交通弱者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 に関す る研究 Designing Station Cosideration of Transportatio Poor
平成 4年 度
修 士論 文
指導 :渡 辺仁 史教授 早稲田大学大学院理工学研究科 建設工学専攻建築学専門分野
61E037 切敷香澄
は じめ に 昨年、「障害者対策 に関する長期計画」 いわゆる 障害者の10年 "が 終了 した。1975年 国 連で採決された「障害者の権利宣言」から始 まって、1981年 の 国際障害者年"、 そ してそ の翌年から始まった 障害者の10年 "と 、障害者を取 り巻 く環境 は改善 されたのだろうか。 それまでの、障害者の社会進出 には多 くの障害が存在 した。それには、差別 とい う問題 の他 に障害者 を受け入れる建築側の不備 とい う問題 も大 きかったのではないだろ うか。最近 では、 1990年 に米国でADA法
(ア
メリカ障害者法)が 制定 され、法 によって障害者の権利 を守る
だけではな く、全 ての建築物 において障害者 の安全 を考慮す ることが義務 づけられた。 福祉面では諸外国 に遅れをとっている我が国では、1984年 、障害者福祉法が「完全参加 と 平等」 とい う理念 の もとに改正 され、1987年 の身体障害者雇用促進法の改正など障害者 の社 会進出がようや く認められるようになった。それを受け、地方自治体 では設計基準 を改正 し かな り細部 にわた り指導 を行 な うようになった。また同時に、 障害者"だ けを考えるので はなく、高齢者、妊産婦、大 きな荷物を持 った人な ど何等かの障害 を持つ人な どを含 めて全 ての人々が平等 に安全である ノーマ ライゼイシ ヨン"の 考 え方をうちだ している。今 日で は公共建築は もとより、民間の商業施設などにおいて もまだ少数ではあるがス ロープ、障害 者用 トイレな どの設置が見 られるようになった。 しか し一方で、一昨年の8月 」R熊 谷駅 における車椅子利用の女性が一 日エ レベータのなか に閉じ込められるという事件が意味す るように、基準 どお り設備が設置 されていて もそれが 十分 に活用 されていないのがで現実である。 対策が施 されている数や、部分 をそれぞれ考 えるのではな く、 これか らは全体を通 して利 用 しやす く、安全 な建築物であるよう 質"を 伴 った施設計画が必要 となってくるのではな いだろうか。
もくじ
躙 第 1章
序章
1‐
1
研究 目的・・・・ 。・
1‐
2
研究概要・・・
第 2章
0・
0。
00。 ・
0000。
1
・・・・・・・・ 。00・ 2
交通弱者
1
交通弱者 の定義 ・・・・ ◆・・・・・・・・・ 3
2-2
外 出特性・・・・・・・・・・・・・・ 。・・ 4
2‐
2‐
3
鉄道利用 ◆・・ ◆・ 。・・・・ 。・・・・
尋 夕奏 苺・・・・・・・ 。・ ・・ 0 0 ・ 0 ・ ・ ・ 。24
2-4
第 3章
駅の特性 による分類
3-1
用語定義・・・ 。・・・・・・・・・・・・ 。25
2 3‐ 3
山手線調査
3‐
第 4章
000。
。・・・・・・・・・・・27
駅 の特性 による分類 ・・・・・・
考察
おわ りに
参考文献
付録
0013
000。
・ 。32
第 1章
序論
秦 ::華 華 彗 彗 華 華 撃 華 妻華:諄 華 華 :菫 華 妻議議聾華 彗 難 構 :難森彎難華暮:難 :華 妻妻彗 轟華華群 華 苺議護I菫:華 難 妻肇:薔:華 華 華 華 :華 彗 :華 難 轟::選華 :
轟:暴
1‐ 1
研究目的
駅 コンコースにおける一般の旅客流動、駅舎形態、駅の性質 を調査・分析 し、その特性 に よ り駅の分類 を行 ない、各分類 のタイプに応 じ、交通弱者の利用 を考慮 した駅の施設計画の 考 え方、移動空間の指標を示す ことが本研究の 目的である。
響
早稲田大学渡辺仁奥研究室 平麟
度修士論文
1
1
2
研 究概要
建築物 を設計す る際ヽ どのよ うな人 を対象 とす るかによって、その施設計画 は大 きく変 わっ て くるであろ う。特 に、駅 は不特定多数 の人 が集 まる建築物 であ り、対象者 を限定 し特定 の 者 にのみ使 い易 い建築物 で あってはな らない。 また、駅 の持 つ特徴 として、改札 日の入札 か ら、ホ ームで電車 に乗 り込 む とい う移動 を主 な 目的 とした建築物 で あるため、成 人 の健常者 を対 象 とした設計 が行 なわれて い る現在、移動 に何等 かの障害 を持 つ者 にとっては、駅 自体 力研U用 しず らい不便 な物 となって しま う。 そ こで本研究 では、 移動 に何 等 かの障害 を持 つ交通弱者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 を 考 える ことによ り、全 ての利用者 にとって安全 で快適 な移動空間を創 りだす ことが可能 とな ると考 え、第2章 において、まず交通弱者 の駅利用 についての様 々な文献 を整理す るとともに、 車椅子使用者経 のイ ンタ ビュー調査や駅 コンコース における交通弱者 の行動調査 を行 ない、 現状 の駅利 用 における問題点 を明 らかにする。 第3章 においては、都市 生活 の 中で重要な移動手段 である山手線 を調査対 象 と し、駅 コンコ ース における一般 の旅客流動、駅舎形態、駅 の性質等 を調査 ・分析す ることで、 その特性 に よ り駅 の分類 を行 な う。 そ して第4章 にお いて、各分類 の タイプに応 じ、第2章 で明 か となった問題点 を もとに交通 弱者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 の考 え方 を示す。 障害者 の駅利用 を考 える際、障害者用施設 の設置 に終始 して しま うことが多 い が、本研究 では障害者 のみな らず全 ての利用者 にとって利用 しやすい駅 の施設計画 を考 える ものである。
ずヽ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
2
第 奎 犠 馨 華 翻難職翻辮機難麟聾難鞭朧翻聯榊 彗 撃 妻 :議 墨
2章
交 通弱 者
蠅 1聾欄 攀麟灘器ト 彗 麟艤難轟 藝 1華
華:難華♯:=華 聾彗暮華妻華 : 2-1 交通弱者の定義 警群
薔
:
=薔 ==華
=華
OialedPROn)は 1)機 能障害
昭和52年 第32会 国連総会 において障害者
2)能 力障害
ldisab血 y)
3)社 会的不利
(hdimpl・
1の
(impariment)
3つ に分類 されると決定された。
今 日多 くの行政刊行物 の 中で使用 され てい る ハ ンデイキャップ者 "と い う言葉 は心 身障 害者 のみを指す ものではな く、高齢者や怪我 を した人、乳母 車 を押す人等 も含 めたもの とし て捉 え られ ている。 また、災害弱者、移動 制約者、交通弱者等不利 となる対象 を限定 した も のな ど様 々 な呼び方が存在す る。 本論文 においては交通弱者 を 可等 かの障害 を持 つ者 自力での移 動 は可能であるが、イ と定義 しその対象 は、
1)恒 久的障害者 2)高 齢者
) 3)一 時的障害者 4)妊 産婦
(65才 以上
・2に
5)子
供 (12才 以下)を 加 えた 5項 目とす る。
1訳 は
。 2秋
厚生自書 による 山哲男 「身体障害者の移動制約 レベルと外 出特性 に関する研究」 昭和58年 度 日本都市計画学会学術研究論文集 ゞゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
3
彗‖事
2-2
外出特性
‖‖‖‖■■____=___‥ ‥‥‥‥‥‥‥‖‥‥‥‐
1)外 出目的 と外 出頻度
a)身 体障害者 X2‐ 1は 秋 田県 におけ る車椅子利用者 103名 、視覚障害者 3
名 を対象 とした調査結果 であ
・1。 全体的 に視 り、その就業率 は車椅子使用者 が26.2%、 視覚障害者 が68.2%と なってい る 覚障害者 のほ うが トリップ数 が多 く、外出の機会が車椅子利用者 に比 べ て多 い ことが うかが える。「買 い物先」 への トリップ数 は両者 ともに多 いが、「勤務先 、学校」「病院」 へ の ト リップ数 には大 きく格差があ る。 その主な原因 としては、車椅子使用者 の就業率が視覚障害 者 の半数以下 である こと、 また、視 覚障害者 は通院をあま り必要 と しない事 によるもの と考 ぇ られる。
表 2‐ 1:目 的地 別 トリ ッ:ノ 数
視覚障害者
目的地 勤務先 、学校
0。
139
0.324
病院
0。
205
0.131
買 い物先
0。
167
0。
知人、親戚 の家
0。
105
0.098
そ の他
0。
114
0.087
合計
205
(グ ロス)
0.845
ッ ト)
1.295
(ネ
「身体障害者の外出特性 に関する基礎的考察」 より31用
"木村裕一、清水浩志郎 「身体障害者の外出特性 に関する基礎的考察」 1990年 度 日本都市計画学会学術研究論文集
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研 究室 平成4年 度修士論文 4
外 出頻度 に関 して表2‐ 2、
2‐
3は 町田市 における心 身障害者292名 を対 象 と した外出回数 に
関す る調査結果 で ある。 使用装具 によ り外出回数 に違 いがあ り、車椅子使用者 の外 出 は極 めて少 ない もの とな って い る。 また、潜在的な外出回数 に関 しては、現状 よ り外出回数 を減 らしたい と考 え ている人 は少 な く、全体 を通 して 2、 3割 の人 は外 出回数 を増や したい と考 えている。特 に「娯楽」 目的 の外 出回数を増 や したい とい う人が36%と 他 に比べ て高 い ことが特徴的 で ある。 さらに外 出 実績 回数 と外 出希望回数 の 関係 は、「買 い物」 目的 では現状 の回数 に関係 な く一様 に現状 以 上の外 出を望 んで い るのに対 して「娯楽」 目的 では現状 の 回数が少 ない人 ほ ど外 出希望 が高 くな っている とい う結果 も報告 されてい る
1。
表 2‐ 2:利 用補 装具別外 出回数 (回 /日 杖 1本
杖 2本
0.379
)
補装具 を用 い な い
手動車椅子 そ の他 の補 装具 0.237
0.674
0.514
0.365
「身体障害者 の移動制約 レベル と外 出特性」 より引用
表 2‐ 3:外 出希望 回数 と実際の外 出回数
実績 <希 望 交通 目的
%
実数
実績 >希 望
実績 =希 望 実数
%
%
実数
日常 の 買 い物
39
25
109
7
6
4
病院な ど
23
6
115
79
8
5
知人 の 訪 問
30
22
100
72
9
6
娯楽
40
36
68
6
4
3
散歩
33
23
97
68
2
8
福祉施 設
28
7
86
72
5
4
89
%
3
3
通勤 。通学
3
3
注)実 績 :実 際 の外 出回数 希望 :外 出希望回数 「身体障害者 の移動制約 レベ ル と外出特性」 よ り]1用 1秋
