早稲田大学理工学驚建築学科卒業論文 指導教授 .渡 辺仁史
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調査 を基 に した現代集落 ※に関 水越 英二郎
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平成 4年 度
事業論文
高齢者 の居住 空間 に対す る意識調査 を基 にした 現代集落※に関す る研究 ※世代間 の精神 的 なつ なが りをもつ集落
早稲田大学理工学部建築学科 渡辺仁史研究室 指導教授 :渡 辺仁史教授
G9D178‐
5
水越
英 一郎
□ 高齢者 の居住空間 に対する意識調査 を基に した現代集落※に関する研究 □
目次一
第 一章 我 が国の社会構造 と高齢者 のおかれる現状一
3
-1
高齢 化 とい う こと一
3
‐2
国家 の抱え た問題処理方法 と高齢者 に科 せ られた副作用―
4
現代家族 の存在 意味一
4
-3 -4
形態 としての家族 か ら形式 としての家族ヘー
5
ー5
形式化 される家族 における高齢者 の価値―
7
‐6
計画な き計画が もたらした副作用一
8
第 二章
10
高齢者 の定義―
2-
"高 齢者"と い う言葉の二元性―
10
2-
社会的高齢者 につい て一
11
2‐
身体的高齢者 について一
14
2-
老化 の概念 について一
14
2-
前期身体的高齢者 と後期 身体 的高齢者、その加齢 との関係一
14
第 三章
意識内での理想 の高齢者 の居住空間―
17
‐1
意識 のなかに何 を見 いだすのか一
17
‐2
意識調査 の方法―
18
‐3
本調査結果 における特記事項一
18
‐4
意識調査 の結果 とその考察一
19
項 目 1:居 住形態 について一
19
項 目 2:居 住 形式 について一
32
※世 代間 の精神 的な つ なが りを もった集落 を現代 集落 とい う 1
項 目 3:居 住階層 について一
39
項 目 4:テ クスチュアについて一
41
項 目 5:色 彩 について一
46
項 目 6:場 所 につい て一
47
項 目 7:居 住空 間 に対す る優先順位 について一
50
項 目 8:余 暇 について一
52
A)外 出 について一
53
B)趣 味 について一
54
57
第四章 今後 の高齢者 の居住空間 の在 り方一
社会構造―家族 の存在意味一建築一 自給 自足 の経済構造一第一次産業一 生活 の必要条件 と しての集落-
58 58 近代資本主義一 第 二次産業一機械論一 モダニズ ムー 59 現代消費社会― 第 三次産業一均質 のなかの差異一 ポス トモダニズ ムー
4-2 4-3 4-4 4-5 4‐ 6
高齢者社 会 の抱 え る問題点-
59 今後 の高齢者 の居住空間の在 り方 としての現代集落 の有用性A)高 齢者 の理想 の居住 形態B)高 齢者 の理想 の居住形式-
C)高 齢者 の理想 のテクスチ ユアー D)高 齢者 の理想 の居住空間 としての現代集落-
61
61 65 66 67
参考文献一
68
あ とが き一
68
付録一
70
□ 第一章
1-1
我 が国の社会構造 と高齢者 のおかれる現状
高 齢 化 とい う こ と
我が国では、地域社会の高齢化 を示す指標 としての高齢者人口比が既に 12%を 越え、今 後 も世界で も類 を見 ない速度 をもって地域の高齢化が進んでい くと予想 される。厚生省人口 問題研究所 の発表 によれば 30年 後 には、高齢者人口比が 23.6%に もなり、 この数字 は国 民の 4人 に 1人 は高齢者 になることを,示 し、割合 でい うと国民 2人 で高齢者 1人 を支えねば ならないことを意味 している。 この背景 には 1.54シ ョック (合 計特殊出生率 厚生省人口
1991年 12月 確定値)と 呼ばれるような出生率の低下の問題が存在す ること も見過 ごすわけにはいかない。 さらに地方農村では、 1960年 代以降の政策的な人口移動
問題研究所
を背景に、加速的な過疎化、高齢化が進み、地域生活基盤の急激な崩壊 ということをも生 じ、 都市部よりも一層大きな問題を抱えている。すなわち高齢者社会 とは、個人としての高齢化 と地域社会 としての高齢化 が、それと同時に居住、健康、家族関係、余暇、そして働 くこと など社会を構成する様 々な要素 を変質 させてい くものなのである。 しか しながら、今 日までの我が国の政策は、第二次世界対戦敗戦以降、常 に経済の高度成 長 とい う観点でものを思考 し、計画 してきたため、高齢化社会による社会全体 の変質 に対す る対応 は欧米 の諸外国と比べてもかな り立ち遅れてお り、仕方な しに高齢者がその しわよせ の難を被 ることとなった。言い換 えれば、高齢者の問題 とは、国家が抱える諸問題処理の際 の方法 による副作用 とも言えるのである。 表 1:我 が国の高齢化の時系列推移 について
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1-2
国 家 の 抱 え た 問 題 処 理 方 法 と 高 齢 者 に 科 せ られ た 副 作 用
我が国の経済成 長 のための様 々な政策、方針、計画 は、国家全体 に物 質的、金銭 的 には多 大 な富 をもたらし、生活水準 の爆発的 な均質化 した向上を もた らし、 国民 の多 くが中流意識 を持 てるまでになってきたのだが、それ と同時 にその副作用 として国家 の経済活動 や発展活 動 に関 われない人 々の存在価値 の低下 とい う問題 を抱 え込む ことになった。彼 らは、社会的 には ドロ ップアウ トを した人 々 として扱 われ、国家 の対応 も明瞭な ものがな く、常 に曖味 な もの と して先送 りされてきたのである。 それが まさに現在我が国が直面 してい る冨J作 用 とし ての高齢者 問題 なのであ り、その解答 を出す一つの 時期 が訪 れてい るといえる。今後 の高齢 者 の あるべ き姿、 そ して高齢者が充実 した老後 を送 れる居住空間 をいか に提案 してい くかと い う ことが建築 の担 う役割 であるとい え よう。
1-3
現 代 家 族 の存 在 意 味
家族 とは一体 どのようなものを指 し示すのであろ うか。それは、太古の時代 から存在する 人間が生活 を営んでい くうえでの最小 の共同体 を形成する一つの単位 であるといえる。デュ ルケームは彼 の著書「家族社会学論」 のなかで家族 を「全 ての集団のなかで最 も単純 であり、 しかもその歴史が最 も古い集団、それを私 は家族 とよんでいる。」 と定義 している。現代家 族が この定義 にあてはまらない とい うわけではないが、その本質が過去のそれと比較 して変 容 しているのは、紛 れ もない事実である。そのために我々は、両親 と子供 だけで構成 される 現在の我が国のほとんどの家族、家族 のなかで最 も小 さな単位 としての家族を核家族 とよん でいるのである。 現代家族がかつての大家族 を回避 し、核家族 とい う形態 を選択 してい くそのプロセスには 近代資本主義 とい う巨大 な国家の基本的経済構造が存在することを忘れてはならない。資本 主義の巨大 なメカニズムを簡略化 して説明す ると、我 々の持 つ様 々な欲望を満たすべ く生産 活動 を行 なう。その生産活動 によって生 じる他者 との差異がさらなる欲望を生みだ し、拡大 再生産 を促す とい う果てることのない運動のプロセスであるといえる。 このような近代資本 主義が どのように して家族形態 に影響を与え、変化 させてきたのかとい うことについて考え てみたいと思う。 太古 の時代 においては、人間は自らの生活を営 んでい くうえで、全 てを自給 自足せねばな
らず、生活す る場所 も、水 のほ と りや植物の成育 に出来 るだけ適 した生産活動 を十分行 なえ る土地 の選択 を余儀 な くされ、逆 にその土地に拘束 される こととなった。 しか しなが ら、様 々 な生 産活動 を行 なうプ ロセスのなかで統一基準価値 としての貨幣制度 が発生、定着 してい くことによ り、それまでの生産活動 =第 一次産業 の図式 が崩壊 し、第一次産業 の製品を加 工 す る新 たなる生産形態 と しての第 二次産業が登 場す ることによ り、社会 のシステ ムが細分イヒ してい くこととなった。 さ らに、交通網 の整備 や様 々な生活機器 の 開発 により、人 々 も土地 に拘束 される ことが な くな り、開放 ざれ 自由 に定住 地 を選択する ことが可能 になったのであ る。 これ と同時に、家族 は土地 に東縛 され、 自給 自足 を行 な うのに都合 の よかった形態 とし ての家 父長制 や大家族制 は と りわけ必要性 が消失 して しまったので ある。それ と同時 に近代 資本 主義 は現代 日本 の全 般 的な中流 階級意識 にも象徴 されるように結局 の ところ均質化社会 へ と我 々 を導 くこととな り、合理的 な家族 の形態 が無意識 の うち に押 しつけられるとい う副 作用 を生 じる こととなったのである。 これによ り家族 の本質的役割 も、 よ り均質 な人間単位 をつ くりだす装置 として の機能 を有す る ことを余儀 な くされたのである。 これがいわゆる核 家族 で あ る。 核家族 について的確 と思 われる定義 を してい る 2人 の学者 がい るGoP,マ ー ドックとT.パ ー ソンズである。彼 らの見解 を現代家族 の存在意味 の解 の一部 としたい と思 う。G.P.マ ー ドッ クは著書「社会構造」 のなかで「核家族 ―夫婦 とその子 によつて構成 される社会集団 は、普 ― 遍的 な人類 の社会集団であ る。 この核 家族 は、四つの機能 性、経済、生殖、教育を有す る。 とし、T.パ ー ソンズは「核 家族 と子供 の社会化」 のなかで「現代 アメ リカの都市 の家族 は、 他 の親族関係 をは ぎ取 られ、孤立化 してい るがゆえに、最 も純粋 な姿 での核家族 を示 してい る。 この核家族 の基本 的か つ不可欠 な機能 は二 つである。第 一は子供達 をその中に生 まれた 社会 の一人前 の成員 にす るための基本 的 な社会化 (prim鋼 がocialization)で あ り、第 二は、そ の社会 のなかでの大人のパ ー ソナ リテ イーの安定化 (stabnizadO→ でぁる。」 としてい る。 つ ま り、現代家族 は性、経済 、生殖、教 育 の意味 で結 び付 け られ合理化 、均質化 された資本 主 義社会 に十分対応 で きる均 質単位 と しての子供 を育成する機能を有す るもの と言える。
1-4
形 態 と して の 家族 か ら形式 と しての 家族 ヘ
先 にも述べたように、近代までの現代家族
(核 家族)に 科せられた主要な役割 は、次世代
の資本主義社会に適応す る未来の均質単位 としての子供 を教育することであった。 このため、 母親 は一 日中家庭で幼い子供 の世話を し、父親 はそれらの家族のために、資本主義社会 のメ カニズムの一構成単位 として働 いているわけである。 この時点では、基本的本質 としての家 族の形態 は、男が社会にでて獲物 (給 与)を とらえ、女 は家庭内で家事 と子供 を教育すると いう点から言えばそれほど変化 したとはいえない。 しか しなが ら、近年 この本質的形態 の維持す ら危ぶ まれるようになってきている。近代資 本主義の拡大す るメカニズムは、構成単位 としての我 々人間一人一人 にさらなる均質化 を要 求 し、あらゆる価値観の統一 を望み、その相互交換 を円滑 に行 なうために、"異 端"、 "個 性"を 不必要の ものとしてきたわけである。象徴的な例 としては、学校教育の整備、全体的 水準の底上げや集団の受動的教育方法 などがあげられる。 これらは、まさに近代資本主義社 会に十分適応する単位形成 の手段であるといえよう。 このことにより、形態 としての家族 の持つ本質の一つの教育が家族の手から国家の手へ と 移ることになってしまったのである。教育が家族以外 の他者 に委 ねられることとな り、両親 の教育の場からの撤退が早期 に行 なわれることになると、女性 (母 親)が 家族内での子供 の 教育 に東縛 されることがな くなり、解放 される ことになる。男女雇用機会均等法 は、すなわ ち家庭 の東縛 から解放された女性の社会進出を保証するものであって、それは家計 (経 済) の男性依存型から女性の経済的自立の可能性 を意味するものなのである。 このことは、形態 としての家族の基本要素である経済を両親が各 々の個人 として独立することを可能とし、家 族 とい う形態 の重要なファクター として考える必要性がな くなって しまったのである。近年 の離婚率の増加、母子家庭 の増加は、 このことに起因 しているとも思われる。 つ まり、近年の現代家族 は、家族の持つ本質的機能 を次 々 と消失 させられて しまい生殖機 能器のみが残 ることになってきているのである。 これ自体 も出生率の低下 によ り今後 どうな るのかわからない し、さらに試験官ベ ビー、代理母 とい うことが行 なわれる時世である。生 殖機能 も必ず しも家庭内で行 なう必要性 がな くなり、希薄 になるのではなかろうか。そ して、 共同体 としての家族 とい う本質的な形態自体 も希薄なもの となって しまい、婚姻届 とい う一 枚の書類の上での契約 による形式の家族 (=共 同生活者)と いうものに成 り代 わって くるの ではなかろうか。極論的 にこの論を進めれば、家族 とい う概念が消失 し、全てが対等 な均質 化された人間の契約 による人間の結び付 きだけが家族の残像 として存在することになるので はなかろうか。
1-5
形 式 化 され る 家族 に お け る高 齢 者 の 価 値
このように近代資本主義の多大 なる影響を受けることとなった現代社会 において、高齢者 の立場や存在 の意味 はどのようなものなのであろうか。近代資本主義とい う社会のメカニズ ムのなかでの高齢者の存在価値 とい うものはない といつても過言ではない。均質化、合理化 された社会構造のなかでは、その歯車 (構 成単位)と しての働 きを持たない ものは、 ドロッ プアウ トしたものであ り、何 の機能も果 たさないわけであるから、その存在価値を認めるわ けにはいかないのである。 貧 しい未開社会 では高齢者 は端なる穀潰 しとして粗末 に扱 われるとい うことを本で読 んだ ことがある。さらに、貧 しい移動民では、移住 についてい くことの出来ない老人 は遺棄 され るそうだ。 このような社会 では、乳児 も高齢者 と同様 に犠牲 になることが多い。 しか しなが ら、高齢者 だけが犠牲 にされる社会があっても乳児 だけが犠牲 になる社会 はないとい う。両 者の大 きな違いは将来の有無である。合理的な価値観 で判断 を下せば、乳児 はやがて社会の 構成単位 として機能するが、高齢者 は機能 しないのである。そうすれば、高齢者の存在価値 がない とい うの も納得 してもらえるのではなかろうか。 これは、近代資本主義の産み出 した 副作用 なのである。 先 にも述べ たように現代家族 (核 家族)に おいて家庭内の各個 人が自立 し、その結 び付 き が形式化 してい く流 れにおいて、生産活動 を社会から定年 とい う形 を持 って余儀 なく停止さ れ、年金 とい う国家のわずかな保証のみで経済的に十分 な自立が困難な高齢者 は、身寄 りを 頼 るしかないわけであるが、共同体が形式化 してしっまたい ま、合理的価値基準 で判断すれ ば、その存在 は自立できないことからい ってゼロ以下マイナスとなって しまうのである。 しか しながら、私 は存在価値がないから高齢者 など不必要だなどと述べ るつ もりは一切な く、その社会構造の変革や新 しい価値基準 の存在の模索、創造が急務であると考 えている。 なぜなら、 このような状況自体高齢者 に何の責任があるわけではな く、国家の もたらした社 会構造の副作用 と考 えるからである。 それでは、合理的な価値基準 を除外 したときの高齢者の役割 にはどのようなものがあるの であろうか。長い時間を生 きることによってのみ可能 になることの伝達が高齢者 の最 も大 き な役割 になるであろう。一般的 には、古 い伝統、習慣、文化 の若年層への伝達がこれに当た ると思われると思 うが、実際 にはメデイアが これだけ発達 した現在 では、そのようなものは
十分 な資料 として常時入手す ることが可能であ り、残念 なが らこれが高齢者 の重要な役割 と は言 い きれない。それよ りも大切 なのは、高齢者 自身の行 き方が若年層 の人生 の指標 とな り、 若年層 を将来 の不安 か ら解放す るとい うことで ある。若年層 の人 々が もし仮 に、悲惨 な高齢 者 の姿 ばか りを目の当 た りに した ことを想定 してみ よう。 も しその ような ことが あれば若年 層 は 自分 自身が高齢化す ることを拒否 し、自らの人生 に終止符 を打 って しまうか もしれない。 つ ま り我 々は高齢者 の行 き方 を人生のプロ トタイプとして観察 し、将来 の 自らの人生 の幸福 の保証 として、高齢者 か ら様 々な ことを学 んでい るのである。 しか しなが ら、 これは高齢者 自身に幸福 をもたらす もの と しての価値 ではな く、若年層 の 意識 のなかにおけ る価値 なのである。 これか らは、高齢者 自身の生 き方 を考 える時期 に到達 してい るのではないか と思 う。 これについては後程 述べ たい と思 う。
1-6
計 画 な き計 画 が もた ら した副 作 用
我が国の都市計画を欧米 のそれと比較 して見たときに、す ぐに感 じるのはその無秩序 さで あるといえよう。第二次世界大戦で空襲を受けた東京などはその最も良い例であ り、それま で存在 していたはずの集落、 コミュニテイーのイコンは一瞬の うちに破壊 されて しまった。 空虚 となった東京 は、戦後 の高度経済成長 とい う政策の中で計画なきままに様 々なプロジェ クトが経済の復興 とい う観点のみで動 きだし、都市への人口が爆発的に集中 し、飽痢状態 と な り、農山村 は急激な過疎化 を強い られることとなったわけである。 このことにより、都市部 には経済復興のための理想建築 としての箱型近代建築が乱立 され、 新 しい都市を構成す ることとなり、その利潤 も莫大 なものになった。 しか しなが ら、当然の ことながら国土の狭 い我が国で人口が一点に集中 し、箱型高層 ビルが次々と建設 されるとい う事態 は様 々な弊害 としての副作用を我々にもたらしたのであつた。その副作用の幾つかを 列挙 したい と思 う。 まず最初に挙げられるのが、地域 コミュニテイーの崩壊 である。土地が少ないところに入 口が集中すれば、建物を高層化 して容積を増や し、人間を受け入れるためのキャパ シティー を増大 させるといったな し崩 し的な思考方法がその大 きな原因である。小 さな集落、路地裏 と言 った我が国における特徴的なコミュニケーシヨンスペースが、画一化 されたマンシ ョン とい う箱の中に人々を押 し込めることによって代替されてくる中で、共同体 としての意識が
徐 々 に希薄 にな りやがて消失 してい くこととなった。 この地域 コ ミュニ テイー の消失 の影響 をまともに受けたのが、高齢者 である。働 き盛 りの サラ リーマ ン達若年層 の人 々は、会社 (企 業)と い うもの を通 じて社会 との接点 を保有 して いたために特 に問題 はなかったのであるが、地域 コ ミュニ テイー を唯一の接点 と してい た高 齢者達 にとっては、その消失 は大 きな問題 とな り、社会 か らの孤立 を余儀 な くさせ られる こ ととなったのである。 これ に対す る応 急的な措置 と して、現在 では老人 クラブなる地域 とは あま り関わ りのない契約 の上だけで成立す る コ ミュニ テイーがその代替物 として機能 してい るわけであるが、今後高齢者 が増加す る流 れの 中での問題 と して、高齢者がいか に社会 とア クセス し社会参加 をするか とい うことを考 える必要性 は多分 にある とい えよう。 この ことに ついて も後程詳 しく述べ たい と思 う。 次 に挙げられる副作用 は、地価 の高騰 である。都市部 に人 口が集 中 した結果土地 は当然そ の希少性ゆえ に価 格 は上昇 し、経済的 な自立が十分 とはい えない高齢者 達 は、都市部 か らの 撤退 を余儀 な くさせ られる こととなった。 しか しなが ら、地方 に行 けばその問題 が解消 され るか と言えば、地価 の問題 に関 してはある程度解消 されるわ けであるが、一方 で受 け入 れ側 が高齢者 は面倒 で あ るとして受 け入 れ を拒否す るな ど様 々 な別 の障壁 が待 ち構 え てお り、行 き場 のな くな った高齢者 が増加す る傾 向 にある。住宅 は、人 間が生活す る うえでの重要な三 要素
のなかで も経済的 には最 も大 きな比重を占め、必要不可決かつ、入手困難 な 衣 .食.住 。
もので ある。 この問題 の解 決 には国家的 なスケ ールでの対応 が必要 とされて くるのは間違 い な く、 また新 たなる高齢者 の居住空間 の提案 が必要 とされるのではなかろうか。 本論文 では、人 間の意識 の 中 に存在 す る理想 の高齢者 の居住空間 を意識調査 の結果 から導 きだ し、高齢者 のおかれてい る現在 の社会 の 中での位置づ けを考慮 しなが ら、次世代 に向け ての高齢者 が有効 な居住空 間を得 られる住宅 の在 り方 を提案 してい きたい と思 う。 そ こでは、 段差 がない デ ィテール等 といった現状 の住宅 の に対す る部分 的物理的な変革 とい つた実施 レ ベルの ことよ りも、 もっと本質的な空 間の在 り方 の新 たなる提案が行 なえれば と考 え ている。
E]第 二章
2-1
高齢者 の定義
高 齢 者 とい う言 葉 の二 元性
我 々は日常 よく"高 齢者"と い う言葉 を使用 してい るわけであるが、 この"高 齢者"と い う言葉 はどの様 な人達を指 し示 しているのであろうか。論文 を書 き進めるに当たっては、読 み手一人一人の意識の中に存在す る"高 齢者 "と 私が これから述べ ようとする"高 齢者"に 意識間における意味上の差異があるのでは、文意が十分 に伝達 されないのではないかという ことが危惧 される。そこで、 この章では"高 齢者"を 様 々な角度 か ら見据えることによって 統一見解 としての"高 齢者"を 定義付けてみたい と思 う。 ポー リン オ ドリスコルは高齢者 を定義す ることについて、「高齢者のエーズを定義するこ とは、人類のユーズを定義す ることと同じで大変漠然 としている。」 と警告 している。"高 齢者"を 字義通 り解釈すれば、年齢の高い人 とい うことになるわけであるが、 このような定 義では年齢が誰 と比較 して高いのかも解からない し、 どの位高いのかも余 りにも漠然 として いて全然解からない。 もしこのような定義 を与 えようものなら、 20才 の人で も5才 の子供 と比較すれば高齢者 とい うことに成 りかねないのである。 これでは、これから私が述べ よう とす る高齢者の居住空間を説明することは不可能である。 それでは、新聞やテレビといったメデイアを通 じて流通 している"高 齢者"と は、一体 ど の様 な人達なのであろうか。一般には、ある特定の年齢が、中年期 から高年期への普遍的な 分水嶺、あるいは通過点をあ らわ しているわけではないのであるが、 65才 以上の人々を高 齢者 として定義す ることが常識的に受け入れられてお り、そ してさらに元気 で自立 している 高齢者 を前期高齢者 (younger 01d,75才 未満)と 、ケア資源 を大 きく消費する後期高齢者 old‐ old′ 5才
(山 e
以上)に 区分 されることが多い。我々が日常の会話の中で高齢者 を語るときには、
このような知識を人々が共有 して持っていれば十分 であるといえるが、建築 しかも一番生活 と密接 な関係 にある住宅を考 えるうえでは、建築的要素 に直接関わる問題点を的確 に抽出で きないことから十分 であるとはいえない。建築空間に直接関係す る高齢者の特徴 は、高齢者 (年 をとっている)で あるとい うことではなく、 これに起因す る余暇の増大、体力 の低下、
身体的不自由の発生等 といった問題である。そこで私 は以下のように高齢者を定義 したいと 思 う。
1:社 会的高齢者 ;勤 労 をしていた会社、企業から定年退職 し、社会 との接点が断絶 され、
その結 び付 きが希薄 になってい く中で、個人 の 自由な時間だ けが増大 して しまった人 を社会 的高齢者 と定義す る。
2:身 体的高齢者
;加 齢 とともに体力的 な低下、身体的な不 自由が生 じた人 (身 体 的弱者 )
を身体 的高齢者 と定義す る。 この身体 的高齢者 の中 で も、度合 いが軽 く他人 による介護 がな くて も自立 した生活 を営める人 を前期 身体的高齢者、寝 たき りの人 の よ うに他人 による介護 がな くては生活 を営 めない人 を後期 身体 的高齢者 と定義す る。 私 の定義 は上 に示 したとう りであ り、年齢 との一 切 の関係 を持 つ ことを否定 している。 6
0才 だか ら 65才 だか ら高齢者 であるな どとい う定義 の仕方 は本来何 の意味 も持 たない と考 え、高齢者 に数多 く見 られる特徴 に着限 し、定義付 けたわけで ある。私 の定義 した社会的高 齢者、身体的高齢者 の どち らか一つ にで もあてはまる人 は、その年齢 に関 わ らず高齢者 であ るとい って もよいのではなかろうか。 この定義付 け の方法 は高齢者 の居住空間 を考 えるうえ では有効 で あ り十分 な機能 を果たす と考 える。
2-2
社 会 的 高 齢 者 につ い て
多 くのサラリーマン達 は、 60才 前後 で定年退職 とい う形 を持 って、生産活動の場 である 経済社会からの撤退を余儀な くされる。 このことは、人生のおける一つの大 きなターニング ポイン トとなる。企業戦士 と呼ばれ、労働が人生の唯一の生 きがい となってしまっている我 が国の多 くの人々は、その場からの解放 を宣言され、撤退す ることを余儀 なくされることに よって様々な問題 を各々が抱えることとなる。 このような問題を抱える人々が私 の定義する いわゆる社会的高齢者である。社会的高齢者の持つ特色、問題点等 を欧米の諸外国 と比較 し た幾つかの側面か らとらえ列挙 したい と思 う。
1;欧 米人 との労働観 の相違 欧米諸国における、労働 に対する人々の一般的な認識は東縛 であ り、定年後の リタイアは 人生の解放であるととらえられている。 リタイア後の生活 は人生で最 も自由な時間であ り、 また主婦 にとっては家事労働 からの解放でもあ り、ゆとりある自らの主体的な生活 を過 ごす ことが当然であると考えられている。一方、 日本 においては労働 をするということは尊いこ とであると認識 されてお り、働 きうるかぎり働 くとい う意識が強い。
2;社 会参加 に対する意識
