。 ま た ,都 心 か ら は 約 30分 以 内 の 通 勤 時 間 で あ る こ と か ら ,公 共 セ ク タ ー か ら も ,適 正 な 昼 夜 間 人 ロ バ ラ ン ス を 確 保 す る た め 住 宅 の 誘 致 に 対 す る 要 請 も 強 い。 大 規 模 工 業 用 地 周 辺 の 中 小 工 場 群 の 地 域 に は ,住 宅 。工 場 な ど が 無 秩 序 に 立 ち 並 び ,公 園 や オ ー プ ン ス ペ ー ス も な い と い っ た 状 態 で ,住 宅 に 住 ん で い る 人 に も ,工 場 で 働 く 人 に と っ て も ,必 ず しも 快 適 で 生 活 しや す い 街 と は い え な い 。 工 場 か ら発 生 す る 騒 音 も 問 題 と な っ て い る 。 地 区 内 の 建 物 も 老 朽 化 の 目 立 つ も の が 多 く,建 て 替 え の 時 期 の 追 っ て い る も の も 少 な く な い 。 交 通 の 便 は よ い が ,駐 車 ス ペ ー ス が 極 度 に 少 な く 道 幅 も 狭 い た め 周 辺 道 路 は 混 雑 して い る 。

4-38


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② ケ ー ス H(大 都 市 郊 外 臨 海 部 ) 大 都 市 郊 外 に 立 地 し ,エ ネ ル ギ ー ,金 属 ,化 学 な ど の 多 業 種 が 操 業 し て い る 埋 立 地 の 工 業 用 地 を ,中 高 層 集 合 住 宅 や リ ゾ ー ト 施 設 ・ 高 齢 者 向 け 等 の

特色を

持 っ た 各 種 都 市 型 住 宅 と ,都 市 生 活 を サ ポ ー トす る 都 市 型 の 生 活 関 連 産 業

及び

最 先 端 の 技 術 に 関 す る 生 産 。研 究 。開 発 部 門 を 中 心 と す る 産 業 と の コ ン プ レ ッ ク ス を 構 成 す る 。 ま た ,集 客 効 果 が 高 く 近 郊 の レ ジ ャ ー ゾ ー ン に な る よ ジ ャ ー 空 間 を 整 備 す る と と も に ,周 辺 地 域 も 利 用 可 能 な 公 共 公

うな レ

益施 設 を整備 し

,

都 市 基 盤 整 備 の 拠 点 を 目 指 し ,大 都 市 土 地 利 用 の 効 率 化 を 図 る 。

[現 況 ] こ の 工 業 用 地 は ,大 都 市 臨 海 部 の う ち 郊 外 に 位 置 し,エ ネ ル ギ ー

,金 属 ,化

学 な ど の 多 業 種 が 混 合 して い る 臨 港 地 区 内 の 工 業 専 用 地 域 に あ る 。 わ が

国有数

の 工 業 地 帯 の 一 角 に あ た り ,い わ ゆ る 重 厚 長 大 産 業 の 立 地 拠 点 と な っ て い 工 業 用 地 は ,臨 海 部 に あ る 程 度 の 幅 を も っ て 存 在 し,隣 接 の 工

業用 地 とは運 河

に よ っ て 接 し て い る .大 都 市 の 中 心 か ら は 車 で 1時 間 程 度 の 郊 外 で haと い う ま と ま っ た 土 地 で あ る こ と か ら都 市 的 な 土 地 利 用 に

る.

あ り,

250

対 す る 要 請 が 強 い。

産 業 用 の 道 路 や 鉄 道 の 軌 道 に よ り,内 陸 側 の 既 存 市 街 地 と分 断 さ れ て お り 工 場 関 係 者 以 外 の 一 般 の 人 の 出 入 り は 皆 無 で あ る。 隣 接 の 理 立 よ る つ な が り が 無 く ,企 業 間 の 交 流 も 見 ら れ な い 。 工 場 の 就

,

地 との 道 路 等 に

業 者 は ,大 都 市 郊

外 の ベ ッ ドタ ウ ン か ら の 通 勤 者 が ほ と ん ど で あ る 。 通 勤 時 間 は 1時

間 か ら 2時

間 で あ る。 現 在 の 工 場 は 古 く か ら の も の で ,平 均 容 積 率

100%程 度 の 大 空 間 建 築 物 で あ

る 。 40人 /ha程 度 の 就 業 者 人 口 だ が ,近 年 の 産 業 構 造 転 換 の 々 減 少 傾 向 に あ り ,土 地 利 用 の 面 で の 効 率 性 も か な り低

進 展 に よ っ て ,年

下 して き て い る 。

工 場 用 地 内 に は ,発 電 所 ,排 水 処 理 施 設 ,港 湾 施 設 等 の 工

場用の基盤的施設

は 充 実 して い る. 鉄 道 駅 か ら の パ ス 運 行 は 通 勤 時 の み で, 自 家 用 車 に よ る 通 勤 が 多 い。

4-41


4-5-2

エ ネ ル ギ ー供 給 計 画

東 京 湾 岸 再 開 発 に 伴 う プ ロ ジ ェ ク ト は ,事 業 中 や 計 画 段 階 ,構 想 段 階 を 含 め て 10兆 円 を 越 す 巨 大 投 資 が 今 世 紀 中 に 実 施 さ れ る 。 そ の 際 ,既 存 の 都 市 供 給 処 理 施 設 の 中 で も 最 も 重 要 な 火 力 発 電 所 ,下 水 処 理 場 ,清 掃 工 場 等 の 社 会 資 本 の 再 配 置 が 求 め ら れ て い る。 老 朽 化 し た 施 設 も あ り , ま た ,地 先 へ の 理 立 に よ っ て よ り 安 い 土 地 を 手 当 す る こ と で 事 業 メ リ ッ トも 予 想 さ れ る が ,内 陸 と の 接 点 と し て ,現 存 地 で の 再 生 の 方 が 首 都 圏 全 体 の 社 会 資 本 再 整 備 の 上 で も 大 切 と 思 わ れ る。 東 京 湾 岸 工 業 地 帯 の 現 状 エ ネ ル ギ ー 負 荷 算 定 と用 途 転 換 後 の エ ネル ギ ー算 定 を 行 い ,用 途 転 換 に 伴 う 負 荷 需 要 の 増 大 に 対 処 し た エ ネ ル ギ ー 供 給 計 画 を 提 案 す る。 エ ネ ル ギ ー 供 給 方 法 と して は ,環 状 に 共 同 溝 を 埋 設 し,清 掃 工 場 。共 同 火 力 発 電 所 。東 京 電 力 火 力 発 電 所 の 排 熱 を 利 用 す る 計 画 で あ る 。

① 東 京湾 の用 途 転換 の概 要 東 京 湾 岸 の 現 在 進 行 中 の 再 開 発 計 画 の う ち ,開 発 前 の 土 地 利 用 が 工 業 用 地

,

港 湾 施 設 ,未 利 用 地 が 主 で あ っ た も の の 敷 地 面 積 を 計 画 前 後 に つ い て 調 査 し た 。 調 査 結 果 を 表 4-5-3に 示 す 。 工 場 や 港 湾 施 設 は 0,あ る い は 少 な く な り ,住 宅 や 商 業 ・ 業 務 施 設 の 敷 地 に 造 ら れ る こ と が わ か る。 表 4-5-3:東 京湾 (再 )開 発計画前後 の敷 地面積比較 (単 位 :ha) 0.0 58.0 0.0 19.8

0.0

16. 0.

竹 芝地区 ・ ―シティ ハ み な とみ

3

゜ ・ ホ ―卜 ト

2.3 2.5

(リ

'イ

74.7

※*(lX2) :道 路用地は他に含まれる

4-44


表 4-5-4~ 表 4-5-6は ,現 在 進 行 中 の 開 発 ,再 開 発 計 画 に お け る 用 途 別 延 床 面 積 を 示 して い る 。 東 京 は 住 宅 の 割 合 が 他 よ り 非 常 に 高 く住 宅 主 型 で あ り ,平 均 容 積 率 は 314%で あ る 。 川 崎 ・ 横 浜 は 業 務 が 約 60%で 業 務 主 型 で あ り 平 均 容 積 率 は 219%で あ る 。 千 葉 。木 更 津 ・ 横 須 賀 は 住 宅 ,業 務 ,文 化 の 割 合 が ほ ぼ 等 し く 職 住 一 体 型 で ,容 積 率 は 129%で あ る 。 表4-5-4:東 京 (再 )開 発地 区延床 面積 不 小 7′ ●

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μ :超 中慄

栗揚 一 h1

測 ∞

270.00 41.40 100.80 134.00 36.30 5.20 3.75 591.45

3.75 202.35

■7 ■,

12.77

ha

・―ンティ 有明ハーハ 豊洲埠頭 再開 発 ・言 晴海アイラント 十画 芝 浦・ 港南地 区 整備 計画 竹 芝地 区 再開 発 ・ ―シティ21) 大川端 (リ ハ

00 ∞ 00 70 20 Oυ 4.Zυ

1玉

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5.00 18.00 0.00 6.00 5.00 1.00 3.75

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40

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1,584 90 100 00

表 4-5-5:横 浜 (再 )開 発地 区延床 面積

豪モ4-5-6: 千葉 (再 )開 発地 区延床面 積

こ こ で は ,以 下 の 3ケ ー ス に つ い て 検 討 し た 。

<ケ ー ス A>

東 京 湾 全 ての 工 業 用 地 につ い て

,

先 に 分 類 し た 3種 類 の 延 床 面

積 ,容 積 率 の 平 均 値 (東 京 :延 床 面 積 1,584.90ha,容 積 率 314%, 川 崎 ・ 横 浜 :延 床 面 積 463.82ha,

容 積 率 219%,千 葉 。木 更 津 。

横 須 賀 :延 床 面 積 563.10ha,容 積 率 129%)を 使 い ,用 途 転 換 を 行 う。

<ケ ー ス B>

工 業 用 地 の 半 数 を ,ケ ー ス Aの 用 途 転 換 の 手 法 を 用 い 転 換 を 行 い ,残 り は そ の ま ま 残 す 。

<ケ ー ス C>

工業用地の

2 百

を , ケ ー ス Aの 用 途 転 換 の 手 法 を 用 い 転 換 を 行 い

残 り は そ の ま ま残 す。

4-45

,


② 火 力 発 電 所 。清 掃 工 場 の 調 査 東 京 湾 岸 に は ,東 京 電 力 の 火 力 発 電 所 15箇 所 と ,そ の 他 の 共 同 火 力 等 の 火 力 発 電 所 が 4箇 所 あ る 。 そ の う ち ,東 京 電 力 の 新 東 京 ,千 葉 ,品 川 火 力 発 電 所 は

,

稼 動 して い な い の で そ の 他 の 火 力 発 電 所 に つ い て 1986年 度 の 実 績 値 を 調 査 した 。 月 別 に 実 績 値 を み る と , 8月 ,12月 に ピ ー ク を む か え , 5月 ・ 6月 が 最 低 に な る 。 時 刻 別 に 実 績 値 を み る と , 10時 に ピ ー ク を む か え ,13時 に 一 旦 下 降 し

,

14時 に 上 昇 す る 傾 向 に あ る 。 稼 動 率 は , ピ ー ク 時 で 約 70%で あ る。 (表 4-5-7, 図14-5-5) 表4-5-7:東 京湾岸火力発電所 1986年 度発電実績

面 繰 訓 願 = 銀 跡 ¨ 雌 鶴 耕 輛 婿 麟

0

60.0 37.5 263.0 105.0 122.5

0.0 0.0 46 3 57.1

57.7 39.0 54.8 65 0 33 9

100.0 100.0

52.3 59 9 39.5 52.2

0 0

0 0

0 0

828,892

739,033 370,998 468,384 415,878 ,072.397 448,284 878.133 418,058 .525,039 202,780 249,830

650,411 319,503 379,430 384,753 983,955 377,358 769,362 309,980 .467.581 212,134 295,430

345,056 447.839 502,809 ,554,058 416.134 ,301,994 321.861 ,346.434 223,740 261,331

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0 0 0 0 H団 9 2 23 4 2 4 6観 鵬 瑯 個7 75 3 9 6窮 翡臨 5 69 3 6 輌螂 6 62 6 5 4 5 8 5翡 顕3 7 6 0 4取 357 6 観2 5 34 75 3 9 7 5 7 7″ 鰤 佃 調出 4 39 6 4 7 2 2郷 3 5 6晰 0

0 0 '1::::::│

620,460 487.o15 ,691.874 566.507 .196,695 384,146 .518,311 503,173 432.215

∥ ∥ 瀾蠅

蛍〕Z

轍 鍬

D` 眩 鍬 鰹 `

鍬 馘

1財

"`

1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 121213131415161' 141516171e 192021 222324

M □ 冬期

+戸 期 。 中間期

図 4-5-5:東 京湾岸火 力発電所時刻別稼 動率

4-46


共 同 火 力 発 電 所 は ,市 原 市 の 昭 和 火 力 発 電 所 が 1988年 度 を も っ て 運 転 を 中 止 し た の で ,表 4-5-3に 示 す 君 津 共 同 火 力 発 電 所 ,NKK共

同 火 力 発 電 所 ,電 源 開

発 磯 子 火 力 発 電 所 の 3箇 所 に つ い て 調 査 を 行 っ た 。 君 津 共 同 火 力 発 電 所 の 最 大 出 力 は 95万 kwで ,発 電 電 力 量 は 基 本 的 に 日 本 製 鉄 と 東 京 電 力 に 各 々 半 分 ず つ 分 配 さ れ る 。 年 間 の 稼 動 率 は 62.8%で あ る 。 NKK扇

島 火力発電所の最大出力は

45万 kwで ,発 電 電 力 量 は 基 本 的 に す べ て 日 本 鋼 管 京 浜 製 鉄 所 で 消 費 さ れ る

。 年

間 の 稼 動 率 は 85.0%で あ る 。 電 源 開 発 磯 子 火 力 発 電 所 の 最 大 出 力 は 53万 kwで

,

発 電 電 力 量 は 全 て 東 京 電 力 に 売 電 し て い る 。 年 間 の 稼 動 率 は 74.6%で あ る 。 表

4-5-9。 図 4-5-6に 共 同 火 力 の 月 別 ,表 4-5-10に 時 刻 別 の 発 電 電 力 量 を す 示 。 表 4-5-8:共 同火 力発 電所 概 要

君 津 共 同 火 力絆 昭 和 発 電齢 市原火 力 扇 島 火 力発 電所

95 1 5,229,497 S62.3.31よ り停 止 45 3,350,700 3,462.737

|

表 4-5-9:共 同火 力の 月別 発 電電 力量

322.85

322.76 333.46

213.74 315.02

4 5 6

342.56

338.11 354.19 296.27 168.66

8 9 0 1

284.58 257.04 284.58

335.79 442.76 400.84 390.71 391.86 458.68 499.78 471.14 501.99 487.86

159。 43

275。 40

284.58 275.40 284.58 284.58 275.40 284.58 275.40 234.58

295。 70 の

※電発 ・ NKK扇 島 は昭和 61年 の 実績値

m 勁 m m 曖 勁 m 鍛 狐 IIi■ 曖 針1 2 3

IIIIII事 事iIIギ 4

5

口 君津共同入力

6

7

8

月 ● 電源開発磯子

0

!1

11

12

。 はK扇島

図 4-5-6:火 力発 電所 月別発 電電力量変動

4-47


表4-5-10:共 同火力の時刻別発電電力量 t ,

38 9

38

38

38

38

38

38

08

38

38

03

38

38

40

38

23

49

38

68

57

38

70

38

43

82

38

44

82

38

37

70

38

06

75

38

05

75

38

06

75

38

03

77

38

59

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38

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38

53

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38

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38

98

52

38

42

38

39

38

8 3 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 調 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 3 8 3 調 3 8 3 3 8 3 3 8 3

38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 38 ”

清 掃 工 場 に つ い て は ,東 京 湾 岸 に 位 置 す る 各 市 町 村 の 36清 掃 工 場 の 調 査 を 行 っ た 。 1986年 度 現 在 の 処 理 能 力 ・ 処 理 量 ・ 単 位 発 熱 量 に つ い て 調 査 し た 。

表 4-5-■ :東 京湾岸清掃 工場の概要

大 田区 品川区 江東区 江戸川 区 足 立区 板橋区 葛飾 区 北区 練馬区 杉並区 世 田谷 区 浦 安市 市川 市 船橋市 習志野 市 千葉市 市原 市 袖 ヶ浦町 木 更津 市 君津市 富津市

帥 湘 旭 栄 榔 臨 郎 橋 緒 卿 耕 疎 脚 題 齢 輸 北 姉 鮎 椀 報 叫 融 醸 輌 椰 加 朧 疇 醜 軸 椰 韮 辞

0.0

1,

60

112,000

51.1

90

201,525

61.3 59,0 39.7 70.3 70.8 36.7 60.3 66.7 61.5 63.4 72.9 59.3 50.9 68.2 49.3 61.4 51.8 50.5 54.6 48.7 57.0 53.2 64.8

1,878 1,619 1,900 1,498 1,750 1,681 2,227 2,292 1,780 2,100 1,811 1,998 2,038 1,689 1,888 1,996 1,968 1,733 1,804 2,018 2,002 1,346 1,882 1,800 1,330 1,790 1,428

54

116,204

50

217,542 307,826 309,966 80,404

20 20 60 60 60 45

132,067 146,000

101,076

60

138,819

20

319,318 389,912

80 60

111,415

00

249,104 216.108 269,058 113,383 64,019

20 20 60 30 60 90 60 90

119,537 159,858 124,795 174,652

12

28,395

45

101,979

62.1

30

57,461 90,812 35,300

52.5 55.3 53.7 7.6

45 8 45 45 30 3 23 9 6 90

12,500 12,977

37,287 12,073 37,909 18,442 7,869

7.9

34.1 94.5 44.2 56.1

35.9

2,000 1,300 1,650 2,150 1,620 1,840 1,380 1.703

.627.592

1)公 郷 清 掃 工 場 は S59よ り

現状処理量は、昭和61年 度の各工場 における実績値

4-48


③ 東 京 湾 岸 工 業 地 帯 の現 状 エ ネ ル ギ ー負 荷 算 定 表 4-5-12に 示 す 各 業 種 別 敷 地 面 積 に ,原 単 位 を 掛 け 合 わ せ て ,熱 ・ 電 力 負 荷 の 算 定 を 行 っ た .原 単 位 は 各 業 種 の 消 費 熱 。電 力 量 を ,敷 地 面 積 で 割 り 求 め た 。 熱 負 荷 の 原 単 位 は 業 種 に よ っ て 差 が 大 き い が ,電 力 負 荷 の 原 単 位 は 熱 負 荷 に 比 べ て 小 さ い 。 (表 4-5-13,表 4-5-14) 熱 。電 力 負 荷 の 算 定 結 果 を 図 4-5-7,図 4-5-8に 示 す .熱 負 荷 は ,時 刻 に 関 係 な く ほ ぼ 一 定 で あ る が ,電 力 負 荷 は 大 き な 差 が み ら れ る .

表4-5-12:東 京湾岸 にお ける工業業種別敷地 面積

ロロ

繊維 木材 糸 氏・ パル 出版 。印 有 機化学 化 学 その 石 油 ・石 ゴム 窯 業 がラス 窯 業セメント 窯 業 その 高炉 製鉄 鉄 鋼 その 他 ブト金 矢 金属 一 般機械 電 気機械 輸 送機械

11.94 0.00 30.80 8。 47

0.00 1.73 28.83 1.96 0.00 0.00 4。

39

8.87 0.00 98.35 2.49 6.98 13.52 31.58 26.46 9.78

29。 68

0.00 0.00 2.80 2.00 197.98 211.31 287.43 33.00 29.60 11.33

170。 11 5。

16

56.33 24.21 2.20 711.16 437.80 1100。 15

23.43

16

65。 58

64.87

80。 59

91.66 1781.68 1594.80 119.13 211.75 253。 94 115。 99 354.92 132.03 8180.55

12.35

70.44 889。 40

1473.18

40

199。 37

82.95

157.47

90.20

24。 30

60。 11

34。 12

294.34 122.25

0.00 1906.24

5。

87.13 35.48 4.20 910.87 677.94 1389.54 56.43

35。 98

892.28 23.27 26.44 5。

ha 211.73

近 郊 ― 川 崎 港 ,横 浜港 (本 牧 以南 は 除 く ) 郊 外 一 千葉 ,木 更津 ,横 須賀 (本 牧 以南 )

4-49


表4-5-14:工 業業種別電 力負荷原単位

表 4-5-13:工 業 業種 別 熱 負荷 原 単位

食品 繊維 木材 浄 氏 。パ ル / 出版 ・ 印 刷 化学 (有 機 化 学 ) (そ の 他 化 学 ) 石 油 ・石 炭 ゴム 窯業 (ガ ラ ス ) (セ メ ン ト) (そ の 他 ) 鉄鋼 (高 炉 製 鉄 ) (そ の 他 ) プト鉄 金属 一般 機械 電気機械 輸送機械

原綱授算

双 jlu回 榎

kl

ha 7,354

3,100,321 1,389,175 104,814 9,602,455 207,890 46,146,414 38,979,255 7,167,159 39,692,892 490,853 11,558,678 1,311,106 6,687,200 3,060,372 79,345,718 75,433,510 3,912,208 2,117,489 874,792 905,395 1,202,229 2,056,269

2,569

41

5,451 815 15,419

1,762 255

繊維 木材 紙 。パ ル プ 出 版 。印刷 化学 (有 機 化 学 ) (そ の 他化 学 ) 石 油 ・石 炭 ゴム 窯業 (ガ ラス ) (セ メ ン ト) (そ の 他 ) 鉄鋼 (高 炉 製鉄 ) (そ の 他 ) 非鉄 金属 一般機械 電 気機械 輸 送 機械

2,993 5,580 850 6,688

6,985 8,433 5,935

4,241

332 1,101 1,689 1,290 722

18,043 11,153

4,398 6,763

6,889

568

4,912 6,177

11,2H

431 142 81

10,662

113

13,486

152 81

1,478 10,497 1,072

5,184

1.310 121.181

99.402.023 料

422 322

5,861

106.639 十

kl

10,298,417 8,347,719 1,519,030 25,682,513 2,142,685 45,302,345 24,308,596 20,993,749 7,186,660 2,950,541 20,417,519 5,156,002 9,143,623 6,117,894 67,573,577 35,137,182 32,436,395 14,883,258 6,753,110 9,562,285 18,349,138 17,144,243 1.537.253

7,354 5,861 2,569 5,451 815 15,419 6,985

8,433 5,935 1,478 10,497 1,072 5,184 4,241 18,043 11,153 6,889 4,912 6,177 11,211 10,662 13,486

1,400 1,424 591

4,7H

2,630

2,938 3,480 2,489 1,211 1,997 1,945 4,808 1,764 1,442 3,745 3,150 4,708 3,030 1,093 853 1,721 1,271

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0東 京 +り l"ヨ 11浜

。 千葉 ホ更澤 i彫 買賀 ▲ 東京湾全体

図 4-5-8:港 湾別 冬期 電力負 荷時刻変動

4-50


④ 用 途転 換 後 の エ ネ ルギ ー負 荷 算 定 ケ ー ス A~ Cの 用 途 転 換 後 の 用 途 別 延 床 面 積 に 原 単 位 を 掛 け 合 わ せ て 熱 ・ 電 力 負 荷 の 算 定 を 行 っ た. ケ ー ス Aは 夜 間 と 昼 間 の 負 荷 の 差 は 大 き い .東 京 型 は 住 宅 の 割 合 が 大 き い の で 18時 以 降 の 負 荷 が 他 よ り 大 き い 。 熱 負 荷 の ビ ー ク は 夏 期 14時 で ,13,618Gcal

/hで あ る 。 (図 4-5-9~ 図 4-5-14) ケ ー ス Bは ,夜 間 と昼 間 と の 負 荷 の 差 は ケ ー ス Aと 比 較 す る と 半 減 し,約 7,

000Gca1/hと な る .熱 負 荷 の ビ ー ク は 冬 期 10時 で ,17,018Gca1/hで あ る。 (図 4 -5-15-1目 4-5-20) ケ ー ス Cの 熱 負 荷 の ビ ー ク は 冬 期 10時 15,697Gca1/hで あ る。 (図 4-5-21~ 図

4-5-26)

4-51


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▲ 東京湾全体

▲ 東京湾全体

図 4-5-9:ケ ー ス Aの 熱負荷 月別 変動

図 4-5-10:ケ ー ス Aの 電 力負 荷 月別 変動

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▲ 東京湾全体

1-5-H:ケ ース Aの 冬期 (1月 )熱 負荷時刻別 変動 図 ζ4-5-12: ケースAの 冬期 (1月 )電 力負荷時刻別変動

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▲ 東京湾全体

4-5-13:ケ ー ス Aの 夏 期 (8月 )熱 負荷 時 刻別 変動 図 4-5-14: ケー ス Aの 夏 期 (8月 )電 力 負 荷 時刻 別 変動

4-52


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▲ 東京湾全体

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図4-5-16:ケ ース Bの 電力負荷月別 変動

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1-5-17:ケ ース Bの 冬期 (1月 )熱 負荷時刻別 変動

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月 口 東京 +り │い き横浜 。 千葉 ホ更澤 鹿 買賀 ▲ 東京湾全体

図 4-5-21:ケ ース Cの 熱負荷月別変動

図 4-5-22:ケ ー ス Cの 電 力負荷 月別 変動

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口 果泉 +り │1含 横浜 。 千葉 木更澤 憤須ヨ ▲ 東京湾全体

口 東京│ +り l卜 含横浜 。 千葉 ホ更澤 魔 買賀 ▲ 東東 電全体

1-5-23: ケース Cの 冬期 (1月 )熱 負荷時刻別 変動 図4-5-24:ケ ース Cの 冬期 (1月 )電 力負荷 時刻別変動 (■価 ノ 時)

鮨 1騰 )

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時刻 。 千葉 ホ更澤 1鮨 員賀 。 東京湾全体

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▲ 東京湾全体

1-5-25:ケ ー ス Cの 夏期 (8月 )熱 負荷時 刻別 変動 臣ζ4-5-26: ケー ス Cの 夏 期 (8月 )電 力負荷時刻別変動

4-54


⑤ エ ネルギー供給計 画 排 熱 利 用 の 計 画 と して は , ま ず 清 掃 工 場 の 排 熱 を ベ ー ス ロ ー ド と し次 に ,共 同 火 力 を 熱 併 給 発 電 プ ラ ン ト と し転 換 前 後 の 電 力 負 荷 を 補 い つ つ ,排 熱 を 供 給 す る 。 前 者 で 足 り な い 熱 量 を ,ピ ー ク 時 に 合 わ せ て 東 京 電 力 火 力 発 電 所 を 必 要 量 熱 併 給 発 電 プ ラ ン トに 変 換 し,そ の 排 熱 を 供 給 す る 。 熱 併 給 発 電 プ ラ ン トの エ ネ ル ギ ー フ ロ ー は ,富 津 火 力 発 電 所 を 参 考 に し て 電 力 29%,熱

,

44%,ロ ス 27%と す る 。 ケ ー ス Aで は 1,163万 kw,ケ ー ス Bで は

,

1,707万 kw, ケ ー ス Cで は 1,602万 kwの 火 力 発 電 所 を 熱 併 給 発 電 プ ラ ン ト に 変 換 す る 。 そ の 結 果 の 累 積 負 荷 曲 線 を 図 4-5-27(a)~ 図 4-5-27(c)に 示 す 。 火 力 発 電 所 の 使 用 排 熱 量 は ,ケ ー ス A~ Cの そ れ ぞ れ 28.5%,81.4%,64.3%で

あ る。

ケ ー ス Bが 最 も 効 率 よ く 排 熱 を 利 用 で き る 。 そ れ は , ピ ー ク 値 と 最 小 値 の 差 が 小 さ い た め で あ る。

│(黎 hl騰 )

(■ 疑 1店 )

14 :3 12

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1時 間 1図 4-5-27(a):累 積負荷曲線

│(承 hl騰

0

1,0コ 2.α n 3.αB 4.α B 5.α コ 6.gB 7.an 3.こ B

I時間

(ケ ー ス A)

図 4-5-27(b):累 積負荷曲線 (ケ ース B)

)

16 14

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0 4

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1,● 0 2.α B 3.田 4.田● 5。 αヨ 6.四 7,田 0 0。 田 蠅

図4-5-27(c):累 積負荷曲線 (ケ ース c)

4-55


⑥地域配 管の計画 地 域 配 管 の ル ー トを 図 4-5-28に 示 す 。 サ ブ プ ラ ン トの ビ ー ク 時 熱 負 荷 を 使 用 し,配 管 ル ー プ 内 で 一 箇 所 切 断 し た 場 合 で も 熱 供 給 で き る よ う に 設 計 し た 。 往 き 管 は 179℃ ,最 大 流 速 50m/sの 蒸 気 ,還 り 管 は 60℃ 最 大 流 速 2m/s凝 縮 水 とす る。 結 果 を 表 4-5-15に 示 す 。 往 き 還 り管 の 最 大 径 は ,3,900mm,1,500mmで あ る。 ま た ,配 管 に よ る 熱 損 失 は ケ ー ス A~ Cの そ れ ぞ れ ,80.8,69.4,78.5Gcal

/hで あ る .