山哲男
「 身体障害者 の移動制約 レベ ルと外 出特性 に関す る研究」 昭和58年 度 日本都市計画学会学術論 文集
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
5
一 m 出 一
難轟議難轟難彗難難 纂 騨:難難:華 華響華
以上のように身体障害者 の外出特性 はその障害の箇所や程度 によ り様 々であるが、全体的 に身体障害者 の行動範囲が、病院や知人宅 といった狭 いコミュニテイーの中だけではなく職 場や買い物、娯楽等の外 の世界 に広がってきてお り、その外出回数 はさらに増加す ることが 予想される。
響
早稲田大学渡辺仁史研究室 平鮮
度修士議文
6
b)高 齢者 高齢者 の外出 は年齢 との関係 よ りもその身体 的な障害 (以 降障害 と呼 ぶ)の 程度 に関係 が る 。 ある と報告 されてい・ 表2-4、 2-5は 千葉県浦安市 におけるω 歳以上の高齢者381名 を対 象 とした調査結果 で ある が、「階段 の昇降ができない」 の75%、 「無理 をすればで きる」 の49%が 通院 目的の外 出 し か してお らず、「息切れがす る」「楽 にで きる」 の通院目的 の外出 しか しないは約20%程 度 であるのに比 べ る とかな り多い。 一方、散歩 を目的 とする外出 は障害が有 る人 ほど少 な くな っ ている。 またその頻度 は、障害 の無 い人 では年令 には関係 な く年代 による頻度 の差 は少 ない のに対 して、障害の有 る人 は加齢 にともない外出頻度 の減少 が大 きい。 しか し、「小 走 りがで きない」 の外 出率 は46.2%、 「無理 をすればで きる」 では80%を 越 え、階段昇降 に障 害 がある人の外 出率 よ りいず れ も高 くな っている。
表 2‐ 4:全 目的の うち通院・ 散歩 目的の外 出が占める割合 全 目的 と散歩 の外 出
全 目的 と通 院 の外 出 全 目的 =通 院 の外 出頻度
全 目的
階段 の昇 降 で きな い 無理すればできる 息切 れす る で きる
サ ンプル数 8 35 78 91
割合
実数
(%)
散歩 にでかけない人
全 目的 サ ンプル数
縦 ン (%)
実数
6
75
10
5
50
17
49
38
14
37
17
22
95
31
33
15
16
124
27
22
「高齢者 のハ ンデイキャップと外 出特性 に関す る考察」 より引用
1秋
山哲男 「高齢者のハ ンデイキャップと外出特性 に関する研究」 昭和62年 度 日本都市計画学会学術論文集
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
7
表2‐ 5:小 走 り、階段 の昇降別一人 あたりの トリップ数 と外出率 サ ンプル
グ ロス
数 小走 りが
階段 の昇降が
トリップ数 ネッ ト
外 出率
(%)
で きな い
65
1.03
2."
46.2
無理すれ ばできる
72
2.47
2.92
84.7
息切 れ す る
53
2.36
2.98
79。
楽 にで きる
172
2.46
2.96
83.1
で きな い
18
0.56
2.∞
27.8
無理すればできる
49
1.70
2.78
61.2
息切 れ す る
119
2.20
2.81
78。
楽 にで きる
169
2.56
3.∞
85.2
2
2
「高齢者 のハ ンデイキャップと外 出特性 に関す る考察」 より引用
高齢者 の行動特性 は、通勤 な どの定期的 な外 出がない ため本人 の時間の 自由度 と身体 的障 害 の程度 によ り決 ま り、その障害 につい ては、水平移動 よ り垂直移動 に対 す る障害が外 出率 を大 きく減少 させてい ることが わかる。 我が国 では本格 的な高齢化社会 を迎 え高齢者 の生 き方 も多様化 し、今後、高齢者 の活動範 囲が広 まる ことが予想 されてお り、障害者同様 ます ます外 出回数が増加す ることが予想 され る。
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
8
2)利 用交通手段 とその評価 身体障害者 の交通手段選択 では、移動制約 力Ⅵヽさい程大量輸送手段 を選択 し、移動制約 が 大 きい程個別輸送手段 を利用す る事が報告 されてい る
1。
み 6の 秋 田県 の調査 においては車椅子不U用 者 の多 くが「 自動車 (運 転 )」 を主 な利用交 通機 関に上 げ てい るのに対 して視 覚障害者 では「徒 歩」「 バス」「 タクシー」 が主 な手段 と なってい る。 また、公共交通機 関に限 った利用経験 と今後 の利用希望 につい ての調査結果 で は車椅子使用者、視覚障害者共 に一人 での外出 の可否 に関係 な くタクシーの利用経験、利用 希望共 に高 く、バス、鉄道 の利用 につい ては視覚障害者 に比 べ車椅子使用者 の利用経験 はか な り低 く、利用希望 につい て も高 くない。その理由 と して、バス では「 時間がかか り迷惑 を かける」 「介助者 に迷惑 をかける」 といった精神的 な ものの影響が大 きく、鉄道 に関 しては 「車輌 のステ ップが高い」「 エ レベ ー タが無 い」「車輌 に心障者用 の トイ レが無 い」 といっ ・%し か し、地方都 における鉄道利 用 は た設備 の不備 に対 す る不満が多 く報告 されてい る 市 大都市 と違 い利用機会が少 な く、旅行 や高度 な医療技術 を受け るための利用等非 日常的 な利 用 の され方であ り、利用希望等 がその まま都市部 の意向 として代用す ることはで きない。 また、豊島区 における障害者78名 を対 象 とした利用交通機関 に関す る調査結果 では鉄道 の 利用 が高 く次 いでバス、 タクシーといった公共交通機 関が高 くなっている
"秋 山哲男 「都市 における身体障害者のモビリテイ確保 に関する研究」 ● 2木
(図 2‐ 1)。
学位論文
村裕一、清水浩志郎 「身体障害者の外出特性 に関する基礎的考察」 1990年 度 日本都市計画学会学術研 究論文集
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
9
1 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ ■ 〓 1 〓■ 〓 一 一一 表 2 6
公共交通期間の利用経験 と利用希望 (%) 利用経験 あ り
バ ス
車椅子使 用者 外 出 で きる
18。 3
15.0
0.0
9.5
外 出 で きる
90.7
81.4
外 出 で きない
76。 9
55。 1
外 出 で きない
視覚障害者
タクシ
車椅子使用者 外 出 で きる
視覚障害者
鉄道
76.7
外 出 で きない
59。 5
外 出 で きる
94.2
82.6
外 出 で きない
71.0
83.3
車椅子使用者 外 出 で きる
視覚障害者
今後 の利用希望
38.3
外 出 で きな い
16.7
外 出 で きる
91.9
82.6
外 出 で きな い
84.6
70。 5
「 身体障害者 の外 出特性 に関す る基礎的考察」 より引用
道
パ
タ
ス
ク
シ
1
電
家 用 車
転 車
図2‐ 1:外 出時に利用す る交通機関 「豊島区の福祉のまちづ くリモデル地区実態調査報告書」 より引用
ずヽ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
10
高齢者 における利用交通手段の選択傾向 は加齢 に伴 い「鉄道」「自転車」「 自動車 (運転 )」 等 の利用 が減少 し、「 タクシー」「 自動車
(同 乗 )」
等 が増加す る (表 2‐ 7)。 障害 の有無
による利用手段 の選択傾 向 は障害者同様 、障害 が大 きい程 「 自動車
(同 乗 )」
「 タクシ ー」
等 の個別輸送 で他者 に乗 せ て もらう交通手段 を選択 し、障害が少 ない程「鉄道」 「 自転車」 「 自動車 (運 転)」 等 の能動的 に利用 で きる交通機関 に依存する傾向 にある。 また、交通手段 の嗜好 に関 して鉄道 は好 き、嫌 い共 に上位 にラ ンクされてお り、その好 ま れる理 由 としては「時刻 が正確、速 い」 「安全、安心、 わか りやす い」等 の利便性、安 全性 が上げ られ、嫌 われる理 由 としては「階段 が大変」「混雑」 等 の身体的条件 に関連 した物が あげ られる と報告 されている
1。
表 2‐ 7:年 齢 別交通手段 分担率
交 通
手 段 分
担
率
年齢
30%以 上
20∼ 29%
10∼ 19%
3∼ 9%
2%以 下
60∼ 64
鉄道
自転車
徒歩
バ ス
乗車 タク シ ー
運転
65-69
鉄道
乗車
徒歩
タク シー
運転
バス
自転車
70-74
75^-79
80-84
徒歩
鉄道
徒歩
徒歩
タクシー
自転車
運転
バ ス
乗車
自転車
運転
バ ス
乗車
鉄道
タクシー
乗車
鉄道
バ ス
タク シー
自転車 運転
運転 :自 動 車 乗車 :自 動 車 (同 乗 「高齢者 のハ ンデイキャップと外 出特性 に関す る考察」 より引用
"秋 山哲男 「高齢者 のハ ンデイキヤップと外 出特性 に関す る研 究」 昭和 62年 度 日本都市計画学会学術論 文集
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論 文
H
障害者、高齢者共 に障害の程度が大 きい程、大量輸送機関から個別輸送機関へその依存傾 向が変化 してゆくが、全体的に見 れば都市部 における鉄道の利用は高い ものである。 しかし 身体的条件 に関係 した設備 の不備等 に対する不満 も多 く、利用が高いだけに改善の必要性が 高い といえる。
ザゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平藤 年度修士綸 文
12
華1 2-3 鉄道利用 葺:書 難華:華葉華:華 1)障 害者用設備 前項 において、鉄道 に対 す る不満では身体的条件 に関係 した設備 の不備 に対 す るものが多 い とされてい るが、具体的 には、図2‐ 2の 豊島区におけ る高齢者、障害者 お よび健常者 149名 を対象 とした調査結果 を示す。 「 トイ レ」「通路」 「階段」 といつた移動空間 に対す る もの が多 い。中 で も、 エ スカレータに対 して「便不Uだ と感 じる」 よ りむ しろ「不便 に感 じる」 が 多 いの に対 して、 エ レベ ー タは「不便 に感 じる」率が少ない ことが特徴 的 である。 また、高齢者 を対 象 としたものでは、降 り用 のエス カレー タがないこ とや障害者用 エ レベ 1。 ー タを利用 で きない ことな どもあげられてい る
■ 不便 に感 じる 口 便利 だ と感 じる
通 ホ 案 パ パ 内 スス 。 車停 の 標 両 階 示
路去 段
駅 工 駅 プ 券 改 音 前 広 場
ホ公 鉄 公 そ
苫 言骨 F絶 ili覆 ::會 タ
夕 ロ ム
リ
図2-2:公 共交通機 関 で不便 ・便利 だ と感 じる項 目 「豊島区の福祉 のまちづ くリモデル地区実態調査報告書」 よリヲ1用