欧米 と比較 して、 日本 では高齢者 の社会参加 が低調 であ る。経済社会 における企業 とい う 一つの その構成単位 を社会 との唯一の アクセス としてい る我 が国の多 くの人々は、定年退職 でそ の接点 を失 うことになる。それ と同時に、地域 コ ミュニ テイー も計画なき計画 の 中 で崩 壊 され てい き、 もはや消失 しかか つてい るために、高齢者 が安定 して持 てる自分 の存在位置 としての共同体 が存在 しない。言 い換 え れば、社会参加 をす るための場 が高齢者 に対 しては 存在 しないのが現状 である とい える。今後 は、 この ような高齢者 と社会 のアクセスの新 たな る確 立 が必要 で あ ると考 え られ、 また このことは住環境 の問題 にも大 きく関連 して くるので はない か と思 われる。
3;家 族 との生活 日本 においては、子供 夫婦 や孫達 と二世代 、三世代 で同居す るとい う居住形態 が、 かな り 大 きな割合 を占め てい るわけで あ るが 、欧米 では異 なる世代 が独立 してお り、老夫婦 同志
で
生活 たの しむ、あ るいは老夫婦 の友人同志 の付 き合 い を大切 にす る とい う意識が強い。今後 の高齢者 の居住空間 を考 えるうえでその居住 形態 の問題 は最大 の焦点 に成 るのではない か と べ 思 われ る。 この点 については後 の、意識調査 の結果 や考察 の部分 で詳 しく述 たい と思 う。
4;人 間的側面 リタイア後 は、近代資本 主義社会 の 中で長年養 われてきた均質 な統 一見解 としての価値観 が、全 くといつていいほ ど無用 の もの とな り、 自分 自身のための固有 の価値観 の創造 や模索、 主体性 をもって生 きる ことが大切 になるといえ る。
5;経済 的側面 平均寿命 が男性 で約 76才 、女性 で は約 82才 とリタイア後の生活時間が長期化す る我 が 国の現状 のなかで、経済社 会、地域社会 か ら断絶 されつつ あ り、 さらに家族 の形態 も核 家族 とい ったものが主流 になる ことで共同体 としての家族 とい う基盤 が希薄 になる ことによ り、 高齢者 は経済的 な不 安 に陥 りやす くな る傾向 にある。退職金、貯蓄、年金だけが、彼 らの経 済能力 であ り他 に頼 れる ものや場所 が何 もない。 このことは精神的 に高齢者 にかな りの プ レ ッシャー をかける こととなる。今後 はこの不 安 を解消す るために、雇用就業の場 の提案確保 や、 国家規模 における衣 .食 .住 とい つた人間の生活 に必要不 可欠な三 要素 の保証 と言 うこと が今 まで以上 に必要 になって くる と思 われる。
このような問題点を抱える社会的高齢者であるが、その問題点の幾つかは新たなる居住空 間の提案 によつて解消で きると思 われ、またその比重はかな り大 きなものになってきている
と言えよう。
A.高 齢者 の健康 状態
B.高 齢 者の健康 意識
よくない 否詳(1.0%) ′
不 洋 (1.2%
(3.5%)¬
I
あ よい )
通院tて い ない 力` 自党症 状 が あ り 日常生活 に
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協
就 床 状 態 (2_2%)
影 響 が あ る (5。 1%) 資料 :厚 生省「国 民生 活基 礎調査 (昭 和61年 )」
資料 :厚 生省『国民生 活基礎調査 ' (昭 和61年 )」 (注 )入 院者 。日常 的 に就床状 態 の 者 を除 く。
グラフ 3:高 齢者 の健康 状況
13
2-3
身 体 的 高 齢 者 につ い て
高齢者 の居住空 間を考 えるうえで最 も重要な問題点 は、そ こに住む高齢者達が以下 に長期 間にわたって自立 した生活 を営 んでい くことを可能 にするか とい う点 にある。 これは、高齢 者 の身体 的機能 の低下、 いわゆる老化 の現象 と大 きく関わつて くる。先 に定義付 け したよう に、本論文 においては、介護す ることな しに自立 した生活 を送 ることが可 能 であるが、身体 的機能 に何 らかの支障 をきた してい る人 々 を前期身体 的高齢者、介護す ることな しでは生活 を営 んで行 くことの出来 ない寝 たき りの人 々 を後期 身体的高齢者 と呼 ぶ ことに してい るわけ ではあるが、実際問題 と しては この二つの高齢者 を分離 して考 える ことは不可能 で、加齢 と ともに多 くの前期 身体的高齢者 は後期 身体的高齢者 へ と移行 してい くわ けである。 ここでは、 身体的機能 の低下 の流 れを とらえ、居住 空間 にどの様 な影響 を与 え、またいかなる配慮 が必 要 となって くるのか につい て考 えてみ たい と思 う。
2-4
老 化 の概 念 に つ い て
老化 とは受精から死までの生体の構造的変化、機能的変化
(加 齢現象
:aging)を いい、時
間の経過 にともなって起 こる不可逆で退行性の性質 を持つ ものである。老化の現象 について、
1.(1962年 )は 次のような基準を挙げている。
Strechlerゎ 。
「
1普 遍性 :老化 は生命ある物全てに起 こる現象 である。 2固 有性 :老 化 は出生、成長、死 と同 じように固有の ものである。
3進行性 :老 化 は突発的なものではなく、細胞 や細胞体物質の経年的変化が蓄積 されて、 徐 々に個体 に現 われて くる過程である。
4有 害性 :老化の現象 で最 も特徴的 なものとして機能低下がある。期 のは直線的に低下 し、 死の確立は対数的に増加す る。機能低下 は予備能力の現象 をもたらし、疾病 に かか りやす くなる。 」
2-5
前 期 身 体 的 高 齢 者 と後 期 身 体 的高 齢 者 、 そ の 加 齢 との 関係
身体的高齢者の定義 については、先 に述べ たとうりであるが、 これ らの人々 と加齢の関係 はいかなるものであって、一般的に高齢者 といわれる人々の うちのどの位 の割合を占めてい
14
るのかとい うことを東京都社会福祉基礎調査報告書 (平 成 2年 度)の デー タの基づいて考 え てみたいと思う。 最初 に表 4年 齢階級別能力類型に基づいて前期身体的高齢者 と後期 身体的高齢者の高齢者 全体 に体す る比率 について考 えてみたい と思 う。その前に私 が定義す る前期、後期 身体的高 齢者 と表内 における各項 目との関係 について明記 しておきたいと思 う。表 における項 目"障 害のない高齢者"は 、私 の定義 においては身体的高齢者 とはならず、"軽 い障害のある高齢 者"が 前期身体的高齢者、"比 較的思い障害のある高齢者 "、 "寝 たきりの高齢者"が 後期 身体的高齢者 に相当するわけである。 こうしてみてみると、身体的高齢者の割合 は、 75才 以上で爆発的 に増加するが、 60才 前後 で定年 を迎える大部分の社会的高齢者 の数からすれ ば、半数 にも満 たないことが解 かる。 これは、思いのほか低 い割合 であった。 さらに 75才 以上 とい うのは、男性の平均寿命値 とほぼ一致 してお り、晩年 に老衰 とい う形 をとっている ために、後期 身体的高齢者 が増加 しているのではないかとも考えられるのである。 住宅設計を考えるうえでは、後期身体的高齢者が寝 たきりになったときの設備 の充実等の ソフ ト面での全面的な介護人 によるフォローのシステムをつ くるとい う病院建築的なことよ りも、社会的高齢者や前期 身体的高齢者 の人々がいかに長 く自立 した充実感のある生活 を送 れる空間を設計す るかとい うことや建築がその精神面、健康面 に与える影響等 を考えること のほ うが大切であると思 われる。 それでは次 に表 5、 6か ら加齢と日常生活 における行動 の関係 について考えてみたい と思 う。 これを見 るとまず目につ くのが"歩 行"、 "視 覚"に ついてである。人間の生活のなか で最 も重要な位置を示す この二つの行動 に障害を持つ人々が最も多い とい うことは、住宅設 計の大 きな鍵 になると考 えられる。例えば、今後増加すると考 えられる前期身体的高齢者 の 車椅子使用 における自立 した生活の確立等が挙げられる。様 々な身体的機能の低下が複雑 に 錯綜 しなが ら重な り合 って くる身体的高齢者、彼 らの生活 を自立 したものに導 くのはどの様 な居住空間なのであろうか。意識調査 の結果のなかから探 り出 してい きたい と思 う。
15
表 4:年 齢 階級 別動作 能力類 型 ,
'5-7●
803 比mE口 ■ “
"6■
●●
1.7
表 5:年 齢階級別総合的 日常生活動作 :"
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表 6:年 齢階級別諸機能の実態
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■
E]第 二章
意識内での理想の高齢者 の居住空間
3-1 意 識 の 中 に 何 を見 い だ す の か 1982年 「老人保険法」、 1989年 「高齢者保険福祉推進 10ヶ 年戦略」
(ゴ ール ド
プラン)の 制定以来、高齢者問題 とい うものが急速 にクローズアップされるようになってき た。国家政策の生みだした副作用 に対す る処方箋 をようや く書 きはじめたといったところで あろう。 このことにより処方箋 を読 だ大手建設会社や民間デヴェロッパーをはじめ、住宅 ∼ 産業各社 は、近代資本主義 の基盤の上に立つ病的な思考から生まれた投薬 として社会に対 し、 二世帯住宅、高齢者用ケア付 き住宅、老人ホーム等様 々な商品を世に送 りだしてきた。 しか しながら、それらの一つ一つの カタログ等を検討 したり、住宅販売会社 にいってその特色や 高齢者への配慮 についての話 を伺 うと、そのいい加減さにこちらの方が唖然 とさせられる。 某住宅販売会社 を訪れ、そ この設計担当の人と高齢者住宅 についての話をする機会 を得 るこ とが出来た。 このときの様子 について少 し書いておきたい と思 う。 この住宅 メーカーは、皆様 も御存知で全国的に活動 を展開 している企業であるが、 ここで はその会社 の名誉 のためにA住 宅販売 としておこう。私 は、 このA住 高販売 を訪れる前に、そ の会社が提案する二世帯住宅のカタログを入手 し、平面の検討 などを行 なったが、それは特 に目新 しい ものではな く、一階に親世帯 と共用空間が、三階に子世帯があるだけで、ほかは いわゆるLDKタ イプであった。 しかし、私 は平面図や立面図 といったいわゆる二次元 の図面 では伝達 されない何かがそ こにはあるのであろうと思いその席 についた。設計者 の方が席に つかれ、私 はい きな り本題 を切 り出 していった。「貴社の提案す る高齢者 のための二世帯住 宅 についてですが、高齢者 に対する配慮 としどの様 な工夫がなされているのですか。」 とい う問いに、その設計者は、「設計の段階での特別 な配慮 はな く、現場の施工段階で段差 をな くした り、手摺 りを付けた りといつたところですかね。」 といった。 この一言で私 は、その 後の会話 はす る必要がない と感 じ、そのまま席をたった。所詮 この程度なのだ。 この後幾つ かの企 業を回つたが、どれ もさほど違いのない回答 であった。床面の段差がなければ高齢者 向けの住宅、 こんなものは何 の本質的変化 ももたらさない住宅販売 メーカーのエ ゴイズムで あ り、本当に彼 らが提案 してい るものが高齢者のための居住空間であるな どと思 っているの であれば、それは住宅販売 メー カーのナルシズムである。 先 にも述べ たように、高齢者 が有効 な居住空間を持つことのできる住宅の設計 の本質は、
17
社会的高齢者 に新 しい価値観 や主体性 を見 い ださせる ことで あ り、 その必要条件 として身体 的高齢者 に対 す る生活 の 自立 をサポー トしてい くための段差 の解消 といったデ ィテール等 の 配慮 とい っものが存在 してい るのである。 そのため本論文 では、そ の辺 りの実施 レベ ルのデイテールの問題 などは扱 わず、十分条件 としての高齢者 の居住環境像 に焦点 をあわせてい きたい と思 う。 そ れ らの高齢者 に主体性 を 持 たせ る居住空 間の創造 といった本質的 な変革 を行 なうためには、大前提 としてユーザ ー側
の意識を知 った り、人間が持つ理想 あ高齢者の居住空間像 の探求を行 なう必要性があるので はなかろうか。人々の意識のなかでの自らが高齢者 になったときの理想 の高齢者 の居住空間 とは一体 どのようなものであろうか。それは現在住宅販売メーカーなどが提案 している種 々 の ものと一致す るのであろうか異なるのであろ うか。様 々な住宅販売メーカーの提案がでて きた この辺 りで、一度それを吟味 してみるとい う必要性があるのではないかと思 われる。設 計者 の設計者 による設計者 のための住宅設計 は、 この ぐらいにして、ユーザー を主体にした 設計 というものをそろそろ考 えなければならないであろう。 これこそが社会的高齢者 が新 し い価値観や主体性を見いだすための方法 としてふ さわしいのではないのではなかろうかと、 私 はそ う考 えている。それは、将来の高齢者 の居住空間の一般解 であ り、また特殊解 を創造 する際の重要なベースにな りえるのではなかろうか。
3-2
意 識 調 査 の方 法
:│、 千葉、埼玉、茨城、群馬 といつ 本調査 は平成 4年 7月 ∼ 9月 にわたって、東京、神奈り
た関東一都五県を中心 とするいわゆる首都圏 に在住及び勤務する 10代 ∼ 80代 の男女計 5
46名 を対象 に無記名で実施 した。サ ンプルの抽出は基本的 には無作為抽出なのであるが、 調査項 目が量的 に多 く街頭 での調査が不可能であつたため、巻末に示す各企業、学校、法人 などに協力 を依頼 させてい ただいた。
3-3
本 調 査 に お ける特 記 事項
特記事項 1;本 調査結果 では、集計の都合上、及び一般の企業の定年が 60才 であること を考慮 し、 60才 以上が社会的高齢者 に該当す ると判断 し、高齢者 を 60才 以上の全サンプ ルと定義 している。
18
特記 事項 2;(1)年 代 :年 代 は数値 をその まま用 い る もの と し、 10才 毎 に区分 す る も の とす る。
(2)性 別
:男 性 はM,女 性 はWで 表記す る もの とす る。
(3)地 域
:地 域 の 区分 は東京 とその他 の県 で ある地方 との三分 と して表記す る もの とす る。
(4)そ の他 の区分 は以下に示す もの とし、表記 はアル ファベ ッ トで行 な う。 記号一地域一高齢者 との同居、別居―住 宅 の条件
A:東京在住一高齢者 と同居一持 ち家 B:東 京在住一 高齢者 と同居一賃貸 C:東 京在住一 高齢者 な し一持 ち家
D:東 京在住一 高齢者 な し一賃貸 E:地 方在住一高齢者 と同居一持 ち家 F:地 方在住一高齢者 と同居一賃貸
G:地 方在住一 高齢者 な し一持 ち家 H:地 方在住一 高齢者 な し一賃貸
3-4 項目
意 識 調 査 結 果 とそ の 考 察
1:居 住 形 態 に つ い て
家族内における共同体 としての意識が希薄 にな り、各構成者が自立性 を高めてい く家族関 係のなかで、人々は自らが高齢者 になったときにどの様 な居住形態 を希望 しているのであろ うか。年代、性別、地域 によって、その差異はいかなるものか、また加齢による身体的機能 の低下 との関係 はどのようなものなのであろうか、とい うことについて考えてみたいと思う。 人々は何 を判断の基準 として、自らが高齢者 となったときの理想の居住形態 を選択 してい るのであろうか。人々が意識のなかに存在させる高齢者の居住形態像 の源 となるものは何な のであろうか。 この問題 を解明することは、今後我が国が迎える超高齢化社会 における有効 な居住形態 を探るうえで重要な位置を占めると思われる。 そ こで、意識調査 の結果 をベースにその辺 りのことについて考 えてみたいと思 う。そ こで まず最初に、調査対象の現状 と健康 な状態の高齢者 の理想 の居住形態 について着 目してみる
19
ことにする。 表 7:健 康 な状態 における高齢者 の理想の居住形態 サ ンア ル 名
子 世 市 と同 E そ の 他
夫婦 のみ
単 身
計
M東 京
14敏
43%
43%
0%
10-MIL方
1 20rt
600ro
290ro
oOr。
10‐
7
00り b) ooOr。 )
0%
10-W地 方
0吸
l ooOr。
oOr4
フn_M責 章
60rO
570ro
380rl
00/1
53
ooOr。
1
20‐ M3L方
007o
440/o
55%
0% 16
000/●
l
20‐
W東 京 20‐ W地 方
1007o
64%
2301
40ra
000/● 】
oOrO
760ro
24%
0% 42 (1000/ol
30湘陳 京
10%
260ro
oOr。
39
009b)
30‐ MHL冑
5% 7%
64% 54%
41 0ro
oOr。
39
(1 0007ol
579r。
360/o
oOr。
14
009b〕
59% 44% 67%
29% 44% 31%
0% 18 0%
(1009b〕
1 1 0rO
740ro
160/o
oOre
307o
459rO
M東 京
oOr・
50-M地 方
30/1
430rl
30‐
W東 京
30-W地 方
1 20rl
凛
lq陥
`0-M童 40‐ M3L方
2%
W東 京 40‐ W地 方 40‐
50‐
50-W東 京 50‐
W地 方
60‐
M童 東
0% 0% 0%
60-M地 方 70‐
M3L方
70‐
W地 方
50%
30‐
M地 方
0%
100ワ bl
009b)
oOrc
0007o)
19
ooOr。 )
450ro
60ro
800rO
200/o
00/o 10
(1000/o〕
530/o
450/o
oOr。
1 40ro
290ro
1 40ro
1000/o
Oqん
oOr。
100%
oOrc
007o
1
600/o
400ro
oOr。
5 (1 000Jr。
500rO
500/●
oOr。
12
50%
0%
oOr。
ooOr。 〕
ooOr。 〕
7
(1 0007ol 1000/o)
0% oOrO
l ooOr。
10007o〕
000/o)
1
c:男 一女比
表 7d:若 年層一 高齢層比 夫婦 の み
単身
子 世 ■ と 同 選 その 他
書年 ■
7蹟
600rr。
古齢 者 層
5鴨
50%
EI
38
170bl
331
160り
b〕
32% 45% 119
32 (1咽
`32161
20
計
0麟 22
〕
〔 1000/o)
表 7b:東 京一 地方比
サ ンフ ル 名
)
1000/●
1100り
b〕
11 000rol
554 1100り bl
調査結果から以下に示す ような特徴が存在することが見 えて くる。
1)単 身
(ホ
ーム、施設 など)と い う居住形態 に見 られる特徴
老後 の健康 な状態での居住形態 として単身 を選択する人 は、全調査対象 の中で現状の約 1
7%に 対 して、約 7%と 減少の傾向 にある。年代、性別、地域による差異 も特 に見 られない。 (サ
ンプルが極端 に少な く、特殊 な例はそれに近似するサ ンプル と比較 して考慮することと
している。)し か しなが ら、その中でも特質 してあげられるもの としては、他の各サ ンプル が現状 よりも意識調査の結果の比率あ方が低 いのに対 して、 40代 、 50代 の女性の比率だ けは現状の三倍近い人々が単身を希望 していることである。 これ も女性の 自立 という現代家 族事情 をよく示 しているものと思われる。
2)一 世帯 とい う居住形態 に見 られる特徴 老後 の健康 な状態での居住形態 として一世帯を選択す る人は、全調査対象の中で現状の 約 69%に 対 して、約 60%と やや減少の傾向 にある。年代、性別、地域 などによる差異 は 特 に見 られず、全体的に現状 よりも意識内における比率が若千低 い といった感 じである。
3)二 世帯 とい う居住形態 に見 られる特徴 老後の健康 な状態での居住形態 として二世帯 を選択する人 は、全調査対象の中で現状の 約 12%に 対 し、約 31%で 増加の傾向にある。特徴的なのは二世帯とい う居住形態が現状 では東京 における比率が地方 に比べて高いの に、意識調査結果では、それが逆転 し、地方の 方が東京 に比べて高い とい うことであろう。 ここで話 を本題 に戻 し、何 が理想 の高齢者 の居住形態 を決定す る うえでの因子になってい るのかとい うことを考えると、意識調査 の結果 から一つの方向が見 えてくる。意識調査 の結 果 と現状の間には、全体 を通 してみればパ ラレルな関係が存在 し、多少のズレこそあれ、そ の差 は 20%前 後 といったところであろう。つ まり、人間の意識を決定する大前提 には、現 在 の彼 らの生活 または家族形態 とい うものがあ り、 80%近 くの人々は、その現在の居住形 態のまま自らの老後を送 ると考 えているとい うことが可能であろう。つま り、人々の意識を 操作す る基盤 には常 にそれ らの人々の生活 (生 き方)が 背後 に存在 し、何 らかの判断 を追ら れたときには当然それらの様 々な事象
(因 子)力 '関 与 して くるわけである。特 に今回の質問
のように居住形態 といったとても生活に近い部分 の問題であ りなが ら、高齢者 というあまり 実感のわかない問題 に対す る回答 としては、自分 にとって現時点でもっとも身近 な (一 般的 な)形 態を選択す ることとな り、今回の意識調査結果で示 されるような、現状 と意識のパ ラ
●´
レルな関係 とい うものが生まれたのではないかと考 える。 このような全体的にはパ ラレルな 関係が存在す る動 きの中では、その他 の意識の増加 や減少 といったパ ラレルな対応以外の動 きを見 せている傾向の中に新 たなる意識が見 いだされるのではなかろうか。 次 に考えたいのは、健康 な高齢者 は実 は私 の定義す るところの社会的高齢者であ り、そこ には人生の一つの大 きなターニ ングポイ ン トとしての精神的転機 (定 年退職)力 !存 在する。 これが唯一若年層 と高齢者 を区分 している条件 となっているわけであるが、精神的転機 は人 々の意識にどの様 な影響 を与 えるのかを若年層 の意識 と高齢者の意識との比較によって考え てみたいと思 う。 表7dの 結果から以下のような特徴 が見受け られる。
1)単 身
(ホ
ーム、施設など)と い う居住形態 に見 られる特徴
若年層 も社会的高齢者 もほぼ同率の 5%前 後であ り、精神的転機 による影響 は、ほぼ見 ら れないといえる。
2)一 世帯 とい う居住形態 に見 られる特徴 老後 の社会的高齢者時の理想 の居住形態 として、一世帯を選択 した人は、若年層 で 59%、 社会的高齢者 で 50%、 全体 で も60%と 高い比率になっている。 しか しながら、若年層 と 社会的高齢者 の意識のあいだには約 10%の 差異が認められる。
3)二 世帯 とい う居住形態 に見 られる特徴 老後 の社会的高齢者時の理想 の居住形態 として、二世帯を選択 した人は、若年層 で 32%、 社会的高齢者 で 45%と なってお り、その間には約 10%の 差異が認められる。 これ らの特徴 から精神的転機が人々の意識に与える影響を考えると、精神的転機である定 年退職等の社会からのある種 の断絶 は、彼 ら社会的高齢者 に不安を与える。その結果、彼 ら は社会 との新 たな接点 をもつために自分 の位置す ることが可能なコミュニティー
(共 同体)
を欲す る。 このことが、若年層 と比較 したときに二世帯 とい う居住形態の割合が高い理由で あると考えられる。 それでは次 に、 もう一つの人生の大 きなターニングポイ ン トである身体的転機
(身 体的機
能の低下、加齢、寝 たきりなど)力 =人 々に与える影響 について考 えてみたいと思 う。
表 8:身 体的高齢者時 における高齢者 の理想 の居住形態 (介 護有) サ ンア ル 名
子世 市 と同 居 そ の 他
夫婦のみ
単 身
計
10-臓 京
570rc
290/●
1 40ro
oOrc
7
(1000/o)
10-Ⅳ地 方
16吸
480rO
360ro
oOrc
50
10-W地 方
500rc
00/o
500rO
00/c
{100°rO) 100ワ b〕 〔
20-l山 東京
250rc
380/o
370rO
00/K
52
(1 000rO)
270rc
400/o
330rO
oOrc
15
(1000/c
1 80rc
520rO
300ro
oOrc
36
(1000/o)
160/t
500rO
340/o
oOrc
44 {1000/C
30-臓 京
32吸
390rO
290ro
00/c
41
30-M距 方
240/4
390ro
370ro
oOrc
41
(100° rO〕
30‐ M向に1に
36074
1 40ro
500rO
oOrt
14
(1 000ro)
W地 方
390/1
220/o
390/o
oOrt
18
(1000r● 〕
220rc
440ro
330ro
oOrc
18 42
(1 000ro〕 (1 000rO〕
20-M暖 1:な
20-W東 京 20-W地 方
30‐
40-陳 京
(1 000rO)
1000/0) 〔
40-M距 ュ :な
2 1 0rc
520/o
260/o
oOrO
40‐ ヽ ″■〔 コ に
150/c
450ro
400/o
oOrO
20
40‐ W地 方
110/c
430/o
460rO
00/o
28
1000rol 〔
50‐ M瞭 口貢
l oOrc
700/o
200/o
00/1
10
(1000/01
50-M暖1:な
70rO
580rO
350/1
00/1
43
50-W東 京 50-W地 方
290/c
290/o
430ro
oOrc
200rc
800rO
oOrO
00/c
7 5
1 000rol 〔 (1000rO (1000ro
l ooOr。
00/●
00/c
1
(100° rO)
00/c
6
1000/● ) 〔
60‐ M瞭 口彙
oOrc
60-M地 方 70-脚也方
1 70rc
330/●
500rO
220rt
330rO
440rO
oOrc
9
(1000rO)
70-W地 方
330/4
660/o
00/Q
oOrc
3
(1000/● ゝ
1000/o
00/c
1
(100° rO)
oOrc
oOrc
30-M暖 1:庁
oOrc
BO― Wn_方
l ooOrO
0% oOr。
(1000/o)
表 8b:東 京一 地方比 サ ンア ル 名
子 世 帯 と同 居 そ の 他
夫婦 の み
単 身
oOr。
236 (1 000ro)
460rO
350rc
oOr。
308 〔1 000ro〕
1450ro) 186
(340rol 0
1007o)
544 (10007o〕
東京
430ro
地方
190/c
計
115
(210rOI 243
計
330rc
240ro
表 8c:男 ― 女比 サ ンア ル 名 女 計
子 世 帯 と同居 そ の 他
夫婦 の み
単 身 2 10ro
450rO
2 1 0rc
440/o
115 12107o) 243
330/o 360rO
(450/o) 186
(340rOl 0
計 oOrO oOr。
loOrol
336{1000/0) 208(1000/o) 1000ro〕 544 〔
表 8d:若 年層一高齢層比 サ ンア ル名
若年層 高齢者層 計
115
子 世 市 と同 居 そ の 他
夫婦 のみ
単 身