⑦ ま とめ 用 途 転 換 後 の 熱 負 荷 を 清 掃 工 場 ・ 共 同 火 力 発 電 所 。東 京 電 力 発 電 所 の 排 熱 で 供 給 し た 場 合 と ,従 来 シ ス テ ム で 熱 供 給 し た 場 合 の 一 次 エ ネ ル ギ ー 投 入 量 の 比 較 を 行 っ た 。 結 果 を 表 4-5-16に 示 す 。 こ の よ う に ,排 熱 を 利 用 す る と 省 エ ネ ル ギ ー に な る だ け で な く ,窒 素 酸 化 物 の 削 減 が あ り 大 気 に 与 え る 影 響 も 多 大 な も の が あ る。

表 4-5-16:ケ ー ス男J省 エ ネルギ ー量 エ

ケースA ケー ス B ケー ス C

4-56


図 4-5-28:配 管 ルー ト図

表 4-5-15:ケ ー ス別 配管系

A B C D E F G H 工 J K L M N

1,800 2,200 3,800 2,900 3,100 3,300 3,600 3,900 3,900 2,400 2,100 2,100

800 1,350 1,100 1,100 1,200 1,350 1,500 1,500 900 700 700

3,900

1.500

600

2,100 2,900 3,000 2,600 2,500 2,300 2,400 2,900 3,000 1,900 1,900 1,700 2,300 3.000

750 1,100 1,100 1,000 900 800 850 1,100 1,100 650 650

550 850 1.100

2,300 2,800 3,200 2,600 2,500 2,800 3,100 3,200 3,700 2,100 2,300 2,100 2,300 3,700

850 1,000 1,200 1,000 900 1,000 1,100 1,200 1,350 750 850 750 850 1。

350

4-57


4-6結

第 4章 で は ,臨 海 部 の 土 地 利 用 ,工 業 用 地 ,居 住 者 意 識 の 調 査 を 行 い ,新 た な 開 発 の 場 と して 注 目 さ れ る 臨 海 部 の 都 市 基 盤 整 備 に 関 す る研 究 を 行 っ た。 主 な 結 論 を ま と め る と以 下 の よ う に な る 。 ① リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り 東 京 湾 臨 港 地 区 の 土 地 被 覆 の 状 態 を 解 析 し た 。 土 地 被 覆 の 面 か ら ,裸 地 の 割 合 が 高 い 東 京 港 ・ 千 葉 港 ・ 木 更 津 港 ,市 街 地 比 率 が

80%を 越 え る 横 浜 港 ・ 川 崎 港 ,緑 地 の 比 率 が 高 い 横 須 賀 港 の 3つ の グ ル ー プ に 分 か れ る こ と が わ か っ た。 ② 臨 海 部 と そ の 内 陸 部 の 土 地 被 覆 の 違 い を 解 析 し,臨 海 部 の 埋 立 地 が 独 立 し た 状 態 で あ る こ と を 明 らか に し た 。 ③ 東 京 湾 全 体 で は ,約 7,000haで 総 面 積 の 27.2%を 占 め る 未 利 用 地 が 存 在 す る。 港 別 に み る と ,千 葉 港 ・ 横 須 賀 港 に 多 く の 未 利 用 地 が 残 さ れ て い る が ,横 浜 港 ・ 川 崎 港 に は ほ と ん ど存 在 し な い 。 ま た ,大 阪 湾 と 比 較 す る と ,東 京 湾 の 方 が 未 利 用 地 が 多 い こ と が 明 ら か に な っ た。 ④ 臨 海 部 の 工 業 用 地 の 実 態 を 調 査 した 。 東 京 圏 に は 約 27,000ha,そ の う ち 東 京 臨 海 部 に は 約 10,000haの 工 業 用 地 が 存 在 し ,金 属 工 業 ,エ ネ ル ギ ー 産 業 ,化 学 工 業 の 立 地 が 多 い .従 業 者 数 ,事 業 所 数 の 推 移 を み る と 東 京 都 及 び 神 奈 川 県 湾 岸 に お い て 減 少 傾 向 が あ る。 ⑤ 臨 海 部 に立 地 す る 八潮 パ ー ク タ ウ ン と トリ ニ テ ィ芝 浦 の居 住 者 に ア ンケ ー ト 調 査 を 行 っ た。 現 在 の 住 宅 を 選 択 した 理 由 と し て 通 勤 ・ 通 学 の 利 便 を 重 視 し て い る 人 が 最 も 多 く ,40%の 人 が 30分 以 内 の 通 勤 時 間 で あ っ た 。 日 常 の 買 物 の 面 で の 不 満 が 高 く ,周 辺 と の 孤 立 感 が 高 い 。 住 み 続 け た い と考 え て い る 人 の 68。 1%が ウ ォ ー タ ー フ ロ ン ト に 居 住 して い る 意 識 を も ち ,65。 3% が 周 辺 の 自 然 環 境 に 満 足 して い る.

4-58


実 際 に あ っ た 被 害 は ,騒 音 ,悪 臭 が 多 く ,心 配 して い る 被 害 と し て は ,地 震 や 火 災 の 被 害 ,災 害 に よ る 供 給 施 設 の 遮 断 ,地 盤 沈 下 を あ げ て い る 。 今 ま で に あ っ た 犯 罪 被 害 は ,窃 盗 被 害 が 多 く ,他 の 内 陸 部 の 集 合 住 宅 と 比 較 して も 同 様 な こ とが い え る。 当 地 が 通 勤 。通 学 等 の 便 利 さ 等 か ら 土 地 利 用 転 換 が 有 効 で あ る 反 面 で ,地 震 や 火 災 の 被 害 ,災 害 に よ る 供 給 施 設 の 遮 断 ,地 盤 沈 下 を 心 配 し て い る , と い っ た 臨 海 部 の 都 市 基 盤 施 設 の 不 備 が あ る こ と を 明 ら か に した 。

こ う し た 産 業 構 造 の 転 換 に よ る 土 地 の 遊 休 地 化 ,臨 海 部 の 居 住 意 識 , ラ イ フ ラ イ ン の 不 足 と い っ た 現 状 を 踏 ま え て ,工 業 用 地 の 用 途 転 換 に よ る 土 地 活 用 と 東 京 湾 臨 海 部 の エ ネ ル ギ ー 供 給 計 画 を 提 案 し た。 ⑥ 大 都 市 近 郊 臨 海 部 と 大 都 市 郊 外 臨 海 部 に 立 地 す る 2ケ ー ス の 工 業 用 地 に つ い て 用 途 転 換 に よ る 土 地 活 用 を 提 案 し た. ⑦ 東 京 湾 岸 工 業 地 帯 の 現 状 エ ネ ル ギ ー 負 荷 算 定 と用 途 転 換 後 の エ ネ ル ギ ー 算 定 を 行 い ,用 途 転 換 後 の 自 立 的 エ ネ ル ギ ー 供 給 計 画 を 提 案 し た .エ ネ ル ギ ー 供 給 方 法 と して 環 状 に 共 同 溝 を 理 設 し ,清 掃 工 場 ・ 火 力 発 電 所 の 排 熱 を 利 用 す る こ と で 省 エ ネ ル ギ ー 性 ,窒 素 酸 化 物 の 削 減 が 得 ら れ る 。

4-59



… …

1

防 災 対 策 に お け る 避 難 計 画 は ,建 築 計 画 ・ 都 市 計 画 の 分 野 に お い て 行 わ れ

,

理 や 空 間 の 研 究 や ,避 難 行 動 に 対 す る 種 々 の 広 域 避 難 モ デ ル が 開 発 さ れ て い 。 5-1) 行 政 に よ る 避 難 計 画 は ,災 害 対 策 基 本 法 (昭 和 36年 法 律 第 223号 )の 規 定 に 基 く ,地 域 防 災 計 画 に よ る 災 害 応 急 対 策 計 画 の 1つ と し て 位 置 づ け ら れ ,本 章 関 連 す る オ ー プ ン ス ペ ー ス の 確 保 は ,災 害 予 防 計 画 中 の 「 防 災 都 市 づ く り 」 章 で 述 べ ら れ て い る。 本 章 で は , ま ず 5-2で

5-2,

,細 密 数 値 情 報 の 分 類 区 分 か ら ,低 利 用 地 ・ 未 利 用

を 定 義 し,延 焼 防 止 等 に 役 立 つ こ う し た 土 地 利 用 に 関 して ,市 街 化 区 域 内 に け る そ れ ら の 量 を 区 ご と に 求 め る。

5-3で

は , 1989年 の 東 京 都 の 用 途 地 域 や 容 積 率 の 地 区 変 更 に よ っ て ,床 面

の 増 加 が 見 込 ま れ ,そ れ に よ っ て 昼 間 人 口 や 夜 間 人 口 の 増 加 が 生 じ る 可 能 性 あ り ,一 人 当 り の 避 難 地 面 積 の 減 少 と い う 危 険 性 が あ る こ と を 指 摘 し て い る。

5-4で

は, こ う した避 難 広 場 の 不 足 とい っ た現 状 の 課題 に対 す る対 策 の ひ

つ と し て ,新 た に 避 難 場 所 と 成 り 得 る 空 地 等 を 人 工 衛 星 の リ モ ー トセ ン シ ン に よ り 発 見 し ,そ れ ら の 安 全 性 を 評 価 ・ 検 討 す る .そ の た め に ,行 政 の 行 っ い る 有 効 面 積 の 算 定 法 に 対 して , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 新 た な 有 効 面 積 推 定 法 を 提 案 す る も の で あ る。

5-01


5-2

市 街 化 区 域 内 に お け る低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 実 態 調 査

大 都 市 を 中 心 と す る 逼 迫 し た 土 地 問 題 や 宅 地 問 題 に 対 処 す る た め に は ,宅 地 開 発 事 業 等 に 関 す る 諸 規 制 を 緩 和 し,適 切 な 都 市 計 画 の 下 で 宅 地 供 給 と 高 度 利 用 の 促 進 を 図 っ て い く こ と が 必 要 と な っ て い る。 そ の 一 例 と し て ,市 街 化 区 域 内 農 地 の 宅 地 化 を 促 進 す る と い っ た 既 に 市 街 化 区 域 内 に 存 在 し て い る 未 利 用 地 ,低 利 用 地 の 有 効 利 用 が 考 え ら れ て い る 。 表 5-2-1は 市 街 化 区 域 に 占 め る 農 地 の 割 合 を 示 し た も の で あ り ,1988年

1月 1

日 現 在 ,市 街 化 区 域 内 に は 全 国 で 17.1万 haの 農 地 が 存 在 し て い る 。 1987年 に お い て 市 街 化 区 域 に 占 め る 農 地 の 割 合 は ,東 京 圏 で は 10。 8%,東

京 都 で は 8.0%,

東 京 都 区 部 で は 3.1%と , 市 街 化 の 進 ん だ 地 域 ほ ど こ の 割 合 は 小 さ く な っ て い る。

5-3) 一 方 , こ う し た 土 地 は ,良 好 な 環 境 の 確 保 は も と よ り,防 災 上 に も 火 災 の 延 焼 防 止 等 の 重 要 な 役 割 を 担 っ て お り,市 街 化 の 進 行 し た 地 域 は , よ り慎 重 に 計 画 を 立 て て 行 か な け れ ば な らな い。 こ こ で は ,細 密 数 値 情 報 (宅 地 利 用 動 向 調 査 ) の 分 類 区 分 か ら ,低 利 用 地 及 び 未 利 用 地 を 定 義 し,そ れ ら の 市 街 化 区 域 内 に お け る 量 を 把 握 す る 。

表 5-2-1:市 街化 区域 に 占め る農 地の割合 (1987年 )5-3) (単 位 :ha,%)

き国

市 街 化 区 域 面 積 (A)

市街化区城農地面積 (3)

1,358,434(1∞ .0)

177.058 (100.0)

三大都市田

609,680(449)

68,431(38.6)

330,546 ( 24.3)

35,789

東京都

105,596(7.8)

8,417(4.8)

56.553( 地方日

4.2)

748.754(55.1)

B/A

( 20.2)

8.0

(

108,627 ( 61.4)

資料 :自 治省「国定資産 の価格等 の概要調書」及 び建設 省「都市計画年報」による。 注 :(1)三 大都市日 とは,東 京日,大 阪田及 び名古屋目 をいい。東京日 は首都日 の既成市街地及び近郊整備地帝 を含む市区町村の区域,大 阪圏 は近畿日 の 既成都市区城及 び近郊整備区城 を含む市町 け の区域,名 古屋日は中部日の 都市整備区域 を含 む市町 村 の 区域 をい う。 また。地方日 とは,三 大都市日 以外の区域 をい う。 (2)( )内 は,構 成比である。

(3)三 大都市日 の市街化区域面積 は,建 設省「 都市計画年報」 により国土庁 で計算 した ものである。

5-02


5-2-1

市 街 化 区域 内 に お け る低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 定 義

市 街 化 区 域 内 に お け る 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 を 図 5-2-1の 手 順 に 従 っ て 定 義 す る。 都 市 計 画 法 で 定 め ら れ て い る 都 市 計 画 区 域 の 中 で ,市 街 地 化 を 抑 制 して い る 市 街 化 調 整 区 域 を 除 き ,市 街 化 区 域 内 に お い て 検 討 す る。 市 街 化 区 域 は ,『 既 に 市 街 地 を 形 成 して い る 区 域 及 び お お む ね 10年 以 内 に 優 先 か つ 計 画 的 に 市 街 化 を 図 る べ き 区 域 で あ り ,土 地 利 用 ,都 市 施 設 等 の 合 理 的 な 計 画 と そ れ に 基 づ く規 制 。誘 導 が 行 わ れ る と と も に ,公 共 投 資 を 優 先 的 に 行 う こ と 』 と さ れ て い る. 市 街 化 区域 内 を土 地 利 用 分 類 区 分 に分 け, この 区 分 の 中 か ら低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 と成 り得 な い も の を 抜 き 出 し,残 っ た 区 分 を 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 と し て 定 義 す る。 「 そ の 他 」 は ,皇 室 用 地 ,防 衛 施 設 用 地 ,米 軍 基 地 及 び ,米 軍 住 宅 で あ り

,

そ の 敷 地 内 の 計 画 を 行 う の は 基 本 的 に は 不 可 能 な 場 所 で あ る た め 除 外 す る. 「 宅 地 」 ,「 公 共 公 益 施 設 用 地 」 は 既 に 活 用 さ れ て い る 土 地 で あ る た め 除 外 す る。 「 河 川 ・ 湖 沼 等 」 ,「 海 」 は 開 発 さ れ に く い 自 然 環 境 で あ る た め 除 外 す る 。 最 終 的 に 低 利 用 地 。未 利 用 地 と 定 義 さ れ る の は 「 農 地 。山 林 等 」 お よ び 「 造 成 地 」 とな る. 「 農 地 ・ 山 林 等 」 と は ,山 林 ・ 荒 地 等 , ま た 田 や 畑 と い っ た 農 地 が そ の 範 中 に は い る。 ま た ,「 造 成 地 」 は 土 地 の 改 革 が 進 行 中 で あ る 造 成 中 地 と ,人 工 的 に 土 地 の 整 理 が 行 わ れ た が 現 在 利 用 さ れ て い な い 空 地 か ら な っ て い る。

5-03


(細密数値情報による)

農地 0山 林等 河川・湖昭等

造成地 その他

宅地 海

地 …

一般低層住宅地 工業用地 密集低層住宅地 商業・業務用地 醐 地 側豪馳等 その他の公共公益施設用地 河川 0湖 沼等

山林 0荒 地等 田 農地 畑・ そOfEの 用地 翫 劉

中地

図 5-2-1:低 利用地 0未 利用地の定 義決定 の手順

5-04


5-2-2

東 京都 区部 に お ける市街 化 区域 内の低 利用地・ 未利用地

図 5-2-2は ,東 京 都 区 部 に お け る 区 別 の 市 街 化 区 域 と 市 街 化 調 整 区 域 の 面 積 を 示 し て い る 。 東 京 都 区 部 は 基 本 的 に 全 域 を 市 街 化 区 域 と す る 計 画 の た め ,そ の 面 積 の 92.3%に あ た る 57,076haが 市 街 化 区 域 と な っ て い る 。 区 全域 の 面 積 に対 す る 市 街 化 区 域 の 面 積 の 割 合 が 最 も低 い江 東 区 を例 に とっ て も ,そ の 78.7%の 面 積 が 市 街 化 区 域 で あ る こ と か ら ,計 画 が 比 較 的 適 正 に 機 能 し て い る こ と が わ か る。 (千 ha)

6.0 5.0 4.0

面 積

3.0 2.0 1.0 0.0

琶[]言 避 言 言 言 曹 [曽 言 曽 塁 書 量 量 番 き i嘗 :屋 区名 ■ 市訛 区域

□ 市輌 化調整区域

図5-2-2:東 京都区部の 区別 市街化 区域 。市街化調整 区域 面積 (1984年 )

(千 ha)

6.0 5.0 4.0 層

3.0 2.0 1.0

0.0

雷[]言 昔 讐 言 言 塁 [誓 言 含 晉 番 星 言 番 菖 番 星 i暮 区

区名 ・ 低 丼 利 用地 ■ □ その他の用地

図5-2-3:東 京都区部の 区別 市街化 区域内低利用地 ・未利用地面積 (1984年 )

5-05


図 5-2-3は ,東 京 都 区 部 に お け る 市 街 化 区 域 内 の 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 面 積 を 示 し て い る。 そ の 面 積 の 多 い ほ う か ら 練 馬 区

(23.8%:区 の 市 街 化 区 域 面 積 に

対 す る 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 面 積 の 割 合 ,以 下 同 じ )。 足 立 区 (19。 2%)。 江 東 区 (21。 2%)。 江 戸 川 区 (17.7%)。 世 田 谷 区

(7.9%)。 大 田 区 (8。 8%)

の 順 で あ り,以 下 葛 飾 区 (9。 1%)・ 板 橋 区 (8。 6%)。 杉 並 区

(4.7%)と 続 く。

た だ し,前 者 と 後 者 の 区 の 間 に は 歴 然 と し た 差 が あ り,東 京 都 区 部 の 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 は 上 位 6区 に 集 中 して い る こ と が わ か る 。 図 5-2-4に 示 す よ う に ,東 京 都 区 部 の 市 街 化 区 域 内 の 低 利 用 地 。未 利 用 地 の 割 合 は 9.57%(5,428ha)で あ る 。 図 5-2-5は 練 馬 区 で あ り ,「 畑 。そ の 他 の 用 地 」 が 17.5%を 占 め る。 西 部 の 世 田 谷 区 も 同 様 の 傾 向 が み ら れ る。 図 5-2-6は 江 東 区 で あ り ,「 造 成 中 地 」 が 10.0%,「 空 地 」 が H.7%存 在 す る。 東 京 湾 岸 沿 い に あ る 大 田 区 も 同 傾 向 で あ る。 図 5-2-7に 示 す 足 立 区 は ,「 畑 。そ の 他 の 用 地 」 と い っ た 農 地 と「 空 地 」 が 混 在 し て お り,江 戸 川 区 に つ い て も 同 し こ と が い え る 。

山林・荒地等(0.44%) 海(0.011)田 (0.01%) その他(0.54)畑 。その他の用地(3.19%) 河川・湖沼等(1.297) 造成中地 (1.“つ その他の公共公遮i箇 測電地(11.5錦 ) 劉 (4.4■ ) 工業用地 (4.25X)

公園・緑地等(5.19%)

道路用地 (8.7富 )

一般低層住宅地 (33.20%) 商業・業務地区(13.88%) 中・ 高層市街地(3.75X) 密集低層住宅地(3.1∝ ) は □ 低 1月 地・れ利用地 と定義 した項 目

図5-2-4:東 京都区部 にお ける市街化 区域 内土地利用の構成比 (1984年 )

5-06


山林・ 荒地等(1.31%) 畑 。その他の用地(17.5a)

公園・緑地等(4.68χ ) 道路用地(4.6盤 )

書威中地(0.15χ ) 空地(4.85X)

商業・業務地区(4.2r4) 中・高層市街地(2.60Z)

工業用地(0.4出 )

密集低層住宅地(7.3■ )

―嘩

宅地(44.nl)

日 は低利用地・未利用地 と定義 した項目

図5-2-5:練 馬区にお ける市街化 区域 内土地利用 の構成比 (1984年 ) 海(0.0餞 ) 河川・湖沼等(3.2" 浩甫中地(10.Or・ ) その他の公共公益施設用地(13.34%) 空地(11.1■ ) 公園・辛 純 等(5.3銘 )

道路用地(9.8幌 )

工業用地(12.9■ )

一般国冒住執

商業・業務地区(17.9幌 )

(4.∞ %)

密集低層住宅地(5.1銘 ) 中 。高層市街地(6.7凛 )

日 ,ま 低利用地 ・未利用iLと 定義 した項 目

図 5-2-6:江 東区 にお ける市街化 区域 内土 地利用 の構成比 (1984年 ) 山林・荒地等(0.0富 ) 田(0.08X)

!│・ 測 河り 沼等(1.94)

その他の公共公益施設用地(8.∞ つ 公園・緑地等(3.5■ )

道路用地(11.3銘 )

却 :そ の他の用地(5.75%) 造成中地(0.5餞 )

空地(12.8盤 )

工業用地 (4.99%)

商業・業務地区(12.4富 )

一細

冒住宅地(17.05%)

中・高層市街地 (6.7″ ) 密集倒轡住宅地(14.“ %)

デ 利用地と定義した項目 回 は低利用地。 図 5-2-7:足 立区にお ける市街化 区域 内土地利 用 の構成比 (1984年 )

5-07


ま た ,市 街 化 区 域 面 積 と 経 年 変 化 を み る と ,東 京 都 区 部 で は 図 5-2-8に 示 す よ う に ,1974年 か ら 1984年 の 10年 間 に 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 は 1,876ha減 少 して い る。 た だ し,面 積 は 既 に か な り 少 な い 状 態 で あ る た め ,そ の 減 少 割 合 も 近 年 は 足 踏 み 状 態 と な っ て い る。 図 5-2-9~ 図 5-2-11は 練 馬 区 ・ 足 立 区 。江 東 区 を そ れ ぞ れ あ ら わ して お り ,低 利 用 地 。未 利 用 地 は や は り 減 少 傾 向 に あ る こ と が わ か る 。 練 馬 区 に お い て ,1979年 に 低 利 用 地 。未 利 用 地 が 一 時 的 に 増 加 して い る の は

,

光 が 丘 地 区 の 大 規 模 な 宅 地 造 成 の た め に ,「 そ の 他 」 と し て 定 義 さ れ て い た 旧 米 軍 用 跡 地 が 「 造 成 中 地 」 と して 転 換 さ れ た た め で あ る 。 (千 ha) 60.0

(fha) 5.0

50.0

4.0

40.0

雲30.0

20.0

::│

10.0

1.0

0.0

0.0

調査年

図5-2-9:練 馬 区における市街化 区域面積 と 低利用地 ・ 未利用地 面積の経 年変化

(千 ha) 5.0

(罰 a) 5.0

4.0

面 積

1979

調査年 目 □ 低・ 未利用地 その他の用地

ロ ロ 低・未利用地 その他の用地

15-2-8:東 京都 区部 にお ける市街化 区域 面積 と 低利用地 ・ 未利用地 面積の経 年変化

1974

4.0

3.0

2.0 1.0

::│ 1.0

0.0

0.0

調査年 ロ ロ 低・ 未利用地 その他の用地

15-2-10:足 立 区における市街化 区域面積 と 低利用 地・ 未利用地面積の経年 変化

調査年 ロ ロ 低・未利用地 その他の用地

図5-2-H:江 東区における市街化区域面積 と 低利用 地・ 未利用地面積の経年変化

5-08


表 5-2-2:練 馬 区 にお け る用 途別 土地 利 用 面積

上段 :1974年 土地利用面積 〔ha] 中段 :1979年 土地利用面積 [ha] 下舞 :1984年 十鏑利用商穂「hЯ l

777 777 726

231

63 一 78

表 5-2-2に ,低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 が 多 く 存 在 す る 練 馬 区 の 用 途 別 土 地 利 用 面 積 を 示 す。 練 馬 区 に お け る 市 街 化 調 整 区 域 は 公 共 公 益 施 設 用 地 の l haの み で あ る の で そ の 土 地 面 積 の ほ と ん ど が 市 街 化 区 域 で あ る と 考 え ら れ る。 ま た 市 街 化 調 整 区 域 の 面 積 は 調 査 さ れ た 1974年 か ら 1984年 ま で 変 化 し て い な い 。 市 街 化 区 域 は 10年 以 内 に 速 や か に 市 街 地 に 転 用 さ れ る べ き 土 地 な の で ,本 来 な ら ば ほ ぼ 全 域 が 市 街 化 区 域 に 指 定 さ れ て い る 練 馬 区 に は 未 利 用 ・ 低 利 用 地 な ど は 存 在 しな い は ず で あ る。 と こ ろ が 1984年 現 在 ,練 馬 区 内 に は 用 途 地 域 別 に み て 第 一 種 住 居 専 用 地 域 に

821ha(28。 3%:そ の 用 途 地 域 面 積 に 対 す る 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 面 積 の 割 合 以 下 同 じ ),第 二 種 住 居 専 用 地 域 に 154ha(19.8%),住

,

居 地 域 に 138ha(19.0

%)の 未 利 用 ・ 低 利 用 地 が 存 在 し て い る 。 練 馬 区 は 住 宅 地 以 外 の 用 途 地 域 が 僅 少 で あ り,住 宅 地 の 重 要 度 が 最 も 高 い と い う こ と を 考 慮 に 入 れ る と特 に 住 宅 地 で の 未 利 用 ・ 低 利 用 地 の 問 題 は 熟 慮 しな け れ ば な ら な い 。 第 一 種 住 居 専 用 地 域 は 2,896haで 市 街 化 区 域 の 60.3%を 占 め る 。 「 畑 。そ の 他 の 用 地 」 の 占 め る 面 積 は 657ha・

22.7%で あ り, と も に 最 大 で あ る 。 そ れ に 対 し 5-09


て「 道 路 用 地 」 ,「 公 園 0緑 地 等 」 ,「 そ の 他 の 公 共 公 益 施 設 用 地 」 を あ わ せ た 地 区 は 353ha。

12.2%で あ り,最 も 小 さ い 。 練 馬 区 内 の 第 一 種 住 居 専 用 地 域 は

災 害 対 策 上 も 未 利用・ 低 利 用 地 は で き る だ け公 共 公 益 施 設 用 地 に転化 さ れ る こ と が 望 ま しい と 思 わ れ る. 第 二 種 住 居 専 用 地 域 や 住 居 地 域 に つ い て も 同 様 の こ と が い え る。 こ う し た 地 区 は 開 発 が 進 ん で い く と 思 わ れ る が ,公 園 ・ 縁 地 を 充 実 さ せ ,公 共 公 益 施 設 用 地 を 確 保 した 上 で 行 わ れ な け れ ば な ら な い.

現 在 ,税 制 問 題 か ら建 設 省 等 で 農 地 の 宅 地 化 が 検 討 さ れ て い る が ,都 市 部 め 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 に 対 して ,都 市 防 災 上 有 益 な 規 模 の も の や 位 置 に あ る も の は 積 極 的 に 残 して い く こ と も 必 要 な こ と で あ る と 思 わ れ る .

5-10


5-3

用 途 地 域 等 の 改 定 に伴 う 変 容

東 京 都 は 1981年 に 用 途 地 域 の 見 直 し を 行 っ た が ,2000年 を 目 標 年 次 と し て 国 際 化 ・ 情 報 化 ・ 高 齢 化 な ど 社 会 。経 済 情 勢 の 変 化 と こ れ に 伴 う 土 地 利 用 に 関 す る 諸 情 勢 の 変 化 に 対 応 し,1989年 10月 に 用 途 地 域 の 新 た な 見 直 し を 行 っ た 。 5- 9'

前 回 の 見 直 し が 区 部 全 体 の 5%程 度 で あ っ た の に 比 較 し,今 回 は 約 20%に 及 ぶ 大 規 模 な 改 定 と な る。 こ の 見 直 し に よ り 容 積 率 の 緩 和 ,高 度 地 区 の 変 更 ,防 火 及 び 準 防 火 地 域 の 変 更 ,特 別 工 業 地 区 の 変 更 ,第 一 種 住 居 専 用 地 域 内 に お い て の 建 築 物 高 さ 及 び 外 壁 後 退 距 離 の 変 更 等 も あ わ せ て 行 わ れ る。 ま た ,中 央 区 に お い て は ,今 回 の 見 直 し と は 別 計 画 に 1990年 を 目 標 と す る 住 宅 計 画 の 一 環 と して 住 宅 地 の 容 積 率 を 一 律

100%増 や す 計 画 を 進 め て い る 。

こ れ ら が ,床 面 積 ,昼 間 人 口 ,夜 間 人 口 が 変 化 す る 要 因 の ひ と つ と な り ,用 途 地 域 制 本 来 の 目的 の 一 つ で あ る「 市 街 地 の 安 全 性 の 向 上 」 に 寄 与 す る か 不 明 確 で あ る。 こ こ で は ,1989年 の 用 途 地 域 見 直 し に よ っ て 生 じ る 東 京 都 区 部 の 床 面 積 及 び 昼 間 人 口 ,夜 間 人 口 の 変 化 を 推 計 し,今 後 の 広 域 避 難 場 所 の 一 人 当 り避 難 地 面 積 の 不 足 可 能 性 を 明 ら か に す る。

5-11


5-3-1

改 定 の概 要

表 5-3-1に 東 京 都 区 部 の 容 積 率 別 の 指 定 面 積 の 比 較 を 示 す 。 容 積 率 別 に み る と ,60%,80%,200%の

地 域 で 減 少 し て い る 。 最 も 増 加 した

の は 300%の 地 域 で あ る . 表 5-3-2に 各 区 の 用 途 地 域 別 容 積 率 別 指 定 面 積 の 変 化 を 示 す 。 第 一 種 住 居 専 用 地 域 の 1,895.5ha及 び 工 業 地 域 の 70.8haの 減 少 と そ れ 以 外 の 地 域 の 増 大 が 著 し い こ と が わ か る 。 近 隣 商 業 地 域 の 662.8ha,第 二 種 住 居 専 用 地 域 の 591.3ha,準 工 業 地 域 の 196.2haと 増 加 し て い る。

表 5-3-1:東 京都 区部の容 積 率別指定面積 の比較

75.6

1

-2.0 -1319.6

1907.3

-1459。 0

6380。 2

1163.8

73.6

60

2460。 7

1141。

80

3366.3 5216.4 3521.9

4389。 7

100 150

200 300 400 500 600。 700

2075。 3

2196.3

867.8 -1287.5 1335,4 372.9 204.7 121.0

607.9

629。 3

。4

21602。 2

12131.3 3533.1 2196.1

20314.7 13466.7 3906.0 2400。 8

5-12


央 多 宿 京 東 田 東 川 黒 田 裕 谷 野 並 島 ヒ 川 橋 馬 立 飾 釧

表 5-3-2:東 京都区別用途地域別指定 面積 の変化

0 :

0.0 1

0.0 :

0.0 :

0.0

0・

0.01

0.01

0.01

0.0

0.01

0.0

0 : 0 : 0・ 0 1

0・ 0 : 0・ 0 1 0・ 0 :

0・ 0 1

0.0 1 -0.1 : -6.3 :

0.0 1 0.0 1 2.6 :

0・ 0 -4.1 -4.2

01

0・ 01

0.0 : -4.0 : 0.0 1 0・ 0:

0.01

0.0:

0・ 0

0・ 0・

0・

0.01 0.0

0 1 0・ 0 1 0・ 01 0・

0.01 0.01

0.0 '

0.0 0.0

0.0

0.0 1

0.0 1

0.0

-2.0

0.0

0,0

-13.3

0.0 0.01

0.0 0.0

0.01 0.0:

0.0 0.0:

0.0 1

-4.5 1

0.0 1

0.0

2.0

-1.9 1 -21.3

-108 3 1

-12.6 :

0.0 : -279.9 1 -66 0

-20.0 : 241.1 ' 21.1 :

0.0 0.0

0.0: 0.0:

0.0 0.0

-4.5

0.0 :

0.0 0.0 196.1

0.0 0.0

0.0 0.0

4.6 1 -18.6

18.6

-12.6 1 -24.6

0.0 1 0.0 0.0 0.0 0.0 -220.4

-89.7

0.0 1

-63.1

0.0 1 -20.0 0.0 : -38.8 0.0 : -69.2

0.0: 0.0

0.01

0.0

0.01

0.0:

0.0:

0.0

0.0 1

0.0 1

-29.2

-27.6

1.5

0.0 :

-55.3

0.0 0.0 0.0

-694.1 -975.9 1439 9 -205.8 : 214.8 : -221.1 -3.0 -7.5 1 0.0 1 -0.9 1 0.0 -11.4 -7.9 : -34.5 1 34.0 0.0 0.0 -8.4

0.0

-380 9

-597.4 1 -308.8 1

0.0

-1287.1

0.0

0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 14.7 0.0 5.1 0.0 0.0 0.0 26.4 0.0 -0.2 0.0 465.0

511.0

0.0:

1

0.0

4.5

1 7.6:

0.0:

7.6 1

36.1 1

10.5 :

16.1

2.5 1

-2.0 1

-1.0 :

-5.1 :

7.1

7.6: 6.3: 5.9:

0.0

1.7

37.1 5.1 6.3

49.3 9.8 10.3 69.5 63.2 7.6 33.0 3.6 57.4 138.7 90.6 -4.9

6.8

-22.1 :

91.6

25.6 1

21.9

-1.2

49.1

0.01

-3.7 1

0.01 35.8

'

│ 1

0.01

-4.7 0.0 45.9 -3.3 2.0

-0.1 :

1 :

0.0 -1.0 4.5

8.5 -4.6 0.0 2.0 0.4

8.8

-14.1 : -4.4 : 49.9 1

47.1

92.7

8.0 2.4 29.7

78.1 :

12.5

297.2 1

-2.6

-1.2: 18.51 0.01 0.0: 4.81 0.0: 14.21 7.2 29.7 1

7.6: 4.21 1.11

51.1 :

18.1: 4.41 8.9 31.31 7.01 9.4:

i 300

1

0.7 1

0.3:

0.0: 0.0:

2.0:

0.71 0.01 9.91 9.4: 5.31 4.51

0.0:

0.0

-1.3 :

-9.2

0.31

48.1 15.6

-2.4

0.01 0.0:

0.0 0.0

0.0 1

-0.6

1.71 6.51 13.0

0.3 0.6 0.0

-1.9 1 -3.8 1 -26.8 1 -2.4 1

-7.8 0.0 0.5 -3.6

0.11 0.01

0.7 0.0

11.01 -151.0

1.3 0.0

-5.0 :

0.0 0.0 0.9

0.0 -14.2 0.0 -15.7 124.5

0.0: 0.7:

0.0: 0.01

2.4: 0.01

0.0: 0.0:

0.0 1

-0.1 :

0.0:

0.01

0.01

0.0:

0.2'

0.01

0.0: 0.01 O.01

0.0: 0.Oi 0.0

4.9:

0.0: 0.0

0.0: 0.0:

3.0:

0.0:

0.0: 0.01

0.0 :

8.61

3.9:

0.0:

3.8

0.1 1

0.0 :

0.0: 0.0: 0.01 0.01 0.0: 0.0: 0.0: 0.01 0.0: 0.01

0.0:

0.0: 0.0: 0.4: 0.0: 2.4: 0.0:

0.01 0.0: 0.0 0.0:

0.0 -10.5

4.6

-3.2 0.0 0.0 -0.6 2.0 7.1 61.1 32.7 -9.7 -3.8 -20.3 -6.0 -13.4 0.0 23.0 -26.5 -216.4 -20.6

-2.9

-23.0

1.0

-37.2

4.2: -3.8 :

-30.2 -60.7 -2.8 :

-27.6 -13.7 : -28.5 1

100.3

-207.1 1 -49.6 1

0.0

49.5 :

-0.1

21.0 3.9

-23.5 : -0.2 :

74.6 -16.2 1.5: 15.21 1.7: -51.4 : 295.6 1

-7.1

■ .8

-4.6 0.9 0.0 0.0 1.9

0.0 0.0 -4.2 0.6 0.0 -0.2 0.0 0.0 0.0

0.0: 0.01 0.0: 0.01

0.0: 0.0: 0.0: 0.0:

0.0: 0.0: 0.01 0.01 0.0: 0.0: 0.0:

0.01 0.01

16.8 7.9 2.8 0.0 63.9 5.1 16.7 22.0 16.6 10。 9

16.3

5.4 14.4 31.9

9.6

400

工業地域 : /1ヽ

言 十

200

1 300

1

上 果 専 用 瑠 臓

400

:

′ 1+ 1、

200

:

300

:

′言 十 Jヽ

・1 ・0

39

・4 8

0 28 72

0 42 0

3 5

0 0

4 0

・7 3 8 ・0

1.0

・4 ・0

0.5 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 -0.7 0.0

0 ・

・7 ・7

・ ¨

2 54

0.0 -1.0 0.4 0.0 10.0 0.0 0.0 41.5 32.3 0.0 0.0

¨

40 58

52

45

45

82

64

-70.8

41.9

37

0.0:

0.0 0.0

-3.0

-2.3

0.01

36.5

0.0

0.0 3.1 -2.5 -14.4 0.0 0.0

4.2

U 0

80

-11.7 : -12.0 :

30.3 0.0

U O

・2 1

0.0

-1.9 :

0.0 54.0

6 0 2

0.0: 0.01 0.01

2.4 0.0

0.0 1

0.01 0.0

0.0: 0.01

10.3 :

0.4

2.4 -321.5 1 102.9 -19.21 0.0 -1.4 697.3 057.5 -871 6 87.