・ 商品科学研究所調 べ
ザゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文 13
議暮 灘
葉:1#=I葺 彗難
=彗 鉄道各社 の交通弱者 の利用 に対す る配慮 の現状 を計 るもの として障害者用設備 の設置率 が ある
8、 (赤 諺‐
2‐
9)。 全体 を通 して「車椅子用通路」「点字券 売機」 「誘導 プロ ック」 といっ
た設備 の設置率が 高 くな ってい る。 しか し、 JR3社 のいず れの設置率 も他社 に比 べ る とそ のほさが 目立 っている。一方「 エ レベー タ」 勝 導鈴」「斜路」の設置率は全体的に低 くな っ ている。殊 に、関東圏 における設置率 はいず れ も一桁 であ り整備 の遅れが著 しい とい える。 表2‐ 10の 平成2年 度 の駅改良件数 では、設置率 との資料 の出典 が異 なるため項 目が一致 し てお らず単純 に比 較す ることはで きないが、「誘導 プ ロ ック」 の改良 は全体 を通 して多 く、 誘導 プ ロ ックに関 しては各社 とも積極的 に敷設 していることが うかがえる。他 の設備 では設 置率 の低 い トイ レや エスカ レー タの改良が 目立 ち、徐 々 に整備 が進んで きてい る とい える。 山手線 に限って駅改良状況 を見 てみ ると、「誘導 プ ロ ック」 の改良が 15駅 で行 なわれたの みで他 の項 目についての改良 はない。障害者用設備 が整 って い るといえるのは東京駅 のみで ある。他駅 においては、点字警告 プロ ックの敷設 はほぼ1∞ %で あるが、その他 の設備 は浜 松町駅 の障害者用 トイレ、新宿駅 山手線外 回 リホームのエ ス カレー タ、高田馬場駅 の点字料 金表お よび点字券売機、大塚駅 の駅舎 アプローチ部 における斜路が挙 げ られるのみであ り、 整備 の遅 れを強 く感 じる。
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研 究室
平成4年 度修士論文
14
表2‐ 8:関 東日の障害者用設備の設置率 (%) エス カ
鉄道会社 名
エレ
レ ータ
JR東 日本
(1723)
事いす用
斜路
ベー タ
557
競
290
3.13
000
点字 券売機 21."
誘導 プロ ック
誘導鈴
障害者用 断
30.76
2.9C
5.63
99.15
3.39
17.80
6.15
Q00
n3) 営団地下鉄〈
44.07
0∞
Q85
93.22
東京都交通嗣
5)
75.38
154
923
lmoo
lm∞
l∞ ∞
20D 横浜市交通面 〈
65.IXI
10.00
10.∞
1∞ ∞
llXl.∞
55.00
1.52
1.52
20 20
68.69
6768
84 34
4Ю
25.27
74.73
97.30
9231
Q∞
179
3214
鬼 86
6429
0.∝
3.57
10.29
lmoo
ltXl.∞
1∞ ∞
0∝
19.12
東武鉄道(198) 91) 西武鉄道〈
5.36
京成電鉄 (56)
5000
60.OC
0∝
211 " 52.75
京王帝都電鉄(68)
205S
小 田急電鉄(θ)
1014
145
27.54
6667
l∞ ∞
88.41
0.∝
26.09
京浜急行電鉄ol)
4.23
0.∞
CtXl
9296
lCXl∞
94.37
0.CIC
45.ty7
東京急行電鉄
3.03
QIXl
80.81
1∞ .∞
O KXl
1818
985
73.56
8260
669
2349
")
平均
261
21.95
8787
表2‐ 9:関 西日の障害者用設備の設置率 (%) 鉄道会社 名
エレ
エス カ レー タ
」R東 海14") 名古屋交通祠 (61) 名古屋鉄道(341)
車 いす用
斜路
ベ ータ
鵬
点字 券売機
誘導 プロック
誘導鈴
障害者用 断
943
4.96
372
l.74
0.OC
5.21
88.52
0.00
164
lmcxI
1∞ .∞
100.∞
164
18.03
11.73
21.7C
2639
2199
0.∞
264 639
3.52
1.24
JR西 日本(1251)
2.80
224
5.28
0優
17.弱
3429
1.68
近餞日本鉄道c338)
15.09
414
18.64
81.95
85.5C
47.04
2.37
ll.24
Hつ 南海電気鉄道く
11.97
342
3解 8
96.58
7265
8547
256
28.21
90D 京阪電気鉄道〈
21.11
8.89
3778
9222
7222
96.67
1222
28.89
84) 阪急電欽〈
21.43
13.10
51.19
10000
llXI CXl
100.∞
98.81
lm∞
阪神電気鉄道 υ
1905
0∞
16.67
lm∞
9524
1∞ .∞
O CXl
9286
大阪市交通局o3)
7097
7.53
97.35
0.∞
1∞ .∞
645
98.92
神戸市交通局 (15)
93.33
lmoo
667
lm∞
1∞ .∞
1∞ .tXl
000
1∞ .∞
平均
32"
13.11
16.31
61.38
7432
1154
45.15
1.08
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修 士論 文
15
表 2‐ 10:駅 改良件数 (身 体障害者用 ) 鉄道会社 名
駅数
改札 口
トイ レ 点字
斜路
エスカ
プ ロ ック レー タ
349
17
1
5
95
55
29
0
0
0
15
0
141
0
0
0
C
1
東京都交通局
65
0
0
0
(
1
横浜市交通局
20
0
0
0
1
1
東 武鉄 道
198
4
0
4
14
0
西武鉄 道
91
0
2
20
京成電鉄
56
0
0
1
4
0
京工帝都電鉄
68
68
7
13
68
14
小田急 電鉄
69
3
3
8
9
1
京浜急行 電鉄
89
0
0
1
0
0
東京急行 電鉄
71
0
0
1
0
0
IR東 海全線
71
5
0
0
14
2
名古屋市交通局
66
0
n υ
2
0
5
341
6
3
4
5
5
54
3
1
C
D
0
JR西 日本
203
1
2
1
4
1
近畿 日本 鉄道
154
13
1
3
9
2
南海電気鉄道
118
0
0
4
3
5
京阪電気鉄道
88
4
4
4
4
5
阪急電鉄
84
1
4
5
6
3
阪神電気鉄道
42
0
1
2
1
大阪市交通局
93
7
0
9
5
1
神戸市交通局
15
0
0
4
15
0
JR東 日本全線 JR山 手線 営 団地 下鉄
名古屋 鉄 道 近畿 日本 鉄道
ザゞ
0 ,
,
早稲 田大学渡辺仁史研 究室
1
平成4年 度修士論文
16
2)プ ラッ トホーム危 険箇所 視覚障害者 にとってプラッ トホームは危険 と隣 り合 わせの空間で あ り、 ホー ムか らの転落 事故 も多 く発生 し、死亡事故 につ ながるもの も少 な くない。その原因 としては、 ・ 正 しい杖使 い を怠った 。乗 車の際、別 ホームの放送 や車輌進入音、乗客 の足音等 を当該 ホー ムの もの と誤認 ・ 降車 ホー ムの形態 を誤認 (島 式 を相対式 に)し 、反対側 に寄 りす ぎた 。ホーム移動 中に方向 を誤 った、 もしくは誘導者 に頼 りす ぎていたため 。他 の乗客 に衝 突 または押 された 。ホ ーム上の障害物
(ベ
ンチ、人間)に 注意が集 中 しホ ーム縁端等 へ の留意 がおろそかに
。階段、改オL等 の検出 に集 中 しホーム縁端等 へ の留意 が おろそかに 。点字 プロ ックが無 い または敷設法 が悪 い ・ 。 等が挙 げられている 杖使 いが十分 でない事 や注意集 中の欠如、誤認 による思 い込み等転落者 自身 の問題 が多 く あるが、放送、車輌 の音、客 の足音等 に頼 らなければな らない状況 や点字 プ ロ ックの敷設方 法、 ホ ームの混雑等 ハ ー ド面 の 問題 も少 な くない。 また、 ホ ーム上 に存在す るベ ンチ、売店 等 の機 能や我 々 にとっては気 に止めるほ どの事 で もない柱 もホームの縁端部 に位 置す る こと が多 く、視覚障害者 にとっては移動 を妨 げる存在 となってい る。視覚障害者 自身が プラ ッ ト ホー ム上 において、 財U用 番線 の判別」「 ホーム上での階段 の検 出」「 ホーム上での移動」 等 を困難 だと感 じてお り、「柱 、階段等 の構造物」「 ホー ム縁端部」「混雑時 の人 の流 れ」 等 を危 険 だと感 じてい る事 が報告 されてい る
2。
対 策 としては視覚障害者 が使用 しやす い移動通路 の確保 、案内 。誘導 のシステム化 、 セ イ 2。 フテ イゲイ ト、 ク ローズ ド・ プラッ トホー ム形式等 力` 挙 げ られてい る'1`・
点字 プロ ックの敷設 は全 国的 にかな り進 んで い るが 、 プ ロ ックの敷設 だけでは万全 で はな い事 を考 え、駅全体 の環境 の整備 が必要 になる もの と思 われる。
"村 上 啄磨、大倉元宏他 「公共交通機関 と視覚障害者 の事故」 村 上 啄磨、大倉元宏他 「公共交通機関 と盲人歩行者 の事故 (1)(21」 人間工学第23巻 特別号 。 2田 内雅規、大倉元宏他 「視覚障害者 による鉄道単独利用 の困難な実態」 リハ研 究No.701992.1
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
17
3)ヒ ア リング調査 町田市 にある障害者自身 による障害者の 自立 を助 け る団体
町田ヒューマンネッ トワーク"
の代 表 として活躍 されてい る木下祥 二 さんと団体職員 である田村和久 さんに、車椅子使用者 の鉄道禾U用 を中心 に平成4年 10月 13日 、町田 ヒューマ ンネッ トヮー クの事務所 において ヒア リング調査 を行 な った。 木下 さんは、自動車 を自ら運転す ることの方が多 い とい うことで、団体 に参加 している他 の障害者 の意見 を代 弁 してい ただ くと共 に、鉄道を利用 しない理由につい て も開かせてい た だい た。 また田村 さんは、鉄道 を利用 して積極 的に外出 されてお り、その レポー トを機 関紙 に紹介す ることもあるとい うことで、実際 に体験 した事 な ど様 々 な意見 を聞 かせてい ただ く ことがで きた。 ヒア リングの要旨を以下 の項 目にま とめる。
◇車椅子使用者の鉄道利用数◇ 。電動車椅子の普及 によ り鉄道不U用 者 は増加 していると思 う。自宅から駅 まで 1時 間走 る 人 もい る。 ・ 」R町 田駅 で一 日に約 10f4、
利 用 台 数 台
JR新 宿駅 で は一 月 に約 5∞ 件位 はある。
500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0
■ □
平成
2年 度
平 成 3年 度
1 2 3 4 5 6 7 8 9 1011 12 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 一 図2 3. 新宿駅 月別車椅子利用 台数 . .