計
2107o
450ro
3407o
oOr。
523
240rl
380ro
380/o
00/o
21
(4507o〕 186
(340ro〕 0
1210rOI 243
23
(00/o)
1 000ro) 〔 (1000rOl
544 `1 000ro〕
表 9:身 体的高齢者 時 における高齢者 の理想 の居住形態 (介 護無) サ ンア ル名
夫婦 の み
単 身
子世 帯 と同 届
その他
計
10-M東 京
6707o
007o
330rG
oOr。
6
(1000/●
10‐ M地 方
570/o
2907o
140/G
oOr。
49
(1000/0〕
W地 方
l ooOr0
007o
oOrO
00/o
2
(1000rol
20‐ M東 凛
460ro
250rO
290rO
oOr。
52
{10007ol
20‐ M地 方
4007o
200ro
4007o
oOr。
15
(1000/o〕
W東 京 20‐ W地 方
570ro
150/o
2807o
oCr。
Bl
(1000/0〕
4907o
1 30ro
380ro
oOr。
45
(1000rol
30-M東 京 30-M地 方
480ro
250/o
280/o
oOr。
40
(1000/o〕
4707o
1607o
3707o
0070
30-W東 京 30-W地 方
540ro
807o
380/o
007o
38 13
(1000rol (1000rO)
7 1 0ro
120/o
1 80ro
oOr。
17
(1000rol
40-M粛 口え
580ra
110r。
320ro
oOr。
19
40-M地 方
3507o
2807o
3807o
oOr。
40
(1000rl
40‐ W東 京 40-W地 方 50-M東 京
530/1
2107o
260ro
oOr。
19
(1000/0)
300rl
oOr。
700/o
007o
20
(1000rO)
450/c
270ro
270ra
oOr。
50‐ M理 3:な
480rc
150/o
380/o
oOr。
50‐ Ⅵ内蔵京
500rc
1 30ro
380ro
oOr。
50-W地 方
800rc
oOr。
2007o
oOr。
60‐ M東 京
l o oOr・
00/o
oOrc
oOr。
60‐ M地 方
330rt
330/o
330ra
007o
70‐ M地 方
300ro
l oOrO
600rc
oOr。
70‐ W地 方
3307o
3307o
330ro
30-M地 方 30-W地 方
00/o
00/o
l ooOr。
l ooOrO
oOr。
oOr0
00/o
10‐
20‐
│
10007o〕 〔
1
1000/o) 〔
40
(1000/0)
3 5
(1000ro (1000rO
6
(1000rO)
oOr。
10 3
(10007o) (10007o)
oOr。
1
(1000/o〕
1000rO) 〔
(10007o)
表 9b:東京一 地方比 サ ン ア ル名
1807o
470rO
地方
269
2907o
180/o
520/o
東 京
計
子 世 帯 と同 居 そ の 他
夫婦のみ
単 身
(500ro〕 98
(180ro) 175
計 oOr。
350/o
oOr。
{320ro〕
(oOr。 )
250 (10007o) 292 (10007o) 542 (10007o}
表 9c:男 ― 女比 サ ンア ル名
子 世 帯 と 同 層 そ の他
夫婦 の み
単身
計
男
460ro
220ro
320ro
oOr。
325 (1 000ro)
女
540/o
1 20ro
330ro
00/o
217 (1 000ro)
計
269 (500rol
(oOrc)
542 (1 000ro)
98
(1 80rO)
175
(3207o) 0
表 9d:若 年層一高齢層 比 サ ンア ル名
夫婦 のみ
単身
若年層
500rO
1 80ro
高齢者層
360ro
1 80ro
計
269
(500ro〕 38
子 世 帯 と 同 居 そ の他 320ro 450rc
(180/ol 175
24
(320rol 0
計 oOrO 520 (1 000ro〕 oOrO loOrol
22
(1 000ro)
542 〔 1 000ro)
表 10:加 齢 による身体機 能 の低下 と居住形態 の関係 (単 身) サ ンア ル名
健康 な状態
現状
寝 た き リー 有 寝 た き リー 無
10刊 東 京
140/c
140/o
570ro
670rO
10‐ M地 方
1 60ro
570/c
190/c
1 20ro
10‐ W地 方
oOrc
00/o
500ro
1000/c
20‐ M口 に1に
400ro
60ro
250/o
4607o
M地 方
290ro
00/o
270/o
400/o
100/o
180/o
570/0
20‐
20‐ VV】 に1に
330ro
20‐ W3L方
50/o
00/o
1 60ro
490ro
陳 京
210/o
100/o
320/o
480/o
1 40ro
50/o
240ro
4707o 5407o
30‐
30-M地 方 30-W東 京 30-W地 方
1 40ro
707o
360ro
1 20ro
1 20ro
390ro
7 1 0ro
臓 京
50ro
110/o
220/o
580ro
40‐ L● L方
50/o
20ro
2 1 0ro
350rO
40-W東 京 40‐ W地 方 50‐ M東 京
60/o
11070
150/o
530/o
30/o
30/0
110r。
300/o
00/o
00/o
l oOr。
450ro
40‐
50‐ M堤 ュ :な
100/o
30ro
70/o
480/o
50‐ W東 京
250/o
430/o
290/c
500/o
50‐ WIL方
oOr。
oOr。
200ro
800/o
60‐ M踪 口歳
oOrc
oOr。
007o
1000/1
60-M興 〕:ケ
007o
00/o
170/o
330ro
馳 方
oOr。
oOr。
220/o
300/o
70。 W地 方
670ro
500rO
3307o
3307o
80-馳 方
oOr。
oOr。
oOr。
00/o
80‐ W地 方
00/o
00/o
l ooOr。
1000/o
70‐
表
11:加 齢 による身体機能 の低下 と居住形態 の関係
サ ンア ル 名 10‐ M東 京
健 康 な状 態
現状
430ro
(一 世帯 )
寝 た き リー
寝 た き リー 無
430/o
2907o
00/o
10‐ M地 方
690ro
600ro
4807o
290Fo
W地 方
l ooOr。
1000/o
00/o
oOr。
20‐ M東 京
500/o
570ro
380/o
2507o
20‐ M地 方
5907o
4407o
4007o
200/o
20‐ W東 京
550/0
640ro
520ro
15%
20‐ W地 方
760ro
760/o
5007o
1307o
250/0 1607o
10¨
30‐ M東 京
6607o
640/o
390/o
30。 M地 方
860ro
540rO
390/o
30‐ W東 京
8607o
570ro
140/o
80/o
30‐ W地 方
7607o
5907o
220/o
120/o
M東 京 40‐ M地 方
7407o
4407o
4407o
1107o
8007o
670ro
520/o
280/o
40‐ W東 京
780/o
740/o
450/o
210/o
40‐ W地 方
760/o
450/o
430/o
00/o
50‐ M東 京
500/o
800/o
700/o
2707o
50‐ M地 方
790/o
530ro
580/o
1 50rO
50‐ W東 京
630ro
140/o
290/o
1 30rO
W地 方
l ooOr。
l ooOr。
800/o
00Fo
60‐ M東 京
10007o
l ooOr。
l ooOr。
00/o
60‐ M地 方
1000/o
600/o
3307o
330/o
70‐ M地 方
6707o
500/o
330/o
100/o
70… W地 方
330/o
500ro
66070
330/o
80‐ M地 方
oOrO
oOr。
00/o
00/o
W地 方
1000/o
007o
00/o
007o
40‐
50‐
80。
26
表 12:加 齢 による身体機 能 の低 下 と居住形態 の 関係 (二 世帯 ) サ ンア ル名
寝 た き リー 有 寝 た き リー 無
健 康 な状 態
現状
10-M東 京
430ro
430ro
140/o
330ro
Ⅳ地 方
1 20ro
290/o
360ro
140/o
0/o
口
500rO
00/o
10‐
10-W地 方
oOr。
20-M球 []煎
80ro
380/o
370ro
290/o
20‐ M理 1:な
60ro
560ro
330ro
400ro 2807o
380ro
W東 京 20‐ W地 方
50/o
230ro
300/o
190/o
240ro
340ro
コ 30‐ M疎 【 歳
1307o
260ro
290/o
280/o
30-M地 方 30-W東 京
00/o
410/o
370/o
370/o
20‐
oOr。
360ro
500/o
380/o
W地 方
1 20ro
290/o
390ro
1 80ro
40-M]に 1に
210/o
440/o
330/o
320ro
40-M地 方 40-W東 京 40-W地 方
150/o
310/o
260/o
380ro
170/o
1 60ro
400/o
260/o
1 70ro
450ro
460/o
700ro
順 京 50-Ⅳ日し :な
500rO
200ro
200/o
270rO
l oOr。
450/o
350/o
380rO
50-W東 京 50-W地 方
00/o
290/o
430/o
380/o
00/o
oOr。
oOr0
200ro
コ 60-M疎 〔 歳
00/o
00/o
oOr0
00/c
60-MjL:な
00/o
400ro
500ro
330/o
70-M地 方
580/o
500ro
440/o
600ro
oOr。
oOr。
00/c
330ro
l ooOr。
l ooOr。
l ooOrO
1000/o
oOr。
l ooOr。
00/c
oOr0
30‐
50‐
70¨ W地 方
80-M渕 1:な
80-W地 方
27
二 世帯
目
身体 的高 齢 者 時
(介 護 無 一世帯
□
)
身体 的商 齢 者 時
(介 護 有
)
■ 社 会 的高 齢 者 時
単身
0
20 10∼ 12 グラフ
40 60 80 100(%) :高齢者 の理想 の居住形態 の推移
二 世帯
国
(東 京 )
身体 的高 齢 者 時
(介 護 無 ―世帯
□
身体 的高 齢 者 時
(介 護 有
単身
0 グラフ 10∼
20 40
60 80 100
■
)
)
社 会 的高 齢 者 時
(%)
12:高 齢者 の理想 の居住形態 の推移
二 世帯
(地 方)
目 身 体 的商 齢 者 時 (介 護 無
)
□ 身 体 的高 齢 者 時
―世帯
(介 護 有 ) ■ 社 会 的商齢 者 時
単身
0
20 40 60 80 100 (%) グ ラ フ 10∼ 12 :高 齢者 の理想 の居住 形態 の 推移
28
(若 年層 )
二世帯
目 身体 的高 齢 者 時 (介 護 無 )
一世帯
□ 身体 的高 齢 者 時 (介 護 有 ) ■ 社 会 的高 齢 者 時
単身
0
20 40 60 8σ 100(%) の の グ ラフ 10∼ 12:高 齢 者 理想 居住 形態 の推移
(高 齢層 )
二世帯
目 身体 的高 齢者 時 (介 護 無 )
一世帯
□ 身体 的 高 齢 者 時 (介 護 有
■ 社 会 的高 齢 者時
単身
0 グ ラフ
)
20
40
10∼ 12
60 80 100 (%) :高 齢者 の理想 の居住 空 間の推移
(男 )
二世帯
圏 身体 的高 齢者 時 (介 護 無 )
―世帯
□ 身体 的高 齢 者時 (介 護 有
単身
)
■ 社 会 的高 齢 者時
0 20 40 60 80 100 (%) グ ラ フ 10∼ 12 :高 齢者 の理想 の居住空間の推移
29
(女 )
表 13:精 神的転機 による理想の高齢者 の居住空間 に対す る意 識 の変化 サ ンア ル 名
―世帯
単 身
その他
二世帯
計
534 (1000/o}
若 年層
70ro
590/o
320/c
10/c
社会 的高齢者
50ro
500/o
450/o
oOrc 22
(1 000ro〕
表 14:身 体的転機 による理想の高齢者 の居住空間 に対す る意識 の変化 サ ンア ル 名 ● 条 件 現 状
社 会 的高齢者 身体 的 高 齢 者 (介 護 有 ) 身体 的 高 齢 者 (介 護無 )
―世帯
単 身
その他
二世帯
1 70rc
690ro
120/o
20/o
70rc
600ro
310/o
20ro
2 1 0rc
470rl
320ro
oOr。
500rc
1 80rl
320ro
oOr。
このような観点から調査結果を分析す ると以下のような特徴 が見 られる。
1)単 身
(ホ
ーム、施設な ど)と い う居住形態 に見 られる特徴
老後 の身体的高齢者時 (特 に後期 )の 理想の居住形態 として単身を選択 した人は、介護者 がいる場合 で 21%、 いない場合で 50%と 社会的高齢者時の 7%と 比較すると爆発的な増 加 を示 している。
2)一 世帯 とい う居住形式 に見 られる特徴 老後の身体的高齢者時 (特 に後期 )の 理想の居住形態 として一世帯を選択 した人は、介護 者がいる場合で 47%、 いない場合でも 18%と 社会的高齢者時の 60%と 比較すると減少 傾向 にあるが、介護 してくれる人さえいれば社会的高齢者時 と同様 に一世帯の居住形態を継 続 したい と考 える人が多 く、介護 して くれる人がいないために自立 した生活が出来なくなる ことによ り新たなる居住形態を見いだす必要性 に迫 られて しまうという人が多い ように見受 けられる。
3)三 世帯 とい う居住形態 に見 られる特徴 老後 の身体的高齢者時 (特 に後期 )の 理想の居住形態で二世帯を選択 した人は、介護者の ある、なしに関わらず 32%で あ り、社会的高齢者時も31%と 安定 しているといえる。 こ れは、二世帯の場合、子世帯が介護者 として常に存在 し、自立 した生活が不可能になるとと いった事態 に落ちいることがないことに起因 しているといえる。 このような結果から、身体的転機が人々の意識に与える影響 は、介護者の有無 によっても 大 きく変化 し、基本的には健康 な状態のときと同 じ居住形態 を望むが、身体的機能が低下 し、 自立 した生活が出来なくなったときには、介護者が存在す る場合 には、特 に問題 はないが、
30
いない場合 には、新 たなる生 きるための居住形態 を探すといった傾向が見 られるといえる。 様 々な角度から高齢者 の理想の居住形態 を分析 してい くと、一世帯からホーム、施設等単 身への移行 と二世帯 とい う大別 して二 つのタイプの傾向があるといえる。
31
項 目 2:居 住 形 式 に つ い て 日々我々は、一戸建 て、集合住宅等様 々な形式をもって生活 を営んでいる。それらには、 各々短所、長所がある。高齢者 が自立 した人間として有意義 な生活 を送るためには、 どの様 な居住形式が最適 であるのだろ うか。人々の意識の中 にある高齢者 の理想 の居住形式を社会 的高齢者から身体的高齢者へ とい う加齢現象 との関係 をふまえた うえで考えてい きたい と思 う。 表 15:健康 な状態における高齢者の理想の居住形式 サ ンア ル 名
ホ ー ム等施 設 ―戸 建 て
10-M 10-W
その他
集合住宅
計
20/o
800/o
180/o
00/o
oOr。
500/o
500ro
oOr。
1 (100° /0} (1 000rO)
20‐
M
10r。
880ro
l oOrO
00/o
9
20‐
W
40/o
880ro
80ro
00/o
13(1000/0)
30‐
M
70/o
800/o
130/o
00/o
5
(1000/0)
30ro
830/o
1 30rc
oOrOl
1
(1000/o)
90r。
7 1 0ro
200/o
oOr。
6
(1000/o}
40ro
630ro
330rc
oOr。
8
60/o
780/o
160/c
00/o,
1
(1000/o) 〔 1000/o)
5
(1000/o)
30‐
W
M 40-W 50‐ M 50-W 60-M 70‐ M 40‐
│
`
(1 000ro)
00/o
600/o
400/c
oOr。
1 70ro
500rO
330rc
00/ol
oOr。
1000/o
00/c
oOr。
W
oOr。
1000/o
00/c
oOr。
(1000/o)
80‐ M
oOr。
1000/o
oOrc
00/o
(100° /0)
W
00/o
70‐
80‐ 計
23
(40/o)
(1 60ro) 0
2
(1000/o}
00/o
(1000rO)
(oOrO)
542(1000/0
oOrO
l ooOr。
434 (1000/o) 85
(100° /0}
表 15b:男 一女比 サ ンア ル 名
ホ ー ム等 施 設 一 戸 建 て
そ の他
集合住宅
計
男
507o
8007o
1 50rc
oOrc
331 (1 000rO)
女
307c
8007o
1 70rc
oOrc
211
計
23
140rol
434
(8007o) B5
(1607o) 0
(007o〕
1000/● 〕 〔
542 (100070)
表 15c:若 年層一高齢層比 サ ンア ル 名
ホ ー ム等 施 設 一 戸 建 て
そ の他
集合住 宅
計
若年 層
40ro
800/o
160/o
oOr。
吉齢者層
50/o
860ro
l oOrO
00/o
計
23
140/o)
434
{800ro) 35 (1 60ro)
32
D
(oOr。 }
521 (1 000rO) 21 {1 000rO) 542 (1 000ro)
表
16:寝 た き りの状態 における高齢者 の理想 の居住 形式
サ ンア ル名
ホ ー ム 等 施 設 ―戸 建 て
M 10-W
10‐
(介 護有 )
その他
集 合 住宅
計
140/o
750/o
1 20rc
00/ol
00/o
500ro
500rc
oOrOI
9
(1 000rO) (1 000ro)
(1000/o)
M
170/c
770/o
60/o
oOr。 │ 5
20-W
200rO
720/o
80ro
00/o
10(1000/o) 6 (1 000ro)
20‐
M 30-W
1 70rO
670/o
1 60rc
00/0
2 1 0ro
700ro
l oOrc
00/ol
9
(1 000rO)
40-M
220/o
650/0
90/o
40/o(
5
(1000/o〕
40-W
110/o
620/o
210/c
60/ol
7 (1000/o)
50-M
1 60ro
670/o
l oOrc
60rOt
9
(1000/o}
230/o
460/o
300rc
00/o
3
(1000/o〕
200rO
400/o
400/c
00/ol
1
(1 000rO)
30‐
50‐
60‐
W M
(1000/o)
70-M
90r。
910r。
00/c
00/o
W
330/o
670/o
oOrc
oOrol
(10007o)
oOr。
1000/o
oOrc
00/o
(1 000rO)
00/o
1000/o
oOr。
oOr。
(1 000rO)
70‐
30-M 30-W 計
91 (1707o〕
365
(690/o)
62
(120/o) 8
(20/o}
526
{1000/ol
表 16b:男 一 女比 サ ンア ル名
ホ ー ム 等 施 設 ―戸 建 て
そ の他
集合 住宅
計
男
1 70rl
7 1 0ro
110r。
20ro
321(100° rO)
女
1 80ro
670ro
1 30ro
10r0
205
計
31 (170ro)
(690/o) 62
{120/o) B
365
(20ro)
(1 000ro)
526 (1 000ro)
表 16c:若 年層一高齢層 比 サ ンア ル名
ホ ー ム等 施 設 ―戸 建 て
そ の他
集合 住宅
計
若年層
1 70ro
690ro
1 20ro
20ro 505 (1 000ro〕
高齢者層
1 40ro
760/o
100/o
oOrO
計
31 (170rol 365 (6907o) 62 {120/o)
33
B
(207o)
21 (100° rO) 526 (1 000ro)
表
17:寝 たきりの状態 におけ る高齢者の理想 の居住形式
サ ンア ル 名
ホー ム等施設 ―戸建 て
10-M 10-W 20-M
590/o
(介 護無) その他
集合住宅
計
160/o
250r0
00/o,
6
(1000/o)
1000/o
00/o
00/o
00/o
(1000/o〕
460/o
460/o
80/o
00/o
5 (1000/o)
680/o
250ro
40/c
30ro
11 (1 000rO)
610/o
3407o
50/c
00/o
7
(1000/o}
W
820/o
140/o
oOrc
40ro
8
(1 000ro)
40-M 40-W 50-M 50-W 60‐ M 70‐ M 70-W 80‐ M 80-W
500rO
380/o
110r。
20ro
6
(1000/c)
640ro
200/o
90/o
70ro
5 (1 000ro)
280/o
240/o
440/o
40/o
0
(1000/o)
750/o
1 70rO
80ro
00/o
2
(1 000rol
20-W 30-M 30‐
(1000/ol
200ro
200/o
400/o
330ro
670rO
00/o
00/●
(1 000rO)
330/o
670/o
00/o
00/o
(1000/o)
1000/o
00/o
00/o
oOr。
(1 000rO)
l ooOr。
oOr。
00/o
oOr。
{110/ol
(20/o
(300/o) 57
(570/o) 155
298
計
200/o 5
(1000/o)
521
(1000/o
表 17b:男 一女比 サ ンア ル 名
ホー ム等 施 設 ― 戸 建 て
その他
集合住宅
計
319 (1000/o)
490rc
340ro
1 50ro
10/o
女
730/c
230/o
50/o
40/o
192 (1 000ro)
計
298 (570/o)
(300/o) 57 (1 10rO)
(20/o)
521 (1000/o)
表
155
17c:若 年層一 高齢層比
サ ンア ル 名
ホーム等施設 一戸 建て
若 年層
5807o
290/o
高齢者層
370ro
470ro
計
298 (570rO) 155
その他
集合住宅
(300rc
110r。
50ro
1107o
57
計 20ro
(110/0)
(207ol
502 (1 000ro) 19
(1000/o)
521 (1 000rO)
表 18:加 齢 と理想 の高齢者 の居住形式 の関係 現状
007o
5 1 0rl
4507o
30/●
549 {1 000rO)
社 会 的高 齢 者
40rc
8007o
160/o
oOr。
542{1000/0)
)
1 70rl
690ro
1207o
207o
526 (1 000ro)
)
570rl
3007o
110r。
20rc
521 (10007o)
身 体 的高 齢 者 (介 護有 身 体 的 高 齢 者 (介 護 無
34
身体 的高 齢 者 時 介護無
目 その他
)
圏 集合住宅
身体 的古 齢 者 時 介護有
□ 一戸建て
)
■ ホーム等施設
社 会 的高 齢者時
(%)
(男 )
身体 的高 齢者 時
(介 護 無
0
グラフ 18b:高 齢者 の理想 の居住形式 の推移
0
0 10 20 30 4050 60 70 8090
圏 その他
)
国 集合 住宅
身体 的高 齢者時 (介 護 有 )
□ ―戸 建 て ■ ホー ム等施設
社会 的高齢者時
0 10203040506070 809010 0
グラフ 18b:高 齢者 の理想 の居住形式 の推移 (女 )
35
(%)
身体 的高 齢者 時 (介 護 無 )
目 その他 圏 集合住宅
身体 的高 齢者 時
(介 護 有
□ 一戸建 て
)
■ ホ ーム等施設
社会 的高 齢者 時
0
20
40
60
80 100 (%)
表 18c:理 想 の高齢者 の居住形式の推移 (若 年層) 身体 的高 齢 者 時 (介 護 無 )
目 その他 圏 集合住宅
身体 的高 齢 者 時 (介 護 有 )
□ ―戸建て ■ ホーム等施設
社 会 的高 齢 者 時
36
0
表 18c:理 想 の高齢者 の居住形式の推移 (高 齢層)
0
708090
︲
0 102030405060
(%)
意識調査 の結果から以下に示す ような特徴が見受け られる。
1)ホ ーム、施設 などとい う居住形式 に見 られる特徴 ホーム、施設な どとい う居住形式 は、高齢者固有の ものであるが、社会的高齢者時には 約 4%と そのユーズはきわめて低 いことが解 かる。身体的高齢者時 でも、介護者がいる場合 のユーズは約 17%で ある。 しか しながら、介護者がいない場合 には一気 に約 57%と 爆発 的な増加を示す。つ まり、ホーム、施設等 といった居住形式 は、核家族化が進む我が国の家 族形態が産み出 したものであり、何 の身寄 りもない後期身体的高齢者達が生きてい くために 必然的 に選択をせざる得 ない居住形式であると考えられるのではなかろうか。今後、家族間 の共同体 としての意識がさらに低下 し、家族内での関係が希薄になるほど、 このような居住 形式 に有用性が生 じてくるといえるであろう。 このような傾向は、年代 による差異はほとん どないが、男性 よりも女性に多 く見 られることが特徴的で、 これ もまた女性の 自立 とい う問 題や、女性の方が平均寿命が長 く、 このような事態 にさらされる確立が高いとい うことに起 因 しているといえる。
2)一戸建 てとい う居住形式 に見 られる特徴 老後 の健康 な状態での理想の居住形式 として、一戸建てを選択 した人は、現状の約 51% に対 して、 80%と 圧倒的な数字を示 している。 これは、我 々 日本人が常にもつマイホーム 思考 に起因 していると思 われ、老後 は一戸建 ての家でのんび りと自立 した生活 を過 ご したい と考 える人が多いようである。次 に、加齢 との関係 を見てみると、身体的高齢者時で も、介 護者がいて自立 した生活が一応継続 できるのであれば一戸建 てとい う居住形式を続けたいと 考 える人がほとんどであるといえ、実際 には 69%も いる。 これは、介護者がいない場合 に はこの比率が 30%に まで低下することか ら解 かる。そして、この 30%と い う数字 に注目 すると、実 は先 に居住形態 で示 した介護者 なしの身体的高齢者時 に二世帯 を希望する人の 3
2%と う比率 とほぼ一致 し、それ らの人々は介護者がいなくなる心配がないことから、介護 者がいなくても一戸建 てという居住形式を存続 できるとい う判断 を しているであろうことが、 調査用紙の一枚一枚 を吟味することによって明 らかになった。
3)集 合住宅 とい う居住形式 に見 られる特徴 老後の理想 の居住形式 として集合住宅を選択する人は、加齢及 び介護者の有無 とはほぼ関 係 なく、現状の 45%に 対 して、社会的高齢者時 16%、 介護者がいる場合の身体的高齢者 時 12%、 介護者がいない場合の身体的高齢者時 11%と ほぼ安定 している。特徴的なのは、