0.01 0.0: 0.0: 0.0:

-5.7 :

4.3

-0.8 :

0.0

316.5

準工 業地域 200

0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

0.0

0.0 0.0

0.0

央 書 宿 京 東 田 東 川 黒 田 裕 谷 野 並 島 ヒ 川 橋 馬 立 飾 硼

央 ξ 宿 京 束 田 東 川 黒 田 裕 谷 野 並 島 し 川 橋 馬 立 飾 珊

0 :

0・ 0 :

0.0

0・

-105.3 1

33.6

0.9

3.1

45.0

5-13

0.0 -3.6 -16.4 -16.7 0.0 0.0 8.9 16.9 1.8

-1612 8.1 -25.4 -30.4 13.9

-23.2 -25.5 1.5

-27.0 48.9 88.5 -56.7


5-3-2

改 定 に よ る床 面 積 と 人 口 の 変 化 の 算 定

現 実 の 既 存 容 積 率 は 東 京 都 区 部 で 平 均 指 定 容 積 率 の 1/2程 度 で あ る が ,実 態 的 把 握 は 「 課 税 台 帳 」 や 「 土 地 利 用 現 況 調 査 」 を 用 い て 行 っ て い る に す ぎ ず ,充 分 な デ ー タ は 存 在 し な い 。 5-10) そ の た め こ こ で は , こ の 改 定 に よ っ て 生 じ る 床 面 積 ,昼 間 人 口 ,夜 間 人 回 の 変 化 を 以 下 の よ う に 算 定 す る. 変 化 床 面 積 (ぱ )=変 更 地 域 面 積 (ぱ )X変 更 容 積 率 変 化 人 口 (人 )=変 化 床 面 積

(r)x床

(%)

面 積 当 り人 口 密 度 (ご /人 )

現 在 ,指 定 容 積 率 を ど の 程 度 ま で 使 用 して い る か を 判 断 す る た め に 床 面 積 当 り人 口 密 度

(=各 区 別 総 人 口 (人 )÷ 総 床 面 積 (ぱ ))と い う 値 を 用 い ,指 定

容 積 率 の 変 更 分 が 終 局 的 に は 現 在 と 同 レ ベ ル ま で 許 容 さ れ る と い う仮 定 の も と で ,人 口 の 予 測 を 行 っ た 。 表 5-3-3は ,東 京 都 の 各 区 ご と の 改 定 前 の 総 延 床 面 積 ・ 昼 間 人 口 ・ 夜 間 人 口

,

改 定 後 の 予 測 総 延 床 面 積 。昼 間 予 測 人 口 ・ 夜 間 予 測 人 口 と ,そ れ ら の 変 化 を あ ら わ して い る 。 区 部 全 体 で 5,363ha,昼 間 人 口 で 約 42.6万 人 ,夜 間 人 口 で 約 32.

4万 人 の 増 加 が 予 測 さ れ る 。 図 5-3-1~ 図 5-3-3は ,そ れ ぞ れ を 図 化 し た も の で あ り ,変 化 が 著 し い と 予 測 さ れ る 区 は ,江 戸 川 区 ・ 練 馬 区 。足 立 区 。中 野 区 ・ 杉 並 区 と い っ た 住 宅 地 域 で あ る。 1表 5-3-3:用

10.1 較 20.0 港 18.0 縮 11.4 鯨 諌 10.0 13.8 邸 37.3 源 馴 20.9 課 14.4 畑 52.4 畔 58.8 諮 15.1 15.7 帖 33.5 櫛 13.0 鵠 20.6 北 10.3 訓 齢 31.9 47.0 鶴 53.3 道 33.9 騎

4739.2 7807.0 6888.1

3781.6 4648.0 4024.9 10156.6 5638.7 2919.2 10103.2 9076.9 4700.2 3014.0 4866.9 4496.8 4361.1

2965.6 6648.4 6734.7 10213.5 6132.2

7820.7

途地域等改定 に よる東京都区部の床 面積 ,人 口変化算定結果

693960 819495 756362 325391 332227 269029 384438 419261 265786 660188 683539 503815 267237 417998 383925 338454 185355 466179 451541 533447 354432

79936 192615

332564 195855 176720 229911

388923 357286 268931 662719

8.4 146.4 105.0 109.8

86.0 71.5 66.8 37.9 74.4

91.0 65.3

16.9

24.7 48.3 51.8 38.0 57.1

38.3 63.4 92.1

65.6 89.3 51.6

810760 242416 335500

108.3

88.7

538589

lH.3

85.9

110.7

277558

85.4 77.6

61.7 84.2

367399 190029

505494

75.3

62.5 70.1 67.0 52.2 57.8

64.1

76.0 87.2 61.0

68.3

4742.4 : 7947.8 : 6913.3 1 3866.0 : 4648.0 : 4034.6 1 10269.5 : 5763.9 : 2981.5 : 10296.1 1 9128.5 : 4881.3 : 3366.5 : 5175.2 1 4572.1 1

694429 : 334275 : 759129 : 332653 1 332227 1 269677 : 388711 1 428570 i 271458 : 672793 1 687425 : 528420 : 298491 : 444477 1 390354 1

79990 196089 333781 200226 176720 230465 393246 365219 274670 675372 815360 251756 374738 572707 282206

4542.0 :

352493 1

382639

3119.3 : 6002.1 1 7618.7 i 10952.7 : 6239.8 :

194962 : 476956 : 510810 : 572055 : 360651 1

199878 517180 664587 667674 426324

41.6

3.21

469

54

140.8 : 25.2 :

14780 2767 7262

3474 1217 4371

84.4: 0.0: 9.7: 112.9

125.2: 62.3 : 192.9 1

51.6: 181.1: 352.5 :

308.3: 75.3 : 180。 9 :

153.7 : 153.7 :

884.0 :

739.2: 107.6 : 9

0

0

648 4273 9309 5672 12605

554 4323 7933 5739 12653 4609 9340 39238 34118 4648 15240 9849 11686 77112 45061 7352

3886 19605 31254 26479 6429 14039

9607 10777 59269 38608 6219


(千 ha) 11.0 10.0

9.0 8.0

総 7.0 延 床 6.0 面 積 5.0 4.0

3.0 2.0 1.0 0。

0

千 中 港 新 文 台 墨江 品 日 大 世 渋 中 杉 豊 北 荒板 練 足 葛 江 代 央 区 宿 京東 日 東 川 黒 田 田 谷 野 並 百 区 川橋 馬 立 飾 戸 田 区 区 区区 区 区 区 区 区谷 区 区 区 区 区 区 区 区 区 川 区 区 区 区名 □ 溜し雨 顧

己庄 前

■ 締動蔽顧

郷 ヒ分

図5-3-1:用 途地域等改定 に よる東京都 区部の床面積変化 算定結果 (百 万人 ) 1.1

1.0

0.9 0.8 昼

0,7

0.6 更 口 0.5 0.4 0.3 0.2 0。 1 0。

0

千 中 港 新 一 基 台 墨 江 品 日 大 世 渋 中 杉 豊 北 荒 板 練 足 葛 江 代 央 区 宿 示 東 田 東 川 黒 田 田 谷 野 並 島 区 川 橋 馬 立 飾 戸 田 区 区 区 区 区 区 区 区 区 谷 区 区 区 区 区 区 区 区 区 川 区 区 区

区名 □ 昼間人口 改正前

■ 昼間人口 変化分

図5-3-2:用 途地域等改定 に よる東京都区 部の昼間人 口変化算定結果 (百 万人 ) 1.1

1.0 0.9 0.3

:i:

日 0.5

0.4 0.3 0.2 0.1

0.0

千 中 港 新 文 ^ 墨 江 品 日 大 世 渋 中 杉 豊 北 荒板 練 足 葛 江 皇 日 東 代 央 区 宿 京 東 川 黒 田 田 谷 野 並 面 区 川 橋 馬 立 飾 戸 田 区 区 区 区 区 区 区 区 区 谷 区 区 区 区 区 区 区 区 区 川 区 区 区 鴎 □ 夜間人口 配圧 前

■ 夜間人口 変化分

図5-3-3:用 途地域等改定 に よる東京都区部の 夜間人口変化算定結果

5-15


5-3-3 -人 当 り避 難 地 面 積 の 変 化 人 口 が 増 加 す る こ と に よ っ て ,広 域 避 難 場 所 の 一 人 当 り 避 難 地 面 積 の 最 低 基 準 1ぱ /人 を 下 回 る 地 域 が で き ,防 災 上 問 題 が 生 じ る 。 こ こ で は 港 区 ,墨 田 区 練 馬 区 ,中 央 区 に お い て 検 討 した . 表 5-3-4~ 表 5-3-7は ,そ れ ぞ れ の 区 の 広 域 避 難 場 所 の 地 区 割 当 地 域 内 の 改 定 前 後 の 人 口 か ら ,一 人 当 り 避 難 地 面 積 の 変 化 を あ ら わ し た も の で あ る。 港 区 で は , 5箇 所 (う ち 1箇 所 は 千 代 田 区 所 在 ),墨 田 区 で は ,

5箇 所 (う

ち 3箇 所 は 他 区 所 在 ),練 馬 区 は 4箇 所 が 1ぱ /人 を 下 回 る 。 特 に ,練 馬 区 の 光 が 丘 (No。 102),石 神 井 公 園 一 帯 (No。 103),キ ャ ン プ 朝 霞 跡 地 (No。 105)は 改 定 に よ っ て 基 準 を 下 回 る こ と に な る 。 墨 田 区 は 自 髪 東 地 区 内 に 変 更 が あ っ た も の の ,今 回 の 変 更 は 僅 か な も の で あ り ,避 難 地 不 足 の 問 題 に 対 し て は 評 価 さ れ る 。 ま た ,住 宅 計 画 の 一 環 と し て 現 指 定 容 積 に 住 宅 系 に 限 っ て 容 積 率 を 一 律 100% 増 や す 計 画 を 進 め て い る 中 央 区 に つ い て も 同 様 に 解 析 した 。 中 央 区 の 場 合 は 昼 間 人 口 が 多 い の で 昼 間 人 口 よ り昼 間 流 出 す る 人 口 ,す な わ ち 昼 間 残 留 人 口 が 容 積 率 100%分 増 加 す る も の と して 算 出 した 。 皇 居 前 広 場 。 日 比 谷 公 園 地 区 (No.3

),永 田 町 ・ 霞 が 関 地 区 (No。 4)の 2箇 所 が 基 準 を 下 回 る 。 避 難 地 面 積 の 基 準 を 下 回 る よ う な 地 区 は ,避 難 場 所 周 辺 を 防 火 地 域 ・ 不 燃 化 促 進 地 域 に 指 定 す る こ と に よ り耐 火 建 築 化 に よ る 有 効 面 積 増 加 を 図 る 方 法 も 考 え ら れ る 。 し か し ,時 間 ,費 用 の 面 か ら難 し い も の が あ る .容 積 率 緩 和 に よ っ て ,住 民 の 安 全 が 損 な わ れ る の で あ れ ば 問 題 で あ る .

5-16

,


表5-3-4:港 区における広域避難場所別人 口,一 人当 り避難地面積変化算 定結果 避難場 所 名 赳買層 ・ 周辺

千代 圧 新宿

与明二 丁 目

て 一 7 一

内 外

r 一 で 一

内 外

37616 53885

,本

需こ齢罪却

204000

Z.U3

187500

0.90

89

34800 59800 86400

43

45800

1.43 1.07 1.27 1.08

37200

0.88

85

21343

19000

102613

97500 385500

0.93 0.75 3.83

89

134881

605511

633381

435600

0.72

69

3542

3582

251700

71.06

70.27

lυ ur6′

1

208604 24298 55711 68260 42249 42260

210608 24298 57030 76944 43502 43700

20324 130606 100553

9236

芝公園 ・ 増 上 寺・ 周辺 日芝離宮・ 他 麦応大学・ 他 東京水産 大 学 。他 寓輪三・ 四 丁 目地 区 こ 外 自然教 育園 。他 こ 内 自栖川宮記念 公 園 周辺 青山墓地地 区 ヌ 外 明治神宮外 苑地 区 一

田町・霞 が関地 区

肇 「El^り ヽ ヽ′ 電効 面 積 (ぽ 許常帥 設 壼機 「 ″ 争 静評 1諄 常わ許

町用 区 区

14461 27799

品川

新宿 渋谷 千代 田 中央 江東 品川

14782 28918

55646 23458 21449 255704 152007 197800 3450

55350 24362 22401 257464 156493 219424 3488

70 ,,

72 ,2

05 2 05

72 76

表 5-3-5:墨 田区 にお け る広 域避 難 場 所別 人 口 ,一 人 当 り避難 地面積 変化 算 定 結 果 避 難 場 F/7名

営文花 一 丁 目住 宅 江恩賜 公園 地 区 四 つ木 橋地 区 澄公園 場公園 ,江 東 区役

可用 区

E外

番FED人 口 許 字前

江東

E内 E外 E内 E外 E内 E外

葛飾 江東 江東

で肉

36737 11546 123545 73351 11875 3763 89871 An,nA

(

ヽプ

1議 壼 静 許 l力 常 な 丼 "● 100803 100803 8067 8067 37145 48283 48691 常な

11546 125713 73351 12007 3763 90870

目効 面 積 (ぼ

人 ヨ リ進 遷 興 面 積 力 常 静 己 ■

40100

0.84 0.62 0.83

U4ZUυ

5000

=`

0.84 0.62 0.82

196896

199064

273300

1.39

1.37

16638

15770

12500

0.80

0.79

178079

179537

168200

0.94

0.94

表 5-3-6:練 馬 区 にお け る広 域避 難 場 所別 人 口 ,一 人 当 り避 難 地 面積 変化 算 定 結果 越難場 所 名 燕 3E甲 大 公 園

J用 区 と外

兵間 人 口 ¨一 一 請 一 常 帥

椒 情

10U43′

豊島

29160 27771 10513 54506 82205 74488 329188 3249 48302

こ内

たが丘

こ外

板橋 豊島 杉並 中野

E内

103 日神井公園―帯

E外 E内

104

105 120

杉並

L石 神井アパー トー帯 キャンプ朝霞跡地 /リ ーンパー ク

て外 〒

杉並

A′

1 議 壼機 ¬ 設 壼 論 許 l力 常秘平 10Z759 29648 32379 10756 55419

冒効 面 積 (ぼ

■本 ヨ ツ 颯 謹 常爺

1● ′

000

lb4′ U0

1

42900

l

0.87

550900

595284

589900

1.07

0.99

51551

60357

58200

1.13

0。

20947 115743 108875

24370 140603 118708

29900 124200

87412 79207

362490 3455 56902

77268

96

1.23 0.88 1.80

213700

表5-3-7:中 央区 にお ける広域避 難場所別 人 口 ,一 人当 り避難地面積 変化 算定結果

海 居前広場 。他

1.43 5.70 0.98

田町・ 霞 が 関 地 区

0.69

5-17


5-4

現在 の広域 避難 場 所 の検 討

5-4-1

広 域 避難場所

東 京 都 は ,震 災 予 防 条 例 第 37条 の 規 定 に 基 づ き ,1972年 7月 ,特 別 区 の 地 域 を 対 象 に 広 域 的 な 避 難 場 所 と して 121箇 所 を 指 定 し,以 来 ,今 日 ま で 137箇 所 の 避 難 場 所 を 指 定 して き て い る 。 5-15) 東 京 都 区 部 の 広 域 避 難 場 所 の 計 画 は 概 ね 5年 毎 に 見 直 しが 行 わ れ ,1985年 に 改 訂 さ れ た 。 し か し,図 5-4-1(a)の よ う に 一 人 当 り の 避 難 地 面 積 が 2r/人

満 の 場 所 が 106箇 所 。78.5%,図 5-4-1(b)の よ う に 避 難 場 所 ま で の 直 線 距 離 2k

m以 上 の 地 域 が 存 在 す る 場 所 が 50箇 所 ・ 36.5%あ る と い っ た 問 題 も 残 っ て い る 避 難場 所 致

( r.i,/

^) -1.0

] 5 0

(箇 所 )

50

1o0

100

1.0-1.5

1 1.5-2.0 2.0-2.5 E h

6 2.6-3.0 ill 3.0-3.5

r.s-r.o ff E {.0-t.5

fl r.s-s.o 5.00

(%) 全 体 に 対 す る割 合 ――― 注 )2日 所は耐火建物残留地区のため除いてある。 図 5-4-1(a):広 域避難場所の 現状 (一 人 当 りの避 難地面積 ) 避難場所敗

(km) 4.0-

回 0

(箇 所 ) 100

3.5- 4.0

最 遇 地 点 の 直 線 距 離

3.0-3.5 2.5- 3.0 2.0- 2.5

1.5-2.0 1.0-1.5 0.5- 1.o

-0.5 50 全体 に対す る割 合

100

(%) ―

図5-4-1(b):広 域避 難場 所の現 状 (避 難場所 まで

の 直線 距離 )

5-18

.


東 京 都 は 1989年 度 か ら 1990年 度 に 各 避 難 場 所 の 現 況 調 査 及 び ,安 全 性 の 検 討 に 関 す る 調 査 を 行 い ,1992年 度 に 改 訂 ・ 公 表 す る 予 定 に な っ て い る 。 5-16) ま た , 自 治 体 に よ っ て 避 難 場 所 に 対 す る 考 え 方 に 相 違 が あ る な ど ,広 域 避 難 計 画 上 の 課 題 と 問 題 点 が あ る の が 現 状 で あ る。 東 京 都 の 避 難 場 所 指 定 の 考 え 方 は ,図 5-4-2に 示 す よ う に ,一 応 の 目 安 と して

,

短 辺 が 300m以 上 ,面 積 が 10ha以 上 の 空 地 を 対 象 と して い る 。 空 地 と は ,「 さ ら 地 」 の 他 ,緑 地 帯 や 公 団 住 宅 の よ う な 耐 火 建 物 群 , ま た は 内 部 に 木 造 建 物 が あ っ て も 建 べ い 率 2%以 下 ,隣 棟 間 隔 50m以 上 で 散 在 して い る と い う 条 件 を 満 た す 場 所 も含 め て い る。 こ れ ら の 対 象 地 に 対 し て 輻 射 熱 理 論 計 算 を 行 い ,安 全 面 積 を 算 出 し て 適 否 を 決 定 して い る 。 5-17) 有 効 面 積 は 周 辺 市 街 地 大 火 に よ る輻 射 熱

(2,050kca1/ぱ h)か ら 安 全 が 確 保 で

き ,避 難 場 所 内 の 建 物 ・ 道 路 。池 な ど を 除 い た 利 用 可 能 な 避 難 空 間 と して い る 。 現 在の避難場所 決定は

,

(1)新 候 補 地 に つ い て 区 が 火 災 発 生 率 や 延 焼 を 考 慮 し,都 に 意 見 ・ 要 望 を 出 す 。 (2)有 効 面 積 は 輻 射 式 を 用 い て 計 算 し,新 候 補 地 を 現 況 調 査 及 び 航 空 写 真 等 に よ っ て 確 認 す る こ と で 決 定 す る。

(3)既 存 の 場 所 も 含 め た 現 況 図 を 作 成 し,収 容 人 員 ,地 区 割 当 を 決 定 す る 。 (4)区 。消 防 。警 察 等 関 係 防 災 機 関 と 調 整 を 行 い

,

(5)都 が 発 表 す る 。 と い う 手 順 で 行 っ て い る。 リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の ,マ ク ロ な 視 点 か ら土 地 被 覆 状 況 の 把 握 が 行 え る こ と,デ ジ タ ル デ ー タ で あ る こ と か ら コ ン ピ ュ ー タ に よ る 解 析 が 可 能 で あ る と い っ た 特 徴 を 生 か せ ば ,新 候 補 地 の 選 定 ,現 地 調 査 等 に よ る 確 認 の 前 段 階 の デ ー タ と し て 利 用 可 能 で あ る 。 ま た ,周 期 性 を 持 つ こ と か ら ,経 年 変 化 の 確 認 や 更 新 も 容 易 に な る .以 上 の こ と か ら , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ が 避 難 場 所 決 定 に 際 して ,有 効 な 情 報 の 一 つ と な る と 考 え ら れ る 。

5-19


図5-4-2:有 効面積算定 フロ ー リモ ー トセンシングを用 いた推定手順

行政 (東 京都 )に よる算定手順

30崚

Stepl

10h鑢の空地 を嫁

。さら地 ・耐慟 ・建 ペレヽ 率誂以下でかつ 隣棟間隔50m以 上の 木造建物

1%鵬 頃の うち 。森 林 ・草 地 ・芝 地 ・裸 地 ・ コンクリー ト ・総面積の 15%以 上を占める 高層市街地

Y-4.16Xl-1.49X2~0・ 19X3■ 85.69 Ⅱ H

Step2

Al

N A

安全距離(浜 田式・1に よる) 安全面積

輻劇熱理論を考慮 卜 {Al+(A― Al)α }β

S'=AXY÷ 100

S:勧 耐

Step3

Y(%):有 効面積/総 面積の推定値 Xl(%):有 効面積を構成する分類項目の は 耐 X2(%):周 囲100m内 の低層市街地の割合 X3(%):境 界線上の中高層市街地 +水域 の割合

S:勧 耐

A :涎睦窺り場頴斤紹さ 直雨貢

A :巡 出難じ易薦

Al:安盤≧ 口 覇責

α:詢 (0~ 0・ 5) β:空 地の割合 (0。 7~ 0。 9)

Y:推定値 (%)

*1浜 田式安全距離の計算式 (市 街地を木造と仮定 )

枷θ =智 …① L

…②

卜 街 ~a2・ ¨

(3)

φ =:[書謝姿{ta-1寿 等=―

∈ E。 1・ φ ¨。 (5) ここで

tan・

7溝計}―

tan~17義

(4) F]… °

,

θ:炎 の傾角 D:炎 の奥行き(104mと する)m:建 べい率 n拠鰯譴競比 V:風 速 L:炎 の長さ B:同 時 に燃焼 している市街地の幅 φ:形状係数 a:純 木造の建築面積率 b:防 火造の建築面積率 e:輻射受熱 E:輻射放熱(78,450kcalん 凸 とする)i:輝 面率(0.5と する) である。上記(1)式 ~(5)式 よりe<2,050に なるようなnを 求めて,N(安 全距離)を (6)式 を用いて算出する。

h・

詳 …⑥

5-20


5-4-2

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 推 定 法

リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 推 定 方 法 を 以 下 に 記 述 す る 。 ①

STEP l ま ず ,表 5-4-1に 示 す 137箇 所 の 東 京 都 区 部 の 広 域 避 難 場 所 の 中 か ら ,無 作 為

に 53箇 所 (耐 火 建 物 残 留 地 区 1箇 所 を 含 む )を と り だ し た 。 そ して ,避 難 場 所 一 覧 図 と 地 図 ,航 空 写 真 を も と に , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 図 上 に ,避 難 場 所 の 外 周 枠 を 縁 ど り,そ の 枠 内 の 画 素 の 土 地 被 覆 分 類 ご と に 数 を 数 え (表 5-4-2),画 素 数 の 合 計 か ら 総 面 積 を 求 め た 。

(1

画 素 を 25mX 25m=625ご と す る 。 )

表 5-4-2:避 難場所 内 の土地 被 覆 分類 (例 :皇 居 東御 苑 ) 構 成 比 (%) 水 域 森 林 草 地 芝 地 裸 地 コンクリート アスファルト 低 層 市街 地 中 層 市街 地 高 層 市街 地 合

0。

0 0

1 7

0 8

37. 35.

9 9

0. 1 2.

0 0 0 1

0。

0 0

1 9

6. 8.

4 4

0 3 7

2 6

0 6

1 7

0。

0 0

0.