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
18
│::│:il:::││:│::::11111:::::::::::::::││:││::││:│:││::│::1111:│:::::::::│:││││::llllll:::│:││││::│:i:│:│:│:│:│li111111:│:│:│:│:│::11:i1111:111::││:│:│:││││:││││││:│:││111111::illlll::111111:1111111il:││││:│::i:│:i:│:i:i::lilllll:│:│111:│11:│::│::::│:::│││:││:│:│:│:│││:│:111111:11111::│││││:│:│:::│││││‐ illlllll::││││:lilll:│││││││││:111111111::││││:│:::::││││││││││lill:1111111111111il:││:│::│:│::││││:││111:│││:│:::│
◇駅利用手順◇ 。少 し前までは、利用の数 日前までに に連 駅 絡が必要であったがヽ最近では連絡 はしない。 また、小 さい駅な どでは、連絡 をして も駅員数不足の為、手配 して くれない場合 もある。 1の ・連絡をせずに利用する駅が橋上式中 場合 は、周辺 の人に頼 んで駅員を呼んできて もら
う。 ・乗車駅から下車駅には必ず「何時何分発の電車の何両目に乗車」の連絡 を入れる 。
◇駅員の対応◇ ・多 くの駅 では駅員が最初から最後 まで (乗 車す るまで)べ った りくつついている。 まる で子供扱いである。乗 り降 りの部分 だけ手伝ってもらいあとは自分 で行動出来る ことが 理想である。 (乗 り降 りも自分 で出来る用になればなお良い) 。乗車の際、車椅子を 5、 6人 で 持ち上げるため、電車にかな りの空間的余裕がない と乗 り込めないことから、「ラッシュ時はさけて下さい」 といわれることもある。下車駅 に 時間、乗 り込み位置の連絡 を している為空いている別の車輌 に乗 ることや、空 くのを待 つ事 も出来ない。 もう少 し、すんな り乗 り込めるシステムを。 ・駅 の設備 が完全 ではなく多 くの部分 で駅員に頼 らなければならないが 、その駅員 との対 応が支障 とな り鉄道の利用 を断念 している人が大多数 である。車椅子 での利用が増えれ ば駅員 さんも大変だと思 うので、駅の設備 を早 く整備 していただきたい。駅が良 くなれ ば、利用はもっと増加すると思う。現状では駅員がす ぐ対応 で きる利用 しやすい駅 を選 んで不U用 してい る。そのため、近所の駅ではな く隣の駅までわざわざ行 くこともある。
◇駅利用で不便 に感ずる事、所◇ 。一番不便なのは、目的地に着 くまでの 時間が読 めない事 である。人手が介在することで、 どうして も時間がかかって しまう。人手が集まらないか らと長時間待たされる事 もある。
・
3‐
1
用語定義 参照
ずゞ
早稲田大学渡辺仁 史研究室
平成4年 度修士論 文
19
。その他 は、や は り段差 が一番 の問題。駅 に入る所 にまず段差 が存在 す るため、そ こで苦 労す る事 もある。あとは改札 、階段 、 トイ レ、 ホームと車輌 との段差 など。 なかには車 椅子が通 れない有人改本Lが あ り、駅員が車椅子 ごと持 ち上げて改札 を越 えることもある。 寸法的 には90cmは 欲 しい
1。
・ 専用 の設備 が特別 な所 にあ ることが多 いが、それは害 で ある。外 にあると、その存 在 を 知 らないこともある し、雨 の 日な ど困 る。 また、東京駅 ではキオス クの利用 がで きな く なるな どの弊害 がある。一般 の人 の動線 のなかにそれ らの設備 を造 って欲 しい。 また、 他人 の 目が届 く範囲にあ るほ うが安全 で ある。 ・設備 に鍵 をかけてお くと、時間の ロス となる。 いつで も利用 で きる状態が良い。特別扱 いは良 くない。普通 に、皆 の 中 にそれ らの設備 を配置 し、 よ り多 くの人が不U用 で きるよ うにす る方が良 いのではな い か。 設備 の ある駅 ではと りあえずそれ を開放 してみて、な にか問題 が起 こった ら解決策 を考 えれば よいのではない か。 ・専用 エ スカレー タは他者 の流 れを完全 に止めて しま う為、利用 しず らい。普通の エ スカ レー タで十分 で ある。専用 で ある ことが害 となってい る。 ・ 下車駅 へ の連絡 が入 つてい る為途 中下車が出来 ない。
◇駅利 用全般 に対 して◇ 。駅 を造 る側 に利 用者 の意見 を聞 き入れる姿勢がない。設計段階 で真 の意見 を聞いて欲 し い。「特別扱 い が よい」 と考 える人達が条例 を創 り、駅 を造 ってい るのだか ら良 くな り は しない。 。い ろいろな人が社会 には存在 する。駅 について も色 々 な利 用 の仕方 が出来 ていいのでは ないか。そのためにも、設備 整備 は必要 なこと。その補足 として人 手 を使 うのが望 ま し
。新駅 にはかな り整備 がされて きてい る。 また、 ター ミナル駅 な ど大 きい駅 の整備 は進 ん でいるがその 間 は手薄。点 と線 ではな く面 の広が りが必要。
・ 80cmは ぎりぎり通過 できる幅 で ある
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
20
。障害者 の意識 は確実 に変 わってきている。 独立 "の 意識が芽生え ている。生産活動 に 参加 していない人 で あ つて も一人 で生 き、意識が外 へ外 へ と向 き始 めてい る。 それを受 け入 れる社会 も変化が必要 で ある。鉄道利用 に関 しては、 とにか く普通 に鉄道 に乗 りた い。特別扱 い、子供扱 い はやめて欲 しい。特別扱 い も必要 な時 もあ るが、あ くまで も一 般 のサ ー ビスの一環 として考 えて欲 しい。何 かあった時 に駅 員 の責任 となること自体 お か しな事 である。動線 も一般 と同 じに し、一般 の人 と変 わ らず駅 を利用 したい。
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平自 年度修士論 文 21
‖摯:轟 葺 彗華:華 難■■■■
=彗
難:轟 華:妻 ■1業│‖ 彗
=彗 ==‖
‖II
4)交 通弱者の駅 コンコー スにお ける行動事例 a)行 動追跡調査 交通弱者 の駅 コ ンコース における行動 を把握する為 に行動追跡調査 を行 なった。 ◆調査対象駅
JR高
田馬場駅
改札 一ホーム間の コンコース
◆調査 日時
平成 4年 9月 17日 (木 )
◆調査対象
高齢者 を除 く交通弱者お よび健 常者
午後 1時 よ り3時
◆調査結果 ◇有効サ ンプル数
早稲 田口 戸 山 口 健常者 7
恒久 的 障 害者
5
一時的障害者
6
2
子供
1
0
◇平均所要時間
早稲田口 戸 山口 健 常者
49。 Oた
少
19。
3秒
恒久 的障害者 一 時 的障害者
135.0
284
101.5
33.0
子供
65.0
◇特徴的 な行動 ・ 健常者 に比 べ所要時間 は どの交通弱者 も長 くな ってい る。 ・健常者 よ り歩行速度 の遅 い交通弱者 は、人 の流 れの最後尾 に着 い ていることが多 い。 ・ 恒久的障害者 では早稲 田口では、入札後す ぐ左折 しな くてはな らず人の流 れが集 中す る ため、立 ち止 る傾向 がある。 ・一時的障害者 の うち松 葉杖使用者 は改オL前 後 で定期券 や切符 の出 し入 れの ため、立 ち止 る。 また、 ベ ビーカーや大 きな荷物 を持 つ人 は、階段 にさしかかる前 に周 囲 の様子 や体 勢 を整え、階段 を一気 に昇 る (降 りる)。 ・ 幼児 (料 金 を払わず に乗車 がで きる年齢 の子供 )を 連れ ている大人 は、電車 の到着 な ど で人の流 れが 出来 ると急 いで子供 を抱 き上げる。 ・小学生達 は、人 の流 れ を無視 し、階段や通路 を走 り回 る。
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁 史研究室
平成4年 度修士論 文
22
1: 難 華 :華 難 華
:::i::::::::::│!::│:!:::::│:三 ::::::::::::::::::::::::::::
b)そ の他 の事例 他 の駅 で別 の調査 を行 なってい る際 に、視 覚障害穆 名、杖使用者 1名 、車椅子使用者銘 の駅利 用 を見 ることがで きた。 その特徴 的な行動 と しては、視覚障害者や杖使用者 の有人改 札利用 はな く全 て 自動改札 の利用 であ った。 また、車格子使用者 の うちエスカ レー タの設置 されてい る新橋駅 では介助者 の他 に駅 員 1名 が エ スカレー タ操作 のためホームまで誘導 して い た。池袋駅 においては駅員 8名 で電動車椅子 を持 ち上げ、その御 名 で車輌へ の乗 降 を補助 した。 また、高齢者 の駅 コンコース における行動特性 については、「階段 の手摺 りの利用率 が高 い」「改札 日付近、階段、通路 に立 ち上 りやす い」「 トイ レ、店舗 に立 ち上 りやす い」「交 差流 を嫌 う傾向 にある」 とい った事 が報告 され てい る
"渡 辺仁史研平
"年
1.