37
現状 と比較 してその有用性が低 いことと 50代 、 60代 といった高齢者 にさしかかった人が 好む傾向にあるといったところであろう。 このようにして様 々な居住形式 に特徴 を見 ると人間が生活 してい くうえでの住宅 に対する 転機 は、先 に挙げた精神的転機 と身体的転機 とい う内的転機の他 に、介護者の有無 とい う外 的転機があ り、 これが居住形式に大 きな影響 を与えるといえる。 この外的転機が人々の居住 形式 に与える影響 は今後 さらに増大す ると考えられ、それに応 じてホーム、施設などといっ たものの有用性が現在以上に語 られるようになるといえるであろうし、また新たなる居住形 式を思考す る必要性 にも迫 られるのといえる。
38
項目
3:居 住 階 層 に つ い て
老後 の理想の居住形式 は先 に示 したとうりであるが、同時に何階に住むのかということも 重要なファクター として作用 してくると考 えられる。そこで、ここでは加齢 と居住階層 の関 係 について着 日してみたい と思 う。 調査結果から年代、性別等 による差異 はほとんどな く、健康な状態 では 1階 と2階 以上の 比率はほぼ半々であ り、寝 たきりの際 には 1階 73%、 2階 以上 27%と なっていることが 解かる。 このことは、ホームエレベー ター等各種 の家庭内の移動設備機器 の発達がその背後 にあると考 えられ、 これ らの発達が居住階層 を画一的なものとせず、健康 な状態で約 50%、 寝 たき りの状態 でも23%の 人々が 2階 以上で居住 したい と考えるようになった原因である といえるのではなかろうか。 しかしなが ら、若年層 の居住 階層 と比較すれば、確実に高齢者 の理想 の居住階層 は低層化 しており、加齢 とともに 1階 に居住 したい人の割合が増大 してい くことは明らかな事実である。 このことは、階段が住宅内部 において高齢者、身体的弱者 の 大 きな障壁 となって しまっていることを示 しているといえる。
39
表 19:加 齢 と居住階層 の関係 につい て 男
サ ンア ル 名
健康 な状態
健 康 な状 態
寝 た き りの 状 態 寝 た き り の 状 態
lF
2F以
lF
nv
20 3C ′”
nu
E0
rし
6C 7C ru
09
91
計
上
2F以
上
350rO
650/o
6807o
320/o
350/o
650/o
620/o
380/o
460/o
540/o
680/o
320/o
710/o
290/o
870/o
130/o
4207o
580/o
620/o
380/o
00/o
1000/o
500/o
500/o
500/o
500/o
670/o
330/o
1000/o
007o
1000/o
00/c
1430/ol
123
(570/o) 118
(690/o)
53
1310/o)
女
健康な状態
lF
サ ンア ル
10 20 30 40 5 60 70 80 計
寝 た き りの 状 態 寝 た き りの 状 態 lF 2F以 上
1000/o
oOr。
1000/o
00/c
480/o
520/o
740/o
260/c
500/o
500/o
740ro
260/c
500/o
500/o
880/o
120/c
800ro
200/o
880/o
120/c
*
70
健 康 な状 態 2F以 上
*
*
Ж
l ooOrO
00/o
1000/o
00/c
1000/o
oOrO
1000/o
00/c
1510/o) 66
1490ro) 99
40
(790/o)
27
(210/o)
項 目 4:テ クス チ ュ ア につ い て 今後、高齢者の理想の居住空間を考えるうえでは、その居住形態、形式や空間構成 だけで はな く、その空間を包み込むテクスチュアも重要なフアクター となるといえる。同様 の空間 構成 であっても、テクステュアの違いによって、その空間が人々 に与える視覚的、心理的、 体感的影響 は様 々である。そこで、 ここでは高齢者 の居住空間にふ さわ しいテクスチュアを 人々の意識 の中に見 いだ したい と思 う。 意識調査 の結果から以下に示す ような特徴 が見受け られる。 表 20:高 齢者の居住空間の外観 における理想 のテクスチュア ロカ
サ ンア ル 名 木
コ ン ク リー ト レン ガ等
鉄
1(rt 20ft 30千 t
5907o 60r0
40千 t
6407o
5は
750rO
oOrc
若年層計
650rO
203
高齢 層 計
15
合計
218
r640rol 5
タイ ル
そ の他
30rc
70ro
1 70rO
140/o
oOrc
30rO
80/o
1 1 0rO
90r0
40rc
10/o
120/o
1 20ro
15070
1 0rc
oOrO
70ro
2 1 0ro
907o
oOrc
l oOra
607o
10070
oOrc
(20rol
28
42
1907ol
(130ro
37
:1 20rol
(10/ol
570/o
00/o
1 40ro
oOrO
1 40ro
1 0rc
770/o
oOr。
1 50ro
oOr。
80/o
oOrc
l ooOr。
007o
00/o
007o
0070
(710ro
0
(oOrc)
3
(6407o
5
(10701
31
(1407o) 0 (00/o) (1207o〕 39 190r。 〕42
00/c
(10/o)
loOrol
(1 10rol
(10r。
〕
女
サ ンア ル 名
木
若年層計
高齢 層 計 合計
コ ン ク リ ー ト レン ガ 等
鉄
1瞭 2職 3吠 4吠 5職
タイ ル
その他
oOrO
oOr0
00/o
1000/o
620rO
00/o
100/o
630ro
00/o
707o
630ro
00/o
670/o
oOrc
(007ol 25
(120rol 37
l ooOrO
oOrO
oOrO
00/o
oOrO
l ooOrO
oOr。
007o
00/o
oOr0
{1000/ol 0
(00/o) 0
130
〔 620/o
4 134 (6307o
0
0
(00/o)
00Jo
00/o
200rO
80ro
oOr。
200ro
l oOr。
oOrO
1 70ro
100/o
100/o
oOr0
200ro
70/o
70/o
oOr0
(90rol
D (00ro)
(oOr。
25
〕o
(180/o)
(oOrO}
(120/c 37 (170/ol
18
o 18
oOrO 〔
f80rc
007o oOr0
o
〔
oOr。 )
D (00/o}
1)外 観 の テ ク ス チ ュ ア に つ い て 外観 のテクスチュアは、その住宅の構造や建築様式を決定す ることにもなるわけであ り、
И”
高齢者 の理想 の居住空間像 を探 るうえで も大切な要因 とな りえる。調査結果では、木が 64
%と 圧倒的に多 く、続いてレンガが 14%、
RC、
タイルが共 に 10%と なっている。また、
年齢、性別 による差異はほとん ど見 られない。近年、住宅販売メーカーが販売 している住宅 gRCや タイルといったテ の主流 は、言い換えればユーザ ーの望むものの主流 であり、それ ら力 クステュアであるのに対 し、理想の高齢者の居住空間のテクステュアと開いたときに木が こ れだけの支持 を受けるとい うことは特徴的であるといえる。やは り、鉄、RC、 タイル等 とい った無機的なものに対 して、木 の もぢ有機性、あたたかみ、優 しさは、人々の意識のなかで、 高齢者 を包み込む優 しさ、あたたかみ と重な り合 って、このような結果が生まれたと言える のではなかろうか。
42
表 21:高 齢者 の居住空間の内装 における理想 のテクスチュア 男
サ ンア ル 名
壁紙等
10代 20代
30代 40代 50代 若年 層計
高齢層計 合計
99
10 109
コ ン ク リー トそ の 他
木 380/●
620/o
00/1
00/o
280/o
630/0
60/o
30/o
210/●
690/o
20/c
60/o
360ro
620/o
00/c
20/c
360/●
640/o
00/c
00/c
(310/o) 207
(640/o)(
(20/o)
9
130/ol
140/o
860/o
00/o
00/o
460/o
460/o
80/o
00/o
00/o
1000/o
00/o
00/o
f540/● (420/o) 13 (320/o) 220 (640/o)1
l
l
140/ol (20/o)
0
(00/o)
9
130/ol
女
サ ンア ル 名
木
コ ン ク リ ー ト レン ガ 等
3失
10代 20代
500/o
500/o
00/o
00/o
420/o
560/o
10/o
10/●
30代 40代 50代
240/o
760/o
00/o
00/o
350/●
650/o
00/o
00/o
380/o
620/o
00/o
00/●
若年 層計
89
1360/o〕 154
(630/o)
高齢 層計
3
合計
92
(00/● )
(00/ol 會
士
★
750ro
250ro
00/o
00/●
00/o
1000/o
00/o
00/o
(600/o)
(370/o}
2
1400/o)
156
(620/o)
0
(00/o)
{00/o)
(00/o)
0°/Ol
2)内 装 のテクスチュアについて 内装 は、人 々が実際 に生活す る うえ で、最 も視覚 的、精神 的に影響 を与 えるもので あると いえよう。調査結 果 では、外観 のテクスチュア とほぼ同 じ傾向が見 られ、木が 64%と 圧倒 的な支持 を得 てお り、続 いて壁紙な どの 33%で ある。 また、年齢、性別 による差異 はほと んど見 られない。
43
表 22:高 齢者 の居住空 間の床 面 における理想 のテクステュア サ ンア ル名
フ ロー リン グ ジ ュ ウ タン 290ro
270/o
430ro
20ft
250ro
140/o
3吠 4は
240ro
50代 若年層計
95
60代 70ft
80t
107o
00/o
00/c
580/o
10r。
1 0rO
00/c
200/o
530/o
oOr。
00/o
30/c
290ro
220/o
490ro
oOr。
oOr0
00/o
260ro
270ro
470ro
oOr。
oOr。
oOrc
{260rol 78
{220/o) 179 (500rol 2(10ro) 2
6
合 計
111
(10rol 3
(10rO)
570ro
1407o
290ro
oOr。
oOr。
oOrc
1 30ro
′190/o
5707o
60ro
60ro
oOrc
00/o
l ooOrc
00/o
高齢層計
コ ン ク リー ト そ の 他
タイ ル
畳
1瞭
(2607o)
4
(290ro〕 82
oOr。
oOrc
(40/o) 0
(oOr。 )
0 (00/0)
2
{10r。 )
3 (10rol
oOr。
(170/o) 12 (520ro
1
(210ro) 19 (500ro)
3
(10rol
女
サ ンア ル名
フ ロー リ ン グ ジ ュ ウ タ ン
1は
タイ ル
畳
コ ン ク リー ト そ の 他
00/o
l ooOrO
oOr。
00/o
00/o
00/c
2 0ft
2 70rO
240rc
480ro
10r。
oOr。
00/c
30ft
31 0ro
1 1 0rc
580ro
oOr。
00/o
oOrc
4は 5は
300ro
210/4
490ro
oOr。
00/o
00/c
120/o
530ro
(250/o〕 53
(220ro) 123 (520ro)
oOr。
1 (oOr。 )
oOrt
oOr。 nu
若年層計
350rO
60
(oOr。 )
D (00/o〕
60ft 7 0ft
80ft 高齢層計
l
合 計
61
500/o
oOrO
500/o
00/o
oOrO
oOr4
00/o
00/o
1000/o
oOr。
00/o
00/o
1330ro)
(250/o)
D
54
(00/0)
2
(660ro〕
(230/o) 125 (540/o)
D (00/o 0 1{00/o) D
{00/o} o (00/o)
(oOrO〕
0 (0°/0)
3)床 面 のテクスチュアについ て 床面 のテクスチュアは、人々が生活す るときにもっと肌 に触 れることの多 い体感的 な部分 で あ り、畳 な ら日本型 の生活様 式、 フロー リングな ら欧米 型 の生活様式 といったように、あ る意味 においては、 ライフスタイル間で も決定 して しまうとい う大変 に影響力 の強 い もので ある とい える。 調査結果 では、畳 が 50%続 いて フロー リング 27%、 ジユウタ ン 21%と なってお り、 年齢 、性別 による差異 はほ とん ど見 られない。 つ ま り、調査対象 中約半数 の人 は高齢者 のラ イフス タイルは 日本風 で あ ると考 えているとい える。 これだけ無国籍建築が氾濫 してい る我 が 国 の状況化 においては とても興味深 い結果 である とい える。
44
このように、外観、内装、床面 といつた部位 におけるテクスチュアに対する人々の意識調 査の結果をまとめてみると、人々の意識のなかにある理想 の高齢者の居住空間像 は大 まかな 一つの タイプとしてとらえればいわゆる日本建築にちかい ものであることがわか り、人々は その中に視覚的 にも、精神的 にも、体感的にも高齢者 に対す る優 しさ、あたたかみがあると 考えているといえる。
45
項 目 5:色 彩 につ い て ショー トケーキと言われる我が国の典型的 な住宅、その色彩 は必ず といって もいいほど白 である。 しか し、人々は本当に白い家
(お
うち)を 望んでいるのであろうか。それとも、 こ
れは均質化社会が産み出 した副作用なのであろうか。高齢者の生活 は、もっと主体的であり、 固有 の価値観 をもったものであつていいのではなかろうか。 このような観点から、人々の意 識のなかにある自らが高齢者 になったときの居住空間の色彩 のイメージについて年齢、性別 毎 に人気上位 3位 までを挙げてみてみたい と思 う。 表 23:高 齢者 の居住空間 における色彩 のイメー ジについて サ ンア ル 名 10‐
順位
M 2 3
10‐
W
色 名
・ル 名 サ ンフ
自
60-M
縁
ク リー ム 1
茶
2 3
白
20-W 30-M
ク リー ム
70-W
ユ
茶 白
緑
グ レー ビンク ク リー ム グ レー 責 空
1
白
茶
1
ク リー ム
ク リー ム
1
茶
1
ク リー ム
1
グ レー
自
2 3 2 3 3
茶
80-M 80-W
白
計
1
白
2 3
{-9e
4■
40-M
白
ン
白
2 3 3 3
茶
2 2
30-W
70‐ M
緑
色 名 べ
2 2 2 2 2
茶
責
20-M
順 位
ク リー ム
白
2 3 4 5
ビンク
茶
茶
ク リー ム ベージュ 縁
この調査結 果 だけを見 れば、各年代 ともほ とんど差異がな く、現代 の住宅販売 メー カーが 主流 として い る色彩 と合致す るが 、前項 のテクスチュアの部分 での結果 を加味す ると、それ らの色彩 は、元来 日本建築 が用 いていた数 々の色彩 に酷似 しているとい うことが言え る。
46
項 目 6:場 所 に つ い て 老後 の理想 の居住空間 を考 える うえでは、単体 としての建築 を考 えるだけでは十分 とはい えず、その周囲の環境 を含 めた"場 所 "の 問題 をも同時 に考 え、解決 していかなければなら ない。 一般的 に高齢者 は、老後 自らが現在生活 してい る地域か らの転居 を好 まない と言 われ ているが、近年地域 コ ミュニティーが崩壊 しつつあ り、各場所 の もつ アイデ ンティティー も 低下 してい き、 日本全体 が均質化 してい くとい う動 きのなかでの人 々の意識 は どの よ うに変 化 して きてい るのであろ うか、それ とも以前 と同様 な ものなので あろうか、また年代等 によ る差異 はあるのであろ うか。意識調査 の結果 を分析 す ることで考 えてみたい と思 う。 表 24:生 活す る場所 の変化 に対す る抵抗 の有無 サ ンア ル名
な い
あ る
10-M 10-W 20-M
470r0
530/o
500/o
500/o
270/0
730/o
20-W 30‐ M 30‐ W
370/o
630rO
40-M 40‐
W
50-M 50-W 若年層計
280/o
720/o
450ro
550/o
2 1 0ro
790ro
180/o
820/o
400rO
600/o
5 50ro
440/o
167 (330rO) 332 (670/o)
M
430ro
530ro
70‐ M
820rO
180/o
W
l ooOr0
oOr。
l ooOrO
00/o
50‐
70‐
M 80-W 80‐
00/o
l ooOr0
高 齢層計
17
(740/o〕
計
184 {330rO)
高齢層
6
(260/o)
回 転居す るこ とに抵抗 はない ■ 転居す るこ とに抵抗 があ る
0
20 40 60 80 100(%) グラフ 24:生 活す る場所 の変化 に対す る抵抗 の有無 47
(若 年層一 高齢層比 )
調査結果から以下に示す ような特徴が見受けられた。
1)年 齢 との関係 老後転居す ることに抵抗があると答えた人は、若年層 では33%で あるのに対 し、高齢者 では 74%と 圧倒的な増加の傾向を示 している。また、若年層内でも 10代 から40代 迄は 年代 を追 う毎 に抵抗が少なくなるが、 50代 からは増加傾向が見 られる。
2)性別 との関係 男女別 に比較す るとほとんどの年代 において女性 の方が男性 に対 して 10%程 抵抗を示す 人が多 い とい う傾向がある。 このように結果 を見 て くると、現在 50才 以上の戦前生まれの人達 は、転居 に対 して抵抗 をもち、団塊の世代以降の人々はそれほどで もない とい うことが言えるわけであるが、 これ は 40才 以前の人々が現在生活 している場所 との関係 にあるのではないかと思われる。その 多 くがサラリーマンであるが故 に、仕事 との関連によってその生活の場所 をある種何 のアイ デンティティー も持たない ままに限定 され、転勤だといっては居住 の場所 を移動す る、 この ような ことになれているために、現在生活 している場所 も一時的な生活 の場所 として しか考 えておらず、老後は自らが何 らかのアイデンティティーを見 いだす ことのできる場所 へ と転 居 したい と考 えている人が多いことが、このような結果 を生むことの根底 にあるといえよう。 それでは次 に、彼 らが老後居住 したい場所 とはどの様 な場所 なのかを意識調査の結果から 見 いだ してい きたい と思 う。 意識調査 の結果、年代、性別 に関わらず、老後の理想 の居住 したい場所 は、"自 然の多い ところ"と 言うものが圧倒的に多かった。続いて、現住所、都内、静かなところ、田舎 とい うふ うに続 くわけであるが、 ここで見受けられるのは落ち着いた生活が送 れる場所 とい った 何 らかのイメージがその背後 に存在す るのではないかとい うことである。人々はある特定の 場所 自体 にアイデ ンティティーを感 じるのではなく、土地の持つ要素や雰囲気 に影響 される とい う傾向が強い といえる。
48
表 25:老 後住 みたい場所 に関す る調査 サ ンア ル名
10M
順 付 1
1
10W 201嘔
場 所 の要素
.場 所 名
サ ンア ル 名
30M
自然 の 多 い と こ ろ 静 か な とこ ろ
2 都内
1
静 か な とこ ろ
1
現住所
1
自然 の 多 い と こ ろ
2 田舎 701〔
1
70判
1
現住所
2 自然 の 多 い と こ ろ 2 静 か な とこ ろ
自然 の 多 い とこ ろ
3
都 内
80M 80W
1
自然 の 多 い と こ ろ
計
1
現住所
1
現住所
1
自然 の 多 い とこ ろ
2 都内
2 現住所
3
田舎
1
自然 の 多 い と こ ろ
3 部内 4 静 か な ところ 5 田舎
3
田舎
1
自然 の 多 い と こ ろ
1
部 内
1
自然 の 多 い と こ ろ
2 部内 2 便利 な とこ ろ 1
自然 の 多 い と こ ろ
2 現住所
3 海 の近 い とこ ろ 50■ 肝
現住所
2 部内
3 現住 所
501肛
1
2 自然 の 多 い とこ ろ
2 都内
40■ 浮
函 館
自然 の 多 い と こ ろ
2 静 か な とこ ろ
40M
伊 豆
1
3 都 内
301浮
1
2
2 現住所
3 海 が近 い とこ ろ
301Ⅵ
場 所 の要素 、場所名
現住 所
2 田舎
20■ 浮
順 位
1
現住所
2 自然 の 多 い と こ ろ
49
項 目 7:居 住 空 間 に 対 す る優 先 順 位 に つ い て 老後 の居住空間について様 々な側面からとらえてきたわけであるが、必ず しもその全ての 条件 が満たされるとい うわけではない し、その必要性 もあるとはいえない。 ここでは、高齢 者の理想の居住空間を考 えるうえでの優先順位 を意識調査の結果のなかから見 いだし、何 が 絶対的 に必要 な条件 であって何が二次的な条件 なのかとい うことについて吟味 してい きたい と思 う。 表 26:高 齢者の居住空間の優先順位 サ ンア ル 名
コス ト
10-M
4
居住空間の広さ (152)
1
f861
3
181
2
141
3
2
1
(119〕 (181)
2
1
(113)
2
(179)
{71}
1
(179) 2 131 4
20-M 20-W 30-M 30-W
4
(2261
3
(138) 1
4
1327)
(322)
3
1861
3 3 4
M 40-W 50‐ M 50‐ W
4 4 4
(1761 3 (1581 3 (1581 3
50-M 70‐ M
70-W 30‐ M 30-W
3 4
10‐
W
40‐
(242}
(222) 1
1541
2
1
198)
2
(142)
(78}
2
(130)
185)
2
f99)
(155〕
(155) 15)
(167) (292)
o45) 183)
(117)
4
147〕
1
(24)
1
(2●
4
(20)
3
(18)
2
(15}
1
(14)
4
B}
2
1
(13)
3
(25)
(10)
2
(61
1
141
131
1
131
2
4
141 141
{16761
3 3 3
(注 )数 字 は、順位 を示 してい る。
(1515)
1
2 ●こ
4
{:3‖
●●
145)
nu ●‘
計
4
サ ー ビス ま で の 距 離
周囲の環境
(877)
(10) (21 1
1
2
(1290)
()内 は、得点 例 :1位 ∼ 1点 、 2位 ∼ 2点
意識調査 の結果 よ り以下 に示す特徴 が見 られる。
1)コ ス ト 各世代 とも コス トに対 しては、それほ どの重要性 を感 じていない とい える。 だからとい っ て、 どんなに高 い もので もよい と言ってい るのではないこ とは理解 で きる。一般的な人 々の 所得 に応 した価格 の住宅 をユーザ ー側 に供給す ることも我 々建築家側 の責任 で あると思 う。 また、低所得者 に対 しては、国家 がある程度 の補助 を して い く責任 とい うもの も、 この問題 がある意味国家 政策 の副作用 である ことを考慮 す れば必然的 なもの とい えるのではなかろ う か。
50
2)居 住 空 間の広 さ 多 くの世代 の人 々が"居 住空間 の広 さ"の 順位 を三位 としてい る。調査用紙 の"そ の他 " の覧 のなか には、広 さよ りもその空間の質 が問題 であると記 された ものが多 く、ある程度生 活 に不 自由 を しない広 ささえあれば後 は質 の問題 になって くるとい うことが全体 の傾向 のな かで強 く示 されているとい える。
3)周 囲 の環境 各世代 の人 々が、圧倒 的な支持 を見 せ たのが 、"周 囲の環境 "で ある。前項 の"場 所 につ いて"で 述べ たような"自 然 の多 い ところ"を 希望す る人が多 い ことが このことからもわか る。
4)病 院 な ど各種 サー ビス迄 の距離 老後、自立 した生活 を送 る うえでは、病院や商店、交通機関 とい つた各種 サ ー ビスヘ の距 離 とい うものは重要 である ととらえ られ、各世代 とも二位 に挙 げる人が多 かった。 全体 を通 してみ ると、人 々は単体 としての建築内、外部 や建築 自体 よ りも、その周囲 を取 り巻 く環境 の方 に関心 が移 りつつ ある傾向 にあることがこの結果 か ら明 らかになった。 つ ま り、老後 の居住空間 を考 える うえでの必要条件 はその環境 にあ り、建築それ 自体 は二次的な 要素 と して考 え てい けば よい とい うことになる といえる。
51
項 目 8:高 齢 者 の 余 l限 の 過 ご し方 に つ い て これ までは、高齢者の居住空間自体 に関す る様 々な角度 からの人々の意識とい うことにそ の主眼点をおいてきたわけであるが、本項ではそれに関わる主体者 としての高齢者自身の老 後の余暇の過 ご し方 について外出傾向や固有 の価値観 を見 いだし主体的 に生きるための一つ の手段 としての趣味の問題 を中心に人々はどの様 な考 え方をしてい るのかとい うことについ て、意識調査の結果のなかから見 いだ してい きたい と思 う。 表 27:老 後積極的に外出 したい と思 うか。 サ ンア ル 名
何 と も言 え な い
思わない
思 う
10-M
2007o
20ro
l ooOrO
007o
oOr0
7707o
200ro
30/1
880ro
90/o
30ro
840ro
80ro
807o
870/o
1 30ro
0070
850/o
1 40ro
20r0
W
790rc
1 30ro
90rO
50-M
800/o
120/o
80ro
W
870ro
1 30ro
oOr0
780ro
10-W M
20‐
W 30‐ M 20‐
30-W 40‐ M 40‐
50‐
若年 層計
M 70‐ M 70‐ W 80‐ M 80‐ W 60‐
高 齢 層計 計
432
(3307o)
68
(130rol 22
1407o)
7 1 0ro
290ro
007o
l ooOrO
oOrO
oOr0
1000/o
oOrc
00/o
10007o
oOr。
007o
l ooOrO
oOr。
00/o
22 {9207o) 2 454 (8307o) 70
180rol 〕
1007o)
(130Fol 22
140/o)
目 □ ■
高 齢層
若 年層
何 と も言 えな い 外 出 し た い と思 わ な い 外 出 し た い と思 う
0 1020304050 60708090
lo (%) 0
グラフ 27:高 齢者時 の外 出傾 向
52
耕
出につい て
意識調査 の結果 か ら特徴 的なのは、全対象中 83%も の人が、老後積極的な外 出 を望 んで お り、 なかで も現在 高齢者 である人 々 に注 目す ると 92%も の人 々が外 出を望 んで い るとい う傾向 が見 られる とい うことで ある。 これは、社会 とのアクセス を定年 退職 とい う形 を持 っ て断絶 されたことか ら生 じる不安 を自らが外出す ることで多少 で も解消 し、社会 との接点 を 持 とう とす る高齢者 の意識 のあ らわれ といえる。 それでは次 に、人 々は老後 の 自分 自身 の行動半径 をどのよ うに考 えてい るのか とい うこと につい て見 てみたい と思 う。 意識調査 の結果 か ら調査対象 の多 くは、その"自 宅周辺"も しくわ"500m以