3 2

100.00

次 に , 10項 目 の 土 地 被 覆 分 類 か ら ,森 林 ・ 草 地 ・ 芝 地 0裸 地 ・ コ ン ク リ ー ト の 5分 類 と ,総 面 積 の 15%以 上 の 面 積 を 占 め る 高 層 市 街 地 を ,有 効 面 積 を

構成

す る 分 類 項 目 と 設 定 した 。 総 面 積 の 15%以 上 の 面 積 を 占 め る 高 層 市 街 地 を ,有 効 面 積 を 構 成 す る 分 類 項 目 と し て 設 定 し た の は ,耐 火 建 物 内 残 留 。西 新 宿 地 区 (No。 134),旧 芝 離 宮 恩 賜 庭 園 ・ 浜 松 町 ビ ル・ 東 芝 ビ ル地 区

(No.9),豊 島 区 立 総 合 体 育 場 。周 辺 (No

.85)と い っ た 耐 火 建 物 が 群 を な し て い る 地 区 の 避 難 場 所 内 の 土 地 被 覆 分 類 を 解 5-21


表 5-4-1:東 京都 区部の広域 避難場所 と解析 に用 いた場所 一 覧 0 1.北 の丸公園 。靖国神牲地区 0 2.皇 居東 0 3.皇 居前広場 '9苑 。日比谷公園地区 4.永 田町 。霞か園地区

0 5.浜 離宮 6.晴 海

7.迎 賓館 (1日 赤坂離宮 )・ 周辺 8.芝 公園・ 増上寺・ 周辺

0 9.旧 芝離宮恩賜疑園・ 浜松町ビル ・ 東芝ビι 地区 10.慶 応大学 。三田国際 ヒル 地区

011.東 京水産大学・ 港百団

'じ 12.高 綸Ξ丁目・ 四丁 目地区

13.自 然教育園・ 部庭田美術館 。聖心女子学院 。東京大学医科学研究所 14.有 栖川宮記念公 園・ 周辺 15.青 山墓地地区 16.戸 山1ン

°児,9-周 新宿な ― 辺

"。 17.明 治神宮ツ ト 苑地区

18.新 宿御苑

19新 宿中央公園・ 周辺

74相 田堀公園・周辺

075薔 福寺り│1緑 地 076阿 佐ケ谷住宅 。杉並高校・ 周辺 077公 団荻 地 - =団 078三 井上高井戸グラ ント・ 周辺 079郡 営上高井戸住宅・ 周辺

080N「Kグ ラントい。周辺 81東 京女子大学

082上 井草総合運動場 。周辺 83染 丼3・t・ 周辺 84雑 司ケ谷墓地

085豊 島区総合体育場 。周辺 086学 習院大学 87立 教大学 88荒 り│ド 可り1敷 B(赤 羽]い ιフリ″~区境 ) 89桐 ケ丘 。赤羽台団地 。自■1隊 赤羽地区 。日立 カー場 。周辺 "ッ

90公 団豊島五丁目日地 91王 子六丁目北高校 。駿台学口・ 周辺 92国 鉄田瑞・ 尾久操車場

093北 区防災マシ

20.百 人町三丁目

021_六 義園

周辺

"・ 94部 営滝督川三丁目 Elit

022東 京大学

95+条 台― 丁目・ 北区中央公園 。周辺

23_後 楽園・ 周辺

24お 茶の水女子大学・ 周辺

025.東 京教育大学跡

96三 河島下水処理場

97荒 川河り│1敷 A(戸 田憎―帯~県境)。 ,早 間公園 98高 島平二・ 三丁目・ 周辺

026護 国寺 o周 辺

99.東 京家政大学 。加賀中学校・ 周辺

27.谷 中墓地 28_上 野公園 。周辺 29.公 団大島四・六丁 目・ 北砂五丁目団地

030.新 砂三丁目

31_夢 の島 32_公 社南砂二丁目団地地区

033.辰 巳―・ 二丁目 。湖見運動公園 34_東 芸二丁目 35.有 明 二丁目 36.猿 江恩賜公園地区 37.国 鉄大井工場地 区

38.大 井ふ頑 39.大 井競馬場 。品川区民公園

040.東 京大学教養学J

41.金 属材料研究所 。周辺

042_防 衛庁技術研究本部 。世田谷公園 。周辺 043.東 京工業大学 44.平 千 0島

045.昭 千口島緑道公園 046.森 ヶ崎西下水処理場 047.東 京国際空港 48.萩 中公園 。大8研 自緯地 49.蒲 田電車区・周辺 50.池 上本円寺 51.多 摩川河川敷A(区 民広場~六郷耕水場 )

1,可 り │1敗 B(丸 子倍 ~今泉排水場 ) 52.多 摩ノ ` 53.多 摩川河川敷C(巨 人軍 ガラ ト ン 周辺 ~砧絆水場)

54.日 本大学文理学 :口 。周辺

055.羽 根木公園

56.昭 和女子大学・ 周辺 57.駒 沢 オ リ ンピ 園・ 周辺

"公 058.都 立園芸高校 059.砧 公園 。大蔵遅 │力 公園 。周辺 060.馬 事公苑 。東京農業大学・ 周辺 61.教 育大農場跡 。世田谷工業高校・ 周辺 い。 62_第 一生命グルト 周辺

い。 63.明 大八幡山グラ ト ン 周辺

64明 治神宮・ 代々木公園 。周辺 65_青 山学院 。実践女子大学・ 周辺

100公 社向原住宅・ 周辺 101城 ヨ t中 央公園 102光 が丘 (IBグ ルドハィ ッ) 103石 神井公園一帯

0104上 石神■ 力・ ヽ― トー帯

O1053,ン ・ フ朝霞跡地 106舎 人地区 (轟 林公園予定地) 107都 営保木間第二住宅・ 総合な°―賃シ■・ 周辺

0108辰 沼4専 校・ 都営六ッ木町住宅・ 周辺 0109公 団東疑H団 地 0110荒 川測 │1敷 C北 岸 (荒 川水円~悔田四丁目)

lH荒 川河り│1敷 D百 岸 (岩 淵水円~千住元町) 112水 元公園―帯 。江戸川河川敷A(東 全町七・ A丁 目)

On3江 戸川河川験B(全 町浄水場 ~柴又 On4都 営葛砂団地

)

0115奥 戸運動場

116新 四ッ木橋地ExI東 岸 :17江 戸川河川敷C(小 岩~下篠1奇 )o篠 崎公園 (野 球場) 118江 戸川南部―帯 119亀 戸 。大島・ ′松川地区 1ヽ

ーン 120 ,¨ リ │ゞ ― ク

121耐 火建物内残留 。丸の内周辺地区 122自 身東地区

0123部 営文化―丁目住宅 O124清 澄庭回 125東 京商船大学・ 周辺

0126亀 戸中央公園

127都 営東砂 二丁目住宅

0128玉 り燿予毛町公園・ 周辺 129公 団王子五丁目団地

O130中 台三丁目 。周辺

13:.公 団江北六丁目団地・ 周辺

132公 団花細団地・ 周辺

0133西 小岩― 。二丁目 。平井大憾 O134耐 火建物内藤留 。西新宿地区't区

135木 場公園予定地 。江東区役所地区

0136旭 電化跡地

0137_中 川公園予定地

66聖 心女子大学地区

067_国 立原養所中野病院・ 周辺 68.哲 学堂・ オ リ エ

"`工 69,公 社広町住宅

場跡 地

(0は 解 Fに 用いた広域避難場所をあ らわす) 4」

70.中 里 テ区役所・ 周辺

071.公 社罵宮西住宅

72.立 正餃威会大聖菫 。周辺 73.明 大和泉校合・ 周辺

5-22


析 し た 結 果 ,高 層 市 街 地 の 割 合 が そ れ ぞ れ 31.4%,15。 2%,22.0%と

,他 の 地

区 と 比 較 して 高 い こ と が 明 ら か に な り,そ れ ら の 数 値 を 参 考 に した こ と に よ る 。 行 政 と リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 総 面 積 と 有 効 面 積 の 関 係 を 図 5-4-3に 示 す 。 有 効 面 積 ど お し に 関 して 0。 760の 相 関 を 得 た (図 5-4-3左 下 )。

R=0。 819

0

0 0 0

0

0 0

巫 日 鯉 Ю 部 製 督 ヒ

1行 政による有効面積

│リ

O

0。

R=0.760

°

謳 目 森 樽 Ю 弓 里 尽 ヽ ヽ 製 4 ← ヽ

モート セン シン グによる紹面積

0ヽ 0 0

R=0.856

・ による面積の比較 図5-4-3:行 政 とリモート センシン ク

こ こ で ,総 面 積 と ,行 政 と リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 の 差 の 絶 対 値 を プ ロ ッ トす る と ,図 5-4-4の よ う に ,総 面 積 が 大 き く な れ ば 差 も 大 き く な る こ と が わ か る.

5-23


師■ 埋 透 儡 e 僣 燿 ゛ “ 琵 ,ミ ヽ ヽ コ “

0。 0

/」 θ

f

い 避難場所総面積

刃 還 図5一 4

は 総回離 そ こ で ,図 ″ 4 . 拗 計引こ , 面 積 /総 面 積 と 記 ↓Ю 関麻 ¨

(以 下 ,有 効

一5

存 在 す る。

100%

A

謳 阿 鍵 \ 謳 ロ ミ 樽 Ю “ u 一 督 L

F ,, 4 / 2 3 0

3 36

郷 E

リ モート セン カグによる准誘抗面積レ徹征爾蹟

100%

5-4-5: 総 面積 に対 する有 効面積の 割合 の比較

5-24


図 の A~ Gの 分 類 は ,耐 火 建 物 残 留 地 区

(G項 目 )以 外 の 避 難 場 所 の ,総 面

積 ・ 避 難 場 所 内 の 森 林 の 面 積 比 率 ・ リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 ・ 行 政 に よ る 有 効 面 積 の 4項 目 を 用 い て ,重 心 法 に よ る ク ラ ス タ ー 分 析 を 行 っ た 結 果 に よ る もの で あ る。 図 5-4-6は ,A~

Fに 含 ま れ る 避 難 場 所 内 の 土 地 被 覆 比 率 を 示 し た も の で あ る。

(%) 100

A皇 居 東 御 苑

層 市街 le 7ス フ ァルト

B皇 居 前 広 場

C善 福 寺 緑 地

D学 習院 大 学

,高 層市街地

層 謂 街 地 低 層 巾街 10

E上 井 草 ・ ク ランド F高 砂 団地

゛ リモートセンシンク に よ る、 有 /JJ面 積 を │∥ 成 す る 土 地 被 覆 の 総 面 積 に 対 す る割 に1壼ぶ ザ 1東 京 都 に よる、 有 効 面 積 の 13面 積 に 対 す る 割 合

,

図5-4-6:避 難場所 内の土地 被覆分類

5-25


C)STEP 2 こ れ ら の 差 は ,周 辺 の 状 況 を 考 慮 して い な い こ と が 原 因 の ひ と つ と 考 え ,行 政 に よ る 有 効 面 積 /総 面 積 と ,RoSに よ る 周 囲 100m内 ,境 界 線 上 (外 側 )の そ れ ぞ れ の 土 地 被 覆 分 類 の 割 合 と の 相 関 を 調 べ た 。 (表 5-4-3) こ こ で の 100mと い う 長 さ は ,安 全 距 離 Nを 算 定 す る 浜 田 式 の 炎 の 奥 行 き D=10 4mよ り用 い た 。 行 政 に よ る 有 効 面 積 /総 面 積 と ,周 囲 100m内 の 低 層 市 街 地 の 割 合 ・ 境 界 線 上 の 低 層 市 街 地 の 割 合 ・ 周 囲 100m内 の 市 街 地 (高 層 ,中 層 ,低 層 の 和 )の 割 合 ・ 境 界 線 上 の 市 街 地 の 割 合 と は そ れ ぞ れ 負 の 相 関 が , ま た 同 様 に ,周 囲 100m内 の 水域 の割 合・ 境 界線 上 の水 域 の割 合 とはそれ ぞ れ正 の相 関 が比 較的高 め に あ ら わ れ た。

表 5-4-3:行 政 に よる有効面 積/総 面積 とリモート センシン グ による分類項 目の割 合 との相関 避難場所 内

草 地 芝 地 裸 地 森 林 コンク リー ト 高層 市街 地 中層 市 街 地 低層市街地 ア ス フ アル ト 水 域 中 高層 市 街 地 市 街 地 中 高層 +水 域 市 街 地 +水 域

周 囲 100m内

0.264 0.183

0

070

0

96

141

0

408

0.243 0.273

-0

-0.034 -0.011

0

0。

-0。 471

-0.312 -0.010 -0.022 -0.378 -0.022 -0。 377

0

-0 -0 -0

030 3

2 2

729 0 58 507

0

0

-0

0。

130

0.120 0.462

-0.024 0.325 175 0.079 -0。 726 0。

040

0

-0

境界線 上

5 68

-0.090 0.509 0。 135

-0.631

3 60

0.451

77

-0。 177

形 (短 辺 /長 辺 )0.095

5-26


ン シ ン

囲 100

酢動

低 層 市

が増 す

崚 り周 順m, あ り こ ,

謳 日 鍵 \ 謳 ロ ミ 檬 Ю “ せ 掻 ヒ

乱駕

00κ

r ト ー ー

‰ ヽa

ま . 0。72

R=-0。 729

Ъ .

100χ

│リ

ート モ セン シ ン グによる周囲100m内 の低層市街地の割合

・ による 図5-4-7:行 政 による有効面積 /総 面積 とリモート センシン ク 周囲 100m内 の割

合 との相関

ま た ,図 5-4-8は 行 政 に よ る 有 効 面 積 /総 面 積 と リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 境 界 線 上 の 中 高 層 市 街 地 +水 域 の 割 合 と の 相 関 で あ り,相 関 係 数 は 0.451で あ っ た。

巫 阿 100χ 銀 \ 駆 ロ ミ 揮 Ю “ 製 督 と 0

R=0.451

。 .

ロ _― ―

ごF 摯 卜 ~

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looκ

リ モー セン ト シ ン グによる境界線上の中高層市街地 +水 域の割合

゛ 図 5-4-8:行 政 による有効面積 /総 面積 とリモート センシン ク による境界線上の

割合 との相関

こ れ ら の こ と か ら ,市 街 地 大 火 が 発 生 し た 場 合 ,低 層 市 街 地 が 密 集 し,輻

熱 や 延 焼 を 遮 断 す る 中 高 層 市 街 地 や 水 域 が 少 な い 地 区 が ,輻 射 熱 の 影 響 を 強 く 受 け ,結 果 と して ,有 効 面 積 の 減 少 と な っ て 現 れ て い る こ と が わ か る 。 低 層 市 街 地 と避 難 場 所 と の 間 に 距 離 が あ る と こ ろ も 輻 射 熱 を 受 け に く い が

,

周 囲 に 大 き な 距 離 を 持 つ (河 川 な ど )地 区 は ,東 京 区 部 で は 中 州 及 び ,お 堀 の 中 側 し か な い の で ,他 の 地 区 に つ い て は ,あ ま り 考 え に い れ な い で よ い 項 目 で

5-27


あ る。 周 囲 100m内 の 低 層 市 街 地 の 割 合 と

,

境 界 線 上 の 中 高 層 市 街 地 と, リ モ ー トセ

ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 /総 面 積 の 3 つ の 説 明 変 数 を 用 い て 重 回 帰 分 析 を 行 う と ,0。 76と い う相 関 が 得 ら れ た .

Y=0。 16Xl-1.49X2~0・ 19X3+85.69

Y(%):有 効 面 積 /総 面 積 の 推 定 値 Жl(%):有 効 面 積 を 構 成 す る 分 類 項 目 の 面 積 /総 面 積

X2(%):周 囲 100m内 の 低 層 市 街 地 の 割 合 Ж3(%):境 界 線 上 の 中 高 層 市 街 地 +水 域 の割合

個)STEP 3 こ の 推 定 値 に 総 面 積 を 掛 け ,有 効 面 積 を 計 算 し,再 び 有 効 面 積 の 関 係 を グ ラ フ に す る と ,図 5-4-9の よ う に な り ,0.905と い う 相 関 を 得 た 。

180F僣 輝 ロ ミ 檬 Ю “ 思 尽 ハ ヽ 鶯 4 ← か

0

1行

政による有効面積

80万 f

・ による有効面積比較 図5-4-9:行 政 とリモート センシ″

5-28


5-4-3

避 難 場所 候 補 地 の選 定

東 京 都 区 部 に お い て ,有 効 面 積 と な り得 る 土 地 被 覆 分 類 項 目 を 濃 く 表 示 す る 濃 淡 マ ッ プ を 作 成 す る こ と に よ り ,新 た な 避 難 場 所 の 候 補 対 象 地 を 見 つ け た . こ の 対 象 地 は ,有 効 面 積 と な り 得 る 土 地 被 覆 分 類 項 目 の 群 が 5,000ご 以 上 の 場 所 を 主 と して 選 定 し た . 表 5-4-4に 東 京 都 区 部 の 新 規 避 難 場 所 候 補 地 を 示 す 。 表5-4-5:有 効面積 100,000ぱ 以上の 避難場所候補地

坂 離 宮 白髭 西地 区 京 浜 島

港区元赤坂 足立区南千住 大田区

総 面 積 (ポ )

有 効 面積 (r)

470,625 293,750 197,500

313,050 123,775 115,975

*No.は 広域避難場所の割 当地区である

表 5-4-6:避 難道路 か ら500m以 内 で か つ 遠 距離避 難 の 負担 を軽 減 す る避 難 場所 候補 地

1 2 3 4 5 6 7 8 9 1

善 福 寺池 ,公 園 ,神 社 杉並区暮福寺 サ レジ オ 教 会周辺 目黒区碑文谷 林 業試 験 場跡 地 品川区小山台 都 立 葛 西工 高校 周辺 江戸川区暮江 洗 足 公園,千 東 神社 大田区南千東 浄 真 寺 世田谷区奥沢 区 民 会館 ,南 町小 練馬区練馬 武 蔵 大 学 練馬区豊王上 者 宮小周 辺 練馬区若宮 大田区 南 馬 込 都 営 アパ ー ト 。 学 大 附属 大泉小 中 練馬区東大泉 星薬 科 大 学 品川区荏原 一 第 勧 銀 グ ラ ン ド 目黒区碑文谷 豊 練馬区春日町 島 園 西 大 井広 場 公 園 品川区西大井 氷 川 神 社 渋谷区東 南 ヶ丘 小 周 辺 反馬区南田中 機 械 技研 跡 地 杉並区 向 島 百科 園

塁田区東向島

総 面 積 (r)

有 効 面 積 (ピ )

191,875 189,375 126θ 875 144,375 91,875 67,500 35,625 65,625 33,750 31,250 50,625 30,00o 43,125 189,375 15,00o 25,00o 28,125 25,00o 12,500

49,050 32,625 30,000 22,300 16,300 13,950 12,500 11,325 10,025 9,575 ・9,500 9,225 7,200 4,725 4,500 4,425 4,175 2,675 2.200

1・

120

53 53 118 52 53 102 102 102 44 105

53 57

102 39 65

*No.は 広域避難場所の割当地区である

5-29


表5-4-4:東 京都 区部の新規 避難場所候 補地 (1/2) 名

11 :

11 11 1,

11 1( 1・

11

1`

2( 21 2` 2( 2` 2t 2( 21 2〔 2ヽ

32 31 32 33 34 35

36 37 38 39

40 41

42 43 44

45 46 47 48 49 50 51

52

一̈ 一 一̈ 動̈ 一̈ ] ” ] 呻̈ 中̈ 一̈ 奉̈ 一̈ ¨ 碁̈ 一̈ 一̈ 一 一 一̈ 一̈ [ 呻̈

卸 売 公 園 辺

所 在 区 名

町 。 周 辺 目 ・

¨

館 。 周 辺 公 国 ・周 辺 隊 市 ¨ 公 園 脚

記 官

¨

江 一 P ・ 周 辺

¨

所 o ¨ 動 場 ¨ 園 目 十 榊 ・ 墨 田 区役 所 。周

七 丁 ・ 日 場 目 目 目 ・ 坤 ・ 周 辺 ・ 周 辺 胞

. 所。 周辺 辺 一

53 54 55 56

・ 周 辺

57

61

62 63 64 65 66

67 68 69 70 71

81

82 83 84

iI II l=│:=

周 辺 ・ ]

58 59 60

72 73 74 75 76 77 78 79 80

周 辺 ・

周 辺

板 o

千代 田 中 央 中 央 中 興 港 港 港 港 港 港 港 港 港 港 港 新 宿 宿 新 新 宿 文 東 京 文 文 東 文 京 東 文 文 京 文 京 文京 豊島 台 東 墨 田 墨 田 墨 田 墨 田 墨 田 墨 田 東 江 京 江 東 江 江 東 東 江 東 江 川 品 品 川 品 川 品 川 品 川 品 川 目 黒 品川 黒 目 黒 目 黒 目 黒 目 目 黒 黒 目 黒 目 黒 目 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 大 田 世田 谷 世田谷 世田 谷 世田 谷 世田 谷 世田谷 世田 谷 世田谷 世田谷 世田 谷 世田谷 世田 谷 世田谷 世田 谷 世田 谷 谷 渋 谷 渋

有 効 面 積 (r,

¨

螂 院

毛 二。 三 丁 ・ 周 辺

1:5,975

1 0(38)

13,950

1 C(53)

5-30


表 5-4-4:東 京都区部の新規 避難場 所候補地 (2/2) 名

氷り 神

8〔

ネ 公 口> ”

8(

[ 帥 薔 ョ寺 い

81 8〔

8` 91 91 9`

t02 101 102 103 104 105 106

112 113 114 115 116 117 118 119 120

十 小, I

月 辺

周 辺

一 栞 卜・ 学 校 等

・ 都 営住 宅

体 育 館 ・周辺

121

151

ド周 辺

111

152 153 154 155 156 157

一 ] 轟 鉾 轟 耐 帥 [ ] 脚 [ 神 神 赫 ¨ 綺 嘲 陣 赫

107 108 109 110

142 143 144 145 ,46 147 148 149 150

帥 ” 時

9C

141

9C 91

132 133 134 135 136 137 :38 139 140

Ч

92 9[

131

△ 公 園。周辺 o

い い い い

9〔

122 123 124 125 126 127 128 129 130

所 在 区 名

赫 鉤 蜘

一 ¨ ¨ 南 町′、 け ¨ ¨ 南 ヶ 丘 ′、. 脚 一 剛 一 脚 一 ・ 周 辺 ¨ ・ 周辺 蟻 一 一 一 校. 周 辺 ¨ 腕 ¨ ” 一 ¨ 一 ¨ 一 一 闘 一 ¨ ¨ 一 一 一 ¨ 一 一 ¨ 一 ¨ ¨ 一 一 一 一 ¨ 一 ¨ け ¨ に 一 校 ¨ 帯 一 嗚 一 ¨ ¨ ′ヽ 島 二 丁 目 ・

●寺

周 辺 周 辺

目 備

有 効 面 積 が 1。o , 一人当りの運難 避 難 道 略 か ら 5。 運難距離が3 師 く ,内 の数字は

渋 谷 中 野 中 野 中 野・ 新 宿 杉 並 杉 並 並 杉 杉 並 杉 並 杉 並 杉 並 杉 並 杉 並 杉 並 杉 並 豊 島 豊 島 豊 島 豊 島 北 北 北 北 北 北 北 書 川 讐 川 省 川 磐 川 川 荒 川 仮 倍 仮 僣 仮 橋 仮 倍 仮 倍 仮 桂 練 馬 燎 馬 組 馬 練 馬 練 馬 練 馬 組 馬 練 馬 練 馬 練 馬 組 馬 織 馬 練 馬 練 馬 組 馬 組 馬 組 馬 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 足 立 葛 飾 葛 飾 一 飾 3 一 飾 3 葛 飾 〓 飾 葛 飾 葛 飾 沖 川 沖 川 沖 川 沖 川 沖 川 沖 川

有 効 面 積 (ぽ

,

い l襲

1蒲

::1協

│:1:lI18,

・・

n B

… … ・・

D

・・ す る避 難 場 所 候 補 地

c

5-31


そ の う ち 区 部 全 体 で ,「 有 効 面 積 100,000ご 以 上 」 ま た は 「 避 難 道 路 か ら 500

m以 内 で か つ 遠 距 離 避 難 の 負 担 を 軽 減 す る 」 場 所 ,計 22箇 所 を 候 補 地 と して 選 定 し た 。 (表 5-4-5,表 5-4-6) ま た ,現 状 の ま ま で は 問 題 の あ る ,一 人 当 り の 避 難 地 面 積 が 1ポ /人 未 満 の

36箇 所 ,避 難 場 所 ま で の 直 線 距 離 が 3km以 遠 の 15箇 所 に つ い て ,避 難 場 所 候 補 地 を 選 定 した。 選 定 手 順 と して ,緑 。空 地 に 関 して は

,

(1)広 域 避 難 場 所 を 現 状 利 用 (2)一 時 集 合 場 所 を 中 心 に 避 難 場 所 を 形 成 (3)公 的 空 地 を 中 心 に 避 難 場 所 を 形 成 (4)私 的 空 地 を 中 心 に 避 難 場 所 を 形 成 (5)避 難 場 所 と し て 適 性 度 の 高 い 地 域 に 新 規 空 地 を 造 成 し ,避 難 場 所 を 形 成 と い う 優 先 順 位 ,す な わ ち ,公 的 な 場 所 に よ る 確 保 を 第 一 に 考 え ,そ れ で は 足 り な い 場 合 に 私 的 な 場 所 を 利 用 す る こ と に よ る 確 保 を 行 っ た。 こ こ で ,公 的 空 地 と は ,公 園 ・ 学 校 校 庭 等 の 公 共 施 設 ・ 道 路 ・ 防 災 広 場 。等 を ,私 的 空 地 と は ,農 地 。私 有 地 ・ 等 を そ れ ぞ れ 定 義 す る も の と す る。 水 際 に 関 し て は ,(6)浮 き 船 を 利 用 した 運 搬 経 路 の 確 保 や ,(7)橋 を 架 け て 避 難 場 所 へ 誘 導 ,を 行 う . ま た ,避 難 計 画 人 口 を 考 慮 し,5-18,_人 当 り の 避 難 地 面 積 が 1ぽ /人 以 上 で か つ 避 難 場 所 ま で の 直 線 距 離 が 3 km未 満 で あ り ,そ れ ら の 候 補 地 が 必 要 最 小 限 数 で あ る こ と ,長 期 滞 在 可 能 な ラ イ フ ラ イ ン 供 給 施 設 が 充 実 し て い る こ と ,で き る 限 り 自 区 内 避 難 を 原 則 とす る こ と を 条 件 と し た。 一 人 当 り の 避 難 地 面 積 1ピ 以 下 の 避 難 場 所 36箇 所 の う ち ,公 的 空 地 で 解 決 す る 場 所 は 17箇 所 ,私 的 空 地 で 解 決 す る 場 所 は 9箇 所 ,他 の 方 法 で 改 善 を 要 す る 場 所 は 表 5-4-7に 示 す 10箇 所 で あ っ た 。 ま た ,避 難 距 離 が 3 km以 遠 の 避 難 場 所 15箇 所 の う ち ,公 的 空 地 で 解 決 す る 場 所 は 5箇 所 ,私 的 空 地 で 解 決 す る 場 所 は 6箇 所 ,他 の 方 法 で 改 善 を 要 す る 場 所

5-32


は 表 5-4-8に 示 す 4箇 所 で あ っ た 。 表 5-4-7,表 5-4-3に 示 す 他 の 方 法 で 改 善 を 要 す る 場 所 は ,他 の 避 難 場 所 で も 処 理 で き な い た め ,市 街 地 の 耐 火 を 進 め た り ,人 工 的 な 広 場 の 設 営 を 考 え る と い つ た 早 急 な 対 策 が 望 ま れ る 地 区 で あ る. 図 5-4-10は ,東 京 都 区 部 の 現 在 の 広 域 避 難 場 所 と, リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 避 難 場 所 の 候 補 対 象 地 を 地 図 に し た も の で あ る。 東 京 都 区 部 の 練 馬 区 ,墨 田 区 ,中 央 区 の 3区 を 選 び ,区 レベ ル の 検 討 を 行 っ た .図 5-4-H~ 図 5-4-13は ,各 区 の 新 規 避 難 場 所 と 新 規 割 当 地 区 を 示 す 地 図 で あ る 。 新 規 避 難 場 所 を 配 置 す る こ と で ,練 馬 ・ 墨 田 の 両 区 は 避 難 地 面 積 ,避 難 距 離 と も 基 準 を 上 回 る .中 央 区 は 空 地 が 少 な い た め ,東 日 本 橋 地 区 の た め に 柳 橋 地 区 に 空 地 を 造 成 しな け れ ば 解 決 しな い。

1表 5-4-7:一 人 当 りの

避難地 面積不足 の ため改善を要する場所

避 難場所名

対 象 区名

19新 宿 中 央 公 園 28上 野 公 園 50池 上 本 門 寺 65青 山 学 院 。他 83染 井 墓 地 86学 習 院 大 学 87立 教 大 学 91王 子 六 丁 目他 126亀 戸 中央 公 園 130中 台 三 丁 目

新 宿 ・ 中野 千代 田 ・ 台 東・ 荒川 大田 港 豊島 新 宿 ・ 豊島 豊島 イヒ 江東 板橋

No。

表5-4-8:避 難距離 が 3 km以 遠の ため 改善 を要する場所

No.避 難 場所名

35有 明二 丁 目 64明 治神 宮・ 他 89桐 ヶ丘 。他

101城 北 中央公園

対 象 区名 江東 中野・ 渋谷 豊島 豊島

5-33


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リモー トセンシングによる 避難場所候補地 (一 部抜粋 )

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*図 中の番号は,表 5-4-4の 新規避難場¬爵計卸o。 をあらわす

゛ 図5-4-10:東 京都区部の広 域避難場所 とリモート センシンク による避難場 所候補地

5-34


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084→ 1.17 … 0 57

墨 田還 助 場

・ ルフセンター・ 周 辺 イースタンコ

I東 区 で 処 理 ● 割 Jl● 1` “

江思 賜公園地区 四 ツ木橋地区東岸 澄庭 園

- 12:墨 田 区 にお け る新 規避難 場 所 候補 地 と新規割 当地 区

0 83-,1 09

1 27 1 55

糸公園 ・ ルフセンター・ 周 辺 堅 田 運 動 場 ・ イースタンコ

0 80・ 1 05

(本 場 公 園 予 定 地 ・ 他 )

は 不 適 を あ らわ す


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第 5章 は ,市 街 化 区 域 内 の 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 現 状 や ,用 途 地 域 や 容 積 率

)地 区 変 更 に よ る 避 難 空 地 不 足 の 問 題 を 指 摘 し た 。 こ れ ら の 解 決 策 の 一 つ と し

,,新 た に 避 難 場 所 と 成 り 得 る 空 地 等 を リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ を 解 析 す る 1と か ら 発 見 し, そ れ ら の 安 全 性 を 評 価 す る 方 法 を 提 案 し た 。 主 な 結 論 を ま と め る と 以 下 の よ う に な る。

)細 密 数 値 情 報 の 分 類 区 分 の う ち ,「 農 地 ・ 山 林 等 」 (山 林 ・ 荒 地 等 ,農 地 ), - 造 成 地 」 (造 成 中 地 ,空 地 )を 低 利 用 地 。未 利 用 地 を 定 義 し,市 街 化 区 域 内 :お け る そ れ ら の 量 を 求 め た 。 そ の 結 果 ,練 馬 区 。足 立 区 ・ 江 東 区 。江 戸 川 区 世 田 谷 区 。大 田 区 に 多 く 存 在 す る こ と が 明 ら か に な っ た 。

)練 馬 区 を み る と ,第 一 種 住 居 専 用 地 域 ,第 二 種 住 居 専 用 地 域 ,住 居 地 域 等 の 1宅 地 に 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 が 多 く 存 在 す る 。 ま た ,道 路 用 地 ,公 園 緑 地 等

,

「の 他 を あ わ せ た 公 共 公 益 施 設 用 地 の 占 め る 割 合 が 小 さ い。

)1989年 の 東 京 都 の 用 途 地 域 や 容 積 率 の 地 区 変 更 に よ っ て ,容 積 率 別 に み る と

0%,80%,200%の

,

地 域 で 減 少 し て い る 。 最 も 増 加 し た の は 300%地 域 で あ る 。

ま た ,第 一 種 住 居 専 用 地 域 の 1,895.5ha及 び 工 業 地 域 の 70。 8haの 減 少 と ,近 隣 i業 地 域 の 662.8ha,第 二 種 住 居 専 用 地 域 の 591.3haの 増 加 が 著 し い 。 )こ

の 改 定 で ,そ れ に よ っ て 昼 間 人 口 や 夜 間 人 口 の 増 加 が 生 じ る 可 能 性 が あ り

,

人 当 り の 避 難 地 面 積 の 減 少 と い う 危 険 性 が あ る こ と を 指 摘 し た。 港 区 で は 5箇 所 ,墨 田 区 で は 5箇 所 ,練 馬 区 で は 4箇 所 が 最 低 基 準 1ポ /人 下 回 る。 ま た ,住 宅 計 画 の 一 環 と し て 現 指 定 容 積 に 住 宅 系 に 限 っ て 容 積 率 を 一 律 100% や す 計 画 を 進 め て い る 中 央 区 に つ い て は 2箇 所 が 基 準 を 下 回 る 。

現 在 ,税 制 問 題 か ら 建 設 省 等 で 進 め ら れ て い る 農 地 の 宅 地 化 や , 1989年 の 指 容 積 率 ア ッ プ に よ る 人 口 増 加 の 可 能 性 等 か ら ,広 域 避 難 広 場 の 不 足 が 緊 急 の

5-38


1題 で あ る こ と を 指 摘 し た 。 こ う し た 現 状 の 問 題 の 対 策 の ひ と つ と し て ,広 域 1難 広 場 を 客 観 的 に 獲 得 す る た め に リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い る こ と を 提 案 し

l現 在 指 定 さ れ て い る 広 域 避 難 場 所 の 有 効 面

積 は ,内 部 の 土 地 被 覆 ,周 囲 ・ 境

の 状 況 に よ っ て 異 な る こ と を 明 らか に した。 │リ

モ ー トセ ン シ ン グ に よ っ て 求 め た 総 面 積 に 対 す る 有 効 面 積 を 構 成 す る 分 類

1目

(森 林 ,草 地 ,芝 地 ,裸 地 , コ ン ク リ ー ト,総 面 積 の 15%以 上 を 占 め る 高

市 街 地 ),周 囲 100m内 の 低 層 市 街 地 の 割 合 ,境 界 線 上 の 中 高 層 市 街 地 +水 域 割 合 の 3つ の 変 数 を 重 相 関 分 析 す る と い う ,有 効 面 積 の 簡 易 推 定 法 を 示 し た 。 1東 京 都 区 部 に お い て

,避 難 人 口 や 避 難 距 離 を 考 慮 し つ つ 避 難 場 所 候 補 地 を 見

け ,公 的 空 地 の み な ら ず 私 的 空 地 の 積 極 的 利 用 を 提 案 し た 。 練 馬 区 ・ 墨 田 区 。中 央 区 の 3区 に つ い て ,新 規 避 難 場 所 候 補 地 と 新 規 割 当 地 を 提 案 し,一 人 当 り 避 難 地 面 積 1ピ 以 内 ,避 難 場 所 ま で の 距 離 3 km以 内 と い 基 準 を 満 た した.