度卒業論文 「 駅構内 における高齢者の行動特性 に関する研究」 ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
23
1 2-4 考察
1群 離
現在 では、交通弱者 の対象 を全 て同 じ「弱者」 として扱 っているが、そ の行動 は様 々であ り駅構 内 における移動 の制約 レベ ルによって対象者 を分類 し、それぞれ に対す る施設計画 を 考 える必要がある。民 間 レジ ャー施設 におい ては、ア トラクシ ヨン利用 に際 して障害者 を 瞬鋤 降 りが自力 でで きる」「乗 り降りが 同伴者 の協力でで きる」 と「車椅子 のままの利用」 の3種 類 に分類 してい る。そこで、都 市部 の駅 においては駅舎 の構造上 、交通弱者 にす る配 慮がなされていない垂直移動 を含 む ことか ら、駅構内 での移動制約 レベ ル を
A:自 力 での移動 が可能である
恒久的障害者
(精 神 、聴覚、内部等 )、
高齢者、
一時的障害者、妊産婦、子供
B:自 力 での移動 が可能だが
恒久的障害者
人手 を借 りる こともある
一 時的障害者
C:自 力 での移動 が不可能であ る
車椅子使用者
(精 神 、視覚、肢体等 )、
高齢者 、
と分類 す る。 またそれぞれに対 し、
Aレ ベ ルの交通弱者
移動 に対 す る配慮 よ りも、車輌故障 や事故等 を音声のみで な く視覚的 に知 らせる表示 の設置等安全性 を高 める施設計画
Bレ ベ ルの交通弱者
視 覚障害者 の安全 を確保で きる通路空間、改本L付 近 での立 ち 止 りの為 のベ ンチや台等 の安全地帯 の設置等、 この レベ ルの 人 が駅構 内 を安心 して楽 に移動 で きる施設計画
Cレ ベ ルの交通弱 者
段差 の解消 や エ レベ ー タの設置等、 で きるだけ独力 で駅構内 の移動 が可能 となるような施設計画
が必要 となる。 本研究 ではB、 Cレ ベ ルの交通弱者が楽 に移 動を行 なえる移動空間について考察 を進める。 B、
Cレ ベルの交通弱者 にとって楽 で安全 な移動空間は、我 々健常者 に とって も安全 で快
適な空 間 となる。
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
24
第
3章
駅 の特性 に よる分 類
華 11彗 難 葺 妻 彗 華 華 議 華 妻 華 妻 華 轟 華 彗 ::華 彗 華 華 華 華 墨慶議 :動 議 :オ 繊 難 翻萎 難 華 華 華 :葺 華 妻 華華 議 華華 筆 妻 葺華 轟 華 妻 議 華 華 華 華 華 葺 彗 華 :
1灘
蠍 3-1 用語定義
駅舎 形態 を述 べ る際用 い る様 々 な用 語 の定義 を示 す。
1)駅 舎形態
JR東 日本旅客鉄 道 において は 、駅舎 をその形式 に よ り以下 の よ うに分類 してい る報。 地平式
:駅本 屋 が線路 また はホー ム と同 レベ ル にある平面 の駅
橋上式
:駅本 屋 が線路 及 び ホームの上 にあって旅 客 が線路 上空 を自由 に横 断 で きる駅
地下式
:道路 または広 場 の 下 に設 け られた地 下鉄 道 の場合 で あ り、地下 を立体 的 に活 用 す る駅
高架下式 :高 架鉄道 の場合 で あ り、駅本屋 が 高架 下 で、道路 または広 場 と同 レベ ル にあ る駅 本研 にお いては以 上の分類 に地 平式 の うち駅本屋 が ホー ム に隣接 して い る もの を隣 接 式 と して分 離 し、 さらに高架下式 を拡 大解釈 した うえ で橋 上 式 と高架下式 の複 合体 を複 合 式 とす る。 そ の定義 を図解 を もって示 す。
隣接式
地平式
橋上式
'1旅 客設備 ハ ン ドプック
ザゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
25
::::::::::::::::::::::::::::│:::::::::::│:::::::::│::::::::::::│::i::1:│::│::::::│::::::::::│::::::::::::::│:│:i:::::│::::::::::::::::::::::::::│::
::::::::::::::::::::::::::│::::::::::::│::::::::::::::::::::│:│:│:::::│:::::::│::::::│::::│:││:::││::::::│:::││::│:│:│:::::::│:::::::│:::::::::::::
地下式
高架下式
複 合式
2)ホ ーム形態 ホーム
(旅 客乗 降場)の 種類 には、単式、相対、島式、頭端、切欠の 5種類が存在するが
・ 本論文 では相対 ホーム (以 降相対式) と島式ホームについてその定義を図解 をもって示す t
相対 ホーム
│
│
│
│
│
│
島式ホーム
・1旅 客設備 ハ ン ドプック ザゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論 文 26
■葺,3‐ 2 山手線調査
ヽ■
====轟
■■■1葺
■11
‖
==1‖ =111■
1)駅 舎形態及 び駅 コンコー スにおける旅客流動調査 ◆調査 目的 駅舎形態 や改札 口付近 を中心 と した コンコース を構成す る、階段 、 トイ レ、売店等様 々 な 要素 の配置及 び旅客流動 を調査 ・分析 し、旅客流動 の特性 か ら駅舎形態、駅 コンコースの形 態 を分類 す ることが本調査 の 目的 であ る。 ◆調査対象地 厳密 には山手線 は品川 ∼田端 間 のみを指 し、西 日暮里 ∼田町間は京浜東北線 であるが、一 般的 には内回 り、外 回 りの環状線 全 を山手線 とする場合が多 い。本研究 において も環状線全 てを山手線 とし、その29駅 の臨時改ホL口 を除 く全 ての改本L口 及 び コンコース を調査の対 象 と す る。 ◆調査 日時 平成4年 12月 3日 (木 )よ り12月
10日
(木 )の 平 日
午前 10時 よ り午後 5時 の間 但 し、巣鴨駅 においては9月 14日
(月
中 1を
)午 後 1時 よ り3時 までの調査結果
引用 した。
◆調査方法 ラッシユ流動 ではな く一般的 な旅客流動 を観測す るため、 ラッシユ時を避け た時間帯 に調 査 を行 なった。観 測時間は、改札 回の規模 にもよるが、電車 の到着 による流動 を観測 で きる よう5分 か ら10分 程度 とした。
・1渡 辺仁 史研 平成 4年 度卒論
「駅構 内 における高齢者 の 国道特性 に関す る研 究」
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4度 修士論文
27
::::1111::::::::::::│:│:11i:│:::::│:::::::::::│:│:││:::::::::::1111:::::::::││││:::111:::::::::::::│::│:::::::││:││││││:││::::::::│:│:::│││││││:│:::│:│::::::::::::::::::│:::::│:││││::::│:111:illl‐
::::::│:::│::‐
1111:││::i::::11i::11::::│:││::::11:│:::::│::::::││:│:│:│:i:::::11:::i:ili:::::::::i:│:│││:│:::│:│:::::::::│111:::::1111::::│││:::::::::::::::::::::│::::::││::│:::││::::li:::i:11:│::■
■
i
◆調査結果 駅舎形態及 び改札 口付近 の コンコース を構成す る要素 を表3-1に 示す。 なお、店舗 とはkiosk以 外 の特定 の物 を扱 う売店 の事 を指 し、飲食店 は喫茶店、立食 い そ ば、 ミルクス タン ド等 その場 での飲食 を目的 とす る店 を指す。
表3-1:駅 舎形態およびコンコース構成要素 改本L口 名
鵬
駅舎形態
有人
東京
有楽町
自動
kkttk
店舗
置
嬢 店
施
設
トイ
エス
エ レ
レ
カレ
ベ
ータ
ータ
そ の他
丸 ノ 内北 口
高架下式
1
丸 ノ内中央 口
高 架 下式
1
丸 ノ内南 口
高 架下式
1
7
電話
八 重洲 北 口
高架下式
】
9
ロ ッカ ー
八重洲 中央 口
高架下式
2
7
八 重洲 南 口
高架下式
1
7
○
九 ノ内地下北 口
地下式
1
6
○
丸 ノ内地 下 中央 口 地 下式
1
丸 ノ内地 下 南 口
地 下式
l
八 重洲 地 下 中央 口 地 下式
1
丸 ノ内口
地下式
l
八 重洲 口
地下式
1
7
高架下式
1
5
日比谷 口
高架下式
3
都庁 口
高架下式
煙
1日
新橋
設
改札数
口
○
○ ○ ○
○
4
○ ○
○
○
○
ロ ッカ ー
○ ○ ○
○
○
○
○
京橋 口
高架下式
1
中央 回
高架下式
1
そごう口
高架下式
銀座 口
高架下式
l
日比谷 回
高 架 下式
1
鳥森 口
高架下式
1
汐留 口
地下式
1
○
○
○
○
○
電話
○
○
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4度 修 士論 文
28
改札 口名
駅名
駅舎形態
改本L数 有人
自動
設 嵐
k
店舗
置
雄 店
施 イ レ
1
南口
橋上式
8
田町
西 日
橋 上式
1
22
口 m
西口
地平式
1
9
港南口
地平式
1
8
○
橋上式
1
8
○
東回
高架下式
1
7
西 日
高架下式
Jヒ
ロ
大崎
五反 田
恵比寿
渋谷
原宿
代々木
新宿
○
エ レ
カレ
ベ
ータ
ータ
○
○
その他
障害 者用 トイ レ
○
8
○
複合式
1
東口
地平式
1
3
○
西 日
高架下式
1
7
○
玉川 口
隣接式
1
7
中央 口
橋上 式
1
ハ チ公 口
高架下式
1
○
南 口
高 架 下式
l
○
表参道口
高架 下式
1
6
○
竹下 口
高架下式
l
5
○
東口
高架下式
1
3
西 日
高架下式
l
9
東口
地下式
l
中央東 口
地下式
l
西回
地下式
中央西 口
地下式
東南 口
高架下式
南口
高架 下式
1
新南口
高架 下式
1
ル ミネロ
商業 ビル
目黒
エス
8
高架下式
浜松 町
設
○
○
○
電話
○
○
23
1
5
0
○ ○
6 2
隣接 lf
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研 究室
平成4度 修 士論 文
29
改オL口 名
脇
駅舎形態
有人
新大久保
高田 馬場
高架下式
池袋
高架下式
戸山口
高 架 下式
1
高架下式
1
中央大塚 口
地下式
1
中央 口
地下式
回
地下式
南 口
地下式
Jヒ
メ トロ ポ リタ ン ロ 橋 上 式 大塚
田端
鴬谷
上野
店舗
設
トイ
エス
レ
カレ ータ
その他
ル ペ ・タ
○
○
電話 25 ○
1
25
1
1
5
南 口
高 架 下式
1
5
高架下式
l
Jヒ [コ
高架下式
】
東口
高架下式
1
北口
高 架 下式
1
南口
高架下式
1
2
高架下式
1
5
ヒ[コ ゴ
複合式
1
南口
複合式
l
3
ロ
高架下式
1
3
南口
高架下式
1
3
中央 口
高架下式
2
20
○
しのばず口
高架下式
1
7
○
公 園口
高架下式
1
7
○
浅草口
橋 上式
l
6
Jヒ
嬢 店
施
○
高架下式
西 日喜里
日暮 里
kiosk
北口
巣鴨 駒込
自動
置
】
早稲 田 口
目白
設
改札数
○ ○
○
ベ ンチ 、 電 話
○
5
○
○
○
○
ずゞ
電話 ○
案内 ○
荷物預所 ベ ンチ
早稲 田大学渡辺仁 史研究室
平成4度 修 士論 文
30
:I::I:II:11lI姜 ::
改札 口名
酪
駅舎形態
有人
御徒 町
秋葉原
設
改札数 自動
1ヒ ロ
高架下式
1
9
南口
高架下式
1
7
昭和通 り回
高架下式
3
3
電気街ロ
高架下式
1
8
デノ`― トロ
商業 ビル
2
0
店鶴
量
飲食 店
0
0
置
レ
設
エス
エレ
カレ 一タ
ベ
その他
ータ
0
0
O
施
O
0
隣接 神田
北ロ
高架下式
1
南口
高架下式
1
O O
ゞゞ
O
O
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4度 修士論文 31
轟難妻3‐ 3 駅の特性による分類 難藝華 難華 藝I難 難織1華 蕪難轟難轟轟難:難 1)垂 直移動 か ら見た分類 垂直移動 は交通弱者 にとって最大 の困難 である。駅舎形態 によ り道路か らホ ーム までの垂 2に 示す。 直移動 の 回数が決定す る。垂直移動 に着 目 し、駅舎形態 の分類 をお ‐
表3‐ 2:
駅舎形態の分類
垂直移動 回数
0
回
l
Eコ
2
回
駅舎形態 隣接式
高架下式 地平式、橋 上 式、地下式
響
早稲田大学渡辺仁史研究室 平
"年
度修士論文
32
2)水 平移動 か ら見た分類 垂直移動 と異 な り、水平移動 につい ては移動 その ものが障害 となるわ けではない。混雑、 交差流動等 の旅客流動が問題 となってい る。そ こで、旅客流動 の特性 か らコンコースの形態 を以下 の2つ に分類 す ることがで きる。