上"と い
う大別 して二 つ の種類 の行動半径 を示す傾向 にある といえる。老後 の行動半径 で lkm∼ 5
kmと
いったいわ ゆる近所 を回答 した人 は、全体 で は 19%、 若年層 で 19%、 高齢者層 で
32%で ある。 これ らは、地域 コ ミュニ ティー との接点 を持 つための行動半径 である と見 ら れ、 いわゆ る市町村規模 の 5km∼ 10kmも 含 め ると、全体 で 21%と な り、その内訳 は 若年層 で 21%、 高齢者層 では 43%に もなる。 これ と同様 に回答数 が多 いのが 500km 以上 とい うもので あ る。 この回答率 は全体 で 48%と 約半数 を示す。 この内訳 は、若年層 で
48%、
高齢者層 で 37%と なってい る。 この 回答 を した人の調査用紙 の多 くに は、「体力
が続 くか ぎり何処 で もいつてみたい。」 と記 されてお り、特 に行動半径 を限定 しない傾 向 に ある といえる。 以上 の二 つの タイプか ら年代 間の差異 による行動半径 に対す る考 え方 の相違 を考 えると、 現在高齢者 の人 々 は高齢者 の行動半径 の 中心 を自分 の属す る地域 コ ミュニ ティー ととらえて お り、現在若年層 の人 々が高齢者 になったときの行動半径 に対す る意識 は土地 に東縛 される ことな く、 自らの体力 でい けるところであれば何 処 で もい きたい とい う積極的 な姿勢 が見 ら れる傾 向 にあるとい える。
53
表 28:老 後 の行動半径 に関す る意 識 サ ンア ル 名
1‐
5km
M 10‐ W 20‐ M 20‐ W 30‐ M
200km
200‐ 500k『
2%
00/c
60/o
00/o
40/1
20rl
460/c
500/4
oOrc
oOr。
oOr。
oOrl
oOr4
500rc
60ro
60rt
00/1
410/c
9%
00/1
oOr・
550/c 490rc
10km
4007o
10‐
0%
10‐
25km
25‐
50km
330ro
20rc
60/G
60ro
18%
30rc
40rc
1 1 0rO
50‐
100km
100‐
500km‐
130r●
20/c
110/o
50rO
1 30rO
70rl
oOrl
30‐
W
007o
80rc
oOre
40ro
1307o
80rl
00/1
670rc
40‐
M
20rl
120r0
80rc
220r0
00/1
80rl
20rl
450rc
W 50‐ M 50‐ W
80/1
oOrc
oOrc
200rO
1 60ro
80rl
oOrl
480ro
1 60ro
00/c
1 40ro
00/o
180ro
1 40ro
20rl
370ro
38%
00/c
80/c
00/o
150/o
1 50rc
oOrl
(60rc) 36
190/● 36
40‐
若年目計
75 (190/o)
3
(20/o) 25
(90ro) 26
(70/o)
3
(10/o)
230rc
193 (480rol
60‐
200rO
00/c
oOrc
oOr。
200rO
200ro
00/1
40%
70‐
40●ro
100/1
oOrc
00/●
oOr。
l oOr。
00/1
400ro
500rO
500rO
oOrc
00/o
00/●
00/1
00/1
oOrc
00/Q
oOrc
oOrc
0070
00/o
oOrl
oOr・
l ooOr・
oOr。
oOrl
M M 70‐ W 80… M 80‐ W
00/Q
oOrt
高 齢層 計
3
(320/ol
110r。 )
計
31(190ro
{20/o〕
1000/q
oOrc
0 25
(00/ol
l
(60/o〕 37
150rol l (90/o) 37
150rO) 2 (1 10rol (90ro) 28
(70ro)
00/1
0 3
(00/o) (10/o)
oOrc
7
(37qん )
200(480ro)
⊃趣味 について これから我が国が超高齢化社会 を迎えるにあつたては、今 まで以上に体力的には健康 であ るが、定年退職 になり余暇を持 て余す社会的高齢者が増加す ると考 えられる。それまで近代 資本主義の巨大なメカニズ ムの中に組 み込まれ、統一 された価値観、均質化 されたものが最 良の ものであると教えられてきた彼 らは、定年を期 にそのメカニズムから解放されるわけで ある。欧米などの場合 は、定年は社会 からの解放であり、老後 は個人固有の生き方をすると い う考え方が主流 であるが、日本 ではまだまだそのような考 え方を持つ人は少なく、あくま でも企業戦士であ り、定年後人生の目標 を突如失い、無気力 とな り、その結果 としてぼけて しまうとい う人が多い とい うのが現状 である。そこで、本項 では老後の 自分の固有の価値観 を持つ ための手段の一つ となりえる趣味について考 え、その趣味が建築空間に要求す る諸条 件 はなにかということについてみてみたい と思 う。以下 に意識調査の結果 を示すが、あま り に回答 が多様 であるため、その一例 として各世代上位五位迄の回答 をここに示 したい。その 他の意見については、巻末 のデー タを参照 していただきたい と思う。
54
表 29:老 後の趣味 に関する意識 サ ンア ル名
M
10‐
順位 1
趣味
サ ンア ル 名
ス ポー ツ
501
2 読書 2 映 画 .テ レビ
10-W
201啄
W
園芸
5 5
旅行
5
散歩
1
音楽
1
ス ポーツ
1
護 薔
1
手芸
3
文芸
1
散歩
3 手芸
1
友 人 との 集 ま り
3 スポーツ
1
ス ポーツ
3
旅 行
1
スポーツ
1
園芸
1
読書
W
50‐
音楽
1
601Ⅵ
W
701Ⅵ
旅行
スポーツ
3 手芸
3 音楽 3 友 人 との 会 話
音楽
W
1
70‐
ス ポー ツ
1
談書
1
音 楽
1
テ レビ
1
手芸
3
読書
801
1
□芸
4
音楽
80-W
1
手芸
5
園芸
1
旅行
3 3
読書
5
手芸
1
旅行
園芸
3
読書
4
音楽
5 散歩 5 □芸
W
1
2 □芸
2 スポーツ
40‐
読 書
2 護書
2 スポー ツ
40■嘔
旅行
4 音楽
2 旅行
30‐
スポーツ
4
5 ス ポー ツ 5 園芸
M
趣味
3 3
3
30‐
1
2 園芸
2 映 画 .テ レ ビ 2 絵画 2 音楽 2 旅行 20‐
順 位
1
□芸
2 旅行
3 3
手芸
5
観劇
スポー ツ
55
この よう に意識調査の結果 を見 ると趣味 の建築へ の関わ り方 とい うことを考 えると大別 し て三種類 に分類す ることがで きる。
1)外 出型 単体 としての建築それ 自体 とは直接 的 には関係 を持 たない もので、旅行 、 スポー ツ、散歩 等が このタイプにあ てはまる。都市計画 上の配慮 か らいえば、公 園等 のスポー ツので きるス ペー スの確保 といつたことが このことに属 す る部類 の問題 である といえ る。 ′ 2)室 内型 音楽、読書、手芸、絵画等 とい った ものが 、室内型 の趣味 とい える。 これ らは各 々に独特 な条件 があ り、空 間 もそれ に見合 った ものに していかな くてはな らない。高齢者 に固有 の価 値観 を見 い ださせる場 としての高齢者 の居住 空間を考え るとき、その人 の生 き方 や趣味 に対 す る空 間 は それ 自体 も固有 の ものであ るべ きであ り、最 も重要な居住空 間 として考 え ていか なければな らない といえる。
3)庭 型 園芸、菜 園 とい ったものが庭型である。意識調査 の結果 で も庭型 の趣味 は上位 を占める こ とが多 い ことか ら、今後 の課題 としては、土地 の少 ない我が国 においていかに自然 との接点 とい うもの を考 え てい くか とい うことにあ るといえる。
ここまで様 々 な角度 か ら人間の意識 における高齢者 の理想 の空 間 につい て各 々の部位毎 に 見 て来 たわけであるが、次 の章 ではそ れ らの まとめ として、 これか らの高齢者 の居住 空間の 在 り方 について総合的 に分析 し、提案 してい きたい と思 う。
□ 第 四章
今後の高齢者 の居住空間の在 り方
本論文 においては、 これ まで理想 の高齢者 の居住 空間を意識調査 とい う人間の心理的な フ ィルター を通 して、様 々 な側面 か ら分析 してきた。本章では、今 までに挙 げてきた調査結果 の分析 をベースに、その社会構造や家族 の意味 の変化 など高齢者 の居住 空間を取 り巻 く諸要 素 を加味 して、総合的な見 地か ら今後 の高齢者 の居住空間の在 り方 につい て述べ たい と思 う。
一般的に"高 齢者 の居住空間の提案"="高 齢者住宅の提案"と いう図式が既知の事実 と してあるように思われる。 このことは、各住宅販売 メーカーや大手の建設会社が、住宅を一 つの商品 として扱 い、一つのフアッシヨンとして雨の 日には レインコー トを、パーティーに は ドレスをといったような感覚 と同様 な感覚でとらえ、高齢者 になったら高齢者住宅をとい った風な、不可思議な思考 回路がその根底 に存在 していることに起因 しているといえる。 し か しながら、住宅 というものは本質的 にフアッシ ヨンではな く、洋服のようにTPOに あわせ て変化できるような自由や他者
(社 会構造)か
らの完全 な独立が可能なものではな く、社会
構造や家族形態そ してその場所 の持つ様 々なテクス トに常 に拘束 されている土着的なもので あ り、またそ うでな くてはならないものである。 そこで今 から述べ ようとする今後の高齢者 の居住空間の在 り方であるが、これ も今 までは それ程重要視 されずむしろ軽視 されてきたといってもいい ものである。それが近年特に注目 されるようになってきた背景 には、その ことを考 えなければならな くなった必然が存在する ことを意味する。その必然性 を生みだ したものは、超高齢化社会 という人口構成比率の変化 であ り、家族構造の変化 であ り、経済構造の変化 であるとい う言い換えれば社会構造の全体 的な変貌であ り、我々は現在その新たなる局面 との岐路 に立 たされてい るのである。つまり、 高齢者の居住空間の問題 とい うような高齢者 だけを対象 にした狭 い範囲の問題 ではな く、今 後の社会構造全体 の問題 であ り、そして建築全般 にも及ぶ問題なのだといえる。
4-1
社 会 構 造一 家 族 の 存 在 意 味― 建 築
第一章で述べ たように、現代 の家族 の存在意味 は太古の時代 のそれとは大 きく異なり変化 してきている。その変化 は常 に社会構造、経済構造、政治体制 といったものとパ ラレルな関 係 におかれてお り、建築 の様式、形態、思考等 もこれに付随す る形で変化をとげてきた。本 項では第一章で述べ たことに建築的な要素、流れなどを加えて考 え、我 々が現在直面 してい
57
る問題点 の把握 とそれを解決す るための有効 な手段 としての今後 の高齢者 の居住 空間の在 り 方を示 してい きたい と思 う。
4-2
自給 自足 の 経 済 構 造一 第 一 次 産 業一 生 活 の 必 要 条 件 と して の 集 落
太古の自給 自足 をその経済基盤 として生活 を営んでいた時代 においては、 大家族制度や家 夫長制 は生 きるための必然 として存在 していた。自給自足 の生活 を成立させるための集住 に よる集落の形成 は、経済的な側面からのある種 の拘束 された形であ り、 これがいわゆる共同 体
(コ
ミュニテイー)の 根源的な思考 の基盤 である。経済の拘束 か ら生 じた集落 であるが、
その後二次的 な機能 として情報 の交換、人々の交流等 とい うものを持つ ようにな り、現在 で はその経済的拘束が消失 したことによ り、二次的な側面だけが痕跡 を残す こととなることに なったわけであるが、さらに二次的な要素自体 もメデイアの発達 によって脅かされ消失の危 機にさらされているとい うのが現状である。
4-3
近 代 資 本 主 義― 第 二 次 産 業一 機 械 論一 モ ダ ニ ズ ム
18世紀、産業革命が起 こることによって生 した近代資本主義 とい う巨大な経済メカニズ ムは統一の価値観 を望み、合理化、均質化 された社会 こそ理想の社会であるとしてきた。 こ の思考方法 は、技術 の発達が社会の向上を生む ものとしてとらえているために、ある一定の 水準 までの社会全体 の底上げとしてはとても有効 なのであるが、その技術 がある点に到達 し 飽和状態 に近い状態 になってくると頭打 ちとな り袋小路へ と追い込 まれて しまうとい う性格 の ものであった。 均質 を求める社会構造 は、家族形態 にも大 きく影響 し、それまでの集落 は必要性 を失い各 単位 としての家族が各々独立 した形で生活を営む ようになった。 これが核家族化 への第一歩 である。 このことは、共同体の概念を消失させ、地域のコミュニティーを崩壊へ と追いや り、 人々の社会 との接点を唯一経済行為の中にもたせることとなったのである。 この ような社会 状況 の中で、まさしく機械的、合理的な価値基準 で物事を判断す るこの思考形態 ににおいて は、その答えには 1か 0し かなく、高齢者のように経済活動 に関われな くなった人達 は、無 用なものとして扱 ってしまうこととな り、さらに社会 と断絶 して しまうなどといった状況 を
つ くりだしてしまうのである。高齢者問題が立ち遅 れたその根底 には、 この近代資本主義の 思考が国家の政治体制として存在 していたとい うことがあることを忘れてはならない。つま り、高齢者 の問題 を解決するとい うことはモダニズムに対す る本質的な批判をすることであ り、その中から有効 な手段 を見 つけることであるといえる。
4-4
現 代 消 費社 会 ― 第 二 蒸 産 業一 均 質 の 中 の 差 異 一 ポ ス トモ ダ ニ ズ ム
モ ダニズムの思考形態 には、ある種 の限界が存在することは前項で述べ たとうりである。 一定の水準 にまで到達 して しまったその均質社会 は、袋小路 に追い込まれた結果、均質の中 のにおける他者 との差異の強調 と言うことをその経済活動の基盤 (商 業主義)に せざるを得 なくなった。 これが、現代 の消費社会 を支える基本的な思考 である。 しか しなが ら、その本 質的要素は、常 にモダニズムの中にあ り、抜本的な改革に至 らず高齢者 の問題 に対す る解答 は何 一つ得 られないのが実情 である。建築の動 きにおいて も、モダニズムの生みだ した均質 空間における人間性の消失、否定 に対す る批判 として登場 したポス トモダニズムは実際 には 新たなる物事の本質的展開を生まず、表層上の操作 によってのみデザインの消費 を過多 にさ せることだけに留 まってしまっているのではないかと思 う。社会 の状況 と言えば、近代資本 主義社会の生みだ した思考 をそのまま受け継 ぐ形で、核家族化 の進行が進み、人々はさらに 自立性を高めているといえる。 このことにより、家族 とい う形態 自体を規定する本質的事項 が消失 しつつあり、精神的な結 び付 きが唯一の家族 を形成す る要素 とな り、婚姻届 とい う紙 切れ一枚の上に成立する契約 として形式化 してい く方向にあるといえる。また、地域 コミュ ニティーといった共同体 (集 落)も 消失す る傾向 にあ り、人 々が社会 との接点 をもつ機会 は 相変 らず唯一経済行為の中 に存在 しているとい うことができる。
4-5
高 齢 者 社 会 が 抱 え る問 題 点
ここまで社会構造一家族形態一建築 とい う常にパ ラレルな関係 にある三要素の関係 につい てみて きたわけであるが、 ここでは次世代 の高齢者 の居住空間について考えるうえでの前提 として高齢者社会が抱える問題点と原因について、その社会構造の変化 との関連を中心 に改 めて確認 しておきたいと思 う。 現在高齢化社会が抱えている問題 は、大別す ると社会的側面 と身体的側面の二つに分ける
59
ことがで きる。各 々の問題点 の具体 的な内容 とその原因について以 下 に示 してい きたい と思 つ。 社会的側面 をもつ問題点
1)社 会 との接点 の断絶
:現代 の我が国の社会構造 においては、人 々は社会 との接点 を唯
一経済社会 のメカニズ ムの 中 に しか もたない。彼 らが定年 を迎え、資本 主義 のメカニズムか ら解放 された途端 に、社会 との断絶 を余儀 な くされるのである。
2)地域 コミュニティーの消失 :"1)社 会 との接点の断絶"と
も大 きく関連す るが、モ
ダニ ズ ムによる思 考 は、社会全体 を均質化 させてい くと共 に核家族化 を進行 させ た。 このこ とによ り、各共同体 や地域 コミュニ テイー は必然性 を失 い消失す ることとなった。元来、地 域 コ ミュニ テイーや共同体 は、経済的背景 をもって発生 したが、後 に二次的な要素 としての 情報交換 や交流 の場 とい う社会 の接点 としての有効 な性格 を もつ に至 った。経済構 造 とは一 切 の 関係 をもたず に存在す る社会 との接点 とい うものは、高齢者 の よ うにそのメカニズムか ら逸脱 した人 々 にとってはまことに有用 なもの で あるとい える。近年、老人クラブな る疑似 コ ミュニティーが各地方公 共団体 によって無数 につ くられ存在す ることもこの ことに起因 し てい る とい える。
3)人 生 の 目標 の消失 :近代 資本 主義の中で生 まれ、そのメカニズムの中で経済行為 に関 わることによ り、統 一の価値観 の創造 こそが唯一の有効 な手段であるとい う思考形態 を養 わ れて きた人 々が、そのメカニズムか ら解 放 され、一個人の人間と して生活 を送 らなければな らな くなった とき、その人生 の 目標が消失 して しまい、自分 自身自 らの存在価値 に対す る多 大 なる不安 を生 じさせた り、何 を生 きが い としてい けばよいのかわか らな くな った りして し ま う とい う状況 が生 じる こととなっている。
4)核 家族化 による精神 的 よ りどころの不在
:近 代資本主義社会 の 中で個 の独 立化 の傾向
が強 ま り、核 家族化 が進行 し、家族 の形態が形式化 してい くことで 、高齢者 はよ リー層 の孤 立 をさせ られる こととなる。 このことは経済的 にも身体的 に も不安 の多 い高齢者 か ら最終的 に頼 れる人が い るとい う保証 としての精神的 な よ りどころを不在 の もの とする こ とにな り、 その不安 を一層 増大 させ ることとなるのである。 身体 的側面
1)身 体的 な不 自由をもつ高齢者 の増加 :医 療 の発達 によ り、寿命 は延 びるがその反面身 体 に何 らかの支障 をもつ高齢者 が今 後増大す ると考 えられる。
60
2)介 護者の不在 :社 会的側面 の 4)と 同様 のことであるが、超高齢化社会を迎えると介 護者 が完全 に不足 し、現在 のような方法 では対応 できないことが十分 に予想 される。
以上のようなものが現代高齢化社会 の抱える問題点である。 これらの多 くがモダニズムに 起因 しているとい うのが大 きな特徴 といえるのではないかと思う。
4-6
今 後 の 高 齢 者 の 居 住 空 間 の 在 り方 と して の 現 代 集 落 の 有 用 性
前述のような現代高齢化社会が抱える問題 に対す る解答 として、今後の理想 の高齢者 の居 住空間像 をユーザーである我々人間の意識とい うものの中から見 いだ し、様 々に関連 してく る要素 を考慮 しなが ら提案 していきたい と思 う。
A:高 齢 者 の理想 の居住 形 態
(家 族形 態 )
→ 社会的高齢者時 社会的高齢者時における居住形態 に関する調査の結果では、調査対象の現状の居住形態 と 高齢者時の理想の居住形態 として人々が意識の中に存在 させるものは、全体的にはパ ラレル な関係 をもっている傾向にあるといえる。これはこの質問自体が余 りにも生活に近い部分の 質問でありながら、高齢者 というあまり実感のわかない点に関してのものなので、各調査対 象がその応答に迷 った挙げ句 に、現在自らがもっとも身近にしている
(一 般的な)形 態 を選
択 したためと思われる。 このような全体的にはパラレルな関係が存在する動 きの中では、そ の中に見 られる意識の多少の増加や減少の傾向が今後人々の意識が進もうとする方向性 を示 す といえる。 こういった考え方に基づいて調査結果を見 ると、単身、一世帯という居住形態 の減少、二世帯の増加 という傾向が挙げられる。言い換えれば人々の意識は二世帯に向かっ ているということであろう。それでは、この二世帯 という居住形態 に人々は何を求めている のであろうか。以下に二世帯で暮 らすメリットについての意識調査の結果を示す。この中か ら人々が、二世帯 という居住形態の中にもとめている本質的な要素を見いだしていきたいと 思う。
61
この調査結果から以下 のような特徴が見 られる。 表 30:子 世帯傾1か ら見 た二世帯のメリット サ ンフ ル名
サ ンフ ル数
8
10■ 嘔
メ リッ ト 様 々な こ とを教 えて も ら え る
6 高齢者のケアができる 小 遣 い が tら え る 2 様 々 な こ と を教 えて も ら え る
10-W
1
201嘔
22
家 事 を手 伝 って も ら え る 様 々 な こ と を教 えて も ら え る
6 子 供 の 面 倒 を見 て も ら え る 5 留 守 番 を頼 め る 5 子 供 の教 育 上 よ い 301И
19 様 々 な こ と を教 えて も ら え る 10 留 守 番 を頼 め る
W
8 様 々 な こ と を教 えて も ら え る 5 留 守 番 を頼 め る
7 子 供 の 面 倒 を見 て も ら え る 30‐
2 家 事 を手 伝 って も ら え る
40■
様 々 な こ と を教 えて も ら え る
10 留 守 番 を 頼 め る 6 子 供 の教 育 上 よ い
40-W
様 々な こ とを教 えて も ら え る
1
6 留 守 番 を頼 め る
3 喪 事 を手 伝 って も ら え る
501
様 々 な こ と を教 えて も ら え る 留 守 番 を頼 め る
9 家 族 の 共 同 体 と して の 意 識 が 高 ま る 3 家 事 を手 伝 って も ら え る 様 々 な こ と を教 えて も ら え る ●ι
50-W
12 10
う‘
2 留 守 番 を頼 め る 高 齢 者 を理 解 で き る
1)子 世帯側 か ら高齢者 との同居 を考 えた場合 この場合 のメ リッ トと して人 々は、"様 々 な ことを教 え て もらえる"、 る"、
"留 守番 をたのめ
"家 事 を手伝 って もらえ る"等 を主に挙 げているわけであるが、実際 にはこれらの回
答 は、 この質問 をされたのであえて答 えるな らといったよ うなたてまえ的な回答 であるとい えよう。 なぜ な ら、最 も回答 の多 かった"様 々 な ことを教 え て もらえる"な どはメディアが 発達 した現代情報化社 会 においてはそれほど有用 であるとはいえない し、"留 守番 をたのめ る"や "家 事 を手伝 つて もらえ る"と い うの も別 に高齢者 でな くて もいいわけ で、高齢者 と 同居す るための必然的 な理 由 としては成立 しない といえる。調査結果 の 中で高齢者 との同居
62
のメ リッ トとして本質をついてい るのは 50,Mの "家 族 の共同体 と しての意識が高 まる" と 50二 Wの "高 齢者 を理解 で きる"の 二点 だけであるとい える。 この二つの 回答 だけは、 高齢者 が存在 しなければ成立 しえない もので あ り、両回答 とも高齢者 を自分 自身の老後 の安 心 した生活 を送 るための保 証、道 じるべ とい う観点 で とらえてい る。 つ ま り唯一 この意味だ けにお いて、子世帯側 が高齢者 の存在価値 を認 めることとなってい るわけである。 表 31:高 齢者側 か ら見 た二世帯 のメ リッ ト サ ンア ル 名
60JM
サ ンア ル 数 1 1
経済的であ る
1
相互扶助
1
70]M
W
80‐
メ リ ッ ト
留 守番 がで きる
賑やかで よい 家 族 の 共 同 体 と して の 意 識 が 高 ま る
2 経 済的であ る 1 病 気 の ケ ア を して も ら え る 1 病 気 の ケ ア を して も ら え る
2)高 齢者側 か らの子世帯 との同居 を考 えた場合 この場合 のメ リッ トと しては、"経 済的"、
"病 気 のケアを して もらえる"等 の回答が主
であるが、 この ことは現代 高齢者社会 の抱える問題点 の社会的側面 の"4)核 家族化 による 精神 的 よ りどころの不在 "や 身体的側面 の"2)介 護者 の不在 "に 示 した ことに起因 してい るものであるとい え る。 つ ま り、同居 のメ リッ トの本質 を要約す れば、老後 の各種 の不安か ら解放 されるための保証 と しての 自らが最終的 に位置す る コ ミュニ ティー (共 同体 )を 欲す るとい う心理状況 に起因す る問題 とい うことになる。 これ らの意識調査 の結果 か ら今後 の理想 の高齢者 の居住 形態 をその本質が抱 える問題点 の 解答 と して考 えたい と思 う。 この ときに若年層 と高齢者 の相互間 には、精神的な保証 として の存在価値 を認めるとい う関係 が存在す ることか ら、精神 的な よ りどころとしての共同体 の 確立 が行 なえるよ うな居住形態 で あれば、その具体的 な居住形態 は間 う必要性 はない。それ よ りも重要なのは、 モダニ ズムが崩壊 、消失 させたかつての共同体 の原理 を今後 はその経済 的必然性 を消失 させた形で、精神的な必然か ら成立 させる ことであ り、精神的 な よ りどころ としての現代集落 を確立 させる ことで あるとい える。 この現代集落 は、経済性 か らの必然 と 一切 の関係 を断絶するものであるか ら、家族形態 や経済 のメカニズム 自体 は現在 の もので十 分対応 し、個 々の独立 した生活 を送 ることが可 能 で あるか ら、各 々の高齢者 に 自立 した生活 を送 らせる ことが可能である。 このことは高齢者 が老後、個人固有 の価値観 を創造す るのに
63
は適 しているといえるし、また社会 とのアクセスが精神的に断絶 されることがなくなるとい うことで、高齢者 の各種不安からの解放 とい う点においてもその有用性が認められると考え る。意識調査 の中で増加傾向を示 した二世帯 と言 う居住形態 はある意味においては最小 の現 代集落 と言える。その居住形態 は、現在各住宅販売メーカーが商品化 している二世帯住宅な るものに表面上酷似 していると思 うが、その根底 には、現代集落の必要条件 としての経済の 自立、精神的要素 を唯―の結び付 きとするとい う考 え方が存在すべ きで、 この点 においては 十分 とはいえないのではなかろうか。