避 難 空 間 の 確 保 に は ,私 的 空 地 で あ る 農 地 や 私 有 地 の 一 部 の 有 効 利 用 や ,耐 建 物 の 建 築 群 の 整 備 が 必 要 に な る と 思 わ れ る 。 リ モ ー トセ ン シ ン グ 利 用 は 広 避 難 広 場 を 客 観 的 に 獲 得 す る 手 法 と し て ,行 政 施 策 へ の 展 開 が 期 待 さ れ る 。 今 後 は ,建 物 系 ,二 次 破 壊 系 に 対 す る ラ イ フ ラ イ ン ,三 次 破 壊 系 に 対 す る 人 の 避 難 行 動 と Q重 ね 合 わ せ を 行 い ,一 時 避 難 場 所 と い っ た 各 区 レ ベ ル の ミ ク な ス ケ ー ル に お け る 検 討 を して い く こ と に よ っ て ,都 市 計 画 と あ わ せ た 長 期 な 計 画 を 行 っ て い か な け れ ば な ら な い。

5-39



センシン モート 6-1

建 設 省 で は ,都 市 に お け る 緑 地 の 整 備 及 び 保 全 に 関 す る 諸 施 策 を 総 合 的 か つ 効 果 的 に 推 進 す る た め の 今 後 の 指 針 と す る 「 緑 の マ ス タ ー プ ラ ン 」 を 策 定 して い る 。 こ れ は 自 然 環 境 を 保 全 し,都 市 公 園 等 の 整 備 及 び 避 難 緑 地 ,防 災 遮 断 帯 等 の オ ー プ ン ス ペ ー ス の 確 保 を 図 っ て い く こ とが 今 後 の 都 市 政 策 上 の 緊 急 か つ 重 要 課 題 と な っ て い る た め で あ る 。 6-1) ま た ,東 京 都 で は ,「 緑 の 倍 増 計 画 」 を 策 定 し, 自 然 の 保 護 と 回 復 に 関 す る 施 策 推 進 の た め に ,東 京 に お け る 緑 の 現 状 を 調 査 して い る 。 6-2) 緑 地 の 現 況 を 把 握 し傾 向 を つ か ん で お く こ と は ,防 災 や , ヒ ー ト ア イ ラ ン ド 現 象 の よ う な 熱 環 境 と い っ た 都 市 環 境 の 面 か ら も 重 要 な こ と で あ る。 し か し実 際 問 題 と して ,緑 被 状 況 の 把 握 は 経 済 的 ,時 間 的 制 約 か ら 非 常 に 困 難 で あ り,調 査 内 容 に 関 して 各 調 査 主 体 に よ る 調 査 方 法 ,調 査 時 期 ,対 象 と す る 緑 地 等 の 違 い が 生 して く る 。 本 章 で は,

6-2で

ラ ン ドサ ッ トバ ン ド 間 の 演 算 式 の う ち 緑 の 解 析 に 有 効 な

も の を 選 び , そ れ を 緑 被 率 の 推 定 式 と す る 。 6-3で

は ,東 京 都 区 部 で 行 っ て

い る 緑 の 実 態 調 査 に よ る 緑 被 率 と , リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ に よ り 推 定 した 緑 被 率 と を 比 較 し,現 在 多 大 な 時 間 と 労 力 を か け て 行 っ て い る 行 政 の 実 態 調 査 に 代 替 す る も の と し て の リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 有 効 性 に つ い て 検 討 す る 。 具 体 的 に は , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ 1画 素 に 含 ま れ る 緑 被 量 の 推 定 を 行 い ,そ れ を 用 い て 東 京 の 緑 被 分 布 を 概 括 的 に 把 握 す る 。 な お ,緑 被 と は 樹 木 及 び 草 地 の 合 計 と し,デ ー タ は 1980年 4月 4日 の ラ ン ドサ ッ トMSSデ

ー タ を用

い た。

6-01


6-2

緑被率の推 定法

緑 の 持 つ 分 光 特 性 を 利 用 し た ラ ン ドサ ッ ト バ ン ド間 の 演 算 処 理 は 特 に 農 林 に お け る バ イ オ マ ス 評 価 や 植 生 に 用 い ら れ て き た 。-5)が ,今 回 は 都 市 域 の 緑 被 量 推 定 に 対 して こ の 手 法 の 適 用 を 試 み た 。 用 い た 演 算 は Maxwellら 0~3)に よ っ て 縁 の 強 調 に 有 効 で あ る と指 摘 さ れ て い る 下 に 示 す I~ Vの 5式 で あ る .

2,500分 の 1地 形 図 を 用 い て 精 密 幾 何 補 正 を 行 っ た 後 ,200箇 所 の ト レ ー ニ ン グ エ リ ア に 対 応 す る リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 画 素 に つ い て I~ V式 に よ る 演 算 値 を 算 出 した。

I

Band4/Band5

Band7/Band5

Band7-3and5

Ⅳ Band7ノ Σ Band i 184

V

(Band7-Band5)/(Band7+Band5)

*Band iは 各バン ドの唖

をあらわす

Bmd4(澤 罰饉知 .5~ 0.6μ m) Band5(月 翻餞知.6-0.7μ m)

Band6(周 蜘

.7~ 0.8μ m)

Band7(燿 碗崚知.8~ 1.lμ m)

6-02


表 6-2-1は 演 算 値 と 後 述 の 6-3-2で 測 定 し た 緑 被 率 と の 直 線 に よ る 回 帰 分 析 の 結 果 で あ る 。 図 6-2-1に 示 し た Band 7/Band 5の バ ン ド比 に よ る 演 算 が 若 干 高 い 相 関 係 数 を 得 て い る が ,総 して 相 関 性 は 高 く , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ に よ つ て 画 素 レベ ル で の 緑 被 率 を と ら え る こ と は 十 分 可 能 で あ ろ う。 こ こ で は 最 も 高 い 相 関 係 数 0。 955を 得 た Band 7/Band 5の 演 算 を 1画 素 内 の 緑 被 率 推 定 式 と して 選 ん だ 。

゛ 表 6-2-1:演 算式 とリモート セン シンク による緑被 率推定値 との関係

定 数B 相 関係数

100

182.64 -138.67 0.455 0。 207

75.07 -47.56 0。 955 0.911 Y=AX+Bに よ

B7-B5 B7+B5 655.62 -126.17 31.16 0。 940 0。 927 0.884 0.859 *B:Ba

2.96 30。 11 0。 0。

943 890

Y=75.07X― 4756

R=Q955

緑 80 0

被 60 ロ 口。

率 40

8 o ぎ

20 0

0.4

‘ 薪 0,6 0。 8

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コン "

1。

F 脚 0

1。

2

1。 4

1。 6

1。 8 2。 0

BAlklD 7ノ /BAND

5

ー 図6-2-1:演 算値Band 7/Band 5と リ モ ト セン シ ン グによる緑被率推定値との関係

6-03


6-3

東 京 都 区部 にお け る緑 の 実 態 調 査 との 比 較 研 究

6-3-1

東京都区部の緑 の実 態調査

表 6-3-1に 示 す よ う に ,東 京 都 の 各 区 に お い て ,現 地 調 査 と 航 空 写 真 判 読 に よ る 緑 の 実 態 調 査 が 実 施 さ れ て い る 。 調 査 は 図 6-3-1の よ う に 各 項 目 に つ い て ,机 上 調 査 。現 地 調 査 ・ 整 理 ・ 集 計 解 析 と い っ た 手 順 で 行 わ れ て い る。 一 つ の 区 の 調 査 に は 1,000~ 2,000万 円 か か り , 5~ lo年 に 一

度 実施 され てい

る の が 現 状 で あ る。 航 空 写 真 判 読 に よ る調 査 は 緑 被 の 規 模 に よ る制 限 が な く す べ て の 緑 を 対 象 と し て い る 点 で , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ か ら推 定 さ れ る 緑 被 率 と の 比 較 を 行 う こ と が で き る。 行 政 で は ,航 空 機 よ り撮 影 し た 赤 外 カ ラ ー 写 真 ,天 然 カ ラ ー 写 真 ,マ ル チ ス ペ ク トル 写 真 を 用 い て ,樹 林 ,草 地 ,裸 地 ,水 面 ,構

造 物 被 覆 につ い て面 積 規

模 等 に か か わ ら ず 抽 出 し,平 面 緑 量 (緑 被 面 積 )や 比 率 算 出 を 行 っ て い る 。 比 率 算 出 項 目 及 び そ の 対 象 に 関 して は 各 区 共 通 で ,以 下 に 示 す と お り で あ る 。

a)樹 木 被 覆 率 b)草 地 率

0,・ n…

樹 木 で被 覆 さ れ て い る部 分 の 比 率 草 地 (草 の は え て い る 土 地 )の 比 率

c)裸 地 率

…・

裸 地 (草 の は え て い な い 土 の 部 分 )の 比 率

d)構 造 物 被 覆 率

…・

建 物 や コ ン ク リ ー トで 被 覆 さ れ て い る 部 分 の 比 率

e)水 面 率

… 。 河 川 ,運 河 ,池 な ど 水 面 部 分 の 比 率

f)緑 被 率

…・

g)オ ー プ ン ス ペ ー ス 率

… 。 草 地 率 と裸 地 率 の 合 計

樹 木 被 覆 率 と草 地 率 の 合 計

6-04


表 6-3-1:東 京都の各区にお ける緑の 実態調査 (1/3) 調査区

樹 末調藩

28特 に 目薔

樹 料

公園,学 板の全箇所 ,及 び樹木授覆1000 r以 上のところ

千代田区

僣 庭 ぼ :E番

牛短ヨ菅

離 J千 増 杏

`ゴ

新宿区

文京区

1974年 9月 10日 撮 。町界を基本にし 影の 写真を使 たゾーンで集計 用 “ “ (1:1田 田)

中央区

l∞ 0年 1月 現在 llt主 与 具

Ю 年 6月 12日 掃 ・町丁目で集:│ の天然カラー写 影“ 真を使用 (1:900) 。緑被が存在する 場所を公園,児 童 遊園,学 校,遭 路 。河川の主要用地 ,そ の他の5区 分 して集計 樹幹直径30m以 上を 樹木被覆赫 以上 夕べての街,8樹 を対 ヨ幹直径田∞以上と む地周目が全長10m ある個剛施設を対象 象 線 鰹 せlllを 線 以上のものを対象 樹種`太 さ別に調査 首亀 大き別に調匿 僣!種 ,太 さ別に調匿

僣l幹 直径∞¨以上を 樹林被覆 節ma以 上 かつ「 樹体」と認め 対象 憧!種 ,太 さЯlに 調査 うるものを対象 50r単 位で面積を算 出 せ1幹 直径30cn以 上を 対象 樹種=太 さ別に調査 大木分布図を1乍 威

まる17月 29日 ,1 ・ 5地 域 18地 区に 0月 2日 撮影の天然 分けて集計 カラー写真を使用 ・ Eお 年度,1980 (1:52距 Ma) 年度に第1人 第2 次調査を実施 。公共施設緑化調 瓦 緑化意識調置 も実施

橿i幹 直径■cn以 上を 全長10m以 上の個仄 1田 二年 7月 おΞ撮 ・ 町 丁 目,111じ 或 線 宅のすべてを対象 影の天然カラー写 で集 計 撞1種 ,太 さ別に調査 真を使用 ・ 19セ 年に第 1次 (1:900) 調査を実 bt ・ 緑視革調萱も実 施

樹木被覆薔 責が 300 すべての街路樹を対 僣:幹 直1至 輌以上を 全長 5m嶽 上のもの 博η年 9月 撮影の ・ 町界を基本にし ぽ以上あり,か つ「 象 対象 “ を対象 天然カラー写真を た24ゾ ーン (+5 樹林」と認められる 樹亀 太さ月1に 調匿 地形月1に 調査 鯛 箇所特月1ン ーン) ものを対象 a) で集計 くl:52鷺 】 樹1本 □亀 i17K数 ぅ ・ 1974年 に第 17/A 管理状親 密生度合 調査実施 等を調匿 。緑視率調査,公 50rr単 位で計測 園縁地充足率調

= ,緑 化余地と住民 意ヨ調査も実施

^ 一 ロ 東区

幹廻 り60cn胆 ,公 樹林被覆 断 以上 すべての観 樹と区 保護指定木樹木,他 園・ 児童遊園は30m の所を対象 指定の,8傍 螂を対象 の幹廻り∝断以上 の 50r単 位で計測 以上を対象 樹亀 太さ別に調匿 七ルヽ 樹種,太 さ別に調査 1組 罐 麓 性!形 ,被害状況,健 康度総合判定を調査

墨田区

目通 り直径10¨ 以上 と公共施設の樹木を 漱 橿i種 ,樹 高,健 康度 を調査

日高 3m以 上 のすべ ての街 を対象 樹亀 '8樹 樹木乱 目通 り自巳 破 を調 査 `鵬

博∞年望月 14日 撮 ・ 町丁目を基準に 影の天然カラー写 生 舌エリア19ゾ ー 真 (1:田 四 ),赤 ンで集計 トカラー写真 (1: 。1974年 度に タ 1900)を 使用 ス調査を実施=1 ・ 壁面縁化調琵 公菊 t辞 韓 化現 況調査,公 園緑地 調瓦 地域緑視率 も実施 。町丁目を基本に 1∞ 4`印 月24日 12 高さim以 上。延長 .8m以 上のものを対 5日 撮影のS写真 して集計 。オープンスペー 象 を使用 ・ク 。航空機マ ヘ ル テ ト ス調査 (現 地調匿 ス ー 3,ナ によるリ ル ス ト モ t )を 実施■ 九″アにより解析 ・ 壁面燎化の実態 も調査 1

'

江東区

│1区 品ノ

樹幹直径四¨以上を 樹1本 根覆 姉 の所を対象 線 樹種,大 き,1に 調匿

以上 すべての衛略樹を対 憶i幹 直径am以 上を 象 漱 樹亀 太さ別に調匿 樹種,太 き別に調査

:断 億i幹 直径四い以上を 続 詢 腋 以上の所を対象 樹種:太 さ,1に 調査

すべての街路日を対 樹幹直径口cm以 上を 延長18m以 上,高 象 漱 さlm以上のものを 樹亀 本机 植裁間 ノ 冽 ヽそ て ゴ 嘔 Eに 言 フ 己 ヽ 対象 隔 植裁延長,平 均 直径を調査

193年 撮影の赤外 。江東区基本書想 カラー写真及び19 における地区区分 81年 5月 掲影の天 及び8T丁 目によっ 然カラー写真を使 て果計 用 ・ オープンスペー ス調査 〈現地調査 )を 実施・2〕 。町丁目を基本に 1978年 7月 お B撮 トカラー写 ′て集計 影の赤タ 真及び天然カラー 。オープンスペー 写真を使用 ス調麿 (現地調匿 (1■ 000) )を 実施・ヨ ・ 緑被地調萱 (現 地調萱)を 実施・ l

6-05


表 6-3-1:東 京都 の 各 区 にお け る緑 の 実態 調査 (2/3) 調査EXI 目黒区

社寺境内地全面所, 及び樹林被覆 3田 げ 以上のOll施 設を対 象 樹幹直径30cn以 上の 樹幹投影面積 5ロ デ 樹木及び被覆由積∝ 以上の所を対象 r以 上のつる性植物 を対象 樹種,太 さ別に調査

・ 目黒区長期基本 計画に基づ く生活 日23区 分によって 集計 。町丁目を基本に 公道に面した延長10 1お 月5日 メ 膨 "“ m以 上のものを対象 の 天然カラー写真 4地 区 60ゾ ーンで 所有者,長 さ等を調 を使用 集計 。1981年 に植生調 査 (1:5000) 緑魔 (齢 査実施 。オ ープンスペ ー 。公共施設爆化調 ス調 査 )も 航空写 査も実施 。オープンスペー 真よ り実施 ス調萱 (現 地調査 ° )を 実施 5' 。土堰調置も実施

高さ 2rn以 上の観 樹を対象 樹亀 目通 り直色 延長を調査

1981年 12月 2日 撮 。設定プロック及 影の赤外カラー写 び 250inメ ッシュ 真及び天然カラー によつて集計 。19■ 年,19η年 与具を使用 (1:1田 田) にも同1策 の調査を (1)土 地利用状 動 況調査

世田谷区で指定され た保再樹木及び首冠 径 8m以 上のものを 緩

(2)絲

'魔 (3)斜 面縁地調 査

(4)河 り│1調 査

(5)0ポ以上 の縁被地調査 上記 (1)~ (5 )も 航空写真より 勁 樹幹直怪am以 上 樹林被覆 前 つる性樹木 で枝東面 の所を対象 積ar以上,鎮 で 高さ 3m以 上かつ全 R20m以 上のものを 遺 樹種,規 模別に調査

以上

目通 り幹回り lm以 樹林被覆 断 上,被 覆面積∞ぽ以 の所を対象 上の登はん性樹木を 漱 樹種,規 模別に調査

以上

,

。町丁目て集計 。オープンスペー ス調査 (現 ltE )を 実施・`'

。町界で集計 。オープンスペー ス調査 (現 地調匿 7 )を 実施 °

高さ 1.2m以 上,延 長 :8m以 上=値 裁 密度2本 /m以 上を 対象

すべての観 樹を対 象 樹亀 太さ別に工匿

Ю陀年 げ,9日 撮 ・ 町界を基本にし カラー写 た13地 区で集計 影の赤タ ト 真及び天然カラー 顎 を側調 (1:3引ao)

目通り直優製 を対象 樹種,太 さ別に調匿

棒被覆 320r以 上 の一団の所を対象

F」

延長 5m以上のもの 19874明 11,12 ・町丁目を基本に を繰 日撮 の天然カラ して集計 =′ 延長規模,樹 坪 鶴 1に ー写真を側需 ・ 1972, 1977, 19 楚 認年に第1~ 3回 調 (1:襲 引ao) 査を実施 ・ 壁面緑イ し 屋上 緑イ し 公共施設録 ││の 了 L iE'8・ 河り 緯化状況 駐車場 の緑化状況 晨地 利用状況も調査 ・ 住民uヨ 調査を 動

商直径四m以 上を ∞0詳以上のまとま すべての街略樹を対 大怪へ 1ゴ F8樹 を対 全長10m以 上で :m りがあり自然度の高 象 線 “ 象に実施 以上の高さのものを 樹種=形 状別に調査 い所を対象 樹亀 健康度を調査 対象 樹種■鳥 管理状況 を離

。町丁目を基本に した 7地 区て集計 。1983年 に第 1次 楚 を動 。大径木調査,接 遭 緑化調萱等も 跡=β ・′ 壼]出篭奎を動

6-06


表6-3-1:東 京都の各 区 にお ける緑の実態調査 (3/3) 調査区

荒川区

檄幹直径20cn以 上を 樹林被覆 300ma以 上 すべての街路樹を対 の所を対象 線 象 樹種,大 き別に調査 敷地用途別に分類 日種,大 さ別に調査

壁道部線化調査とし 1987年 10月 撮影の 。町丁目で集計 て全長 5m以 上のも 天然カラー写真を ・ E■ 年度に第 のを対象 観 回調査を実施 。特徴ある録の調 (1:5000) 査 (ア ンケート調 査)も 実施 1

轡幹直径30cn以 上を 公園 ,■文の全箇所 すべての街路樹を対 樹幹直径 以上を "¨ 線 ,及 び樹木校覆:000 象 線 樹種,太 さ別に調百 ml以 上のところを対 樹11,大 さ別に調査 餞種,太 さ別に調査 象

1974年 7月 撮影の ・ 町界で集計 天然カラー写真を 朗

(1:7500)

19848月 7日 撮躍タ 。町丁目で集計 の赤外カラー写真 ・ 1977,19"年 に を使用 第1回 ,第 2回 調査 を実施 (1:m) (1)土 地利用形 。水系別 の:熟 皮 態調査 調査 ,景 観8B査 も 上記 (1)も 航 勧 空写真r~tt

樹木被覆 100m2以 上 のところを対象

●lrT直 径20cn以 上を 樹冠投,多 面積 翅 m= すべての街路椰およ 檄幹直径 m以 上を 道路に面している住 1“ 4年 9月 27日 撮 ・ 足立区長期基本 以上のところを対象 び植稿帯を対象 線 “ 線 宅 ,工 場などが所有 影の赤外カラー写 計画によるプロッ 付種,大 さ別に調百 50ぽ 単位で面積算出 樹種,太 さ別に調査 大木台帳に記入 し,そ の延長が 5m 真を使用 ク単位で集計 。1975年 に第1回 以下,か つ高さ la (1:Goo) m以 上のものを対象 く1)生 産 を実施 調 樹種 ,所 有者,延 長 査 ・ 施策に門 するこ '識 ´ 「 ー ,高 さ等を 生i亘 台 (2)オ プンス リンク 調査,録 ペース調査 帳」に記入 視調百 ,緑 化余ヵ も実施 (3)緑 被率等の 算出 (4)日 本被覆目 1剰 直の算出 上記 (1)~ (4 )も 航空写真より 効 轡幹直径30cn以 上を 対象 樹種,大 き別に調査

すべての街路樹を対 象 樹種,大 き別に調査

1974年 9月 8日 撮影 ・ 町界を基本に し

真を使用

(1:1田 田 )

たゾ ーンで集計 。1981年 に第2次

(1)旧 ∽げ以上 調査を実施 生産縁地調査 上記 (1)も 航 空写真で実施 すべての樹木を対象 高さ (2m未 満とそ れ以上 ),樹 下 に 期り 調査

。町丁目を基本に 行取区分に従い 6 地区で集計 。1972年 に第1回 調査を実施 。土壌調査も実殖

活力度を葉色,新 消 の伸長量,枝 葉の密 度などにより判定

1)~・7)に ついてはその対象を以下に示す. 注 )表 中の備考個で記した。 ・ 1):晏 日区オープンスペース現地調査 …… 車地,学 校 ,面 積10田m=以 上の駐車場 ・2):江 東区オープンスペース現地調査―… 公園 ,運17X,開 発保留地,資 材置場,駐 車場,宅 地内空地 ,

0:刷 ∥区オー7ン スペース現地調査一

言籍轟薫畷 整執『 ξ いう璽孔 ズ電埋 換可能なものも合む

よ 除く 憂 :I離 原糠8鷲 撻 」:曼 留 E『 琴努巽 I現 期ぎ ム ξ ξ 編瓶馬13詈 げ ープンスペー 0:渋 …… )

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ス現地調査

上妹 利用地 (区 画碁 里中宅地,取 りこわ 嚇 地

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ー ー -野 ベ …雇馴 オ プ ス 区 ン ス 現 地 調 査 「現マ 稽 受 蚤 墓 』塁 暮 奮 λ :昌 臨 」 ず 整 Ъ [〒 綱 ‰ 絶 『 :中

ものを加えた

6-07


現 地 調 査 と の 対 象 の 違 い に つ い て は 次 の 2点 が 指 摘 で き る .

(1)現 地 調 査 で は 樹 林 ,オ ー プ ン ス ペ ー ス ,緑 被 地 な ど の 調 査 対 象 に 対 し て 面 積 規 模 や 樹 木 直 径 と い っ た 抽 出 条 件 が 設 定 さ れ る が ,航 空 写 真 に よ る 調 査 で は 樹 木 ,草 地 ,裸 地 な ど に つ い て ど ん な 細 か い も の に 対 し て も 全 部 対 象 に して い る .

(2)す べ て の 項 目 に 対 して ,航 空 写 真 に よ る 解 析 で は そ の 物 理 的 条 件 の み に よ っ て 抽 出 ・ 集 計 さ れ る 。 例 え ば ,現 地 調 査 で 取 り扱 っ て い る オ ー プ ン ス ペ ー ス 調 査 で は 一 般 的 に コ ン ク リ ー トで 被 覆 さ れ て い る 空 き 地 ,資 材 置 場 ,駐 車 場 も 対 象 に 含 ま れ る が ,航 空 写 真 解 析 で 対 象 と な る オ ー プ ン ス ペ ー ス は 草 地 と 裸 地 の 合 計 を 意 味 して い る。 コ ン ク リ ー トで 被 覆 さ れ た 部 分 は す べ て 構 造 物 被 覆 に 含 ま れ る。

6-08


調 査 設 計 とゾ ー ニ ン グ

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図 6-3-1:東 京都 における各 区の 一般 的な緑 の実態調査手順 の例

6-09


6-3-2

・ に よ る東 京 の 緑 被 率 リモートセンシンク 調査

推 定 法 の 検 討 に 用 い る デ ー タ と し て 緑 被 率 調 査 を 行 っ た 。 ま ず ,2,500分 の 1 東 京 都 地 形 図 よ り緑 の 分 布 形 態 が 特 徴 的 な 8地 区 (丸 の 内 ,新 宿 ,銀 座 ,明 治 神 宮 ,田 園 調 布 ,永 代 橋 ,高 島 平 ,新 井 薬 師 )を 選 び ,

1画 素 (50m× 50m)

に 相 当 す る ト レ ー ニ ン グ エ リ ア を 200箇 所 設 定 し た 。 次 に 地 図 上 の ト レ ー ニ ン グ エ リ ア に 対 応 す る エ リ ア を 航 空 写 真 に お と し ,点 格 子 法 (l mm間 隔 )を 用 い て 緑 被 率 の 測 定 を 行 っ た 。 使 用 した 航 空 写 真 は 1981年 7月 12日 撮 影 (5,000分 の 1) の も の で あ る。 推 定 式 を 用 い て 区 ご と に 集 計 し た 結 果 を 表 6-3-2に 示 す 。 区 部 全 体 で は ,82.

5kご の 緑 被 面 積 ,13.4%の 緑 被 率 で あ っ た 。 区 ご と に み る と ,練 馬 区 が 20。 8% で 最 も 高 く,中 央 区 が 1.8%で 最 も 低 い 。

・に よる東京都の各区の緑 センシ ンク 表 6-3-2:リ モート 被率

代田

中央 港 新宿 文京 台東 墨田 江東 品川 目黒 大田 世田谷 渋谷 中野 杉並 豊島 1ヒ

荒川 板橋 練馬 足立 葛飾 │

40

83 73 45

11.75 10.00 20。 75 18.25 11.25

39

9.75

57

14.25

H5

28.75

74 56 196

18.50 14.00 49.00

256

64.00

61

15。 25

63

15,75 34.25 13.00

137

52 88 43 133 215 230

22.00 10。 75

152

33.25 53.75 57.50 38.00

201

50。 25

、1.5000

0.1825 2.4425 1.9150 1.3225 0。 4775 0.5660 1.9100 1.6550 1.8600 5.5224 13.0249 2.5850 2.0350 6.0224 1.2600 2.7000 0。 6300 4.8124 11.1924 7.6199 5。 2424 6.0399 82.5177

12.7660 1.8250 11.7711 10。 4932 11.7556 4.8974 3.9719 6.6435 8.9459 13.2857 11.2702 20。 3514 16.9508 12.9206 17.5836 9.6923 12.2727 5.8605 14.4734 20。 8231 13.2520 13.7958 12.0197 13.4394

6-10


6-3-3

゛ 緑 の 実 態 調 査 と リモートセンシンク に よ る 緑 被 率 の 比 較

リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 観 測 日 に 近 く 実 施 さ れ た 15区 の 調 査 結 果 と ,推 定 式 を 用 い て 求 め た リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 緑 被 率 の 関 係 を 示 し た も の が 図

6-3-2で あ り ,相 関 係 数 0.847を 得 た 。 各 区 調 査 は 推 定 式 に よ る 結 果 よ り 概 ね 5 ~ 7%緑 被 率 が 高 く な っ て い る が , こ れ は 各 区 の 用 い た 航 空 写 真 が 今 回 使 用 し た リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と 異 な る 6~ 10月 の 間 に 撮 影 さ れ た も の で あ る た め と 考 え ら れ る。 リ モ ー ト セ ン シ ン グ デ ー タ か ら 作 成 し た 東 京 の 緑 被 分 布 図 が 図 6-3-3で あ る 。

1千 代田区 2港 区 3文 京区 4台 東区 5江 東区 6品 川区 7世 田谷区 8中 野区 9杉 並区 10豊 島区 11荒川区 12板 橋区 13練 需区

各 区 0 に 2 よ る 調 査 結 10 果 %

14題 区 15葛 飾区

U

10

20

観測日 (19741F9メ ヨ10[ヨ )

(1979卸 月5日 ) (19771F9メ ヨ)

(19731F10メ ヨ) (1981生 F5メ ヨ) (1978生 「 7′ヨ26[ヨ ) 2[ヨ ) (1981lF10タ ヨ

(19771F2メ ヨ) (19771「 9チ ヨ17[ヨ ) (1982年 6月 29日 ) (1977生 F8′ ヨ)

(19741F7′ ヨ) (1982攀 月26日 ) (1975網 月4日 ) (1974生円月8日 )

30

40 1リ モー トセ ンシン グデ ー タに よる推定値 (%)

シン グ に よる緑被 率 の推定値 との関係 図6-3-2:東 京都の各 区調査による緑被率 とリモートセン

6-11


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一 鷺 一 肇 □ 一 ■ 憂 o 10 ” ∞ “

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図 6-3-3:リ モ ー トセ ンシン グデー タによる東京の緑 被分布図

6-12


6-4結

第 6章 で は ,東 京 都 区 部 で 行 っ て い る 緑 の 実 態 調 査 と, リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 に よ り,緑 被 率 の 推 定 が 可 能 で あ る こ と を 確 認 した . 主 な 結 果 を ま と め る と 以 下 の よ う に な る. ① 緑 被 に つ い て 解 析 を 行 う に は ,ラ ン ドサ ッ トMSSデ

ー タ の Band 7の 値 を Ba

nd 5の 値 で 除 した も の が 有 効 で あ り,相 関 係 数 0。 955を 得 た . ② リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 解 析 結 果 よ り,東 京 都 区 部 全 体 で は ,82.5kぱ の 緑 被 面 積 , 13.4%の 緑 被 率 で あ っ た 。 区 ご と に み る と,練 馬 区 が 20.8%で 最 も 高 く,中 央 区 が 1.8%で 最 も 低 い 。 ③ 東 京 都 区 部 で 行 っ て い る 緑 の 実 態 調 査 との 比 較 を 行 い ,相 関 係 数 0.847を 得 た。

現 在 多 大 な 時 間 と労 力 を か け て 行 っ て い る行 政 の 実 態 調 査 に 代 替 す る も の と して リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 有 効 性 に つ い て 立 証 し た 。 本 章 で は ,MSSデ

ー タ を 用 い て 解 析 した が ,解 像 度 が 高 い TMデ ー タ を 用

い る こ と に よ っ て ,よ り 詳 細 な 結 果 が 得 ら れ る と 思 わ れ る .