A.改 オLロ ー通路―ホーム型 通路部分が存在す ることによ り、 ホ ームの面数、乗降客数 に関係 な く改札 口付近 での旅客流動 は単純 な ものが多 く、整然 とした流 れである。 改札 回の数 や通路の数 などが増え、経路 の選択可能な数 だけ旅客流動 の数 も増加 す ることになる。 東京駅、品川駅、恵比寿駅、原宿駅、新宿駅東 口、高田馬場早稲 田日、大塚駅 鴬谷駅、御徒 町駅、秋葉原駅等が ここに分類 される。
B。
改札 ローホーム型 改札 ローホーム間の選択可能な経路 の数 だけ、旅客流動 の数 も存在 す る。 従 って、階段設置 が 1ケ 所 で経路 が 1本 (改 札 ロー階段 ―ホーム)と い う形態 にお け る旅客流動 は、 A型 同様単純な流 れ となるが、経路数 力f24以 上の場合 につい ては、様 々な旅 客流動 の形 が考 え られる。そ こで、階段 の形態及 びその数 と、改 札 口 と階段 の配置形態 による コンコース の施設配置 の分類 を表3‐ 3、
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
3‐
4に 示す。
平成4年 度修士論文
33
:=■ ■■葺‖機‖難 彗攀:難‖:葺 ■■葺議轟薔薇暮I"難 表3‐ 3:コ ンコー スの施設配置形態の分類
改 札 ―階 段 の 配 置 形 態 直交型
平行 型
1 ケ 所 片 側 階 2 階 段 ケ 所 以 段 上 の 1
形
対
態 対
面 階 2 段 対 以 上
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
34
一一 一 一一 一
:::││li111〕
│llili::::│:lil〔
:l:〕
li:::│││││:::::::::::1111:::::::::││::│:::::::│::::::111:│111:111111:││││:│::::::::::::::::i:::〕
:│::1::│::│〔
:::::│:::i:〔
::li:l:〔 :::::::::〔
:〔
lilili:::::::11
コンコースの 施 設配置形態 の 分類 の特徴
表3 4
改 札 ―階 段 の 配 置 形 態
直交型 1 ケ 所
平行 型
経路 が 1本 しか存在 せず、 そ の旅客流動 は単純 な流 れであ る。 直交型、平行 型 に よる違 い は ない。
片 側 階 2 階段 の設置数 が増え旅客流動 段 ケ の数が増加す る。 所 利用 される空 間の片寄 りが大 階 以 きい。 上 有楽町、駅新橋駅、代 々木駅 段 等が分類 される の 形 1 対
態
片側階段2ケ 所以上 一平行型 と同様 新大久保駅等 が分類 される
対 面 階 段
片側 階段 ―直交型 と同様 高田馬場早稲 田口、駒込駅 北 口等が分類 される 旅客流動 の形 はは直交型 と同 様 であるが、駅全体 が均質 な 流 れである。 上 野駅 しのばず口、浜松町駅 北 回、池袋駅北、中央大塚 口 田端駅等が分類 される。 一対 の階段 か らの2つ の流動 が合流 し改札 口に向か う。 1つ のホームに向 か うの に階 段 の選択余地があ り、入場者 が交差流 を避けるため、電車 到着時 には流動 に片寄 りが生 ず る。 巣鴨駅、 日黒駅 などが分類 さ れ る。
2 対 以 上
片側階段4ケ 所以上 (偶 数倍 ) 一平行型 と同様 だが、流 動数 が多 く交差流動 も多 くなる。 上野駅公園口、新宿駅東 口等 が分類 される。
ずゞ
対面階段 一平行型 に片側階段 の要素が加 わ り、流動 はかな り複雑 になる。 浜松 町駅南 口、大崎駅、渋谷 駅南 口、池袋駅 中央回、神 田 駅等 が分類 される。
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
35
3)駅 の性質 か ら見た分類 過去 の 山手線研 究 において、駅 の乗 降客数 の経年 変化 によ り「乗換駅型」 「住宅地型」 の 抽出 は報告 されてい る
1。
しか し、その2つ の型だけでは全 ての駅 を分類す ることはで きな
い。 そ こで平成2年 度 の乗車人員 のデータを加 え、昭和 24年 度定期外 の乗 降客数 を1∞ と して各 年度 の乗 降客数 を表 し
(図 3‐ 1‐ 3
29)、 その経年変化 の特性 お よび、駅 を中心 とした半径
1
Km圏 内 における土地利用・2を あわせて駅 の性質 を分類 を行 った。 経年変化 の形、土地利用 それぞれについ てはい くつ かに分類 す ることがで きるが、両者 を 合 わせ て明確 には分類 で きなかった。 しか し、 その中で も、新宿、池袋、新宿 においては定期 、定期外 の乗 降客 ともにほぼ同 じ ように乗 降客数 が増加 してお り、土地利用 について も3駅 とも駅 を中心 と して放射状 に商業 地が広 が っている。 また、3駅 とも代表的 な私鉄のター ミナル駅 で あ り、人 の集 中す る駅 と いえる。 29駅 それぞれに特徴 はあるが、東京 とい う大都市 の 中心部 に位 置す る山手線 は、全体 か ら 見 れば全 て都市型 の駅 と言え るのであろ う。調査対象 を広 げ、近郊 の住宅地 にある駅 な どに つい て調査 をする ことで始 めて分類 が可 能 となるのではない だろ うか。 なお、 」R各社 は昭和62年 4月
1日
の民営化 に伴 い、それまで「乗 降客数」 の形 で行 なって
きた運輸省 へ の報告 を「乗車人員」 のみの報告へ変更 してい る。 そのため平成2年 度 の乗車 人員 をそれぞれ2倍 しそれまでの乗降客数 と揃 えた後 グラフを作成 した。
1戸 沼研 昭和63年 度卒業論文 ● 2付 一 録 土地利 用地図 参照
「山手線 における込み合 いの研 究」
ずヽ
早稲田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文 36
乗 降 客 数 の 伸 率
一 一
= = 一 鰤 劉 o o m 輌 m m m 仙 鰤 劉 m 。s24 S27 S31 536 S41 S46 Ssl
・ ‐定期外 ・ ・● ・ 定期
S56 S61 H2 (+E)
図3‐ 1:乗 降客数 の経年変化―東京駅
乗 降 客 数 の 伸 率
1300 1200 1100 1∞ 0 900 300 700 600 500 400 300 200 100
0
s24S27S31 S36 S41 S46 Ssl S56 561 Hz(+E) 図3‐ 2:乗 降客数の経年変化 一有楽町駅
乗 降 客 数 の 伸 率
1300 1200 11∞ 1∞ 0 900 800 700 600 500 400 300 200 100
0
s24 S27
S31 S36 S41 S46 S51 S56
S61
H2
(+E)
国3‐ 3:乗 降客数 の経年変化―新 橋駅
ずヽ
早稲 田大学渡辺仁 史研究室
平成4年 度修士論文
37
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 m m m 輌 鰤 畑 m 御 輌 卿 獅 柳 。s24 S27 SSl 536 S41 S46 S51 556 56'l
H2
(+E)
図34:乗 降客数の経年変化 ―浜松町駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 麺 。 0 m 輌 印 加 m m 仙 鰤 劉 m 。S24S27S31
S36
S41
S46
S51
S56
′ 菫) S61 H2(■ 二
図34:乗 降客数 の経年変化 ―田町駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 11∞ 1∞ 0 900 800 700 600 500 400 000 200 100
0
s24 S27
S31 S36 S41 S46 Ssl 556 561
H2
(+ff)
図3-5:乗 降客数 の経年変化 ―品川駅
ずゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文
38
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0
s24 S27
S31 S35 S41 S46 S51 S56 561 H2(sfr) 図3‐ 7:乗 降客数 の経年変化 一大崎駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
御 獅 m m 輌 鰤 u m m 仙 鰤 劉 m 。s24 S27 S31 536 S41 546 S51 Ss6
S61 H2(+E)
図3‐ 8:乗 降客数の経年変化 ―五反田駅
1300 1200 1100 乗 降 客 数 の 変 化 率
1∞ 0
900 800 700 600 500 400 300 200 100
0
s24S27
S31 S36 S41 S46 S51 Ss6 S61 H2(+fr) 図3‐ 9:乗 降客数 の経年変化 一 日黒駅
ずヽ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論 文
39
乗 降 客 数 の 変 化 率
一 = 一 鰤 獅 u m 蜘 m u m m 仙 鰤 劉 m 。s24 S27 S31 S36 S41 S46 Ssl Ss6 561 H2(+E) 図3‐ 10:乗 降客数の経年変化―恵比寿駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
S24S27 S31 S36 S41
S46
S51
S56
S61 H2(年 嬢D
図3‐ 11:乗 降客数の経年変化―渋谷駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1000 900 000 700 600 500 400 300 200 100
0
S24S27 S31
S36
S41
S46
S51
S56
S61
H2(年 度 )
図3‐ 12:乗 降客数 の経年 変化 ―原宿駅
ザ●
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
40
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 劉 m m 鰤 動 珈 輌 躙 仙 鰤 獅 0 。 。S24S27
S31
S36
S41
S46
S51
S56
S61 H2(葺
二
)
'菫
回3‐ 13:乗 降客数の経年変化一代々木駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 劉 0 。 m 輌 鰤 加 m m 佃 鋤 獅 御 。s24 S27 S31 536 S41 S46 S51 S56 S61 H2(+E) 図3‐ 14:乗 降客数 の経年変化―新宿駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0
S24S27S31
S36
S41
S46
S51
S56
S61 H2(年
度)
図3‐ 15:乗 降客数 の経年変化―新大久保駅
ザゞ
早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文 41
乗 降 客 数 の 変 化 率
枷 獅 御 回 輌 鰤 m m 佃 鰤 劉 画 。s24 S27 S31 S36 S41 S46 S51 Ss6
561
H2
(+IF)
図3‐ 16:乗 降客数の経年変化―高田馬場駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1000 900 800 700 600
500 400 300 200 100
0 s24 S27
S31 536 S41 546 S51 556 561
H2(.+E)
図3‐ 17:乗 降客数の経年変化一 日自駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 麺 m m 輌 輌 加 師 珈 佃 鰤 獅 価 。s24 S27 S31 S36 S41 S46 S51 556
561 H2(+f;)
図3‐ 18:乗 降客数 の経年変化 ―池袋駅
ずゞ
早稲田大学渡辺仁 史研究室
平成4年 度修士論文
42
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 11∞ 1∞ 0 900 800 700
600 500 400 300 200 1∞ 0
s24 S27
S31 S36 S41 S46 S51 S56 S61 H2(+f;) 図3‐ 19:乗 降客数の経年変化 一大塚駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1000 900 800 700
600 500 400 300 200 1∞ 0
S24S27S31
S36
S41
S46
S51
S56
S61 H2(年
層E)
図3‐ 20:乗 降客数 の経年変化―巣鴨駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 11∞ 1000 900 000 700 600 500 400 300 200 1∞ 0
s24 S27