b)身 体的高齢者時 身体的高齢者 は社会的高齢者 と異な り、物理的な必要条件が多 く存在す る。今後 は現代高 齢化社会が抱える問題点の身体的側面 の"1)身 体的な不 自由をもつ高齢者の増加"で 示 し たように、体が不 自由な高齢者が増加す るわけで、いかに身体的高齢者 が自立 した生活 を送 れるかとい うことが、居住形態を決定する際のポイン トとなる。意識調査の結果では、身体 的高齢者時の居住形態 として単身を選択する人が増加する傾向 にあるが、 これはホーム、施 設 などといった病院的システムの中に居住の場をもちたい とい うことのあらわれである。現 代 の人々の意識では、身体的高齢者 になったら自立 した生活 は不可能であるから、施設など に入居することで面倒 を見てもらおうという人が大半のようである。確かに完全に自立 した 生活が送れない ような身体的支障 をきたしたとすれば仕方のないことであるが、今後 は介護 者 の不在 という問題 もあることから、自立 した生活を送れるか ぎり在宅看護などをすること で 自立 した生活を送るとい う考 え方をしていかなければならない と思 う。その点で現在有効 であると考えられるのが、意識調査 の結果で社会的高齢者時、身体的高齢者時で共 に約 30
%の 支持 を得 ている三世帯 とい う居住形態である。 この居住形態 であれば、万一体 に不 自由 が生 してもある程度子世帯の手助けをか りる形 などで自立 した生活ができるし、先 にも述べ たように精神的不安を解消 できるといえる。 しかし、今後 は二世帯 で同居 しなくても各種設 備機器 の開発、技術 の向上によ り二世帯 で生活するのと同等の自立 した生活 を高齢者 だけの 核家族 でも十分営めるようになるであろうと思 うし、またそうなるべ きであると思う。
64
B:高 齢 者 の 理 想 の 居 住 形 式 居住形式 とは、居住形態 に大 きく影響 されるもので あ り、居住 形態 に付随す るものである といって も過言 ではない。居住形態 の項 で述べ た現代集落 の確立 に適当な居住形式 につい て、 意識調査 の結果 に基 づい て考 えたい と思 う。高齢者 の理想 の居住 形式 については、表 15∼
18で 示 したとう りである。 ここに見 られる特徴 は、社会的高齢者時の居住形式 としては一 戸建 てを選択する人が 80%と 圧倒的 な数字 を示 し、 身体的高齢者時 になるとホーム、施設 などを選択す る人が、介護者 あ りで 17%、 な しで 57%と 増加 し、それ に対応 す るかのご とく一戸建 てを選択す る人が減少するとい う傾向 にある。集合住 宅 を希望す る人 は、加齢 と もほぼ関係 をもたず常 に 15%前 後 で ある。 この結果 か ら人 々は、身体 的機能 の低下 による 物理的必要条件が発生す るまでは一戸建 て住宅 で生活 を営みたい と考 えてい るとい う ことが いえるので あろう。 つ ま り、人 々は意識 の 中では高齢者 の居住形式 として集合住宅 の よ うな 高層 階 における居住 よ りも、低層 階におけ る居住 を希望 してい るととらえることがで きる。 この こ とは、 コミュニ ティーの崩壊 を促 進 したマ ンシ ヨン等高層集合住 宅 を否定す ることを 偶然 にも意味 してい るとい う別 の解釈 も成立するのではないか と思 う。 現代集落 の具体 的 な在 り方 の一つの条件 として、低層 の一戸建 て住宅 による地域 コ ミュニ テイー の再生、公 園な どの コモ ンスペー スの積極的な提案 などが挙 げ られるのではなかろ う か。 しか し、我 々 日本人 はどうも公園 の ように計画 されるべ くして出来 あが った コモ ンスペ ースの使 い方 が下 手 である。それが西洋 を原点 とす る ものだか らか どうかは定 かでないが、 日本 人 は土 地 に対す る独 占欲が強 いの と公―私の明確 な思考形態 が元来存在 しなかったため に、 コモンスペー ス を コモ ンスペース としては使 えず、仕切 を立 てることなどで 自分 の領域 を確保 しようとす る傾向 がある。 この ことをよくしめ してい る例 が、最近山本理顕氏 が設計竣工 した熊本県営保 田窪第 一 団 地 で、山本氏 は設計段階 で外部 に閉 じた中庭 を設ける ことでその 団地 にお ける共同体 と して の意識や自らがあ る コミュニ ティー に属 してい ることを明確 にさせ るための コモ ンスペース を意図 したが、現在 では コモンスペー ス に面する一 階 に住む居住者がそ こにすだれや壁 を立 てることで、自らの プライベー トスペー ス を主張す るに至 って しまってい るとい うことが起 こってい る。
それでは日本人に適するコモンスペースとは何なのであろうか。調査用紙の中に縁側の有
用性 を記 したものが何枚 かあった。縁側 は元来我が国におけるコミュニテイースペースであ り、 これは大変 に有効 であると思われる。また日本 における元来の西洋 における公 園のよう なコミュニケーシヨンスペースは何 なのかと考 えると、建物 と建物の間に自然発生的 に存在 す るヴォイ ドとしての路地裏がその役割を果たしているといえる。今後現代集落を成立 させ るうえで、 この縁側やヴォイ ドとしての路地裏を意図的に発生 させることがその重要な要素 になってくるといえよう。
C:高 齢 者 の 理 想 の テ ク ス チ ュ ア テクステュアは、その表面的な要素 としてだけではなく、構造や建築様式、生活様式 にも 大 きく関係性をもつ ものであり、高齢者 の居住空間を決定す るうえでもとても大切な要素で あるといえる。意識調査 に結果は、表 20∼
22に 示 したとうりであるが、ここで見 られる
特徴 を整理すると以下に示す ようになる。
1)外観のテクステュア 外観 のテクスチュアは、その構造や建築様式 に大 きく影響するものであるが、意識調査で は木 を支持する人が圧倒的に多 く64%の 支持 を受けた。やは り、高齢者の居住空間におい ては有機的であたたかみや優 しさのある木が、他の無機的なテクスチュアと比べて人気が高 い とい うことであると思 う。
2)内 装のテクステェア 内装 のテクスチュアは人々が実際 に生活する うえで、最 も視覚的、精神的影響 を与えるも のであるといえる。調査結果ではやは り外観同様木 が 64%と 圧倒的な支持を受けている。
3)床 面 のテクステュア 床面 のテクスチュアは人々が生活するうえで最 も肌 に触 れることの多 い体感的 な部分 であ り、生活のスタイルをも決定す る要素である。調査結果では畳が 50%続 いてフロー リング
27%、 ジュウタン21%と なっている。
この ように各部位 におけるテクステュアに関する意識調査 の結果 に見 られる傾向を総合 し て考 えると、人々は高齢者 の理想の居住空間として我が国元来の日本建築のようなものを望 んでい るように思われる。現代集落 を構成す る個 々の建築群 は、日本建築のようなあたたか
66
みのある有機的 な建築が ふ さわ しい とい うことが この ことか ら言え る。
D:高 齢 者 の 理 想 の 居 住 空 間 と して の 現 代 集 落 高齢者 の理想 の居住 空 間 を考 えて くる中で 、それは個 と しての単体 の建築空間を考 えるよ りも各建築間同志 が もつ 関係 や周囲 の環境 について考 える ことの方 が有効 で あると思 われ (意 識調査 の 中で も高齢者 の居住空 間の 中でな優先順位 と して"周 囲 の環境 "が 一位 になっ
てい ることにも裏付 けられ ている。表 26参 照 )、 私 は現代集落 を提案 した。 しか しなが ら、 この現代集落 とい うもの は、実にモ ダニズム以前 に我 が 国 に存在 していた集落 と酷似 してお り、そ こで唯一異 なるのが 集落発 生の原因で、 それが経済 的必然 にあるのか、精神的必然 に あるのか とい う点 で ある。 つ まり、人 々は意識 の中で、高齢者 の理想 の居住空 間として、 モ ダニズム以前 の集落 を無意識の うち に意識の中に存在 させ、 モダニズムが引 き起 こ した問題 を解 tた しよ う としてい る といえる。 建築 はモダニズムを否定 す るときに、直接 モ ダニズムを批判す ることでポス トモダニ ズム の概念 を作 り上げたが、 実 はそのことは本質的 にモダニズムを否定す ることではなかったの である。 モダニズ ムを根底 か ら否定 し、新 たなる居住空間 を見 いだすためには、一度 モ ダニ ズム以前 に戻 って考 える こ とが有効 であ り、 その時点 では無意識の うちに作 り上げられてい た様 々 な空間の構成要素 を意識的にやや拡張 、肥大化 させ ることで、今後 は空間構成 の装置 として形付 け、意味づ け る ことによ り、そ こか らモダニズ ムを越える何 かが生 まれるのでは ない か と思 う。 その ような意味 では、私 の提案す る現代集落 は決 して歴 史 主義 とかそ うい った ものではな く、その要素 が偶 然 にもモ ダニズム以前 のそ れ と酷似 してい ただけ に過 ぎず、そのことに対 す る皆様 の十分 な理解 を得 るために現代集落 と名付 けたわけである。 この現代集落 は、今後 の高齢者 の居住空間を考 え る うえで非常 に大 きな役割 をにない、機能す る ものであると私 は 考 える。
67
参考文献
1)高 齢者住宅 の企画 と設計 ス 訳者
湯川 利和
発行所
2)建築文化 1992年 3)日 本建築 の再生
発行
199
著者
マー テイ ン ヴァリン
鹿島出版会
9月 号 発行所
発行
1年 4月 5日
昭和 60年 4月
彰国社
15日
著者
石井 和紘
発行所
中央公
識
4)建築 20世 紀 PART2 中川
武 藤森
照信
発行
隈 研吾 他
1991年 発行所
6月
20日
著者 (監 修者 )鈴 木 博之
新建築社
あ とが き 本論文 においては皆様 ユーザーの意識 とい うものを高齢者の居住空間に対す る問題解消の ための手段 として活用させていただくために、意識調査を行 なわせていただいた。その調査 内容が居住空間全般にわたる広範囲の もので、質問の数も30間 近 くとかな り回答するのに 時間を要す るものとなって しまった。 これ らの質問 に対 して、大変忙 しいなか時間をさいて いただき、真剣 にこのことについて考 え、回答 してくださつた皆様 のご協力 には頭の上がら ない思いをさせられる。 皆様 か らの 貴重 なデー タを今後 も高齢者 のみ な らず建築全般 にお け る、有 意義 な居住 空間 提案 の ための 資料 と して大 切 に扱 わせ ていただ きたい と思 う。 この膨大 な数 の 資料 や皆様 の 意見 、注文 、感想等 は、私 の今後 の設計活動 における宝物 になるであろ う こと を最近 しば し lf感 じて い る。
意識調査協力諸機関 株式会社
石井和紘建築研究所
株式会社
大林組
松戸市老人 クラブ連合会 安 田信託銀行株式会社 都市未来総合 開発研究所 安田 ビジネスク リエイ ト
68
安田住宅販売株式会社 安田ユニオンクレジット 日本橋サー ビス株式会社 住友軽金属株式会社 早稲田大学本庄高等学院 早稲田大学 (敬 称略)
ご協力をいただいた数多 くの人々に対 し紙面上からではあるが、多大 なる感謝の念 を述べ たい と思 う。
θ
□ 付録 本論文に使用 した各デー タのパ ックデータとなる 546通 の意識調査 の単純集計結果 をこ こに示 したい と思 う。
本 調 査 結 果 に お け る 特 記 事 項 につ い て 特記事項 1;本 調査結果 では、集計の都合上、及 び一般の企業の定年が 60才 であること を考慮 し、 60才 以上が社会的高齢者に該当すると判断 し、高齢者 を 60才 以上 の全サ ンプ ルと定義 している。 特記事項 2;(1)年 代 :年 代 は数値 をそのまま用いるものとし、 10才 毎 に区分す るも のとす る。
(2)性 別 :男 性 はM,女 性 はWで 表記するものとする。 (3)地 域 :地域の区分 は東京 とその他の県 である地方 との三分 として表記す るものとす る。
(4)そ の他 の区分 は以下 に示す もの とし、表記 はアルファペ ッ トで行 な う。 記号一地域一 高齢者 との同居、別居―住宅 の条件
A:東 京在住一 高齢者 と同居―持 ち家 B:東 京在住一 高齢者 と同居一賃貸
C:東 京在住一 高齢者 な し一持 ち家 D:東 京在住一 高齢者 な し―賃貸 E:地 方在住一 高齢者 と同居―持 ち家 F:地 方在住― 高齢者 と同居―賃貸
G:地 方在住一 高齢者 な し―持 ち家 H:地 方在住一 高齢者 な し一賃貸
70
意識調査パ ックデ ー タロ次
(基 礎 デ ー タ編 ) 項 目 1:調 査対象 の状況
1
→ 調査対象 の区分別 サ ンプル数 項 目 2:調 査対象 の状況 2
′
→ 調査対象 の男女別、年代別サ ンプル数 項 目 3:調 査対象 の状況 3
-調 査対象 の年令別、地域別 サ ンプル数 項 目 4:調 査対象 の状況 4 → 調査対象 の居住形式 に関するデー タ 項 目 5:調 査対象 の状況 5 → 調査対象 の持 ち家、借家比 に関す るデー タ 項 目 6:調 査対象 の状況 6 → 調査対象 の居住形態 に関す るデー タ
(高 齢 者 との 同 居 に つ い て ) 項 目 7:高 齢者 との同居
1
-高 齢者 との同居 の理 由 に関す るデー タ 項 目 8:高 齢者 との同居 2
-高 齢者 との同居 のメ リッ トに関す るデー タ 項 目 9:高 齢者 との同居 3
-高 齢者 との同居 のデメ リッ トに関す るデー タ 項 目 10:高 齢者 との同居 4 → 高齢者 と共用 した くない空間 に関す るデー タ 項 目 11:高齢者 との 同居 5 → 高齢者 と共用 してもよい空間 に関す るデー タ
71
(住宅 内 部 に お け る 危 険箇 所 に つ い て ) 項 目 12:住 宅内部の危険箇所 1 →住宅内部 でのけがの有無、その場所 と原因について 項 目 13:住 宅内部の危険箇所 2
-意 識の中の住宅 における危険箇所 について
(理 想 の 高 齢 者 の 居 住 空 間 に つ い て ) 項 目 14:老 後 の居住 形式 1
-健 康 な状態 における老 後 の居住形式 につい て 項 目 15:老 後 の居住 形式 2 →寝 たき りの状態 における老後 の居住形式 につい て 項 目 16:老 後 の居住形態 1
-健 康 な状態 における老 後 の居住形態 について 項 目 17:老 後 の居住 形態 2
-寝 たきりの状況 における老後 の居住形態 について 項 目 18:居 住 階層 に関する調査 一 加齢 と居住 階層 の関係 に関す るデー タ 項 目 19:老 後 の居室 について 一 老後 一番 長 く滞在す る居室 のイメー ジ 項 目 20:老 後 の居室 の広 さについ て 一 老後 の生活居室 の広 さについ て 項 目 21:外観的素材 のイメー ジ → 老後 の住宅 の外観的素材 のイメー ジ 項 目 22:内 装 の素材 のイメー ジ → 老後 の住 宅 の内装 の 素材 のイメー ジ 項 目 23:床 の素材 のイメー ジ → 老後 の住宅 の床 の素材 のイメー ジ 項 目 24:老 後 の住宅 の色 に関す るイメー ジ
72
→ 老後 の住 宅 の色 に関す るイメー ジ 項 目 25:老 後 の趣味 に関す るデー タ → 老後 の趣味 に関す るイメー ジ 項 目 26:老 後 の外出 に関す るデー タ 1
-老 後の外 出 に対す る姿勢 項 目 27:老 後 の外出 に関す るデー タ2
-老 後 の行動半径 に関す るイメー ジ 項 目 28:老 後 の転居 に関す るデー タ ー 老後転居す ることに対す る抵抗 の有無 項 目 29:老 後 の居住 地域 に関するデー タ ー老後住 み たい と思 う場所 に関するデー タ 項 目 30:老 後 の住宅 の優先順位 に関す るデー タ ー 老後 の住宅 の条件 に関す るデー タ
(高 齢者 の 居住 空 間 に 関 す る設 計 資料 編 )
資料 :高 齢者の居住空間の設計の際のユーザーの意見及び注文など
73
資料 意識調査調査用紙 につい て 本論文 における意識調査 は以下 に示す形式 に基 づいて行 なった。
(若 年層 用 )
高 齢 者 の 居 住 空 間 に 関 す る 調 査 ア ン ケ ー トの お 願 い 早稲 田大学理工学部建築学科
渡辺仁 史研究室
ア ンケー トの 目的 :近 年我 が 国 は着実 に超高齢化社会 へ の道を歩 んで い ます。 しか しなが ら、先進国 と呼 ばれる我が国 も高齢者 の居住 空間及 び住 まい方 の研 究 とい う面 ではまだまだ 十分 とはい えません。 この ア ンケー トでは、実際 のユーザ ー である皆様 の意見 を調査、統計す ることによ り、理 想 とす る高齢者 のための住宅像 を描 き出 し、我 々設計者 が 設計す る際 に参考 とす る資料 の作 成 を目的 としてい ます。 何 か とお忙 しい時期、 ま ことに恐縮 ではございます力f、 よろ しくお願 いいた します。 この調査 に関す るお問 い合 わせは下記 へ お願 いい た します。 〒 169
東京都新宿 区大久保 3-4-1早 稲 田大学理 工学部建築学科 渡辺仁史研究室 担当 :水越
英 一郎
ア ンケー トの方法 :選 択 の間 では、該 当す る もの を全 て まるで囲 んで ください。 またその 他 の 間 に対 しては簡 単 な コメン トをい ただきたい と思 い ます。 あ な た の現 在 の生 活 に 関 す る 質 問 質問 1:現 在 の あなたの年齢及 び性別 を教 えて ください。
(
才代 )
(1)男
(2)女
質問 2:現 在 の あなたの住 まいの住所 を教え て ください。
(
都道府県
市町村群 )
質問 3:あ なたの現在 の居住 形式 を教 えて くだ さい。
(1)一 戸建 て
a一 世帯
し二世帯
74
(2)集 合住宅
aア パー ト
しマ ンシ ョン
(3)そ の他 (
)
質問 4:現 在 の あなたが お住 まいの住宅 は、持 ち家 ですかそれ とも賃貸 ですか。
(1)持 ち家 (2)賃 貸 (3)そ の他 (
)
質問 5:現 在 あなたが住 んでいる住 まいでの家族構成 を教 え て ください。
(1)単 身 (2)夫 婦 のみ
(3)夫婦 +子 供 (4)夫婦 +子 供 +高 齢者 (5)夫 婦 +高 齢者 (6)そ の他 (
)
質問 6:現 在、高齢者 と同居 なさってい る方 にお伺 いい た します。同居 の理由を教 えて く ださい。 (理 由
:
)
質問 7:高 齢者 と同居す るメ リッ トとデメ リッ トを教え て くだ さい。 (な
お、質問 7∼ 9は 、同居 していない方 はその ことを想 定 して くだ さい。)
(メ
リッ ト :
(デ メ リッ ト
) :
)
質問 8:高 齢者 と同居す る場合、共用 した くない、 もしくは共用すべ きではない と思 うの は以下の どの空間ですか。
(1)玄 関 (2)居 間 (3)寝 室
(4)食 堂 (5)台 所
(6)風 (7)ト (8)庭 (9)ガ (10)そ
呂 イレ
レー ジ の他
(
)
質問 9:高 齢者 と同居す る場合、共用 して もよい、 もしくは共用すべ きでだ と思 うのは以 下 の どの空間です か。
75
(6)風 (7)ト (8)庭 (9)ガ (10)そ
(1)玄 関 (2)居 間 (3)寝 室 (4)食 堂 (5)台 所
呂 イレ
レー ジ の他
(
質問 10:あ なたは住 まいの中で建築的要素が原因となるけがを したことがあ りますか。 あればその場所 を教えてください。
(1)あ る
(場 所 、理由
(2)な い 質問 11:現 在 の あなたの住 まいの 中で高齢者 にとっては危険 だ と思われる場所、部分 を 記述 して下 さい。
あ な た の 理 想 とす る 高 齢 者 の居 住 空 間 に 関 す る 質 問 質問 1:あ なたは老後 どの様 な居住形態 を望みますか。
(た
だ し、身体 は健康 な状態 とし
ます。)
(1)単 身
(老 人 ホーム等の施設)
(2)夫 婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 +孫 と同居 (5)そ の他 質問 2:あ なたが老が寝 たきりになったことを想定 します。その場合、 どの様 な居住形態 を望みますか。 (介 護者 がい る場合、いない場合 に分けて番号 で回答 して ください。)
いる場合
(
(1)単 身
)
いない場合
(老 人 ホーム等の施設)
(2)夫 婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 +孫 と同居
76
(
)
(5)そ の他 質問 3:あ なたは老後 どの様 な居住 形式 を望み ますか。
(た だ し、 身体 は健康 な状態
とし
ます。 ) (ア )一 階建 て
(イ )三 階建 て
a一 aア
(1)一 戸建 て (2)集 合住宅
(3)老 人 ホー ム等 の施設
し二世帯
世帯 パー ト
b:マ ンション
′
(4)そ の他 質問 4:あ なたが老後寝 たき りになったことを想定 します。その場合 どの様 な居住 形式 を 望み ますか。 (介 護者 が い る場合、 い ない場合 に分 けて番号 で回答 して ください。 )
い る場合
(
) (ア
(1)一 戸建 て (2)集 合住宅
い ない場合
)一 階建 て
a一 aア
(
)
(イ )三 階建 て b:二 世帯
世帯 パー ト
b:マ ンシ ヨン
(3)老 人 ホー ム等の施設 (4)そ の他 質問 5:あ なたが老後 の生活 の 中で最 も長時間滞在するのはどの部屋 だ と思 い ますか。
質問 6:あ なたが老後生活するうえで、快適だ と思われる自分 自身の部屋 の広 さは どの位 です か。
(た
だ し、風 呂、 トイ レ、台所 などのサー ビスは、別 に考 える もの として ください。)
(
畳)
質問 7:あ なたの老後 の住 まいの外観 的な素材 はどのようなものが いいですか。
(1)木 (2)鉄 (3)コ
ンクリー ト
(4)レ ンガ、 プ ロック (5)タ
イル
(6)そ の他
77
質問 8:あ なたの老後 の住 まいの内装 の素材 はどの ような ものが いい ですか。
(1)壁 紙等 (2)木 (3)コ
ンクリー ト打 ち放 し
(4)そ の他 質問 9:あ なたの老後 の住 まいの床 の素材 はどの ような ものがいいですか。
(1)フ
ロー リ ング (板 張 り)
(2)ジ ュ ウタ ン (3)畳 (4)タ イル
(5)コ
ンクリー ト
(6)そ の他 質問 10:あ なたの老後 の住 まいの全体的 な色 のイメー ジは何色 です か。 色)
質問 11:あ なたが老後 の生活 の中 で楽 しみ にするであろ う趣味 はどの ような もの になる と思われますか。
質問 12:あ なたは老後 も積極的に外出 したいと思いますか。
(1)思 う
(2)思
わない
質問 13:質 問 12で (1)と 回答 した方にお伺 い します。行動半径はどの位 を望みます か
。
質問 14:あ なたは、老後現在生活 している場所から引 っ越す ことに抵抗 はあ ります か。
(1)あ る
(2)な
い
質問 15:あ なたが老後住みたい と思 う場所 は何処 ですか。 (
質問 16:あ なたが老後生活する住宅での優先順位 をつけて ください。
( (
位 )Aコ ス ト 位 )B漏住空間の広 さ
78
位 )C:周 囲の環境 の良 さ ( 位 )D:病 院な ど、各種サ ー ビス までの距離 ( 位 )Bそ の他 ( 質問 17:1高 齢者住宅 を設計す る際 のユーザ ー側 か らの設計者 に対す る意見及 び注文 を 記述 して下 さい。
大変 ありがとうございました。今後 の設計活動 に皆様 の意見を生かしていきたいと思いま す。
(高 精
用)
高 齢 者 の 居 住 空 間 に 関 す る 調 査 ア ン ケ ー トの お 願 い 早稲 田大学理工 学部建築学科 清初仁史研究室
ア ンケー トの 目的 :近 年我 が 国 は着実 に超 高齢化社会 へ の道 を歩 んでい ます。 しか しなが ら、先進国 と呼 ばれる我が国 も高齢者 の居住空間及 び住 まい方 の研究 とい う面 ではまだまだ 十分 とはい えません。 このアンケ ー トでは、実際 のユーザ ーである皆様 の意見 を調査 、統計す ることによ り、理 想 とす る高齢者 のための住宅像 を描 き出 し、我 々設計者 が設計す る際 に参考 とする資料 の作 成 を目的 と してい ます。 何 か とお忙 しい時期、 ま ことに恐縮 ではございます が、 よろ しくお願 いい た します。 この調査 に関す るお問 い合 わせは下記 へ お願 いい た します。 〒 169
東京都紙亀 区大久保 3-4-1早 稲田大学理工学部建築学科 担当 :水 越
渡辺仁史研 究室
英 一郎
ア ンケー トの方法 :選 択 の間 では、該当す るものを全 てまるで囲 んで ください。 またその 他 の間 に対 しては簡単な コメ ン トをい ただ きたい と思 い ます。
あなたの現在 の生活 に関する質問
79
質問 1:現 在 の あなたの年齢及 び性別 を教 え て ください。 才代 )
(
(2)女
(1)男
質問 2:現 在 の あなたの住 まいの住所 を教え て ください。
(
都道府県
市町村群 )
質問 3:あ なたの現在 の居住形式 を教 えて ください。
(1)一 戸建 て (2)集 合住宅 (3)そ の他
a一 世帯 b二 世帯 aア パー ト しマ ンシ ョン )
(老 人 ホー ムな ど
質問 4:現 在 のあなたが お住 まいの住 宅は、持 ち家 です かそれ とも賃貸 ですか。
(1)持 ち家 (2)賃 貸 (3)そ の他 (
)
質問 5:現 在 あなたが住 んで い る住 まいでの家族構成 を教 え て ください。
(1)単 身 (2)夫 婦 のみ
(3)夫婦 +子 世帯 (4)夫 婦 +子 世帯 +孫
(5)夫 婦 +孫 (6)そ の他
(
)
質問 6:現 在、子世帯 と同居 なさってい る方 にお伺 いい た します。同居 の理由を教え て く ださい。 (理 由
:
)
質問 7:子 世帯 と同居す るメ リットとデメリッ トを教 えて ください。 (な
お、質問 7∼ 9は 、同居 していない方 はその ことを想 定 して くだ さい。)
(メ
リッ ト :
(デ メ リッ ト
) :
)
質問 8:子 世帯 と同居す る場合、共用 した くない、 もしくは共用すべ きではない と思 うの は以下の どの空間 です か。
(1)玄 関
(6)風
呂
80
(7)ト (8)庭 (9)ガ (10)そ
(2)居 間 (3)寝 室
(4)食 堂 (5)台 所
イレ
レージ の他
(
)
質問 9:子 世帯 と同居す る場合、共用 して もよい、 もしくは共用すべ きでだ と思 うのは以 下 の どの空間ですか。
(6)風 (7)ト (8)庭 (9)ガ (10)そ
(1)玄 関 (2)居 間 (3)寝 室
(4)食 堂 (5)台 所
呂 イレ
レー ジ の他
(
)
質問 10:あ なたは住 まいの 中で建築的要素 が原因 となるけが を したことがあ りますか。 あればその場所 を教 えて ください。