6-13



7-1

供 給 処 理 プ ラ ン トの 立 地 条 件 と して は ,需 要 地 と の 接 近 性 ,資 源 地 と の 接 近 性 ,地 形 な ど 自 然 条 件 ,所 用 空 間 及 び 周 辺 土 地 利 用 ,所 用 ユ ー テ ィ リ テ イ ー

,

環 境 阻 害 要 素 が 考 え ら れ る .周 辺 土 地 利 用 は 特 に 需 要 地 立 地 が 高 密 土 地 利 用 で あ る こ と が 要 求 さ れ る。 7-1) し か し,都 市 基 盤 施 設 は 危 険 な 施 設 と し て ,あ る い は 公 害 性 か ら 立 地 が 敬 遠 さ れ が ち で あ っ た. 災 害 時 に は 供 給 拠 点, ラ イ フ ラ イ ン と して 重 要 な 役 割 を 果 た す 都 市 基 盤 施 設 は ,適 正 な 配 置 を 考 慮 し て い く必 要 が あ る . 本 章 で は,

7-2で :火 力 発 電 所 ,清 掃 工 場 ,下 水 処 理 場 ,ガ ス 施 設 の 高 圧

ガ ス 導 管 ,ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン ,ガ ス 整 圧 所 ,ガ ス 製 造 所 の 位 置 と , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り 周 辺 の 土 地 被 覆 を 調 査 す る 。 7-3で

は ,埼 玉 中 枢 都 市 の

4市 1町 (上 尾 市 。大 宮 市 。与 野 市 ・ 浦 和 市 。伊 奈 町 )に お け る ガ ス 消 費 量 を 推 定 し,ガ ス 施 設 の ガ バ ナ ー の 供 給 能 力 と 配 置 か ら ,都 市 基 盤 施 設 の 充 足 度 に つ い て 解 析 す る。 図 7-1-1に 東 京 都 区 部 の 都 市 基 盤 施 設 の 位 置 を 示 す 。

7-01


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火力発電所

A-01大 井 A-02品 チ ││ A-03新棘

濡 場

B-04

1ヒ

B-05光 が丘 B-06練 馬 B-07杉 並

B-08渉1ll

B-09千 歳 B-10江 東 B-11世 田谷

▲ △

お 繹 工■

下よ ■ ■ ■

ガ ス壼 二 所

ガ ス彗

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2

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下水処理場

B-01足 立 B-02板 橋 B-03葛 飾

“ 火 力発 電

C-01綱 岸 C-02中 川 C-03イ ヽ 台 C-04小 菅 C-05三 河島 C-06落 合 C-07砂 町 C-08葛 西 C-09芝 浦 C-10森 ヶ崎

ガス整圧所

ガス軸

D-01板 橋 D-02練 馬 D-03滝 野川 D-04千 住 D-05淀 橋 D-06世 田谷

EЮ EЮ

豊 大

洲 森

D-07 芝

D-08目 黒 D-09豊 洲 D-10 り t

男 果

B-12 ブ ヽ チ │

B-13多 劇 ││

*滝 野川整圧所 ,淀橋整圧所 ,豊 洲工場 ,大 森工場は停止 した。

図 7-1-1:東 京都 区部 にお け る都 市 基 盤施 設配 置 図

7-02


7-2

都市基盤施設の実態

こ こ で は ,火 力 発 電 所 ,清 掃 工 場 ,下 水 処 理 場 の 周 辺 l km, ガ ス 施 設 の 高 圧 ガ ス 導 管 の 帯 状 2 km,ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン ,ガ ス 整 圧 所 ,ガ ス 製 造 所 の 周 辺 5k皿 ま で の 帯 状 lkmご と の

,そ れ ぞ れ の 土 地 被 覆 を リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り解

析 す る.

7-2-1

火 力 発 電所

図 7-2-1に 示 す よ う に ,水 域 の 割 合 が 高 く ,燃 料 輸 送 の 便 利 な 港 湾 部 に 立 地 さ れ て い る こ と が わ か る。 火 力 発 電 所 の 最 大 出 力 の 値 が 大 き く な る ほ ど ,市 街 地 の 割 合 が 低 く な る 傾 向 に あ る.

最大出力 (千

プ ラ ン ト 名

kw)

土地被覆構成比 (%) 30

40

50

60

70

90

100

大丼 1,050

品川 375

新東京 350

国 □ ■

高 層 中 層 低 層

田 赳 囮 □ 圏 □

な 裸 芝 軍 森 水

卦 地 地 地 林 域

図7-2-1:東 京 の 火力発電所 周辺 l kmの 土地被覆構成比

7-03


7-2-2

清 掃 工場

図 7-2-2に 示 す よ う に ,東 京 の 清 掃 工 場 周 辺 は ど こ の プ ラ ン トも (江 東 清 掃 工 場 を 除 く )ほ ぼ 同 じ よ う な 土 地 被 覆 構 成 比 に な っ て い る . 江 東 清 掃 工 場 は 1,800t/日 と い う 他 と 比 較 し大 き い 処 理 能 力 を も っ て い る 。 他 よ り も 水 域 の 割 合 が 多 く 市 街 地 の 割 合 が 低 く な っ て い る。 大 規 模 の 処 理 能 力 を も っ た 処 理 プ ラ ン トは ,公 害 。廃 棄 物 処 理 の 面 か ら ,海 辺 の 未 開 発 の 土 地 に 立 地 さ れ る こ と を 意 味 す る。 他 は 環 八 通 り 沿 い に 立 地 し,周 辺 に 市 街 地 が 存 在 す る こ と か ら,今 後 の 開 発 次 第 で は ,周 辺 の 廃 熱 利 用 の 可 能 性 が 考 え ら れ る 。 処理能力 (t/日 )

土地被覆構成比 (Z) 30

40

50

60

70

90

10o 層 園 高 中 層 □ ■ 低 層 囲 裸″ 琳地 蟷 地 % 芝 車 地 □ 森 林 目 目 水 域

江東 1,800

板橋 1,200

塩 編 弓 含 1,200

大丼 -1,200

足立 1,000

プ ラ ン ト 名

本 多i立 900

世田谷 900 1じ

600

争 東′ 需 600

江戸川 600

千歳 600

多摩川

600

光が丘 300

図 7-2-2:東 京の清掃工場周辺 l kmの 土地 被覆構成比

7-04


7-2-3

下水 処理場

図 7-2-3に 示 す よ う に ,下 水 処 理 場 は 処 理 能 力 と 周 辺 の 土 地 被 覆 と の 関 係 は み ら れ な い が ,建 設 年 月 日 が 最 近 に な る 程 ,裸 地 ま た は 草 地 ・ 芝 地 等 の 値 が 高 く な る 傾 向 に あ る。 森 ヶ 崎 処 理 場 は ,141万

t/日 と い う 他 と 比 較 し 大 き い 処 理 能 力 を も っ て い る。

他 よ り も 水 域 の 割 合 が 多 く 市 街 地 の 割 合 が 低 くな っ て い る。 大 規 模 の 処 理 能 力 を も っ た 処 理 プ ラ ン ト は ,公 害 。廃 棄 物 処 理 の 面 か ら ,海 辺 の 未 開 発 の 土 地 に 立 地 され る こ と を意 味 す る。

処理能力 (千 t/日 )

土地被覆構成比 (Z) 30

40

50

60

70

90

100

森ケ崎 1,410

芝浦 1,130

新河岸 705

三河島 700

園 □ ■

高 層 中 層 低 層

囲 赳 % □ 圏 目

双 琳 裸 地 芝 地 車 地 森 林 水 域

砂町 1 680

プ ラ ン ト 名

落合

450

小台 358

小菅 250

葛西 - 160

中川 1 37.5

図 7-2-3:東 京の下水処理場 周辺 l kmの 土地被覆構成比

7-05


7-2-4

ガス施 設

①概要 都 市ガ ス は近 年,

LNGの

長期 的 な 安定 供 給 確 保 に よる工 業 用 ・ 地 域 冷 暖 房

用 ・ ガ ス 冷 暖 房 用 。少 容 量 分 散 型 発 電 用 と ,用 途 の 変 化 や ,都 市 の ス プ ロ ー ル 化 現 象 の た め ,そ の 需 要 は 急 増 し た 。 こ の 需 要 増 に 対 処 す る た め ,東 京 ガ ス で は ,天 然 ガ ス 環 状 線 の 敷 設 を 行 っ た 。 こ こ で は , こ の 天 然 ガ ス 環 状 線 で あ る 根 岸 ・ 袖 ヶ 浦 幹 線 ,及 び そ の 他 ガ ス 供 給 シ ス テ ム の 基 点 と な る ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン ,ガ ス 整 圧 所 ,ガ ス 製 造 所 の 周 辺 に つ い て 土 地 被 覆 調 査 を 行 う。 図 7-2-4に ガ ス の 各 供 給 プ ラ ン トの 位 置 を 示 す . ② 根 岸・ 袖 ヶ浦 幹 線 図 7-2-5に 根 岸 ・ 袖 ヶ 浦 幹 線 の 位 置 を 示 す 。 東 京 駅 を 中 心 と す る と 20~ 30km圏 に 位 置 し て い る こ と が わ か る 。 ま た ,図 7-2-6の 中 心 か ら の 距 離 と 市

街 地 率 との

関 係 を み る と ,市 街 地 率 が 低 く な っ て い る と こ ろ に 位 置 して い る 。 根 岸 工 場 か ら 千 葉 の 袖 ヶ 浦 工 場 に い た る 高 圧 ガ ス 導 管 ,約 200Kmに 渡 り, 0~

2 kmの 帯 状 の 範 囲 で 導 管 の 内 側 と 外 側 に 分 け て 土 地 被 覆 調 査 を

行 っ た 。 図 7-2-

7に そ の 結 果 を 示 す 。

・ハ゜ナー ○内の数字は ,表 7=2-1の 力 ス ンに対応す る テーショ

/導

図7-2-7:根 岸・ 袖 ヶ浦幹線 帯状 2 km周 辺 市街化 率

7-06


掴 7-2-4:ガ スの 各 供 給 プラ ン ト配 置 図 〆 r ン 表7-2-1:ガ スの 各供給 プラ ン ト ガバ ナステーシ ョン (GoS。 )

1森 町 2阿 久和 3長 津田 4下麻生 5小 金井 6小 平 7清 瀬 8新 河岸 9朝 霞 10笹 目川 11′ II口

12安 行

13専 室 カロ 14白 井 15鹿 放ヶ丘

A B C D E F G H I J K

L練 馬 M浦 和

稀 卸 帥 P千 嘲 Q草 舞 R花 劃 降 T港 叫 U宮 課 芝 赫

∥板 橋 II 0濯聾予チ 住 カロ 島台 S小 倉 町 崎

7-07


安行Vヽ ■柳■S,川 Vs

ti,r Irt

,it;tss.

図7-2-5:根 岸・ 袖 ヶ浦幹線 の位置 (1)

%> 00

ヽ 一 一 一 一 一 一̈ 一 一 一 一 一

高圧導管通過位置

0 中心か らの距離 図 7-2-6:根 岸 ・ 袖 ケ浦幹 線 の 位 置 (2)

7-08


こ の 高 圧 ガ ス導 管 上 に設 置 され て い る ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン と市 街 地 率 の 関 係 は ,最 初 は 市 街 地 率 の ほ ぼ 最 大 値 に ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン が あ る も の と 予 想 し て い た が ,実 際 は 最 大 値 を 中 心 と し て そ の 前 後 に ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン が 位 置 し て い た 。 こ れ は ,安 全 性 を も 考 慮 して ,市 街 地 よ り少 し は な れ た 所 か ら周 辺 の 市 街 地 へ の ガ ス 供 給 を 目 的 と して 配 置 さ れ た 事 が う か が え る . 東 京 駅 を 中 心 と し た 関 東 周 辺 の 距 離 別 市 街 化 率 の 値 に 今 回 の 結 果 を 照 ら しあ わ せ て み る と ,最 初 と 最 後 の 工 場 周 辺 を の ぞ い た 場 合 ,調 査 範 囲 の 方 が 市 街 化 率 が 低 く,人 家 の 密 集 地 区 を 避 け た 主 要 幹 線 道 路 を 中 心 に 埋 設 計 画 が 行 わ れ た こ と が わ か る。 こ の こ と か ら ,こ の ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン を 基 点 と して 周 辺 へ の ガ ス 供 給 を 念 頭 に お い て 計 画 さ れ た も の で あ る こ と が う か が わ れ る.

7-09


③ ガバ ナ ー ス テー シ ョン 図 7-2-7の 帯 状 周 辺 土 地 利 用 調 査 結 果 か ら 明 ら か に な っ た 市 街 地 率 と ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン と の 関 係 を 踏 ま え て ,ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン を 基 点 と し て 半 径 1 k田 ご と 5 kmま

で の 土 地 被 覆 調 査 を 行 っ た。

そ の 結 果 は ,図 7-2-8~ 図 7-2-10に 示 す よ う に ,グ ラ フ の 市 街 地 率 の 占 め る 変 化 の パ タ ー ン に よ り ,市 街 地 中 心 型 (外 周 部 に ゆ く に つ れ 市 街 地 率 が 低 く な る も の )と ,郊 外 型 (外 周 部 に ゆ く に つ れ 市 街 地 率 が 高 く な る も の )と の 大 き く 分 け て 二 つ の パ タ ー ン に 分 類 さ れ る。 ま た , こ の 二 つ に 属 さ な い も の と し て 自 井 GoS.等 が あ げ ら れ る が , こ れ に つ い て は 中圧 ガ ス管 理 設 マ ニ ュ ア ル か ら見 て も この 周 辺 は 市 街 地 率 が

低 い。 こ れ

は こ の 地 域 で の 今 後 の 急 速 な 市 街 地 化 に 対 応 す る た め と 考 え ら れ る。 大 き く二 つ に分 類 さ れ た ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン 周 辺 で あ る が , この 分 類 結 果 を 導 管 上 に 追 っ て み る と ,根 岸 工 場 付 近 や ,第 一 根 岸 ラ イ ン と の 合 流 点 付 近

,

ま た 環 状 ラ イ ン か ら 高 圧 管 が 枝 分 か れ し て 内 側 に の び た 先 の 草 加 GoS.を 除 け ば 残 り は 郊 外 型 パ タ ー ン に 属 す る 。 こ れ よ リ ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン が ,高 圧 導 管 か ら 中 圧 導 管 そ して 低 圧 供 給 へ の 基 点 と して ほ ぼ 郊 外 部 に 位 置 し て ,周

辺 の市

街 地 へ の ガ ス 供 給 の 役 割 を 果 し て い る。

表7-2-2:ガ バ ナーステーシ ョンの周辺土地被覆 による分類 市街地中心型 森町 GoS. 長津田 GoS.

ζ 浣井 GoS. 朝 日 GoS. /Jヽ

その他 阿久和 GoS。 下麻生 GoS. 小平 GoS。 清瀬 GoS. 新河岸 GoS.朝 霞 GoS。 川口 GoS。 安行 GoS. 眉動女ヶEE.S.

│I GoS. 笹 ロリ 白井 GoS.

7-10

,


GS

長津田 GS

土地披覆構成比 (%) 田 .:1°

40 50

土地被覆構成比 (%)

70

3040506070

~1

0~1

2-3

中 ′ い か 1-2 ら の 2-3

3-4

離 '巨

′ き か 1-2 ら 罷 離

V4-5

3-4

V4-5 小全井 GS

草力 oGS

土地被覆構成比 (%)

30 中 ′ 心 か ら 罷

40

50

60

土地被覆構成比 〈%)

70

40 50

0~1

70

0~1

中 ′ さ か 1-2 ら

1-2 2-3

2-3

3-4

罷 離

4-5

V4-5

3-4

図 7-2-8:市 街 地 中心 型 の ガ バ ナ ース テー シ ョン周 辺 土地 被 覆構成 阿久和 GS

′ l平 CS

土地被覆構成比 (%) ∞

中 ′ い か ら 罷 離

40 50

土地被覆構成比 (%)

70

40 50 m 70

° ~1

中 0-: ′ い か 1-2 ら

1-2 2-3

墨 冑t ⌒

3-4

2-3

3-4 V4-5

V4-5

新河岸 GS 1土 地被覆構成比

4050“

川口 GS

(%)

1土 地被覆構成比

0~1

森林

70

3-`

4-5

高層

(%)

40 50

中 0-l 心 か l-2 ら の 距 2-3 離

中 ′ む か 1-2 ら の 2-3 ロ ロ 宮13-4 ∨

4-5

中層

E■

│ト ア

凡例 レ多 裸地

亘地

芝地

オ0重

図7-2-9:郊 外型のガバ ナース テーシ ョン周辺土地被 覆構成比 (1/2)

7-11


鹿放ケ丘 GS 土地枝覆繊

10

下麻 生 GS

〈%)

土地被覆構成比 〈%)

506070田

0'02304050“

9o l田

70田

!田

70田

1ロ

lfr o-l

中 0-1 ′ 心 か 1-2 ら

,Lr

,! l -2 ,,

tE 2-3

是 離

il 3-4 ^-

2-3

^ 3-4 V 4-5

I

" 4-s 韓霞 GS

清H

土地枝覆構成比 〈%)

010“

4050田

土地被覆構成比 〈%)

70田

中 0- ′ き か 1-2 ら

1-2 2-3

罷 離 ∨

010a田

1田

° ~1

中 ′ い か ら

GS

4050∞

1

罷 2-3

3-4

4-5

V 4-5

3-4

安行 GS 土地被覆構成比 (%)

010a∞

4050∞

70田

凡例

"1田

目 □ ■ 国 % Z □ 圏 目

中 0~1 ′ い か 1-2 ら の 2-3 EE 離

3-4

V 4-5

語 幅 臨 ル 剤 朝 説 絲 樹

図7-2-9:郊 外型のガバ ナーステー ション周辺土地被覆構 成比 (2/2)

笹目川 GS I土

010aコ

自井 GS

地被覆構成比 (%)

4050“

I土 地被覆構成比 (%)

π

10a∞

:田

50∞

“ 中 0-1 ′ 心 か 1-2 ら 罷 離 ⌒

2-3

4-5

8091田

│:' 0~1 ′ 心 か ら 罷 11

3-4

l-2 2-3

^ 3-4 V 4■ 5

中層

″ルι 卜%

凡例 裸地

Z

章地

'0

森│ホ

ロヨ 水城

図7-2-10:そ の他の型のガバナース テー ション周辺土地被 覆構成 比

7-12


④ ガ ス整 圧 所 中 圧 の 基 点 と も い え る 整 圧 所 を 中 心 と して 調 査 を 行 っ た .そ の 結 果 ,図 7-2-

H~ 図 7-2-14に 示 す よ う に ,整 圧 所 は 大 別 し て 都 心 型 (外 周 部 に お い て も 市 街 地 率 に 変 化 が な い も の ),市 街 地 中 心 型 (前 記 ),郊 外 型 (前 記 )に 分 け ら れ る。 ま ず 都 心 型 と し て , 日 黒 。世 田 谷 ・ 練 馬 な ど 東 京 都 区 部 の 整 圧 所 が あ げ ら れ る が こ れ ら は ,豊 洲 。大 森 工 場 な ど か ら の 供 給 も 受 け て お り ,環 状 ガ ス 導 管 ヘ の 依 存 度 は さ ほ ど 大 き く な い 。 ま た 郊 外 型 と し て は ,多 摩 整 圧 所 だ け で あ と は す べ て 市 街 地 中 心 型 に分 類 さ れ る.

表7-2-3:整 圧所 の周辺土地 被覆 による分類 者ルふ型

市街地中心型

交廻 『

世田谷整圧所 目黒 整圧所 芝 整圧所 淀橋 整圧所 練馬 鰤 板橋 整圧所 II豊勤 潜 メ 圧炉帰 ff■ 鋤 船 鋤

六浦 整圧所 期 鋤 平沼 整圧所 瀞 駒 勒 日 1整望 王 弓 ヨ 斤 港町 整圧所 宮崎 整圧所

多摩 整圧所 藤沢 整圧所 花島台整圧所

その他

二」II 鋤 小倉 鋼

淀橋・滝野川整圧所は停止 した.

7-13


世田谷翻コ所

目黒整圧所

土地技覆構成比 (%)

0102∞

土地被覆構成比 (%)

40506070田

010“

1田

° ~l

4050∞

1-2

2-3

,費

3- 4

4-5

′ 心 省

1-2 2-3

3-4 5 4-5

鶴 ・

10“

躍 離

2-3 3-4

覆繊

(%)

50∞

70田

lo

aa

40500■

3 tq 2-3

tr 3-4 ^5-

- 4-5

102∞

:-2

鍵 離

2-3

¨

4050∞

7080

a

覆繊

4050田

〈%) η

"1田

°~1

1-2 ぶ ら の 距 寓i

3-4

V 4-5

2-3

3 - 4

3 4-5

賂 獅 土地枝覆構成比 (%)

10a∞ 中 ぶ ら の 距 離

1“

t -2 ')) D

土地技覆構成比 (%)

.F 0-t

板僣菫帽〕彎

0-t

/tr

V 4-5

中 ′ 心

土地被覆構成比 (%)

° ~1

1-2

:四

:1'0-1

中 ′ い か ら

中 ′ い か ら

7080∞

4050607080∞

1田

凡例

° ~1

目 日 ■ □ % % □ 園 目

1-2 2-3 3-4

34-5

高層 中層 巳書 ア フ ι ト ス フ 裸 'じ 車地 芝 'じ 轟林 お崚

図 7-2-H:都 心型の整圧 所周辺土地 被覆構成比

7-14


婦 撻 □ ,

大船菫圧所

土地枝覆構請片 〈%)

a∞

土地被覆構成比 〈%)

4506070“

1“

0~1

4050∞

2- 3

3-4

1-2

2-3 3-4

費 百

4-5

浦fO整 圧所

土地被覆構成比 (%)

4050∞

10a∞

1土 地被覆構 甫汁 〈%)

7080∞

010“

1田

rlr 0-l

304050∞

70田

"1ロ

中 0~1 ′ い か 1-2 ら

/L\

7)t | -z

2 iE 2-3

2-3 3-4 V 4-5 鍵 離 ⌒

tl 3-! tv

4-5

軍力 0● ―

土蹴 覆構成比 く%)

010四

4050∞

土地被覆情威比 (%)

70田

010a∞

1田

1

11°

′ 心 か ら 鍵 離

3-4

V 4-5

4050“

700091“

~1

1-2 2-3 3-4 4-5

ヨ 奇劉動 土地被覆構成比 (%)

0!0四 中

0~1

,い

か 1- 2 ら 躍

2-3

8t

3 - 4

V 4-5

1"

4-5

平輌

中 0- ′ さ か 1-2 ら の 2-3 EE 離

70田

中 0-1 ′ 心

中 ′ 心 か 1-2 ら 罷 離

010a∞

"4050∞

70田

1“

珈 中̈ 中̈ 瑯 ] 申 動

図 7-2-12:市 街 地 中心 型 の整圧 所 周 辺土 地被 覆構 成 比

7-15


土地技覆構成比 (%)

010“ 中 心 か ら の 距 離

4050∞

土地被覆構成比 (%) 70

〔 属 a

(xa

010a"4050∞

19Ha

70

+ 0-t

0-1

,L. 1- 2

tr 1-2

2-3

Ite z-s

r,

3-4

n 3-4

4-5

-

^-ll

4-5

花島台笙圧所 土地技覆mtt(%)

0!0203040506070

脚 中 中̈ ¨ い ] 動

t$ o-l

,L.

B ,-.

Dl

o

lE 2-3 tt rg 3-r 4_5

図7-2-13:郊 外型の整圧 所周辺土地 被覆構 成比

コ │1鋼

小倉隻圧所

土地被覆構威比 (%)

010a∞

4050“

土地被覆構成比 (%)

010a■

70

0-l + ,L.

+ 0-r rlt I -2 g)

D

Y z-s il 3-4 ^=a - 4-s

;

TE

高層

70

,1.

,r t -2

4050“

tt

-t

中層

■1 国薔

,`卜

M

凡例 裸地

2-3 3-4 4-5

ZZ 軍地

芝地

森林

・ ロヨ 水城

図7-2-14:そ の他 の型の整圧所 周辺土地被 覆構成比

7-16


⑤ ガ ス製 造 所 図 7-2-15に 示 す よ う に ,ガ ス 製 造 所 は 臨 海 部 に あ る た め ,水 域 の 割 合 が 多 く

,

建 物 率 も 50%に 満 た な い 。 ガ ス は 天 然 ガ ス に 移 行 して き て お り ,近 い 将 来 ガ ス 製 造 所 は 天 然 ガ ス を 仕 入 れ て ,供 給 所 に 供 給 す る 施 設 に な る だ ろ う と 思 わ れ る 。 IFK岸 工場

末広工場

土地被覆構成比 (%)

0

中 心 か ら の 距 離 百

10

20

30

40

50

60

土地被覆構成比 (%)

70

" 40 50

0-1

中 0-1 心 か 1-2 ら の 距 2-3 離

1-2 2-3 3-4

3-4

4-5

4-5

鶴見工場

大森工場

土地被覆構成比 〈%)

30

中 心 か ら の 距 離

40

50

60

土地被覆構成比 〈%)

010“

70

0-1

1-2 2-3 3-4

4-5

豊州工場

袖ケ浦工場

土地被覆構成比 (%)

0

10

30

40

50

60

0-1

0

10D

10

a

"40506070

0-1

中 ′ 心 か 1-2 ら

t-2 2-3

罷 離

3-4

2-3

^3-4 4-5

4-5

高層

構成比 (%)

織 70

70

3- 4

4-5

4050∞

中 0-1 心 か 1-2 ら の 2-3 距 離

中 心 か ら の 距 離

70 “

中層

なフ ,`卜

凡例 壽也 z馴

芝地

森林

オ●J

図 7-2-15:ガ ス製造所 周辺土 地被覆 構成比

7-17


⑥ ま とめ 高 圧 ガ ス 導 管 の ル ー ト選 択 に あ た っ て は ,最 も 経 済 性 の 高 い 最 短 距 離 を 選 定 す る こ と を 目 的 と し な が ら も ,大 口 径 の 高 圧 輸 送 管 で あ る こ と や ,施 工 の しや す さ や ,よ り 広 域 に 供 給 す る た め な ど を 考 慮 して ,人 家 の 密 集 地 区 を 避 け た 主 要 幹 線 道 路 を 中 心 に 配 管 を 行 っ て い る .ま た ,高 圧 ガ ス 導 管 上 に 位 置 す る ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン に 依 存 す る 整 圧 所 は ,ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン の 調 査 結 果 と は 逆 に ,市 街 地 率 の 高 い 所 に 位 置 す る 市 街 地 中 心 型 で ,消 費 地 の 中 心 に お い て ガ ス 供 給 の 役 割 を 果 し て い る .郊 外 型 の 整 圧 所 は ,た だ 一 箇 所 (多 摩 整 圧 所 )の み で あ っ た が ,こ れ は 多 摩 ニ ュ ー タ ウ ン ヘ の 供 給 を 一 挙 に 引 き 受 け る も の で あ る 。 都 市 の 広 が り を 考 え る と ,今 後 こ の よ う な タ イ プ の 整 圧 所 が 増 加 す る と 思 わ れ る。

7-18


7-3

都 市基盤施 設の 充足度調 査

都 市 の 上 部 構 造 の 変 化 に 伴 っ て ,下 部 構 造 の 要 求 が 異 な っ て く る。 農 業 社 会 工 業 社 会 ,情 報 社 会 と都 市 の 社 会 基 盤 が 変 化 す る に つ れ ,地 下 の 支 援 施 設 も

,

な っ て く る。 ス プ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー と イ ン フ ラ ス トラ ス トラ ク チ ャ ー と の パ ラ ン ス を

見る

こ と が 重 要 に な る。 こ こ で は 一 例 と し て ,埼 玉 中 枢 都 市 の 4市 1町 の ガ ス 消 費 量 を 推 定 し,都

ガ ス の 供 給 拠 点 と な る 整 圧 器 (ガ バ ナ ー )の 供 給 能 力 と 配 置 か ら,都 市 基 盤施 設 の 充 足 度 に つ い て 解 析 す る。 図 7-3-1に 埼 玉 県 中 枢 都 市 の 中 圧 ガ バ ナ ー の 位 置 を 示 す 。 ① 都 市 ガ ス 消 費 マ ッ プの 作 成 表 7-3-1に 示 す 用 途 別 年 間 ガ ス 消 費 原 単 位 に ,第 3章 で 作 成 した 用 途 別 延 床 面 積 の メ ッ シ ェ デ ー タ を 利 用 す る。 各 メ ッ シ ュ 毎 の 用 途 別 延 床 面 積 に ガ ス 消 費 原 単 位 を 掛 け 合 わ せ る こ と に よ り, ガ ス 消 費 メ ッ シ ュ デ ー タ を 作 成 し た 。

表7-3-1:用 途別年間 ガス消費量原 単位

② 都 市 ガ ス供 給 に お ける ガ バ ナー の 位 置 づ け 都 市 ガ ス の 天 然 ガ ス 化 へ の 移 行 が 進 む に つ れ 整 圧 所 (ホ ル ダ ー )の 実 質 的 な 必 要 性 は 低 く な り,都 市 ガ ス 供 給 の 拠 点 は よ り小 型 で 多 く存 在 す る 整 圧 器 (ガ バ ナ ー )と 供 給 経 路 で あ る ガ ス 導 管 と な り つ つ あ る 。 ガ バ ナ ー に は 圧

力の違 い

7-19


図 7-3-1:埼 玉県 中枢 都 市 の 中圧 ガバ ナー の位 置

7-20


に よ っ て 数 種 類 あ る 。 中 圧 ガ バ ナ ー に は A,Bの

2種 類 が あ り ,こ こ で 中 圧 か

ら低 圧 に 圧 力 が 下 げ ら れ て か ら低 圧 ガ ス 導 管 を 経 て 消 費 家 の も とへ 送 ら れ る 。 都 市 ガ ス の 供 給 サ イ ドは こ の 中 圧 ガ バ ナ ー に 着 目 し,都 市 ガ ス の 消 費 負 荷 に 対 す る 分 布 状 況 に よ っ て 供 給 を 把 握 して い く。 作 成 した年 間 ガ ス 消 費 マ ッ プ に 中圧 ガバ ナ ー の 情 報 を重 ね合 わせ, ガ ス 消 費 負 荷 に 対 す る ガ バ ナ ー の 供 給 能 力 の 分 布 を 検 討 す る。 手 法 と して ,図 7-3-2,図 7-3-3に 示 す グ ラ フ か ら , ガ バ ナ ー が 接 続 して い る 配 管 の 回 径 か ら供 給 量 を 決 定 し,前 出 の ガ ス 消 費 マ ッ プ に 位 置 を プ ロ ッ トす る 。 こ こ で は 標 準 設 計 能 力 の 1/100と 仮 定 し た .次 に ガ バ ナ ー の 位 置 す る メ ッ シ ュ を 中 心 に 100m毎 に 同 心 円 を 描 き ,逐 次 円 内 の 負 荷 を 加 算 して い く .そ し て ガ ス 消 費 負 荷 が ガ バ ナ ー か らの ガ ス 供 給 量 と釣 り あ っ た 時 点 の 半 径 で マ ップ 上 に 円 を 描 く。 当 然 の こ と な が ら 大 小 の 円 が い く つ も 描 か れ ,互 い に 重 な る 部 分 も 出 て く る が ,そ の 疎 密 に よ っ て 負 荷 に 対 す る ガ バ ナ ー の 能 力 の 分 布 が わ か る 。 (図

7-3-4)

ガ バ ナ ー 能 力

(Gca1/y)

(Gca1/y)

2000× 104

200× 104

中圧 Aガ バ ナーの 設計標準能力

ガ バ ナ 150× 104 ー 能 力

1500× 101

1000× 104

中圧 Bガ バナーの 設計標準能力

100× 104

一 狂 力3.Okg/cm2 上ヒヨ自0.65

500X104

一次圧力0.6kg/cm2 1ヒ ]匡 0。 65

50× 104

中圧 Bガ バナーの 設計標準能力の 1/100

中圧 Aガ バ ナーの 設計標準能力の 1/100 0

50100

200

300

400

中圧 Aガ ス導管 口径 (nlm)

図 7-3-2:AFV― AL中 圧 Aガ バ ナーの設 計標 準能力

0

50100

200

300

400

中圧 Bガ ス導管 口径 (ntrn) 図 7-3-3:AFV― AL中 圧 Bガ バ ナー の 設

計層 菱

能力


図7-3-4:ガ バ ナー能 力 とガス消費負荷の パ ランス

③解 析結果 図 7-3-5を み る と ,浦 和 市 東 部 と JR線 沿 い の 負 荷 が 高 い 地 域 の 不 足 と ,浦 和 市 西 部 。上 尾 市 の 先 行 投 資 が 目 に つ く。 し か し,図 は 標 準 設 計 能 力 の 1/100で 解 析 し た も の を あ ら わ して お り ,実 際 に は 問 題 な く 供 給 さ れ て い る 。 将 来 を 見 越 した 基 盤 の 投 資 が な さ れ て い る も の と 思 わ れ る。 今 回 の 手 法 を 用 い て ,こ れ か ら 将 来 的 に ど れ く ら い 需 要 が 伸 び る か に よ っ て エ ネ ル ギ ー が ど こ に どれ だ け 必 要 に な っ て く る か が わ か る