S31 S36 S41 546 S51 S56 561 H2(+f;) 図3‐ 21:乗 降客数の経年変化 ―駒込駅
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
43
│:::::::::::::1:::::::::::::::::::::::│::::::::::::〔 li::│:::::::│:::::::::::::::::::::│:│:::::::::::::i:│:│:::::::::::::::::::::::::::::::1111111:::::i
│::::::│ ::::::│:::│:i:│:│:::│::::│:│:::::::│:::::::│:│::::ll:│:│:11:il:::::i::::::::│
l:i:::::::i::::::::::::::::::::::::::::::│:lil:::::::::::::::::::::i:::::::::::::::││:::::::::│:::│
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 1100 1∞ 0
900 800 700
600 500 400 300 200 100
0 s24 S27
S31 S96 S41 S45 Ssl S56 S61 H2 (+Itr) 図3‐ 22:乗 降客数の経年変化―田端駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 獅 0 。 m m m m m 仙 鰤 獅 御 。s24 S27 S31 S36 S41 S46 S51 S56 561 H2(+fr) 図3‐ 23:乗 降客数の経年変化―西日暮里駅
1300 1200 1100 乗 降 客 数 の 変 化 率
1∞ 0
900 800 700
600 500 400 300 200 100
0 s24 S27
S31 S36 S4'r S46 S51 S56 561 H2(+F) 図3‐ 24:乗 降客数 の経年変化一 日暮 里駅
ザゞ 早稲田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文 44
乗 降 客 数 の 変 化 率
1300 1200 11∞ 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100
s24 S27
S31 S36 S41 S46 S51 S56 561
H2(+tE)
図3‐ 25:乗 降客数 の経年変化―鸞谷駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 劉 m m 輌 m u m m 輌 抑 m m 。S24S27S31
S36
S41
S46
S51
S56
S61 H2(年
度)
図3‐ 26:乗 降客数 の経年変化―上野駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 獅 0 。 m 蜘 m 畑 団 勁 仙 鋤 獅 御 。s24 S27 S3'r S36 S41 546 S51 S56 561
H2(+E)
図3‐ 27:乗 降客数 の経年変化―御徒 町駅
ずゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文
45
:::::::│::::│:│:
1::::::i:::::::::::::::11::::::::1■
lt:
it11111111iitl■ 111111
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 御 u m m m 瀬 m m 枷 鰤 劉 御 。 S27S31 詔
叡蛉
S41 S46 S51
叡
"
l H2(年 度)
注)昭 和 年度 の資料 はない
図∈28:乗 降客数の経年変化―秋葉原駅
乗 降 客 数 の 変 化 率
鰤 劉 御 回 m m 輌 珈 枷 鰤 劉 憫 。S24 S27 S31 S36 S41 S.16 S51 S56 S61 H2(SII) 図3-294降 客数の経年変化―神田駅
響
早稲田大学渡辺仁史研究室 平鮨 年度修士論文 46
第 4章
考察
鐵 欄 翻 麟 蠅 蠅 翻 蠅 麟 欄 翻 灘 醐 朧 醐 翻 脚 曇翻 辮 麟 欄 翻 朧 聯 ‐
難轟難 考察 難‖彗轟難華
│::││:::::::::│││││││111::::::::::::::::::::::::::::│::::::::::│::::::::│:│:::::::
:
前項 において分類 を行 なったそれぞれのタイプについてその施設計画 の考 え方 を示す。
1)駅 舎形態 隣接式
垂直移動 が存在 せず、 また、 この駅舎形態 に対応 す るホー ムは相対式 である場合が ほ とんどのため、視 覚障害者 にとって も危 険 はかな り軽 減 される、交通弱者 に とっては最 も望 ましい形 で ある。
高架下式
昇降を補助する施設の設置が必要である。エ レベー タは設置 は、駅員 数がそれほど多 くなく事椅子の階段昇降の補助ができない、ホームの 面数の少 ない小規模な駅への設置が望ましい。む しろ、ホーム面数の 多い駅では、駅員数も多 く補助 も付 きやすいので、介助者必要ないエ スカレータの設置が コス トの問題から見 て も望 ましい。
地平式、橋 上 式、地平式 地平式、地下式 は垂直移動が2回 とも改札通過後 で あ り、 ホーム面数 の多 い駅 に多 い形態 で あ りそれぞれのホームヘ 向 か う為 の通路が存在 す ることか ら、改札通過後す ぐの垂直移動 にはエ レベ ー タを設置 し、 ホームヘ 向 か う垂直移動 には高架下式 と同様 エスカ レー タの設置 が望 ましい。 また、橋上式 につい ては、改札口 にアクセスす るまでの垂直 移動が問題 となる
1。
駅員 との連絡が とれる前で ある ことを考えると、
介助者 を必要 とせずに利用 がで きるエ レベ ー タを一 ケ所 設置す ること が望 ま しく、改本L通 過後 に関 しては高架下式 に準ず るものである。
q渡
辺仁史研 平成3年 度卒業論文
「障害者 の利用 を考慮 した駅の施設計画 に関す る研 究」
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研究室
平成4年 度修士論文 47
2)コ ンコー ス形態 電 車到着時 の入場者 を安 全 に誘導す る ことを考 えそ の施 設計画 の考 え方 を示 す。
A.改 オLロ ー通路 ―ホー ム型 この形態 にお いて も通路 一ホ ーム間ではその つ なが り方 によ り様 々 な 旅客流動が観測 されている。交通弱者 が他 の旅客流動 に影 響 される こ とな く移動 で きる空間があれば、点字 プロ ックや手摺 り等 によ(旅 客 流動 の混乱 の少 ない改札 一通路 間の うちに誘導す る ことが望 ま しい。
B.改 札 ロ ーホー ム型 改 札 ―階 段 の 配 置 形 態
1 ケ 片 所
直交型
平行 型
A型 同様 の施設計画
A型 同様 の施設計 画
側 2 階 ケ 階 段 所
流動が階段側 による傾 向があ るので、階段 と反対側 の空間 に交通弱者 の誘導 を行 うこと 以 が望 ま しい。 上
段 の
1 対
形
片側階段2ケ 所以上 一平行型 と同様 の施設計画
対 態 面
階 段 2 対 以 上
片側階段 2ケ 所以上 (偶 数倍 )一 平行型 と同様 だが、入場 者 にとって比較的安全 な空間 ので きる中央部分 に入札部 を 設 けることが望 ましい。
改札 の出、入札 の位置 を操作 す ることで、流動 の交差 を軽 減す る ことが可能 で あ る。 ホーム面数 の多 い駅 において は有効 な施設計画 で あ る。 電車到着時 の流動 の片寄 りを 考慮 し、出、入札 の位置 を決 定す る必要 がある。 階段側 に出札部 を設 けること が望 ま しい。 対面階段 ―平行型 に片側階段 を合 わせて考 えると、改札部 を3分 割以上 し、階段側 に出札 部 を設 け ることが望 ま しい。
また、神 田駅 な ど柱 の存在 によ り、流動 が細分 され い たるところに入 の流 れがで きて しまうが、柱 間に手摺 りを設 け るな どして流動 を分 け る道具 として積 極 的 に利 用す ることが望 ま しい。
ザゞ
早稲 田大学渡辺仁史研 究室
平成4年 度修士論文
48
難難難 驀難華蒙難難 謝麟難難難轟壽 轟攀華 華華趣 3)駅 の性質から見た分類 本論文 においては駅の性質 による分類が行えなかつたが、その考え方について述べ る。
住宅地型
特定 の交通弱者 が利用す るため、施設計画 には個別 の対応 も考 え ら れる。
オフィス、工業地型 不特定 の者が定期 的 に駅 を利用す るため、個別 の対応 は合理的 では 無 い。特 に昇降関係 の設備設置 を中心 とした施設計画 が望 まれる。
商業地、観光地型
不特定多数の者 が特定 の 日や時期 に集 中 して集 まるため個別 の対応 は難 しい。オ フイス、工業地型同様 昇降 関係 の設備設置 を中心 とし た施設計画が望 まれる。
響
早稲 田大学渡辺仁史研究室 平成4年 度修士論文 49
お わ りに 「なにか社会 に役立 つ研 究 が したい」 とい う思 い か ら大学院の 2年 間取 り組 んで きた交通 弱者 の問題 ですが、熊谷駅 での あの事件 が起 こる まではあま り知 られる ことの ない問題 だっ た様 に思 い ます。 その後、新 聞 や ニュースな どで交通弱者 の事 が取 り上 げ られ る機会が多 く な り、 ノーマ ライ ゼーシ ヨンとい う言葉 と共 に多 くの人にその問題 の重大 さと必 要性 を印象 づ け たのではないで しょうか。 私 自身、 ゼ ロか らの出発 で1年 目は卒論性 と共 に資料 を読 んだ り、調査 を した りと勉強 の 毎 日で した。 そ して、物理的問題 のみな らず、社会的問題 を多 く含 む この研究 において、い かに建築的な解決策 をあみだす かが課題 となってい ま した。今年度 はシンポジウ ム等 に参加 した り、イ ンタビュー調査 に行 った り、山手線 を何 周 もした りと本 当に試行錯誤 の 2年 間で したが、様 々 な方の ご指導、 ご協力 を得 てようや く修 士論文 としてまとめる ことがで きま し た。特 に、研 究 の足がか りとなる資料 を提供 して くださつた鉄建公 団の林 さん、視覚障害者 のホーム転落事故 の資料 を提供 して くださった成険大学の大倉助教授、 JR各 部 か ら資料 を 収集 して くだ さつた 」R安 全研 究所 の小林 さん、そ してお忙 しい なか、私 のイ ン タ ビュー に 快 く応 じて くださ つた町田 ヒュウマ ンネ ットワー ク代 表 の木下 さんと田村 さんには、 この場 を借 りて深 く感謝 申 し上げます。 また、研究方法 についてご指導下 さい ました渡辺仁 史教授 をは じめ研 究室 の皆様 にもあら ためておネLを 申 し上げます。 この研究 に関 しては、 これで終 わらせるのではな く、 これか ら本 当の意味 での ノーマ ライ ゼー シ ョンが完成 す るまで追及 す る必要 があるように思 い ます。残念 なが ら私 の研究 はこの
2年 間の結果 を持 って終 わ りですが、 これか らは この 2年 間の経験 を活 か し、郵政省建築部 の一員 として公 共建築 を提供す る立場か ら、様 々な弱者利用 を考え、実行 してゆ きたい と思っ てお ります。人 に優 しい建築 を目指 して。
1993.2.9
切敷 香澄
秋 山哲男
「身体障害者 の移動制約 レベ ル と外出特性 に関する研究」 昭和 58年 度 日本都市計画学会学術論文集 「高齢者 のハ ンデ イキャップと外出特性 に関す る研究」
同
昭和 62年 度 日本都市計画学会学術論文集 「都市 における身体障害者 のモ ビリテイ確保 に関す る研究」
同
木村裕 一 、清水浩志郎
学位論文
「身体障害者 の外 出特性 に関す る基礎的研 究」 1990年 度 日本都市計画学会学術論文集
村 上啄磨、大倉元宏他
「公共交通機 関 と視覚障害者 の事故」 「公共交通機 関 と盲人歩行 の事故
同
(1)(2)」 人 間工学第23巻 特別号
田内雅規 、大倉元宏他
「視覚障害者 による鉄道単独利 用 の困難 な実態」 リハ研究No.701992.1
鍵 山利行 、山中公 一他
「視覚障害者 の歩行空間 についての研究
そ の 1、
2、
3」
昭和 55年 度 日本建築学会大会講演梗概集 「視覚障害者 の歩行 空間につい ての研究
同
そ の9、
10」
昭和 59年 度 日本建築学会大会講演梗概集 渡 辺仁史研平成 3年 度卒業論文 「障害者 の利用 を考慮 した駅 の施設計画 に関す る研 究」 渡辺仁史研平成 3年 度卒業論文 「駅構 内 における高齢者 の行動特性 に関す る研究」 「山手線 における込み合 いの研 究」
戸沼研 昭和63度 卒業論文
豊島区役所福祉 課 「豊島区 の福祉 の まちづ くリモデル地区実態調査報告書」 「都市交通年報」
平成 3年 度
同
「地域交通年判
平成 3年 度
同
「数字 で見 る鉄道90」
運輸省地域交通局監修
東京都
「第42回 東京都統計年鑑」
藤 田稔著
「 国鉄全駅大事典」
弘済出版