(1)あ る
)
(場 所 、理由
(2)な い 質問 11:現 在 の あなたの住 まいの 中で危険 だと思われる場所 、部分 を記述 して下 さい。
あなたの理想 とする高齢者の居住空間に関する質問 質問 1:あ なたは老後 どの様 な居住形態 を望み ますか。
(た だ し、 身体 は健康 な状態 とし
ます。 )
(1)単 身
(老 人 ホー ム等 の施設)
(2)夫 婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 +孫 と同居 (5)そ の他 質問 2:あ なたが老が寝 たきりになった ことを想定 します。その場合、 どの様 な居住形態 を望み ますか。 (介 護者 が い る場合、 い ない場合 に分 けて番号 で回答 して くだ さい。)
81
い る場合
(
(1)単 身
)
(
いない場合
)
(老 人 ホー ム等 の施設)
(2)夫婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 +孫 と同居 (5)そ の他 質問 3:あ なたは老後 どの様 な居住形式を望み ますか。 (た だ し、身体 は健康 な状態 とし ます。 )
(1)一 戸建 て
(イ )三 階建 て a一 世帯 b:二 世帯
(2)集 合住宅
aア
(ア )一 階建 て
b:マ
パー ト
ンシ ョン
(3)老 人 ホーム等 の施設 (4)そ の他 質問 4:あ なたが老後寝 た きりになった ことを想 定 します。その場合 どの様 な居住 形式 を 望み ますか。 (介 護者 が い る場合、 い ない場合 に分 けて番号 で 回答 して ください。)
い る場合
(
)
(
いない場合
)
)一 階建 て
(イ )三 階建 て
(1)一 戸建 て
a一
世帯
b:二 世帯
(2)集 合住宅
aア
パー ト
(ア
b:マ ンシヨン
(3)老 人 ホーム等 の施設 (4)そ の他 質問 5:あ なたが老後 の生活 の 中で最 も長時間滞在す るのはどの部屋 だと思 い ますか。
質問 6:あ なたが老後生活す る うえで、快適 だと思われる 自分 自身の部屋 の広 さは どの位 ですか。
(た
だ し、風呂、 トイ レ、台所 などのサー ビスは、別 に考 えるもの として ください。)
(
畳)
質問 7:あ なたの老後 の住 まいの外観 的な素材 は どのよ うな ものがいいですか。
(1)木
82
(2)鉄 (3)コ
ンクリー ト
(4)レ ンガ、 プ ロック (5)タ
イル
(6)そ の他 質問 8:あ なたの老後 の住 まいの内装 の素材 はどの ような ものがいいですか。 ′ (1)壁 紙等
(2)月に
(3)コ
ンクリー ト打 ち放 し
(4)そ の他 質問 9:あ なたの老後 の住 まいの床 の素材 はどの ようなものが いいですか。
(1)フ
ロー リング (板 張 り)
(2)ジ ュ ウタン (3)J豊
(4)タ
イル
(5)コ
ンクリー ト
(6)そ の他 質問
10:あ なたの老後 の住 まいの全体的 な色 のイメージは何色 ですか。
色 ( 質問 11:あ なたが老後の生活の中 で楽 しみ にす るであろ う趣味 はどの ような もの になる )
と思 われますか。
質閥 12:あ なたは老後 も積極的に外出 したい と思いますか。
(1)思 う
(2)思
わない
質問 13:質 問 12で (1)と 回答 した方にお伺 い します。行動半径はどの位 を望みます か。
質問 14:あ なたは、老後現在生活 している場所 から引っ越す ことに抵抗はあ りますか。
(1)あ る
(2)な
い
83
質問 15:あ なたが老後住みたい と思う場所 は何処ですか。 (
質問
16:あ なたが老後生活す る住宅 での優先順位 をつけて くだ さい。
位 )A:コ ス ト ( 位 )B:居 住空 間の広 さ ( 位 )C:周 囲 の環境 の良 さ ( 位 )D:病 院な ど、各種サ ービス までの距離 ( 位 )Bそ の他 ( 質問 17:1高 齢者住 宅 を設計す る際 のユーザ ー側 か らの設計者 に対す る意見及 び注文 を 記述 して下 さい。
大変 ありがとうございました。今後の設計活動 に皆様 の意見を生か していきたいと思 いま す。
高齢者 の居住 空 間に対 す る意識調査 を基 に した現代集落 に関す る研 究 バ ツクデー タ編 (基礎 デー タ編 )
項 目 1:調 査対象の状況 1 -調 査対 象 の区分別 サ ンプル数
‘J 00
項 目 2:調 査対 象 の状況 2 → 調査対 象 の男女別、年代 別 サ ンプル数 サ ンア ル 名
サ ンア ル敏
10M :0‐
20‐ 20‐ 30‐
W M
W M
30‐
W
40‐
M
:0‐
W
口‐M ,0‐
W
)0‐
M
70‐
M
〕 0‐ W ,0‐
30‐
W M
・W
項 目 3:調 査対象 の状況 3 -調 査対象 の年令別 、地域別 サ ンプル数
サ ンア ル名 0‐ M‐
M‐
C
0‐ M‐
D
10‐ M‐
E
10‐
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項 目 4:調 査対象 の状況 4 -調 査対象 の居住形式 に関す るデー タ サ ンアル
3a) サ ン ア ル 宅1(lal
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1
0:
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1
(1)一 戸 建 て a一 世帯 b二 世帯 パ ー 合住 (2)集 宅 aア ト b:マ ンシ ョン (3)そ の他 ( 項 目 5:調 査 対 象 の 状況 5
(ア )一 階建 て
)
→ 調査 対 象 の
持 ち家 、借 家比 に関す るデー タ
87
(イ
)三 階建 て
項 目 6:調 査対 象 の状況 6 → 調査対 象 の居住形態 に関す るデー タ サンア ル 4
(1
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(1)単 身 (2)夫 婦 のみ (3)夫 婦 +子 供 (4)夫婦 +子 供 +高 齢者 (5)夫婦 +高 齢者 (6)そ の他 (
88
1
(高 齢者 との同居 について)
項 目 7:高 齢者 との同居 1 → 高齢者 との同居 の理由 に関す るデー タ
リ ンア ル タ サ ンア ル自 円 層 理 由 0‐
M
211‐
M
20‐
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め般 的 住宅 事 情
ら盤的 7
的
隆清 的 理 由 30‐
夫 が長 男だ か
M
住 宅 事情 人菫 が 多 い と藁 しじ
〕 0‐ W 10‐
●燿的 巖清的理 由
M
●般 的 住宅 事情 1
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W
10‐
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E40の 一致 あ蟷 的 夫が長 男 だ か ら t的 崖宅 事 管 鳳済 的 理 由 醍男 だ か ら
M 70‐ M
晨果 であ るか ら
〕 0‐ M
目や かであ るか ら
30‐
千儀 に 菫 宙 が で き る
般 的
89
項 目 8:高 齢者 との 同居 2 → 高齢者 との同居 のメ リッ トに関す るデー タ サンア ル塗 リンア ル │ 10‐
円層 の メ リ ッ ト
M
遣 いが tら え る 菫 事 を手 伝 って も らえ る Jヽ
サ ンア ル4 サ ンア ル■ 同 層 の メ リ ッ ト 〕 0‐ W 日守 書 セ錮 め る 地趙 と の 支 燎 が 可 鷹
饉 々なこ と 七薇 えて も らえ る
様 々な こ とを歌 えて も ら え る 虫 事 を手 伝 って も らえ る
萬静者 の ケア がで き る 子供 の 世 話 を し て も ら え る
団 らん
日守 書 が燿 め る
睦清 的
子供 の 数青上 よし
齢 者 を理 解 で き る
0‐
W
々 な こ と を教 えて も う え る 様 “ 1
20‐
子 供 の 面 目 を見 て も ら え る
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M
:0‐
M
子供 の面 日 を見て もら え る 留 守 番 セ輌 め る 子供 の 象青上 よし 萬齢 者 の ケ ア が で き る
菫事 を手 伝 って もら え る 的であ る
E々 なこ とを載 えて も らえ る =齢
庄宅 事 情
者 の ケア が で き る
子供 の世 ■ を して も らえ る
睡済 的
日 守 番 が颯 め る 子供 の載 青上 ま し
腱々な こ とを数 えて もら え る 菫事 を手 伝 って もら え る
菫 菫 の 共 同 体 と して の 意 ■ が 高 ま る
団らん
団 らん Jヽ 狙 いが もら え る 虫事 セ手伝 って も らえ る
吉 齢 者 セ理 解 で き る 皮 農 の 共 同 体 と して の な
40‐
W
供の 載 曹上 よじ
W
留 守 ● 七燿 め る
=齢 菫
4〔
者 のケア が で き る
:
手 伝 って もら え る =を 様 々なこ とを載 えて もら え る
1
1
子供 の 数 青 上 よ し
子供 の世活 tlし て も らえ る
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1
話相手 が増 え る 地城 との文 広 が 可 籠
経済的
1
者 セ理解 で き る
50‐
=齢 腱々な こ と ttえ て もら え る
M
日 守 書 セ爛 め る
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者 の ケア がで き る
齢 モ セ理 解 で き る 1、
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M
1
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遣 いが tら え る
“ 様 々 な こ と セ載 えて も う え る 7 虫 事 を手 伝 っ て も ら え る 子供 の象青上 よい
高まる
守 書 セロ め る 腱々な こ とを■ えて もら え 0 菫菫 の糞 同体 と しての 童 高 まこ =が 田らん 齢者 の ケアがで き も 虫事 “ セ手 伝 って も らえ る
朝 早 起 き した い と 書 に 安 心 10‐
=が
日 は と して の 査 菫 が 高 ま る
"色 子供 の 載 青上 よ ι ,0‐
齢者 セ理解 で ● る
W
■ “ 々 な こ と を軟 え て も ら え る
高 まる 菫菫 の共 同体 と して の な =が 目守 書 セ銀 め る
団 らん 子■ のロロ セ見 て も らえ る 口守 番 を して も らえ る
1
1
住宅 事情
経済的
1
睦済 的
1
子 供 の 老 人 に対 す る 考 え 方 が わ か る
1
日守 書 が で き る
者 のケア が で き る =齢 菫菫 の共 同 体 と しての意 ■ が高 ま る 古 静 者 を理 解 で き る
30‐
M
=齢
者 を理解で き る
腱僚 的
lL墟 と の 交 流 が 可 籠
日互 換助 l■ や か で よ い
腱菫 の共 同体 と して の な ■ が高 まる 7o‐
M
E燎 的 :
・W
90
1
at617?Lr?Bl3 自気 の ケ アを して も らえ る
項 目 9:高 齢者 との同居 3 -高 齢者 との同居 の デ メ リ ッ トに関す るデー タ サ ンフ リ レ● サンア ル● 10‐
M
サ ンア ル4 サ ンフ ル」 闘層のデメ
日 Eの デ メ リ ッ ト
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1
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M
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ケアがロ ロ ア ライバシーの ■ 保 が国ロ 世代 日■■ に よ る同 ■ わず らわ しい
世代 目■ ■ に よ る同 ■ 縮神 的員担 生活 が掏東され る 住 宅 事 情 《狭 く な る
)
生嬌 が 詢 東 さ れ る
生活時 間 が■ な る
W 20‐ M
生活 が掏東 され る
10‐
:
ケア がロ ロ 括 が 掏東 さ れ る
1
10‐
W
:
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10‐
住宅事情 睡燎 の ユ 同
ケアが回倒 生活 が拘束 さ れ る
ヒ代 日 差 ■ に よ う 問 ■
世代 日差 ■ に よ る間 ■
たに死 ぬ こ と
口 うるさし
生賠 時 間 が ■ な る
住宅事情
:
手供 が ヨ 倶
籍 神 的 負担
1
た しい
W
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な る
ケアが日 饉 ア ライバシーの■ 僚 が 日■
ケア が口 倒
世代 日■ ■ に よ る間 ■
,0‐
子■ が■儡
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世代 口 墓 二 に よ る商 ■
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1
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,0‐
生 活 時 間 が■ な る
W
ケアが目 ■
E
綸
ケア が面 倒 生活 時 間 が員 な る n神 的 ■■
住 宅 事情 生 活 が掏東 さ れ る
生活 が 掏 東 さ れ る
世代 日■ ■ に よ う問■
■祖
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世代 日 ■ ■ に よ う問 ■
30-W
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生活 が詢東 され る
生活 が掏東 され る
1
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住宅 事 情
1
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1
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1
生活 時 間 が 員 な る
M
お互 いの生活 が ■ れ る
生活 時 間 が ■ な る
わず らわ しヽ
ア ライ バ シ ー の確 保 が国 ■ 購神 的 負 担 1
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1
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M
BO‐
W
生活 が掏東 され る 1
口 う 0さ い
■近感 がお 輝 にな る 縮 神 的 負担
1
世代 目饉員 に よ う問 ■ 睛 神 的 負担
91
項 目 10:高 齢者 との 同居 4 -高 齢者 と共用 した くない空間に関するデー タ サンア ル 4 10‐ M‐
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(1)玄 関 (2)居 間 (3)寝 室 (4)食 堂 (5)台 所
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G
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G
92
(6)風 呂 (7)ト イ レ (8)庭
(9)ガ レー ジ (10)そ の他
項 目 11:高 齢者 との 同居 5 → 高齢者 と共用 して もよい空間に関す るデ ー タ サ ンア ル● :0‐ M‐
C
10‐ M‐
D
iO‐ M‐
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(1)玄 関 (2)居 間 (3)寝 室 (4)食 堂 (5)台 所
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1
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1
93
(6)風 (7)ト (8)庭 (9)ガ (10)そ
呂 ィレ レー ジ の他
(住 宅内部 にお け る危険箇所 につい て)
項 目 12:住 宅内部の危険箇所 1 →住宅内部 での けがの有無、 その場所 と原 因につい て サンア ル4 10‐ 10‐ 20‐ 20‐
サ ンフ ,レ 4 あ a
な t
M
W
巖口 1
0‐
M
:0‐ ,0‐ ,Il‐
1
贅 :`
M
20‐
W
M
M
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1
1
1 20‐
W
1
段 甚 が ついて いて転倒 ■ 口部 が狭 い
ドア
潜菫 :
1
つ まづ い た
菫 槙 ドフ l■
'0‐ 7o_w
W
暗 F■
1
足 が 滑 り転 倒
9
M
,0‐
段基
2 内 日 きで足 をは さ む 低 くて 「 Eを・ rsつ け た ぶ つ か った つ ま づ いた
■
,0-M
,0‐
I
つ て 二 日 (狭 い ) 低 い た め 環 t Stつ け た 足 tう ち つ け た
E
ドア
10‐
W
リ ンア ル ●
=田
阻壼 が 大 き ι
段差 圧
M
W
サ ンフ ル●
!:
〕 0‐ M 〕 0-W :0‐
所
層段
M
W
l●
層 って王 ■
1
n口 が書 中 に 当た った
1
足 が 滑 り籠 倒 円で ぶ つけ た
階 級
隆差 が 大 き も 潜
Rい
=
っ て転 日 フ ロ ー リ ン グ で 清 った 円で 足 セ ぶ つ け た
自 下
玄 関
1
桂
30‐
菫
M
E
1
沿 って籠 倒
な
子 供 が 自 奥 した
"み
1
1
eで 足 セ 検 む
角 で 足 セぶ つ け る
1
lE手 が ]iっ 書 か る
:
つ まづ く
段薔
nも ヽ
慮 下 全 体
l
快 くて 動 き づ ら い 手 摺 りが な く
階段
FEみ 外 した
=晨
H■ が■ で あ る ア ル ミの ドア で足 七切 った ■ が低 くて IEセ つけ た ■ 口部 が猥 い ■目 が重 い
む所
M
.r・
ドア
片 ■ 虐
10‐
W
Eド
ア
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1 1 1
助 30に 対 す る 配 慮 が な い
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鷹
手 擢 りが な く■ 日
:
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1
腱 くて 田 み 外 した
1 1
腱目
1
段 菫 があ るた め
膚
1
■ って■ ■
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M
1
菫■
つて■ 日
50‐
1
滑 って ■ 日
膚菫
40‐
1
外し
段薔 で■ 倒 内需
ドア
W
1
ささ くれ て いた 饉 くてEEを ぶ つ けた
階 級
玄関
30‐
段豊 で転 倒
:
って 義 日
1
■句配であ る
1
■み外 した つて■ 日
層菫 ドア
1
下水誦
1
30‐
W
■段
1 1
M
ドア
50‐
層
94
巳 セ 磐 と した 滑 って義 倒
に手 に引 っ饉 か る 転倒
r■
ドア
手 を快 ん だ
:
■み外 し に手 に引 っ静 か る
:
項 目 13:住 宅内部 の危険箇所 2 -意 識 の中の住 宅 にお ける危険箇所 につい て サ ンア ル名 10‐
M
場所
4
サ ン ア ル ●l サ ンア ル
要 素
30-w
層 段
場所
風 呂
全体 的 に猿 し
ベ ラン グ トイ レ 次 き抜 け 庫 下
風 呂
1
:
階 段
1
1
玄関
2
各種 段 菫
k目
20‐
w M
む所
フ ロー リン グ 層段
i
40‐
M
嗜段
風呂
ベ ラン グ トイ レ 台所
1
トイ レ
全 体 的 に独
1
各種段差
7
手 燿 りが な い
1
:0-W
ベ ラン グ
ドア
購段
各種 段 姜
1
玄田
収納
イ レ
1
ベ ラング b所
体 的 に瑣 し
関
,0‐
塵
M
トイ レ
5 3
自下
各 部 の 出 っ彊
各種 段 基
1
慮 下
1
玄 関
ヨ F常 ■量
,
各種 段差
風 呂
磨段
:
む所
ベ ラン ダ
50-W
階級
風 呂
各種段 姜
,F常 鷹 f■
風 呂 盛
1
玄 関
DO―
M
1
階段
1
r●
エ レベ ー タ 1
70‐
M
む 所
収納 の 位 置
1
ヨ ト常 饉霞 階 段
:
イ レ
1
=L.(-t-
風 呂
ア
t
各種 段 姜 風 呂
階級
0フ トの8
L
玄関
b所
30-M
1
開口が狭 各種間仕切 リ
w
1
各種段整
1
非 常鷹段
1
階段
玄 関
フ ロー リン グ
i
各 部 屋 毎 の温 度 」
:
フ ロー リン グ
l
ドア
:
風呂
20‐
1
トイ レ 各種 段 善
10‐
サ ンア ル歓
要 素
欧層
風 呂の手 綱 リ
●
“ 各種 段
J
階 級
■槽 りが ない
1
70‐
W
各種 畿 書
95
1
(理 想 の 高齢者 の居住 空 間 につい て)
項 目 14:老 後 の居住 形 式 1 -健 康 な状態 におけ る老後 の居住 形式 につ い て サ ンア ル 4 10‐ M‐
A
0‐ M‐
C
0‐ M‐
D
10。 M‐
E
10‐ M‐
G
0‐ M‐
H
G M‐ A
(1
(4
(3
(5
サ ンア ル4
●■
10‐ M‐ 10‐
1
20‐ M‐
3
20‐ M―
C
20‐ M―
D
20‐ M‐
E
20‐ M‐
G
20‐ M‐
H
0 2 2
W‐ D
20‐
W‐ E
0
20‐
W‐ F
0
:0‐
WC
20‐
W‐ H
40‐ W‐
1
40‐ W‐
C
30‐ M‐
D
〕 0‐ M‐ G 〕 M‐ H tl‐
30‐ W‐
C
1
WG
1
:0‐
W‐ H
1
,0‐
M‐ E
2 と‐
,0‐
M‐
1
G
,0‐ W‐
H
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1
[
30‐ W‐
H
1
C
M‐ E
1
M‐
1
G
7o_M_G 1
1
1 にEEと ‐
'0‐ 7o_M_E
:〔
:
G
C
W‐ D
,0‐ W‐
,0。
30‐ W‐
:
‐ M‐ H
1 :
l
G
:0‐ W‐
0
:
C
M‐
1
2 饉■ と‐
1
A
,0‐
友 人 と ‐1
=人
1
E
:0‐
1
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C
ヽ ″‐ 0
1
A
1
0‐ M‐
A
30‐ M‐
30‐
H
,0‐
〕 0‐ M‐ 8
30‐ W‐
G
10‐ M‐
40‐ VV‐
20。
30‐ M‐
40‐ M‐
:0-W‐ D
20‐
W‐
:
10‐ M‐
1
A W‐C
20‐
1
D
備考
1
E 10‐ M‐ F
2
0
1
М‐ C
10‐ M‐
10‐ W‐ 20‐
(4
A
G
70‐
W‐
30‐
M‐ E
30‐
W‐
1
G
0
1
(1)単 身 (老 人ホー ム等 の施設) (2)夫 婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 +孫 と同居 (5)そ の他
96
1
項 目 15:老 後 の居住 形式 2 -寝 た き りの状態 におけ る老 後 の居住形式 につい て 介
サンフ ルタ 10‐ M‐
C
:0‐ M‐
D
10‐ M‐
E
10‐ M‐
G
:0‐ M‐
H
G
:0。 W‐ :0‐ M‐
A
M‐
8
20‐
:0‐ M‐
C
:0‐ M‐
D
20‐ M‐
E
:0‐ M‐
G
:0‐ M‐
H
20‐
W‐ A
20‐
W‐
20‐
W‐ D W・ E
10‐
W‐ F
:0‐
W‐
20‐
W‐ H M‐
(5
(4 :
:
1
l
1
1 1
5
1 1
1
1
1 1
1
1
1
1 :
0 0 0
:
1
:
1
1
0
1 1
1
5
0
5
7
4
2
:
1
1
1
G
〕 0‐ M‐ H 〕 0‐ WC 30‐ W‐
D
30‐ W―
E
7
1
ヽ ″‐ H
1
A
40‐ M‐
C
40‐ M‐
D
40‐ M‐
E
1
1
1
G
30‐ W‐
40‐ M‐
(5
1
1
:
A
30‐ M‐
)
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〕
G
〕 0-M‐ 8 〕 0‐ M‐ C (卜 M‐ D 〕
30‐
(4
C
20‐
D‐
2
A
1● M‐
(1)単 身 (老 人 ホーム等 の施設 (2)夫 婦 のみ (3)子 供 と同居 (4)子 供 十孫 と同居 (5)そ の他
鮮目 鱚
=孝
1
1
1 1
1
1
1
1
40‐ M‐ F 40‐ M‐
G
40‐ M‐
H
40‐ W‐ :0‐
WC
D
40。 W‐
E
40‐ W‐
G
1
4
1
0 0 1
W‐ H
iO‐ M‐
A
,0‐
M‐
C
,0‐
M‐
E
50‐ M‐
G
M‐
H
50‐
2
A
40‐ VV‐
:0‐
8
1
1
50‐ W‐ 50‐ W‐
C D
50‐ W‐
G
50‐ W‐
H
30‐ M‐
C
: 1
1
:
1
1
1 1
1
:
1 1
1
1
〕 0-M‐ E ;0‐
'0‐ 7o‐ 70‐
M‐
G
M‐
E
G W‐ C M‐
〕 0‐ W‐ G
1
0
1
:
1
1
1
1
97
0
項 目 16:老 後 の居住形態 1 →健康 な状態 におけ る老後 の居住形態 について レ4 サ ンフ リ 0‐ M‐
A
0‐ M‐
C
10‐ M‐
0
10‐ M‐
E
10‐ M‐
G
10‐ M‐
H
20‐ M‐
G A
20‐ M‐
B
0‐ W‐
20‐ M‐
C
20‐ M‐
D
10‐ M‐
E
20‐ M‐
G
10‐ M‐
H
(2
(
(3
(4
麟 ■
サ ンフ ル4
1
1
:
1
1
10‐ M‐
D
40‐ M‐
E
10‐ M‐
F
40‐ M‐
G
10‐ M‐
H
40‐ W‐
A C
40‐ W‐
D
40。 W‐
1 :
1 1
40‐ W‐
E
40-W‐
G
40‐ W‐
H
50‐ M‐
20‐
W‐ D
50‐ M‐
G
20‐
W‐ E
50‐ M‐
H
10‐
W‐ F
50‐
20‐
WG
:
50‐ M‐ 1
30‐
1
30‐ VV‐
E
1
1 1
1
1 1
1
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:
1
1 1
WC
1
50‐
W‐ H
30‐
M‐
C
50‐ M‐
E
70‐ M‐ 70‐ M‐
:
E
G G
70‐W‐ 1
1
〕 0‐ M‐ E 30‐
1
Wく
l
1 !