。 ま た ,今 の 供 給 体

制 が ど う か と い う の が も わ か る。 埼 玉 県 は ,東 京 か らの ス プ ロ ー ル に よ ら ず ドイ ツ の よ う な 核 都 市 を 提 案 し

,

各 々 の 核 を 地 表 面 で つ な げ ず ,縁 を 切 り,地 下 で つ な い で い く 方 式 が 考 え ら れ る 。 都 市 基 盤 に つ い て い え ば ,エ ネ ル ギ ー は ガ ス ・ 電 気 ,水 道 は 中 水 の 導 入 な ど , トー タ ル プ ラ ン トを 考 え て い く 可 能 性 も あ る 。

7-22

,


表 7-3-2:市 町村 別 ガバ ナー ー 覧 及 び 負荷 と供給 量の問題 伊奈町

市 与里子 種類

B

伊祭町小宣

1- 1

配 管系 供給可能量 (Gcal′ ,) ‘m , 5199

さ 円 つ

半径

4587

上尾市 名

1ホ

種類

配管系 供給可能三

(m) 2- 1

2-2 2- 3 2- 4

2-5 2- 8

2-9 2-10 2-11

2-12 2-13 2-14 2-15 2-16 2-17 2-18 2-19

上尾雷言団地 西上尾第一日地 西上尾第二団地A 西上尾第二団地B 上尾西貝塚 上尾今泉 (B) 上尾今泉 (A) 小鳩団地 上尾東団地 上尾本町4丁 目 上尾駅前 上尾ll町 1丁 目 上尾富士見町 西宮下2丁 目 上尾中新丼 埼玉11調 所跡 原市住宅 上尾五番耕地 尾山台団地

B B B B

B B

B

B B B B B B B B

高圧

B B B

期 劉 劉 劉 口 畑 屈 団 畑 翅 旧 鋼 観 調 団 鋼 卸 麹 鋼

(Gca1/ソ )

負 荷 〈 Cca1/り 2175

5!∞ 51∞

459

5199

4513 3787

2361 2361 2361 2361 236t

1943 1429

iSま 2

569 682

1複 1617 1246

15(12

966

116∞ 11699

113∞

:lα聰

9497

2361

1716

11699 11699

11542

96“ 96η

H699

半径 (m)

)

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種類

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西遊馬団地 西遊馬団地の東 指扇台団地 プラザ 大宮日語 3-C 大宮佐知川 3-1 三橋 1丁 目 3- ε 大宮上小町 3- S 三橋 2丁 目 3-12 三橋4丁 目 3-11 加茂川団地 3-12 日進珂住宅 日進町2丁 目住宅 日進町1丁 目 日進町2丁 目 東大成町2丁 目 個812丁 目 大成町3丁 目 大成町2丁 目 大成町1丁 目 六宮駅ビ│レ 3-22 ;鶏町1丁 目 3-23 上落合7丁 目 吉敷 4丁 目 1畷 1丁 目 大宮別所 大宮奈良町 大宮宮菊折 3-29 六宮今羽団地 3-30 宮原 2丁 目 3-31 本郷町第2 3-32 本郷町第1 3-33 盆栽町 3-34 盆栽瞬 2 3-35 寿能 1丁 目 3-36 寿能2丁 目 3-37 高鼻4丁 目 3-38 大宮堀之内2丁 目 3-39 大宮砂町団地 3-40 東大宮 4丁 目 3-41 大和田2丁 目 3-42 大和田 1丁 目 3-43 東新井団地 大宮深作 堀崎町 七里団地 九善団地 大谷住宅 3- 1 3- 2 3-〔 3- Z 3-〔

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田島団地 5-12 涌和麗手袋 ,13 浦和別所2丁 目 ,14 浦和営業所 5-15 沼影 1丁 目 (3) 5-16 沼影1丁 目 (A) 5-17 白│=西 □地 5-18 崎玉導管事業所 ,19 与野大戸 常盤町7丁 目 '20 5-21 常盤町8丁 目 高砂3丁 目 '22 ,23 浦和岸町6丁 目 5-24 浦和白幅 白│`東 □地 '25 浦和根岸 ,26 濡和辻3丁 目 '27 滴和辻8丁 目 '28 浦和根岸 1丁 目 5-29 ,30 南本町1丁 目 5-31 南浦和ハイツ 大原 2丁 目 '32 5-33 上木崎5丁 目 ,34 領家7丁 目 5-35 A輛01丁 目 ,36 涌和領家3丁 目 駒場1丁 目 '37 浦和仲町1丁 目 5-38 ,39 浦和本太1丁 目 大谷場 1丁 目 '40 南涌和国地 5-41 浦和六東 '42 ,43 原山2丁 目 ,44 原山4丁 目 ,45 涌和大谷口 大田窪 5丁 目 '46 浦和中尾 ,47 ,48 人間木

150

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7-23


ート リモ セ ン シ ン グによるガス消費負荷 1/年 )

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図7-3-5:ガ ス消費負荷 とガバナー分布図


7-4結

第 7章 で は ,都 市 基 盤 施 設 を 中 心 と し た 周 辺 の 土 地 被 覆 の 現 状 を リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ り解 析 し た 。 さ ら に ,埼 玉 中 枢 都 市 の イ ン フ ラ ス トラ ク チ ャ ー の も つ 能 力 と , リ モ ー トセ ン シ ン グ か ら算 定 し た そ の 地 域 の 負 荷 需 要 を 比 較 。解 析 し,都 市 基 盤 施 設 の 充 足 度 を 明 ら か に し た 。 主 な 結 果 を ま とめ る と以 下 の よ う に な る。 ① 火 力 発 電 所 は 燃 料 輸 送 の 便 利 な 港 湾 部 に 立 地 し,発 電 所 の 最 大 出 力 の 値 が 大 き く な る ほ ど ,市 街 地 の 割 合 が 低 く な る 傾 向 に あ る 。 ② 清 掃 工 場 の 周 辺 は ど の プ ラ ン ト も (江 東 清 掃 工 場 を 除 く )ほ ぼ 同 し よ う な 土 地 被 覆 構 成 比 に な っ て い る。 ③ 下 水 処 理 場 は ,建 設 年 月 日 が 最 近 に な る ほ ど ,周 辺 の 自 然 被 覆 地 の 割 合 が 高 く な る 傾 向 に あ る。 ④ 高 圧 ガ ス 導 管 は 20~ 30km圏 の 市 街 地 率 が 低 い と こ ろ に 位 置 す る 。 ⑤ ガ ス 施 設 の ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン の 立 地 は ,周 辺 の 土 地 被 覆 か ら 市 街 地 中 心 型 (外 周 部 に ゆ く に つ れ 市 街 地 率 が 低 く な る も の )と ,郊 外 型 (外 周 部 に ゆ く に つ れ 市 街 地 率 が 高 く な る も の )に 分 類 さ れ る 。 ⑥ ガ ス 整 圧 所 の 立 地 は 周 辺 の 土 地 被 覆 か ら ,都 心 型 (外 周 部 に お い て も 市 街 地 率 に 変 化 が な い も の ),市 街 地 中 心 型 (前 記 ),郊 外 型 (前 記 )に 分 け ら れ る 。 ⑦ ガ ス 製 造 所 は 臨 海 部 に 立 地 し て い る。 ③ ス プ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー と イ ン フ ラ ス トラ ス トラ ク チ ャ ー と の パ ラ ン ス を 見 る た め に ,一 例 と して ,埼 玉 中 枢 都 市 の 4市 1町 の ガ ス 消 費 量 を 推 定 し,都 市 ガ ス の 供 給 拠 点 と な る 整 圧 器 (ガ バ ナ ー )の 供 給 能 力 と 配 置 か ら ,都 市 基 盤 施 設 の 充 足 度 に つ い て 解 析 し,今 後 の 都 市 需 要 と そ の 基 盤 整 備 の あ り 方 に 関 す る ひ と つ の 手 法 を 見 い だ した。

7-25



8-1

第 1章 は ,「 従 来 の 研 究 と 本 研 究 の 位 置 づ け 」 と題 して ,従 来 に お け る 行 政 デ ー タ を 用 い た 安 全 性 と リ モ ー トセ ン シ ン グ の 解 析 能 力 に 関 す る 文 献 研 究 を 行 っ た 。 そ れ に よ れ ば ,東 京 に お け る 防 災 対 策 を 考 え る た め の マ ク ロ な 視 野 か ら 土 地 利 用 を 把 握 で き る よ う な デ ー タ ベ ー ス と な る も の は 少 な い。 都 市 域 に 対 し て は 土 地 被 覆 分 類 手 法 の 提 案 や 熱 環 境 に 対 す る 解 析 が あ る が ,防 災 計 画 に 応 用 し よ う と す る 研 究 は あ ま り見 ら れ な い 。 一 方 ,防 災 分 野 で の リ モ ー トセ ン シ ン グ 技 術 の 適 用 例 と し て は ,洪 水 氾 濫 ,火 山 災 害 等 へ の 利 用 研 究 は あ る が ,都 市 防 災 の 観 点 か らの 研 究 が 少 な い。 こ れ らの こ と を 明 らか に した 上 で 従 来 研 究 の 成 果 の 上 に た ち , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 精 度 の 向 上 と 行 政 デ ー タ の 安 全 面 に お け る 物 理 的 デ ー タ 不 足 を 補 う こ と に よ っ て ,具 体 的 に 行 政 デ ー タ と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 両 者 を 組 み あ わ せ た 手 法 の 必 要 性 を 強 調 した。

第 2章 は ,「 土 地 利 用 調 査 と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 研 究 」 と 題 して ,各 種 土 地 利 用 の 行 政 調 査 デ ー タ の 概 要 を 示 し,そ れ ら と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 う こ と に よ り,デ ー タ の 精 度 を 検 証 し,そ の

有効性を

考 察 し た 。 具 体 的 に は ,東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 と リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 を 行 っ た 。 東 京 都 の 土 地 被 覆 分 類 デ ー タ を 真 の 値 と 仮 定 す れ ば ,土 地 被 覆 分 類 の う ち ,低 層 市 街 地 と 中 高 層 市 街 地 に つ い て TMと 比 較 した 結 果 ,

MSSデ

ー タ とを

TMデ ー タ が は る か に 真 の 値 に 近 い こ と を 確 認 した 。 TMデ ー

タ と ,同 時 期 の 航 空 写 真 と の 比 較 で は ,土 地 被 覆 分 類 項 目 全 体 の 平 均 正 答 率 は

87.4%で あ り ,市 街 地 に お い て は 89。 6%の 正 答 率 を 得 た 。 以 上 の よ う に 解 像 度 の 高 い TMデ ー タ が 入 手 可 能 に な っ た こ と で ,市 街 地 状 況 の 正 確 な 把 握 が 行 え る よ う に な り ,都 市 ・ 建 築 計 画 の 分 野 に お け る リ モ ー トセ ン シ ン グ 利 用 の 実 用

8-01


性 を 明 ら か に し ,今 後 の 行 政 に お い て TMデ ー タ 利 用 の 有 効 性 を 示 し た 。

第 3章 は ,「 市 街 地 の リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 建 物 容 積 率 の 推 定 に 関 す る 研 究 」 と 題 し て ,居 住 域 で あ る 市 街 地 の 都 市 構 造 を 解 析 し た 。 リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 土 地 被 覆 分 類 を 利 用 して ,

DID(人

口 集 中 地 区 )と

CBD(中

業 務 地 区 )と い っ た 区 域 設 定 を す る 手 法 を 確 立 し た 。 リ モ ー トセ ン シ ン グ で 作 成 し た 市 街 地 分 布 図 と DIDと

を 比 較 し,行 政 デ ー タ と の 集 計 方 法 の 違 い ,メ

ッ シ ュ 化 手 法 の 誤 差 ,調 査 時 期 の 違 い に よ る と 見 ら れ る 差 異 等 を 指 摘 し た 。 用 途 別 床 面 積 比 率 の 推 定 を 行 う た め に ,容 積 率 や 建 物 用 途 別 建 築 面 積 比 率 を 明 ら か に し た 。 こ の 定 量 化 に よ っ て ,東 京 圏 に お け る 年 間 温 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 と 年 間 冷 熱 エ ネ ル ギ ー 消 費 量 を 500mメ ッ シ ュ デ ー タ で 推 定 を 行 っ た 。 こ の よ う に

,

リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ を 用 い る こ と に よ り広 域 な 地 域 で の 熱 負 荷 密 度 の 把 握 が 可 能 に し た こ と は ,都 市 の 安 全 性 を 多 様 な 角 度 か ら 評 価 す る 上 で 重 要 な こ と で あ る。

第 4章 は ,「 臨 海 部 の 土 地 利 用 転 換 に 伴 う 新 都 市 基 盤 整 備 に 関 す る 研 究 」 と 題 し て ,臨 海 部 の 土 地 利 用 ,工 業 用 地 ,居 住 者 意 識 の 調 査 を 行 い ,新 た な 開 発 の 場 と して 注 目 さ れ る 臨 海 部 の 都 市 基 盤 整 備 に 関 す る 研 究 を 行 っ た。 東 京 圏 に は 約 27,000ha,そ の う ち 東 京 臨 海 部 に は 約 10,000haの 工 業 用 地 が 存 在 し,金 属 工 業 ,エ ネ ル ギ ー 産 業 ,化 学 工 業 の 立 地 が 多 く , こ れ ら の 工 業 は 産 業 構 造 の 転 換 に 伴 っ て 従 業 者 数 ,事 業 所 数 に お い て 減 少 傾 向 が あ る こ と を 見 い だ す と 同 時 に ,約 7,000haの 未 利 用 地 を 見 つ け た 。 さ ら に ,臨 海 部 に 立 地 す る 二 団 地 の 居 住 者 に ア ン ケ ー ト調 査 を 行 い ,当 地 が 通 勤 ・ 通 学 等 の 便 利 さ 等 か ら土 地 利 用 転 換 が 有 効 で あ る 反 面 で ,地 震 や 火 災 の 被 害 ,災 害 に よ る 供 給 処 理 施 設 の 遮 断 ,地 盤 沈 下 等 , と い っ た 臨 海 部 の 都 市 基 盤 施 設 の 不 備 を 指 摘 し た。 こ う し た 産 業 構 造 の 転 換 に よ る 土 地 の 遊 休 地 化 ,臨 海 部 の 居 住 意 識 , ラ イ フ ラ イ ン の 整 備 不 足 と い っ た 現 状 を 踏 ま え て ,大 都 市 近 郊 臨 海 部 と 大 都 市 郊 外 臨 海 部 に 立 地 す る 2

8-02


ケ ー ス の 工 業 用 地 に つ い て 用 途 転 換 に よ る 土 地 活 用 , ま た ,東 京 湾 岸 工 業 地 帯 の 現 状 エ ネ ル ギ ー 負 荷 算 定 と 用 途 転 換 後 の エ ネ ル ギ ー 算 定 を 行 い ,用 途 転 換 後 の 自 立 的 エ ネ ル ギ ー 供 給 計 画 の 基 礎 資 料 を 提 示 し た。

第 5章 は ,「 東 京 都 区 部 に お け る 避 難 広 場 不 足 に 関 す る 調 査 研 究 」 と題 して 市 街 化 区 域 内 の 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 の 現 状 や ,用 途 地 域 や 容 積 率 の 地 区 変 更 に よ る 避 難 空 地 不 足 の 問 題 を 指 摘 し た 。 こ れ ら の 解 決 策 の 一 つ と して ,新 た に 避 難 場 所 と 成 り 得 る 空 地 等 を リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 解 析 か ら発 見 し,そ れ らの 安 全 性 を 評 価 す る 方 法 を 提 案 した 。 細 密 数 値 情 報 を 用 い て 市 街 化 区 域 内 の 「 農 地 ・ 山 林 等 」「 造 成 地 」 と い っ た 低 利 用 地 ・ 未 利 用 地 は 練 馬 区 や 足 立 区 に 多 く 存 在 す る こ と を 明 ら か に し た 。 現 在 ,税 制 問 題 か ら建 設 省 等 で 進 め ら れ て い る 農 地 の 宅 地 化 や ,1989年 の 指 定 容 積 率 ア ッ プ に よ る 人 口 増 加 の 可 能

性等か

ら ,広 域 避 難 広 場 の 不 足 が 緊 急 の 課 題 で あ る こ と を 指 摘 し た 。 避 難 計 画 の 一 つ と し て 広 域 避 難 場 所 が 指 定 さ れ て い る が ,そ の 有 効 面 積 は 避 難 場 所 内 部 の 土 地 被 覆 ,周 囲 。境 界 の 状 況 に よ っ て 決 ま る こ と を 明 ら か に し , リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 有 効 面 積 の 簡 易 推 定 法 を 示 し た。 こ れ は 従 来 に は な か っ た 手 法 で あ り

,

広 域 避 難 広 場 を 客 観 的 に 獲 得 す る 手 法 と して 画 期 的 な も の で あ る 。 東 京 都 区 部 に お い て ,避 難 人 口 や 避 難 距 離 を 考 慮 し つ つ 避 難 場 所 候 補 地 を 見 つ け ,公 的 空 地 の み な らず 私 的 空 地 の 積 極 的 利 用 を 提 案 し た 。

第 6章 は ,「 行 政 緑 被 調 査 の リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 代 替 可 能 性 に 関 す る 研 究 」 と 題 し て ,東 京 都 区 部 で 行 っ て い る 緑 の 実 態 調 査 と , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ と の 比 較 に よ り,緑 被 率 の 推 定 が 可 能 で あ る こ と を 確 認 し た 。 具 体 的 に は ,MSSの

Band 7(周 波 数 0.8~ 1.lμ m)の 値 を Band 5(周 波 数 0.6~ 0。 7

μ m)の 値 で 除 し た も の が 有 効 で あ り ,相 関 係 数 0.955を 得 た 。 現 在 多 大 な 時 間 と 労 力 を か け て 行 っ て い る 行 政 の 実 態 調 査 に 代 替 す る も の と し て リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 有 効 性 に つ い て 立 証 し た。

8-03

,


第 7章 は ,「 首 都 圏 に お け る 広 域 都 市 基 盤 整 備 の 充 足 度 に 関 す る 研 究 」 と 題 し て ,広 域 都 市 圏 な らび に 埼 玉 中 枢 都 市 の イ ン フ ラ ス トラ ク チ ャ ー の も つ 能 力 と , リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ か ら 算 定 し た そ の 地 域 の 負 荷 需 要 を 比 較 ・ 解 析 し ,都 市 基 盤 施 設 の 充 足 度 を 明 ら か に した 。 具 体 的 に は 火 力 発 電 所 ,清 掃 工 場 下 水 処 理 場 , ガ ス 施 設 の 高 圧 ガ ス 導 管 ,ガ バ ナ ー ス テ ー シ ョ ン ,ガ ス 整 圧 所

,

ガ ス 製 造 所 に つ い て 解 析 し た。 以 上 の 成 果 に よ っ て 今 後 の 都 市 需 要 と そ の 基 盤 整 備 の あ り 方 を 検 討 した .

飛 躍 的 に 技 術 的 な 進 歩 が 期 待 さ れ る リ モ ー トセ ン シ ン グ を 用 い て ,マ ク ロ な 視 野 か ら 都 市 の 土 地 利 用 特 性 を 明 ら か に す る こ と を 試 み た も の で あ る .特 に 緊 急 の 課 題 とさ れ る東 京首 都 圏 での広 域 避 難 広 場 につ い て新 たな 解 決 法 を提 案 し た.

8-04

,


8-2

本 論 文 で は ア メ リ カ の 衛 星 ラ ン ドサ ッ トの デ ー タ を 解 析 し,土 地 利 用 特 性 の 把 握 を 行 っ た が ,フ ラ ン ス の 衛 星 Spotの よ う な よ り解 像 度 の 高 い セ ン サ ー を 搭 載 し た も の や 日 本 独 自 の 衛 星 も 打 ち 上 げ ら れ て い る。 こ う し た デ ー タ や 航 空 機 デ ー タ ,地 上 調 査 と の 複 合 利 用 を 考 え ,互 い に そ の 利 点 を 活 用 し欠 点 を 補 い あ う こ と に よ っ て よ り有 効 な 情 報 が 得 ら れ る こ と に な る . リ モ ー トセ ン シ ン グ に 関 す る 研 究 が 始 め ら れ て か ら 15年 以 上 た ち ,応 用 分 野 の 研 究 も よ り 進 め ら れ る よ う に な っ て き た。 使 い 手 の 側 に た っ た セ ン サ ー の 開 発 が 必 要 と 思 わ れ る 。 研 究 分 野 の す そ の も広 が っ て い る た め , 万 人 が 使 え る シ ス テ ム の 開 発 や 価 格 設 定 も 必 要 と な ろ う。 ま た ,い ろ い ろ な 立 場 の 研 究 者 と の 交 流 を 図 る こ と が 大 切 で あ る こ と は い う ま で も な い 。 都 市 ・ 建 築 レベ ル で の よ リ ミ ク ロ な 研 究 と ,地 球 環 境 問 題 に 対 応 した 地 球 規 模 の よ リ マ ク ロ な 研 究 が 行 わ れ て 行 く こ と に な る が ,デ ー タ の 平 和 的 利 用 が な さ れ な け れ ば な ら な い 。 ま た ,防 災 都 市 計 画 に お い て も ,科 学 的 計 測 手 法 の 一 つ と し て リ モ ー トセ ン シ ン グ が 積 極 的 に 利 用 さ れ ,事 前 評 価 の み な ら ず ,将 来 的 に は 災 害 時 の 状 況 把 握 。復 旧 に も 応 用 さ れ て い く で あ ろ う。 安 全 で 人 々 が 安 心 して 生 活 して い く こ と の で き る 都 市 づ く り ・ 街 づ く り が 行 わ れ る こ とを 切 に願 う も の で あ る。

8-05



謝辞 本 論 文 を作 成 す る に あ た っ て, 早 稲 田大 学 教 授 尾 島 俊 雄 先 生 に終 始 , あ た た か い 御 指 導 を い た だ き ま し た 。 ま た ,早 稲 田 大 学 木 村 建 一 教 授 ,渡 辺 仁 史 教 授

,

滋 助 教 授 の 諸 先 生 方 に は ご 多 忙 の 中 ,快 く 審 査 を 引 き 受 け て く だ さ り 本 論 文 の 審 査 過 程 に お い て 適 切 な ご 示 唆 , ご 助 言 を い た だ き ま した。 深 く 感 謝

佐藤

,

の意 を表 します。 東 京 工 業 大 学総合 理 工 学研 究科 助 教 授梅干 野 見 先生 を主 査 とす る 日本建 築 学 会 環 境 工 学 都 市 設 備 小 委 員 会 ,都 市 エ ネ ル ギ ー W.G.の 諸 先 生 方 に は , リ モ ー ト セ ン シ ン グ に 関 して 専 門 的 な 立 場 か ら 貴 重 な ご 意 見 を い た だ き ま し た。 特 に ,

尾 島 研 究 室 の 先 輩 で も あ る神 戸 大 学 講 師 森 山 正 和 先 生 に は 公 私 に わ た りお 世 話 に な り ま した。 都 市 防 災 に 対 す る 基 本 的 な 考 え 方 に つ い て ,防 災 都 市 計 画 研 究 所 の 村 上 虚 直

先 生 (現 在 横 浜 国 立 大 学 教 授 ),森

勢 郁 生 氏 に ご助 言 を い た だ き ま した。

第 5章 の 避 難 広 場 の 問 題 や 第 4章 の 臨 海 部 の 居 住 環 境 に 関 し て ,東 京 大 学 先 端科 学技 術研 究 セ ンター伊藤 滋 教 授 ,小 出 治 助 教 授 ,忠 末 裕 美 助 手 や 都 市 環 境 シ ス テ ム 分 野 の 研 究 室 の 方 々 と共 同 で研 究 を 行 い, 多 大 な 成 果 が 得 ら れ ま した 。 尾 島 研 究 室 の 先 輩 で あ る 円 満 隆 平 博 士 (現 在 清 水 建 設 帥 )に は リ モ ー ト セ ン シ ン グ の 基 本 ,今 泉 恭 一 氏 (現 在 鹿 島 建 設 餘 )に は 緑 環 境 調 査 , 田 端 靖 憲 氏 ( 現 在 清 水 建 設 綴 )に は コ ン ピ ュ ー タ 処 理 や メ ッ シ ュ デ ー タ に 関 し て 教 え て い た だ き ま し た 。 ま た ,高 橋 信 之 先 生 昌生 博 士

(現 在 早 稲 田 大 学 理 工 研 特 別 研 究 員 ),三 浦 工 (現 在 早 稲 田 大 学 理 研 特 別 研 究 員 ),王 世 輝 先 生 (現 在 早 稲 田 大

学 理 工 研 派 遣 研 究 員 ),佐 土 原 聡 先 生 (現 在 横 浜 国 立 大 学 助 教 授 ),須 藤 諭 セ ー 生 ン 田 は (早 大 先 稲 学情 報科 学研 究教 育 タ 助 手 )に ,機 会 あ る ご と に 激 励 助 言 を い た だ き ま した。 当 時 大 学 院 生 の 石 津 滋 人 君 (現 在 住 友 信 託 銀 行 )に は メ ッ シ ュ デ ー タ と の 比 較 や 負 荷 密 度 の 作 成 に あ た っ て , 降 旗 哲 人 君 (現 在 帥 日 建 設 計 )に は 市 町 村 別 行 政 デ ー タ の メ ッ シ ュ 化 や 都 市 基 盤 施 設 の 充 足 度 調 査 に あ た っ て ,川 瀬 聖君

(現 在 東 京 ガ ス 帥 )に は 東 京 湾 岸 の エ ネ ル ギ ー 計 画 に あ た っ て ,多 大 な 貢 献 を い た だ き ま し た 。 大 学 院 生 の 渡 辺 浩 文 君 ,池 田 達 也 君 ,山 口 裕 子 君 に は 資 料 整 理 や 図 表 作 成 を お 願 い し ,そ の 他 多 く の 卒 論 生 の ご 協 力 を い た だ き ま し た 。 こ れ ら の 方 々 に 深 く感 謝 致 し ま す 。 本 論 文 の う ち 第 3章 。第 7章 に つ い て は ,東 京 ガ ス 株 式 会 社 の 委 託 研 究 を 行 う こ と に よ っ て 得 ら れ た も の で あ り ,資 料 提 供 や 考 え 方 の 面 に お い て 同 社 首 都 圏 部 の 方 々 に 大 変 お 世 話 に な り ま した。 ま た ,第 4章 の 臨 海 部 の 工 業 用 地 実 態 や 工 業 用 地 の 用 途 転 換 に よ る 土 地 活 用 に 関 して は, 通 商 産 業 省 の 都 市 型 住 宅 ・ 産 業 コ ン プ レ ッ ク ス 構 想 検 討 委 員 会 企 画及 び調 査分 科 会 での調 査研 究 に よっ て得 られた もの です。 最 後 に ,論 文 を 作 成 す る 上 で 最 良 の 環 境 を 与 え て く れ ま し た ,父 母 と ,妻 美 恵 子 に心 か ら感 謝 致 し ます。

1990年 2月 14日

晨 日浩 次

,


猪 0;用 対 第 1章

1-1)日 本 リ モ ー トセ ン シ ン グ 研 究 会 編 :リ モ ー トセ ン シ ン グ ノ ー ト :技 報 堂 出 版 ,1975年 1-2)尾 島 俊 雄 : 環 境 場 設 定 の Space Modular Co― ordination Chart(そ の 1) 時 空 間 分 割 表 ,(そ

の 2)実 用 化 へ の 考 察 ;日 本 建 築 学 会 論 文 報 告 集 ,第

319号 , pp.84-89, 1982年 9月 , 第 320号 , pp.108-115, 1982年 10月 1-3)(財 )リ モ ー トセ ン シ ン グ ・ 技 術 セ ン タ ー :地 球 観 測 デ ー タ 利 用 ハ ン ドブ ツ ク ー ラ ン ドサ ッ ト 編 。改 訂 版 一 ;1986年

1-4)星 仰 :リ モ ー トセ ン シ ン グ エ 学 の 基 礎 ;森 北 出 版 ,1984年 10月 1-5)中 島 巌 :宇 宙 か ら 地 球 を 探 る *リ モ ー トセ ン シ ン グ の 話 *;同 文 書 院 1-6)科 学 技 術 庁 資 源 調 査 所 :リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ 利 用 の 現 状 と 動 向 に 関 す る 調 査 ;1983年 1-7)日 本 建 築 学 会 環 境 工 学 委 員 会 都 市 設 備 小 委 員 会 都 市 エ ネ ル ギ ー W・

G:都 市 ・ 建 築 環 境 の リ モ ー トセ ン シ ン グ ・ マ ニ ュ ア ル ;1989年 6月

1- 8)Deering,DoWo et al: Measuring fOrage production of grazing units from Landsat MSs data;Proc. Of lnt'l symp. on Remote Sens. of Environ。 , pp.1169-1176, Univ. of Michigan。 , 1975 1- 9)Hord,RoM. : Digital image processing Of remotely sensed data; Academic Press, 1982 1-10)Richards,J.A. :Remote sensing digital image analysis;springer― Verlag, 1986 1-11)Mather,PoM.: Computer processing of remotely sensed images; JOhn Wiley and Sons, 1987

1-12)Lilesand,ToM. and Kiefer,RoW。

:Remote sensing and image

interpretation; John Wiley and Sons, 1987 1-13)Sabins,F.F。 」r. :Remote sensing principles and interpretation; Freeman, 1987 1-14)Owe,M. and Ormsby,J.P. : Improved classificatiOn of small― scale

urban watersheds using Thematic Mapper simulation data; International Journal of Remote sensing, v01.5,

∥o.5, pp。 761-770, 1984 1-15)Duggin,MoJ。 , Rowntree,R.A. and Odell,AoW。 :The applicatiOn of

spatial filtering methods tO urban feature analysis using digital image data; International 」ournal of Remote sensing, v01.9, No.3, pp.543-553, 1988 1-16)Anderson,J.R., E.EoHardy, 」。ToRoach, and RoEoWitmer:A land use and land cover classification system for use with remote sensing data; UoS.Geological Survey ProfessiOnal Paper。 964., 1976 1-17)Benson,L.A., Frazee,C.」 。, Waltz,F.A., Reed,C., carey,R.E., and 文 献 -1


Gropper,」 .L. : Remote sensing techniques fOr mapping range sites

and estimating range yield;Remote Sensing lnstitute, South Dakota State University, Technical report NOoSDSU― RSl-73-19。

40P。

,1973 1-18)建 設 省 国 土 地 理 院 :写 真 情 報 に よ る 都 市 環 境 調 査 技 法 に 関 す る 研 究 報 告 書 ; 1978年 1-19)梅 干 野 晃 ,浦 野 良 美 ,南 川 喜 伸 ,加 藤 倍 敬 :航 空 機 MSSデ

ー タを用 いた

都 市 の 土 地 被 覆 分 類 ;九 大 工 学 集 報 ,第 59巻 第 1号 ,pp.105-H2,1986年 1月

1-20)Short,NoM.,Lowman 」r。 ,P.D。 ,Freden,S.C.,Finch Jr。 ,woA.: Mission to earth― LANDSAT views the world; NASA,1976 1-21)科 学 技 術 庁 資 源 調 査 所 :リ モ ー トセ ン シ ン グ 情 報 利 用 技 術 の 開 発 に 関 す る 調 査 報 告 ― デ ィ ジ タ ル 解 析 一 ;科 学 技 術 庁 資 源 調 査 所 資 料 ,第 40号 ,197