「 JR全 線全剰
KKセ イ コー社 「東京の住宅地図 シ リーズ はい 。まっぷ」
平成 2年 度 藤 田書店
付録 :欄 :轟
難難:晰 轟轟彗轟纂轟轟難轟鐵難灘鐵鐵難熙難舜蝉難欄難轟難攀轟鐵轍難藝轟
凡例
圏
自動改札
I I
有人改札
精算機、精算 窓口
■
柱、 フラワーボ ッ ト等障害物
トイ レ
飲食店
電話
ロ ッカ ー
ジ ャイア ン トパ ンダ像
改札口へ向かう旅客流動
一 ・
ホームヘ向かう旅客流動
―
ー
乗 り換え等の旅客流動 なお線の太 さは旅客流動の絶対数ではな く 相対的なものである
銀 の鈴
東京駅
丸 ノ内北 口
東京駅
丸 ノ内中央 口
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小
Π = = = 日
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本
Π = = = 日
Π = H H 日
Π = H = 日 ←
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東京駅
丸 ノ内南 口
東京駅
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東京駅
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東京駅
八重洲南 口
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東京駅
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本
本
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本
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東京駅
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旅 客用 E.V.
東京駅
丸 ノ内地 下南 口
東京駅
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本
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東京駅
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東京駅
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有楽町駅
銀座 口/日 比谷 口
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有楽 町駅
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有楽町駅 難 難難 難 轟盤 難鐵
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新橋駅
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新橋駅
汐留 口
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北口
浜松 町駅
南口
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田町駅
本
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本
日 = H = 日
日 = = = 日
日 H = = 日 ←
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品川駅
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品 川駅
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東 口/西 口
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日 = = = 日 ←
日 = = = 日
日 = H H 日
本
本
本
本
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日 H = = 日
Π = = H 日
本
日 = H H 日
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日 H = H 日
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→ 日 = H = 日
本
Π = H = 日
→ Π = H = 日
日 H H H 日
日 H H H 日
日 H H H 日
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恵比寿駅
東口
恵比寿駅
西口
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→
日 = H H 日
→ Π = = = 日
→ 日 = = = 日
Π = = H 日
Π = = = 日 ←
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中央 口
→
→ Π = = = 日
Π = = = 日 ←
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Π H = H 日
Π = H = 日 ←
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Π = = = 日
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→ Π = = = 日
Π = = = 日
Π = = = 日
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渋谷駅
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本
本
日 = = = 日
Π H = H 日
日 = 日 I↑ I↑ ← ゝ
Π = = = 日
日 H = H 日
日 H H H 日
Π = = H 日 ←
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渋 谷駅
南口
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原宿駅
表参道 口
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Π = = H 日
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原宿駅
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東 口/西 口
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新宿駅
東口
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新宿駅
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新宿駅
西口
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新 宿駅
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新宿駅
南口
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新宿駅
新南 口
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新宿駅
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新大久保駅
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Π = = = 日
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Π = = = 日
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Π = = = 日
Π = = = 日
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早稲 田 口
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池袋駅
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北口
駒込駅
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田端駅
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上 野駅
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秋葉原駅
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神 田駅
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凡例
□
□
公共施設
□
事務所、工業地
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商業地
□
公 園、寺社
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住宅地
□
│1等 海、河り
□ 内側 の円は500m日 、外側 の円はlLm目 を表す
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一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一 一
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東京駅周辺土地利用
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有楽町駅周辺土地利用
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新橋駅周辺土地利用
S,1:100
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浜松町駅周辺土地利用
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品川駅 周辺土地利用
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五 反 田駅周辺 土地利用
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目黒駅周辺土地利用
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恵比寿駅周辺土地利用
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Q 渋 谷駅周辺土地利用
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原宿駅 周辺土地利用
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代 々木駅周辺土地利用
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新宿駅周辺土地利用
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高田馬場駅周辺土地利用
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・、 池袋駅 周辺 土地利 用
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ヽ
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な さ \
ヽ イ 一
ヽ 、
大塚駅周辺土地利用
S,1:10o
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、ヽ ゞ ヽ・ ヽ ヽ ヽ い
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窮 雑
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鍼
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