(ア )一 階建 て
(1)一 戸建 て
!
(イ )三 階建 て
a一
世帯
(2)集 合住 宅 =ア パー ト (3)老 人ホー ム等 の施設 (4)そ の他
1
1
Ю‐ M‐ G
:
W“ 3
〕 0‐ W‐ H
1
1
H
D
1
1
WC
30‐ W‐
,0‐
1
0 0
(4
:
50‐ W●
1
(3 1 1
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1
H
〕 0‐ M‐ A 〕 0‐ M‐ B 〕 0‐ M‐ C 〕 0‐ M― D 〕 0‐ M‐ G 30‐ M‐
50‐
(2 1
A
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W‐
10‐ W‐
2
MC
A W‐ C
20‐
(1‐
A 40‐ M‐ C 40-M‐
1
b二 世帯 bマ ンシ ョン
98
ロ ヨ
項 目 17:老 後 の居住形態 2 -寝 た き りの状況 におけ る老後の居住形態 について 介■有
サ ンア ル●
A 10‐ M‐ C
(1‐
介 ■ 無
(1‐
1
2
(2
(4
(1‐
!0‐ M‐
(2
(4
1
D
:0‐ M‐
E
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10‐ M‐
H
10‐ W‐
20‐ M‐
20‐ M‐
:
1
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1
G
1
1
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20‐ M‐
1
C
20‐ M‐
D
20‐ M‐
E
20‐ M‐
G
20‐ M‐
H
1
1
1
1
0
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A VVC
20‐ W‐ 20‐ W‐ 20‐ W‐
1
0
20‐ W‐ 20‐
2
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1
E F
1
1
20‐ W‐
G
1
20‐ W‐
H
1
A
30‐ M‐
B
30‐ M‐
D
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G
30‐ M‐
〕 0‐ M‐ H 〕 0‐ W‐ C 30‐ W―
D H
9 9 4
10‐ M‐
C
10‐ M‐
D
10。 M‐
E
10‐ M‐
F
10‐ M‐
G
10‐ M‐
H
10‐ W‐
A
WC
10‐ W‐ 10‐ W‐
1
!
1
1 1 1
4
1
1
1 1
1
1
:
0
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1
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H
1
1
1
1
A
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C
M‐
[
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1
D
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50‐ M‐
1
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1
1
4
A
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1
1
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W“ 3
30‐ W‐
10‐
1
C
30‐ M‐
30‐
1
1
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1
1
1
G
1
う 0‐ M‐ H 50‐ W‐
C
50‐ W‐
0
30‐ W‐
G
50‐ W‐
H
4
1
1
1 1
:
1
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E
50‐ M‐
G
70‐ M‐
E
70‐ M‐
1
1
1
0
G G
1
70‐ W‐ 30‐ M‐ 30‐
E
W“ 3
)一 階建 て (1)一 戸建 て (2)集 合住宅 (ア
1 1
0 0
(イ )三 階建 て
a一 aア
(3)老 人 ホー ム等 の施設 (4)そ の他
世帯 パー ト
枕二世帯 ンシ ョン
bマ 99
項 目 18:居 住 階層 に関す る調査 →加齢 と居住 階層 の 関係 に関するデー タ 腱 壼 な 状 lH
サ ンア ル■ 10‐
無回答
由た きり嘲 1層
2饉 以上
M
W
20‐
M
2 餞
1
W
1
〕 0‐ M 0‐ W 〕 40,M 10‐
無回電
1
10‐
20‐
2階 以 上
田
1 1
W
1
50-M
1
,0‐
W
,0‐
M
1
1
1
0 4
7o_M
W
1
1 1
1
〕M 〕 0‐ W '0。 0‐
1
0
1
1
項 目 19:老 後 の居室 について 一 老後 一番 長 く滞在 す る居室 のイメージ サ ンア ル名 10‐
サ ンア ル■
M
■童 名
サ ンア ル4 サ ンア ル■
日間
40。
W
よ
日間
日の あた る部 屋
1
腱 菫 口 書
書 書
10‐
20-M
風 呂場
1
日 あ た りの 良 い 部 層
腱
1
食堂
= ォ ー デ ィオ ルー
W よ
50‐
20‐
W
&
薔 間
菫菫
層 問
薔斉
,0‐
口 書
&
M
日間
寝 菫 1
和
= E間
W
ほ □
日 あ た りの 農 い 郎
ア トリエ
書書 1
日間 寝
50‐
=
M
餞□
M
日間
(テ
E聞
ラス
)
70‐
M
寝
= 8書 1
和 塵
1
〕 0‐ W
=
ア トリエ E間
E書 4 寝 :0‐
M
寝 菫 ■書
● 書
30‐
E菫 名
70‐
W
1
区菫
1
E菫
1
口 書
1
茶
庄 和
30‐ IIl‐
M W
1
居 間
=
■ 書 由 童 和
= =
日 間
日 間
1
=
日 間 1
=
100
]
項 目 20:老 後 の居室 の広 さについて 一 老後 の生活居 室 の広 さについ て サ ンア ル 名 10‐
M
サ ンフ ル■ 広さ く曇 )以 上 ∼未 ,1 サ ンフ 1
45∼ 6.0
40‐
M
名 サ ンア ル■ 広 さ (畳
6.0∼ 8.0 8.0∼ 10.0
1
1
10.0∼ 12.0
1
120∼ 14.0
W 20‐ M
8.0 4.5∼ 60 6.0∼ 8.0 8.0∼ 10.0
10。
1
120∼ 14.0 140∼ 16.0 200 1
20‐
30‐
W
1
M 1 1
0‐ W 〕
2.0∼ 14.0
1
30.0
1
40.0
1
8.0 4.5∼ 6.0
50‐
M
M
2.0∼ 14.0
,0。
10‐
VV
20‐
M
20‐
W
30‐
M
30‐ 10‐
(3
W
70‐
50‐
M
50‐
W
;0‐
M
70‐
M
70‐ 30‐
30。
8.0
00∼ 120
M
8.0
1 1
70‐
W 1
30‐ 50‐
M W
(5
(4
(6〕
3`
7 1
1
200
lo o 1
1
2.0 6.0
20.0
8.0 0.0 8.0
10.0
(1)木 (2)鉄 (3)コ ンク リー ト (4)レ ンガ、 プ ロ ック (5)タ イル (6)そ のイ也
M
W
60∼ 8.0 80∼ 100 10.0∼ 120 2.0∼ 14.0 1
W
40‐
14.0∼ 16.0 16.0∼ 18.0
30-M
80∼ 10.0 10.0∼ 12.0 2.0∼ 14.0 140∼ 16.0 160∼ 18.0
(2
160∼ 18.0 24.0 10.0∼ 12.0
60∼ 8.0 80∼ 10.0 0.0∼ 12.0 120∼ 14.0 14.0∼ 160 160∼ 180 60∼ 80 3.0∼ 100 100∼ 120 120∼ 14.0 140∼ 160 160∼ 10.0 13.0∼ 20.0 20.0
項 目 21:外 観的素材 のイメー ジ ー 老後 の住宅 の外観 的素材 のイメー ジ :0‐
14.0∼ 16.0
6.0∼ 8.0 3.0∼ 10.0
1
6.0∼ 8.0
サンア ル4
80∼ 10.0 10.0∼ 12.0 12.0∼ 140 14.0∼ 16.0 6.0∼ 180 20.0 30.0 6.0∼ 8.0 3.0∼ 100 0.0∼ 120
10-W
10.0∼ 120
1
)以 上 ∼ 未 l■
6.0∼ 80
'レ
5 1 1 1
W M
W
101
項 目 22:内 装 の素材 のイメー ジ → 老後 の住宅 の内装 の素材 のイメー ジ M
10‐
W
20‐
35
M
W
19!
:tl‐
30‐
M
1
〕 0‐ VV
“ 1
簑
M
駁
:0。
W
221
;●
M
20!
よ
:0‐
;0‐
W
卜M 70‐
1
W
1
1
30‐
1
M
30M
70‐
(1)壁 紙等 (2)木 (3)コ ンクリー ト打 ち放 し (4)そ の他
(4)
(3
ア ンア ル名 10‐
W
項 目 23:床 の素材 のイメー ジ →老後 の住宅 の床 の素材 のイメー ジ (2
サ ンア ル名 10‐ 10‐ 20‐ 20‐
M M
W
〕 0‐ W ・M ,0‐ ,0‐
(4
(6)
(5
W
〕 Il‐ M
:0‐
(3
W
1
1
よ
優
1
2 1
1
1
M
1
(1)フ ロー リ ング (板 張 (2)ジ ュ ウタ ン (3)畳 (4)タ イル (5)コ ンク リー ト (6)そ の他
W
〕 0‐ M 70‐
M
70‐
W
〕 0‐ M 〕 0‐ W
1
1 1 1
102
り)
項 目 24:老 後 の住 宅 の色 に関す るイメー ジ → 老後 の住宅 の色 に関す るイメー ジ サ ンア ル4 サンア ル8
色名
サ ンアル4 リ ン フ リレ│
10‐
自
30‐
M
色名
M
ク リー ム
ベー ジ エ メ ラル ド
1
撮
自
肛栞
ブ ルー
青
茶
鳳
ク リーム
腱
木の色
1
シルバ ー :
ベー ジ
0‐
W
20‐
M
土
:
グ レー まの色 クリー ム
7 自 晨
ベー ジ ョ モス グ リー ン
黒
明 るい色
貴
パ ステル
柑
50‐
撮
M
モス グ リーン
グ レー モス グ リー ン オ レン ジ
贄
1
壼 ビン ク
l
層
茶
1
シルバ ー
茶
ベー ジ 磨ち ■ い た 色
タ リーム 自
藤
グ レー n
30‐
1
藩ち 書 い た 色
W
曖か らの あ る● ほ
級
:
タ リー ム
貴
明るい色
グレー
自
― /,レ ‐
木 の色
モス グ リー ン
曖か らの あ るE
自
藩ち 着 い た 色 ク リー ム
山 吹 風
w
ページ
メイア ,レ ベー ジ ュ
ベー ジ ュ ク リー ム
ビンク
晨
E色
ベー ジ ュ
茶
,0‐
7,じ ―
臓土
W
風
:
撮
ほ
:0‐
ブルー グ レー ク リー ム ビン ク
1
ビン ク
小豆
1
w
:0‐
貴組
廉 l
竺ンアル倒 サンアルJ色 名
1
薬
40‐
M
50‐
自
M
曖か み の あ るr
:
晨
:
自
ベー ジ ュ
1
自
= タ リーム
費
自
′ マス テ ル
1
A-9 r
グ レー 明 る い色
景材 の色
リー ム モス グ リー ン レ
:
ほ 1 1
7o_M
グ レー ビン ク 自
ブ ルー ベー ジ ュ
1
茶
1
曖か らの あ る■
:
賃
1
a
螢
ク リー ム
70。
W
聖
グ レー
2 木 の色 ほ
レンガ
書車
臓
30‐
ス グ リー ン 薔ち 薔 い た 色
1
2■ のある色 摯 「 │
1
リーム
90。
臓
M W
リ グ レ
n
│
│
I
lo3
項 目 25:老 後 の趣味 に関す るデー タ →老後 の趣味 に関す るイメージ ・ ル劉 サ ンア ル 4 サ ンフ
日味
10‐
スポ ー ツ
M
4 サ ンア ル a
サ ンフ 130‐
M
'レ
臓術
“
散歩
1
子供 と遊 ぶ ■甍
1
M
リンア ル 敗 饉 味 1
旅 行
1
■ 書
スポ ー ツ
菫■
瞼□
1
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■書
■ 書
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友 人 との 会 雷
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腱口 、 テ レ ビ
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陶 芸
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嗅日
104
.テ
レビ
手 甍
■書 手書
項 目 27:老 後 の外出 に関す るデ ー タ 2 項 目 26:老 後 の外 出 に関す るデ ー タ 1 後 の行動 半径 に関す るイメー ジ -老 後 の外出 に対す る姿勢 老 あなたは老後 も積極的 に外出 したい と思 い ますか。 サンア ル4 0‐
里 う
慇わ な し 慶口 箸
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サ ンア ル 4 サ ン フ ル 麟 け動半餞 10‐
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項 目 28:老 後 の転居 に関す るデー タ ー 老後転居す ることに対す る抵抗 の有無 あ る
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106
項 目 29:老 後 の居住地域 に関するデ ー タ ー老後住 みたい と思 う場所 に関す るデー タ
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107
「 ンフ
108
項 目 30:老 後 の住宅の優先順位 に関す るデー タ →老後 の住宅の条件 に関す るデー タ A:コ ス ト B:居 住 空 間の広 さ
C:周 囲 の環境 の 良 さ D:病 院 な ど、各種 サー ビス までの距離 E:そ の他 リンア ル名 !0‐ :0‐ 20‐
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1 1
109
(高 齢者 の居住空間 に関す る設計資料編 )
資料 :高 齢者 の居住空間 の 設計の際 のユーザ ー の意見及 び注 文 など サ ンア ル4 サ ンア ル│ 餞見 .注 文 な ど !0-M 風光 七十 分 に考 え る 康 は フ ラ ッ トに す る 1
吉 齢 者 の ■ に 何 か あ った と き の 伝 達 設 書
間仕切 リセ な く して 一つの 大 きな部 屋 とす る 菫内が嗜 くな らな いよ うに各 部 の照明 設 備 セ寛実させ る 鷹段 在燿 や か にす る 1 1
バ ス . トイ レ は 十 分 広 く取 る こ と 助饉 セ 燿 く 饉全 性 七 十 分 薇 優 す る
ホー ム エ レベ ー ター をつ け る 産 く盛 じ取 る 日 菫 リ
1
くつ ろげ る空 口 自然 七■ 内 に取 り込んだ 設 計 腱颯 的 で あ る こ と
1
10‐
W
20‐
M
1
=齢
者 の 立 燿 にた った設 計
自然 を 取 り込 ん だ 設 I「
■かみ の あ る優 しい空間 闘仕 切 り を 少 な く して 一 つ の 大 き な 部 屋 とす る
風 呂 . トイ レ .個 ■ は 世 代 別 に 設 け て 欧 し い ア ラ イ バ シ ー が十 分 確 保 で き る よ う に す る
慮下 は広 く取 るこ と 自然 を取 り込 んだ設計 者 を ■饉 しな いこ と
=齢
盟饉 的 で あ る こ と 1
火■ な ど の 安 全管理 セす る 早星 とす る 床 は フ ラ ッ トに す る 崖み手 の 人 生 が反 映 さ れ て い る もの
メ ンア ナ ンス が楽であ る 1
1
周 囲 の ■ 墳 欧 善 セ 考 え た 段 81 手個 リ セ 各 部 に つ け る
くつ ろげ る空 間 ロロ を広 く菫 る 介■ の しや す い もの 身体 的不 自 由 セカバ ー で き るもの 菫鷹 ■ ■ の よ う に ユ ー ザ ー に 考 え さ せ る 段 EI七 し て 欧 し い
たの しい空 日 心の ゆ と リ 鵬光 七 十 分 に 考 え る イ バ シ ー を ■ 優 し つ つ も .世 代 間 の 文 rtが は か れ る も の
7ラ
魯■ 證 僣 の 寛
=〔
ホ ー ム オ ー トメ ー シ ョ ン
)
コス ト優下 げ る ■放 的 な 空 日
階級 の 形 状 七十 分 に 考 慮 す る 宙 齢 者 の 立 場 に た った 盪 EI ホ ー ム エ レ ベ ー ター を取 付 け る ユ ー ザ ー の 意 見 七十 分 田 い て 欧 しし 塵 七十 分 に 取
0
ドア セ外 ■ 書 とす る ス ロー ア を つ け る 20‐
風 通 し セ 良 くす る
W
風呂、 トイ レ.む 所な どの安 全■保 七十 分考 える
=齢
1
者 だ け の 住 ま い で は な く、 他 の 菫 盤 と も文 ■ で き る よ う に す る
体が不 自 由 に な って も生 活 しやす い空 日 自盤 セ菫 内 に取 り込 んだ 盪 計 饉的 で あ る もの 冑齢■ の 行 動 七十 分 に考 えた 設計 外口 だ け に と らわれな い こ と 鷹は フ ラ ッ トにす る 外出 に対 して 闇 じるこ との な い■放 的 な デザイ ン 貶書 時 に 対 応 で き る 盪 ■ の ■ ■ 臓光 七 十 分 に 考 え る
Lは 燿 く 1菫 な■ 庄 壼 化 は■け る
L鶴 に手 籠 りをつけ る ア ライ パ シ ー の■ 饉で き る空間 をもつ Eち ■ い て喜 らせ る住宅
1
二 世 需 住 宅 の 一 目 に必 憂 な も の が そ ろ って い う 1
魯世 代 の 交 贅 が 3■ に行 な え る 崖み子 の 人 生
t反 映
した も の
コス トセ抑 え る
110
車 格 子 が 使 用 さ れ る こ と セ前 提 とす る 平■ にす る
ユ ー サ ー の 意 見 七 十 分 に 取 り入 れ る 間 仕 切 り の な い 遭 燎 した 空 間
ホームエ レベ ー ターの 設 置 塵は十分 に設 け る 1
風通 し 七 ■ くす る
1
東は二 ら か い 霊 村 で
: : !
30-M i
層段 の 菫 上 げ 七 抑 え る
. トイ レ 七 性 け る 薔椰 屋 に ■ 子 電 話 セ つ け て 情 組 の 文 機 が 可 能 な よ う に す る 軍精 子 の 使 用 セ 考 え た 空 ロ
各 嗜にバ ス
日日 は 洋 風 の 方 が 使 い 勝 手 が よ い 床 は フ リ ッ トに す る 萬 腑 者 で も 助 きや す い 空 間 にす る 勁腋 は籠 く 設計 者 との 技 点 を もつ楓 会 が ま しい 古 齢 者 の 立 場 に た った 設 計
1
問仕 切 りの 少 な い設 計
藩ち■ け る空 間
■ りの感 じられ る量材 で デザ イ ンば か りに気 を取 られな い こ と 目 18的 な も の とす る 階段 の工 夫 和 二 《茶 ■ 1
)を 設 け る
安全 性 を 十 分 に ■ 保 す る 医光 七 十 分 に 考 え る
: : !
1
コス トを抑 え る チ摺 りを各 部 に設 け、 そ の デザ イ ン も考 え る 収納 年の吉 きは十分考 慮 す る 目
=な
遍勁 が住宅 内で で き るこ と
購が 不 自 由 に な っ て も 生 活 で き る も の 鵬事 督 に は 何 故 人 が 集 ま る の か 日本 の 気 侵 に 応 した もの
ドア把手 他 .奥 出物の 嫁 餞 み 手 の 人 生 を 反 嗅 した も の
腱
も っ とユ ー ザ ー と の 機 点 セ も つ べ き で あ る
口 ==は 壇 への配慮
鳳通 しセ良 くす る 公 私 セ明 ■ に す る
アプ ロー手 を考 え る
E凛 で は 補
え な い 別 次 元 の 健 康 性 が 住 宅 の 役 割 と し て あ る と里 う
菫 七十 分 に 餃 け る 五所 の 友 人 と機 点 を し て る空 間 が あ る 1
自 銀 七十 分 に 取 り込 ん だ 設 計
1
日放 的 な空 間
ウォー キ ン グ ク ローゼ ッ トの設 置 30。
W
鵬光 七十 分 に 考 え る 安全 住 七十 分 に ■ 優 す る 厳 は フ ラ ッ トに す る
中 は 滑 り に く い 素 材 とす る 口 仕 切 りの 少 な い フ レキ シ ブ ル な 空 間 風 呂 、 トイ レ な ど ユ ー テ ィ リ テ ィ ー の 使 い や す さ 1 1 :
1 1
10‐
M
左人 と の 機 点 を も て る 童
申書 子 で も 暮 ら せ る よ う に す る 観 般 的 な も の とす る 助饉 七燿 《
自盤 を取 り込 んだ設計
:
適庄 なヨ 動 が 自然 に で き る間 取 り
1
保菫性
1
瞑麟 セ 多 く す る
1
曖か み の あ る 素 材
1
,F常 ■段 購ち 薔 い た 空 日 資金 佳 セ 保 つ
.色 ロ
手爾 りの 各 部 へ の 證 置
2 お― ムエ レベ ー ターの設 置
■ ロ セ広 く取 る ゆ と りのあ る設計 平■ で つ く る
床 を フ ラ ッ トに す る
目仕切 りを少 な くす る 塵 七十 分 段 け る
111
1
1 1
階級 の工 夫 籠 力 凹 凸 の な い 空 日 とす
0
自然 七十 分 に 取 り込 ん だ 設 計 本に 優 し い 設 計 目籠 的 で あ る こ と
1
採 光 七十 分 に 考 え る 曖 か み の あ る黒 材 の ■ 考慮す べ き条 件 の ユ ーザ ー ヘの 提素 車 着 子 で も十 分 生 活 が 選 れ る よ うな 設 計 瞑 薔 七十 分 に 設 け る
1 1
w
2層 に も トイ レを設 け る ユ…ザ ー の虫見 を取 り入 れ る :は 高 齢 者 の わ か りや す い も の に デザ イ ン ば か りに 彙 七 取 ら れ な い こ と 層段 の 工 夫
ユーテ ィ リテ ‐ r― は広 くす るこ と じ部 に手 セ設 け る 床は フラ"リ ッ トにす る
`0‐
吉 齢 者 の 立 場 に た った 設 計 セす る 七十 分 に 考 え る
=光 目目か ら
孤 立 しな い 田 菫 的 な 設 計 収納 が 多 い こ と 薇中 セみ わ たせ る部 屋 が あ る こ と 1
掃除 が便利 な こ と 平 E部 分 に 老 人 が 住 む 車 精 子 で も生 活 で き る よ う な 設 計
1
重所 付
=含
い の で き る空 間 の ■ 保
じ動線 セ短 くす るこ と 自下 は 広 く 餞籠 的 で あ る 十分 な安 全 性 の 確 保 ■仕 切 り は 少 な くす る 日に優 しい設 計 1 ;0‐
M
ある
=が ホ ーム エ レベ ー ター の設 置 餞 七十 分 に 設 け る
1
田洋 の 二 日 の パ ラ ン ス
に対 す る 考 慮 ユ ー テ ィ リ テ ィー に 対 す る 考 慮 1
ユニ ッ トパス は好 まな し 手濯 リ セ各 部 に 設 け る
1
口下 、 薔 r■ に は 十 分 な 目 明 口電的 であ るこ と 殴計 者
t婁 目 に 体 層
各動
セ燿 く
して み る べ き
風 通 し セ 壼 くす る
“ 立 住 セ考 え る
床は フ ラ ッ トにす る 薔饉贅置 の■ ● 1
1
安全 性 の ■ 保 リハ ビ リ段 ■ の あ る 部 屋 セ 設 け る 目光 七十 分 に 考 え る 用 口 椰 は 広 くす る
:
1
巨独 感 セ な くす 内長 は あ た た か み の あ るス 材 で 平■ 形 式 自盤 を取 り込 ん だ 設 計
じロ コー ナ ーの 凹凸 セな くす 薔段 の 工 夫 ●綺 子 で も 十 分 生 活 で ● る も の と す る 口仕 切 リ セ 少 な くす る
,0‐
ヨ籠 した■ ロ セつ くろ
W
安 全 住 七十 分 に■ ■ す る 1
■口
広 く設 け る
ユ ー "は テ ィ リ ア ィー に対 す る 考 慮 麻 は フ ラ ッ トと す る
日光 七十 分 に考 え る フ ライバ シー の ■ 優 ■ 週 しセ農 くす る 1
■
同意 の文
し て る場 の 提
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50‐
M
=
■鍮 セ広 くす る ■電詢 であ るこ と
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目日 に音 が もれ な いよ うにす る 麻 は フ ラ ッ トにす る
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ち● く菫 目 ・口 へ の手 僣 リ ● ■光 七十 分 に取 る 燿く 陶 ― ム エ レベー ター t饉 け る "は 曖納 “ は大 eく な る 摩曖 ロ セ使 ) 性 七十 分 に ■ 優 す る
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〒 169
東京都新宿区大久保 3-‐ 4-1
早稲田大学露T学 部建築学科 勝初仁史研究室 水越 英一郎
114