9年 3月

1-22)円 満 隆 平 :リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 都 市 の 熱 的 構 造 に 関 す る 基 礎 的 研 究

;学 位 論 文 ,1983年 10月 1-23)沼 田 寅 ,出 口 近 士 :MSSデ

ー タに よ る土 地 被 覆 分 類 項 目の 設 定 に 関 す る

研 究 ;土 木 学 会 論 文 集 ,第 347号 /Ⅳ -1,pp.105-H5,1984年 7月

1-24)Forster,Boc. : Urban residential ground cover using Landsat digital data; The University of New South Wales, Photogrammetric Engineering and Remote Sensing, vOl.46, No.4, pp.547-558, 1980 1-25)田 中 総 太 郎 ,杉 村 俊 郎 ,亀 田 和 昭 ,朝 日 守 ,外 崎 重 厚 :TMデ

ー タに基づ く 10万 分 の 1ラ ン ド サ ッ ト地 図 の 試 作 :日 本 リ モ ー ト セ ン シ ン グ 学 会 誌 ,

Vol.5, pp.41-56, 19851千 1-26)清 水 英 範 ,中 村 英 夫 ,下 山 泰 志 :プ ロ フ ィ ッ ト モ デ ル に よ る TMデ ー タ か ら の 土 地 利 用 分 類 ;写 真 測 量 と リ モ ー トセ ン シ ン グ ,vol.25,No.3,PP。 4

-11, 1986年

1-27)梅 干 野 晃 ,小 松 義 典 :リ モ ー トセ ン シ ン グ デ ー タ の 空 間 分 解 能 と住 宅 地 の 土 地 被 覆 分 類 結 果 と の 関 係 (ミ ク セ ル の 観 点 か らの 考 察 )3日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 報 告 集 ,第 394号 ,PP。 1-9,1988年 12月

1-28)垂 水 弘 夫 ,藤 井 修 二 :都 市 域 に お け る Landsat Thematic Mapper lmageの 解析

ミ ク セ ル 状 態 の 土 地 被 覆 情 報 と の 対 応 ;日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 報

告 集 ,第 405号 ,PP.39-46,1989年

H月

1-29)円 満 隆 平 ,尾 島 俊 雄 :気 象 衛 星 に よ る 市 街 地 熱 環 境 調 査 ン グ に よ る 都 市 空 間 の 構 造 解 析 (そ の 2);日

リ モ ー トセ ン シ

本建 築 学会計 画 系論 文報 告

集 , 第 334号 , PP。 101-108, 1983年 12月

1-30)梅 干 野 見 他 :リ モ ー トセ ン シ ン グ に よ る 住 宅 地 の 熱 環 境 解 析 I,Ⅱ ,Ⅲ 日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 報 告 集 ,第 303号 ,PP。 69-79,1981年 ,第 309号

PPo H5-126, 1981年 , 第 331号 , PP.38-44, 1983年 1-31)T.Ojima,MoMoriyama: Earth Surface Heat Balence changes Caused by Urbanization; Energy and Buildings,4,pp.99-114,1982 文 献 -2

;

,


1-32)斉 藤 郁 雄 ,石 原

修 ,今 泉 繁 良 :TMデ

ー タに よる都 市域 の 市 街地 形 態 評

価 に 関 す る 研 究 (そ の 1)建 築 外 部 空 間 の 形 態 と CCT数

値 の 関 係 ,(そ

の 2)建 物 形 態 と 陰 影 の 分 布 の 関 係 に つ い て ;日 本 リ モ ー トセ ン シ ン グ 学

会 学 術 講 演 論 文 集 ,第 5巻 ,pp.45-48,1985年 12月 ,第 6巻 ,pp.193-19 6, 1986年 12月

1-33)出 口 近 士 ,沼 田 寅 ,松 尾 和 巳 :ラ ン ドサ ッ トMSsデ

ー タの 土 地利 用 統 計

調 査 へ の 適 用 に 関 す る 基 礎 的 研 究 ;日 本 リ モ ー トセ ン シ ン グ 学 会 誌 ,Vol .6 No。 1, pp.49-64, 1986年

1-34)高 木 直 樹 ,新 井 正 見 ,浅 野 良 晴 ,松 井 昌 幸 :リ モ ー トセ ン シ ン グ技 術 の 応 用 に よ る 地 方 都 市 域 に お け る 土 地 被 覆 分 類 に 関 す る 研 究 ,日 本 建 築 学 会 第

9回 電 子 計 算 機 利 用 シ ン ポ ジ ウ ム 論 文 集 ,pp.175-180,1987年 3月

1-35)大 嶋 太 市 ,力 丸 厚 ,福 田 和 正 ,和 内 雅 弘 :ラ ン ドサ ッ ト TMデ ー タ に よ る 都 市 緑 地 の 配 置 形 状 特 性 を 考 慮 した 定 量 的 評 価 手 法 の 検 討 ;日 本 写 真 測 量 学 会 年 次 学 術 講 演 会 発 表 論 文 集 ,pp.89-92,1986年 5月

1-36)梅 干 野 晃 ,加 藤 倍 敬 :高 分 解 能 MSSデ

ー タを 用 い た 自動 分 類 に よ る 市 街

地 に お け る み ど り の 抽 出 ;日 本 建 築 学 会 計 画 系 論 文 報 告 集 ,第 407号 ,PP 。37-45, 1990年 1月

1-37)植 原 茂 次 :リ モ ー トセ ン シ ン グ 技 術 の 災 害 監 視 へ の 応 用 (利 用 可 能 性 );

環 境 技 術 ,Vol。 12,No。 5,pp.43-46,1983年 1-38)金 子 千 秋 ・ 栗 岡 均 他 :都 市 防 災 計 画 に お け る リ モ ー トセ ン シ ン グ の 応 用

究 (そ の 1)防 災 指 標 に つ い て ,(そ の 2)分 類 手 法 に つ い て ,(そ の 3) 業 務 地 域 と住 居 地 域 の 比 較 ;日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集 ,pp.457-

458, pp。 459-460, 1979年 9月 , pp.425-426, 1980年 9月

1-39)藤 村 貞 夫 :遠 隔 計 測 (リ モ ー トセ ン シ ン グ )に よ る 都 市 の 防 災 環 境 評 価 首 都 圏 の 安 全 ・ 情 報 シ ス テ ム ,(財

:

)セ コ ム 科 学 技 術 振 興 財 団 ,pp.157-

198, 19891F2月 1-40)尾 島 俊 雄 編 :リ モ ー トセ ン シ ン グ シ リ ー ズ 都 市 ;朝 倉 書 店 ,1980年 H月 1-41)村 上 慮 直 :都 市 防 災 計 画 論 一 時 。空 概 念 か らみ た 都 市 論 一 ;同 文 書 院 ,1 986年 12月 1-42)東 京 都 防 災 会 議 :東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 (昭 和 55年 修 正 ) 1-43)東 京 都 都 市 計 画 局 :都 市 計 画 の あ ら ま し ;1988年 3月 1-44)東 京 都 都 市 計 画 局 :都 市 防 災 不 燃 化 促 進 事 業 の あ ら ま し ;1987年 H月 1-45)東 京 都 都 市 計 画 局 :東 京 都 に お け る 防 災 都 市 づ く り の 概 要 ;1986年 1-46)東 京 都 住 宅 局 :と う き ょ う の 住 ま い の 環 境 '8531985年 8月 1-47)東 京 都 :東 京 の 都 市 づ く り 1988:1988年 3月 1… 48)東 京 都 都 市 計 画 局 :あ な た の ま ち の 地 域 危 険 度 :1984年 1-49)東 京 消 防 庁 :東 京 都 の 市 街 地 状 況 調 査 報 告 書 (特 別 区 第 三 回 ),1985年

1-50)(財 )建 築 業 協 会 :地 震 と都 市 防 災 ;1975年 6月 1-51)日 本 都 市 セ ン タ ー :都 市 防 災 計 画 の 検 討 1-52)(財 )国 上 開 発 技 術 研 究 セ ン タ ー :都 市 防 災 計 画 ・ 設 計 の 手 引 火 区 画 と そ の 応 用 ― :大 成 出 版 社 ,1985年 5月 文 献 -3

―都 市 防


1-53)尾 島 俊 雄 他 :建 築 学 体 系 9 都 市 環 境 ;彰 国 社 ,1982年 5月 1-54)尾 島 俊 雄 :ア ン グ ラ 東 京 構 想 ;建 築 文 化 ,1982年 H月 第 2章

2-1)中 野 尊 正 :地 図 と の 対 話 ;講 談 社 現 代 新 書 2-2)(財 )日 本 地 図 セ ン タ ー :地 形 図 の 手 引 き ;1982年 7月 2-3)(財 )日 本 地 図 セ ン タ ー :国 土 数 値 情 報 の 概 要 ;建 設 省 国 土 地 理 院 ,198 5年

2-4)国 土 庁 計 画 ・ 調 整 局 建 設 省 国 土 地 理 院 編 :国 土 数 値 情 報 ;1987年 1月 2-5)(財 )日 本 地 図 セ ン タ ー :細 密 数 値 情 報 (首 都 圏 宅 地 利 用 動 向 調 査 )説 明 書 ;建 設 省 国 土 地 理 院 ,1988年 2-6)東 京 都 都 市 計 画 局 地 域 計 画 部 土 地 利 用 計 画 課 :東 京 都 土 地 利 用 現 況 調 査 事 業 要 綱 ・ 要 領 等 (案 );1982年 4月

2-7)東 京 都 都 市 計 画 局 :東 京 の 土 地 利 用 2-8)東 京 都 都 市 計 画 局 :東 京 の 土 地 利 用 2-9)東 京 都 都 市 計 画 局 :東 京 の 土 地 利 用

―現 況 編 ―

昭 和 56年 東 京 都 区 部

―動 向編 ―

昭 和 56年 東 京 都 区 部

一 現 況 編 ― 昭 和 61年 東 京 都 区 部 ・ 2-10)国 土 庁 計 画 調 整 局 編 :地 理 情 報 シ ス テ ム ;1986年 H月

2-11)田 端 靖 憲 ,尾 島 俊 雄 ,依 田 浩 敏 :ラ ン ドサ ッ トデ ー タ (Mo SoS。 )と 国 土 数 値 情 報 と の 照 合 ・ 比 較 に 関 す る 研 究 ;日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集

PP.593-594,

,

1984準 F10月

2-12)石 津 滋 人 ,尾 島 俊 雄 ,田 端 靖 憲 ,依 田 浩 敏 :東 京 都 23区 500mメ ッ シ ュ 土 地 利 用 に 関 す る 研 究 :日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集 ,PP.581-582,1

985年 10月 2-13)石 津 滋 人 ,依 田浩 敏 ,尾 島 俊 雄 :ラ ン ドサ ッ トデ ー タ と行 政 デ ー タ と の 比

較 研 究 (そ の 4)一 東 京 23区 の 土 地 利 用 と 凹 凸 把 握 一 ;日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集 ,pp.563-564,1986年 10月

第 3章

3-1)彰 国 社 :建 築 大 辞 典 :1974年 3-2)東 京 都 消 防 庁 :地 震 時 に お け る 用 途 別 建 物 の 出 火 危 険 予 測 と 対 策 ;1983年 3月

3-3)総 理 府 統 計 局

昭 和 55年 国 勢 調 査 報 告

別巻

我 が 国 の 人 口 集 中 地 区 ;1

980年

3-4)総 理 府 統 計 局 :昭 和 55年 国 勢 調 査 報 告 第 2巻 そ の 2神 奈 川 県 ;1981年 3-5)総 理 府 統 計 局 :昭 和 60年 国 勢 調 査 報 告 第 2巻 そ の 2神 奈 川 県 :1986年 3-6)大 塚 全 一 。苦 瀬 博 仁 :中 心 業 務 地 区 (CBD)の 拡 大 過 程 の 形 態 的 分 析 ;第 14 回 日 本 都 市 計 画 学 会 学 術 研 究 発 表 会 ,pp.13-18,1979年 3-7)横 浜 市 :横 浜 市 防 災 建 築 街 区 指 定 計 画 作 成 調 査 書 :1968年 3-8)大 都 市 主 管 者 会 議 :大 都 市 の 都 心 を 考 え る 一 部 心 の 居 住 環 境 ― ;1986年 6 月

3-9)建 築 学 体 系

市 街 地 再 開 発 事 業 ,彰 国 社 文 献 -4


3-10)東 京 都 都 市 計 画 局 防 災 計 画 部 防 災 計 画 課 :東 京 都 (区 部 )都 市 再 開 発 方 針 の 素 案 ;1985年 H月

3-11)神 奈 川 県 都 市 部 都 市 整 備 課 :神 奈 川 県 の 市 街 地 再 開 発 事 業 ;1985年 3月 3-12)佐 土 原 聡 :東 京 都 区 部 に お け る 地 域 冷 暖 房 導 入 地 区 の 選 定 に 関 す る 研 究

;

学 位 論 文 ,1986年 12月

3-13)佐 土 原 聡 :熱 需 給 特 性 に よ る 東 京 の 地 区 分 類 ;建 築 環 境 工 学 学 術 研 究 発 表 会 第 1号 , 1985年

3-14)建 築 の 光 熱 水 費 ;丸 善 ,1984年 8月 第 4章

4-1)国 土 庁 大 都 市 圏 整 備 局 :首 都 改 造 計 画 ;1985年 5月 4-2)国 土 庁 大 都 市 圏 整 備 局 :第 四 次 首 都 圏 基 本 計 画 ;1986年 6月 4-3)東 京 都 :第 二 次 東 京 都 長 期 計 画 ― マ イ タ ウ ン 東 京 21世 紀 へ の 新 た な 展 開

;

1986年 11月

4-4)国 土 庁 :第 四 次 全 国 総 合 開 発 計 画 ;1987年 6月 4-5)国 土 庁 ・ 建 設 省 :首 都 圏 の ウ オ ー タ ー フ ロ ン ト開 発 に お け る 総 合 的 防 災 対 策 調 査 報 告 書 ;1988年 3月

4-6)(社 )海 洋 産 業 研 究 会 編 :東 京 湾 21世 紀 構 想 [魅 力 あ る ウ ォ ー タ ー フ ロ ン トの 創 造 ];鹿 島 出 版 会 ,1987年 12月 4-7)東 京 都 :東 京 港 ;1987年 H月 4-8)環 境 庁 企 画 調 整 局 編 :東 京 湾 。そ の 保 全 と 創 造 に 向 け て 一 東 京 湾 地 域 の 開 発 と環 境 保 全 に 関 す る 基 本 的 方 策 に つ い て 一 ;1989年 6月

4-9)日 本 科 学 者 会 議 編 :東 京 湾 ;大 月 書 店 4-10)運 輸 省 第 二 港 湾 建 設 局 :東 京 湾 臨 海 部 埋 立 需 要 調 査 報 告 書 ;1982年 4-11)運 輸 省 第 二 港 湾 建 設 局 :東 京 湾 の 環 境 ;1979年 4-12)東 京 都 港 湾 局 :PORT OF TOKY03 1982年 4-13)東 京 都 港 湾 局 編 :図 表 で み る 東 京 臨 海 部 ;1987年 5月 4-14)千 葉 県 港 湾 局 :千 葉 港 要 覧 ;1987年 4-15)千 葉 県 港 湾 局 :木 更 津 港 要 覧 ;1987年 4-16)横 須 賀 市 港 湾 部 :横 須 賀 港 便 覧 ;1988年 4-17)川 崎 市 港 湾 局 :川 崎 港 便 覧 :1986年 4-18)(社 )東 京 都 港 湾 振 興 協 会 :東 京 港 要 覧 ;1988年 4-19)(社 )横 浜 港 振 興 協 会 :横 浜 港 便 覧 ;1988年 4-20)大 阪 市 港 湾 局 :大 阪 港 案 内 ;1988年 4-21)大 阪 府 港 湾 局 :阪 南 港 要 覧 ;1988年 4-22)大 阪 府 港 湾 協 会 大 阪 府 港 湾 局 監 修 ;堺 泉 北 港 要 覧 ;1987年 4-23)兵 庫 県 :尼 崎 西 宮 芦 屋 港 要 覧 ;1985年 4-24)神 戸 市 港 湾 協 会 :神 戸 港 便 覧 ;1987年 4-25)神 奈 川 県 商 工 部 工 業 貿 易 課 :工 場 立 地 法 の あ ら ま し 4-26)日 本 交 通 公 社 :空 か ら み た 東 京 23区 文 献 -5


4-27)日 本 交 通 公 社 :空 か らみ た 川 崎 ・ 横 浜 市 4-28)日 本 交 通 公 社 :空 か らみ た 千 葉 14市

4-29)(財 )あ ま が さ き 未 来 協 会 :TOMORROW(特 集 :大 阪 湾 ベ イ エ リ ア );198 9年 6月

4-30)(財 )産 業 研 究 所 :大 規 模 工 業 系 未 利 用 地 の 活 用 に 関 す る 調 査 研 究 ;198 8年 6月

4-31)東 京 都 労 働 経 済 局

東 京 都 都 市 計 画 局 :東 京 都 に お け る 工 場 の 機 能 変 化 及

び 工 業 制 限 諸 制 度 の 影 響 に 関 す る 調 査 報 告 書 ;1989年 12月

4-32)神 戸 市 開 発 局 :ポ ー トア イ ラ ン ド高 層 住 宅 地 の 居 住 環 境 調 査 報 告 書 ;198 5年 3月

4-33)(財 )住 宅 産 業 情 報 サ ー ビ ス :都 市 型 住 宅 ・ 産 業 コ ン プ レ ッ ク ス 調 査 研 究 報 告 書 ;1989年 3月 第 5章

5-1)日 本 建 築 学 会 :地 震 火 災 の 危 険 性 と そ の 対 策 ;昭 和 60年 度 日 本 建 築 学 会 大 会 防 火 部 門 研 究 協 議 会 資 料 集 ,1985年 10月 5-2)東 京 都 防 災 会 議 :東 京 都 防 災 計 画 震 災 編 (昭 和 61年 修 正 );1986年 9月 5-3)国 土 庁 編 :国 土 利 用 白 書 ― 土 地 問 題 の 現 状 と課 題 ― ;1989年 5月 5-4)国 土 庁 編 :首 都 圏 基 本 計 画 ・ 首 都 圏 整 備 計 画 ;1988年 H月 5-5)総 務 庁 行 政 監 察 局 編 :宅 地 の 供 給 に 関 す る 現 状 と 問 題 点 ― 総 務 庁 の 行 政 監 察 結 果 か ら み て 一 ;1987年 12月 5-6)東 京 都 都 市 計 画 地 方 審 議 会 :東 京 に お け る 土 地 利 用 に 関 す る 基 本 方 針 に つ い て (答 申 ):1987年 3月

5-7)堀 内 亨 一 :都 市 計 画 と 用 途 地 域 制 (東 京 に お け る そ の 沿 革 と展 望 );西 田 書 店 ,1978年 10月 5-8)東 京 都 :用 途 地 域 等 に 関 す る 指 定 方 針 及 び 指 定 基 準 ;1987年 5-9)東 京 都 都 市 計 画 局 :用 途 地 域 等 変 更 調 書 区 部 平 成 元 年 版 5-10)中 林 一 樹 他 :東 京 都 区 部 の 1989年 用 途 地 域 等 の 改 定 に 関 す る 実 態 的 考 察 都 市 計 画 論 文 集 ∥o.24p.61-66,1989年 H月 5-11)東 京 都 都 市 計 画 局 防 災 計 画 部 :大 震 災 時 に お け る避 難 場 所 及 び 地 区 割 当 計 ;

画 (昭 和 60年 改 訂 )

5-12)東 京 都 総 務 局 災 害 対 策 部 :区 市 町 村 防 災 事 業 の 現 況 昭 和 59年 4月 1日 現 在 5-13)東 京 都 :都 市 防 災 施 設 基 本 計 画 ― 防 災 生 活 圏 の 形 成 ― 5-14)東 京 都 防 災 会 議 ,東 京 消 防 庁 :東 京 区 部 に お け る地 震 被 害 の 想 定 に 関 す る 報 告 書 ;1978年 5月

5-15)東 京 都 :大 震 災 時 に お け る 避 難 場 所 及 び 地 区 割 当 計 画 (昭 和 60年 改 訂 ); 1985年 3月 5-16)東 京 都 :第 四 次 東 京 都 震 災 予 防 計 画 (案 )(昭 和 63~ 67年 度 );1988年 7 月

5-17)浜 田 稔 :東 京 大 震 災 へ の 対 応 ― 主 と して 現 状 お よび 将 来 の 避 難 計 画 ― ;日 本損害保険協会 文 献 -6


5-18)国 勢 庁 :東 京 都 人 口 統 計 図 表

昭 和 60年 度 版 ;1985年

第 6章

6-1)建 設 省 都 市 局 都 市 計 画 課 監 修 :緑 の マ ス タ ー プ ラ ン 作 成 の 手 引 一 改 訂 版 一 ;(社 )日 本 公 園 緑 地 協 会 , 1986年 2月 6-2)東 京 都 :'87東 京 都 緑 の 倍 増 計 画 ;1987年 12月 6-3)田 畑 貞 寿 :都 市 の グ リ ー ン マ ト リ ッ ク ス ;鹿 島 出 版 会 ,1979年 6月 6-4)(財 )都 市 防 災 美 化 協 会 :都 市 内 緑 地 空 間 の 防 災 効 果 に 関 す る 研 究 ;198 4年 6月

6- 5)Colwell,」 .E. :Vegetation canopy reflectance;PhoD.thesis, University of Michigan, university Microfilm 75-15, 693.174pp., 1974

6- 6)Maxwell,E.L. :Multivariate system analysis Of multispectral imagery; c01orado State Univ。 , PE & RS 42, 1173-1186, 1976

6-7)今 泉 恭 ― ,尾 島 俊 雄 :リ モ ー ト セ ン シ ン グ に よ る 四 大 都 市 の 市 街 地 及 び 緑 地 分 布 の 比 較 調 査 ;日 本 建 築 学 会 大 会 梗 概 集 ,1982年 6-8)東 京 都 の 各 区 で 実 施 さ れ た 緑 の 実 態 調 査 報 告 書 第 7章

7-1)尾 島 俊 雄 監 修 :日 本 の イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー ;日 刊 工 業 新 聞 社 ,1982年 7-2)資 源 エ ネ ル ギ ー 庁 公 益 事 業 部 電 気 事 業 連 合 会 共 編 :電 気 事 業 30年 の 統 計 昭 和 26~ 55年

7-3)東 京 電 力 株 式 会 社 東 京 電 力 社 史 編 集 委 員 会 編 :東 京 電 力 30年 史 7-4)東 京 電 力 株 式 会 社 :東 京 電 力 の 設 備 の ご あ ん な い 昭 和 60年 度 7-5)厚 生 省 環 境 衛 生 局 水 道 環 境 部 編 :水 道 統 計 (昭 和 57.4.1~ 昭 和 58.3.31) ;第 65号 ,社 団 法 人 日 本 水 道 協 会 発 行 ,1982年 7-6)(社 )全 国 都 市 清 掃 会 議 :昭 和 56年 度 実 績 廃 棄 物 処 理 事 業 実 態 調 査 統 計 資 料 (一 般 廃 棄 物 );1983年

7-7)東 京 都 清 掃 局 :事 業 概 要 7-8)水 道 事 業 新 聞 社 :!86下 水 道 年 鑑 7-9)東 京 都 下 水 道 局 :昭 和 57年 度 東 京 都 下 水 道 事 業 年 報

7-10)東 京 都 下 水 道 局 :'85東 京 の 下 水 道 :1985年 7-11)東 京 都 下 水 道 局 計 画 部 :区 部 下 水 道 計 画 の 経 緯 ;1983年 12月 7-12)東 京 都 下 水 道 局 :下 水 道 事 業 概 要 昭 和 60年 度 版 7-13)東 京 ガ ス 株 式 会 社 :都 市 ガ ス の 知 識 7-14)東 京 ガ ス 株 式 会 社 :天 然 ガ ス に よ る 熱 量 変 更 計 画 7-15)東 京 ガ ス 株 式 会 社 :東 京 ガ ス 百 年 史 7-16)東 京 ガ ス 株 式 会 社 :ガ ス 高 中 圧 導 管 系 統 図 (行 政 区 別 ),1986年 7-17)資 源 エ ネ ル ギ ー 庁 ガ ス 事 業 課 編 :ガ ス 事 業 年 報 ;(社 )日 本 ガ ス 協 会 ,1 984年

文 献 -7


履歴 書 本

住 所 ι 9rを

東 京 都 文 京 区 西 片 2-10 東 京 都 練 馬 区 氷 川 台 3-36-1-505 属長 由

生 年 月 日

u03-5398-2941

響曇 錯隻

昭 和 37年 3月 15日

昭 和 55年 3月

早稲 田大学 高 等学院 卒 業

昭 和 55年 4月

早 稲 田 大 学 理 工 学 部 建 築 学科 入 学

昭 和 59年 3月

同上卒業

昭 和 59年 4月

早稲 田大学大 学院理 工 学 研究科 博 士前 期 課程 建 設工 学専攻 都 市環 境 研 究入学

昭 和 61年 3月

同上修 了

昭 和 61年 4月

早稲 田大学 大 学院理 工 学研究科博 士後 期 課程 建 設工 学専攻 都 市環境 研 究入学

平 成 元 年 3月

同上退 学

昭 和 62年 4月

文化 学 院建 築科 非常勤 講 師

~ 平 成 元 年 3月 平 成 元 年 4月

早 稲 田 大 学 理 工 学 部 建 築 学科 助 手

履 歴 -1

現 在 に至 る


研 究業績 種 類別

莞呑年月

発 表 。発行 掲載誌名

連 名者

日本建 築学会

尾島俊雄

○ リモ ー トセ ンシングに よる市

(報 文 )

街地分布 の解 析法 に関す る研究

計 画 系 論文

一 神奈川県 をモデルケー ス と し

報 告 集第 388号

日 日631F 6月 召禾

て 論

○広域災 害 における リモ ー トセ

(報 文 )

ンシング利用 に関する研 究一 東

計 画系論文

京都 区部 の広 域避難場所 の検 討

報 告集第 411号

ラン ドサ ッ トのThematic Map―

平成 2年 5月

昭和 59年 10月

日本建 築学会

尾島俊雄

日本建 築学会

尾島俊雄

perと lMulti Spectral Scanner

大 会学術講演

円満 隆 平

の比 較

梗 概集

ラン ドサ ッ トデー タ(MoSoS。 )と

昭和 59年 10月

尾 島俊 雄

国土数値 情報 との照合・ 比較 に

田端靖 憲

関す る研 究 講

!

広域災害 にお ける リモー トセ ン

昭和 60年 6月

シング利用 に関す る研究

東京都 23区 500mメ

昭和 60年 10月

シュ

土地 利用 に関する研究

広域災害 にお けるリモー トセ ン

昭和 61年 6月

建 築 環 境 工学

尾島俊雄

学 術 研 究発 表 会

今泉恭 一

資 料 第 1号

田端靖憲

日本建 築学会

尾島俊 雄

大 会 学術 講演

石津滋 人

梗概集

田端靖 憲

建 築 環 境 工学

尾島俊雄

シング利 用 に域避難場究 (そ の

学 術 研 究発 表 会

2)~ 広 域避難場所の検 討

資 料 第 2号

広域災害 にお ける リモー トセ ン

昭和 61年 8月

日本建 築 学会

シング利 用 に関する研究 ~広域

大 会 学 術 講演

避難場所 の検討

梗概集

業績 -1

尾島俊雄


種 類別

鍵秀年月

リモ ー トセ ンシ ン グ に よ る 世界

昭 和 61年 8月

の供 給 処 理施 設 周辺 の比 較

発 表・ 発 行 掲載 誌名

連名者

日本建 築 学 会

尾島俊雄

大 会学 術 講 演

石津滋 人

梗概集 I

リモー トセ ンシングによる大規

昭 和 62年 10月

尾島俊 雄

昭和 62年 10月

尾 島俊 雄

模開発周辺地域土地利用 調査 講

リモー トセ ンシングによる東京 湾港湾部 の土地利用実態調査

和 田知 徳

ラン ドサ ッ トデー タと行政デー

昭和 62年 10月

タとの比 較研究 (そ の 4)一 東

尾島俊 雄 石津 滋 人

京 23区 の土地利用 と市街地の 凹凸把握 一 講

リモ ー トセ ンシングによるガス

昭 和 62年 10月

導管周辺 土地利用調査

川瀬

降旗哲 人 石津滋 人 尾島俊雄

埼 玉県 中枢都市を対象 とする都

昭和 63年 10月

渡邊浩 文

市施 設整 備状況の調査法 に関す

川瀬

る研 究

降旗哲人

尾島俊 雄 講

リモー トセ ンシング利用 による

昭和 63年 10月

地域 メ ッシュデー タの作成 に関

降旗哲人 尾島俊 雄

す る研究 講

東京首都 圏の環境面 か らみた土

平成 元年 10月

地利用計 画 について 講

渡邊 浩 文 尾 島俊 雄

広域 災害 における東京都 区部の

平成 元年 10月

緑地、空地の活用 に関す る研究

山 口裕 子 尾 島俊 雄

業 績 -2


種 類別

産 業構 造 の転換 に伴 う東 京湾 岸

莞春年月 平成元年 10月

発表・発行 掲 載 誌名

連名者

日本建 築 学 会

信文

工 業用 地 の再 整備 計 画 (そ の 1

大 会学 術 講 演

川瀬

)工 業用 地 の現状 調 査

梗 概集

尾島俊 雄

産 業構造 の転 換 に伴 う東 京湾 岸

平成 元年 10月

工 業用 地 の再 整備 計 画 (そ の 2

川瀬

信文

力揚

)エ ネル ギ ー供給 計 画 講

東 京湾 岸 都 市型住 宅 産 業 コン プ

平成 元年 10月

レッ クス の必 要量

都 市 防 災 対 策 の ため の リモ ー ト

尾島俊 雄

平成 元年 10月

尾島俊 雄

池 田達 也

セ ンシ ン グ利 用 の 位 置 づ けに つ いて

リモ ー トセ ンシン グ に よ る東 京 湾 。大 阪 湾 臨海部 の 未利 用地 比

平成 元年 10月

尾 島俊 雄

Urban Envirnmental

平成元年 H月

IFHP/CIB/WMO/

H. Watanabe

Design of Land-use

1GU

T.0j ima

in Tokyo Metropolitan

INTERNAT10NAL CONFERENCE ON URBAN CLIMATE,

PLANNING AND BUILDING

業績 -3


種 類別

そ の他

リモ ー ト・セ ンシングによる世

(講 演 )

界の 巨大都市の河川流域 調査

鍵春年月 昭和 60年 10月

発 表 ・発 行 掲 載 誌名

連名者

日本建 築学会

尾島俊雄

大会学術講演

今泉恭 一

梗 概集 その他

ラン ドサ ッ トによる 巨大都市の

(講 演 )

空港周辺 環境調査

その 他

コンピュー タシステムパ ック ア

(講 演 )

ツプセ ン ター (CBC)計 画一

昭和 61年 8月

尾島俊 雄 降旗哲人

昭和 63年 10月

高橋信 之

尾島俊雄

研 究の背景 とアンケー ト調査概 要― その他

東京湾岸地 区にお ける海水利用

(講 演 )

ヒー トボ ンプシステムの導入 可

佐 土原 聡

能性 に関 する研究

尾 島俊 雄

昭和 63年 10月

業績-4

川瀬



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